JP2002366506A - データ処理システム、半導体集積回路装置及び信号授受方法 - Google Patents

データ処理システム、半導体集積回路装置及び信号授受方法

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JP2002366506A
JP2002366506A JP2001173473A JP2001173473A JP2002366506A JP 2002366506 A JP2002366506 A JP 2002366506A JP 2001173473 A JP2001173473 A JP 2001173473A JP 2001173473 A JP2001173473 A JP 2001173473A JP 2002366506 A JP2002366506 A JP 2002366506A
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memory
signal
circuit
master device
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Kazumasa Yanagisawa
一正 柳沢
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単化と汎用性とを持ち、使用するデバイス
の動作速度に適合したデータ授受を可能としたデータ処
理システム、半導体集積回路装置とそれに好適な信号授
受方法を提供する。 【解決手段】 マスタデバイスと、動作速度が互いに異
なる複数種類のスレーブデバイスのうちのいずれか少な
くとも1つのスレーブデバイスとを双方向バス及び上記
マスタデバイスと上記スレーブデバイスとの間での信号
のやり取りを制御するバス制御信号線で接続し、上記双
方向バスを第1タイミングでは制御コマンドの送信に使
用し、第2タイミングではデータの伝送に使用してデー
タ処理システムあるいは半導体集積回路装置を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データ処理シス
テム、半導体集積回路装置及び信号授受方法に関し、特
に高速動作から低速動作までの多様なシステムに適合で
きるデータ処理システム、半導体集積回路装置及びそれ
に好適な信号授受方法に利用して有効な技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、マイクロコンピュータシステム
は、マイクロプロセッサ等のようなマスターデバイスと
メモリ回路等のようなスレーブデバイスとの組み合わせ
で構成される。上記スレーブデバイスは、高速動作が可
能なスタティック型RAM(以下、単にSRAMとい
う)、上記SRAMよりも低速であるが大記憶容量を実
現できるダイナミック型RAM(以下、単にDRAMと
いう)及び低速動作であるが記憶情報が不揮発性とされ
るフラッシュメモリ(以下、単にFLASHという)の
ように複数種類あり、そのシステムに応じて適宜に選ば
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】システムオンチップ化
を推進し論理LSIの性能を十分に引き出すには、大容
量/高速メモリの搭載が必要で有る。従来のシステムで
は、前記のようなデバイスとスレーブデバイスを同一チ
ップ上への混載、又は別々にチップを作りいわゆるベア
チMCM(Multi Chip Module)又は基板実装で対応す
る。しかし、同一チップにマスタデバイスとスレーブデ
バイスを混載する場合、DRAM/FLASHのように
論理回路とは異なるプロセスのものを製造するために、
最もプロセスの複雑なデバイスに合わせて全体が形成さ
れるためにプロセスが複雑化し、大規模SRAMに代表
される歩留まり低下の問題が予測される。
【0004】別チップで形成する場合、汎用のSRAM
ではX系とY系アドレスを同時に入力するのに対して、
汎用DRAMではX系アドレスとY系アドレスとを時分
割的に入力するものであり、更にシンクロナスDRAM
では、上記汎用DRAMと同じ制御端子をコマンドとし
て入力する等制御入力方式が異なる。また、FLASH
でも、SRAMのようにアドレス端子とデータ端子を分
けて入力するものや、専用のアドレス端子やデータ端子
を持たないでコマンドとアドレスとを時分割的に供給す
るもの等様々である。
【0005】そのために、マスターデバイスとスレーブ
デバイスとの間には上記様々なインターフェイス回路を
持つスレーブデバイスと、マイクロプロセッサのインタ
ーフェイス回路の間を接続するメモリ制御回路等のバッ
ファ回路が必要になる。マイクロプロセッサにおいて
は、上記複数種類のメモリ回路をそれぞれに適用させた
専用のインターフェイスを設け、それぞれに各メモリ回
路を直接接続するものもあるが回路が複雑になるという
問題がある。
【0006】そこで、本願発明者においては、システム
オンチップ化を推進し論理LSIの性能を十分に引き出
して高速動作から低速動作までの全てのメモリ形式を共
通バス上に搭載してシステムオンチップに最適な構成を
支援するために、汎用性を持ちつつシステムの簡素化を
図り、それぞれの動作速度に応じたデータの授受を可能
としたインターフェイス技術を考えた。
【0007】この発明の目的は、簡単化と汎用性とを持
ち、使用するデバイスの動作速度に適合したデータ授受
を可能としたデータ処理システム、半導体集積回路装置
とそれに好適な信号授受方法を提供することにある。こ
の発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、
本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろ
う。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうちの代表的なものの一つの概要を簡単に説明す
れば、下記の通りである。マスタデバイスと、動作速度
が互いに異なる複数種類のスレーブデバイスのうちのい
ずれか少なくとも1つのスレーブデバイスとを双方向バ
ス及び上記マスタデバイスと上記スレーブデバイスとの
間での信号のやり取りを制御するバス制御信号線で接続
し、上記双方向バスを第1タイミングでは制御コマンド
の送信に使用し、第2タイミングではデータの伝送に使
用してデータ処理システムを構成する。
【0009】本願において開示される発明のうち代表的
なものの他の1つの概要を簡単に説明すれば、下記の通
りである。マスタデバイスと動作速度が互いに異なる複
数種類のスレーブデバイスのうちのいずれか少なくとも
1つのスレーブデバイス及びそれらを接続する双方向バ
スとバス制御信号線とを一つのパッケージ内に設けて半
導体集積回路装置を構成し、上記双方向バスを第1タイ
ミングでは制御コマンドの送信に使用し、第2タイミン
グではデータの伝送に使用する。
【0010】本願において開示される発明のうち代表的
なものの更に他の1つの概要を簡単に説明すれば、下記
の通りである。マスタデバイス、動作速度が互いに異な
る複数種類のスレーブデバイスのうちのいずれか少なく
とも1つのスレーブデバイス及びそれらを接続する双方
向バスとマスタデバイスと上記スレーブデバイスとの間
での信号のやり取りを制御するバス制御信号線とを用
い、上記双方向バスを第1タイミングでは制御コマンド
の送信に使用し、第2タイミングではデータの伝送に使
用して上記両デバイス間での信号授受を行う。
【0011】
【発明の実施の形態】図1には、この発明に係るデータ
処理システム(又は半導体集積回路装置)の一実施例の
概略ブロック図が示されている。特に制限されないが、
この実施例のデータ処理システムは、複数チップが1つ
のパッケージ内に搭載されたMCM(Multi Chip Modul
e)構成又はMCP(ulti hip ackage)構成のシ
ステムチップに向けられている。
【0012】この実施例では、マイクロプロセッサのよ
うなマスタデバイスを構成する論理LSI(大規模集積
回路)と、メモリ回路から構成される。この実施例の論
理LSIには、斜線で示した専用ブリッジ回路が設けら
れる。かかるブリッジ回路は、チップ外に設けれたバス
に接続される各種メモリ回路の接続が可能にされる。同
図の実施例のバスは2個(最大4個)のメモリを制御す
るようにされる。
【0013】上記バスには、メモリを制御する2つの制
御チャンネルが設けられる。sram(SRAM)に代
表される低レイテンシの高速メモリは、1つのメモリが
1チャンネルを占有するので、低レイテンシの高速メモ
リは最大2個まで搭載できる。dram(DRAM)に
代表される通常メモリや、flash(FLASH)に
代表される低速メモリは、アドレスによりチップ番号を
制御できるようにされ1チャンネル当たり2個のメモリ
を搭載できる。
【0014】したがって、一方のチャンネルにアドレス
psxdを組み合わせて2個のdramと、他方のチャ
ンネルにアドレスpsxfを組み合わせて2個のfla
shに振り分けて最大4個のメモリを搭載することがで
きる。あるいは、上記一方のチャンネルを用いて1個の
sramを制御し、他方のチャンネルに上記アドレス信
号psxd,psxfを組み合わせることにより1個の
dramと1個のflashとを設けるような組み合わ
せも構成することができる。
【0015】図2には、この発明に係るデータ処理シス
テム(又は半導体集積回路装置)の他の一実施例の概略
ブロック図が示されている。マイクロプロセッサのよう
なマスタデバイスを構成する論理LSI(大規模集積回
路)には、斜線で示したように2個の専用ブリッジ回路
が設けられる。それぞれのブリッジ回路は、前記図1の
実施例と同様にチップ外に設けれた2つのバスに各種メ
モリ回路の接続が可能にされる。
【0016】例えば、同図の例では、1つのブリッジ回
路には低レイテンシの高速メモリsramを2個搭載
し、他の1つのブリッジ回路には、2つのチャンネルと
アドレス信号psxd,psxfを組み合わせて、2個
の通常メモリであるdramと、2個の低速メモリであ
るflashが設けられる。このように上記チャンネル
数が不足し、メモリ数が不足する場合、専用ブリッジを
2つ以上配置して対応すればよい。この実施例におい
て、低レイテンシとは、レイテンシイ<4を意味し、通
常メモリはレイテンシイ>4を意味する。
【0017】図3には、この発明に係るデータ処理シス
テム(又は半導体集積回路装置)の一実施例の概略構成
図が示されている。同図は、前記論理LSIと前記DR
AM及びFlash(FLASH)の関係を示す概略平
面図が示されている。上記論理LSIとメモリチップ
(memory chip)であるDRAMとFlashとは、1つ
の実装基板に搭載され、相互の接続を行うバスがボンデ
ンィグワイヤ(bondingwire) によって構成される。同
図において、論理LSIのメモリ回路とのインターフェ
イスに向けられたブッリジ(bridge) 回路とメモリチッ
プとの間を接続するバスは、32ビットの双方向バスと
バス制御信号線とからなる。同図には、これらバスを構
成するボンディングワイヤの全てが示されているのでは
なく、代表して22(×3)が例示的に示されている。
【0018】実装基板上設けられた基板パターンを中継
点として、論理LSIのボンディングパッド、及びメモ
リ回路のボンディングパッドとがボンディングワイヤに
よって接続される。つまり、中継点としての基板パター
ンの一端からは、前記論理LSIのブッリジ回路に向け
たパッドとを接続するボンディングワイヤが設けられ、
他端から前記メモリ回路DRAM、Flashのそれぞ
れの対応するバッドに向けてボンディングワイヤが設け
られる。双方バスのうち、特に制限されないが、中央部
と両側においてシールド用のダミーのボンディングワイ
ヤが設けられている。
【0019】特に制限されないが、論理LSIの信号ピ
ンは0ないし42の43ピンとされ、それ以外に電源の
ピン、ボンディグオプション用ピンが設けられる。上記
信号用のピンのうちデータ転送用のバス幅として最小3
2ビットが割り当てられる。これより広いバス幅が要求
される場合、ピン番号42以上および0以下にデータ部
のみ幅を拡張するようにされる。上記43ピンに対応し
たバスは、アドレスを含むコマンドとデータを双方向で
送受する共用ピン(双方向バス)と、一方通行のピンと
からなる。双方向バスに乗る信号は、制御コマンドとデ
ータの2種類でデータは送りと受けがある。制御コマン
ド(アドレス含む)とデータは同じタイミングでは出力
されない。そのため制御コマンドとデータは双方向性の
共通ピン構成で問題は無い。制御コマンドは、アドレス
とリード/ライト(read/write)、チップ選択(CS)
等のメモリ制御信号を含む。
【0020】バスの信号やりとりを制御するためにバス
制御信号が設けられる。これらのバス制御信号又はバス
制御信号線は、rq(メモリリクエスト)、by(メモ
リビジー)、de(メモリデータイネーブル)、dr
(データイネーブルレシーブ)であり、1チャンネルに
それぞれが設けられるので、前記のようにブッリジ回路
に2チャンネル設ける場合には、チャンネル1と2に対
応して各2本ずつが設けられる。これらの信号は、デー
タの送り方向性を定める信号であり共用化は出来ず専用
ピンとされる。またページモード制御用アドレスはデー
タ出力中に切り替える必要があり、共用化は出来ず専用
ピン化して別途設けられる。
【0021】メモリチップramは準標準の扱いとされ
る。メモリチップramにおいては、1つのチャンネル
に対応されており、信号が割り当てられるピン数は、3
9ピンとされる。つまり、論理LSIでは上記のように
2チャンネル分に対応した4本からなる専用ピンが2組
設けられるので、1チャッネル分の専用ピン分だけ少な
い数にされる。メモリチップramの実装の自由度を高
めるため標準的な平面配置の他、次に説明するような裏
面配置や論理チップ上への積み上げ配置を可能とするた
め標準のモード(mode)1以外に左右逆となったモード
(mode)2のピン配置をサポートする。この切り替えは
モードパッド(mod pad)のボンディングオプションで対
応する。
【0022】図4には、この発明に係るデータ処理シス
テム(又は半導体集積回路装置)の一実施例の概略構成
図が示されている。同図は、前記論理LSIと前記DR
AM及びFlashを構成するメモリ回路ramとの関
係を示す概略断面図が示されいる。図4(A)において
は、実装基板の表面に前記図3の実施例のように論理L
SI(logic)チップと、メモリチップが2個搭載
される。メモリチップは、基板表面部に設けられたメモ
リチップの上に、別のメモリチップが重ね合わされて搭
載される。
【0023】基板の裏面側にもメモリチップramが搭
載される。この場合、上部のメモリチップは、モード
(mode)1に設定され、裏面のチップはモード(mode)
2に設定される。これにより、裏面に搭載されるメモリ
チップramの電極配列がミラー反転させられるので、
論理LSIとの接続を行う中継点としてのパターンがス
ルーホールによって裏面まで延びて、裏面配置されたメ
モリチップramも、表面側のメモリチップramと同
様に最短距離をもってボンディングワイヤにより接続さ
れものとなる。
【0024】図4(B)においては、実装基板の表面に
論理LSI(logic)チップが設けられ、その上部
にメモリチップが重ね合わされて搭載される。そして、
基板の裏面側にもメモリチップramが搭載される。こ
の場合においても、基板表面側に設けられたメモリチッ
プramは、モード(mode)1に設定され、基板の裏面
側に設けられたメモリチップramはモード(mode)2
に設定される。これにより、基板の端部に設けられた中
継点としてのパターンを介して、論理LSI(logi
c)とメモリramとが、同じ方向に平行して配置され
るボンディングワイヤにより最短距離によって接続され
る。
【0025】この実施例のように信号バスを構成するボ
ンディングワイヤを平行に配置するものでは、信号線で
あるボンディングワイヤの相互の長さが互いに等しくな
り、そこでの信号遅延のバラツキを小さくする上で有益
である。つまり、論理LSI(logic)とメモリr
amとの間で転送されるデータのスキューを小さく抑え
ることができ、信号取り込みのために設けられるタイミ
ングマージンを小さくすることができるので、高速なデ
ータ転送が可能になる。
【0026】DRAMに代表される通常メモリや、FL
ASHに代表される低速メモリは同一チャンネルの2個
のメモリを搭載できる。この2つのDRAMやFLAS
Hの判別はアドレスで行う。この場合、搭載されるチッ
プ自体にID(自己識別)は無く、チップIDの割付が
バス外に設けられたCSP制御ピンのボンディングオプ
ション設定により行われる。
【0027】例えば、CSP制御ピンをオープンにした
場合、アドレス信号A28をハイレベルにすれば、かか
るメモリチップが選択され、アドレス信号A28をロウ
レベルにすると非選択とされる。CSP制御ピンにボン
ディングワイヤによりVSS(回路の接地電位)に接続
した場合、アドレス信号A28をロウレベルにすれば、
かかるメモリチップが選択され、アドレス信号A28を
ハイレベルにすると非選択とされる。
【0028】この実施例のようなシステムオンチップに
おいてシステム全体のコストパフオーマンスを最適とす
るには、必ずじも論理LSIとメモリのプロセス世代が
一致しない。高速大容量メモリを要求する場合、進んだ
世代のプロセスを使用する必要が有るが、性能/規模要
求が低い場合、進んだプロセスを使ってもチップ全体が
パッド律則になりサイズが小さく出来ない。この場合、
進んだプロセスは逆に高価になってしまう。そこで常に
最適な世代のチップを組み合わせることが重要である。
このためバスの電圧を一定の固定することは不利となり
一定の範囲で自由度を持たせるようにされる。
【0029】同世代のメモリと論理のデバイスを比較す
ると一般的にメモリの動作電圧が高い。また、プロセス
の複雑度を見るとメモリは配線以外のデバイス的追加
(DRAMの容量形成等)が有りプロセスステップ数が
多い。またプロセスの追加に対しプロセス価格が上がり
やすい。
【0030】以上のことを考慮して、インターフェイス
電圧はメモリの内部動作電圧を基準に調整する。メモリ
の内部動作電圧が1.8V以上の場合、インターフェイ
スの電圧を1.8V中心に設定する。つまり、前記論理
LSIのブリッジ回路は1.8Vで動作させられる。ま
た、複数有るメモリチップの動作電圧に、上記1.8V
より低いものが有る場合、最も低いメモリ動作電圧をも
ってインターフェイス電圧とする。このため、論理LS
Iの内部回路が上記インターフェイス電圧と異なる場合
には、レベルを合わせるためにレベル変換回路が設けら
れる。メモリチップでも、内部電圧が1.8V以上の
2.5V程度のときには、メモリ部とインターフェイス
部との間にレベル変換回路が設けられる。
【0031】双方向バスを高速で駆動するには、双方の
バス駆動回路の調停が重要となる。1本の信号線に接続
された複数の駆動ドライバが共に信号を駆動すると、信
号上で衝突が起こり最悪デバイスが破壊される。これを
回避するため一般的には、双方のドライバが駆動する時
間に差を設けて衝突を回避する。この場合(1)衝突を
回避するに必要な時間差を設けるため速度が低下する。
(2)バスがフローテイング状態で中間電位になると、
入力回路において大きな貫通電流を流すようになるの
で、入力回路等にフローティング状態での中間電位対策
が必要となるなどの問題が発生する。
【0032】図5には、この発明に好適なバス駆動回路
及び信号授受方法の一実施例の構成図が示されている。
この実施例では、信号の駆動力に通常駆動力とバス保持
駆動力の2モードを持つことで上記衝突による問題を回
避する。つまり、この実施例の駆動回路ないし信号授受
方法では、バス上で任意の複数の駆動回路での衝突を許
容しつつ、衝突による消費電流の増大やデバイスの破壊
を回避するよう工夫されている。
【0033】図5(A)には、双方向バスを構成する1
つの信号線bと、それに接続される2つの駆動回路de
v1,2が代表として例示的に示されている。駆動回路
dev1,2は、それぞれタイミング信号1、2で動作
する第1駆動回路と、タイミング信号1b,2bで動作
する第2駆動回路の組み合わせから構成される。上記第
1駆動回路は、信号線bの切り替えを行う通常モード時
に、タイミング信号1、2により動作状態となり、駆動
インピーダンスをほぼ配線系に合わせ(整合され)高駆
動力により高速切り替え及び信号の反射防止に使われ
る。
【0034】上記第2駆動回路は、タイミング信号1
b,2bにより動作状態となり、その駆動能力(出力イ
ンピーダンス)がgm小にされ、上記タイミング信号
1、2で動作する第1駆動回路で形成された信号線bの
出力レベルを保持するために設けられる。つまり、この
第2駆動回路が動作する保持モードは、上記第1駆動回
路が動作する通常モードの10%以下の低い駆動力にさ
れ、上記通常モードにより信号線bが論理1又は0のレ
ベルに達した後切り替えられ、バス信号線の状態を保持
する目的で使われる。
【0035】図5(B)に示すように、駆動回路dev
1において、タイミング信号1のハイレベルに期間が通
常モードとされて、第1駆動回路が動作状態となって信
号線bを高速に切り替える。上記信号線bの信号レベル
が切り替えられると、タイミング信号1はロウレベルと
なり、代わってタイミング信号1bがハイレベルの保持
モードにされて、第2駆動回路が動作状態となり、信号
線bのレベルを維持する。同図において、信号線bのレ
ベルが小さくなるように表現しているが、このレベル低
下は第2駆動回路の駆動能力が小さいことを表現するも
のである。
【0036】上記一方の駆動回路dev1において、タ
イミング信号1bのハイレベルにより、上記第2駆動回
路が動作状態、つまり信号線bのレベルの保持状態であ
っても、それを無視して、他方の駆動回路においてタイ
ミング信号2のハイレベルが許可される。これにより、
一方の駆動回路dev1の第2駆動回路と、他方の駆動
回路dev2の第1駆動回路との出力が衝突を生じる。
【0037】しかしながら、上記のように第1駆動回路
の駆動力が第2駆動回路の駆動力に比べて大きいので、
信号線bのレベルは、他方の駆動回路dev2の第1駆
動回路の出力に従って高速に変化する。以下、他方の駆
動回路dev2にいても、上記信号線bの信号レベルが
論理1又は0に確定すると、タイミング信号2のロウレ
ベルとタイミング信号2bのハイレベルへの変化により
駆動力の大きな通常モードから駆動力の小さな保持モー
ドに切り替えられ、他の駆動回路による信号線bの駆動
を実質的に許可するようにされる。
【0038】この構成では、双方向バスにおいて、2つ
の駆動回路において衝突を避けるためのタイミングマー
ジンが不要となって高速なデータ転送が可能になる。そ
して、上記衝突は、みかけ上のものであり、実際には通
常モードにされる駆動回路の出力によりバスが支配され
るので、小さな貫通電流しか生じなく、デバイスの破壊
も生じない。
【0039】上記保持モードで動作する駆動回路を構成
するMOSFETは、ゲート長を通常の倍程度に長く
し、出力衝突、つまり自分が出しているデータと異なる
データを他のデバイスが送り出すときの耐久性を上げて
おり、保持モードで出力を出している状態で他のデバイ
スが信号駆動を開始した場合、わずかな貫通電流を発生
するが保持モードの駆動状態は無視される。この実施例
においては、双方向に接続されるデバイスのドライバ
は、開放→通常モード(→保持モード)→開放の順で切
り替えられる。このようなモード切り替えにより信号線
上の衝突は許容され、高速切り替えを達成できる。つま
り、保持モードにされているデバイスでは、出力を出し
ている状態で、他のデバイスが信号駆動を開始した場合
にわずかな貫通電流を発生するが、信号線の支配には負
けてこの駆動状態は無視され、その後にバスを開放す
る。
【0040】図6には、この発明に好適なバス駆動回路
及び信号授受方法の他の一実施例の構成図が示されてい
る。この実施例では、前記論理LSIのようなマスタデ
バイスと、メモリramのようなスレーブデバイスに適
用される。つまり、図6(A)のように、双方向バスを
構成する1つの信号線bに、マスタデバイスを構成する
論理回路logicとスレーブデバイスを構成するメモ
リramとが接続される。このようなマスタデバイスと
スレーブデバイスとの間において、バスにより信号が双
方向に授受されるのは、読み出し動作のときに限定され
る。つまり、論理回路logicからメモリramに向
けてリードコンマンド、アドレスを送出し、メモリra
mから読み出しデータが論理回路logicに向けて転
送されるというものである。
【0041】このため、論理回路logicにおいて、
それに設けられる入力回路を利用して、バスホールド
(bus hold) 用の駆動回路が付加される。つまり、入力
回路に対して、駆動能力の小さな(gm小)の駆動回路
の入力と出力とを交差接続させてラッチ形態にする。メ
モリramは、タイミング信号2で動作する出力回路
と、入力回路が設けられる。
【0042】図6(B)に示すように、論理回路log
icにおいてタイミング信号1により、駆動回路を動作
させて信号線bにアドレス、コマンドを出力する。上記
駆動回路は、信号線bの切り替えを行う通常モード時
に、タイミング信号1により動作状態となり、駆動イン
ピーダンスをほぼ配線系に合わせ(整合され)高駆動力
により高速切り替え及び信号の反射防止に使われる。上
記信号線bの信号レベルが切り替えられると、タイミン
グ信号1はロウレベルとなって上記駆動回路の動作が停
止(出力ハイインピーダンス)になるが、入力回路と前
記付加された駆動回路によるラッチ回路で上記信号線b
のレベル(コマンド、アドレス)がホールドされる。
【0043】メモリramは上記コマンドとアドレスと
を入力回路により受けて、内部回路を動作させて、読み
出しデータの準備ができたらタイミング信号2により、
駆動回路を動作状態とする。これにより、論理回路lo
gicの上記バスホールド用の駆動回路で保持されたコ
マンド,アドレスとメモリramの駆動回路から出力さ
れる読み出しデータと衝突を生じる。
【0044】しかしながら、メモリramの駆動回路の
駆動力が上記のようにバスホールド用の駆動回路の駆動
力に比べて大きいので、信号線bのレベルは、メモリr
amの読み出し信号に従って高速に変化する。以下、メ
モリ回路ramにおいても、上記信号線bの信号レベル
が論理1又は0に確定すると、タイミング信号2のロウ
レベルにして出力ハイインピーダンス状態になる。この
とき、論理回路logicの入力回路と前記付加された
駆動回路によるラッチ回路で上記信号線bの読み出しデ
ータがホールドされる。
【0045】同図においても、ホールド時に信号線bの
レベルが小さくなるように表現しているが、このレベル
低下は駆動回路の駆動能力が小さいことを表現するもの
である。つまり、このホールド時は、いずれかのデバイ
スの駆動回路による信号線bの駆動を実質的に許可する
ものである。
【0046】この構成では、論理回路logicとメモ
リramとの間で、コマンド、アドレスと読み出しデー
タとの衝突を避けるためのタイミングマージンが不要と
なってメモリの高速な読み出しが可能になる。そして、
上記衝突は、みかけ上のものであり、実際には通常モー
ドにされる駆動回路の出力によりバスが支配されるの
で、小さな貫通電流しか生じなくデバイスの破壊も生じ
ない。また、ホールド用の駆動力の小さなインバータ回
路を論理回路logicの入力回路に付加するだけでよ
いので、回路の簡素化とタイミング制御が容易になる。
【0047】上記ホールド用の駆動回路を構成するMO
SFETは、前記同様にゲート長を通常の倍程度に長く
し、出力衝突、つまりホールド回路でホールドされてい
るデータと異なるデータをいずれかのデバイスが送り出
すときの耐久性を上げており、ホールド状態でいずれか
のデバイスが信号駆動を開始した場合、わずかな貫通電
流を発生するがかかる信号線bのホールド状態のレベル
は無視される。
【0048】図7には、この発明に好適なバス駆動回の
一実施例の回路図が示されている。この実施例の回路
は、前記図6(A)の2つの回路logicとramに
対応している。特に制限されないが、Pチャンネル型M
OSFETQ1は、W(ゲート幅)/L(ゲート長)が
120/0.4に、Nチャンネル型MOSFETQ2は
W/Lが60/0.4のように大きくされて、前記タイ
ミング信号1により動作する大きな駆動力を持つ駆動回
路を構成する。
【0049】特に制限されないが、Pチャンネル型MO
SFETQ3は、W(ゲート幅)/L(ゲート長)が6
/0.4に、Nチャンネル型MOSFETQ4はW/L
が3/0.4のように小さくされて、入力回路の出力信
号を受けてラッチ回路を構成する小さな駆動力を持つバ
スホールド用の駆動回路を構成する。Nチャンネル型M
OSFETQ7は、そのゲートとソースが接続されて、
定常的にオフ状態となり、等価的に容量及びダイオード
として作用す静電保護用に設けられる。
【0050】特に制限されないが、Pチャンネル型MO
SFETQ5とNチャンネル型MOSFETQ6は、入
力回路を構成する。Pチャンネル型MOSFETQ5
は、W/Lが20/0.4のように形成され、Nチャン
ネル型MOSFETQ6は、W/Lが10/0.4のよ
うなサイズに形成される。8nHのインダクタンスは、
双方向バスを構成するボンディングワイヤの等価回路を
表している。前記図6(A)に示されたメモリramの
入力回路は、前記MOSFETQ5、Q6と同様な回路
で構成され、駆動回路はMOSFETQ1とQ2と同様
な回路とされ、同様に保護用のMOSFETも設けられ
る。
【0051】この実施例回路は、前記図5(A)の実施
例に対応せる場合には、両方のデバイスの駆動回路de
v1,dev2のそれぞれにおいて、前記MOSFET
Q1、Q2からなる第1駆動回路と、前記MOSFET
Q3とQ4からなる第2駆動回路を設け、それぞれをタ
イミング信号1、2とタイミング信号1bと2bで動作
させればよい。
【0052】図8には、前記図7の出力MOSFETQ
1とQ2及び保護素子Q7と出力用の電極の一実施例の
概略レアウト図が示されている。同図においては、1つ
のPチャンネル型MOSFET(pmos)と2つのN
チャンネル型MOSFET(nmos)及びそれに接続
される電極の概略パターン図が示されている。同図にお
いて、MOSFET(pmos及びnmos)は、その
ゲートが黒く示されており、それを挟むようにソース,
ドレイン拡散層が形成される。例えば、ゲート長Lgは
0.4μnとされ、ピッチ(pitch)も0.4μn
とされる。
【0053】これら拡散層のうち、ソースとされる拡散
層は、Pチャンネル型MOSFET(pmos)におい
ては電源電圧に接続され、Nチャンネル型(nmos)
においては回路の接地電位に接続される。そして、ドレ
インとされる拡散層は、最上層のアルミニュウム等の金
属配線層に接続され、そのまま延びて他のデバイスと接
続させる外部端子としての四角で示したボンディングパ
ットとされる。
【0054】図9には、この発明に係るデータ処理シス
テム(又は半導体集積回路装置、以下同じ)のバス動作
の一実施例を説明するための動作図が示されている。同
図のデータ処理システムは、前記のような1 つの論理L
SI(logic)チップと、1つのメモリチップra
mとから構成される。論理LSIにおけるブリッジ部と
メモリ部とが図面の表示方向において縦方向に示され、
時間の経過が横方向に示されている。つまり、表示方向
の上から順に論理LSIのブリッジ、論理IF部OU
T、チップ間配線、メモリIF部IN、メモリIF部O
UT及びチップ間配線、論理IF部INのように示され
ている。
【0055】ここで、データの転送方向でみた場合、物
理的にはブリッジ出力とブリッジ入力とは同じである
が、同図ではそれを表示方向での上下両端に展開させる
ことにより、論理LSIがメモリramをアクセスし、
ramから論理LSIにデータを返すまでが時間との関
係で直線となるように表すことにより、信号の伝達方向
と時間の経過との関係の理解を容易にするものである。
同図において、sysが論理LSI側を表し、memが
メモリramを表し、チップ間配線se−bは論理部P
ADからメモリ部PADに向けた配線部を示し、チップ
間配線re−bはメモリ部PADから論理部PADに向
けた配線部を示している。双方向バスにあっては同一の
配線が時分割的に利用される。
【0056】図9においては、低レイテンシメモリを用
い、1ワード読み出しを行ない例が示されている。論理
LSIからメモリramに対する読み出しは次のような
動作によって行われる。
【0057】(1) 論理LSIにおいて、前記ブリッ
ジがrdy(ready の略) になっていない場合、何らか
のメモリをアクセスしているため、まず初期状態とし
て、 ブリッジがrdy状態になるまで、論理部logi
cからのコマンド入力を待つ。
【0058】(2) 上記ブリッジがrdyy 状態にな
った後、論理部logicはブリッジにリード(read)
コマンドを送りつけ動作を開始させる。ブリッジは動作
を開始するとram busy=1として動作中である
ことを論理部logicに知らせる。
【0059】(3) 上記ブリッジは論理部logoc
の同期クロックsysckに同期してrq(ram reques
t の略) =1を信号線に送り出し、 同時に双方向バスに
制御コマンド(アドレス含む)commandを乗せ
る。apはpage address(ページアドレス)の略であ
り、1ワード読み出しのときには固定である。このap
はシステムクロックsysckに同期したものとされ
る。これらの各信号は、信号rq=1に代表されるよう
に、論理IF部OUT、チップ間配線、メモリIF部I
Nを通しメモリコアに伝達される。高速動作を行うには
配線長等を調整し各信号間のばらつきは100ps以内に
押さえる必要が有る。このような信号間のばらつきは、
前記図3のような等長配線により実現できる。本バスは
基準クロックを持たず、上記信号rqで代表される制御
信号の伝送/返送のみでタイミング調整をとる方式であ
る。
【0060】(4) メモリコアはrq=1を受け取る
と、内部シーケンスに従い動作(ope=1)を開始す
ると同時に、メモリIF部OUTを介し上記信号の受領
確認及びメモリが動作に入った事の確認信号by(memo
ry busy flagの略) =1を論理LSIに向けて送り返
す。
【0061】(5) 上記by=1が論理IF部INを
介してブリッジ入力まで帰つたら、ブリッジは駆動力を
保持状態に切り替える。つまり、前記図5の実施例で
は、タイミング信号1を非活性にし、代わってタイミン
グ信号1bを活性化させる。その後、信号線間のばらつ
き時間(100ps)程度を待ち、最初に送ったrq=
1を立ち下げてrq=0とする。双方バスブリッジの保
持回路のみで保持され、事実上制御コマンド出力は終了
されバスを解放状態となる。前記rq=1から0までが
クロックsysckの1サイクル(tc)に収まらない
場合、該当メモリ構成はバス対応できず、該当メモリの
動作周波数を下げる必要が有る。ページ動作をさせず、
1ワードで読み出しを終了する場合、rq=0同時にこ
のデータが最終データであることを示すde(last dat
a enable)=1を信号を送る。
【0062】(6) 前記同様にしてメモリコアがrq
=0を受け取った段階ですでにメモリコアの内部動作が
完了している(ope=0)場合、メモリコアはby=
0,dr=1を返信すると同時にすでに保持状態に遷移
している双方バスに、メモリコアから読み出されたデー
タqを乗せる。この動作説明では、データは最終データ
であるため、メモリコアは出力と同時にイコライズ動作
に移行する。
【0063】(7) by=0,dr=1が前記同様に
ブリッジまで帰つたら、ブリッジは信号線間のばらつき
時間(100ps)程度の時間待ち、メモリコアから受
け取ったデータqをラッチし論理側に送ると同時に、最
終データを受け取った事を示すde=0をメモリram
に送る。
【0064】(8) メモリコアが上記de=0を受け
取ったら、データq出力を終了しバスを解放する。ブリ
ッジ側のバス保持回路は常時活性であり、メモリram
(mem)側がバスを完全解放すればブリッジ側保持回
路でその状態を継続保持させる。この実施例では、シス
テムクロックsysckの1サイクルでは、メモリra
mからのデータが取り出せないので、つまりは1サイク
ルけんかのram busy=1であるから、論理LS
Iからみたメモリramのレイテンシイは2となる。
【0065】図10には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。この実施例でも前記同様にデータ処
理システムは、1つの論理LSI(logic)チップ
と、1つのメモリチップramとから構成され、論理L
SIにおけるブリッジ部とメモリ部とが図面の表示方向
において縦方向に示され、時間の経過が横方向に示され
ている。つまり、表示方向の上から順に論理LSIのブ
リッジ、論理IF部OUT、チップ間配線、メモリIF
部IN、メモリIF部OUT及びチップ間配線、論理I
F部INのように示されている。このことは、以下の動
作説明図面でも同様である。
【0066】この実施例では、システムクロックsys
ckが前記図9の実施例より低い周波数(クロックが遅
い)場合を示している。動作そのものは、前記図9で説
明した(1)ないし(8)の各動作と同じであるが、シ
ステムクロックsysckがバスや信号線での信号伝達
速度に対して遅いために、1サイクル経過前に前記
(1)ないし(8)の動作が終了してram busy
=0となり、論理部logicからみたメモリramの
レイテンシイは1の高速となる。
【0067】図11には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。同図においても前記実施例と同様で
あり、低レイテンシメモリ、1ワード読み出しの例であ
る。ただし、メモリコア動作が遅い場合が示されてい
る。前記図9の実施例と同様な(1)ないし(5)まで
の各動作が行われる。
【0068】(6) メモリコアmemがrq=0を受
け取った段階で内部動作を完了していない、つまりop
e=1の場合、内部動作の終了であるope=0を待っ
て、by=0、dy=1を論理LSI(sys)に返信
し同時に双方バスに読み出しデータqを乗せる。メモリ
コアmemはイコライズ動作に移行する。
【0069】(7) 上記by=0、dr=1がブリッ
ジ(sys)まで帰ったら、ブリッジは100ps程度
待ち、メモリコアmemから受け取ったデータqをラッ
チすると同時にde=0を上記メモリコアmemに送り
返す。上記のようなデータラッチ動作のために各データ
信号間のバラツキ(スキュー)は100ps以内に押さ
える必要が有る。
【0070】(8) メモリコアmemが上記de=0
を受け取ったら、データq出力を終了しバスを解放す
る。
【0071】図12には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。この実施例では、システムクロック
sysckが前記図11の実施例より低い周波数(クロ
ックが遅い)場合を示している。同図においても前記実
施例と同様であり、低レイテンシメモリ、1ワード読み
出しの例であって、メモリコア動作が遅い場合が示され
ている。動作そのものは、前記図9及び図11で説明し
た(1)ないし(8)の各動作と同じであるが、システ
ムクロックsysckがバスや信号線での信号伝達速度
に対して遅いために、1サイクル経過前に前記のような
(1)ないし(8)の各動作が終了してram bus
y=0となり、論理LSIからみたメモリramのレイ
テンシイは1の高速となる。
【0072】図13には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。同図においても前記実施例と同様で
あり、低レイテンシメモリ、ページ(複数ワード)読み
出しの例である。前記図9の実施例と同様な(1)ない
し(4)までの各動作が行われる。
【0073】(5) by=1がブリッジ(sys)ま
で帰ったら、ブリッジ(sys)は100ps程度待ち
その後、rq=0を送ると同時に制御コマンド出力を終
了しバスを解放する。 rq=1から0までが1サイクル
に収まらない場合、該当メモリ構成はバス対応できず、
当該メモリの動作周波数を下げる必要が有る。
【0074】(6) メモリコアmemがrq=0を受
け取った段階で内部動作を完了している(ope=0)
場合、メモリコアmemはby=0を返信すると同時に
双方バスに読み出しデータq−1を乗せる。
【0075】(7) by=0ブリッジ(sys)まで
帰ったら、ブリッジ(sys)は100ps程度待ち、
メモリコアmemから受け取ったデータq−1をラッチ
し、ページ読み出し動作に入る。各信号間のバラツキは
100ps以内にする必要がある。
【0076】(8) ブリッジ(sys)は次のシステ
ムクロックsysckに同期させ、次のページアドレス
ap−2を送る。そのぺ―ジアドレスap−2が最後で
ある場合、同時にde=1も送る。
【0077】(9) ページアドレスap−2がメモリ
コアmemまで到達後、双方バスは非同期に新データq
−2に切り替わる。先に(5)においてバスの往復時間
がサイクル以下であることが確認されているためシステ
ムクロックsysckに同期することで2ページ以降の
データを取り込める。
【0078】(10) 最後のページアドレスap−2と
同時に送ったde=1がメモリコアまで到達すると最終
データq−2と同期してdr=1が送り返され、メモリ
コアmemはイコライズに移行する。
【0079】(11) dr=1がブリッジ(sys)ま
で帰ったら、ブリッジは100ps程度待ち、de=0
を送る。
【0080】(12) メモリコアmemがde=0を受
け取ったら、q−2出力を終了しバスを解放する。
【0081】図14には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。この実施例では、システムクロック
sysckが前記図13の実施例より低い周波数(クロ
ックが遅い)場合を示している。同図においても前記実
施例と同様であり、低レイテンシメモリ、ページ読み出
しの例であって、前記図9及び図13で説明した(1)
ないし(12)の各動作と同じであるが、システムクロ
ックsysckがバスや信号線での信号伝達速度に対し
て遅いために、1サイクル経過前に前記のような(1)
ないし(7)の各動作が終了し、次のシステムクロック
sysckに同期して(8)ないし(12)の各動作が
実施される。
【0082】図15には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。同図においても前記実施例と同様で
あり、低レイテンシメモリ、1ワード書き込みの例であ
る。
【0083】(1) 前記同様にブリッジがrdy状態
になるまで、コマンド入力を待つ。
【0084】(2)rdy状態のブリッジがライト(wr
ite)コマンドを受け、ram busy=1として動作
中に移行する。
【0085】(3) システムクロックsysckに同
期してrq=1とし、同時に双方バスに制御コマンド
(アドレス含む)を乗せる。信号は前記同様に論理I
F、チップ間配線、メモリIFを通しメモリコアに伝達
される。各信号間のバラツキは100ps以内に押さえ
る必要が有る。
【0086】(4) メモリコアmemは内部シーケン
スに従い動作(ope=1)を開始すると同時に、メモ
リIFを介してby=1を送り返す。
【0087】(5) by=1がブリッジ(sys)ま
で帰ったら、ブリッジは100ps程度待ちその後、r
q=0を送ると同時に制御コマンド出力を終了し、書き
込みデータdを送る。信号rq=1から0までが1サイ
クルに収まらない場合、当該メモリ構成はバス対応でき
ず、当該メモリの動作周波数を下げる必要が有る。1ワ
ード書き込みの場合、上記と同時に最終データイネーブ
ルde=1を送る。
【0088】(6) メモリコアmemがrq=0を受
け取った段階で内部動作を完了している(ope=0)
場合、メモリコアmemはby=0、dr=1を返信す
ると同時に受け取ったデータd をメモリアレイに書き込
む。各信号間のバラツキは100ps以内に押さえる必
要が有る。書き込み完了後、メモリコアmemはイコラ
イズ動作に移行する。
【0089】(7) by=0、dr=1がブリツジま
で帰ったら、ブリッジは100ps程度待ち、de=0
を送り、書き込みデータd の出力を終了しバスを解放す
る。以上の動作では、システムクロックsysckの1
サイクルではデータが書き込まない、つまり1サイクル
経過後にram busy=1となるので、論理部lo
gicからみたレイテンシイは2となる。
【0090】図16には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。同図においても前記実施例と同様で
あり、低レイテンシメモリ、1ワード書き込みの例であ
る。
【0091】この実施例では、システムクロックsys
ckが前記図15の実施例より低い周波数の場合を示し
ている。動作そのものは、前記図15で説明した(1)
ないし(7)の各動作と同じであるが、システムクロッ
クsysckがバスや信号線での信号伝達速度に対して
遅いために、1サイクル経過前に前記(1)ないし
(7)の各動作が終了してram busy=0とな
り、論理部logicからみたメモリramのレイテン
シイは1の高速となる。
【0092】図17には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。同図においても前記実施例と同様で
あり、低レイテンシメモリ、1ワード書き込みの例であ
る。ただし、メモリコア動作が遅い場合が示されてい
る。前記図15の実施例と同様な(1)ないし(5)ま
での各動作が行われる。
【0093】(6) メモリコアmemがrq=0を受
け取った段階で内部動作を完了していない(ope=
1)場合、内部動作の終了(ope=0)を待って、b
y=0、dr=1を返信し同時に受け取ったデータdを
メモリアレイに書き込む。この書き込み完了後、メモリ
コアはイコライズ動作に移行する。
【0094】(7) by=0、dr=1がブリッジ
(sys)まで帰ったら、ブリッジは100ps程度待
ち、de=0を送り、書き込みデータdの出力を終了し
バスを解放する。以上の動作では、1サイクルでデータ
が書き込めないので、つまりは1サイクル経過後にra
m busy=1になるので、論理部logicからみ
たレイテンシイは2である。
【0095】図18には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。同図においても前記実施例と同様で
あり、低レイテンシメモリ、1ワード書き込みの例であ
る。この実施例では、システムクロックsysckが前
記図17の実施例より低い周波数の場合を示している。
動作そのものは、前記図17で説明した(1)ないし
(7)の各動作と同じであるが、システムクロックsy
sckがバスや信号線での信号伝達速度に対して遅いた
めに、1サイクル経過前に前記(1)ないし(7)の各
動作が終了してram busy=0となり、論理部l
ogicからみたメモリramのレイテンシイは1の高
速となる。
【0096】図19には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。同図においても前記実施例と同様で
あり、低レイテンシメモリ、ページ(複数ワード)書き
込みの例である。前記図15の実施例と同様な(1)な
いし(4)までの各動作が行われる。
【0097】(5) by=1がブリッジ(sys)ま
で帰ったら、ブリッジは100ps程度待ち、その後r
q=0を送ると同時に制御コマンド出力を終了し、書き
込みデータd−1を送る。rq=1から0までが1サイ
クルに収まらない場合、当該メモリ構成はバス対応でき
ず、当該メモリ動作周波数を下げる必要が有る。
【0098】(6) メモリコアmemがrq=0を受
け取った段階で内部動作を完了している(ope=0)
場合、メモリコアmemはby=0を返信すると同時に
受け取ったデータd−1をメモリアレイに書き込む。
【0099】(7) by=0がブリッジ(sys)ま
で帰ったら、ブリッジはページ書き込み動作に入る。
【0100】(8) ブリッジは次のシステムクロック
sysckに同期させ、次のページアドレスap−2と
書き込みデータd−2を送る。そのページアドレスap
−2が最後である場合、同時にde=1も送る。
【0101】(9) ページアドレスap−2と書き込
みデータd−2の時間差は配線の等長性を使い調整す
る。動作の高速化のために各信号間のバラツキは100
ps以内に押さえる必要が有る。
【0102】(10) 最後のページアドレス/データと
同時に送ったde=1がメモリコアmemまで到達する
とdr=1が送り返され、最終データ書き込み後メモリ
コアmemはイコライズに移行する。
【0103】(11) dr=1がブリッジ(sys)ま
で帰ったら、de=0を送ると共に書き込みデータd−
2の出力を終了しバスを解放する。
【0104】図20には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。この実施例では、システムクロック
sysckが前記図15の実施例より低い周波数の場合
を示している。同図においても前記実施例と同様であ
り、低レイテンシメモリ、ページ書き込みの例であっ
て、前記図15及び図19で説明した(1)ないし(1
1)の各動作と同じであるが、システムクロックsys
ckがバスや信号線での信号伝達速度に対して遅いため
に、1サイクル経過前に前記のような(1)ないし
(7)の各動作が終了し、システムクロックsysck
に同期し、(8)ないし(11)の動作が行われる。
【0105】図21には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。同図においても前記実施例と同様で
あり、通常ウェイト付メモリ、1ワード読み出しの例で
ある。
【0106】(1) 前記同様にブリッジがrdy状態
になるまで、コマンド入力を待つ。
【0107】(2) rdy状態のブリッジがリード
(read)コマンドを受け、ram busy=1として
動作中に移行する。
【0108】(3) システムクロックsysckに同
期してrq=1とし、同時に双方向バスに制御コマンド
(アドレス含む)を乗せる。信号は前記同様に論理I
F、チップ間配線、メモリIFを通しメモリコアmem
に伝達される。各信号間のバラツキは高速動作のために
100ps以内に押さえる必要が有る。
【0109】(4) メモリコアmemは内部シーケン
スに従い動作(ope=1)を開始すると同時に、メモ
リIFを介しby=1を送り返す。
【0110】(5) by=1がブリッジ(sys)ま
で帰ったら、ブリッジは制御コマンド出力を終了しバス
を解放する。その後予め設定されたウエイト数だけサイ
クルを飛ばし(同図ではi=3)、その後rq=0を送
る。遅いメモリはrq=0のタイミングでウェイトを制
御する。1ワード読み出しの場合、上記と同時に最終デ
ータイネーブルde=1を送る。
【0111】(6) 入力されたアドレス(0〜31か
らなる32ビットバスのうちの特定の信号線、例えば2
8がチップセレクトとして割り当てられた)信号により
選択されたメモリコアで、かつメモリコアがrq=0を
受け取った段階で内部動作を完了している(ope=
0)場合、メモリコアはby=0、dr=1を返信する
と同時に双方向バスに読み出しデータqを乗せる。また
同時にメモリコアはイコライズ動作に移行する。非選択
メモリ(含むコア+IF)は動作しない。
【0112】(7) by=0、dr=1がブリッジ
(sys)まで帰ったら、ブリッジは100ps程度待
ち、メモリコアから受け取った読み出しデータqをラッ
チすると同時にde=0を送る。各信号間のバラツキ
は、高速動作のために100ps以内に押さえる必要が
有る。
【0113】(8) メモリコアmemがde=0を受
け取ったら、データq出力を終了しバスを解放する。
【0114】図22には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。同図においても前記実施例と同様で
あり、通常ウェイト付メモリ、1ワード読み出しの例で
ある。この実施例のメモリは、フラッシュメモリ等のよ
うにメモリアクセスが遅く、前記(5)の動作におい
て、by=1がブリッジ(sys)まで帰ったら、ブリ
ッジは制御コマンド出力を終了しバスを解放する。その
後i=200のように設定されたウエイト数だけサイク
ルを飛ばし、その後rq=0を送るようにするものであ
る。
【0115】図23には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。同図においても前記実施例と同様で
あり、通常ウェイト付メモリ、1ワード読み出しの例で
ある。ただし、メモリコア動作が遅い場合が示されてい
る。前記図21の実施例と同様な(1)ないし(5)ま
での各動作が行われる。
【0116】(6) 入力された前記アドレス信号〔2
8〕により選択されたメモリコアで、かつメモリコアが
rq=0を受け取った段階で内部動作を完了していない
(ope=1)場合、内部動作終了(ope=1)を待
って、メモリコアはby=0、dr=1を返信すると同
時に双方向バスに読み出しデータqを乗せる。また同時
にメモリコアはイコライズ動作に移行する。非選択メモ
リ(含むコア+IF)は動作しない。
【0117】(7) by=0、dr=1がブリッジ
(sys)まで帰ったら、ブリッジは100ps程度待
ち、メモリコアmemから受け取った読み出しデータq
をラッチすると同時にde=0を送る。高速動作のため
に各信号間のバラツキは100ps以内に押さえる必要
が有る。
【0118】(8) メモリコアmemがde=0を受
け取ったら、読み出しデータq出力を終了しバスを解放
する。
【0119】図24には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。この実施例のメモリは、フラッシュ
メモリ等のようにメモリアクセスが遅く、前記(5)の
動作において、by=1がブリッジ(sys)まで帰っ
たら、ブリッジは制御コマンド出力を終了しバスを解放
する。その後i=200のように設定されたウエイト数
だけサイクルを飛ばし、その後rq=0を送るようにす
るものである。
【0120】図25には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。同図においても前記実施例と同様で
あり、通常ウェイト付メモリ、1ワード書き込みの例で
ある。
【0121】(1) 前記同様にブリッジがrdy状態
になるまで、コマンド入力を待つ。
【0122】(2) rdy状態のブリッジがライト
(write)コマンドを受け、ram busy=1として
動作中に移行する。
【0123】(3) システムクロックsysckに同
期してrq=1とし、同時に双方向バスに制御コマンド
(アドレス含む)を乗せる。信号は前記同様に論理I
F、チップ間配線、メモリIFを通しメモリコアmem
に伝達される。各信号間のバラツキは高速動作のために
100ps以内に押さえる必要が有る。
【0124】(4) メモリコアmemは内部シーケン
スに従い動作(ope=1)を開始すると同時に、メモ
リIFを介しby=1を送り返す。
【0125】(5) by=1がブリッジ(sys)ま
で帰ったら、ブリッジは制御コマンド出力を終了しバス
を解放する。その後予め設定されたウエイト数だけサイ
クルを飛ばし(同図ではi=3)、その後rq=0を送
ると同時に書き込みデータdを送る。遅いメモリはrq
=0のタイミングでウェイトを制御する。1ワード書き
込みの場合、上記と同時に最終データイネーブルde=
1を送る。
【0126】(6) 入力されたアドレス(0〜31か
らなる32ビットバスのうちの特定の信号線、例えば2
8がチップセレクトとして割り当てられた)信号により
選択されたメモリコアで、かつメモリコアがrq=0を
受け取った段階で内部動作を完了している(ope=
0)場合、メモリコアはby=0、dr=1を返信する
と同時に受け取ったデータdをメモリアレイに書き込
む。各信号間のバラツキは100ps以内に押さえる必
要が有る。書き込み完了後、メモリコアはイコライズ動
作に移行する。非選択メモリ(含むコア+IF)は動作
しない。
【0127】(7) by=0、dr=1がブリッジ
(sys)まで帰ったら、ブリッジは100ps程度待
ち、de=0を送り、データd出力を終了しバスを解放
する。
【0128】図26には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。この実施例のメモリは、フラッシュ
メモリ等のようにメモリアクセスが遅く、前記(5)の
動作において、by=1がブリッジ(sys)まで帰っ
たら、ブリッジは制御コマンド出力を終了しバスを解放
する。その後i=200のように設定されたウエイト数
だけサイクルを飛ばし、その後rq=0と同時に書き込
みデータdを送る。
【0129】図27には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。同図においても前記実施例と同様で
あり、通常ウェイト付メモリ、1ワード書き込みの例で
ある。ただし、メモリコア動作が遅い場合が示されてい
る。前記図25の実施例と同様な(1)ないし(5)ま
での各動作が行われる。
【0130】(6) 入力された前記アドレス信号〔2
8〕により選択されたメモリコアで、かつメモリコアが
rq=0を受け取った段階で内部動作を完了していない
(ope=1)場合、内部動作終了(ope=1)を待
って、メモリコアはby=0、dr=1を返信し同時に
受け取ったデータdをメモリアレイに書き込む。前記同
様に各信号間のバラツキは100ps以内に押さえる必
要が有る。書き込み完了後、メモリコアはイコライズ動
作に移行する。非選択メモリ(含むコア+IF)は動作
しない。 (7) by=0、dr=1がブリッジ(sys)まで
帰ったら、ブリッジは100ps程度待ち、de=0を
送りデータd出力を終了しバスを解放する。
【0131】図28には、この発明に係るデータ処理シ
ステムのバス動作の他の一実施例を説明するための動作
図が示されている。この実施例のメモリは、フラッシュ
メモリ等のようにメモリアクセスが遅く、前記(5)の
動作において、by=1がブリッジ(sys)まで帰っ
たら、ブリッジは制御コマンド出力を終了しバスを解放
する。その後i=200のように設定されたウエイト数
だけサイクルを飛ばし、その後rq=0と同時に書き込
みデータdを送る。他は、前記図27の動作と同様であ
る。
【0132】図29及び図30には、この発明に係るデ
ータ処理システムに搭載される専用SRAMコアのIF
仕様の一実施例を説明するための構成図が示されてい
る。メモリコアの構成は、ビット幅が256ビットとさ
れ、奥行きが2N にされる。adはアドレス入力であ
り、高速動作を目標とするためにアドレスによるチップ
選択機能は無い。ckはメモリクロックであり、8本の
readにより上記256ビット(32バイト)うちの
4バイト(32ビット)単位での読み出しが行われる。
書き込みは、書き込みバッファを準備し1動作ずらした
状態でバイト単位で書く。つまり、w〔#31:0〕に
よりバイト番号を指定してバイト単位で書く。本例は3
2ビットバスに合わせて作成した例であり、ビット数を
展開した場合動作も展開される。図30のデータセレク
タ(data selector) により、上記のようなメモリコアと
の間でのデータ選択が行われる。
【0133】図31には、上記専用SRAMの動作の読
み出し動作一例を説明するための波形図が示されてい
る。アドレスaddで定められたワード線を、クロック
ckのたち上がりエッジに対応して立ち上げてメモリセ
ル動作を開始する。つまり、メモリコア側では、ビット
線のイコライズ終了し、ワード線を立ち上げて選択状態
にし、メモリセルの記憶情報をセンスアンプで増幅して
256ビット纏めて出力する。
【0134】アドレスaddが書き込みバッファの内容
と一致していた場合、書き込みフラグが活性のバイトに
対応し、書き込みバッファの値を読み出しデータqに送
り差し替える。書き込みフラグが非活性のバイトに対応
し、データqをそのまま有効にする。クロックckの立
ち下がりエッジに対応してワード線を立ち下げメモリセ
ル動作を終了する。カラム接続解除し、イコライズを行
う。
【0135】図32には、上記専用SRAMの動作の書
き込み動作一例を説明するための波形図が示されてい
る。高速動作では書き込みバッファを前提とし、内部動
作は=0で動作する。クロックckのハイレベルで書き
込みをアドレスを取り込む。クロックckとライト信号
wのハイレベルで書き込みをデータを取り込む。クロッ
クckがが遅い場合はクロックckの立ち上がりに同期
して、ライト信号wが遅い場合は、ライト信号wのたち
上がりに同期して上記データを取り込む。この書き込み
データの取り込みはバイト単位で別個に行う。
【0136】1つ前のアドレスaddで定められたワー
ド線を、クロックckのたち上がりエッジに対応して立
ち上げメモリセル動作を開始する。つまり、前記同様に
ビット線のイコライズ終了し、ワード線を立ち上げて選
択状態にして1つ前のデータd−inを選択ビット線に
直流的に書き込む。書き込みはバイト単位で別個に行
う。上記クロックckの立ち下がりエッジに同期して、
ワード線を立ち下げメモリセル動作を終了する。ワード
線を立ち下げてビット線のイコライズを実施し、取り込
んだデータをd−inに送る。
【0137】クロックckは、信号byの立ち上がりに
tAS等を確保するための遅延を追加した信号で立ち上
げ、信号byの立ち下げで立ち下げる。アドレス信号
〔28〕とcps padからの信号が不一致の場合、
非選択であるクロックckは動作させない。内部動作状
態(ope=1)の期間、信号byは下がらない。書き
込みバイトを指定する信号w〔i〕は、クロックckの
立ち上がりの後のope=0でで有効になる。ck=0
では0とする。
【0138】図33及び図34には、この発明に係るデ
ータ処理システムに搭載される専用DRAMコアのIF
仕様の一実施例を説明するための構成図が示されてい
る。前記SRAMと同様にメモリコアの構成は、ビット
幅が256ビットとされ、奥行きが2N にされる。アド
レスは通常のDRAMと異なり、ノンマルチプレックス
方式とされる。DRAMはアドレスによるチップ選択機
能を持つ。
【0139】メモリセル情報の信頼性を確保するためア
ドレスはクロックの立ち上がりエッジで取り込む。読み
出しは256ビット並列、書き込みは書き込みバッファ
を準備し1動作ずらした状態で、バイト単位で書く。本
例も前記同様には32ビットバスに合わせて作成した例
であり、ビット数を展開した場合動作も展開される。
【0140】図35には、上記専用DRAMの動作の読
み出し動作一例を説明するための波形図が示されてい
る。アドレスaddで定められたワード線をクロックc
kの立ち上げメモリセル動作を開始する。つまり、ビッ
ト線のプリチヤージ終了し、ワード線を立ち上げてセン
スアンプ起動し、メイン動作によって256ビット纏め
て出力する。アドレスaddが書き込みバッファの内容
と一致していた場合、書き込みフラグが活性のバイトに
対応し、書き込みバッファの値をqに送り差し替える。
書き込みフラグが非活性のバイトはデータqをそのまま
有効にする。クロックckの立ち下がりエッジに対応し
てワード線を立ち下げメモリセル動作を終了する。カラ
ム接続解除してプリチヤージを実施する。
【0141】図36には、上記専用DRAMの動作の書
き込み動作一例を説明するための波形図が示されてい
る。高速動作では書き込みバッファを前提とし、内部動
作はレイテンシ=0で動作する。クロックckのハイレ
ベル書き込みをアドレスを取り込む。クロックck、ラ
イト信号wがハイレベルで書き込みをデータdを取り込
む。クロックckが遅い場合は、そのたち上がりエッジ
に対応し、wが遅い場合はその立ち上がりエッジに対応
して上記データdを取り込む。データdの取り込みはバ
イト単位で別個に行う。
【0142】1つ前のアドレスaddで定められたワー
ド線を、クロックckの立ち上がりエッジに対応して立
ち上げてメモリセル動作を開始する。つまり、前記同様
にビット線のプリチヤージ終了し、ワード線を立ち上げ
て選択状態にしてセンスアンプ起動してメモリセルの情
報を増幅する。1つ前のデータd−inを選択ビット線
に直流的に書き込む。書き込みはバイト単位で別個に行
う。クロックckの立ち下がりエッジに対応してワード
線を立ち下げメモリセル動作を終了する。カラム接続解
除てプリチヤージを実施し、取り込んだデータをd−i
nに送る。
【0143】クロックckは、信号byの立ち上がりに
tAS等を確保するための遅延を追加した信号で立ち上
げ、信号byの立ち下げで立ち下げる。アドレス〔2
8〕とcps padからの信号が不−致の場合、非選
択であるクロックckは動作させない。信号ope=1
の期間はbyは下がらない。
【0144】この実施例のデータ処理システムでは、数
GB/sまで高速転送でき、かつDRAM+SRAM、
FLASH+SRAMの様なメモリの組み合わせを支援
できる。プロセス簡素化、準標準(カスタム)大容量メ
モリの品揃えにより、システムオンチップの開発TAT
を短縮することができる。また、新たな機能論理の開
発、修正に容易に対応できる。
【0145】論理LSIの回路/論理設計に占める工数
は、論理部の設計(メモリ駆動方式含む)が主である。
しかしながら、チップレイアウト及び、歩留まり改善に
代表される量産にTATは、メモリ部、特にFLASH
の様に特殊化したプロセスを必要としたメモリが主とな
り、総合TATが伸びる。これらを別チップにすると,
TATは短くなるが逆にメモリボトルネックが発生し性
能が出なくなる。前記実施例においては、高速転送可能
なメモリバスを準備し、かつチップをプロセスが最短に
なる様に分割することにより上記問題点を解決すること
ができる。
【0146】このためには、(1)チップ間信号転送の
ピンピッチは数十ミクロン程度、チップ内はサブミクロ
ンであり1〜2桁異なる。そのためピン当たりの信号を
有効に使いピン数を削減する前記実施例のバス技術は有
益である。異なる種類のメモリに対して共通のバス構成
とすることにより、相手のメモリが変わる毎に複数のバ
スを開発することが不要となり、総合TATが伸びるも
のとなる。
【0147】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。 (1) マスタデバイスと、動作速度が互いに異なる複
数種類のスレーブデバイスのうちのいずれか少なくとも
1つのスレーブデバイスとを双方向バス及び上記マスタ
デバイスと上記スレーブデバイスとの間での信号のやり
取りを制御するバス制御信号線で接続し、上記双方向バ
スを第1タイミングでは制御コマンドの送信に使用し、
第2タイミングではデータの伝送に使用してデータ処理
システムを構成することにより、プロセス簡素化、準標
準(カスタム)大容量メモリの品揃えにより、システム
オンチップの開発TATを短縮することができ、新たな
機能論理の開発、修正に容易に対応できるという効果が
得られる。
【0148】(2) 上記に加えて、上記複数種類のス
レーブデバイスとして、SRAM、DRAM、FLAS
Hのいずれか2つ以上を構成するメモリ部と、上記双方
向バス及びバス制御信号線に対応した信号に応答するイ
ンターフェイス回路とで構成することにより、種々のデ
ータ処理システムに適合させることができるという効果
が得られる。
【0149】(3) マスタデバイスと動作速度が互い
に異なる複数種類のスレーブデバイスのうちのいずれか
少なくとも1つのスレーブデバイス及びそれらを接続す
る双方向バスとバス制御信号線とを一つのパッケージ内
に設けて半導体集積回路装置を構成し、上記双方向バス
を第1タイミングでは制御コマンドの送信に使用し、第
2タイミングではデータの伝送に使用することにより、
プロセス簡素化、準標準(カスタム)大容量メモリの品
揃えにより、システムオンチップの開発TATを短縮す
ることができ、新たな機能論理の開発、修正に容易に対
応できるという効果が得られる。
【0150】(4) 上記に加えて、上記マスタデバイ
スを論理回路部と、上記双方向バス及びバス制御信号線
を使用して上記スレーブデバイスとの間で信号の授受を
行うブリッジ回路で構成することにより、バスの標準化
を容易に行うようにすることができるという効果が得ら
れる。
【0151】(5) 上記に加えて、上記複数種類のス
レーブデバイスとして、SRAM、DRAM、FLAS
Hのいずれか2つ以上を構成するメモリ部と、上記双方
向バス及びバス制御信号線に対応した信号に応答するイ
ンターフェイス回路とで構成することにより、種々のデ
ータ処理システムに適合させることができるという効果
が得られる。
【0152】(6) 上記に加えて、上記マスタデバイ
スの上記バスと接続される複数の電極を1列に並べられ
て配置し、上記スレーブデバイスの上記バスと接続され
る複数の電極を1列に並べられて配置し、上記マスタデ
バイスと上記スレーブデバイスとが組み立てられたと
き、それぞれにおいて上記1列に並べられた電極が相互
に平行となるように配置させることにより、複数の信号
の相互のタイミングバラツキを小さくすることができ、
実質的な高速データ転送を可能にすることができるとい
う効果が得られる。
【0153】(7) 上記に加えて、上記スレーブデバ
イスに設けられる複数の電極を、上記マスタデバイスの
実装状態を基準にして、マスタデバイスの電極配列に対
応した第1配列と、その裏面実装状態に適合すべきミラ
ー反転された第2配列とのいずれか選択可能にさせるこ
とにより、複数の信号の相互のタイミングバラツキを小
さくしつつ、半導体集積回路装置の実装形態に自由度を
持たせることができるという効果が得られる。
【0154】(8) 上記に加えて、上記マスタデバイ
ス及び上記スレーブデバイスのそれぞれに設けられるバ
スを駆動する駆動回路として、上記バスに伝えられる信
号変化時に動作状態となって上記バスを駆動する第1出
力回路と、上記第1出力回路の出力動作によって形成さ
れた出力信号の信号レベルを少なくとも維持でき、かつ
上記第1出力回路の動作によって上記維持している信号
レベルが変化される駆動能力を持つ第2出力回路とによ
り構成することにより、見かけ上の衝突を許容できるか
ら双方向バスのデータ転送を高速に行えることができる
という効果が得られる。
【0155】(9) 上記に加えて、上記マスタデバイ
ス及び上記スレーブデバイスのうちいずれか一方のデバ
イスから上記バスに上記第2出力回路による信号送出を
行うタイミングと、上記他方のデバイスから上記バスに
上記第1出力回路で信号を送出するタイミングとの重複
を許容することにより、高速なデータ転送を実現できる
という効果が得られる。
【0156】(10) マスタデバイス、動作速度が互
いに異なる複数種類のスレーブデバイスのうちのいずれ
か少なくとも1つのスレーブデバイス及びそれらを接続
する双方向バスとマスタデバイスと上記スレーブデバイ
スとの間での信号のやり取りを制御するバス制御信号線
とを用い、上記双方向バスを第1タイミングでは制御コ
マンドの送信に使用し、第2タイミングではデータの伝
送に使用して上記両デバイス間での信号授受を行うよう
にすることにより、動作速度が互いに異なる複数種類の
スレーブデバイスのそれぞれに対応して効率的なデータ
転送が可能となり、それを構成するデバイスのプロセス
簡素化、準標準(カスタム)大容量メモリの品揃えによ
り、システムオンチップの開発TATを短縮することが
でき、新たな機能論理の開発、修正に容易に対応できる
という効果が得られる。
【0157】(11) 上記に加えて、上記マスタデバ
イスを論理回路部と、上記双方向バス及びバス制御信号
線を使用して上記スレーブデバイスとの間で信号の授受
を行うブリッジ回路で構成することにより、バスの標準
化を容易に行うようにすることができるという効果が得
られる。
【0158】(12) 上記に加えて、上記複数種類の
スレーブデバイスとして、SRAM、DRAM、FLA
SHのいずれか2つ以上を構成するメモリ部と、上記双
方向バス及びバス制御信号線に対応した信号に応答する
インターフェイス回路とで構成することにより、種々の
データ処理システムに適合させることができるという効
果が得られる。
【0159】(13) 上記に加えて、上記マスタデバ
イスの上記バスと接続される複数の電極を1列に並べら
れて配置し、上記スレーブデバイスの上記バスと接続さ
れる複数の電極を1列に並べられて配置し、上記マスタ
デバイスと上記スレーブデバイスとが組み立てられたと
き、それぞれにおいて上記1列に並べられた電極が相互
に平行となるように配置させることにより、複数の信号
の相互のタイミングバラツキを小さくすることができ、
実質的な高速データ転送を可能にすることができるとい
う効果が得られる。
【0160】(14) 上記に加えて、上記マスタデバ
イス及び上記スレーブデバイスのそれぞれに設けられる
バスを駆動する駆動回路として、上記バスに伝えられる
信号変化時に動作状態となって上記バスを駆動する第1
出力回路と、上記第1出力回路の出力動作によって形成
された出力信号の信号レベルを少なくとも維持でき、か
つ上記第1出力回路の動作によって上記維持している信
号レベルが変化される駆動能力を持つ第2出力回路とに
より構成することにより、見かけ上の衝突を許容できる
から双方向バスのデータ転送を高速に行えることができ
るという効果が得られる。
【0161】(15) 上記に加えて、上記マスタデバ
イス及び上記スレーブデバイスのうちいずれか一方のデ
バイスから上記バスに上記第2出力回路による信号送出
を行うタイミングと、上記他方のデバイスから上記バス
に上記第1出力回路で信号を送出するタイミングとの重
複を許容することにより、高速なデータ転送を実現でき
るという効果が得られる。
【0162】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、図3
及び図4中に論理とメモリの搭載例を平面/断面で示し
ているがこれはMCM搭載の例でありPKG搭載+基板
実装の場合はこれに準じた形で搭載される。マスタデバ
イスとスレーブデバイスとの間に、特別な制御信号を追
加して、特殊のメモリアクセス機能を付加するものであ
ってもよい。この発明は、データ処理システム、半導体
集積回路装置及び信号授受方法として広く利用できる。
【0163】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。マスタデバイスと、動作速度が互いに
異なる複数種類のスレーブデバイスのうちのいずれか少
なくとも1つのスレーブデバイスとを双方向バス及び上
記マスタデバイスと上記スレーブデバイスとの間での信
号のやり取りを制御するバス制御信号線で接続し、上記
双方向バスを第1タイミングでは制御コマンドの送信に
使用し、第2タイミングではデータの伝送に使用してデ
ータ処理システムを構成することにより、プロセス簡素
化、準標準(カスタム)大容量メモリの品揃えにより、
システムオンチップの開発TATを短縮することがで
き、新たな機能論理の開発、修正に容易に対応できる。
【0164】マスタデバイス、動作速度が互いに異なる
複数種類のスレーブデバイスのうちのいずれか少なくと
も1つのスレーブデバイス及びそれらを接続する双方向
バスとマスタデバイスと上記スレーブデバイスとの間で
の信号のやり取りを制御するバス制御信号線とを用い、
上記双方向バスを第1タイミングでは制御コマンドの送
信に使用し、第2タイミングではデータの伝送に使用し
て上記両デバイス間での信号授受を行うようにすること
により、動作速度が互いに異なる複数種類のスレーブデ
バイスのそれぞれに対応して効率的なデータ転送が可能
となり、それを構成するデバイスのプロセス簡素化、準
標準(カスタム)大容量メモリの品揃えにより、システ
ムオンチップの開発TATを短縮することができ、新た
な機能論理の開発、修正に容易に対応できる。
【0165】マスタデバイス、動作速度が互いに異なる
複数種類のスレーブデバイスのうちのいずれか少なくと
も1つのスレーブデバイス及びそれらを接続する双方向
バスとマスタデバイスと上記スレーブデバイスとの間で
の信号のやり取りを制御するバス制御信号線とを用い、
上記双方向バスを第1タイミングでは制御コマンドの送
信に使用し、第2タイミングではデータの伝送に使用し
て上記両デバイス間での信号授受を行うようにすること
により、動作速度が互いに異なる複数種類のスレーブデ
バイスのそれぞれに対応して効率的なデータ転送が可能
となり、それを構成するデバイスのプロセス簡素化、準
標準(カスタム)大容量メモリの品揃えにより、システ
ムオンチップの開発TATを短縮することができ、新た
な機能論理の開発、修正に容易に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るデータ処理システム(又は半導
体集積回路装置)の一実施例を示す概略ブロック図であ
る。
【図2】この発明に係るデータ処理システム(又は半導
体集積回路装置)の他の一実施例を示す概略ブロック図
である。
【図3】この発明に係るデータ処理システム(又は半導
体集積回路装置)の一実施例を示す概略構成図である。
【図4】この発明に係るデータ処理システム(又は半導
体集積回路装置)の一実施例を示す概略構成図である。
【図5】この発明に好適なバス駆動回路及び信号授受方
法の一実施例を示す構成図である。
【図6】この発明に好適なバス駆動回路及び信号授受方
法の他の一実施例を示す構成図である。
【図7】この発明に好適なバス駆動回の一実施例を示す
回路図である。
【図8】図7の出力MOSFETQ1とQ2及び保護素
子Q7と出力用の電極の一実施例を示す概略レアウト図
である。
【図9】この発明に係るデータ処理システム(又は半導
体集積回路装置,以下同じ)のバス動作の一実施例を説
明するための動作図である。
【図10】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図11】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図12】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図13】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図14】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図15】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図16】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図17】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図18】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図19】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図20】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図21】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図22】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図23】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図24】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図25】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図26】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図27】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図28】この発明に係るデータ処理システムのバス動
作の他の一実施例を説明するための動作図である。
【図29】この発明に係るデータ処理システムに搭載さ
れる専用SRAMコアのIF仕様の一実施例を説明する
ための構成図である。
【図30】この発明に係るデータ処理システムに搭載さ
れる専用SRAMコアのIF仕様の一実施例を説明する
ための構成図である。
【図31】図30,31に示した専用SRAMの動作の
読み出し動作一例を説明するための波形図である。
【図32】図30,31に示した専用SRAMの動作の
書き込み動作一例を説明するための波形図である。
【図33】この発明に係るデータ処理システムに搭載さ
れる専用DRAMコアのIF仕様の一実施例を説明する
ための構成図である。
【図34】この発明に係るデータ処理システムに搭載さ
れる専用DRAMコアのIF仕様の一実施例を説明する
ための構成図である。
【図35】図35、35に示した専用DRAMの動作の
読み出し動作一例を説明するための波形図である。
【図36】図35、35に示した専用DRAMの動作の
書き込み動作一例を説明するための波形図である。
【符号の説明】
sram,SRAM…スタティック型ランダム・アクセ
ス・メモリ、dram,DRAM…ダイナミック型ラン
ダム・アクセス・メモリ、flash,Flash…フ
ラッシュメモリ、logic…論理部、ram…メモリ
部、Q1〜Q7…MOSFET、pmos…Pチャンネ
ル型MOSFET、nmos…Nチャンネル型MOSF
ET。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタデバイスと、 動作速度が互いに異なる複数種類のスレーブデバイスの
    うちのいずれか少なくとも1つのスレーブデバイスと、 上記マスタデバイスと上記スレーブデバイスを接続する
    双方向バスと、 上記マスタデバイスと上記スレーブデバイスとの間での
    信号のやり取りを制御するバス制御信号線とを備え、 上記双方向バスは第1タイミングでは制御コマンドの送
    信に使用され、第2タイミングではデータの伝送に使用
    されることを特徴とするデータ処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記複数種類のスレーブデバイスは、SRAM、DRA
    M、FLASHのいずれか2つ以上を構成するメモリ部
    と、上記双方向バス及びバス制御信号線に対応した信号
    に応答するインターフェイス回路とからなることを特徴
    とするデータ処理システム。
  3. 【請求項3】 マスタデバイスと動作速度が互いに異な
    る複数種類のスレーブデバイスのうちのいずれか少なく
    とも1つのスレーブデバイス及びそれらを接続する双方
    向バスとバス制御信号線とを一つのパッケージ内に備
    え、 上記双方向バスは第1タイミングでは制御コマンドの送
    信に使用され、第2タイミングではデータの伝送に使用
    されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記マスタデバイスは、論理回路部と、上記双方向バス
    及びバス制御信号線を使用して上記スレーブデバイスと
    の間で信号の授受を行うブリッジ回路とからなることを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、 上記複数種類のスレーブデバイスは、SRAM、DRA
    M、FLASHのいずれかか2つ以上を構成するメモリ
    部と、上記双方向バス及びバス制御信号線に対応した信
    号に応答するインターフェイス回路とからなることを特
    徴とする半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれかにおいて、 上記マスタデバイスの上記バスと接続される複数の電極
    は、1列に並べられて配置され、 上記スレーブデバイスの上記バスと接続される複数の電
    極は、1列に並べられて配置され、 上記マスタデバイスと上記スレーブデバイスとが組み立
    てられたとき、それぞれにおいて上記1列に並べられた
    電極が相互に平行となるように配置されることを特徴と
    する半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記スレーブデバイスに設けられる複数の電極は、上記
    マスタデバイスの実装状態を基準にして、マスタデバイ
    スの電極配列に対応した第1配列と、その裏面実装状態
    に適合すべきミラー反転された第2配列とのいずれか選
    択可能にされるものであることを特徴とする半導体集積
    回路装置。
  8. 【請求項8】 請求項3ないし7のいずれかにおいて、 上記マスタデバイス及び上記スレーブデバイスのそれぞ
    れに設けられるバスを駆動する駆動回路は、 上記バスに伝えられる信号変化時に動作状態となって上
    記バスを駆動する第1出力回路と、 上記第1出力回路の出力動作によって形成された出力信
    号の信号レベルを少なくとも維持でき、かつ上記第1出
    力回路の動作によって上記維持している信号レベルが変
    化される駆動能力を持つ第2出力回路とからなることを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 上記マスタデバイス及び上記スレーブデバイスのうちい
    ずれか一方のデバイスから上記バスに上記第2出力回路
    による信号送出を行うタイミングと、上記他方のデバイ
    スから上記バスに上記第1出力回路で信号を送出するタ
    イミングとの重複を許容することを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  10. 【請求項10】 マスタデバイス、動作速度が互いに異
    なる複数種類のスレーブデバイスのうちのいずれか少な
    くとも1つのスレーブデバイス及びそれらを接続する双
    方向バスとマスタデバイスと上記スレーブデバイスとの
    間での信号のやり取りを制御するバス制御信号線とを備
    え、 上記双方向バスを第1タイミングでは制御コマンドの送
    信に使用し、第2タイミングではデータの伝送に使用し
    てなることを特徴とする信号授受方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 上記マスタデバイスは、論理回路部と、上記双方向バス
    及びバス制御信号線を使用して上記スレーブデバイスと
    の間で信号の授受を行うブリッジ回路とからなることを
    特徴とする信号授受方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11において、 上記複数種類のスレーブデバイスは、SRAM、DRA
    M、FLASHのいずれかか2つ以上を構成するメモリ
    部と、上記双方向バス及びバス制御信号線に対応した信
    号に応答するインターフェイス回路とからなることを特
    徴とする信号授受方法。
  13. 【請求項13】 請求項10ないし12のいずれかにお
    いて、 上記マスタデバイスの上記バスと接続される複数の電極
    は、1列に並べられて配置され、 上記スレーブデバイスの上記バスと接続される複数の電
    極は、1列に並べられて配置され、 上記マスタデバイスとスレーブデバイスとが組み立てら
    れたとき、それぞれにおいて上記1列に並べられた電極
    が相互に平行となるように配置されることを特徴とする
    信号授受方法。
  14. 【請求項14】 請求項10ないし13のいずれかにお
    いて、 上記マスタデバイス及びスレーブデバイスのそれぞれに
    設けられるバスを駆動する駆動回路は、 上記バスに伝えられる信号変化時に動作状態となって上
    記バスを駆動する第1出力回路と、 上記第1出力回路の出力動作によって形成された出力信
    号の信号レベルを少なくとも維持でき、かつ上記第1出
    力回路の動作によって上記維持している信号レベルが変
    化される駆動能力を持つ第2出力回路とからなることを
    特徴とする信号授受方法。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 上記マスタデバイス及びスレーブデバイスのうちいずれ
    か一方のデバイスから上記バスに上記第2出力回路によ
    る信号送出を行うタイミングと、上記他方のデバイスか
    ら上記バスに上記第1出力回路で信号を送出するタイミ
    ングとの重複を許容することを特徴とする信号授受方
    法。
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