JP2002502899A - 耐衝撃性の熱可塑性成形材料組成物を製造する方法 - Google Patents

耐衝撃性の熱可塑性成形材料組成物を製造する方法

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Abstract

(57)【要約】 周期表第2もしくは第3主族元素または第2副族元素の有機金属化合物の存在下において、ビニル芳香族単量体をアニオン重合させることにより、ビニル芳香族単量体から成る硬質マトリックス中に分散されたゴムから成る軟質相を含有する、耐衝撃性の熱可塑性成形材料組成物を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、ビニル芳香族単量体から形成される硬質マトリックス中に分散され
たゴムから形成される軟質相を含有する、耐衝撃性の、熱可塑性成形材料組成物
を製造するための方法に関する。
【0002】
【従来技術】
耐衝撃性ポリスチレンを製造するための、連続的もしくはバッチ式の、種々の
溶液重合法、懸濁液重合法が公知になされている。これらの方法において、ゴム
、一般的にはポリブタジエンは、スチレン単量体に溶解せしめられ、これは予備
的反応により、約30%の転化率まで重合せしめられる。ポリスチレンの生成お
よびこれに伴なうスチレン単量体の消耗は、相干渉性に変化をもたらす。この過
程において、ポリブタジエンには、相転換ないし転相として知られているグラフ
ト反応が生起し、これは撹拌強度、粘度と共に、軟質相分散の態様に影響を及ぼ
す。ポリスチレンマトリックスは、次いで行なわれる主重合反応において形成さ
れる。この種の方法は、種々の類型の反応器で行なわれ、例えば1993年、マ
インハイムのVCH社刊、A.エヒテの「ハントブーフ、デル、テヒニッシェン
、ポリメルヘミー」484−489頁、米国特許2727844号、同3903
202号明細書に記載されている。
【0003】 しかしながら、これら公知方法は、別途に製造されるゴムの複雑な粉砕、溶解
処理を必要とし、スチレン中のポリブタジエンゴム溶液も重合反応前にゲル粒子
除去のため濾別されねばならない。
【0004】 必要とされるゴムのスチレン溶液は、また、ブタジエンまたはブタジエン/ス
チレンを、非極性溶媒、例えばシクロヘキサまたはエチルベンゼン中においてア
ニオン重合させ、次いでスチレンを添加し(英国特許1013205号、EP−
A59231号各公報)、またはスチレン中においてブタジエンを不完全転化し
(EP−A59231号、同304088号公報)、次いで未転化ブタジエンを
除去することによっても調製される。このゴム溶液はフリーラジカル重合に附さ
れる。
【0005】 スチレンをゴムの存在下にアニオン重合させることにより熱可塑性成形材料組
成物を製造することは、例えばDE−A4235978号公報および米国特許4
153647号明細書から公知である。これにより得られる耐衝撃性生成物は、
フリーラジカル重合により得られる生成物にくらべて、残留するモノマー分およ
びオリゴマー分が少ない。
【0006】 スチレンのアニオン重合反応は、極めて迅速に進行し、極めて高い転化率を示
す。高い重合速度およびこれに伴なう熱の発生は、工業的規模におけるこの方法
の実施が、著しく希釈された溶液、低転化率もしくは低温に限定されることを意
味する。
【0007】 そこで、アルカリ土類金属、亜鉛、アルミニウムのアルキル化合物が、スチレ
ンのアニオン重合のための遅延添加剤として(WO97/33923号、同98
/7765号各公報)、スチレン中におけるブタジエンのアニオン重合のための
遅延添加剤として(同98/7766号公報)記載されている。これらの添加剤
により、スチレンおよびブタジエンを制御下にアニオン重合させて単独重合体ま
たはスチレン/ブタジエン共重合体を製造することが可能である。
【0008】 上記のWO98/7766号公報には、ブタジエンのスチレン溶液中における
遅延添加剤の使用により得られるスチレン/ブタジエンゴムを含有する耐衝撃性
成形材料組成物の連続的製造方法が記載されている。しかしながら、この方法に
より得られるゴムは、常に、ブタジエンブロック中に、少量の共重合されたスチ
レン分を含有する。
【0009】
【解決されるべき課題】 そこで、この技術分野における課題ないし本発明の目的は、上述した欠点を回
避し、残留モノマー分およびオリゴマー分が少ない耐衝撃性成形材料組成物を製
造するための、簡単かつ確実に反応を制御し得る方法を提供することである。し
かも、この方法は、耐衝撃性成形材料組成物に広汎な特性を附与するために極め
て多様なタイプのゴムを使用するのに適していなければならない。
【0010】 さらに他の課題ないし目的は、簡単かつ確実に反応を制御して、耐衝撃性成形
材料組成物を製造するための連続的アニオン重合方法を提供することである。
【0011】
【課題解決手段】
しかるにこの課題ないし目的は、周期表第2もしくは第3主族元素または第2
亜族元素の金属オルガニル化合物の存在下において、ビニル芳香族単量体をアニ
オン重合させることにより、ビニル芳香族単量体から成る硬質マトリックス中に
分散されたゴムから成る軟質相を含有する、耐衝撃性の熱可塑性成形材料組成物
を製造する方法により解決ないし達成されることが本発明者らにより見出された
【0012】
【実施態様】
使用されるべき周期表第2もしくは第3主族または第2亜族の金属オルガニル
化合物は、具体的には、元素Be、Mg、Ca、Sr、Ba、B、Al、Ga、
In、Tl、Zn、Cd、Hgのオルガニル化合物である。これらの金属オルガ
ニル化合物は、アニオン重合の際のその作用の故に遅延剤と称してもよい。こと
にマグネシウムおよびアルミニウムのオルガニル化合物が好ましい。本発明にお
いて金属オルガニル化合物と称するのは、少なくとも1個の金属−炭素σ結合を
有する、上述元素の有機金属化合物、ことにアルキルもしくはアリール化合物で
ある。金属オルガニル化合物は、また金属に、水素、ハロゲンまたは有機基を、
ヘテロ原子を介して有し、アルコラート、フェノラートのような化合物を形成し
てもよい。これらは、例えば完全な、もしくは部分的な加水分解、アルコリシス
またはアミノリシスにより得られる。異なる金属オルガニル化合物の混合物を使
用することも可能である。
【0013】 適当なマグネシウムオルガニル化合物は、式R2Mgで表わされ、Rが相互に 無関係に、それぞれ水素、ハロゲン、C1−C20アルキルまたはC6−C20アリー
ルを意味する場合の化合物である。好ましいのは、ジアルキルマグネシウム化合
物、ことにエチル、プロピル、ブチル、オクチル化合物であって、商業的に入手
可能である。ことに好ましいのは炭化水素に可溶性の(n−ブチル)(sec−
ブチル)マグネシウムである。
【0014】 式R3Alで表わされ、Rが相互に無関係に、それぞれ水素、ハロゲン、C1
20アルキルまたはC6−C20アリールを意味する場合の化合物も使用され得る 。好ましいアルミニウムオルガニル化合物は、例えばトリエチルアルミニウム、
トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソプロピ
ルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウムのようなアルミニウムトリア
ルキル化合物である。ことに好ましいのはトリイソブチルアルミニウムである。
また、アルミニウムアルキル化合物またはアルミニウムアリール化合物の部分的
もしくは完全な加水分解、アルコリシス、アミノリシスまたは酸化により得られ
るアルミニウムオルガニル化合物も使用され得る。このような化合物の例として
は、ジエチルアルミニウムエトキシド、ジイソブチルアルミニウムエトキシド、
ジイソブチル(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミ
ニウム(CAS No.56252−56−3)、メチルアルミノキサン、イソ
ブチル化メチルアルミノキサン、イソブチルアルミノキサン、テトライソブチル
アルミノキサン、ビス(ジイソブチル)アルミニウムオキシドが挙げられる。
【0015】 上述した重合反応遅延剤は、一般的に重合開始剤としては作用しない。使用さ
れるアニオン重合開始剤としては、通常、単官能性、二官能性、多官能性のアル
カリ金属アルキル化合物、アルカリ金属アリール化合物またはアルカリ金属アリ
ールアルキル化合物が使用される。例えばエチル−、プロピル−、イソプロピル
−、n−ブチル−、sec−ブチル−、tert−ブチル−、フェニル−、ジフ
ェニルヘキシル−、ヘキサメチレン−ジ−、ブタジエニル−、イソプレニル−、
プリスチリル−リチウムのようなオルガノリチウムを、また多官能性の1,4−
ジリチオブタン、1,4−ジリチオ−2−ブテン、1,4−ジリチオベンゼン化
合物を使用するのが有利である。アルカリ金属オルガニル化合物の必要量は、所
望の重合体分子量、使用される他の金属オルガニル化合物の種類、量、さらには
重合温度により相違するが、一般的には、単量体合計量に対して0.002から
5モル%である。
【0016】 硬質マトリックスのための好ましいビニル芳香族単量体は、スチレン、α−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン、エチルスチレン、tert−ブチルスチレ
ン、ビニルトルエン、1,1−ジフェニルエチレンまたはこれらの混合物である
。ことにスチレンが好ましい。
【0017】 軟質相に使用されるゴムは、望ましいジエンゴム、アクリラートゴム、ビニル
芳香族硬質マトリックスと特定の相容性を有するこれらの混合物のいずれでもよ
い。硬質マトリックスのアニオン重合は、硬質マトリックスを形成する単量体の
グラフト反応を経由してゴムの相容性をもたらすことはないので、ゴムが一定割
合のスチレンブロックを含有するのが好ましい。
【0018】 使用されるゴムとしては、スチレン/ブタジエンブロック共重合体またはスチ
レン/ブタジエンブロック共重合体とブタジエン単独重合体の混合物であって、
スチレン分がゴムの全量に対して5から50質量%、好ましくは10から45、
ことに20から40質量%の割合を占めるものが好ましい。ゴム中における残留
ブタジエン量は、200ppm未満、好ましくは100、ことに50ppm未満
が好ましい。
【0019】 本発明方法の好ましい一実施態様において、ゴム溶液は、第一工程において通
常のアニオン重合により製造され、スチレンが希釈剤として使用される。第二工
程においては、さらに溶媒を使用することなく、硬質マトリックスが重合反応に
附され、相転換ないし転相により少なくとも90%の転化率で転化される。
【0020】 ゴムは、脂肪族、同素環式もしくは芳香族の炭化水素または炭化水素混合物中
において、ことにベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、クメンまた
はシクロヘキサン中において重合反応に附されるのが有利である。ことにトルエ
ン、エチルベンゼンが好ましい。ゴムの重合は、また液状添加剤の存在下に行な
われる。この添加剤は、通常、硬質マトリックスの重合の間、また後に至るまで
添加されない。ゴムは、例えば鉱油もしくはその混合物および上述の炭化水素中
において製造される。これにより溶媒の粘度ないし量を低減させ得る。
【0021】 生成溶液としては極めて高い固体含有分が選定される。その上限は、原則的に
溶液の粘度により決定される。スチレン/ブタジエンゴムを使用する場合、その
粘度、従って含有固体分は、ことにブロック構造およびスチレン含有分により決
定される。15から50質量%、ことに20から40質量%の固体含有分を選定
するのが好ましい。
【0022】 ゴムの重合は、緩衝槽、バッファータンクを使用して、バッチ式で、または連
続的に行なわれる。連続的製造は、撹拌槽反応器(ないし撹拌反応器カスケード
)のような連続反応槽反応器(CSTR)、または充填物を充填した、またはし
ない管状反応器のような循環反応器または栓流反応器(PFR)または各種反応
器の組合わせで行なわれる。バッチ式方法は、ことに撹拌槽反応器で行なわれる
のが好ましい。
【0023】 ゴムは多官能性アルカリ金属オルガニル化合物の存在下に、重合されるか、ま
たは重合の間もしくはその後に多官能性カップリング剤、例えば多官能性アルデ
ヒド、ケトン、エステル、アンヒドリド、エポキシドを使用して結合され星型を
形成する。この場合、対称的もしくは非対称的星型ブロックが、同様のまたは相
違するブロックの結合により得られる。
【0024】 重合完了後、リビングポリマー連鎖は、カップリング剤の代わりに連鎖終結剤
で終結される。適当な連鎖終結剤は、プロトン化剤、またはルイス酸、例えば水
、アルコール、脂肪族もしくは芳香族カルボン酸、また無機酸、例えば炭酸、硼
酸である。添加される連鎖終結剤の使用量は、リビングポリマー連鎖の量に比例
する。
【0025】 ゴム溶液は、その後の取扱いを容易ならしめるため、ビニル芳香族単量体の反
応直後に希釈される。生成ゴム溶液は、必要に応じてさらにビニル芳香族単量体
を添加し、第二工程において上述のように重合される。硬質マトリックスのビニ
ル芳香族単量体に対する転化率は、一般的に90%を超え、原則的に完全な転化
をもたらし得る。
【0026】 ゴム分は、全成形材料組成物に対して、通常、5から25質量%の割合である
が、これは本質的に使用されるゴムの種類と、衝撃耐性成形材料組成物の特性に
依存して相違する。
【0027】 第二工程の反応末期に達成される固体分は、上述したゴム溶液固体分および成
形材料組成物中のゴム分として、70から90質量%、ことに75から85質量
%である。
【0028】 全く意外なことに、上述したようにアニオン重合により製造され、連鎖終結も
しくはカップリングにより、連鎖停止されたゴム溶液を使用する場合、さらに重
合開始剤を使用することなく、硬質マトリックスの重合が行なわれ得ることが見
出された。この場合、一般的には重合反応遅延効果のみを示す金属アルキル化合
物が、硬質マトリックスの反応を開始し得る。これは開始剤/遅延剤混合物を使
用する場合よりも、計量給送および制御、管理が容易となる。
【0029】 第二工程における硬質マトリックスのアニオン重合は、もっぱらマグネシウム
ジアルキル化合物の添加により開示されるのが好ましい。この場合、少なくとも
一種類の二級もしくは三級アルキル基を含有するマグネシウムジアルキルを使用
するのが好ましく、(N−ブチル)(S−ブチル)マグネシウムの使用が極めて
好ましい。
【0030】 ゴムおよび硬質マトリックスの重合は、撹拌槽反応器、循環反応器、回転盤反
応器(WO97/7766号公報参照)において、バッチ式で、または連続的に
行なわれ得る。
【0031】 生成する成形材料組成物からは、慣用の態様で、易揮発性分蒸発装置または脱
気押出機を使用し、大気圧下または減圧下に、190から320℃の温度で、溶
媒または残留単量体が除去される。除去された溶媒は、精製工程後、必要に応じ
てゴム溶液中に再使用される。混在物の堆積を回避するため比較的少量の溶媒も
随時除去され、またその後に再使用される。得られる目的生成物は、200pp
m未満、好ましくは100ppm未満、ことに50ppm未満の残留単量体を含
有する。
【0032】 ゴム粒子は、温度を制御し、かつ/もしくは過酸化物、ことに高い熱分解温度
を有する過酸化クミルを使用して架橋するのが有利な場合もある。
【0033】
【実施例】
(ゴム溶液の合成) 以下の各実施例に示される分子量および分子量分布は、テトラヒドロフランを
使用するゲル透過クラマトグラフィー(GPC)により、得られるクロマトグラ
ムをポリスチレンないしポリブタジエンによる較正を使用して評価することによ
り決定された。
【0034】 またゴム中のブタジエン留分の、スチレンおよび1,2−ビニル含有分は、1 H核磁気共鳴スペクトロスコープデータにより測定された。
【0035】 実施例1 14kgの無水トルエンを、50l容積の撹拌槽反応器に装填し、撹拌しなが
ら1610gのブタジエンと混合した。混合物を40℃に加熱し、この温度で、
シクロヘキサン中、sec−ブチルリチウム1.5モル溶液19.4gと混合し
た。一旦重合を開始すると内部温度は最高限72℃まで上昇した。17分後に、
さらに2168gのブタジエンを内部温度66から77℃で15分にわたって添
加し、この混合物を65℃でさらに30分間撹拌した。次いで2222gのスチ
レンを添加し、温度は71℃まで上昇した。60分後に、連鎖終結のために1.
6gのイソプロパノールを添加した。この際の溶液は30質量%の固体分を含有
しており、これに20kgのスチレンを添加し、固体分量割合を17.5質量%
とした。
【0036】 これにより得られるブタジエン/スチレンブロック共重合体は、Mw=308
000g/モルの平均分子量、Mw/Mn=1.09の多分散性を示した(ポリ
スチレン較正によるゲル透過性クロマトグラフィーGPCで測定)。残留未反応
ブタジエン分は10ppm未満、またスチレン分は37%、またゴムブタジエン
分の9%は1,2−ビニルタイプであった(1H核磁気共鳴スペクトルにより測 定)。ゴムの5.43%濃度トルエン溶液の粘度は42mPasであった。
【0037】 実施例2 14kgの無水トルエンを、50l容積の撹拌槽反応器に装填し、撹拌しつつ
1612gのブタジエンと混合し、32℃に加熱し、この温度でsec−ブチル
リチウム1.33モルのシクロヘキサン溶液とさらに混合した。この溶液を20
分間で62℃に加熱し、62から79℃の内部温度で25分間にわたりさらに2
813gのブタジエンを添加した。この混合物を65℃でさらに30分間撹拌し
、形成されたブタジエンブロックを、エチレンアセタートの2%濃度溶液52m
lと、1575gのスチレンを添加してカップリング処理に附した。これにより
温度は69℃に上昇し、60分後、連鎖停止のため1.4mlのイソプロパノー
ルを添加した。この溶液は30質量%の固体分を含有した。20kgのスチレン
を添加して、17.5質量%の固体分を含有するゴム溶液とした。生成ポリマー
混合物は、Mp=329000g/モルの主分子量ピークと、Mp=16600
0g/モルの他の分子量ピーク(GPC、ポリブタジエン較正)を有する二モー
ド分布を示した。残留未反応ブタジエン分は10ppm未満、分離ゴムのスチレ
ン分は26%であった。ゴムブタジエン分の12%は1,2−ビニルタイプのも
のであった(1H NMP)。ゴムの5.43%濃度トルエン溶液の濃度は97 mPasであった。
【0038】 カップリング剤としてそれぞれフェニルアセチレン、エチルアセタートおよび
ジエチルアジパートを使用して、同様に実施例3から5を実施した。それぞれの
条件および得られたゴム溶液の結果を下表に示す。
【0039】
【表1】
【0040】 実施例6 13.8kgの無水トルエンを、50l容積の撹拌槽反応器中において、22
8gのスチレンおよびシクロヘキサン中のsec−ブチルリチウム1.33モル
溶液14.2mlと撹拌下に混合した。この溶液を15分にわたって50℃まで
加熱した。次いで25分において3570gのブタジエンを添加し、内部温度は
74℃に上昇した。この反応混合物を65℃においてさらに30分間撹拌した。
次いで2100gのスチレンを添加し、温度は74℃まで上昇した。60分後、
この反応混合物に、1.4mlのイソプロパノールを添加した。この際の固体分
含有割合は30質量%であった。スチレンの添加によりこの固体分含有割合を1
5質量%に調整した。この重合体混合物は、GPC分析の結果、Mp=2960
00g/モルの分子量主ピーク、Mp=225000g/モルの第二ピークない
しショルダーとする分子量分布を示した。残存ブタジエン分は10ppmで、そ
1H NMRは分離されたゴムのスチレン分39%を示し、ブタジエン分の1 1%は1,2−ビニルタイプであった。トルエン中の5.43濃度ゴム溶液の粘
度は54mPasであった。
【0041】 (HIPS合成) 以下の各実施例に関して、降伏応力および破断時伸びは、DIN 53455
により、23℃で測定された。試験試料片はISO 3167により測定された
。またホールノッチ衝撃強さは、50mm×6mm×4mm(ホール直径3mm
)の試験試料片につきDIN 53753により23℃で測定された。
【0042】 実施例7 連続的重合を行なうため、標準アンカー撹拌器を備えた3l容積の二重壁撹拌
槽反応器を使用した。この反応器は60バールの圧力用に設計され、等温重合の
ために熱伝導媒体で熱制御可能に構成されていた。
【0043】 394g/hのスチレン、686g/hの実施例1から得られたゴム溶液およ
び17g/hの、ヘプタン/トルエン混合媒体(1:4質量部割合)中における
(n−ブチル)(s−ブチル)マグネシウムの0.16モル溶液を、100rp
mで撹拌しつつ、撹拌槽反応器中に計量、給送し、混合物温度を79℃に維持す
るように撹拌した。
【0044】 この撹拌槽反応器から排出された反応混合物を、それぞれ4l容積の2個の直
列接続された撹拌塔状反応器に移送し、第一塔状反応器を内部温度92℃で稼働
させ、第二塔状反応器において、同じ長さないし高さの2個所の加熱圏を直列に
接続し、第一加熱圏末端の内部温度が124℃、第二加熱圏末端の内部温度が1
58℃となるように稼働させた。塔状反応器排出口において、重合反応混合物を
、ミキサー中で5g/hのメタノールと混合させ、260℃に加熱された筒状部
を流過させ、圧力制御弁により減圧させ、25ミリバールの低圧に維持された容
器中に導入した。溶融体はスクリューで排出され、ペレット状に形成された。
【0045】 数時間後、装置全体を通じて安定的均衡状態が達成された。圧力は装置全体に
わたって2.9バールに下降し、固体含有分は、撹拌槽反応器出口において26
質量%に、第一塔状反応器出口において58質量%に、第二塔状反応器出口にお
いて73質量%(単量体の100%転化率に対応)になされた。またポリスチレ
ンマトリックスは164500g/モルの分子量Mw、2.95の多分散性(ポ
リディスパーシティ)Mw/Mnを示した。分布は単一モードであった。耐衝撃
性ポリスチレンを測定してスチレン分5ppm未満、エチルベンゼン分83pp
mを示し、またその降伏応力は0.27N/mm2、破断時延びは25%、ホー ルノッチ衝撃強さは12kJ/m2を示した。
【0046】 揮発物蒸散装置中の捕集された蒸気は、蒸留に附した後、実施例1における次
のゴム合成ないしゴム溶液調製に利用された。
【0047】 実施例8 511g/hのスチレン、488g/hの実施例2からのゴム溶液および17
.4g/hの、ヘプタン/トルエン混合溶媒(1:4の質量部割合)中における
(n−ブチル)(s−ブチル)マグネシウム0.16モル溶液を、100rpm
で撹拌しながら、実施例8の撹拌槽反応器中に連続的に計量給送し、撹拌により
反応混合物を86℃の一定温度に維持した。
【0048】 撹拌槽反応器からの排出物を、内径29.7mm、長さ2100mmの二重壁
管状反応器に移送した。この管状反応器は100バールまでの圧力、350℃ま
での温度に耐えるようになされており、また共流的に流される熱伝導媒体により
、反応通路に沿って等間隔で配置されている3個の温度センサを介して温度制御
される。管状反応器への入口における熱伝導媒体の温度は105℃とした。重合
反応溶液の最高温度は、管状反応器末端において184℃に達した。
【0049】 重合反応混合物が管状反応器から排出された時点において、メタノールの20
%濃度溶液を、HPLCを使用し、10m/hの割合で添加し、管状反応器末端
で静態的混合により混合物を均一化した。ポリマー溶融体はスロットルバルブに
より圧力を降下した状態で、20ミリバールに維持した低沸点分蒸散装置中に流
入せしめられ、スクリューポンプで引出され、押出され、ペレット化される。
【0050】 その後短時間で装置全体を通じて安定の均衡状態が設定された。装置全体にお
ける圧力降下は2.2バール、撹拌槽反応器出口における固体分は41質量%、
管状反応器出口におけるそれは79重量%であった(単量体の100%転化率に
相当)。ポリスチレンマトリックスは、169000g/モルの分子量および2
.62の多分散Mw/Mnを示した。さらにスチレン分は5ppm未満、エチル
ベンゼン分は5ppm以下、トルエン分は102ppm未満を示した。また耐衝
撃性ポリスチレンは、29N/mm2の降伏応力、20%の破断時延びおよび1 1kJ/m2のホールノッチ衝撃強さを示した。
【0051】 揮発分蒸散装置において捕集された蒸気は、蒸留の処理に附した後、さらに次
のゴム合成に使用され得る。
【0052】 実施例9 ここでは、内径29.7mm、長さ4200mmの二重壁管状反応器が使用さ
れた。この管状反応器は100バールまでの圧力、350℃までの温度に耐える
ように設計された。この反応器は、同じ長さの2反応圏に分割され、それぞれ反
応器送路に沿って等間隔で配設された3個の温度計により、重合反応混合物およ
び熱伝導性媒体の温度が測定される。
【0053】 387g/hのスチレン、588g/hの実施例3からのゴム溶液および17
.5g/hの開始剤溶液が、上記管状反応器に連続的に計量給送される。この開
始剤100gは、ヘプタン中、(n−ブチル)(s−ブチル)マグネシウムの0
.8モル溶液24g、シクロヘキサン中、sec−ブチルリチウムの1.6M溶
液1g、およびトルエン75gから成る。第一反応圏への入口における熱伝導性
媒体の温度は100℃、第一反応圏端部における重合反応溶液の温度は134℃
を示した。また第二反応圏への入口における熱伝導性媒体の温度は80℃、第二
反応圏端部における重合反応溶液の温度は平均して183℃を示した。
【0054】 重合反応混合物が管状反応器から排出された後、トルエン中における20質量
%濃度のメタノール溶液が、HPLCポンプを使用して10ml/hの割合で添
加され、管状反応器下流において静態的混合により混合物を均質化するために使
用された。ポリマー溶融体は、圧力降下と共に、スロットルバルブを経て、17
ミリバール維持された易揮発性分蒸散装置からスクリューポンプにより吸引され
、押出され、ペレット化された。
【0055】 短時間の経過後、装置全体を通して安定的均衡状態が達成された。装置全体に
わたる圧力降下は2.1バールであった。固体分は管状反応装置の第一区分末端
において31質量%、管状反応器からの排出口において80質量%であった。ポ
リスチレンマトリックスは、185000g/モルの分子量Mwと、2.12の
多分散性Mw/Mnを示した。また測定の結果、12ppmのスチレン分、5p
pm未満のエチルベンゼン分と、87ppmのトルエン分が認められた。耐衝撃
性のポリスチレンは、26N/mm2の降伏応力、23%の破断時延びおよび1 1kJ/mm2のホールノッチ衝撃強さを示した。
【0056】 揮発性分蒸散装置において捕集された蒸気は、蒸留に附した後、実施例3にお
ける新らたなゴム合成のために使用され得る。
【0057】 実施例10 538g/hの実施例4で得られたゴム溶液と、682g/hのスチレンとを
、100rpmで撹拌しながら、アンカー撹拌器を備えた3l容積の撹拌槽耐圧
反応器に連続給送した。これとは別に、25g/hのシクロヘキサン/トルエン
(質量割合)混合溶媒中におけるsec−ブチルリチウム0.3モル溶液と、2
4g/hのトルエン中における4質量%濃度トリイソブチルアルミニウム4質量
%溶液との混合物を、反応器に計量給送した。この混合物を調製するために、各
組成分は、12.5ml容積の管状部分に連続的に計量給送され、反応器中に導
入される。撹拌槽反応器は、内部温度が109℃に達するまで、サーモスタット
により制御された。また第一反応圏は内部温度が121℃に、第二反応圏は内部
温度が158℃にそれぞれ達するまで温度管理された。反応器から排出された反
応混合物は、メタノールの10質量%トルエン溶液20g/hと混合され、26
0℃に加熱された管状区分を走過しながら圧力降下し、圧力制御弁により25ミ
リバールに維持された低圧室中に流入する。ポリマー溶融体はスクリューにより
排出され、ペレット化された。
【0058】 数時間後に、安定操作条件が達成される。固体含有分は、第一反応器出口にお
いて29質量%、第一塔状反応器後において56質量%を示した。連続的反応装
置出口において定量的転化が認められた。全装置を通じての圧力降下は2.3バ
ールであった。ポリスチレンマトリックスは、1624000g/モルの分子量
Mw、2.68の多分散性を示した。分布は単一モードであった。分析の結果、
スチレン分は5ppm未満、エチルベンゼン分は5ppm未満、トルエン分は1
12ppmであり、また耐衝撃性ポリスチレンは、17N/mm2の降伏応力、 35%の破断時延び、14kJ/m2のホールノッチ衝撃強さを示した。
【0059】 易揮発性分蒸散装置内で捕集された蒸気は、実施例4における次のゴム合成に
使用された。
【0060】 実施例11 1252g/hの実施例5からのゴム溶液、および603g/hのスチレンを
、アンカー撹拌器を備えた3l容積の耐圧撹拌槽反応器に、100rpmで撹拌
しながら連続的に計量給送した。これとは別に、37g/hの、シクロヘキサン
/トルエン(質量割合1:4)の混合溶媒中におけるsec−ブチルリチウム0
.32モル溶液と、18g/hの、トルエン中における8質量%濃度トリイソブ
チルアルミニウム溶液とを、上記反応器に計量給送した。そのために、各組成分
は、12.5ml容積の管状部分内で混合され、反応器中に導入された。撹拌槽
反応器は、サーモスタットにより内部温度が112℃となるように制御された。
【0061】 上記溶液は、同一寸法の2個の加熱圏を備えた、4l容積の撹拌塔状反応器に
移送された。第一加熱圏の内部温度は125℃に、第二加熱圏のそれは172℃
に制御された。この反応器からの排出反応混合物を、10質量%濃度のメタノー
ルのトルエン溶液20g/hと混合した。この混合物はミキサーを経て、260
℃に加熱された管状部分に、圧力降下を伴なって給送され、圧力制御バルブを経
て、25ミリバールに維持された低圧室に導入される。このポリマー溶融体はス
クリューにより排出され、ペレット化された。
【0062】 短時間後に安定操作条件が達成された。固体含有分は、第一反応器からの出口
において36質量%であって、連続的重合装置からの出口において定量的転化が
認められた。ポリスチレンマトリックスは、171000g/モルの分子量Mw
および2.83の多分散性Mw/Mnを示し、分布は単一モードであった。分析
の結果、スチレン分は5ppm未満、エチルベンゼン分は5ppm未満、スチレ
ン分は96ppmであった。この耐衝撃性ポリスチレンは、20N/mm2の降 伏応力、36%の破断時延び、15kJ/m2のホールノッチ衝撃強さを示した 。
【0063】 蒸気液化装置で捕集された蒸気は、蒸留後、実施例5におけるような他のゴム
合成のために使用された。
【0064】 実施例12 連続的重合のため、標準アンカー撹拌機を具備する、内容積1.9lの二重壁
撹拌槽反応器を使用した。反応器は60バールの圧力に耐えるように設計されて
おり、恒温重合のため、伝熱媒体で温度制御し得るようになされていた。
【0065】 280g/hのスチレン、796g/hの実施例6からのゴム溶液、および質
量比1:4のヘプタン/トルエン混合溶媒中の、(n−ブチル)(s−ブチル)
マグネシウム0.16モル溶液を、100rpmで撹拌しながら、撹拌槽反応器
中に連続的に計量給送し、混合物を94℃の恒温に維持するように撹拌した。
【0066】 撹拌槽反応器から排出された材料を、直列に接続されたそれぞれ4l容積の2
個の撹拌塔状反応器に移送した。第一の塔状反応器は内部温度102℃で稼働さ
れた。第二塔状反応器内の温度は、直列に配置された2個の等長加熱圏により、
第一加熱圏端部における内部温度が122℃、第二加熱圏端部における内部温度
が160℃となるように調整した。塔状反応器からの出口において、重合反応混
合物は、混合装置により、1:1のメタノール/水混合液5g/hと混合され、
260℃に加熱された管状区域を流過し、圧力制御弁を経て圧力降下を伴ないつ
つ、25ミリバールに維持された低圧容器内に流過させた。この生成溶融体はス
クリューで排出され、ペレット化された。
【0067】 数時間後に、各部分において安定な均衡状態が成立した。全体にわたる圧力降
下は2.8バール、固体分は撹拌槽反応器からの出口において37質量%、第一
塔状反応器からの出口において58質量%であった。定量的転化は、第二塔状反
応器からの出口において認められた。ポリスチレンマトリックスの分子量Mwは
、152000g/モル、多分散性(ポリディスパーシティ)Mw/Mnは、2
.62を示し、分子量分布は単一モードであった。含有分として、スチレンは5
ppm未満、エチルベンゼンは5ppm未満、トルエンは52ppmであった。
この成形用材料は、28N/mm2の降伏応力、13kJ/m2のホールノッチ衝
撃強さ、94℃の熱変形温度(Vicat B/50)、3.9cm3/10分 の溶融速度MVR(ISO 1133、200/5)を示した。電子顕微鏡写真
は、気胞状粒子を示し、平均粒径は3.2mmであった。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年1月14日(2000.1.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AU,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,GE, HU,ID,IL,IN,JP,KR,KZ,LT,L V,MK,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG ,SI,SK,TR,UA,US (72)発明者 フィッシャー,ヴォルフガング ドイツ、D−69190、ヴァルドルフ、ハイ ドンシュトラーセ、17 (72)発明者 モールス,ライナー ドイツ、D−76726、ゲルマースハイム、 ダンツィガー、シュトラーセ、5 (72)発明者 ヴァルツェラン,フォルカー ドイツ、D−67273、ヴァイゼンハイム、 ズュートティロラー、リング、32 Fターム(参考) 4J015 DA03 DA04 DA05 DA10 4J026 AA17 AA68 AC10 AC11 AC16 AC18 AC32 BA04 BA05 BA06 DA02 DA08 DA20 DB02 DB09 DB17 DB24 DB25 DB34 DB40 GA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期表第2もしくは第3主族元素または第2副族元素の有機
    金属化合物の存在下において、ビニル芳香族単量体をアニオン重合させることに
    より、ビニル芳香族単量体から成る硬質マトリックス中に分散されたゴムから成
    る軟質相を含有する、耐衝撃性の熱可塑性成形材料組成物を製造する方法。
  2. 【請求項2】 使用される有機金属化合物が、トリアルキルアルミニウム化
    合物もしくはジアルキルマグネシウム化合物であることを特徴とする、請求項1
    の方法。
  3. 【請求項3】 使用されるゴムが、スチレン/ブタジエンブロック共重合体
    、またはスチレン/ブタジエンブロック共重合体とブタジエン単独重合体との混
    合物であって、スチレン分がゴム全量に対して5から50質量%であることを特
    徴とする、請求項1または2の方法。
  4. 【請求項4】 第一工程において、ブタジエンおよびスチレンを、脂肪族、
    同素環式または芳香族炭化水素あるいは炭化水素混合溶媒中で、アニオン重合さ
    せることにより、固体分を15から50質量%の範囲で含有するゴム溶液を調製
    し、これを連鎖停止剤および/またはカップリング剤と反応させ、次いでビニル
    芳香族単量体で希釈し、第二工程において、さらに溶媒を添加することなく、硬
    質マトリックスを重合させて、これに対して少なくとも90%の転化率で相転換
    させることを特徴とする、請求項1から3のいずれかの方法。
  5. 【請求項5】 使用される炭化水素が鉱油であることを特徴とする、請求項
    4の方法。
  6. 【請求項6】 硬質マトリックスの重合を、さらにアニオン重合開始剤を添
    加することなく行なうことを特徴とする、請求項4または5の方法。
  7. 【請求項7】 ゴムと硬質マトリックスの重合を連続的に行なうことを特徴
    とする、請求項4から6のいずれかの方法。
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