JP2002372622A - 複合位相差板、円偏光板及び液晶表示装置、有機el表示装置 - Google Patents

複合位相差板、円偏光板及び液晶表示装置、有機el表示装置

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JP2002372622A
JP2002372622A JP2001179940A JP2001179940A JP2002372622A JP 2002372622 A JP2002372622 A JP 2002372622A JP 2001179940 A JP2001179940 A JP 2001179940A JP 2001179940 A JP2001179940 A JP 2001179940A JP 2002372622 A JP2002372622 A JP 2002372622A
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liquid crystal
polarizing plate
retardation
plate
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JP2001179940A
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Hiroyuki Yoshimi
裕之 吉見
Hisashi Yamaoka
尚志 山岡
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全可視光域など、広い波長域にわたって1/
4波長の位相差を与えることができ、高性能、かつ低コ
ストで容易に製造可能な複合位相差板、円偏光板及びそ
れを用いた広視野角液晶表示装置、有機EL表示装置を
提供する。 【解決手段】 透明ポリマーフィルムを延伸してなる、
実質的に可視光の1/2波長の位相差値を有する位相差
フィルム上に、液晶性化合物からなる、実質的に可視光
の1/4波長の位相差値を有する複屈折層を形成してい
なる複合位相差板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、延伸された制御透
明支持体に、液晶性化合物からなる複屈折層を有する複
合位相差板、円偏光板及びそれを用いた液晶表示装置、
有機EL表示装置に関する。特に、反射型液晶表示装
置、光利用効率の高い広視野角液晶表示装置、有機EL
(エレクトロルミネッセンス:Electroluminescence)
表示装置に用いられる反射防止用のλ/4板として有効
な複合位相差板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ツイストネマチック(TN)型やスーパ
ーツイストネマチック(STN)型の液晶セルを用いた
TFT(Thin Film Transistor)型等の液晶表示装置
が、応答速度性や表示コントラスト性等に着目されて、
ワードプロセッサやパーソナルコンピュータをはじめと
するOA機器など、種々の装置の表示手段として広く普
及している。しかし、見る角度(視角)、特に斜めから
の視角でのコントラストの低下が大きいことから、その
視角特性を改善するため、従来より液晶セルの片側又は
両側に、位相差板(位相差フィルム)を配置している。
そして、従来、1枚の延伸フィルムを用いた1/2波長
板(λ/2板とも言う)や1/4波長板(λ/4板とも
言う)が知られている。
【0003】しかし、これらの1/2波長板や1/4波
長板は、その位相差が波長ごとに異なり、1/2波長板
や1/4波長板として機能する波長が、特定のものに限
られる問題点があった。すなわち、例えば波長550n
mの光に対して1/4波長板として機能するものの場
合、波長が450nmや650nmの光に対しては1/
4波長板として機能しないため、偏光板に接着して円偏
光板とした場合、波長が550nmでない青色光に対し
ては反射防止機能等を発揮しないため、ディスプレイな
どが青く見える問題点があった。
【0004】前記問題を解決するため、広い波長域にわ
たって1/2波長板や1/4波長板として機能する波長
板や、偏光板が開発されてきた。例えば、可視光全般に
わたって一定の位相差(例えば、1/4波長)を与える
広帯域の位相差板として、1/4波長と1/2波長の位
相差を与える複数の延伸フィルムを、光軸を交差させて
積層してなる1/4波長板が提案されている(特開平5
−100114号公報)。また、透明支持体に配向膜を
塗布し、ラビング処理後に液晶性分子を含む光学異方性
層を積層する事で、同様の効果を狙った1/4波長板
(π/2)も提案されている(特開2001−4837
号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、λ/4
板などの製造に当たり、位相差の異なる複数の延伸フィ
ルムを積層する方法では、フィルムの積層によって、位
相差板が厚くなるという課題を有している。また、透明
支持基板に液晶性化合物を含む光学異方性層を積層する
方法では、位相差板が、透明支持基板と液晶層と複屈折
フィルム層から形成されるため、積層数が多くなり、製
造工程が煩雑になる等の問題がある。さらに性能の良い
λ/4板を作成するためには、λ/4板を1層と、λ/
2板を2層以上積層する必要があることから、積層数が
多くなるほど、特に厚みの点で問題となり、近年の軽量
薄型を訴求する液晶表示装置に適さなくなる。
【0006】また、EL表示装置では、外光がEL素子
の電極に反射して表示のさまたげになり、視認性が低下
する問題があった。これを改善するために、偏光板とλ
/4板の積層体(円偏光板)を、光取り出し面に取付け
る方法も提案されている(特開平8−321381号公
報)が、厚みが厚くなる問題がある。
【0007】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、全可視光域など、広い波長域にわたって1/4波長
の位相差を与えることができ、高性能、かつ低コストで
容易に製造可能な複合位相差板、円偏光板及びそれを用
いた広視野角液晶表示装置、有機EL表示装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の特開平
5−100114号公報等において本発明者らが提案し
た、1/4波長と1/2波長の位相差を有する複数の延
伸フィルムを、光軸を交差させて積層してなる広帯域λ
/4板の作用機構に鑑み、前記位相差板が有する厚みに
関する課題を解決したものであり、位相差フィルムにこ
れと異なる複屈折を示す液晶層を組合せる。本発明によ
れば、最小限の構成で高性能の位相差板を提供すること
ができる。
【0009】本発明の複合位相差板は、透明ポリマーフ
ィルムを延伸してなる、実質的に可視光の1/2波長の
位相差値を有する位相差フィルム上に、液晶性化合物か
らなる、実質的に可視光の1/4波長の位相差値を有す
る複屈折層が形成されていることを特徴とする。これに
より、容易に広帯域位相差板が得られる。
【0010】すなわち、λ/4板を得るためには、少な
くとも1層のλ/2板とλ/4板を積層する必要があ
り、さらに高性能のλ/4板を得るためには、λ/4板
1層とλ/2板2層を積層することが実用上好ましい
が、本発明によれば、基材としてλ/2板を用い、その
基材上に液晶性化合物を含む複屈折層(λ/4板)を形
成することにより、最小限の構成で薄型の複合位相差板
が得られる。
【0011】前記複合位相差板においては、前記位相差
フィルムが、光弾性係数50×10 -132/N以下のポ
リマーフィルムを延伸したものであることが好ましい。
これにより、外部環境(熱、温度)による位相差値変化
が抑えられ、信頼性が向上し、表示の均一性が得られ
る。
【0012】次に、本発明の円偏光板は、前記の複合位
相差板と偏光板との積層体からなることを特徴とする。
これにより、高性能の円偏光板となる。前記積層体にお
いては、前記偏光板が、前記位相差フィルムに積層され
ていることが好ましい。
【0013】前記円偏光板においては、複屈折層におけ
る波長分散値△n400/△n550(但し、△n400:波長
400nmでの複屈折率、△n550:波長550nmで
の複屈折率)が、位相差フィルムにおける前記波長分散
値よりも大きいことが好ましい。
【0014】また、前記円偏光板においては、偏光板の
透過軸と位相差フィルムの遅相軸が、実質的に平行また
は直交関係にあることが好ましい。
【0015】さらに、本発明の液晶表示装置は、前記の
複合位相差板又は円偏光板を、液晶セルの少なくとも片
側に配置したことを特徴とし、本発明のEL表示装置
は、前記の複合位相差板又は円偏光板を、有機EL表示
セルの少なくとも片側に配置したことを特徴とする。本
発明の複合位相差板や、又はこれに偏光板を積層して円
偏光板としたものを、適宜な角度をなすように、表示セ
ルに接着ないし粘着することにより、ディスプレイ等の
表面反射が抑制され、視認性に優れる広視野角のディス
プレイを提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の複合位相差板は、透明フ
ィルムを延伸してなる、実質的に可視光の1/2波長の
位相差値を有する位相差フィルム上に、液晶性化合物か
らなる、実質的に可視光の1/4波長の位相差値を有す
る複屈折層が形成されているものである。以下、本発明
を詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の複合位相差板の一例とし
て、基本的な構成を示す模式図である。図1に示すよう
に、透明フィルムを延伸してなる位相差フィルム1(λ
/2板)上に、液晶性化合物を含む複屈折層2(λ/4
板)が積層されている。
【0018】本発明において、位相差フィルムは、特定
波長(λ)において、実質的にλ/2の位相差を有して
いるものであれば良く、また、複屈折層は、実質的にλ
/4の位相差を有しているものであれば良い。実用上
は、可視領域のほぼ中間の波長である550nmにおい
て、位相差がλ/2、λ/4であることが好ましい。例
えば、特定波長(λ)を550nmとした場合、λ/2
板として用いる位相差フィルムのレタデーション値(波
長550nm)は、240〜290nmであることが好
ましく、より好ましくは250〜280nmである。同
様に、1/4板として用いる複屈折層のレタデーション
値(波長550nm)は、110〜145nmであるこ
とが好ましく、120〜140nmであることがより好
ましい。なお、液晶セルに本発明の複合位相差板を実装
する場合には、液晶の配向による複屈折を考慮して設計
する必要があるため、上記のレタデーション値は、λ/
2板であっても200〜300程度、λ/4板であって
も80〜200程度で設計する場合もある。
【0019】位相差フィルムは、透明ポリマーフィルム
を、適宜な方法で延伸することにより形成される。透明
ポリマーフィルムは、特に限定されず、フィルム延伸に
より光学異方性を付与することができる、光透過性のポ
リマーフィルムを用いることができ、光透過率が70%
以上、好ましくは80%以上、特に85%以上の透光性
に優れるフィルムが好ましい。複屈折のムラを少なくす
るため、ソルベントキャスト法により製造されたものが
好ましく用いられる。ポリマーフィルムとしては、一般
には、安定した延伸処理により均質な延伸フィルムを得
る点などより、3mm以下、好ましくは1μm〜1m
m、特に好ましくは5〜500μmの厚さのフィルムが
用いられる。
【0020】また、前記ポリマーとしては、特に限定さ
れず、フィルム延伸により光学異方性を付与できるポリ
マーが好ましく用いられるが、信頼性を考慮すると、ポ
リマーの光弾性係数が、50×10-132/N以下であ
ることが好ましい。ここで、前記ポリマーとしては、例
えば、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン
など)、ポリノルボルネン系ポリマー、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリスルホ
ン、ポリアリレート、ポリビニルアルコール、ポリメタ
クリル酸エステル、ポリアクリル酸エステルおよびセル
ロースエステルや、これらの共重合体等が挙げられる。
前記ポリマーは、単独で又は混合物として用いてもよ
い。
【0021】ポリマーフィルムの延伸方法は、特に限定
されず、一軸延伸、二軸延伸など、公知の延伸方法が用
いられる。一軸延伸方法としては、2つ以上のロールの
周速差を利用した縦一軸延伸が好ましい。二軸延伸方法
としては、一軸延伸に加えて、テンターによる幅方向延
伸を付与する方法が好ましく、この際、フィルム長手方
向を遅相軸とすることが好ましい。また、遅相軸を長手
方向に対して90°方向とするためには、一軸延伸方法
ではテンター延伸により、二軸延伸方法では遅相軸を長
手方向に対して90°方向になるよう延伸軸を制御すれ
ばよい。延伸倍率は、延伸方法によって異なるが、通常
ポリマーフィルムを1〜200%延伸する。
【0022】延伸された位相差フィルムの厚さは、使用
目的に応じた位相差などにより適宜に決定することがで
きるが、一般には1mm以下、好ましくは1〜500μ
m、特に好ましくは5〜300μmである。
【0023】液晶性化合物としては、棒状液晶性化合物
が好ましい。液晶性化合物は、実質的に均一に配向して
いることが好ましく、実質的に均一に配向している状態
で固定されていることがさらに好ましく、重合反応によ
り液晶性化合物が固定されていることが最も好ましい。
液晶性化合物の配向は、ホモジニアス配向にすることが
好ましい。
【0024】棒状液晶性化合物としては、アゾメチン
類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニル
エステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカル
ボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキ
サン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ
置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、ト
ラン類およびアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル
類が好ましく用いられる。以上のような低分子液晶性化
合物だけではなく、高分子液晶性化合物も用いることが
できる。
【0025】液晶性化合物を配向させる方法としては、
例えば、前記位相差フィルム上に配向膜を形成し、この
配向膜の配向処理表面に液晶性化合物の溶液を展開し、
熱処理や光処理を施す方法などを用いることができる。
配向膜の形成は、ポリマーの薄膜を形成し、その表面を
ラビング処理する方法や、光配向膜を用い、これを偏光
照射する方法などが好ましい。ラビング処理は、ポリマ
ー薄膜表面を、紙や布で一定方向に数回こすることによ
り実施する。また、前記ポリマー薄膜は、複屈折のムラ
を少なくするため、ソルベントキャスト法により製造さ
れたものが好ましい。
【0026】ここで、配向膜形成用ポリマーとしては、
前述したものと同様のポリマーが挙げられる。また、配
向膜の厚さは、特に限定されないが、一般に、20〜5
00nmであることが好ましく、より好ましくは50〜
200nmであり、特に好ましくは50〜100nmで
ある。また、配向膜上に形成される液晶層の厚さは、配
向の乱れや透過率低下の防止の点より、一般に、0.1
〜10μmであるが、所望の位相差値によって決定すれ
ばよい。
【0027】なお、前記液晶層の積層数は任意である
が、吸収損失や積層界面における反射損失などによる透
過率や視認性の低下を抑制する観点より、積層数は少な
いほど有利であり、λ/4板として機能する液晶層を少
なくとも1層有する積層体とすることが好ましい。
【0028】位相差フィルムと液晶性化合物からなる複
屈折層との積層にあたっては、接着性を向上させるた
め、位相差フィルムの表面および/または液晶化合物層
の表面に、グロー放電処理、コロナ放電処理、紫外線
(UV)処理および火炎処理などの表面処理を施しても
よい。また、積層には、粘着剤等の適宜な接着手段を用
いることもできる。
【0029】上記の複合位相差板に偏光板を積層するに
際しては、複合位相差板を構成する層のうち、可視光の
1/2波長の位相差値を有する層(位相差フィルム)
に、偏光板を積層することが好ましい。このような配置
をとることにより、広帯域の円偏光板を作製することが
可能となる。
【0030】また、偏光板と複合位相差板との積層配置
は、任意に設定することができる。
【0031】偏光板は、偏光フィルムの片側又は両側
に、適宜の接着層を介して保護層となる透明保護フィル
ムを接着したものからなる。偏光フィルムとしては、特
に限定はなく、例えばポリビニルアルコール(PVA)
系フィルムや部分ホルマール化ポリビニルアルコール系
フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化
フィルムの如き親水性高分子フィルムに、ヨウ素及び/
又は二色性染料を吸着させて延伸したもの、ポリビニル
アルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理
物の如きポリエン配向フィルム等からなる偏光フィルム
などがあげられる。中でも、ヨウ素又は二色性染料を吸
着配向させたポリビニルアルコール系フィルムが好まし
い。偏光フィルムの厚さは、特に限定されるものではな
いが、1〜80μmが一般的であり、特に2〜40μm
が好ましい。なお、偏光フィルムの透過軸は、フィルム
の延伸方向に垂直な方向に相当する。
【0032】偏光フィルムの片側又は両側に設ける透明
保護層となる保護フィルム素材としては、適宜な透明フ
ィルムを用いることができる。中でも、透明性や機械的
強度、熱安定性や水分遮蔽性等に優れるポリマーからな
るフィルム等が好ましく用いられる。そのポリマーの例
としては、トリアセチルセルロースの如きアセテート系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
イミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂及びアクリル系樹
脂等があげられるが、これに限定されるものではない。
保護層は、微粒子の含有によりその表面が微細凹凸構造
に形成されていてもよい。
【0033】偏光特性や耐久性などの点より、特に好ま
しく用いることができる透明保護フィルムは、表面をア
ルカリなどでケン化処理したトリアセチルセルロースフ
ィルムである。透明保護フィルムの厚さは、任意である
が一般には偏光板の薄型化などを目的に500μm以
下、好ましくは5〜300μm、特に好ましくは5〜1
50μmとされる。なお、偏光フィルムの両側に透明保
護フィルムを設ける場合、その表裏で異なるポリマー等
からなる透明保護フィルムを用いてもよい。また、前述
した如く、前記の位相差フィルムを、偏光板の片側の保
護フィルムとして用いてもよい。
【0034】偏光子と保護層である透明保護フィルムと
の接着処理は、特に限定されるものではないが、例え
ば、アクリル系ポリマーやビニルアルコール系ポリマー
からなる接着剤、あるいは、ホウ酸やホウ砂、グルタル
アルデヒドやメラミン、シュウ酸などのビニルアルコー
ル系ポリマーの水溶性架橋剤から少なくともなる接着剤
等を介して行うことができる。これにより、湿度や熱の
影響で剥がれにくく、光透過率や偏光度に優れるものと
することができる。かかる接着層は、水溶液の塗布乾燥
層等として形成されるものであるが、その水溶液の調製
に際しては必要に応じて、他の添加剤や、酸等の触媒も
配合することができる。特に、PVAフィルムとの接着
性に優れる点から、ポリビニルアルコールからなる接着
剤を用いることが好ましい。
【0035】偏光板と複屈折層を積層する方法は、特に
限定されるものではなく、透明性の高いものであれば、
接着剤、粘着剤等を適宜使用することができる。その他
の方法としては、偏光板の保護層として用いられるポリ
マーフィルム上に配向膜を形成し、その上に複屈折層を
形成した後、位相差フィルムをその上に接着剤や粘着剤
による貼り合わせにて積層することも可能である。その
後、ポリマーフィルムを偏光フィルムと接着し、他方に
はポリマーフィルムのみを接着すれば良い。このような
方法で積層する場合には、位相差フィルムを、偏光板の
片側の保護フィルムとして使用できる。
【0036】また、偏光板と複合位相差板の積層に用い
られる接着剤(粘着剤)としては、特に限定はなく、例
えばアクリル系、シリコーン系、ポリエステル系、ポリ
ウレタン系、ポリエーテル系、ゴム系等の透明な感圧接
着剤など、適宜な接着剤を用いることができる。光学フ
ィルム等の光学特性の変化を防止する点より、硬化や乾
燥の際に高温のプロセスを要しないものが好ましく、長
時間の硬化処理や乾燥時間を要しないものが望ましい。
また加熱や加湿条件下に剥離等を生じないものが好まし
く用いられる。
【0037】かかる点より、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸等のモノマーを重合して得ら
れる、質量平均分子量が10万以上、ガラス転移温度0
℃以下のアクリル系ポリマーからなるアクリル系感圧接
着剤が特に好ましく用いられる。また、アクリル系感圧
接着剤は、透明性や耐候性や耐熱性などに優れる点から
も好ましい。なお、屈折率が異なるものを積層する場合
には、反射損の抑制などの点より、中問の屈折率を有す
る接着剤等が好ましく用いられる。
【0038】接着剤には、必要に応じて、例えば天然物
や合成物の樹脂類、ガラス繊維やガラスビーズ、金属粉
やその他の無機粉末等からなる充填剤や、顔料、着色剤
や酸化防止剤などの適宜な添加剤を配合することもでき
る。また微粒子を含有させて光拡散性を示す接着剤層と
することもできる。
【0039】本発明の複合位相差板および円偏光板は、
反射型液晶表示装置や有機EL表示装置の反射防止用の
λ/4板として有効に用いられるが、その実用に際して
は、複合位相差板又は円偏光板を、各表示装置の製造過
程で順次別個に積層することによっても形成できるが、
予め積層することにより、品質の安定性や積層作業性等
に優れ、各表示装置の製造効率を向上させうる利点等が
ある。
【0040】前述した複合位相差板や偏光板等には、液
晶セル等の他部材と接着するための粘着層を設けること
もできる。その粘着層は、アクリル系等の従来に準じた
適宜な粘着剤にて形成することができる。偏光板や光学
フィルムに設けた粘着層が表面に露出する場合には、そ
の粘着層を実用に供するまでの間、汚染防止等を目的に
セパレータにて仮着カバーすることが好ましい。セパレ
ータは、上記の透明保護フィルム等に準じた適宜な薄葉
体に、必要に応じシリコーン系や長鎖アルキル系、フッ
素系や硫化モリブデン等の適宜な剥離剤による剥離コー
トを設ける方式などにより形成することができる。
【0041】なお、上記した位相差フィルムや液晶層、
偏光子や透明保護層や接着剤層などの各層は、例えばサ
リチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノール系化合
物、ベンゾトリアゾール系化合物、シアノアクリレート
系化合物、ニッケル錯塩系化合物等の紫外線吸収剤で処
理する方式などにより、紫外線吸収能をもたせることも
できる。
【0042】本発明の複合位相差板および円偏光板は、
液晶表示装置や有機EL表示装置等の各種装置の形成に
用いることができる。特に、偏光板を液晶セルの片側又
は両側に配置してなる反射型や半透過型の液晶表示装置
や、有機EL表示セルを備えた平面ディスプレイ等に好
ましく用いることができる。なお、本発明の複合位相差
板を液晶セルに実装する場合は、液晶の配向による複屈
折を考慮した設計にする必要があり、λ/2板の位相差
値や、偏光板との交差角度は、適宜調整する必要があ
る。
【0043】具体的には、液晶セルの片側又は両側に偏
光板を配置した液晶表示装置や、照明システムにバック
ライトあるいは反射板を用いたものなど、適宜な液晶表
示装置を形成することができる。偏光板を用いた液晶表
示装置の場合、位相差フィルムは、液晶セルと偏光板、
特に視認側の偏光板との間に配置することが反射防止の
点などより好ましい。さらに、液晶表示装置の形成に際
しては、例えばプリズムアレイシートやレンズアレイシ
ート、光拡散板やバックライトなどの適宜な部品を適宜
な位置に1層又は2層以上配置することができる。
【0044】
【実施例】以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更
に具体的に説明する。
【0045】(実施例1)厚さ100μm、幅500m
m、長さ500mの光学的に等方性のロール状ノルボル
ネンフィルム(光弾性係数:5×10-132/N)を、
175℃にて一軸延伸して、位相差フィルムを得た。位
相差フィルムの位相差値(△nd)は270nm(測定
波長:560nm)であった。
【0046】次に、この位相差フィルム上に、1質量%
のポリビニルアルコール(日本合成化学製NH−18)
水溶液を塗布し、90℃で乾燥し、膜厚約0.01μm
以下の皮膜を形成した。その表面を、フィルムの長手方
向に対して65°の方向にラビング処理し、配向膜を形
成した。その上に、化1の構造の反応性棒状ネマティッ
ク液晶と光重合開始剤の混合物を、約1.5μmの厚さ
で製膜し、90℃で1分間熱処理した後、紫外線架橋を
行うことにより、面内位相差140nmの位相差値を持
つ層を得た。
【0047】
【化1】
【0048】得られた複合位相差板の270nm側に、
アクリル系感圧接着剤(日東電工製)を用いて、偏光板
(日東電工製「SEG1425DU」)を貼り合わせ、
円偏光板を作製した。この円偏光板の構成を図2に示
す。偏光板3の偏光軸とλ/2位相差フィルム1の面内
の遅相軸(延伸方向)との角度は20°、偏光板3とλ
/4液晶コーティング層2の面内の遅相軸(ラビング方
向)との角度は85°に設定した。
【0049】(比較例1)厚さ100μm、幅500m
m、長さ500mの光学的に等方性のロール状ノルボル
ネンフィルムを175℃にて一軸延伸して、λ/2板と
λ/4板の位相差フィルムを得た。位相差フィルムの位
相差値(△nd)は140nmと270nm(測定波
長:560nm)であった。
【0050】得られた位相差フィルムに、アクリル系感
圧接着剤(実施例1と同様)を用いて、偏光板(日東電
工製SEG1425DU)を貼り合わせ、円偏光板を作
製した。偏光板の構成は、偏光板の偏光軸と270nm
位相差フィルムの面内の遅相軸(延伸方向)との角度は
22°、偏光板と140nm位相差フィルムの面内の遅
相軸(延伸方向)との角度は80°に設定した。
【0051】実施例および比較例で得られた円偏光板の
特性を、KOBRA21−ADH(王子計測機器製)で
調べた結果を表1に示す。
【0052】
【表1】 円偏光板の厚み(μm) 円偏光特性 実施例1 340 良 好比較例1 415 良 好
【0053】表から明らかなように、実施例1では、厚
みに関しても薄く設計でき、円偏光板としての性能も良
好で、可視光でほぼ完全にλ/4を示すフィルムができ
た。他方、比較例1では円偏向特性は、実施例1とほぼ
同等であるが、厚みの点で厚く問題がある。
【0054】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の積層位相
差板は、低コストで容易に製造可能であり、かつ広い波
長域にわたって1/4波長板として機能する。特に、反
射防止用のλ/4板として有効である。また、この複合
位相差板と偏光板を積層することにより、可視光領域の
光の反射を防止する広帯域の反射防止フィルターとして
有用な円偏光板を得ることができる。さらに、これを各
種表示装置に実装することにより、視認性に優れた広視
野角の液晶表示装置や有機EL表示装置を実現できる。
よって、その工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合位相差板の構成例を示す断面図で
ある。
【図2】本発明の円偏光板の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 λ/2板(位相差フィルム) 2 λ/4板(液晶層) 3 偏光板 a 偏光版の偏光軸 b λ/2板(位相差フィルム)の面内の遅相軸 c λ/4板(液晶層)の面内の遅相軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/22 H05B 33/22 Z Fターム(参考) 2H049 BA02 BA03 BA06 BA07 BA42 BB03 BB51 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA11X FB02 LA02 LA11 LA19 3K007 AB17 AB18 BB06 DA01 DB03 EB00 5G435 AA01 BB05 BB12 GG04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明ポリマーフィルムを延伸してなる、
    実質的に可視光の1/2波長の位相差値を有する位相差
    フィルム上に、液晶性化合物からなる、実質的に可視光
    の1/4波長の位相差値を有する複屈折層が形成されて
    いることを特徴とする複合位相差板。
  2. 【請求項2】 前記位相差フィルムが、光弾性係数50
    ×10-132/N以下のポリマーフィルムを延伸したも
    のである請求項1に記載の複合位相差板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の複合位相差板と
    偏光板との積層体からなることを特徴とする円偏光板。
  4. 【請求項4】 前記偏光板が、前記位相差フィルムに積
    層されている請求項3に記載の円偏光板。
  5. 【請求項5】 前記複屈折層における波長分散値△n
    400/△n550(但し、△n400は波長400nmにおけ
    る複屈折率、△n550は波長550nmにおける複屈折
    率である)が、前記位相差フィルムにおける前記波長分
    散値よりも大きい請求項3又は4に記載の円偏光板。
  6. 【請求項6】 前記偏光板の透過軸と前記位相差フィル
    ムの遅相軸が、実質的に平行または直交関係にある請求
    項3〜5のいずれかに記載の円偏光板。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2に記載の複合位相差板
    を、液晶セルの少なくとも片側に配置したことを特徴と
    する液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項3〜6のいずれかに記載の円偏光
    板を、液晶セルの少なくとも片側に配置したことを特徴
    とする液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1又は2に記載の複合位相差板
    を、有機EL表示セルの少なくとも片側に配置したこと
    を特徴とする有機EL表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項3〜6のいずれかに記載の円偏
    光板を、有機EL表示セルの少なくとも片側に配置した
    ことを特徴とする有機EL表示装置。
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