JP2002371253A - 誘導加熱接着テープ - Google Patents
誘導加熱接着テープInfo
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Abstract
に基づく被着材の接着に際して、誘導加熱接着テープの
改良により、被着材に焦げを発生させないようにする。 【解決手段】 高周波誘導加熱により発熱するアルミ箔
などの発熱テープ22の側縁部22aを非直線状に形成
する。
Description
るうず電流に基づく加熱、所謂誘導加熱により、発熱テ
ープ上に予め固化させておいた熱可塑性の接着剤(ホッ
トメルト)を溶融して、被着材に接着させたり、あるい
は接着させた状態から剥離させる接着技術に関し、特に
誘導加熱に際して発熱テープの側縁部付近での被着材の
焦げを抑制する技術に関する。
の内装仕上げとして使用するために、壁下地に接着剤に
より接着することがある。壁下地は支柱や間柱や中差し
などの木材製の部材により構成されており、ベニア板な
どの建材も木材製となっているので、接着剤を用いて建
材を壁下地材に接着する場合には、通常では接着剤が乾
燥固化するまでに時間がかかり、接着作業の作業性が悪
い。
接着する方法が開発された。かかる高周波誘導加熱方法
では、接着すべき被着材間に、常温程度では固体状態の
熱可塑性の接着剤(以下、ホットメルトとも言う。)を
介在させておき、この接着剤を高周波誘導加熱により極
めて短時間(秒単位)で溶融させて接着させる。溶融し
た接着剤は、高周波誘導加熱を止めれば、直ちに温度が
低下して固化する。
着作業を効率よく行うため、高周波誘導加熱により発熱
するアルミニウムなどを帯状に形成した発熱テープに、
上記ホットメルトを塗布してなる誘導加熱接着テープを
提案した。被着材側から高周波誘導加熱により発熱テー
プを発熱させ、その発熱によりホットメルトを溶融して
被着材同士を接着させる。高周波誘導加熱を止めること
によりホットメルトは固化し、被着材同士の接着を短時
間に行うことができる。
間柱と内装材などの接着にかかる高周波誘導加熱接着工
法を採用する場合に、間柱の上方から下方に向けて、一
気に誘導加熱接着テープを貼り、所定ピッチで高周波誘
導加熱により接着させる工法が容易に適用できて便利で
ある。
間柱の上方から下方に向けて所定ピッチを寸法出しし
て、その箇所に個別に誘導加熱接着シートを貼り付ける
必要があるが、テープ状に形成しておけば、一気に上方
から下方に向けて貼っておき、後は高周波誘導加熱装置
を所定ピッチでずらして誘導加熱を施せばよく、作業が
極めて簡単に行える。テープを用いたかかる要領の施工
方法であれば、多少誘導加熱位置がずれても接着は行え
るが、シートを用いた個別接着では、高周波誘導加熱位
置のずれは許されない。
接着工法は、上記の如く作業が容易に行えるばかりでは
なく、接着作業を無騒音、無振動で行うこともできる。
そのため、店舗、事業所、集合住宅のような施工環境
上、騒音、振動を少なくし、且つ短時間での施工が求め
られるリフォーム、リニューアルには、極めて有効な工
法である。
何度でも溶融することができるため、一度ホットメルト
を介して接着した被着材であっても、再度被着材側から
高周波加熱を行うことにより被着材を剥離し、被着材の
再利用が行える。すなわち、本発明の誘導加熱接着テー
プを用いて接着した内装材は、そのリサイクルが極めて
容易に行えるのである。
に高周波数の交流を流すことにより交流磁界を発生さ
せ、交流磁界中に置いた導電物中を通る磁力線により導
電物中にうず電流を発生させて、このうず電流に基づく
ジュール熱で導電物を発熱させる加熱法である。コイル
に流す交流の周波数を高くする程磁界の変化が速くな
り、それに基づくうず電流が大きくなって、加熱時間を
短くすることができる。
提案した誘導加熱接着テープを用いた高周波誘導加熱接
着工法は、従来の接着工法に比べて優れた工法である
が、高周波誘導加熱に際して、場合によっては、誘導加
熱接着テープに接した被着材の一部に軽い焦げが発生す
ることが見出された。
が、高周波誘導加熱装置の加熱コイル面を直線状に横断
する側縁部に発生することが確認された。例えば、建物
の内装材の接着に関して、間柱などは幅40mmなどが
多く、この間柱と内装材の石膏ボードを接着する場合
は、金属製の発熱テープにホットメルトを塗布してなる
誘導加熱接着テープを間柱の幅に合わせて40mmに切
断して使用することとなる。
としての加熱コイルは、渦巻状に巻かれており、上記幅
40mmに切断した誘導加熱接着テープの誘導加熱に際
して、加熱コイルの渦巻の直径が40mmより大きい加
熱コイルを使用すると、幅40mmの誘導加熱接着テー
プの側縁部分に集中的に加熱が起こり、その側縁部分に
接触している被着材に軽い焦げが発生することが見出さ
れた。
ープ1の両側縁部1aは、加熱コイルの直径で区画され
るコイル面2(図中、破線円で示す)を、直線状に横断
しており、側縁部1aに沿って、焦げ3(図中、斜線表
示範囲)が発生している。
導加熱装置の照射時間を少なくしたり、あるいは高周波
誘導加熱のパワーを低く抑えたりすることで対応するこ
とも考えられるが、しかし、かかる対応では、ホットメ
ルトへ与える熱量不足が懸念され、場合によっては致命
的な接着性の低下を招くことも十分に考えられる。
や、被着材の損傷を生ずるため、かかる焦げの発生を防
止できる技術の開発が急ぎ求められている。本発明者ら
は、かかる焦げの抑制を、上記高周波誘導加熱装置の改
良などの面から対策を考えるのではなく、誘導加熱接着
テープの側から何らかの対策が行えないかと考えた。
いた高周波誘導加熱に基づく被着材の接着に際して、誘
導加熱接着テープの改良により、被着材に焦げを発生さ
せないようにすることにある。
く、本発明者は、高周波誘導加熱される発熱テープの形
状を色々変え誘導加熱実験を行い、焦げの発生状況を観
察した。その結果、焦げの発生は、発熱テープの側縁部
の形状により大きく影響を受けることを見出し、本発明
に至ったものである。
は、高周波電流を供給した加熱コイルに基づく高周波誘
導加熱により発熱する発熱テープと、前記発熱テープに
塗布され、前記発熱テープの発熱により溶融する接着剤
とを有し、前記発熱テープは、その側縁部が非直線状に
形成されていることを特徴とする。前記側縁部を非直線
状に形成するとは、凹凸の繰り返し形状に形成されてい
ることを特徴とする。前記凹凸の繰り返し形状は、凸部
の最上部と、凹部の最下部との差が5mm以上であるこ
とを特徴とする。
着テープに対して、従来その使用に際しては、間柱など
の長尺物に誘導加熱接着テープを誘導加熱接着に際して
位置ずれが発生しないように止めておくことが極めて面
倒であったため、誘導加熱接着テープの仮止めが容易に
行える構成を考えた。
接着テープにおいて、前記誘導加熱接着テープには、前
記誘導加熱接着テープを所望箇所に脱着自在に仮止めす
る仮止用粘着剤が設けられていることを特徴とする。
面に基づいて詳細に説明する。図2(A)は高周波誘導
加熱装置の側面図であり、(B)は加熱コイル面を示す
平面図である。図3(A)は、本発明の誘導加熱接着テ
ープを示す斜視図であり、(B)は誘導加熱接着テープ
のテープ断面の拡大図であり、(C)はテープ幅が加熱
コイルのコイル面より小さいことを示す説明図である。
する高周波誘導加熱装置について説明する。高周波誘導
加熱装置11は、図2に示すように、装置本体12の正
面に加熱コイル13が渦巻状に設けられている。この装
置本体12には、商用電源を変圧して電圧を低下させる
変圧器と、この変圧器からの交流を直流に整流する整流
器とを有する電源ユニット(図示しない)が、ケーブル
14を介して接続されている。
フェライト15を介して取り付けられ、加熱コイル13
により発生する磁界が装置本体12内に入り込まないよ
うになっている。装置本体12内には、電源ユニットか
らの直流から所定の周波数、例えば、20〜50kHz
程度の高周波電流を発生させる高周波発生器が設けられ
ている。
る構成の高周波誘導加熱装置11における渦巻状の加熱
コイル13で覆われる略円形の面部分を指すものとす
る。
して誘導加熱させる本発明の誘導加熱接着テープ21
は、図3(A)、(B)に示すように、その両側縁部2
2aが非直線状のギザギザに形成された発熱テープ22
の両面に接着剤23を塗布して、塗布した接着剤を固化
させて形成されている。発熱テープ22は、交流磁界中
に置かれた場合に、磁界変化に伴ううず電流が発生させ
られ、このうず電流に基づき発生するジュール熱により
少なくとも接着剤23の軟化点まで発熱する素材で形成
されている。
3(C)に示すように、発熱テープ22のテープ幅a
は、高周波誘導加熱により誘導加熱するのに必要な高周
波誘導加熱装置11の加熱コイル13により形成される
略円形のコイル面16(図中、破線表示)内に収まる幅
に形成されている。
よりテープ幅aは小さく、両側縁部23aが非直線状に
形成された誘導加熱接着テープ21を、図3(C)に示
すように、コイル面16内に誘導加熱接着テープ21が
収まる状態で、被着材側から高周波誘導加熱を行うと、
被着材側に焦げが発生しないことが確認された。
剤23を塗布して誘導加熱接着テープ21を形成してい
るため、誘導加熱接着テープ21の形状は発熱テープ2
2の形状と見做される。しかし、本発明の誘導加熱接着
テープ21では、接着剤23は、発熱テープ22よりは
み出して設けても構わず、その場合には、発熱テープ2
2と誘導加熱接着テープ21の形状は同一とはならな
い。
加熱されるために発生すると考えられるため、発熱テー
プ22の形状が焦げの発生の有無に大きく影響するもの
と考えられる。接着剤23のはみ出し部分をも含めた誘
導加熱接着テープ21の全体形状が焦げの発生に影響を
与えるものではないと考えられる。
ける被着材に発生する焦げとの関係は、以下の実施例に
示す実験により得られた知見に基づくものである。
で両側縁部22aを図3(C)、図4(A)に示すよう
にギザギザの非直線状に形成したテープ状のアルミ箔を
発熱テープ22として、その両面に市販のホットメルト
系接着剤を100μmの厚さに塗布して誘導加熱接着テ
ープ21を形成した。ホットメルト系接着剤には、ボン
ドMK50(コニシ株式会社製)を使用した。
しては、隣接する凸部の最上部間の距離b(山と山の距
離)と、凸部の最上部と凹部の最下部との差c(山と谷
との距離)とを、種々変えて、ギザギザの付け方の影響
を調べた。
ータラミネータに入れて、軟化点以上の温度を保ちなが
ら、テープ状のアルミ箔の両面にそれぞれ100μmの
厚さにアルミ箔の形状に合わせて全面に均一に塗布し
た。
ープ21を、使用する高周波誘導加熱装置11の加熱コ
イル13のコイル面16を、図3(C)に示すように横
断するように配置した。かかる誘導加熱接着テープ21
の両面を、誘導加熱接着テープ21より大きい黒画用紙
で挟み、さらに厚み12mmのJAS 1類の合板で挟
んで試験体とした。
置11の加熱コイル13を、合板側から誘導加熱接着テ
ープ21に対面させて、加熱コイル13に高周波電流を
流して高周波誘導加熱を行う。高周波誘導加熱により誘
導加熱接着テープ21の発熱テープ22が発熱して、接
着剤23が溶融して、黒画用紙を接着する。接着終了後
の黒画用紙の焦げ状態を観察した。その結果を表1に示
す。
熱装置は、入力電圧100V、入力電流5.5A、電力
550W、周波数50/60Hz、出力効率60〜95
%、出力高周波数25〜50kHzで、外径80mm、
内径15mmのドーナツ状の加熱コイルを有する仕様で
ある。
正弦波で、ピーク電圧330V、ピーク電流80A、繰
返し周波数29kHzで規定される電気量を加熱コイル
に通電した。通電時間は、現場施工における通電時間範
囲を想定して最小の6秒、最大の12秒に設定した。
ずれに設定した場合でも、側縁部22aを直線に形成し
た場合には、焦げが発生することが確認できる。一方、
隣接する凸部の最上部間の距離bが、5mm、10mm
と二倍に変化しても、凸部の最上部と凹部の最下部との
差cが一定であれば、すなわち、5mmあるいは10m
mと一定であれば、黒画用紙の焦げの発生状況は同じで
あることが分かる。
かわらず同様であることが確認できた。また、通電時間
の影響は、6秒よりも二倍の12秒の方が、焦げが大き
くなることが確認できた。
部22aのギザギザ形状は、凸部の最上部と凹部の最下
部との差cが少なくとも5mm以上でなければならない
ことが確認された。より好ましくは、10mm以上であ
ればよく、かかる場合には通電時間が6秒であれば焦げ
の発生が見られない。
部22aの凹凸の繰り返し形状としの非直線状形状は、
図3に示すような三角形状の凹凸部が連続的に繰り返す
ギザギザ状でなくても、図4(B)、(C)に示すよう
な、サインカーブのような波形でも、あるいは円弧状が
連続的に繰り返すような形状で構わないことが確認され
た。また、図4(B)、(C)に示すような非直線形状
でも、図4(A)に示すと同様に、凸部の最上部と凹部
の最下部との差cは少なくとも5mm以上であることが
求められる。
きる形状の発熱テープ22としては、例えば、金属箔な
どが使用できる。かかる金属箔としては、例えば、アル
ミニウム、鉄、銅、亜鉛、錫、マグネシウム、およびそ
れらの合金などから選ばれる導電性金属をテープ状にし
たものであればよい。特に、短時間で接着できるとの理
由から、アルミニウム、鉄、銅およびそれらの合金が好
ましい。アルミ箔を使用する場合には、実用的には6〜
200μmの厚さのアルミ箔を使用すればよい。
トマー、スチレン系エラストマー、ポリアミド、ポリエ
ステル、ゴムなどを主成分とし、軟化点が70℃〜20
0℃の範囲内にある市販のホットメルト接着剤、あるい
は熱可塑性接着剤組成物を使用すればよい。さらに、ポ
リアミド系ホットメルト、ポリエステル系ホットメルト
の使用がより好ましい。
レン系エラストマー、ポリアミド、ポリエステル、ゴム
などのホットメルト接着剤、あるいは熱可塑性接着剤組
成物、ポリアミド系ホットメルト、ポリエステル系ホッ
トメルトには、必要に応じて、例えば、粘稠化剤、着色
剤、充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、
安定剤などの添加剤を添加することができる。
天然ロジン、変性ロジン、およびその誘導体、テルペン
系樹脂およびその変性体、脂肪族系炭化水素樹脂、芳香
族系炭化水素樹脂、脂環式系炭化水素樹脂、アルキルフ
ェノール樹脂およびその変性体、スチレン樹脂、キシレ
ン樹脂、クマロンインデン樹脂などのいわゆる粘着付与
樹脂(タッキファイヤー)などを添加することもでき
る。それらは、1種または2種以上用いてもよい。
イル、ロジン系や合成系などの液状粘着付与樹脂、塩素
化パラフィン、DOP、DBP、などの可塑剤や軟化
剤、またワックス類として、n−パラフィン、iso−
パラフィンを主成分としたパラフィンワックス、および
マイクロクリスタルワックス、カルナバワックス、石炭
から抽出されるモンタンワックス、合成系のポリエチレ
ン系ワックス、ポリプロピレン系ワックスなどを用いて
もよい。それらは、1種または2種以上用いてもよい。
エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル
酸共重合体、エチレン−アクリル酸アルキル共重合体、
エチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体などが使用できる。エチレン−アク
リル酸アルキル共重合体のアクリル酸アルキルや、エチ
レン−メタクリル酸アルキル共重合体のメタクリル酸ア
ルキルとしては、炭素数1〜6個のアルキル基でよい
が、より好ましくメチルおよびエチルである。
ンを主体となる重合体ブロックとブタジエンやイソプレ
ンなどの共役ジエンを主体とする重合体ブロックとのブ
ロック共重合体またはランダム共重合体、およびこのブ
ロック共重合体またはランダム共重合体の水素添加物が
使用できる。
ロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合
体、スチレン−ブダジエン−スチレンブロック共重合体
(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック
共重合体(SIS)、SBSの水素添加物であるスチレ
ン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体
(SEBS)、SISの水素添加物であるスチレン−エ
チレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SE
PS)、スチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素
添加物であるスチレン−エチレン−ブチレンブロック共
重合体(SEB)、スチレン−イソプレンブロック共重
合体の水素添加物であるスチレン−エチレン−プロピレ
ンブロック共重合体(SEP)などを使用することがで
きる。
Rなどの他、エチレンとプロピレン、1−ブテン、1−
ヘキセンなどのα−オレフィンとの共重合体ゴム(EP
R)、あるいはそれらと1、3−ブタジエン、1,4−
ヘキサジエン、エチリデンノルボルネン、ジシクロペン
タジエンなどのジエン化合物との共重合体ゴム(EPD
M)などやエチルアクリルレートとアクリロニトリルと
の共重合体、エチレンアクリレートとアクリロニトリル
との共重合体であるアクリルゴムなども使用することが
できる。
ば、ポリアミド樹脂と、酢酸ビニルを20〜60重量%
含有したエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物とを有
する組成の接着剤を使用すればよい。
アミンとの重縮合物であり、かかるポリカルボン酸とし
ては、不飽和脂肪酸の二量体であるダイマー酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸などを使用することが
できる。
ジエチレントリアミン、ヘキサメチレンジアミン、4、
4'−ジアミノジフェニルメタン、トリメチルヘキサメ
チレンジアミン、キシリンジアミン、イソホロンジアミ
ン、ω、ω'−ジアミノメチルシクロヘキサン、4、4'
−ジアミノシクロヘキシルメタンなどを使用することが
できる。
との重縮合物である。短時間で接着でき、被着材の材質
を幅広く選択できるため望ましい。かかるダイマー酸と
しては、例えば、大豆油、桐油、トール油などを形成す
る不飽和脂肪酸グリセリドの不飽和脂肪酸であるリノレ
ン酸、リノール酸、オレイン酸などの二量体が、短時間
接着できるので゛望ましい。
には、富士化成工業社製の商品名:トーマイド390、
394、500、509、535、558、560、5
751310、1350、1360、1396、140
0、TXC232Cがある。あるいは、三和化学工業社
製の商品名:サンマイド15−K5、HT−140PK
−20、ハリマ化成社製:商品名ニューマイド945、
2152、3008、ヘンケルジャパン社製の商品名:
マクロメルト6238、6239、6240、630
1、6801、JP−116などがある。
化物としては、田岡化学工業社製の商品名:テクノリン
R−100、R−200、R−300、R−400、D
R−55、DR−150などがある。
例えばポリエステル系ホットメルトを使用することがで
きる。これは、ポリエステル系ホットメルトの接着性が
接着強さ、接着対象の選択の自由度などの観点から、ポ
リアミド系ホットメルトに準ずる性質を有しているため
である。
21は、発熱テープ22の両面に接着剤23を塗布した
構成を示したが、例えば、図5(A)に示すように、テ
ープ状に形成した発熱テープ22の片面に、接着剤23
を塗布してもよい。あるいは、図5(B)に示すよう
に、発熱テープ22の周囲を全て接着剤23で塗布した
構成にしてもよい。
に孔をあけるなどしてもよい、かかる構成を採用すれ
ば、発熱テープ22の両面に塗布した接着剤23がその
孔を通して繋がるので、接着製品の再剥離などでの発熱
テープ22からの接着剤23の剥がれを防止することが
できる。
の金属箔の両面に同一の接着剤を塗布しているが、例え
ば、図5(C)に示すように、それぞれ異なる軟化点を
有する接着剤23a、23bを塗布するようにしてもよ
い。さらには、図5(D)に示すように、同一面に軟化
点の異なる接着剤23a、23bを区分けして塗布する
ようにしてもよい。
としては、全面に接着剤を塗布してもよいし、十分な接
着力が確保される範囲で部分的に、あるいは散点状に塗
布するようにしてもよい。
長さにカットして使用する場合に、カット部分が高周波
誘導加熱の加熱コイル13のコイル面16内に入る場合
には、カット部分を非直線状にカットするのが好まし
い。
には、仮止用粘着剤24を図6に示すように、テープ方
向に沿って設けておいても構わない。かかる仮止用粘着
剤24を設けておくことにより、誘導加熱接着テープ2
1を脱着自在に所望箇所に仮止めすることができ、接着
作業において誘導加熱接着テープ21の位置ずれを心配
することなく効率よく接着作業を行うことができる。
り、従来は誘導加熱接着テープ21を巻き付けるために
間に剥離紙を介在させていたが、かかる剥離紙を介在さ
せなくても構わないようにすることができる。この場合
には、仮止用粘着剤24を、複数本テープ方向に設けて
おくことにより、上下のテープ面の接着剤23同士の密
着をより効果的に防止することができる。なお、仮止用
粘着剤24の設け方は、上記のようにライン状に設けな
くても、散点状に、あるいは島状に設けても構わない。
ば、アクリル系粘着剤を使用することができる。
使用方法について、以下説明する。図7は、本発明の誘
導加熱接着テープ21を使用して、建材を壁下地に接着
する状況を示す断面図である。図7には家屋の一部が示
されており、土台31の上には床板32が設けられ、土
台31に垂直に取り付けられた支柱33、水平方向の中
差し34および図示しない間柱によって壁下地35が構
成されている。この壁下地35には内装仕上げ材として
ベニア板や石膏ボードからなる建材36が接着される。
あり、この両被着材の間に、前記説明の発熱テープ22
を焦げの発生を抑止できる形状に形成した誘導加熱接着
テープ21を介在させる。このように介在させた状態で
(図中、この様子を○で囲んで拡大して示した。)、被
着材の建材36の側から、高周波誘導加熱装置11を当
てて誘導加熱を行う。図に示す場合には、誘導加熱接着
テープ21が、建材36と壁下地35との間に帯び状に
上下方向に貼られている。
うに構成され、ケーブル14を介して電源ユニット17
に接続されている。高周波誘導加熱装置11の加熱コイ
ル13を、被着材の建材36に対向させて当て、加熱コ
イル13に高周波電流を供給して加熱コイル13に交流
磁界を発生させる。交流磁界による磁力線が導電性の発
熱テープ22を通過する。電磁誘導によって発熱テープ
22にうず電流を発生させ、これに基づくジュール熱で
発熱テープ22が発熱し、発熱テープ22の両面に設け
た接着剤23が加熱溶融され、被着材としての建材36
が、誘導加熱接着テープ21を介在させて壁下地材3
5、あるいは中差し34に接着される。
のではなく、必要に応じて変更してもよい。
導加熱接着テープの使用方法を、建材などを被着材とし
て使用した場合を例にとり説明したが、かかる建材以外
の接着にも有効に使用できることは勿論である。例え
ば、自動車などの車両、航空機、船舶などの分野でも、
必要に応じて部品、あるいは部材の接着、内装材の接
着、装飾品の接着などに使用することができる。さらに
は、雑貨や小間物などの家庭用品、衣料品などの繊維製
品、家具類、電気製品などの装置、器具類、玩具類、手
芸用品などの分野でも使用できる。
側縁部が非直線状に形成されているため、高周波誘導加
熱により被着材を接着するに際して、従来一般的に採用
されていた側縁部が直線状の場合とは異なり、側縁部で
の被着材の焦げを抑制もしくは無くすことができる。
着剤が設けられているため、被着材の所望位置に誘導加
熱接着テープ仮止めすることができ、誘導加熱接着テー
プの位置ずれを心配することなく接着作業を効率的に行
うことができる。
平面説明図である。
り、(B)はそのコイル面を示す平面図である。
視図であり、(B)はテープの構成状況を示す断面図で
あり、(C)は誘導加熱接着テープの大きさと高周波誘
導加熱装置のコイル面との関係を示す説明図である。
説明図である。
形態の誘導加熱接着テープにおける接着剤の塗布状況を
それぞれ示す断面図である。
図であり、(B)は断面図である。
断面説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 高周波電流を供給した加熱コイルに基づ
く高周波誘導加熱により発熱する発熱テープと、 前記発熱テープに塗布され、前記発熱テープの発熱によ
り溶融する接着剤とを有し、 前記発熱テープは、その側縁部が非直線状に形成されて
いることを特徴とする誘導加熱接着テープ。 - 【請求項2】 請求項1記載の誘導加熱接着テープにお
いて、 前記側縁部を非直線状に形成するとは、凹凸の繰り返し
形状に形成されていることを特徴とする誘導加熱接着テ
ープ。 - 【請求項3】 請求項2記載の誘導加熱接着テープにお
いて、 前記凹凸の繰り返し形状は、凸部の最上部と、凹部の最
下部との差が5mm以上であることを特徴とする誘導加
熱接着テープ。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
の誘導加熱接着テープにおいて、 前記誘導加熱接着テープには、前記誘導加熱接着テープ
を所望箇所に脱着自在に仮止めする仮止用粘着剤が設け
られていることを特徴とする誘導加熱接着テープ。
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