JP2002370949A - 脱色剤組成物及び染毛剤組成物 - Google Patents
脱色剤組成物及び染毛剤組成物Info
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Abstract
及び染毛剤組成物を提供する。 【解決手段】 酸化剤と混合して使用される脱色剤組成
物には、(a)アンモニアとアンモニウム塩との少なく
とも一方、(b)アルカノールアミン、(c)エステル
型非イオン性界面活性剤及び(d)水が含有されてい
る。また、染毛剤組成物には、さらに(e)染料が含有
されている。成分(a)の含有量はアンモニア換算で好
ましくは0.08〜0.98重量%である。また、成分
(b)の含有量は好ましくは2.0〜6.0重量%であ
る。さらに、成分(c)の含有量は好ましくは1.5〜
10.0重量%である。脱色剤組成物及び染毛剤組成物
は、高級アルコール及び油性成分が配合されることによ
り水中油滴型乳化物としてそれぞれ構成されるととも
に、高級アルコールが配合されることにより液晶構造を
それぞれ含有している。
Description
ことができる脱色剤組成物及び染毛剤組成物に関するも
のである。
剤を含有し、その具体例としてアンモニア、アルカノー
ルアミン、有機アミン等が挙げられるが、一般にはアン
モニアが使用されている。
成物の刺激臭を低減するために、アンモニアの代わりと
してモノエタノールアミン等のアルカノールアミンが含
有されることがある。そして、アンモニアの含有量を低
減することによって脱色剤組成物の刺激臭を低減するよ
うになっている。
染料中間体、エーテル型非イオン性界面活性剤及びアン
モニアを含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤と
からなる二剤型の酸化染毛剤として知られている。さら
に第1剤は、アンモニア臭に基づく染毛剤組成物の刺激
臭を低減するために、アンモニアの代わりとして、アル
カノールアミンが含有されることがある。そして、アン
モニアの含有量を低減することによって染毛剤組成物の
刺激臭を低減するようになっている。
脱色剤組成物及び染毛剤組成物においては、アンモニア
臭に基づく脱色剤組成物又は染毛剤組成物の刺激臭を十
分に低減することができないという問題があった。
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、刺激臭を低減することができる脱色剤組成
物及び染毛剤組成物を提供することにある。
めに、請求項1に記載の発明の脱色剤組成物は、酸化剤
と混合して使用される脱色剤組成物であって、(a)ア
ンモニアとアンモニウム塩との少なくとも一方、(b)
アルカノールアミン、(c)エステル型非イオン性界面
活性剤及び(d)水を含有するものである。
酸化剤と混合して使用される染毛剤組成物であって、
(a)アンモニアとアンモニウム塩との少なくとも一
方、(b)アルカノールアミン、(c)エステル型非イ
オン性界面活性剤、(d)水及び(e)染料を含有する
ものである。
請求項2に記載の発明において、成分(a)の含有量が
アンモニア換算で0.08〜0.98重量%であるもの
である。
請求項2又は請求項3に記載の発明において、成分
(b)の含有量が2.0〜6.0重量%であるものであ
る。請求項5に記載の発明の染毛剤組成物は、請求項2
から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、成
分(c)の含有量が1.5〜10.0重量%であるもの
である。
請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の発明にお
いて、さらに(f)高級アルコール及び(g)油性成分
を含有するものである。
請求項6に記載の発明において、液晶構造を含有してな
るものである。
の第1の実施形態について説明する。
モニアとアンモニウム塩との少なくとも一方と、アルカ
ノールアミンと、エステル型非イオン性界面活性剤と、
水とが含有されている。この脱色剤組成物は、液状、乳
液状等の毛髪に適用可能な形態で使用される。そして、
毛髪を脱色するときには、酸化剤と混合するようになっ
ている。
するために配合される。酸化剤の具体例としては、過酸
化水素等が挙げられる。脱色剤組成物と酸化剤とを混合
した混合液中における酸化剤の配合量は好ましくは0.
1〜5重量%、さらに好ましくは1〜3重量%である。
0.1重量%未満ではメラニンを十分に脱色することが
できない。一方、5重量%を超えて配合すると、毛髪に
損傷等の不具合が発生しやすい。
は、酸化剤の作用を促進するために配合される。アンモ
ニアは好ましくはアンモニア水、さらに好ましくは28
重量%のアンモニア水として配合される。アンモニウム
塩の具体例としては、塩化アンモニウム等のハロゲン化
アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウ
ム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸水
素アンモニウム等の無機酸系アンモニウム塩、乳酸アン
モニウム、クエン酸アンモニウム、グリコール酸アンモ
ニウム等の有機酸系アンモニウム塩等が挙げられる。
配合量は、脱色剤組成物中においてアンモニア換算で好
ましくは0.08〜0.98重量%、さらに好ましくは
0.42〜0.84重量%、最も好ましくは0.56〜
0.73重量%である。0.08重量%未満では酸化剤
の作用を十分に促進することができない。一方、0.9
8重量%を超えて配合すると脱色剤組成物の刺激臭を低
減しにくい。
ンモニウム塩の代わりとして配合されることによって、
脱色剤組成物の刺激臭を低減するとともに、酸化剤の作
用を促進することにより、毛髪に明度を付与するために
配合される。アルカノールアミンの具体例としては、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、モノプロパノールアミン、イソプロパノー
ルアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールア
ミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオ
ール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2
−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジ
オール等が挙げられる。これらの中でも、毛髪に明度を
付与する効果が高いことからモノエタノールアミンが好
ましい。アルカノールアミンの配合量は好ましくは2.
0〜6.0重量%、さらに好ましくは3.0〜4.5重
量%、最も好ましくは3.2〜4.0重量%である。
2.0重量%未満では酸化剤の作用を十分に促進するこ
とができない。一方、6.0重量%を超えて配合する
と、脱色後に脱色液を流すときに、毛髪にごわつきやき
しみが生じやすい。さらに、毛髪を乾燥した(以下、ド
ライと言う)後には、毛髪の感触にごわつきやきしみが
生じたり櫛通りが悪くなりやすい。また、継続的に毛髪
の脱色を繰り返すと、毛髪のごわつきや櫛通りの悪さが
増加しやすい。
は、後述する水と、高級アルコールと、油性成分とによ
り水中油滴型(O/W型)乳化物を構成して脱色剤組成
物の刺激臭をより低減するために配合される。さらに、
後述する水と、高級アルコールとにより液晶構造を形成
して臭いの成分を液晶構造内に組み込むことによって脱
色剤組成物の刺激臭をさらに低減するために配合され
る。このため、第1の実施形態の脱色剤組成物は、その
他の添加成分として高級アルコール及び油性成分が配合
されたときには、水中油滴型乳化物として構成されると
ともに、液晶構造を含有している。尚、液晶構造の確認
は、偏光顕微鏡によって行うことができる。エステル型
非イオン性界面活性剤の具体例としては、モノオレイン
酸ポリオキシエチレン(以下、POEと言う)ソルビタ
ン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチ
ン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタ
ン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン
酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリ
ン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステア
リン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビ
ット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリ
エチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレング
リコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親
油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン
酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリ
ン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソル
ビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸
ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリ
ン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン
酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、
モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカ
グリセリル等が挙げられる。エステル型非イオン性界面
活性剤の配合量は好ましくは1.5〜10.0重量%、
さらに好ましくは1.5〜5.0重量%、最も好ましく
は2.5〜4.0重量%である。1.5重量%未満及び
10.0重量%を超えて配合すると、脱色剤組成物の刺
激臭を低減しにくい。
脱色剤組成物の刺激臭の低減効果が得られないために、
エステル型非イオン性界面活性剤以外のカチオン性界面
活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等は配
合しないことが好ましい。但し、毛髪の感触を良くする
ためにカチオン性界面活性剤を配合してもよい。カチオ
ン性界面活性剤の具体例としては、塩化アルキルトリメ
チルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウ
ム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリ
ルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチル
アンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、
塩化ジアルキルジメチルアンモニウム等の第4級アンモ
ニウム塩等が挙げられる。カチオン性界面活性剤の配合
量は、好ましくは1.5重量%以下、さらに好ましくは
1.0重量%以下、最も好ましくは0.3重量%以下で
ある。1.5重量%を超えて配合すると、脱色剤組成物
の刺激臭を低減しにくい。
めに配合される。水の配合量は好ましくは50〜90重
量%、さらに好ましくは70〜85重量%である。尚、
この水の配合量の範囲は、アンモニアがアンモニア水と
して配合されたときには、アンモニア水に含まれる水の
重量割合を含んでいる。50重量%未満では液晶構造を
形成することができないために、脱色剤組成物の刺激臭
を低減しにくい。一方、90重量%を超えて配合する
と、脱色剤組成物の乳化安定性を確保しにくい。
型乳化物として構成されるときには、脱色剤組成物の粘
度は10000〜50000ミリパスカル秒(mPa・
s)が好ましい。10000ミリパスカル秒よりも小さ
いと、混合粘度が小さくなって、脱色操作を行うときに
垂れ落ちや飛び散りが生じやすい。一方、50000ミ
リパスカル秒よりも大きいと、脱色剤組成物に配合され
た成分の混合性が低下したり、あるいは混合液の粘度が
高くなりすぎて毛髪に均一に塗布するのが困難となり、
毛髪を脱色するときにムラが生じやすい。
他の添加成分として、アルカリ剤、高級アルコール、油
性成分、ソルビトール、マルトース等の糖類、プロピレ
ングリコール、1,3−ブタンジオール、ジプロピレン
グリコール、グリセリン等の多価アルコール、バチルア
ルコール、キミルアルコール等のアルキルグリセリルエ
ーテル、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、キサン
タンガム、セルロース誘導体、架橋ポリアクリル酸等の
天然又は合成の高分子、エステル型非イオン性界面活性
剤以外の非イオン性界面活性剤、パラベン等の防腐剤、
EDTA−Na等のキレート剤、フェナセチン、8−ヒ
ドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリ
ウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等の安定剤、
リン酸、クエン酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸等のpH
調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、
紫外線吸収剤等、また「医薬部外品原料規格」(199
1年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ば
れる少なくとも一種を配合してもよい。その他の添加成
分の配合量は、脱色剤組成物の常法に従って決定され
る。
に、酸化剤の作用を促進することにより、毛髪に明度を
付与するために配合される。アルカリ剤の具体例として
は、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−
プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン
等)及びそれらの塩等が挙げられる。これらのアルカリ
剤は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて
配合してもよい。また、二種以上のアルカリ剤を適当に
組み合わせて配合することによって脱色剤組成物に緩衝
作用をもたせてもよい。アルカリ剤の配合量は、脱色剤
組成物のpHが好ましくは8〜12となる量である。脱
色剤組成物のpHは、8未満では酸化剤の作用を十分に
促進することができない。一方、12を超えると脱色を
行うときに毛髪に損傷等の不具合が発生しやすい。
を低減するとともに、脱色剤組成物の乳化を補助するた
めに配合される。高級アルコールの具体例としては、ラ
ウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアル
コール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコ
ール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2
−オクチルドデカノール等が挙げられる。これらの中で
も、乳化の補助効果が高いことから、直鎖高級飽和アル
コールであるミリスチルアルコール、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコールが好ましい。これらの中でも、
脱色剤組成物の刺激臭の低減効果が高いことから、炭素
数18以上の直鎖状のアルキル基を有する高級アルコー
ルが好ましい。炭素数18以上の直鎖状のアルキル基を
有する高級アルコールの具体例としては、ステアリルア
ルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。これら
高級アルコールは単独で配合してもよいし、二種以上を
組み合わせて配合してもよい。
するとともに、毛髪の感触を良好にするために配合され
る。油性成分の具体例としては、アボカド油、ホホバ
油、マカデミアンナッツ油、オリーブ油のグリセライド
等の油脂類、ミツロウ、ラノリン等のロウ類、流動パラ
フィン、固形パラフィン、イソパラフィン、スクワラン
等の炭化水素類、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチ
ン酸オクチルドデシル等のエステル類、ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテ
ル変性シリコーン、平均重合度が650〜10000の
高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン等のシリコー
ン類、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヒドロキシステア
リン酸、ウンデシレン酸、イソステアリン酸、リノール
酸、リノレン酸等の脂肪酸等が挙げられる。これらの中
でも、毛髪の感触を良好にする効果が高いことから、平
均重合度が650〜10000の高重合シリコーンが好
ましい。高重合シリコーンの平均重合度が650未満及
び10000を超えると、毛髪の感触を十分に良好にす
ることができない。高重合シリコーンの具体例として
は、平均重合度が650以上の高重合メチルポリシロキ
サン、平均重合度が7000の高重合メチルポリシロキ
サン等が挙げられる。これらの油性成分は単独で配合し
てもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
それぞれ好ましくは1.0〜20重量%、さらに好まし
くは3.0〜12重量%である。1.0重量%未満及び
20重量%を超えて配合すると、脱色剤組成物の乳化安
定性を確保しにくい。
低減するための配合される。香料の具体例としては、特
開2000−344629号公報に記載されている香料
等が挙げられる。これら香料は単独で配合してもよい
し、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
のような効果が発揮される。 ・ 第1の実施形態の脱色剤組成物においては、(a)
アンモニアとアンモニウム塩との少なくとも一方及び
(b)アルカノールアミンを含有している。このため、
成分(b)を含有することによって成分(a)の含有量
を低減することができるために、脱色剤組成物の刺激臭
を低減することができる。さらに、成分(b)を含有す
ることによって毛髪に明度を付与することができる。
ては、その他の添加成分として高級アルコール及び油性
成分を含有して、脱色剤組成物を水中油滴型乳化物とし
て構成することにより、アンモニアが揮発しにくくなる
ために、脱色剤組成物の刺激臭をより低減することがで
きる。
ては、その他の添加成分として高級アルコールを含有す
ることにより液晶構造が形成され、臭いの成分を液晶構
造内に組み込むことによって脱色剤組成物の刺激臭をさ
らに低減することができる。
ては、脱色剤組成物が水中油滴型乳化物として構成さ
れ、その粘度を10000〜50000ミリパスカル秒
(mPa・s)の範囲に設定することにより、脱色操作
を行うときに垂れ落ちや飛び散りが生じるのを防止する
ことができる。さらに、脱色剤組成物に配合された成分
の混合性が低下したり、あるいは混合液の粘度が高くな
りすぎて毛髪に均一に塗布するのが困難となるのを防止
することによって、毛髪を脱色するときにムラが生じる
のを防止することができる。
ては、その他の添加成分として油性成分を含有すること
により、毛髪の感触を良好にすることができる。 (第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態につ
いて説明する。なお、第2の実施形態については、第1
の実施形態と異なる点を中心に説明する。
と、アンモニアとアンモニウム塩との少なくとも一方
と、アルカノールアミンと、エステル型非イオン性界面
活性剤と、水とが含有されている。この染毛剤組成物
は、液状、乳液状等の毛髪に適用可能な形態で使用され
る。そして、毛髪を染色するときには、酸化剤と混合す
るようになっている。
染料の具体例としては、酸化染料中間体、直接染料等が
挙げられる。尚、酸化染料中間体は、酸化剤により酸化
されることによって毛髪を染色するようになっている。
酸化染料中間体の具体例としては、フェニレンジアミン
類、アミノフェノール類、トルイレンジアミン類、アミ
ノニトロフェノール類、ジフェニルアミン類、ジアミノ
フェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン
類、ジアミノピリジン類、及びそれらの塩酸塩、硫酸
塩、酢酸塩等の塩類等が挙げられる。これらの中でも、
染毛力が強いことからパラフェニレンジアミン、パラト
ルイレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)−パラフェニレンジアミン、N−フェニル−パラフ
ェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミ
ン、2−クロロパラフェニレンジアミン、N,N−ジメ
チルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、
2,6−ジクロロパラフェニレンジアミン、パラアミノ
フェニルスルファミン酸、及びそれらの塩類が好まし
い。これらの酸化染料中間体は単独で配合してもよい
し、二種以上を組み合わせて配合してもよい。染料の配
合量は好ましくは0.01〜15重量%である。0.0
1重量%未満では十分な染毛力は得られにくい。一方、
15重量%を超えて配合してもそれ以上の染毛力は得ら
れにくい。
たときには、酸化染料中間体の配合量は好ましくは0.
01〜15重量%、さらに好ましくは0.1〜10重量
%である。0.01重量%未満では十分な染毛力は得ら
れにくい。一方、15重量%を超えて配合してもそれ以
上の染毛力は得られにくい。さらに、0.01〜10重
量%の酸化染料中間体と0.001〜15重量%の直接
染料とを配合することにより、染め上がり及び染色性を
より向上させることができる。
酸化染料中間体等の染料を酸化するために配合される。
酸化剤の具体例及び配合量は第1の実施形態の脱色剤組
成物と同じである。尚、0.1重量%未満ではメラニン
を十分に脱色することができないとともに、染料を十分
に酸化することができない。一方、5重量%を超えて配
合すると、毛髪に損傷等の不具合が発生しやすい。
機能に加えて、毛髪を膨潤させて染料及び酸化剤を毛髪
に浸透しやすくするために配合される。アンモニア及び
アンモニウム塩の具体例及び配合量は第1の実施形態の
脱色剤組成物と同じである。尚、アンモニアとアンモニ
ウム塩とを合わせた配合量は、アンモニア換算で0.0
8重量%未満では毛髪を十分に膨潤することができない
とともに、酸化剤の作用を十分に促進することができな
い。一方、0.98重量%を超えて配合すると染毛剤組
成物の刺激臭を低減しにくい。
能に加えて、毛髪を膨潤させて染料及び酸化剤を毛髪に
浸透しやすくするために配合される。アルカノールアミ
ンの具体例及び配合量は、第1の実施形態の脱色剤組成
物と同じである。尚、アルカノールアミンの配合量は、
2.0重量%未満では毛髪を十分に膨潤することができ
ないとともに、酸化剤の作用を十分に促進することがで
きない。一方、6.0重量%を超えて配合すると、染毛
後に染液を流すときに、毛髪にごわつきやきしみが生じ
やすい。さらに、ドライ後には、毛髪の感触にごわつき
やきしみが生じたり櫛通りが悪くなりやすい。また、継
続的に染毛を繰り返すと、毛髪のごわつきや櫛通りの悪
さが増加しやすい。
の機能発現のために配合される。エステル型非イオン性
界面活性剤の具体例及び配合量は、第1の実施形態の脱
色剤組成物と同じである。尚、エステル型非イオン性界
面活性剤の配合量は、1.5重量%未満及び10.0重
量%を超えると、染毛剤組成物の刺激臭を低減しにく
い。
物と同じである。尚、50重量%未満では液晶構造を形
成することができないために、染毛剤組成物の刺激臭を
低減しにくい。一方、90重量%を超えて配合すると、
染毛剤組成物の乳化安定性を確保しにくい。
他の添加成分として、第1の実施形態に挙げた他に、天
然色素及び顔料を配合してもよい。その他の添加成分の
配合量は、染毛剤組成物の常法に従って決定される。
カノールアミンと同様に、毛髪を膨潤させて染料及び酸
化剤を毛髪に浸透しやすくするために配合される。染毛
剤組成物のpHは、8未満では毛髪を十分に膨潤するこ
とができないとともに、酸化剤の作用を十分に促進する
ことができない。一方、12を超えると染毛を行うとき
に毛髪に損傷等の不具合が発生しやすい。高級アルコー
ル及び油性成分の配合量は、1.0重量%未満及び20
重量%を超えると、染毛剤組成物の乳化安定性を確保し
にくい。
のような効果が発揮される。 ・ 第2の実施形態の染毛剤組成物においては、染料と
して酸化染料中間体が配合されることにより、毛髪を種
々の色調に染色することができる。
構成することもできる。 ・ 前記第1の実施形態の脱色剤組成物において、非イ
オン性界面活性剤とカチオン性界面活性剤との少なくと
も一方を含有する酸化剤と混合して使用するように構成
してもよい。このように構成した場合は、非イオン性界
面活性剤を含有することにより、脱色剤組成物の刺激臭
を低減することができる。また、カチオン性界面活性剤
を含有することにより、毛髪の感触を良好にすることが
できる。
おいて、さらに炭酸カリウムと炭酸グアニジンとの少な
くとも一方を含有してもよい。このように構成した場合
は、毛髪に明度をより付与することができる。
おいて、非イオン性界面活性剤とカチオン性界面活性剤
との少なくとも一方を含有する酸化剤と混合して使用す
るように構成してもよい。このように構成した場合も、
非イオン性界面活性剤を含有することにより、染毛剤組
成物の刺激臭を低減することができる。また、カチオン
性界面活性剤を含有することにより、毛髪の感触を良好
にすることができる。
おいて、さらに炭酸カリウムと炭酸グアニジンとの少な
くとも一方を含有してもよい。このように構成した場合
は、毛髪に明度をより付与することができる。
態をさらに具体的に説明する。 (実施例1〜8及び比較例1〜6)二剤型の脱色剤組成
物としての実施例1〜8及び比較例1〜6は、表1に示
すように、第1剤及び第2剤を調製した。尚、実施例1
〜8及び比較例1〜6の第2剤は、調製後にリン酸によ
ってpHが3に調整された。また、表1において、数値
は重量%で示すとともに、28重量%アンモニア水及び
塩化アンモニウムの数値はアンモニア換算したときの重
量%で示す。
を混合した後に毛束に塗布した。このとき実施例1〜8
及び比較例1〜6は、水中油滴型乳化物でクリーム状の
形態である。そして、脱色剤組成物及び脱色処理後の毛
束について、下記(1)〜(4)の項目に関し評価を行
った。その評価結果を表2及び表3に示す。
激臭がほとんどない(○)、刺激臭がややある(△)、
刺激臭がある(×)の4段階で官能評価した。
て、優れた明度(◎)、良好な明度(○)、明度がやや
不十分(△)、明度が不十分(×)の4段階で官能評価
した。
(◎)、良(○)、やや不良(△)、不良(×)の4段
階で官能評価した。
ィクルの浮き上がり具合を評価した。すなわち、脱色処
理後の毛の根元から20〜30mm部分で結び目を作成
した試料毛束を用い、この試料毛束の結び目を一定条件
で引っ張ったときの結び目局面におけるキューティクル
の浮き上がり具合を、キューティクルがほとんど浮き上
がらず、非常に損傷が少ない(◎)、キューティクルの
最外層の一部のみが浮き上がっており、損傷が少ない
(○)、キューティクルの最外層が全体的に浮き上がっ
ており、損傷がややある(△)、キューティクルのほと
んどが浮き上がっており、損傷がある(×)の4段階で
評価した。
成物の刺激臭及び明度については、いずれも優れた評価
であった。さらに、感触及び毛髪損傷度については、一
部に若干低い評価が見られたが、問題のないものであっ
た。
は、エステル型非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤
が配合されているために刺激臭がややある又は刺激臭が
あると評価された。
剤型の染毛剤組成物としての実施例9〜16及び比較例
7〜12は、表4に示すように、第1剤及び第2剤を調
製した。尚、実施例9〜16及び比較例7〜12の第2
剤は、調製後にリン酸によってpHが3に調整された。
また、表4において、数値は重量%で示すとともに、2
8重量%アンモニア水及び塩化アンモニウムの数値はア
ンモニア換算したときの重量%で示す。
を混合した後に毛束に塗布した。このとき実施例9〜1
6及び比較例7〜12は、水中油滴型乳化物でクリーム
状の形態である。そして、染毛剤組成物及び染毛処理後
の毛束について、下記(5)〜(9)の項目に関し評価
を行った。その評価結果を表5及び表6に示す。
激臭がほとんどない(○)、刺激臭がややある(△)、
刺激臭がある(×)の4段階で官能評価した。
て、優れた明度(◎)、良好な明度(○)、明度がやや
不十分(△)、明度が不十分(×)の4段階で官能評価
した。
色性について、優れた染色性(◎)、良好な染色性
(○)、やや染色性が劣る(△)、かなり染色性が劣る
(×)の4段階で官能評価した。
(◎)、良(○)、やや不良(△)、不良(×)の4段
階で官能評価した。
ィクルの浮き上がり具合を評価した。すなわち、染毛処
理後の毛の根元から20〜30mm部分で結び目を作成
した試料毛束を用い、この試料毛束の結び目を一定条件
で引っ張ったときの結び目局面におけるキューティクル
の浮き上がり具合を、キューティクルがほとんど浮き上
がらず、非常に損傷が少ない(◎)、キューティクルの
最外層の一部のみが浮き上がっており、損傷が少ない
(○)、キューティクルの最外層が全体的に浮き上がっ
ており、損傷がややある(△)、キューティクルのほと
んどが浮き上がっており、損傷がある(×)の4段階で
評価した。
組成物の刺激臭、明度及び染色性については、いずれも
優れた評価であった。さらに、感触及び毛髪損傷度につ
いては、一部に若干低い評価が見られたが、問題のない
ものであった。
は、エステル型非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤
が配合されているために刺激臭がややある又は刺激臭が
あると評価された。
思想について以下に記載する。 (1)成分(f)は炭素数18以上の直鎖状のアルキル
基を有する高級アルコールである請求項6又は請求項7
に記載の染毛剤組成物。この構成によれば、刺激臭をよ
り低減することができる。
10000の高重合シリコーンである請求項6、請求項
7又は上記(1)に記載の染毛剤組成物。この構成によ
れば、毛髪の感触をより良好にすることができる。
ンとの少なくとも一方を含有する請求項2から請求項7
及び上記(1)、上記(2)のいずれか一項に記載の染
毛剤組成物。この構成によれば、毛髪に明度をより付与
することができる。
界面活性剤との少なくとも一方を含有する酸化剤と混合
して使用される請求項2から請求項7及び上記(1)か
ら上記(3)のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。こ
の構成によれば、非イオン性界面活性剤を含有すること
により、刺激臭をより低減することができる。また、カ
チオン性界面活性剤を含有することにより、毛髪の感触
をより良好にすることができる。
化アンモニウムとして含有される請求項2から請求項7
及び上記(1)から上記(4)のいずれか一項に記載の
染毛剤組成物。この構成によれば、アンモニウム塩を染
毛剤組成物に容易に配合することができる。
である請求項2から請求項7及び上記(1)から上記
(5)のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。この構成
によれば、毛髪に明度をより付与することができる。
算で0.08〜0.98重量%である請求項1に記載の
脱色剤組成物。この構成によれば、刺激臭をより低減す
ることができる。
0重量%である請求項1又は上記(7)に記載の脱色剤
組成物。この構成によれば、刺激臭をより低減すること
ができるとともに、毛髪に明度を付与することができ
る。
0.0重量%である請求項1、上記(7)又は上記
(8)に記載の脱色剤組成物。この構成によれば、刺激
臭をより低減することができる。
(f)油性成分を含有する請求項1及び上記(7)から
上記(9)のいずれか一項に記載の脱色剤組成物。この
構成によれば、刺激臭をより低減することができるとと
もに、毛髪の感触を良好にすることができる。
0)に記載の脱色剤組成物。この構成によれば、刺激臭
をより低減することができる。 (12)成分(e)は炭素数18以上の直鎖状のアルキ
ル基を有する高級アルコールである上記(10)又は上
記(11)に記載の脱色剤組成物。この構成によれば、
刺激臭をより低減することができる。
〜10000の高重合シリコーンである上記(10)か
ら上記(12)のいずれか一項に記載の脱色剤組成物。
この構成によれば、毛髪の感触をより良好にすることが
できる。
ジンとの少なくとも一方を含有する請求項1及び上記
(7)から上記(13)のいずれか一項に記載の脱色剤
組成物。この構成によれば、毛髪に明度をより付与する
ことができる。
性界面活性剤との少なくとも一方を含有する酸化剤と混
合して使用される請求項1及び上記(7)から上記(1
4)のいずれか一項に記載の脱色剤組成物。この構成に
よれば、非イオン性界面活性剤を含有することにより、
刺激臭をより低減することができる。また、カチオン性
界面活性剤を含有することにより、毛髪の感触をより良
好にすることができる。
塩化アンモニウムである請求項1及び上記(7)から上
記(15)のいずれか一項に記載の脱色剤組成物。この
構成によれば、アンモニウム塩を脱色剤組成物に容易に
配合することができる。
ンである請求項1及び上記(7)から上記(16)のい
ずれか一項に記載の脱色剤組成物。この構成によれば、
毛髪に明度をより付与することができる。
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
の脱色剤組成物によれば、刺激臭を低減することができ
る。
れば、刺激臭を低減することができる。請求項3に記載
の発明の染毛剤組成物によれば、請求項2に記載の発明
の効果に加え、刺激臭をより低減することができる。
れば、請求項2又は請求項3に記載の発明の効果に加
え、刺激臭をさらに低減することができるとともに、毛
髪に明度を付与することができる。
れば、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の発
明の効果に加え、刺激臭をより一層低減することができ
る。請求項6に記載の発明の染毛剤組成物によれば、請
求項2から請求項5のいずれか一項に記載の発明の効果
に加え、刺激臭をさらに一層低減することができるとと
もに、毛髪の感触を良好にすることができる。
れば、請求項6に記載の発明の効果に加え、刺激臭をよ
り効果的に低減することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 酸化剤と混合して使用される脱色剤組成
物であって、(a)アンモニアとアンモニウム塩との少
なくとも一方、(b)アルカノールアミン、(c)エス
テル型非イオン性界面活性剤及び(d)水を含有するこ
とを特徴とする脱色剤組成物。 - 【請求項2】 酸化剤と混合して使用される染毛剤組成
物であって、(a)アンモニアとアンモニウム塩との少
なくとも一方、(b)アルカノールアミン、(c)エス
テル型非イオン性界面活性剤、(d)水及び(e)染料
を含有することを特徴とする染毛剤組成物。 - 【請求項3】 成分(a)の含有量がアンモニア換算で
0.08〜0.98重量%である請求項2に記載の染毛
剤組成物。 - 【請求項4】 成分(b)の含有量が2.0〜6.0重
量%である請求項2又は請求項3に記載の染毛剤組成
物。 - 【請求項5】 成分(c)の含有量が1.5〜10.0
重量%である請求項2から請求項4のいずれか一項に記
載の染毛剤組成物。 - 【請求項6】 さらに(f)高級アルコール及び(g)
油性成分を含有する請求項2から請求項5のいずれか一
項に記載の染毛剤組成物。 - 【請求項7】 液晶構造を含有してなる請求項6に記載
の染毛剤組成物。
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JP2001177375A JP2002370949A (ja) | 2001-06-12 | 2001-06-12 | 脱色剤組成物及び染毛剤組成物 |
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JP2003073243A (ja) * | 2001-09-05 | 2003-03-12 | Hoyu Co Ltd | 脱色剤組成物及び染毛剤組成物 |
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-
2001
- 2001-06-12 JP JP2001177375A patent/JP2002370949A/ja active Pending
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