JP3785737B2 - 冷凍装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
本願発明は、冷媒を蒸発させて冷熱を発生させる蒸発器と、同蒸発器において発生した冷熱を利用する冷房用室内熱交換器等の冷熱利用機器とをそなえた冷凍装置に関するものである。
【従来の技術】
【0003】
上記のような冷凍装置(たとえば圧縮式冷凍装置や吸収式冷凍装置)は既に公知であるが、公知の各種冷凍装置においてはその冷熱は冷水として取り出される場合が多い。
【0004】
ところで、冷凍装置で生成した冷熱を搬送する熱搬送媒体として「水」を使用する場合は、水循環ポンプ等のための熱搬送動力が大きい、あるいは大がかりな水配管工事を必要とする、あるいは水もれの可能性がある、等の問題があるところから、熱搬送媒体として「水」のかわりにたとえばR134aやR22等のように潜熱変化によって熱搬送する媒体を使用することが行われている。このように、熱搬送媒体としてR134aやR22等のような潜熱変化媒体を使用すると、熱搬送媒体として「水」を使用する場合の種々の問題点を解決することができるが、本願発明者らは、熱搬送媒体として「潜熱変化媒体」を使用する場合にあっても単に「水」にかわる熱搬送媒体としての観点からだけではなく、同時に他の利点をも生じ得るような方法での「潜熱変化媒体」の使用態様を研究してきたものである。
【0005】
冷凍装置の蒸発器と冷房用室内熱交換器のような冷熱利用機器との間を循環する熱搬送媒体は、単位質量あたりの熱搬送能力それ自体が大きいことも大事な要素であるが、場合によっては冷熱利用機器における入口温度が低いことも必要な条件となることがある(たとえば除湿能力向上のため、等)。
【0006】
一方、各種の冷凍装置においてはそのC.O.Pを向上させることが常に求められているが、吸収式の冷凍装置においてそのC.O.Pを向上させるための一手段として、蒸発器において冷媒を多段階に蒸発させるとともに、これに対応して吸収器においても多段階にわけて溶液に冷媒蒸気を吸収させる、いわゆる多段吸収方式の冷凍システムが開発され、公開されている(たとえば、特開平2−118366号公報)。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願発明は、冷凍装置において冷熱を熱搬送する媒体として「水」を使用する場合に生じる上記のような諸問題を改善することを第1の目的としてなされたものである。
【0008】
又、本願発明は、冷凍装置の蒸発器と冷房用室内熱交換器のような冷熱利用機器との間の冷熱搬送媒体として潜熱変化を伴う媒体を使用するに際しても、単なる「水」の代用としてだけでなく他の利点をも付加し得るような態様での潜熱変化媒体の使用を探求することを他の目的とするものである。
【0009】
又、本願発明は、吸収式の冷凍装置、とりわけ多段吸収式の冷凍装置においてさらにC.O.Pを向上させることをさらに他の目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明は、上記目的を達成するために、冷媒を蒸発させて冷熱を発生させる蒸発器と、蒸発器において発生した冷熱を利用する冷房用室内熱交換器等の冷熱利用機器とをそなえた冷凍装置において、冷熱を冷熱利用機器に搬送する熱搬送媒体として沸点の異なる複数種類の冷媒成分を混合させた非共沸混合冷媒を使用したことを基本構成とするものである。
【0011】
本願発明の上記基本構成によれば、蒸発器において発生した冷熱を冷熱利用機器に熱搬送するにあたって、その媒体として従来のように水を使用しないから大がかりな水配管工事の必要もなく、又水ポンプ等のように比較的大きな熱搬送動力を必要とすることもない。
【0012】
又、本願発明において、従来の水にかわる熱搬送媒体として、R134aやR22のような単一成分の冷媒を使用せずに、沸点の異なる複数種類の冷媒成分を混合した非共沸混合冷媒を使用しているのは次のような理由による。
【0013】
すなわち、各種の冷凍システムにおいて従来から熱搬送媒体として使用されているR134aやR22のような単一成分の媒体は、冷房用室内熱交換器等の冷熱利用機器内で蒸発するときは単一の蒸発温度(たとえば8℃)で蒸発する。
【0014】
これに対して、冷房用室内熱交換器等の冷熱利用機器における冷却熱負荷条件を一定として考えると、複数種類の冷媒成分からなる非共沸混合冷媒は蒸発温度が連続的に変化するため、それを使用した場合は、室内熱交換器等の冷熱利用機器において所定の温度幅をもつ蒸発温度(たとえば5℃〜11℃)を実現することができ、室内熱交換器等の冷熱利用機器での入口蒸発温度としてたとえばさきのR134aやR22の場合より低い5℃程度を得ることが可能となる。そして上記のような低い入口蒸発温度を有効に活用してたとえば除湿効果を向上させたりする等の有利な結果を得ることが可能となるものである。
【0015】
以下、吸収式の冷凍装置に本願発明の基本構成を適用した場合の各種変形例について説明する。
【0016】
吸収式の冷凍装置は、その基本構成として、冷媒を蒸発させて冷熱を発生させる蒸発器と、冷媒蒸気を溶液中に吸収させる吸収器と、冷媒蒸気を吸収して濃度が低下した稀溶液を加熱して冷媒蒸気を分離させ且つ溶液を濃縮して濃溶液とする再生器と、再生器において溶液から分離された冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器と、前記蒸発器において発生した冷熱を利用する冷房用室内熱交換器等の冷熱利用機器とをそなえている。
【0017】
そして、本願発明の吸収式の冷凍装置は上記のような基本構成に加えてさらに以下のような構成を付加される。
【0018】
先ず、蒸発器と吸収器はそれぞれその蒸発作用又は吸収作用を多段化して、多段階的に冷媒の蒸発と溶液による冷媒蒸気の吸収作用が行われるようにする。そしてその際、蒸発器内で形成される複数段の蒸発器部分は上下方向に配列され、これに対して複数種類の冷媒成分を混合した非共沸混合冷媒流が下方から上方に向って流動するようにするとよい。又、吸収器内で形成される複数段の吸収器部分も、蒸発器内での複数段の蒸発器部分と対をなすように上下方向に配列され、これに対して溶液を冷却する冷却水が下方から上方に向って流動するようにするのが好適である。
【0019】
再生器は、ガスバーナ等を熱源とする高温再生器と高温再生器で溶液から分離された高温蒸気を熱源とする低温再生器の2種類をそなえて構成されるのがよく、さらに熱効率を高めるために、吸収器から高温再生器への稀溶液給送回路の途中に低温再生器から吸収器へ移動する濃溶液と熱交換する第1の熱交換器(低温熱交換器)と高温再生器から低温再生器へ移動する高温の溶液と熱交換する第2の熱交換器(高温熱交換器)とを組込むのがよい。
【0020】
吸収器と凝縮器に対して溶液又は冷媒蒸気を冷却する冷却水を供給する冷却水回路は吸収器と凝縮器とを直列に貫通し、高温となった冷却水は空冷冷却塔等の冷却手段で冷却するのがよい。
【0021】
なお、吸収器と凝縮器に対する冷却方式は水冷式のものばかりでなく空冷式のものを採用してもよい。
【0022】
使用する非共沸混合冷媒の一例としては、水を冷媒とし、LiBr溶液を吸収液とした場合に蒸発器内で得られる蒸発温度である3℃〜5℃程度の温度範囲において温度変化しながら凝縮する、複数種類の冷媒成分を混合した非共沸混合冷媒(たとえばR404A,R407C,R410A等)が好適である。
【0023】
因みに、R407Cは3種類の冷媒成分(HFC−32/125/134a)を質量比23/25/52で混合したもので、第1の冷媒成分(HFC−32)と、第2の冷媒成分(HFC−125)と、第3の冷媒成分(HFC−134a)とが相互に混合された状態で、蒸発器内では前記の温度範囲で温度変化しながら凝縮するとともに、室内熱交換器等の冷熱利用機器側ではたとえば5℃〜11℃程度の温度範囲で温度変化しながら蒸発する。
【0024】
なお、R404Aは3種類の冷媒成分(HFC−125/143a/134a)を質量比44/52/4で混合したもの、R410Aは、2種類の冷媒成分(HFC−32/125)を質量比50/50で混合したものである。
【発明の実施の形態】
【0025】
図1を参照して本願発明を吸収式の冷凍装置に適用した場合の実施の形態を説明すると、図1には本願発明を適用して構成されている二段吸収式の冷凍装置が示されている。
【0026】
図1において、符号1は第1段蒸発器部分11と第2段蒸発器部分12をそなえた蒸発器、2は第1段吸収器部分21と第2段吸収器部分22をそなえた吸収器、3は高温再生器、4は低温再生器、5は凝縮器、6は冷熱利用機器となる冷房用室内熱交換器、7は冷却水を冷却するための空冷の冷却塔である。
【0027】
図1に示す二段吸収式の冷凍装置では、凝縮器5で凝縮した冷媒(水)は、蒸発器1で蒸発して冷媒蒸気となり、吸収器2で溶液(LiBr溶液)に吸収される。吸収器2内で冷媒蒸気を吸収して稀釈された溶液(濃度約56%の稀溶液)は溶液ポンプ53によって高温再生器3側へ送給される。高温再生器3ではガスバーナ31で溶液を加熱して冷媒蒸気を分離するとともに溶液の濃度を高めて濃溶液(濃度約60%)を作る。高温再生器3で作られた濃溶液(温度約150℃)は高温熱交換器51で稀溶液(温度約72℃)と熱交換して温度降下した後、低温再生器4へ流入し、そこで高温再生器3で分離された高温の冷媒蒸気(温度約98℃)と熱交換してさらに冷媒蒸気を分離し、且つさらに高濃度溶液(濃度約64%)となる。
【0028】
低温再生器4で生成された高濃度溶液は、低温熱交換器52で稀溶液と熱交換して温度降下(稀溶液は温度上昇)した後、吸収器2内のヘッダー29から散布される。
【0029】
一方、高温再生器3で溶液から分離された冷媒蒸気は低温再生器4において凝縮した後凝縮器5へ流入し、又低温再生器4で溶液から分離された冷媒蒸気は凝縮器5において冷却用熱交換器72を通る冷却水によって冷却されて凝縮する。このようにして凝縮冷媒(水)は冷媒回路を一巡する。
【0030】
冷却塔7から冷却水ポンプ75によって送給される冷却水(温度約32℃)は冷却水回路70を通って吸収器2内の熱交換器71へ入り、溶液を冷却して冷媒吸収を促進させた後、さらに凝縮器5内の熱交換器72へ送給され、同凝縮器5内の冷媒蒸気を凝縮させる(冷却水の出口温度約37℃)。
【0031】
蒸発器1で生成された冷熱を冷熱利用機器である室内熱交換器6へ搬送する熱搬送媒体としては非共沸混合冷媒であるR407Cが使用され、同R407Cは混合冷媒回路55を通って蒸発器1と室内熱交換器6の間を循環する。
【0032】
蒸発器1内ではヘッダー19から冷媒液(水)が散布され、上方の第1段蒸発器部分11と下方の第2段蒸発器部分12で気化潜熱により熱搬送媒体R407Cを冷却する。
【0033】
熱搬送媒体R407Cは、この冷媒流と対向して下方から上方へ供給され、下方の第2段蒸発器部分12と上方の第1段蒸発器部分11を通過する間に所定温度幅内で温度変化しながら蒸発する冷媒によって連続的に冷却される。
【0034】
冷媒(水)は、上方の第1段蒸発器部分11で気化するときは蒸発温度が3℃以下であり、下方の第2段蒸発器部分12では5℃程度で蒸発する。
【0035】
すなわち、蒸発器1の第1段蒸発器部分11と連通している吸収器2の第1段吸収器部分21では、ヘッダー29から散布される溶液(濃溶液)による冷媒吸収作用が強く(濃度約64%→約60%)、第1段蒸発器部分11における蒸発温度を3.0℃程度にまで引下げることができる。これに対して、蒸発器1の第2段蒸発器部分12と連通している吸収器2の第2段吸収器部分22では溶液による冷媒吸収作用が上方の第1段吸収器部分21程強くはなく(濃度約60%→56%)、第2段蒸発器部分12における蒸発温度は5℃程度が限度となる。
【0036】
これに対して蒸発器1の下方側から流入する非共沸混合冷媒R407C(ガス状)は、第1冷媒成分と第2冷媒成分と第3冷媒成分とが相互に混合した状態で上記温度範囲(3℃以下〜5℃程度)で連続的に凝縮して液冷媒となる。そしてこの液状の非共沸混合冷媒R407Cが室内熱交換器6で気化して冷房等の冷熱源となるのである。そしてその際、この非共沸混合冷媒R407Cは室内熱交換器6内においても5℃〜11℃程度の範囲で多段階的且つ連続的に蒸発して従来の単一成分の冷媒(たとえばR22)の蒸発温度(たとえば8℃)より低い入口蒸発温度(たとえば5℃程度)を得ることができ、それによってその低温度蒸発作用を利用して高度の除湿効果等の所定の効果を得ることができる。
【0037】
又、図示の吸収式冷凍装置では、上記のように冷媒(水)の低い蒸発温度(3℃)に対応して低い熱搬送媒体(R407C)の取出し温度を実現して高度の除湿効果等の所定の効果を実現しながら冷凍装置のC.O.Pを高水準に維持することができる。すなわち、図1の多段吸収式冷凍装置では冷媒(水)の蒸発温度5℃の部分があるので、上記のようにR407Cの取出し温度を低くしても稀溶液濃度が上昇せず(濃度幅が小さくならず)、C.O.Pの低下を防ぐことができるものである。これに対して、通常の単段サイクルであれば、冷媒取り出し温度を低くすれば、それに対応する水冷媒蒸発温度も低くしなければならないので、結果的に吸収器圧力が低下し、吸収能力も低くなって稀溶液濃度が上昇し、濃度幅が小さくなってC.O.Pの低下を招くこととなる。
【発明の効果】
【0038】
続いて本願発明の効果を説明すると、本願発明には次のような効果がある。
(1) 冷凍装置の蒸発器で生成された冷熱を冷房用室内熱交換器等の冷熱利用機器へ熱搬送するにあたり、従来の同種装置におけるように水を使用しないので、冷凍装置の蒸発器と冷熱利用機器との間の大がかりな水配管工事が不要となるほか、水循環ポンプ駆動に要する動力も節減できる。
(2) 熱搬送媒体として沸点の異なる複数種類の冷媒成分を混合した非共沸混合冷媒を使用しているので、室内熱交換器等の冷熱利用機器側でも所定の温度幅をもって蒸発温度を得ることができ、冷熱利用機器での冷却熱負荷条件を一定として考えると、単一成分の冷媒(たとえばR134aやR22)の場合より低い入口蒸発温度を実現することができ、それによりたとえば除湿効果等において従来より高い性能を発揮することができる。
(3) 熱搬送媒体として非共沸混合冷媒(たとえばR407C)を使用してこれを多段吸収式の冷凍システムと組合わせ、その際、相対的に蒸発温度の低い蒸発器部分を上方にまた相対的に蒸発温度の高い蒸発器部分を下方にした複数段式蒸発器と、相対的に溶液による冷媒吸収作用が強い吸収器部分を上方にまた相対的に溶液による冷媒吸収作用が弱い吸収器部分を下方にした複数段式吸収器とを使用する一方、前記蒸発温度の低い蒸発器部分と前記溶液による冷媒吸収作用が強い吸収器部分とが、また前記蒸発温度の高い蒸発器部分と前記溶液による冷媒吸収作用が弱い吸収器部分とがそれぞれ対になるようにし、さらに前記蒸発器において発生した冷熱を前記冷熱利用機器に搬送する熱搬送媒体として沸点の異なる複数種類の冷媒成分を混合させた非共沸混合冷媒を使用し、該非共沸混合冷媒を前記相対的に蒸発温度の高い蒸発器部分側から前記相対的に蒸発温度の低い蒸発器部分側に向けて流通させるようにしているので、非共沸混合冷媒のうち、沸点の異なる複数種類の冷媒成分が蒸発器において異なる温度において連続的に凝縮するに際して、蒸発器における冷媒の蒸発温度の高・低と吸収器における溶液による冷媒吸収作用の強・弱、及び非共沸混合冷媒のうちの沸点の異なる複数種類の冷媒成分それぞれの凝縮作用とがよりよくマッチングし、冷媒(水)の低い取り出し温度に対応して熱搬送媒体の低い取り出し温度を実現することができ、それにより冷房用室内熱交換器等の冷熱利用機器に対してより低温度の熱搬送媒体を供給することができる効果がある。また、それとともに、圧力(蒸発温度)レベルの異なる吸収器を設けることにより、圧力の高い吸収器の吸収効率が上がって、稀溶液濃度を低くすることができ、サイクルの濃度幅(稀溶液と濃溶液の濃度差)が大きくなってC.O.Pが向上する効果がある。
【0039】
これに対して、従来の単一成分の冷媒(たとえばR134aやR22)を使用する場合は、凝縮温度が単一温度であるため、圧力レベルの変化する吸収器をそなえた多段吸収式冷凍システムと組合わせても、同システムのメリットを十分に生かすことができない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を吸収式の冷凍装置に適用した場合の一実施形態を示す冷凍システム図である。
【符号の説明】
1は蒸発器、2は吸収器、3は高温再生器、4は低温再生器、5は凝縮器、6は冷熱利用機器、7は冷却塔、11は第1段蒸発器部分、12は第2段蒸発器部分、21は第1段吸収器部分、22は第2段吸収器部分、51は高温熱交換器、52は低温熱交換器、55は混合冷媒回路、70は冷却水回路である。
Claims (2)
- 冷媒を蒸発させて冷熱を発生させる蒸発器(1)と、冷媒蒸気を溶液中に吸収させる吸収器(2)と、冷媒蒸気を吸収して濃度が低下した稀溶液を加熱して冷媒蒸気を分離させ且つ溶液を濃縮して濃溶液とする再生器(3,4)と、再生器(3,4)において溶液から分離された冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器(5)と、前記蒸発器(1)において発生した冷熱を利用する冷房用室内熱交換器等の冷熱利用機器(6)とをそなえるとともに、前記蒸発器(1)として相対的に蒸発温度の低い蒸発器部分(11)を上方にまた相対的に蒸発温度の高い蒸発器部分(12)を下方にした複数段式蒸発器を使用し、さらに前記吸収器(2)として相対的に溶液による冷媒吸収作用が強い吸収器部分(21)を上方にまた相対的に溶液による冷媒吸収作用が弱い吸収器部分(22)を下方にした複数段式吸収器を使用する一方、前記蒸発温度の低い蒸発器部分(11)と前記溶液による冷媒吸収作用が強い吸収器部分(21)とを、また前記蒸発温度の高い蒸発器部分(12)と前記溶液による冷媒吸収作用が弱い吸収器部分(22)をそれぞれ対にし、さらに前記蒸発器(1)において発生した冷熱を前記冷熱利用機器(6)に搬送する熱搬送媒体として沸点の異なる複数種類の冷媒成分を混合させた非共沸混合冷媒を使用し、該非共沸混合冷媒を前記相対的に蒸発温度の高い蒸発器部分(12)側から前記相対的に蒸発温度の低い蒸発器部分(11)側に向けて流通させるようにしたことを特徴とする吸収式の冷凍装置。
- 非共沸混合冷媒がR404A又はR407C又はR410Aである請求項1記載の吸収式の冷凍装置。
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