JP2002510775A - 保護外装 - Google Patents

保護外装

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JP2002510775A
JP2002510775A JP2000541758A JP2000541758A JP2002510775A JP 2002510775 A JP2002510775 A JP 2002510775A JP 2000541758 A JP2000541758 A JP 2000541758A JP 2000541758 A JP2000541758 A JP 2000541758A JP 2002510775 A JP2002510775 A JP 2002510775A
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JP2000541758A
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クラウゼ,ウルリッヒ
シュルテ,ヴォルフガング
Original Assignee
ヘンゼル・フェアブントテヒニーク・ゲー・エム・ベー・ハー・ウント・コー・カー・ゲー
アテス・アドヴァンスト・テクニカル・エンジニアリング・システムズ・アー・ゲー
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
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    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B21/00Warp knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes
    • D04B21/02Pile fabrics or articles having similar surface features
    • DTEXTILES; PAPER
    • D10INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2403/00Details of fabric structure established in the fabric forming process
    • D10B2403/03Shape features
    • D10B2403/031Narrow fabric of constant width
    • D10B2403/0311Small thickness fabric, e.g. ribbons, tapes or straps
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、長手延出物、特に、ケーブル、ワイヤリング・ハーネス、ライン等のための保護外装に関する。該保護外装は、少なくとも二つの織物層から成る少なくとも二層の構造を有する。合成繊維不織布材料から成る第1織物層が、保護される対象物の上に配置される。第2の織物層が前記第1層の外面上に設けられる。前記第2層は、外側に向くように配設されたベロアループを有する2バリア編成(two−barrier knitted)ベロアから成る。両織物層は、少なくとも部分的に互いに接着されている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 本発明は、保護外装、詳しくは、請求項1の前提部に記載されているように、
例えば自動車等のケーブル・ハーネス、組み紐、アウターチューブ等用のカタカ
タ(rattling)騒音を消音するための保護外装に関する。 【0002】 車輌又はシステムに敷設されるケーブル、ライン、ケーシングチューブ等は、
通常、車輌又はシステム及び機械に於いて発生する振動による所謂カタカタ騒音
を発生させることがある。更に、その振動が、振動や特に車輌の板金エッジ部に
対する相対移動によってケーブル設備又はライン又はチューブケーシングを摩耗
又はすり減らす危険がある。このような問題は、例えば、陸上車輌や船舶に於い
てのみらなず飛行機、更には、工業システム又は機械構造に於いても発生する(
下記の文に於いて、「ケーブル・ハーネス」という語が、本発明をそれに限定す
ることなく、保護すべき長手対象物を指すのにしばしば使用される)。 【0003】 カタカタ騒音を避けるために、その外側に滑らかなポリウレタン表皮、そして
その内側に平坦な粘着コーティングを備えた発泡ポリウレタンストリップ材から
成る外装が知られている。被覆されるべきケーブル・ハーネスは、前記発泡スト
リップ材の内側の半部分に接合され、次に、発泡ポリウレタンストリップ材の残
りの半部分がこれに巻き付けられ、小部分に於いて、前記ケーブル・ハーネスの
ケーブルと、前記発泡ストリップ材の半部分との両方に接着される。これによっ
て、比較的滑らかなポリウレタンの外皮を備えた平坦でフレキシブルなチューブ
部材が形成される。このような外装は製造が容易であることは明らかであるが、
加工は困難である。従って、それらは実用上の欠点を有する。他方、平坦で比較
的幅広のフレキシブルチューブ構造の場合には、車輌のコーナー部に巻き付けら
れたり、狭い開口を通して配置するときに困難が生じる。更に、前記ポリウレタ
ンの外皮は、摩耗又は摩擦負荷に適切に耐えるものではなく、特に自動車に於い
ては、尖った板金エッジとの接触によって恒久的に破損し、そのカタカタ騒音摩
耗保護作用が失われしまう。又、発泡ポリウレタン材を使用することには、火災
時に於いて例えばシアニド等の有毒ガスが発生するという欠点がある。 【0004】 更に、襞付きチューブ形状の電気ケーブル・ハーネス用の保護外装が知られて
おり、これら襞付きチューブは、硬密プラスチック材から形成されている。これ
ら襞付きチューブは、その全長に渡って、スロット形成され、これによって、ケ
ーブルをそれぞれスロットに挿入可能に構成されている。この硬質プラスチック
製襞付きチューブがカタカタ騒音を発生するのを防止するために、このチューブ
は、フェルト製のストリップ材によって包囲され、これらフェルト製ストリップ
材の長手エッジ部も同様に固定の目的で前記長手スロットに挿入されている。こ
の場合、それらのケーブルとフェルト製ストリップ材エッジ部を襞付きチューブ
の長手スロットに挿入するのに非常に手間がかかるという欠点がある。更に、振
動が発生したときに、再び前記フェルトのエッジ部が長手スロットから滑りぬけ
て、その複合アセンブリ、従って、その保護作用、が失われてしまうという虞が
ある。又、ケーブルは襞付きチューブに固定されていないため、同様に騒音が発
生しうる。 【0005】 DE295 10 907 U1は、その内側が接着剤によってコーティング
されたフェルト又は発泡ストリップ材を備え、このフェルト又は発泡ストリップ
材の幅がケーブル・ハーネスの周長に合わされているケーブル・ハーネス用の保
護外装を開示している。前記フェルト又は発泡ストリップ材の外側には耐摩耗性
材のウェブが取り付けられ、これは、前記フェルト又は発泡ストリップ材の長手
方向範囲に対して側方にオフセットされ、これによって、一長手方向側に於いて
前記フェルト又は発泡ストリップ材を超えて突出するとともに、反対側の長手方
向エッジ部に於いてはフリー状態になっている。保護される対象物に接合された
後、前記フェルト又は発泡ストリップ材は、前記材料ウェブの突出部が、前記フ
ェルト又は発泡フレキシブルチューブの接当領域に重なり、これによって前記長
手方向エッジ部を閉じるように、結合された、フレキシブルチューブに成形され
る。前記材料ウェブは、好ましくは、ポリエステル不織布から形成され、この材
料ウェブは、その面積の一部又は全部に渡る、接着結合、ニードルパンチ、又は
縫製によって、前記フェルト又は発泡ストリップ材に接続される。それによって
前記フェルト又は発泡フレキシブルチューブ部の重なり部分が閉じられるように
意図された、前記材料ウェブの突出部上の接着剤は、保護紙によって被覆される
自己粘着性のものでなければならない。前記発泡ストリップ材用の材料としては
、発泡ポリウレタン、発泡polyethene、発泡ゴムであるべきである。 【0006】 この公知の外装の欠点は、前記発泡ストリップ材又はフェルトストリップ材を
、この発泡材のエッジ部の重なりを確実にするべく、保護される長手対象物、例
えば、ケーブル・ハーネスの直径に一致させなければならないことにある。従っ
て、異なる直径のために、異なる寸法の正確にマッチングされた外装を提供しな
ければならない。もう一つの欠点は、前記発泡ストリップ材は比較的剛性が高く
、筒状形状に於いては、外方向に比較的大きな復元力を発生し、これによって、
重なり閉鎖部に対してそれに対応する高い応力を加えることにある。特に、環境
温度が比較的高く、径が比較的小さい場合には、外装が開口してその保護作用が
失われる虞がある。更に、この場合のもう一つの欠点は、温度の影響によって有
毒ガスが発生することにある。又、前記部材は比較的厚く剛性が高いため、その
配置が悪影響を受ける。加えて、前記保護紙を引き抜くにはかなりの力が必要で
あり、又、シリコーン紙は有害廃棄物であるため、それによって、廃棄処分の問
題が発生する。更に、特に断面方向の長さが比較的大きい場合には、取付けが極
めて困難である。取付け中にもしも前記接着ストリップ材が損傷すると、それは
もはや接着力を提供しなくなってしまう。 【0007】 DE 297 11 387 U1は、径の異なる対象物に使用可能な長手対
象物用の外装を開示している。この外装は、内側発泡ストリップ材と、この発泡
ストリップ材に固定接続されてこの発泡ストリップ材の両側に於いてその長手方
向エッジ部に沿って突出する外側織物ウェブとを有し、これら突出するストリッ
プ材はともに突出織物エッジ部の内側に接着コーティングを有する。この接着コ
ーティングは保護紙によって被覆されている。前記織物ウェブは、ここでは詳述
しないループ織物であり、そのループはフック支持部材のフック部材に対する接
着又はフックパートナとして形成され、これによって外装はベルクロ式ファスナ
と同様に前記フック支持部材に対して取り外し可能に接続することができる。前
記外装を、例えばケーブル・ハーネスに取り付けるためには、この外装の突出す
る織物エッジ部を被覆されるべきケーブル・ハーネスに当てて、このケーブル・
ハーネスに押し付ける。次に、外装は、その発泡ストリップ材の全幅が、必要な
場合には重なり合いながら、ケーブルを包囲するまでケーブル・ハーネスに巻き
付けられる。次に、更に突出し接着剤が設けられた織物エッジ部を、ケーブル・
ハーネスに既に取り付けられた織物ウェブの外側に押し付ける。 【0008】 この公知の外装の欠点は、先ず最初に、保護紙を粘着面から取り外さなければ
ならないことにある。更に、外装を、この外装の長手エッジ部に沿ってケーブル
に接着し、その後、その長さ方向を横切ってケーブルに横断方向に巻き付けなけ
ればならない。長いケーブル・ハーネスの場合、この作業は、その対象物がケー
ブル・ハーネス上の全ての点に於いて均一な接触圧を提供しなければならないこ
とから困難である。外装を、その全長に渡ってしっかりと引張る必要があるが、
これは、必ずしも正確に行うことができない。更に、発泡材の一般的欠点として
、これら発泡材は、摩耗又は摩擦負荷に対する耐性が比較的低いことがある。 【0009】 本発明の課題は、特にケーブル、ケーブル・ハーネス、ライン等のための保護
外装であって、カタカタ騒音を有効に消音し、且つ取付けが容易で、特に摩擦摩
耗に対する耐性が良好であるものを提供することにある。 【0010】 この課題は、請求項1の特徴を備えた保護外装によって達成される。本発明の
有利な発展構成は従属請求項に記載されている。 【0011】 本発明によれば、前記保護外装は、二つの織物層を備える実質的に2層の巻回
ストリップ材として構成され、その場合、前記巻回ストリップ材は、不織布から
なる保護される対象物に対して内側の織物層と、縦編成ベロア材から成る保護さ
れる前記対象物に対して外側の織物層とを有する。前記二つの織物層は、接着結
合によって互いに接着され、その接着剤は、例えば熱によって活性化が可能な不
織布又は膜として、好ましくは小部分に塗布される。両織物層は、合成繊維、特
にポリアミド又はポリエステルから形成され、前記不織布は、好ましくはニード
ルパンチ不織布である。縦編成ベロア材として構成される前記外側織物層は、好
ましくは編み裏経糸とこの裏経糸に編み込まれた表経糸とを有し、前記表経糸が
前記材料又は織物層から外方に突出するラフニング加工された(roughen
ed−up)ベロアルーブを形成している縦編成ベロア材である。このようなラ
フニング加工されたループベロア材は、ベルクロ式ストリップ材として使用され
る所謂マッシュルーム(mushroom)ストリップ材用の合せ部材として知
られている。但し、本発明によれば、前記ラフニング加工されたベロアループは
、通常とは異なる高さに形成される。 【0012】 本発明による前記保護外装は、その全領域が接着層によって被覆されている保
護外装の内側を保護される対象物に対してしっかりと張設した状態で、ロールか
ら保護されるその対象物上に螺旋状に巻回される。この場合、その各巻回部は互
いに僅かな重なりを有して巻回される。本発明によれば、前記接着剤とベロアル
ープ構造とは、接着層とベロアループのいずれも、前記ロールから解かれるとき
に、悪影響を受けないように相対配置される。更に、前記接着剤の接着力は、前
記ロールからの解きほぐし力が、前記二つの織物層を互いに分離するのに必要な
力よりも小さくなるように、これら両織物層環の接着結合に応じたものとされる
。 【0013】 ロールから解きほぐしてケーブル・ハーネス上に螺旋状に巻回することにより
、取付け工程が大幅に簡略化される。更に、保護紙は使用されない。又、意外に
も、前記両織物層の前記特定配置及び形状、即ち、内側の不織布材層、具体的に
はニードルパンチ不織布層と、例えば部分的に(in subareas)設け
られる接着結合、具体的には、熱可塑性不織接着結合材によって、この上に配設
される縦編成ベロア層とによって、これまで類似の保護外装のいずれによっても
提供されたことのなかった摩耗耐性が達成されることが判った。この複合材全体
の耐摩耗性は、個々の層の耐摩耗性よりも更に遥かに良好である。前記複合材に
よって、それ自身を構成する複数の層のいずれによっても対応不能であった移動
を補償することが可能となる。本発明の外装は、例えば、僅か1.5mmないし
4mm厚等の、比較的薄いものとして構成することができる。前記両織物層を、
例えば、それらを疎水性に構成された手段によって被覆処理すると特に有利であ
る。この手段によって、耐摩耗性が増すとともに、通常範囲よりも大幅に起毛処
理されたループが安定化される。 【0014】 本発明による保護外装1(図1)は、保護される対象物に対して、この対象物
側に配置された不織布から成る織物布又は織物層2と、この層2上で前記対象物
と反対側に配置された縦編成ベロア材から成る織物布又は織物層3と、これら両
層2,3の間に配設されて、これらを互いに結合する接着結合部4とを有する。
前記対象物側に於いて、前記層2は、その全表面に渡って接着結合層5を有する
。 【0015】 前記不織布材料とは、編成によって経糸と緯糸とを織る古典的方法によってで
はなく、不織繊維の凝結によって作られるフレキシブルで多孔性の織物を意味す
る。繊維不織材料は、一般に、それら繊維の自然な接着によって互いに保持され
た、天然、合成、有機質又は無機質の繊維から成る比較的疎な材料である。この
場合、これら個々の繊維は、望ましい方向性を有するものであっても、或いは、
所謂ランダム配置不織繊維と呼ばれているもののようにランダムな方向性を有す
るものであってもよい。これらの不織布は、例えば、繊維の接着結合や溶着によ
って接着的に、或いは、ニードルパンチ等によって機械的に、或いは熱や化学物
質の作用によって、凝結することができる。本発明によれば、その他の方法で凝
結される不織布よりも、ニードルパンチ不織布が好適に利用される。というのは
、これらは前記ベロア層に対して特に高い親和性を有しているからである。 【0016】 編成材料という用語は、シャンク状に接続された糸ループから成る伸張性織物
生地を作り出すために、編成に類似の方法によって形成される材料を意味する。 【0017】 前記外側層3(図3)は、ツー・バー(two−bar)縦編成ベロアである
。生地ベースとして、前記第1バー又は裏経糸9は、合成糸をクローズドトリコ
ット編みで編成することによって形成される。この裏経糸9を構成するフィラメ
ント10は、マルチフィラメントである。即ち、それぞれの糸は、複数の糸、例
えば、5ないし20本、特に8ないし12本の個々の糸から形成されている。前
記編み糸又は糸材料としては、ポリアミド又ポリエステルが好適に使用される。
前記第1バー又は裏経糸に使用される前記フィラメントの細さは、30ないし8
0dtex、特に40ないし50dtex(dtex=0.1 tex;1te
x=1g/kmフィラメント長)である。例えば、dtex44 F10PAと
して分類される編み糸、即ち、10本のポリアミド糸から成る、dtex44の
編み糸が使用される。 【0018】 前記縦編成ベロア又は表経糸11の第2バーも同様に合成フィラメント12か
ら形成され、前記第2バー11は、所謂クローズドベロアとして形成される。こ
の種の編成によって、生地ベース9の意図される表面に対して横断方向又は直角
に延出して表面から突出するループ13が形成され、第2バー11のこれらルー
プ13は、前記第1バー9に編み込まれる。前記第2バー11のフィラメント1
2、或いは、前記ベロアループ13を形成するフィラメントは、ポリアミド又は
ポリエステルであって、ポリアミドが好ましい。 【0019】 前記フィラメントは、5ないし20本、特に、8ないし12本の個々の繊維、
例えば、dtex78 F10又はdtex76F9の分類のフィラメントを備
え、好ましくは、60ないし90dtex、特に、70ないし80dtexの細
さを有するマルチフィラメントである。前記第2バー11のルーブ13の高さは
、本発明によれば、0.9ないし1.3mmであり、これらループ13の数は3
400ないし3600cm2である。 【0020】 上記ツー・バー縦編成ベロアの単位面積当たりの質量は、好ましくは、100
ないし250g/m2、特に、160ないし220g/m2であり、この縦編成ベ
ロアの全体の厚みは、1.05mmないし1.4mmである。前記裏経糸と表経
糸とは、色の異なるフィラメントから製造することが可能であり、例えば、表経
糸を黒色とし、裏経糸は、黄色やオレンジ色等の警告色又は明るい色にすること
ができる。前記第2経糸11のベロアループ13は、ラフニング処理によってラ
フニングされる、即ち、それらは、第1バー9の平面に対して横断方向に引き揃
えられ、好ましくは熱固定される。この熱固定工程に於いて、前記ラフニング処
理された編成材は、165ないし190℃の高温空気に晒され、その結果、その
ループが加圧時に於いては変形するが、その負荷の除去後ある待ち時間又は回復
時間経過すると、自動的に引き揃えられる材料が作られる。前記第2バー11の
そのような構成のループ13は、ベルクロ式ストリップ材用として知られている
。但し、本発明によって使用される縦編成ベロアのループは、それら公知のベル
クロ式ストリップ材のループよりも、高く、具体的には10%ないし40%高く
突出する。従って、これは、本発明の目的のために作られた新しい製品である。 【0021】 前記第1織物層2又は前記内側層2は、合成繊維から成る繊維不織布である。
この不織布材料は、好ましくは、ニードルパンチ不織材料であり、これによって
ベロアに対する優れた適合性が確保される。しかしながら、熱結合又は化学結合
された不織布も同様に使用可能である。前記不織布繊維用の材料としては、合成
繊維、特にポリアミド及び/又はポリエステルが好適に使用される。この不織布
の単位面積当たりの質量は、好ましくは40ないし200g/m2、特に80な
いし120g/m2であり、その好適な厚みは1ないし3.5mm、特に1.5
ないし2.5mmである。 【0022】 前記両織物層は、疎水性に製造されるか、もしくは予め疎水性にされた繊維又
はフィラメントから形成される。特に、前記繊維は、繊維表面を滑らかで無極性
にするポリテトラフルオロエチレンからなるそれ自身公知のコーティングを備え
たものとすることができる。 【0023】 前記両繊維層2,3は、それらの間に配設されて積層構造を形成する接着剤又
は接着層4によって積層されている。前記接着層4は、前記不織布2の片面と前
記縦編成ベロア材3の第1ガイドバー9との間に、ベロア材3のループ13が、
前記不織布層2から離間して、又はそれから離間して外方に向くように配置され
る。前記接着剤又は接着層4は、噴霧接着剤、接着フィルム、例えば粉末状の分
散性接着剤、接着ペースト、又はステープルファイバ接着ネットワーク等から構
成することができる。前記接着ボンドは、両層間の全領域に渡って塗布されるの
ではなく、これら二つの織物層間の一部領域を未接着状態に残すように塗布され
ることが好ましい。これは、例えば、孔が打ち抜き形成された接着フィルム、又
は、粉によって覆われた又は粉が分散される表面がマスク、例えば穴明きマスク
によって被覆される粉等分散性接着剤によって行うことが可能である。この穴明
きマスクを取り除くと、これによって、その粉を塗布された領域と粉を塗布され
ていない領域とが形成される。更に、接着ペーストを小滴状に塗布したり、或い
はパターン、例えばドット状パターンを作り出すその他の方法で塗布することが
可能である。ステープルファイバ接着不織布、又は細かいステープルファイバ接
着ネットワークを使用する場合には、このステープルファイバ接着ネットワーク
の構造中の広い隙間によって、両織物層間に非結合領域を確実に形成される。こ
の接着結合工程は、好ましくは、熱によって活性化可能な熱可塑性接着剤を使用
して行われ、その場合、その接着剤は、適切なフレキシビリティと弾性とを可能
にする温度依存粘度を有するものとすることができる。該接着剤は、この接着剤
が、そこに固定されるべく両織物層の接着結合の領域に浸透することが可能なよ
うに塗布されるべきである。接着剤は、車輌構造での使用のために適合される必
要があるかもしれず、又特に、例えば105℃以下の温度でその強度を保持しな
ければならない。接着剤を両織物層に固定する工程中に於いて、織物層への浸透
を確保すべきであるが、接着剤は、縦編成ベロアの第1バー9への接着、又は、
それの第1バー9への固定のみを行うべきである。 【0024】 ステープル繊維不織接着剤、即ち、単位面積当たりの質量が例えば、5ないし
40g/m2、特に10ないし30g/m2、好ましくは12ないし22g/m2
の熱可塑性接着繊維から成る薄いネットワーク状不織布が好適に使用される。 【0025】 前記両層は、加圧下で積層され、その間に、接着剤が同時に熱活性化され、そ
の結果、接着剤は両織物構造内に浸透して、特に、熱降下後に於いて、そこに確
実に固定される。 【0026】 前記ニードルパンチ不織布2の対象物側の表面には別の接着層5が塗布され、
これは保護される対象物に対する接着結合を作り出すために使用される。この接
着層5は、接触接着剤として構成される。巻回状態で提供される巻回ストリップ
材として使用されるとき、前記接触接着剤は、前記ニードルパンチ不織布上に保
持され、且つ、前記ベロアループから取り外し可能でなければならない。この程
度にまで、それは、前記ニードルパンチ不織布に十分に固定されなければならず
、もしそうでなければ、前記ロールから解きほぐされたときに、接着剤は、保護
される対象物に面する前記保護外装の下面から外れてしまうであろう。これは、
例えば、前記接着剤が、加圧加熱下で前記ニードルパンチ層に塗布され、その後
、ストリップ材が接着剤とベロアループとの間に形成される固定状態ができる限
り低い接着状態とすることによって達成される。 【0027】 本発明の一つの特殊な実施例によれば、前記接着層5は、三つの層(図2)を
有し、ニードルパンチ不織布に面する第1接着層16と、薄い接着層ベース膜1
7と、前記層16の反対側で、このベース膜17上に配置された第2接着層18
とを有する。前記両接着層16,18は、この場合、好ましくは互いに異なる粘
性を備え、前記接着層16は、比較的低い粘着性と非常に良好な接着性と不織布
中に比較的良好に浸透する能力とを有する。前記接着層18は、前記保護外装ス
トリップ材が巻回状態にあるときに、前記ベロアループに対する接着性が、ロー
ルがその巻回状態に留まるのにちょうど十分で、自然にほどけることがないこと
を可能にする異なる粘着性を有する。これにより、前記外装ストリップ材を、保
護される対象物に対する適切な粘着性を確保しながら接着層16がニードルパン
チ不織布から引き剥がされることなく、ロールから引き剥がすことが可能である
。 【0028】 更に、前記接着層18の接着作用は、前記両織物層2,3間の接着層4の接着
力に一致するものとされる。前記ロールからストリップ材を解くのに必要な力は
、二つの層2,3を分離するのに必要な接着力又は分離力よりも少ない。これに
よって、解きほぐし工程中に於いて接着層4の接着力が超えられて、両層2,3
が互いに分離したり、層分離することが防止される。接着層18の接着性から生
じる解きほぐし力が、両層2.3を、接着結合部4の領域に於いて互いに分離す
るのにそれを超えられなければならない分離力の半分である場合に、有利である
ことが判った。前記接着層5と、層16,18とは、好ましくは、アクリル接着
剤から形成され、三層の接着層が使用される場合には、両層16,18には、互
いに異なる接着剤が使用される。 【0029】 本発明によってそのように形成された巻回保護外装は、前記ロールから引き剥
がされ、次に、その巻き取り作業が、その保護される対象物に対して、その対象
物が延出する方向に対して、斜めに、且つ、保護外装の重畳、即ち、重なりを提
供しながら、行われる。必要な場合、この巻き取り工程の最後に、接着工程を行
い、これによってこの巻き取り部が開口することを防止する。もしも摩耗負荷を
前記保護外装に与えられた場合には、引張り負荷と圧縮負荷とが交互に、縦編成
ベロア材の突出するベロアループに付与される。これらの引張り及び圧縮負荷は
、裏経糸への力の導入と、ループを形成する表経糸の隣接するループへの力の導
入とが、重なり合う状態で、裏経糸と、表経糸の隣接するフィラメントとに伝達
される。エネルギがフィラメント間の摩擦によって分散されながら、編み裏経糸
は、そのフレキシブルな構造により、応力に応答して伸縮することができる。 【0030】 更に、縦編成ベロア層のみでは分散されないせん断力が、接着点を介して、前
記縦編成ベロアの下方に配置された不織層に導入される。 【0031】 前記織物層の特性に加えて、これら二つの層間の接着結合は、積層構造に於け
る応力が可塑弾性変形によって分散されることが可能であるという意味に於いて
、同様に制限される。 【0032】 前記積層構造を形成する前記織物のこの特定の構造は、応力が分散されるか、
もしくは、全く発生しない、ということを意味する。引張り負荷が付与されると
、積層構造はおそらく4つの工程に於いて各工程毎に延長し、各工程が、一方に
於いて摩擦を発生させ、他方に於いては、極端な場合では段付き角錐的(pyr
amid)にベロアループを不織布にするべく作用する力又は応力を分散させる
。フィラメントの引裂強さを超える応力は避けられる。 【0033】 前記段階的延長又は段付き角錐的応力導入は、第1段階に於いては引張り力が
ベロアループに付与されるように行われる。ベロアループは、弾性変形、即ち延
長を伴って、伸縮される。これによって、又、同じフィラメントによって形成さ
れ、又、極端な場合に於いては、その力が付与されるベロアループに向けて引か
れる隣接するベロアループにも、引張り力が導入されることになる。ベロアルー
プが裏経糸に編成された、又は、ベロアループが織り込まれた領域に於いて、前
記引張り力に応答して発生する運動によって、一方では、裏経糸のベロアループ
に於いてフィラメントが湾曲にギャザリングされ、他方に於いては、ベロアルー
プフィラメントと裏経糸フィラメントとの間に摩擦が発生する。もしも応力が、
張力負荷を受けたベロアループとその間近の隣接部との、個々のベロアループの
固定の機械的反動のみによって分散出来ない場合には、応力は次の段階で導入さ
れ、ここで、ベロアルーブに作用する力は、それによってこのベロアループが裏
経糸に編み込まれている二つのループ湾曲部を介して、裏経糸の多数のループと
フィラメントとに伝達される。 【0034】 裏経糸の接触点又はフィラメントのループの数が多いことにより、二つの点で
導入された応力は、これら多数のループのそれぞれがその導入された応力の一部
のみを吸収し、且つ、この力が導入された点の周囲の領域が弾性伸縮しながら、
大きな面積に渡って分布される。 【0035】 その摩擦によって、エネルギを材料中に分散させることができ、その力の導入
領域、即ち、繊維が互いに対してシフト可能な領域が、材料が疎水性に構成され
ていることと、繊維が結果的に互いにより良好にスライドすることとにより、拡
大され、これによって、エネルギ拡散が個々の繊維に対する損傷が少ない状態で
行われることにもなる。このように前記疎水化処理によって、発生する材料の変
形がより大きな領域に渡って分散される。 【0036】 縦編成ベロア層、特に下側バー、に発生する材料の変形によって、必然的に、
その変形領域に配置された接着点を介して不織層に導入されるすべての引張り力
又は応力が、その不織層に於いて、その一部が、主として弾性変形によって作用
して大きな面積に渡って分布されることになり、接着剤が不織布に塗布されてい
る点に作用する応力は、その不織布の多数のフィラメントに直接作用し、又、こ
れらフィラメント間の摩擦により、不織層の更に多数フィラメントにも間接的に
作用する。力が裏経糸の非常に大きな領域に渡って分布されることによって、発
生する応力は多数の接着点に付与され、これら接着点が過剰負荷を受けることが
ない。 【0037】 二つの特定の織物層と、これらの間、好ましくは部分的に設けられ接着点とか
ら積層を構成することにより、小さな領域に導入された高い応力が、応力とエネ
ルギがおおむね、特に第2織物層のスポット結合によつて、分散されながら層か
ら層にかけて更に大きくなる面積に渡って分布される。 【0038】 使用される材料は、使用時に於いて発生する条件に合せられる。この程度に於
いて、例えば、ケーブル絶縁に使用され、放出される可能性のある軟化剤に対し
て影響されない織物と接着剤とが選択される。油圧システムの分野に使用される
場合には、使用される材料は、油圧流体に対して耐性を有するものである。更に
、これら接着剤は、広い温度範囲、例えば、−30℃ないし+110℃に渡って
なんら大きな制限無く、その特性を保持するものである。又、なんらかのタイプ
の車輌に使用される場合には、それらの材料が、オイル、グリース、又、可能な
限り、溶剤、に対して耐性を有するものであることが好ましく、又、車輌に使用
される通常の媒体に対する耐性も有していることが好ましい。 【0039】 安全に関連する対象物を保護する場合には、その外側層、即ち、縦編成ベロア
、を、この対象物のための専用の色を使用することによって、或いは、慣習的な
警告色又は明るい色を使用することによって、構成することが有利である。 【0040】 前記保護材全体の耐火特性は、車輌製造業者の技術規則に適合することが好ま
しい。 【0041】 本発明の保護外装によれば、この外装は、特に単純で確実な方法で取付け可能
であり、本発明の保護外装の積層構造によれば、驚くべきことに、新規で非常に
良好な摩耗保護性が得られるのである。更に、本発明の保護外装の積層構造依れ
ば、特に、前記ループ構造及びループの高さにより、極めて優れた消音特性が確
保される。又、この保護外装は、ベルクロ式ストリップ材又はマッシュルームス
トリップ材により、それ自身公知の方法で、従って、単純な取付けのための必要
条件を考慮に入れることを可能にして、車輌内に取り付けることが可能であるこ
とも有利な点である。 【0042】 本発明の前記保護外装材は、好ましくは、巻回ストリップ材形状でロール上に
保存され、前記ストリップ材は、保護される対象物に螺旋状に巻回される。必要
な場合には、前記保護外装は、長手方向に配設して、その保護される対象物の周
りにフレキシブルチューブを形成することも十分に可能である。本発明の保護外
装は、自動車輌のみならず、船舶及び航空機にも使用可能である。しかし、これ
は、機械又は、工場構造体、特に発電機、コンプレッサ、タービン等の振動負荷
に晒される領域に於いて、利用することも可能である。この場合、その使用は、
電気ケーブル、ライン又はケーブル・ハーネスに限定されるものではない。燃料
パイプ、油圧ライン、等に於いても、摩耗保護を提供し、ノイズの発生を妨げる
べく、保護可能である。更に、本発明の保護外装は、車輌構造の、互いに擦れ合
う、又は、カタカタ音を発生しうる、内部パーツ、例えば、ダッシュボード、ス
トラット・ライニング等がそれらの間の騒音保護を提供するべく意図されている
すべての場所に於いて使用することができる。この場合、該保護外装は、プラス
チックパーツと金属ボディパーツ間に配設することができる。本発明の材料は、
又、優れた柔軟性に於いても際立ったものである。 【0043】 重要な特徴は、従来技術のように、それを摩耗力に耐えることができるように
するために、外側をできる限り硬質で耐摩耗性にするだけでは不十分であること
が判ったことにある。事実、重要な特徴は、その外側に、フレキシブルで、部分
部分に於いて比較的軟質の弾性ループ構造として形成された構造を提供し、且つ
、対象物側に不織布材料を提供することにある。この選択された平坦な織物の組
み合わせによって、摩耗に対する最適な保護効果と、最適な消音、騒音減衰が得
られるのである。公知の材料又は材料の組み合わせでは、良好な摩耗保護と不適
切な消音及び/又は騒音減衰、又はその逆、のいずれかしか達成されない。 【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明による保護外装の断面図 【図2】 三層接着層を備えた、図1に図示したような保護外装の図 【図3】 縦編成ベロア層の糸パターンの略平面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 シュルテ,ヴォルフガング ドイツ連邦共和国 デー‐53119 ボン スヴィネミュンダー・シュトラーセ 34 Fターム(参考) 3H024 AA04 AB06 AC03 5G357 DA10 DB03 DC12 DD01 DD14

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 長手対象物、特に、ケーブル、ケーブル・ハーネス、ライン
    等のための保護外装であって、該保護外装が、合成繊維不織布から形成され前記
    対象物に向けられた第1層と、外方に向けられたベロアループを備える2バー編
    成ベロアから成り前記第1層の外側に配設された第2層との、少なくとも二つの
    織物層から成る少なくとも二層の構造を有し、前記二つの織物層が、少なくとも
    部分的又は小区分に於いて、互いに接着されていることを特徴とする保護外装。 【請求項2】 前記二つの織物層は、その一部に設けられた格子パターン状
    の接着結合によって互いに接続されている請求項1に記載の保護外装。 【請求項3】 保護される前記対象物に面する前記不織布(2)の表面には
    、その全領域に渡って接着層(5)が設けられている請求項1及び/又は2に記
    載の保護外装。 【請求項4】 前記第2織物層(3)を形成する編成ベロアは、第1バー又
    は裏経糸(9)と、第2バー(11)又は表経糸(11)とを備える縦編成ベロ
    アである前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項5】 前記第1バー又は裏経糸(9)は、クローズドトリコット編
    みで編成されている前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項6】 前記裏経糸(9)を形成するフィラメント(10)は、マル
    チフィラメントである前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項7】 前記マルチフィラメントは、5ないし20、特に、8ないし
    12の個々の糸から形成されている前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項8】 前記フィラメントはポリアミド又はポリエステルから成る前
    述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項9】 前記第1バー又は裏経糸(9)用のフィラメント(10)の
    細さは、30ないし80dtex、特に40ないし50dtexである前述の請
    求項のいずれかの保護外装。 【請求項10】 前記裏経糸を形成する前記フィラメント(10)は、dt
    ex 44 F10PAの分類の繊維である前述の請求項のいずれかの保護外装
    。 【請求項11】 前記第2バー(11)は、ループ(13)がその地織物又
    は第1バー(9)の表面に対して側方外方又は直角に延出するクローズドベロア
    として形成され、前記第2バー(11)のループ(13)は前記第1バー(9)
    に織り込まれている前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項12】 前記第2バー(11)と前記ベロアループ(13)とのフ
    ィラメント(12)は、ポリアミド又はポリエステルから成る前述の請求項のい
    ずれかの保護外装。 【請求項13】 前記第2バー(11)を形成する前記フィラメント(12
    )はマルチフィラメントである前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項14】 前記第2バー(11)を形成するフィラメント(12)は
    、30ないし90dtex、特に70ないし80dtexの細さを有するフィラ
    メントである前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項15】 前記第2バー(11)を形成する前記マルチフィラメント
    (12)は、一フィラメント(12)当たり5ないし20、特に、8ないし12
    本の個々の糸から形成されている前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項16】 前記第2バー(11)を形成する前記フィラメント(12
    )は、dtex 78 F10又はdtex 76F9の分類の繊維である前述
    の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項17】 前記第2バー(11)の前記ループ(13)のループ高さ
    は、0.9ないし1.3mmである前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項18】 前記第2バー(11)の前記ループ(13)の数は、34
    00ないし3600/cm2である前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項19】 前記2−バー縦編成ベロアの単位面積当たりの質量は、1
    00ないし250g/m2、特に、160ないし220g/m2である前述の請求
    項のいずれかの保護外装。 【請求項20】 前記縦編成ベロアの全体の厚みは、1.05ないし1.4
    mmである前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項21】 前記裏経糸と前記表経糸とは、色の異なるフィラメント(
    10,12)から製造されている前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項22】 前記裏経糸及び/又は表経糸の前記フィラメント(10,
    12)は、疎水性に構成されている前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項23】 前記第2バー(11)の前記ベロアループ(13)は、ラ
    フニング加工によってラフニング加工され、熱固定されたベロアループである前
    述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項24】 前記第1織物層(2)又は前記合成繊維不織布は、ニード
    ルパンチ不織布である前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項25】 前記不織布(2)は、熱的又は化学的に結合された不織布
    である前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項26】 前記不織布(2)は、ポリアミド及び/又はポリエステル
    繊維から成る前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項27】 前記不織布(2)の単位面積当たりの質量は、40ないし
    220g/m2、特に80ないし120g/m2である前述の請求項のいずれかの
    保護外装。 【請求項26】 前記不織布(2)は、1ないし3.5mm、特に、1.5
    ないし2.5mmの厚みを有する前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項27】 前記不織布を形成する前記繊維は疎水性に構成されている
    前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項28】 前記接着層(4)は、前記不織布(2)の片面と、前記縦
    編成ベロア(3)の前記第1ガイドバー(9)との間に位置し、前記ベロア材(
    3)の前記ループ(13)は、前記不織層(2)から、外方に離間して向いてい
    る、又は突出している前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項29】 前記接着剤(4)又は前記接着層(4)は、噴霧接着剤、
    接着フィルム、分散性接着剤、接着ペースト、又はステープルファイバ接着ネッ
    トワークから構成されている前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項30】 前記接着剤(4)又は前記接着層(4)は、熱によって活
    性化可能な熱可塑性接着剤から構成されている前述の請求項のいずれかの保護外
    装。 【請求項31】 前記接着層は、5ないし40g/m2、特に10ないし3
    0g/m2、好ましくは12ないし22g/m2の単位面積当たり質量を有する熱
    可塑性接着繊維から成る、ステープルファイバ状不織布接着剤、又は薄いネット
    ワーク状不織布から構成されている前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項32】 前記ニードルパンチ不織布(2)の前記層(3)から離間
    し、且つ保護される前記対象物に面する表面に塗布される前記接着層(5)は、
    接触接着剤である前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項33】 前記接着結合層(5)は、前記ニードルパンチ不織布に面
    する第1接着層(16)と、薄い接着層ベース膜(17)と、該ベース層(17
    )上で前記層(16)の反対側に配置された第2接着層(18)とを備える三つ
    の層を有する前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項34】 前記両接着層(16,18)は、互いに異なる粘度を有す
    る前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項35】 前記両接着層(16,18)は、互いに異なる接着剤から
    構成されている前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項36】 前記接着層(18)は、ロールを形成するべく巻回された
    前記保護外装を解きほぐすために必要な力が、前記接着力、又は、前記二つの層
    (2,3)を前記接着結合(3,4)の領域に於いて分離するのに必要な分離力
    よりも小さくなるように十分に高い接着力を有する前述の請求項のいずれかの保
    護外装。 【請求項37】 前記両接着層(16,18)は、アクリル接着剤から構成
    されている前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項38】 該保護外装は、巻き取り状態又はロール形状で保存される
    巻回ストリップ材である前述の請求項のいずれかの保護外装。 【請求項39】 前述の請求項のいずれかの保護外装を、陸上車輌、船舶及
    び航空機に於いて、摩耗保護と消音又は騒音減衰のために利用する方法。 【請求項40】 請求項1ないし38のいずれかの保護外装を、発電機、コ
    ンプレッサ、タービン等の機械及び/又はシステム及び機械及び/又はシステム
    パーツに於いて、摩耗保護と消音又は騒音減衰のために利用する方法。 【請求項41】 請求項1ないし38のいずれかの保護外装を、燃料ライン
    、油圧ライン、等の、摩耗保護と消音又は騒音減衰のために利用する方法。 【請求項42】 請求項1ないし38のいずれかの保護外装を、車輌構造中
    の、ダッシュボード、ストラット・ライニング、及び/又はボディ構造パーツ等
    の内部パーツ間に、摩耗保護と消音又は騒音減衰のために利用する方法。
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