JP2002366835A - コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法、コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法、並びに記憶媒体 - Google Patents

コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法、コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法、並びに記憶媒体

Info

Publication number
JP2002366835A
JP2002366835A JP2001170620A JP2001170620A JP2002366835A JP 2002366835 A JP2002366835 A JP 2002366835A JP 2001170620 A JP2001170620 A JP 2001170620A JP 2001170620 A JP2001170620 A JP 2001170620A JP 2002366835 A JP2002366835 A JP 2002366835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
reproduction
advertisement
viewer
advertisement information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001170620A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5072149B2 (ja
Inventor
Hidesuke Uchiumi
秀介 内海
Susumu Nakagawa
進 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001170620A priority Critical patent/JP5072149B2/ja
Publication of JP2002366835A publication Critical patent/JP2002366835A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5072149B2 publication Critical patent/JP5072149B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画広告映像が視聴者に露出される際には、
広告映像のすべて(すなわち最初から最後まで)が必ず
表示されることを保証する。 【解決手段】 インターネット上の動画配信において、
視聴者が早送り/巻き戻しなどの再生制御を行う際、現
在表示している映像が広告映像であるか否かを判断し、
広告映像の表示中には、早送りや巻き戻しなどの再生ポ
ジションの変更を伴う操作や、倍速再生やスロー再生な
どの再生速度の変更操作、停止、一時停止などの操作を
禁止する。したがって、広告映像が視聴者に露出される
際には、そのすべてが必ず表示されることを保証でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CMなどの広告情
報を挿入した形態でコンテンツを配信・配布するコンテ
ンツ配信システム及びコンテンツ配信方法、コンテンツ
提供装置及びコンテンツ提供方法、コンテンツ再生装置
及びコンテンツ再生方法、並びに記憶媒体に係り、特
に、インターネットなどの広域ネットワークを介して広
告情報を挿入した形態でコンテンツを配信・配布して視
聴者側で再生させるコンテンツ配信システム及びコンテ
ンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供
方法、コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法、並
びに記憶媒体に関する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、広告情報を各視
聴者毎に選択的に挿入することでパーソナライズされた
コンテンツを、インターネットなどを利用してプル配信
形式で提供して視聴者側で再生させるコンテンツ配信シ
ステム及びコンテンツ配信方法、コンテンツ提供装置及
びコンテンツ提供方法、コンテンツ再生装置及びコンテ
ンツ再生方法、並びに記憶媒体に係り、特に、コンテン
ツの早送りや巻き戻しなどの再生制御可能が装備された
視聴者機器側においてコンテンツを再生するときに広告
情報の露出を保証するコンテンツ配信システム及びコン
テンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提
供方法、コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法、
並びに記憶媒体に関する。
【0003】
【従来の技術】テレビ放送を始めとして、映像や音楽な
どのメディア・コンテンツの配信サービスは古くから行
われている。このようなコンテンツ配信サービスは、有
料である以外に、CMなどの広告情報をコンテンツ内に
挿入して広告料若しくはスポンサ料を得ることで無料化
が行われている。
【0004】このような場合、広告料すなわちスポンサ
料は、コンテンツ提供事業者における事業利益となり、
あるいはコンテンツ制作費に充てられる。この種の広告
事業は、放送業界や出版業界を始めとして、各種のコン
テンツ配信・配布事業において既に広く浸透している。
【0005】このような状況下では、視聴者、広告主
(スポンサ)、コンテンツ提供者の3者間では一種の連
鎖関係が形成されている。すなわち、視聴者が興味を持
つ広告情報をコンテンツに挿入することによって、商品
やサービスの消費が高まり、広告主の事業収益が増す。
広告主はさらなる増収と事業発展を期待して、広告・宣
伝のために広告料を支払う。コンテンツ提供者は、広告
収入の増加により、よりよいコンテンツの制作に資金を
投入することができる。すなわち、広告事業モデルは、
効果的な広告情報をコンテンツに挿入することによって
成立する。
【0006】広告主(スポンサ)は、一般には、家電製
品やその他の工業製品などの商品、あるいは各種サービ
スを有料で提供する各種の事業主である。CMなどの広
告情報をコンテンツに挿入することにより広告・宣伝さ
れた自社商品やサービスへの顧客吸引力が高まり、販売
活動が促進されることによって、広告主は支払った広告
料相当の利益を得ることが期待される。
【0007】また、コンテンツの視聴者側は、配信コン
テンツを無料で享受することができるが、CMなどの広
告情報を視聴するという形式で、実質上の受信料を支払
っているという側面もある。言い換えれば、コンテンツ
とともに配信・提供される広告情報が現実に視聴者に露
出されなければ、不当にコンテンツを享受することにな
る。また、広告の露出が保証されなければ、広告料を課
金された広告主は、支払い額に相応する利益を得ること
ができなくなる。コンテンツ提供者においては、広告収
入の減少により事業の発展が阻害される危険さえある。
【0008】ところで、最近の情報処理・情報通信技術
の革新的な進歩により、コンテンツ配信サービスの形態
も変容してきた。従来は、テレビ放送やラジオ放送など
のいわゆるプッシュ配信形式のコンテンツ配信サービス
が主流であったが、インターネットのような広域ネット
ワークを介したプル配信形式のコンテンツ配信サービス
が徐々に浸透してきている。
【0009】例えば、インターネットのようなTCP/
IP(Transmission Control Protocol/Internet Proto
col)ネットワーク上では、WWW(World Wide Web)
に代表されるような情報提供空間が構築されており、U
RL(Uniform Resource Locator)形式の資源識別情報
を基に情報空間を探索して、HTML(Hyper Text Mar
kup Language)形式で記述された情報資源にアクセスす
ることができる。この種の情報資源は、WWWブラウザ
を起動するクライアント側ではホームページとして閲覧
することができる。このような場合、コンテンツ提供者
は、いわゆる「バナー広告」の形式で広告情報をホーム
ページ上に貼り付けて、広告収入を得ることができる。
【0010】また、最近では、電話回線(ADSL(As
ymmetric Digital Subscriber Line)など)やケーブル
・テレビなどのネットワーク回線の高速化に伴い、映
画、アニメーション、ライブ中継などの動画像からなる
映像コンテンツの配信サービスが期待されるようになっ
てきた。
【0011】例えば、インターネットでサウンドやビデ
オ映像などを配信するとき、ユーザーがファイルをダウ
ンロードし終えてからこれを再生するのではなく、ダウ
ンロードしながら再生するという「ストリーミング」技
術が開発され、普及し始めている。ストリーミング配信
は次世代のインターネット利用の要と見られている。現
在、ストリーミング技術を実装した著名なシステムとし
て、例えば"RealSystem G2"や"Windows Media Technolo
gies"などが挙げられる。
【0012】このようなインターネットを介したコンテ
ンツ配信サービスに代表されるような、プル配信形式の
コンテンツ提供事業においても、広告事業モデルを適用
する、すなわち配信されるコンテンツ中に広告情報を挿
入することにより、無料若しくは低価格で視聴者にコン
テンツを提供して、視聴数を増加させることができる。
特に、プル配信においては、個々の視聴者毎にコンテン
ツに挿入すべき広告情報を取捨選択して、パーソナライ
ズ若しくはカスタマイズされた広告宣伝サービスを行う
ことができる。この結果、視聴者、コンテンツ提供者、
広告主の3者にとってより利益のある事業形態を構築す
ることができる。
【0013】従来のインターネット広告では、バナー広
告などの静止画による広告(静止画広告)が主流であっ
た。広告配信に対して、広告主に対して広告料(又はス
ポンサ料)の課金を行うために、広告の露出を保証する
仕組みが必要である。
【0014】静止画広告では、その静止画広告が含まれ
るWebページが視聴者側のコンテンツ再生装置上で表
示されたことで、露出保証を行うことができる。また、
静止画広告では、一度画面表示されることで、その広告
情報全体の露出を保証することができる。
【0015】これに対し、最近普及し始めている動画像
配信においては、動画像を用いた広告すなわち動画広告
が利用されている。このような動画広告の場合、一部の
シーンのみが露出されただけでは広告効果として不充分
であり、動画広告の最初から最後まで実際に視聴された
ことを保証しなければ、広告主にとって意味がない。
【0016】ところが、動画配信システムにおいては、
一般に、コンテンツの早送りや巻き戻しなどのコンテン
ツ再生制御機能が装備されているので、コンテンツ配信
・提供側においてせっかく挿入した動画広告を、視聴者
側で勝手に早送りなど視聴をスキップしてしまうことが
でき、露出を保証することができない。動画広告の露出
保証することができる確固たる仕組みは、まだ確立され
ていない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、広告
情報を各視聴者毎に選択的に挿入することでパーソナラ
イズされたコンテンツを、インターネットなどを利用し
てプル配信形式で提供して、視聴者端末側で好適に再生
させることができる、優れたコンテンツ配信システム及
びコンテンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテ
ンツ提供方法、コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生
方法、並びに記憶媒体を提供することにある。
【0018】本発明の更なる目的は、視聴者機器側にお
いてコンテンツを再生するときの広告情報の露出を保証
することができる、優れたコンテンツ配信システム及び
コンテンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテン
ツ提供方法、コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方
法、並びに記憶媒体を提供することにある。
【0019】本発明の更なる目的は、コンテンツの早送
りや巻き戻しなどの再生制御可能が装備された視聴者機
器側において動画像コンテンツを再生するときの動画形
式の広告情報について露出を保証することができる、優
れたコンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法、
コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法、コンテン
ツ再生装置及びコンテンツ再生方法、並びに記憶媒体を
提供することにある。
【0020】本発明の更なる目的は、インターネット上
の動画像ストリーミング配信において、動画広告映像が
視聴者に露出される際には、広告映像のすべて(すなわ
ち最初から最後まで)が必ず表示されることを保証する
ことができる、優れたコンテンツ配信システム及びコン
テンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提
供方法、コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法、
並びに記憶媒体を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、コンテンツを提供するコンテンツ提供者と、コンテ
ンツに付随して広告情報を提供する広告主と、コンテン
ツを視聴する視聴者とからなる情報提供空間において、
視聴者が視聴要求するコンテンツを配信サービスするコ
ンテンツ配信システムコンテンツ配信方法であって、コ
ンテンツは広告情報が挿入された1以上の広告挿入枠を
含んでおり、視聴者端末にコンテンツを送信するコンテ
ンツ送信手段又はステップと、該視聴者端末でコンテン
ツを再生するコンテンツ再生手段又はステップと、該視
聴者端末上で現在再生している位置がコンテンツ中に挿
入された広告情報に相当するか否かを判断する再生位置
検出手段又はステップと、該視聴者端末上で再生制御操
作が印加されたことを検出する制御操作検出手段又はス
テップと、該視聴者端末上で広告情報を再生中に所定の
再生制御操作が印加されたときには、該操作の実行を禁
止又は無効にする操作禁止手段又はステップと、を具備
することを特徴とするコンテンツ配信システム又はコン
テンツ配信方法である。
【0022】但し、ここで言う「システム」とは、複数
の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が
論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュ
ールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
【0023】本発明の第1の側面に係るコンテンツ配信
システム及びコンテンツ配信方法は、例えば、インター
ネット上で動画像などのコンテンツにCMなどの広告情
報を挿入してストリーミング配信するようなコンテンツ
配信サービスに適用することができる。
【0024】そして、視聴者端末上にコンテンツを配信
してその再生を開始した後に、この視聴者端末上で所定
の再生制御操作が印加されたか否かを検出することがで
きる。例えば、該視聴者端末上で広告情報を再生中に所
定の再生制御操作が印加されたときには、該操作の実行
を禁止又は無効にすることができる。
【0025】ここで言う、所定の再生制御操作とは、例
えば、早送り、巻き戻しなどの再生位置の変更を伴う操
作や、倍速再生、スロー再生などの再生速度の変更を伴
う操作、停止、一時停止などの操作などのように、視聴
者が広告情報の視聴を意図的に避けることを可能にする
ような操作を指す。
【0026】したがって、本発明の第1の側面に係るコ
ンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法によれ
ば、現在表示している映像が広告映像であるか否かを判
断し、広告映像の表示中には、早送りや巻き戻しなどの
再生ポジションの変更を伴う操作や、倍速再生やスロー
再生などの再生速度の変更操作、停止、一時停止などの
操作を禁止する。したがって、広告映像が視聴者に露出
される際には、そのすべてが必ず表示されることを保証
できる。
【0027】例えば、配信コンテンツが動画であり、コ
ンテンツに挿入される広告情報も動画映像すなわち動画
広告であるような場合には、静止画のように瞬間的に表
示されるだけではなく、広告映像全体が視聴されなけれ
ば所望の広告効果を得ることができない。本発明の第1
の側面に係るコンテンツ配信システム及びコンテンツ配
信方法によれば、動画広告映像の全体が露出されること
を保証することで、動画広告配信サービスにおいて、広
告主に対して正当な課金を行うことができる。例えば、
動画広告の一部を表示(すなわち視聴者に露出)しただ
けで広告主に広告料を課金するという不公平を防止する
ことができる。
【0028】なお、コンテンツ中の広告挿入枠に挿入さ
れた広告情報は、コンテンツを提供するコンテンツ提供
者と、コンテンツに付随して広告情報を提供する広告主
と、コンテンツを視聴する視聴者とからなる情報提供空
間におけるシステム全体の満足度を基に選択することが
できる。
【0029】また、本発明の第2の側面は、視聴者にコ
ンテンツを提供するコンテンツ提供装置又はコンテンツ
提供方法であって、コンテンツは広告情報が挿入された
1以上の広告挿入枠を含んでおり、視聴者端末にコンテ
ンツを送信するコンテンツ送信手段又はステップと、該
視聴者端末上で現在再生している位置がコンテンツ中に
挿入された広告情報に相当するか否かを判断する再生位
置検出手段又はステップと、該視聴者端末上で再生制御
操作が印加されたことを検出する制御操作検出手段又は
ステップと、該視聴者端末上で広告情報を再生中に所定
の再生制御操作が印加されたときには、該操作の実行を
禁止又は無効にする操作禁止手段又はステップと、を具
備することを特徴とするコンテンツ提供装置又はコンテ
ンツ提供方法である。
【0030】本発明の第2の側面に係るコンテンツ提供
装置又はコンテンツ提供方法は、例えば、インターネッ
ト上で動画像などのコンテンツをストリーミング配信す
るためのサーバとして適用することができる。
【0031】そして、視聴者端末上にコンテンツを配信
してその再生を開始した後に、この視聴者端末上で所定
の再生制御操作が印加されたか否かを検出することがで
きる。例えば、該視聴者端末上で広告情報を再生中に所
定の再生制御操作が印加されたときには、該操作の実行
を禁止又は無効にすることができる。
【0032】ここで言う、所定の再生制御操作とは、例
えば、早送り、巻き戻しなどの再生位置の変更を伴う操
作や、倍速再生、スロー再生などの再生速度の変更を伴
う操作、停止、一時停止などの操作などのように、視聴
者が広告情報の視聴を意図的に避けることを可能にする
ような操作を指す。
【0033】したがって、本発明の第2の側面に係るコ
ンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法によれば、現
在表示している映像が広告映像であるか否かを判断し、
広告映像の表示中には、早送りや巻き戻しなどの再生ポ
ジションの変更を伴う操作や、倍速再生やスロー再生な
どの再生速度の変更操作、停止、一時停止などの操作を
禁止する。したがって、広告映像が視聴者に露出される
際には、そのすべてが必ず表示されることを保証でき
る。
【0034】例えば、配信コンテンツが動画であり、コ
ンテンツに挿入される広告情報も動画映像すなわち動画
広告であるような場合には、静止画のように瞬間的に表
示されるだけではなく、広告映像全体が視聴されなけれ
ば所望の広告効果を得ることができない。本発明の第2
の側面に係るコンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方
法によれば、動画広告映像の全体が露出されることを保
証することで、動画広告配信サービスにおいて、広告主
に対して正当な課金を行うことができる。例えば、動画
広告の一部を表示(すなわち視聴者に露出)しただけで
広告主に広告料を課金するという不公平を防止すること
ができる。
【0035】本発明の第2の側面に係るコンテンツ提供
装置又はコンテンツ提供方法は、さらに、前記操作禁止
手段又はステップにより再生制御操作が無効又は禁止に
された旨のメッセージを該視聴者端末上で表示させるメ
ッセージ表示手段又はステップをさらに備えて、コンテ
ンツを正当に利用する上で広告情報の視聴を避ける行為
が禁止されていることを通知又は教示するようにしても
よい。
【0036】また、本発明の第3の側面は、コンテンツ
を再生するコンテンツ再生装置又はコンテンツ再生方法
であって、コンテンツは広告情報が挿入された1以上の
広告挿入枠を含んでおり、外部装置からコンテンツを受
信するコンテンツ受信手段又はステップと、受信したコ
ンテンツを再生するコンテンツ再生手段又はステップ
と、現在再生している位置がコンテンツ中に挿入された
広告情報に相当するか否かを判断する再生位置検出手段
又はステップと、再生制御操作が印加されたことを検出
する制御操作検出手段又はステップと、広告情報を再生
中に所定の再生制御操作が印加されたときには、該操作
の実行を禁止又は無効にする操作禁止手段又はステップ
と、を具備することを特徴とするコンテンツ再生装置又
はコンテンツ再生方法である。
【0037】本発明の第3の側面に係るコンテンツ再生
装置又はコンテンツ再生方法は、例えば、インターネッ
ト上でストリーミング配信される動画像コンテンツなど
を受信しリアル再生するためのクライアントとして適用
することができる。
【0038】そして、配信コンテンツを受信してその再
生を開始した後に、所定の再生制御操作が印加されたか
否かを検出することができる。例えば、広告情報を再生
中に所定の再生制御操作が印加されたときには、該操作
の実行を禁止又は無効にすることができる。
【0039】ここで言う、所定の再生制御操作とは、例
えば、早送り、巻き戻しなどの再生位置の変更を伴う操
作や、倍速再生、スロー再生などの再生速度の変更を伴
う操作、停止、一時停止などの操作などのように、視聴
者が広告情報の視聴を意図的に避けることを可能にする
ような操作を指す。
【0040】したがって、本発明の第3の側面に係るコ
ンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法によれば、現
在表示している映像が広告映像であるか否かを判断し、
広告映像の表示中には、早送りや巻き戻しなどの再生ポ
ジションの変更を伴う操作や、倍速再生やスロー再生な
どの再生速度の変更操作、停止、一時停止などの操作を
禁止する。したがって、広告映像が視聴者に露出される
際には、そのすべてが必ず表示されることを保証でき
る。
【0041】例えば、配信コンテンツが動画であり、コ
ンテンツに挿入される広告情報も動画映像すなわち動画
広告であるような場合には、静止画のように瞬間的に表
示されるだけではなく、広告映像全体が視聴されなけれ
ば所望の広告効果を得ることができない。本発明の第3
の側面に係るコンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方
法によれば、動画広告映像の全体が露出されることを保
証することで、動画広告配信サービスにおいて、広告主
に対して正当な課金を行うことができる。例えば、動画
広告の一部を表示(すなわち視聴者に露出)しただけで
広告主に広告料を課金するという不公平を防止すること
ができる。
【0042】本発明の第3の側面に係るコンテンツ再生
装置又はコンテンツ再生方法は、さらに、前記操作禁止
手段又はステップにより再生制御操作が無効又は禁止に
された旨のメッセージを表示するメッセージ表示手段又
はステップをさらに備えて、コンテンツを正当に利用す
る上で広告情報の視聴を避ける行為が禁止されているこ
とを通知又は教示するようにしてもよい。
【0043】また、本発明の第4の側面は、コンテンツ
を提供するコンテンツ提供者と、コンテンツに付随して
広告情報を提供する広告主と、コンテンツを視聴する視
聴者とからなる情報提供空間において、視聴者が視聴要
求するコンテンツを配信サービスするコンテンツ配信処
理をコンピュータ・システム上で実行するように記述さ
れたコンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読形
式で物理的に格納した記憶媒体であって、コンテンツは
広告情報が挿入された1以上の広告挿入枠を含んでお
り、前記コンピュータ・ソフトウェアは、視聴者端末に
コンテンツを送信するコンテンツ送信ステップと、該視
聴者端末でコンテンツを再生するコンテンツ再生ステッ
プと、該視聴者端末上で現在再生している位置がコンテ
ンツ中に挿入された広告情報に相当するか否かを判断す
る再生位置検出ステップと、該視聴者端末上で再生制御
操作が印加されたことを検出する制御操作検出ステップ
と、該視聴者端末上で広告情報を再生中に所定の再生制
御操作が印加されたときには、該操作の実行を禁止又は
無効にする操作禁止ステップと、を具備することを特徴
とする記憶媒体である。
【0044】また、本発明の第5の側面は、視聴者にコ
ンテンツを提供するコンテンツ提供処理をコンピュータ
・システム上で実行するように記述されたコンピュータ
・ソフトウェアをコンピュータ可読形式で物理的に格納
した記憶媒体であって、コンテンツは広告情報が挿入さ
れた1以上の広告挿入枠を含んでおり、前記コンピュー
タ・ソフトウェアは、視聴者端末にコンテンツを送信す
るコンテンツ送信ステップと、該視聴者端末上で現在再
生している位置がコンテンツ中に挿入された広告情報に
相当するか否かを判断する再生位置検出ステップと、該
視聴者端末上で再生制御操作が印加されたことを検出す
る制御操作検出ステップと、該視聴者端末上で広告情報
を再生中に所定の再生制御操作が印加されたときには、
該操作の実行を禁止又は無効にする操作禁止ステップ
と、具備することを特徴とする記憶媒体である。
【0045】また、本発明の第6の側面は、コンテンツ
を再生するコンテンツ再生処理をコンピュータ・システ
ム上で実行するように記述されたコンピュータ・ソフト
ウェアをコンピュータ可読形式で物理的に格納した記憶
媒体であって、コンテンツは広告情報が挿入された1以
上の広告挿入枠を含んでおり、前記コンピュータ・ソフ
トウェアは、外部装置からコンテンツを受信するコンテ
ンツ受信ステップと、受信したコンテンツを再生するコ
ンテンツ再生ステップと、現在再生している位置がコン
テンツ中に挿入された広告情報に相当するか否かを判断
する再生位置検出ステップと、再生制御操作が印加され
たことを検出する制御操作検出ステップと、広告情報を
再生中に所定の再生制御操作が印加されたときには、該
操作の実行を禁止又は無効にする操作禁止ステップと、
を具備することを特徴とする記憶媒体である。
【0046】本発明の第4乃至第6の側面に係る各記憶
媒体は、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能
な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ
・ソフトウェアをコンピュータ可読な形式で提供する媒
体である。このような媒体は、例えば、CD(Compact
Disc)やFD(Floppy Disk)、MO(Magneto-Optical
disc)などの着脱自在で可搬性の記憶媒体である。ある
いは、ネットワーク(ネットワークは無線、有線の区別
を問わない)などの伝送媒体などを経由してコンピュー
タ・ソフトウェアを特定のコンピュータ・システムに提
供することも技術的に可能である。
【0047】このような記憶媒体は、コンピュータ・シ
ステム上で所定のコンピュータ・ソフトウェアの機能を
実現するための、コンピュータ・ソフトウェアと記憶媒
体との構造上又は機能上の協働的関係を定義したもので
ある。換言すれば、本発明の第4乃至第6の各側面に係
る記憶媒体を介して所定のコンピュータ・ソフトウェア
をコンピュータ・システムにインストールすることによ
って、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮
され、本発明の第1の側面に係るコンテンツ配信システ
ム及びコンテンツ配信方法、本発明の第2の側面に係る
コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法、又は、本
発明の第3の側面に係るコンテンツ再生装置及びコンテ
ンツ再生方法のそれぞれと同様の作用効果を得ることが
できる。
【0048】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0050】A.システム構成 図1には、本発明の一実施形態に係るコンテンツ/広告
提供システム1の構成を概略的に示している。コンテン
ツ/広告提供システム1上では、ネットワークを介し
て、動画像からなる映像コンテンツなどが、パーソナラ
イズされた広告情報とともに配信サービスされる仕組み
が提供される。ここで言うネットワークは、例えば、イ
ンターネットのような広域ネットワークであり、TCP
/IP(Transmission Control Protocol/Internet Pro
tocol)などの所定の通信プロトコルに従って機器間を
相互接続させることができる。
【0051】同図に示すように、このコンテンツ/広告
提供システム1は、映像コンテンツなどのコンテンツを
提供すなわち配信サービスするコンテンツ提供者が運営
するコンテンツ・サーバ10と、広告主によって運営さ
れ、配信コンテンツに挿入すべき広告情報を蓄積し提供
する広告サーバ20と、配信サービスされるコンテンツ
を視聴する視聴者が所持する視聴者端末30と、配信コ
ンテンツに挿入すべき広告情報を選択してパーソナライ
ズ広告選択サービスを行う広告選択事業者が運営する広
告選択サーバ40とで構成される。コンテンツ/広告提
供システム1を構成するコンテンツ提供者、広告主、視
聴者、並びに、広告選択事業者のことを、以下では「プ
レイヤ」とも呼ぶ。
【0052】各サーバ・マシン10,20,40は、例
えば、ワークステーション(WS)やパーソナル・コン
ピュータ(PC)上で所定のサーバ・アプリケーション
を起動するという形態によって実装することができる。
また、視聴者端末30は、例えば、パーソナル・コンピ
ュータ上でWebブラウザなどのクライアント・アプリ
ケーションを起動するという形式によって実装すること
ができる。
【0053】これらサーバ及びクライアントなどの各マ
シンは、Ethernetなどの物理的な接続手段を用
いて、インターネットなどのTCP/IPネットワーク
に接続されている。そして、各マシンどうしは、所定の
認証処理を経て安全に相互接続されている。
【0054】視聴者端末30は、ネットワークを介して
コンテンツ・サーバ10と接続されている。したがっ
て、視聴者は、視聴者端末30を操作することにより、
コンテンツ・サーバ10が提供する動画像などのコンテ
ンツを指定することができる。コンテンツ・サーバ10
がRealServerなどのストリーミング配信技術
を実装し、且つ、視聴者端末30上でRealPlay
erなどの動画再生ソフトウェアをインストールしてお
くことで、視聴者は要求したコンテンツをリアルタイム
で視聴することができる。
【0055】また、コンテンツ・サーバ10は、同様に
ネットワーク経由で、広告サーバ20や選択サーバ40
と接続されており、視聴者から要求された配信コンテン
ツに挿入すべき広告情報の要求、すなわち広告選択要求
を発行することができる。そして、広告選択サーバ40
から選択・返信された広告情報を広告サーバ20から取
得して、これをコンテンツ中に挿入することで、当該広
告を視聴者端末30上で露出させることができる。
【0056】さらに、本実施形態に係るコンテンツ・サ
ーバ10は、視聴者端末30上での広告情報の露出を検
出する機能を備え、広告露出時には、広告選択サーバ4
0に広告視聴ログを送信するようになっている。例え
ば、コンテンツ・サーバ10上に広告選択要求や広告露
出ログ送信などの拡張機能を実現するためのプラグイン
・ソフトウェアをインストールしておけばよい。
【0057】広告選択サーバ40は、視聴者プロファイ
ル、広告属性、コンテンツ属性などの各種データベース
とネットワークを介して接続されている。そして、広告
選択サーバ40は、コンテンツ・サーバ10からの広告
選択要求を受理すると、要求内容とデータベースの内容
に応じて、コンテンツとともに露出すべき広告情報を選
択して、その選択結果を応答として返信する。また、広
告選択サーバ40は、コンテンツ・サーバ10から広告
露出ログを受理すると、これを広告視聴履歴としてデー
タベースに保存する機能を持つ。
【0058】広告選択サーバ40は、アプリケーション
・サーバである"Weblogic Server"が動作するワークス
テーションやパーソナル・コンピュータを用いて構成さ
れる。広告選択要求の処理や広告露出ログの保存を行う
ソフトウェアは、例えばJavaプログラムによって記
述することができる。
【0059】また、視聴者情報(趣味嗜好、年齢、住所
など)、広告属性(視聴者のターゲティング)、コンテ
ンツ属性(優先広告の情報など)、広告視聴履歴などを
蓄積する各データベースは、例えば、リレーショナル・
データベース(RDB)・システムであるOracle
が動作するワークステーション又はパーソナル・コンピ
ュータを用いて構成することができる。
【0060】ここで、図1に示したサーバ10,20,
40やクライアントなどのホスト端末として使用可能な
コンピュータ・システムの構成について説明する。図2
には、この種のコンピュータ・システム100のハード
ウェア構成例を模式的に示している。
【0061】システム100のメイン・コントローラで
あるCPU(Central Processing Unit)111は、オ
ペレーティング・システムOSの制御下で、各種のアプ
リケーションを実行するようになっている。例えば、コ
ンテンツ提供用のサーバ・アプリケーション、広告情報
提供用のサーバ・アプリケーション、各コンテンツに挿
入する広告情報を選択する広告選択用のサーバ・アプリ
ケーションや、コンテンツ視聴用のクライアント・アプ
リケーションがCPU111により実行されることで、
システム100は、各サーバ10,20,40、あるい
は視聴者端末30として稼働する。
【0062】図示の通り、CPU111は、バス117
によって他の機器類(後述)と相互接続されている。バ
ス117上の各機器にはそれぞれ固有のメモリ・アドレ
ス又はI/Oアドレスが付与されており、CPU111
はこれらアドレスによって機器アクセスが可能となって
いる。バス117の一例はPCI(Peripheral Compone
nt Interconnect)バスである。
【0063】メモリ112は、プロセッサ111におい
て実行されるプログラム・コードを格納したり、実行中
の作業データを一時保管するために使用される記憶装置
である。同図に示すメモリ112は、不揮発及び揮発メ
モリ双方を含むものと理解されたい。
【0064】ディスプレイ・コントローラ113は、プ
ロセッサ111が発行する描画命令を実際に処理するた
めの専用コントローラであり、例えばSVGA(Super
Video Graphic Array)又はXGA(eXtended Graphic
Array)相当のビットマップ描画機能をサポートする。
ディスプレイ・コントローラ113において処理された
描画データは、例えばフレーム・バッファ(図示しな
い)に一旦書き込まれた後、表示装置121に画面出力
される。表示装置121は、例えば、CRT(Cathode
Ray Tube)ディスプレイや、液晶表示ディスプレイ(Li
quid Crystal Display)などである。
【0065】入力機器インターフェース114は、キー
ボード122やマウス123などのユーザ入力機器をシ
ステム100に接続するための装置である。後述するよ
うに、コンテンツ提供サーバ10、広告提供サーバ2
0、視聴者端末30上では、それぞれコンテンツ用、広
告情報用、視聴者用の属性情報や広告選択に関する要求
条件(OPTINOUT情報)の各項目を入力しなけれ
ばならない。コンピュータ・システム100上では、キ
ーボード122及びマウス123を用いてこれら項目の
設定内容を入力することができる。
【0066】ネットワーク・インターフェース115
は、Ethernetなどの所定の通信プロトコルに従
って、システム100をLAN(Local Area Network)
などのネットワークに接続することができる。ネットワ
ーク・インターフェース115は、一般に、LANアダ
プタ・カードという形態で提供され、マザーボード(図
示しない)上のPCIバス・スロットの装着して用いら
れる。但し、ネットワーク・インターフェースではな
く、モデム(図示しない)経由で外部ネットワークに接
続することもできる。
【0067】LAN上では、複数のホスト(コンピュー
タ)がトランスペアレントな状態で接続され、分散コン
ピューティング環境が構築されている。また、ホストの
一部はルータとして稼動し、さらに他のLANやインタ
ーネットなどの外部ネットワークに接続されている。イ
ンターネット上では、ソフトウェア・プログラムやデー
タ・コンテンツなどの配信が行われる。
【0068】本実施形態では、コンテンツやコンテンツ
に挿入する広告情報がネットワーク経由で配信されてい
るものとする。例えば、コンテンツ・サーバ10は、視
聴者端末に対して、動画像などのコンテンツをネットワ
ーク経由でストリーミング配信する。
【0069】また、コンテンツ、広告情報、並びに視聴
者に設定された属性情報や広告選択のための要求条件
(OPTINOUT情報)は、ネットワーク経由でシス
テム間を移動することができる。したがって、広告選択
サーバ40として稼動するコンピュータ・システム上で
は、それぞれのコンテンツ、広告情報、並びに視聴者に
設定された属性情報や広告選択のための要求条件(OP
TINOUT情報)をデータベース登録しておき、ある
視聴者が要求したコンテンツに挿入すべき広告情報をこ
れらデータベースに基づいてマッチング処理して、コン
テンツ/広告提供システム1全体の利益が最大となる広
告情報を選択することができる(後述)。また、広告選
択サーバ40は、広告情報の選択結果を、ネットワーク
経由でコンテンツ・サーバ10や広告サーバ20などの
他のホスト端末に通知することができる。
【0070】外部機器インターフェース116は、ハー
ド・ディスク・ドライブ(HDD)124やメディア・ド
ライブ125などの外部装置をシステム100に接続す
るための装置である。外部機器インターフェース116
は、例えば、IDE(Integrated Drive Electronics)
やSCSI(Small Computer System Interface)など
のインターフェース規格に準拠する。
【0071】HDD124は、記憶担体としての磁気デ
ィスクを固定的に搭載した外部記憶装置であり(周
知)、記憶容量やデータ転送速度などの点で他の外部記
憶装置よりも優れている。ソフトウェア・プログラムを
実行可能な状態でHDD126上に置くことをプログラ
ムのシステムへの「インストール」と呼ぶ。通常、HD
D124には、CPU111が実行すべきオペレーティ
ング・システムのプログラム・コードや、アプリケーショ
ン・プログラム、デバイス・ドライバなどが不揮発的に格
納されている。
【0072】例えば、本実施形態に係るコンテンツ・サ
ーバ用アプリケーションや、広告サーバ用アプリケーシ
ョン、広告選択サーバ用アプリケーション、視聴者端末
用クライアント・アプリケーションなどは、HDD12
4上にインストールされる。また、それぞれのコンテン
ツや広告情報、視聴者において設定された属性情報や広
告選択のための要求条件(OPTINOUT情報)も、
HDD124上に蓄積しておくことができる。また、広
告選択サーバ40においては、各広告情報を視聴者に露
出させた広告露出ログを広告視聴履歴としてHDD12
4上で記録しておくことができる。
【0073】また、メディア・ドライブ125は、CD
(Compact Disc)やMO(Magneto-Optical disc)、D
VD(Digital Versatile Disc)などの可搬型メディア
を装填して、データ記録面にアクセスするための装置で
ある。可搬型メディアは、主として、ソフトウェア・プ
ログラムやデータ・ファイルなどをコンピュータ可読形
式のデータとしてバックアップすることや、これらをシ
ステム間で移動(販売・流通・配布を含む)する目的で使
用される。
【0074】例えば、本実施形態に係るコンテンツ・サ
ーバ用アプリケーションや、広告サーバ用アプリケーシ
ョン、広告選択サーバ用アプリケーション、視聴者端末
用クライアント・アプリケーションなどを、これら可搬
型メディアを利用して流通・配布することができる。ま
た、それぞれのコンテンツや広告情報、視聴者において
設定された属性情報や広告選択のための要求条件(OP
TINOUT情報)も、これら可搬型メディアを利用し
て流通・配布することができる。勿論、各視聴者毎に広
告情報がパーソナライズされた動画像コンテンツも、コ
ンテンツ・サーバ10からストリーミング配信するので
はなく、この種の可搬型メディアに格納してシステム間
を移動させることができる。
【0075】なお、図2に示すようなコンピュータ・シ
ステム500の一例は、米IBM社のパーソナル・コン
ピュータPC/AT(Personal Computer/Advanced Tec
hnology)の互換機又は後継機である。勿論、他のアー
キテクチャを備えた計算機システムを本実施形態に係る
ホスト端末に適用することも可能である。
【0076】B.パーソナライズされたコンテンツの配
信サービス 図1に示したようなコンテンツ/広告提供システム1に
おいては、以下に示す手順により、視聴者端末30に広
告付きコンテンツが提供される。
【0077】(1)視聴者端末30がコンテンツ・サー
バ10に視聴要求を行う。 (2)コンテンツ・サーバ10は、広告選択サーバ40
に、要求されたコンテンツに挿入すべき広告情報の選択
要求を行う。 (3)広告選択サーバ40は、視聴者プロファイル、広
告属性、コンテンツ属性などをのマッチング結果に基づ
いて(後述)、最適な広告情報を選択して、要求元のコ
ンテンツ・サーバ10に通知する。 (4)コンテンツ・サーバ10は、広告サーバ20か
ら、最適広告情報を取得する。 (5)コンテンツ・サーバ10は、視聴者端末30から
指定されたコンテンツに最適広告情報を組み込んで、S
MIL(Synchronized Multimedia Integrated Languag
e)形式データとして、視聴者端末30にコンテンツ配
信する。 (6)視聴者端末30上で、指定された動画像コンテン
ツがリアル再生される。
【0078】ここで、SMIL(Synchronized Multime
dia Integrated Language)とは、W3Cで仕様策定さ
れた、独立したマルチメディア・オブジェクトを同期的
に表示するための統合化技術のことである。SMILフ
ォーマットによれば、オーディオやビデオのマルチメデ
ィア・プレゼンテーションにおける時間的な振るまい、
画面上のプレゼンテーションのレイアウトなどの記述を
行うことができる。
【0079】C.広告選択サーバによる広告選択 広告選択サーバ40は、視聴者がコンテンツを選択した
際に、視聴者、コンテンツ提供者、広告主、さらには広
告選択事業者の4者それぞれの利害関係を調整して、広
告サーバ20上に登録されている広告情報群の中から、
適切な広告を選び出すことができる。より具体的には、
視聴者、コンテンツ、広告情報の各プレイヤがそれぞれ
持つ属性情報と他者への要求条件とを比較照合してコス
ト計算することによって、3者の利益を総合的に勘案し
て、特定の個人の利益に偏らず、コンテンツ/広告提供
システム1全体の利益が最大となるような広告情報を選
択する。
【0080】本実施形態では、コンテンツ、広告情報、
視聴者の各プレイヤはそれぞれ、自分の属性情報と、広
告選択に関する指針若しくは要求条件を記述した選択指
針(OPTINOUT情報)のうち一方又は双方を備え
ている。
【0081】属性情報やOPTINOUT情報は、複数
の項目で構成される。広告選択サーバ40は、一方のプ
レイヤの属性情報と他方のプレイヤのOPTINOUT
データ間で同一項目を比較して、その一致度によりプレ
イヤどうしの広告選択に関するマッチングを行い、各マ
ッチング結果を総合的に判断することによって、コンテ
ンツとともに使用すべき広告情報の候補(候補広告)を
選択する。
【0082】属性情報は、コンテンツ、広告、視聴者そ
れぞれの属性を表すデータである。属性情報は、複数の
項目で構成され(後述)、各項目との一致度合いを0〜
1.0の点数で表す。性別などのように幅を持てない属
性データの項目に関しては、一致した場合は点数1を、
一致しない場合は点数0を与えるものとする。
【0083】OPTINOUTデータは、ある広告に対
する選択指針又は要求条件を示すデータである。その選
択指針を示すために、OPTINOUTデータは、マス
タ・データとして用意される複数の項目で構成され、限
定、優先、禁止、点数という4種類のタイプのうち1つ
を用いて各項目の属性値を与えるようになっている。点
数タイプに従ってOPTINOUTデータを表す場合に
は、OPTINOUTデータを構成する各項目に−1.
0〜1.0の値を指定する。
【0084】広告選択サーバ40では、属性情報とOP
TINOUTデータとのマッチング結果に基づいて広告
情報を選択するようになっている。本実施形態に係るコ
ンテンツ/広告提供システム1では、マッチングは、以
下の4種類に大きく分類される(図3を参照のこと)。
【0085】マッチング1(M1):広告属性とコンテ
ンツOPTINOUTデータの比較 マッチング2(M2):コンテンツ属性と広告OPTI
NOUTデータの比較 マッチング3(M3):視聴者属性及び視聴者OPTI
NOUTと広告OPTINOUTデータの比較 マッチング4(M4):広告属性と視聴者OPTINO
UTデータの比較
【0086】また、図3に示すように、マッチング3の
一部において、広告のOPTINOUT情報と視聴者の
OPTINOUT情報の比較を行っているが、処理上で
は、視聴者のOPTINOUT情報を視聴者属性の一部
として考えることとなる。
【0087】これら4種類のマッチングから、各マッチ
ングにおけるコスト配列が生成され、これに広告選択事
業者のポリシー、すなわち各マッチングに割り振られた
重み因子を合わせ込むことにより(下式を参照のこ
と)、候補広告の最終的なコスト配列が生成される。
【0088】
【数1】 Cost=a×M1+b×M2+c×M3+d×M4 (但し、a+b+c+d=1)
【0089】勿論、広告選択サーバ40は、広告情報を
選択した回数(若しくは視聴者に露出した回数)に応じ
て、該当する広告主に対する広告料を算出し、さらに課
金処理を行うようにしてもよい。
【0090】D.広告の露出保証 コンテンツ提供事業は、配信コンテンツに広告情報を挿
入して広告効果を上げることの見返りとして広告主から
得られる広告料(又はスポンサ料)を主な事業収益とす
る。一般に、広告主は、自分の広告情報が使用された回
数に応じて算出される広告料が課金される。したがっ
て、広告主が広告料相当の受けるべき利益を確保し、コ
ンテンツ提供事業を発展させるためには、広告の露出を
保証する仕組みが必要である。
【0091】ところが、図1に示したような動画配信シ
ステムにおいては、一般に、コンテンツの早送りや巻き
戻しなどのコンテンツ再生制御機能が装備されているの
で、コンテンツ配信・提供側においてせっかく挿入した
動画広告を、視聴者側で勝手に早送りなど視聴をスキッ
プしてしまうことができ、広告の充分な露出を保証する
ことができない。
【0092】そこで、本実施形態では、広告の再生期間
中に、早送り・巻き戻しなどのコンテンツ再生ポジショ
ンを変更するような操作、あるいは、倍速再生・スロー
再生などのコンテンツ再生速度を変更するような操作、
あるいは、停止操作などの広告を飛ばすことができる処
理を禁止又は無効にすることにより、広告の露出を保証
するようにした。但し、広告露出の定義は配信サービス
や広告主の意向に応じて異なるため、それぞれの露出の
定義に準じて各操作の有効・無効を決めればよい。これ
により、柔軟な露出保証を実現することができる。以下
では、広告露出保証のための具体的な手段について挙げ
ておく。
【0093】(1)早送り・巻き戻しなどの再生ポジシ
ョンを変更するような操作の禁止又は無効化 広告を実際に視聴せずに、その次又は前のコンテンツ映
像(動画像クリップ)へ移動することを禁止する。
【0094】(2)倍速再生・スロー再生などの再生速
度を変更する操作の禁止又は無効化広告を実際に視聴せ
ずに、倍速再生などの操作により早送りすることを禁止
する。スロー再生は、広告露出の定義によっては有効に
してもよい。
【0095】(3)停止・一時停止などの操作の禁止又
は無効化 広告の最後まで視聴せずに終了することを禁止する。一
時停止は、広告露出の定義によっては有効にしてもよ
い。
【0096】図4には、ストリーミング配信されたコン
テンツを再生する視聴者端末30上での広告露出を保証
するための処理手順をフローチャートの形式で示してい
る。但し、このフローチャートでは、早送りを例にとっ
て説明しているが、早送り以外の操作(上述)において
も同様に動作することが可能である。以下、このフロー
チャートを参照しながら、コンテンツ再生時における広
告露出保証機能について説明する。
【0097】まず、視聴者は、自分の視聴者端末30を
操作して、ネットワーク経由でコンテンツ・サーバ10
にアクセスして、視聴したいコンテンツを選択し、視聴
要求を送信する(ステップS1)。
【0098】視聴者端末30からのコンテンツ視聴要求
に応答して、コンテンツ・サーバ10は、選択されたコ
ンテンツを視聴者端末30にストリーミング配信する
(ステップS2)。但し、コンテンツ・サーバ10から
配信されるコンテンツ中の広告挿入枠(スロット)に
は、広告選択サーバ40によって選択された幾つかの広
告情報が既に含まれているものとする。
【0099】そして、配信コンテンツを受信した視聴者
端末30上では、コンテンツの再生を開始する(ステッ
プS3)。
【0100】そして、再生処理が進行して、コンテンツ
が終端に達した際には、もはや広告露出を保証する処理
は不要となるので、本処理ルーチン全体を終了する(ス
テップS4)。
【0101】他方、コンテンツ再生が終了する前に、視
聴者が、視聴者端末30を操作して、早送りなどのよう
にコンテンツ再生を飛ばすような処理を実行しようとし
た場合には(ステップS5)、さらに、現在広告情報を
再生中であるか否かをチェックする(ステップS6)。
【0102】もし、現在広告情報を再生中であるなら
ば、視聴者から指示されたコンテンツ再生を飛ばすよう
な処理を実行しない(すなわち、かかる操作を禁止又は
無効にする)(ステップS7)
【0103】他方、コンテンツ映像を再生中であったな
ら、視聴者から指示されたコンテンツ再生を飛ばすよう
な処理(早送りなど)を実行する(ステップS8)。
【0104】E.広告の露出保証のための具体的な実装
既に述べたように、視聴者端末30には、Webブラウ
ザと動画像リアル再生ソフトウェア(RealPlay
er)が動作するパーソナル・コンピュータ(PC)を
使用している。
【0105】また、コンテンツ・サーバ10には動画コ
ンテンツと動画広告の配信機能を有する動画像ストリー
ミング配信ソフトウェア(RealServer)が動
作するワークステーション(WS)又はパーソナル・コ
ンピュータ(PC)を使用している。
【0106】また、コンテンツ・サーバ10は、動画コ
ンテンツと広告コンテンツを組み合わせて配信するため
に、SMIL(Synchronized Multimedia Integrated L
anguage)を使用する。
【0107】(1)第1の具体例 広告の露出保証を行うための実装形態の一例として、視
聴者端末30上に、早送りなどのコンテンツ再生位置を
スキップするような再生制御処理を禁止又は無効にする
ためのソフトウェア(RealPlayer プラグイ
ン・ソフトウェア)をインストールしておき、視聴者端
末30上で広告露出保証の処理を行うという手段を考え
ることができる。
【0108】例えば、コンテンツ・サーバ10は、SM
ILの各動画クリップ(動画コンテンツや動画広告)の
情報として、各動画クリップが広告であるか広告でない
かの情報を付与する。そして、視聴者端末30上のRe
alPlayerプラグイン・ソフトウェアは、このよ
うな情報を基に、現在再生中の動画クリップが広告映像
であるかそうでないかの判断を行うようにすればよい。
【0109】また、コンテンツに挿入された広告情報を
再生中に、視聴者が早送りなどのコンテンツ再生位置を
スキップするような操作を視聴者が行った場合、視聴者
端末30の画面上にポップアップ・ウィンドウでメッセ
ージを表示するようにしてもよい。
【0110】図5には、視聴者端末30上で広告露出保
証の制御を行うための処理手順をフローチャートの形式
で示している。以下、このフローチャートを参照しなが
ら、視聴者端末30上で広告露出保証処理について説明
する。
【0111】まず、視聴者は、視聴者端末30上で稼働
するWebブラウザを使用して、コンテンツ・サーバ1
0のサイトにアクセスし、さらに、そのサイトで提供さ
れているコンテンツ一覧の中から所望の動画像コンテン
ツを選択する(ステップS11)。この結果、視聴者端
末30からコンテンツ・サーバ10に対し、視聴要求が
送信される。
【0112】視聴者端末30からのコンテンツ視聴要求
に応答して、コンテンツ・サーバ10は、選択されたコ
ンテンツと広告を含んだSMILファイルを視聴者端末
30へストリーミング配信する(ステップS12)。但
し、配信コンテンツ中の広告挿入枠(スロット)には、
広告選択サーバ40によって選択された幾つかの広告情
報が既に含まれているものとする。また、コンテンツ・
サーバ10は、SMILファイルには、各動画クリップ
が広告であるかないかの情報を付与する。
【0113】そして、ストリーミング配信されたコンテ
ンツを受信した視聴者端末30上では、動画再生ソフト
ウェア(RealPlayer)が起動されて、SMI
Lの記述に従って動画クリップの再生を開始する(ステ
ップS13)。
【0114】コンテンツ・サーバ10からの配信コンテ
ンツは、複数の動画クリップが時系列的に配列して構成
される。1つの動画クリップ再生が終了した場合は、次
の動画クリップの再生を始める(ステップS14→S1
8→S13)。また、最後の動画クリップだった場合に
は、コンテンツ全体の再生完了を意味するので、本処理
ルーチン全体を終了する(ステップS18)。
【0115】ここで、動画クリップを再生中に、視聴者
が視聴者端末30を操作して、制御ボタンが付勢された
場合には、判断ブロックS15の分岐Yesから後続の
ステップS16に進む。他方、特に制御ボタンが押され
ない場合は、ステップS14に復帰して、動画クリップ
の再生処理を繰り返す。
【0116】ステップS16では、現在再生中の動画ク
リップが広告であるかどうかの判断を行う。例えば、現
在再生中のSMILの動画クリップ情報を確認して(前
述)、広告かどうかの判断を行うことができる。
【0117】コンテンツを再生していた場合には、指示
された制御を実行する。すなわち、指示された制御が停
止制御の場合には(ステップS19)、本処理ルーチン
全体を終了する。
【0118】また、指示された制御を実行した結果(ス
テップS20)、新しい映像クリップへの移動が伴う場
合には(ステップS21)、現在の映像クリップの再生
を終了して(ステップS22)、ステップS13に復帰
して、新しい映像クリップの再生を始める。
【0119】また、指示された制御を実行した結果(ス
テップS20)、新しい映像クリップへの移動が伴わな
い場合には(ステップS21)、ステップS14に復帰
して、現在の映像クリップの再生を続ける。
【0120】他方、広告を再生していた場合には、指示
された制御が無効であること(又は無視されたこと)を
表すエラー・メッセージをポップアップ・ウィンドウで
表示して、ユーザにその旨を通知する(ステップS1
9)。そして、指示された制御を実行せずにステップS
14へ戻り、広告の再生を継続する。
【0121】(2)第2の具体例 広告の露出保証を行うための実装形態の他の例として、
コンテンツ・サーバ10上に、早送りなどのコンテンツ
再生位置をスキップするような再生制御処理を禁止又は
無効にするためのソフトウェア(RealServer
プラグイン・ソフトウェア)をインストールしてお
き、視聴者端末30上における広告の露出保証の処理を
コンテンツ・サーバ10側から行うという手段を考える
ことができる。
【0122】コンテンツ・サーバ10は、動画コンテン
ツと広告コンテンツを組み合わせて配信するために、S
MILを使用する。また、広告情報を再生中に、視聴者
が早送り等の制御を行った場合には、ポップアップ・ウ
ィンドウでメッセージを表示するようにする。
【0123】コンテンツ・サーバ10が提供する動画像
コンテンツは、複数の映像クリップの時系列的な配列に
よって構成される。映像クリップの一部はCMなどの広
告情報である。この実施形態では、コンテンツ・サーバ
10は、視聴者端末30側からのコンテンツ(コンテン
ツと広告の全てを含む)の再生要求と、SMILで記述
される各映像クリップの再生要求を処理することによっ
て、広告露出を保証する。
【0124】図6には、コンテンツ再生要求に対してコ
ンテンツ・サーバ10が行う処理手順をフローチャート
の形式で示している。また、図7には、各映像クリップ
の再生要求に対してコンテンツ・サーバ10が行う処理
手順をフローチャートの形式で示している。以下、図6
並びに図7に示すフローチャートを参照しながら、コン
テンツ・サーバ10の主導により行われる広告露出保証
の処理について説明する。
【0125】コンテンツ・サーバ10は、視聴者端末3
0から、コンテンツの再生要求が届くのを待つ(ステッ
プS31)。
【0126】そして、再生要求が届いた場合、広告を含
むSMILコンテンツを視聴者端末30に配信する(ス
テップS32)。
【0127】また、コンテンツ・サーバ10は、視聴者
端末30から映像クリップの再生要求が届くのを待つ
(ステップS41)。
【0128】再生要求が届いた場合、コンテンツ・サー
バ10は、要求された映像クリップのストリーミング配
信を開始する(ステップS42)。
【0129】映像クリップの再生が終了したら(ステッ
プS43)、コンテンツ・サーバ10は、本処理ルーチ
ン全体を終了する。ここでは、次のクリップの再生要求
は、別途視聴者端末30から行われるものとする。
【0130】ここで、視聴者端末30側から制御要求が
届いた場合には、判断ブロックS44の分岐Yesから
後続のステップS45に進む。他方、制御要求がない場
合には、ステップS43に復帰して映像クリップの配信
を繰り返す。
【0131】ステップS45では、現在、広告に関する
映像クリップを再生中か否かを判別する。そして、現在
配信中の映像クリップが広告の場合には、視聴者端末3
0へエラー・メッセージを表示する(ステップS4
6)。そして、指示された制御を行わずに、ステップS
43へ戻って、映像クリップのストリーミング配信を続
行する。
【0132】他方、現在配信中の映像クリップが広告で
なかった場合には(ステップS45)、視聴者端末30
側から指示された制御を忠実に実行する。すなわち、指
示された制御が終了である場合(ステップS47)、当
該映像クリップのストリーミング配信を終了するととも
に、本処理ルーチン全体を終了する。
【0133】また、視聴者端末30側から指示された制
御を実行した結果として(ステップS48)、新しい映
像クリップへの移動が伴う場合には(ステップS4
9)、現在配信中の映像クリップの配信を終了する。但
し、新しい映像クリップの再生要求は、別途、視聴者端
末30によって行われるものとする。
【0134】また、指示された制御を実行した結果、新
しい映像クリップへの移動が伴わない場合には(ステッ
プS49)、前述のステップS43へ戻って、当該映像
クリップのストリーミング配信を続行する。
【0135】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。
【0136】本明細書では、視聴者はインターネットで
の映像コンテンツの提供サービスをパーソナル・コンピ
ュータ上で利用することを想定して説明したが、本発明
の要旨はこれに限定されず、例えば、携帯電話やPDA
(Personal Digital Assistant)などのモバイル端末、
あるいは双方向サービスを行っているデジタルTVの端
末向けサービスにも本発明に係るコンテンツ提供並びに
再生手法を適用することができる。
【0137】また、DVD(Digital Versatile Disc)
などのパッケージ型コンテンツであっても、CM映像だ
けをインターネットなどの他の配信・配布手段から提供
されるようなサービスにおいても、本発明に係るコンテ
ンツ提供並びに再生手法を適用することができる。勿
論、この場合は、DVD自体は無償又は廉価で配布され
ることが期待される。
【0138】本明細書では、視聴者端末30側での実装
方法として、プラグイン・ソフトウェアである"Rea
lPlayer"を使用した実施形態について記述した
が、プラグイン・ソフトウェアを使用せずにスクリプト
言語で動画像のリアル再生を実現することも可能であ
る。具体例としては、"VB Script"と"Acti
veX"を用いて、本実施形態で記述したプラグイン・
ソフトウェアと同等の機能を実装することができる。
【0139】現在再生中の映像が広告であるかどうかを
判断する方法として、本実施形態では、視聴者端末30
上でSMILコンテンツ中のクリップ情報を用いたが、
この情報は別の手段で提供することも考えられる。ま
た、配信コンテンツ全体の中で15分15秒から17分
0秒の間は広告である、などの情報をクライアントに渡
すのも1つの手段である。要は、現在再生中の映像が広
告であるかどうかを判断するための情報が、コンテンツ
・サーバ10から視聴者端末30に渡することができれ
ば、その具体的な手段は特に限定されない。勿論、コン
テンツ・サーバ10側で露出保証機能を実装する場合に
は、かかる情報を渡す必要はない。
【0140】上述した本実施形態では、動画広告映像の
再生中に早送りなどの再生制御ボタンを押した際、エラ
ー・メッセージが表示されるが、必ずしも同じ動作やユ
ーザ・フィードバックを行う必要はない。例えば、制御
ボタンを押しても何も反応しない、という実装形態も考
えられる。あるいは、動画広告映像の再生中には早送り
などの再生制御ボタン自体を無効化すること(例えば、
画面上にボタンを表示をしない、ボタンを半透明又は反
転表示にする、など)も具体的な手段の1つである。
【0141】本明細書では、広告映像の露出保証を中心
に記述したが、広告の露出保証だけでなく、同じ技術を
コンテンツ自身に適応すること(すなわち配信したコン
テンツの露出保証)も、勿論可能である。
【0142】また、本発明に係るコンテンツ提供手法並
びにコンテンツ再生手法を、映像配信だけではなく、音
楽配信などのコンテンツにも利用できる。
【0143】また、本発明の一実施形態として、"Re
alServer"及び"RealPlayer"を動画
配信プラットフォームとして使用したが、本発明の要旨
はこれに限定されず、その他の動画配信プラットフォー
ムを利用した場合であっても、本発明を実装することは
可能である。
【0144】また、本実施形態では、動画像コンテンツ
の配信のためにSMILを使用したが、SMIL以外の
ストリーム同期機構を用いても、同様に、本発明を実現
することが可能である。
【0145】要するに、例示という形態で本発明を開示
してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。
本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許
請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0146】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
視聴者機器側においてコンテンツを再生するときの広告
情報の露出を保証することができる、優れたコンテンツ
配信システム及びコンテンツ配信方法、コンテンツ提供
装置及びコンテンツ提供方法、コンテンツ再生装置及び
コンテンツ再生方法、並びに記憶媒体を提供することが
できる。
【0147】また、本発明によれば、コンテンツの早送
りや巻き戻しなどの再生制御可能が装備された視聴者機
器側において動画像コンテンツを再生するときの動画形
式の広告情報について露出を保証することができる、優
れたコンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法、
コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法、コンテン
ツ再生装置及びコンテンツ再生方法、並びに記憶媒体を
提供することができる。
【0148】また、本発明によれば、インターネット上
の動画像ストリーミング配信において、動画広告映像が
視聴者に露出される際には、広告映像のすべて(すなわ
ち最初から最後まで)が必ず表示されることを保証する
ことができる、優れたコンテンツ配信システム及びコン
テンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提
供方法、コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法、
並びに記憶媒体を提供することができる。
【0149】すなわち、本発明によれば、動画広告映像
の全体が露出されることを保証することで、動画広告配
信サービスにおいて、広告主に対して正当な課金を行う
ことができる(動画広告の一部を表示(すなわち視聴者
に露出)しただけで広告主に広告料を課金することを防
止することができる)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ/広告提
供システム1の構成を概略的に示した図である。
【図2】サーバ又はクライアントとして利用可能なコン
ピュータ・システムの構成を模式的に示した図である。
【図3】広告選択サーバ40において各プレイヤ間のマ
ッチングを行う仕組みを説明するための図である。
【図4】ストリーミング配信されたコンテンツを再生す
る視聴者端末30上での広告露出を保証するための処理
手順を示したフローチャートである。
【図5】視聴者端末30上で広告露出保証の制御を行う
ための処理手順を示したフローチャートである。
【図6】コンテンツ再生要求に対してコンテンツ・サー
バ10が行う処理手順を示したフローチャートである。
【図7】各映像クリップの再生要求に対してコンテンツ
・サーバ10が行う処理手順を示したフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1…コンテンツ/広告提供システム 10…コンテンツ提供サーバ 20…広告サーバ 30…視聴者端末 40…広告選択サーバ 100…コンピュータ・システム 111…CPU 112…メモリ 113…ディスプレイ・コントローラ 114…入力機器インターフェース 115…ネットワーク・インターフェース 116…外部機器インターフェース 117…バス 121…ディスプレイ 122…キーボード 123…マウス 124…HDD 125…メディア・ドライブ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/173 640 H04N 7/173 640Z

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンテンツを提供するコンテンツ提供者
    と、コンテンツに付随して広告情報を提供する広告主
    と、コンテンツを視聴する視聴者とからなる情報提供空
    間において、視聴者が視聴要求するコンテンツを配信サ
    ービスするコンテンツ配信システムであって、コンテン
    ツは広告情報が挿入された1以上の広告挿入枠を含んで
    おり、 視聴者端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段
    と、 該視聴者端末でコンテンツを再生するコンテンツ再生手
    段と、 該視聴者端末上で現在再生している位置がコンテンツ中
    に挿入された広告情報に相当するか否かを判断する再生
    位置検出手段と、 該視聴者端末上で再生制御操作が印加されたことを検出
    する制御操作検出手段と、 該視聴者端末上で広告情報を再生中に所定の再生制御操
    作が印加されたときには、該操作の実行を禁止又は無効
    にする操作禁止手段と、を具備することを特徴とするコ
    ンテンツ配信システム。
  2. 【請求項2】コンテンツ中の広告挿入枠に挿入された広
    告情報は、コンテンツを提供するコンテンツ提供者と、
    コンテンツに付随して広告情報を提供する広告主と、コ
    ンテンツを視聴する視聴者とからなる情報提供空間にお
    けるシステム全体の満足度を基に選択されている、こと
    を特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記操作禁止手段は、早送り、巻き戻しな
    どの再生位置の変更を伴う操作を無効又は禁止にする、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信シス
    テム。
  4. 【請求項4】前記操作禁止手段は、倍速再生、スロー再
    生などの再生速度の変更を伴う操作を無効又は禁止にす
    る、ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信
    システム。
  5. 【請求項5】前記操作禁止手段は、停止、一時停止など
    の操作を無効又は禁止にする、ことを特徴とする請求項
    1に記載のコンテンツ配信システム。
  6. 【請求項6】コンテンツを提供するコンテンツ提供者
    と、コンテンツに付随して広告情報を提供する広告主
    と、コンテンツを視聴する視聴者とからなる情報提供空
    間において、視聴者が視聴要求するコンテンツを配信サ
    ービスするコンテンツ配信方法であって、コンテンツは
    広告情報が挿入された1以上の広告挿入枠を含んでお
    り、 視聴者端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信ステ
    ップと、 該視聴者端末でコンテンツを再生するコンテンツ再生ス
    テップと、 該視聴者端末上で現在再生している位置がコンテンツ中
    に挿入された広告情報に相当するか否かを判断する再生
    位置検出ステップと、 該視聴者端末上で再生制御操作が印加されたことを検出
    する制御操作検出ステップと、 該視聴者端末上で広告情報を再生中に所定の再生制御操
    作が印加されたときには、該操作の実行を禁止又は無効
    にする操作禁止ステップと、を具備することを特徴とす
    るコンテンツ配信方法。
  7. 【請求項7】コンテンツ中の広告挿入枠に挿入された広
    告情報は、コンテンツを提供するコンテンツ提供者と、
    コンテンツに付随して広告情報を提供する広告主と、コ
    ンテンツを視聴する視聴者とからなる情報提供空間にお
    けるシステム全体の満足度を基に選択されている、こと
    を特徴とする請求項6に記載のコンテンツ配信方法。
  8. 【請求項8】前記操作禁止ステップでは、早送り、巻き
    戻しなどの再生位置の変更を伴う操作を無効又は禁止に
    する、ことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ配
    信方法。
  9. 【請求項9】前記操作禁止ステップでは、倍速再生、ス
    ロー再生などの再生速度の変更を伴う操作を無効又は禁
    止にする、ことを特徴とする請求項6に記載のコンテン
    ツ配信方法。
  10. 【請求項10】前記操作禁止ステップでは、停止、一時
    停止などの操作を無効又は禁止にする、ことを特徴とす
    る請求項6に記載のコンテンツ配信方法。
  11. 【請求項11】視聴者にコンテンツを提供するコンテン
    ツ提供装置であって、コンテンツは広告情報が挿入され
    た1以上の広告挿入枠を含んでおり、 視聴者端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段
    と、 該視聴者端末上で現在再生している位置がコンテンツ中
    に挿入された広告情報に相当するか否かを判断する再生
    位置検出手段と、 該視聴者端末上で再生制御操作が印加されたことを検出
    する制御操作検出手段と、 該視聴者端末上で広告情報を再生中に所定の再生制御操
    作が印加されたときには、該操作の実行を禁止又は無効
    にする操作禁止手段と、を具備することを特徴とするコ
    ンテンツ提供装置。
  12. 【請求項12】前記操作禁止手段は、早送り、巻き戻し
    などの再生位置の変更を伴う操作を無効又は禁止にす
    る、ことを特徴とする請求項11に記載のコンテンツ提
    供装置。
  13. 【請求項13】前記操作禁止手段は、倍速再生、スロー
    再生などの再生速度の変更を伴う操作を無効又は禁止に
    する、ことを特徴とする請求項11に記載のコンテンツ
    提供装置。
  14. 【請求項14】前記操作禁止手段は、停止、一時停止な
    どの操作を無効又は禁止にする、ことを特徴とする請求
    項11に記載のコンテンツ提供装置。
  15. 【請求項15】前記操作禁止手段により再生制御操作が
    無効又は禁止にされた旨のメッセージを該視聴者端末上
    で表示させるメッセージ表示手段をさらに備える、こと
    を特徴とする請求項11に記載のコンテンツ提供装置。
  16. 【請求項16】視聴者にコンテンツを提供するコンテン
    ツ提供方法であって、コンテンツは広告情報が挿入され
    た1以上の広告挿入枠を含んでおり、 視聴者端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信ステ
    ップと、 該視聴者端末上で現在再生している位置がコンテンツ中
    に挿入された広告情報に相当するか否かを判断する再生
    位置検出ステップと、 該視聴者端末上で再生制御操作が印加されたことを検出
    する制御操作検出ステップと、 該視聴者端末上で広告情報を再生中に所定の再生制御操
    作が印加されたときには、該操作の実行を禁止又は無効
    にする操作禁止ステップと、具備することを特徴とする
    コンテンツ提供方法。
  17. 【請求項17】前記操作禁止ステップでは、早送り、巻
    き戻しなどの再生位置の変更を伴う操作を無効又は禁止
    にする、ことを特徴とする請求項16に記載のコンテン
    ツ提供方法。
  18. 【請求項18】前記操作禁止ステップでは、倍速再生、
    スロー再生などの再生速度の変更を伴う操作を無効又は
    禁止にする、ことを特徴とする請求項16に記載のコン
    テンツ提供方法。
  19. 【請求項19】前記操作禁止ステップでは、停止、一時
    停止などの操作を無効又は禁止にする、ことを特徴とす
    る請求項16に記載のコンテンツ提供方法。
  20. 【請求項20】前記操作禁止ステップにより再生制御操
    作が無効又は禁止にされた旨のメッセージを該視聴者端
    末上で表示させるメッセージ表示ステップをさらに備え
    る、ことを特徴とする請求項16に記載のコンテンツ提
    供方法。
  21. 【請求項21】コンテンツを再生するコンテンツ再生装
    置であって、コンテンツは広告情報が挿入された1以上
    の広告挿入枠を含んでおり、 外部装置からコンテンツを受信するコンテンツ受信手段
    と、 受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、 現在再生している位置がコンテンツ中に挿入された広告
    情報に相当するか否かを判断する再生位置検出手段と、 再生制御操作が印加されたことを検出する制御操作検出
    手段と、 広告情報を再生中に所定の再生制御操作が印加されたと
    きには、該操作の実行を禁止又は無効にする操作禁止手
    段と、を具備することを特徴とするコンテンツ再生装
    置。
  22. 【請求項22】前記コンテンツ受信手段は前記外部装置
    からストリーミング配信される動画像コンテンツを受信
    し、 前記コンテンツ再生手段は受信コンテンツをリアル再生
    する、ことを特徴とする請求項21に記載のコンテンツ
    再生装置。
  23. 【請求項23】前記操作禁止手段は、早送り、巻き戻し
    などの再生位置の変更を伴う操作を無効又は禁止にす
    る、ことを特徴とする請求項21に記載のコンテンツ再
    生装置。
  24. 【請求項24】前記操作禁止手段は、倍速再生、スロー
    再生などの再生速度の変更を伴う操作を無効又は禁止に
    する、ことを特徴とする請求項21に記載のコンテンツ
    再生装置。
  25. 【請求項25】前記操作禁止手段は、停止、一時停止な
    どの操作を無効又は禁止にする、ことを特徴とする請求
    項21に記載のコンテンツ再生装置。
  26. 【請求項26】前記操作禁止手段により再生制御操作が
    無効又は禁止にされた旨のメッセージを表示するメッセ
    ージ表示手段をさらに備える、ことを特徴とする請求項
    21に記載のコンテンツ再生装置。
  27. 【請求項27】コンテンツを再生するコンテンツ再生方
    法であって、コンテンツは広告情報が挿入された1以上
    の広告挿入枠を含んでおり、 外部装置からコンテンツを受信するコンテンツ受信ステ
    ップと、 受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生ステップ
    と、 現在再生している位置がコンテンツ中に挿入された広告
    情報に相当するか否かを判断する再生位置検出ステップ
    と、 再生制御操作が印加されたことを検出する制御操作検出
    ステップと、 広告情報を再生中に所定の再生制御操作が印加されたと
    きには、該操作の実行を禁止又は無効にする操作禁止ス
    テップと、を具備することを特徴とするコンテンツ再生
    方法。
  28. 【請求項28】前記コンテンツ受信ステップでは前記外
    部装置からストリーミング配信される動画像コンテンツ
    を受信し、 前記コンテンツ再生ステップでは受信コンテンツをリア
    ル再生する、ことを特徴とする請求項27に記載のコン
    テンツ再生方法。
  29. 【請求項29】前記操作禁止ステップでは、早送り、巻
    き戻しなどの再生位置の変更を伴う操作を無効又は禁止
    にする、ことを特徴とする請求項27に記載のコンテン
    ツ再生方法。
  30. 【請求項30】前記操作禁止ステップでは、倍速再生、
    スロー再生などの再生速度の変更を伴う操作を無効又は
    禁止にする、ことを特徴とする請求項27に記載のコン
    テンツ再生方法。
  31. 【請求項31】前記操作禁止ステップでは、停止、一時
    停止などの操作を無効又は禁止にする、ことを特徴とす
    る請求項27に記載のコンテンツ再生方法。
  32. 【請求項32】前記操作禁止ステップにより再生制御操
    作が無効又は禁止にされた旨のメッセージを表示するメ
    ッセージ表示ステップをさらに備える、ことを特徴とす
    る請求項27に記載のコンテンツ再生方法。
  33. 【請求項33】コンテンツを提供するコンテンツ提供者
    と、コンテンツに付随して広告情報を提供する広告主
    と、コンテンツを視聴する視聴者とからなる情報提供空
    間において、視聴者が視聴要求するコンテンツを配信サ
    ービスするコンテンツ配信処理をコンピュータ・システ
    ム上で実行するように記述されたコンピュータ・ソフト
    ウェアをコンピュータ可読形式で物理的に格納した記憶
    媒体であって、コンテンツは広告情報が挿入された1以
    上の広告挿入枠を含んでおり、前記コンピュータ・ソフ
    トウェアは、 視聴者端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信ステ
    ップと、 該視聴者端末でコンテンツを再生するコンテンツ再生ス
    テップと、 該視聴者端末上で現在再生している位置がコンテンツ中
    に挿入された広告情報に相当するか否かを判断する再生
    位置検出ステップと、 該視聴者端末上で再生制御操作が印加されたことを検出
    する制御操作検出ステップと、 該視聴者端末上で広告情報を再生中に所定の再生制御操
    作が印加されたときには、該操作の実行を禁止又は無効
    にする操作禁止ステップと、を具備することを特徴とす
    る記憶媒体。
  34. 【請求項34】視聴者にコンテンツを提供するコンテン
    ツ提供処理をコンピュータ・システム上で実行するよう
    に記述されたコンピュータ・ソフトウェアをコンピュー
    タ可読形式で物理的に格納した記憶媒体であって、コン
    テンツは広告情報が挿入された1以上の広告挿入枠を含
    んでおり、前記コンピュータ・ソフトウェアは、 視聴者端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信ステ
    ップと、 該視聴者端末上で現在再生している位置がコンテンツ中
    に挿入された広告情報に相当するか否かを判断する再生
    位置検出ステップと、 該視聴者端末上で再生制御操作が印加されたことを検出
    する制御操作検出ステップと、 該視聴者端末上で広告情報を再生中に所定の再生制御操
    作が印加されたときには、該操作の実行を禁止又は無効
    にする操作禁止ステップと、具備することを特徴とする
    記憶媒体。
  35. 【請求項35】コンテンツを再生するコンテンツ再生処
    理をコンピュータ・システム上で実行するように記述さ
    れたコンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読形
    式で物理的に格納した記憶媒体であって、コンテンツは
    広告情報が挿入された1以上の広告挿入枠を含んでお
    り、前記コンピュータ・ソフトウェアは、 外部装置からコンテンツを受信するコンテンツ受信ステ
    ップと、 受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生ステップ
    と、 現在再生している位置がコンテンツ中に挿入された広告
    情報に相当するか否かを判断する再生位置検出ステップ
    と、 再生制御操作が印加されたことを検出する制御操作検出
    ステップと、 広告情報を再生中に所定の再生制御操作が印加されたと
    きには、該操作の実行を禁止又は無効にする操作禁止ス
    テップと、を具備することを特徴とする記憶媒体。
JP2001170620A 2001-06-06 2001-06-06 コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法、並びに記憶媒体 Expired - Fee Related JP5072149B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001170620A JP5072149B2 (ja) 2001-06-06 2001-06-06 コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法、並びに記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001170620A JP5072149B2 (ja) 2001-06-06 2001-06-06 コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法、並びに記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002366835A true JP2002366835A (ja) 2002-12-20
JP5072149B2 JP5072149B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=19012511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001170620A Expired - Fee Related JP5072149B2 (ja) 2001-06-06 2001-06-06 コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法、並びに記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5072149B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005062619A1 (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. コンテンツ再生装置
JP2006323203A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Sony Corp コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法
JP2007129500A (ja) * 2005-11-03 2007-05-24 Usen Corp Cm付コンテンツ視聴システム
JP2008042589A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Softpocket:Kk インターネット放送番組制作支援システム
WO2009093847A3 (ko) * 2008-01-25 2009-10-08 삼성전자 주식회사 제어 작동을 제한하여 미디어 데이터를 재생하는 방법 및 장치
JP2010535438A (ja) * 2007-07-23 2010-11-18 インタートラスト テクノロジーズ コーポレイション 動的メディアゾーンシステム及び方法
US8505043B2 (en) 2008-01-25 2013-08-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for providing metadata of content, and method and apparatus for limiting content usage authority
US9258619B2 (en) 2008-07-24 2016-02-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for performing IPTV communication service
US9271053B2 (en) 2008-03-28 2016-02-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Data receiving method and device for applications providing an IPTV communications service
JP2016136295A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 三菱電機株式会社 デジタルサイネージシステム
JP2016526731A (ja) * 2013-07-02 2016-09-05 フェイスブック,インク. オンライン広告の保証された配信のための固定価格決定
US20170060405A1 (en) * 2015-08-28 2017-03-02 Facebook, Inc. Systems and methods for content presentation
JP2017069683A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 シャープ株式会社 再生装置、再生方法およびプログラム
US9774904B2 (en) 2007-11-30 2017-09-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for searching for IPTV service relay devices and method and apparatus for interacting with devices
JP2018014663A (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 株式会社Nttドコモ コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生システム
JP2018101902A (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 ヤフー株式会社 情報配信装置、情報配信方法および情報配信プログラム
JP2019208280A (ja) * 2019-08-16 2019-12-05 サターン ライセンシング エルエルシーSaturn Licensing LLC テレビ受信機、表示装置、並びに装置
CN110992112A (zh) * 2019-12-18 2020-04-10 百度在线网络技术(北京)有限公司 广告信息的处理方法和装置
JP2021125107A (ja) * 2020-02-07 2021-08-30 株式会社ぐるなび 情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09275555A (ja) * 1996-02-07 1997-10-21 Toshiba Corp 情報伝送方法および情報伝送システム
JP2000357173A (ja) * 1999-04-14 2000-12-26 Canon Inc 情報提供方法、情報提供システム、端末装置および情報提供プログラムを格納した記憶媒体
JP2001036851A (ja) * 1999-07-23 2001-02-09 Hitachi Ltd ディジタル放送送受信システム及びその送信装置と受信装置、受信機内蔵テレビ装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09275555A (ja) * 1996-02-07 1997-10-21 Toshiba Corp 情報伝送方法および情報伝送システム
JP2000357173A (ja) * 1999-04-14 2000-12-26 Canon Inc 情報提供方法、情報提供システム、端末装置および情報提供プログラムを格納した記憶媒体
JP2001036851A (ja) * 1999-07-23 2001-02-09 Hitachi Ltd ディジタル放送送受信システム及びその送信装置と受信装置、受信機内蔵テレビ装置

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005062619A1 (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. コンテンツ再生装置
US8406615B2 (en) 2003-12-18 2013-03-26 Panasonic Corporation Content reproduction device
JP2006323203A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Sony Corp コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法
JP2007129500A (ja) * 2005-11-03 2007-05-24 Usen Corp Cm付コンテンツ視聴システム
JP2008042589A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Softpocket:Kk インターネット放送番組制作支援システム
US8793808B2 (en) 2007-07-23 2014-07-29 Intertrust Technologies Corporation Dynamic media zones systems and methods
JP2010535438A (ja) * 2007-07-23 2010-11-18 インタートラスト テクノロジーズ コーポレイション 動的メディアゾーンシステム及び方法
US9774904B2 (en) 2007-11-30 2017-09-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for searching for IPTV service relay devices and method and apparatus for interacting with devices
CN101981562A (zh) * 2008-01-25 2011-02-23 三星电子株式会社 通过限制控制操作来再现媒体数据的方法和装置
WO2009093847A3 (ko) * 2008-01-25 2009-10-08 삼성전자 주식회사 제어 작동을 제한하여 미디어 데이터를 재생하는 방법 및 장치
CN101981562B (zh) * 2008-01-25 2013-11-20 三星电子株式会社 通过限制控制操作来再现媒体数据的方法和装置
US8474024B2 (en) 2008-01-25 2013-06-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and device for playing back media data with limited control
US8505043B2 (en) 2008-01-25 2013-08-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for providing metadata of content, and method and apparatus for limiting content usage authority
US9271053B2 (en) 2008-03-28 2016-02-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Data receiving method and device for applications providing an IPTV communications service
US9258619B2 (en) 2008-07-24 2016-02-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for performing IPTV communication service
JP2016526731A (ja) * 2013-07-02 2016-09-05 フェイスブック,インク. オンライン広告の保証された配信のための固定価格決定
JP2016136295A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 三菱電機株式会社 デジタルサイネージシステム
JP2018534650A (ja) * 2015-08-28 2018-11-22 フェイスブック,インク. コンテンツ提示のためのシステムおよび方法
US20170060405A1 (en) * 2015-08-28 2017-03-02 Facebook, Inc. Systems and methods for content presentation
JP2017069683A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 シャープ株式会社 再生装置、再生方法およびプログラム
JP2018014663A (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 株式会社Nttドコモ コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生システム
JP2018101902A (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 ヤフー株式会社 情報配信装置、情報配信方法および情報配信プログラム
JP2019208280A (ja) * 2019-08-16 2019-12-05 サターン ライセンシング エルエルシーSaturn Licensing LLC テレビ受信機、表示装置、並びに装置
CN110992112A (zh) * 2019-12-18 2020-04-10 百度在线网络技术(北京)有限公司 广告信息的处理方法和装置
CN110992112B (zh) * 2019-12-18 2023-07-25 百度在线网络技术(北京)有限公司 广告信息的处理方法和装置
JP2021125107A (ja) * 2020-02-07 2021-08-30 株式会社ぐるなび 情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP7460885B2 (ja) 2020-02-07 2024-04-03 株式会社ぐるなび 情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5072149B2 (ja) 2012-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002366833A (ja) 広告選択装置及び広告選択方法、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法、並びに記憶媒体
JP5072149B2 (ja) コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法、並びに記憶媒体
JP5587600B2 (ja) メディアコンテンツを配信するシステム及び/又は方法
US10299001B2 (en) Measuring user engagement during presentation of media content
JP4744079B2 (ja) 広告選択装置及び広告選択方法、並びに記憶媒体
JP5216588B2 (ja) インターネット接続されたメディア・プレーヤ上での入札に基づく広告プロモーションの配信
JP4229094B2 (ja) 広告選択装置及び広告選択方法、並びに記憶媒体
JPWO2002101700A1 (ja) 広告挿入装置及び広告挿入方法、並びに記憶媒体
US20080046919A1 (en) Method and system for combining and synchronizing data streams
US20110251902A1 (en) Target Area Based Content and Stream Monetization Using Feedback
JP4779236B2 (ja) 広告情報の配信管理装置及び配信管理方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2002366836A (ja) コンテンツ配信装置、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法、並びに記憶媒体
JP2007104439A (ja) コンテンツ視聴システム及びコンテンツ視聴方法
JP2002366569A (ja) 広告選択システム及び広告選択方法、並びに記憶媒体
JP2001351005A (ja) 情報処理装置および方法、放送方法、契約方法、並びに記録媒体
JP2002132631A (ja) 電子機器における情報表示方法およびその装置
JP6680846B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
JP2002215502A (ja) コンテンツ配信方法、コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110204

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110704

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110707

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20110729

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees