JP2002371214A - 画像形成用着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、感熱記録材料、カラートナー、およびカラーフィルター - Google Patents

画像形成用着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、感熱記録材料、カラートナー、およびカラーフィルター

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JP2002371214A JP2002012015A JP2002012015A JP2002371214A JP 2002371214 A JP2002371214 A JP 2002371214A JP 2002012015 A JP2002012015 A JP 2002012015A JP 2002012015 A JP2002012015 A JP 2002012015A JP 2002371214 A JP2002371214 A JP 2002371214A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な色相を有し、各種使用条件,環境条件下
に於いて堅牢性の高い画像を形成可能な、画像形成用着
色組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェ
ット記録方法、感熱記録材料、カラートナー、ならびに
カラーフィルターの提供。 【解決手段】芳香族含窒素6員複素環をカップリング成
分とするアゾ色素を含有する画像形成用着色組成物、こ
の組成物を用いたインクジェット記録用インク及びイン
クジェット記録方法、この組成物から形成された感熱記
録材料、カラートナー、ならびにカラーフィルターが提
供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族含窒素複素
環アゾ染料を含む画像形成等に用いられる着色組成物、
インクジェット記録用インク、インクジェット記録方
法、感熱記録材料、カラートナー、およびカラーフィル
ターに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像記録材料としては、特にカラ
ー画像を形成するための材料が主流であり、具体的に
は、インクジェット方式の記録材料、感熱転写方式の記
録材料、電子写真方式の記録材料、転写式ハロゲン化銀
感光材料、印刷インク、記録ペン等が盛んに利用されて
いる。また、撮影機器ではCCDなどの撮像素子におい
て、ディスプレーではLCDやPDPにおいて、カラー画像を
記録・再現するためにカラーフィルターが使用されてい
る。これらのカラー画像記録材料やカラーフィルターで
は、フルカラー画像を再現あるいは記録するために、い
わゆる加法混色法や減法混色法の3原色の着色剤(染料
や顔料)が使用されているが、好ましい色再現域を実現
できる吸収特性を有し、且つさまざまな使用条件、環境
条件に耐えうる堅牢な着色剤がないのが実状であり、改
善が強く望まれている。
【0003】インクジェット記録方法は、材料費が安価
であること、高速記録が可能なこと、記録時の騒音が少
ないこと、更にカラー記録が容易であることから、急速
に普及し、更に発展しつつある。インクジェット記録方
法には、連続的に液滴を飛翔させるコンティニュアス方
式と画像情報信号に応じて液滴を飛翔させるオンデマン
ド方式が有り、その吐出方式にはピエゾ素子により圧力
を加えて液滴を吐出させる方式、熱によりインク中に気
泡を発生させて液滴を吐出させる方式、超音波を用いた
方式、あるいは静電力により液滴を吸引吐出させる方式
がある。また、インクジェット記録用インクとしては、
水性インク、油性インク、あるいは固体(溶融型)イン
クが用いられる。
【0004】このようなインクジェット記録用インクに
用いられる着色剤に対しては、溶剤に対する溶解性ある
いは分散性が良好なこと、高濃度記録が可能であるこ
と、色相が良好であること、光、熱、環境中の活性ガス
(NOx、オゾン等の酸化性ガスの他SOxなど)に対
して堅牢であること、水や薬品に対する堅牢性に優れて
いること、受像材料に対して定着性が良く滲みにくいこ
と、インクとしての保存性に優れていること、毒性がな
いこと、純度が高いこと、更には、安価に入手できるこ
とが要求されている。しかしながら、これらの要求を高
いレベルで満たす着色剤を捜し求めることは、極めて難
しい。特に、良好なマゼンタ色相を有し、光,湿度,熱
に対して堅牢であること、なかでも多孔質の白色無機顔
料粒子を含有するインク受容層を有する受像材料上に印
字する際には環境中のオゾンなどの酸化性ガスに対して
堅牢であることが強く望まれている。
【0005】電子写真方式を利用したカラーコピア、カ
ラーレーザープリンターにおいては、一般に樹脂粒子中
に着色材を分散させたトナーが広く用いられている。カ
ラートナーに要求される性能として、好ましい色再現域
を実現できる吸収特性、特にOver Head Pr
ojector(以下OHP)で使用される際に問題と
なる高い透過性(透明性)、及び使用される環境条件下
における各種堅牢性が挙げられる。顔料を着色材として
粒子に分散させたトナーが特開昭62−157051
号、同62−255956号及び特開平6−11871
5号等の各公報に開示されているが、これらのトナーは
耐光性には優れるが、不溶性であるため凝集しやすく、
透明性の低下や透過色の色相変化が問題となる。一方、
染料を着色材として使用したトナーが特開平3−276
161号、同7−209912号、同8−123085
号等の各公報に開示されているが、これらのトナーは逆
に透明性が高く、色相変化はないものの、耐光性に問題
がある。
【0006】感熱転写記録は、装置が小型で低コスト化
が可能なこと、操作や保守が容易であること、更にラン
ニングコストが安いこと等の利点を有している。感熱転
写記録で使用される着色剤に要求される性能として、好
ましい色再現域を実現できる吸収特性、熱移行性と転写
後の定着性の両立、熱安定性、得られた画像の各種堅牢
性が挙げられるが、従来知られていた着色剤ではこれら
の性能をすべて満足するものはない.例えば定着性と耐
光性を改良する目的から、熱拡散性色素を予め受像材料
中に添加した遷移金属イオンによってキレート形成させ
る感熱転写記録材料及び画像形成方法が特開昭60−2
398号等で提案されているが、形成されるキレート色
素の吸収特性は不満足なレベルであり、遷移金属を使用
することによる環境上の問題もある。
【0007】カラーフィルタは高い透明性が必要とされ
るために、染料を用いて着色する染色法と呼ばれる方法
が行われてきた。たとえば、被染色性のフォトレジスト
をパターン露光,現像することによりパターンを形成
し、次いでフィルタ色の染料で染色する方法を全フィル
タ色について順次繰り返すことにより、カラーフィルタ
を製造することができる。染色法の他にも米国特許4,80
8,501号や特開平6-35182号などに記載されたポジ型レジ
ストを用いる方法によってもカラーフィルターを製造す
ることができる。これらの方法は染料を使用するために
透過率が高く、カラーフィルタの光学特性は優れている
が、耐光性や耐熱性等に限界があり、諸耐性に優れかつ
透明性の高い着色剤が望まれていた。一方、染料の代わ
りに耐光性や耐熱性が優れる有機顔料が用いる方法が広
く知られているが、顔料を用いたカラーフィルタでは染
料のような光学特性を得ることは困難であった。
【0008】上記の各用途で使用する着色剤には、共通
して次のような性質を具備している必要がある。即ち、
色再現性上好ましい吸収特性を有すること、使用される
環境条件下における堅牢性、例えば耐光性、耐熱性、耐
湿性、オゾンなどの酸化性ガスに対する耐性、その他亜
硫酸ガスなどの耐薬品堅牢性が良好であること、モル吸
光計数が大きいこと等である。
【0009】従来、アゾ染料のカップリング成分として
フェノール、ナフトール、アニリン等が広く使用されて
きている。これらのカップリング成分により得られる色
相の良好なアゾ染料として、特開平11−209673
号公報、特許第3020660号明細書等に開示された
染料が知られているが、光堅牢性が劣るという問題点を
有する。これを改良するものとして最近良好な色相を有
し光堅牢性を向上させた着色剤が特願2000−220
649号明細書に開示されている。しかしこれらの公報
や明細書で知られている着色剤は、何れもオゾンなどの
酸化性ガスに対する堅牢性は極めて不十分である。本願
に係わる発明者らはオゾン等の酸化性ガスに対して堅牢
な着色剤を開発すべく、従来のフェノール、ナフトー
ル、アニリン等のカップリング成分から脱却して、含窒
素ヘテロ環化合物をカップリング成分として使用すると
いう考えに至った。これまで、ピリジン、ピラジンをカ
ップリング成分とするアゾ染料に関する特許出願として
は、特開昭49−74718号、EP23309号、DE2
513949号、DE2832020号、DE252550
5号等が知られているが、当時これらの染料をインクジ
ェットなどの画像形成に用いることは知られていなかっ
たばかりか、これらに記載されているアゾ染料では、
光,熱,湿度および環境中の活性ガスなどに対しての堅
牢性が不十分であり、かつ、マゼンタ染料としては色相
も不十分であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明の目的は、色相と堅牢性に優れた
着色画像や着色材料を与え、インクジェットなどの印刷
用のインク、感熱記録材料におけるインクシート、電子
写真用のカラートナー、LCD、PDPなどのディスプレイや
CCDなどの撮像素子で用いられるカラーフィルター、各
種繊維の染色のための染色液などの調製に好ましく用い
ることができる画像形成用着色組成物を提供することに
ある。本発明の他の目的は、良好な色相を有し、光及び
環境中の活性ガス、特にオゾンガスに対して堅牢性の高
い画像を形成することができるインクジェット記録用イ
ンク及びインクジェット記録方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、光堅牢性に優れ、色相が鮮な
画像を与える感熱記録材料を提供することにある。本発
明の他の目的は、光堅牢性に優れ、忠実な色再現と高い
OHP品質を示すカラートナーを提供することにある。
本発明のさらなる他の目的は、色再現性および光堅牢性
に優れるカラーフィルターを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、良好な色
相を有し、且つ光およびオゾンに対する堅牢性の高い染
料を目指して各種染料化合物誘導体を詳細に検討したと
ころ、芳香族含窒素6員複素環をカップリング成分とす
るアゾ染料によって上記問題点を解決可能であることを
見出した。即ち、本発明によれば下記構成の画像形成用
着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェ
ット記録方法、感熱記録材料、カラートナーおよびカラ
ーフィルターが提供されて、本発明の上記目的が達成さ
れる。 1.芳香族含窒素6員複素環をカップリング成分とする
アゾ染料を含有することを特徴とする画像形成用着色組
成物。 2.アゾ染料が下記一般式(1)で表されることを特徴
とする上記1に記載の画像形成用着色組成物。 一般式(1)
【0012】
【化5】
【0013】上記一般式(1)中:Aは、5員複素環ジ
アゾ成分A−NH2の残基を表す。B1およびB2は、各
々−CR1=、−CR2=を表すか、あるいはいずれか一
方が窒素原子,他方が−CR1=または−CR2=を表
す。R5,R6は、各々独立に、水素原子、脂肪族基、芳
香族基、複素環基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、ア
ルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、またはス
ルファモイル基を表わす。各基は更に置換基を有してい
てもよい。G、R1,R2は、各々独立して、水素原子、
ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ
基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、ヒ
ドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリル
オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、ヘ
テロ環オキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリ
ールオキシカルボニルオキシ基、アルキル基またはアリ
ール基または複素環基で置換されたアミノ基、アシルア
ミノ基、ウレイド基、スルフアモイルアミノ基、アルコ
キシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルア
ミノ基、アルキルおよびアリールスルホニルアミノ基、
アリールオキシカルボニルアミノ基、ニトロ基、アルキ
ルおよびアリールチオ基、アルキルおよびアリールスル
ホニル基、アルキルおよびアリールスルフィニル基、ス
ルファモイル基、スルホ基、またはヘテロ環チオ基を表
す。各基は更に置換されていてもよい。また、R1
5、あるいはR5とR6が結合して5〜6員環を形成し
てもよい。 3.アゾ染料が下記一般式(2)で表されることを特徴
とする上記1または2に記載の画像形成用着色組成物。 一般式(2)
【0014】
【化6】
【0015】一般式(2)中:Z1は、ハメットの置換
基定数σp値が0.20以上の電子吸引性基を表す。Z
2は、水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を
表す。R1、R2,R5,R6は、一般式(1)の場合と同
義である。R3,R4は、各々独立に、水素原子、脂肪族
基、芳香族基、複素環基、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基、スルホニル基またはスルファモイル基を表す。Q
は、水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表
す。上記Z1、Z2、R1〜R6、Qの各基は、更に置換基
を有していてもよい。 4.下記一般式(AZ-1)で表されるアゾ染料を含有する
ことを特徴とする画像形成用着色組成物。
【0016】
【化7】
【0017】式中、J環、L環およびM環は各々5または
6員の芳香環を表し、1,2,3および4は原子に定義
された番号を表し、この4原子で定義される二面角1-2-3-
4が、量子化学計算によって求められた、エネルギー的
に最も安定となる立体構造において45°ないし135°の
範囲に計算されることを特徴とする。二面角を求めるた
めの量子化学計算は、汎用的に用いられるB3LYP法(密
度汎関数法)において6-31G*以上の基底関数を用いて行
うものとする。 5.上記4においてアゾ染料が下記一般式(AZ-2)で表
されることを特徴とする画像形成用着色組成物。
【0018】
【化8】
【0019】式中、J環,L環,M環,T環およびU環は各々5
または6員の芳香環を表し、1,2,3および4は原子
に定義された番号を表し、この4原子で定義される二面
角1-2-3-4が、量子化学計算によって求められた、エネ
ルギー的に最も安定となる立体構造において45°ないし
135°の範囲に計算されることを特徴とする。二面角を
求めるための量子化学計算は、汎用的に用いられるB3LY
P法(密度汎関数法)において6-31G*以上の基底関数を
用いて行うものとする。 6.前記一般式(AZ-2)で表されるアゾ化合物におい
て、U環は置換または無置換のベンゼン環を表し、T環は
チアゾール環、イミダゾール環またはオキサゾール環を
表し、U環とT環は縮合可能位置で合わさって縮合環を形
成するものとし、J環はそれぞれ置換または無置換のピ
ラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、ベンゼ
ン環またはピリミドン環を表し、L環はそれぞれ置換ま
たは無置換のベンゼン環、ピリジン環、またはピラゾー
ル環を表し、M環は置換または無置換の芳香環、または
含窒素6員複素環を表す。1,2,3および4は原子に
定義された番号を表し、この4原子で定義される二面角1
-2-3-4が、量子化学計算によって求められた、エネルギ
ー的に最も安定となる立体構造において45°ないし135
°の範囲に計算されることを特徴とする、上記5に記載
の画像形成用着色組成物。二面角を求めるための量子化
学計算は、汎用的に用いられるB3LYP法(密度汎関数
法)において6-31G*以上の基底関数を用いて行うものと
する。 7.前記一般式(AZ-1)および(AZ-2)で表されるアゾ
色素化合物において、量子化学計算により求められた、
エネルギー的に最も安定となる立体構造において、2面
角1-2-3-4で定義される角度が60°から120°の範囲にあ
ることを特徴とする、上記4および5に記載の画像形成
用着色組成物。 8.上記2〜8のいずれかに記載の着色組成物からなる
ことを特徴とするインクジェット記録用インク、感熱記
録材料、カラートナー、またはカラーフィルター。 9.支持体上に白色無機顔料粒子を含有するインク受容
層を有する受像材料上に、上記8に記載のインクジェッ
ト記録用インクを用いて画像形成することを特徴とする
インクジェット記録方法。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 〔アゾ染料〕まず、本発明における上記一般式(1)で
表されるアゾ染料について詳細に説明する。一般式
(1)において、 Aは5員複素環ジアゾ成分A−NH
2の残基を表す。 該5員複素環のヘテロ原子の例に
は、N、O、およびSを挙げることができる。好しくは
含窒素5員複素環であり、複素環に脂肪族環、芳香族環
または他の複素環が縮合していてもよい。Aの好ましい
複素環の例には、ピラゾール環、イミダゾール環、チア
ゾール環、イソチアゾール環、チアジアゾール環、ベン
ゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾイソチ
アゾール環を挙げることができる。各複素環基は更に置
換基を有していてもよい。なかでも、下記一般式(a)
から(f)で表されるピラゾール環、イミダゾール環、
イソチアゾール環、チアジアゾール環、ベンゾチアゾー
ル環が好ましい。
【0021】
【化9】
【0022】上記一般式(a)〜(f)のR7〜R
20は、後に説明する置換基G、R1、R2と同じ置換基を
表す。上記一般式(a)〜(f)のうち、好ましいのは
一般式(a)、(b)で表されるピラゾール環、イソチ
アゾール環であり、最も好ましいのは一般式(a)で表
されるピラゾール環である。B1およびB2は、各々−C
1=、−CR2=を表すか、あるいはいずれか一方が窒
素原子,他方が−CR1=または−CR2=を表すが、各
々−CR1=、−CR2=を表すものがより好ましい。R
5、R6は、各々独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族
基、複素環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキル
およびアリールスルホニル基、またはスルファモイル基
を表し、各基は更に置換基を有していてもよい。 R5
6で表される好ましい置換基は、水素原子、脂肪族
基、芳香族基、複素環基、アシル基、アルキルおよびア
リールスルホニル基を挙げることができる。 さらに好
ましくは水素原子、芳香族基、複素環基、アシル基、ア
ルキルまたはアリールスルホニル基である。最も好まし
くは、水素原子、アリール基、複素環基である。各基は
更に置換基を有していてもよい。 ただし、R5、R6
同時に水素原子であることはない。
【0023】G、R1、R2は、各々独立して、水素原
子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シ
アノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル
基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ
基、ヘテロ環オキシ基、アルコキシカルボニルオキシ
基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アルキル基ま
たはアリール基または複素環基で置換されたアミノ基、
アシルアミノ基、ウレイド基、スルフアモイルアミノ
基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカ
ルボニルアミノ基、アルキルおよびアリールスルホニル
アミノ基、ニトロ基、アルキルおよびアリールチオ基、
ヘテロ環チオ基、アルキルおよびアリールスルホニル
基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル
基、スルファモイル基、またはスルホ基を表し、各基は
更に置換されていてもよい。
【0024】Gで表される好ましい置換基としては、水
素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、ヒドロキ
シ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ
基、ヘテロ環オキシ基、アルキル基、アリール基または
複素環基で置換されたアミノ基、アシルアミノ基、ウレ
イド基、スルフアモイルアミノ基、アルコキシカルボニ
ルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アル
キルおよびアリールチオ基、およびヘテロ環チオ基が挙
げられ、より好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アシルオキシ基、アルキル基またはアリール基また
は複素環基で置換されたアミノ基、またはアシルアミノ
基であり、なかでも水素原子、アリールアミノ基、アミ
ド基が最も好ましい。各基は更に置換基を有していても
よい。
【0025】R1、R2で表される好ましい置換基として
は、水素原子、アルキル基、アルコキシカルボニル基、
カルボキシル基、カルバモイル基およびシアノ基を挙げ
ることができる。各基は更に置換基を有していてもよ
い。R1とR5あるいはR5とR6が結合して5〜6員環を
形成してもよい。A、R1、R2、R5、R6、Gで表され
る各置換基が更に置換基を有する場合の置換基として
は、上記G,R1,R2で挙げた置換基を挙げることがで
きる。一般式(1)で表されるアゾ染料が水溶性染料で
ある場合には、A、R1、R2、R5、R6、G上のいずれ
かの位置に置換基としてイオン性親水性基をさらに有す
ることが好ましい。置換基としてのイオン性親水性基に
は、スルホ基、カルボキシル基、および4級アンモニウ
ム基等が含まれる。該イオン性親水性基としては、カル
ボキシル基およびスルホ基が好ましく、特にスルホ基が
好ましい。カルボキシル基およびスルホ基は塩の状態で
あってもよく、塩を形成する対イオンの例には、アルカ
リ金属イオン(例、ナトリウムイオン、カリウムイオ
ン)および有機カチオン(例、テトラメチルグアニジウ
ムイオン)が含まれる。
【0026】以下、G、R1、R2で表される置換基につ
いて詳しく説明するハロゲン原子としては、フッ素原
子、塩素原子および臭素原子が挙げられる。
【0027】本明細書において、脂肪族基は、アルキル
基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル
基、アルキニル基、置換アルキニル基、アラルキル基お
よび置換アラルキル基を意味する。脂肪族基は、分岐を
有していてもよく、また環を形成していてもよい。脂肪
族基の炭素原子数は、1〜20であることが好ましく、
1〜16であることがさらに好ましい。アラルキル基お
よび置換アラルキル基のアリール部分はフェニルまたは
ナフチルであることが好ましく、フェニルが特に好まし
い。脂肪族基の例には、メチル、エチル、ブチル、イソ
プロピル、t−ブチル、ヒドロキシエチル、メトキシエ
チル、シアノエチル、トリフルオロメチル、3−スルホ
プロピル、4−スルホブチル、シクロヘキシル基、ベン
ジル基、2−フェネチル基、ビニル基、およびアリル基
を挙げることができる。
【0028】本明細書において、芳香族基は、アリール
基および置換アリール基を意味する。アリール基は、フ
ェニルまたはナフチルであることが好ましく、フェニル
が特に好ましい。芳香族基の炭素原子数は6〜20であ
ることが好ましく、6〜16がさらに好ましい芳香族基
の例には、フェニル、p−トリル、p−メトキシフェニ
ル、o−クロロフェニルおよびm−(3−スルホプロピ
ルアミノ)フェニルが含まれる。複素環基には、置換基
を有する複素環基および無置換の複素環基が含まれる。
複素環に脂肪族環、芳香族環または他の複素環が縮合し
ていてもよい。複素環基としては、5員または6員環の
複素環基が好ましい。置換基の例には、脂肪族基、ハロ
ゲン原子、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル
基、アシルアミノ基、スルファモイル基、カルバモイル
基、イオン性親水性基などが含まれる。複素環基の例に
は、2−ピリジル基、2−チエニル基、2−チアゾリル
基、2−ベンゾチアゾリル基、2−ベンゾオキサゾリル
基および2−フリル基が含まれる。
【0029】カルバモイル基には、置換基を有するカル
バモイル基および無置換のカルバモイル基が含まれる。
置換基の例には、アルキル基が含まれる。カルバモイル
基の例には、メチルカルバモイル基およびジメチルカル
バモイル基が含まれる。
【0030】アルコキシカルボニル基には、置換基を有
するアルコキシカルボニル基および無置換のアルコキシ
カルボニル基が含まれる。アルコキシカルボニル基とし
ては、炭素原子数が2〜12のアルコキシカルボニル基
が好ましい。置換基の例には、イオン性親水性基が含ま
れる。アルコキシカルボニル基の例には、メトキシカル
ボニル基およびエトキシカルボニル基が含まれる。
【0031】アリールオキシカルボニル基には、置換基
を有するアリールオキシカルボニル基および無置換のア
リールオキシカルボニル基が含まれる。アリールオキシ
カルボニル基としては、炭素原子数が7〜12のアリー
ルオキシカルボニル基が好ましい。置換基には、イオン
性親水性基が含まれる。アリールオキシカルボニル基の
例には、フェノキシカルボニル基が含まれる。
【0032】アシル基には、置換基を有するアシル基お
よび無置換のアシル基が含まれる。アシル基としては、
炭素原子数が1〜12のアシル基が好ましい。置換基の
例には、イオン性親水性基が含まれる。アシル基の例に
は、アセチル基およびベンゾイル基が含まれる。
【0033】アルコキシ基には、置換基を有するアルコ
キシ基および無置換のアルコキシ基が含まれる。アルコ
キシ基としては、炭素原子数が1〜12のアルコキシ基
が好ましい。置換基の例には、アルコキシ基、ヒドロキ
シル基、およびイオン性親水性基が含まれる。アルコキ
シ基の例には、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキ
シ基、メトキシエトキシ基、ヒドロキシエトキシ基およ
び3−カルボキシプロポキシ基が含まれる。
【0034】アリールオキシ基には、置換基を有するア
リールオキシ基および無置換のアリールオキシ基が含ま
れる。アリールオキシ基としては、炭素原子数が6〜1
2のアリールオキシ基が好ましい。置換基の例には、ア
ルコキシ基、およびイオン性親水性基が含まれる。アリ
ールオキシ基の例には、フェノキシ基、p−メトキシフ
ェノキシ基およびo−メトキシフェノキシ基が含まれ
る。
【0035】アシルオキシ基には、置換基を有するアシ
ルオキシ基および無置換のアシルオキシ基が含まれる。
アシルオキシ基としては、炭素原子数1〜12のアシル
オキシ基が好ましい。置換基の例には、イオン性親水性
基が含まれる。アシルオキシ基の例には、アセトキシ基
およびベンゾイルオキシ基が含まれる。
【0036】カルバモイルオキシ基には、置換基を有す
るカルバモイルオキシ基および無置換のカルバモイルオ
キシ基が含まれる。置換基の例には、アルキル基が含ま
れる。カルバモイルオキシ基の例には、N−メチルカル
バモイルオキシ基が含まれる。
【0037】アルキル基またはアリール基または複素環
基で置換されたアミノ基の置換基は、さらに置換基を有
していてもよい。無置換のアミノ基は含まれない。アル
キルアミノ基としては、炭素原子数1〜6のアルキルア
ミノ基が好ましい。置換基の例には、イオン性親水性基
が含まれる。アルキルアミノ基の例には、メチルアミノ
基およびジエチルアミノ基が含まれる。アリールアミノ
基には、置換基を有するアリールアミノ基および無置換
のアリールアミノ基が含まれる。アリールアミノ基とし
ては、炭素原子数が6〜12のアリールアミノ基が好ま
しい。置換基の例としては、ハロゲン原子、およびイオ
ン性親水性基が含まれる。アリールアミノ基の例として
は、アニリノ基および2−クロロアニリノ基が含まれ
る。
【0038】アシルアミノ基には、置換基を有するアシ
ルアミノ基が含まれる。前記アシルアミノ基としては、
炭素原子数が2〜12のアシルアミノ基が好ましい。置
換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。アシルア
ミノ基の例には、アセチルアミノ基、プロピオニルアミ
ノ基、ベンゾイルアミノ基、N-フェニルアセチルアミノ
および3,5−ジスルホベンゾイルアミノ基が含まれ
る。
【0039】ウレイド基には、置換基を有するウレイド
基および無置換のウレイド基が含まれる。前記ウレイド
基としては、炭素原子数が1〜12のウレイド基が好ま
しい。置換基の例には、アルキル基およびアリール基が
含まれる。ウレイド基の例には、3−メチルウレイド
基、3,3−ジメチルウレイド基および3−フェニルウ
レイド基が含まれる。
【0040】スルファモイルアミノ基には、置換基を有
するスルファモイルアミノ基および無置換のスルファモ
イルアミノ基が含まれる。置換基の例には、アルキル基
が含まれる。スルファモイルアミノ基の例には、N, N
−ジプロピルスルファモイルアミノが含まれる。
【0041】アルコキシカルボニルアミノ基には、置換
基を有するアルコキシカルボニルアミノ基および無置換
のアルコキシカルボニルアミノ基が含まれる。アルコキ
シカルボニルアミノ基としては、炭素原子数が2〜12
のアルコキシカルボニルアミノ基が好ましい。置換基の
例には、イオン性親水性基が含まれる。アルコキシカル
ボニルアミノ基の例には、エトキシカルボニルアミノ基
が含まれる。
【0042】アリールオキシカルボニルアミノ基には、
置換基を有するアリールオキシカルボニルアミノ基およ
び無置換のアリールオキシカルボニルアミノ基が含まれ
る。アリールオキシカルボニルアミノ基としては、炭素
原子数が7〜12のアリールオキシカルボニルアミノ基
が好ましい。置換基の例には、イオン性親水性基が含ま
れる。前記アリールオキシカルボニルアミノ基の例に
は、フェノキシカルボニルアミノ基が含まれる。
【0043】アルキル及びアリールスルホニルアミノ基
には、置換基を有するアルキル及びアリールスルホニル
アミノ基、および無置換のアルキル及びアリールスルホ
ニルアミノ基が含まれる。スルホニルアミノ基として
は、炭素原子数が1〜12のスルホニルアミノ基が好ま
しい。置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。
スルホニルアミノ基の例には、メタンスルホニルアミノ
基、N-フェニルメタンスルホニルアミノ基、ベンゼンス
ルホニルアミノ基、および3−カルボキシベンゼンスル
ホニルアミノ基が含まれる。
【0044】アルキル、アリール及び複素環チオ基に
は、置換基を有するアルキル,アリール及び複素環チオ
基と無置換のアルキル、アリール及び複素環チオ基が含
まれる。アルキル,アリール及び複素環チオ基として
は、炭素原子数が1〜12のものが好ましい。置換基の
例には、イオン性親水性基が含まれる。アルキル,アリ
ール及び複素環チオ基の例には、メチルチオ基、フェニ
ルチオ基、2−ピリジルチオ基が含まれる。
【0045】アルキルおよびアリールスルホニル基の例
としては、それぞれメタンスルホニル基およびフェニル
スルホニル基をあげることができる。アルキルおよびア
リールスルフィニル基の例としては、それぞれメタンス
ルフィニル基およびフェニルスルフィニル基をあげるこ
とができる。
【0046】スルファモイル基には、置換基を有するス
ルファモイル基および無置換のスルファモイル基が含ま
れる。置換基の例には、アルキル基が含まれる。スルフ
ァモイル基の例には、ジメチルスルファモイル基および
ジ−(2−ヒドロキシエチル)スルファモイル基が含ま
れる。
【0047】本発明において、特に好ましいアゾ染料
は、上記一般式(2)で表されるものである。式中、Z1
はハメットの置換基定数σp値が0.20以上の電子吸
引性基を表す。Z1はσp値が0.30〜1.0の電子
吸引性基であるのが好ましい。好ましい具体的な置換基
については後述する電子吸引性置換基を挙げることがで
きるが、なかでも、炭素数2〜12のアシル基、炭素数
2〜12のアルキルオキシカルボニル基、ニトロ基、シ
アノ基、炭素数1〜12のアルキルスルホニル基、炭素
数6〜18のアリールスルホニル基、炭素数1〜12の
カルバモイル基及び炭素数1〜12のハロゲン化アルキ
ル基が好ましい。特に好ましいものは、シアノ基、炭素
数1〜12のアルキルスルホニル基、炭素数6〜18の
アリールスルホニル基であり、最も好ましいものはシア
ノ基である。
【0048】R1、R2,R5,R6は、一般式(1)の場
合と同義である。R3、R4は、各々独立に、水素原子、
脂肪族基、芳香族基、複素環基、アシル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモ
イル基、アルキル及びアリールスルホニル基、またはス
ルファモイル基を表す。なかでも、水素原子、芳香族
基、複素環基、アシル基、アルキル及びアリールスルホ
ニル基が好ましく、水素原子、芳香族基、複素環基が特
に好ましい。Z2は、水素原子、脂肪族基、芳香族基ま
たは複素環基を表す。Qは、水素原子、脂肪族基、芳香
族基または複素環基を表す。なかでも、Qは5〜8員環
を形成するのに必要な非金属原子群からなる基が好まし
い。この5〜8員環は置換されていてもよいし、飽和環
であっても不飽和結合を有していてもよい。そのなかで
も、特に芳香族基、複素環基が好ましい。好ましい非金
属原子としては、窒素原子、酸素原子、イオウ原子およ
び炭素原子が挙げられる。5〜8員環の具体例として
は、例えばベンゼン環、シクロペンタン環、シクロヘキ
サン環、シクロヘプタン環、シクロオクタン環、シクロ
ヘキセン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、
ピリダジン環、トリアジン環、イミダゾール環,ベンゾ
イミダゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール
環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサン環、
スルホラン環およびチアン環等が挙げらる。
【0049】一般式(2)で説明した各基は更に置換基
を有していてもよい。これらの各基が更に置換基を有す
る場合、該置換基としては、一般式(1)で説明した置
換基、G、R1、R2で例示した基やイオン性親水性基が
挙げられる。
【0050】ここで、置換基Z1に関連して、本明細書
中で用いられるハメットの置換基定数σp値について説
明する。ハメット則はベンゼン誘導体の反応または平衡
に及ぼす置換基の影響を定量的に論ずるために1935
年にL. P. Hammett により提唱された経験則であるが、
これは今日広く妥当性が認められている。ハメット則に
求められた置換基定数にはσp値とσm値があり、これ
らの値は多くの一般的な成書に見出すことができるが、
例えば、J. A. Dean編、「Lange's Handbook of Chemis
try 」第12版、1979年(McGraw-Hill)や「化学
の領域」増刊、122号、96〜103頁、1979年
(南光堂)に詳しい。尚、本発明において各置換基をハ
メットの置換基定数σpにより限定したり、説明したり
するが、これは上記の成書で見出せる、文献既知の値が
ある置換基にのみ限定されるという意味ではなく、その
値が文献未知であってもハメット則に基づいて測定した
場合にその範囲内に包まれるであろう置換基をも含むこ
とはいうまでもない。また、本発明の一般式(1)およ
び(2)の中には、ベンゼン誘導体ではない物も含まれ
るが、置換基の電子効果を示す尺度として、置換位置に
関係なくσp値を使用する。本発明において、σp値を
このような意味で使用する。
【0051】ハメット置換基定数σp値が0.60以上
の電子吸引性基としては、シアノ基、ニトロ基、アルキ
ルスルホニル基(例えばメタンスルホニル基、アリール
スルホニル基(例えばベンゼンスルホニル基)を例とし
て挙げることができる。ハメットσp値が0.45以上
の電子吸引性基としては、上記に加えアシル基(例えば
アセチル基)、アルコキシカルボニル基(例えばドデシ
ルオキシカルボニル基)、アリールオキシカルボニル基
(例えば、m−クロロフェノキシカルボニル)、アルキ
ルスルフィニル基(例えば、n−プロピルスルフィニ
ル)、アリールスルフィニル基(例えばフェニルスルフ
ィニル)、スルファモイル基(例えば、N−エチルスル
ファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル)、ハロ
ゲン化アルキル基(例えば、トリフロロメチル)を挙げ
ることができる。
【0052】ハメット置換基定数σp値が0.30以上
の電子吸引性基としては、上記に加え、アシルオキシ基
(例えば、アセトキシ)、カルバモイル基(例えば、N
−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイ
ル)、ハロゲン化アルコキシ基(例えば、トリフロロメ
チルオキシ)、ハロゲン化アリールオキシ基(例えば、
ペンタフロロフェニルオキシ)、スルホニルオキシ基
(例えばメチルスルホニルオキシ基)、ハロゲン化アル
キルチオ基(例えば、ジフロロメチルチオ)、2つ以上
のσp値が0.15以上の電子吸引性基で置換されたア
リール基(例えば、2,4−ジニトロフェニル、ペンタ
クロロフェニル)、および複素環(例えば、2−ベンゾ
オキサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、1−フェニルー
2−ベンズイミダゾリル)を挙げることができる。σp
値が0.20以上の電子吸引性基の具体例としては、上
記に加え、ハロゲン原子がなどが挙げられる。
【0053】前記一般式(1)で表されるアゾ染料とし
て特に好ましい置換基の組み合わせは、以下の通りであ
る。 (イ)R5およびR6は、好ましくは水素原子、アルキル
基、アリール基、複素環基、スルホニル基、アシル基で
あり、さらに好ましくは水素原子、アリール基、複素環
基、スルホニル基であり、最も好ましくは水素原子、ア
リール基、複素環基である。ただし、R5およびR6が共
に水素原子であることは無い。 (ロ)Gは、好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、ヒドロキシル基、アミノ基、アミド基であり、
さらに好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、
アミド基であり、最も好ましくは水素原子、アミノ基、
アミド基である。 (ハ)Aは、好ましくはピラゾール環、イミダゾール
環、イソチアゾール環、チアジアゾール環、ベンゾチア
ゾール環であり、さらに好ましくはピラゾール環、イソ
チアゾール環であり、最も好ましくはピラゾール環であ
る。 (ニ)B1およびB2は、それぞれ−CR1=、−CR2
であり、そしてこれらR1、R2は、各々好ましくは水素
原子、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、カル
ボキシル基、アルキル基、ヒドロキシル基、アルコキシ
基であり、さらに好ましくは水素原子、シアノ基、カル
バモイル基、アルキル基である。
【0054】尚、一般式(1)で表される化合物の好ま
しい置換基の組み合わせについては、種々の置換基の少
なくとも1つが前記の好ましい基である化合物が好まし
く、より多くの種々の置換基が前記好ましい基である化
合物がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基で
ある化合物が最も好ましい。
【0055】前記一般式(1)で表されるアゾ染料の具
体例を以下に示すが、本発明に用いられるアゾ染料は、
下記の例に限定されるものではない。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】
【表5】
【0061】
【表6】
【0062】
【表7】
【0063】
【表8】
【0064】
【表9】
【0065】
【表10】
【0066】
【表11】
【0067】
【表12】
【0068】
【表13】
【0069】
【表14】
【0070】以下に一般式(1)で表されるアゾ染料の
合成例を挙げる。 〔合成例1〕:染料(a−1)の合成
【0071】
【化10】
【0072】<中間体(a−1a)の合成>5−アミノ
−3−tert−ブチル−4−シアノピラゾール(1)8g
(48.7mmol)、濃塩酸15ml、水50mlを内温5度で撹拌
し、亜硝酸ナトリウム3.36g(48.7mmol)を10分間で分割
添加した。そのまま10分間撹拌後、カップリング成分
(2)21.3g(40.6mmol)に酢酸ナトリウム50g、DMF(ジメ
チルホルムアミド)50ml、酢酸エチル50mlを加えて撹拌
し、内温5度に冷却してあった三つ口フラスコに上記ジ
アゾニウム塩を10分間で加えた。ジアゾニウム塩添加
後、さらに反応液をそのまま30分撹拌した後、飽和食塩
水300mlを加え、析出した染料(a-1a)を濾別した。収
量24.2g、収率85%。 <染料(a−1)の合成>染料(a-1a)14.0g(20mmol)
に、ヘテリル化剤(3)4.4g(26mmol)、炭酸カリウム2.
8g、DMAc50mlを加え、100℃で1時間加熱撹拌した。反
応終了後、室温まで冷却し、飽和食塩水200mlを加え、
析出した染料(a-1)を濾別した。さらにこの粗結晶をア
セトニトリルで再結晶した。収量16.7g、収率80%。λ
max=545nm(DMF溶液) m/z(posi)=834
【0073】〔合成例2〕:染料(b−1)の合成
【0074】
【化11】
【0075】化合物(b−1a)1gを酢酸/プロピオ
ン酸=2/3(v/v)の混合溶媒3.8mlに分散さ
せ、0℃に冷却し、この分散液にニトロシル硫酸(41
%含有液)2.21gを徐々に加えた。反応液を1時間
攪拌した。一方、化合物(b−1b)1.05gをジメ
チルホルムアミド14ml、酢酸エチル6mlの混合溶
媒に溶解させ、さらに酢酸ナトリウム2.5gを加え、
0℃に冷却させた。このb−1bの懸濁液にさきほどの
b−1aのジアゾ液を徐々に滴下し、滴下終了後、さら
に2時間反応させた。反応終了後、水を加え、析出した
結晶を濾過後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し、染料(b−1)を750mg得た。収率5
7.7%、λmax=545nm。
【0076】〔合成例3〕:染料(b−6)の合成
【0077】
【化12】
【0078】化合物(b−6a)1gを酢酸/プロピオ
ン酸=2/3(v/v)の混合溶媒3.8mlに分散さ
せ、0℃に冷却し、この分散液にニトロシル硫酸(41
%含有液)2.21gを徐々に加えた。反応液を1時間
攪拌した。一方、化合物(b−6b)1.0gをジメチ
ルホルムアミド15ml、酢酸エチル5mlの混合溶媒
に溶解させ、さらに酢酸ナトリウム2.5gを加え、0
℃に冷却させた。この化合物(b−6b)の懸濁液にさ
きほどの化合物(b−6a)のジアゾ液を徐々に滴下
し、滴下終了後、さらに2時間反応させた。反応終了
後、水を加え、析出した結晶を濾過した。さらにこの粗
結晶をジメチルホルムアミド10mlに溶解させ、炭酸
カリウム560mg、2−クロロベンゾチアゾール(b
−6c)1.3g加え、110℃で1時間反応させた。
反応終了後、水を加え、析出した粗結晶を濾別し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、染料(b
−6)を700mg得た。収率58.6%、λmax=5
50nm。
【0079】一般式(1)、(2)、(AZ-1)、(AZ-2)で
表されるアゾ染料(以下、「本発明の染料」ともいう)
の用途としては、画像、特にカラー画像を形成するため
の画像記録材料が挙げられ、具体的には、以下に詳述す
るインクジェット方式記録材料を始めとして、感熱記録
材料、感圧記録材料、電子写真方式を用いる記録材料、
転写式ハロゲン化銀感光材料、印刷インク、記録ペン等
があり、好ましくはインクジェット方式記録材料、感熱
記録材料、電子写真方式を用いる記録材料であり、更に
好ましくはインクジェット方式記録材料である。また、
CCDなどの固体撮像素子やLCD,PDP等のディスプレーで
用いられるカラー画像を記録・再現するためのカラーフ
ィルター、各種繊維の染色の為の染色液にも適用でき
る。本発明の染料は、その用途に適した溶解性、分散
性、熱移動性などの物性を、置換基で調整して使用す
る。また、本発明の染料は、用いられる系に応じて溶解
状態、乳化分散状態、さらには固体分散状態でも使用す
ることができる。
【0080】一般式(AZ-2)において芳香環または複素環
が置換基を持つとき置換基の例としては一般式(1)にお
いてGについて説明済みの置換基の例、および一般式(2)
において、R1およびR2について説明済みの例があげられ
る。
【0081】本発明によって定義される2面角を求める
ための量子化学計算(分子軌道計算ともいわれる)は、
本発明では、非経験的分子軌道法(ab initio MO法)の
中で、汎用的に用いられるB3LYP法(密度汎関数法)に
おいて6-31G*以上の基底関数を用いて行うものとする。
B3LYP法は厳密には密度汎関数法とハートレーフォック
法をハイブリッド化した方法でハイブリッド法ともいわ
れ、例えば米国、Gaussian社のプログラムパッケージソ
フトであるGaussian98を用いて計算することができる。
量子化学計算の理論を一言でいうと、電子の運動エネル
ギー、電子同士の相互作用、電子と原子核との相互作
用、原子核同士の相互作用を分子全体について計算し、
全体のエネルギーが最も低くなる立体構造を求めること
ができる計算手法である。エネルギーが最も低い立体構
造とは、簡単にいえば、その立体構造で分子が存在する
ことを意味する。理論に関する詳細は、単行本として、
米沢貞次郎他著「量子化学入門(上、下)」(化学同
人、1983年発行)、務台潔著「量子化学・分子軌道
法入門」(昭晃堂、1991年発行)、広田穣著「分子
軌道法」(裳華房、1999年発行)および、Tim Clar
k著、 大沢映二ほか共訳「計算化学ガイドブック 3大分
子計算プログラムの解説」(丸善、1988年発行)、
など多数のテキストが市販されている。
【0082】本発明外の化合物であるが計算については
例えば以下の報告文が知られている。ジャーナルオブフ
ィジカルケミストリー(Journal of Physical. Chemist
ry)A, 2001年発行1214ページ(米国化学会)。この報
告は、B3LYP法により6−31G*の基底関数を用いて計
算が行われている例である。量子化学計算において、方
法(例えば密度汎関数法、ハートレーフォック法)、お
よび基底関数(例えば6-31G*、3-21G)として何を用い
るかによって計算の精度が依存するが、本発明ではB3LY
P法(密度汎関数法)において6-31G*以上(例えば6-31G
*、6-31+G*、6-31G**、または6-311G*)の基底関数を用
いたとき、得られた立体構造の2面角1-2-3-4が、45°な
いし135°、より好ましくは60°ないし120°のとき、一
般式(AZ-1)で表されるアゾメチン色素の性能が優れる
ことを見出した。すなわちこの2面角が直角に近いほど
(2面角の絶対値が90°に近いほど)、色素の吸収スペ
クトルにおいて、吸収バンドの幅が狭く色相として好ま
しいことを見出した。これは色素の基本性能として重要
である。また、この2面角が直角に近いほど発色団の剛
直性が高まると予想され、色素の堅牢性においても有利
となると推定した。
【0083】量子化学計算は、最近では、ワークステー
ションまたはパソコンでも計算できるようになり、化学
計算の分野では研究ツールとして常用されるようになっ
てきている。ただし、分子が大きいと計算時間がかか
り、重要な部分以外はモデル化して計算する場合もあ
る。例えば長鎖アルキル基はメチル基に置き換えてもよ
く、同様に長鎖アルコキシ基はメトキシ基、に置き換え
られる。同様な置き換えは随時行ってもよい。以下に具
体的な例で説明する。一般式(AZ-1)において定義され
た2面角は、以下においてカッコ内数字(度)で示す。
以下でREF1およびREF2は比較のため計算した本発明以外
の例である。Dで始まる番号の色素は本発明のアゾ色素
化合物である。以下の計算結果はいずれも米国Gaussian
社のプログラムパッケージを用いて、B3LYP法により6-3
1G*の基底関数で計算した結果である。ただし本発明は
これらに限定されるものではない。
【0084】
【化13】
【0085】
【化14】
【0086】
【化15】
【0087】
【化16】
【0088】一般式(AZ-1)、(AZ-2)で表されるアゾ染料
は一般式(1)、(2)と同様の方法で合成することが
できる。
【0089】本発明に用いるアゾ染料は、N,N−ジメ
チルホルムアミド溶液(以下DMF溶液という)の分光
吸収曲線における500nmから580nmに至る吸収
帯内の最大吸光度bと、380nmから450nmに至
る吸収帯内の最大吸光度aとの吸光度比a/bが0.4
未満であることが好ましい。本明細書においては、吸光
度比は下記の条件のもとで得られる吸光度比を指してい
る。すなわち、JIS Z8120−86の定義に準拠
する分光光度計によって、測定温度を15〜30℃の範
囲から選択し、測定セル長10mmとし、本発明のアゾ
化合物を一定量(分子量に換算)秤量して、DMFで希
釈して目的吸光度内(吸光度a及び吸光度bのいずれか
大きい値が0.8〜1.0の範囲内)に入るように希釈
して分光吸収曲線を求め,求めた分光吸収曲線の500
nmから580nmに至る吸収帯内の最大吸光度bと、
380nm〜450nmに至る吸収帯内の最大吸光度a
との比a/bをもって吸光度比とする。
【0090】図1、図2は、DMFを用いて測定した結
果である。図1本発明化合物D10と比較化合物REF
1の吸収スペクトルの比較を示し、図2は本発明化合物
D13と比較化合物REF2の吸収スペクトルの比較を
示す。モル吸光係数は、D10:52000、D13:
48000、REF1:34000、REF2:400
00であった。図中、縦軸は吸光度(Abs)を、また
横軸は波長(nm)を示す。図1に示したアゾ染料水溶
液の分光吸収曲線は、500nmから580nmにおけ
る最大吸光度bが1.0(0.8〜1.0であればよ
い)になるようにDMFで希釈して測定されており、こ
のときの380nm〜450nmにおける最大吸光度a
を読みとって本発明で規定した条件下での吸光度比a/
bが容易に求められる。
【0091】この吸光度比a/bの値が1未満の本発明
のアゾ染料であると、着色剤としての形成画像の色相
(色再現性)がより良好な特性を有する。吸光度比a/
bの値が0.35未満であることがより好ましく、0.
3以下であることが特に好ましい。
【0092】〔インクジェット記録用インク〕インクジ
ェット記録用インクは、親油性媒体や水性媒体中に前記
アゾ染料を溶解及び/又は分散させることによって作製
することができる。好ましくは、水性媒体を用いる場合
である。必要に応じてその他の添加剤を、本発明の効果
を害しない範囲内において含有される。その他の添加剤
としては、例えば、乾燥防止剤(湿潤剤)、褪色防止
剤、乳化安定剤、浸透促進剤、紫外線吸収剤、防腐剤、
防黴剤、pH調整剤、表面張力調整剤、消泡剤、粘度調
整剤、分散剤、分散安定剤、防錆剤、キレート剤等の公
知の添加剤が挙げられる。これらの各種添加剤は、水溶
性インクの場合にはインク液に直接添加する。油溶性染
料を分散物の形で用いる場合には、染料分散物の調製後
分散物に添加するのが一般的であるが、調製時に油相ま
たは水相に添加してもよい。
【0093】乾燥防止剤はインクジェット記録方式に用
いるノズルのインク噴射口において該インクジェット用
インクが乾燥することによる目詰まりを防止する目的で
好適に使用される。乾燥防止剤としては、水より蒸気圧
の低い水溶性有機溶剤が好ましい。具体的な例として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、チオジグ
リコール、ジチオジグリコール、2−メチル−1,3−
プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、
アセチレングリコール誘導体、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン等に代表される多価アルコール類、エチレ
ングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエ
チレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、
トリエチレングリコールモノエチル(又はブチル)エー
テル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、2
−ピロリドン、N−メチルー2−ピロリドン、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−エチルモルホリ
ン等の複素環類、スルホラン、ジメチルスルホキシド、
3−スルホレン等の含硫黄化合物、ジアセトンアルコー
ル、ジエタノールアミン等の多官能化合物、尿素誘導体
が挙げられる。これらのうちグリセリン、ジエチレング
リコール等の多価アルコールがより好ましい。また上記
の乾燥防止剤は単独で用いてもよいし2種以上併用して
もよい。これらの乾燥防止剤はインク中に10〜50質
量%含有することが好ましい。
【0094】浸透促進剤は、インクジェット用インクを
紙により良く浸透させる目的で好適に使用される。浸透
促進剤としては、エタノール、イソプロパノール、ブタ
ノール、ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエー
テル、1,2−ヘキサンジオール等のアルコール類やラ
ウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウムやノニオ
ン性界面活性剤等を用いることができる。これらはイン
ク中に5〜30質量%含有すれば通常充分な効果があ
り、印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)を起こさな
い添加量の範囲で使用するのが好ましい。
【0095】紫外線吸収剤は、画像の保存性を向上させ
る目的で使用される。紫外線吸収剤としては特開昭58
−185677号公報、同61−190537号公報、
特開平2−782号公報、同5−197075号公報、
同9−34057号公報等に記載されたベンゾトリアゾ
ール系化合物、特開昭46−2784号公報、特開平5
−194483号公報、米国特許第3214463号明
細書等に記載されたベンゾフェノン系化合物、特公昭4
8−30492号公報、同56−21141号公報、特
開平10−88106号公報等に記載された桂皮酸系化
合物、特開平4−298503号公報、同8−5342
7号公報、同8−239368号公報、同10−182
621号公報、特表平8−501291号公報等に記載
されたトリアジン系化合物、リサーチディスクロージャ
ーNo.24239号に記載された化合物やスチルベン
系、ベンズオキサゾール系化合物に代表される紫外線を
吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤も用
いることができる。
【0096】褪色防止剤は、画像の保存性を向上させる
目的で使用される。褪色防止剤としては、各種の有機系
及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することができる。
有機の褪色防止剤としてはハイドロキノン類、アルコキ
シフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノー
ル類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン
類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類などがあり、金
属錯体としてはニッケル錯体、亜鉛錯体などがある。よ
り具体的にはリサーチディスクロージャーNo.176
43の第VIIのIないしJ項、同No.15162、同
No.18716の650頁左欄、同No.36544
の527頁、同No.307105の872頁、同N
o.15162に引用された特許に記載された化合物や
特開昭62−215272号公報の127頁〜137頁
に記載された代表的化合物の一般式及び化合物例に含ま
れる化合物を使用することができる。
【0097】防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、
安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジンチオン−1−
オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル、
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンおよびその塩
等が挙げられる。これらはインク中に0.02〜1.0
0質量%使用するのが好ましい。
【0098】pH調整剤としては、中和剤(有機塩基、
無機アルカリ)を用いることができる。pH調整剤はイ
ンクジェット用インクの保存安定性を向上させる目的
で、該インクジェット用インクがpH6〜10と夏用に
添加するのが好ましく、pH7〜10となるように添加
するのがより好ましい。
【0099】表面張力調整剤としてはノニオン、カチオ
ンあるいはアニオン界面活性剤が挙げられる。尚、本発
明のインクジェット用インクの表面張力は20〜60m
N/mが好ましく、25〜45mN/mがより好まし
い。また本発明のインクジェット記録用インクの粘度
は、30mN/m以下が好ましい。更に20mN/m以
下に調整することがより好ましい。界面活性剤の例とし
ては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エス
テル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリ
オキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等のアニオン系
界面活性剤や、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エ
ステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックコポ
リマー等のノニオン系界面活性剤が好ましい。また、ア
セチレン系ポリオキシエチレンオキシド界面活性剤であ
るSURFYNOLS(AirProducts&Ch
emicals社)も好ましく用いられる。また、N,
N−ジメチル−N−アルキルアミンオキシドのようなア
ミンオキシド型の両性界面活性剤等も好ましい。更に、
特開昭59−157,636号の第(37)〜(38)頁、リサ
ーチ・ディスクロージャーNo.308119(198
9年)記載の界面活性剤として挙げたものも使うことが
できる。
【0100】消泡剤としては、フッ素系、シリコーン系
化合物やEDTAに代表されるキレート剤等も必要に応
じて使用することができる。
【0101】本発明のアゾ染料を水性媒体に分散させる
場合は、特開平11-286637号、特願平2000-78491号、同2
000-80259号、同2000-62370号等の各公報記載のよう
に、色素と油溶性ポリマーとを含有する着色微粒子を水
性媒体に分散したり、特願平2000-78454号、同2000-784
91号、同2000-203856号,同2000-203857号等の各明細書
記載のように高沸点有機溶媒に溶解した本発明の染料を
水性媒体中に分散することが好ましい。アゾ染料を水性
媒体に分散させる場合の具体的な方法,使用する油溶性
ポリマー、高沸点有機溶剤、添加剤及びそれらの使用量
は、上記公報等に記載されたものを好ましく使用するこ
とができる。あるいは、アゾ染料を固体のまま微粒子状
態に分散してもよい。
【0102】分散時には、分散剤や界面活性剤を使用す
ることができる。分散装置としては、簡単なスターラー
やインペラー攪拌方式、インライン攪拌方式、ミル方式
(例えば、コロイドミル、ボールミル、サンドミル、ア
トライター、ロールミル、アジテーターミル等)、超音
波方式、高圧乳化分散方式(高圧ホモジナイザー;具体
的な市販装置としてはゴーリンホモジナイザー、マイク
ロフルイダイザー、DeBEE2000等)を使用する
ことができる。上記のインクジェット記録用インクの調
製方法については、先述の公報等以外にも特開平5−1
48436号、同5−295312号、同7−9754
1号、同7−82515号、同7−118584号、特
開平11−286637号、特願2000−87539
号の各公報等に詳細が記載されていて、本発明のインク
ジェット記録用インクの調製にも利用できる。
【0103】水性媒体は、水を主成分とし、所望によ
り、水混和性有機溶剤を添加した混合物を用いることが
できる。水混和性有機溶剤の例には、アルコール(例え
ば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、ブタノール、イソブタノール、sec−ブタ
ノール、t−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノー
ル、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール)、多価
アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリ
ン、ヘキサントリオール、チオジグリコール)、グリコ
ール誘導体(例えば、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングルコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジア
セテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、
トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノフェニルエーテル)、アミン(例えば、
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチル
ジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリ
ン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、ポリエチレンイミン、テトラメチル
プロピレンジアミン)及びその他の極性溶媒(例えば、
ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、スル
ホラン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリド
ン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−オキサゾリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、アセト
ニトリル、アセトン)が含まれる。尚、前記水混和性有
機溶剤は、二種類以上を併用してもよい。
【0104】本発明のインクジェット記録用インク10
0質量部中は、前記アゾ染料を0.2質量部以上10質
量部以下含有するのが好ましい。また、本発明のインク
ジェット記録用インクには、前記アゾ染料とともに、他
の着色剤を併用してもよい。2種類以上の着色剤を併用
する場合は、着色剤の含有量の合計が前記範囲となって
いるのが好ましい。
【0105】本発明のインクジェット記録用インクは、
単色の画像形成のみならず、フルカラーの画像形成に用
いることができる。フルカラー画像を形成するために、
マゼンタ色調インク、シアン色調インク、及びイエロー
色調インクを用いることができ、また、色調を整えるた
めに、更にブラック色調インクを用いてもよい。適用で
きるイエロー染料としては、任意のものを使用すること
ができる。例えばカップリング成分(以降カプラー成分
と呼ぶ)としてフェノール類、ナフトール類、アニリン
類、ピラゾロンやピリドン等のようなヘテロ環類、開鎖
型活性メチレン化合物類などを有するアリールもしくは
ヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成分として開鎖型活
性メチレン化合物類などを有するアゾメチン染料;例え
ばベンジリデン染料やモノメチンオキソノール染料等の
ようなメチン染料;例えばナフトキノン染料、アントラ
キノン染料等のようなキノン系染料などがあり、これ以
外の染料種としてはキノフタロン染料、ニトロ・ニトロ
ソ染料、アクリジン染料、アクリジノン染料等を挙げる
ことができる。
【0106】適用できるシアン染料としては、任意のも
のを使用することができる。例えばカプラー成分として
フェノール類、ナフトール類、アニリン類などを有する
アリールもしくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成
分としてフェノール類、ナフトール類、ピロロトリアゾ
ールのようなヘテロ環類などを有するアゾメチン染料;
シアニン染料、オキソノール染料、メロシアニン染料な
どのようなポリメチン染料;ジフェニルメタン染料、ト
リフェニルメタン染料、キサンテン染料などのようなカ
ルボニウム染料;フタロシアニン染料;アントラキノン
染料; インジゴ・チオインジゴ染料などを挙げること
ができる。
【0107】これらの各染料は、クロモフォアの一部が
解離して初めてイエロー、シアンの各色を呈するもので
あってもよく、その場合のカウンターカチオンはアルカ
リ金属や、アンモニウムのような無機のカチオンであっ
てもよいし、ピリジニウム、4級アンモニウム塩のよう
な有機のカチオンであってもよく、さらにはそれらを部
分構造に有するポリマーカチオンであってもよい。適用
できる黒色材としては、ジスアゾ、トリスアゾ、テトラ
アゾ染料のほか、カーボンブラックの分散体を挙げるこ
とができる。
【0108】〔インクジェット記録方法〕本発明のイン
クジェット記録方法は、前記インクジェット記録用イン
クにエネルギーを供与して、公知の受像材料、即ち普通
紙、樹脂コート紙、例えば特開平8−169172号公
報、同8−27693号公報、同2−276670号公
報、同7−276789号公報、同9−323475号
公報、特開昭62−238783号公報、特開平10−
153989号公報、同10−217473号公報、同
10−235995号公報、同10−337947号公
報、同10−217597号公報、同10−33794
7号公報等に記載されているインクジェット専用紙、フ
ィルム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器
等に画像を形成する。
【0109】画像を形成する際に、光沢性や耐水性を与
えたり耐候性を改善する目的からポリマーラテックス化
合物を併用してもよい。ラテックス化合物を受像材料に
付与する時期については、着色剤を付与する前であって
も,後であっても、また同時であってもよく、したがっ
て添加する場所も受像紙中であっても、インク中であっ
てもよく、あるいはポリマーラテックス単独の液状物と
して使用してもよい。具体的には、特願2000-363090
号、同2000-315231号、同2000-354380号、同2000-34394
4号、同2000-268952号、同2000-299465号、同2000-2973
65号の各明細書に記載された方法を好ましく用いること
ができる。
【0110】以下に、本発明のインクを用いてインクジ
ェットプリントをするのに用いられる記録紙及び記録フ
ィルムについて説明する。記録紙及び記録フィルムにお
ける支持体は、LBKP、NBKP等の化学パルプ、G
P、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CG
P等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等からなり、
必要に応じて従来公知の顔料、バインダー、サイズ剤、
定着剤、カチオン剤、紙力増強剤等の添加剤を混合し、
長網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置で製造されたもの
等が使用可能である。これらの支持体の他に合成紙、プ
ラスチックフィルムシートのいずれであってもよく、支
持体の厚みは10〜250μm、坪量は10〜250g
/m2が望ましい。支持体には、そのままインク受容層
及びバックコート層を設けてもよいし、デンプン、ポリ
ビニルアルコール等でサイズプレスやアンカーコート層
を設けた後、インク受容層及びバックコー卜層を設けて
もよい。更に支持体には、マシンカレンダー、TGカレ
ンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置により平
坦化処理を行ってもよい。本発明では支持体としては、
両面をポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリス
チレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブテン及び
それらのコポリマー)でラミネートした紙及びプラスチ
ックフィルムがより好ましく用いられる。ポリオレフィ
ン中に、白色顔料(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛)又
は色味付け染料(例えば、コバルトブルー、群青、酸化
ネオジウム)を添加することが好ましい。
【0111】支持体上に設けられるインク受容層には、
顔料や水性バインダーが含有される。顔料としては、白
色顔料が好ましく、白色顔料としては、炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、クレー、珪藻土、合成非晶質シ
リカ、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カル
シウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼ
オライト、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタ
ン、硫化亜鉛、炭酸亜鉛等の白色無機顔料、スチレン系
ピグメント、アクリル系ピグメント、尿素樹脂、メラミ
ン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。インク受容層に含
有される白色顔料としては、多孔性無機顔料が好まし
く、特に細孔面積が大きい合成非晶質シリカ等が好適で
ある。合成非晶質シリカは、乾式製造法によって得られ
る無水珪酸及び湿式製造法によって得られる含水珪酸の
いずれも使用可能であるが、特に含水珪酸を使用するこ
とが望ましい。
【0112】インク受容層に含有される水性バインダー
としては、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリ
ビニルアルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カ
ゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリ
アルキレンオキサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導
体等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテックス、
アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が挙げられ
る。これらの水性バインダーは単独又は2種以上併用し
て用いることができる。本発明においては、これらのな
かでも特にポリビニルアルコール、シラノール変性ポリ
ビニルアルコールが顔料に対する付着性、インク受容層
の耐剥離性の点で好適である。インク受容層は、顔料及
び水性結着剤の他に媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、
界面活性剤、その他の添加剤を含有することができる。
【0113】インク受容層中に添加する媒染剤は、不動
化されていることが好ましい。そのためには、ポリマー
媒染剤が好ましく用いられる。ポリマー媒染剤について
は、特開昭48−28325号、同54−74430
号、同54−124726号、同55−22766号、
同55−142339号、同60−23850号、同6
0−23851号、同60−23852号、同60−2
3853号、同60−57836号、同60−6064
3号、同60−118834号、同60−122940
号、同60−122941号、同60−122942
号、同60−235134号、特開平1−161236
号の各公報、米国特許2484430号、同25485
64号、同3148061号、同3309690号、同
4115124号、同4124386号、同41938
00号、同4273853号、同4282305号、同
4450224号の各明細書に記載がある。特開平1−
161236号公報の212〜215頁に記載のポリマ
ー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同公報記
載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画像が得
られ、かつ画像の耐光性が改善される。
【0114】耐水化剤は、画像の耐水化に有効であり、
これらの耐水化剤としては、特にカチオン樹脂が望まし
い。このようなカチオン樹脂としては、ポリアミドポリ
アミンエピクロルヒドリン、ポリエチレンイミン、ポリ
アミンスルホン、ジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イド重合物、カチオンポリアクリルアミド、コロイダル
シリカ等が挙げられ、これらのカチオン樹脂の中で特に
ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンが好適であ
る。これらのカチオン樹脂の含有量は、インク受容層の
全固形分に対して1〜15質量%が好ましく、特に3〜
10質量%であることが好ましい。
【0115】耐光性向上剤としては、硫酸亜鉛、酸化亜
鉛、ヒンダードアミン系酸化防止剤、ベンゾフェノン系
やベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が挙げられ
る。これらの中で特に硫酸亜鉛が好適である。
【0116】界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良剤、
スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能する。界
面活性剤については、特開昭62−173463号、同
62−183457号の各公報に記載がある。界面活性
剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。有機
フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。有機
フルオロ化合物の例には、フッ素系界面活性剤、オイル
状フッ素系化合物(例えば、フッ素油)及び固体状フッ
素化合物樹脂(例えば、四フッ化エチレン樹脂)が含ま
れる。有機フルオロ化合物については、特公昭57−9
053号(第8〜17欄)、特開昭61−20994
号、同62−135826号の各公報に記載がある。そ
の他のインク受容層に添加される添加剤としては、顔料
分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、
pH調整剤、マット剤、硬膜剤等が挙げられる。尚、イ
ンク受容層は1層でも2層でもよい。
【0117】記録紙及び記録フィルムには、バックコー
ト層を設けることもでき、この層に添加可能な成分とし
ては、白色顔料、水性バインダー、その他の成分が挙げ
られる。バックコート層に含有される白色顔料として
は、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サ
チンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カ
ルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロ
イダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬べーマイト、水
酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、
加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシ
ウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメ
ント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレ
ン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有
機顔料等が挙げられる。
【0118】バックコート層に含有される水性バインダ
ーとしては、スチレン/マレイン酸塩共重合体、スチレ
ン/アクリル酸塩共重合体、ポリビニルアルコール、シ
ラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、カチオ
ン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテ
ックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が
挙げられる。バックコート層に含有されるその他の成分
としては、消泡剤、抑泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐
剤、耐水化剤等が挙げられる。
【0119】インクジェット記録紙及び記録フィルムの
構成層(バックコート層を含む)には、ポリマーラテッ
クスを添加してもよい。ポリマーラテックスは、寸度安
定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ防止のよう
な膜物性改良の目的で使用される。ポリマーラテックス
については、特開昭62−245258号、同62−1
36648号、同62−110066号の各公報に記載
がある。ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリマ
ーラテックスを媒染剤を含む層に添加すると、層のひび
割れやカールを防止することができる。また、ガラス転
移温度が高いポリマーラテックスをバックコート層に添
加しても、カールを防止することができる。
【0120】本発明のインクは、インクジェットの記録
方式に制限はなく、公知の方式、例えば静電誘引力を利
用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の
振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パ
ルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射
して、放射圧を利用してインクを吐出させる音響インク
ジェット方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、生
じた圧力を利用するサーマルインクジェット方式等に用
いられる。インクジェット記録方式には、フォトインク
と称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する
方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを
用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる
方式が含まれる。
【0121】〔カラートナー〕本発明の染料を導入する
カラートナー用バインダー樹脂としてはトナー用に一般
に使用される全てのバインダーが使用できる。例えば、
スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン/アクリル
系樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。トナーに対
して流動性向上や帯電制御等を付与する目的で、無機微
粉末、有機微粒子を外部添加してもよい。表面をアルキ
ル基含有のカップリング剤等で処理したシリカ微粒子、
チタニア微粒子が好ましく用いられる。なお、これらは
数平均一次粒子径が10〜500nmのものが好まし
く、さらにはトナー中に0.1〜20質量%添加するの
が好ましい。
【0122】離型剤としては、トナー用に従来使用され
ている離型剤は全て使用することができる。具体的に
は、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、
エチレン−プロピレン共重合体等のオレフィン類、マイ
クロクリスタリンワックス、カルナウバワックス、サゾ
ールワックス、パラフィンワックス等があげられる。こ
れらの添加量はトナー中に1〜5質量%添加することが
好ましい。
【0123】荷電制御剤としては、必要に応じて添加し
てもよいが、発色性の点から無色のものが好ましい。例
えば4級アンモニウム塩構造のもの、カリックスアレン
構造を有するものなどがあげられる。
【0124】キャリアとしては、鉄・フェライト等の磁
性材料粒子のみで構成される非被覆キャリア、磁性材料
粒子表面を樹脂等によって被覆した樹脂被覆キャリアの
いずれを使用してもよい。このキャリアの平均粒径は体
積平均粒径で30〜150μmが好ましい。
【0125】本発明のトナーが適用される画像形成方法
としては、特に限定されるものではないが、例えば感光
体上に繰り返しカラー画像を形成した後に転写を行い画
像を形成する方法や、感光体に形成された画像を逐次中
間転写体等へ転写し、カラー画像を中間転写体等に形成
した後に紙等の画像形成部材へ転写しカラー画像を形成
する方法等があげられる。
【0126】〔感熱転写材料〕本発明の感熱記録材料
は、支持体上に本発明の染料をバインダーとともに塗設
したインクシート、及び画像記録信号に従ってサーマル
ヘッドから加えられた熱エネルギーに対応して移行して
きた染料を固定する受像シートから構成される。インク
シートは、上記染料をバインダーと共に溶剤中に溶解す
ることによって、あるいは溶媒中に微粒子状に分散させ
ることによってインク液を調製し、該インクを支持体上
に塗布して適宜に乾燥することにより形成することがで
きる。用いることができるバインダー樹脂、インク溶
媒、支持体、更には受像シートについては、例えば特開
平7−137466号公報に記載されたものを好ましく
用いることができる。
【0127】該感熱記録材料をフルカラー画像記録が可
能な感熱記録材料に適用するには、シアン画像を形成す
ることができる熱拡散性シアン染料を含有するシアンイ
ンクシート、マゼンタ画像を形成することができる熱拡
散性マゼンタ染料を含有するマゼンタインクシート、イ
エロー画像を形成することができる熱拡散性イエロー染
料を含有するイエローインクシートを支持体上に順次塗
設して形成することが好ましい。また、必要に応じて他
に黒色画像形成物質を含むインクシートがさらに形成さ
れていてもよい。
【0128】〔カラーフィルター〕カラーフィルターの
形成方法としては、初めにフォトレジストによりパター
ンを形成し、次いで染色する方法、或いは特開平4−16
3552号、特開平4−128703号、特開平4−175753号等の
各公報で開示されているように、着色剤を添加したフォ
トレジストによりパターンを形成する方法がある。本発
明の染料をカラーフィルターに導入する場合に用いられ
る方法としては、これらのいずれの方法を用いてもよい
が、好ましい方法としては、特開平4−175753号や特開
平6-35182号公報に記載されている方法、即ち、熱硬化
性樹脂、キノンジアジド化合物、架橋剤、着色剤及び溶
剤を含有してなるポジ型レジスト組成物を基体上に塗布
後、マスクを通して露光し、該露光部を現像してポジ型
レジストパターンを形成させ、上記ポジ型レジストパタ
ーンを全面露光し、次いで露光後のポジ型レジストパタ
ーンを硬化させることからなるカラーフィルターの形成
方法を挙げることができる。また、常法に従いブラック
マトリックスを形成させ、RGB原色系あるいはY.
M.C補色系カラーフィルターを得ることができる。
【0129】この際使用する熱硬化性樹脂、キノンジア
ジド化合物、架橋剤、及び溶剤とそれらの使用量につい
ては、前記公開特許公報に記載されているものを好まし
く使用することができる。
【0130】
〔実施例1〕
(水性インクの調製)下記の成分に脱イオン水を加えて
1Lとした後、30〜40℃で加熱しながら1時間撹拌
した後、必要に応じてKOH10mol/LにてpH=
9に調整し、平均孔径0.25μmのミクロフィルター
を用いて加圧濾過して、インク液Aを調製した。 −インク液Aの組成− ・本発明のアゾ化合物(例示化合物a−26) 8.5g/L ・ジエチレングリコール 150g/L ・尿素 37g/L ・グリセリン 130g/L ・トリエチレングルコールモノブチルエーテル 130g/L ・トリエタノールアミン 6.9g/L ・ベンゾトリアゾール 0.08g/L ・サーフィノール465 10g/L ・PROXEL XL 3.5g/L
【0131】アゾ染料を、下記表15に示すように変更
した以外は、インク液Aの調製と同様にして、インク液
B〜Lを調製した。
【0132】(画像記録及び評価)インク液A〜Lを用
いて、インクジェットプリンター(PM−700C、セ
イコーエプソン(株)製)で、フォト光沢紙(富士写真
フイルム(株)製インクジェットペーパー、スーパーフ
ォトグレード)に画像を記録した。得られた画像につい
て、色相と光堅牢性および耐オゾンガス性を評価した。
色相については、目視にて最良、良好及び不良の3段階
で評価した。評価結果を下記表15に示す。下記表15
中、〇は色相が最良;△は良好であったことを示し、×
は色相が不良であったことを示す。
【0133】光堅牢性については、記録した直後の画像
濃度Ciを測定した後、ウェザーメーター(アトラス
C.165)を用いて、画像にキセノン光(8万5千ル
クス)を7日間照射した後、再び画像濃度Cfを測定
し、キセノン光照射前後の画像濃度の差から色素残存率
({(Ci−Cf)/Ci}×100%)を算出し、評
価した。画像濃度は反射濃度計(X−Rite310T
R)を用いて測定した。色素残存率は、反射濃度が1、
1.5、及び2.0の3点で測定した。評価結果を下記
表15に示す。下記表14中、いずれの濃度においても
色素残存率が80%以上の場合を〇、2点が80%未満
の場合を△、すべての濃度で80%未満の場合を×とし
て示した。
【0134】耐オゾンガス性については、記録した直後
の画像を、オゾンガス濃度が0.5ppmに設定された
ボックス内に24時間放置し、オゾンガス下放置前後の
画像濃度を反射濃度計(X−Rite310TR)を用
いて測定し、色素残存率として評価した。尚、前記反射
濃度は、1、1.5及び2.0の3点で測定した。ボッ
クス内のオゾンガス濃度は、APPLICS製オゾンガ
スモニター(モデル:OZG−EM−01)を用いて設
定した。何れの濃度でも色素残存率が70%以上の場合
を○、1又は2点が70%未満を△、全ての濃度で70
%未満の場合を×として、三段階で評価した。
【0135】
【表15】
【0136】
【化17】
【0137】
【化18】
【0138】表15に示すように、本発明のインク液A
〜Hから得られたマゼンタ画像は、比較インク液I〜L
から得られたマゼンタ画像よりも鮮明であった。また、
本発明のインク液A〜Hを用いて得られた画像は、光堅
牢性、耐オゾンガス性が優れていた。
【0139】更に、インク液A〜Hを用いて、インクジ
ェットプリンター(PM−700C、セイコーエプソン
(株)製)により、スーパーファイン専用光沢紙(MJ
A4S3P、セイコーエプソン(株)製)に画像を記録
した。得られた画像の色相と光堅牢性を評価したとこ
ろ、いずれも表14と同様の結果が得られた。
【0140】〔実施例2〕 (試料201の作製)アゾ染料(具体例b−1;油溶性
染料)4.83g、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウ
ム7.04gを、下記高沸点有機溶媒(s−2)4.2
2g、下記高沸点有機溶媒(s−11)5.63g及び
酢酸エチル50ml中に70℃にて溶解させた。この溶
液中に500mlの脱イオン水をマグネチックスターラ
ーで撹拌しながら添加し、水中油滴型の粗粒分散物を作
製した。次にこの粗粒分散物を、マイクロフルイダイザ
ー(MICROFLUIDEX INC)にて600b
arの圧力で5回通過させることで微粒子化を行った。
更にでき上がった乳化物をロータリーエバポレーターに
て酢酸エチルの臭気が無くなるまで脱溶媒を行った。こ
うして得られた疎水性染料の微細乳化物に、ジエチレン
グリコール140g、グリセリン50g、SURFYN
OL465(AirProducts&Chemica
ls社)7g、脱イオン水900mlを添加してインク
を作製した。
【0141】
【化19】
【0142】(試料202〜210の作製)試料201
のアゾ染料(具体例b−1;油溶性染料)を下記表15
のアゾ染料(油溶性染料)に変更した以外は、試料20
1と同様に試料202〜210を作製した。こうして得
られた試料201〜210の乳化分散インクの体積平均
粒子サイズをマイクロトラックUPA(日機装株式会
社)を用いて測定した。この結果を下記表16に示す。
【0143】(画像記録及び評価)インク試料201〜
210及び比較試料(インクI〜L)について下記評価
を行った。その結果を下記表16に示す。尚、表16に
おいて、「色調」、「紙依存性」、「耐水性」及び「耐
光性」は、各インクジェット用インクを、インクジェッ
トプリンター(EPSON(株)社製;PM−700
C)でフォト光沢紙(富士写真フイルム(株)製;イン
クジェットペーパー、フォトグレード)に画像を記録し
た後で評価したものである。
【0144】<色調>記録した画像の390〜730n
m領域のインターバル10nmによる反射スペクトルを
測定し、これをCIE L*a*b*色空間系に基づい
て、a*、b*を算出した。マゼンタとして好ましい色
調を下記のように定義し、下記A、B、Cの三段階評価
を行った。
【0145】好ましいa*:76以上、 好ましいb*:−30以上0以下 A:a*、b*ともに好ましい領域 B:a*、b*の一方のみ好ましい領域 C:a*、b*のいずれも好ましい領域外
【0146】<紙依存性>前記フォト光沢紙に形成した
画像と、別途にPPC用普通紙に形成した画像との色調
を比較し、両画像間の差が小さい場合をA(良好)、両
画像間の差が大きい場合をB(不良)として、二段階で
評価した。
【0147】<耐水性>前記画像を形成したフォト光沢
紙を、1時間室温乾燥した後、30秒間水に浸漬し、室
温にて自然乾燥させ、滲みを観察した。滲みが無いもの
をA、滲みが僅かに生じたものをB、滲みが多いものを
Cとして、三段階評価した。
【0148】<耐光性>前記画像を形成したフォト光沢
紙に、ウェザーメーター(アトラスC.I65)を用い
て、キセノン光(85000lx)を3日間照射し、キ
セノン照射前後の画像濃度を反射濃度計(X−Rite
310TR)を用いて測定し、色素残存率として評価し
た。尚、前記反射濃度は、1、1.5及び2.0の3点
で測定した。何れの濃度でも色素残存率が70%以上の
場合をA、1または2点が70%未満をB、全ての濃度
で70%未満の場合をCとして、三段階評価した。
【0149】<耐オゾン性>前記画像を形成したフォト
光沢紙を、オゾンガス濃度が0.5ppmに設定された
ボックス内に24時間放置し、オゾンガス下放置前後の
画像濃度を反射濃度計(X−Rite310TR)を用
いて測定し、色素残存率として評価した。尚、前記反射
濃度は、1、1.5及び2.0の3点で測定した。ボッ
クス内のオゾンガス濃度は、APPLICS製オゾンガ
スモニター(モデル:OZG−EM−01)を用いて設
定した。何れの濃度でも色素残存率が70%以上の場合
をA、1又は2点が70%未満をB、全ての濃度で70
%未満の場合をCとして、三段階評価した。
【0150】
【表16】
【0151】表16から明らかなように、本発明のイン
クジェット用インクは発色性、色調に優れ、紙依存性が
小さく、耐水性及び耐光性に優れるものであった。
【0152】〔実施例3〕実施例2で作製した同じイン
クを、インクジェットプリンターBJ−F850(CA
NON社製)のカートリッジに詰め、同機にて同社のフ
ォト光沢紙GP−301に画像をプリントし、実施例2
と同様な評価を行ったところ、実施例2と同様な結果が
得られた。
【0153】〔実施例4〕本発明の染料(a−16)3
質量部、トナー用樹脂〔スチレン−アクリル酸エステル
共重合体;商品名 ハイマーTB−1000F(三洋化
成製)〕100質量部をボールミルで混合粉砕後、15
0℃に加熱して溶融混和を行い、冷却後ハンマーミルを
用いて粗粉砕し、次いでエアージェット方式による微粉
砕機で微粉砕した。更に分級して1〜20マイクロを選
択し、トナーとした。このトナー10部に対しキャリヤ
ー鉄粉(商品名 EFV250/400;日本鉄粉製)
900部を均一に混合し現像剤とした。同様に、表17
に示す着色剤を、染料の場合は3質量部、顔料の場合は
6質量部使用した以外は同様にしてサンプルを調製し
た。これらの現像剤を用いて乾式普通紙電子写真複写機
〔商品名 NP−5000;キャノン(株)製〕で複写
を行った。
【0154】評価テストは、本発明のカラートナーを用
いた現像剤によって上記画像形成方法により紙およびO
HP上に、それぞれ反射画像(紙上の画像)および透過
画像(OHP画像)を作製し、以下に示す方法で実施し
た。なお、トナー付着量は0.7±0.05(mg/c
2)の範囲で評価した。
【0155】得られた画像について、色相と光堅牢性を
評価した。色相については、目視にて最良、良好及び不
良の3段階で評価した。評価結果を下記表17に示す。
下記表17中、〇は色相が最良;△は良好であったこと
を示し、×は色相が不良であったことを示す。光堅牢性
については、記録した直後の画像濃度Ciを測定した
後、ウェザーメーター(アトラスC.165)を用い
て、画像にキセノン光(8万5千ルクス)を5日間照射
した後、再び画像濃度Cfを測定し、キセノン光照射前
後の画像濃度の差から色素残存率({(Ci−Cf)/
Ci}×100%)を算出し、評価した。画像濃度は反
射濃度計(X−Rite310TR)を用いて測定し
た。評価結果を下記表17に示す。下記表16中、色素
残存率が90%以上の場合を〇、90〜80%の場合を
△、80%未満の場合を×として示した。
【0156】OHP画像の透明性については下記方法に
て評価した。日立製作所製「330型自記分光光度計」
によりトナーが担持されていないOHP用シートをリフ
ァレンスとして画像の可視分光透過率を測定し、650
nmでの分光透過率を求め、OHP画像の透明性の尺度
とした。分光透過率が80%以上を○、70〜80%を
△、70%以下を×とした。以上の、結果を表17に示
す。
【0157】
【表17】
【0158】
【化20】
【0159】表17から明らかなように、本発明のカラ
ートナーを用いることにより忠実な色再現と高いOHP
品質を示すので、本発明のカラートナーはフルカラート
ナーとして使用するのに適している。さらに耐光性が良
好なので長期にわたって保存ができる画像を提供するこ
とが可能である。
【0160】〔実施例5〕 <熱転写色素供与材料の作成>支持体として裏面に耐熱
滑性処理が施された厚さ6μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム(帝人製)を使用し、フィルムの表面上
に下記組成の熱転写色素供与層用塗料組成物をワイヤー
バーコーティングにより乾燥時の厚みが1.5μmとな
るように塗布形成し、熱転写色素供与材料(5−1)を
作成した。 熱転写色素供与層用塗料組成物: 染料b−2 10ミリモル ポリビニルブチラール樹脂 3g (電気化学製デンカブチラール5000-A) トルエン 40cc メチルエチルケトン 40cc ポリイソシアネート( 武田薬品製 タケネートD110N) 0.2cc 次に、上記染料b−2を表18に記載の他の染料に変え
た以外は、上記と同様にして、本発明の熱転写色素供与
材料及び比較用熱転写色素供与材料(5−2)〜(5−
5)をそれぞれ作成した。
【0161】(熱転写受像材料の作成)支持体として厚
み150μmの合成紙(王子油化製YUPO−FPG−
150)を用い、表面に下記受像層用塗料組成物をワイ
ヤーバーコーティングにより乾燥時の厚さが8μmとな
るように塗布して熱転写受像材料を作製した。乾燥は、
ドライヤーで仮乾燥後、温度100℃のオーブン中で3
0分間行った。 受像層用塗料組成物: ポリエステル樹脂(東洋紡製バイロン−280) 22g ポリイソシアネート(大日本インキ化学製KP−90) 4g アミノ変性シリコーンオイル(信越シリコーン製KF−857) 0.5g メチルエチルケトン 85cc トルエン 85cc シクロヘキサノン 15cc
【0162】上記のようにして得られた熱転写色素供与
材料(5−1)〜(5−5)と熱転写受像材料とを、熱
転写色素供与層と受像層とが接するようにして重ね合わ
せ、熱転写色素供与材料の支持体側からサーマルヘッド
を使用し、サーマルヘッドの出力0.25W/ドット、
パルス巾0.15〜15ミリ秒、ドット密度6ドット/
mmの条件で印字を行い、受像材料の受像層にマゼンタ
色の染料を像状に染着させたところ、転写むらのない鮮
明な画像記録が得られた。次に、上記のようにして得ら
れた記録済の各熱転写受像材料を5日間、Xeライト
(17000ルクス)で照射し、色像の光安定性(光堅
牢性)を調べた。ステータスA反射濃度1.0を示す部
分の照射後のステータスA反射濃度を測定し、照射前の
反射濃度1.0に対する残存率(百分率)でその安定度
を評価した。結果を表18に記した。
【0163】
【表18】
【0164】
【化21】
【0165】上記のように、本発明の染料を用いた熱転
写色素供与材料から受像層に転写された画像は色相が鮮
であり、比較用の染料を用いた場合と比較して、光堅牢
性に優れていた。
【0166】〔実施例6〕以下の方法でカラーフィルタ
ーを製造した。シリコンウエハーに熱硬化性樹脂、キノ
ンジアジド化合物、架橋剤、染料及び溶剤を含むポジ型
レジスト組成物をスピンコートし、加熱により溶剤を蒸
発させた後、マスクを通して露光を行い、キノンジアジ
ド化合物を分解させた。必要により、加熱後、現像して
モザイクパターンを得た。露光は日立製作所(株)製i
線露光ステッパーHITACHI LD-5010-i(NA=0.40) により
行った。又、現像液は住友化学工業(株)製SOPD又はSO
PD-Bを用いた。
【0167】(ポジ型レジスト組成物の調製)m−クレ
ゾール/p−クレゾール/ホルムアルデヒド(反応モル
比=5/5/7.5)混合物から得られたクレゾールノ
ボラック樹脂(ポリスチレン換算重量平均分子量430
0)3.4質量部、下式
【0168】
【化22】
【0169】で示されるフェノール化合物を用いて製造
されたo−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エス
テル(平均2個の水酸基がエステル化されている)1.
8質量部、ヘキサメトキシメチロール化メラミン0.8
質量部、乳酸エチル20質量部及び表19に示す染料1
質量部を混合してポジ型レジスト組成物を得た。
【0170】(カラーフィルターの作製)得られたポジ
型レジスト組成物をシリコンウエハーにスピンコートし
た後、溶剤を蒸発させた。シリコンウエハーを露光後、
100℃で加熱し、次いでアルカリ現像により露光部を
除去して0.8μmの解像度を有するポジ型着色パター
ンを得た。これを全面露光後、150℃で15分加熱し
てマゼンタの補色系カラーフィルターを得た。
【0171】(比較用カラーフィルターの作製)上記実
施例で用いた本発明のマゼンタ染料に変えて、チバガイ
ギー社製オラゾールピンク(マゼンタ染料)1質量部を
混合してポジ型レジスト組成物を得た。このポジ型レジ
スト組成物をシリコンウエハーにスピンコートした後、
溶剤を蒸発させた。シリコンウエハーを露光後、アルカ
リ現像して1μmの解像度を有するポジ型着色パターン
を得た。これを全面露光後、150℃で10分加熱して
比較用マゼンタカラーフィルターを得た。
【0172】(評価)得られたマゼンタカラーフィルタ
ーの透過スペクトルを測定し、色再現上重要なスペクト
ルの短波側、長波側の切れを相対評価した。スペクトル
を重ねて長波側、短波側共に切れが急峻の場合を○と
し、どちらか一方のみが急峻の場合を△とし、どちらも
急峻でない場合を×とし、三段階評価を行った。また、
ウェザーメーター(アトラスC.I65)を用いて、キ
セノン光(85000lx)を7日間照射し、キセノン
照射前後の画像濃度を測定し、色素残存率で光堅牢性を
評価した。結果を表19に示した。
【0173】
【表19】
【0174】表19に示される結果より、以下のことが
明らかである。比較用カラーフィルターと比べて、本発
明の染料を用いたカラーフィルターは、スペクトルの短
波側、長波側の切れが急峻であり、色再現性に優れる。
また、比較化合物に対し光堅牢性が優れている。
【0175】
【発明の効果】本発明の画像形成用着色組成物は、三原
色の色素として色再現性に優れた吸収特性を有し、且つ
光,熱,湿度および環境中の活性ガスに対して十分な堅
牢性を有する新規な染料を用いているので、色相と堅牢
性に優れた着色画像や着色材料を与えることができる。
特に、インクジェットなどの印刷用のインク、感熱記録
材料におけるインクシート、電子写真用のカラートナ
ー、LCD、PDPなどのディスプレイやCCDなどの撮像素子
で用いられるカラーフィルター、各種繊維の染色の為の
染色液などの調製に好ましく用いられる。本発明の上記
着色組成物を用いたインクジェット記録用インク及びイ
ンクジェット記録方法は、良好な色相を有し、しかも光
及び環境中の活性ガス、特にオゾンガスに対して堅牢性
の高い画像を形成することができる。本発明の上記着色
組成物から形成された感熱記録材料は、光堅牢性に優
れ、色相が鮮な画像を与える。本発明の上記着色組成物
から形成されたカラートナーは、光堅牢性に優れ、忠実
な色再現と高いOHP品質を示す。また、本発明の上記
着色組成物から形成されたカラーフィルターは、色再現
性および光堅牢性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明化合物D10と比較化合物REF1の吸
収スペクトルの比較を示す。実線はD10を、波線はR
EF1について各々測定されたスペクトルである。
【図2】本発明化合物D13と比較化合物REF2の吸
収スペクトルの比較を示す。実線はREF2を、波線は
D13について各々測定されたスペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 29/42 G02B 5/20 101 4J039 67/20 5/22 G02B 5/20 101 B41J 3/04 101Y 5/22 G03G 9/08 361 G03G 9/09 B41M 5/26 101K (72)発明者 田中 成明 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 大松 禎 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 矢吹 嘉治 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 市嶋 靖司 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 荻山 勝志 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 2H005 AA06 AA21 CA21 2H048 BA02 BA48 BA57 BA64 BB02 BB42 CA04 CA14 CA19 2H086 BA15 BA33 BA56 2H111 AA27 BA39 4J039 BC33 BC40 BC50 BE02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族含窒素6員複素環をカップリング
    成分とするアゾ染料を含有することを特徴とする画像形
    成用着色組成物。
  2. 【請求項2】 アゾ染料が下記一般式(1)で表される
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成用着色組成
    物。 一般式(1) 【化1】 上記一般式(1)中:Aは、5員複素環ジアゾ成分A−
    NH2の残基を表す。B1およびB2は、各々−CR1=、
    −CR2=を表すか、あるいはいずれか一方が窒素原
    子,他方が−CR1=または−CR2=を表す。R5,R6
    は、各々独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素
    環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオ
    キシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニ
    ル基、アリールスルホニル基、またはスルファモイル基
    を表わす。各基は更に置換基を有していてもよい。G、
    1,R2は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、
    脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ基、カルボキシ
    ル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリ
    ールオキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、ア
    ルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アシ
    ルオキシ基、カルバモイルオキシ基、ヘテロ環オキシ
    基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカ
    ルボニルオキシ基、アルキル基またはアリール基または
    複素環基で置換されたアミノ基、アシルアミノ基、ウレ
    イド基、スルフアモイルアミノ基、アルコキシカルボニ
    ルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アル
    キルおよびアリールスルホニルアミノ基、アリールオキ
    シカルボニルアミノ基、ニトロ基、アルキルおよびアリ
    ールチオ基、アルキルおよびアリールスルホニル基、ア
    ルキルおよびアリールスルフィニル基、スルファモイル
    基、スルホ基、またはヘテロ環チオ基を表す。各基は更
    に置換されていてもよい。また、R1とR5、あるいはR
    5とR6が結合して5〜6員環を形成してもよい。
  3. 【請求項3】 アゾ染料が下記一般式(2)で表される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成用
    着色組成物。 一般式(2) 【化2】 一般式(2)中:Z1は、ハメットの置換基定数σp値
    が0.20以上の電子吸引性基を表す。Z2は、水素原
    子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表す。R1
    2,R5,R6は、一般式(1)の場合と同義である。
    3,R4は、各々独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族
    基、複素環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、ア
    リールオキシカルボニル基、カルバモイル基、スルホニ
    ル基またはスルファモイル基を表す。Qは、水素原子、
    脂肪族基、芳香族基または複素環基を表す。上記Z1
    2、R1〜R6、Qの各基は、更に置換基を有していて
    もよい。
  4. 【請求項4】 下記一般式(AZ-1)で表されるアゾ染料
    を含有することを特徴とする画像形成用着色組成物。 【化3】 式中、J環、L環およびM環は各々5または6員の芳香環を
    表し、1,2,3および4は原子に定義された番号を表
    し、この4原子で定義される二面角1-2-3-4が、汎用的に
    用いられるB3LYP法(密度汎関数法)において6-31G*以
    上の基底関数を用いて行う量子化学計算によって求めら
    れた、エネルギー的に最も安定となる立体構造において
    45°ないし135°の範囲に計算されることを特徴とす
    る。
  5. 【請求項5】 請求項4においてアゾ染料が下記一般式
    (AZ-2)で表されることを特徴とする画像形成用着色組
    成物。 【化4】 式中、J環,L環,M環,T環およびU環は各々5または6員の
    芳香環を表し、1,2,3および4は原子に定義された
    番号を表し、この4原子で定義される二面角1-2-3-4が、
    汎用的に用いられるB3LYP法(密度汎関数法)において6
    -31G*以上の基底関数を用いて行う量子化学計算によっ
    て求められた、エネルギー的に最も安定となる立体構造
    において45°ないし135°の範囲に計算されることを特
    徴とする。
  6. 【請求項6】 前記一般式(AZ-2)で表されるアゾ化合
    物において、U環は置換または無置換のベンゼン環を表
    し、T環はチアゾール環、イミダゾール環またはオキサ
    ゾール環を表し、U環とT環は縮合可能位置で合わさって
    縮合環を形成するものとし、J環はそれぞれ置換または
    無置換のピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール
    環、ベンゼン環またはピリミドン環を表し、L環はそれ
    ぞれ置換または無置換のベンゼン環、ピリジン環、また
    はピラゾール環を表し、M環は置換または無置換の芳香
    環、または含窒素6員複素環を表す。1,2,3および
    4は原子に定義された番号を表し、この4原子で定義さ
    れる二面角1-2-3-4が、汎用的に用いられるB3LYP法(密
    度汎関数法)において6-31G*以上の基底関数を用いて行
    うものとする量子化学計算によって求められた、エネル
    ギー的に最も安定となる立体構造において45°ないし13
    5°の範囲に計算されることを特徴とする請求項5に記
    載の画像形成用着色組成物。
  7. 【請求項7】 前記一般式(AZ-1)および(AZ-2)で表
    されるアゾ色素化合物において、量子化学計算により求
    められた、エネルギー的に最も安定となる立体構造にお
    いて、二面角1-2-3-4で定義される角度が60°から120°
    の範囲にあることを特徴とする請求項4または請求項5
    に記載の画像形成用着色組成物。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7のいずれかに記載の着色組
    成物からなることを特徴とするインクジェット記録用イ
    ンク、感熱記録材料、カラートナー、またはカラーフィ
    ルター。
  9. 【請求項9】 支持体上に白色無機顔料粒子を含有する
    インク受容層を有する受像材料上に、請求項8に記載の
    インクジェット記録用インクを用いて画像形成すること
    を特徴とするインクジェット記録方法。
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