JP2001153580A - 伝熱管 - Google Patents

伝熱管

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JP2001153580A
JP2001153580A JP33879499A JP33879499A JP2001153580A JP 2001153580 A JP2001153580 A JP 2001153580A JP 33879499 A JP33879499 A JP 33879499A JP 33879499 A JP33879499 A JP 33879499A JP 2001153580 A JP2001153580 A JP 2001153580A
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tube
fin
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pipe
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JP33879499A
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Kotaro Tsuri
弘太郎 釣
Takeshi Nishizawa
武史 西澤
Toshiyuki Ando
俊之 安藤
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィン高さの拡大を抑えつつ、管表面の伝熱
面積をさらに拡大することができるより伝熱性能の高い
蒸発器用の伝熱管を提供すること。 【解決手段】 管1の外周面に、高さhが0.2〜0.
5mmで管軸方向に対して任意の角度をなし、管1の展
開状態における頂部の投影平面積が他の部分の同様な投
影平面積よりも大きく、かつ頂部の前記投影平面積がく
びれ部の同様な投影平面積の1.2倍以上であるフィン
10が、管軸方向へ25.4mm当たり11〜30枚の
密度で形成され、前記フィン10には、管周方向(又は
当該フィン10の長さ方向)に沿って0.8〜3mmの
間隔Lで切欠状部11が形成されていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝熱管に関するもの
であり、さらに具体的には、吸収式冷凍機や空調用吸収
ヒートポンプなどの蒸発器(又は吸収器)に使用される
伝熱管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば吸収式冷凍機などの蒸発器では、
内部に伝熱管を多列状かつ多段状になるように水平に設
置し、伝熱管相互の端部を連通させ、蒸発器内を減圧状
態に保ち、伝熱管内に水を流しならが当該伝熱管に対し
て凝縮器から供給される冷媒を滴下ないし散布する。そ
して、冷媒が伝熱管群の表面を流下して蒸発する際の潜
熱により管内の流水を冷却する。他方吸収器では、伝熱
管を多列状かつ多段状になるように水平に設置し、伝熱
管相互の端部を連通させ、伝熱管内に冷却水を流しなが
ら、当該伝熱管に対して再生器から冷却用の熱交換器を
経て供給される吸収液(臭化リチュウム水溶液)が滴下
ないし散布する。そして、吸収液は伝熱管内の冷却水で
冷却されながら伝熱管群の表面を流下する際に、蒸発器
で蒸発した冷媒蒸気を吸収した後再生器へ送られる。伝
熱管内を通過した冷却水は、凝縮器の伝熱管へ送られる
ように構成されている。
【0003】前述のような熱交換器の小型化のために
は、それらに使用される伝熱管の小型・高性能化が必要
である。この種の伝熱管は、前述のようにその外周面を
流下する流体と内部を流れる流体とで熱交換を行うもの
であるから、その高性能化・小型化のためには、伝熱管
表面における液の拡散(濡れ広がり)を促進するととも
に伝熱面積を増大させることが必要である。
【0004】前述のような必要性に応えるものとして、
種々のローフィン管が提案されている。発明者らは特願
平9−279267号において、図8で示すように、外
周面に小さなフィン20を螺旋状に形成し、フィン20
には管周方向に沿って所定のピッチで切欠状部21を形
成した伝熱管を既に提案している。また、特開平11−
148747号(及び特開平7−71889号)には、
図9で示すように、外周面に小さなフィン20を螺旋状
に形成し、フィン20には、頂部へその長さ方向に沿う
溝22を形成するとともに、管周方向に沿って所定のピ
ッチで切欠状部21を形成した伝熱管が提案されてい
る。この伝熱管のフィン20は、管を展開した状態にお
ける頂部の投影平面積が頂部より下部の同様な投影平面
積よりも小さく、高さ方向の中間位置の投影平面積が最
も大きくなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の各伝熱管は、フ
ィン頂部の溝22や切欠状部21により伝熱管表面の伝
熱面積を拡大させ、フィン相互間の溝によって管周方向
への流体液膜の拡散を促進させ、切欠状部21により管
軸方向への流体液膜の拡散を促進するものであって、初
期の目的に沿った高い伝熱性能を有している。しかしな
がら、管表面における伝熱面積の一層の拡大のためにフ
ィン高さを高くすると、流体液膜の管軸方向への拡散を
阻害するので、伝熱面積のさらなる拡大が困難である。
この発明の目的は、フィン高さの拡大を抑えつつ、管表
面の伝熱面積をさらに拡大させることによりさらに伝熱
性能の高い伝熱管を提供することにある。
【0006】
【課題を達成するための手段】本発明に係る伝熱管は、
前述の課題を解決するため以下のように構成したもので
ある。すなわち、請求項1に記載の伝熱管は、管1の外
周面には、高さhが0.2〜0.5mmで管軸方向に対
して任意の角度をなし、管1の展開状態における頂部の
投影平面積が他の部分の同様な投影平面積よりも大き
く、かつ頂部の前記投影平面積がくびれ部の同様な投影
平面積の1.2倍以上であるフィン10が、管軸方向へ
25.4mm当たり11〜30枚の密度で形成され、前
記フィン10には、管周方向(又は当該フィン10の長
さ方向)に沿って0.8〜3mmの間隔Lで切欠状部1
1が形成されていることを特徴としている。なお、この
請求項においてフィン10のくびれ部とは、当該フィン
10の展開状態における投影平面積が最も小さい部分、
すなわち最小投影平面積部を言う。
【0007】請求項2に記載の伝熱管は、請求項1の伝
熱管において、前記フィン10を、当該フィン10の長
さ方向と直交する断面の形状がほぼT字状又は逆台形形
状になるように形成したことを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の伝熱管は、請求項1又は
2の伝熱管において、内面に管軸方向に対して任意の角
度をなす凸状リブ12を形成したことを特徴としてい
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図1〜6を参照しながら、本
発明に係る伝熱管の好ましい実施形態を説明する。 第1実施形態 図1は本発明による第1実施形態の伝熱管を示す部分拡
大正面図、図2は図1の伝熱管の部分拡大斜視図であ
る。
【0010】伝熱管1には銅や銅合金その他の熱伝導性
のよい材質の金属が用いられ、この伝熱管1の外周面に
は、管軸に対するねじれ角θが大きく(70〜85
度)、高さhが0.2〜0.5mmのフィン10が、管
軸方向へ25.4mm当たり11〜30枚(管軸と平行
な断面において25.4mm当たり11〜30個)の密
度で形成されている。前記フィン10は、頂部がほぼ平
滑であって、管1の展開状態における頂部の投影平面積
が他の部分の同様な投影平面積よりも大きく、かつ、頂
部の前記投影平面積はくびれ部(この形態では根元部)
の同様な投影平面積の1.2倍以上となるように形成さ
れている。この実施形態では、フィン10の長さ方向と
直交する断面の形状をほぼT状とすることにより、平滑
な頂部の投影平面積がくびれ部(根元部)の投影平面積
の1.2倍以上になるように構成している。このような
フィン10の断面形状により、フィン10相互の間に
は、蒸発器等の運転時に流体液膜を管1の周方向に拡散
させるためのほぼトンネル状の空洞部13が形成され
る。フィン10には、当該フィン10の長さ方向(又は
管周方向)に沿って0.8〜3mmの間隔Lで切欠状部
11が形成されている。フィン10の長さ方向に沿う切
欠状部11の幅wは、0.3mm以下であるのが好まし
い。
【0011】第1実施形態の伝熱管は、これを蒸発器に
組み込んで使用する場合、管1の上部に落下した冷媒液
は、隣合うフィン10相互間のトンネル状の空洞部13
に沿って管1の外周面を管周方向へ円滑に拡散するとと
もに、フィン10に形成された切欠状部11に沿って管
1の外周面を管軸方向へ円滑に拡散する。また、フィン
10はその長さ方向と直交する断面がほぼT字状であっ
て、管1を展開した状態における頂部の投影平面積が他
の部分の同様な投影面積よりも大きく、かつ、当該頂部
の投影平面積をくびれ部分である根元部の投影平面積の
1.2倍以上としたので、フィン10の高さhは小さく
ても、管1の伝熱面積が前記例示した従来の伝熱管より
もさらに拡大し易い。したがって、管1が小さくても高
い伝熱性能を発揮するので蒸発器や吸収器の小型化を図
ることができる。
【0012】前記実施形態において、フィン10の高さ
hが0.2mm未満ではフィン10相互間のトンネル状
の空洞部13の断面積が小さくなって冷媒液膜の管周方
向への拡がりが妨げられるおそれがあり、その高さhが
0.5mmを超えると冷媒液膜の管軸方向への拡がりが
妨げられるおそれがある。フィン10の頂部は、管1の
展開状態における投影平面積が他の部分の同様な投影平
面積よりも大きく、かつ当該頂部の投影平面積はくびれ
部の同様な投影平面積の1.2倍以上であることが必要
である。フィン10の頂部の投影平面積他の部分の同様
な投影平面積よりも小さく、かつ頂部の投影平面積がく
びれ部分の投影平面積の1.2倍未満では、フィン高さ
hを低く抑えて管1の伝熱面積の増大を図るという課題
の達成が困難になる。フィン10の形成密度が管軸方向
へ25.4mm当たり11枚未満では伝熱面積の増大が
十分に図れず、30枚を超えると過密になってフィン加
工(頂部の投影平面積を根元部の投影平面積の1.2倍
以上とするような加工)が困難になる。フィン10にお
ける切欠状部11の形成間隔(ピッチ)Lが、0.8m
m未満では伝熱面積の増大が十分に図れないとともに、
フィン加工が困難になり、他方3mmを超えると冷媒液
膜の管軸方向への拡がりが不十分になる。
【0013】第1実施形態のような伝熱管は、例えば図
4〜図6で示すような製造装置によって工業的に製造さ
れる。素管1aの供給位置の回りには、供給される素管
1aを中心として等角度間隔に複数の加工ロール3,
3,3が設置されている。これらの加工ロール3は、図
4で示すように、図4の矢印a,b,cの方向から見た
状態で、その軸線が素管1aの管軸に対して伝熱管1に
おけるフィン10のねじれ角度θに対応する角度θ1
(この角度θ1は、ねじれ角度θが85度の場合は5
度)傾いている。
【0014】図6で示すように、各加工ロール3はそれ
ぞれロール軸30とこのロール軸30へ固定された複数
のディスクからなる加工用のディスク群を備えている。
ディスク群のうち、素管1aへ螺旋状にフィン10を加
工する螺旋加工ディスク群31は、先端方向から順次外
径が大きくなるように形成されている。終端の螺旋加工
ディスク31a後部には、スペーサ32を介して、フィ
ン溝加工ディスク33,フィン頂部平坦加工ディスク3
4,35及びフィン切欠加工ディスク36が順に設けら
れている。
【0015】以上のような装置の素管供給位置へ、内部
に回転自在なマンドレル4が挿入された素管1aを供給
し、前記マンドレル4の位置で各加工ロール3素管1a
へ押し付けた状態で一定方向(図6の左側から見た状態
で時計方向)へ同速で回転させると、素管1aは図6の
右方向に移動し、管の周面には、螺旋加工ディスク群3
1によりフィンが螺旋状に連続するように形成される。
この間、マンドレル4dは初期の挿入位置に保持され
る。次いで、螺旋状のフィンの頂部中央にはフィン溝加
工ディスク33が接触して長さ方向に沿う溝が形成さ
れ、断面がY字状に形成されたフィンは、フィン頂部平
坦加工ディスク34,35により断面がほぼT字状にな
るように加工される。そして、最終端のフィン切欠加工
ディスク36は歯車形状であって、外周部へフィン10
の切欠状部11に対応する歯36aが形成されているの
で、フィン10には所定の間隔に切欠状部11が形成さ
れる。
【0016】第2実施形態 図3は本発明に係る伝熱管の第2実施形態を示す部分拡
大断面図であり、管1の内周面には凸状リブ12が螺旋
状に形成されている。この凸状リブ12を形成したこと
により、管内を流れる冷媒の乱流が促進されるととも
に、管内面の伝熱面積が増大して伝熱性能が高められ
る。管1の外周面における螺旋状のフィン10は、その
長さ方向と直交する断面形状を逆台形形状に形成するこ
とにより、管1の展開状態における頂部の投影平面積が
くびれ部の投影平面積の1.2倍以上になるように加工
してある。その他の構成及び作用,効果は第1実施形態
の伝熱管とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略す
る。
【0017】その他の実施形態本発明に係る伝熱管にお
いて、フィン10は管1の展開状態における頂部の投影
平面積が他の部分の同様な投影平面積よりも大きく、く
びれ部分の同様な投影平面積の1.2倍以上になってい
れば十分であって、その断面形状は前述のようなT字状
又は逆台形形状である必要はない。したがって、例えば
フィン10の長さ方向と直交する断面形状は逆L字状で
あっても差し支えない。ただし、フィン10の断面形状
がT字状又は逆台形形状である場合には、フィン加工が
より容易である。前記各実施形態では、フィン10の頂
部を平滑に形成したが、頂部の投影平面積が他の部分の
投影平面積の1.2倍以上であれば、フィン10の頂部
に溝や凹凸を加工することができる。また、フィン10
や凸状リブ12は管軸方向に対して螺旋状に形成されて
いる必要はなく、これらは管軸方向と直交するように形
成することができる。
【0018】前記各実施形態では、切欠状部11をフィ
ン10の根元部まで達する深さ(フィン高さhと同じ)
に形成したが、切欠状部11の深さは0.2〜0.5m
mであるのが好ましい。前記各実施形態の伝熱管におい
て、隣合うフィン10の頂部の側部相互は接触していて
も差し支えない。接触していても、切欠状部11を通じ
て管軸方向に移動した(広がった)冷媒液膜が空洞部1
3を通じて管周方向に移動するからである。
【0019】実施例1 外径φ15.88mmのリン脱酸銅製の素管を用い、第
1実施形態の伝熱管と同様な構成であって、表1のよう
に、フィン高さh、切欠状部11の形成間隔L、及び管
軸方向25.4mm当たりのフィン数を、請求項1に記
載された範囲内でそれぞれ異にした実施例の伝熱管サン
プルEx1〜Ex4を製造した。これら伝熱管サンプル
において、管1の展開状態におけるフィン10の頂部の
投影平面積はくびれた根元部の同様な投影平面積の約
1.3倍であり、フィンの管軸に対するねじれ角度は約
85度である。
【0020】比較例 外径φ15.88mmのリン脱酸銅製の素管を用い、表
1のように、フィン高さh、切欠状部11の形成間隔
L、及び管軸方向25.4mm当たりのフィン数のいず
れかが請求項1に記載された範囲外であり、他の構成が
実施例と同様である比較例の伝熱管サンプルEx5,6
を製造した。
【0021】従来例 外径φ15.88mmのリン脱酸銅製の素管を用い、図
8で示す構成であって、フィン高さ、切欠状部の形成間
隔、及び管軸方向25.4mm当たりのフィン数が表1
のとおりである従来例の伝熱管サンプル7を製造した。
この伝熱管のフィンの管軸に対するねじれ角度は約85
度である。
【0022】伝熱性能試験 図7で示すような実験装置を用い、各伝熱管サンプルE
X1〜7の伝熱性能試験を実施した。図7において、5
は蒸発器であり、その内部にはサンプル伝熱管50を一
列五段になるように水平に配管し、上下方向に隣接する
サンプル伝熱管50相互を全体が蛇行状を呈するように
連通した。6は吸収器であり、同様にサンプル伝熱管6
0を一列五段になるように水平に配管し、上下方向に隣
接するサンプル伝熱管60相互を全体が蛇行状を呈する
ように連通した。サンプル伝熱管50,60に水を通す
一方、蒸発器5のサンプル伝熱管50には散布パイプ5
1により冷媒(純水)を散布し、吸収器6のサンプル伝
熱管60には散布パイプ61により吸収液(臭化リチュ
ウム水溶液)を散布した。蒸発器5内で発生した冷媒蒸
気を、吸収器6のサンプル伝熱管60に散布される吸収
液に吸収させ、冷媒蒸気を吸収して希釈された吸収液は
希釈溶液槽7に溜め、その希釈吸収液を濃溶液槽8へ供
給して濃度調整するとともに、当該濃溶液槽8で加熱沸
騰させて温度調整を行った。濃度調整後の吸収液をポン
プ80により吸収液の散布パイプ61へ戻すように構成
した。
【0023】 実験条件 冷媒:水・・・・・入口温度:15±1℃ 冷媒流量:0.6〜2.4リットル/m・min 冷媒散布装置・・・孔径:1.5mm、孔間隔:12.5mm 蒸発器冷水・・・・入口温度:28±0.3℃ 流速:2.0m/sec 蒸発器内圧力・・・12±0.5mmHg 伝熱管配列・・・・有効長さ500mmの伝熱管を上下方向へ一列・五段配列
【0024】各伝熱管サンプルEX1〜7の伝熱性能試
験は、それらをそれぞれ蒸発器5に組込んで管外熱伝達
率を測定し、従来例の伝熱管サンプルEx7の管外熱伝
達率を基準(100)とし、冷媒流量:1.0リットル
/m・minのときの伝熱性能比率で比較し、その結果
を表1に示した。
【0025】
【0026】表1の伝熱性能比率で示されているよう
に、第1実施形態のような構成であって、それぞれ、フ
ィンの高さh=0.2〜0.5mm、管軸方向25.4
mm当たりのフィン密度=11〜30枚、切欠状部の管
周方向への形成間隔L=0.8〜3mmである実施例の
伝熱管サンプルEx1〜4は、比較例及び従来例の伝熱
管サンプルEx7と比べて高い伝熱性能を示している。
【0027】実施例2 管内に凸状リブを形成した場合の効果を示すため、表2
のように、管の内部に凸状リブを螺旋状に形成し他の構
成が実施例の伝熱管サンプルEx2と同様である実施例
の伝熱管サンプルEx8を製造し、このサンプルEx8
と、実施例の伝熱管サンプルEx2とについて、熱通過
率を比較しその結果を表2に示した。熱通過率は、サン
プルEx2のものを100として記載した。
【0028】 表2 Ex No. 管内径(mm) リブ条数 リブ高さ リブねじ 熱通過率比 /25.4mm (mm) れ角( °) 2 13.8 −− −− −− 100 5 13.8 24 0.20 40 125
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明に係る伝熱管によれば、
管1の上部に落下した冷媒液は、隣合うフィン10相互
間のトンネル状の空洞部13に沿って管1の周方向へ円
滑に拡散するとともに、フィン10に形成された切欠状
部11に沿って管1の長さ方向へ円滑に拡散する。ま
た、管1の展開状態におけるフィン10の頂部の投影平
面積が、他の部分の同様な投影平面積よりも大きくかつ
くびれ部分の投影面積の1.2倍以上であるため、フィ
ン10の高さhは小さくても、管1の伝熱面積が従来の
伝熱管よりもさらに拡大し伝熱性能が高まる。したがっ
て、管1が小さくても高い伝熱性能を発揮するので蒸発
器や吸収器の小型化を図ることができる。
【0030】請求項2の発明に係る伝熱管によれば、フ
ィン10の断面形状をほぼT字状又は逆台形形状とした
ので、フィン10の頂部の投影平面積がくびれ部の投影
面積の1.2倍以上になるようなフィン加工が容易であ
る。
【0031】請求項3の発明に係る伝熱管によれば、そ
の内面には凸状リブ12が管軸方向に対し所定の角度を
なうように形成されているので、伝熱性能をさらに高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施形態の伝熱管を示す部分
拡大正面図である。
【図2】図1の伝熱管の部分拡大斜視図である。
【図3】本発明による第2実施形態の伝熱管を示す部分
拡大断面図である。
【図4】第1実施形態の伝熱管を製造するための製造装
置の部分平面図である。
【図5】図4の製造装置の拡大正面図である。
【図6】図4の製造装置の部分拡大断面図である。
【図7】伝熱性能試験のための装置の概略配管図であ
る。
【図8】従来の伝熱管の表面の部分斜視図である。
【図9】従来の他の伝熱管の部分斜視図である。
【符号の説明】
h フィンの高さ L 切欠状部の間隔 w 切欠状部の幅 1 伝熱管 1a 素管 10 フィン 11 切欠状部 12 凸状リブ 13 トンネル状の空洞部 20 フィン 21 切欠状部 22 溝 3 加工ロール 30 ロール軸 31 螺旋加工ディスク群 31a 終端の螺旋加工ディスク 32 スペーサ 33 フィン溝加工ディスク 34,35 フィン頂部平坦加工ディスク 36 フィン切欠加工ディスク 4 マンドレル 5 蒸発器 50,60 サンプル伝熱管 51,61 散布パイプ 7 希釈溶液槽 8 濃溶液槽 80 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F28F 1/42 F28F 1/42 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管1の外周面には、高さhが0.2〜
    0.5mmで管軸方向に対して任意の角度をなし、管1
    の展開状態における頂部の投影平面積が他の部分の同様
    な投影平面積よりも大きく、かつ頂部の前記投影平面積
    がくびれ部の同様な投影平面積の1.2倍以上であるフ
    ィン10が、管軸方向へ25.4mm当たり11〜30
    枚の密度で形成され、前記フィン10には、管周方向
    (又は当該フィン10の長さ方向)に沿って0.8〜3
    mmの間隔Lで切欠状部11が形成されていることを特
    徴とする伝熱管。
  2. 【請求項2】 前記フィン10は、当該フィン10の長
    さ方向と直交する断面の形状がほぼT字状又は逆台形形
    状であることを特徴とする、請求項1に記載の伝熱管。
  3. 【請求項3】 前記管1の内面には管軸方向に対して任
    意の角度をなす凸状リブ12が形成されていることを特
    徴とする、請求項1又は2に記載の伝熱管。
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