JP2002512850A - 吸収性材料の三次元成形管を備えた生理用ナプキンの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 吸収性材料の三次元成形管を有する生理用ナプキン及びこれの製造方法が開示されている。この生理用ナプキンは、体側、衣服側、及び長手方向中心線を有するベースパッドを備えている。吸収性材料管（２２）は、ベースパッドの体側から外側に延びており、ベースパッドの長手方向中心線に沿って整合されている。１つの実施の形態において、吸収性材料管（２２）は、吸収性材料と、この吸収性材料を少なくとも一部包み込んでいるカバーとを備えている。この実施の形態において、吸収性材料は、カバーの１つの部分をカバーの反対側の部分に接合させる自己接着によって浸透されている。これらの接着層は、吸収性材料管（２２）に明確な三次元形状を備えさせるように選択的に配置されている。生理用ナプキンのための吸収性材料の成形管（２２）の製造方法は、１つの実施の形態において、次の工程を含んでいる。すなわち第一表面と反対側の第二表面とを有する吸収性材料ウェブを供給する工程（ａ）；吸収性材料ウェブの第一表面及び第二表面のためのカバーを供給する工程（ｂ）；長手方向サイドマージンを有する複合ウェブを形成するために、吸収性材料ウェブの第一表面及び第二表面をカバーによって少なくとも一部覆う工程（ｃ）；吸収性材料ウェブの長手方向中心線の周りに配列されている折り畳み線を画定する折り目によって少なくとも１回複合ウェブを折り畳む工程（ｄ）；及び吸収性材料ウェブの第一表面を覆うカバーの一部分を、吸収性材料ウェブの第二表面の反対側部分を覆うカバーの一部分に自己接着させる工程（ｅ）である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （発明の分野） 本発明は、吸収性材料の三次元成形管を備えた生理用ナプキン、及びこれの製
造方法に関する。三次元成形吸収体を個装する方法も記載されている。

【０００２】 （発明の背景） 吸収体、例えば生理用ナプキン、パンティライナー、使い捨ておむつ、失禁用
製品、及び包帯は、人体から生じる液体及びその他の排出物を吸収して保持し、
体と衣服が汚れるのを防ぐように設計されている。

【０００３】 吸収体の製造において発生するニーズは、装着者の体によりぴったりとフィッ
トさせようとする努力において、より複雑な三次元形状を吸収体に備えさせるこ
とである。過去において、体に合った製品を製造しようとするいくつかの努力が
なされている。

【０００４】 体に合った形状、例えば生理用ナプキンのための三角形横断面を吸収体に備え
させる１つの方法は、多くの場合、要素を互いの上に積み重ねることであった。
このような構造の例は、１９８２年７月２０日にＰｉｅｒｃｅらに発行された米
国特許第４，３４０，０５８号、及び１９８４年１２月２５日にＰｉｅｒｃｅら
に発行された米国特許第４，４９０，１４７号に示されている。三次元成形吸収
体を形成するために材料を積み重ねることは、高速製造プロセスで実施するのが
非常に難しいという欠点がある。これは、積み重ねられる（通常は連続形態で供
給される）材料の位置合わせ及びこれらの材料の延伸性の差に関する難しさによ
る。すなわち、このような材料を、積み重ねに必要な、互いに対する正確な程度
の整合に維持することが難しいのである。連続ウェブが異なる横断面積を有する
ならば、比較的小さい横断面積を備えたウェブは、同じ量の力を受けた場合、比
較的大きい横断面積を有するウェブよりも、このようなプロセスにおいてより多
くストレッチする傾向がある。

【０００５】 別の試みは、吸収体又はその１つの要素を、体に合った形状に成形することを
含むものであった。このような試みの１つは、１９９３年３月３０日にＢｕｅｌ
ｌに発行された、発明の名称が「吸収体（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅ
）」という米国特許第５，１９７，９５９号に記載されている。体に合う改良さ
れた吸収体、及びこれの製造方法は、研究が続けられている。

【０００６】 従って、所望の形状の吸収体を形成するために、所望の形状とは異なる様々な
形状の要素を積み重ねること、または１つの要素を成形することを含まない、複
雑なボディフィット形状を備えた吸収体へのニーズが存在する。

【０００７】 （発明の概要） 本発明は、吸収性材料の三次元成形管を備えた吸収体とその製造方法とを目的
とする。

【０００８】 １つの好ましい実施の形態において、この吸収体は、複合生理用ナプキンであ
る。この複合生理用ナプキンは、体側、衣服側、及び長手方向中心線を有するベ
ースパッドを備えている。このベースパッドは好ましくは、液体透過性トップシ
ート、このトップシートに接合された液体不透過性バックシート、及びトップシ
ートとバックシートとの間に位置する吸収性コアを備えている。吸収性材料管は
、ベースパッドの体側に位置しており、このベースパッドの長手方向中心線に沿
って整合している。

【０００９】 この吸収性材料管は好ましくは、吸収性材料と、少なくとも一部この吸収性材
料を包み込んでいるカバーとを備えている。この吸収性材料は好ましくは、カバ
ーの一部分をこのカバーの反対側部分に接合させる自己（ａｕｔｏｇｅｎｏｕｓ
ｌｙ）接着層によって浸透され、この管に独特の三次元形状を備えさせる。特に
好ましい実施の形態において、吸収性材料管は、この生理用ナプキンの少なくと
も中心に三つ葉型（ｔｒｉ−ｌｏｂａｌ）横断面形状を有する。この三つ葉型横
断面形状は、長手方向中心線の周りに対称に配置された直立中央ローブ（ｌｏｂ
ｅ）と２つの外側ローブとを備えた逆「Ｔ」形状横断面を備えている。中央ロー
ブは、２つの外側ローブよりも大きいキャリパーを有しており、好ましくは装着
者の大陰唇と小陰唇との間の空間に快適にフィットしうる。

【００１０】 本発明はまた、前記生理用ナプキンのための吸収性材料の成形管の製造方法を
も目的とする。この方法は好ましくは、次の工程を備えている： （ａ）吸収性材料ウェブを供給する工程であって、この吸収性材料ウェブが、
長さ、幅、この吸収性材料ウェブの長手方向に向けられた長手方向中心線、第一
表面、及び反対側にある第二表面を有する工程； （ｂ）この吸収性材料ウェブの第一表面及び第二表面のためのカバーを供給す
る工程； （ｃ）この吸収性材料ウェブの第一表面及び第二表面を、このカバーで少なく
とも一部覆い、長手方向サイドマージンを有する複合ウェブを形成する工程； （ｄ）吸収性材料ウェブの長手方向中心線の周りに配列された折り畳み線を画
定する折り目において少なくとも１回複合ウェブを折り畳む工程；及び （ｅ）吸収性材料ウェブの第一表面を覆うカバーの一部分を、吸収性材料ウェ
ブの第二表面の反対側部分を覆うカバーの一部分に自己接着させる工程。

【００１１】 本発明の方法の特に好ましい態様において、吸収性材料ウェブは、吸収性フォ
ーム材料を備えている。この吸収性フォーム材料は好ましくは、高内相エマルジ
ョン（又は「ＨＩＰＥ」）フォームを備えている。吸収性フォーム材料ウェブは
、好ましくは複数のフォーム粒子に形成される。好ましい実施の形態において、
これは、吸収性材料ウェブの第一表面及び第二表面を少なくとも一部カバーで覆
って複合ウェブを形成する工程（ｃ）と、この複合ウェブを少なくとも１回折り
畳む工程（ｄ）との間に行なわれる。

【００１２】 この複合ウェブを少なくとも１回折り畳む工程（ｄ）は、さらに次のことを備
えている：（ｉ）第一組の長手方向に向けられた折り畳み線の周りにおいて、こ
の複合ウェブの長手方向サイドマージンを、長手方向中心線の方へ内側に折り畳
んでＣ−折り構造を形成すること；及びついで（ｉｉ）折り畳まれた複合ウェブ
の長手方向サイドマージンが互いに隣接させられるように、長手方向中心線の周
りで複合ウェブを内側に折り畳むこと。

【００１３】 吸収性材料の接着されて成形された管をベースパッドに接合させて、複合生理
用ナプキンを形成する。いくつかの実施の形態において、吸収性材料管の端は、
吸収性材料管がベースパッドに接着される前に隅切されて（ｓｐｌａｙ ｏｕｔ
）、この管により顕著に輪郭付けされた形状が備えられる。

【００１４】 吸収体についてのこれに代わる多くの実施の形態及び部材（ｆｅａｔｕｒｅｓ
）は、本発明の範囲内に含まれる。三次元成形吸収体を個装する方法も記載され
ている。

【００１５】 （発明の詳細な説明） 本発明は、吸収性材料の三次元成形管を備えた吸収体、及びこれの製造方法に
関する。好ましい実施の形態において、この吸収体は複合生理用ナプキンを備え
ており、吸収性材料管は、この複合生理用ナプキンに所望の体に合った形状を与
える。 １．生理用ナプキンの全体的特徴 ここで用いられている「生理用ナプキン」という用語は、体内から排出される
様々な排泄物（例えば血液、月経分泌物、及び尿）を吸収して封じ込めるための
、外陰部に隣接して女性が装着する製品のことを言う。ここで用いられている「
複合生理用ナプキン」という用語は、互いに接合されてユニット型（ｕｎｉｔａ
ｒｙ）構造を形成する別々の要素から構成された生理用ナプキンのことを言う。

【００１６】 図１及び２は、本発明による複合生理用ナプキン２０の１つの好ましい実施の
形態を示している。複合生理用ナプキン２０は、パンティープロテクター（又は
「ベースパッド」）に接合された主月経用パッド（吸収性材料管）を備えている
。複合生理用ナプキン２０は、ベースパッド２４の表面の１つに接合された、三
次元形状構造を有する、吸収性材料の長手方向に向けられた管２２を備えている
。

【００１７】 生理用ナプキン２０及びベースパッド２４は各々、体側表面と衣服側表面とを
有する。生理用ナプキンの体の方を向いている表面又は「体側表面」は２０Ａで
示され、生理用ナプキンの衣服側表面は２０Ｂで示されている。ベースパッド２
４の体側表面は２４Ａで示され、衣服側表面は２４Ｂで示されている。生理用ナ
プキン２０は、その体側表面２０Ａから見たものとして図１に示されている。体
側表面２０Ａは、装着者の体に隣接して装着されるものである。衣服側表面２０
Ｂは、生理用ナプキン２０が装着された時に装着者の下着に隣接して配置される
ものである。

【００１８】 生理用ナプキン２０は２つの中心線、すなわち主長手方向中心線Ｌと主横断方
向中心線Ｔとを有する。ここで用いられている「長手方向」という用語は、生理
用ナプキン２０が装着された時に、立っている装着者を左半身と右半身とに二分
する垂直平面と一般に整合する（例えばほぼ平行な）生理用ナプキン２０の平面
における線、軸、又は方向のことを言う。ここで用いられている「横断方向」又
は「側面方向」という用語は交換可能であり、長手方向に一般に垂直な生理用ナ
プキン２０の平面内にある線、軸、又は方向のことを言う。

【００１９】 吸収性材料管２２もまた２つの中心線、すなわち長手方向中心線Ｌ１と横断方
向中心線Ｔ１とを有する。吸収性材料管２２は、この吸収性材料管２２の長手方
向中心線Ｌ１が、生理用ナプキン２０の主長手方向中心線と整合するように、好
ましくはベースパッド２４に接合されている。吸収性材料管２２の横断方向中心
線Ｔ１もまた、図１に示されているように生理用ナプキン２０の主横断方向中心
線Ｔ１と整合されていてもよい。しかしながら別の実施の形態において、吸収性
材料管２２の横断方向中心線Ｔ１は、主横断方向中心線Ｔの前方又は後方のどち
らかに片寄っていてもよい。

【００２０】 ベースパッド２４（及び生理用ナプキン２０）は、第一（又は前部）端領域２
８、第二（又は後部）端３０、及び第一端と第二端との間に位置する中央部３２
を有する。端領域２８及び３０は、中央部３２の縁から本体部分の長さの約１／
８〜約１／３又はそれ以上、長手方向に外側に延びている。「本体部分」という
用語は、場合によってはその上に備えられていてもよい、側面方向に延びている
あらゆるフラップを除いた生理用ナプキンの部分のことを言う。（図１に示され
ている実施の形態において、本体部分は、ベースパッド２４と吸収性材料管２２
とを備えている。）生理用ナプキンについての中央部及び２つの端の特徴の詳細
な説明は、１９８７年９月１日にＨｉｇｇｉｎｓに発行された米国特許第４，６
９０，６８０号に含まれている。

【００２１】 生理用ナプキン２０の特徴は、さらにデカルト座標系に関して記載することが
できる。この説明を目的とした場合、Ｘ軸は、生理用ナプキン２０の主長手方向
中心線Ｌに沿って通っている。Ｙ軸は、生理用ナプキン２０の主横断方向中心線
Ｔに沿って通っている。Ｘ−Ｙ平面は、ベースパッド２４の平面に一般に平行な
平面である。Ｚ方向は、Ｘ−Ｙ平面に垂直である。

【００２２】 Ａ．吸収性材料の三次元成形管 吸収性材料管の三次元的様相は、以下により詳細に記載される次の特徴を含ん
でいてもよいがこれらに限定されるわけではない。すなわち、吸収性材料管の１
つの部分は、これの別の１つ又は複数の部分から分離されているという事実；吸
収性材料管のプロファイリング；吸収性材料管のローブ；及び吸収性材料管に形
成された押込み（ｉｎｄｅｎｔａｔｉｏｎｓ）又はふさ状になった（ｔｕｆｔｅ
ｄ）部位である。

【００２３】 吸収性材料管２２は、いくつかの異なる三次元形状を有しうる。図２に示され
ている好ましい実施の形態において、吸収性材料管２２は、生理用ナプキン２０
の中央部３２において、逆「Ｔ」形状横断面、より特定すれば「三つ葉型」横断
面形状を有するものとして記載することができる。図２に示されているように、
この三つ葉型形状の管は、中央ローブ３４と２つの外側ローブ３６及び３８とを
備えている。吸収性材料管２２は、ベースパッド２４の体側表面２４Ａに接合さ
れている。図２に示されているように、中央ローブ３４は好ましくは、生理用ナ
プキン２０の主長手方向中心線Ｌの周りに対称に配置されている。中央ローブ３
４は好ましくは、外側ローブ３６及び３８よりも大きいキャリパーを有する。こ
れらの外側ローブはまた好ましくは、生理用ナプキン２０の主長手方向中心線Ｌ
の周りに対称に配置されており、互いに同じキャリパーを有する。

【００２４】 中央ローブ３４によって、好ましくは快適な適合した陰唇間フィット（すなわ
ち女性の装着者の大陰唇と小陰唇との間の空間へのフィット）を得ることができ
る。中央ローブ３４及び外側ローブ３６及び３８は、このことをなしうるあらゆ
る適切なサイズのものであってもよい。中央ローブ３４は好ましくは、ベースパ
ッド２４の体側表面２４Ａから測定して約７ｍｍと約２５ｍｍの間の範囲のキャ
リパー（又はＺ方向の高さ（第一キャリパー））を有する。外側ローブ３６及び
３８は好ましくは、ベースパッドの体側表面から測定して約２ｍｍと約１０ｍｍ
の間の範囲のキャリパー（第二キャリパー）を有する。中央ローブ３４及び外側
ローブ３６及び３８の前記キャリパーは、閉鎖圧力（ｃｏｎｆｉｎｉｎｇ ｐｒ
ｅｓｓｕｒｅ）０．０６ｐｓｉ（３５０Ｐａ）下に測定される。ベースパッド２
４は好ましくは、全体の複合生理用ナプキン２０の第三キャリパーを規定し、第
三キャリパーは好ましくは第一及び第二キャリパーよりも小さい。

【００２５】 本発明の複合生理用ナプキンは、円形又は卵形横断面形状の吸収性材料管を有
する先行複合生理用ナプキンとは異なる。本発明の複合生理用ナプキンの装着者
のうちのある者の場合、吸収性材料管の実質的に全体が、陰唇間空間内に（管の
長さに沿う少なくとも１つ断面に沿って）フィットすることができ、これをそこ
に配置するために装着者の側に何の作用も伴わない。

【００２６】 図８（ａ）は、装着者の体の関連した部分を通る概略横断面図であり、これは
、円形又は卵形横断面の管を有する先行技術の複合生理用ナプキンが、装着者の
陰唇間の空間に対してどのようにフィットするかを示している。図８（ａ）にお
いて、装着者の脚部は、参照文字Ｗで示され、大陰唇は参照文字Ｍで示され、こ
の明細書のためにのみ、大陰唇の遠位表面は、参照文字Ｄで示されている。いく
つかの実施の形態において、円形又は卵形横断面形状を有する管は、ある程度の
陰唇間フィットを得ることができる。

【００２７】 図８（ｂ）に示されているように、本発明の生理用ナプキン２０の吸収性材料
の三次元成形管２２が得ることができる陰唇間フィットは、円形又は卵形横断面
形状の管を有する生理用ナプキンを用いて以前に得られたものよりもはるかに大
きい。本発明の生理用ナプキン２０の吸収性材料管２２は、陰唇間空間の中まで
さらに深く浸透し、装着者の体のこの部位とはるかにより良い適合性を得る。吸
収性材料管２２は好ましくはまた、湿潤及び乾燥条件下に高い弾性があり、従っ
てこれは陰唇間空間の形状の変化を動的に調整し、これと適合し、かつ圧力に付
された時、及び／又は体の排泄物によって濡れた時に潰れない。

【００２８】 三つ葉型横断面は次の点において有利である。すなわち、陰唇間に合う中央ロ
ーブ３４によって供給される吸収性材料を補うために、追加の吸収性材料を供給
するという点である。外側ローブ３６及び３８は、中央ローブ３４に対して実質
的に同じ関係にとどまってもよく、図８（ｂ）に示されているように装着者の陰
唇間空間の外側にあってもよく、排泄物が装着者の体から離れた時にこれを遮っ
てもよい。外側ローブ３６及び３８は、装着者の体から排出された排泄物を遮る
ために、大陰唇Ｍの遠位表面Ｄに隣接して追加の表面積を与える。しかしながら
図８（ｃ）に示されているように、装着者のうちのある者の場合は、外側ローブ
３６及び３８は、一点に集まり、より狭い構造を形成し、ここにおいてこれらは
また、少なくとも一部陰唇間にフィットする。図８（ｃ）に示されているように
、装着者のうちのある者の場合、この比較的狭い構造は、実質的に完全に陰唇間
にフィットすることができ、外側ローブもまた陰唇間にフィットする。そうであ
ることは必須ではないが、吸収性材料管２２は好ましくは、排出された体の排泄
物の大部分又は全部を遮り、従ってベースパッド２４は清潔で乾いたままである
。

【００２９】 図２に示されている実施の形態において、吸収性材料管２２は、好ましくは３
つの要素から形成されている。これらは、トップシート４０、吸収性材料４２、
及び封じ込めウェブ４４を備えている。

【００３０】 トップシート４０は、広い範囲の材料から製造することができる。例えば、織
布及び不織布材料；ポリマー材料、例えば開口成形熱可塑性フィルム、開口又は
非開口プラスチックフィルム、及び油圧成形熱可塑性フィルム；多孔質フォーム
、網状化フォーム；網状化熱可塑性フィルム；及び熱可塑性スクリムである。適
切な織布及び不織布材料は、天然繊維（例えば木材繊維又は綿繊維）、合成繊維
（例えばポリマー繊維、例えばポリエステル、ポリプロピレン、又はポリエチレ
ン繊維）；ニ成分繊維（すなわち、別の材料からできているシースに閉じ込めら
れた１つの材料のコアを有する繊維）、又は天然繊維と合成繊維との組み合わせ
から構成されていてもよい。

【００３１】 好ましい実施の形態において、トップシート４０は、開口成形フィルムを備え
ている。トップシート４０は、次の特許に記載されているような成形フィルムを
備えていてもよい。例えばＯｕｅｌｌｅｔｔｅらに発行された米国特許第４，６
３７，８１９号、又は１９９５年５月３１日にＯｕｅｌｌｅｔｔｅらの名前で出
願された、発明の名称が「表面エネルギー勾配を示す液体輸送ウェブ（Ｆｌｕｉ
ｄ Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ Ｗｅｂｓ Ｅｘｈｉｂｉｔｉｎｇ Ｓｕｒｆａｃｅ
Ｅｎｅｒｇｙ Ｇｒａｄｉｅｎｔｓ）」という米国特許出願番号第０８／４４２
，９３５号（１９９６年１月１１日に公開されたＰＣＴ公開第ＷＯ９６／００５
４８号）である。１つの特に好ましい開口成形フィルムは、１９８２年８月３日
にＲａｄｅｌらに発行された米国特許第４，３４２，３１４号、及び１９８４年
７月３１日にＡｈｒらに発行された米国特許第４，４６３，０４５号に記載され
ている。これらは、オハイオ州シンシナティーのザ・プロクター・アンド・ギャ
ンブル社によって「ドリ−ウイーブ（ＤＲＩ−ＷＥＡＶＥ）」として生理用ナプ
キンに付けて販売されている。好ましくはこのトップシート材料には、追加の柔
らかさと柔軟性が備えられているが、これは、吸収性材料を複数の粒子に成形す
る好ましいプロセスに関連して、かみ合いロール間のニップを通して供給される
間に、１つのパターンをトップシート材料中に形成することによって実施される
（下記）。このプロセスは、好ましい開口フィルムトップシート材料の表面の外
見と感触とを大幅に変えることが分かっており、従ってこれは事実上、もはや同
じ開口フィルムとして認識することはできず、その代わり「布様」、「ガーゼ様
」、又は「綿のような」材料のように見える。

【００３２】 吸収性材料管２２における吸収性材料４２は、液体（例えば月経分泌物及び／
又は尿）を吸収又は保持しうるあらゆる吸収性材料であってもよい。吸収性材料
管２２における吸収性材料４４は、生理用ナプキン及びその他の吸収体に通常用
いられている非常に多様な液体吸収性材料、例えば一般にエアフェルトと呼ばれ
ている微粉砕木材パルプであってもよい。その他の適切な吸収性材料の例には、
クレープセルロースワッディング；コフォームを含むメルトブローンポリマー；
化学的剛化、変形、又は架橋セルロース繊維；合成繊維、例えばクリンプポリエ
ステル繊維；ピートモス；ティシューラップ及びティシューラミネートを含むテ
ィシュー；吸収性フォーム；吸収性スポンジ；超吸収性ポリマー；吸収性ゲル化
材料；又はあらゆる同等の材料又は材料の組み合わせ、又はこれらの混合物が含
まれる。

【００３３】 この吸収性材料はまた、吸収性が小さいか又は非吸収性の材料、例えばポリウ
レタンフォームを一部備えていてもよい。これは、吸収性材料（例えば吸収性ゲ
ル化材料）と組合わされた時、適切な吸収構造に形成することができる。好まし
い吸収性材料は、前記リストの中の、湿潤及び乾燥弾性のあるものであり、及び
／又は弾性構造に形成することができるものである。特に好ましい吸収性材料は
また、下記の吸収性材料管の好ましい製造方法において、粒子に切り刻まれても
よい。

【００３４】 吸収性材料管２２の吸収性材料は好ましくは、吸収性フォーム、好ましくは弾
性吸収性フォームを備えている。いくつかの特に好ましい吸収性フォーム材料は
、高内相エマルジョンから製造され、「ＨＩＰＥ」フォームとして知られている
。適切なＨＩＰＥ吸収性フォームは、次の特許に記載されている。すなわち、１
９９３年１１月９日にＤｅｓＭａｒａｉｓらに発行された米国特許第５，２６０
，３４５号；１９９３年１２月７日にＤｅｓＭａｒａｉｓらに発行された米国特
許第５，２６８，２２４号；１９９５年２月７日にＤｙｅｒらに発行された米国
特許第５，３８７，２０７号；１９９６年８月２７日にＤｅｓＭａｒａｉｓらに
発行された米国特許第５，５５０，１６７号；１９９６年１０月８日にＳｔｏｎ
ｅらに発行された米国特許第５，５６３，１７９号；１９９７年７月２２日にＤ
ｅｓＭａｒａｉｓらに発行された米国特許第５，６５０，２２２号；及び１９９
５年１０月１３日にＤｙｅｒらによって出願された米国特許出願番号第０８／５
４２，４９７号（Ｐ＆Ｇケース５５４６Ｒ）である。これらの特許はここで、「
吸収性フォーム材料（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ｆｏａｍ Ｍａｔｅｒｉａｌ）」の
特許として呼ばれることもある。このような吸収性フォーム材料は特に好ましい
が、その理由は、これらには圧縮への良好な抵抗及び圧縮後の弾性を備えさせる
ことができるからである。これらの様々な特許に記載されているこれらの吸収性
フォーム材料は、様々な体の排泄物を受入れて、及び／又は貯蔵する特性を有す
る。これらにはまた、特別な種類の体の排泄物（例えば月経分泌物、非常に柔ら
かい大便、及び／又は尿）を吸収する能力を備えさせることができる。このよう
な材料は、低い引っ張り強さ及び／又は低い構造的一体性を有しうる。これによ
って、これらは粒子に切り刻むのに適切なものになる。

【００３５】 特に好ましい実施の形態において、吸収性フォーム材料は、吸収性フォームの
複数の粒子４８を備えている。吸収性フォーム粒子４８は、図５０において最も
よく見られる。これは、ベースパッド２４へ接着させる前の、逆さ状態にある吸
収性材料管２２の図面である。これらの粒子は、あらゆる適切な形状にあっても
よい。これらは規則的形状又は不規則的形状を有していてもよい。規則的形状を
有する粒子の例は、立方体、三次元長方形粒子、プリズム、又はその他の平行六
面体の形状にある粒子である。これらの粒子は、すべて同じ一般的なサイズ及び
／又は形状のものであってもよく、あるいはこれらは様々なサイズ及び／又は形
状のものであってもよい。

【００３６】 １つの好ましい実施の形態において、吸収性フォーム材料粒子４８は、一般に
平行六面体の形状にある。吸収性フォーム粒子４８は、「一般に」特定の形状に
あるものとして記載される時、これらは、正確に特定の形状にある必要はなく、
これらの粒子４８のすべてが正確に特定の形状にある必要はないと理解される。
これらの粒子４８のいくつかが大雑把に特定された形状にあり、従ってこのよう
な形状を有するものと認識されるならば、それで十分である。

【００３７】 吸収性フォーム材料粒子４８は、あらゆる適切なサイズのものであってもよい
。これらの粒子は、公称寸法を有する最大寸法を好ましくは有する。これは好ま
しくは約１．０ｍｍと約２５．４ｍｍの間、より好ましくは約２ｍｍと約１６ｍ
ｍの間である。しかしながら０．５ｍｍ又はそれ以下の小さい粒子、及び約２５
．４ｍｍよりも大きい粒子も考えられる。約１．０ｍｍ又はそれ以上の公称寸法
を有する粒子は、一般に米国標準番号１８メッシュシーブスクリーンの表面に保
持される粒子である。２５．４ｍｍより小さい公称寸法を有する粒子は、一般に
米国標準２５．４ｍｍシーブスクリーンを通りぬける粒子である。１つの好まし
い実施の形態において、粒子４８は、約１．５ｍｍ×１．５ｍｍ×２ｍｍの長方
形プリズム又は平行六面体である。吸収性フォーム材料粒子４８は、すべて比較
的均一なサイズのものであってもよく、これらは様々な粒子サイズのものであっ
てもよい。示されている好ましい実施の形態において、これらは比較的均一な粒
子サイズのものである。

【００３８】 吸収性材料粒子の使用はいくつかの利点を提供する。吸収性フォーム材料粒子
４８は、吸収性材料管２２に弾性「ビーンバッグ」様構造を与え、これによって
、吸収性材料ウェブ又はシートよりも装着者の体のこの部位の形状によりよい適
合性を与える。フォーム粒子の使用はまた、吸収性材料管２２をより柔らかく、
装着をより快適にさせるとも考えられる。しかしながら一部又は全部、吸収性材
料シート又はウェブ、例えば吸収性フォームを備えた吸収性材料からの吸収性材
料管２２の製造もまた、本発明の範囲内にあると理解すべきである。

【００３９】 吸収性フォーム材料粒子４８は、好ましくは封じ込めウェブ４４の内部の定位
置に保持される。封じ込めウェブ４４は、吸収性フォーム材料粒子４８を含むこ
とができるあらゆる適切な材料であってもよい。ここに記載されている好ましい
実施の形態の場合、封じ込めウェブ４４はまた、以下により詳細に記載されるよ
うに、吸収性フォーム材料を粒子に成形するプロセスにおいてキャリヤーウェブ
として用いられうるものであるべきである。封じ込めウェブ４４は、広い範囲の
材料から製造することができる。例えば、織布及び不織布材料；ポリマー材料、
例えば開口成形熱可塑性フィルム、開口又は非開口プラスチックフィルム、及び
油圧成形熱可塑性フィルム；多孔質フォーム、網状化フォーム；網状化熱可塑性
フィルム；及び熱可塑性スクリムである。封じ込めウェブとして用いるのに特に
好ましい材料は、吸収性材料管２２の製造方法に関連してより詳細に記載されて
いる。

【００４０】 次により詳細に考察されるような１つの好ましい実施の形態において、封じ込
めウェブ４４は、次のような材料ウェブを備えている。例えばフォーム吸収性材
料粒子４８の周りで包み込まれて複合ウェブ５０を形成する不織布ウェブである
。特に好ましい実施の形態において、複合ウェブ５０は、その後少なくとも１つ
の場所において（好ましくは長手方向に）折り畳まれ、吸収性材料管２２にはっ
きりとした三次元形状を与える。（複合ウェブ５０を折り畳むと、いくつかの三
次元形状構造においてより大きい柔軟性が与えられる。複合ウェブ５０はこのよ
うなの構造として形成されうる。） 封じ込めウェブ４４は、いくつかの利点を与える。１つの主要な利点は、これ
が封じ込めウェブ４４の境界内に粒子４８を含んでおり、従って複合ウェブ５０
は、折り畳まれるかあるいは操作されうるということである。このことによって
、粒子４８は、折り畳まれた複合ウェブ５０の最も低い点においてばらばらの粒
子塊体になるのではなく、封じ込めウェブ４４の隣接部分に対して同じ関係にと
どまる。

【００４１】 吸収性材料管２２の要素は、所望であれば互いに接合させることもできる。あ
るいはまた、これらの要素の１つ又はそれ以上は、１つ又は複数の隣接要素に接
合される必要はない。好ましい実施の形態において、トップシート４０と封じ込
めウェブ４４とは、互いに接合されて複合トップシートが形成され、複合トップ
シートは吸収性材料に接合される。これらの要素が接合されるならば、これらは
あらゆる適切な方法で、例えば接着剤で互いに接合されてもよい。好ましくはこ
れらは螺旋接着剤パターンによって接合される。この目的のために好ましい接着
剤は、ウイスコンシン州ウオーワトーサ（Ｗａｕｗａｔｏｓａ，ＷＩ）のフィン
ドレイ・アドヒーシブス社（Ｆｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅｓ）から得られ
るフィンドレイ接着剤＃４１１１として知られている親水性接着剤である。好ま
しくは吸収性材料の成形管の製造方法を取り扱っているこの明細書のセクション
においてより詳細に記載されているように、これらの要素はまた、吸収性材料４
２を複数の粒子に成形する好ましいプロセスに関連して、一対又はそれ以上の対
のかみ合いロール間のニップにこれらを通すことによって互いに統合される。

【００４２】 複合ウェブ５０は、あらゆる適切な構造に折り畳むことができる。複合ウェブ
５０は、折り畳まれ（その後結合され）、多様な横断面形状を有する構造が形成
される。吸収性材料管２の横断面形状は、管の長さに沿って均一であってもよく
、あるいはこれは吸収性材料管２２の長さに沿って様々であってもよい。複合ウ
ェブ５０は、折り畳まれて、その長さに沿って輪郭付け（profile）され（又は
輪郭がつけられ（contour）、幅において（横断方向において）輪郭付けされ、
及び／又は高さにおいて輪郭付けされた構造が供給される。生理用ナプキンの長
さに沿って様々な横断面形状を与えることを利用して、吸収性材料管２２に、そ
の長さに沿った各場所において体の構造にとって最適な形を与えることができる
。

【００４３】 図２に示されているような好ましい三つ葉型の実施の形態を形成するために、
複合ウェブ５０は、３つの場所において、長手方向に向けられた折り畳み線の周
りで折り畳まれる。複合ウェブの長手方向サイドマージンは、複合ウェブ５０の
長手方向中心線の方へ内側に折り畳まれる。ついで複合ウェブ５０は、その長手
方向中心線の周りで再び内側に折り畳まれる。これらの折り畳み線は、複合ウェ
ブ５０をその上部表面において逆Ｕ形形状に、及びその底部表面に沿って２つの
Ｕ形部分に形成する。折り畳み線Ｆ１の１つ（最後に形成されるもの）は、吸収
性材料管の上部表面上に隆起部を形成する。底部表面に沿うＵ形部分は、好まし
くは外側に折り畳まれ、従ってその他の２つの折り畳み線Ｆ２及びＦ３は、吸収
性材料管の側面方向サイド縁を形成する。折り畳みプロセスは、吸収性材料管２
２の製造方法に関連して以下により詳細に記載される。これらの折り畳み線が複
合ウェブ５０に鋭い折り目を形成することは必要ではないと理解すべきである。
そうではなく、折り畳み線は、好ましくは複合ウェブ５０にゆるやかな曲げを与
える。

【００４４】 吸収性フォームを微粒子材料に成形する好ましいプロセス（以下により詳細に
記載される）は、次の点において有利である。すなわち、これは、複合ウェブ５
０をこのようにして折り畳むのを補助する追加の柔軟性を、複合ウェブ５０に与
えるという点である。この追加の柔軟性がないならば、吸収性フォーム材料４２
は、複合ウェブ５０が折り畳まれた時に、望ましくない位置において破断するか
もしれない。さらにはこの追加の柔軟性がないならば、トップシート４０、封じ
込めウェブ４４、及び／又はトップシート４０、吸収性材料４２、及び封じ込め
ウェブ４４を備えた組み合わせ構造５２は、過剰な応力下に置かれ、それによっ
てこの組み合わせ構造を所望の形状に折り畳むのを難しくするであろう。

【００４５】 吸収性材料の三次元成形管２２は、好ましくは少なくとも１つ、好ましくは３
つのここを通って形成された自己融着層５４を有する。圧縮（又は「ふさ状にな
った」）部位５６が接着層（ｂｏｎｄｓ）５４を取囲んでいる。接着層５４は、
折り畳まれた組み合わせ構造５２をその折り畳まれた形状に固定する。接着層５
４によって結合されていない組み合わせ構造５２の部分５８は広げられ（又は所
望であれば折り畳まれ）、他の方向に向けられてもよい。従って接着層５４は、
はっきりとした三次元形状を有する構造を形成するのを補助するために、吸収性
材料管２２の分離する様々な部分として考えることができる。接着層５４は好ま
しくは、吸収性材料管２２の第一部分を分離させ、図１及び２に示されている実
施の形態において、持ち上げられた管状隆起部６０を生じる。持ち上げられた管
状隆起部６０は、横断面形状の中央ローブを生じる。特に好ましい実施の形態に
おいて、接着層５４は、生理用ナプキン２０の中央部３２にある吸収性材料管２
２の部分の中に位置する。

【００４６】 接着層５４によって結合されていない吸収性材料管２２の部分５８（吸収性材
料管２２の第二部分）は、互いに対して約１８０°の角度で互いから離れるよう
に折り畳まれ、外側ローブ３６及び３８が形成される。図１においてのように外
側から吸収性材料の三次元成形管２２を見る時、吸収性材料管２２の第二部分は
一般に卵形横断面形状を有する。この卵形形状は、一対の比較的長い側面と一対
の比較的短い湾曲側面とを有し、これらの比較的長い側面のうちの１つは、ベー
スパッド２４の体側２４Ａに隣接した位置にある。

【００４７】 図１に示されている好ましい実施の形態において、生理用ナプキンの端領域２
８及び３０にある吸収性材料管２２の部分６２及び６４は、好ましくはわずかに
平らにされ、ベースパッド２４に接着されている。吸収性材料管２２は、後でよ
り詳細に記載されるように、同様にその端６２と６４との間でベースパッド２４
に接着されていてもよい。図１及び４に示されているように、吸収性材料管２２
は、生理用ナプキン２０の前端領域２８から生理用ナプキンの後端領域３０まで
輪郭付けされていてもよい。より特定すれば、吸収性材料管２２は、生理用ナプ
キンの中心において横断方向中心線Ｔに沿ってその最高のキャリパーを有し、生
理用ナプキンの端においてより小さいキャリパーまで先細りになる。接着層５４
は、これらが存在する場所において中央ローブ３４を形成するが、これらが存在
しない場所において吸収性材料管２２に中央ローブを備えさせない。

【００４８】 接着パターンは、生理用ナプキン２０の長さのすべて又はあらゆる部分に沿っ
て増加したキャリパーを備えた吸収性材料管を生じるために様々であってもよい
。その他のいくつかの変形例が図５及び６に示されている。例えば接着は、増加
したキャリパーが、図６に示されているように生理用ナプキン２０の中央部３２
に制限されるようなものであってもよい。あるいはまた接着パターンは、端に、
あるいは図５に示されているように中央部の一部分及び端の一部分に増加したキ
ャリパーを与えるために用いることができる。

【００４９】 Ｂ．複合生理用ナプキンのベースパッド 前記のような複合生理用ナプキン２０は、パンティープロテクター（又は「ベ
ースパッド」）２４と吸収性材料管（又は「主月経用パッド」）２２とを備えて
おり、これは、ベースパッド２４の上に置かれ、かつ少なくとも吸収性材料管２
２の端においてこれに接着されている。

【００５０】 ベースパッド２４は、あらゆる適切な形状において備えられてもよく、あらゆ
る適切な要素から構成されていてもよい。ベースパッド２４は、好ましくは一般
に平面表面を有しており、比較的薄い。ベースパッド２４は、好ましくは約７ｍ
ｍ又はそれ以下、より好ましくは約５ｍｍ又はそれ以下、最も好ましくは約３ｍ
ｍ又はそれ以下のキャリパーを有する。ベースパッド２４は、好ましくは超薄型
生理用ナプキンを備えている。ベースパッド２４としての使用に適した生理用ナ
プキンには、オハイオ州シンシナティーのザ・プロクター・アンド・ギャンブル
社によって販売されているオールウエイズ・ウルトラ（ＡＬＷＡＹＳ ＵＬＴＲ
Ａ）生理用ナプキンが含まれる。

【００５１】 ベースパッド２４は、好ましくは液体透過性トップシート７０、トップシート
に接合された液体不透過性バックシート７２、及びトップシート７０とバックシ
ート７２との間に配置された吸収性コア７４を備えている。ベースパッド２４は
また、トップシート７０と吸収性コア７４との間に配置されるか又は複合トップ
シートの一部にされている任意第二トップシート７６を備えていてもよい。ベー
スパッド２４の要素は、トップシート、吸収性材料、及び吸収性材料管２２の封
じ込めウェブとして用いられている材料と同じ種類から選ぶことができる。ベー
スパッド２４の要素に適したその他の材料、及びこれの組立ての説明は、米国特
許第４，９５０，２６４号、第５，００９，６５３号、第５，４６０，６２３号
、及び第５，５６９，２３１号に含まれている。

【００５２】 特に好ましい実施の形態において、ベースパッド２４は、このようなオールウ
エイズ・ウルトラ生理用ナプキンの変形例を備えている。このベースパッド２４
は好ましくは、ポリエチレンフィルムバックシート７２、それらの間にある超吸
収性ヒドロゲル形成材料粒子とのティシューラミネートを備えた吸収性コア７４
、ティシュー７６、及び吸収性コア７４の上にあるドリ−ウイーブ開口フィルム
７０を備えている。適切なティシューは、カナダ国ブリティッシュコロンビア州
デルタ（Ｄｅｌｔａ，Ｂｒｉｔｉｓｈ Ｃｏｌｕｍｂｉａ，Ｃａｎａｄａ）のマ
ーフィン・ハイジーニック・プロダクツ社（Ｍｅｒｆｉｎ Ｈｙｇｉｅｎｉｃ
Ｐｒｏｄｕｃｔｓ，Ｌｔｄ．）によって製造されている。吸収性コア７４の上に
あるティシュー７６は、好ましくは螺旋接着剤パターンによって吸収性コア７４
に接合されている。

【００５３】 好ましくはベースパッド２４の要素は、この実施の形態においてより大きい柔
軟性を得るために、あらゆる融着層を含んでいない。増加した柔軟性によって、
複合生理用ナプキン及び特にこれの上の吸収性材料管２２は、図８（ｂ）及び８
（ｃ）に示されている所望の体に合った形状をより容易に取ることができる。こ
の特に好ましい実施の形態において、ベースパッド２４はまた、その長手方向サ
イド縁から側面方向に外側に延びているフラップを備えている。適切なフラップ
は、以下により詳細に記載される。

【００５４】 Ｃ．吸収性材料の三次元成形管とベースパッドとの間の関係 吸収性材料管２２は、ベースパッド２４に対してあらゆる長さのものであって
もよい。吸収性材料管２２は、図１に示されているように、ベースパッド２４と
同じ長さであってもよい。図３に示されているような別の実施の形態において、
吸収性材料管２２は、ベースパッド２４よりも短くてもよい。これらの後者の実
施の形態において、図３に示されているように、液体が吸収性材料管２２の端か
ら滲み出る（ｗｉｃｋ ｏｕｔ）のを防ぐために、両端部において吸収性材料管
２２に吸い上げ防止末端シール８０を備えさせることが望ましいであろう。

【００５５】 吸収性材料管２２は、ベースパッド２４のあらゆる適切な部分の上に載ってい
てもよい。吸収性材料管２２は、ベースパッドの前端領域２８、ベースパッドの
後端領域３０、中央部３２、又はこれらの１つ又は複数のあらゆる部分の上に載
っていてもよい。別の実施の形態において、吸収性材料管２２の比較的大きいキ
ャリパー（又は高さ）の中央ローブ３４は、吸収性材料管２２全体をベースパッ
ド２４の選択された部位の上に配置させるのではなく、ベースパッド２４のこれ
らの部位のどれかの上に載るような形状にされていてもよい。図４〜６は、側面
から見た吸収性材料管２２のいくつかの非限定的な形状を示している。

【００５６】 ここに記載されている吸収性材料管の比較的大きいキャリパーの中央ローブ３
４は、特定の長さに限定されない。図６に示されている実施の形態の１つの態様
において、この長さは約５０ｍｍ〜約１００ｍｍの範囲にあってもよい。このよ
うな実施の形態は、生理用ナプキンに、次のような吸収性材料管２２を備えさせ
ることが望ましいならば有用であろう。すなわち中央ローブ３４が、陰唇間に全
体的にフィットするのに十分な程度に短い長さのものである。

【００５７】 前記のように吸収性材料管２２は、ベースパッド２４に接合されている。ここ
で用いられている「接合されている」という用語は、要素をもう一方の要素に直
接付着させることによって１つの要素が別の要素に直接固定されている形状；こ
れ自体がもう一方の要素に付着されている１つ又は複数の中間部材に付着させる
ことによって、要素が間接的にもう一方の要素に固定されている形状；及び１つ
の要素が別の要素と一体的である、すなわち１つの要素が本質的にもう一方の要
素の一部である形状をも包含する。吸収性材料管２２は、ベースパッド２４にあ
らゆる適切な方法で接合されていてもよい。

【００５８】 図１に示されている複合生理用ナプキンの実施の形態における吸収性材料管２
２は、好ましくは吸収性材料管２２の要素の残りの部分よりも長い、従って吸収
性材料管２２の端にトップシート材料の延長部１５８がある。吸収性材料管２２
のベースパッド２４への接着は、好ましくはトップシート材料の延長部１５８を
この管の端においてベースパッド２４に融着させることによって実施される。こ
のような複合生理用ナプキンのいくつかの好ましい実施の形態において、吸収性
材料管２２の端とベースパッド２４との間でベースパッド２４への接着があって
もよい。複合生理用ナプキン管は、あらゆる適切な接着手段、例えば接着剤によ
ってその端間でベースパッドに接着されてもよい。

【００５９】 別の実施の形態において、吸収性材料管２２は、これがベースパッドに接着さ
れる前に異なる方法で操作されてもよい。例えば図７は、生理用ナプキンの端領
域２８及び３０にある吸収性材料管２２の部分６２及び６４が、より劇的に隅切
されているか、あるいは朝顔形に広げられている実施の形態を示している。図７
に示されている複合生理用ナプキン２０の吸収性材料管２２は、「ボウタイ（ｂ
ｏｗ ｔｉｅ）」平面図形状を有するものと考えることができる。この実施の形
態において、生理用ナプキンの中央部３２にある吸収性材料管２２の部分は、中
央ローブ３４のみを有し、認識しうる外側ローブはほとんど又はまったく有して
いなくてもよい。生理用ナプキンの端領域２８及び３０にある吸収性材料管の部
分は、ほとんど完全に平らにされていてもよく、外側ローブ３６及び３８のみを
有しており、認識しうる中央ローブはほとんど又はまったく有していない。この
ことは可能であるが、その理由は、生理用ナプキンの端領域２８及び３０にある
吸収性材料管の部分６２及び６４が、接着層５４によって結合されていないから
である。

【００６０】 複合生理用ナプキンの特徴及び複合生理用ナプキンの要素の接着方法について
のその他の記載は（ここに記載された技術を含んでいないが）、次の特許に見ら
れる。すなわち、１９８４年１月１０日にＤｅｓＭａｒａｉｓらに発行された、
発明の名称が「複合生理用ナプキン（Ｃｏｍｐｏｕｎｄ Ｓａｎｉｔａｒｙ Ｎ
ａｐｋｉｎ）」というＰ＆Ｇの米国特許第４，４２５，１３０号、及び１９９６
年１１月５日にＭａｙｅｒらの名前で公開された、発明の名称が「ボディフィッ
トする複合生理用ナプキン（Ｂｏｄｙ Ｆｉｔｔｉｎｇ Ｃｏｍｐｏｕｎｄ Ｓ
ａｎｉｔａｒｙ Ｎａｐｋｉｎ）」という法定発明登録第Ｈ１６１４号である。

【００６１】 生理用ナプキン２０の衣服側表面２０Ｂは、生理用ナプキンを装着者の下着に
接着させるための留め具を含んでいてもよく、好ましくは含んでいる。図２は、
生理用ナプキンの本体部分を、下着の股部に固定させるのに適した中央パッド留
め具９０を示している。この技術で知られているあらゆる種類の留め具、例えば
接着剤留め具及び機械的止め具は、中央パッド留め具９０として用いることがで
きる。接着剤を備えた止め具は、この目的のために良好に機能することが分かっ
ているが、感圧接着剤が好ましい。

【００６２】 Ｄ．複合生理用ナプキンの包装及び使用 ここに記載されている複合生理用ナプキンは、好ましくは個装されている。特
に好ましい実施の形態において、複合生理用ナプキン２０は、剥離可能に中央パ
ッド留め具９０に接着されている剥離可能なラッパー９２と共に、少なくとも１
つ、好ましくは２つの横断方向軸の周りでこれを三つ折りにすることによって個
装される（図９に示されているように）。

【００６３】 この目的に適した剥離可能ラッパー９２は、Ｓｗａｎｓｏｎに発行された米国
特許第４，５５６，１４６号に記載されている。特に好ましい剥離可能ラッパー
は、Ｒｏａｃｈらに発行された米国特許第５，４１３，５６８号に記載されてい
るような接着剤留め具装置、及びＭｉｎｔｏｎらに発行された米国特許第５，４
６２，１６６号に記載されているシールを備えている。

【００６４】 吸収性材料管２２における接着層５４の位置は、三つ折りプロセスにおいては
重要である。横断方向軸は好ましくは、吸収性材料管２２上の融着層５４の少な
くとも１つに隣接した部位あるいはこれを含む部位に位置する。好ましくは図９
に示されているように、吸収性材料管２２に浸透した接着層５４は、横断方向軸
に位置するか又はその内側に位置しており、これらの軸の周りで生理用ナプキン
２０及びラッパー９４は折り畳まれる。図９に示されているように、これは、吸
収性材料管２２が制御された方法でその周りで折り畳まれるような曲げ点を与え
ることによって、三つ折りプロセスを補助する。このことは、比較的高いキャリ
パーの要素、例えば吸収性材料管２２を折り畳む上で特に有用である。

【００６５】 生理用ナプキン２０をこのように折り畳むことはまた、吸収性材料管２２の中
央ローブ３４の位置を制御することができるという利点をも有する。三つ折りは
、吸収性材料管２２を圧縮するために圧力を加えることを含む。これは図１０に
示されているように、吸収性材料管２２の中央ローブを平らにしてこれを中央に
置くという効果を有する。このことによって、包装のためのよりコンパクトな製
品、従ってよりコンパクトな個装吸収体を製造するという利点が生じる。この圧
縮はまた、中央ローブ３４の位置を制御し、中央ローブ３４が図１１に示されて
いるように側面方向にずれるという望ましくない傾向を排除する。

【００６６】 吸収体のサイド部上の接着点の周りで折り畳むことによる、ここに記載されて
いる包装方法は、複合生理用ナプキンにおける使用に限定されないと理解すべき
である。この方法は、長手方向サイド部を画定する高さを有するあらゆる三次元
成形吸収体の場合に用いることができる。ここにおいて１つ又はそれ以上の融着
層（又はその他の引込み又は押込み）が長手方向サイド部に形成され、吸収体を
折り畳むための曲げ軸を与える。

【００６７】 図１に示されている生理用ナプキン２０を用いるために、生理用ナプキン及び
ラッパー９２は広げられ、生理用ナプキン２０は、その包装から取出される。前
記吸収性フォーム材料は、吸収性材料管２２に用いるのに特に好ましいが、その
理由は、これらの材料は高い弾性があり、かつ前記のような利点を与えるだけで
なく、吸収性材料管２が包装中に高度に圧縮され、包装が消費者によってあけら
れる前に圧縮形状に保持された後でさえも、実質的に完全にその非圧縮寸法まで
リバウンドするからである。好ましくは吸収性材料管２２は、その非圧縮キャリ
パーの約５０％、より好ましくは約６０％、より好ましくは約７０％、さらによ
り好ましくは約８０％、最も好ましくは約９０％又はそれ以上まで回復する。

【００６８】 ついで生理用ナプキン２０は、装着者のパンティーの股部に置かれ、中央パッ
ド接着剤留め具９０は、生理用ナプキン２０をその中の定位置に維持する。つい
でパンティーは通常の方法で引き上げられる。本発明の生理用ナプキンは、通常
の厚い生理用ナプキンよりも優れた利点を与える。本発明の生理用ナプキンは、
必要な場所にのみ厚さを与える。複合生理用ナプキンのサイド部は柔軟であり、
超薄型生理用ナプキンのように形に合いやすい。消費者が、現在の超薄型生理用
ナプキンのこれらの様相に関して快適でないならば、生理用ナプキンの中央部に
比較的厚い吸収性材料を備えることによって、消費者に追加の保護と信頼性を与
えるであろう。

【００６９】 吸収性材料の三次元成形管２２は、動的に調節して装着者の陰唇間空間にフィ
ットするが装着者の側にはまったく作用を与えないという独特の利点を与える。
複合生理用ナプキンは、いくつかの実施の形態においては、自動的にフィットす
る陰唇間パッドをその上に有するものと考えることができる。吸収性材料管２２
の好ましい三つ葉型横断面は、図８（ｂ）に示されているように体内からの液体
を遮るための追加の表面積を与えるか、あるいは図８（ｃ）に示されているよう
に陰唇間にフィットするように収束するローブを形成する。これらの形状のどち
らも、ベースパッド２４を清潔で乾いた状態に維持するのに役立つ。

【００７０】 吸収性材料管２２の吸収性材料を粒子形態で備えることによって、吸収性材料
管は、吸収性材料が材料シート又はウェブの形態にある時よりもよりよく装着者
の体の形状に合う。粒子形態にある吸収性材料管２２における吸収性材料を供給
することによって、同様に吸収性材料管をより柔らかく、装着者にとってより快
適なものにもする。

【００７１】 吸収性材料管に接着層５４を備えることによって、吸収性材料管は、体に合う
のに最適な形状に形成される。前記のような接着はまた、複合生理用ナプキンを
便利な個装製品に形成するのを補助する。生理用ナプキンの製造方法は、いくつ
かの追加の利点を与える。これらは、以下により詳細に記載される。

【００７２】 Ｅ．その他の実施の形態及び部材（ｆｅａｔｕｒｅｓ） 本発明の生理用ナプキンの数多くの実施の形態も可能である。

【００７３】 例えばもう１つの実施の形態において、吸収性材料管２２における吸収性材料
は、微粒子材料に成形される必要はない。すなわち、吸収性材料の固体片（ｐｉ
ｅｃｅ）を用いることができる。しかしながらこれは、吸収性材料管２２が装着
者の体に合うという能力を低下させることがある。さらには固体吸収性材料、例
えば吸収性フォーム材料を通る融着の形成は、特にこれが４ｍｍ以上の厚さであ
る場合により難しくなるであろう。別の実施の形態において、吸収性材料管２２
の内部の吸収性材料は、粒子以外の形状にあってもよい。例えば吸収性材料は、
吸収性材料のストランド、ストリップ、又はリボンの形態にあってもよい。

【００７４】 前記実施の形態のどれかにおいて、又は別の実施の形態において、吸収性材料
管２２の陰唇間にフィットする吸収性材料管２２の部分（「陰唇間部分」）にお
いて、様々な材料をトップシート４０のために用いることができる。例えば吸収
性材料管２２のこの部分は、不織布材料を備えていてもよく、トップシート４０
の残りの部分は、開口フィルムを備えていてもよい。これは吸収性材料管のこの
部分に、改良された快適性を備えさせることができる。あるいはまた、トップシ
ート４０が不織布材料を備えているならば、トップシート４０の陰唇間部分は、
トップシートの残りの部分よりも柔らかい不織布材料を備えていてもよい。さら
には吸収性材料管２２のすべて又はいくつかの部分はまた、改良された快適性及
び／又はより容易な挿入及び除去のために皮膚軟化薬（ｅｍｏｌｌｉｅｎｔ）又
は潤滑剤を備えていてもよい。適切な皮膚軟化薬は、次の特許に記載されている
。すなわち、１９９７年６月３日にＲｏｅらに発行された、発明の名称が「ポリ
シロキサン皮膚軟化薬を含むローショントップシートを有するおむつ（Ｄｉａｐ
ｅｒ ｈａｖｉｎｇ Ａ Ｌｏｔｉｏｎｅｄ Ｔｏｐｓｈｅｅｔ Ｃｏｎｔａｉ
ｎｉｎｇ Ａ Ｐｏｌｙｓｉｌｏｘａｎｅ Ｅｍｏｌｌｉｅｎｔ）」という米国
特許第５，６３５，１９１号、及び１９９７年７月１日にＲｏｅらに発行された
、発明の名称が「ローショントップシートを有するおむつ（Ｄｉａｐｅｒ ｈａ
ｖｉｎｇ Ａ Ｌｏｔｉｏｎｅｄ Ｔｏｐｓｈｅｅｔ）」という米国特許第５，
６４３，５８８号である。

【００７５】 前記実施の形態のどれか、又はその他の実施の形態において、吸収性材料管２
２の内部の材料は、吸収性フォーム材料の特許に記載されている１種類以上のＨ
ＩＰＥフォームのブレンドを備えていてもよい。あるいはまた、吸収性材料管２
２の内部の材料は、同じ基本的な種類のＨＩＰＥフォームのブレンドを備えてい
てもよいが、これは種々の特性を有する粒子又は種々の特性を有する部分を備え
た構造を有する。

【００７６】 例えば図１２は、吸収性材料管２２のための吸収性材料４２が、所望の横断面
形状に調製されて折り畳まれた吸収性フォームシート又はウェブを備えている実
施の形態を示している。図１２に示されているフォームシート４２は、改良され
た受入れ、特に固体材料、例えば細胞屑の受入れのために大きい気泡１２０２（
概略的に示されている）を有する柔らかいフォームを備えた中央部１２００を有
する。中央部１２００は、体の排泄物を排出する装着者の体の部分と最も密接に
接触している。フォームシートの外側部１２０４（すなわちこれの長手方向縁の
方に延びている部位）は、より硬いフォームを備えてもよく、これは、比較的大
きい気泡１２０２を有するフォームの部分１２００から液体を吸上げるための毛
管勾配を確立させるために、より小さい気泡１２０６を有している。比較的硬い
外側部１２０４はまた、中央ローブを直立状態に維持するのを助ける働きをする
こともできる。

【００７７】 別の実施の形態において、吸収性材料管２２の内部の材料は、前記の好ましい
吸収性フォーム材料とは異なっていてもよい。例えば吸収性材料管２２の内部の
材料は、吸収性フォームと非吸収性フォームとのブレンドを備えていてもよい。
あるいはまた、熱接着可能な材料又はその他の弾性材料を、吸収性材料管２２に
用いることもできる。さらには、その他の種類の吸収性材料（例えば従来の吸収
性材料、例えば木材パルプ又はその他のセルロース繊維、バインダ繊維、及び／
又はポリマーゲル化剤の粒子又は繊維）を、吸収性材料管２２の中の吸収性材料
に添加してもよい。これらの種類の吸収性材料は、均質混合されるか、あるいは
吸収性材料管２２の中央部又は下部まで層化されてもよい。

【００７８】 例えば図１３は、吸収性材料管２２のための吸収性材料４２が、吸収性フォー
ム材料１３００の折り畳まれた層を備えている実施の形態を示している。吸収性
フォーム材料層は、フォーム層１３００の少なくとも一部分の下側にある層の形
態においてポリマーゲル化材料を有する。ポリマーゲル化剤は、粒子又は繊維の
形態にあってもよい。図１３に示されている実施の形態において、ポリマーゲル
化材料は、吸収性フォーム材料層１３００の一部分の下側にある層においてポリ
マーゲル化材料繊維の形態にある。

【００７９】 図１４は、別の実施の形態において、吸収性材料管２２を形成するために用い
られる複合ウェブ５０が、構造的に変形されて、異なる性質を備えたこれらの部
位を生じうることを示している。例えば図１４は、複合ウェブ５０を折り畳む前
に２つの封じ込めウェブ材料層４４間に配置されている吸収性フォーム材料４２
を示している。図１４に示されている吸収性フォーム材料４２は、中央部１４０
０と、この中央部１４００の側面方向に外側にあるサイド部１４０２とを有する
。中央部１４００は，構造的に変形されていない（すなわち、これは固体シート
形態にある）。しかしながらサイド部１４０２は、構造的に変形されている（例
えばこれを粒子としてスリット又は成形することによって）。どちらの場合にも
、サイド部１４０２における吸収性フォーム材料４２は、別々の要素に分割され
る（又はカットされる）。これらの別々の要素は、ストリップ又は粒子であって
もよく、参照番号１４０４で表わされている。

【００８０】 図１５は、このような構造のもう１つの例を示している。図１５は、その中に
形成されている１つのパターンのスリットを有する、その長手方向中心線に沿っ
た１つの部位（「長手方向中央部」）１５１２と、その中に形成されている異な
るパターンのスリットを有する、そこから側面方向に外側にある部位（「長手方
向サイド部」）１５１４及び１５１６とを有する吸収性材料ウェブ１５１０を示
している。複合吸収性構造の一部を備えたこのような吸収性材料は、先行図面に
示されているものに似た管様構造に折り畳むことができよう。

【００８１】 図１５に示されているように、長手方向中央部１５１２には、複数の横断方向
（又は横方向）スリット１５１８を備えさせることができる。横断方向スリット
１５１８は、折り畳まれた管に、横断方向よりも大きい柔軟性をその長さに沿っ
て与えるために用いることができる。横断方向のスリット１５１８は、長手方向
中央部１５１２に複数の横断方向に向けられた吸収性材料ストリップを形成する
。これらのストリップは、長手方向中央部１５１２に、優先的に横断方向に液体
を吸上げる（又は輸送する）能力を備えさせる。これらの液体は、吸収性材料ウ
ェブを十分に活用するために、好ましくは長手方向サイド部１５１４及び１５１
６へ送られる。

【００８２】 長手方向サイド部１５１４及び１５１６は、好ましくは複数の長手方向に向け
られた吸収性材料ストリップを形成する、長手方向に向けられた連続スリット１
５２０を備えている。これらのストリップは、長手方向サイド部１５１４及び１
５１６に、液体を長手方向に輸送する能力を与える。長手方向に向けられたスリ
ット１５２０はまた、１つのストリップから隣接したストリップへの毛管輸送を
妨げる傾向がある隙間をつくることによって、吸収性材料管から横断方向に液体
が流れる望ましくない傾向を排除するためにも用いることができる。

【００８３】 図１６〜１８は、いくつかの部位に異なる特性を備えさせるために複合ウェブ
が構造的に変形されうる方法のさらに他の例を示している。これらの変形は、機
械工学及び／又は土木工学の設計原理を組込んだ構造を容易につくり出すために
用いることができる。このような構造は、ラチス様構造、ワイヤフレームメッシ
ュ様構造、トラス、Ｉ−ビーム、Ａ−フレーム、又はリフティングスプリングを
含むが、これらに限定されるわけではない。このような構造は、様々な特徴、例
えば安定性、柔軟性、及び吸収性材料管２２への弾性を加える上で有用である。

【００８４】 図１６は、材料ウェブ、例えば微粒子材料にスリット又は成形された部分又は
区域１６０２、及び非成形のままの部分１６０４をその中に有する吸収性材料ウ
ェブ１６００を示している。材料ウェブ１６００は、単純化のためにキャリヤー
ウェブを有していないものが示されている。図１６に示されている実施の形態に
おいて、ウェブ１６００の長手方向中心線Ｌ２に沿う区域１６０６は、非成形で
ある。同様に、予想される折り畳み線にＦ沿っており、かつ非成形である区域１
６０８もある。ウェブ１６００には、長手方向中心線Ｌ２の両側に位置する微粒
子材料にスリット又は成形された複数の部分１６０２が備えられている。これら
の部分１６０２は、予想される折り畳み線Ｆの両側の列として配列されている。
微粒子材料にスリット又は成形されている区域１６０２は、円形形状である。し
かしながら別の実施の形態において、これらの区域１６０２は、あらゆる他の適
切な形状に成形されていてもよい。

【００８５】 図１７は、ウェブがいくつかの場所において長手方向に管様構造に折り畳まれ
た後の、図１６に示されている材料ウェブ１６００を示している。ウェブ１６０
０は、長手方向中心線Ｌ２に沿って折り畳まれ、折り畳み線Ｆにおいて図１７に
示されている構造を形成する。長手方向中心線に沿う非成形部位１６０６は、構
造に安定性を付け加える。この構造のサイド部に沿って微粒子材料を備えている
円形部分１６０２は、これらの円形部位に増加した圧縮性と柔軟性とを与える。
円形微粒子材料部分１６０２を取囲んでいる非成形部位１６０４は、折り畳まれ
た構造のサイド部に安定性を与える。微粒子材料は、キャリヤーウェブの存在に
よって定位置に留まる。非成形部位１６０４は、圧縮力が折り畳まれた構造の上
部又は底部に加えられた時、「スプリング」のように作用しうる。図１７に示さ
れている実施の形態の変形例において（あるいはここに記載されているその他の
実施の形態のどれかにおいて）、ウェブを折り畳みやすいように、及び／又はウ
ェブが折り畳まれた場所で破断しないように増加した柔軟性を与えるために、所
望の折り畳み線に沿って又はこれを横断して通っているスリットが、材料ウェブ
に備えられていてもよい。

【００８６】 図１８は、その中に形成された三角形形状スリット又は微粒子部分１８０２を
有する材料ウェブ１８００から形成されている管様構造を示している。材料ウェ
ブ１８００は、図１７に示されている材料ウェブと同様に折り畳まれている。し
かしながら図１８に示されている実施の形態において、スリット又は微粒子部分
１８０２及び周りを取囲んでいる非成形部位１８０４は、様々な形状を有してト
ラス様構造を形成している。

【００８７】 ここに記載されている実施の形態のどれかにおいて、複合ウェブ５０は、別の
三次元形状を形成するために様々な方法で折り畳まれてもよい。これらの形状の
いくつかは、図１９〜２３に示されている。

【００８８】 図１９は、複合ウェブ５０の長手方向サイドマージン８６が、中央折り目Ｆ１
の方まで延びないように折り畳まれている実施の形態を示している。これは、図
２に示されている実施の形態におけるように、中央ローブ３４を形成している。
この結果、少ない層の材料が中央ローブ３４のこの部分の中まで延びていること
によって、横断方向幅が減少した上部部分３５を有する中央ローブ３４を、結果
として生じる。より幅が狭い中央ローブ３４を有するこのような実施の形態は、
ある女性たちには快適性のために望ましいことがある。

【００８９】 図２０は、複合ウェブ５０が、もう１つの形状に折り畳まれて、一対の柔軟性
サイド延長部２０００を生じる実施の形態を示している。以前のように、吸収性
材料の折り畳まれたウェブ及び封じ込めウェブは、折り畳まれたウェブ（及び中
央ローブ３４）の上部部分を形成する中央逆Ｕ形横断面形状を画定している。柔
軟性サイド延長部２０００は、好ましくは中央ローブ３４から側面方向に外側及
び下方に延びている。図２０に示されているように、複合ウェブ５０の長手方向
サイドマージン８６は、以前の実施の形態の場合のように長手方向中心線の方に
内側にではなく、複合ウェブ５０の長手方向中心線Ｌ２から外側に離れるように
折り畳まれている。この折り目は、吸収性材料の折り畳まれたウェブの底部表面
に沿って２つのＵ形部分をつくり出し、吸収性材料の折り畳まれたウェブの長手
方向サイドマージンは、折り畳まれたウェブの上部部分の方向において中央逆Ｕ
形部分の外側に上向きに延びている。長手方向サイドマージン８６は好ましくは
、接着区域５４を通過して上方に延びている。ついで長手方向サイドマージン８
６は、複合ウェブ５０の長手方向中心線Ｌ２から外側に離れるように折り返され
、従ってこれらは外側に及び下方に延びている。

【００９０】 柔軟性サイド延長部２０００は好ましくは、装着者の体がしゃがむことをも含
む一連の動作を行なった時、装着者の陰唇の内側表面との接触を維持し、これを
カバーしうる。柔軟性サイド延長部２０００はまた、大陰唇の外側外辺部から膣
口までの直接的な「視線（ｌｉｎｅ ｏｆ ｓｉｇｈｔ）」を遮る。その結果、
体の排泄物は、吸収性材料管２２を「逃す（ｍｉｓｓ）」ことはありえず、この
ような排泄物の流れは、吸収性材料管２２によって遮られる。柔軟性サイド延長
部２０００によって与えられる利点は、図２１及び２２を比較することによって
示される。図２１及び２２に示されているように、装着者がしゃがむ時、陰唇Ｍ
は離れる傾向がある。図２１に示されているように、柔軟性サイド延長部２００
０がない場合、吸収性材料管２２の中央ローブ３４は、この陰唇に付着する傾向
があり、このことが起こったときに片側にシフトする傾向がある。この柔軟性サ
イド延長部２０００によって、吸収性材料管２２は、図２２に示されているよう
に陰唇の内側表面の両方との接触を維持し、この吸収性材料管２２を、陰唇の片
側に付着させてその側にシフトさせずに適切な位置に保持させうると考えられる
。

【００９１】 柔軟性サイド延長部２０００は、装着者の小陰唇、大陰唇、又はその両方の内
側表面に対して、わずかに側面方向に外側に向けられた圧力を加えることによっ
て定位置に保持されうる。さらには柔軟性サイド延長部２０００は、陰唇の自然
に湿っている内側表面に付着する材料、例えばティシューを備えていてもよい。
場合によっては柔軟性サイド延長部２０００には、装着者の陰唇の内側表面への
柔軟性延長部２０００の付着を補助するための生体適合性接着剤を備えていても
よい。

【００９２】 図２３は、別の実施の形態において、吸収性材料管２２に３つ以上のローブを
備えさせるために、複合ウェブ５０を多数回折り畳むことができることを示して
いる。先行図面に示されている吸収性材料管２２の三つ葉型横断面は、大多数の
女性に合うが、装着者によっては装着者の陰唇及び陰唇間空間の形状によって、
中央ローブが望ましくない程度に平らにされるか、及び／又は脇に押しやられる
ことがある。図２３に示されている実施の形態は、このような装着者の体の形状
にフィットするのに適した構造を備えさせるのに有用であろう。

【００９３】 図２４及び２５は、吸収性材料管２２をベースパッド２４に接合させる別の方
法を示している。

【００９４】 図２４は、吸収性材料管２２がベースパッド２４に組込まれている実施の形態
を示している。図２４に示されている実施の形態において、外側ローブ３６及び
３８は、トップシート７０（及びあらゆる任意第二トップシート７６）と吸収性
コア７４との間に位置する。中央ローブ３４は、トップシート７０及びベースパ
ッド２４の任意第二トップシート７６における開口部を通って上方に延びている
。図２４に示されている実施の形態は、吸収性材料管における吸収性材料を、ベ
ースパッド２４の吸収性コア７４と緊密に接触させるという利点を与える。

【００９５】 図２５は、図２４に示されている実施の形態の変形例を示す。図２５に示され
ている変形例において、折り畳まれて吸収性材料管２２を形成する複合ウェブ５
０は、より少ない層の材料がベースパッド２４の中に挿入されるように別の方法
で折り畳まれている。より特定すれば、吸収性材料ウェブは、長手方向に向けら
れた折り畳み軸の周りで封じ込めウェブと共に折り畳まれ、従って吸収性材料の
折り畳まれたウェブ及び封じ込めウェブは、逆Ｕ形横断面形状を有する一対の中
央部分を画定し、これらの形状は、これらの間で向かい合ったＵ形横断面形状を
画定しており、吸収性材料の折り畳まれたウェブの長手方向サイドマージンは、
吸収性材料の折り畳まれたウェブの基底部において側面方向に外側に延びている
。

【００９６】 この変形例は、吸収性材料管２２が挿入されて（又は押込まれて）いるベース
パッド２４の部分のキャリパーに、あまり顕著ではない変化を生じる。この変形
例はまた、吸収性材料管２２に、長手方向に向けられた中央溝部２５００を備え
させる。この溝部はまた、血液をベースとした液体、例えば月経分泌物に含まれ
ている細胞屑等の受入れに有用であろう。

【００９７】 図２６及び２７は、吸収性材料管２６２２が、ベースパッド２６２４に組込ま
れるさらにもう１つの方法を示す、生理用ナプキン２６２０の実施の形態を示し
ている。（図２６及び２７に示されている生理用ナプキン２６２０は、一対のフ
ラップ２６２６をも備えている。）図２６及び２７に示されている実施の形態に
おいて、折り畳まれて吸収性材料管２６２２を形成する吸収性材料ウェブ２６４
２は、ベースパッドのトップシート２６７０の下に位置している。吸収性材料の
折り畳まれたウェブ２６４２はまた、ベースパッドの吸収性コアを形成し、従っ
て分かれた別の吸収性コアは必要ではない。従って吸収性材料管における吸収性
材料及びベースパッドの吸収性コアは、「均質」であるとして記載することがで
きる。

【００９８】 図２６及び２７に示されている実施の形態はまた、吸収性材料管をハンプに形
成するもう１つの方法を示している。このハンプは、生理用ナプキン２６２０の
中央部２６３２に閉じ込められている。図２８は、この実施の形態が、折り畳ま
れて吸収性材料管を形成する前に、吸収性材料ウェブをＨ型形状にカットするこ
とによって組み立てられることを示している。これによって、図２６における平
面図、及び図２７における横断面図に示されている構造を生じる。吸収性材料２
６４２の横断面は、「ミニマッシュルーム」形状の構造を画定している。より特
定すれば、吸収性材料ウェブ２６４２は、逆Ｕ形の折り畳み部分を有するが、こ
の部分は、生理用ナプキンの長手方向中心線に沿って配向された上部部分を有し
、これは、マッシュルーム形状構造の「キャップ」を画定している。生理用ナプ
キンの長手方向に向けられた中央部における長手方向中心線の両側にある吸収性
材料ウェブ２６４２の２つの半分の部分は、各々逆Ｕ形キャップの内側で上方に
折り畳まれ、ついで下方に折り返されて、マッシュルーム形状構造の「軸（ｓｔ
ｅｍ）」を形成する。吸収性材料の折り畳まれたウェブ２６４２の長手方向サイ
ドマージン２６８６は、吸収性材料の折り畳まれたウェブの基底部において側面
方向に外側に延びて、ベースパッド２６２４の吸収性コア２６７４を形成する。

【００９９】 この実施の形態又はここに記載されたその他の実施の形態のどれにおいても、
吸収性材料ウェブ（例えば２６４２）は、追加の柔軟性及び／又は改良された快
適性のために中央部分（あるいはその他のあらゆる所望の部分）においてスリッ
トが入れられていてもよい。吸収性材料にスリットを入れるのに適したパターン
は、Ｏｓｂｏｒｎに発行された米国特許第５，６１１，７９０号に記載されてい
る。

【０１００】 図２７は、この特別な実施の形態において、折り畳まれた吸収性材料２６４２
が、好ましくは第二トップシート２６７６によって覆われていることを示してい
る。さらにはマッシュルーム形状構造の上部部分は、その上に受入れ材料の芯、
例えば高ロフト材料２６３４を有している。このマッシュルーム設計は、その吸
収性を製品の中心に集中させている。高ロフト材料２６３４は、体の排泄物の素
早い受入れを与える。高ロフト材料２６３４は、吸収性材料管２６２２の全体的
な受入れ速度を増すために、吸収性材料２６４２よりも素早い受入れを与えるこ
とができる。高ロフト材料２６３４はまた、装着者の体の形状に密接に合うこと
によって、及び装着者の体によってそれに加えられる力を調節することによって
、弾性及び動的フィットを与える。高ロフト材料２６３４は、吸収性材料管２６
２２の長さのあらゆる部分を延伸させることができる。好ましくは示されている
実施の形態において、高ロフト材料は、マッシュルーム形状構造の端及び生理用
ナプキン２０の実質的に全体の長さを越えて延びている。（このような高ロフト
材料はまた、ここに記載されたその他の実施の形態のどれに用いられてもよいと
理解すべきである。） 図２６及び２７に示されている生理用ナプキンの実施の形態の要素は、あらゆ
る適切な材料を備えていてもよい。これらの材料は、先行図面に示されている実
施の形態の対応する要素に適しているものとして上で特定されている材料のうち
のどれを含んでいてもよい。好ましくはこの実施の形態において、生理用ナプキ
ン２６２０のこれらの要素は、次の材料を備えている。トップシートは好ましく
はドリ−ウイーブ開口フィルムを備えている。高ロフト材料は好ましくは、約４
ｍｍのキャリパー、約１．５オンス／ｙｄ２（約５１グラム／ｍ２）の坪量、及
び０．００７７ｇ／ｃｍ３の密度を有する、熱接着カードポリエステル繊維質不
織布材料を備えている。これは、オハイオ州シンシナティーのステアーンズ・テ
クニカル・テキスタイル社（Ｓｔｅａｒｎｓ Ｔｅｃｈｎｉｃａｌ Ｔｅｘｔｉ
ｌｅ）から製品コード＃Ｗ−４６３５として得られる。第二トップシートは好ま
しくは、１９ｇ／ｙｄ２（２２．５グラム／ｍ２）のスパンボンドポリプロピレ
ン不織布材料を備えている。これはワシントン州ワショウガル（Ｗａｓｈｏｕｇ
ａｌ，ＷＡ）のファイバーウェブ・ノースアメリカ社から入手される製品番号０
６５ＭＬＰＶ６０Ｕ（又は「Ｐ−９」）と呼ばれている。吸収性材料ウェブは好
ましくは、多接着エアレイ不織布材料を備えている。これは、約２０％吸収性ゲ
ル化材料、セルロース繊維、粉末バインダ、及びラテックスバインダを備えてお
り、これは、約２ｍｍのキャリパー、及び約０．０７７ｇ／ｉｎ２（１２０ｍ２
）の坪量を有する。（他の記載がなければ、ここでのすべての百分率は重量であ
る。）このような多接着エアレイ不織布材料は、カナダ国ブリティッシュコロン
ビア州デルタのバックアイ・カナダ社（Ｂｕｃｋｅｙｅ Ｃａｎａｄａ，Ｉｎｃ
．，Ｄｅｌｔａ，Ｂ．Ｃ．）からヴィゾーブ（ＶＩＺＯＲＢ）３９００として得
られる。バックシート２６７２及び接着剤留め具２６９０及び２６９６は、これ
らの要素に用いられるあらゆる通常の材料であってもよい。

【０１０１】 吸収性材料ウェブ２６４２、第二トップシート２６７６、及び高ロフト材料２
６３４の芯の全体の集成体は、好ましくはトップシート２６７０によって覆われ
ている。従ってこの実施の形態において、吸収性材料ウェブ２６４２は、全体が
ベースパッド２６２４の中に組込まれて、長手方向に向けられた吸収性ハンプを
形成する。この特別な実施の形態において、このハンプは、好ましくはハンプの
基底部に位置しているか、あるいはわずかにこれの外側に位置している融着２６
３６によって定位置に保持される。融着２６３６は好ましくは、生理用ナプキン
２６２０の要素のすべてを通って完全に浸透している。融着２６３６はまた、排
泄物が吸収性ハンプから側面方向に外側に滲み出るのを防ぐのに役立つ。融着２
６３６は、あらゆる適切な形状にあってもよい。図２６に示されているように、
この実施の形態において、融着２６３６は、好ましくは生理用ナプキンの長さに
延びている長手方向に向けられた直線の形状にある。

【０１０２】 図２９は、複合生理用ナプキン２９２０のもう１つの変形例を示している。こ
こにおいて吸収性材料２９４２は、プリーツが付けられ、全体がベースパッド２
９２４の中に組込まれている。図２９に示されている吸収性材料２９４２は、中
央プリーツの側面方向に外側に位置するプリーツよりも大きい中央プリーツ２９
４６を生じるようにプリーツが付けられている。このプリーツは、生理用ナプキ
ン２９２０に、所望のハンプ２９２２形状を備えさせる。吸収性材料ウェブ２９
４２のプリーツが付けられていない長手方向サイドマージンは、外側に延びてベ
ースパッド２９２４の吸収性コア２９７４を形成する。この実施の形態における
吸収性材料２９４２は、図２６及び２７に示されている実施の形態に記載された
方法で折り畳む前にＨ型形状にカットされてもよいが、そうである必要はない。
生理用ナプキン２９２０も、先行実施の形態のように、トップシート２９７０、
バックシート２９７２、及び任意第二トップシート２９７６を備えている。

【０１０３】 図２９に示されている実施の形態には、いくつかの任意要素及び／又は部材を
備えていてもよい。図２９に示されている実施の形態は、ここに記載されている
その他の実施の形態のどれかのように、視覚的指示器、例えば着色材料ストリッ
プ２９３８を備えていてもよい。この着色材料２９３８は、吸収された液体が、
主として生理用ナプキンの中心に保持されているという視覚信号を装着者に与え
るために用いることができる。これは、吸収された液体が、製品の長手方向サイ
ド縁の方へ移動するという装着者の心配を軽減させるために用いることができる
。この場所では、装着者の下着の汚れを引起す傾向がありうるからである。

【０１０４】 図２９に示されている実施の形態において、あるいはここに記載されているそ
の他の実施の形態のどれにおいても、トップシートのすべて又は一部分は、改良
された柔らかさを得るために機械的に変形されていてもよい。例えばハンプの上
にあるトップシート２９７０の部分を機械的に変形させることも望ましいであろ
う。

【０１０５】 トップシート（及び／又は生理用ナプキンの他の要素）を機械的に変形させる
のに適した種類のプロセスには、次のものが含まれるが、これらに限定されるわ
けではない。すなわち、トップシートを溝付きロール又はパターンロール間のニ
ップに通すこと―予め波形形成すること（又は「リングローリング」）及び問題
の要素を構造弾性様フィルム（structural elastic-like film）材料（又は「Ｓ
ＥＬＦ」材料）に成形することとして記載されているプロセス―簡単に言えば「
ＳＥＬＦすること」と呼ばれているプロセスである。リングローリングに適した
方法は、１９７８年８月５日にＳｉｓｓｏｎに発行された米国特許第４，１０７
，３６４号、１９９２年９月１日にＧｅｒａｌｄ Ｍ．Ｗｅｂｅｒらに発行され
た米国特許第５，１４３，６７９号、１９９２年１０月２０日にＫｅｎｎｅｔｈ
Ｂ．Ｂｕｅｌｌらに発行された米国特許第５，１５６，７９３号、及び１９９
２年１２月１日にＧｅｒａｌｄ Ｍ．Ｗｅｂｅｒらに発行された米国特許第５，
１６７，８９７号に記載されている。材料ウェブをＳＥＬＦする方法は、１９９
６年５月２１日にＣｈａｐｐｅｌｌらに発行された米国特許第５，５１８，８０
１号に記載されている。

【０１０６】 いくつかの種類の機械的変形（リングローリング及びＳＥＬＦ）はまた、吸収
性材料管の端のいくつかの部分で過度に「たるませる（ｂｌｏｕｓｉｎｇ）」こ
となく、吸収性材料管の中央部分（例えば図２６及び２７におけるマッシュルー
ム形状ウェブを備えた部分）をカバーするように膨張する能力をトップシートに
備えさせることができる。

【０１０７】 図３０は、生理用ナプキン３０２０のさらにもう１つの実施の形態を示してい
る。生理用ナプキン３０２０もまた、トップシート３０７０、バックシート３０
７２、及び任意第二トップシート３０７６を有している。図３０に示されている
実施の形態は、半分に折り畳んで逆「Ｖ形横断面形状」にされる吸収性ウェブ３
０４２を有する。横断面において、この折り畳まれたウェブ３０４２は、上部に
おいて連結されている２つの「脚部」を有するように見える。図３０に示されて
いる実施の形態では、比較的低コストの吸収性材料を用いることができ、これは
先行実施の形態に記載されている構造よりも少なく折り畳まれている。図３０に
示されている実施の形態は、前記構造の利点の少なくともいくつかを生じるよう
に意図されている。

【０１０８】 吸収性材料３０４２は好ましくは、０．１ｐｓｉ（６．９ｋＰａ）の閉鎖圧力
（ｃｏｎｆｉｎｉｎｇ ｐｒｅｓｓｕｒｅ）下で、先行実施例において用いられ
た吸収性材料よりも大きいキャリパー（例えば約１０〜１２ｍｍ）を有する。こ
れは、これが折り畳まれている中心の下に長手方向に向けられた圧縮線３０４６
を有する。吸収性材料３０４２は、圧縮線３０４６の部位において約１〜２ｍｍ
のキャリパーまで圧縮される。吸収性材料３０４２の折り畳みを補助することに
加えて、圧縮線３０４６は、できるだけ吸収性材料３０４２の能力を利用するた
めに、体の排泄物を長手方向に向けるのを助ける。

【０１０９】 図３０に示されている実施の形態に用いられている吸収性材料３０４２は、い
くつかの適切な比較的高いキャリパー材料を備えていてもよい。これらには、木
綿、熱接着エアレイ不織布材料、及び多接着エアレイ不織布材料が含まれるが、
これらに限定されるわけではない。好ましくは比較的高いキャリパー材料は、約
８インチ×１インチ（２０ｃｍ×２．５ｃｍ）であり、１ｐｓｉ（６９ｋＰａ）
の圧力下、３０ｇの月経分泌物を保持しうる。１つの適切な材料は、約２０％吸
収性ゲル化材料、ニ成分繊維、及びセルロース繊維を備えた熱接着エアレイ不織
布材料である。このような高キャリパー材料を用いる利点は、これらが生理用ナ
プキンの中心において高い吸収力を与えることである。この吸収力は、十分に高
いものであり、コストを低減するためにベースパッド３０２４の吸収性コア３０
７４としてティシューを用いることができるほどであろう。吸収性コアとして用
いるのに適したティシューは、オハイオ州シンシナティーのザ・プロクター・ア
ンド・ギャンブル社から得られるバウンティー（ＢＯＵＮＴＹ）ペーパータオル
を備えている。

【０１１０】 図３１は、折り畳まれた比較的高いキャリパーの吸収性ウェブ３１４２のさら
にもう１つの実施の形態を示している。図３１に示されている吸収性ウェブ３１
４２は、三つ葉型形状に折り畳まれている。吸収性材料ウェブ３１４２は、先行
実施例について上で特定された材料のどれを備えていてもよい。図３１に示され
ている実施の形態は、３つの長手方向に向けられた圧縮線３１４６を吸収性材料
ウェブ３１４２として形成し、ついでこれを示されている形状に折り畳むことに
よって形成される。吸収性材料３１４２における圧縮線３１４６は、吸収性ウェ
ブの折り畳みを補助するのみならず、吸収性材料３１４２に、液体排泄物流を方
向付ける能力をも備えさせる。液体は、毛管作用によって圧縮線３１４６に沿っ
てこれの方へ吸上げる傾向がある。他の実施の形態において、圧縮線パターンは
、吸上げ特性を変えるために様々なものであってもよい。

【０１１１】 ここに記載された実施の形態のどれにおいても、吸収性材料管２２の高さ（又
はキャリパー）は、その長さのどの部分においても様々であってもよい。例えば
図３２は、管の高さが生理用ナプキンの前部から生理用ナプキンの後部まで増加
する実施の形態を示している。これは、装着者の臀部間の割れ目（又は「臀部溝
部」）の区域において装着者の体とのより良い適合性及び接触を与えるために用
いることができる。例えば図３１に示されている吸収性材料ウェブは、三角形平
面図形状を有していてもよい。これが折り畳まれた時、製品の後部は、図３１に
示されている形状を取るが、ウェブの前部は平らにされて、図３２に示されてい
る形状を生理用ナプキンに与えることができる。

【０１１２】 図３３〜３５は、その長さのいくつかの部分に沿って異なるキャリパーを備え
た吸収性材料管を形成するもう１つの方法を示している。図３３に示されている
ように、このような構造を形成するためには、吸収性材料ウェブの端（又は吸収
性材料の複合ウェブ、又は生理用ナプキン３３２０全体）は、（例えばリングロ
ーリング又はＳＥＬＦによって）機械的にストレッチされて、吸収性材料ウェブ
を砂時計形状に成形することができる。砂時計形状ウェブは、その長手方向中心
線Ｌ２に沿って内側にギャザーが寄せられ、図３５に示されているようにハンプ
を形成する。生理用ナプキンのギャザーが寄せられているウェブ（又は生理用ナ
プキン）は、その横断方向中心線Ｔ２の部位に保持されて、長手方向に向けられ
た吸収性ハンプを形成してもよい。これは、その端においてよりもその中央部に
おいてより高いキャリパーを有するが、その端よりも中央部の方が幅が狭い。

【０１１３】 他の実施の形態において、機械的にストレッチされていない材料の砂時計形状
ウェブを用いてもよいであろう。さらに他の実施の形態において、吸収性材料ウ
ェブのギャザー寄せは、ウェブの長手方向縁を内側に寄せることができる。ウェ
ブの長手方向縁は、ウェブの端において内側にギャザーを寄せられ、従ってこれ
らは直線を形成する（すなわち、ウェブはもはや砂時計形状ではない）。この結
果、端に形成されたハンプ部分が中央部におけるハンプ部分よりも大きいキャリ
パーを有することになり、これは、生理用ナプキンの中央部におけるハンプ部分
と比較して、より大きいか、又はより小さい、又は同様な幅を有するように修正
することができる。好ましくはこれらの間になめらかな移行があるように、ハン
プの様々な部分が徐々にそれぞれ先細りになる。

【０１１４】 図３３〜３５に示されている実施の形態の非限定数の変形例も同様に可能であ
る。１つの変形例において吸収性材料ウェブは、ギャザーが寄せられてハンプを
形成する前に、様々な方法で機械的に変形されてもよい。例えば吸収性材料ウェ
ブ（又は吸収体全体）には、ギャザーが寄せられてハンプを形成する前に、図１
５に示されているものに似たスリットが備えられていてもよい。吸収性材料ウェ
ブの長手方向中心線の全部又は一部分に沿う部位は、長手方向及び横断方向の両
方においてＳＥＬＦされ、この部位に複数の吸収性材料粒子が（次により詳細に
記載される）形成される。周りの部位又は隣接部位には、図１５に示されている
吸収性材料ウェブに似た複数の長手方向に向けられたスリットが備えられていて
もよい。ギャザーを寄せた後で、この結果として、複数の吸収性材料粒子を備え
たハンプ、及び複数の吸収性材料ストリップを備えたその周りの部分を形成する
吸収性材料ウェブの部分が生じる。あるいはまた、周りの部位は、これにスリッ
トを入れずに固体材料片として放置されてもよい。これらの実施の形態は、あま
り複雑でない方法で生理用ナプキンにいくつかの所望の特性を備えさせることが
できる。

【０１１５】 図３６〜３８は、吸収性材料管２２、特に組込まれていない管（又は吸収性材
料の分離管）が、ベースパッド２４に接合されうるいくつかの可能な方法を示し
ている。図４は、吸収性材料管２２が、その全体の長さに沿ってベースパッド２
４に接合されている実施の形態を既に示していた。

【０１１６】 図３６は、吸収性材料管２２の端がベースパッド２４に接合され、その端間の
吸収性材料管２２の部分がベースパッド２４に接合されていない実施の形態を示
している。図３７は、吸収性材料管２２がその端の１つにおいてベースパッド２
４に永久に接合されており、もう一方の端がベースパッド２４に剥離可能に接着
されている実施の形態を示している。図３８は、吸収性材料管２２が、その端の
両方においてベースパッド２４に剥離可能に接着されている実施の形態を示して
いる。

【０１１７】 吸収性材料管２２の端は、あらゆる適切な方法でベースパッド２４に剥離可能
に接着されていてもよい。図３７及び３８に示されている実施の形態において、
吸収性材料管２２の端の下側には、接着剤、例えば感圧接着剤パッチ９５が備え
られている。接着剤パッチ９５は、下部の剥離可能材料、例えば吸収体上の感圧
接着剤を覆うために通常用いられている種類の剥離紙９６に剥離可能に接合され
ている。好ましくは図３７に示されているように、剥離紙９６の端９６Ａ（又は
図３８に示されているように、両端部９６Ａ及び９６Ｂ）は、ベースパッド２４
の体側の一部分の上に折り被せられ、吸収性材料の下側管２２とベースパッド２
４の体側２４Ａとの間に位置していてもよい。

【０１１８】 吸収性材料管２２の１つの端又は両方の端間に剥離可能な接着を与えることに
よって、もしもこのような動きの自由さがボディフィットにとって望まれるなら
ば、吸収性材料管２２の１つの端又は両方の端をベースパッド２４から自由に動
かすような能力が与えられる。吸収性材料管２２の両端部において剥離可能な接
着を与えることによって、吸収性材料管２２は取り除かれ、装着者が望む位置に
おいてベースパッド２４上に再配置されうる。吸収性材料管２２が、ベースパッ
ド２４ほど長くなく、ベースパッド２４が相対的に長く、及び／又はその横断方
向中心線の周りにおいて非対称である時に、このことは特に有用である。さらに
は吸収性材料管２２は汚れているが、ベースパッド２４は汚れていない場合、吸
収性材料管２２の両端部に剥離可能な接着を与えることによって、吸収性材料管
２２を取り替えることもできる。

【０１１９】 ここに記載されている実施の形態のどれにおいても、ベースパッド２４には場
合によっては、図３９及び４０に示されているような置換可能（ｄｉｓｐｌａｃ
ｅａｂｌｅ）部位又は区域３９００を備えていてもよい。この置換可能区域３９
００は、吸収性材料管２２の所望の配置を補助するために、装着者が一本又はそ
れ以上の指又はそれらの一部分を挿入するために装着者が吸収性材料管２２と共
に用いることができる。この置換可能区域３９００は、一般的には、吸収性材料
の中に後退部、例えば吸収性材料の中のスリット又は開口部を備えており、これ
は装着者の指又は手の所望の部分を入れることができる。好ましくはベースパッ
ド２４の後退部分は、装着者が手を後退区域の中に挿入する時に装着者の指を覆
うための延伸性材料３９０２を備えている。好ましくは延伸性材料３９０２は、
トップシート及びバックシートの延伸性部分を備えている。トップシート及びバ
ックシートの延伸性部分は、装着者が指をこれの中に挿入するまで、トップシー
ト及びバックシートの周りの部分と好ましくは同一平面にある。装着者が指を前
記置換可能区域に挿入した後、トップシート及びバックシートの前記部分は、前
記トップシート及びバックシートの平面を越えて延びて、この置換可能区域を装
着者の陰唇間空間のより近くまで移動させることができる。

【０１２０】 延伸性材料３９０２は、あらゆる適切な延伸性材料を備えていてもよい。図３
９及び４０に示されているような好ましい実施の形態において、延伸性材料は、
リングローリング又はＳＥＬＦによって延伸性にされるトップシート及びバック
シートの部分を備えていてもよい。これらのプロセスは、トップシート及びバッ
クシートのこれらの部分に、１００％〜２００％までの延伸性を備えさせるため
に用いることができる。さらには所望であれば、後退部における延伸性材料３９
０２にはまた、パッドにある程度の吸収性を備えさせるために、トップシート及
びバックシートの延伸性部分間に吸収性材料を備えさせることもできる。この実
施の形態の変形例において、この部材を有するベースパッド２４（例えば超薄型
生理用ナプキン）を、これの上部に吸収性材料管を伴うことなく、独立型の製品
として用いることもできる。

【０１２１】 図４１及び４２は、もう１つのフィット補助メカニズムを有する複合生理用ナ
プキンの実施の形態を示している。図４１及び４２に示されている実施の形態に
おいて、このフィット補助メカニズムは、除去可能な腹帯（ｃｉｎｃｈ）の形態
、例えば吸収性材料管２２（例えば中央ローブの上部）を通っているストリング
の形態にある。装着者は、複合生理用ナプキンがパンティー内の定位置に配置さ
れ、パンティーが通常の方法で引き上げられた後、吸収性材料管２２を所望の陰
唇間にフィットする状態までそっと引っ張るために、ストリングの両端部を掴む
ことができる。ついでストリングは、吸収性材料管２２の１つの端から生理用ナ
プキンがストリングを引っ張って用いられた時に取り除くことができる。

【０１２２】 生理用ナプキン２０は、ここに記載されている実施の形態のどれにおいても、
装着者の下着の股部のサイド縁の周りを包み込むためのウイング又はフラップを
備えていてもよい。一般的には、このようなフラップは、生理用ナプキン２０の
本体部分の少なくとも中央部３２から側面方向に外側に延びている。

【０１２３】 適切なフラップ及びその他の種類のサイドラッピング要素は、次の特許に記載
されている。すなわち、１９９３年４月２７日に発行された再審査証明書である
、Ｖａｎ Ｔｉｌｂｕｒｇに発行された、発明の名称が「生理用ナプキン（Ｓａ
ｎｉｔａｒｙ Ｎａｐｋｉｎ）」という再審査特許番号第Ｂ１ ４，５８９，８
７６号；１９８７年８月１８日にＶａｎ Ｔｉｌｂｕｒｇに発行された、発明の
名称が「フラップを備えた成形生理用ナプキン（Ｓｈａｐｅｄ Ｓａｎｉｔａｒ
ｙ Ｎａｐｋｉｎ Ｗｉｔｈ Ｆｌａｐｓ）」という米国特許第４，６８７，４
７８号；１９９４年１月２５日にＯｓｂｏｒｎらに発行された、発明の名称が「
押込まれたフラップを有する吸収体（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅ Ｈ
ａｖｉｎｇ Ｔｕｃｋｅｄ Ｆｌａｐｓ）」という米国特許第５，２８１，２０
９号；１９９５年２月１４日にＬａｖａｓｈらに発行された、発明の名称が「フ
ラップ及び示差延伸性ゾーンを有する吸収体（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃ
ｌｅ Ｈａｖｉｎｇ Ｆｌａｐｓ ａｎｄ Ｚｏｎｅｓ ｏｆ Ｄｉｆｆｅｒｅ
ｎｔｉａｌ Ｅｘｔｅｎｓｉｂｉｌｉｔｙ）」という米国特許第５，３８９，０
９４号；１９９６年９月２４日にＨａｍｍｏｎｓらに発行された、発明の名称が
「下着のサイド部を自動的に包み込む、重なり合った下着要素を有する吸収体（
Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅ Ｈａｖｉｎｇ Ｏｖｅｒｌａｐｐｉｎｇ
Ｕｎｄｅｒｇａｒｍｅｎｔ Ｃｏｍｐｏｎｅｎｔｓ Ｔｈａｔ Ａｕｔｏｍａ
ｔｉｃａｌｌｙ Ｗｒａｐ ｔｈｅ Ｓｉｄｅｓ ｏｆ Ｕｎｄｅｒｇａｒｍｅ
ｎｔｓ）」という米国特許第５，５５８，６５７号；１９９６年１０月３日にＬ
ａｓｈらの名前で出願された、発明の名称が「ステップ形状を備えたフラップ及
び延伸性ゾーンを有する吸収体（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅ Ｈａｖ
ｉｎｇ Ｆｌａｐｓ Ｗｉｔｈ Ｓｔｅｐ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ ａｎ
ｄ Ｚｏｎｅｓ ｏｆ Ｅｘｔｅｎｓｉｂｉｌｉｔｙ）」という国際特許出願番
号第ＰＣＴ ＵＳ９６／１５９５７号；及び１９９７年９月２３日にＡｈｒに発
行された、発明の名称が「調節可能な下着保護装置を備えた吸収体（Ａｂｓｏｒ
ｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅ Ｗｉｔｈ Ａｄｊｕｓｔａｂｌｅ Ｕｎｄｅｒｇａ
ｒｍｅｎｔ Ｐｒｏｔｅｃｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ）」という米国特許第５，６
６９，８９８号である。

【０１２４】 ２．生理用ナプキンの製造方法 ここに記載されている生理用ナプキンは、あらゆる適切な方法によって製造す
ることができる。

【０１２５】 Ａ．吸収性材料の三次元成形管の製造方法 図４３〜５０は、図１及び２に示されている複合生理用ナプキンを形成するた
めの、ベースパッド２４の体側２４Ａへの配置のための吸収性材料の三次元成形
管２２の１つの好ましい製造方法を示している。しかしながら本発明の生理用ナ
プキンの様々な実施の形態は、図面に示されている方法によって製造されること
に限定されない。同様に、図４３〜５０に示されている工程数は任意ではあるが
好ましく、従って図１及び２に示されている吸収性材料管を製造する上で有用で
あるので示されているということも理解すべきである。

【０１２６】 （１）要素の組立て 図４３は、図１に示されている生理用ナプキンに用いるための吸収性材料の三
次元成形管２２に成形される複合材料ウェブ１２０を示している。図４３に示さ
れている複合材料ウェブ１２０は、吸収性材料４２を吸収性材料管２２に成形す
る第一材料ウェブ１２２を備えている。第一材料ウェブ１２２は、好ましくは吸
収性材料、例えば吸収性フォーム材料である。好ましい吸収性フォーム材料は、
前記吸収性フォーム材料の特許に記載されているものである。

【０１２７】 好ましい吸収性フォーム材料は、通常の技術、例えば接着剤、熱及び／又は圧
力、及び超音波を用いた接着と一般に不適合である。従って第一材料ウェブ１２
２はまた、「不適合性材料ウェブ」とも呼ばれる。吸収性フォーム材料ウェブ１
２２は、第一接着性（接着の容易さ）を有する。吸収性フォーム材料ウェブ１２
２は、通常の接着技術と完全に不適合性であってもよいが、そうである必要はな
い。あるいはまたこれは、他の材料が単にこのような技術を用いて容易に接着し
うるものではない材料であってもよい。吸収性フォーム材料ウェブは、第一表面
１２２Ａと第二表面１２２Ｂとを有する。第一材料ウェブ１２２の接着性は，吸
収性材料管を組み立てる時、特にこれをその折り畳まれた形状に保持するために
折り畳まれた複合ウェブ１２０を接着させる必要がある時に、考慮に入れなけれ
ばならない。

【０１２８】 吸収性フォーム材料ウェブ１２２は、１つ又はそれ以上の理由で容易に接着可
能でないものであってもよい。最も多くの場合、このような材料は、これらの構
造的一体性又は組成のために、通常の接着技術とは不適合性である。接着剤を用
いてこのような材料に他の材料を接着させることは難しいが、その理由は、この
ような材料の構造的一体性が多くの場合、接着剤接着ほど強くはないからである
。その結果、接着剤と直接接触している吸収性フォーム材料の部分のみが、他の
材料と接着されたままである。吸収性フォーム材料の残りの部分は、これが接着
されている材料から容易に離れる。さらには、吸収性フォーム材料の特許に記載
されているフォーム材料は、熱接着を用いて他の材料に接着することはできない
。その理由は、これらのフォームが熱硬化ポリマーであるからである。ひとたび
これらが形成されたら、これらは再融解することはない。その代わり、これらの
フォーム材料に熱が加えられた時、これらは融解して流れる（このことは熱接着
に必要である）のではなくむしろ黒焦げになる。これらのフォーム材料を、他の
材料に圧力接着することはできないが、その理由は、熱硬化フォーム材料が、加
圧下に流れて溶融される能力を有していないからである。

【０１２９】 図４３に示されている実施の形態における吸収性フォーム材料ウェブ１２２は
、少なくとも一部、第二材料ウェブ１２４に包み込まれている。第二材料ウェブ
１２４は、好ましくは吸収性フォーム材料ウェブ１２２の接着性よりも高い第二
接着性を有する。すなわち、第二材料ウェブ１２４は、好ましくは通常の接着技
術を用いて他の材料により容易に接着されうる。第二材料ウェブ１２４はまた、
ここでは「キャリヤーウェブ」又は「接着可能なウェブ」と呼ばれてもよい。し
かしながら本発明の生理用ナプキンは、より高い接着性を有する材料ウェブによ
って取囲まれている吸収性フォーム材料ウェブを備えた製品にはまったく限定さ
れない。

【０１３０】 第二材料ウェブ１２４は、好ましくは他の材料、又はそれ自体に熱及び／又は
圧力、又は超音波によってに接着されうる材料から製造されている。第二材料ウ
ェブ１２４は、トップシート４０及び／又は封じ込めウェブ４４として用いるの
に適したものとして上で特定された材料のどれから製造されてもよい。第二材料
ウェブ１２４は、広い範囲の材料から製造することができる。例えば、織布及び
不織布材料；ポリマー材料、例えば開口成形熱可塑性フィルム、開口又は非開口
プラスチックフィルム、及び油圧成形熱可塑性フィルム；多孔質フォーム、網状
化フォーム；網状化熱可塑性フィルム；及び熱可塑性スクリムである。

【０１３１】 別の実施の形態において、第二材料ウェブ１２４は、材料ウェブ以外の形態に
ある材料と代えてもよい。例えば第二材料ウェブ１２４は、接着可能な層または
コーティング、例えば吸収性フォーム材料ウェブ１２２に加えられる押出しグル
ーコーティング、またはシリコーンコーティングと代えてもよい。この理由のた
めに、第二材料ウェブ１２４は、「第二材料」と呼ばれてもよく、従ってウェブ
以外の材料が含まれていることは明白である。

【０１３２】 好ましくは第二材料１２４は、吸収性材料管２２における吸収性材料４４のた
めのラッピングとして用いるのにも適した材料ウェブを備えている。示されてい
る好ましい実施の形態において、加工処理後、第二材料ウェブ１２４は、吸収性
材料管２２における吸収性材料を含ませるための封じ込めウェブ４４として機能
する。第二材料ウェブ１２４は、好ましくはスパンボンド不織布材料からできて
いるウェブを備えている。１つの特に好ましいスパンボンド不織布材料は、１９
ｇ／ｙｄ２（２２．５ｇ／ｍ２）スパンボンドポリプロピレン不織布材料であり
、これはワシントン州ワショウガルのファイバーウェブ・ノースアメリカ社から
入手される製品番号０６５ＭＬＰＶ６０Ｕ（又は「Ｐ−９」）と呼ばれている。
もう１つの特に好ましい不織布材料は、スパンボンドポリエチレン不織布材料で
あり、これは、ドイツ国パイネのコロビン社（Ｃｏｒｏｖｉｎ ＧｍｂＨ，Ｐｅ
ｉｎｅ，Ｇｅｒｍａｎｙ）から販売されているコロリンド（ＣＯＲＯＬＩＮＤ）
として知られており、これは、２つの坪量２３ｇｓｍ及び３０ｇｓｍのものが得
られる。

【０１３３】 図４３に示されているように、第二材料ウェブ１２４は、好ましくは完全に吸
収性フォーム材料ウェブ１２２の周りで包み込まれ、従って第二材料ウェブ１２
４は、横断面が「ｅ」−折り形状を有する。第二材料ウェブ１２４は、不適合性
材料ウェブ１２２の周りでｅ−折り形状に包み込まれてはいるが、第二材料ウェ
ブ１２４は、不適合性材料ウェブ１２２を「ｅ」−折り形状に包み込むことに限
定されない。別の実施の形態において第二材料ウェブ１２４は、吸収性フォーム
材料ウェブ１２２の周りで少なくとも一部折り畳まれるだけか、あるいは包み込
まれるだけであってもよい。第二材料ウェブ１２４は、その他のあらゆる適切な
形状において吸収性フォーム材料１２２の周りで折り畳まれるか、あるいは包み
込まれてもよい。その他の適切な形状には、Ｃ−折り形状等が含まれるがこれに
限定されるわけではない。

【０１３４】 同様に第二材料ウェブ１２４は、吸収性フォーム材料ウェブ１２２を包み込む
単一ウェブに限定される必要もない。１つ（又はそれ以上の）材料ウェブが、吸
収性フォーム材料ウェブ１２２の各表面１２２Ａ及び１２２に隣接して配置され
てもよい。例えば別の実施の形態において、２つの第二材料ウェブ１２４があっ
てもよく、これらのうちの１つは、吸収性フォーム材料ウェブ１２２の各表面１
２２Ａ及び１２２Ｂに隣接して配置されている。別の実施の形態において、吸収
性フォーム材料ウェブ１２２の各表面１２２Ａ及び１２２Ｂに隣接して配置され
ている２つの材料ウェブは、異なっていてもよい。例えばこれらは、異なる種類
の材料であってもよく、あるいは同じ基本的な種類の材料であってもよいが、異
なる特性を有する（例えばキャリパー等）。

【０１３５】 （２）吸収性材料の微粒子材料への形成 図面に示されている吸収性材料管２２の製造方法の好ましい実施の形態におい
て、単一の「ｅ」−折りウェブが用いられている。この実施の形態の特に好まし
い態様において、吸収性フォーム材料ウェブ１２２は、第二材料ウェブ１２４の
中にある間に、微粒子材料に成形される。これは、次の特許に記載されたプロセ
スによって実施される。すなわち、１９９８年２月２０日にＲｏｎａｌｄ Ｒ．
ＭｃＦａｌｌらの名前で出願された、発明の名称が「スリットが入れられている
かあるいは微粒子の吸収性材料の製造方法、及びこれによって形成された構造（
Ｍｅｔｈｏｄ ｏｆ Ｍａｋｉｎｇ ａ Ｓｌｉｔｔｅｄ ｏｒ Ｐａｒｔｉｃ
ｕｌａｔｅ Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ｍａｔｅｒｉａｌ ａｎｄ Ｓｔｒｕｃｔｕ
ｒｅｓ Ｆｏｒｍｅｄ Ｔｈｅｒｅｂｙ）」及び「スリットが入れられているか
あるいは微粒子の吸収性材料の製造方法（Ｍｅｔｈｏｄ ｏｆ Ｍａｋｉｎｇ
ａ Ｓｌｉｔｔｅｄ ｏｒ Ｐａｒｔｉｃｕｌａｔｅ Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ｍ
ａｔｅｒｉａｌ）」という共に譲渡された米国特許出願番号第０９／０２７，０
３９号及び第０９／０２７，３７９号である。

【０１３６】 このような場合、第二材料ウェブ１２４は、吸収性フォーム材料ウェブ１２２
よりも接着性が高いだけではなく、吸収性フォーム材料ウェブ１２２よりも高い
破断への降伏点（ｙｉｅｌｄ ｔｏ ｂｒｅａｋ ｐｏｉｎｔ）を有するのが好
ましい。この操作（吸収性フォーム材料を微粒子材料に成形すること）は、任意
工程であるが、図１及び２に示されている特別な実施の形態を製造するのに好ま
しい。吸収性フォーム材料がシート形態にとどまることになるならば、その場合
この工程は省かれるであろう。

【０１３７】 吸収性フォーム材料１２２を図面に示されている微粒子材料に成形する好まし
いプロセスは、いくつかの工程を備えている。引っ張り力下の破断への第一降伏
点を有する「キャリヤーウェブ」が備えられる。（ここに記載されている実施の
形態において、第二材料ウェブ１２４は、キャリヤーウェブとして機能する。）
微粒子材料へ成形するための材料ウェブ（これはこの場合吸収性フォーム材料ウ
ェブ１２２である）及びキャリヤーウェブは、ついで複合ウェブ１２０に形成さ
れる。フォーム吸収性材料１２２は、不織布キャリヤーウェブ１２４の破断への
降伏点よりも低い、引っ張り力下の破断への第二降伏点を有する。

【０１３８】 不織布キャリヤーウェブ１２４は、所望であれば、吸収性フォーム材料ウェブ
に接合されてもよい。吸収性フォーム材料は、通常の接着技術と不適合であるが
、複合ウェブ１２０は、過剰な剥離力に付されないならば、ここに記載されてい
る目的のためには比較的低いレベルの接着で十分である。不織布キャリヤーウェ
ブ１２４が接合されるならば、好ましくはこの技術で知られているような接着剤
フィラメントのオープンパターンネットワークにおいて接着剤によって吸収性材
料ウェブに接合される。

【０１３９】 複合ウェブ１２０に機械的に歪を与える（ｓｔｒａｉｎｉｎｇ）装置が備えら
れる。この装置は好ましくは、その上に少なくとも１つのパターン表面を備えた
少なくとも１つの要素を有する圧縮装置を備えている。ついでこの複合ウェブ１
２０は、好ましくは機械的歪プロセスに付される。機械的に歪を与えるプロセス
において、この装置は、複合ウェブ１２０にパターン化表面を型押しし、従って
フォーム吸収性材料１２２は少なくとも一部微粒子材料に成形されるが、キャリ
ヤーウェブ（第二材料ウェブ）１２４は微粒子材料に成形されない。

【０１４０】 図４４は、複合ウェブ１２０における吸収性材料１２２を微粒子材料に成形す
るために用いられる装置１３０の１つの実施の形態を示している。図４４に示さ
れている装置１３０は、２対の円筒ロール、すなわち第一ロール対１３２と第二
ロール対１６２とを備えている。これらのロールの各々は、その上にパターン化
表面を有する。これらのパターンは好ましくは、複数の三角形形状の歯を画定し
ているロール上の複数の隆起部及び谷部によって形成される。

【０１４１】 第一ロール対１３２は、上部ロール１３４と底部ロール１３６とを備えている
。ロール１３２及び１３４は、間隔があけられた軸Ｒを有する。これらのロール
の各々は、その表面上に１つのパターンを有する。図４４において上部ロール１
３４は、複数の隆起部１３８及び谷部１４０を有しており、これらは円筒ロール
１３４の円周の周りに配置されている。隆起部１３８は、上部ロール１３４が横
断面において見られた時、上部ロール１３４の表面上に複数の三角形形状の歯１
３９を形成する。好ましくは歯１３９は、二等辺三角形の形態にある横断面を有
する。歯１３９の頂部は、所望であれば、わずかに丸くなっていてもよい。

【０１４２】 上部ロール１３４上の歯１３９は、あらゆる適切なサイズ及びピッチのもので
あってもよい。ここで用いられている「ピッチ」という用語は、隣接する歯の頂
部間の距離のことをいう。図面に示されている好ましい実施の形態において、用
いられている歯の深さ（又は高さ）は、好ましくは約０．１インチと約０．１７
インチ（約２．５ｍｍ〜約４．３ｍｍ）の間である。このピッチは好ましくは約
１ｍｍと約５ｍｍの間であり、より好ましくは約１．５ｍｍと約２．５ｍｍの間
である。歯のピッチは、吸収性材料がカットされるか又は切り刻まれるストリッ
プの幅を決定する。

【０１４３】 図４４に示されている第一ロール対における底部ロール１３６もまた、その周
辺部の周りに配置された複数の隆起部１４２及び谷部１４４を備えている。隆起
部は、底部ロール１３６の表面に複数の三角形形状の歯１４３を形成する。底部
ロール１３６上の歯１４３も、好ましくは二等辺三角形の形態にある横断面を有
する。底部ロール１３６上の歯１４３は、好ましくは上部ロール上のものと同じ
サイズである。底部ロール１３６も、好ましくは底部ロールの軸Ｒに平行に向け
られた底部ロール１３６の表面上に、いくつかの均一に間隔があけられた薄い平
面通路１４６を備えている。この実施の形態において、底部ロール１３６におけ
る間隔があけられている通路１４６は、好ましくは２ｍｍの幅を有する。間隔が
あけられている通路間の底部ロールの周辺部の周りで測定された底部ロール１３
６における歯１４３の「長さ」は、８ｍｍである。底部ロールとして用いるのに
適したパターンロールは、１９９６年５月２１日にＣｈａｐｐｅｌｌらに発行さ
れた、発明の名称が「弾性様挙動を示すウェブ材料（Ｗｅｂ Ｍａｔｅｒｉａｌ
ｓ Ｅｘｈｉｂｉｔｉｎｇ Ｅｌａｓｔｉｃ−Ｌｉｋｅ Ｂｅｈａｖｉｏｒ）」
という米国特許第５，５１８，８０１号に記載されている。

【０１４４】 上部ロール１３４における三角形形状の歯１３９は好ましくは、底部ロール１
３６上の歯１４３からずれている。このずれは、上部ロール１３４における三角
形形状の歯１３９が底部ロール１３６上の谷部１４４と整合するようなものであ
る。すなわち、上部ロール１３４における歯は、底部ロール１３６上の谷部１４
４に対して中心にあり、底部ロール１３６上の谷部１４４を画定する底部ロール
１３６の部分とかみ合う（又は「係合する」）ことができるであろう。しかしな
がらこの実施の形態において、ロールは好ましくは、上部ロール１３４における
三角形形状の歯１３９が底部ロール１３６上の谷部１４４と一部しか係合しない
ように間隔があけられている。ロール１３４及び１３６は、好ましくは反対方向
に駆動される。

【０１４５】 向かい合っているロール上の歯がかみ合う程度は、ここでは歯の「係合」と呼
ばれる。この歯の係合は、おのおののロール上の歯の頂部が同じ平面にある（０
％係合）位置と、１つのロールの歯の頂部が反対側のロール上の谷部の方へ内側
に延びているような位置までの距離である。歯の係合は、ピッチの百分率（ロー
ルの１つの上の歯の頂部間の距離）として、又は測定された距離として表示する
ことができる。歯の高さがこのピッチよりも大きくてもよいので、この係合は、
１００％よりも大きい値であってもよい（例えばこの係合がピッチよりも大きい
ならば）。好ましくはこの係合は、ピッチ長さの約１５％と約１２０％の間、よ
り好ましくはピッチ長さの約６５％と約１００％の間である。測定された距離と
して表示された係合は、好ましくは約０．０１インチと約０．０７インチ（約０
．２５ｍｍ〜約１．８ｍｍ）の間、より好ましくは約０．０４インチと約０．０
６インチ（約１ｍｍ〜約１．５ｍｍ）の間である。

【０１４６】 図４４に示されているように、Ａとして示されている段階において、複合ウェ
ブ１２０は縦方向（ＭＤ）に、ロール１３４と１３６との間のニップに供給され
る。第二材料ウェブ１２４は、微粒子材料にスリットを入れて形成されることに
なっている吸収性フォーム材料ウェブ１２２を保持して含んでいる。第二材料ウ
ェブ１２４は、吸収性フォーム材料ウェブ１２２の外側を包み込み、従って第二
材料ウェブ１２４は、ロール１３４及び１３６上のパターン表面に向いている。

【０１４７】 ロール１３４及び１３６は、パターン表面を複合ウェブ１２０に型押しするこ
とによって、複合ウェブ１２０を機械的応力プロセスに付す。機械的応力プロセ
スは、フォーム吸収性材料ウェブ１２２の破断への降伏点よりも大きいが、不織
布キャリヤーウェブ１２４の破断への降伏点よりも小さい力を加え、従ってフォ
ーム吸収性材料ウェブ１２２は、キャリヤーウェブ１２４にスリットを入れずに
少なくとも一部スリットが入れられる。

【０１４８】 図４４は、第一ロール対１３２間のニップを通過した後の、段階Ｂにおける複
合ウェブの状態を示している。図４４に示されているように、キャリヤーウェブ
１２４は、隣接ロール１３４及び１３６上のパターンの組み合わせに対応する、
中に形成されたパターンを有する。しかしながらキャリヤーウェブ１２４は、ス
リットもカットもされていない。吸収性フォーム材料の中間ウェブ１２２は、中
に形成された複数のスリット１５０を有する。スリット１５０は、縦方向（又は
「ＭＤ」）に向けられている。示されている特定の実施の形態において、スリッ
トは断続的であり、スリットが入れられていない材料１５２の横方向（又は「Ｃ
Ｄ」）帯によって分離されている。これは、底部ロール１３６上の通路１４６の
存在による。吸収性フォーム材料ウェブ１２２は、キャリヤーウェブ１２４にス
リットが入れられないうちにスリットが入れられるが、その理由は、フォーム吸
収性材料ウェブ１２２が、キャリヤーウェブ１２４よりも低い破断への降伏点を
有し、引っ張り力下に破断する（歪を与えるプロセス）が、一方でキャリヤーウ
ェブは破断しないからである。

【０１４９】 吸収性材料ウェブ１２２は、スリットが入れられていない材料帯１５２をその
中に有する必要はない。別の実施の形態において、連続スリットが吸収性材料ウ
ェブ１２２の中に形成されてもよい。底部ロール１３６が、中にある通路１４６
を、連続隆起部及び谷部を形成するセクションと置き換えることによって修正さ
れるならば、連続スリット１５０が形成されるであろう。このような実施の形態
において、底部ロール１３６は、上部ロール１３４と同一であろう。スリット１
５０が連続的であるならば、吸収性材料ウェブ１２２は、スリット入れプロセス
によって分離された複数のストリップ１５１として形成されるであろう。これら
はここでは「ストランド」と呼ばれてもよい。但し、これらは巻き付けられた糸
等から構成されてはいない。これらのストリップ又はストランド１５１は、非常
に幅が狭くてもよく、あるいはこれらはかなり幅が広くてもよく、幅は（用いら
れている装置によっては）ウェブの幅よりもわずかに小さくなるまで大きくする
ことができる。

【０１５０】 これらのストリップ１５１の幅が非常に狭いならば、これらは全体の寸法にお
いてスパゲッティーヌードルに似ていることがある。しかしながらこれらのスト
リップの側面は、一般的には丸いというよりはむしろ平らであろう。ストリップ
１５１の幅は、ロール上の歯のピッチによる。従って示されている好ましい実施
の形態におけるストリップ１５１の何らかの非限定的な寸法は、幅が約１ｍｍ〜
約５ｍｍであり、好ましくは幅が約１．５ｍｍ〜約２．５ｍｍである。これらの
ストリップ１５１は、あらゆる適切な長さであってもよい。これらは、これらの
幅の寸法よりもわずかに大きい長さから、無限の長さまでの様々なものであって
もよい。一般的にはこれらの最大の長さは、これらが組み込まれている製品の長
さによって制限されるであろう。

【０１５１】 このプロセスのこの時点において（段階Ｂにおいて、第一ロールセット１３２
と第二ロールセット１６２との間で）、複合ウェブ１２０に対して追加の操作を
実施することも可能である。例えば複合ウェブ１２０は、第一ロールセット１３
２と第二ロールセット１６２との間で別々の長さにカットされてもよい。別の実
施の形態において、複合ウェブ１２０は、第一ロールセット１３２におけるロー
ルの１つの上に位置するカットブレードによって、別々の長さにカットされても
よい。さらに別の実施の形態において、図４８に示されているように、複合ウェ
ブ１２０は、この複合ウェブが第二ロールセット１６２の後に通過する装置上に
位置するカットブレードによって別々の長さにカットされてもよい。これらの長
さは、図１に示されている生理用ナプキンに望まれる管のサイズに対応する。複
合ウェブ１２０のカットは、図解を単純化するために図４４から省かれている。

【０１５２】 さらには追加の材料ウェブ、例えば開口フィルムトップシート材料シート１５
６を、複合ウェブ１２０に接合することもできる。このようなトップシート材料
シートは、図１及び２に示されている生理用ナプキンのトップシート４０になる
。追加の材料ウェブを、このプロセスのあらゆる適切な場所において複合ウェブ
１２０に接合することもできる。例えば追加ウェブは、第一ロールセット１３２
において又はその前に、第一ロールセットと第二ロールセットとの間において、
あるいは第二ロールセット１６２において又はその後で、複合ウェブ１２０に接
合することができる。トップシート材料は、連続ウェブの形態、又は図１に示さ
れている生理用ナプキンに望まれる管のサイズに対応する個別片の形態にあって
もよい。開口フィルムトップシート材料１５６の複合ウェブ１２０への接合器（
ｊｏｉｎｄｅｒ）は、図４５に示されている。これはまた、図解を単純化するた
めに図４４から省かれている。開口フィルムトップシート材料１５６は、好まし
くは接着剤によって複合ウェブ１２０に接合されている。これは、ここでは「管
形成複合ウェブ」１８８と呼ばれる構造を形成する。

【０１５３】 複合ウェブに機械的歪を与えるための装置１３０の第二ロールセット１６２は
、図４４に示されている。第二ロールセット１６２はまた、それぞれ上部ロール
１６４と底部ロール１６６とを備えている。これらのロールの各々もまた、その
表面に１つのパターンを有する。図４４に示されているように、上部ロール１６
４は、これらが三角形形状の歯１６８を画定するように向けられた、上部ロール
１６４の軸に平行に通っている隆起部を有する。上部ロール１６４はまた、円筒
ロールの周辺部の周りに配向された、複数の間隔があけられた通路１７０を有し
ていてもよい。図４４に示されている装置の底部ロール１６６は、上部ロール１
６４に似ている。第二ロール対１６２におけるロールとして用いるのに適したパ
ターンロールは（この目的のためのものではないが）、１９９６年５月２１日に
Ｃｈａｐｐｅｌｌらに発行された、発明の名称が「弾性様挙動を示すウェブ材料
（Ｗｅｂ Ｍａｔｅｒｉａｌｓ Ｅｘｈｉｂｉｔｉｎｇ Ｅｌａｓｔｉｃ−Ｌｉ
ｋｅ Ｂｅｈｅｖｉｏｒ）」という米国特許第５，５１８，８０１号により詳細
に記載されている。

【０１５４】 図面に示されている好ましい実施の形態において、第二ロールセット１６２に
おける上部ロール１６４及び底部ロール１６６は、第一ロールセットのこれらの
要素と同様な特徴を有する歯及び隆起部及び谷部を有する。このようにして、歯
は好ましくは二等辺三角形の形状にある。これらの歯は好ましくはまた、同じピ
ッチを有する。しかしながら他の実施の形態において、第二ロールセット１６２
における歯のピッチは、第一ロールセット１３２の歯のピッチよりも小さくても
大きくてもよい。示されている好ましい実施の形態において、第二ロールセット
における間隔があけられている通路１７０及び１７８は、好ましくは２ｍｍの幅
を有する。各ロール表面上の間隔があけられている通路１７０と１７８との間の
ロールを横切って横断方向に（軸Ｒに平行に）測定された歯の「長さ」は、８ｍ
ｍである。上部ロール及び底部ロール上の三角形形状の歯も、好ましくは第一ロ
ールセット上の歯と同じ係合を有する。但しこの係合もまた様々であってもよい
。上部ロールと底部ロールとは、好ましくは反対方向に回転している。複合ウェ
ブ２６は、ロール１６４と１６６とのニップの間に同様に供給される。

【０１５５】 図４４は、複合ウェブ１２０が第二ロールセット１６２間のニップを離れる時
、吸収性フォーム材料１２２の少なくとも一部分にはさらに、横方向に配向され
ている複数のスリット１８０が備えられていることを示している。縦方向におけ
るこの最初のスリット入れ、及び横方向におけるその後のスリット入れの結果、
吸収性材料１２２は複数の粒子１８２に成形されるか又は切り刻まれる。図面に
示されている好ましい実施の形態において、粒子１８２は、約１．５ｍｍ×１．
５ｍｍの正方形表面積を有する。粒子１８２は、好ましくは約２ｍｍの厚さであ
る（吸収性フォーム材料の厚さ）。吸収性材料１８２は、第二ロール対１６２に
おける通路１７０の存在によってこの中に残されたスリットが入れられていない
ストリップ１８４を有していてもよい。

【０１５６】 さらには不織布キャリヤーウェブ１２４は、スリットが入れられていないが、
別のパターンがその中に形成されている。その中に形成された全体的なパターン
は、第一ロールセット１３２及び１６２によって生じた型押し（ｉｍｐｒｅｓｓ
ｉｏｎｓ）の組み合わせを備えたグリッドに似ている。開口フィルムトップシー
ト１５６は、第一ロールセットと第二ロールセットとの間のプロセスに供給され
るならば、第二ロールセット１６２のものに似たパターンがその中に形成される
であろう。

【０１５７】 図４５は、図４４に示されている装置を通って供給された後の複合ウェブ１２
０を示している。前記のように、開口フィルムトップシート材料シート１５６は
、好ましくは複合ウェブ１２０に接合されている。図４５は、開口フィルムトッ
プシート材料シート１５６が好ましくは、複合ウェブ１２０がカットされる個々
の長さと大体同じ幅であるが、これよりも長いサイズのものであることを示して
いる。開口フィルム１５６は、複合ウェブ材料の個々の長さの端を越えて延びて
おり、従って吸収性材料管がひとたび形成されたら、これの端が生理用ナプキン
のベースパッドに溶融された時に生理用ナプキンにより容易に接着されうる。

【０１５８】 図４５において第一ロールセット及び第二ロールセットによって不織布材料１
２４に型押しされたパターンは、単純化のために省かれていると理解すべきであ
る。さらにはフォーム吸収性材料１２２は、単純化のために粒子１８２のみを備
えているものとして示されている（すなわちスリットが入れられていないストリ
ップが、不適合性材料１２２に残されているものとして示されている）。このよ
うな実施の形態は、第一ロールセット及び第二ロールセット１６２上のロールに
連続歯を備えさせ、歯の間の通路１４６、１７０、及び１７８を省くことによっ
てつくることができるであろう。

【０１５９】 同様に、これらの図面は、吸収性フォーム材料を粒子として成形する特に好ま
しい方法を例証していると理解すべきである。本発明の生理用ナプキンの製造方
法は、図面に示されているように吸収性フォーム材料を粒子に成形することを含
むプロセスに限定されない。

【０１６０】 （３）管形成複合ウェブの折り畳み 図１に示されている生理用ナプキンのための吸収性材料管の製造における次の
工程は、複合ウェブ１２０と開口フィルムトップシート材料シート１５６との組
み合わせ（管形成複合ウェブ）１８８を折り畳むことである。図４５は、長手方
向に向けられた折り畳み線Ｆを示している。この線の周りで、管形成複合ウェブ
１８８の長手方向サイドマージン１９０が最初に折り畳まれる。図４６は、管形
成複合ウェブ１８８のサイドマージン１９０が第一折り畳み操作において折り畳
み線Ｆに沿って折り畳まれて、「Ｃ」−折り構造を形成した後の管形成複合ウェ
ブ１８８を示している。

【０１６１】 図４７は、第二折り畳み操作において折り畳まれた後の管形成複合ウェブ１８
８を示している。図４７に示されているように、管形成複合ウェブ１８８は、そ
の長手方向中心線Ｌ３に沿って折り畳まれている。その結果、既に折り畳まれて
いる長手方向サイドマージン１９０は、互いに隣接するようにされ、管形成複合
ウェブ１８８の長手方向サイドマージン１９０は、折り畳まれた管形成複合ウェ
ブ１８８の内部に押込まれる。図４７に示されているように、折り畳まれた長手
方向サイドマージン１９０は、管形成複合ウェブ１８８の長手方向中心線Ｌ３に
隣接している。図４７に示されている折り畳まれた管形成複合ウェブ１８８は今
や、接着されて所望の三次元形状の構造に成形される準備ができている。

【０１６２】 （４）管形成複合ウェブの接着及び成形 図面に示されているプロセスにおいて、吸収性フォーム材料を接着及び成形す
るために、最も一般的な意味で、比較的高い第二接着性を有する材料ウェブ（不
織布）１２４の少なくともいくつかの部分は、吸収性フォーム材料１２２（不適
合性材料）の外側に配置されている。接着されている実際の構造の横断面は（図
５０に示されているように）、これよりも幾分より複雑であるが、本明細書の目
的のためには、前記の一般的関係（吸収性フォーム材料ウェブの外側に配置され
た比較的高い第二接着性を有する材料ウェブの場合）が好ましくは存在する。

【０１６３】 折り畳まれた管形成複合ウェブ１８８は、ついで１つ又はそれ以上の接着層５
４で接着される。接着層５４は、不適合性吸収性フォーム材料１２２に浸透し、
不織布ウェブ１２４の一部分を、吸収性フォーム材料１２２の反対側にある不織
布ウェブ１２４の別の部分と接合させる。接着層５４の数及びこれらの接着層の
配置は、吸収性材料管２２に望まれる形状による。図１及び２に示されている特
定の吸収性材料管を製造するためには、２〜５の接着層５４が好ましくは用いら
れる。図面に示されている実施の形態において（図４９参照）、３つの接着層５
４が用いられている。接着層５４は、好ましくは約１．７５インチ（約４．４ｃ
ｍ）間隔があけられており、管形成複合ウェブ１８８の長手方向中心線Ｌ３に沿
ってつくられた折り目から約１７ｍｍのところに位置する。本発明の生理用ナプ
キン及びこれの製造方法では、あらゆる適切なサイズの接着層を用いることがで
きるが、適切であることが分かっている接着サイズは、直径約３ｍｍ、面積約８
ｍｍ２の円形平面図形状を有する。

【０１６４】 接着は、熱及び／又は圧力を用いて、又は超音波によって行なうことができる
。熱及び／又は圧力接着に適した技術は、次により詳細に記載されている。超音
波接着に適した技術は、次の特許に記載されている。すなわち、１９８４年２月
７日にＳｃｈａｅｆｅｒに発行された、発明の名称が「超音波接着方法（Ｕｌｔ
ｒａｓｏｎｉｃ Ｂｏｎｄｉｎｇ Ｐｒｏｃｅｓｓ）」というプロクター・アン
ド・ギャンブル社の米国特許第４，４３０，１４８号、及び１９８９年４月２５
日にＷｉｌｌｈｉｔｅ，Ｊｒ．らに発行された、発明の名称が、「ラミネートウ
ェブを形成するための連続移動ウェブの接着剤を含まない接着、及びこれからカ
ットされた製品（Ａｄｈｅｓｉｖｅ−Ｆｒｅｅ Ｂｏｎｄｉｎｇ ｏｆ Ｃｏｎ
ｔｉｎｕｏｕｓｌｙ Ｍｏｖｉｎｇ Ｗｅｂｓ ｔｏ Ｆｏｒｍ Ｌａｍｉｎａ
ｔｅ Ｗｅｂ ａｎｄ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ Ｃｕｔ Ｔｈｅｒｅｆｒｏｍ）」と
いう米国特許第４，８２３，７８３号である。

【０１６５】 図４８は、次のような１つの好ましい実施の形態を示している。ここにおいて
、接着は、圧力及び場合によっては熱を用いて、第二材料ウェブ（不織布カバー
）１２４のいくつかの部分及び／又は吸収性材料１２２の両側における開口フィ
ルムトップシート材料１５６を動的に接着させることによって実施される。この
プロセスについて記載された原理の多くは、超音波が用いられる場合に適用され
るであろう原理と同じである。示されている実施の形態において、接着される材
料の少なくとも１つ（不織布カバー又は開口フィルムトップシート材料）は、好
ましくは熱可塑性材料を備えている。（単純化のために、たとえ開口フィルムト
ップシート材料のいくつかの部分がこのプロセスにおいて同様に接着されうると
しても、接着とは以下で、不織布カバー１２４のいくつかの部分を互いに接着さ
せることに関して表現されていると理解すべきである。） 図４８に示されているように、カバー材料１２４の第一部分１２４Ａは、好ま
しくは管形成複合ウェブ１８８を通して、カバー材料の第二部分１２４Ｂに接着
されている。管形成複合ウェブ１８８を接着させるために用いられる装置は、好
ましくは一対の円筒ロール１１０及び１１２を備えている。好ましくはこれらの
ロールの少なくとも１つ、すなわちロール１１０は、その表面にレリーフパター
ンを有する。パターンロール１１０は、円形円筒表面１１５、及び複数の突出部
又はパターン要素（又は「パターン要素セグメント」）１１６を有するような形
状にある。これらの要素は、表面１１５から外側に延びている。

【０１６６】 レリーフパターンは、あらゆる適切な形状にあってもよい。これは線状であっ
ても、曲線であってもよく、あるいはこれは線状セグメントと曲線セグメントと
から成っていてもよい。レリーフパターンは、連続的であっても断続的であって
もよい。レリーフパターンは、非限定数のパターン及びその他の種類の設計を規
定することができる。例えばこれは幾何学形状、矢印、単語等を規定しうる。パ
ターン要素セグメント上のランド表面１１８はまた、非常に多様な可能な形状で
備えられていてもよい。ランド表面１１８に適した形状は、卵形又は円形を含む
がこれらに限定されるわけではない。

【０１６７】 示されている装置の実施の形態におけるレリーフパターンは、円形ランド表面
１１８を有する複数の間隔があけられているパターン要素１１６を備えている。
図４８に示されている方法の実施の形態において、パターン要素１１６は、断続
的線状形状において配列されている。

【０１６８】 パターン要素１１６は好ましくは、円筒ロールの表面に垂直でない側壁１１９
を有する。好ましくはパターン要素１１６の側壁１１９は、円筒ロールの表面と
約６０〜７０度の角度を成す。接着される材料間の吸収性材料の厚さによって、
及びカバー材料１２４を引き裂くことを避けたいので、パターン要素１１６の側
壁の配向を変える必要がある。

【０１６９】 もう一方のロール１１２は、アンビル部材として機能し、従ってアンビルロー
ル１１２と呼ばれてもよい。パターンロール１１０及びアンビルロール１１２は
、これらの間の圧力バイアスニップ１１４を画定する。好ましくはアンビルロー
ル１１２は、滑らかな表面を有する。しかしながら別の実施の形態において、ロ
ール１１０及び１１２のどちらも、その上にレリーフパターン及び／又はパター
ン要素を有してもよい。その場合、向かい合っているロール上のパターン要素は
、これらの間で接着される材料を圧縮するために、好ましくは互いに整合してい
る。

【０１７０】 パターンロール１１０及びアンビルロール１１２は、好ましくは互いに対して
バイアスされており、予め決定されているパターン要素の荷重は、約２０，００
０ｐｓｉ（約１４０ＭＰａ）〜約２００，０００ｐｓｉ（約１，４００ＭＰａ）
である。

【０１７１】 パターンロール１１０及びアンビルロール１１２は、好ましくはこれらの間に
表面速度差が存在するように、異なる速度で同じ方向に駆動される。表面速度差
は好ましくは、比較的低い表面速度を有するロールの約２〜約４０％、より好ま
しくは約２〜約２０％の大きさである。アンビルロールは好ましくは、パターン
ロール１１０の表面速度よりも大きい表面速度で操作される。これらの間に表面
速度差を有する一対のロール間でラミネートを動的に接着させる方法は、１９８
９年８月８日にＢａｌｌらに発行された米国特許第４，８５４，９８４号により
詳細に記載されている。

【０１７２】 この方法はさらに、ロールの１つ又は両方を加熱する工程を備えていてもよい
。ロールが加熱された場合、これらは好ましくは、カバー材料１２４中の熱可塑
性材料の融解温度以下の予め決められた程度の温度である表面温度まで加熱され
る。同様に高い線速度において、接着がゼロ速度差において生じることも可能で
ある（すなわち等しい表面速度を有するロールを画定しているニップの場合）。

【０１７３】 図面に示されている接着プロセスは、管形成複合ウェブ１８８を通って浸透し
、不織布カバー材料の第一部分１２４Ａをカバー材料１２４の第二部分１２４Ｂ
に自己接着させる。ここで用いられている「自己」という用語は、縫合又は接着
剤のような第三材料を用いない接着のことを言う。しかしながらここに記載され
ている方法は、このような自己接着の縫合又は接着剤の追加物を排除する方法に
限定されるものではない。

【０１７４】 図５０は、この接着が、接着層５４が形成されている局部区域においてフォー
ム吸収性材料を圧縮するか、より好ましくはこれを置換させることを示している
。これにより、フォーム材料粒子ウェブの三次元形状部分１００を、フォーム吸
収性材料粒子ウェブの残りの部分（一般に参照番号１０２と呼ばれる）から隔離
し、この隔離された部分１００（並びに管形成複合ウェブ１８８全体）を明確な
形状に形成する。

【０１７５】 図面に示されている実施の形態において、接着は、管形成複合ウェブ１８８を
輪郭付けされた形状に形成する。ここにおいて、最終製品上の吸収管の上部を形
成する複合ウェブ１８８の部分には、より狭い幅が与えられている。好ましくは
図１に示されているように、最終製品上の吸収管の上部を形成する複合ウェブ１
８８の部分は、吸収性管の残りの部分（及び生理用ナプキンの残りの部分）の上
部から垂直に突出している隆起部６０を画定している。図１、４９、及び５０に
示されているように、この接着はまた、複合ウェブ１８８に、ふさ状にされた部
位５６を備えさせる。ここにおいて管形成複合ウェブ１８８は、接着部位５４の
周りでしわが寄せられている。

【０１７６】 接着層５４は、事実上無限数の可能な幾何学形状を有する製品をつくり出すた
めに、事実上無限数のパターンに配置することができる。これらの接着パターン
はまた、接着剤を通って通過する線に沿って製品にある程度の剛性を加えること
によって、構造安定性を加えるため並びに吸収性材料管の成形のためにも用いる
ことができる。この線は、直線、曲線、あるいは一部直線、一部曲線であっても
よい。ここに記載されている接着方法はまた、高速（例えば１分あたり７００〜
１，０００フィート）で運転される製造ラインでも用いることができ、縫合プロ
セスのように特定のパターンに限定されない。（当然ながらあまり好ましくない
実施の形態において、吸収性材料管を所望の横断面形状に維持するために、縫合
又はその他のプロセスを用いることができる。） 図５０はまた、接着層５４がフォーム材料粒子層１２２に浸透しているのを示
している。接着層５４は、フォーム材料粒子１２２の外側に位置する比較的高い
第二接着性を有する不織布材料ウェブ１２４の向かい合った部分間に形成されて
いる。接着メカニズムは好ましくは、フォーム材料粒子１２２を通してスライス
又は置換し、従って接着可能な材料が互いに接着するための明確な通路が存在す
る。好ましくは実際にはフォーム材料は（あるとしても）、ほとんど接着部位に
は残されていない。

【０１７７】 吸収性材料を微粒子材料にスリット又は成形するもう１つの利点は、特にスリ
ット又は微粒子材料がキャリヤーウェブに付着されている場合、スリット又は微
粒子材料を形成するために用いられる方法を、接着層が吸収性材料を通って浸透
するための連続した明確な通路を供給するために用いることができることである
。吸収性材料を単に切り刻み、空気によってこれを閉鎖管に吹き込むという、吸
収性材料の切り刻み方法は、結果として、切り刻まれた粒子のランダム分散を生
じる。このような方法はあまり好ましくないが、その理由は、これらがここに記
載されている接着に対して明確な通路を形成しないからである。

【０１７８】 接着プロセスの後、接着された管形成複合ウェブ１８８は、好ましくはカット
されて複数の個別吸収性材料管２２が形成される。

【０１７９】 接着された管形成複合ウェブ１８８をカットするために用いられる装置もまた
、図４８に示されている。この装置は、一対のロール１９２及び１９４を備えて
いる。これらのロールのうちの１つ、すなわちロール１９２は、少なくとも１つ
、好ましくは複数のナイフ要素１９８をその表面に有する。ナイフ要素１９８は
、好ましくは管形成複合ウェブ１８８において複数の一般に横断方向のカットを
行なうような形状にされている。もう一方のロール１９４は、アンビル部材とし
て機能し、従ってアンビルロール１９４と呼ばれてもよい。ナイフロール１９２
及びアンビルロール１９４もこれらの間にニップ１９６を画定している。カット
工程後、個別吸収性材料管２２は、ベースパッド２４への付着のためにコンベヤ
２００で運ばれ、本発明の生理用ナプキン２０が形成される。

【０１８０】 ここに記載された方法のその他の変形例も可能である。例えばここに記載され
た折り畳み及び接着方法は、複合生理用ナプキンのための吸収性材料の三次元成
形管を製造する場合の使用に限定されないと理解すべきである。この方法は、一
般に平面の材料から他の種類の三次元成形吸収体を製造する時に、より広く用い
ることができる。問題の材料又は材料ラミネートは、折り畳まれたウェブの一部
分が三次元形状を取るのに望ましい位置において折り畳み、接着することができ
、この材料の一部分がより平面なままであるのが望ましい位置において広げられ
、接着させないままにすることもできる。

【０１８１】 同様に、吸収性材料を通して完全に接着させずに、吸収性材料のハンプ又は管
を定位置に保持することも可能である。例えば図５１及び５２は、盛り上がった
中心部分５１２２を有する三次元成形生理用ナプキン５１２０を示している。生
理用ナプキン５１２０は、トップシート５１７０、バックシート５１７２、及び
少なくともいくつかの合成繊維を備えた吸収性コア５１７４を備えている。合成
繊維は、吸収性コア５１７４に改良された一体性を与え、トップシート及び／又
はバックシートを吸収性コアに付着させるための接着可能な材料を供給する。

【０１８２】 図５１及び５２に示されている実施の形態の１つの態様において、吸収性コア
５１７４は、エアフェルト及び吸収性ゲル化材料と均質混合された合成繊維約１
０〜２０％を備えている。トップシート５１７０は好ましくは、ドリ−ウイーブ
開口フィルムトップシートを備えており、バックシート５１７２は、好ましくは
ポリエチレンフィルムを備えている。吸収性コア５１７４における合成繊維は好
ましくはポリエチレンを備えており、トップシート及びバックシートに同様な融
点特性を与える。商品として入手しうる適切な合成繊維は、パルペックス（ＰＵ
ＬＰＥＸ）合成繊維である。図５２に示されている実施の形態において、トップ
シート５１７０及びバックシート５１７２のどちらも、吸収性コア５１７４を通
して互いに接着されている。しかしながら他の実施の形態において、吸収性コア
５１７４は、（例えば生理用ナプキンを熱トンネルに通して）加熱して、熱接着
合成繊維マトリックスをつくり出すことができる。これらの繊維の中に、接着パ
ターンを型押し、接着層の部位においてトップシートをバックシートに付着させ
ずに、生理用ナプキンに三次元形状を与えることも可能である。

【０１８３】 図５１及び５２に示されている実施の形態は、生理用ナプキンの中心に所望の
盛り上がったハンプをつくるために、後退した中心（すなわちポケット）を備え
た砂時計形状にある超音波ダイパターンを用いることによって実施することがで
きる。超音波ダイ及びアンビルロールは、曲線通路のコア区域にトップシート及
びバックシートを「溶接する」ための熱と圧力をつくり出すことができる。別の
実施の形態において、トップシート５１７０のみを吸収性コア５１７４に溶接す
るために、より小さい圧力を用いることもできる。このような実施の形態は、コ
ア形状を維持するためには吸収構造における合成繊維に頼るものであろう。股部
区域においてより良いフィットを与えるために、超音波ダイ用の砂時計形状を用
いることができる。最終製品は、生理用ナプキンの中心を、装着者の体と密接に
接触するように積極的に「押しやる」ために、装着者の脚部によって生じた圧力
を利用することができる。

【０１８４】 このようにしてここに記載されている吸収性材料のどれかと合成繊維とをブレ
ンドすることによって、三次元成形吸収構造が、吸収構造を通して完全に接着す
ることなく備えられる。

【０１８５】 Ｂ．複合生理用ナプキンを形成するための吸収性材料管のベースパッドへの付
着 図１は、その体側に材料管２２を有する複合生理用ナプキン２０を示している
。複合生理用ナプキン２０を形成するためには、生理用ナプキンが、パンティー
プロテクター（又は「ベースパッド」）２４として機能することができ、トップ
シート４０によって包み込まれた吸収性材料管（又は「主月経パッド」）２２は
、生理用ナプキン２０の上に配置され、これに付着されている。ベースパッド２
４として用いるのに適した好ましい生理用ナプキンは上に記載されている。

【０１８６】 特に好ましい実施の形態において、接着層５４は、生理用ナプキン２０の中央
部３２にある管の部分に位置している。この好ましい実施の形態において、これ
は、図２に関連させて既に記載されている三つ葉型横断面形状を有する管を形成
する。図２に示されている好ましい実施の形態において、生理用ナプキンの端領
域２８及び３０にある管２２の部分６２及び６４は、好ましくは平らにされ、ベ
ースパッド２４に付着されている。

【０１８７】 管２２のベースパッド２４への付着は、好ましくは管の端におけるトップシー
ト材料の延長部１５８のベースパッド２４への融着によって実施される。このよ
うな複合生理用ナプキンのいくつかの好ましい実施の形態において、同様に吸収
性材料管２２とベースパッド２４との間でのベースパッド２４への付着があって
もよい。複合生理用ナプキンのこの管は、あらゆる適切な付着手段、例えば接着
剤によってその端間でベースパッドに付着されてもよい。

【０１８８】 ここに記載されている吸収性材料の三次元成形管の製造方法は、多くの利点を
与える。本発明の方法は、非常に少ない工程及び有意に少ない追加設備を含んで
おり、圧縮空気を用いる送出し装置も、微粒子材料を入れるための閉鎖受け器（
ｒｅｃｅｐｔａｃｌｅ）も必要としない。さらには、粒子がラミネート構造とし
て配置され、送出し装置から噴出されたり移送されたりしないので、その結果、
粒子分配の制御に有意な改善が生じる。すなわちこれらの粒子は、吸収性材料管
内の正確な位置に配置されうる。同様に本発明の方法によって、吸収性材料管に
送出される微粒子材料の量を再計量（又は測定）する必要もなくなる。

【０１８９】 本発明の方法はまた、その他の層に対する１つ以上の吸収性材料層の特徴を維
持する能力を与える。例えば様々な特徴（例えば細孔サイズ、親水性等）を備え
た、２つ（又はそれ以上）の吸収性材料、例えば吸収性フォーム層があるであろ
う。例えば最も上のフォーム層は、吸収性材料管の外側部分から吸収性材料管の
内側部分まで毛管勾配を確立するために、比較的低いフォーム層よりも大きい細
孔サイズを有していてもよい。本発明の方法は、ストリップ又はフォーム粒子を
そのもとの垂直配向に維持しつつ、これらのフォーム材料層をストリップ又は微
粒子材料に成形しうる。これは、空気送出し装置を含む先行技術の方法とは異な
って、所望の関係を保持する。先行技術の方法は、それどころかこれらの粒子の
ランダム混合物を生じるであろう。

【０１９０】 さらには、吸収性材料をここに記載されている微粒子材料に成形する方法は、
その他の数多くの利点を与える。ここに記載されている方法は、パターンロール
によるその中への部位の歪可能（ｓｔｒａｉｎａｂｌｅ）ネットワークの形成に
よって、トップシートにある程度の延伸性を与えるために用いることができる。
これに延伸性を与えるための材料への歪可能ネットワークの形成は、Ｃｈａｐｐ
ｅｌｌらの特許においてより詳細に考察されている。本発明の方法はまた、その
中へのパターン表面の型押しによって増加した柔らかさを与えるために用いるこ
とができる。ここに記載されている方法はまた、パターンロール上の隆起部及び
谷部によってトップシートに与えられる複数の追加の曲げ軸によって、トップシ
ートに増加した柔軟性を与えるために用いることもできる。さらにはここに記載
されている方法はまた、複合ウェブ層間における一体性を改善するという利点を
与えることもできる。

【０１９１】 さらにはこの方法を用いて、吸収体は、通常の折り畳み装置によって非常に容
易に成形することができ、吸収性材料管の形状及び／又は寸法は、基本的プロセ
スを変更するのではなく工作機械器具（ｔｏｏｌｉｎｇ）を変えることによって
（例えば必要であれば、様々な配列における消費者の好みに合わせるるために）
様々であってもよい。

【０１９２】 他の実施の形態において、ここに記載されている実施の形態のどれかの種々の
特徴を組み合わせて、さらに別の実施の形態を製造することもできる。例えば図
１及び２に示されているような三つ葉型横断面形状にある吸収性材料管を有する
が、全部がベースパッド中の統合され、図２６〜２８に示されているマッシュル
ーム形状構造と同様にベースパッドの吸収性コアの一部を形成する生理用ナプキ
ンも提供することができる。

【０１９３】 このような生理用ナプキンの１つの例は、上から下に配列された次のもののラ
ミネートを形成することによって、形成することができる。すなわち、トップシ
ート材料（例えばドリ−ウイーブ開口フィルム）、第二トップシート材料層（例
えばＰ−９不織布材料）、吸収性フォーム材料、及び第二トップシート材料のも
う１つの層である。このように形成されたラミネートの長手方向中央部は、好ま
しくはＳＥＬＦプロセスに付されるが、側面方向に外側の部分は好ましくはＳＥ
ＬＦされていない。このＳＥＬＦされた部分は、より柔らかく、体に合った特性
を備えた盛り上がった吸収性ハンプを形成する。ついでラミネート全体が折り畳
まれ、図２に示されている三つ葉型構造と同様に接着される。折り畳まれたウェ
ブの長手方向サイドマージンのみが、上方に中央ローブ３４の中まで延びておら
ず、分かれた別のトップシートがこのように形成された管には備えられていない
。その代わり、長手方向サイドマージンが、接着区域まで延びており、ベースパ
ッドの吸収性コアを形成するために、図２７に示されているマッシュルーム形状
の構造の場合のように下方及び側面方向に外側に折り返される。ついでバックシ
ートが加えられ、折り畳まれて接着されたラミネートは、生理用ナプキンの形成
を完成させるために所望の形状にカットすることができる。

【０１９４】 すべての特許、特許出願（及びこれに基づいて発行されるあらゆる特許、並び
に対応するあらゆる公開外国特許出願）、及びこの明細書全体において挙げられ
ている出版物は、参照してここに組み込まれる。しかしながら、参照してここに
組み込まれている書類のどれも、本発明の教示又は開示をしていると明らかに認
められているわけではない。

【０１９５】 本発明の特別な実施の形態が例証され、記載されてはいるが、様々なその他の
変更及び修正が、本発明の精神及び範囲から逸脱することなくなされうることは
、当業者には明白であろう。

【０１９６】 明細書は、本発明を形成すると見なされる主題を特に指摘し、明確にクレーム
する特許請求の範囲で結論付けられてはいるが、本発明は、添付図面と関連して
考慮される次の記載からよりよく理解されると考えられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、吸収性材料管をその体側に有する複合生理用ナプキンの斜視図であり
、これには１つの三次元形状が備えられている。

【図２】 図２は、図１に示されている複合生理用ナプキンの線２−２に沿う概略横断面
図である。

【図３】 図３は、吸収性材料管をその体側に有する複合生理用ナプキンの斜視図であり
、ここにおいて、吸収性材料管はベースパッドよりも短い。

【図４】 図４は、吸収性材料管の側面形状（ｐｒｏｆｉｌｅ）を示す複合生理用ナプキ
ンの１つの実施の形態の概略側面図である。

【図５】 図５は、比較的高いキャリパーの中央ローブが、主としてベースパッドの中央
部及び後端領域の上に位置するように輪郭付けされた吸収性材料管を有する複合
生理用ナプキンのもう１つの実施の形態の概略側面図である。

【図６】 図６は、比較的高いキャリパーの中央ローブが、主としてベースパッドの中央
部の上に位置するように輪郭付けされた吸収性材料管を有する複合生理用ナプキ
ンのもう１つの実施の形態の概略側面図である。

【図７】 図７は、吸収性材料管をその体側に有する複合生理用ナプキンの斜視図であり
、この吸収性材料管はもう１つの三次元形状を有する。

【図８】 図８（ａ）は、先行技術の複合生理用ナプキンが、装着者の陰唇間の空間に対
してどのようにフィットしうるかを示す、装着者の体の一部を通る概略横断面図
である。 図８（ｂ）は、吸収性材料の三次元管が、装着者の陰唇間の空間に対してどの
ようにフィットしうるかの一例を示す、装着者の体の一部を通る概略横断面図で
ある。 図８（ｃ）は、吸収性材料の三次元管が、装着者の陰唇間の空間に対してどの
ようにフィットしうるかの別の例を示す、装着者の体の一部を通る概略横断面図
である。

【図９】 図９は、図１に示されているもののような、複合生理用ナプキンの概略側面図
であり、これは、どのようにして接着層が曲げ点を与え、この周りで生理用ナプ
キンが３つ折りにされて包装された生理用ナプキンを生じうるかを示している。

【図１０】 図１０は、吸収性材料管のみを示す、図２のものと同様な概略横断面図であり
、これは、どのようにして３つ折りが好ましくはこの管の中央ローブを圧縮する
かを示している。

【図１１】 図１１は、中央ローブが複合生理用ナプキンの長手方向中心線に対して側面方
向に外れる望ましくない傾向を示している。

【図１２】 図１２は、折り畳まれた形状におけるフォーム吸収性材料のもう１つの実施の
形態の概略図であり、この実施の形態においてこれは、大きい気泡を有するソフ
トフォームを備えた中央部と、より小さい気泡を有し、より硬いフォームを備え
た外側部とを有するシートを備えている。

【図１３】 図１３は、フォーム吸収性材料が、フォームの一部分の下側に１つの層の形態
でポリマーゲル化剤の粒子又は繊維を有する実施の形態を示している。

【図１４】 図１４は、一対の封じ込めウェブ間に吸収性フォーム材料ウェブを備えたラミ
ネートの横断面図であり、ここにおいて、吸収性フォーム材料のいくつかの部分
はスリットが入れられ、もう１つの部分はもとの状態のままである。

【図１５】 図１５は、横断方向に向けられたスリットを備えた長手方向中央部と、長手方
向に向けられたスリットを備えた長手方向サイド部とが備えられている吸収性材
料ウェブのもう１つの変形例を示す。

【図１６】 図１６は、微粒子材料として成形された円形部分、及び非成形部分をその中に
有する材料ウェブを示しており、ここにおいてこれらの部位は、ウェブが折り畳
まれた時に非成形部分が複数のスプリング様構造を形成するように、１つのパタ
ーンに配列されている。

【図１７】 図１７は、スプリング様構造を管様構造のサイド部に備えさせるために、いく
つかの場所で長手方向に折り畳まれた後の図１６の材料ウェブを示している。

【図１８】 図１８は、中に形成された微粒子部分を有する材料ウェブを示しており、これ
は、図１７に示された材料ウェブと同様に折り畳まれているが、これらの微粒子
部分は異なる形状に形成されてトラス様構造を形成している。

【図１９】 図１９は、複合ウェブの長手方向サイドマージンが、中央ローブを形成する中
央折り目の方まで延びないように複合ウェブが折り畳まれている実施の形態を示
している。

【図２０】 図２０は、複合ウェブがもう１つの形状に折り畳まれて、中央ローブから延び
ている一対の柔軟性サイド延長部を生じる実施の形態を示している。

【図２１】 図２１は、装着者がしゃがんだ時に、どのようにして吸収性材料管がサイド部
にシフトするかを示す、装着者の大陰唇及び小陰唇を含んでこれらを取囲んでい
る装着者の体の横断面図である。

【図２２】 図２２は、図２１に示されている装着者の体の同じ部位の横断面図であり、こ
れは、装着者がしゃがんだ時にどのようにして柔軟性延長部を有する吸収性材料
管がフィットしうるかを示している。

【図２３】 図２３は、複数のローブを備えた吸収性材料管を有する生理用ナプキンのもう
１つの実施の形態の概略横断面図である。

【図２４】 図２４は、吸収性材料管がベースパッドの中に組込まれている実施の形態を示
す。

【図２５】 図２５は、図２４に示されている実施の形態の変形例を示しており、ここにお
いて複合ウェブは、もう１つの方法で折り畳まれており、従ってより少ない材料
層がベースパッドの中に挿入されている。

【図２６】 図２６は、複合生理用ナプキンのもう１つの実施の形態の平面図であり、ここ
において吸収性材料管を形成するために折り畳まれている吸収性材料はまた、ベ
ースパッドの吸収性コアをも形成している。

【図２７】 図２７は、図２６に示されている生理用ナプキンの、図２６の線２７−２７に
沿う横断面図である。

【図２８】 図２８は、図２８及び２７に示されている生理用ナプキンにおける、折り畳ま
れている吸収性材料の斜視図である。

【図２９】 図２９は、プリーツが付けられた吸収性材料を備えた複合生理用ナプキンのも
う１つのこれに代わる実施の形態の横断面図である。

【図３０】 図３０は、複合生理用ナプキンのもう１つのこれに代わる実施の形態の横断面
図であり、ここにおいて吸収性材料管の内部の吸収性材料は、逆Ｖ形状の横断面
形状に折り畳まれた比較的高いロフト材料を備えている。

【図３１】 図３１は、複合生理用ナプキンのもう１つのこれに代わる実施の形態の横断面
図であり、ここにおいて吸収性材料管の内部の吸収性材料が、三つ葉横断面形状
に折り畳まれた比較的高いロフト材料を備えている。

【図３２】 図３２は、複合生理用ナプキンの簡易概略斜視図であり、ここにおいて、吸収
性材料管の高さは、吸収性材料管の長さに沿って様々である。

【図３３】 図３３は、砂時計形状に形成されるように、機械的歪が加えられた（ｓｔｒａ
ｉｎｅｄ）吸収性材料の複合ウェブの平面図である。

【図３４】 図３４は、長手方向に向けられたハンプが複合ウェブの中心に形成されるよう
に、複合ウェブが内側に集められて固定された後の、図３３に示されている吸収
性材料の複合ウェブの平面図である。

【図３５】 図３５は、図３４に示されている吸収性材料の複合ウェブの、図３４の線３５
−３５に沿う横断面図である。

【図３６】 図３６は、吸収性材料管の端がベースパッドに接合され、これらの端間のこの
管の部分がベースパッドに接合されていない複合生理用ナプキンの概略側面図で
ある。

【図３７】 図３７は、吸収性材料管の１つの端が永久にベースパッドに接着され、もう一
方の端が剥離可能にベースパッドに接着されている、複合生理用ナプキンの概略
側面図である。

【図３８】 図３８は、吸収性材料管の両方の端が、剥離可能にベースパッドに接着されて
いる、複合生理用ナプキンの概略側面図である。

【図３９】 図３９は、複合生理用ナプキンのベースパッドとして、あるいは独立型生理用
ナプキンとしての使用に適した生理用ナプキンの概略平面図であり、これは、吸
収性材料管又は生理用ナプキンの陰唇間部分の所望の配置を補助するために、装
着者が１本又はそれ以上の指又はこれらの一部分を挿入するために用いることが
できる後退部をその中に有している。

【図４０】 図４０は、吸収性材料管又は生理用ナプキンの陰唇間部分の所望の配置を補助
するために、どのようにして装着者が１本又はそれ以上の指又はこれらの一部分
を挿入することができるかを示す、図３９に示されている生理用ナプキンの概略
側面図である。

【図４１】 図４１は、吸収性材料管を通る除去可能なストリングの形態にある、フィット
補助メカニズムを有する複合生理用ナプキンのもう１つの実施の形態の概略側面
図である。

【図４２】 図４２は、図４１に示されている複合生理用ナプキンの吸収性材料管の、図４
１の線４２―４２に沿う概略横断面図である。

【図４３】 図４３は、図１に示されている生理用ナプキンの一部として用いるための三次
元形状を有する吸収管として成形される材料複合ウェブの斜視図である。

【図４４】 図４４は、図４３に示されている複合ウェブにおける吸収性材料を微粒子材料
として形成するために用いられる装置の斜視図である。

【図４５】 図４５は、図４４に示されている装置を通って供給された後の、図４３に示さ
れている複合ウェブの一部断片斜視図である。

【図４６】 図４６は、サイドマージンが第一折り畳み操作において折り畳まれた後の、図
４３に示されている複合ウェブの斜視図である。

【図４７】 図４７は、第ニ折り畳み操作において折り畳まれた後の、図４３に示されてい
る複合ウェブの簡易概略斜視図である。

【図４８】 図４８は、吸収性材料管を製造するために用いられている、本発明の方法の１
つの実施の形態の斜視図である。

【図４９】 図４９は、これらの部分を互いに接着させることによって成形された後の、図
２８に示されている複合ウェブの簡易概略斜視図である。

【図５０】 図５０は、図４９の線５０−５０に沿う接着部位の１つを通る、図４９に示さ
れているウェブの簡略横断面図である。

【図５１】 図５１は、ハンプを有する生理用ナプキンの簡略平面図であり、これは、吸収
性材料における熱可塑性繊維に溶融された超音波接着層によってその体側に形成
されている。

【図５２】 図５２は、図５１に示されている生理用ナプキンの、図５１の線５２−５２に
沿う横断面図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，Ｚ Ｗ (71)出願人 ＯＮＥ ＰＲＯＣＴＥＲ ＆ ＧＡＮＢＬ Ｅ ＰＬＡＺＡ，ＣＩＮＣＩＮＮＡＴＩ， ＯＨＩＯ，ＵＮＩＴＥＤ ＳＴＡＴＥＳ ＯＦ ＡＭＥＲＩＣＡ (72)発明者 マクファール、ロナルド・レイ アメリカ合衆国、オハイオ州 45069 ウ エスト・チェスター、ホワイトヒル・レー ン 8253 (72)発明者 ノエル、ジョン・リチャード アメリカ合衆国、オハイオ州 45237 シ ンシナティ、シェナンドアー・アベニュー 1526 (72)発明者 ガン、ダイアン・リーン アメリカ合衆国、オハイオ州 45036 レ バノン、カービー・ロード 386 Ｆターム(参考） 4C003 AA06 EA02 GA05 【要約の続き】 形成するために、吸収性材料ウェブの第一表面及び第二 表面をカバーによって少なくとも一部覆う工程（ｃ）； 吸収性材料ウェブの長手方向中心線の周りに配列されて いる折り畳み線を画定する折り目によって少なくとも１ 回複合ウェブを折り畳む工程（ｄ）；及び吸収性材料ウ ェブの第一表面を覆うカバーの一部分を、吸収性材料ウ ェブの第二表面の反対側部分を覆うカバーの一部分に自 己接着させる工程（ｅ）である。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸収体用の吸収性材料の成形管の製造方法であって、前記方
   法は、下記工程： （ａ）吸収性材料ウェブを供給する工程であって、前記吸収性材料ウェブが、
   第一表面と、反対側にある第二表面とを有する工程； （ｂ）前記吸収性材料ウェブのためのカバーを供給する工程； （ｃ）前記吸収性材料ウェブの第一表面と第二表面とを、前記カバーで少なく
   とも一部覆い、覆われた吸収性材料ウェブを形成する工程；及び （ｄ）前記覆われた吸収性材料ウェブを、吸収性材料管に形成する工程；及び （ｅ）前記カバーの一部分を前記カバーの反対側部分に自己接着させる一方で
   、前記吸収性材料を置換させて少なくとも１つの接着層を形成する工程、 を備えていることを特徴とする方法。
2. 【請求項２】 工程（ｄ）が、覆われた前記吸収性材料ウェブを折り畳むこ
   とを備えている、請求項１に記載の方法。
3. 【請求項３】 前記吸収性材料が、吸収性フォームを備えている、請求項１
   に記載の方法。
4. 【請求項４】 さらに、覆われた前記吸収性材料ウェブを自己接着させる前
   に、前記吸収性材料を複数の粒子に形成する工程を備えている、請求項１に記載
   の方法。
5. 【請求項５】 前記吸収性フォームが、一般に平行六面体の形状にある複数
   片を備えている、請求項３に記載の方法。
6. 【請求項６】 吸収性材料ウェブを供給する工程（ａ）において、前記吸収
   性材料ウェブが、長さ、幅、前記吸収性材料ウェブの長手方向に向けられた長手
   方向中心線を有しており； 前記吸収性材料ウェブ用のカバーを供給する工程（ｂ）が、前記吸収性材料ウ
   ェブの第一表面及び第二表面用のカバーを供給することを含んでおり； 前記吸収性材料ウェブの第一表面及び第二表面を前記カバーで少なくとも一部
   覆う工程（ｃ）は、長手方向サイドマージンを有する吸収性材料の複合ウェブを
   形成し； 覆われた前記吸収性材料ウェブを、吸収性材料管に形成する工程（ｄ）は、こ
   の吸収性材料ウェブの長手方向中心線の周りに配列された折り畳み線を画定する
   折り目において少なくとも１回前記複合ウェブを折り畳むことを備えており； 前記カバーの一部分を前記カバーの反対側部分に自己接着させる工程（ｅ）が
   、前記吸収性材料ウェブの前記第一表面を覆っている前記カバーの一部分を、前
   記吸収性材料ウェブの第二表面の反対側部分を覆っている前記カバーの一部分に
   自己接着させることを備えている、請求項１に記載の方法。
7. 【請求項７】 前記複合ウェブを少なくとも１回折り畳む工程（ｄ）が、（
   ｉ）前記複合ウェブの長手方向サイドマージンを、長手方向に向けられた第一折
   り畳み線の周りで長手方向中心線の方へ向かって内側に折り畳んで、Ｃ−折り構
   造を形成すること；及びついで（ｉｉ）折り畳まれた前記複合ウェブの長手方向
   サイドマージンが互いに隣接させられるように、この複合ウェブを長手方向中心
   線の周りで内側に折り畳むことを備えている、請求項６に記載の方法。
8. 【請求項８】 前記方法が、下記工程： （ａ）請求項６に記載の方法によって製造された管形成複合ウェブを供給し、
   前記管形成複合材料が一対の端を有する工程； （ｂ）ベースパッドを供給する工程； （ｃ）管形成複合材料の端を隅切りする工程；及び （ｄ）前記管形成複合材料を前記ベースパッドに接合させる工程、 を備えている、複合生理用ナプキンの製造方法。