JP2002372390A - 流下液膜式蒸発器用伝熱管 - Google Patents

流下液膜式蒸発器用伝熱管

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JP2002372390A
JP2002372390A JP2001177516A JP2001177516A JP2002372390A JP 2002372390 A JP2002372390 A JP 2002372390A JP 2001177516 A JP2001177516 A JP 2001177516A JP 2001177516 A JP2001177516 A JP 2001177516A JP 2002372390 A JP2002372390 A JP 2002372390A
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heat transfer
tube
projection
projections
protrusions
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JP2001177516A
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Yoshio Tada
義男 多田
Chikara Saeki
主税 佐伯
宏行 ▲高▼橋
Hiroyuki Takahashi
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D1/00Evaporating
    • B01D1/06Evaporators with vertical tubes
    • B01D1/065Evaporators with vertical tubes by film evaporating
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/10Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
    • F28F1/42Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being both outside and inside the tubular element
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管外面における冷媒の濡れ拡がり性、特に、
管軸方向に沿った冷媒の濡れ拡がり性を向上させ、伝熱
性能の向上を図った流下液膜式蒸発器用伝熱管を提供す
る。 【解決手段】 伝熱管本体1の外表面1aに3種類の突
起2、3及び4を形成する。複数個の突起2乃至4は夫
々螺旋状に相互に平行な方向に沿って配列され、突起群
2a乃至4aを構成する。突起群2a乃至4aは各1群
ずつ設けられている。突起2乃至4の間隔P2乃至P4
は、0.35mm≦P4<P3<P2≦0.95mmと
し、突起2乃至4の高さh2乃至h4は、0.1mm≦
h4<h3<h2≦0.5mmとする。また、管軸方向
における突起群2a乃至4aの配列間隔は、夫々0.7
2乃至1.12mmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管外面に冷媒を流
下して管外面に液膜を形成し、この冷媒を蒸発させるこ
とにより管内を通流する流体との間で熱交換を行う流下
液膜式蒸発器用伝熱管に関する。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷温水機は、吸収液(例えば、臭
化リチウム水溶液)に冷媒(例えば水)の蒸気を吸収さ
せる吸収器と、前記吸収液から前記冷媒の蒸気を取出す
再生器と、この取り出された前記冷媒を凝縮させる凝縮
器と、凝縮された冷媒を蒸発させて熱交換を行う蒸発器
とを備えた冷凍サイクルシステムである。吸収式冷温水
機はフロン等の温暖化係数が高い冷媒を使用しないこと
が特徴である。
【0003】特に、近時、環境問題が重要視されるよう
になっているため、熱交換性能は良好だが温暖化係数が
高いフロン冷媒を使用することなく高い熱効率を得られ
る吸収式冷温水機は、環境に優しい大型建築物用冷凍サ
イクル及び地域冷暖房システムとして開発及び普及が急
速に進んでいる。これに伴い、吸収式冷温水機の最重要
部を担う伝熱管の高性能化の要求が益々強くなってい
る。
【0004】吸収式冷温水機等の流下液膜式蒸発器で
は、内部の圧力を低く維持した筐体内に多数の伝熱管を
その管軸方向が水平になるように設け、この伝熱管の外
面に冷媒(例えば水)を流下させて、この冷媒と管内を
通流する流体(例えば水)との間で熱交換させ、管内の
流体を冷却している。伝熱管に接触した冷媒は、伝熱管
表面を濡れ拡がる。このとき、この伝熱管を収納してい
る筐体内の圧力が低く維持されているため、冷媒が蒸発
して伝熱管の外表面から熱を奪うことにより、伝熱管内
部の流体を冷却する。
【0005】伝熱性能が良好な伝熱管を得るためには、
冷媒と伝熱管との接触面積、即ち、伝熱面の面積を可及
的に増大させることが必要である。このため、伝熱管の
外表面における冷媒の濡れ拡がり性を向上させることが
必要である。
【0006】このような流下液膜式蒸発器用伝熱管とし
て、管外面に螺旋状に配列された複数の突起を有する伝
熱管が特開平10−318691号公報において開示さ
れている。この伝熱管は、管本体と、この管本体の外面
に設けられ管軸方向に直交又は傾斜する方向に延びるフ
ィンと、このフィンに交差する方向に延びフィンを切り
欠く切欠部とを有し、切欠部の深さはフィンの高さと実
質的に同一になっており、切欠部に切り欠かれたフィン
が複数の突起を形成している。なお、この突起の高さは
0.2乃至0.4mm、間隔は0.5乃至0.9mmで
ある。これにより、外面に突起が形成されていない平滑
管と比較して冷媒の濡れ拡がり性が向上すると共に、管
外面の表面積が増加するため、ある程度伝熱性能を向上
させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の技術には以下に示すような問題点がある。特開平1
0−318691号公報に開示された流下液膜式蒸発器
用伝熱管においては、管外面の表面積は増加するもの
の、管外面における冷媒の濡れ拡がり性がなお不十分で
ある。このため、複数の伝熱管が、その管軸方向が水平
になるように多段に配設された蒸発器において、最上段
の伝熱管外表面の管頂部に流下された冷媒は、伝熱管の
管軸方向に濡れ拡がる前に伝熱管の管周方向に沿って落
下しやすい。これにより、伝熱管の管頂部に流下された
冷媒は、管周方向に沿ってほぼ垂直に流れ落ち、管頂部
の冷媒が流下された位置のほぼ直下に相当する管底部の
位置において次段の伝熱管へと滴下される。従って、次
段以下の伝熱管においても、管外面における冷媒が濡れ
拡がるパターンが決まってしまい、上段に配設された伝
熱管から次段に配設された伝熱管へ冷媒が滴下する位置
が常に同じになってしまう。この結果、蒸発器内に配設
された伝熱管の外表面において、常に冷媒に濡れない領
域が発生する。このような領域は、冷媒と管内の水との
間の熱交換に寄与しないため、伝熱管の伝熱性能が低下
する。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、管外面における冷媒の濡れ拡がり性、特
に、管軸方向に沿った冷媒の濡れ拡がり性を向上させ、
伝熱性能の向上を図った流下液膜式蒸発器用伝熱管を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る流下液膜式
蒸発器用伝熱管は、管外に滴下された液体が形成する液
膜と管内を流れる液体との間の熱交換を行う流下液膜式
伝熱管において、管本体と、管外面に形成された複数個
の独立した四角錐台形又は四角錐形の突起と、管内面に
凸状に形成され螺旋状に延びるリブと、を有し、前記突
起は複数群の突起群に分類され、各突起群においては、
相互に同一の形状を有する複数の突起がこの突起間の間
隔が同一間隔になるように螺旋状に配列されており、前
記各突起群は突起の配列方向が相互に平行になるように
設けられ、少なくとも1の突起群を構成する突起の形状
又は間隔は、他の突起群を構成する突起の形状又は間隔
と異なることを特徴とする。
【0010】本発明においては、少なくとも1の突起群
を構成する突起の形状又は間隔を、他の突起群を構成す
る突起の形状又は間隔に対して異ならせている。これに
より、各突起群における冷媒の表面張力の大きさが相互
に異なるようになり、1の突起群から他の突起群へ向か
う冷媒の流れが発生する。この結果、冷媒が管軸方向に
濡れ拡がりやすくなり、伝熱面の面積が増大する。ま
た、次段の伝熱管へ冷媒が滴下する位置が変動するよう
になり、次段の伝熱管における伝熱面の面積も増大す
る。
【0011】また、前記突起群は3群設けられ、前記3
群の突起群は、第1の突起により構成される第1の突起
群と、第2の突起により構成される第2の突起群と、第
3の突起により構成される第3の突起群と、が管軸方向
にこの順に配列されて構成され、前記第1の突起の高さ
は前記第2の突起の高さと同一であると共に前記第3の
突起の高さよりも高く、前記第1の突起の間隔は前記第
2の突起の間隔と同一であると共に前記第3の突起の間
隔よりも長くてもよい。これにより、突起の高さが高い
第1及び第2の突起群から、突起の高さが低い第3の突
起群へ向かう冷媒の流れが発生し、冷媒の濡れ拡がり性
が向上する。また、次段の伝熱管へ冷媒が滴下する位置
が変動する。
【0012】又は、前記突起群は3群設けられ、前記3
群の突起群は、第1の突起により構成される第1の突起
群と、第2の突起により構成される第2の突起群と、第
3の突起により構成される第3の突起群と、が管軸方向
にこの順に配列されて構成され、前記第1の突起の高さ
は前記第2の突起の高さと同一であると共に前記第3の
突起の高さよりも低く、前記第1の突起の間隔は前記第
2の突起の間隔と同一であると共に前記第3の突起の間
隔よりも短くてもよい。これにより、突起の高さが高い
第3の突起群から、突起の高さが低い第1及び第2の突
起群へ向かう冷媒の流れが発生し、冷媒の濡れ拡がり性
が向上する。また、次段の伝熱管へ冷媒が滴下する位置
が変動する。
【0013】又は、前記突起群は3群設けられ、前記3
群の突起群は、第1の突起により構成される第1の突起
群と、第2の突起により構成される第2の突起群と、第
3の突起により構成される第3の突起群と、が管軸方向
にこの順に配列されて構成され、前記第1の突起の高さ
は前記第2の突起の高さよりも高く、前記第2の突起の
高さは前記第3の突起の高さよりも高く、前記第1の突
起の間隔は前記第2の突起の間隔よりも長く、前記第2
の突起の間隔は前記第3の突起の間隔よりも長くてもよ
い。これにより、突起の高さが最も高い第1の突起群か
ら第2の突起群を経由して突起の高さが最も低い第3の
突起群へと向かう冷媒の流れが発生し、冷媒の濡れ拡が
り性が向上する。また、次段の伝熱管へ冷媒が滴下する
位置が変動する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について添
付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本実施例
に係る流下液膜式蒸発器用伝熱管(以下、伝熱管とい
う)の構成を示す部分図である。図2は本実施例に係る
伝熱管の構成を示す管軸方向に平行な断面図である。図
1に示すように、本実施例に係る伝熱管においては、銅
又は銅合金からなる伝熱管本体1が設けられ、伝熱管本
体1の外表面1aには3種類の突起2、3及び4が形成
されている。複数個の突起2が伝熱管本体1の外表面1
aにおいて螺旋状に配列され、突起群2aを構成してい
る。同様に、複数個の突起3が螺旋状配列されて突起群
3aを構成し、複数個の突起4が螺旋状に配列されて突
起群4aを構成している。伝熱管本体1の外表面1aに
おいて、突起群2a乃至4aは各1群ずつ設けられてい
る。突起群2a乃至4aにおいて、夫々突起2乃至4が
配列された方向は相互に平行であり、管軸に直交する方
向(管軸直交方向)に対して傾斜している。即ち、例え
ば突起群2aにおいて、管頂部の出発点から突起2が配
列された方向に沿って管外周を1周して再び管頂部に到
達すると、この到達点と前記出発点は管軸方向に互いに
ずれた位置にあり、両者の間には突起群3a及び4aが
1群ずつ存在する。管軸方向における突起群2a、3a
及び4aの配列間隔(L)は、夫々0.72乃至1.1
2mmである。
【0015】また、図1に示すように、突起群2aにお
ける突起2の間隔をP2、突起群3aにおける突起3の
間隔をP3、突起群4aにおける突起4の間隔をP4と
すると、間隔P2は間隔P3よりも長く、間隔P3は間
隔P4よりも長い。また、間隔P2乃至P4は0.35
乃至0.95mmである。即ち、0.35mm≦P4<
P3<P2≦0.95mmの不等式が成立する。
【0016】更に、突起2の上面2bの面積をS2、突
起3の上面3bの面積をS3、突起4の上面4bの面積
をS4とすると、S4<S3<S2が成立する。本実施
例においては、(S3/S2)比及び(S4/S3)比
は0.3以上1.0未満である。
【0017】また、図2に示すように、突起2乃至4の
高さを夫々h2乃至h4とすると、h2乃至h4は0.
1乃至0.5mmである。また、h2はh3より大き
く、h3はh4より大きい。即ち、0.1mm≦h4<
h3<h2≦0.5mmの不等式が成立する。また、本
実施例においては、(h4/h2)比及び(h3/h
2)比は0.6以上1.0未満である。
【0018】一方、図1及び図2に示すように、伝熱管
本体1の内表面1bにおいては、螺旋状に延びるリブ5
が設けられている。リブ5の高さは0.15乃至0.4
5mmであり、伝熱管本体1の内表面1bにおける管軸
に平行な直線とリブ5が延びる方向とがなす角度θは2
0乃至45°である。
【0019】本実施例の伝熱管においては、外表面1a
において、突起2乃至4の高さ及び間隔が異なるため、
高さが高い突起2からなる突起群2aより、突起群3a
を経由して高さが低い突起4からなる突起群4aに向か
う方向に冷媒が流れる。このため、冷媒の濡れ拡がり性
が向上すると共に、冷媒が滴下する位置が常に変動す
る。また、リブ5が設けられているため、管内を流通す
る水が管頂部まで濡れ拡がる。この結果、良好な伝熱性
能を得ることができる。
【0020】以下、本発明の各構成要件における数値限
定理由について説明する。
【0021】突起の間隔:0.35乃至0.95mm 各突起群における突起の間隔が0.35mm未満では、
冷媒の表面張力による突起間への冷媒の引き込みが少な
くなるため、突起上における冷媒の膜厚が厚くなり、冷
媒の濡れ拡がり性が低下する。一方、前記間隔が0.9
5mmを超えると、突起の数が減少するため、伝熱管の
外表面の面積が減少すると共に、冷媒の濡れ拡がり性も
低下する。従って、前記間隔は0.35乃至0.95m
mであることが好ましい。より好ましくは0.5乃至
0.9mmである。
【0022】突起の高さ:0.1乃至0.5mm 突起の高さが0.1mm未満では、冷媒の表面張力によ
り突起間に引き込まれる冷媒量が少なくなるため、突起
上における冷媒の膜厚が厚くなり、冷媒の濡れ拡がり性
が低下する。また、伝熱管の外表面の面積が減少する。
一方、突起の高さが0.5mmを超えると、突起間にお
ける冷媒の膜厚が厚くなると共に、冷媒が突起を乗り越
え難くなり、冷媒の濡れ拡がり性が低下する。従って、
突起の高さは0.1乃至0.5mmであることが好まし
い。より好ましくは0.2乃至0.4mmである。
【0023】管軸方向における前記突起群の配列間隔:
0.72より大きく1.12mm未満 管軸方向における前記突起群の配列間隔が0.72mm
以下では、突起間の間隙に冷媒が流れにくくなり、伝熱
管の外表面における冷媒の濡れ拡がり性が低下し、伝熱
管の伝熱性能が低下する。一方、配列間隔が1.12m
m以上では、突起間の間隔において冷媒が流れやすくな
り過ぎ、管軸方向への冷媒の濡れ拡がりが妨げられる。
この結果、伝熱性能が低下する。従って、配列間隔は
0.72より大きく1.12mm未満であることが好ま
しい。また、加工上の観点からも、配列間隔は0.72
より大きく1.12mm未満であることが好ましい。
【0024】リブの高さ:0.15乃至0.45mm 伝熱管においては、リブの高さが高いほうが伝熱性能が
向上するが、リブの高さが0.15mm未満ではその効
果が十分ではない。一方、リブの高さが0.45mmを
超えると、伝熱性能の向上効果が小さくなると共に、管
内を流通する水の圧力損失が大きくなる。従って、リブ
の高さは0.15乃至0.45mmであることが好まし
い。
【0025】リブが延びる方向と管軸方向とのなす角
度:20乃至45° リブが延びる方向と管軸方向とのなす角度(リード角)
が大きいほうが伝熱性能が向上するが、リード角が20
°未満では、その効果が十分ではない。一方、リード角
が45°を超えると、管内を流通する水の圧力損失が大
きくなる。従って、前記角度は20乃至45°であるこ
とが好ましい。
【0026】次に、本実施例に係る伝熱管の製造方法に
ついて説明する。図3は本実施例に係る伝熱管の製造方
法を示す断面図である。銅又は銅合金からなる素管6の
外表面に3個のディスク7を配置する。ディスク7は素
管6の中心軸から見て例えば120°間隔で配置する。
なお、図3においては、ディスク7は2個しか示されて
いない、各ディスク7には素管6にフィン8を形成する
例えば10枚のディスク刃9と、フィン8から独立した
突起を形成する1枚のディスク刃10が設けられてい
る。ディスク7はアーパ11により軸支され、公転せず
に自転するようになっている。また、素管6の内部には
内面溝付マンドレル12が挿入されている。内面溝付マ
ンドレル12の外表面には溝13が形成されている。
【0027】図3に示すように、素管6が抽伸方向に引
き抜かれると共に、3個のディスク7及び内面溝付マン
ドレル12が自転する。これにより、各ディスク7のデ
ィスク刃9が素管6の外表面に押圧され、3条のフィン
8を形成する。更に、各ディスク7のディスク刃10が
夫々フィン8に押圧され、フィン8に切り込みを形成す
る。これにより、3条のフィン8から、夫々1列に配列
された3群の突起群が形成される。また、内面溝付マン
ドレル12が素管6の内面を押圧し、螺旋状に延びるリ
ブ5を形成する。このようにして、本実施例に係る伝熱
管が製造される。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例の効果について、その
特許請求の範囲から外れる比較例と比較して具体的に説
明する。先ず、後述する各試験例において共通する試験
方法について説明する。先ず、伝熱管の伝熱性能とし
て、伝熱管の総括伝熱係数を測定する方法について説明
する。図4は、本発明の実施例及び比較例に係る伝熱管
の性能評価試験に使用した試験装置の構成を示す模式図
である。
【0029】図4に示すように、この試験装置において
は、チャンバ14が設けられ、チャンバ14の内部は仕
切15により蒸発器14a及び吸収器14bの2室に分
割されている。なお、仕切15の上部は蒸気が流通する
ことができる。蒸発器14aにおいては、4本の伝熱管
16が管軸が水平且つ相互に平行になるように垂直方向
に1列に配置されている。これらの伝熱管16は直列に
連結され、この連結された伝熱管16の下方に位置する
一端が冷水入口17に連結され、上方に位置する他端が
冷水出口18に連結されている。また、伝熱管16の直
上には冷媒を流下する冷媒入口19が設けられている。
更に、蒸発器14aの下部には冷媒出口20が設けられ
ている。冷媒出口20は冷媒ポンプ21を介して冷媒入
口19に連結されている。
【0030】また、吸収器14bにおいても、蒸発器1
4aと同様に4本の伝熱管16が直列に連結され、その
一端が冷水入口22に連結され、他端が冷水出口23に
連結されている。また、連結された伝熱管16の直上に
はLiBr水溶液入口24が設けられている。更に、吸
収器14bの下部にはLiBr水溶液出口25が設けら
れている。LiBr水溶液出口25はLiBr水溶液ポ
ンプ26及びLiBr水溶液から水を分離する再生器3
3を介してLiBr水溶液入口24に連結されている。
なお、チャンバ14にはデジタルマノメータ27とチャ
ンバ14内のガスを排出するバルブ28が設けられてい
る。
【0031】蒸発器14aにおいては、冷水入口17か
ら伝熱管16内に冷水を導入し、冷水出口18からこの
冷水を排出する。また、冷媒入口19により最上段の伝
熱管16の外表面に冷媒を流下する。なお、冷媒には水
を使用した。流下された冷媒は最上段の伝熱管16の外
表面を伝わって次段の伝熱管16の外表面に滴下され
る。このようにして、冷媒は多段に配設された伝熱管1
6の外表面を順に伝わる。この過程において、冷媒は伝
熱管16内の冷水と熱交換を行い、一部が液体のまま最
下段の伝熱管16から蒸発器14aの底部に落下し、残
部が蒸発して仕切15の上部より吸収器14bに導入さ
れる。蒸発器14aの底部に落下した冷媒は冷媒出口2
0から蒸発器14aの外部に汲み出され、冷媒ポンプ2
1により冷媒入口19まで汲み上げられ、再度伝熱管1
6の外表面に流下される。
【0032】吸収器14bにおいては、冷水入口22か
ら伝熱管16内に冷水が供給され、この冷水が冷水出口
23から排出される。また、LiBr水溶液入口24か
ら伝熱管16の外表面にLiBr水溶液を流下する。L
iBr水溶液が伝熱管16の外表面を伝わる過程におい
て、蒸発器14aから導入された冷媒を吸収する。な
お、LiBr水溶液の濃度は、LiBr水溶液入口24
においては約63質量%である。これは、LiBr水溶
液は濃度が63質量%よりも高いと結晶化してしまうか
らである。LiBr水溶液は滴下される過程において冷
媒(水)を吸収するため、LiBr水溶液出口25付近
においては、LiBr水溶液の濃度は55乃至60質量
%になる。吸収器14bの底部に落下したLiBr水溶
液は、LiBr水溶液出口25を介してLiBr水溶液
ポンプ26により再生器33に供給され、その後、Li
Br水溶液入口24に汲み上げられる。
【0033】図4に示す試験装置により、各伝熱管の伝
熱性能を評価した。試験条件を表1に示す。表1に示す
条件において得られた各測定値から、下記数式1乃至4
に基づいて、総括伝熱係数Kを算出した。但し、K
は総括伝熱係数(kcal/mhk)、Qは蒸発器の
冷凍能力(kcal/h)、ΔTは対数平均温度差
(℃)、Aは伝熱管の管端部における基準外表面積
(m)、Gは冷水流量(kg/h)、Cは冷水の比
熱(kcal/kg/K)、Tinは冷水入口温度
(℃)、Toutは冷水出口温度(℃)、Tは冷媒の
蒸発温度(℃)、Dは伝熱管の管端部の外径(m)、
Lは伝熱管の有効長さ(m)、Nは伝熱管の本数であ
る。
【0034】
【表1】
【0035】
【数1】
【0036】
【数2】
【0037】
【数3】
【0038】
【数4】
【0039】次に、伝熱管の濡れ拡がり性の評価方法に
ついて説明する。図5は伝熱管の濡れ拡がり性を測定す
る試験装置の構成を示す模式図である。図5に示すよう
に、この試験装置においては、水平に保持された伝熱管
29と、この伝熱管29の外表面にインクで着色した水
32を滴下するピペット30が設けられている。ピペッ
ト30には調製つまみ31が設けられ、ピペット30の
先端は伝熱管29の管軸方向中央部における管頂部から
10mm上方に配置されている。先ず、伝熱管29の表
面の脱脂を十分に行うため、伝熱管29の外表面をアセ
トンにより5分間超音波洗浄を行った。次に、伝熱管2
9を水平に設置し、調製つまみ31を調製することによ
り、インクで着色した水32を1ミリリットル、ピペッ
ト30から伝熱管29の外表面に滴下した。
【0040】その後、伝熱管29の外表面における水3
2の濡れ拡がり性を評価した。図6は、伝熱管29にお
ける濡れ拡がり性の測定位置を示す管軸直交断面の模式
図である。位置1は管頂部、位置5は管底部、位置2乃
至4は位置1から位置5の間に上から順に等間隔に配置
された位置である。図6に示す伝熱管の管周方向に沿っ
て等間隔に配列した5ヶ所の位置において、水32の管
軸方向の濡れ拡がり長さを測定した。
【0041】また、供試材には、前述の実施例に示すよ
うな管外表面において3種類の突起(突起A、B、C)
が夫々螺旋状に配列された伝熱管、2種類の突起(突起
A、B、B)が夫々螺旋状に配列された伝熱管、1種類
の突起が螺旋状に配列された伝熱管、及び管の外周面に
突起が形成されていない平滑管を使用した。各突起A、
B、Cの高さ及び螺旋方向の間隔(ピッチ)を表2に示
す。また、これらの伝熱管の素管外径は16mm、溝加
工後の伝熱管の外径は15.4mm、肉厚は0.54m
m、管軸方向における突起群の配列間隔は0.97m
m、リブの高さは0.30mm、リブのリード角は43
°とした。
【0042】
【表2】
【0043】試験例1 実施例として、管外表面において3種類の突起が夫々螺
旋状に配列された伝熱管(以下、実施例No.1とす
る)及び2種類の突起が夫々螺旋状に配列された伝熱管
(以下、実施例No.2とする)を用意した。また、比
較例として、管外表面に1種類の突起が螺旋状に配列さ
れた3種類の伝熱管(以下、比較例No.3乃至5とす
る)を用意した。更に、管の外周面に突起が形成されて
いない平滑管(以下、比較例No.6とする)も用意し
た。実施例No.1及び2並びに比較例No.3乃至6
について、濡れ拡がり性及び総括伝熱係数を評価した。
濡れ拡がり性の評価結果を表3並びに図7及び図8に示
す。図7及び図8は、横軸に測定位置をとり、縦軸に濡
れ拡がり長さをとって伝熱管の外面形状と濡れ拡がり性
との関係を示すグラフ図である。また、総括伝熱係数の
評価結果を表4並びに図9及び10に示す。図9及び1
0は、横軸に冷媒量をとり縦軸に総括伝熱係数をとっ
て、伝熱管の外面形状と総括伝熱係数との関係を示すグ
ラフ図である。なお、表3及び4に示す突起「A、B、
C」とは、突起A乃至Cが1列ずつ配列されている外面
形状を示し、突起「A、B、B」とは、突起Aが1列に
配列され、その隣に突起Bが2列配列されている外面形
状を示す。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】表3並びに図7及び図8に示すように、実
施例No.1及び2の伝熱管の濡れ拡がり性は、比較例
No.3、4及び6と比較して良好であった。また、表
4並びに図9及び図10に示すように、実施例No.1
及び2の伝熱管の総括伝熱係数は、比較例No.3乃至
6と比較して良好であった。実施例No.1及び2の濡
れ拡がり性は比較例No.5の濡れ拡がり性とほぼ同等
であったが、総括伝熱係数については、実施例No.1
及び2は比較例No.5と比較して優れていた。特に、
冷媒量が少ない場合(0.75kg/m/min)にお
いて、実施例No.1及び2の総括伝熱係数は比較例N
o.5の総括伝熱係数よりも高かった。
【0047】試験例2 管外表面において3種類の突起が夫々螺旋状に配列され
た伝熱管であって、突起の高さ及び間隔が相互に異なる
5種類の伝熱管を用意した。これらの伝熱管の外径、突
起の高さ及び螺旋方向の間隔(ピッチ)を表5に示す。
表5に示す伝熱管の濡れ拡がり性を評価した。評価結果
を表6及び図11に示す。図11は、横軸に測定位置を
とり縦軸に濡れ拡がり性をとって、伝熱管の外面形状と
濡れ拡がり性との関係を示すグラフ図である。また、こ
れらの伝熱管の肉厚は0.54mm、管軸方向における
突起群の配列間隔は0.97mm、リブの高さは0.3
0mm、リブのリード角は43°とした。
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】表5及び6並びに図11に示すように、実
施例No.7は、突起の高さが0.1乃至0.5mmで
あり、突起の間隔が0.35乃至0.95mmであるた
め、濡れ拡がり性が良好であった。これに対して、実施
例No.8は突起の高さh3が0.09mmと低いた
め、実施例No.7よりは濡れ拡がり性が劣っていた。
実施例No.9は突起の高さh1が0.51mmと高い
ため、実施例No.7よりは濡れ拡がり性が劣ってい
た。実施例No.10は突起の間隔の最小値が0.34
mmと小さいため、実施例No.7よりは濡れ拡がり性
が劣っていた。また、実施例No.11は突起の間隔の
最大値が0.96mmと大きいため、実施例No.7と
比較して濡れ拡がり性が劣っていた。実施例No.7
は、特に図6に示す測定位置5における濡れ拡がり性が
実施例No.8乃至11と比較して良好であった。実施
例No.7においては、冷媒が管外表面において全体的
に濡れ拡がっているため、熱交換に大きく寄与し、高い
伝熱性能を示す。一方、実施例No.8乃至11は、実
施例No.7と比較すると濡れ拡がり性が劣り、管表面
に乾き部分が生じるため熱交換に寄与しない部分が発生
する。
【0051】試験例3 管外表面において3種類の突起が夫々螺旋状に配列され
た伝熱管であって、管軸方向における突起群の配列間隔
(配列ピッチ)が相互に異なる5種類の伝熱管を用意し
た。これらの伝熱管の濡れ拡がり性を評価した。評価結
果を表7及び図12に示す。図12は、横軸に測定位置
をとり縦軸に濡れ拡がり性をとって、伝熱管の外面形状
と濡れ拡がり性との関係を示すグラフ図である。また、
これらの伝熱管の素管外径は16mm、溝加工後の伝熱
管の外径は15.4mm、肉厚は0.54mm、突起の
間隔は夫々0.49mm、0.60mm、0.71m
m、突起の高さは夫々0.39mm、0.36mm、
0,29mm、リブの高さは0.30mm、リブのリー
ド角は43°とした。
【0052】
【表7】
【0053】表7及び図12に示すように、実施例N
o.12、15及び16は、配列間隔が0.72mmよ
り大きく1.12mm未満であったため、実施例13及
び14と比較して濡れ拡がり性が良好であった。実施例
13及び14においては、実施例No.12、15及び
16と比較して濡れ拡がり性がやや劣ったため、冷媒の
膜厚がやや厚くなり、伝熱性能が若干低下した。
【0054】試験例4 管外表面において3種類の突起が夫々螺旋状に配列され
た伝熱管であって、管内面におけるリブの高さが相互に
異なる7種類の伝熱管を用意し、これらの伝熱管の総括
伝熱係数及び冷媒の圧力損失を評価した。評価結果を表
8及び図13に示す。図13は、横軸にリブの高さをと
り縦軸に総括伝熱係数をとって、伝熱管のリブの高さと
総括伝熱係数との関係を示すグラフ図である。また、こ
れらの伝熱管の素管外径は16mm、溝加工後の伝熱管
の外径は15.4mm、肉厚は0.54mm、管軸方向
における突起群の配列間隔は0.97mm、螺旋方向の
突起の間隔は夫々0.49mm、0.60mm、0.7
1mm、突起の高さは夫々0.39mm、0.36m
m、0.29mm、リブのリード角は43°、冷媒の流
速は1,5m/秒とした。
【0055】
【表8】
【0056】表8及び図13に示すように、伝熱管の総
括伝熱係数はリブの高さが高いほど増加した。特に、リ
ブの高さが約0.15mm以上の範囲において総括伝熱
係数が大きく増加し、約0.4mmでその効果が飽和し
た。一方、リブが高くなるほど冷媒の圧力損失が増加
し、特に、リブの高さが0.45mm以上になると、冷
媒の圧力損失は極めて大きくなった。
【0057】試験例5 管外表面において3種類の突起が夫々螺旋状に配列され
た伝熱管であって、管内面におけるリブが延びる方向と
管軸に平行な方向とがなす角度(リブ角度)が相互に異
なる7種類の伝熱管を用意し、これらの伝熱管における
冷媒の圧力損失を測定した。測定結果を表9及び図14
に示す。図14は、横軸にリブ角度をとり縦軸に冷媒の
圧力損失をとって、伝熱管のリブ角度と冷媒の圧力損失
との関係を示すグラフ図である。また、これらの伝熱管
の素管外径は16mm、溝加工後の伝熱管の外径は1
5.4mm、肉厚は0.45mm、管軸方向における突
起群の配列間隔は0.97mm、螺旋方向の突起の間隔
は0.60mm、突起の高さは0.30mm、リブの高
さは0.20mmとした。
【0058】
【表9】
【0059】表9及び図14に示すように、リブ角度の
増加に伴って冷媒の圧力損失が大きくなった。特に、リ
ブ角度が45°を超えると、冷媒の圧力損失が極めて大
きくなった。一方、リブ角度が20°以上になると、リ
ブ角度の増加に伴って伝熱性能が向上した。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
管外面における冷媒の濡れ拡がり性、特に、管軸方向に
沿った冷媒の濡れ拡がり性が良好で、伝熱性能が高い流
下液膜式蒸発器用伝熱管を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る流下液膜式蒸発器用伝熱
管の構成を示す部分図である。
【図2】本実施例に係る伝熱管の構成を示す管軸方向に
平行な断面図である。
【図3】本実施例に係る伝熱管の製造方法を示す断面図
である。
【図4】伝熱管の性能評価試験に使用した試験装置の構
成を示す模式図である。
【図5】伝熱管の濡れ拡がり性を測定する試験装置の構
成を示す模式図である。
【図6】伝熱管における濡れ拡がり性の測定位置を示す
管軸直交断面の模式図である。
【図7】横軸に測定位置をとり、縦軸に濡れ拡がり長さ
をとって伝熱管の外面形状と濡れ拡がり性との関係を示
すグラフ図である。
【図8】横軸に測定位置をとり、縦軸に濡れ拡がり長さ
をとって伝熱管の外面形状と濡れ拡がり性との関係を示
すグラフ図である。
【図9】横軸に冷媒量をとり縦軸に総括伝熱係数をとっ
て、伝熱管の外面形状と総括伝熱係数との関係を示すグ
ラフ図である。
【図10】横軸に冷媒量をとり縦軸に総括伝熱係数をと
って、伝熱管の外面形状と総括伝熱係数との関係を示す
グラフ図である。
【図11】横軸に測定位置をとり縦軸に濡れ拡がり性を
とって、伝熱管の外面形状と濡れ拡がり性との関係を示
すグラフ図である。
【図12】横軸に測定位置をとり縦軸に濡れ拡がり性を
とって、伝熱管の外面形状と濡れ拡がり性との関係を示
すグラフ図である。
【図13】横軸にリブの高さをとり縦軸に総括伝熱係数
をとって、伝熱管のリブの高さと総括伝熱係数との関係
を示すグラフ図である。
【図14】横軸にリブ角度をとり縦軸に冷媒の圧力損失
をとって、伝熱管のリブ角度と冷媒の圧力損失との関係
を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1;伝熱管本体 1a;外表面 1b;内表面 2、3、4;突起 2a、3a、4a;螺旋 2b、3b、4b;上面 P1、P2、P3;間隔 L;相互に隣り合う螺旋間の間隔 h1、h2、h3;突起2、3、4の高さ 5;リブ 6;素管 7;ディスク 8;フィン 9、10;ディスク刃 11;アーパ 12;内面溝付マンドレル 13;溝 14;チャンバ 14a;蒸発器 14b;吸収器 15;仕切 16;伝熱管 17;冷水入口 18;冷水出口 19;冷媒入口 20;冷媒出口 21;冷媒ポンプ 22;冷水入口 23;冷水出口 24;LiBr水溶液入口 25;LiBr水溶液出口 26;LiBr水溶液ポンプ 27;デジタルマノメータ 28;バルブ 29;伝熱管 30;ピペット 31;調製つまみ 32;インクで着色した水 33;再生器
フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼橋 宏行 神奈川県秦野市平沢65番地 株式会社神戸 製鋼所秦野工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管外に滴下された液体が形成する液膜と
    管内を流れる液体との間の熱交換を行う流下液膜式伝熱
    管において、管本体と、管外面に形成された複数個の独
    立した四角錐台形又は四角錐形の突起と、管内面に凸状
    に形成され螺旋状に延びるリブと、を有し、前記突起は
    複数群の突起群に分類され、各突起群においては、相互
    に同一の形状を有する複数の突起がこの突起間の間隔が
    同一間隔になるように螺旋状に配列されており、前記各
    突起群は突起の配列方向が相互に平行になるように設け
    られ、少なくとも1の突起群を構成する突起の形状又は
    間隔は、他の突起群を構成する突起の形状又は間隔と異
    なることを特徴とする流下液膜式蒸発器用伝熱管。
  2. 【請求項2】 前記突起群は3群設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の流下液膜式蒸発器用伝熱
    管。
  3. 【請求項3】 前記3群の突起群は、第1の突起により
    構成される第1の突起群と、第2の突起により構成され
    る第2の突起群と、第3の突起により構成される第3の
    突起群と、が管軸方向にこの順に配列されて構成され、
    前記第1の突起の高さは前記第2の突起の高さと同一で
    あると共に前記第3の突起の高さよりも高く、前記第1
    の突起の間隔は前記第2の突起の間隔と同一であると共
    に前記第3の突起の間隔よりも長いことを特徴とする請
    求項2に記載の流下液膜式蒸発器用伝熱管。
  4. 【請求項4】 前記3群の突起群は、第1の突起により
    構成される第1の突起群と、第2の突起により構成され
    る第2の突起群と、第3の突起が管軸方向にこの順に配
    列されて構成される第3の突起群と、により構成され、
    前記第1の突起の高さは前記第2の突起の高さと同一で
    あると共に前記第3の突起の高さよりも低く、前記第1
    の突起の間隔は前記第2の突起の間隔と同一であると共
    に前記第3の突起の間隔よりも短いことを特徴とする請
    求項2に記載の流下液膜式蒸発器用伝熱管。
  5. 【請求項5】 前記3群の突起群は、第1の突起により
    構成される第1の突起群と、第2の突起により構成され
    る第2の突起群と、第3の突起により構成される第3の
    突起群と、が管軸方向にこの順に配列されて構成され、
    前記第1の突起の高さは前記第2の突起の高さよりも高
    く、前記第2の突起の高さは前記第3の突起の高さより
    も高く、前記第1の突起の間隔は前記第2の突起の間隔
    よりも長く、前記第2の突起の間隔は前記第3の突起の
    間隔よりも長いことを特徴とする請求項2に記載の流下
    液膜式蒸発器用伝熱管。
  6. 【請求項6】 前記各間隔が0.35乃至0.95mm
    であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項
    に記載の流下液膜式蒸発器用伝熱管。
  7. 【請求項7】 前記各突起の高さが0.1乃至0.5m
    mであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1
    項に記載の流下液膜式蒸発器用伝熱管。
  8. 【請求項8】 管軸方向における前記突起群の配列間隔
    が、0.72乃至1.12mmであることを特徴とする
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の流下液膜式蒸発
    器用伝熱管。
  9. 【請求項9】 前記リブの高さが0.15乃至0.45
    mmであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか
    1項に記載の流下液膜式蒸発器用伝熱管。
  10. 【請求項10】 前記リブが延びる方向と管軸方向との
    なす角度が20乃至45°であることを特徴とする請求
    項1乃至9のいずれか1項に記載の流下液膜式蒸発器用
    伝熱管。
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