JP2002513469A - フォトン相互作用の空間座標を求めるセグメント構造シンチレーション検出装置 - Google Patents

フォトン相互作用の空間座標を求めるセグメント構造シンチレーション検出装置

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、複数の光ガイドから構成される配列内で、フォトンの相互作用によって誘発される発光の3次元座標を符号化する光ガイド(1)に関する。各光ガイドは、光ガイド(1)に共通な長手軸に沿って隣接配置された少なくとも2個の不連続的な結晶体セグメント(4)を有する。隣接セグメント間には、結晶体セグメント(4)の光透過率よりも低い光透過率を有する境界層(7)が介在する。光吸収マスク(8)が、セグメント(4)における光吸収を高めている。フォトンが光ガイド(1)に入射してシンチレーション光放出を誘発し、それぞれ異なり分解可能なシンチレーション光量が光感知装置に供給される。供給される光量の差は、少なくとも部分的には境界層(7)が光透過端への光透過を抑制することによって生する。このような光量の差から、どのセグメントから発光したかを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】 フォトン相互作用の空間座標を求める セグメント構造シンチレーション検出装置 本願は、1997年2月10日付け米国出願第60/037519号、及び1 997年4月16日付け米国出願第60/042002号に基づく優先権を主張 する。 本発明は、複数のシンチレーション光ガイドを有するフォトン検出器配列にお けるフォトン相互作用による発光の横方向座標及び長手方向座標を検出できる装 置に関する. 発明の背景 試料を透過するかまたは試料を介して放射されるγ線やX線のようなフォトン の分布を、そのエネルギーによらずに検出することによって、試料の組成や機能 を分析する装置は公知である。例えば、陽電子放射断層撮影法(PET)と呼ばれる 技術は、生体内へ陽電子を放出するトレーサー分子を注入することによって、生 体内の生化学的機能を分析することができる。試料内で陽電子が放出された直後 、陽電子はこれを囲む電子と共に消滅して、それぞれが511keVのエネルギー を有し、ほぼ反対方向に移動する1対のフォトンを生成する。互いに向き合う2 つの検出器によってこの1対の消滅フォトンを検出することによって、方向が反 対のフォトン軌道によって画定される軌線空間における位置と方向を検出するこ とができる。さらにまた、試料を検出器列で囲むことによって得られる複数の軌 線を重ね合わせる断層撮影再構成と呼ばれる技術を利用することで、試料内のト レーサー分子の分布画像を形成することができる。 この装置の中心的な部分はフォトン検出器である。フォトン検出器はフォトン 検出座標と、各入射フォトンのエネルギー及び到達時間の正確な算定を可能にす るものでなければならない。陽電子放出分子分布の正確な画像を再構成し、この ような生体内機能分析を可能にするには、正確な位置、エネルギー及び時間情報 が必要である。 フォトン相互作用のエネルギー、横方向座標及び時間の正確な算定を可能にす るフォトン検出器は既に公知である。このようなフォトン検出器及びその検出器 を利用する装置の代表的な例がキャシー(Casey)他の米国特許第475097 2号に開示されていて、その開示内容を参考のため本願明細書中に引用した。上 記用途を目的とする検出器の製造には、シンチレーターと呼ばれる結晶化合物が 広く使用されている。シンチレーター(化合物)は、シンチレーター中のフォト ン相互作用部位において励起されると発光するという特性を有する。公知のフォ トン検出器は、典型的な寸法が4mmx4mmx30mmの直方体結晶を、複数個既知の横方 向2次元位置(X,Y)に配列させたシンチレーター化合物ブロックの形態を呈する 。この配列は個々のシンチレーター結晶を横並びにして支持体に接着するが、フ ォトン入射端と直交する方向に、単一のシンチレーター結晶体にスロットを切り 込むことによって作成する。フォトンは各結晶体の上端によって形成される入射 端からブロックに入射する。フォトンはシンチレーターと相互作用する前に、一 定の深さまでブロックに進入する。その深さは、使用するシンチレーター化合物 の種類や入射フォトンのエネルギーに応じた既知の指数分布に従って、フォトン 毎に統計的に変動する。相互作用と同時に、シンチレーター化合物が励起され、 フォトンが失ったエネルギーに比例する量の光を放出する。各シンチレーター結 晶体の入射端と側壁は、相互作用が起こった結晶体部分に前記光をトラップする 高反射性化合物でコーテイングされている。結晶体は放出された光のための光ガ イドとして作用し、コーテイングされている側壁での多重反射を介して光を結晶 体の光透過端に向かって誘導する。適当数の光感知装置を結晶体列の光透過端と 光結合することによって、すべての結晶体からの光を回収する。適宜較正して、 回収された光に基づいて、シンチレーターとの相互作用においてフォトンが放出 したエネルギーを測定することによって、相互作用時間を記録し、最も重要な値 として、相互作用によって励起された特定の結晶体の位置を検知することができ る。 従来の検出器は、結晶体全体におけるフォトン相互作用の位置を検出するに過 ぎないから、2次元検出器であると言える。即ち、結晶体列は横方向座標X、Y に関するフォトン相互作用情報を提供するだけで、励起した結晶体の長手軸に沿 った相互作用位置Zは不明のままとなる。フォトンが結晶体の入射端に直角に入 射する場合の撮像に際しては、長手方向座標を省略しても問題はない。この場合 、フォトンは結晶体の長手軸と平行な方向に進入して結晶体内で相互作用する。 同 時検出される1対のフォトンの横方向座標(X,Y)を知るだけで、これらフォトン の軌線空間における方向と位置を明確に求めることができる。これに対して、検 出器を形成するように配列された結晶体の長手軸に対して斜めに入射するフォト ンは相互作用する前に、検出器形成結晶体列のうちの数個の結晶体を通過する検 出器を形成する結晶体のうちのどの結晶体にフォトンが入射したかが不明である 以上、同時検出されたフォトンの相互作用の横方向座標だけ判明しても不充分で ある。即ち、軌線空間における方向と位置に関しては著しく不明確のままである 。 このような不明確さは決定的な困難を引き起こす。例えば、PET装置の位置分 解能は、フォトン対の点状放出源映像の空間サイズとして規定されるのが普通で ある。結晶体列によって形成される検出器に斜めに入射するフォトンの入射深度 が深いため、入射結晶体の識別を誤ると、従来のPETカメラの画像分解能の低下 、即ち、視差エラーを招く。視差エラーにより、カメラの中心に位置するフォト ン放出源よりもカメラの縁端に位置する放出源に関して画像分解能が著しく低下 する。従って、視差エラーは、従来のカメラの有効性を、比較的大きい試料、例 えば、ヒトの胴体の撮像に制限することになる。長い試料を撮像する場合、また は検出器を撮像したい試料に接近させようとする場合、問題は一層深刻になる。 フォトン相互作用の横方向座標だけでなく、長手方向座標をも測定出来ろ検出 器を使用することによって、PETカメラにおける視差エラーをなくすことが望ま しいことは言うまでもない。事実、同時検出されるフォトン対の相互作用の3次 元座標が判れば、これらフォトンの軌線に関する曖昧さはなくなる。結晶体列に おける発光のX、Y、Z座標の検出に関する新しいアプローチがロジャース(Roger s)の米国特許第5349191号に開示されていて、その内容を参考のため本 願明細書中に引用した。ロジャースのアプローチは次のようなものである。即ち 、結晶壁の少なくとも一部の表面が高い光反射率を有し、光感知装置へ誘導され る光量が結晶体の入射端近傍で起こる相互作用に関しては目立って少なく、光射 出端近傍で起こる相互作用に関しては目立って多くなるように結晶体の断面寸法 を設定するというものである。しかし、このアプローチでは、発光の長手方向( Z)座標と共に総回収光が絶えず変動することになる。そこで、この変動を、結 晶体の 入射端から光透過端に至る複数の位置で較正しなければならない。較正するには 、各検出器の側面に入射する視準光ビームの既知長手方向座標の関数として、回 収光を測定しなければならない。ロジャースの検出器は、複数のシンチレーター 結晶体光ガイド配列中のフォトンによる発光点の正確なX、Y、Z位置を提供する が、この検出器は、特に結晶体数が多い場合、不便でしかも多大の時間を要する 上記較正を必要とする。 結晶体中で起こるフォトンによる発光のX、Y、Z位置を求める他の公知アプロ ーチがレコンテ(Lecomte)の米国特許第4843245号に開示されている。 このアプローチは、シンチレーション減哀時間の異なる2個のセグメントシンチ レーター結晶体を積み重ねる。減衰時間の異なるシンチレーターを利用しなけれ ばならないから、このアプローチを3個以上のセグメントシンチレーターに応用 することは現実的に困難である。しかも、必然的に比較的低速のシンチレーター でなければならず、フォトン検出の最大速度を犠牲にすることになる。事実、一 連の減衰時間を設定するには、シンチレーターの速度を順次低くしなければなら ず、ある一定の分解能を確保するには、最終セグメントを著しく低速にせざるを 得ない。従って、レコンテのアプローチでは、検出器の総合的な速度が個々のセ グメントの最低速度を超えない事態もありうる。 トンプソン(Thompson)の米国特許第5122667号はレコンテのアプロー チの難点を回避するために、単一結晶体を使用する。但し、ここでは結晶体の長 手軸に沿った中位相互作用座標に位置する吸収帯に依存する。この光吸収帯は結 晶体を2つの領域に分け、フォトンはこの吸収帯の前後において等しく結晶体と 相互作用すると考えられている。従って、1対のこれら結晶体を巻き込む同時発 生事象は4つの同程度におこり得るグループに分かれることになる。トンプソン のアプローチは検出器結晶体が異なるセグメントシンチレーターを接合した公知 のアプローチの改良であると言われている。トンプソンによれば、材料の異なる セグメント結晶体を使用すれば、結晶体の全体的な深さが一定である場合、能率 の低下を招き、能率確保のため結晶体を深く形成すれば分解能の低下とぼけを招 く。 従って、同じ材料の結晶体によって形成される検出器におけるフォトン相互作 用の横方向座標及び長手方向座標を検出することができれば極めて有益である。 このような補足情報を提供するフォトン検出器なら、複雑な較正を必要とせず、 PETカメラの電流発生に影響を及ぼず視差エラーを修正することができる。 発明の概要 本発明の主な目的は、改良されたシンチレーター結晶体、及びこのシンチレー ター結晶体を利用して、その内部で起こるフォトン相互作用の横方向座標及び長 手方向座標を正確に検出できる装置を提供することである。 この改良シンチレーター結晶体の特徴は、公知の検出器とは異なり、個々のシ ンチレーター結晶体が、フォトン相互作用による励起で放出される光を伝送する 光ガイドとして機能する。本発明の装置においては、複数の光感知装置を結晶体 列の光透過端と光結合させることによって光を回収する。前記の例外的な場合は 別として、公知技術においては、結晶体の光ガイドは一体構造であり(セグメン ト構造ではなく、しかも同一材料で形成されている)、全容積、特に全長に亙っ て均一な特性を有する。このような公知技術による非セグメント構造光ガイドの 場合、放出光が光感知装置に到達できるかどうかは、2つの現象によって左右さ れる。即ち、個々の結晶体内での光吸収、または結晶体の端面または側壁面との 相互作用による光の漏れや吸収、公知技術においては、これら2つの現象の発生 を極力回避するように、シンチレーター化合物、並びにその表面仕上げ及びコー ティングを選択する。 公知技術とは異なり、本発明は、セグメント構造のシンチレーション結晶体に よって、回収光量を不連続段階的に変化させることができるとの所見に基づき、 不連続段階的変化はフォトン相互作用の長手方向座標によって与えられる。複数 のセグメント構造結晶体を有する検出器において、この変化を利用することによ って、フォトン相互作用の横方向座標だけでなく、長手方向座標をも得ることが でき、これにより、PETにおける視差エラーを回避する。 本発明の第1実施例として、シンチレーション化合物と略同一の結晶体セグメ ントから成る不連続かつ別々の結晶体セグメントによって各結晶体が形成される ように、長手軸に沿って結晶体を区分することで、回収光の不連続変化を可能に する。隣接セグメント間に光透過を抑制する境界層を介在させる。境界層は、光 感知装置によって回収される光を段階的に変化させる。2つの隣接結晶体セグメ ント間の光透過抑制効果は、境界層の組成及び隣接セグメントの端部形状によっ てさらに制御することができる。 結晶体の区分は、機械的にまたは化学的に行なうことができる。即ち、機械的 区分の1実施例として、隣接する結晶体セグメント同士を、例えば接着材または 機械的保持手段によって機械的に接合し、セグメントを形成しているシンチレー ター材料の屈折率と境界層の屈折率との差を利用する。境界層の屈折率が常にシ ンチレーターの屈折率と異なるなら、この屈折率はすべてのセグメントに共通で あってもよいし、セグメント毎に異なっていてもよい。フレネル方程式により、 これら屈折率の差が大きければ大きいほど、光が2つの隣接セグメント間の境界 層に達する時の内部全反射も大きくなる。 本発明の他の実施例では、公知技術を利用して特定のドーパントを添加するこ とにより、結晶体を化学的に区分して、境界層における結晶体の性質に変化を与 える。例えば、シー・エル・メルカー他、「セリウムをドープしたオキシオルト ケイ酸ルテチウム」速報、新シンチレーター、アイ・イー・イー・イー、核化学 エヌ・エス・39、502ページ、1992年刊(C.L.Melcher et al.、“Ceri um-doped Lutetium Oxyorthosilicate:A Fast Efficient、New Scintillator、 IEEE Trans.Nucl.Sci.、NS-39、502、(1992))に記載されているオキシオルト ケイ酸ルテチウム(LSO)のような高融点酸化物の結晶を成長させる最も一般的な 方法がそれである。即ち、チョクラルスキー法と呼ばれる方法で、種結晶を利用 して溶融液から単結晶を成長させて引き上げる。セリウムでドーピングされたLS Oの場合、原料、即ち、溶融物中のセリウム濃度を例えば0.05%〜2.0% (ルテチウムに対する比)の範囲で調整することによって、所定のエネルギーの フォトンによる励起に伴う発光量を広い範囲で変化させることができる。 結晶体セグメント間における放出光透過を制御自在に抑制することによって、 光感知装置に達する前にセグメント内にトラップできる放射光の量が効果的に増 大する。セグメント内にトラップされた光は、このセグメントの結晶中に吸収さ れるか、結晶体セグメント外壁面に吸収されるか、または(後述するように)セ グメント端に設けた光吸収マスクに吸収される可能性が高い。長手方向における 発光位置に関して、発光量のうち前記トラッピングを逃れて光感知装置に到達で きる光量は、発光点と光透過端との間に存在するセグメントの総数によって決定 される。従って、セグメント間の境界層における正味の透過抑制効果は、セグメ ントからセグメントへと進むに従って増大する。その結果、セグメント構造結晶 体の個々のセグメントにおける発光点毎の回収光量には、不連続的な差が現れる 単一セグメント内では、発光点が異なっても光量に差はない。 各セグメントからの光透過を抑制するだけでは、結晶体光ガイドから回収され る光量に、不連続的かつ明確な差を生じさせることはできない。現実には、シン チレーター化合物の諸性質、セグメントの長手方向及び横方向断面積、境界層の 特性、セグメントの表面仕上げ及び反射コーテイングによって制約が課せられる 。従って、本発明の重要な特徴は、回収光量の不連続的かつ明確な差を、セグメ ント内にトラップされる光の吸収を高めることによって強調することにある。 吸収効果を高めるために種々の手段を利用することができる。第一の実施態様 では、セグメント構造結晶体入射端の一部または全部を、通常なら前記入射端を 被覆する反射材の全部または一部に替えて光吸収マスクで被覆する。その結果、 結晶体セグメントスタックの入射端に達する放出光が吸収される。この吸収マス クによって、発光がどのセグメントで起こったかに応じて現れる光量の差がなく なる。光量は所定のセグメントからの光が、マスクで被覆されている結晶体スタ ックの入射端に達するまでに通過しなければならない境界層の数に応じて異なる 。 他の実施態様として、このような吸収効果を高めるとともに、各セグメントに おける相互作用から回収される光量の差を検出できるように、境界層の吸光度及 び厚さを制御してもよい。このようにすれば、光感知装置への光路上で各セグメ ントを通過する放出光の大きい部分を吸収され、各セグメントにおける光の損失 がさらに強調されることになる。 本発明の重要な特徴は、1種類だけのシンチレーター化合物を使用すればよく 、しかも、使用するシンチレーター化合物の種類を限定されないことである。結 晶体の個々の物性は同じか、または実質的に同じである。 結晶体の総高は、特定のシンチレーターに使用される化合物と相互作用するフ ォトンに関して高い検出能率が得られるように設定され、15〜50mmの範囲内 で調整すればよい。もう1つの特徴として、結晶体の総高を2つの異なるパター ンに従って区分することができる。第1のパターン、即ち、「等計数率(ECR)」 区分では、結晶体のどのセグメントにおいても相互作用の確率が等しくなるよう に、シンチレーターにおける既知エネルギーのフォトンの指数関数的減衰に従っ て各セグメントの高さを選択する。第2のパターンでは、結晶体の各セグメント がほぼ同じかまたは同じ高さを有する。このことは実施を容易にするという点で メリットであり、このパターンは「等厚(ET)」区分と呼称される。ECR及びET区 分が好ましいが、その他の長手方向区分パターンも利用できる。 以上に述べたように、本発明は公知技術と異なり、同じシンチレーター化合物 の結晶体セグメントを少なくとも2つ、好ましくは3つ以上長手軸に沿って積み 重ねた結晶体光ガイドを設ける。個々のセグメントから結晶体の光透過端に達し 、光検知装置によって記録される光量には、不連続的な、弁別可能な(検出可能 な)差がある。このような差を生ずる原因のすべてまたは一部は、結晶体のそれ ぞれ隣接する2つのセグメントの界面に存在する境界層にある。不連続的な各段 階における吸収はどの結晶体セグメントで発光が起こったかに応じて異なるから 、回収光量に基づいて、発光が起こった特定セグメントにおけるフォトン相互作 用の長手方向座標が自己較正で与えられる。 要約すれば、本発明はフォトンによる発光点のXYZ空間座標を検出するための シンチレーション光ガイドを提供する。この光ガイドは、実質的に同じシンチレ ーター化合物から成る複数の不連続的な結晶体セグメントを、光ガイドの共通長 手軸の沿って順次隣接させることによって構成されている。少なくとも2つの隣 接する結晶体セグメント間に、光ガイドのセグメントからの放出を消すことがで きるような光透過損失を有する境界層を介在させる。 これらの光ガイドは、シンチレーター化合物から成るシンチレーション光ガイ ド列におけるフォトンによる発光点のX、Y、Z位置を検出する装置に使用される 。この装置は一部公知であり、上記の新規光ガイドと、各光ガイドの光透過端と 整列するように配置された少なくとも1個の光検出器と、光検出器が出力する信 号から、光ガイド列内におけるフォトンによる発光点のX、Y座標を分析するアナ ラ イザーとから成る。この装置においては、アナライザーの一部を構成する弁別器 が、光検出器によって受光された光量を比較することによって、どの光ガイドの 結晶体セグメントにフォトン発光が起こったかを検出してそのZ座標を求める。 図面の簡単な説明 本発明の詳細を、添付の図面に沿って以下に説明する。 図1(a)は、ECR区分法による高さの、セリウム・ドーピング処理した3個の オキシオルトケイ酸ルデチウム(LSO)結晶体から成るセグメント構造結晶体γ線 光ガイドを略示する斜視図である。 図1(b)は、ET区分法によるセグメント構造結晶体光ガイドの実施例を略示す る斜視図である。 図2は、結晶体セグメントの入射端に511keVのγ線が入射した場合に、図 1(a)の実施例に現れる回収光分布を示す。 図3(a)は、それぞれが個々のコンパクトな光感知装置と光結合しているECR区 分法による複数のセグメント構造結晶体光ガイドから成る検出器の第1実施例を 示す。 図3(b)は、複数のセグメント構造結晶体光ガイドから成り、スロット光ガ イド及び4個の光増倍管と光結合し、前記光増倍管の中心が結晶体光ガイド4分 区画の中心とほぼ一致して構造をコンパクトにしている検出器の第2実施例を示 す。 図3(c)は、複数のセグメント構造結晶体光ガイドから成り、スロットのあ る光ガイド及び4個の光増倍管と光結合し、前記光増倍管の中心が結晶体列の隅 部とほぼ一致する検出器の第3実施例を示す。 図4(a)及び4(b)は、複数のセグメント構造結晶体光ガイドを有する検 出器を使用するPETカメラにおいて、γ線による発光の長手方向座標を測定し、 視差エラーを補正する本発明の態様を示す模式図である。 図5は、光ガイドの表面コーティングを示す該光ガイドの部分斜視図である。 図6(a)及び6(b)は、光ガイドにおける隣接セグメントの隣接端のそれぞ れ異なる形状を示す。 図7は、回収光のヒストグラムを作成する典型的な装置を示す。 図8(a)、8(b)、8(c)は、隣接セグメントの隣接端がさらに異なる形状を呈 する実施例を示す。 好ましい実施例の説明 上述したように、本発明は、セグメント構造結晶体検出器におけるフォトン発 光のX、Y、Z位置を検出する検出器に関する。従って、本発明はいかなるフォト ン発光にも応用できるが、煩雑になるのを避けるため、ここではフォトンがγ線 である好ましい実施例について説明する。但し、本発明はこの実施例に限定され るものではない。 結晶体セグメント間の境界層を結晶体に組み込むには、例えば、境界層の機能 を果たす接着材で結晶体セグメントを接合するという機械的手段、または、例え ば、ドーパントを添加し、結晶体中での濃度を選択するという化学的手段を利用 すれば良い。どの方法を利用するかは選択されたシンチレーターの物性とその使 用目的に応じて選択される。化学的に形成した場合も、機械的に形成した場合も 、境界層の機能は実質的に同じである。従って、煩雑になるのを避けるため、機 械的に形成された境界層との関連で本発明を説明することにする。但し、本発明 は化学的に形成された境界層にも適用されることはいうまでもない。 機械的に境界層を形成する実施態様では、単結晶体を長手方向に沿って所要の セグメント長さにカットし、隣接セグメント間に境界層を介在させてセグメント を積み重ねることによって結晶体スタック光ガイドを形成する。図1(a)、1(b )は、このような結晶体スタック光ガイドの2つの実施例を示す。光ガイド1は 高さ20〜50mm、横断面積2〜16mm2の正方形柱の形態であることが好まし い。光ガイドの横断面積及び高さは、その有効原子番号、検出器の使用目的及び フォトンのエネルギー範囲に基づいて選択される。光ガイドは同じかまたは実質 的に同じシンチレーター化合物から成る少なくとも2個、一般的には3個以上の 結晶体セグメントを光結合させることによって形成される。選択されたシンチレ ーターは、スタックを構成するどの結晶体セグメントについても(製造上の祐度 および素材純度を含めて)化学的、物理的性質が同じであり、シンチレーター化 合物 の種類は任意である。本発明を特にPETに利用する場合、シンチレーターはセリ ウムでドウピング処理したオキソオルトケイ酸ルテチウム(LSO)であることが好 ましい。公知技術において広く利用されるビスマス晶に較べて、シー・エル・メ ルカー(C.L.Melcher)他によって開示された新しいLSOは高い検出効率、高い シンチレーション光量及び短いシンチレーション減衰時間を可能にし、これらの 性質に照らして、フォトン検出、特に511keVのγ線の検出に好適である。 γ線は、γ線入射端2から、または同様な方向から結晶体光ガイド1に入射し 、シンチレーターと相互作用してこれを励起し、相互作用するγ線が放出するエ ネルギーにほぼ比例する光を放出する。すべての結晶体セグメント4のすべての 面3を、公知の態様で研磨、エッチングまたはコーティングすることが好ましい 。側壁は、白色コーテイングで被覆することによって、さもなければ屈折作用で 漏れる光を反射させることが好ましい。結晶体スタック光ガイド1の光伝送端5 を、放出される光を回収してこれに比例する電気信号に変換する少なくとも1つ の光感知装置6と光結合させる。前記電気信号は公知の手段を利用してさらに処 理されることになる。 図1(a)は、ECR区分法により3個の結晶体セグメントを積み重ねた結晶体スタ ックの1実施例を示す。各セグメントの高さは、所定のエネルギー、例えば、PE Tの場合なら511keVのγ線のシンチレーターにおける指数関数的減衰に従って 選択し、どのセグメントにおいても等しく相互作用が起こるようにする。図巨1 (b)はET区分法による実施例を示す。 スタック光ガイドを構成する個々の結晶体セグメント4は、例えば、選択され たシンチレーター結晶体とは著しく異なる屈折率を持つことで、結晶体セグメン ト4よりも光透過性の低い境界層7を介して光学的に結合されている。屈折率の 差を利用して境界層を形成する場合、この屈折率は結晶体セグメントの屈折率よ り小さくても大きくてもよい。但し、屈折率は結晶体の屈折率より小さいことが 好ましい。いずれにしても、各境界層は、隣接する結晶体セグメント間の放出光 透過を抑制する手段として作用する。 放出光のうち、光路が、入射端2またはスタックを構成する結晶体セグメント の最上段及びこれに続く段のセグメントの間の境界層7を通過する部分の吸収を 強める手段をも設ける。一実施例では、この手段として結晶体スタック入射端2 の一部または全部を被覆する光吸収マスク8を利用する。このマスクは、入射端 2の残り部分を被覆している反射コーテイングとは量的に異なる光吸収を行なう ことによって、光ガイドの有効性を高める筈の内部反射光を吸収または部分吸収 する接着材、グリース、ペイント、エッチングなどで形成することができる。 光吸収マスク8は、高吸収性ペイント、ラッカー、プラスチックフィルムなど を光ガイド1の入射端2に直接塗るか、接着するか、または、電気工事用のブラ ックテープか、能動的または受動的半導体を前記入射端2に接着するだけでよい 、図面ではテープの場合を示した。 但し、入射端2へ進む放出光の吸収を強めるには、他の手段を利用してもよい 。例えば、入射端2の表面を粗面化したり、該表面に刻み目を入れたり、砂吹き 処理したりしてマスク8を形成してもよい。但し、マスク8はコーテイング、フ ィルムまたはテープであることが好ましい。 図1(a)から明らかなように、このような吸収材、即ち、マスク8は光ガイドの 最上段及びこれに続く結晶体セグメント間の境界層7に、またはその一部として 使用してもよい。上述のように、境界層において吸収特性を発揮するなら、いか なる手段を用いてもよい。このようなマスク8は光ガイドを構成するどの隣接結 晶体セグメント間に使用してもよいが、最上段とこれに続く段の両結晶体セグメ ント間に使用するのが普通である。結晶体セグメント間に介在するマスクの目的 は、境界層を介してセグメント内へ反射する放出光を吸収する手段として作用す ることにある。例えば、シンチレーターと境界層自体との屈折率の差に依存する 比較的透明な境界層を使用する場合、光ガイドを微調整するためには、境界層に 、または境界層の一部として光吸収マスク8を含み、反射光を吸収するようにす ることが望ましい。この場合、マスクは、例えば、光の一部だけを吸収し、結晶 セグメント間の界面のほぼ全体を被覆する淡く着色された材料でもよいし、実質 的には不透明であるが、結晶体セグメント間の界面の一部だけを被覆する材料、 例えば、前記界面の一部だけを被覆する帯状、点状または方形の黒色ペイントで あってもよい(高吸収材)。微調整の他の実施態様として、マスクを使用する代 わりに、境界層自体に、境界層による透過光損失効果とマスクの光吸収効果の双 方 を達成するのに充分なカーボンブラックを含む透明接着剤のような吸収材を、境 界層自体に組み込んでもよい。 結晶体セグメント4間の境界層7は、接着材だけでもよいが、境界層は隣接結 晶体セグメント間の光透過を著しく損失差せるものなら、その種類は任意である 。従って、境界層は結晶体セグメント間に存在するエアギャップ、隣接結晶セグ メントの一方の面と衝合する液体または固体、あるいは両セグメント間に存在す る真空であってもよい。これらはいずれも異なる屈折率を形成し、光透過を損失 させる。境界層の材料には特に制限はない。 個々の結晶体セグメントからの回収光量の変分は不連続的であるだけでなく、 明確でなければならない。明確であるためには、回収光に現れる不連続的変分が 透過端に達する光量に現れる統計的変動よりも大きく、光感知装置において有用 な信号を発生させるものでなければならない。統計的変動は、図2に示すような 回収光分布におけるピークの半値全幅(FWHM)によって修正される。即ち、境界層 は、ピークを互いに弁別できるように、回収光分布における少なくともそれぞれ のFWHMsの総和の1/2に等しいピークを確実に分離できねばならない。ピーク をこのように分離するためには、境界層は結晶体セグメントによって透過される 光よりも少ない光を透過しなければならず、光透過量の差は、ピークの弁別を可 能にする程顕著でなければならない。透過量の差の大きさを決定するのは、特定 シンチレーター化合物の変数、光ガイドの形状、結晶体セグメントの数、結晶体 セグメント壁の反射率や吸収性、マスク8を採用するかしないか、ピークのヒス トグラム形成に使用する装置の感度、さらに、最も重要な要因は境界層の光透過 性能である。従って、境界層に要求される顕著な光透過損失は、上記変数の組合 わせ毎に実験に基づいて求めねばならない。上述したように、例えば、それぞれ のFWHMsの総和の1/2に等しい量で、図2に示すようなヒストグラムがピーク を充分に弁別できないなら、境界層による光透過をさらに抑制するか、さもなけ れば上記変数を、ピークが弁別可能となるまで変更しなければならない。 要約すると、境界層は、弁別できる程度に顕著な光透過損失を示すものでなけ ればならない。即ち、光ガイドのどのセグメントからの発光かを弁別できねばな らない。また、シンチレーター化合物の種類に応じてそれぞれ異なる固有の分別 エネルギー分解能を有し、この分解能は前記化合物を励起するフォトン、例えば 、γ線のエネルギーレベルに従って変化する。例えば、511keVのエネルギー レベルで、ヨウ化ナトリウムから成るシンチレーターの分解能は約7%である。 即ち、境界層によって達成される正味光透過損失は、結晶体セグメントとして選 択されたシンチレーター化合物の固有分別エネルギー分解能よりも大きくなけれ ばならず、ヨウ化ナトリウムの場合には7%以上でなければならない。光透過損 失がどの程度大きくなければならないかは上記変数及びシンチレーター化合物の 種類に応じて異なる。但し、上記変数の組合わせ次第では、所定エネルギーのフ ォトンに関して、境界層による正味光透過損失が少なくともシンチレーター化合 物の固有分別エネルギー分解能と等しくても、特にマスク8(図2参照)が存在 する場合、境界層自体による光透過損失がかなり小さくても弁別可能なピークが 得られる。例えば、LSO結晶体(実施例1及び2参照)のようないわゆる「明る い」結晶体シンチレーターでは、光透過損失は1.2%で充分であるが、マスク機能 がセグメント層自体によって果たされるのが普通であり、この場合には、光透過 損失は7%〜30%でなければならない。ここでも、シンチレーター化合物及び 上記変数の組合わせを特定するため、上記実験が必要である。 光透過差は、結晶体セグメントの屈折率とは異なる屈折率を有する境界層によ って達成することが好ましい。結晶体セグメントの屈折率とは異なる屈折率の境 界層を形成することは極めて容易だからであり、これが本発明の最も好ましい実 施態様である。一般に、境界層の屈折率とシンチレーター化合物の屈折率の差は 少なくとも約5%、例えば、少なくとも8%または10%、さらに好ましくは約 12%〜約50%であることが好ましい。 境界層は、所要の屈折率差を実現するなら、液体でも固体でも気体でもよく、 これら液体、気体または固体の反射性や吸光性、屈折率を高めるために添加物を 含んでいても含んでいなくてもよい。透明なゲル化水、例えば、ティー・ワイ( T.Y.)ゼリーなどは実質的に透明であるが、その屈折率は結晶体とは著しく異な り、境界層として使用できる。他方、ワセリンは半透明化することができ、境界 層にふさわしい屈折率とマスク機能に欠かせない吸収性を兼ね備えている。また 、エポキシ樹脂接着剤のような接着剤は透明なものと半透明なものがあり、例 えば酸化アルミニウムのような反射性の固体と化合させれば、屈折率を調整し、 反射性を高めることができる。さらにまた、上記接着剤、ワセリンなどを吸光剤 、例えば、炭素微粒子や公知の可溶性吸光剤と化合させれば、所要の屈折率差と 吸収性が得られる。境界層の材料、透明度または半透明度、吸光剤や反射剤を添 加するかしないかを選択することによって、セグメント内に光をトラップする、 従って、境界層を介しての光透過量を減らす能力が広い範囲で調整される。シン チレーター化合物の種類、結晶の形状、反射コーテイング、マスクなどとの関連 で境界層のトラップ能力を調整することによって、光感知装置に受光される光量 に基づいてどのセグメントから発光したがを容易に弁別できる。 図1(a)に示す典型的な例では、光ガイド1の総高は約20mm、光ガイドの形状 は各辺が約2mmの直方柱である。図1(a)から明らかなように、最下段セグメント はその次のセグメントより高く、このセグメントは最上段セグメントよりも高く 、上述した「等計数率」区分となっている。他方、図1(b)に示す典型例では、各 セグメント4の高さがほぼ同じであり、上述した「等厚」区分に相当する。図1( b)の場合、結晶体光ガイドの総高は約30mm、光ガイドの形状は直方柱、各セグ メント4の高さは約10mm、各結晶体は4mmの矩形側壁を有する。 図2は、図1(a)に示した実施態様に従って製造された結晶体光ガイド1の入射 端2に垂直に、またはこれに近い方向から入射する、エネルギーが511keVの γ線で得られる回収光分布の測定結果(ヒストグラム)である。この回収光分布 は、回収光軸に沿った不連続的なステップによって互いに明確に分離させられた (不連続かつ弁別可能な)3つのはっきりしたピークを示している。各ピークは 、結晶体光ガイドの特定セグメントにおける入射γ線の相互作用と連携する。最 も低いピークは、光透過端5を基準として、全入射γ線エネルギーによる最上段 結晶体セグメントの励起に対応する。このデータは、本発明がγ線相互作用の長 手方向座標の測定を可能にすることを立証している。γ線相互作用が起こったセ グメントは、所与のγ線相互作用に関して回収された光量がどのピークに対応す るかを識別することで簡単に判定される。 図3(a)、3(b)、3(c)は、ECR区分法に従って複数の結晶体セグメントを積み 重ねたγ線検出器の3つの実施態様を示す。各実施態様は放射光を回収する光感 知装置の性質、数及び配置によって区別できる。 最も好ましい実施態様を示す図3(a)において、γ線検出器20は、ECR区分 法に従って積み重ねて光ガイドとした複数の結晶体セグメント4から成る。個々 の結晶体光ガイドが既知のX、Y位置(座標)で表されるパターンに、間隔を詰 めて配列されている。各結晶光ガイドの光透過端5は、それぞれ対応のソリッド ステート光感知装置21に結合されている。これらの光感知装置21は、公知の 高ゲイン、低ノイズの半導体フォトダイオードであり、光ガイド1の光透過端5 と直接光結合している。コンパクトに構成するため、配列を構成する個々の結晶 体光ガイド1を感知するのに必要な複数のフォトダイオードを、光ガイド配列と X、Yパターン及び表面積が一致する単一マトリックス上に集積する。なお、光 ファイバーのセグメントを利用すれば、配列を構成する各光ガイドを、結晶体ス タック配列とはX、Yパターンまたは表面積が著しく異なるフォトダイオード・ マトリックスの対応ユニットに個別に結合することができる。例えば、このよう に光ファイバーで各光ガイドをフォトダイオード・マトリックスに結合すれば、 フォトダイオード・マトリックスを光ガイドと同じXY配列にする必要がなくな る。なぜなら、ある光ガイドからあるダイオードへの光ファイバー結合が判って いるからである。従って、ダイオードの配列は、特定装置との併用に便利なら、 線形配列でも円形配列でもその他の配列でもよい。 図3(a)に示すように、また、すべての実施態様に共通のことであるが、個々の フォトダイオードにおける光回収に伴って発生する信号を増幅するための増幅器 32を設ける。また、結晶体光ガイド配列中でのγ線の相互作用で放出される光 の大部分をどのフォトダイオードが回収したかを弁別するため、公知の弁別器3 3をも設ける。この弁別器33は、ゲート形装置であってもよいし、受信信号を 分析するのに使用されるコンピューター・プログラムの一部であってもよい。結 晶体光ガイドとフォトダイオードの間には、1対1の対応関係が存在するから、 この情報からγ線相互作用のXY位置を知ることができる。すべてのフォトダイ オード素子に発生する信号を加算するための加算回路34をも設ける。これらの 信号の和は図に示すような典型的な形状を呈する分布を反映し、既に述べたよう に、γ線相互作用の長手方向座標の検出を可能にする。検出の結果を表示装置3 5によって表示することができる。 図3(b)は、複数の結晶体光ガイド1から成るγ線検出器の実施例を示す。複数 の個別結晶体光ガイドを既知X、Y位置を有するパターンに間隔を詰めて配列し 、透過光ガイド22と結合する。透過光ガイド22は結晶体光ガイド1として使 用されるのと同じシンチレーター化合物またはプラスチックやガラスのような透 明、受動的、かつ一体的な化合物で形成することができる。透過光ガイド22は 、結晶体光ガイド配列1に合わせたピッチと幅で切り込んだ垂直なスロット23 を有する。透過光ガイド22の目的は、キャシー(Casey)他の米国特許第47 50972号に開示されているように、1つまたは2つ以上、例えば、4つの光 感知装置24、25、26(図3(b)には4番目の感知装置は図示されていない) 間の光配分を制御すると共に、結晶体の同定を可能にすることにある。透過光ガ イド22の切り込みスロット23及び側壁30は、個々の結晶体光ガイド1と同 じ表面仕上げ及び高反射性コーテイングを施されている。4つのうち3つだけ図 示されている光感知装置24、25、26、例えば、光増幅管はスロットのある 透過光ガイド22の光透過端31と光結合している。コンパクトに構成するため 、光感知装置の断面積を結晶体高ガイド配列の総断面積の1/4と等しくするが 、またはそれ以下とする。個々の光感知装置の中心は結晶体光ガイド配列の4分 画の中心とほぼ一致する。。 図3(c)は、複数の結晶体光ガイド1とスロットのある透過光ガイド22が ら成るγ線検出器の第3実施例を示す。但し、この実施例では、透過光ガイド2 2の光透過端31は4つの光増倍管37、38、39(第4の管は図示されてい ない)と光結合し、個々の光増倍管の中心は結晶体光ガイド配列の隅部とほぼ一 致する。所与の断面積の光増倍管をこのように構成すれば、ダブリュ・エッチ・ ワング他、「円形フォトマルチプライアーによるアナログ・デコーディング・ビ ー・ジー・オー・ブロック・検出器」、アイ・イー・イー・イー、核化学エヌ・ エス・42、1095ページ、1995年刊(W.H.Wong et al."An Analog De cording BGO Block Detector Using Circular Photomultiplier"、IEEE Trans. Nucl.Sci.、NS-42、1095、(1995))に開示しているように、図3(b)の実施 態様を採用した場合のほぼ1/4の面積で結晶体を同定できるという利点があ る。 上記実施態様に、例えば、方形陰極ではなく多重または円形陰極を有する光増 倍管を採用するなどの小さい変更を加えることができる。 図4には、複数の結晶体光ガイド40〜47を配列して成るブロックで構成さ れた検出器の基本的動作を模式的に示した。γ線は、垂線に対して角度Θで検出 器の入射端2に入射する。γ線は、結晶体光ガイド42の先端から検出器に進入し 、最終的には結晶体光ガイド45のセグメントにおいて相互作用する。この相互作 用がシンチレーター化合物を励起して発光させる。放出された光の一定量が光ガ イド45のZ方向に誘導され、上述したように、光感知装置と直接的に、または 透過光ガイドを介して光感知装置と結合している結晶体配列の光透過端5に進む 。感知装置によって回収された光の分布に基づいて、先ずどの結晶体光ガイドに おいて発光が起こったか(X、Y座標)を識別することができる。次いで、回収 光の総量を、図2に示したような分布の谷部位置と一致するようにセットされ、 検出器配列の個々の結晶体光ガイドについて予め較正することによって得られる 弁別器値と比較する。この比較により、どの弁別器値が問題の相互作用(Z座標 )による総回収光量と相関するかを見つけることにり、相互作用が起こった結晶 体光ガイドのセグメントを弁別することができる。本発明は弁別されたセグメン ト内での強弱感知機能までは提供しないから、前記セグメントにおける相互作用 のZ座標はこの弁別された結晶体セグメント内で最も確率の高い相互作用点の位 置を表すことになる。X、Y座標は弁別された結晶体スタックの先端の中心に相 当する座標と一致するように選択される。 図4(b)は、円形PETカメラ支持台48の水平半径に沿って陽電子の点放出 源であるアイソトープを移動させ、同時に現れる511keVのγ線を計数するこ とによって測定できる影像を示す。同時消滅するγ線の連続的な軌道が、応答線 を画定し、これと水平軸とのインターセプトが発光源の映像化に寄与する。この インターセプトは、各対の各γ線について検出器49〜54によって測定される X及びY座標によって決定される。γ線は、光ガイド1の長手軸と平行な方向5 5に移動する(ほぼ垂直に光ガイドへ入射する)から、X及びY座標の測定結果 には著しい偏りはない。従って、γ線は検出器に入射した同じ結晶体内で相互作 用す る。このγ線対に関して測定された応答線はこのγ線対が描く軌道と一致する数 対のγ線に関して得られた映像の幅はカメラの分解能の下限を表す。 図面左側に示す従来の検出器49及び52は、カメラ・リング中心からずれた 発光源に感応する。γ線は、これらの検出器に斜めに入射し、相互作用する前に いくつかの光ガイドを通過する可能性が大きい。従来の検出器はこのような入射 角を測定する手段を持たないから、相互作用が起こった光ガイドのX及びY座標 を利用して応答線56を再構成する。γ線の入射した光ガイドのX及びY座標と γ線が相互作用した光ガイドのX及びY座標との間には差があるから、再構成さ れた応答線56は真の軌道57から内側にずれている。この場合、いくつかのγ 線対を計数した結果得られる映像は、カメラ中心に位置する発光源で得られる映 像に較べて著しく広く、中心に向かって歪んだ状態となる。しかも、映像は実際 に発光源が存在する位置よりもカメラの中心に近くなる。これがいわゆる視差エ ラーの性質である。 これに反して、図面右側に示す本発明の検出器51、54は、復数の結晶体セ グメントから成り、図4(a)に示すように相互作用の長手方向座標を求めるこ とができる。相互作用に関して測定されたX、Y及びZ(長手方向)座標を結ん で得られた応答線は、この場合、γ線の真の軌道と一致する。本発明の結晶体光 ガイドを利用して数対のγ線を計数した結果得られる映像は、発光源を中心に現 れ、重要な相違点として、従来の検出器49、52を使用して得られる映像より もはるかに幅が狭い。 既に上述し、図5からも明らかなように、各光ガイド1のセグメント3の壁の 少なくとも一部に光反射面60を設ける。光反射面は公知の技術で、例えば、外 面を丹念に研磨するか、イオン注入のような特殊な表面処理を施すことによって 得られるが、好ましくは光反射コーテイングまたはラッピングを施すことによっ て形成する。 公知検出器では多くの場合、適当な有機キャリヤーに公知の高反射性固形物を 懸濁させることによって反射性コーテイングを調製する。反射性固形物を高ガイ ド壁に保持することができるならいかなるキャリヤーでもよいが、一般的に、エ ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、シリコン樹脂などのようなプラスチック、特に 、 透明エポキシ樹脂が使用される。酸化マグネシウム、炭酸マグネシウムなど多く の高反射性固形物が公知であるが、反射性固形物としては酸化アルミニウムの微 粉末が広く使用されている。コーテイングの反射性を高めるには、酸化アルミニ ウムなどのような反射性固形物の含有率をできるだけ高く、例えば、少なくとも 50%、好ましくは少なくとも60%または70%、場合によってはそれ以上に 設定する。スプレー塗装や真空蒸着のように、光ガイドに反射面を塗布したり、 砂吹きや研磨のような特殊表面処理を施す方法を採用してもよい。テフロン・テ ープの多重ラップも優れたコーテイングとして作用する。光ガイド壁の反射性を 制御、調製する方法は任意である。 フォトン相互作用により放出され、透過端を介して透過される光が光検出器に よって捕捉されるように、1つまたは2つ以上の、例えば、4つ以上の高検出器 を光透過端と整列関係に配置することは公知である。公知の一実施例では、光ガ イドの一端に第1の光検出器群、例えば、フォトダイオード群を配列し、光ガイ ドの他端に第2の光検出器群、例えば、光増倍管群を配列する。第1群はγ線相 互作用により放出された光のXY位置の検出に使用され、マスク機能をも兼ねる ことができ、第2群は時定パルスを出力すると共にエネルギー弁別をも行なうこ とができる(例えば、モース他、「結晶内の相互作用を画定するシリコン・フォ トダイオード列を用いたPET検出器モジュール」、アイ・イー・イー・イー、 核化学・40、4、1993年8月刊(Moses et al.、"Performance of a PET Detctor Module Utilizing an Array of Silicon Photodiodes to Identity the Crystal of Interaction"、IEEE Transactions of Nuclear Science、Vol.40 、No4、August 1993))。 上記2つの構成は、いずれも本発明に採用することができる。なぜなら、γ線 相互作用に伴って放出される光は、光ガイドの両端に向かって移動し、その意味 では、いずれか一端または両端が透過端として機能できるからである。従って、 XY位置の検出については、光ガイドのどちらの端部で放出光を検出しても結果 は同じである。ただし、Z位置検出の場合、光透過端はZ位置の検出を目的とす る光検出器を有する端部であり、XY位置検出のための光検出器と同じであって もなくてもよい。好ましい実施態様としては、同じ光検出器でXY位置もZ位置 も 検出する。 図1(a)に示すように、光ガイドは、公知技術にみられる矩形の断面形状を 呈してもよいが、断面形状は本発明にとって重要な問題ではない。即ち、楕円形 、円形、三角形など任意に選択すればよい。ただし、シンチレーター材料のブロ ックにスロットを切り込みやすいという点で、光ガイドは断面が矩形である方が 好ましい。 同じく図1(a)に示すように、フォトン入射端2も透過端5も従来と同よう にほぼ平坦であってもよいが、この点も本発明にとって重要な問題ではない。フ ォトン入射端は凸面でも凹面でもよく、要はフォトンを正確に通過させるならい かなる表面形状でもよい。 ただし、製造し易さという点では、光ガイド1をシンチレーター・ブロック中 に形成し、光ガイド1の長さをブロックの高さ以下とし、光ガイドの光透過端の 近傍にブロックの連続的な光透過部分(透過光ガイド22)が位置するようにす る。なお、入射端2または両端に光透過部分が存在してもよい。透過光ガイド2 2のサイズ及び形状を、光検出器間の光分布を調整するため慎重に選択し、これ によって米国特許第4750972号に詳しく記述されているように、ただし、 透過光ガイド22をシンチレーター・ブロックとは別に形成してもよい。例えば 、ガラス・ブロックなどで透過光ガイド22を形成してもよい。いずれの場合に も、透過光ガイド22はシンチレーター・ブロックのXY寸法に等しいか、約1 0〜20%大きいかであり、透過光ガイドのZ方向寸法は、もし存在するなら、 シンチレーター光ガイドのZ方向寸法の約40%またはそれ以下である。 好ましい実施態様としては、シンチレーター光ガイド1は、断面形状がほぼ一 様に矩形を呈し、入射端2から光透過端5に達するスリットを有するほぼ直方体 のシンチレーター・ブロック内に形成され、そのブロック内で光ガイドが空間的 に互いに分離している。このように構成すると、壁の反射性コーテイングを施す (または、上述したように反射面を形成する)のは極めて容易である。 しかし、光ガイド1は、断面が矩形である必要はない。むしろ、光ガイド1の 隣接セグメントの隣接端が矩形以外の形状を呈する方が有益である。図6A及び 6Bは矩形以外の形状を示す。図6A、6Bは、境界層72によって分離された 2つ の隣接セグメント70、71、を有する光ガイド1の一部を示す。図示のように 、セグメント70の底縁75の平面とセグメント71の頂縁76は平坦な面を有 するが、これらの平坦面は光ガイド1の長手軸77と直交せず、少なくとも一方 の平坦面は長手軸77に対して斜行している。その形状は山形、台形などの他、 凸凹であってもよい。長手軸77と直交する平坦面の場合と異なり、上記のよう な面は、例えば、セグメント70内での放出光の反射を助長して、シンチレータ ー、または光ガイド面、または境界層による光吸収を増大することによって、ど のセグメントが発光したかの検出を明確にする。 図8(a)に示すように、長手軸77に対して角度Θで傾斜するセグメント界 面を画定する平坦面は界面への光の平均入射角を0よりもはるかに大きくする。 その結果、正味インパクトは所定のセグメントへの入射光の反射(透過)確率を 増大(低下)させることになり、有効なバリヤーとなる。 同様に、界面の形状も、必ずしも平坦でなくてもよく、セグメント界面におけ る平均透過確率を調整するのに利用できる。図8(b)及び8(c)は、例えば 、セグメントの一端が複数の平坦面から成る好ましい平坦界面である場合や、凸 凹形状である場合とは異なる上向き(図8(b))及び下向き(図8(c))ピ ラミッド形界面を採用する2つの実施態様を示す。上向きピラミッド形界面の場 合、状況は図6(b)の山形に折れた平坦面の場合と同様であり、上方から下方 セグメントへの光透過確率は著しく低下する。これに反して、図8(c)の下向 きピラミッド形界面の場合、界面は漏斗として作用し、光をピラミッド頂点に向 かって集束して、上方から下方セグメントへの光透過確率を増大させる。 上述したように、放出光微分することによって放出光のZ位置を検出する。X Y位置の検出には公知の方法を利用すればよい。従来の方法では、各γ線につい て検出された総光量を表すディジタル・ワードを出力するすべての光検出器から の加算電気信号を積分するA/Dコンバーター(ADC)を使用する。総光量を表す ワードを、特定の光検出器対から同様にして得られたADCワードと組合わせるこ とによって、どのディジタル・メモリーから励起光ガイドのディジタルX及びY 座標が読み取られるかを問い合わせる。このX及びY座標を、特定のディジタル X及びY座標を記録するディジタルメモリーの他の部分へ、検出されたフォトン に関 する他の有用な情報(例えば、他の検出器において検出された他のフォトンとの 正確な時間関係)と共に経路指定する。多くのこのように検出され、記録された フォトンのディジタル記録から、未知の試料の画像があとでコンピューターによ って再構成される。これと同じ技術及び装置をZ座標の検出にも利用できる。 回収された放出光のヒストグラムを形成する装置の典型的な例として、図7は 、エネルギーが511keVの消滅γ線100が最初に例えば放出源102のよう な密封点に封入された68Geまたは22Naのような放射性同位元素から得られる 。鉛やタングステンのような重金属から成るスリットまたはピンホール・コリメ ーター103を放出源の前方に配置することによって、その孔と平行な方向に放 出されるγ線だけを選択する。コリメートされたγ線はシンチレーター結晶体ス タック104の入射端に入射する。 既に述べたように、これγ線がシンチレーター結晶体スタック内で相互作用す ると、発光が起こり、この光が光透過端へ誘導される。光透過端は光増倍管また はフォトダイオードのような光感知装置105の光感知窓と光結合していて、電 源装置106によって該装置を安定的に作用させるに適した電圧を供給される。 各相互作用γ線について、回収された光はこうして光感知装置によって生の電圧 または電流アナログ・パルスに変換される。 生アナログ・パルスは、比例または整形増幅器107に送られ、増幅器はその 振幅を以後の処理に必要なダイナミックレンジにする。ファン・アウトまたはス プリッター108が、増幅されたアナログ信号をさらに2つの並列分岐回路にス プリットする。 この分岐回路のうち、第1の分岐回路は、もし光感知装置からの増幅されたア ナログ信号が所定の最小値より大きれば論理パルスを出力する機能を有する一定 部分弁別器109に給電する。前記最小値は、結果的に大きい回収光量となるフ ォトン相互作用が論理パルスを発生させるように選択するのが典型的な設定方法 である。この種の弁別器は、また、入力アナログ・パルスがその最大値の一定部 分に達すると論理パルスを出力することによってフォトン相互作用を記録する。 弁別器からの論理パルスはA/Dコンバーター111をトリガーするための入力 ゲート信号110として使用される。ゲート信号が入力されると、コンバーター はファン・アウトまたはスプリッター108の第2分岐回路から得られる、A/D コンバーター111への入力における最大振幅または正味電荷をディジタル値に 変換する。このようにして、シンチレーター結晶体スタックの光透過端において 最初に回収された光量に正比例する値のディジタル出力信号113が得られる。 各フォトン相互作用事象のディジタル化回収光量値は以後の処理のため、ローカ ル・コンピューター・メモリーに送られる。 以後の処理としては、例えば、所定のフォトン事象に関連して回収された光量 のディジタル値を使用することによって、メモリーに保持されている線形配列の 該当要素を増分する。充分な数のフォトン事象についてこのような処理を繰返す ことで、図2に示すような回収光分布のヒストグラムが得られる。シンチレータ ー結晶体スタックの応答を較正するために、特に、該スタックを構成するn個の セグメントにおけるフォトン相互作用に関連して回収された光量の下限及び上限 に相当する限界値T1、T2、T3、T4、....、Tn、Tn+1を求めるのに利用 される。なお、セグメントの1番は透過端に位置するセグメントを指す。 これらの限界値をメモリーに記憶させ、次のフォトン相互作用がどのセグメン トで起こるかを予測するのに利用する。即ち、限界値Tx及びTx+1の間に位置す るディジタル化回収光量放出するフォトン相互作用にセグメント1番を連携させ ればよい。 例1 組成が同じく、1.825の屈折率を有する3個のLSO結晶体のそれぞれの6 面すべてを公知の機械的な方法で研磨して、表面の凹凸をなくした。各結晶体の 寸法を4mmx4mmx10mmとし、各結晶体を同じLSO製造バッチから製造した。 各結晶体の4mm辺を、メチルアルコールで洗浄して油分など汚染物を除去した 。 結晶体のうち2個の4mmx4mm面を屈折率1.45の透明な室温硬化エポキシ 樹脂で完全にコーティングすることによって接着層を形成した。コーティングの 厚さは約0.001〜0.003インチとした。 機械的ジグを使用して、3個の結晶体を1本の軸線上に整列させて垂直方向に 重ね、エポキシ樹脂が硬化する間、重力の作用下で密着させ、接着層がずれない ようにした。 治具で保持されている3個の結晶体を、予め50℃に加熱されているオーブン 内で1時間加熱することによって室温硬化エポキシ樹脂の硬化を促進した。 オーブンで1時間加熱したのち、3個の結晶体から成る硬化結晶体スタックを ジグから取り外し、スタックが未だ温かく、エポキシ樹脂が未だ柔らかいうらに 、接着された結晶体の接着界面まわりから余剰のエポキシをメチルアルコールと 剃刀の刃で除去した。 結晶体スタックの入射端に、4mmx4mmのビニル製ブラック・テープを貼付け た。スタックの30mm側壁(各結晶体の側壁10mm)と入射端を真新しいテフロ ン・テープで少なくとも10巻きラップした。即ち、透過端だけはテフロン・テ ープでラップしなかった。 透過端には公知の透明な光結合グリース(ドウ・コーニング(Dow Corning)02 -3067)を薄膜状に塗布した。 次いで、透過端を浜松フォトニクス(HAMAMATSU)R877光増倍管の入力窓と結 合し、上述した装置を使用して性能テストを実施した。結果は、図2に示したの と同様であった。 例2 2.5mmx2.5mmx22mm(屈折率1.825)のLSO結晶体の6面すべて を公知方法で機械的に研磨した。 325メッシュ・ダイヤモンド・パウダーの回転ダイヤモンド・ソー・ブレー ドで、結晶体を結晶軸(中心線)と直交方向に切断して3個の別々の結晶体を得 た。3個の結晶体の高さは、それぞれ2.68mm、5.46mm、10.68mmと した(ダイヤモンド・ソー・ブレードの厚さを考慮に入れる)。 それぞれの面をメチルアルコールで洗浄して切屑を除去した。切断面は研磨し なかった。 結晶体のうち、2個の切断面に、屈折率1.566の室温硬化エポキシ樹脂( エポキシ・テクノロジー社(Epoxy Technology Inc.)製、EPO TEK 302)を塗布 した。切断面全体をエポキシ樹脂で被覆することによって厚さ約0.001〜 0.003インチの接着面を形成した。 次いで、3個の結晶体をジグで保持し、オーブン内で硬化させ、例1で述べた ように、余剰のエポキシ樹脂を除去した。 2.5mmx2.5mmの電気工事用ビニル黒色テープ片を、硬化した結晶体スタ ック(高さ2.68mm結晶体)の入射端に貼付し、テフロン・テープでラップし 、光結合グリースを塗布し、光増倍管と結合することによって、例1で述べたよ うに性能テストを実施した。図2に示すような結果が得られた。 以上の説明から明らかなように、セグメント構造結晶体光ガイドは、セグメン ト間の境界層による光透過損失が光ガイドのセグメントからの放出光を消滅させ ることができる程度なら、所期の機能を果たすことができる。即ち、フォトン相 互作用に起因する発光点のX、Y、Z位置を検出できる。必要な透過損失は使用 されるシンチレーター化合物の種類や光ガイドの形状などに応じて異なるが、こ れらの変数の組合わせに応じていかなる透過損失が必要であるにしても、必要を 満たされるように境界層を適合させるのは容易である。。 隣接セグメント間の切れ目をどんな形態にしても、殆ど例外なく境界層として 機能させることができる。即ち、化学的に形成しても機械的に形成してもよい。 既に述べた例の他に、以下に述べるような境界層も利用できる。例えば、合成、 天然またはグラス・ファイバーのような材料から成る目の粗い織布または不織布 、格子状のプラスチック・フィルム、半透明または不透明な材料片、表面に変化 を加えた透明な固体、例えば、ガラス、半反射性や半透明のコーティングを施し たプラスチック・フィルムまたはガラス片、例えば、セグメント端にドットを描 くなどの、少なくとも半不透明要素から成るパターン、カメラ・レンズ用ガラス や窓ガラスに施されるような太陽光反射コーティング、隣接セグメントの嵌合ま たは固定に寄与するように成形されたガラスまたはプラスチック片、結晶体断面 の一部だけを、境界層を形成するように切り欠き、これに、境界層の一部を形成 する別の材料を充填したか、または充填してない前記切り欠き、少なくとも一部 が境界層を形成するように、スペーサーを介在させてセグメントを順次収容し固 定するガラスまたはプラスチック製の細長い成形容器、セグメントを順次収容し 、固定する別々の区画を有し、各区画が境界層を形成する、ガラスまたはプラス チ ック製の細長い成形フレーム、セグメントに自己粘着するまたはしない現場発泡 プラスチック、互いに分離しているセグメントを封入するようにポッティング成 形された樹脂またはプラスチック。 このように多様な形で境界層を形成することによって、セグメント構造光ガィ ドの形成も多様化され、このことは本発明の重要な特徴である。 同様に、本発明のマスクも多様な形態で実施できる。上述した以外のマスクの 実施例として、上記境界層をそのままマスクとして機能させることができる。但 し、光ガイドの入射端に施されるマスクの光透過率は境界層の光透過率よりもは るかに低くなければならない。一般に、境界層の光透過率は結晶体セグメントの 光透過率よりも最大30%低くなければならないが、入射端に施されるマスクの 光透過率は結晶体セグメントの光透過率よりも少なくとも50%、通常は少なく とも75%または85%または95%低くなければならない。上記変数の組合わ せにおいて、マスクの光透過率を結晶体セグメントの光透過率より100%低い 、即ち、光を全く透過しないというように設定する場合も想定される。しかし、 特定の光ガイドを微調整するには、マスクがある程度の光透過率を有することが 望ましい。この場合、上記織布または不織布のメッシュが極めて小さく、暗色ま たは黒色のものを使用すればよい。このようにすれば、マスクの光透過率は著し くて低下するが、ゼロとはならず、例えば、85%の光透過損失となる。同様に 、隣接セグメントを嵌合または固定させるように成形されたガラスまたはプラス チック片もマスクとして機能する部分を含むことができる。このようなマスクを カーボンブラックを充填されたプラスチックで成形する場合、マスクの光透過損 失は極めて大きくなり、例えば、98%または99%にも達する。同様に、例え ば、ポリウレタンのような現場発泡プラスチックは、マスクとして使用する場合 にはカーボンブラックを含有させればよく、最上段の結晶体セグメントの入射端 に直接貼付すれば上記黒色テープと同様に、光透過損失はほぼ100%となる。 光ガイドを微調整するため、マスクがある程度の光透過性を有することが望まし い場合には、格子状のプラスチック・フィルムを使用すればよいが、格子(光透 過部分)を比較的少なくして、マスクの光透過損失が、例えば、70%となるよ うにする。いうまでもなく、このようなマスクの材料はマスクを形成するために 塗布 し易いことが好ましく、ペイント、コーティング、フィルム、プラスチックまた はガラス成形品、テープ、接着剤などから選択すればよい。 本発明のいくつかの実施例を以上に説明したが、これらの他にも実施態様が可 能であることは当業者には明らかであろう。即ち、上記以外の実施態様も本発明 の思想及び範囲に含まれる。
【手続補正書】特許法第184条の4第4項 【提出日】平成10年7月17日(1998.7.17) 【補正内容】 請求の範囲 1.シンチレーティング化合物製の複数のシンチレーティング光ガイド 列内で、フォトンの誘発による発光点のXYZ空間座標を検出する装置であって 、 各光ガイドの光透過端に対向して配置された少なくとも1個の光検出器 と、その光検出器が出力する信号から、前記光ガイド配列内のフォトンの誘発に よる発光点の横方向XY座標を検出するアナライザーとを備える構成において、 (1)各光ガイドが、フォトン誘発光の入射端と、略同一のシンチレー ティング化合物から成る複数の不連続的な結晶体セグメントを有し、その各セグ メントが、入射端から透過端に到る光ガイドの共通した長手軸に沿って隣接し、 (2)結晶体セグメントのうちの少なくとも2個の間には、境界層が介 在し、その境界層が、結晶体セグメントの屈折率とは異なる屈折率を有すると共 に、 光ガイドの1個のセグメントからの光放出を識別できる光透過損失を有し、 (3)各光ガイドの各セグメントを透過した光の光検出器による受光量 を比較して、光ガイドのどの結晶体セグメントがフォトン誘発による光を放出し たかを検出して、その長手軸方向Z座標を求める弁別器を備える ことを特徴とする発光点の空間座標を検出する装置。 2.光ガイドが、少なくとも3個のセグメントを有する請求の範囲第1 項に記載の装置。 3.境界層による光透過損失が、所定エネルギーのフォトンについて測 定して、少なくともシンチレーター化合物の固有部分エネルギー分解能に等しい 請求の範囲第1項に記載の装置。 4.境界層自体による光透過損失が、少なくとも1.2%である請求の 範囲第2項に記載の装置。 5.光ガイドのフォトン入射端が、少なくともその一部に光吸収マスク を有する請求の範囲第3項に記載の装置。 6.光吸収マスクが、フォトン入射端のほぼ全面に設けられた請求の範 囲第5項に記載の装置。 7.境界層の屈折率が、結晶体セグメントの屈折率よりも小さい請求の 範囲第1項に記載の装置。 8.各セグメントの高さが、どのセグメントからも同じ確率でフォトン 誘発による発光が起こり得るように設定された請求の範囲第1項に記載の装置。 9.各セグメントが、同じ高さを有する請求の範囲第1項に記載の装置 。 10.境界層が、光吸収素子または光反射素子を含む請求の範囲第1項 に記載の装置。 11.境界層が、セグメントとセグメントを接着する接着剤である請求 の範囲第1項に記載の装置。 12.フォトン誘発による発光点のXYZ空間座標を検出するためのシ ンチレーティング光ガイドであって、 (1)フォトン誘発光が入射する入射端と、その光を少なくとも1個の 光検出器へ透過するように、光検出器に対向する透過端とを有すると共に、 略同 一のシンチレーティング化合物から成る複数の不連続的な結晶体セグメントを有 し、その各セグメントが入射端から透過端に到る光ガイドの共通した長手軸に沿 って隣接し、 (2)結晶体セグメントのうちの少なくとも2個の間には、境界層が介 在し、その境界層が、結晶体セグメントの屈折率とは異なる屈折率を有すると共 に、 光ガイドの1個のセグメントからの光放出を識別できる光透過損失を有する ことを特徴とするシンチレーティング光ガイド。 14.互いに隣接するセグメントの隣接端が、光ガイドの長手軸と直交 しない平面を備える請求の範囲第12項に記載の光ガイド。 15.隣接セグメントが、平坦面を有する請求の範囲第13項に記載の 光ガイド。 16.少なくとも1つの平坦面が、光ガイドの長手軸に対して傾斜して いる請求の範囲第13項に記載の光ガイド。 17.セグメントの端が、複数の平坦面から成る請求の範囲第14項に 記載の光ガイド。 18.セグメントの端が、不規則形状を呈する請求の範囲第14項に記 載の光ガイド。 19.光ガイドが、少なくとも3個のセグメントを有する請求の範囲第 12項に記載の光ガイド。 20.境界層による光透過損失が、所定エネルギーのフォトンについて 測定して、少なくともシンチレーター化合物の固有部分エネルギー分解能に等し い請求の範囲第12項に記載の光ガイド。 21.境界層による透過光損失が、少なくとも1.2%である請求の範 囲第12項に記載の光ガイド。 22.フォトン入射端が、少なくともその一部に光吸収マスクを有する 請求の範囲第20項に記載の光ガイド。 23.光吸収マスクが、フォトン入射端のほぼ全面に設けられた請求の 範囲第21項に記載の光ガイド。 24.境界層の屈折率が、結晶体セグメントの屈折率よりも小さい請求 の範囲第12項に記載の光ガイド。 25.各セグメントの高さが、どのセグメントからも同じ確率でフォト ン誘発による発光が起こり得るように設定された請求の範囲第12項に記載の光 ガイド。 26.各セグメントが、同じ高さを有する請求の範囲第12項に記載の 光ガイド。 27.境界層が、光吸収素子または光反射素子を含む請求の範囲第12 項に記載の光ガイド。 28.境界層が、セグメントとセグメントを接着する接着剤である請求 の範囲第12項に記載の光ガイド。 注) 請求の範囲第1項及び第13項の内容を減縮し、請求の範囲第7項及び第 24項を削除し、項番号を振り直した。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年2月4日(1999.2.4) 【補正内容】 請求の範囲 1.シンチレーティング化合物製の複数のシンチレーティング光ガイド 列内で、フォトンの誘発による発光点のXYZ空間座標を検出する装置であって 、 各光ガイドの光透過端に対向して配置された少なくとも1個の光検出器 と、その光検出器が出力する信号から、前記光ガイド配列内のフォトンの誘発に よる発光点の横方向XY座標を検出するアナライザーとを備える構成において、 (1)各光ガイドが、フォトン誘発光の入射端と、略同一のシンチレー ティング化合物から成る複数の不連続的な結晶体セグメントを有し、その各セグ メントが、入射端から透過端に到る光ガイドの共通した長手軸に沿って隣接し、 (2)結晶体セグメントのうちの少なくとも2個の間には、境界層が介 在し、その境界層が、結晶体セグメントの屈折率とは異なる屈折率を有すると共 に、光ガイドの1個のセグメントからの光放出を識別できる光透過損失を有し、 (3)各光ガイドの各セグメントを透過した光の光検出器による受光量 を比較して、光ガイドのどの結晶体セグメントがフォトン誘発による光を放出し たかを検出して、その長手軸方向Z座標を求める弁別器を備える ことを特徴とする発光点の空間座標を検出する装置。 2.光ガイドが、少なくとも3個のセグメントを有する請求の範囲第1 項に記載の装置。 3.境界層による光透過損失が、所定エネルギーのフォトンについて測 定して、少なくともシンチレーティング化合物の固有部分エネルギー分解能に等 しい請求の範囲第1項に記載の装置。 4.境界層自体による光透過損失が、少なくとも1.2%である請求の 範囲第2項に記載の装置。 5.光ガイドのフォトン入射端が、少なくともその一部に光吸収マスク を有する請求の範囲第3項に記載の装置。 6.光吸収マスクが、フォトン入射端のほぼ全面に設けられた請求の範 囲第5項に記載の装置。 7.境界層の屈折率が、結晶体セグメントの屈折率よりも小さい請求の 範囲第1項に記載の装置。 8.各セグメントの高さが、どのセグメントからも同じ確率でフォトン 誘発による発光が起こり得るように設定された請求の範囲第1項に記載の装置。 9.各セグメントが、同じ高さを有する請求の範囲第1項に記載の装置 。 10.境界層が、光吸収素子または光反射素子を含む請求の範囲第1項 に記載の装置。 11.境界層が、セグメントとセグメントを接着する接着剤である請求 の範囲第1項に記載の装置。 12.フォトン誘発による発光点のXYZ空間座標を検出するためのシ ンチレーティング光ガイドであって、 (1)フォトン誘発光が入射する入射端と、その光を少なくとも1個の 光検出器へ透過するように、光検出器に対向する透過端とを有すると共に、 略同一のシンチレーティング化合物から成る複数の不連続的な結晶体セグメント を有し、その各セグメントが入射端から透過端に到る光ガイドの共通した長手軸 に沿って隣接し、 (2)結晶体セグメントのうちの少なくとも2個の間には、境界層が介 在し、その境界層が、結晶体セグメントの屈折率とは異なる屈折率を有すると共 に、光ガイドの1個のセグメントからの光放出を識別できる光透過損失を有する ことを特徴とするシンチレーティング光ガイド。 13.互いに隣接するセグメントの隣接端が、光ガイドの長手軸と直交 しない平面を備える請求の範囲第12項に記載の光ガイド。 14.互いに隣接するセグメントの隣接端が、平坦面を有する請求の範 囲第13項に記載の光ガイド。 15.少なくとも1つの平坦面が、光ガイドの長手軸に対して傾斜して いる請求の範囲第14項に記載の光ガイド。 16.セグメントの端が、複数の平坦面から成る請求の範囲第14項に 記載の光ガイド。 17.セグメントの端が、不規則形状を呈する請求の範囲第14項に記 載の光ガイド。 18.光ガイドが、少なくとも3個のセグメントを有する請求の範囲第 12項に記載の光ガイド。 19.境界層による光透過損失が、所定エネルギーのフォトンについて 測定して、少なくともシンチレーティング化合物の固有部分エネルギー分解能に 等しい請求の範囲第12項に記載の光ガイド。 20.境界層による透過光損失が、少なくとも1.2%である請求の範 囲第12項に記載の光ガイド。 21.フォトン入射端が、少なくともその一部に光吸収マスクを有する 請求の範囲第20項に記載の光ガイド。 22.光吸収マスクが、フォトン入射端のほぼ全面に設けられた請求の 範囲第21項に記載の光ガイド。 23.境界層の屈折率が、結晶体セグメントの屈折率よりも小さい請求 の範囲第12項に記載の光ガイド。 24.各セグメントの高さが、どのセグメントからも同じ確率でフォト ン誘発による発光が起こり得るように設定された請求の範囲第12項に記載の光 ガイド。 25.各セグメントが、同じ高さを有する請求の範囲第12項に記載の 光ガイド。 26.境界層が、光吸収素子または光反射素子を含む請求の範囲第12 項に記載の光ガイド。 27.境界層が、セグメントとセグメントを接着する接着剤である請求 の範囲第12項に記載の光ガイド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/018,949 (32)優先日 平成10年2月5日(1998.2.5) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,CA,JP,K R (72)発明者 モイソン、クリスチン カナダ国、ブイ6イー 1エックス4、ブ リティッシュ・コロンビア州、バンクーバ ー、サーロウ・ストリート42―143 (72)発明者 アンドリーコ、マーク、エス アメリカ合衆国、テネシー州37922、ノッ クスビル、ラベル・ビュー・サークル1022 (72)発明者 パケット、セバスチャン カナダ国、エッチ1ジー 2イー9、ケベ ック州、モントリール・ノード、ウィリア ム―アラン5545 (72)発明者 ロジャース、ジョール・ジー カナダ国、ブイ6ケイ 2ピー1、ブリテ ィッシュ・コロンビア州、バンクーバー、 ダブリュ・12ス・アベニュー2460

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.シンチレーティング化合物製の複数のシンチレーティング光ガイド 列内で、フォトンの誘発による発光点のXYZ空間座標を検出する装置であって 、 各光ガイドの光透過端に対向して配置された少なくとも1個の光検出器 と、その光検出器が出力する信号から、前記光ガイド配列内のフォトンの誘発に よる発光点の横方向XY座標を検出するアナライザーとを備える構成において、 (1)各光ガイドが、略同一のシンチレーティング化合物から成る複数 の不連続的な結晶体セグメントを有し、その各セグメントが光ガイドの共通した 長手軸に沿って隣接し、 (2)結晶体セグメントのうちの少なくとも2個の間には、境界層が介 在し、その境界層が、光ガイドの1個のセグメントからの光放出を識別できる光 透過損失を有し、 (3)光検出器による受光量を比較して、光ガイドのどの結晶体セグメ ントがフォトン誘発による光を放出したかを検出して、その長手軸方向Z座標を 求める弁別器を備える ことを特徴とする発光点の空間座標を検出する装置。 2.光ガイドが、少なくとも3個のセグメントを有する請求の範囲第1 項に記載の装置。 3.境界層による光透過損失が、所定エネルギーのフォトンについて測 定して、少なくともシンチレーター化合物の固有部分エネルギー分解能に等しい 請求の範囲第1項に記載の装置。 4.境界層自体による光透過損失が、少なくとも1.2%である請求の 範囲第2項に記載の装置。 5.光ガイドのフォトン入射端が、少なくともその一部に光吸収マスク を有する請求の範囲第3項に記載の装置。 6.光吸収マスクが、フォトン入射端のほぼ全面に設けられた請求の範 囲第5項に記載の装置。 7.境界層の屈折率が、結晶体セグメントの屈折率とは異なる請求の範 囲第1項に記載の装置。 8.境界層の屈折率が、結晶体セグメントの屈折率よりも小さい請求の 範囲第7項に記載の装置。 9.各セグメントの高さが、どのセグメントからも同じ確率でフォトン 誘発による発光が起こり得るように設定された請求の範囲第1項に記載の装置。 10.各セグメントが、同じ高さを有する請求の範囲第1項に記載の装 置。 11.境界層が、光吸収素子または光反射素子を含む請求の範囲第1項 に記載の装置。 12.境界層が、セグメントとセグメントを接着する接着剤である請求 の範囲第1項に記載の装置。 13.フォトン誘発による発光点のXYZ空間座標を検出するためのシ ンチレーティング光ガイドであって、 (1)略同一のシンチレーティング化合物から成る複数の不連続的な結 晶体セグメントを有し、その各セグメントが光ガイドの共通した長手軸に沿って 隣接し、 (2)結晶体セグメントのうちの少なくとも2個の間には、境界層が介 在し、その境界層が、光ガイドの1個のセグメントからの光放出を識別できる光 透過損失を有する ことを特徴とするシンチレーティング光ガイド。 14.互いに隣接するセグメントの隣接端が、光ガイドの長手軸と直交 しない平面を備える請求の範囲第13項に記載の光ガイド。 15.隣接セグメントが、平坦面を有する請求の範囲第14項に記載の 光ガイド。 16.少なくとも1つの平坦面が、光ガイドの長手軸に対して傾斜して いる請求の範囲第14項に記載の光ガイド。 17.セグメントの端が、複数の平坦面から成る請求の範囲第15項に 記載の光ガイド。 18.セグメントの端が、不規則形状を呈する請求の範囲第15項に記 載の光ガイド。 19.光ガイドが、少なくとも3個のセグメントを有する請求の範囲第 13項に記載の光ガイド。 20.境界層による光透過損失が、所定エネルギーのフォトンについて 測定して、少なくともシンチレーター化合物の固有部分エネルギー分解能に等し い請求の範囲第13項に記載の光ガイド。 21.境界層による透過光損失が、少なくとも1.2%である請求の範 囲第13項に記載の光ガイド。 22.フォトン入射端が、少なくともその一部に光吸収マスクを有する 請求の範囲第21項に記載の光ガイド。 23.光吸収マスクが、フォトン入射端のほぼ全面に設けられた請求の 範囲第22項に記載の光ガイド。 24.境界層の屈折率が、結晶体セグメントの屈折率とは異なる請求の 範囲第13項に記載の光ガイド。 25.境界層の屈折率が、結晶体セグメントの屈折率よりも小さい請求 の範囲第24項に記載の光ガイド。 26.各セグメントの高さが、どのセグメントからも同じ確率でフォト ン誘発による発光が起こり得るように設定された請求の範囲第13項に記載の光 ガイド。 27.各セグメントが、同じ高さを有する請求の範囲第13項に記載の 光ガイド。 28.境界層が、光吸収素子または光反射素子を含む請求の範囲第13 項に記載の光ガイド。 29.境界層が、セグメントとセグメントを接着する接着剤である請求 の範囲第13項に記載の光ガイド。
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