JP3475003B2 - 吸収式冷凍機のためのプレート型蒸発器 - Google Patents
吸収式冷凍機のためのプレート型蒸発器Info
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- JP3475003B2 JP3475003B2 JP08344596A JP8344596A JP3475003B2 JP 3475003 B2 JP3475003 B2 JP 3475003B2 JP 08344596 A JP08344596 A JP 08344596A JP 8344596 A JP8344596 A JP 8344596A JP 3475003 B2 JP3475003 B2 JP 3475003B2
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Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、吸収式冷凍機に用
いるプレート型蒸発器に関する。
いるプレート型蒸発器に関する。
【０００２】
【従来の技術】図１は、吸収式冷凍機１の原理を説明す
るための系統図である。再生器２では、加熱源たとえば
都市ガスによって希吸収液３が加熱され、冷媒蒸気が分
離されて濃吸収液が得られる。冷媒蒸気は凝縮器４で冷
却凝縮され冷媒液５となる。冷媒液５は、減圧弁６で減
圧され、蒸発器７で被冷却液、たとえば水を冷却し、冷
媒液自身は蒸発する。蒸発器７を減圧に保ち、冷媒液の
蒸発を促進するために冷媒蒸気は、吸収器８で再生器２
からの濃吸収液で吸収される。濃吸収液は、冷媒蒸気を
吸収して希吸収液９となり、溶液ポンプ１０で加圧さ
れ、熱交換器１１を介して再生器２へ送られる。再生器
２からの濃吸収液３は、減圧弁１２で減圧され、熱交換
器１１を介して吸収器８に送られる。吸収液が冷媒蒸気
を吸収するときに発熱するので、吸収器８は冷却水で冷
却される。蒸発器７には冷媒ポンプ１１が設けられ、未
蒸発の冷媒液１２が循環される。
るための系統図である。再生器２では、加熱源たとえば
都市ガスによって希吸収液３が加熱され、冷媒蒸気が分
離されて濃吸収液が得られる。冷媒蒸気は凝縮器４で冷
却凝縮され冷媒液５となる。冷媒液５は、減圧弁６で減
圧され、蒸発器７で被冷却液、たとえば水を冷却し、冷
媒液自身は蒸発する。蒸発器７を減圧に保ち、冷媒液の
蒸発を促進するために冷媒蒸気は、吸収器８で再生器２
からの濃吸収液で吸収される。濃吸収液は、冷媒蒸気を
吸収して希吸収液９となり、溶液ポンプ１０で加圧さ
れ、熱交換器１１を介して再生器２へ送られる。再生器
２からの濃吸収液３は、減圧弁１２で減圧され、熱交換
器１１を介して吸収器８に送られる。吸収液が冷媒蒸気
を吸収するときに発熱するので、吸収器８は冷却水で冷
却される。蒸発器７には冷媒ポンプ１１が設けられ、未
蒸発の冷媒液１２が循環される。
【０００３】従来技術の典型的な蒸発器は、冷媒液が上
部から噴霧され、その下に水平多管式の被冷却液管が設
けられ、その被冷却液管の外側を冷媒液が滴下しながら
蒸発し、その蒸発潜熱によって被冷却液を冷却する。こ
の方式の蒸発器では、伝熱面積を大きくするために被冷
却液管を密に設けねばならず、このため被冷却液管の間
隔を狭くする必要がある。一方、被冷却液管の間は、蒸
発器から吸収器へ向かう冷媒蒸気が流れる。冷媒蒸気の
流速は、最も吸収器寄りが最大で、一般に５０ｍ／ｓを
超えると抵抗が増え、蒸発器の性能が低下する。したが
って被冷却液管の間隔は、一般に冷媒蒸気流速が５０ｍ
／ｓを超えないように設計されており、このため単位断
面積当りの被冷却液管の数が制限され、蒸発器のコンパ
クト化が図れないという問題がある。
部から噴霧され、その下に水平多管式の被冷却液管が設
けられ、その被冷却液管の外側を冷媒液が滴下しながら
蒸発し、その蒸発潜熱によって被冷却液を冷却する。こ
の方式の蒸発器では、伝熱面積を大きくするために被冷
却液管を密に設けねばならず、このため被冷却液管の間
隔を狭くする必要がある。一方、被冷却液管の間は、蒸
発器から吸収器へ向かう冷媒蒸気が流れる。冷媒蒸気の
流速は、最も吸収器寄りが最大で、一般に５０ｍ／ｓを
超えると抵抗が増え、蒸発器の性能が低下する。したが
って被冷却液管の間隔は、一般に冷媒蒸気流速が５０ｍ
／ｓを超えないように設計されており、このため単位断
面積当りの被冷却液管の数が制限され、蒸発器のコンパ
クト化が図れないという問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、吸収
式冷凍機に用いる蒸発効率が高くコンパクトなプレート
型蒸発器を提供することである。
式冷凍機に用いる蒸発効率が高くコンパクトなプレート
型蒸発器を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、希吸収液から
冷媒蒸気を分離して濃吸収液を得る再生器と、前記冷媒
蒸気を冷却し、冷媒液を得る凝縮器と、冷媒液を減圧下
で蒸発させ、被冷却液を冷却する蒸発器と、蒸発器で発
生した冷媒蒸気を濃吸収液で吸収する吸収器とを含み、
吸収液を再生器と吸収器との間で熱交換器を介して循環
する吸収式冷凍機において、水平に波状の凹凸を有し、
両側部を閉じられた垂直な２枚の波板で構成され、上部
に冷媒液分散トレーが設けられ、冷媒液分散トレーから
冷媒液が、前記２枚の波板の外面に沿って流下し、２枚
の波板で挟まれた内部に、被冷却液が一方側上部から供
給され、他方側下部から排出されることを特徴とする吸
収式冷凍機のためのプレート型蒸発器である。 本発明に従えば、水平に波状の凹凸を有し、両側部を閉
じられた２枚の波板で構成されたプレート型蒸発器を用
い、プレートを冷媒蒸気の流れ方向と平行にできるの
で、冷媒蒸気通路の蒸発器出口の流速はどの部分も一定
であり、この流速を５０ｍ／ｓに設計すれば、プレート
間隔（隣接プレート型蒸発器との間隔）を１４ｍｍ程度
と狭くできる。またプレートの外形が水平波状であるの
で、縦横同一の長さの平板と比較して同一面積で２０〜
３０％伝熱面積を増加できる。これらによって水平多管
式の従来型蒸発器に比して約１／２の大きさにできる。
冷媒蒸気を分離して濃吸収液を得る再生器と、前記冷媒
蒸気を冷却し、冷媒液を得る凝縮器と、冷媒液を減圧下
で蒸発させ、被冷却液を冷却する蒸発器と、蒸発器で発
生した冷媒蒸気を濃吸収液で吸収する吸収器とを含み、
吸収液を再生器と吸収器との間で熱交換器を介して循環
する吸収式冷凍機において、水平に波状の凹凸を有し、
両側部を閉じられた垂直な２枚の波板で構成され、上部
に冷媒液分散トレーが設けられ、冷媒液分散トレーから
冷媒液が、前記２枚の波板の外面に沿って流下し、２枚
の波板で挟まれた内部に、被冷却液が一方側上部から供
給され、他方側下部から排出されることを特徴とする吸
収式冷凍機のためのプレート型蒸発器である。 本発明に従えば、水平に波状の凹凸を有し、両側部を閉
じられた２枚の波板で構成されたプレート型蒸発器を用
い、プレートを冷媒蒸気の流れ方向と平行にできるの
で、冷媒蒸気通路の蒸発器出口の流速はどの部分も一定
であり、この流速を５０ｍ／ｓに設計すれば、プレート
間隔（隣接プレート型蒸発器との間隔）を１４ｍｍ程度
と狭くできる。またプレートの外形が水平波状であるの
で、縦横同一の長さの平板と比較して同一面積で２０〜
３０％伝熱面積を増加できる。これらによって水平多管
式の従来型蒸発器に比して約１／２の大きさにできる。
【０００６】また本発明は、前記２枚の波板が凹部同志
および凸部同志が相対するように組合わされ、被冷却液
通路に心材が配置されていることを特徴とする。 本発明に従えば、２枚の波板が凹部同志、凸部同志が相
対し、内部に心材が配置されているので、被冷却液の流
れに乱流を起こさせ伝熱性能を向上することができる。
また心材は、補強材としても作用し、蒸発器内外面の大
きい圧力差（たとえば外面０．０１気圧、内面６〜８気
圧）に耐える。
および凸部同志が相対するように組合わされ、被冷却液
通路に心材が配置されていることを特徴とする。 本発明に従えば、２枚の波板が凹部同志、凸部同志が相
対し、内部に心材が配置されているので、被冷却液の流
れに乱流を起こさせ伝熱性能を向上することができる。
また心材は、補強材としても作用し、蒸発器内外面の大
きい圧力差（たとえば外面０．０１気圧、内面６〜８気
圧）に耐える。
【０００７】また本発明は、前記波板の外面が鉄めっき
され、または銅の微粉を溶射されていることを特徴とす
る。 本発明に従えば、鉄めっきされ、または銅の微粉を溶射
された表面は、そこに滴下された冷媒液の拡がりを促進
する。冷媒液は蒸発によってその量が次第に減少するの
で、下層になるに従い、冷媒液が全体に拡がらないおそ
れがある。冷媒液の滴下する外面に、鉄めっきが施さ
れ、または銅の微粉が溶射されていると、冷媒液の拡が
りが促進され、冷媒液の蒸発が容易となる。これによっ
て熱貫流率を３０００ｋｃａｌ／ｍ2ｈ℃以上に確保で
きる。 蒸発器の材質は、本発明では、特に限定されないが、熱
伝導率の高い金属製であることが好ましく、水平多管式
の冷却管と同様に銅製であることが好ましく、鉄めっき
や銅の微粉の溶射は銅の表面に行われる。
され、または銅の微粉を溶射されていることを特徴とす
る。 本発明に従えば、鉄めっきされ、または銅の微粉を溶射
された表面は、そこに滴下された冷媒液の拡がりを促進
する。冷媒液は蒸発によってその量が次第に減少するの
で、下層になるに従い、冷媒液が全体に拡がらないおそ
れがある。冷媒液の滴下する外面に、鉄めっきが施さ
れ、または銅の微粉が溶射されていると、冷媒液の拡が
りが促進され、冷媒液の蒸発が容易となる。これによっ
て熱貫流率を３０００ｋｃａｌ／ｍ2ｈ℃以上に確保で
きる。 蒸発器の材質は、本発明では、特に限定されないが、熱
伝導率の高い金属製であることが好ましく、水平多管式
の冷却管と同様に銅製であることが好ましく、鉄めっき
や銅の微粉の溶射は銅の表面に行われる。
【０００８】また本発明は、前記冷媒液分散トレーが樋
状であり、両側面上部に多数のスリットが等間隔で上下
方向に設けられていることを特徴とする。 本発明に従えば、冷媒液分散の方法が樋状トレーであっ
て、両側面上部に多数のスリットが等間隔に設けられて
いる。この樋状トレーに冷媒液が供給されるので、スリ
ットから冷媒液が均等に波板の外面に流下し、冷媒蒸気
が効率よく蒸発する。また従来技術のように冷媒液が蒸
発器の上部から噴射されるものに比し、冷媒液が吸収器
側へ流出することが防がれる。
状であり、両側面上部に多数のスリットが等間隔で上下
方向に設けられていることを特徴とする。 本発明に従えば、冷媒液分散の方法が樋状トレーであっ
て、両側面上部に多数のスリットが等間隔に設けられて
いる。この樋状トレーに冷媒液が供給されるので、スリ
ットから冷媒液が均等に波板の外面に流下し、冷媒蒸気
が効率よく蒸発する。また従来技術のように冷媒液が蒸
発器の上部から噴射されるものに比し、冷媒液が吸収器
側へ流出することが防がれる。
【０００９】また本発明は、前記波板が、ピッチ２〜５
ｍｍ、波の深さ０．５〜２ｍｍ、凸部の曲げ半径０．２
〜２ｍｍであることを特徴とする。 本発明に従えば、波板の好ましい形状が示されている。
この形状は、本発明者らが実験の結果求めたもので、蒸
発効率を高く保ち、かつ加工のし易いものである。な
お、この形状では、蒸発しない冷媒液が波板の外面から
離脱することがなく、前記外面の処理とともに外面全体
が濡れる。
ｍｍ、波の深さ０．５〜２ｍｍ、凸部の曲げ半径０．２
〜２ｍｍであることを特徴とする。 本発明に従えば、波板の好ましい形状が示されている。
この形状は、本発明者らが実験の結果求めたもので、蒸
発効率を高く保ち、かつ加工のし易いものである。な
お、この形状では、蒸発しない冷媒液が波板の外面から
離脱することがなく、前記外面の処理とともに外面全体
が濡れる。
【００１０】また本発明は、前記冷媒液分散トレーに
は、０．５〜１．５ｍｍのスリットが５〜２０ｍｍ間隔
で設けられることを特徴とする。 本発明に従えば、冷媒液分散トレーの好ましい形状が示
されている。この形状は、本発明者らが実験の結果求め
たもので、この範囲で冷媒液が水平方向に均等に波板外
面を流下する。
は、０．５〜１．５ｍｍのスリットが５〜２０ｍｍ間隔
で設けられることを特徴とする。 本発明に従えば、冷媒液分散トレーの好ましい形状が示
されている。この形状は、本発明者らが実験の結果求め
たもので、この範囲で冷媒液が水平方向に均等に波板外
面を流下する。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明を実施の形態によってより
具体的に説明する。なお吸収式冷凍機の構成は、図１に
基づいて従来技術で説明したものと同一である。
具体的に説明する。なお吸収式冷凍機の構成は、図１に
基づいて従来技術で説明したものと同一である。
【００１２】図２は本発明のプレート型蒸発器２１の正
面図、図３は平面図、図４は一部拡大断面図である。２
枚の波板２２ａ，２２ｂは、凹部同志、凸部同志が対向
するように設けられ、両側部２３ａ，２３ｂが閉じられ
ている。また上部は被冷却液入口ヘッダ２４を形成して
おり、下部も同様の被冷却液出口ヘッダ２５を形成して
いる。被冷却液は、被冷却液供給管２７から冷却水入口
ヘッダ２４に入り、２枚の波板２２ａ，２２ｂの間を下
降し、被冷却液出口ヘッダ２５から被冷却液排出管２６
へ導かれる。
面図、図３は平面図、図４は一部拡大断面図である。２
枚の波板２２ａ，２２ｂは、凹部同志、凸部同志が対向
するように設けられ、両側部２３ａ，２３ｂが閉じられ
ている。また上部は被冷却液入口ヘッダ２４を形成して
おり、下部も同様の被冷却液出口ヘッダ２５を形成して
いる。被冷却液は、被冷却液供給管２７から冷却水入口
ヘッダ２４に入り、２枚の波板２２ａ，２２ｂの間を下
降し、被冷却液出口ヘッダ２５から被冷却液排出管２６
へ導かれる。
【００１３】一方、冷媒液は、被冷却液入口ヘッダ２４
の上部に設けられた樋状の冷媒液分散トレー２８に供給
され、トレー２８に設けられたスリット２９から、波板
の外側に沿って均一の厚さの膜状に流下しながら蒸発
し、その蒸発潜熱によって、２枚の波板２２ａ，２２ｂ
間を下降する被冷却液を冷却する。
の上部に設けられた樋状の冷媒液分散トレー２８に供給
され、トレー２８に設けられたスリット２９から、波板
の外側に沿って均一の厚さの膜状に流下しながら蒸発
し、その蒸発潜熱によって、２枚の波板２２ａ，２２ｂ
間を下降する被冷却液を冷却する。
【００１４】蒸発器２１は、図３に示すように複数枚が
矢符３１で示す冷媒蒸気の流れる方向に平行に設けられ
る。蒸発器２１の大きさは、たとえば幅Ａ＝３１５ｍ
ｍ、縦Ｂ＝４１７．５ｍｍとされ、１枚で１ＲＴ（冷凍
トン）の蒸発器として用いられる。したがって１００Ｒ
Ｔの吸収式冷凍機に対しては、図３の５枚並べられたも
のが、その２０倍の１００枚並ぶことになる。
矢符３１で示す冷媒蒸気の流れる方向に平行に設けられ
る。蒸発器２１の大きさは、たとえば幅Ａ＝３１５ｍ
ｍ、縦Ｂ＝４１７．５ｍｍとされ、１枚で１ＲＴ（冷凍
トン）の蒸発器として用いられる。したがって１００Ｒ
Ｔの吸収式冷凍機に対しては、図３の５枚並べられたも
のが、その２０倍の１００枚並ぶことになる。
【００１５】図５は、本発明の蒸発器２１に用いる波板
の形状を示す断面図である。２枚の波板２２ａ，２２ｂ
の内面を被冷却液が下降し、冷媒液は波板２２ａ，２２
ｂの外面を波板２２ａ，２２ｂに沿って流下する。図５
では、波板２２ｂ上の冷媒液膜は省略してある。一般の
吸収式冷凍機の冷媒液には、水が用いられる。水である
冷媒液に対し波板２２ａ，２２ｂの上向きの部分３２ａ
と下向の部分３２ｂとで略等しい厚さの冷媒液の膜を作
るために種々の形の波板について実験をして、波板のピ
ッチＰ＝２〜５ｍｍ、好ましくは３〜４ｍｍ、波の深さ
ｈ＝０．５〜２ｍｍ、好ましくは０．７〜１．５ｍｍ、
山部曲げ半径ｒ＝０．２〜２ｍｍ、好ましくは１．０ｍ
ｍを得た。
の形状を示す断面図である。２枚の波板２２ａ，２２ｂ
の内面を被冷却液が下降し、冷媒液は波板２２ａ，２２
ｂの外面を波板２２ａ，２２ｂに沿って流下する。図５
では、波板２２ｂ上の冷媒液膜は省略してある。一般の
吸収式冷凍機の冷媒液には、水が用いられる。水である
冷媒液に対し波板２２ａ，２２ｂの上向きの部分３２ａ
と下向の部分３２ｂとで略等しい厚さの冷媒液の膜を作
るために種々の形の波板について実験をして、波板のピ
ッチＰ＝２〜５ｍｍ、好ましくは３〜４ｍｍ、波の深さ
ｈ＝０．５〜２ｍｍ、好ましくは０．７〜１．５ｍｍ、
山部曲げ半径ｒ＝０．２〜２ｍｍ、好ましくは１．０ｍ
ｍを得た。
【００１６】図６は、本発明の蒸発器２１に用いる冷媒
液分散トレーの溝の形状を示す正面図である。水である
冷媒液を用いて流下実験を行った結果、スリット幅Ｗ＝
０．５〜１．５ｍｍ、好ましくは１ｍｍ、スリット間隔
Ｓ＝５〜２０ｍｍ、好ましくは１０〜１５ｍｍのもの
が、冷媒液が蒸発器２１の幅方向に均一な厚さの膜を作
ることが判明した。
液分散トレーの溝の形状を示す正面図である。水である
冷媒液を用いて流下実験を行った結果、スリット幅Ｗ＝
０．５〜１．５ｍｍ、好ましくは１ｍｍ、スリット間隔
Ｓ＝５〜２０ｍｍ、好ましくは１０〜１５ｍｍのもの
が、冷媒液が蒸発器２１の幅方向に均一な厚さの膜を作
ることが判明した。
【００１７】図５に示すように、被冷却液通路には、心
材３５が上下方向に設けられており、凹部同志が対向す
る部分には邪魔板３６が設けられている。邪魔板３６に
よって被冷却液の上下方向の流れが制限される。図７
は、図６の切断面線ＶＩＩ−ＶＩＩによる断面図であ
る。心材３５は、波板２２ａ，２２ｂの凸部が相対する
部分で、ダンボール状に屈曲し、波板２２ａ，２２ｂの
形を保持するとともに、被冷却液の幅方向の流れを制限
する。心材３５と邪魔板３６とによって被冷却液は、そ
の流れが制限され乱流となり伝熱効率を上昇する。
材３５が上下方向に設けられており、凹部同志が対向す
る部分には邪魔板３６が設けられている。邪魔板３６に
よって被冷却液の上下方向の流れが制限される。図７
は、図６の切断面線ＶＩＩ−ＶＩＩによる断面図であ
る。心材３５は、波板２２ａ，２２ｂの凸部が相対する
部分で、ダンボール状に屈曲し、波板２２ａ，２２ｂの
形を保持するとともに、被冷却液の幅方向の流れを制限
する。心材３５と邪魔板３６とによって被冷却液は、そ
の流れが制限され乱流となり伝熱効率を上昇する。
【００１８】また本発明の吸収器は、たとえば１ＲＴ当
り１枚または２ＲＴ当り１枚という設計にでき、多量生
産でコストダウンを図ることができる。
り１枚または２ＲＴ当り１枚という設計にでき、多量生
産でコストダウンを図ることができる。
【００１９】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吸収式冷
凍機の蒸発器の大きさを、約半分にでき、吸収式冷凍機
の大きさを大幅に縮小できる。
凍機の蒸発器の大きさを、約半分にでき、吸収式冷凍機
の大きさを大幅に縮小できる。
【図１】吸収式冷凍機１の原理を説明するための系統図
である。
である。
【図２】本発明の一実施例の吸収式冷凍機のためのプレ
ート型蒸発器２１の正面図である。
ート型蒸発器２１の正面図である。
【図３】蒸発器２１の平面図である。
【図４】蒸発器２１の上部の部分断面図である。
【図５】蒸発器２１の波板２２ａ，２２ｂと心材３５と
邪魔板３６との関係を示す拡大断面図である。
邪魔板３６との関係を示す拡大断面図である。
【図６】冷媒液分散トレー２８の拡大正面図である。
【図７】図５の切断面線ＶＩＩ−ＶＩＩによる断面図で
ある。
ある。
１ 吸収式冷凍機
２ 再生器
４ 凝縮器
７ 蒸発器
８ 吸収器
２１ 本発明の一実施例のプレート型蒸発器
２２ 波板
２３ 側部
２６ 被冷却液排出管
２７ 被冷却液供給管
２８ 冷媒液分散トレー
２９ スリット
３５ 心材
３６ 邪魔板
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平５−118708（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−34239（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−42837（ＪＰ，Ａ)
特開 昭55−3512（ＪＰ，Ａ)
実開 昭58−55262（ＪＰ，Ｕ)
特表 昭61−502141（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F25B 39/02
Claims (6)
- 【請求項１】 希吸収液から冷媒蒸気を分離して濃吸収
液を得る再生器と、前記冷媒蒸気を冷却し、冷媒液を得
る凝縮器と、冷媒液を減圧下で蒸発させ、被冷却液を冷
却する蒸発器と、蒸発器で発生した冷媒蒸気を濃吸収液
で吸収する吸収器とを含み、吸収液を再生器と吸収器と
の間で熱交換器を介して循環する吸収式冷凍機におい
て、 水平に波状の凹凸を有し、両側部を閉じられた垂直な２
枚の波板で構成され、上部に冷媒液分散トレーが設けら
れ、冷媒液分散トレーから冷媒液が、前記２枚の波板の
外面に沿って流下し、 ２枚の波板で挟まれた内部に、被冷却液が一方側上部か
ら供給され、他方側下部から排出されることを特徴とす
る吸収式冷凍機のためのプレート型蒸発器。 - 【請求項２】 前記２枚の波板が凹部同志および凸部同
志が相対するように組合わされ、被冷却液通路に心材が
配置されていることを特徴とする請求項１記載の吸収式
冷凍機のためのプレート型蒸発器。 - 【請求項３】 前記波板の外面が鉄めっきされ、または
銅の微粉を溶射されていることを特徴とする請求項１ま
たは請求項２記載の吸収式冷凍機のためのプレート型蒸
発器。 - 【請求項４】 前記冷媒液分散トレーが樋状であり、両
側面上部に多数のスリットが等間隔で上下方向に設けら
れていることを特徴とする請求項１〜請求項３のいずれ
か１項に記載の吸収式冷凍機のためのプレート型蒸発
器。 - 【請求項５】 前記波板が、ピッチ２〜５ｍｍ、波の深
さ０．５〜２ｍｍ、凸部の曲げ半径０．２〜２ｍｍであ
ることを特徴とする請求項１〜請求項４のいずれか１項
に記載の吸収式冷凍機のためのプレート型蒸発器。 - 【請求項６】 前記冷媒液分散トレーには、０．５〜
１．５ｍｍのスリットが５〜２０ｍｍ間隔で設けられる
ことを特徴とする請求項４記載の吸収式冷凍機のための
プレート型蒸発器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08344596A JP3475003B2 (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 吸収式冷凍機のためのプレート型蒸発器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08344596A JP3475003B2 (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 吸収式冷凍機のためのプレート型蒸発器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09273831A JPH09273831A (ja) | 1997-10-21 |
| JP3475003B2 true JP3475003B2 (ja) | 2003-12-08 |
Family
ID=13802645
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08344596A Expired - Fee Related JP3475003B2 (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 吸収式冷凍機のためのプレート型蒸発器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3475003B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100339399B1 (ko) * | 2000-04-10 | 2002-06-01 | 구자홍 | 흡수식 히트펌프 |
| JP4821397B2 (ja) * | 2006-03-27 | 2011-11-24 | ダイキン工業株式会社 | 空冷吸収式冷凍装置の吸収器 |
-
1996
- 1996-04-05 JP JP08344596A patent/JP3475003B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09273831A (ja) | 1997-10-21 |
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