JPH10185354A - 吸収器 - Google Patents

吸収器

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JPH10185354A
JPH10185354A JP8354879A JP35487996A JPH10185354A JP H10185354 A JPH10185354 A JP H10185354A JP 8354879 A JP8354879 A JP 8354879A JP 35487996 A JP35487996 A JP 35487996A JP H10185354 A JPH10185354 A JP H10185354A
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JP
Japan
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solution
absorber
cylinder
outer pipe
outer tube
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JP8354879A
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English (en)
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Shosuke Ishiguro
捷祐 石黒
Takehiro Sato
武裕 佐藤
Akira Maruyama
明 丸山
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Paloma Kogyo KK
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Paloma Kogyo KK
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Publication date
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Publication of JPH10185354A publication Critical patent/JPH10185354A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/14Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by absorption
    • B01D53/18Absorbing units; Liquid distributors therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/26Drying gases or vapours
    • B01D53/263Drying gases or vapours by absorption
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F5/00Air-conditioning systems or apparatus not covered by F24F1/00 or F24F3/00, e.g. using solar heat or combined with household units such as an oven or water heater
    • F24F5/0007Air-conditioning systems or apparatus not covered by F24F1/00 or F24F3/00, e.g. using solar heat or combined with household units such as an oven or water heater cooling apparatus specially adapted for use in air-conditioning
    • F24F5/0014Air-conditioning systems or apparatus not covered by F24F1/00 or F24F3/00, e.g. using solar heat or combined with household units such as an oven or water heater cooling apparatus specially adapted for use in air-conditioning using absorption or desorption
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B37/00Absorbers; Adsorbers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D3/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium flows in a continuous film, or trickles freely, over the conduits
    • F28D3/02Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium flows in a continuous film, or trickles freely, over the conduits with tubular conduits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B15/00Sorption machines, plants or systems, operating continuously, e.g. absorption type
    • F25B15/02Sorption machines, plants or systems, operating continuously, e.g. absorption type without inert gas
    • F25B15/06Sorption machines, plants or systems, operating continuously, e.g. absorption type without inert gas the refrigerant being water vapour evaporated from a salt solution, e.g. lithium bromide

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収器の吸収効率を上げる。 【解決手段】 外管42内面に円筒状のラス網49を挿
入することにより、散布された高濃度溶液が網目の下部
49aに溜りやすく、溜まった溶液は外管42との接触
面側から左右の網目上面に分岐されて流れるため、溶液
が次々と左右に広がっていく。更に、ラス網49の上面
は外管42との接触面に向かって下り方向となるように
設けているため、ラス網49上面に沿って流れる高濃度
溶液は、ラス網49上面と外管42内面とにより挟まれ
た状態で流れる。そのため、外管42の中心方向には高
濃度溶液が流れ落ちにくく、高濃度溶液の吸収熱が外管
42内面に効率よく伝わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛直に立設された
円筒の内面に沿って吸収液を散布する構造の吸収器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、鉛直に立設された管の上部か
ら管の内面に沿って吸収液を流し、管内に充満した冷媒
蒸気を吸収させるといった構造の吸収器を備えた吸収器
が知られている。このような構造では、吸収器の大きさ
に対して冷媒蒸気と吸収液との接触面積を広くとること
ができるため、吸収器をコンパクトにすることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、管の内
面に沿って流された吸収液は、重力により真下に流れ落
ちるため、管の内面全体を有効に利用できないといった
問題があった。また、下に流れ落ちるまでの時間が短い
ため冷媒蒸気を十分に吸収できず、冷却効率が悪くなる
といった問題があった。更に、真下に流れるだけである
ため吸収液自体が混ざりにくく、吸収液の表面では冷媒
蒸気を吸収できても、冷媒蒸気と接していない部分では
殆ど冷媒蒸気が吸収されないまま流れ落ちてしまうため
吸収効率が悪かった。これらの対策として、流れ落ちた
吸収液をポンプによりくみ上げて再度流すといった方法
が考えられるが、構造や制御が複雑となりコストが高く
なってしまう。本発明の吸収器は上記課題を解決し、吸
収器の吸収効率を上げることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項1記載の吸収器は、吸収式空調機に設けら
れ、鉛直に立設された円筒の内面に沿って吸収液を散布
して該円筒内の冷媒蒸気を吸収させる吸収器において、
上記円筒内面に、上記吸収液が該円筒内面全体に広がる
ように案内するガイド手段を装着したことを要旨とす
る。
【0005】上記課題を解決する本発明の請求項2記載
の吸収器は、請求項1記載の吸収器において、上記ガイ
ド手段は、略円筒状に丸めたラス網であることを要旨と
する。
【0006】上記課題を解決する本発明の請求項3記載
の吸収器は、請求項1記載の吸収器において、上記ガイ
ド手段は螺旋状に巻いたコイルとし、該コイルの外周に
該コイルを伝わって流れる吸収液の一部を上記円筒の内
面を伝わらせて下に流すための複数の切り欠き部を形成
したことを要旨とする。
【0007】上記構成を有する本発明の請求項1記載の
吸収器は、鉛直に立設された円筒の内面に沿って吸収液
を散布し、円筒内の冷媒蒸気を吸収させる。この円筒内
面に、吸収液が円筒内面全体に広がるように案内するガ
イド手段を装着することで、円筒内面全体を有効利用し
て冷媒蒸気との接触面積を広くすることができ、また下
に流れ落ちるまでの時間が長くすることで冷媒蒸気との
接触時間を長くすることができるため、吸収効率を上げ
ることができる。
【0008】上記構成を有する本発明の請求項2記載の
吸収器は、ガイド手段として略円筒状のラス網(EXP
ANDED METAL)を用いることにより、吸収液
が網目下部に溜まりやすくなるため保液性が高くなり、
また網目に沿って左右に広がって流れるため、吸収液が
流れ落ちるまでの時間を長くすることができると共に、
円筒内面を有効に利用することができる。
【0009】上記構成を有する本発明の請求項3記載の
吸収器は、ガイド手段としてコイルを用いることによ
り、吸収液を螺旋状に案内することができるため、吸収
液が流れ落ちるまでの時間を長くすることができる。ま
た、コイルの外周にコイルを伝わって流れる吸収液の一
部を円筒の内面を伝わらせて下に流すための複数の切り
欠き部を形成していることにより、螺旋状に流すだけで
なく下方向にも流すことができるため、コイルの巻数が
少なく螺旋の間隔が大きい場合にも、円筒内面を有効に
利用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の吸収器の好適
な実施例について説明する。図1は、本発明の一実施例
としての吸収式空調機の概略構成図である。この吸収式
空調機は、バーナ1の燃焼熱によりフィンチューブ式熱
交換器10a内を流れる低濃度の臭化リチウム水溶液
(以下、臭化リチウムの濃度に応じて単に低濃度溶液,
中間濃度溶液,高濃度溶液と呼ぶ)を加熱する高温再生
器10と、高温再生器10で加熱された低濃度溶液を水
蒸気と中間濃度溶液とに分離する第1気液分離器11
と、フィンチューブ式熱交換器20a内を流れる中間濃
度溶液を第1気液分離器11からの水蒸気により再加熱
する低温再生器20と、低温再生器20で加熱された中
間濃度溶液を水蒸気と高濃度溶液とに分離する第2気液
分離器21と、第2気液分離器21からの水蒸気を冷却
して液化させる凝縮器30と、蒸発器と吸収器とを一体
形成した二重管部40とを備える。尚、図示しないが凝
縮器30と二重管部40とに送風するためのファンを備
える。
【0011】第1気液分離器11は、臭化リチウム水溶
液が流れやすいように第2気液分離器21より上方に設
置される。また、高温再生器10と低温再生器20と
は、それぞれフィンチューブ式熱交換器10a,20a
を流れる臭化リチウム水溶液を加熱する。そのため、溶
液を加熱する際の熱効率が良く、運転開始の立ち上がり
時間が早い。
【0012】凝縮器30は、内面全体に縦横方向の溝を
形成した円筒パイプを複数鉛直に立設して形成される。
そのため凝縮器30内の表面積が広くなり、ファンから
の送風により水蒸気を効率良く冷却することができる。
【0013】二重管部40は、図2に示すように、図示
しない室内機の冷媒(本実施例では水)を循環する冷水
管41と、冷水管41の外側に形成された外管42とに
より構成される。冷水管41と外管42との間には、蒸
発吸収室43が形成される。蒸発吸収室43の冷水管4
1外面には環状の受皿44が設けられ、その上部には凝
縮器30及び低温再生器20から送られた水を受皿44
に滴下する散布ノズル45が設けられる。また受皿44
の底面には、冷水管41の外面に沿って水を散布するた
めの複数の散布孔44aが設けられる。同様に、蒸発吸
収室43の外管42内面にも環状の受皿46が設けら
れ、その上部には第2気液分離器21で分離した高濃度
溶液を受皿46に滴下する散布ノズル47が設けられ
る。また受皿46の底面には、外管42の内面に沿って
高濃度溶液を散布するための複数の散布孔46aが設け
られる。冷水管41の外面に沿って散布された水は低圧
のため蒸発して、冷水管41を流れる水から気化熱に相
当する熱を奪って冷却する。そして室内機では、冷水管
41に循環する冷水により冷房運転を行なう。また蒸発
した水蒸気は、外管42の内面に沿って散布された高濃
度溶液により直ちに吸収される。その際外管42の内面
で高濃度溶液が吸収熱を発生するが、図示しないファン
からの送風により放熱冷却される。尚、二重管部40の
構造は、図3に示すように、底面の冷水管41周りが上
向きに環状の凸形状となるようにしてもよい。このよう
な構造にすることで、外管42内面から流れ落ちた溶液
が冷水管41と接触することを防ぐことができるため、
冷水管41の冷却効率をより高くすることができる。
【0014】蒸発吸収室43内の冷水管41には、外面
全体に縦横方向の溝を形成した溝付パイプを用いる。溝
付パイプを用いることにより、外面に水を浸透しやすく
して流れ落ちる速さを遅くすると共に広がりやすくして
いる。更にその外周には、冷水管41外面に接するよう
にコイル48を設ける。このコイル48により水の流れ
を螺旋状に導びき、下部に到達するまでの時間を更に長
くすることにより、散布された水を確実に蒸発させるよ
うにしている。
【0015】外管42内面はショットブラスト加工等に
より表面が粗く加工されている。表面を粗く加工するこ
とにより、溶液を浸透やすくして流れ落ちる速さを遅く
すると共に広がりやすくしている。更に、図4に示すよ
うに、円筒形状に丸めたラス網49を外管42内面に接
するように挿入する。このラス網49は、一枚の金属板
の所定位置に切込みを入れた後、両端を広げるといった
簡単な方法により成形されるため、金属製の網の中では
製造コストが極めて安い。このラス網49を外管42の
内径より若干大きめの円筒形状に丸め、これを縮めた状
態で外管42内に挿入して、ラス網49自体のばね性に
よる広がり力により外管42内面に圧着させる。ラス網
49の網目の上面は一定方向に傾斜しており、図5に示
すように、外管42を鉛直に立設した際に、この傾斜の
下り方向が外管42との接触面を向くように設ける。
【0016】ここで、ラス網49を用いることによる効
果について説明する。例えば、図6に示すように網目を
打ち抜いて形成した金属網Aを用いた場合、外管42内
面との接触面の割り合いが大きく、散布孔46aから外
管42内面に散布された高濃度溶液が流れ落ちる際に、
網目の下部に溜まりやすくなるため保液効果が高いが、
溜まった溶液は外管42の中心方向から下方向に流れ落
ちるだけで溶液を広がらせる効果が無いため、外管42
内面を部分的にしか利用できず効率が悪い。また図7に
示すように織型の網Bを用いた場合、網目の斜め部分の
一部しか外管42内面に接しないため保液効果が低く、
網目下部に溜まった溶液は網目に沿ってジグザグに流れ
やすいため、溶液が十分に広がらない。これに対してラ
ス網49は、図8に示すように、各網目の下部上面49
aと下の網目の上部上面49bとが繋がった形状となっ
ており、その水平な繋がり部分49cで外管42内面と
接する。そのため、図9に示すように、溶液が網目の下
部49aに溜まりやすく、溜まった溶液は外管42との
接触面側から左右の網目上面に分岐されて流れるため、
溶液が次々と左右に広がっていく。更に、ラス網49の
上面は外管42との接触面に向かって下り方向となるよ
うに設けているため、ラス網49上面に沿って流れる高
濃度溶液は、ラス網49上面と外管42内面とにより挟
まれた状態で流れる。そのため、外管42の中心方向に
は高濃度溶液が流れ落ちにくく、高濃度溶液の吸収熱が
外管42内面に効率よく伝わる。しかも、ラス網49は
他の金属網に比べて製造コストが安いといったメリット
がある。尚、ラス網49は外管42内面に接着固定して
もよい。
【0017】第2気液分離器21にはオーバーフロー管
60が設けられ、外管42下部に接続される。オーバー
フロー管60には、所定温度以上となった時に流路を閉
じるサーマルバルブ70が設けられる。サーマルバルブ
70は、臭化リチウム水溶液の外部への洩れを防ぐため
第2気液分離器21内に設け、外部との接点を無くした
構造としている。
【0018】蒸発吸収室43から高温再生器10への溶
液循環路50には、低濃度溶液を高温再生器10に循環
する循環ポンプ51と、第2気液分離器21から送られ
る高濃度溶液と熱交換するための低温熱交換器52と、
第1気液分離器11から送られる中間濃度溶液と熱交換
するための高温熱交換器53とが設けられる。
【0019】次に、この吸収式空調機の動作について説
明する。高温再生器10でフィンチューブ式熱交換器1
0a内を流れる低濃度溶液をバーナ1の燃焼熱により加
熱すると、第1気液分離器11で水蒸気と中間濃度溶液
とに分離される。分離された中間濃度溶液は高温熱交換
器53で温度を下げられた後低温再生器20に供給さ
れ、フィンチューブ式熱交換器20a内を流れる際に第
1気液分離器11からの水蒸気により再加熱され、第2
気液分離器21で水蒸気と高濃度溶液とに分離される。
高濃度溶液は低温熱交換器52で温度を下げられた後、
散布ノズル47から受皿46に滴下され、受皿46に設
けられた複数の散布孔46aから外管42の内面に沿っ
て散布される。散布された高濃度溶液はラス網49によ
って内面全体に広がる。また水蒸気は、凝縮器30で図
示しないファンからの送風により冷却されて凝縮して水
になり、低温再生器20で凝縮した水と共に散布ノズル
45から受皿44に滴下され、受皿44に設けられた複
数の散布孔44aから冷水管41外面に沿って散布され
る。散布された水は冷水管41外面で蒸発して冷水管4
1を流れる水から気化熱に相当する熱を奪って冷却す
る。そして室内機では、冷水管41に循環する冷水によ
り冷房運転を行なう。また蒸発した水蒸気は外管42内
面の高濃度溶液に直ちに吸収される。その際外管42の
内面で高濃度溶液が吸収熱を発生するが、図示しないフ
ァンからの送風により冷却される。高濃度溶液は水蒸気
を吸収して低濃度溶液となり、循環ポンプ51により低
温熱交換器52,高温熱交換器53へ送られて温度を上
げられた後、高温再生器10で加熱される。
【0020】以上説明したように、本実施例の吸収式空
調機によれば、以下の様な効果を生ずる。 1.外管42内面に円筒状のラス網49を設けることに
より、高濃度溶液が網目下部に溜まりつつ流れて、外管
42下部に流れ落ちるまでの時間が長くなり、水蒸気と
の接触時間を長くすることができるため、水蒸気を十分
に吸収させることができ、流れ落ちた高濃度溶液をポン
プによりくみ上げて再度流すといった構成が必要がない
ため、コストを低減できる。また、網目に沿って左右に
次々に広がっていくことにより、外管42内面全体を有
効に利用でき、水蒸気と高濃度溶液との接触面積を広く
することができるため、吸収効率を良くすることができ
る。更に、網目下部に溜まりつつ流れることで溶液自体
が混ざりやすいため、溶液の表面のみが水蒸気と接して
内部が高濃度のまま流れ落ちてしまうことを防ぐことが
できる。加えて、ラス網49自体の製造コストが安いた
め、装置のコストを低減することができる。 2.冷水管41と外管42との間に形成される蒸発吸収
室43で蒸発及び吸収を行なうといった簡単な構成によ
り、構造を簡単にすることができるため、装置を小さく
して重量を小さくすることができ、コストを低減でき
る。また、蒸発吸収室43の向い合った面で蒸発と吸収
とを行なうことにより水蒸気が高濃度溶液によりスムー
ズに吸収され、更に冷水管41を周りから冷却するため
効率がよい。3.高温再生器10と低温再生器20とに
フィンチューブ式熱交換器10a,20aを備えること
で、装置内に必要な臭化リチウム水溶液の量を減少させ
ることができるため、運転開始の立ち上がり時間を短縮
することができ、また器具の重量を減らすことができ
る。また、フィンチューブ式熱交換器により、溶液を加
熱する際の熱効率が良く、更に高温再生器10,低温再
生器20のそれぞれのフィンチューブ式熱交換器10
a,20aや、第1気液分離器11,第2気液分離器2
1を共通化できるため、製造コストを低減することがで
きる。
【0021】尚、本実施例では外管42の内面に円筒状
のラス網49を挿入したが、例えば図10に示すような
構成でもよい。この構成では、外管42の内面にコイル
80を挿入する。このコイル80の外管42内面と接触
する外周部には、コイル80を伝わって流れる吸収液の
一部を外管42内面を伝わらせて下に流すための複数の
切り欠き部81が形成される。そのため、散布された高
濃度溶液は外管42内面でコイル80に沿って螺旋状に
案内されると共に、切り欠き部81を通って下方向にも
流れ落ちる。このように、高濃度溶液を螺旋状に案内す
ることで下部に流れ落ちるまでの時間を長くすると共
に、切り欠き部81により高濃度溶液を下方向にも流す
ことで、コイル80により案内されない部分も有効に利
用することができる。そのため、コイル80の巻数を少
なくしてコストを低減することができる。
【0022】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施例
では冷房装置を用いて説明したが、例えば高濃度溶液と
水との散布箇所を切替えることで暖房運転を行なうとい
った冷暖房装置であってもよい。また、吸収器は蒸発器
を一体化した二重管構造に限らず、鉛直に立設された円
筒の内面に沿って吸収液を散布して、円筒内の冷媒蒸気
を吸収させる吸収器であれば適用できる。また、冷媒と
吸収液とは水と臭化リチウムとに限ったものではない。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の吸収器によれば、ガイド手段により吸収液が円筒
内面全体に広がるように案内し、冷媒蒸気との接触面積
を広くすると共に接触時間を長くすることで、吸収液が
吸収する冷媒蒸気の量が増えて吸収効率を上げることが
できるため、空調効率を上げることができる。
【0024】更に、本発明の請求項2記載の吸収器によ
れば、ガイド手段として略円筒状のラス網を用いるとい
った簡単な構成により、保液性が高くなり、吸収液が流
れ落ちるまでの時間を長くすることができると共に円筒
内面を有効に利用することができ、吸収効率を上げるこ
とができる。また、構成が簡単であり、更にラス網自体
の製造コストが安いため、コストを低減することができ
る。
【0025】更に、本発明の請求項3記載の吸収器によ
れば、外周に複数の切り欠き部を形成した略円筒状のコ
イルを用いるといった簡単な構成により、吸収液が流れ
落ちるまでの時間を長くすることができると共に、円筒
内面を有効に利用することができ、吸収効率を上げるこ
とができる。また、構成が簡単であり、更に切り欠き部
から吸収液を下方に流すことにより、コイルの巻数が少
なく螺旋の間隔が大きい場合にも、円筒内面を有効に利
用することができるため、コイルのコストを低減するこ
とができ、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての吸収器の概略構成図である。
【図2】二重管部の概略図である。
【図3】二重管部の概略構成図である。
【図4】ラス網の挿入方法の説明図である。
【図5】ラス網の断面図である。
【図6】網目を打ち抜いて形成した金属網を用いた場合
の説明図である。
【図7】織型の網を用いた場合の説明図である。
【図8】ラス網の説明図である。
【図9】ラス網を用いた場合の説明図である。
【図10】外管内面にコイルを挿入した場合の説明図で
ある。
【符号の説明】
10…高温再生器、 20…低温再生器、 30…凝縮
器、 40…二重管部、41…冷水管、 42…外管、
43…蒸発吸収室、 49…ラス網。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収式空調機に設けられ、鉛直に立設さ
    れた円筒の内面に沿って吸収液を散布して該円筒内の冷
    媒蒸気を吸収させる吸収器において、 上記円筒内面に、上記吸収液が該円筒内面全体に広がる
    ように案内するガイド手段を装着したことを特徴とする
    吸収器。
  2. 【請求項2】 上記ガイド手段は、略円筒状に丸めたラ
    ス網であることを特徴とする請求項1記載の吸収器。
  3. 【請求項3】 上記ガイド手段は螺旋状に巻いたコイル
    とし、該コイルの外周に該コイルを伝わって流れる吸収
    液の一部を上記円筒の内面を伝わらせて下に流すための
    複数の切り欠き部を形成したことを特徴とする請求項1
    記載の吸収器。
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