JP3042486B2 - 吸収式冷凍装置 - Google Patents

吸収式冷凍装置

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JP3042486B2
JP3042486B2 JP10012531A JP1253198A JP3042486B2 JP 3042486 B2 JP3042486 B2 JP 3042486B2 JP 10012531 A JP10012531 A JP 10012531A JP 1253198 A JP1253198 A JP 1253198A JP 3042486 B2 JP3042486 B2 JP 3042486B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、吸収式冷凍装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から例えば冷媒として水、吸収液と
して臭化リチウムを採用した吸収式冷凍装置が種々開発
されてきている。この系の装置は、安全で、しかも水の
蒸発潜熱が他の系に比較して最も大きいために、高い効
率を得ることができる。
【0003】この種の吸収式冷凍装置の一例を図20に
示す。
【0004】図20において、先ず符号21は高温再生
器であり、ガスバーナ等の加熱源を備えている。該高温
再生器21の上方には、揚液管22を介して連通された
気液分離器23が設けられている。上記高温再生器21
においては、臭化リチウム希溶液を加熱沸騰させて、揚
液管22を介して上方に位置する気液分離器23に供給
し、ここで冷媒蒸気である水蒸気と吸収液である臭化リ
チウム中間濃溶液(中間濃度吸収液)とに分離再生する
ようになっている。
【0005】上記高温再生器21に供給される臭化リチ
ウム希溶液は、後述する空冷吸収器10において吸収液
である臭化リチウム濃溶液に冷媒蒸気である水蒸気を吸
収させることによって得られ、低温溶液熱交換器27お
よび高温溶液熱交換器28を経て順次有効に予熱された
後に高温再生器21へ還流されるようになっている。
【0006】上記気液分離器23で気液分離された水蒸
気は、次に低温再生器29に送られて低温再生される。
また、上記気液分離器23において気液分離された上記
臭化リチウム中間濃溶液は、上記高温溶液熱交換器28
において前述した空冷吸収器10からの臭化リチウム希
溶液と熱交換された後に上記低温再生器29へ供給され
る。
【0007】そして、上記低温再生器29では、上記の
ようにして気液分離器23から各々供給された水蒸気と
臭化リチウム中間濃溶液との間で相互に熱交換させるこ
とにより、水蒸気を可及的に凝縮させるとともに臭化リ
チウム中間濃溶液中に含まれる残余水分を蒸発させてさ
らに高濃度の臭化リチウム濃溶液を取り出す。
【0008】次に、このようにして低温再生器29にお
いて臭化リチウム中間濃溶液から蒸発された水蒸気は、
水蒸気混合状態の凝縮水とともに空冷凝縮器30に送ら
れ確実に凝縮液化されて凝縮水となり、さらに蒸発器1
の凝縮水散布装置7部分へ供給される。また、一方上記
低温再生器29から取り出された臭化リチウム濃溶液
は、上記低温溶液熱交換器27において上記した空冷吸
収器10からの臭化リチウム希溶液と熱交換した後に空
冷吸収器10上部の吸収液分配容器内に供給される。
【0009】空冷吸収器10は、例えば吸収液が垂直に
流される複数本の吸収伝熱管11,11,11と、該複
数本の吸収伝熱管11,11,11の外周部に設けられ
た多数枚の放熱フィン10a,10a・・・と、上記複
数本の吸収伝熱管11,11,11の上部に設けられ、
それら各吸収伝熱管11,11,11に対して吸収液を
分配する吸収液分配容器8と、送風ファン24とを備え
て構成されている。
【0010】そして、蒸発器1は、利用側熱交換器ユニ
ット6を含む2次側冷凍サイクルを循環する冷媒と上記
空冷凝縮器30から送られてくる凝縮水とを相互に熱交
換させることによって冷房運転時の冷熱源を形成する。
【0011】そして、上記空冷吸収器10では、低温再
生器29から低温溶液熱交換器27を介して供給されて
くる上記臭化リチウム濃溶液に上記蒸発器1で蒸発した
水蒸気を吸収させることによって上述のように臭化リチ
ウム希溶液を形成する。この臭化リチウム希溶液は、一
旦空冷吸収器10の下部ヘッダ10b内に留められた
後、溶液ポンプ25により前述したように低温溶液熱交
換器27および高温溶液熱交換器28を経て高温再生器
21に戻されて高温再生される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものでは上記蒸発器1の利用側熱交換器ユニット6に
は、水等の相変化を伴わない冷媒が2次側冷媒として使
用されるのが通常であった。
【0013】しかし、最近の空調機では冷媒として、例
えばR407C(HFC−32/125/134a)な
どの代替冷媒の採用が検討されている。
【0014】冷媒には、従来よりR22,R12などが
多く用いられているが、これらはオゾン層を破壊する
為、環境保全の上から全廃する計画が進められている。
このR22,R12の代替品には、オゾン層に影響を及
ぼさないフレオンR32,R134a,R125等が挙
げられている。特にこれら冷媒を混合した上記R407
C等の混合冷媒は、従来の冷媒R22等に近い冷却能力
を有し、しかも不燃性の為に、代替品として高い評価を
得ている。そこで、これを上記のような吸収式冷凍装置
の2次側冷媒として使用することが考えられる。
【0015】ところが、このような代替冷媒を上記蒸発
器の利用側熱交換器の2次側冷媒に採用した場合、次の
ような問題がある。
【0016】混合冷媒には、共沸冷媒と非共沸冷媒とが
あり、上記R407C等の混合冷媒は非共沸冷媒であ
る。共沸冷媒は、液化開始温度(露点)と液化終了温度
(沸点)とが同一で、単一冷媒と同じ挙動を示すので特
に問題はないが、非共沸冷媒は、液化開始温度と液化終
了温度とが異なる為、凝縮の場合には、気液界面で、高
沸点成分が多く凝縮し、低沸点成分が気相側に濃縮され
る。そして、この濃度差が伝熱管の内部で拡散抵抗や熱
抵抗を惹起して、凝縮熱伝達率を低下させる問題があ
る。
【0017】すなわち、該代替冷媒は、熱交換作用の進
行に伴って相変化するので、その相状態によって伝熱管
内における伝熱性能が変化し、熱交換性能が悪くなる。
【0018】その結果、熱交換性能を上げようとする
と、必然的に上記蒸発器利用側熱交換器の大型化、コス
トアップを伴うことになる。
【0019】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、2次側冷媒として従来のフロン系
冷媒と同等の冷凍能力を有する非共沸冷媒を採用すると
ともに、蒸発器熱交換器ユニットの伝熱管に凝縮効率促
進のための内面加工を施すとともに、さらにそれに加え
て伝熱効率促進のため外面加工を施したものを採用して
蒸発器の熱交換器ユニットを構成することにより、可及
的に伝熱性能を向上させた吸収式冷凍装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の目的
を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構
成されている。
【0021】(1) 請求項1の発明 すなわち、先ず本願請求項1の発明の吸収式冷凍装置
は、蒸発器1、吸収器10、凝縮器30、高温再生器2
1、溶液熱交換器27,28をヒートポンプ作動可能に
接続し、上記蒸発器1に2次側冷凍回路からの非共沸冷
媒を流すことにより2次側冷熱源として構成してなる吸
収式冷凍装置において、上記蒸発器1の熱交換器ユニッ
ト6を構成する伝熱管6aの内周面61に、冷媒流Rの
上流側から下流側方向にかけて、管頂部Aの内壁面と管
底部Bの内壁面では次第に溝間隔が収束される一方、管
左右両側部C,Dの内壁面では次第に溝間隔が拡大され
るW字形の溝63,63・・・よりなる凝縮効率促進加
工を施すとともに、同伝熱管6aの外周面に伝熱フィン
64,64・・・よりなる伝熱効率促進加工を施して構
成している。
【0022】したがって、該構成では、上記蒸発器熱交
換器ユニット6の伝熱管6a内を流れる2次側非共沸冷
媒は、上記のように冷媒流Rの上流側から下流側方向に
かけて、次第に溝間隔が収束される管頂部Aの内壁面と
管底部Bの内壁面部分では、下流側で次第にリッチにな
った冷媒液膜が集中するが、次第に溝間隔が拡大される
管左右両側部C,Dの内壁面部分では冷媒が効果的に薄
膜化されるようになり、上方からの凝縮水が最も多く流
れる管左右両側部C,Dの内壁面部分で有効に冷媒液の
薄膜化(熱抵抗の低減)が可能になるとともにW字形の
溝63,63・・・内の冷媒の濃度差が低減して凝縮熱
伝達率が向上する。また、一方外周面には伝熱フィン6
4,64・・・よりなる伝熱効率促進加工が施されてい
るので、管表面の伝熱面積が拡大されるとともに、その
突状形状によって水冷媒が薄膜化され、熱抵抗の低い状
態で適切に伝熱管外周面を覆って伝熱効率良く流れ落ち
るようになる。その結果、伝熱性能、凝縮性能が大きく
改善される。
【0023】(2) 請求項2の発明 また、本願請求項2の発明の吸収式冷凍装置は、蒸発器
1、吸収器10、凝縮器30、高温再生器21、溶液熱
交換器27,28をヒートポンプ作動可能に接続し、上
記蒸発器1に2次側冷凍回路からの非共沸冷媒を流すこ
とにより2次側冷熱源として構成してなる吸収式冷凍装
置において、上記蒸発器1の熱交換器ユニット6を構成
する伝熱管6aをロールフォーミング加工により形成
し、その両側部同士の継目部が上部に位置する状態で設
置する一方、その内周面61に、冷媒流Rの上流側から
下流側方向にかけて、管頂部Aの内壁面と管底部Bの内
壁面では次第に溝間隔が収束される一方、管左右両側部
C,Dの内壁面では次第に溝間隔が拡大されるW字形の
溝63,63・・・よりなる凝縮効率促進加工を施すと
ともに、同伝熱管6aの外周面に伝熱フィン64,64
・・・よりなる伝熱効率促進加工を施して構成されてい
る。
【0024】該構成では、先ず伝熱管6aが、ロールフ
ォーミング加工により形成され、その両側部同士の継目
部65が上部に位置する状態で設置されるようになって
いるとともに、管内周面61のW字形の溝63,63・
・・が、冷媒流Rの上流側から下流側方向に、管頂部A
の内壁面と管底部Bの内壁面では次第に溝間隔が収束さ
れる一方、管左右両側部C,Dの内壁面では次第に溝間
隔が拡大される関係に構成されている。
【0025】したがって、上方からの凝縮水が最も多く
流れる伝熱管6aの両側部C,Dの内壁面に伝熱性の高
い冷媒液薄膜部を形成することができるようになり、有
効に凝縮効率を向上させることができる。
【0026】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の吸収式冷凍装置
によると、2次側冷媒として代替冷媒である非共沸冷媒
を使用することにより、一般の空調システムの冷媒回路
を共用しながら高性能の吸収式冷凍装置を低コストに実
現することができるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施の形態1) 図1〜図4は、本願発明の実施の形態1に係る吸収式冷
凍装置の構成を示している。
【0028】先ず、図1は同装置の要部である蒸発器部
分の構造を示す。図中、符号1は蒸発器であり、該蒸発
器1は箱形の胴体ケーシング1a内に利用側熱交換器ユ
ニット6を組込むための第1の空間部2と該第1の空間
部2に隣接する冷媒蒸気貯留のための第2の空間部3と
の大小2つの空間部を形成し、第1の空間部2内に凝縮
水散布装置7と利用側熱交換器ユニット6とをそれぞれ
組込むとともに上記第2の空間部3との間の仕切壁4の
上部に開口5を形成することによって第1の空間部2を
第2の空間部3内に連通させている。
【0029】他方、第2の空間部3の底部下方には多数
枚の伝熱フィン10a,10a・・・を設けた空冷式の
吸収器10が立設されており、同第2の空間部3の底部
は当該吸収器10への吸収液分配容器8に形成されてい
る。この吸収液分配容器8部分には、図示のように、吸
収器10の上下方向に延びる3本の吸収伝熱管11,1
1,11の上端側開口部が所定の高さ上方に突出した状
態で挿入固定されており、該吸収伝熱管11,11,1
1内に、上記上方側開口部5を介して図示矢線のように
導入される蒸発後の冷媒蒸気bと吸収液供給配管9から
供給される吸収液cとがそれぞれ一緒に導入され、当該
吸収伝熱管11,11,11内を流下しながら吸収液c
に対して冷媒蒸気bが吸収せしめられ、前述した希溶液
が生成せしめられるようになっている。
【0030】一方、上記第1の空間部2内の蒸発器1の
熱交換器ユニット(利用側)6は、図示前後方向に所定
長さ延び、両端側でU状管を介して屈曲した複数列の伝
熱管6a,6a・・・により構成されており、その上方
部に上述の凝縮水散布装置7が配設されている。
【0031】そして、該凝縮水散布装置7には、凝縮器
からの凝縮水aが供給され、図示矢線(鎖線)のように
下方側各列の伝熱管6a,6a・・・の外周面に適切に
凝縮水aを滴下せしめるようになっている。また、伝熱
管6a,6a・・・の内部には、2次側冷媒として例え
ば、R407C,R410Aなどの非共沸混合冷媒(ガ
ス状態)が流されるようになっている。
【0032】したがって、上記のように伝熱管6a,6
a・・・の外周面に滴下される上記凝縮水aは、上記伝
熱管6a,6a・・・内部の高温のガス冷媒と熱交換さ
れて次第に蒸発し、再び冷媒蒸気bとなって、図示矢線
(実線)のように開口5から第2の空間部3を経て吸収
器10の吸収伝熱管11,11,11内に吸収液cとと
もに吸入されて行く。
【0033】ところで、上記蒸発器1の熱交換ユニット
6を構成している上記伝熱管6a,6a・・・は、例え
ば図2〜図3のように、その内周面61に螺旋状の微細
な凝縮効率促進溝62を設けて構成されている。
【0034】この伝熱管6a,6a・・・は、例えば、
長尺の帯状銅板の一面に図示のような螺旋状の溝を形成
し、この銅板を当該溝形成面を内側にしてロールフォー
ミング加工により管状に成形し、その両側部同士を溶接
することにより製造されている。符号65は、その継目
部を示す。
【0035】すでに従来技術に関連して述べたように、
共沸冷媒の場合は、液化開始温度(露点)と液化終了温
度(沸点)とが同一であり、単一冷媒と同じ挙動を示す
ので特に問題はないが、非共沸冷媒の場合は、液化開始
温度と液化終了温度とが異なるために、凝縮の時には、
気液界面で、高沸点成分が多く凝縮し、低沸点成分が気
相側に濃縮される。そして、この濃度差が、伝熱管内の
拡散抵抗や熱抵抗を惹起して、凝縮時の熱伝達効率を低
下させる問題があった。
【0036】ところが、上記のように伝熱管6a,6a
・・・の内周面61に螺旋状の微細な凝縮効率促進溝6
2を形成した場合には、同内周面61の凝縮効率促進溝
62により、次第に液化して増量されて行く冷媒液Rが
適度に撹拌されながら内壁面周方向に巻き上げられて、
内壁面全体を均一に濡らすように分布して流れるように
なり(図4参照)、溝内の冷媒の濃度差が低減するとと
もに伝熱性が向上して凝縮熱伝達率が向上する。また、
液量の少ない上流域では螺旋溝62の山部先端が液面か
ら露出することにより管壁面と熱媒気体との接触効率を
高めることができるので、さらに伝熱管全体としての凝
縮効率を高めることができる。
【0037】そして、本実施の形態の場合、さらに上記
伝熱管6a,6a・・・の外周面には、さらに酸化処理
等による親水性処理が施されている。したがって、上方
側凝縮水散布装置7から滴下された凝縮水との濡れ性が
良くなり、凝縮水が伝熱管6a,6a・・・全週を均一
に覆って下方に滴下するようになるので、相互の伝熱性
がより向上し、蒸発性能が良くなる。
【0038】(変形例) なお、上記実施の形態1における伝熱管6a,6a・・
・の外周面は、上述のような親水処理のみに限られるも
のではなく、例えば図8のような伝熱フィンとしての外
面加工部64により管表面の伝熱面積を拡大するととも
に、その突状形状によって水冷媒を薄膜化して熱抵抗を
低減する構成が必要に応じて採用される。
【0039】以上の結果、本実施の形態の吸収式冷凍装
置によると、2次側冷媒として代替冷媒である非共沸冷
媒を使用することにより、一般の空調システムの冷媒回
路を共用しながら高性能の吸収式冷凍装置を低コストに
実現することができるようになる。
【0040】(実施の形態2) 次に図5〜図7は、本願発明の実施の形態2に係る吸収
式冷凍装置における上記同様の蒸発器1の熱交換器ユニ
ット6の伝熱管6a,6a・・・の構成と作用を示して
いる。
【0041】該伝熱管6a,6a・・・は、例えば図5
および図6のように、その内周面61に、冷媒流Rの上
流側から下流側方向に向けて、その管頂部A内壁面と管
底部B内壁面では次第に溝間隔が収束される一方(符号
63a,63a,63c部参照)、左右両側部C,Dの
内壁面では次第に溝間隔が拡大される(符号63b,6
3b部参照)W字形の微細な凝縮効率促進溝63,63
・・・を設けて構成されている。
【0042】この伝熱管6a,6a・・・は、例えば、
長尺の帯状銅板の一面に、図示のような、W字形の溝6
3,63・・・を長手方向に連続して形成し、この銅板
を当該W字形の溝63,63・・・形成面を内側にして
ロールフォーミング加工により管状に成形し、その両側
部同士を溶接することにより製造されている。符号65
は、その継目部であり、本実施の形態の場合、該継目部
65を上方に位置させるようにして伝熱管6aを略水平
に設置することにより、上述の如く、その内周面61
に、冷媒流Rの上流側から下流側方向に向けて、その管
頂部A内壁面と管底部B内壁面では次第に溝間隔が収束
される一方、左右両側部C,Dの内壁面では次第に溝間
隔が拡大される関係でW字形の溝63,63・・・がレ
イアウトされるようにしている。
【0043】前述のように、共沸冷媒の場合は、液化開
始温度(露点)と液化終了温度(沸点)とが同一であ
り、単一冷媒と同じ挙動を示すので特に問題はないが、
非共沸冷媒の場合は、液化開始温度と液化終了温度が異
なるために、凝縮の時には、気液界面で、高沸点成分が
多く凝縮し、低沸点成分が気相側に濃縮される。そし
て、この濃度差が伝熱管内で拡散抵抗や熱抵抗を惹起し
て、凝縮時の熱伝達率を低下させる問題があった。
【0044】ところが、上記のように、内周面61に、
略水平設置状態において冷媒流Rの上流側から下流側方
向に向けて、その管頂部A内壁面と管底部B内壁面では
次第に溝間隔が収束される一方、左右両側部C,Dの内
壁面では次第に溝間隔が拡大される状態となるW字形の
微細な凝縮効率促進溝63,63・・・を形成した伝熱
管6a,6a・・・では、例えば図6および図7に示す
ように、上記内周面61のW字形の凝縮効率促進溝6
3,63・・・の作用により、下流側で次第にリッチに
なった冷媒液膜がW字形の凝縮効率促進溝63,63・
・・の管頂部Aおよび管底部B各内壁面収束端部分では
集中する一方(図7の(ロ)部参照)、その他の凝縮水
が最も多く流れる左右両側部C,D各内壁面開放部分で
は薄膜化されるようになり(図7の(イ)部参照)、伝
熱管側部での有効な冷媒液の薄膜化(熱抵抗の低減)が
可能になるとともにW字形の凝縮効率促進溝63,63
・・・内の冷媒の濃度差が低減して凝縮熱伝達率が向上
する。
【0045】以上のように、該構成では、上方からの凝
縮水が最も多く流れる伝熱管6aの両側部C,Dの内壁
面に伝熱性の高い冷媒液薄膜部を形成することができ、
特に有効に凝縮効率を向上させることができる。
【0046】また、液量の少ない上流域ではW字形の凝
縮効率促進溝63,63・・・の山部先端が液面から露
出することにより管壁面と熱媒気体との接触効率を高め
ることができるので、凝縮効率を高めることができる。
【0047】この場合、さらに重力の作用により、上記
両側部はより薄膜化されやすいとともに、相対的に管底
部B側よりも管頂部A側が薄膜となる。
【0048】そして、本実施の形態の場合、さらに上記
伝熱管6a,6a・・・の外周面には、さらに酸化処理
等による親水性処理が施されている。したがって、上方
側凝縮水散布装置7から滴下された凝縮水との濡れ性が
良くなり、凝縮水が伝熱管6a,6a・・・全周を均一
に覆って下方に滴下するようになるので、相互の伝熱性
能がより向上し、蒸発性能が良くなる。
【0049】(変形例) なお、上記実施の形態2における伝熱管6a,6a・・
・の外周面は、上述のような親水処理のみに限られるも
のではなく、例えば図8に示されるような断面形状の伝
熱フィンとしての外面加工部64により管表面の伝熱面
積を拡大するとともに、その突状形状によって水冷媒を
薄膜化して熱抵抗を低減する構成を採用しても良い。
【0050】このような構成によっても上記と同様に高
い蒸発性能を得ることが可能となる。
【0051】以上の結果、本実施の形態の吸収式冷凍装
置によると、2次側冷媒として代替冷媒である非共沸冷
媒を使用することにより、一般の空調システムの冷媒回
路を共用しながら高性能の吸収式冷凍装置を低コストに
実現することができるようになる。
【0052】(実施の形態3) 次に図9および図10は、本願発明の実施の形態3に係
る吸収式冷凍装置における上記同様の蒸発器1の熱交換
器ユニット6の伝熱管6a,6a・・・の構成を示して
いる。
【0053】該伝熱管6a,6a・・・は、例えば図
9,図10のように、その内周面61に、冷媒流Rの上
流から下流方向に、例えば長円錐形状の多数のディンプ
ル32,32・・が、例えばローレット加工により一体
形成されている。これらのディンプル32,32・・
は、長手方向に千鳥配列で形成されている。なお、この
ような内面加工を施された伝熱管6aは、例えば帯状の
銅板の一面にローレット加工により上記ディンプル3
2,32・・を形成した後、該銅板の両側部を溶接する
ことにより製作される。
【0054】この場合、上記ディンプル32,32・・
は、上述のように底面部が管軸方向に長い長円(長径m
/短径n>1)とされた長円錐形状とされている。そし
て、各ディンプル32,32・・の頂点は、長径m上に
おける中心よりやや下流方向に位置せしめてもよく、長
径m上における中心よりやや上流方向に位置せしめても
よく、また長径mと短径nとの交点(即ち、中心位置)
に位置せしめてもよい。
【0055】このように、伝熱管6aの内周面に、上述
のようなディンプル32,32・・をを設けた場合、流
動抵抗を増大させることなく、伝熱管6aの内壁面を流
れる冷媒流Rに縦渦が生成されて十分に撹拌されるよう
になり上述した濃度差が低減されるとともに、内壁面全
体に十分な流量の均一な液膜が形成されるので、凝縮熱
伝達率が向上する。
【0056】(実施の形態4) 次に図11は、本願発明の実施の形態4に係る吸収式冷
凍装置における上記図1のものと同様の蒸発器1の熱交
換器ユニット6の伝熱管6a,6a・・・の構成と作用
を示している。
【0057】該伝熱管6a,6a・・・は、例えば図1
1のように、その内周面61に、冷媒流Rの上流から下
流方向に、次第に溝間隔が拡大される逆V字形の微細な
凝縮効率促進溝67,67・・・を設けるとともに外周
面68に図示のような伝熱効率促進用のフィン69.6
9・・・を設けて構成されている。
【0058】このように先ず冷媒下流側方向に向けて溝
間隔が拡大される逆V字形の微細な溝67,67・・・
を設けた場合、溝間隔開放領域では冷媒の液膜が薄くな
る一方、溝間隔収束領域では冷媒液膜が厚くなり、特に
凝縮作用が進行して液量が多くなった伝熱管下流域部で
の冷媒液撹拌と薄膜化(熱抵抗低減)により凝縮熱伝達
率が向上する。そして、さらにそれに加えて伝熱管6
a,6a・・・の外周面68にフィン69.69・・・
を設けた場合、伝熱面積が拡大されるとともに水冷媒の
液膜化が促進されて熱抵抗が低減され、伝熱効率が促進
される。
【0059】以上の結果、本実施の形態の吸収式冷凍装
置によると、2次側冷媒として代替冷媒である非共沸冷
媒を使用することにより、一般の空調システムの冷媒回
路を共用しながら高性能の吸収式冷凍装置を低コストに
実現することができるようになる。
【0060】(実施の形態5) 次に図12は、本願発明の実施の形態5に係る吸収式冷
凍装置における上記図1のものと同様の蒸発器1の熱交
換器ユニット6の伝熱管6a,6a・・・の構成を示し
ている。
【0061】該伝熱管6a,6a・・・は、例えば図1
2のように、その内周面61に、前述の図2のものと同
様の螺旋状の微細な凝縮効率促進溝62を設けるととも
に、外周面68に図示のような伝熱効率促進用の切起し
70,70・・・を設けて構成されている。
【0062】上記のように、先ず伝熱管6a,6a・・
・の内周面61に螺旋状の微細な凝縮効率促進溝62を
形成した場合には、同内周面61の螺旋状の凝縮効率促
進溝62により、次第に液化して増量されて行く冷媒液
Rが適度に撹拌されながら内壁面周方向に巻き上げられ
て、内壁面全体を均一に濡らすように分布して流れるよ
うになり(前述の図4参照)、溝62内の冷媒の濃度差
が低減するとともに伝熱性が向上して凝縮熱伝達率が向
上する。また、液量の少ない上流域では螺旋溝62の山
部先端が液面から露出することにより管壁面と熱媒気体
との接触効率を高めることができるので、さらに伝熱管
全体としての凝縮効率を高めることができる。
【0063】そして、本実施の形態の場合、さらに上記
伝熱管6a,6a・・・の外周面68に伝熱効率促進用
の切起し70,70・・・が設けられているので、該切
起し70,70・・・によって外周面68の水冷媒との
伝熱面積が拡大されるとともに液膜化が促進され、伝熱
効率が促進される。
【0064】以上の結果、本実施の形態の吸収式冷凍装
置によると、2次側冷媒として代替冷媒である非共沸冷
媒を使用することにより、一般の空調システムの冷媒回
路を共用しながら高性能の吸収式冷凍装置を低コストに
実現することができるようになる。
【0065】(実施の形態6) 次に図13は、本願発明の実施の形態6に係る吸収式冷
凍装置における上記図1のものと同様の蒸発器1の熱交
換器ユニット6の伝熱管6a,6a・・・の構成と作用
を示している。
【0066】この伝熱管6a,6a・・・は、長尺の帯
状銅板の内周面61となる面に、図2に示すものと同様
の螺旋状の溝62を形成し、この銅板を当該溝62を形
成した面を内側にしてロールフォーミング加工により管
状に成形し、その両側部同士を溶接するとともに、その
後外周面68に伝熱性の高い銅製の針金よりなる線状部
材72を螺旋状に巻成して形成されている。
【0067】上記のように伝熱管6a,6a・・・の内
周面61に螺旋状の微細な凝縮効率促進溝62を形成し
た場合には、同内周面61の凝縮効率促進溝62によ
り、次第に液化して増量されて行く冷媒液Rが適度に撹
拌されながら内壁面周方向に巻き上げられて、内壁面全
体を均一に濡らすように分布して流れるようになり(前
述の図4参照)、溝62内の冷媒の濃度差が低減すると
ともに伝熱性が向上して凝縮熱伝達率が向上する。ま
た、液量の少ない上流域では螺旋溝62の山部先端が液
面から露出することにより管壁面と熱媒気体との接触効
率を高めることができるので、さらに伝熱管全体として
の凝縮効率を高めることができる。
【0068】そして、本実施の形態の場合、さらに上記
伝熱管6a,6a・・・の外周面には、伝熱性の高い銅
製の針金よりなる線状部材72が螺旋状に巻成されてい
る。したがって、伝熱管6a,6a・・・外周面68の
伝熱面積が拡大されるとともに水冷媒の保水性が向上
し、かつ全周を均一に覆って下方に滴下するようになる
ので、相互の伝熱効率がより向上し、蒸発性能が良くな
る。
【0069】(変形例1) なお、上記実施の形態6における伝熱管6a,6a・・
・内周面61の凝縮効率促進加工は、上述のような螺旋
溝62のみに限られるものではなく、例えば図14に示
すように、図11のものと同様な逆V字形の溝67にし
ても良い。
【0070】(変形例2) また上記伝熱管6a,6a・・・の外周面68に巻成さ
れる線状部材72は、上記のような針金に限られるもの
ではなく、例えば図15に示すような多孔質材を線状に
形成したものでも良い。
【0071】このような多孔質材を採用した場合、水の
保持性能が高くなり、より以上に伝熱効率が向上する。
【0072】(変形例3) また上記伝熱管6a,6a・・・の外周面68に巻成さ
れる線状部材72は、上記のような針金や多孔質材に限
られるものではなく、例えば図16に示すような伝熱性
の高い金属製のメッシュ材を線状に形成したものでも良
い。
【0073】このようなメッシュ材を採用した場合、水
の保持性能が高くなるとともに水滴下時の水飛びもなく
なり、より以上に伝熱効率が向上する。
【0074】(変形例4) さらに上記伝熱管6a,6a・・・の外周面68に巻成
される線状部材72は、上記のような針金や多孔質材、
メッシュ材に限られるものではなく、例えば図17に示
すような伝熱性の高い金属製のフィン部材を線状に形成
したものでも良い。
【0075】このようなフィン部材を採用した場合、伝
熱管外周面の伝熱面積が拡大されるとともに水冷媒の液
膜化が可能となり、より以上に伝熱効率が向上する。
【0076】(実施の形態7) 次に図18および図19は、本願発明の実施の形態7に
係る吸収式冷凍装置における上記図1のものと同様の蒸
発器1の熱交換器ユニット6の伝熱管6a,6a・・・
の構成を示している。
【0077】本実施の形態の構成では、上記図1のもの
と同様の蒸発器熱交換器ユニット6を構成する複数列複
数本の伝熱管6a,6a・・・の内周面に上記各実施の
形態のような凝縮効率促進加工を施すとともに外周面6
8両側に図示のような伝熱性の高いメッシュ部材74,
74・・・を接合して構成されている。
【0078】該構成では、上記蒸発器熱交換器ユニット
6の各伝熱管6a,6a・・・内を流れる2次側非共沸
冷媒は、凝縮促進加工された伝熱管内壁面の作用で効果
的に凝縮が促進され、伝熱性能の高い液膜状態が形成さ
れるとともに、それら上下方向各列の伝熱管6a,6a
・・・の外周面両側には伝熱性の高いメッシュフィン部
材74,74・・・が接合されているので、伝熱面積が
拡大されるとともに水滴下時の水飛びが防止され、保水
性が向上するとともに供給される凝縮水が適切に伝熱管
6a,6a・・・の外周面を均一に覆って流れ落ちるよ
うになる。その結果、伝熱性能、凝縮性能が大きく改善
される。
【0079】以上の結果、本実施の形態の吸収式冷凍装
置によると、2次側冷媒として代替冷媒である非共沸冷
媒を使用することにより、一般の空調システムの冷媒回
路を共用しながら高性能の吸収式冷凍装置を低コストに
実現することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る吸収式冷凍装置
の蒸発器およびその周辺部分の構成を示す断面図であ
る。
【図2】同装置の要部である伝熱管の一部を切開した状
態の平面図である。
【図3】同図2の伝熱管の内部を流れる冷媒の状態を示
す展開平面図である。
【図4】同図2の伝熱管の内部を流れる冷媒の状態を示
す断面図である。
【図5】本願発明の実施の形態2に係る吸収式冷凍装置
の蒸発器伝熱管部分の図2と同様の状態の平面図であ
る。
【図6】同図5の伝熱管の内部を流れる冷媒の状態を示
す展開平面図である。
【図7】同図5の伝熱管の内部を流れる冷媒の状態を示
す断面図である。
【図8】同図5の伝熱管の外周面部の構成の変形例を示
す要部の拡大断面図である。
【図9】本願発明の実施の形態3に係る吸収式冷凍装置
の蒸発器伝熱管部分の要部拡大平面図である。
【図10】同伝熱管の要部の拡大断面図である。
【図11】本願発明の実施の形態4に係る吸収式冷凍装
置の蒸発器伝熱管の構成を示す断面図である。
【図12】本願発明の実施の形態5に係る吸収式冷凍装
置の蒸発器伝熱管の構成を示す断面図である。
【図13】本願発明の実施の形態6に係る吸収式冷凍装
置の蒸発器伝熱管の構成を示す一部切欠側面図である。
【図14】同実施の形態6の変形例1に係る伝熱管の一
部切欠側面図である。
【図15】同実施の形態6の変形例2に係る伝熱管要部
の断面図である。
【図16】同実施の形態6の変形例3に係る伝熱管要部
の断面図である。
【図17】同実施の形態6の変形例4に係る伝熱管要部
の断面図である。
【図18】本願発明の実施の形態7に係る蒸発器伝熱管
部分の構成を示す斜視図である。
【図19】同伝熱管部分の断面図である。
【図20】従来の吸収式冷凍装置の冷凍回路である。
【符号の説明】
1は蒸発器、6は利用側熱交換器ユニット、6aはその
伝熱管、32はディンプル、61は伝熱管内周面、62
は螺旋溝、63はW字形の溝、64は外周面の外面加工
部、68は外周面、69はフィン、70は切起し、72
は線状部材、74はメッシュ部材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安尾 晃一 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社堺製作所 金岡工場内 (72)発明者 柴田 豊 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社堺製作所 金岡工場内 (56)参考文献 特開 平1−273972(JP,A) 特開 平3−13796(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 39/02 F28F 1/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発器(1)、吸収器(10)、凝縮器
    (30)、高温再生器(21)、溶液熱交換器(2
    7),(28)をヒートポンプ作動可能に接続し、上記
    蒸発器(1)に2次側冷凍回路からの非共沸冷媒を流す
    ことにより2次側冷熱源として構成してなる吸収式冷凍
    装置において、上記蒸発器(1)の熱交換器ユニット
    (6)を構成する伝熱管(6a)の内周面(61)に、
    冷媒流(R)の上流側から下流側方向にかけて、管頂部
    (A)の内壁面と管底部(B)の内壁面では次第に溝間
    隔が収束される一方、管左右両側部(C),(D)の内
    壁面では次第に溝間隔が拡大されるW字形の溝(6
    3),(63)・・・よりなる凝縮効率促進加工を施す
    とともに、同伝熱管(6a)の外周面に伝熱フィン(6
    4),(64)・・・よりなる伝熱効率促進加工を施
    ことを特徴とする吸収式冷凍装置。
  2. 【請求項2】 蒸発器(1)、吸収器(10)、凝縮器
    (30)、高温再生器(21)、溶液熱交換器(2
    7),(28)をヒートポンプ作動可能に接続し、上記
    蒸発器(1)に2次側冷凍回路からの非共沸冷媒を流す
    ことにより2次側冷熱源として構成してなる吸収式冷凍
    装置において、上記蒸発器(1)の熱交換器ユニット
    (6)を構成する伝熱管(6a)をロールフォーミング
    加工により形成し、その両側部同士の継目部が上部に位
    置する状態で設置する一方、その内周面(61)に、冷
    媒流(R)の上流側から下流側方向にかけて、管頂部
    (A)内壁面と管底部(B)内壁面では次第に溝間
    隔が収束される一方、左右両側部(C),(D)の内
    壁面では次第に溝間隔が拡大されるW字形の溝(6
    3),(63)・・・よりなる凝縮効率促進加工を施す
    とともに、同伝熱管(6a)の外周面に伝熱フィン(6
    4),(64)・・・よりなる伝熱効率促進加工を施し
    ことを特徴とする吸収式冷凍装置。
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