JPH1114192A - 吸収式冷凍装置の蒸発器 - Google Patents

吸収式冷凍装置の蒸発器

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JPH1114192A
JPH1114192A JP9167353A JP16735397A JPH1114192A JP H1114192 A JPH1114192 A JP H1114192A JP 9167353 A JP9167353 A JP 9167353A JP 16735397 A JP16735397 A JP 16735397A JP H1114192 A JPH1114192 A JP H1114192A
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JP
Japan
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evaporator
heat transfer
refrigerant
primary
heat
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JP9167353A
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Inventor
Koichi Yasuo
晃一 安尾
Shiro Yakushiji
史朗 薬師寺
Katsuhiro Kawabata
克宏 川端
Kazuyuki Okuyama
和之 奥山
Takeshi Hiruko
毅 蛭子
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次側冷媒として非共沸冷媒を用いた吸収式
冷凍装置の蒸発器において、伝熱管の熱伝達率を高める
ことで蒸発器の小型化を促進する。 【解決手段】 蒸発器1を構成する伝熱管3の内周面側
に二次側冷媒としての非共沸冷媒を流す一方、その外周
面には一次側冷媒を流し、これら二次側冷媒と一次側冷
媒との間で熱交換を行わせるものにおいて、上記伝熱管
3の内周面3bに伝熱促進加工を施す一方、その外周面
3aにはフィン4を備える。かかる構成によれば、上記
伝熱管3の内周面3b側においては、該内周面3bの伝
熱促進加工により該内周面3b側を流れる二次側冷媒に
対する撹拌作用が促進され、上記二次側冷媒として非共
沸冷媒を採用した場合であっても高い伝熱性能が確保さ
れる。また、上記伝熱管3の外周面3a側においては、
該外周面3aにフィン4が設けられていることで、該フ
ィン4が設けられていない場合に比して、該フィン4の
伝熱面積だけ上記伝熱管3の外周面3a側における伝熱
面積が拡大され高い伝熱性能が確保される。この結果、
蒸発器1の小型化が可能となるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、吸収式冷凍装置
の蒸発器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8には、例えば、一次側冷媒として
水、吸収液として臭化リチウムを採用した吸収式冷凍装
置のシステム構成の一例を示している。以下、この吸収
式冷凍装置の作動を概略的に説明する。
【0003】図8において、符号21は加熱源を備えた
高温再生器であり、該高温再生器21の上方には揚液管
22を介して接続された気液分離器23が配置されてい
る。上記高温再生器21においては、臭化リチウム希溶
液を加熱沸騰させ、これを上記揚液管22を介して上記
気液分離器23に供給し、ここで冷媒蒸気である水蒸気
と吸収液である臭化リチウム(中間濃溶液)とに分離再
生する。
【0004】上記高温再生器21に供給される臭化リチ
ウム希溶液は、後述する空冷吸収器30において吸収液
である臭化リチウム濃溶液に冷媒蒸気である水蒸気を吸
収させることで得られ、低温溶液熱交換器26及び高温
溶液熱交換器27を経て順次予熱された後に高温再生器
21へ還流される。
【0005】上記気液分離器23で気液分離された水蒸
気は、次に低温再生器28に供給される。また、上記気
液分離器23において気液分離された上記臭化リチウム
中間濃溶液は、上記高温溶液熱交換器27において上記
空冷吸収器30からの臭化リチウム希溶液と熱交換され
た後に上記低温再生器28へ供給される。
【0006】上記低温再生器28では、上記気液分離器
23からそれぞれ供給される水蒸気と臭化リチウム中間
濃溶液との間で相互に熱交換させることにより、水蒸気
を可及的に凝縮させるとともに、臭化リチウム中間濃溶
液中に含まれる残余水分を蒸発させてさらに高濃度の臭
化リチウム濃溶液を取り出す。
【0007】上述の如くして上記低温再生器28におい
て臭化リチウム中間濃溶液から蒸発された水蒸気は、水
蒸気混合状態の凝縮水とともに空冷凝縮器29に送られ
て凝縮液化されて凝縮水となり、さらに後述の蒸発器1
の一次側冷媒散布装置7へ供給される。また一方、上記
低温再生器28から取り出された臭化リチウム濃溶液
は、上記低温溶液熱交換器26において上記空冷吸収器
30からの臭化リチウム希溶液と熱交換した後に該空冷
吸収器30の上部の吸収液分配容器33に供給される。
【0008】上記空冷吸収器30は、例えば吸収液が垂
直に流される複数本の伝熱管31,31,・・と、該各
伝熱管31,31,・・の外周部に設けられた多数枚の
放熱フィン32,32,・・と、上記各伝熱管31,3
1,・・の上部に設けられ且つ該各伝熱管31,31,
・・に対して吸収液を分配する吸収液分配容器33と、
冷却ファン24とを備えて構成される。
【0009】また、上記蒸発器1は、熱交換器2を含む
二次側冷媒回路を循環する二次側冷媒と、上記空冷凝縮
器29から送られる凝縮水との間で熱交換を行わせ、該
二次側冷媒はこれを凝縮させ、上記凝縮水はこれを蒸発
させるものであって、冷房運転時における冷熱源を構成
する。
【0010】さらに、上記空冷吸収器30では、上記低
温再生器28から低温溶液熱交換器26を介して供給さ
れる上記臭化リチウム濃溶液に上記蒸発器1で蒸発した
水蒸気を吸収させることで臭化リチウム希溶液を生成す
る。この臭化リチウム希溶液は、上記空冷吸収器30の
下部に一時的に貯留された後、溶液ポンプ25によって
上記低温溶液熱交換器26及び高温溶液熱交換器27を
経て上記高温再生器21へ還流され、ここで高温再生さ
れる。以上が、吸収式冷凍装置の基本的な作動である。
【0011】ところで、上記蒸発器1の熱交換器2を循
環する二次側冷媒として、従来一般には、水等の相変化
を伴わない冷媒が使用されていた。
【0012】一方、冷凍装置の冷媒としては、従来より
R22,R12等が広く用いられていたが、これらの冷
媒はオゾン層破壊の危険性があり、地球環境保全の観点
から、これらの冷媒に代わるものとして、フレオンR3
2、R134a等のオゾン層破壊の危険性の無い冷媒が
注目されており、特にこれらの混合冷媒、例えばR40
7Cは、従来のR22等の冷媒に近い冷却能力を有し且
つ不燃性であるため、代替冷媒として高い評価を得てい
る。
【0013】かかる背景から、吸収式冷凍装置における
二次側冷媒として、上記の如き代替冷媒としての混合冷
媒を採用することが考えられる。
【0014】ところが、このような混合冷媒を二次側冷
媒として採用し、これを上記蒸発器1の熱交換器2に流
す場合、次のような問題があった。
【0015】即ち、混合冷媒には、共沸冷媒と非共沸冷
媒とがあるが、冷凍装置の代替冷媒として好適な上記冷
媒R407Cは非共沸冷媒である。この非共沸冷媒は、
液化開始温度(露点)と液化終了温度(沸点)とが異な
るため、これが凝縮する場合には気液界面で高沸点成分
が多く凝縮し、低沸点成分が気相側に濃縮され、大きな
濃度差を生じる。そして、この濃度差により、伝熱管の
内部に拡散抵抗や熱抵抗が惹起される。このため、上記
伝熱管の内周面が平滑であると管内熱伝達率が非常に低
下し、また必要な交換熱量を得ようとすれば必然的に熱
交換器が大型化しコストアップになる。
【0016】かかる問題を解決するひとつの方法とし
て、例えば特開平9−42881号公報に開示されるよ
うに、伝熱管の内周面に螺旋溝等を形成する伝熱促進加
工を施し、この螺旋溝部分において冷媒の撹拌を促進さ
せることで管内熱伝達率の向上を図ることが提案されて
いる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特に吸収式
冷凍装置の蒸発器は、これを構成する伝熱管の内周面側
には二次側冷媒としての非共沸冷媒が流される一方、そ
の外周面側には水等の一次側冷媒が散布され、この二次
側冷媒と一次側冷媒との間で熱交換を行うものであるた
め、熱交換性能を高めて蒸発器の大型化を抑制するため
には、上記伝熱管の管内外における伝熱性能を高めるこ
とが必要である。
【0018】この場合、例えば伝熱管の内周面と外周面
の双方に上述の如き伝熱促進加工を施すことが考えられ
るが、この伝熱促進加工は非常に複雑な加工であること
から、該伝熱管の内周面と外周面の双方にこれを施すこ
とは製造技術上困難である。このため、伝熱管の内周面
と外周面のいずれか一方にしか伝熱促進加工を施すこと
ができず、従って伝熱管全体としての熱交換性能を高め
て蒸発器の大型化を抑制するという点においては自ずと
限界があった。
【0019】そこで本願発明では、二次側冷媒として非
共沸冷媒を用いた吸収式冷凍装置の蒸発器において、該
蒸発器を構成する伝熱管の熱伝達率を、簡単な構成によ
って効果的に高めることで該蒸発器の小型化をより一層
促進することを目的としてなされたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0021】本願の第1の発明では、蒸発器1、吸収器
30、凝縮器29、高温再生器21、溶液熱交換器2
6,27をヒートポンプ作動可能に接続し、上記蒸発器
1を構成する伝熱管3の内周面側に二次側冷媒回路から
二次側冷媒R2として非共沸冷媒を循環させるととも
に、その外周面側には一次側冷媒回路側からの一次側冷
媒R1を一次側冷媒散布装置7により散布し、上記二次
側冷媒R2と一次側冷媒R1との熱交換によって該二次側
冷媒R2はこれを凝縮させ、上記一次側冷媒R1はこれを
蒸発させることで上記蒸発器1を二次側冷熱源とした吸
収式冷凍装置において、上記蒸発器1を構成する上記伝
熱管3は、その内周面に伝熱促進加工を施すとともに、
その外周面にフィン4を備えていることを特徴としてい
る。
【0022】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる吸収式冷凍装置の蒸発器において、上記蒸発器1
における上記伝熱管3を、該蒸発器1の上部と下部の間
に跨がって上下方向に配置するとともに、上記伝熱管3
の上記蒸発器1の上部寄りに位置する端部に一次側冷媒
入口を、下部寄りに位置する端部に一次側冷媒出口をそ
れぞれ設けたことを特徴としている。
【0023】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる吸収式冷凍装置の蒸発器において、上記蒸発器1
における上記伝熱管3を、該蒸発器1の左右両端に跨が
って略水平方向に向けて配置するとともに、上記伝熱管
3の上記蒸発器1の左右方向の一端寄りに位置する端部
に一次側冷媒入口を、他端寄りに位置する端部に一次側
冷媒出口をそれぞれ設けたことを特徴としている。
【0024】本願の第4の発明では、上記第1、第2又
は第3の発明にかかる吸収式冷凍装置の蒸発器におい
て、上記蒸発器1を、一列又は多列に配置された伝熱管
3と該伝熱管3の外周面に取り付けられフィン4とでな
る複数の熱交換モジュールM,M,・・を横方向又は上
下方向に並設して構成したことを特徴としている。
【0025】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0026】 本願の第1の発明にかかる吸収式冷凍
装置の蒸発器は、蒸発器1を構成する伝熱管3の内周面
側には二次側冷媒としての非共沸冷媒を流す一方、その
外周面には一次側冷媒を流し、これら二次側冷媒と一次
側冷媒との間で熱交換を行わせるものにおいて、上記伝
熱管3の内周面3bに伝熱促進加工を施す一方、その外
周面3aにはフィン4を備えている。
【0027】従って、上記伝熱管3の内周面3b側にお
いては、該内周面3bに伝熱促進加工が施されているこ
とで該内周面3b側を流れる二次側冷媒に対する撹拌作
用が促進され、上記二次側冷媒として非共沸冷媒を採用
した場合であっても該非共沸冷媒の濃度差に基づく拡散
抵抗や熱抵抗が抑制され高い伝熱性能が確保され、上記
伝熱管3内における上記二次側冷媒の凝縮作用がより効
率良くスムーズに行われることになる。一方、上記伝熱
管3の外周面3a側においては、該外周面3aにフィン
4が設けられていることで、該フィン4が設けられてい
ない従来の平滑外周面の場合に比して、該フィン4の伝
熱面積だけ上記伝熱管3の外周面3a側における伝熱面
積が拡大され高い伝熱性能が確保されるので、該伝熱管
3の外周面3a側に散布された一次側冷媒は効率良くス
ムーズに蒸発されることになる。このように、上記伝熱
管3の内外において共に高い伝熱性能が確保されること
で、該伝熱管3全体としての伝熱性能がより一層高めら
れ、延いては二次側冷媒として非共沸冷媒を採用した蒸
発器1においてその小型化を図ることが容易となるもの
である。
【0028】 本願の第2の発明にかかる吸収式冷凍
装置の蒸発器によれば、上記に記載の効果に加えて次
のような特有の効果が奏せられる。即ち、この発明で
は、上記蒸発器1における上記伝熱管3を、該蒸発器1
の上部1aと下部1bの間に跨がって上下方向に配置す
るとともに、上記伝熱管3の上記蒸発器1の上部1a,
1b寄りに位置する端部に一次側冷媒入口14を、下部
1b寄りに位置する端部に一次側冷媒出口15をそれぞ
れ設けているので、上記蒸発器1の上部1a側の上記一
次側冷媒入口14からガス冷媒として上記伝熱管3内に
流入する二次側冷媒は、管外の一次側冷媒との熱交換に
よって該伝熱管3内を流下するに従って次第に凝縮し、
その凝縮液は重力による排出作用を受けて上記蒸発器1
の下部1bの一次側冷媒出口15からスムーズに排出さ
れることとなり、この凝縮液の排出促進により凝縮能力
の向上が図られるものである。
【0029】 本願の第3の発明にかかる吸収式冷凍
装置の蒸発器によれば、上記に記載の効果に加えて次
のような特有の効果が奏せられる。即ち、この発明で
は、上記蒸発器1における上記伝熱管3を、該蒸発器1
の左右両端1c,1dに跨がって略水平方向に向けて配
置するとともに、上記伝熱管3の上記蒸発器1の左右方
向の一端寄りに位置する端部に一次側冷媒入口14を、
他端寄りに位置する端部に一次側冷媒出口15をそれぞ
れ設けているので、上記二次側冷媒を横方向へ流す構成
でありながら、上記伝熱管3内での上記二次側冷媒の凝
縮に伴う凝縮液の排出がスムーズに行われ、高い凝縮能
力を得ることができるものである。
【0030】 本願の第4の発明にかかる吸収式冷凍
装置の蒸発器によれば、上記,又はに記載の効果
に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、こ
の発明では、上記蒸発器1を、一列又は多列に配置され
た伝熱管3と該伝熱管3の外周面に取り付けられフィン
4とでなる複数の熱交換モジュールM,M,・・を横方
向又は上下方向に並設して構成しているので、例えば横
方向又は上下方向に伝熱管3を多列配置するとともにこ
れら各伝熱管3に跨がってフィン4を設けた一体構造の
蒸発器1とする場合に比して、上記各熱交換モジュール
M,M,・・が小型でその取り扱いが容易である分だけ
その加工及び製造が簡単となり、それだけ製造コストの
低廉化が図れるものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の吸収式冷凍装置
の蒸発器を、上述の吸収式冷凍装置の全体システム(図
8参照)を踏まえた上で、好適な実施形態に基づいて具
体的に説明する。
【0032】第1の実施形態 図1及び図2には、本願発明の第1の実施形態にかかる
吸収式冷凍装置の蒸発器1を示している。この蒸発器1
は、次述の熱交換器2と該熱交換器2の上方に配置され
た一次側冷媒散布装置7とを備えて構成される。
【0033】上記熱交換器2は、上下方向に多段屈曲状
に形成された複数本の伝熱管3,3,・・を、左右方向
に所定間隔をもって平行配置するとともに、これら各伝
熱管3,3,・・間に跨がってこれらと略直交する方向
に配置された複数枚のフィン4,4,・・とで構成され
る。そして、上記各伝熱管3,3,・・の上方側の端部
はそれぞれ一次側冷媒入口14,14,・・とされ、且
つこの各一次側冷媒入口14,14,・・はそれぞれ入
口側ヘッダー5に接続されている。また、上記各伝熱管
3,3,・・の下方側の端部はそれぞれ一次側冷媒出口
15,15,・・とされ、且つこの各一次側冷媒出口1
5,15,・・はそれぞれ出口側ヘッダー6に接続され
ている。尚、上記伝熱管3は、複数のヘアピン管11と
該ヘアピン管11の端部を接続する複数のU型連絡管1
2とで形成されている。
【0034】そして、上記熱交換器2には、二次側冷媒
回路から供給される二次側冷媒R2としての非共沸冷媒
が上記入口側ヘッダー5から上記各伝熱管3,3,・・
の各一次側冷媒入口14,14,・・を通ってガス冷媒
状態で導入される。そして、このガス冷媒状態の二次側
冷媒R2は、上記各伝熱管3,3,・・を順次流下する
間に管外の一次側冷媒R1との間において熱交換を行っ
て次第に凝縮し、最終的に、凝縮液として熱交換器2の
下部に位置する上記一次側冷媒出口15から上記一次側
冷媒出口15側に排出される。
【0035】上記一次側冷媒散布装置7は、上記熱交換
器2の上方に配置されて一次側冷媒回路側から供給され
る一次側冷媒R1(凝縮水)を上記熱交換器2の各伝熱
管3,3,・・側に散布するものである。この一次側冷
媒散布装置7から散布された一次側冷媒R1は、上記熱
交換器2の上記各伝熱管3,3,・・の外周面3a及び
上記各フィン4,4,・・の表面に接触して流下する間
に、上記各伝熱管3,3,・・内の二次側冷媒R2との
間で熱交換を行って蒸発され、上記空冷吸収器30側に
供給される。
【0036】このように、上記熱交換器2において、そ
の伝熱管3内部での上記二次側冷媒R2の凝縮作用と、
伝熱管3外部での上記一次側冷媒R1の蒸発作用とが同
時に行われることで、上記蒸発器1は冷房運転時の冷熱
源として機能することになる。
【0037】ところで、二次側冷媒R2として非共沸冷
媒を採用した上記蒸発器1が、上記熱交換器2を大型化
することなくそれ本来の機能を有効に発揮するために
は、上記熱交換器2において高い伝熱性能が確保される
ことが必要条件とされる。
【0038】かかる目的を達成するために、この実施形
態の蒸発器1においては、上記伝熱管3の熱伝達率をそ
の管内外の双方で高める構造を採用している。
【0039】即ち、先ず、上記伝熱管3の内周面3bに
おいては、図3に示すように、その内周面3bに伝熱促
進加工を施して多数の螺旋溝13,13,・・を形成し
ている。このように、上記伝熱管3ま内周面3bを伝熱
促進加工面とすることで、該内周面3b側を流れる二次
側冷媒R2は該内周面3b側から強い撹拌作用を受け、
該内周面3bへの熱伝達が促進され、これにより高い管
内熱伝達率が実現されることになる。
【0040】一方、上記伝熱管3の管外においては、該
伝熱管3の外周面3aに複数枚の上記フィン4,4,・
・が設けられることで、例えば該各フィン4,4,・・
を設けずその外周面3aのみを伝熱面とする場合に比し
て、上記各フィン4,4,・・の表面積に相当する面積
だけ管外における伝熱面積が拡大され、それだけ管外に
おける熱伝達率が高められる。尚、上記フィン4は、耐
食性に優れ且つ熱伝導率の高い材料、例えば銅材により
形成される。また、上記フィン4は、その表面に親水化
処理(例えば、酸化処理)がなされている方が望まし
い。
【0041】これら管内外のそれぞれにおける熱伝達率
の向上によって、譬え上記二次側冷媒R2として非共沸
冷媒を使用した場合においても上記伝熱管3全体として
高い伝熱性能が確保される。従って、必要熱交換能力を
同じとした場合には、上記伝熱管3の伝熱性能が高い分
だけ蒸発器1を小型化することができるものである。
【0042】また、この実施形態のものにおいては、上
記伝熱管3の上端側の一次側冷媒入口14からガス冷媒
状態の二次側冷媒R2を導入し、これを下端側の上記一
次側冷媒出口15から排出するようにしているので、上
記伝熱管3内を流下するに従って管外の一次側冷媒R1
との間で熱交換を行って順次凝縮する上記二次側冷媒R
2(凝縮液)の排出が重力によって促進されスムーズな
排出が実現される。このように凝縮液の排出が促進され
ることで上記蒸発器1の凝縮性能が高められるものであ
る。
【0043】第2の実施形態 図4及び図5には、本願発明の第2の実施形態にかかる
吸収式冷凍装置の蒸発器1を示している。この実施形態
における蒸発器1は、上記第1の実施形態にかかる蒸発
器1においては上記伝熱管3を上下方向に屈曲する形態
とし、該伝熱管3の上端側の一次側冷媒入口14から下
端側の一次側冷媒出口15に向けて二次側冷媒R2を流
すようにしていたのに対して、該伝熱管3を水平方向に
おいて屈曲する形態とし、かかる形態の伝熱管3を上下
方向に多段に配置して構成したものである。そして、上
記各伝熱管3,3,・・の左右方向の一端側の一次側冷
媒入口14,14,・・を入口側ヘッダー5に、他端側
の一次側冷媒出口15,15,・・を出口側ヘッダー6
にそれぞれ接続し、上記二次側冷媒R2を上記一次側冷
媒入口14側から一次側冷媒出口15側に向けて流すよ
うにしたものである。
【0044】かかる構成とした場合には、上記伝熱管3
内の凝縮液の排出に重力作用は利用できないものの、上
記伝熱管3が略水平に配置されている限り上記凝縮液の
スムーズな排出が実現されるものである。
【0045】尚、この実施形態における蒸発器1におい
ても、上記第1の実施形態における蒸発器1と同様に、
上記伝熱管3の内周面3bに伝熱促進加工を施す一方、
その外周面3aに上記フィン4,4,・・を設けている
ので、上記第1の実施形態における蒸発器1と同様に、
該伝熱管3の管内外のそれぞれにおける熱伝達率の向上
によって、譬え上記二次側冷媒R2として非共沸冷媒を
使用した場合においても上記伝熱管3全体として高い伝
熱性能が確保され、上記蒸発器1の小型化が可能となる
ものである。
【0046】第3の実施形態 図6及び図7には、本願発明の第3の実施形態にかかる
吸収式冷凍装置の蒸発器1を示している。これら各図に
示す蒸発器1,1は、上記第1及び第2の実施形態にお
ける蒸発器1においては上記各フィン4,4,・・をそ
れぞれ単一の板材で構成し、この単一板材でなるフィン
4に上記各伝熱管3,3,・・を貫通配置してこれらを
一体構造としていたのに対して、該蒸発器1を分割構造
とした点に最大の特徴を有するものである。
【0047】即ち、図6に示す蒸発器1は、帯板状のフ
ィン4,4,・・に対して屈曲形態の伝熱管3を上下方
向に向けて一列に貫通配置してこれを熱交換モジュール
Mとし、かかる構成の熱交換モジュールMを複数個列設
することで伝熱管3を多列配置した蒸発器1を構成した
ものである。
【0048】また、図7に示す蒸発器1は、帯板状のフ
ィン4,4,・・に対して屈曲形態の伝熱管3を上下方
向に向けて二列に貫通配置してこれを熱交換モジュール
Mとし、かかる構成の熱交換モジュールMを複数個列設
することで伝熱管3を多列配置した蒸発器1を構成した
ものである。
【0049】このように、蒸発器1を複数の熱交換モジ
ュールM,M,・・の分割構造とすると、該各熱交換モ
ジュールM,M,・・は、上記第1及び第2の実施形態
における蒸発器1の如くこれを一体構成とする場合に比
して小型であることから、例えば蒸発器1の加工あるい
は組み立て時における取り扱いが容易であり、それだけ
製造作業が簡略化され、製造コストの低廉化が図れるも
のである。
【0050】尚、この実施形態における蒸発器1におい
ても、上記第1及び第2の実施形態における蒸発器1と
同様に、上記伝熱管3の内周面3bに伝熱促進加工を施
す一方、その外周面3aに上記フィン4,4,・・を設
けることで、上記各実施形態における蒸発器1と同様
に、該伝熱管3の管内外のそれぞれにおける熱伝達率の
向上によって、譬え上記二次側冷媒R2として非共沸冷
媒を使用した場合においても上記伝熱管3全体として高
い伝熱性能が確保され、上記蒸発器1の小型化が可能と
なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる吸収式冷凍
装置における蒸発器の側面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1に示した蒸発器における伝熱管の内面構造
説明図である。
【図4】本願発明の第2の実施形態にかかる吸収式冷凍
装置における蒸発器の側面図である。
【図5】図4のV−V矢視図である。
【図6】本願発明の第3の実施形態にかかる吸収式冷凍
装置における蒸発器の構造説明図である。
【図7】本願発明の第4の実施形態にかかる吸収式冷凍
装置における蒸発器の構造説明図である。
【図8】吸収式冷凍装置の全体システム構成図である。
【符号の説明】
1は蒸発器、2は熱交換器、3は伝熱管、4はフィン、
5は入口側ヘッダー、6は出口側ヘッダー、7は一次側
冷媒散布装置、14は一次側冷媒入口、15は一次側冷
媒出口、Mは熱交換モジュール、R1は一次側冷媒、R2
は二次側冷媒である。
フロントページの続き (72)発明者 川端 克宏 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 奥山 和之 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 蛭子 毅 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発器(1)、吸収器(30)、凝縮器
    (29)、高温再生器(21)、溶液熱交換器(26,
    27)をヒートポンプ作動可能に接続し、上記蒸発器
    (1)を構成する伝熱管(3)の内周面(3b)側に二
    次側冷媒回路から二次側冷媒(R2)として非共沸冷媒
    を循環させるとともに、その外周面(3a)側には一次
    側冷媒回路側からの一次側冷媒(R1)を一次側冷媒散
    布装置(7)により散布し、上記二次側冷媒(R2)と
    一次側冷媒(R1)との熱交換によって該二次側冷媒
    (R2)はこれを凝縮させ、上記一次側冷媒(R1)はこ
    れを蒸発させることで上記蒸発器(1)を二次側冷熱源
    とした吸収式冷凍装置において、 上記蒸発器(1)を構成する上記伝熱管(3)は、その
    内周面(3b)に伝熱促進加工が施される一方、その外
    周面(3a)にはフィン(4)が備えられていることを
    特徴とする吸収式冷凍装置の蒸発器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記蒸発器(1)における上記伝熱管(3)が、該蒸発
    器(1)の上部(1a)と下部(1b)の間に跨がって
    上下方向に配置されるとともに、 上記伝熱管(3)の上記蒸発器(1)の上部(1a)寄
    りに位置する端部に一次側冷媒入口(14)が、下部
    (b)寄りに位置する端部に一次側冷媒出口(15)が
    それぞれ設けられていることを特徴とする吸収式冷凍装
    置の蒸発器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記蒸発器(1)における上記伝熱管(3)が、該蒸発
    器(1)の左右両端(1c),(1d)に跨がって略水
    平方向に向けて配置されるとともに、 上記伝熱管(3)の上記蒸発器(1)の左右方向の一端
    寄りに位置する端部に一次側冷媒入口(14)が、他端
    寄りに位置する端部に一次側冷媒出口(15)がそれぞ
    れ設けられていることを特徴とする吸収式冷凍装置の蒸
    発器。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、 上記蒸発器(1)が、一列又は多列に配置された伝熱管
    (3)と該伝熱管(3)の外周面に取り付けられフィン
    (4)とでなる複数の熱交換モジュール(M),
    (M),・・を横方向又は上下方向に並設することで構
    成されていることを特徴とする吸収式冷凍装置の蒸発
    器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106091469A (zh) * 2016-06-12 2016-11-09 广州市香港科大霍英东研究院 一种新型吸附式制冷床体
CN108592444A (zh) * 2018-02-06 2018-09-28 华北电力大学 一种电动热泵与吸收式热泵复合的换热机组

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CN108592444B (zh) * 2018-02-06 2023-10-31 华北电力大学 一种电动热泵与吸收式热泵复合的换热机组

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