JP2002370874A - 巻き取り装置 - Google Patents

巻き取り装置

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JP2002370874A
JP2002370874A JP2001178599A JP2001178599A JP2002370874A JP 2002370874 A JP2002370874 A JP 2002370874A JP 2001178599 A JP2001178599 A JP 2001178599A JP 2001178599 A JP2001178599 A JP 2001178599A JP 2002370874 A JP2002370874 A JP 2002370874A
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hose
winding
power transmission
reel
shaft
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Haku Harada
伯 原田
Keisuke Ishii
敬介 石井
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Kioritz Corp
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Kioritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻き取り対象物の巻き取り速度が、リールに
巻き取られた前記巻き取り対象物の巻き径に応じて少な
くとも二段階で自動的に切り換わる、巻き取り装置を提
供する。 【解決手段】 駆動軸14とリール軸18との間に、回
転速度伝達比の異なる少なくとも二系統の動力伝達系
A,B/C,Dを設けるとともに、リール8に巻き取ら
れた巻き取り対象物7の巻き径Rdが所定値を超えたこ
とを検知する巻き径検知手段47と、該巻き径検知手段
47の検知に応じて前記少なくとも二系統の動力伝達系
A,B/C,Dを相互間で切り換える動力伝達系切換手
段11,46/60,61と、を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻き取り装置に関
するものであり、例えば、液体を搬送するためのホース
を自動的に巻き取るのに用いて好適な、巻き取り装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ホース巻き取り装置付きのセッ
ト動噴を用いて、防除剤等の液体を広範囲に散布する場
合には、ホースリースからホースを長く引き出して、前
記セット動噴から遠く離れた位置から散布をし始める。
そして、前記ホース巻き取り装置で前記ホースを巻き取
りながら、且つ、該ホースの先端部に接続された噴霧ノ
ズルを手に持った作業者が前記セット動噴の方向へと歩
きながら、次第に該セット動噴に近い位置へと散布をす
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ホ
ースリールを常に一定の回転速度でホース巻き取り方向
へ回転駆動すると、巻き取りが進行して巻き径が太くな
るにつれて、前記ホースの移動速度が早くなる。このた
め、前記作業者は、前記動噴に近づくにつれて散布作業
の動作を早めざるを得ないので、薬液散布量が不均一に
なるほか、作業者の疲労も大きくなる等の問題がある。
【0004】この場合、前記ホース巻き取り時の巻き径
に応じて前記ホースリールの回転速度が減速されれば、
前記問題は解消される。
【0005】本発明は、前記の如き事情に鑑みてなされ
たもので、巻き取り対象物の巻き取り速度が、リールに
巻き取られた前記巻き取り対象物の巻き径の変化に応じ
て、少なくとも二段階で自動的に切り換わる、巻き取り
装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る巻き取り装置は、駆動軸と、該駆動軸
によって回転駆動されるリール軸を有するリールと、前
記駆動軸と前記リール軸との間の回転速度伝達比の異な
る少なくとも二系統の動力伝達系と、前記リールに巻き
取られた巻き取り対象物の巻き径が所定値を超えたこと
を検知する巻き径検知手段と、該巻き径検知手段の検知
に応じて前記少なくとも二系統の動力伝達系を相互間で
切り換える動力伝達系切換手段と、を備えたものである
(請求項1)。
【0007】本発明によれば、前記駆動軸の回転によっ
て、前記リール軸が回転駆動されて、前記リールが巻き
取り対象物を巻き取る。巻き取りが進行して前記リール
に巻き取られた前記巻き取り対象物の巻き径が大きくな
って所定値を超えると、前記巻き径検知部材がそれを検
知する。そして、該巻き径検知部材の検知に応じて、前
記動力伝達系切換手段が作動し、回転速度伝達比の異な
る前記少なくとも二系統の動力伝達系が相互間で自動的
に切り換わり、前記リール軸の回転速度が減速される。
これにより、前記リールによる前記巻き取り対象物の巻
き取り速度が減速される。
【0008】なお、前記動力伝達系として、回転速度伝
達比の異なるものを多系統設けておけば、前記巻き取り
対象物の巻き径に応じて、前記リールによる前記巻き取
り対象物の巻き取り速度を多段階で切り換えることもで
きる。
【0009】前記巻き取り装置において、前記巻き径検
知手段としては、前記巻き径に応じて変位する変位部材
と、該変位部材の変位によって作動せしめられて前記動
力伝達系切換手段を制御するスイッチと、を備えたもの
を用いることができる(請求項2)。この場合、前記巻
き径が所定値を超えると、それに応じて前記変位部材が
変位し、該変位部材の変位によって前記スイッチが作動
して、前記動力伝達系切換手段が制御せしめられること
により、前記少なくとも二つの動力伝達系が相互間で切
り換わる。
【0010】また、前記動力伝達系切換手段としては、
例えば、前記少なくとも二系統の動力伝達系のそれぞれ
に介装された電磁クラッチを用いたり(請求項3)、前
記少なくとも二系統の動力伝達系のそれぞれに介装され
たテンションクラッチを用いることもできる(請求項
4)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の好適な実施の形態について説明する。
【0012】図1は、本発明の第一の実施の形態に係る
巻き取り装置を有する機械の一例としての、農薬散布作
業等に用いられる、ホース繰り出し巻き取り装置を備え
たセット動噴の概略構成を示す側面図、図2は、図1中
のホース繰り出し巻き取り装置の駆動系を概略的に示す
平面図である。図2においては、図示簡略化の観点か
ら、駆動系の構成要素同士が重なり合わないように、該
構成要素の位置を、図1のものとは適宜変更して示して
いる。
【0013】図1において、セット動噴1の機体フレー
ム2は、前後左右四つの車輪3,3,4,4で移動自在
に支持されている。前記機体フレーム2上には、内燃エ
ンジン等の原動機5と、該原動機5によって駆動される
高圧プランジャ式等のポンプ6と、巻き取り対象物とし
てのホース7を巻き取る回転自在なホースリール8と、
が搭載されている。図示しない噴霧液タンク内に貯留さ
れた防除液等の噴霧液は、前記ポンプ6の作動によって
圧送され、前記ホースリール8から繰り出されて目的地
まで引き延ばされた前記ホース7を通して、該ホース7
の先端部に接続された図示しない噴霧ノズルから噴射さ
れる。
【0014】作業者は、例えば、前記ホースリース8か
ら前記ホース7を長く引き出して、前記セット動噴1か
ら遠く離れた位置から散布をし始める。そして、前記ホ
ースリール8を、ラジコン操作やセット動噴の所にいる
補助作業員の操作により、ホース巻き取り方向に回転さ
せて前記ホース7を巻き取りながら、且つ、前記噴霧ノ
ズルを手に持って前記セット動噴1へと近づきながら、
散布を行う。
【0015】本実施の形態に係る巻き取り装置としての
ホース繰り出し巻き取り装置100を形成する前記ホー
スリール8は、ホース巻き取り時には、前記原動機5に
よって駆動される一方、ホース繰り出し時には、前記原
動機5からの動力伝達が断たれて遊転する。前記ホース
7の繰り出しは、対をなしてホース繰り出し手段として
作用する、ホース繰り出しローラ9と、該ホース繰り出
しローラ9に対して前記ホース7を常時押圧して遊転す
るホース押圧ローラ10と、によって行われる。前記ホ
ース繰り出しローラ9は、前記ホースリール8とは逆
に、ホース繰り出し時には、前記原動機5によって駆動
される一方、ホース巻き取り時には、前記原動機5から
の動力伝達が断たれて遊転する。該原動機5から前記ホ
ースリール8及び前記ホース繰り出しローラ9への動力
伝達は、それらの動力伝達系にそれぞれ介装された、ホ
ース巻き取り制御用第一電磁クラッチ11と、ホース繰
り出し制御用電磁クラッチ12と、によって制御され
る。
【0016】図1および図2に示すように、本実施の形
態では、前記機体フレーム2の左右方向に延びる第一中
間軸13を前記機体フレーム2に回転自在に支持せし
め、前記第一中間軸13と、駆動軸となる前記ポンプ6
の出力軸(クランク軸)14と、の間を、Vプーリ1
5,16およびVベルト17等の伝動手段で駆動上互い
に連結するとともに、前記第一中間軸13と、前記ホー
スリール8の回転軸(ホースリール軸)18および前記
ホース繰り出しローラ9の左右への移動のガイドともな
るホース繰り出しローラ回転軸19と、の間を、スプロ
ケット20,21,22,23およびチェーン24,2
5等の伝動手段で駆動上互いに連結している。そして、
図2に明瞭に示すように、前記第一中間軸13を介して
前記ホースリール軸18へと至る第一のホース巻き取り
動力伝達系に、前記ホース巻き取り制御用第一電磁クラ
ッチ11を介装し、前記第一中間軸13を介して前記ホ
ース繰り出しローラ回転軸19へと至るホース繰り出し
動力伝達系に、前記ホース繰り出し制御用電磁クラッチ
12を介装している。これら二つの電磁クラッチ11,
12は、前記機体フレーム2上に搭載されて前記原動機
5の作動によって充電されるバッテリー40等を電源と
して作動する。また、ホース巻き取り駆動系とホース繰
り出し駆動系との間の切換は、図1に示すように、前記
機体フレーム2に取着された操作盤26上又は図示しな
い遠隔式操作盤(ラジコン)上に配設されたホース制御
用操作スイッチ27を操作することによって制御され
る。
【0017】前記ホース繰り出しローラ9と、前記ホー
ス押圧ローラ10と、の協働によって、遊転する前記ホ
ースリール8から順次繰り出される前記ホース7は、前
記ホース繰り出しローラ9のホース繰り出し方向前方
(図1の例では、前記ホース繰り出しローラ9の上方)
に配設されたホース案内ローラ28に案内されながら、
圧縮コイルばね状に形成されたホース出入り通路29を
通って、目的地へと引き延ばされる。
【0018】また、図1に示すように、前記セット動噴
1は、それ自体周知の構成のトラバース装置30を備え
ている。該トラバース装置30を形成するトラバース軸
32は、前記ホース繰り出しローラ9および前記ホース
押圧ローラ10等と共に、前記機体フレーム2に取着さ
れたトラバース機構ボックス31内に支持されている。
前記トラバース軸32は、スプロケット37,38およ
びチェーン39等の伝動手段を介して、前記ホースリー
ル軸18と駆動上連結されている。
【0019】前記トラバース装置30は、前記ホース7
の繰り出し時および巻き取り時に、前記ホース繰り出し
ローラ9と前記ホース押圧ローラ10とを、それらの相
対位置を実質的に一定に保ったままで、前記ホースリー
ル8の回転速度に同期して、その巻き幅に沿って左右に
往復せしめる。したがって、前記トラバース装置30の
作用によって、ホース巻き取り時には、前記ホース7
を、前記ホースリール8の巻き幅内に整列せしめて巻き
取ることができ、ホース繰り出し時には、前記ホース7
を円滑に繰り出すことができる。
【0020】図2に明瞭に示すように、前記ホース繰り
出し巻き取り装置100は、駆動軸としての前記ポンプ
出力軸14と、従動軸としての前記ホースリール軸18
と、の間に、回転速度伝達比の異なる少なくとも二系統
の動力伝達系として、二系統の動力伝達系を備えてい
る。一つは、既に説明したように、前記第一中間軸13
を介した前記第一のホース巻き取り動力伝達系A(16
−17−15−13−20−24−21)である。もう
一つは、第二中間軸41を介した第二のホース巻き取り
動力伝達系Bである。
【0021】すなわち、前記第一中間軸13と平行にし
て配設された前記第二中間軸41と、前記ポンプ出力軸
14と、の間を、Vプーリ42,43およびVベルト4
4等の伝動手段で駆動上互いに連結するとともに、前記
第二中間軸41上に固着したスプロケット45に、前記
第一のホース巻き取り動力伝達系A(16−17−15
−13−20−24−21)を形成する前記チェーン2
4を巻き掛けている。そして、前記ポンプ出力軸14か
ら前記第二中間軸41を介して前記ホースリール軸18
へと至る前記第二のホース巻き取り動力伝達系B(43
−44−42−41−45−24−21)に、ホース巻
き取り制御用第二電磁クラッチ46を介装している。該
ホース巻き取り制御用第二電磁クラッチ46も、他の前
記電磁クラッチ11,12と同様に、前記バッテリー4
0等を電源として作動する。
【0022】ここで、前記第二のホース巻き取り動力伝
達系B(43−44−42−41−45−24−21)
を形成する前記第二中間軸41に固着された前記Vプー
リ42は、前記第一のホース巻き取り動力伝達系A(1
6−17−15−13−20−24−21)を形成する
前記第一中間軸13に固着された前記Vプーリ15よ
り、大径のものとされている。したがって、前記ホース
リール8を、ホース巻き取り方向へと回転駆動する場合
に、前記第一のホース巻き取り動力伝達系A(16−1
7−15−13−20−24−21)が選択されると、
すなわち、前記ホース巻き取り制御用第二電磁クラッチ
46が切れた状態で前記ホース巻き取り制御用第一電磁
クラッチ11がつながると、前記ホースリール軸18
は、相対的に高速で回転駆動される。逆に、前記第二の
ホース巻き取り動力伝達系B(43−44−42−41
−45−24−21)が選択されると、すなわち、前記
ホース巻き取り制御用第一電磁クラッチ11が切れた状
態で前記ホース巻き取り制御用第二電磁クラッチ46が
つながると、前記ホースリール軸18は、相対的に低速
で回転駆動される。したがって、前記ホース巻き取り制
御用第一電磁クラッチ11と、前記ホース巻き取り制御
用第二電磁クラッチ46は、共に、前記二つの動力伝達
系A,Bを相互間で切り換える動力伝達系切換手段とし
て作用する。
【0023】図1に示すように、前記ホース繰り出し巻
き取り装置100は、前記ホースリール8に巻き取られ
た巻き取り対象物としての前記ホース7の巻き径Rdが
所定値を超えたことを検知する巻き径検知手段47を備
えている。本実施の形態では、該巻き径検知手段47と
して、前記巻き径Rdの変化に応じて揺動変位する変位
部材としての揺動アーム48と、該揺動アーム48の変
位によって作動せしめられて前記ホース巻き取り制御用
第一電磁クラッチ11及び前記ホース巻き取り制御用第
二電磁クラッチ46を制御するスイッチ49と、を備え
たものを採用している。
【0024】前記揺動アーム48は、図1に示すよう
に、その揺動先端部に遊転自在なローラ50を有し、該
ローラ50が前記ホースリール8の半径方向に沿って移
動自在となるように、前記機体フレーム2に対して揺動
自在に枢支されている。前記ローラ50は、図2に示す
ように、前記ホースリール8の巻き幅Wにほぼ対応する
幅を有し、その軸線方向を前記ホースリール軸18の長
さ方向に一致させて、前記ホースリール8のホース収容
空間51内に位置している。図1に示すように、本実施
の形態では、前記ローラ50が、前記ホースリール8に
おける前記ホース7の最大巻き径のほぼ半分に対応する
位置に止まるように、引張ばね52等の付勢手段で、前
記揺動アーム48が前記ホースリール軸18側へ常時付
勢されている。
【0025】前記ホースリール8によって前記ホース7
が巻き取られ、該ホース7の巻き径Rdが次第に大きく
なると、前記ホース7の外周が前記ローラ50に接触
し、巻き径Rdがさらに大きくなることにより、前記ロ
ーラ50が前記ホース7に押されて、前記揺動アーム4
8が前記ホースリール8の半径方向外方へと揺動変位せ
しめられる。
【0026】前記揺動アーム48の基端部側近傍には、
前記スイッチ49として、前記揺動アーム48の前記基
端部に取着されたスイッチ駆動レバー53によってON
−OFF操作されるリミットスイッチが配設されてい
る。
【0027】前記ホースリール8がホース巻き取り方向
に回転駆動される場合には、前記リミットスイッチ49
は、前記ホース7の巻き径Rdが前記所定値(最大巻き
径のほぼ半分)より小さい間は、前記スイッチ駆動レバ
ー53に押されて、例えばONとなっており、これに対
応して、前記ホース巻き取り制御用第一電磁クラッチ1
1はつながって、前記ホース巻き取り制御用第二電磁ク
ラッチ46が切れている。このため、前記ポンプ出力軸
14から出力される駆動力は、前記第一のホース巻き取
り動力伝達系Aを介して、前記ホースリール軸18へと
伝達される。
【0028】前記ホース7の巻き径が大きくなるにつれ
て、前記ホースリール8によるホース巻き取り速度は次
第に早くなる。しかし、前記ホース7の巻き径Rdが前
記所定値に達すると、前記ローラ50が前記ホース7に
押されて、前記揺動アーム48が前記ホースリール8の
半径方向外方へと揺動変位せしめられる。これにより、
前記スイッチ駆動レバー53が前記リミットスイッチ4
9から離れて、該リミットスイッチ49が、例えばOF
Fとなる。
【0029】これに対応して、それまでつながっていた
前記ホース巻き取り制御用第一電磁クラッチ11が切れ
ると同時に、それまで切れていた前記ホース巻き取り制
御用第二電磁クラッチ46がつながる。このため、前記
第一のホース巻き取り動力伝達系A(16−17−15
−13−20−24−21)から相対的に低速の前記第
二のホース巻き取り動力伝達系B(43−44−42−
41−45−24−21)へと動力伝達経路が切り換わ
り、それまでより前記ホースリール軸18の回転速度が
低下する。これにより、前記ホースリール8による前記
ホース7の巻き取り速度がそれまでより低下するので、
前記ホース7の先端部に接続された前記噴霧ノズルを手
に持って、前記ホースリール8に近づきながら噴霧作業
をしている作業者は、それまでとさほど変わらない移動
速度で、噴霧作業を継続することができる。よって、駆
動軸としての前記ポンプ出力軸14の回転速度を一定と
したままで均一な散布が達成できるほか、散布作業も同
一のリズムで楽に行うことができる。また、前記ホース
リール8による前記ホース7の最高巻き取り速度が従来
のものより小さくなるので、前記ホースの整列状巻き取
りが確実に行える利点もある。
【0030】なお、図1および図2に示すように、前記
第一中間軸13、前記第二中間軸41および前記ホース
リール軸18を回転駆動上互いに連結する前記チェーン
24には、ブレーキ装置54を形成する、手動操作等に
よって回動をロックできるスプロケット55が噛み合っ
ている。前記ブレーキ装置54は、前記ホース繰り出し
巻き取り装置100の不使用時において、前記ホールリ
ール8の遊転を阻止して、巻き取られている前記ホース
7の緩みを防止する。
【0031】次に、図3および図4を参照して、本発明
の他の実施の形態について説明する。図3は、本発明の
第二の実施の形態に係る巻き取り装置としてのホース繰
り出し巻き取り装置の要部を示す部分側面図、図4は、
図3中のホース繰り出し巻き取り装置の駆動系を概略的
に示す平面図である。図4においても、図2と同様に、
図示簡略化の観点から、駆動系の構成要素同士が重なり
合わないように、該構成要素の位置を、図3のものとは
適宜変更して示している。
【0032】本実施の形態に係るホース繰り出し巻き取
り装置200と、前記第一の実施の形態に係るものとの
違いは、ホース巻き取り動力伝達系切換手段として、前
記電磁クラッチ11,46に代えて、テンションクラッ
チ60,61を採用した点にある。本実施の形態におい
ても、前記第一実施の形態に係るものと同様に、回転速
度伝達比の異なるホース巻き取り動力伝達系として、二
系統の動力伝達系を備えた例を説明するが、必要に応じ
て、三系統以上の動力伝達系を備えたものとすることも
できる。
【0033】図3および図4において、駆動軸としての
ポンプ出力軸14と、ホースリール軸18と、の間に配
設された中間軸62には、伝動手段として、径の異なる
二つのVプーリ63,64が固着されている。該二つの
Vプーリ63,64のそれぞれと、前記ポンプ出力軸1
4に固着された二つのVプーリ65,66のそれぞれ
と、の間には、前記二つのテンションクラッチ60,6
1のそれぞれを形成する伝動手段としてのVベルト6
7,68が緩く巻き掛けられている。
【0034】該二本のVベルト67,68のそれぞれ
は、前記二つのテンションクラッチ60,61のそれぞ
れを形成する二つのテンションローラ69,70のそれ
ぞれによって、互い違いに張力を付与される。すなわ
ち、前記一方のテンションローラ69(又は70)が前
記一方のVベルト67(又は68)に圧接して該一方の
Vベルト67(又は68)を緊張せしめている時には、
前記他方のテンションローラ70(又は69)は、前記
他方のVベルト68(又は67)から離れて、該他方の
Vベルト68(67)に弛みを与えている。
【0035】本実施の形態では、前記二つのテンション
ローラ69,70の互いに逆方向への同時の動作は、ク
ランク機構78を利用して達成される。すなわち、共通
のテンションレバー枢支軸71によってその屈曲部7
2,73を相対回動自在に枢支されたく字形の同一形状
の二つのテンションレバー74,75のそれぞれの揺動
一端部に、前記二つのテンションローラ69,70のそ
れぞれが、回転自在に支持されている。前記二つのテン
ションレバー74,75のそれぞれの揺動他端部は、連
結部材としての引張ばね76,77を介して、前記クラ
ンク機構78を形成するクランク軸79に連結されてい
る。該クランク軸79は、前記機体フレーム2上に搭載
されたバッテリー40等を電源として作動する減速機付
モータ80の出力軸81に駆動上連結されている。
【0036】また、前記ホースリール軸18と、前記中
間軸62は、伝動手段としてのスプロケット82,83
と、チェーン84と、を介して、駆動上互いに連結され
ている。
【0037】前記ホースリール8がホース巻き取り方向
に回転駆動されている場合において、動力伝達系切換駆
動源としての前記減速機付モータ80が作動して前記ク
ランク軸79が半回転することにより、前記二つのテン
ションレバー74,75が互いに逆方向へと同時に揺動
し、前記二つのテンションローラ69,70のそれぞれ
が、前記二つのVベルト67,68のそれぞれに圧接す
る方向とそのそれぞれから離れる方向へと、互いに逆方
向へ同時に変位せしめられる。その結果、前記二つのV
ベルト67,68が互い違いに緊張せしめられ、駆動軸
としての前記ポンプ出力軸14と、従動軸としての前記
ホースリール軸18と、の間の、回転速度伝達比の異な
る第一及び第二のホース巻き取り動力伝達系C(65−
67−63−62−83−84−82),D(66−6
8−64−62−83−84−82)が相互間で切り換
わる。
【0038】本実施の形態においても、前記第一の実施
の形態に係るものと同一の構成の、揺動アーム48とリ
ミットスイッチ49とからなる巻き径検知手段47が採
用されている。前記リミットスイッチ49が、動力伝達
系切換駆動源としての前記減速機付モータ80の作動を
制御する。
【0039】前記ホースリール8がホース巻き取り方向
に回転駆動される場合には、前記リミットスイッチ49
は、前記ホース7の巻き径Rdが前記所定値より小さい
間は、スイッチ駆動レバー53に押されて、例えばON
となっており、これに対応して、前記二つのテンション
ローラ69,70のそれぞれが、一方69は前記小径プ
ーリ用ベルト67を緊張せしめるとともに、他方70は
前記大径プーリ用ベルト68を弛めている。このため、
駆動軸としての前記ポンプ出力軸14からの出力は、前
記第一のホース巻き取り動力伝達系C(65−67−6
3−62−83−84−82)を介して、前記ホースリ
ール軸18へと伝達される。
【0040】前記ホース7の巻き径Rdが大きくなるに
つれて、前記ホースリール8によるホース巻き取り速度
は次第に早くなる。しかし、前記ホース7の巻き径Rd
が前記所定値に達すると、前記ローラ50が前記ホース
7に押され、前記スイッチ駆動レバー53が前記リミッ
トスイッチ49から離れて、該リミットスイッチ49
が、例えばOFFとなる。これに対応して、前記減速機
付モータ80が作動して、前記クランク軸79が半回転
してその位置で保持せしめられる。これにより、前記二
つのテンションレバー74,75および前記二つのテン
ションローラ69,70が互いに逆方向に揺動して、そ
れまで緊張していた前記小径プーリ用ベルト67が弛め
られると同時に、それまで弛められていた前記大径プー
リ用ベルト68が緊張せしめられる。このため、前記第
一のホース巻き取り動力伝達系C(65−67−63−
62−83−84−82)から、相対的に低速の前記第
二のホース巻き取り動力伝達系D(66−68−64−
62−83−84−82)へと動力伝達経路が切り換わ
り、それまでより前記ホースリール8の回転速度が低下
する。これにより、前記ホースリール8による前記ホー
ス7の巻き取り速度がそれまでより低下するので、前記
ホース7の先端部に接続された前記噴霧ノズルを手に持
って、前記ホースリール8に近づきながら噴霧作業をし
ている作業者は、それまでとさほど変わらない移動速度
で、噴霧作業を継続することができる。よって、駆動軸
としての前記ポンプ出力軸14の回転速度を一定とした
ままで均一な散布が達成できるほか、散布作業も同一の
リズムで楽に行うことができる。
【0041】本第二の実施の形態において、前記の点以
外の構成および作用は、前記第一の実施の形態に係るも
のと同様である。
【0042】なお、詳細は図示しないが、適宜スイッチ
を付加等することにより、必要に応じて、作業者が任意
に巻き取り速度変更をできるようにもしておくと、一層
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る巻き取り装置
を有する機械の一例としての、ホース繰り出し巻き取り
装置を備えたセット動噴の概略構成を示す側面図であ
る。
【図2】図1中のホース繰り出し巻き取り装置の駆動系
を概略的に示す平面図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態に係る巻き取り装置
としてのホース繰り出し巻き取り装置の要部を示す部分
側面図である。
【図4】図3中のホース繰り出し巻き取り装置の駆動系
を概略的に示す平面図である。
【符号の説明】
7 巻き取り対象物(ホース) 8 リール(ホースリール) 14 駆動軸(ポンプ出力軸) 18 リール軸(ホースリール軸) 47 巻き径検知手段 48 変位部材(揺動アーム) 49 スイッチ(リミットスイッチ) 11,46 動力伝達系切換手段(電磁クラッチ) 60,61 動力伝達系切換手段(テンションクラッ
チ) A(16−17−15−13−20−24−21) 動
力伝達系 B(43−44−42−41−45−24−21) 動
力伝達系 C(65−67−63−62−83−84−82) 動
力伝達系 D(66−68−64−62−83−84−82) 動
力伝達系 Rd 対象物(ホース)の巻き径

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸(14)と、該駆動軸(14)に
    よって回転駆動されるリール軸(18)を有するリール
    (8)と、前記駆動軸(14)と前記リール軸(18)
    との間の回転速度伝達比の異なる少なくとも二系統の動
    力伝達系(A:16−17−15−13−20−24−
    21,B:43−44−42−41−45−24−21
    /C:65−67−63−62−83−84−82,
    D:66−68−64−62−83−84−82)と、
    前記リール(8)に巻き取られた巻き取り対象物(7)
    の巻き径(Rd)が所定値を超えたことを検知する巻き
    径検知手段(47)と、該巻き径検知手段(47)の検
    知に応じて前記少なくとも二系統の動力伝達系(A,B
    /C,D)を相互間で切り換える動力伝達系切換手段
    (11,46/60,61)と、を備えてなる、巻き取
    り装置。
  2. 【請求項2】 前記巻き径検知手段(47)が、前記巻
    き径(Rd)に応じて変位する変位部材(48)と、該
    変位部材(48)の変位によって作動せしめられて前記
    動力伝達系切換手段(11,46)を制御するスイッチ
    (49)と、を備えてなる、請求項1に記載の巻き取り
    装置。
  3. 【請求項3】 前記動力伝達系切換手段が、前記少なく
    とも二系統の動力伝達系(A,B/C,D)のそれぞれ
    に介装された電磁クラッチ(11,46)である、請求
    項1または2に記載の巻き取り装置。
  4. 【請求項4】 前記動力伝達系切換手段が、前記少なく
    とも二系統の動力伝達系(A,B/C,D)のそれぞれ
    に介装されたテンションクラッチ(60,61))であ
    る、請求項1または2に記載の巻き取り装置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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