JP2002512946A - レボシメンダンの制御放出経口用組成物 - Google Patents

レボシメンダンの制御放出経口用組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、制御された様式で、望ましくない効果をあまり起こさないでレボシメンダンを放出する経口用医薬組成物に関する。レボシメンダンすなわち(−)−[[4−(1,4,5,6−テトラヒドロ−4−メチル−6−オキソ−3−ピリダジニル)フェニル]ヒドラゾノ]プロパンジニトリルは、うっ血性心不全の治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [技術分野] 本発明は、制御された様式で、望ましくない効果をあまり起こさないでレボシ
メンダンを放出する経口用医薬組成物に関する。レボシメンダンすなわち(−)
−[[4−(1,4,5,6−テトラヒドロ−4−メチル−6−オキソ−3−ピリダジ
ニル)フェニル]ヒドラゾノ]プロパンジニトリルは、うっ血性心不全の治療に有
用である。
【0002】 [発明の背景] [[4−(1,4,5,6−テトラヒドロ−4−メチル−6−オキソ−3−ピリダジ
ニル)フェニル]ヒドラゾノ]プロパンジニトリルの(−)エナンチオマーである
レボシメンダンおよびその製造方法は、EP565546B1号明細書に記載さ
れている。レボシメンダンは心不全の治療において強力な作用を有し、トロポニ
ンへの顕著なカルシウム依存性結合を示す。レボシメンダンは以下の式で表わさ
れる。
【0003】
【化1】
【0004】 ヒトにおけるレボシメンダンの血行力学的効果(hemodynamic effect)は Sun
dberg, S. et al., Am. J. Cardiol., 1995; 75: 1061-1066に記載されている。
静脈内投与および経口投与後のヒトにおけるレボシメンダンの薬物動態は、 San
dell, E.-P. et al., J. Cardiovasc. Pharmacol., 26(Suppl. 1), S57-S62, 19
95に記載されている。心筋虚血の治療におけるレボシメンダンの用途は、WO9
3/21921号パンフレットに記載されている。臨床試験により、心不全患者
におけるレボシメンダンの有益な効果が確認されている。
【0005】 レボシメンダンの経口投与は、とくに長時間に渡る治療効果を目的とした場合
には困難であることがわかっている。第1に、レボシメンダンのヒトにおける消
失半減期は短く、約1時間である。したがって、従来の即時放出性の経口用処方
を用いた場合、レボシメンダンを1日に何回も投与しなければならない。第2に
、レボシメンダンの胃腸吸収は急速である。したがって即時放出経口用製剤を用
いた場合、レボシメンダンは急速で突然に、典型的には1時間以内に最高血漿中
濃度に達する。レボシメンダンの高い血漿中濃度は心不全患者には望ましくない
心拍数の増加をもたらす傾向がある。
【0006】 長時間作用性の経口用組成物は、従来の経口用の急速放出組成物をしのぐ多く
の利点をもたらす。このような利点には血漿中の薬剤の濃度の変化が少ないこと
、および、その結果としての、安定した治療応答、少ない投与回数および副作用
の低下などが含まれる。典型的な長時間作用性の組成物は、薬剤、放出制御剤お
よび使用可能な賦形剤を混合し、混合物を圧縮成形してマトリックス錠剤とする
ことにより調製される。典型的な長時間作用性の組成物は、薬剤を上部並びに下
部の胃腸管において放出する。
【0007】 従来の長時間作用性の製剤でレボシメンダンを投与する試みは良好な結果をも
たらしていない。長時間に渡る治療効果を得るために従来用いられている長時間
作用性の製剤でレボシメンダンを投与した場合、激しい頭痛、動悸および心拍数
増加のような望ましくない作用が頻繁に観察される。したがって、レボシメンダ
ンを経口投与するための新しい方法および組成物、とくに長時間に渡りレボシメ
ンダンの治療効果をもたらし、従来の長時間作用性のレボシメンダン製剤に関連
していた難点を回避できるような方法および組成物が望まれている。
【0008】 [発明の要約] レボシメンダンは下部胃腸管、とくに大腸において、腸内細菌による代謝を受
けやすいことが解かっている。このような代謝経路は、最終的には活性型の初回
通過代謝産物である(R)−N−[4−(1,4,5,6−テトラヒドロ−4−
メチル−6−オキソ−3−ピリダジニル)フェニル]アセトアミド(II)をもたら
し、その消失半減期はレボシメンダンよりもかなり長い。活性型代謝産物の蓄積
は長時間作用性のレボシメンダン製剤に関連する望ましくない作用をもたらすこ
とが解かっている。活性型代謝産物およびその形成経路がわかったことにより、
今回、望ましくない作用の発生が低下し、心疾患患者の治療に充分適している制
御放出製剤を設計することが可能となった。
【0009】 したがって本発明の目的は、経口用組成物、とくに長時間に渡り治療効果を示
し、安定して、そして、好ましくは、胃腸管の下部、とくに大腸に到達するより
も実質的に完全に早期にレボシメンダンを放出することにより活性型代謝産物の
形成を低レベルに維持することのできる組成物を提供することである。これによ
り患者の血漿中の活性型代謝産物の濃度は充分低いレベルに維持され、これによ
り活性型代謝産物の蓄積により生じる望ましくない作用を回避すると同時に、長
時間に渡る治療作用が得られるのである。
【0010】 [発明の詳細な説明] 本発明は、従来の即時放出性および長時間作用性の製剤と比較して改善された
レボシメンダンの経口用デリバリーシステムを提供する。以下のような利点: - レボシメンダンの血漿中最高レベルが低いため、心拍数増加のような高レベ
ルのレボシメンダンの望ましくない作用の発生を低下させる点、 - 投与頻度が少ない点、および、 - 活性型代謝産物(II)の蓄積が少ないため薬剤の認容性(tolerability)が高
いこと、即ち、重度の頭痛、動悸および心拍数増加のような活性型代謝産物によ
り誘発される望ましくない作用が少ない点、が挙げられる。
【0011】 代謝産物(II)の血漿中レベルは、激しい頭痛、動悸および心拍数の増加などの
望ましくない効果の発生と非常に相互に関係する。心不全患者の最適なレボシメ
ンダンによる治療において、代謝産物(II)の定常状態血漿中レベルは20ng/
ml未満、好ましくは10ng/ml未満であるべきである。
【0012】 利点が本発明にもとづいて、a)治療に効果的な量のレボシメンダン、ならび
にb)レボシメンダンの放出を長期間にわたって提供するため、および代謝産物
(II)に対する20ng/ml未満、好ましくは10ng/ml未満の定常状態プ
ラズマレベルを提供するための薬剤放出制御成分からなる組成物の制御された放
出によって提供される。
【0013】 「長時間」という用語は投与後少なくとも1時間、好ましくは少なくとも2時
間を意味する。前記において定義した代謝産物(II)の定常状態の血漿中濃度は患
者の群における平均値を指す。
【0014】 好ましくは、薬剤放出制御成分は組成物が大腸に到達するよりも実質的に完全
に早期にレボシメンダンを放出する。
【0015】 「薬剤放出制御成分」とは一般的に、本発明のレボシメンダンの放出を制御し
、延長させるために適用可能な種々の技術に関するものである。このような技術
には、マトリックス処方(たとえばマトリックスの錠剤、顆粒もしくはペレット
)またはコーティング処方(たとえばコーティングされた錠剤、顆粒またはペレ
ット、またはマイクロカプセル)が包含される。コーティングおよびマトリック
スの材料のような薬剤放出制御成分、および、マトリックスおよびコーティング
された処方を調製するための方法は当該分野でよく知られている。材料および使
用量の選択は所望の放出様式に依存し、当業者が日常的に知り得るものである。
本発明の放出様式を得るために適している何れの放出制御材料、たとえばマトリ
ックスまたはコーティングの材料またはそれらの組合せも薬剤放出制御成分とし
て使用することができる。本発明において有用な典型的な放出制御成分としては
、たとえば、親水性ゲル形成ポリマー、たとえばヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギ
ン酸もしくはこれらの混合物など、;植物性の脂肪および油、たとえば水添大豆
油、硬化ひまし油もしくはヒマ種子油(CutinaHRの商品名で販売)など
の植物性の固体油、綿実油(SterotexまたはLubritabの商品名で販売)またはこ
れらの混合物など、;脂肪酸エステル、たとえばグリセリルトリステアレート、
グリセリルトリパルミテート、グリセリルトリミリステート、グリセリルトリベ
ヘネート(Compritolの商品名で販売)およびグリセリルパルミトステアリン酸
エステルのような飽和脂肪酸のトリグリセリドもしくはこれらの混合物などが挙
げられるが、これらに限定されない。
【0016】 本発明によれば上部胃腸管、たとえば胃における滞留時間が延長するように設
計される処方の使用も可能である。これにより大腸におけるレボシメンダンの代
謝およびそののちの活性代謝産物(II)の生成の危険性を低下できる。このような
組成物、たとえば浮遊性または浮揚性の処方は、組成物が胃腸管の下部に到達す
るまで実質的により長い時間を要するため、薬剤の総放出時間を実質的により長
くするように設計できるという利点を有する。胃内滞留時間の延長された組成物
はUS4,126,672号明細書、US4,814,178号明細書、US4
,777,033号明細書、US5,232,704号明細書およびEP539
059号明細書に記載されている。
【0017】 即ち、代謝産物(II)の定常状態の血漿中レベルを20ng/ml未満、好まし
くは10ng/ml未満とするレボシメンダンの制御/延長放出組成物の何れも
本発明にもとづいて使用できる。
【0018】 代謝産物(II)の定常状態の血漿中レベルを測定するには、いかなる組成物の場
合も、レボシメンダンの組成物を志願者または志願者の群に(II)が定常状態のレ
ベルに達するまで数日間に渡り1日1回または数回投与する。ついで活性型代謝
産物(II)の血漿中レベルを実施例2に詳述する手法にしたがって測定する。
【0019】 本発明の1つの特徴はインビトロの溶解様式によって特徴づけられる経口投与
用のレボシメンダンの制御放出組成物である。
【0020】 とくに、本発明は、a)治療に効果的な量のレボシメンダン、およびb)レボ
シメンダンの放出を長期間にわたって提供するための薬剤放出制御成分からなる
、経口投与のための制御放出組成物であって、その組成物が、少なくとも90パ
ーセントのレボシメンダン含有量に対し、リン酸緩衝液pH5.8(50または
100rpmで)における米国薬局方XXIIかご集合法(basket assembly meth
od)にもとづいて決定された、実質的に1時間から4時間のあいだの全インビト
ロ溶解時間を示すことができる組成物に関する。
【0021】 さらに好ましくは、本発明の組成物は、少なくとも90パーセントのレボシメ
ンダン含有量に対し、実質的に1時間から3時間の全インビトロ溶解時間を示す
【0022】 単数または複数の薬剤放出制御成分は、前述のように選択され得る。再度、典
型的な薬物放出制御成分としては、たとえば、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン
酸またはそれらの混合物などの親水性ゲル形成ポリマー;水添大豆油、硬化ひま
し油またはグリセリルパルミトステアレートなどの植物脂肪もしくは植物油また
は脂肪酸エステルがあげられるが、これらに限定されるものではない。
【0023】 本発明の組成物のインビトロ溶解様式を測定する方法は実施例3に記載する。
【0024】 本発明の組成物はたとえば錠剤、カプセル剤、顆粒剤または粉末剤の剤形であ
ることができる。
【0025】 本発明のとくに好ましい実施態様は、レボシメンダンと場合により少なくとも
1つの賦形剤とからなる急速放出部分を、レボシメンダンおよび薬剤放出制御成
分を含有する制御放出部分と組合せることにより得られる。薬剤放出制御成分は
前述の通り選択できるが、親水性ゲル形成ポリマーであることが好ましい。とく
に好ましいものは、(a)少なくとも1つの賦形剤と共にレボシメンダンを含有
する粉末形態の急速放出部分、ならびに(b)レボシメンダンおよび放出制御親
水性ゲル形成ポリマーを含有する顆粒形態の制御放出部分を含有する組成物であ
る。粉末形態の急速放出部分および顆粒形態の制御放出部分は、好ましくは、ゼ
ラチンカプセルまたはHPMCカプセルのようなカプセルに充填できる自由流動
性の混合物とする。
【0026】 本発明のとくに好ましい組成物は、組成物の重量に対してレボシメンダンを0
.05〜20%、好ましくは0.1〜10%、より好ましくは0.2〜3%含有
する。薬物用量は急速放出部分と制御放出部分との間で分割する。一般的には、
薬物の重量に対して約25〜75%、好ましくは約30〜70%、より好ましく
は約40〜60%が制御放出部分に存在する。
【0027】 一般的に、経口投与の場合のヒトにおけるレボシメンダンの1日当たり用量は
約0.1〜20mg、典型的には約0.5〜10mgであり、1日1回または一
日数回に分割投与する。用量はたとえば患者の年齢、体重および症状に依存する
。好ましい実施態様における組成物はレボシメンダン約0.1〜5mg、典型的
には約0.2〜2mgを急速放出部分および制御放出部分に分割して含有する。
うっ血性心不全の治療に対して、定常状態におけるレボシメンダンの好ましい最
高血漿中レベルは約1〜約100ng/ml、より好ましくは約5〜約60ng
/ml、最も好ましくは約10〜約50ng/mlの範囲である。
【0028】 急速放出部分の適当な賦形剤は微結晶セルロースまたは乳糖のような充填剤で
ある。微結晶セルロースは好ましい賦形剤であり、アビセル(Avicel)PH10
1、アビセルPH102またはアビセルPH200のような種々の等級で入手可
能である。急速放出部分における賦形剤の量は、組成物の重量に対して約20〜
70%、好ましくは約30〜60%である。ステアリン酸またはステアリン酸マ
グネシウムのような適当な潤滑剤を急速放出部分に添加することができる。ステ
アリン酸が好ましい潤滑剤である。
【0029】 放出制御親水性ゲル形成ポリマーとしては、たとえばヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
アルギン酸またはこれらの混合物があげられるが、これらに限定されるものでは
ない。好ましいものはアルギン酸とほかの親水性ゲル形成ポリマーの混合物、と
くにアルギン酸とヒドロキシプロピルメチルセルロースとの混合物である。ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースは多様な種類が市販されており、たとえばMe
thocel K100(分子量 26,000g/mol)、Methoce
l K4M(分子量 86,000g/mol)、Methocel K15M
(分子量 120,000g/mol)およびMethocel K100Mで
ある。これらの等級の粘度は、2%水溶液(20℃)においてそれぞれ100c
P、4000cP、15000cPおよび100000cPである。50〜20
00cPの粘度を有するヒドロキシプロピルメチルセルロースが好ましい。Me
thocel K100がヒドロキシプロピルメチルセルロースの好ましい等級
である。
【0030】 ステアリン酸またはステアリン酸マグネシウムのような適当な潤滑剤を制御放
出部分に添加することができる。ステアリン酸が好ましい潤滑剤である。
【0031】 本発明のとくに好ましい実施態様における親水性ゲル形成ポリマーの量は、組
成物の重量に対して約20〜80%、好ましくは30〜70%である。好ましく
は、親水性ゲル形成ポリマーはアルギン酸とヒドロキシプロピルメチルセルロー
スとの混合物である。アルギン酸の適当な量は、全親水性ゲル形成ポリマーの重
量に対して約10〜50%、好ましくは約20〜40%である。
【0032】 急速放出部分の量は、本発明のとくに好ましい実施態様においては組成物の重
量に対して約20〜80%、好ましくは約30〜70%、より好ましくは約40
〜60%である。潤滑剤を使用する場合、その潤滑油の量は、組成物の重量に対
して約0.3〜10%、より好ましくは約0.5〜5%である。
【0033】 本発明の別の好ましい実施態様は、たとえばすべて粉末形態で、薬剤放出制御
成分、レボシメンダンおよび賦形剤を混合し、混合物をゼラチンカプセルまたは
HPMCカプセルのようなカプセルに充填することにより得られる。薬剤放出制
御成分は前記したとおり選択できる。好ましくは、薬剤放出成分は親水性ゲル形
成ポリマーであり、これは、本実施態様においては、組成物の重量に対して約1
0〜70%、好ましくは約15〜60%、最も好ましくは約20〜40%の量で
使用する。放出制御親水性ゲル形成ポリマーとしては、たとえばヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、アルギン酸またはそれらの混合物があげられるが、これらに限定される
ものではない。最も好ましい薬剤放出制御成分はヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、とくにMethocel K100のような50〜2000cPの粘度
を有するヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびアルギン酸またはそれら
の混合物である。賦形剤(たとえば微結晶セルロースまたは乳糖)は、本実施態様
においては組成物の重量に対して約30〜90%、好ましくは約40〜80%、
最も好ましくは約50〜70%の量で適宜使用される。レボシメンダンは前の好
ましい実施態様において記載した量で使用される。
【0034】 本発明の別の好ましい実施態様は、薬剤放出制御成分、レボシメンダンおよび
賦形剤、たとえば微結晶セルロースまたは乳糖および/またはステアリン酸を混
合し、そして、混合物を適当な錠剤成形機で圧縮成形してマトリックス錠剤とす
ることにより得られるマトリックス錠剤の形態である。ここでもまた、薬剤放出
制御成分は前記のとおり選択できる。好ましくは、薬剤放出制御成分は前記した
通り、親水性のゲル形成ポリマーまたは植物性脂肪もしくは植物性油または脂肪
酸エステルである。本実施態様においては、薬剤放出制御成分は組成物の重量に
対して約0.5〜60%の量で使用され、賦形剤(たとえば微結晶セルロース)
は、組成物の重量に対して約30〜99%の量で適宜使用される。薬剤放出制御
成分が親水性のゲル形成ポリマー、たとえばヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、好ましくはMethocel K100のような50〜2000cPの粘度
を有するヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸またはそれらの混合
物である場合は、薬剤放出制御成分は組成物の重量に対して約5〜60%、好ま
しくは約10〜50%、最も好ましくは約15〜40%の量で使用され、そして
賦形剤(たとえば微結晶セルロース)は組成物の重量に対して約30〜95%、好
ましくは約50〜90%、最も好ましくは約60〜85%の量で適宜使用される
。薬剤放出制御成分が、植物性の脂肪もしくは油または脂肪酸エステル、たとえ
ば水添大豆油、硬化ひまし油またはグルセリルパルミトステアレートである場合
は、薬剤放出制御成分は、組成物の重量に対して約0.5〜30%、好ましくは
約2〜20%、最も好ましくは約3〜15%の量で使用され、そして賦形剤(た
とえば微結晶セルロース)は、組成物の重量に対して約70〜99%、好ましく
は約80〜98%、最も好ましくは約85〜97%の量で適宜使用される。レボ
シメンダンは前の好ましい実施態様において記載した量で使用される。
【0035】 以下に実施例を示して本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0036】 実施例1 処方例 処方1 顆粒部分:レボシメンダン 1.0mg アルギン酸 18.0mg Methocel K100LV 37.0mg ステアリン酸 0.6mg 粉末部分:レボシメンダン 1.0mg アビセルPH101 84.0mg ステアリン酸 1.5mg 処方2 顆粒部分:レボシメンダン 1.0mg アルギン酸 23.0mg Methocel K100LV 46.0mg ステアリン酸 − 粉末部分:レボシメンダン 1.0mg アビセルPH101 69.5mg ステアリン酸 1.5mg 処方3 顆粒部分:レボシメンダン 1.0mg アルギン酸 28.0mg Methocel K100LV 56.0mg ステアリン酸 0.9mg 粉末部分:レボシメンダン 1.0mg アビセルPH101 56.0mg ステアリン酸 1.5mg 処方4 顆粒部分:レボシメンダン 1.0mg アルギン酸 33.0mg Methocel K100LV 66.0mg ステアリン酸 0.6mg 粉末部分:レボシメンダン 1.0mg アビセルPH101 43.0mg ステアリン酸 1.5mg
【0037】 前記実施例において、顆粒部分の材料を分篩しターブラ(Turbula)ミキサー
またはザンツェッタ・コンテナーミキサー(Zanchetta container mixer)のよ
うな適当なミキサーで均質になるまで混合した。粉末の混合物を0.6mmスク
リーンを通して分篩した。材料塊をスラッギング(錠剤成形機を用いた圧縮成形
)により乾式顆粒化した。この操作においては、材料塊をビペックス ファーマ
パクター(Bepex Pharmapactor)L200/50Pを用いて、圧縮成形圧力約4
5kNで圧縮成形した。圧縮成形した材料塊を分篩し、0.7〜1.7mmの顆
粒を回収した。
【0038】 ステアリン酸以外の粉末部分の材料を分篩し、ターブラ ミキサーまたはザン
ツェッタ・コンテナーミキサーのような適当なミキサーで均質になるまで混合し
た。顆粒部分および粉末部分およびステアリン酸をターブラ ミキサーまたはザ
ンツェッタ・コンテナーミキサーのような適当なミキサーで均質になるまで混合
する。材料塊をNo.3のハードゼラチンカプセルに充填する。ハードゼラチン
カプセルの代わりに、HPMCカプセルのシェルNo.3も用いることができる
【0039】 実施例2 液体クロマトグラフィー−タンデム質量分析によるヒト血漿中の活性
型代謝産物(II)の測定
【0040】 検量線用試料の調製 活性型代謝産物(II)を20μlのリン酸塩緩衝液、pH7.2中で、被検物質
非含有血漿0.5mlに添加する。添加する被検物質の量は0.100、0.2
50、0.500、1.00、2.50、3.75、5.00、7.50および
12.5ngとする。20秒間回転攪拌し、10分間放置した後、内部標準物質
である(R)−N−[4−(1,4,5,6−テトラヒドロ−4−エチル−6−
オキソ−3−ピリダジニル)フェニル]アセトアミド2500pgを20μlの
リン酸塩緩衝液pH7.2中に添加する。混合物を1分間回転攪拌し、15分間
放置する。検量線用試料を0.1Mの水酸化ナトリウム50μlでアルカリ化し
、20秒間回転攪拌する。検量線用試料を3分間回転攪拌により酢酸エチル:ヘ
キサン(8:2)5mlで抽出する。7分間遠心分離した後、有機層を分離しタ
ーボ バップ(Turbo Vap)エバポレーターを用いて40℃で濃縮する。検量線
用試料が乾燥した時点で、酢酸エチル:ヘキサン(8:2)200μlを添加し
、1分間回転攪拌し、ターボ バップエバポレーターを用いて40℃で濃縮する
。メタノール−2mM酢酸アンモニウム(1:1)200μlを添加した後、検
量線用試料を1分間回転攪拌し、5分間放置する。7分間遠心分離した後、上清
を液体クロマトグラフィー−タンデム質量分析用の未使用の円錐型自動サンプラ
ーバイアルに移す。
【0041】 試料の調製 第1の緩衝液添加が被検物質を含まないものであることを除き、試料は上記し
たとおり処理する。 液体クロマトグラフィー−タンデム質量分析 分析は加熱噴霧器インターフェイス付きのPE Sciex API 300
タンデム四重極型質量分析器を用いて行う。ヒューレット パッカード(Hewlet
t-Packar)HP1090Lシステムを使用してHPLCを行う。適用するカラム
はLiChrosorb RP−18逆相カラム(250×4mmID、粒径1
0μm、E.メルク(Merck))。移動相はメタノール−2mM酢酸アンモニウ
ムpH5(60:40容量/容量)とする。流速は1ml/分とする。抽出液1
00μlずつを液体クロマトグラフィーカラムに注入する。
【0042】 カラム溶離液はスプリットなしで質量分析器に導入される。放電針電流は4k
Vに設定する。噴霧器のガス(窒素)圧は5barとする。インターフェイスヒ
ーターは500℃に設定する。オリフィスプレート電圧は25Vとする。陽イオ
ンを四重極型質量分析器にサンプリングする。
【0043】 測定は、選択反応モニタリグ法を用いて行なわれた。質量分析器の第1の四重
極フィルターQ1を、活性型代謝産物(II)にはm/z246、内部標準にはm/
z260で、プロトン化分子が通過するように設定し、Q2において衝突に誘発
されるフラグメンテーションが起こる。つぎにm/z204およびm/z218
に対応する生じたイオンがQ3を通ってモニタリングされる。作動(dwell)時
間は200ms、休止時間は100msとする。選択反応モニタリングクロマト
グラムをPE Sciex API 300 データシステム(Data System)
を用いて記録する。
【0044】 定量および計算 被検物質と内部標準物質のピーク面積の比を濃度に対してプロットする。検量
曲線の式と未知試料の濃度はPE Sciex API 300 データシステ
ムおよびPE Sciex MacQuan 1.4 プログラムを用いて求め
る。定量限界は0.200ng/mlである。活性型代謝産物(II)に対する検量
線を作成する。
【0045】 特異性 活性型代謝産物(II)およびその内部標準物質より生じたイオンを、選択反応モ
ニタリング法を用いてモニタリングする。その方法は、血漿から生じるバックグ
ラウンド値に関して特異的である。ブランク血漿抽出液には干渉ピークは観察さ
れない。図1および2は1人の志願者より得た検量線用の血漿試料および投与後
の血漿試料を示す。
【0046】 実施例3 本発明の組成物のインビトロおよびインビボ実験 実施例1の処方1、2および3を溶解試験に付した。処方の溶解速度は、米国
薬局方XXII(かご集合法)の方法を用いてリン酸塩緩衝液pH5.8中50r
pmで測定した。処方1、2および3の結果をそれぞれ図3、4および5に示す
【0047】 つぎに実施例1の処方1、2および3を2mgレボシメンダンの単回経口用量
として健康な志願者に投与した。各群は9人とした。代謝産物(II)の血漿中レベ
ルを投与後12時間に測定した。結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】 実施例4 参考組成物のインビトロおよびインビボ実験 参考処方は、 レボシメンダン 2.0mg Methocel K4M 35.0mg アビセルPH101 101.6mg ステアリン酸 1.4mg からなり、溶解試験に付された。処方は粉末状材料を分篩し、均質になるまで混
合し、材料塊をハードゼラチンカプセルNo.3に充填することにより調製した
【0050】 処方の溶解速度は米国薬局方XXII(かご集合法)の方法を用いて、リン酸塩
緩衝液pH5.8中100rpmで測定した。結果を図6に示す。
【0051】 つぎに参考処方を2mgレボシメンダンの単回経口用量として8人の健康な志
願者に投与した。代謝産物(II)の血漿中レベルを投与後12時間に測定した。結
果を表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】 このように、米国薬局方XXIIかご集合法にもとづき、リン酸緩衝液pH5.
8において、レボシメンダン含有量が少なくとも90パーセントで1〜4時間と
決定された全インビトロ溶解時間を有する本発明の処方が、それより遅い溶解速
度を有する参考処方よりも、インビトロにおける代謝産物の血漿中レベルが著し
く低かった。
【0054】 実施例5 7日間のレボシメンダン投与後の、レボシメンダンおよび活性型代謝
産物(II)の血漿中レベル 定常状態臨床試験において、レボシメンダン1mgを7日間に渡り1日3回健
康な志願者に経口投与した。投与期間中レボシメンダンおよび代謝産物(II)の血
漿中レベルを観察した。使用した処方はレボシメンダンの総量を1mgとし、微
結晶セルロース(アビセルPH−200)の量を51.0mgとした以外は実施
例1の処方3と同様とした。最終投与(第7日)後1および4時間後のレボシメン
ダンおよび最終投与(第7日)後8時間の代謝産物(II)の平均血漿中レベルを表
3に示す。
【0055】
【表3】
【0056】 結果によれば、本発明の処方は安定で治療効果のあるレボシメンダン血漿中レ
ベルを長時間維持すると同時に、代謝産物(II)の定常状態血漿中レベルは許容で
きる水準に留めることができた。
【0057】 実施例6 さらなる処方例 処方6(カプセル) レボシメンダン 1.0mg Methocel K100LV 35.0mg アビセルPH−200 80.5mg ステアリン酸 6.4mg
【0058】 レボシメンダン、Methocel K100LVおよび微結晶セルロース(
アビセル)を分篩し、適当なミキサー(ターブラなど)で混合した。つぎにステ
アリン酸を分篩し、適当なミキサー(ターブラなど)で材料塊と混合した。つい
で、カプセル充填機ハロ ヘフリガー(Harro Hoefliger)、MG2などを用い
て白色ゼラチンカプセルシェルNo.3に材料塊を充填した。
【0059】 前記処方に対する溶解データ(米国薬局方XXII、リン酸緩衝液、pH5.8
、100rpm)を表4に示す。
【0060】
【表4】
【0061】 処方7(マトリックス錠剤) レボシメンダン 1.0mg Methocel K100LV 30.0mg クロスカルメロースナトリウム 0.27mg アビセルPH−200 100.0mg ステアリン酸 4.0mg
【0062】 レボシメンダン、Methocel K100LV、クロスカルメロースナト
リウム(Croscarmellose sodium)および微結晶セルロース(アビセル)を適当
なミキサー(ターブラなど)で混合した。つぎに得られた粉末混合物を分篩し、
適当なミキサー(ターブラなど)で混合した。ついで、ステアリン酸を分篩し、
適当なミキサー(ターブラなど)で粉末混合物と混合した。つぎに材料塊を適当
な錠剤成型機で圧縮成形して錠剤とした(パンチ直径7mmおよび凹面半径10
.5mm、硬度60N)。
【0063】 前記処方の溶解データ(米国薬局方XXII、リン酸塩緩衝液、pH5.8、1
00rpm)を以下に示す。
【0064】
【表5】
【0065】 処方8(マトリックス錠剤) レボシメンダン 1.0mg クロスカルメロースナトリウム 0.11mg アコファイン NF 10.0mg アビセルPH−200 100.0mg
【0066】 レボシメンダン、クロスカルメロースおよび微結晶セルロース(アビセル)を
適当なミキサー(ターブラなど)で混合した。つぎに得られた粉末混合物を分篩
し、適当なミキサー(ターブラなど)で混合した。ついで、アコファイン(Akof
ine) NF(水添植物油)を分篩し、適当なミキサー(ターブラなど)で粉末混
合物と混合した。つぎに材料塊を適当な錠剤成型機で圧縮成形して錠剤とした(
パンチ直径7mmおよび凹面半径10.5mm、硬度60N)。
【0067】 前記請求項において定義した本発明の目的から逸脱することなく開示した実施
態様に種々の修正や変更を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は液体クロマトグラフィー−タンデム質量分析により測定された、志願者
の活性代謝産物(II)に対する検定線用試料を示す。
【図2】 図2は液体クロマトグラフィー−タンデム質量分析により測定された、志願者
の活性代謝産物(II)投与後の血漿試料を示す。
【図3】 図3は、リン酸緩衝液pH5.8における実施例1の処方1に対するインビト
ロ溶解曲線を示す。
【図4】 図4は、リン酸緩衝液pH5.8における実施例1の処方2に対するインビト
ロ溶解曲線を示す。
【図5】 図5は、リン酸緩衝液pH5.8における実施例1の処方3に対するインビト
ロ溶解曲線を示す。
【図6】 図6は、リン酸緩衝液pH5.8における実施例3の参考処方に対するインビ
トロ溶解曲線を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 アンチラ、サイラ フィンランド共和国、フィン−00320 ヘ ルシンキ、カウッパランチエ 31 アー 13 (72)発明者 レフトネン、ラッセ フィンランド共和国、フィン−02180 エ スポー、キールトカッリオンチエ 6 ベ ー Fターム(参考) 4C076 AA36 BB01 CC11 DD41C EE31A EE36A FF04 FF05 FF06 4C086 AA01 AA02 BC41 MA03 MA05 MA52 NA12 ZA36

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経口投与用制御放出組成物であって、a)治療に効果的な量
    のレボシメンダン、ならびにb)レボシメンダンの放出を長期間にわたって提供
    するため、および20ng/ml未満、好ましくは10ng/ml未満の代謝産
    物(II)の定常状態血漿中レベルを提供するための薬剤放出制御成分からなる組成
    物。
  2. 【請求項2】 薬剤放出制御成分が、レボシメンダンを大腸に達する前に実
    質的に完全に放出させている請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 薬剤放出制御成分が、親水性ゲル形成ポリマーまたは植物性
    脂肪もしくは油または脂肪酸エステルである請求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 経口投与用制御放出組成物であり、a)治療に効果的な量の
    レボシメンダン、およびb)レボシメンダンの放出を長期間にわたって提供する
    ための薬剤放出制御成分からなる組成物であって、少なくとも90パーセントの
    レボシメンダン含有量に対し、リン酸緩衝液pH5.8(50または100rp
    m)における米国薬局方XXIIかご集合法にもとづいて決定された全インビトロ
    溶解時間が実質的に1時間から4時間のあいだである組成物。
  5. 【請求項5】 経口投与用制御放出組成物であり、(a)レボシメンダンと
    場合により少なくとも1つの賦形剤とからなる急速放出部分ならびに(b)レボ
    シメンダンおよび薬剤放出制御成分を含む制御放出部分からなる組成物。
  6. 【請求項6】 (a)少なくとも1つの賦形剤とともにレボシメンダンを含
    有する粉末形態の急速放出部分、ならびに(b)レボシメンダンおよび放出制御
    親水性ゲル形成ポリマーを含有する顆粒形態の制御放出部分からなる請求項5記
    載の組成物。
  7. 【請求項7】 急速放出部分が、レボシメンダンおよび微結晶性セルロース
    からなる請求項5または6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 放出制御親水性ゲル形成ポリマーが、ヒドロキシプロピルメ
    チルセルロース、アルギン酸またはそれらの混合物である請求項6または7記載
    の組成物。
  9. 【請求項9】 薬物の重量に対して、約25〜75%、好ましくは30〜7
    0%、より好ましくは約40〜60%が制御放出部分に存在する請求項5、6、
    7または8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 親水性ゲル形成ポリマーの量が、組成物の重量に対して約
    20〜80%、好ましくは約30〜70%である請求項5、6、7、8および9
    記載の組成物。
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