JP2002506102A - 光および熱に安定なポリアミド - Google Patents

光および熱に安定なポリアミド

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Abstract

(57)【要約】 構造的に安定剤を有する光および熱に安定なポリアミドが、ポリアミドを形成するモノマーを、有効量の少なくとも1種のピペリジン化合物および少なくとも1種の脂肪族ジカルボン酸連鎖調節剤の存在下で重合させることにより製造されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、高い光および熱安定性を達成したポリアミドに関し、特に本発明は
立体障害ピペリジン化合物および連鎖調節剤を含む、熱および光に対して安定性
が向上した、改質ナイロン重合体に関する。
【0002】 助剤のないナイロンが光および/または熱にさらされると、変色し、その物理
的特性、例えば強度保持性(strength retention)および伸
びに対する抵抗性を失うことが知られている。そのため、光および/または熱に
対する安定剤をナイロンに加えることが、ナイロンが許容できる性能を達成する
ために必要な場合がある。安定剤は、重合の前、その間、またはその後に添加し
てもよい。慣用される安定剤は、重合体と混合され、重合鎖と結合しないもので
ある。それゆえ、加工の間、またはポリアミドの使用の間、安定剤は容易にポリ
マーから移行し、蒸発し、または洗浄除去され得る。 これは、安定度が望まない方法によって低下し、不純物が周囲(例えば大気、染
浴など)へ放出されることを意味する。
【0003】 様々な有機の安定剤がナイロン、およびナイロンから製造された製品に使用さ
れていることが知られている。しかし、一つの問題は、有機の安定剤は(例えば
立体障害フェノール)、高価であり、効果が限られていることである。
【0004】 無機安定剤は、有機安定剤と比較すると、高価ではなく、さらに効果的である
。しかし、無機安定剤は、異なったいくつかの問題において不利がある。典型的
には、通常の無機安定剤(例えば銅化合物)は、加工中に問題を引き起こす。例
えば、溶融押出の工程中、銅化合物は、不溶の銅元素まで還元される可能性があ
る。銅元素の形成は、製造の効率を減少させ、装置の維持費用をかなり増加させ
ている。さらに、銅の堆積物の除去により、環境的に好ましくない廃水が生じる
。他の工程(例えば自動推進の染浴中のナイロン繊維と銅錯体との処理)では、
染浴中の過剰の銅錯体によっても、環境的に好ましくない廃水が生じる。
【0005】 公知の米国シリアル番号第08/804312は光化学的に安定で、染色され
たナイロン組成物を製造する方法であって立体障害ピペリジン誘導体を水の存在
下で加水分解的重合されたポリ(エプシロン−カプロラクタム)の造形品を染浴
に導入し、染浴中で、造形品を1種以上の金属化または非金属化酸性色素により
染色することからなるナイロン組成物の製造方法に関する。
【0006】 公知の米国シリアル番号第60/045269は、少なくとも1種の立体障害
ピペリジン化合物の存在下で重合したアミドモノマーを含むポリアミドを溶融し
、溶融したポリアミドを着色剤により着色することにより安定化された液染繊維
を生成する方法に関する。
【0007】 PCT出願、国際出願番号PCT/EP95/01349には、重合中にポリ
アミド分子の末端カルボキシ基と反応する第1級のアミノ基(−NH2)をもつ 、少なくとも1種のトリアセトンジアミン化合物を含み、重合体を光および熱的
に安定化する、本質的に安定化されたポリアミドが記載されている。 Poly.Deg.And Stab.21,251-262(1988)の概説には、ポリアミド6/6に2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−オール(TMP)を添加して、ポリアミ
ドの光安定性を向上させることが記載されている。TMPを含むポリアミド6/
6の275℃における、水蒸気下の溶融状態での再縮合においては、TMPはポ
リアミドの末端カルボキシル基と反応すると筆者は主張している。
【0008】 それゆえ、銅を基礎とした安定剤をの必要性を低下させ、光および/または熱
に曝露後の変色、例えば黄変を回避した改質ポリアミドの要求が存する。。さら
に、光および/または熱に曝露したあとの黄変に対する抵抗性が向上したポリア
ミド、特にエンジニアリングプラスチック用のポリアミドの製造が望まれている
【0009】 本発明の目的は、光および/または熱にさらされた後の変色を防ぐ、改質ポリ
アミドを提供することにある。
【0010】 本発明の他の目的は、ポリアミド中の、銅を基礎とした安定剤の必要性を低下
させることにある。
【0011】 本発明のさらに他の目的は、環境にやさしく、効率的な、光および熱に安定な
改質ポリアミドの製造方法を提供することにある。
【0012】 このように、本発明の1の態様では、安定剤を本来備えた、光および熱的に安
定なポリアミドを製造する方法を提供する。この方法は、1種以上のポリアミド
を形成するモノマーを、少なくとも1種の立体障害ピペリジン化合物の有効量お
よび、少なくとも1種の脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物の有効量の存在下で
重合工程を行う方法を含む。
【0013】 他の側面では、本発明は、主鎖、少なくとも1種の立体障害ピペリジン基、少
なくとも1種の脂肪酸ジカルボン酸連鎖調整化合物を含み、少なくとも1種の立
体障害ピペリジン基および少なくとも1種の脂肪族ジカルボン酸が、主鎖に化学
的に結合している、光および熱に安定なポリアミドを指向する。本発明のポリア
ミドは実質的に銅化合物を含まない。
【0014】 本発明により製造された構造的に安定剤を有する改質ポリアミドは、他の安定
剤、例えば銅塩を使用せずに、良好な光および熱安定性を達成している。少なく
とも1種の脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物および少なくとも1種の立体障害
ピペリジン化合物は分子量を調節する機能だけではなく、得られるポリアミドに
光および熱安定性を付与している。本発明の改質ポリアミドは、紫外線曝露の初
期の段階で変色しない。
【0015】 本発明の、上記、および他の目的、効果、特徴、有利さは、以下のその好まし
い態様の詳細な説明から、特に添付の図面と共に検討したときに、さらに明らか
になるであろう。
【0016】 図1は、ウェザロメター中に曝露した後の、溶液染色した糸の強度保持性の百
分率のグラフを示している。
【0017】 図2は、ウェザロメター中に曝露した後の、重合体プラック(plaque)
の黄変のグラフを示している。
【0018】 本発明の原理の理解を促進するために、特定の発明の態様の説明がなされ、特
定の用語が同様に記述される。
【0019】 それにもかかわらずこの特定の用語の使用により、発明の範囲の限定をするも
のではなく、論じられた発明の原理の、変更、変形、等価そしてさらに適用は、
当業者が通常行うように、予想されると理解される。
【0020】 ここで使用される「ポリアミド」という用語は、単独重合体、共重合体、ブレ
ンド、およびポリマー主鎖と一体の部分として、繰り返しアミド基(−CO−N
H−)を持つ長鎖ポリマーのグラフトを示す。それらの長鎖のポリアミドは、一
般に「ナイロン」と呼ばれている。
【0021】 この発明のポリアミドに関してここで使用される、用語「構造的に有する(b
uilt−in)]は、ポリアミドを光および熱に安定にする成分が、単に物理
的にポリアミドと混合されるのではなく、ポリアミドの主鎖に化学的に結合して
いることを意味する。
【0022】 1の態様では、本発明は、実質的に銅化合物を含まず、主鎖、少なくとも1種
の立体障害ピペリジン基、および少なくとも1種の脂肪族ジカルボン酸連鎖調節
化合物を含み、少なくとも1種の立体障害ピペリジン基および少なくとも1種の
脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物が主鎖に化学的に結合している、改質ポリア
ミドである。本発明の光および熱に安定なポリアミドは、ナイロン6、ナイロン
6/6、ナイロン6/9、ナイロン6/10、ナイロン6T、ナイロン6/12
、ナイロン4/6、ナイロン11、ナイロン12または芳香族ナイロン、例えば
、ポリ(メタ−フェニレンイソフタルアミド)、およびポリ(パラ−フェニレン
テレフタルアミド)であってよい。本発明の光および熱に安定なポリアミドは、
ナイロン6、ナイロン6/6、ナイロン6T、ナイロン6/12、およびナイロ
ン4/6が好ましい。本発明の光および熱に安定なポリアミドは、ナイロン6が
最も好ましい。
【0023】 あらゆる適当なポリアミド形成モノマーを、本発明の光および熱に安定なポリ
アミドを形成するために使用することができる。このようなポリアミド形成に適
したモノマーの、非限定的な例は、ジアミン化合物、ジカルボン酸、カプロラク
タムモノマーおよびそれらの組み合わせである。本発明の好ましい態様では、ポ
リアミドを形成するモノマーは、カプロラクタムモノマーからなる。
【0024】 本発明のポリアミドを形成させる重合の方法は、好ましくは、慣用の方法、例
えば、Matthiesの米国特許番号第5149758に記載された方法に従
い行われる。その全体は、本発明の重合が、1種以上の立体障害ピペリジン化合
物の有効量、1種以上の脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物の有効量の存在下で
行われることを除いては、引用によりこの中に取り込まれている。少なくとも1
種の立体障害ピペリジン化合物の有効量は、1種以上の脂肪族ジカルボン酸連鎖
調節化合物と組み合わされて結果として生じるポリアミドが光および熱に安定と
なるのに充分な量である。1種以上の立体障害ピペリジン化合物の有効量は、使
用するポリアミドを形成するモノマーの質量を基準として、好ましくは約0.0
30から約0.800モル%の範囲、さらに好ましくは約0.060から約0.
400モル%の範囲である。少なくとも1種の脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合
物は、1種以上の立体障害ピペリジン化合物と組み合わされて、結果としてポリ
アミドが光および熱に安定となるのに充分な量である。1種以上の脂肪族ジカル
ボン酸連鎖調節化合物の有効量は、使用するポリアミドを形成するモノマーの質
量を基準として、好ましくは、約0.001から約0.800モル%の範囲、さ
らに好ましくは、約0.050から約0.500モル%の範囲である。
【0025】 本発明のポリアミドを製造するために、1種以上の立体障害アミン化合物およ
び1種以上の脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物を出発モノマーまたは重合反応
混合物に加える。このように、1種以上の立体障害ピペリジン化合物、1種以上
の脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物およびポリアミドを形成するモノマーを別
々に、または混合物として、重合反応が行われている反応器へ加えてもよい。
【0026】 本発明で使用する立体障害ピペリジン化合物は、式
【0027】
【化1】 [但し、 R1がアミンまたはアミドを形成する官能基を表し、 R2がアルキルを表し、 およびR3が水素、C1〜C3アルキル基、および−OR4(但し、R4は水素、 メチル、およびC1〜C7アルキル基からなる群より選択された基を表す。)から
なる群より選択された基を表す。
【0028】 R1は、好ましくは−NHR5(但し、R5は水素またはC1〜C8アルキル基を 表す。)、カルボキシル基、カルボン酸誘導体、−(CH2x(NH)R5(但 しxは1から6程度までの整数を表す。)、−(CH2yCOOH、(但しyは
1から6程度までの整数を表す。)、−(CH2yCOOHの酸誘導体からなる
群より選択された基を表す。] で表される。
【0029】 本発明で使用する立体障害ピペリジン化合物は、アミノポリアルキルピペリジ
ンまたはポリアルキルピペリジン酸が好ましい。そのようなピペリジン化合物は
、限定的でない例として以下の化合物を含む。 4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン; 4−(アミノアルキル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン; 4−(アミノアリール)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン; 4−(アミノアリール/アルキル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
; 3−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン; 3−(アミノアルキル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン; 3−(アミノアリール)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン; 3−(アミノアリール/アルキル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
; 2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジンカルボン酸; 2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジンアルキルカルボン酸; 2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジンアリールカルボン酸; 2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジンアルキル/アリールカルボン酸
; 2,2,6,6−テトラメチル−3−ピペリジンカルボン酸; 2,2,6,6−テトラメチル−3−ピペリジンアルキルカルボン酸; 2,2,6,6−テトラメチル−3−ピペリジンアリールカルボン酸; 2,2,6,6−テトラメチル−3,4−ピペリジンアルキル/アリールカルボ ン酸
【0030】 立体障害アミン化合物は同様に、立体障害ピペリジン化合物の混合物であって
もよい。さらに好ましくは、立体障害ピペリジン化合物は、2,2,6,6−テ
トラアルキルピペリジンである。最も好ましくは、立体障害ピペリジン化合物は
、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンである。
【0031】 本発明で使用される、適当な連鎖調節化合物は、脂肪族ジカルボン酸およびそ
れらの組み合わせである。限定的でない脂肪族ジカルボン酸の例として、以下の
化合物が挙げられる。
【0032】 リンゴ酸、マロン酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸、ブチルマロン酸、ジ
メチルマロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、2,2−ジメチルコハク酸、2,
3−ジメチルコハク酸、2−エチル−2−メチルコハク酸、グルタル酸、2,2
−ジメチルグルタル酸、2,3−ジメチルグルタル酸、2,4−ジメチルグルタ
ル酸、アジピン酸、3−メチルアジピン酸、アゼライン酸、ピメリン酸、セバシ
ン酸、デカンジカルボン酸およびドデカン二酸。
【0033】 本発明で使用される脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物は、ポリアミド形成化
合物として使用されるジカルボン酸と同じでもよいし、異なっていてもよい。脂
肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物は、好ましくは、C4〜C10アルカンジカルボ ン酸からなる群より選択されたものであり、特にアジピン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、デカンジカルボン酸である。最も好ましい脂肪族ジカルボン酸連鎖調
節化合物はアジピン酸である。
【0034】 もちろん、種々の、安定化剤ではない添加剤を、本発明の改質ポリアミドに使
用してもよい。それらの限定的でない例として、離型剤、成核剤、抗酸化剤、帯
電防止剤などが挙げられる。
【0035】 本発明は、光および熱による変質に対して安定であり、光および/または熱に
さらされて変色即ち黄色になることのない改質ポリアミドを製造する。本発明を
用いれば、所望なら、添加剤として他の安定剤が存在していてもよいが、例えば
、銅化合物のような他の安定剤を使用する必要がない。もし、そのような他の安
定剤が存在する場合、それらは、著しく少ない量である。そのように安定添加剤
を取り除くと、装置の維持コストを減少させ、安定剤の堆積の除去において、有
害な廃水を放出しないようにする。
【0036】 本発明は、紡糸効率(spinning efficiency)の向上した
改質ポリアミドも製造する。紡糸効率は少なくとも約0.5%向上する。そのよ
うな紡糸効率の向上は、1年の製造コストのうち100000ドルの減少に換算
される。いかなる理論でしばられることを望まないが、紡糸効率の向上は、本発
明の改質ポリアミドが、酢酸またはプロピオン酸で調節されたポリアミドと比較
して、狭い分子量分布を持つという事実に起因すると今のところ信じられている
。重合体が2.7の比粘度を持つために、本発明の改質ポリアミドの分子量分布
は約1.65から約1.80であり、酢酸およびプロピオン酸で調節されたのポ
リアミドの分子量分布は約1.90から約2.0である。
【0037】 本発明はさらに、本発明の光および熱に安定なポリアミドから製造される製品
と、そのような製品を製造する方法をも指向する。そのような製品の非限定的な
例として、繊維、糸、カーペット、自動車部品に用いられるエンジニアリングプ
ラスチックその他が挙げられる。繊維は、光および熱に安定な本発明のポリアミ
ドを、慣用される繊維成形工程、例えば、Karageorgiouの米国特許
番号4983448、Kentらの米国特許番号5487860に開示の工程(
その両方の全部が引用によりこの中に取り込まれている)に付することにより成
形することができる。好ましくは、繊維形成工程は、少なくとも約4000m/
分のひきとり速度で光および熱に安定なポリアミドの迅速な紡糸を行うことを含
む。エンジニアリングプラスチックは、本発明の光および熱に安定なポリアミド
を慣用されるプラスチック成形方法、例えばWatanabeらの米国特許番号
第5474853に開示された方法(ここでは引用例によって結合され、全体に
なっている)により成形することができる。
【0038】 本発明の光および熱に安定なポリアミドから成形された繊維は、ナイロンを染
色するために使用される慣用の染料、例えば含金属および非含金属酸性染料によ
り染めることができる。ナイロンを染色するための通常の染浴の条件を使用する
ことができる。以下の一般的条件は1例であり、限定を意図しているのではない
。染浴は染める製品の質量の20倍程度の容量を用意する。加工薬品は、堆積ま
たは硬水中の金属イオンの錯化を避けるために、キレート化剤、均染剤、そして
、含金属酸性染料の場合には、染浴のpHをゆっくりと低くする酸供与体(ac
id donor)を含んだものを加える。色素を加え、染浴のpHを調節する
。溶液は所望の温度、1分間に約0.5℃から3.0℃の割合で加熱し、典型的
には約95℃から110℃の温度で、その温度を約30分間から約60分間保つ
。染浴を冷却し、空にし、製品を徹底的に新しい水ですすぐ。染色された製品は
、タンブル(tumble)乾燥機またはテンターオーブン(Tenter o
ven)のようなオーブンにより乾燥する。
【0039】 代わりに、本発明の光および熱に安定なポリアミドから作られた繊維は、製品
へ成形する前に溶液染色してもよい。通常のナイロンの溶液染色の条件を使用す
ることができる。以下の一般的な条件は例であり、限定を意味するのではない。
本発明のポリアミドを溶融し、顔料、染料、顔料および染料の間の特性を持った
あらゆる着色化合物およびそれらの組み合わせからなる群より選択された着色剤
で着色する。着色したポリアミドをそれから、慣用される方法、例えば、Kar
ageorgiouの米国特許番号第4983448、Kentらの米国特許番
号第5487860、Speichの米国特許番号第4918947に記載の方
法で紡いで繊維または織物とする。エンジニアリングプラスチックの場合は、重
合体のチップを着色化合物、例えば、顔料および染料とともに、押出機に充填す
る前に混合する。押出機に充填する前の混合は、物理的混合であって、溶融混合
ではない。
【0040】 発明を、以下の詳細な実施例により言及する。実施例は図によって明らかにさ
れ、発明の範囲を限定するものではない。実施例では、「ADA」はアジピン酸
をさし、「PPA」はプロピオン酸をさし、「TPA」はテレフタル酸をさし、
「TAD」は4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンをさす。実
施例で使用するように、後述の用語および試験条件は次のように定義される。
【0041】 質量%:成分が充填されたときの質量の百分率 比粘度(RV):比粘度とは、ギ酸中の重合体溶液の粘度を、ギ酸それ自体の
粘度(ASTM;米国材料試験協会 D 789)と比較したものである。ここ
で報告した試験結果は、0.20gのナイロン6を20cm3のギ酸に溶解し、 25℃で行って得られる。
【0042】 末端基含量:アミノ末端基含量は2.0gの重合体を約60cm3のフェノー ル−メタノールの混合物(68:32)に混合して決定する。この溶液は電位差
分析法により、約0.20規定の塩酸、25℃で滴定する。終点は、急勾配のポ
テンシャルの増加により決定する。 :カルボキシ末端の含量は、0.30gの重合体を約40cm3のベンジルアル コールに180℃で溶解して決定する。この溶液は電位差分析法により、約0.
03のt−ブチルアンモニウムヒドロキシドで、約80℃から約100℃で滴定
する。終点は、急勾配のポテンシャルの増加により決定する。
【0043】 曝露試験:この試験は自動車内部の装備材料としての性能を予知する目的で、
太陽光、熱、湿度のため、自動車内部で遭遇する厳しい環境条件の模擬実験をす
るために設計されている。この試験は、各々の曝露サンプルの黄変(デルタ b * 値)の量を測定する。この試験は、GM SAE J1885の試験法、表題 が「照射制御された水冷キセノン−アーク機器を用いた、自動車の装備材料の促
進曝露」に従い行われる。
【0044】 強度保持性:この試験は、対照と実験サンプルの強度保持性を決定するために
設計されている。用語「強度保持性」とは、材料の太陽光または人工光材料曝露
の結果としての、引張り強さ(靭性)の変化をさす。靭性は、繊維の強度の測定
である。この試験は、AATCC(米国化学繊維化学染色協会)試験法16−1
993、「光に対する色堅牢度、オプションE(水冷式キセノンアークランプ、
連続光)」に従って行われる。材料は、2125kJの曝露をうけ、靭性を曝露
前と、425kJの曝露の増加毎のそれぞれの材料の靭性を測定する。強度保持
性の百分率は次のように決定される。
【0045】
【数1】
【0046】 実施例1(比較) PPA/TADにより調節されたナイロン6の重合 75kgのカプロラクタム、1800gの水、135g(0.18質量%)のプ
ロピオン酸、112.5g(0.15質量%)の4−アミノ−2,2,6,6− テトラメチルピペリジンの混合物を250lのオートクレーブに導入する。 混合物を1時間で270℃まで加熱し、一方圧力は413650Pa(60ps
i,3102mmHg)に上昇する。混合物を413650Paで30分間保っ
た後、圧力をゆっくり開放する。重合を加速するために、この系を53328P
a(400mmHg)の減圧下に75分間おく。重合体はそれから窒素の正圧下
で押出し、切断してチップとする。チップは温水(90℃)で洗浄し、タンブル
乾燥器で乾燥する。比粘度は2.71である。アミノ基含量は42meg/kg であり、カルボン酸末端基含量は45meg/kgである。
【0047】 実施例2 ADA/TADにより調節されたナイロン6の重合 75kgのカプロラクタム、1800gの水、240g(0.32質量%)の
アジピン酸、112.5g(0.15質量%)の4−アミノ−2,2,6,6− テトラメチルピペリジンの混合物を250lのオートクレーブに導入する。 混合物を1時間で270℃まで加熱し、一方圧力は413650Pa(60ps
i,3102mmHg)に上昇する。混合物を413650Paで30分間保っ
た後、圧力をゆっくり開放する。重合を加速するために、66660Pa(50
0mmHg)の減圧下に45分間系をおく。重合体はそれから窒素の陽圧下で押
出し、切断してチップとする。チップは温水(90℃)で洗浄し、タンブル乾燥
器で乾燥する。比粘度は2.67である。アミノ基含量は37meg/kgであ り、カルボン酸末端基含量は70meg/kgである。
【0048】 実施例3(比較) PPA/0.15%TADにより調節されたナイロン6の重合 質量で0.5の水を含んだ溶融カプロラクタムおよび質量で0.19プロピオ
ン酸の混合物を連続的に重合反応器の頂上に導入する。使用する重合反応器は米
国特許番号4354020(引用によりこの中に取り込まれている。)に概要が
記載されているステンレス鋼VKカラムである。混合物を、連続的にVKカラム
の反応領域Iの頂上より、約265℃で、および30から40kg/時間の速度
で攪拌しながら導入する。VKカラムは、340lの容量を持ち、熱交換オイル
により加熱される。同時に、混合物中に、0.15質量%の4−アミノ−2,2
,6,6−テトラメチルピペリジンがすべての時間において存在するような速度
で、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンを連続的に反応領域
Iに、分離した流れから供給する。つぎの反応領域で発生した重合熱は、適当な
内部熱交換器による冷却により除去される。反応領域の最後での温度は、約26
5℃である。得られた重合体は、VKカラムの底で押出し、切断してチップとす
る。チップは温水(90℃)で洗浄し、タンブル乾燥器で乾燥する。 比粘度は2.68である。アミノ基の含量およびカルボン酸末端基含量のどちら
も44meg/kgである。
【0049】 実施例4 ADA/0.15%TADで調節されたナイロン6の重合 カプロラクタムを実施例3のVKカラムと同じものを用いて、ただし0.29
質量%のアジピン酸、0.5質量%の水、および0.15質量%の4−アミノ− 2,2,6,6−テトラメチルピペリジンを添加して重合する。乾燥した生成物
は比粘度が2.73、アミノ末端基含量が43meg/kg、カルボン酸末端基 含量が59meg/kgである。
【0050】 実施例5 ADA/0.30%TADで調節されたナイロン6の重合 カプロラクタムを実施例3のVKカラムと同じものを用いて、ただし0.29
質量%のアジピン酸、0.5質量%の水、および0.30質量%の4−アミノ− 2,2,6,6−テトラメチルピペリジンを添加して重合する。乾燥した生成物
は比粘度が2.70、アミノ末端基含量が53meg/kg、カルボン酸末端基 含量が51meg/kgである。
【0051】 実施例6(比較) TPA/0.15%TADで調節されたナイロン6 カプロラクタムを実施例3のVKカラムと同じものを用いて、ただし0.30
質量%のテレフタル酸、0.5質量%の水、および0.15質量%の4−アミノ −2,2,6,6−テトラメチルピペリジンを添加して重合する。乾燥した生成
物は比粘度が2.68、アミノ末端基含量が42meg/kg、カルボン酸末端 基含量が63meg/kgである。
【0052】 実施例7 トリローバル(trilobal)な横断面を持った1115デニール/58
フィラメントの液染されたヤーンの紡糸 実施例3から6で得られたナイロン6重合体を、市販のナイロン(Ultra
mid B(登録商標)、BASF Corporation of Moun
t Olive,NJ)と同様に260℃から265度で押出す。適当な量のナ
イロンチップとともに混合されたオパール様の灰色の濃縮物を紡糸機械に容積計
量供給器により加える。押出されたフィラメントは冷却され、15℃の急冷空気
流により固体化する。最終紡糸後には、糸を延伸比3.3で延伸し、215℃で
テキスチャージェット(texture jet)により表面加工を行なう。糸
は約2350m/分の速さで、巻き取りロールに巻き取られる。
【0053】 実施例8 紫外線曝露後の強度保持性 実施例7のオパール様の灰色の液染糸を,2125kJの曝露用Atlas
Ci65のウェザロメター(登録商標)を用い、425kJづつの増大させて、
米国繊維化学染色協会16−1993、「光に対する染色堅牢度 オプションE
」の試験法で規定された条件下で曝露する。糸のそれぞれの強度は、曝露前と4
25kJ増大ごとの曝露の後に測定する。それぞれの曝露の増大後の強度保持性
の百分率を図1に示す。これらの結果は、TADを含む重合体、特にADA/T
AD重合体の強度保持性が明らかに上昇していることを示す。市販のナイロン6
はその強さを曝露中に劇的に失っていた。一方、TADを含む重合体は、212
5kJの曝露のあとも、その強さを85%以上に保っていた。
【0054】 実施例9 GM SAE J1885試験法によるプラックの黄変 実施例3から6で得られたナイロン6重合体を、市販のナイロン(Ultra
mid B(登録商標)、BASF Corporation of Moun
t Olive,NJ)と同様に射出成形機中で約265℃で溶融する。溶融重
合体を、型に射出し、110mm×110mm×3mmのプラックを生産する。
これらのプラックを、さらに小さいプラックに切断し、それぞれ約55mm×1
10mm×3mmの大きさとする。
【0055】 プラックをそれからAtlas Ci65 キセノン−アーク ウェザロメタ
ー(登録商標)での100時間(141kJ)ごと増加で1000時間(141
0kJ)、GM SAE J1885試験法で規定された条件下で曝露する。
【0056】 曝露したプラックの黄変(または「デルタb*」、ここでさらに高いデルタb* 値は、さらに黄色いサンプルであることを示す。)をそれぞれの曝露の増加ごと
に、応用標準色分光測定器(Applied Color System Sp
ectrophotometer)を用いて測定する。これらの曝露の結果を、
図2に示す。結果として、市販のナイロン6重合体と比較のTPA/0.15%
TADにより調節された重合体は、曝露中に著しく黄変することが示されている
。一方、PPA/TAD重合体は、市販のナイロン6重合体および比較のTPA
/0.15%TADにより調節された重合体と比較して黄変の程度が小さく、A
DA/TAD重合体は最小の黄変のみであった。
【0057】 本発明は、現在最も実際的で、好ましい態様であると考えられているものと関
連づけて記述されてきたが、本発明は開示された態様に限定されることはなく、
追加の請求項の思想と範囲にふくまれる、むしろ様々な変形、等価な配置組み合
わせまで及ぶことを意図するものである。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月1日(2000.3.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),BG ,BR,BY,CA,CN,CZ,HU,ID,IL, IN,JP,KR,LV,MX,PL,RO,RU,S G,SI,SK,TR,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ベイリ,ロビー,ジェイ アメリカ合衆国、ノースカロライナ州、 28715、キャンドラー、クイーン ロード、 117 Fターム(参考) 4J001 DA01 DB01 DB02 DC24 DD20 EA06 EA07 EA08 EB04 EB08 EB09 EB13 EB23 EB36 EC07 EC08 EC29 EC45 EE65C JA01 JA10 JB16 JB18 JB31 JB50 4J002 CL011 EF067 EU036

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1種以上のポリアミドを形成するモノマーを、少なくとも1種
    の立体障害ピペリジン化合物の有効量と、および少なくとも1種の、脂肪族ジカ
    ルボン酸およびそれらの組み合わせを含む連鎖調節化合物の有効量との存在下で
    、重合工程に付することを特徴とする、光および熱に安定なポリアミドを製造す
    る方法。
  2. 【請求項2】少なくとも1種の立体障害ピペリジン化合物が、アミノポリア
    ルキルピペリジンからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】少なくとも1種の立体障害ピペリジン化合物が、4−アミノ−
    2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(アミノアルキル)−2,2,
    6,6−テトラメチルピペリジン、4−(アミノアリール)−2,2,6,6−
    テトラメチルピペリジン、4−(アミノアリール/アルキル)−2,2,6,6
    −テトラメチルピペリジン、3−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
    ジン、3−(アミノアルキル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、3
    −(アミノアリール)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、3−(アミ
    ノアリール/アルキル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、2,2,
    6,6−テトラメチル−4−ピペリジンカルボン酸、2,2,6,6−テトラメ
    チル−4−ピペリジンアルキルカルボン酸、2,2,6,6−テトラメチル−4
    −ピペリジンアリールカルボン酸、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
    ジンアルキル/アリールカルボン酸、2,2,6,6−テトラメチル−3−ピペ
    リジンカルボン酸、2,2,6,6−テトラメチル−3−ピペリジンアルキルカ
    ルボン酸、2,2,6,6−テトラメチル−3−ピペリジンアリールカルボン酸
    、2,2,6,6−テトラメチル−3,4−ピペリジンアルキル/アリールカル
    ボン酸およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】少なくとも1種の立体障害ピペリジンが、4−アミノ−2,2 ,6,6−テトラメチルピペリジンである請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】少なくとも1種の脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物が、リン
    ゴ酸、マロン酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸、ブチルマロン酸、ジメチル
    マロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、2,2−ジメチルコハク酸、2,3−ジ
    メチルコハク酸、2−エチル−2−メチルコハク酸、グルタル酸、2,2−ジメ
    チルグルタル酸、2,3−ジメチルグルタル酸、2,4−ジメチルグルタル酸、
    アジピン酸、3−メチルアジピン酸、アゼライン酸、ピメリン酸、セバシン酸、
    デカンジカルボン酸、ドデカン二酸、およびそれらの組み合わせからなる群より
    選択されたものである請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】少なくとも1種の脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物が、アジ ピン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、セバシン酸およびそれらの組み合
    わせからなる群より選択される、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】少なくとも1種の脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物が、アジ ピン酸である、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】光および熱に安定なポリアミドが、ナイロン6、ナイロン6/
    6、ナイロン6/9、ナイロン6/10、ナイロン6T、ナイロン6/12、ナ
    イロン4/6、ナイロン11、ナイロン12、ポリ(メタ−フェニレンイソフタ
    ルアミド)、およびポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)からなる群より
    選択される、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】光および熱に安定なポリアミドが、ナイロン6である請求項8
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】ポリアミドを形成するモノマーが、カプロラクタムモノマー
    を含む請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】少なくとも1種の立体障害ピペリジン基と少なくとも1種の
    脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物とが、主鎖に化学的に結合しており、主鎖と
    、少なくとも1種の立体障害ピペリジン基と、および少なくとも1種の脂肪族ジ
    カルボン酸連鎖調節化合物とを含む、光と熱に安定なポリアミド。
  12. 【請求項12】少なくとも1種の立体障害ピペリジン化合物が、アミノポリ
    アルキルピペリジンからなる群より選択される、請求項11に記載のポリアミド
  13. 【請求項13】少なくとも1種の立体障害ピペリジン化合物が、4−アミノ
    −2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(アミノアルキル)−2,2
    ,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(アミノアリール)−2,2,6,6
    −テトラメチルピペリジン、4−(アミノアリール/アルキル)−2,2,6,
    6−テトラメチルピペリジン、3−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
    リジン、3−(アミノアルキル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
    3−(アミノアリール)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、3−(ア
    ミノアリール/アルキル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、2,2
    ,6,6−テトラメチル−4−ピペリジンカルボン酸、2,2,6,6−テトラ
    メチル−4−ピペリジンアルキルカルボン酸、2,2,6,6−テトラメチル−
    4−ピペリジンアリールカルボン酸、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
    リジンアルキル/アリールカルボン酸、2,2,6,6−テトラメチル−3−ピ
    ペリジンカルボン酸、2,2,6,6−テトラメチル−3−ピペリジンアルキル
    カルボン酸、2,2,6,6−テトラメチル−3−ピペリジンアルキルカルボン
    酸、2,2,6,6−テトラメチル−3−ピペリジンアリールカルボン酸、2,
    2,6,6−テトラメチル−3,4−ピペリジンアルキル/アリールカルボン酸
    およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項11に記載のポリ
    アミド。
  14. 【請求項14】少なくとも1種の立体障害ピペリジンが4−アミノ−2,2
    ,6,6−テトラメチルピペリジンである請求項13記載のポリアミド。
  15. 【請求項15】少なくとも1種の脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物が、リ
    ンゴ酸、マロン酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸、ブチルマロン酸、ジメチ
    ルマロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、2,2−ジメチルコハク酸、2,3−
    ジメチルコハク酸、2−エチル−2−メチルコハク酸、グルタル酸、2,2−ジ
    メチルグルタル酸、2,3−ジメチルグルタル酸、2,4−ジメチルグルタル酸
    、アジピン酸、3−メチルアジピン酸、アゼライン酸、ピメリン酸、セバシン酸
    、デカンジカルボン酸、ドデカン二酸、およびそれらの組み合わせからなる群よ
    り選択されたものである、請求項11に記載のポリアミド。
  16. 【請求項16】少なくとも1種の脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物が、ア
    ジピン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、セバシン酸、およびそれらの組
    み合わせからなる群より選択される、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】少なくとも1種の脂肪族ジカルボン酸連鎖調節化合物が、ア
    ジピン酸である請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】ポリアミドが、ナイロン6、ナイロン6/6、ナイロン6/
    9、ナイロン6/10、ナイロン6T、ナイロン6/12、ナイロン4/6、ナ
    イロン11、ナイロン12、ポリ(メタ−フェニレンイソフタルアミド)、およ
    びポリ(パラ−フェニレンテレフタルアミド)からなる群より選択される、請求
    項11に記載のポリアミド。
  19. 【請求項19】ポリアミドがナイロン6である請求項18に記載のポリアミ
    ド。
  20. 【請求項20】主鎖と、主鎖に化学的に結合する少なくとも1種の立体障害
    ピペリジン基と、主鎖に化学的に結合する少なくとも1種の脂肪族ジカルボン酸
    連鎖調節化合物とを含み、光および熱に安定なポリアミドの紡糸効率が少なくと
    も0.5%向上する、光および熱に安定なポリアミド。
  21. 【請求項21】請求項11の光および熱に安定なポリアミドを含む製品。
  22. 【請求項22】製品が、繊維、糸、カーペット、およびエンジニアリングプ
    ラスチックからなる群より選択される、請求項21に記載の製品。
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