JP2002364759A - リップシール - Google Patents

リップシール

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JP2002364759A
JP2002364759A JP2001170864A JP2001170864A JP2002364759A JP 2002364759 A JP2002364759 A JP 2002364759A JP 2001170864 A JP2001170864 A JP 2001170864A JP 2001170864 A JP2001170864 A JP 2001170864A JP 2002364759 A JP2002364759 A JP 2002364759A
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seal
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Application number
JP2001170864A
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English (en)
Inventor
Takayuki Kato
崇行 加藤
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム製のシール部材を金属製の環状基材から
取り外しやすくすることでリサイクル活用を容易にする
ことができるリップシールを提供する。 【解決手段】 リップシール19は、金属製のケース2
1とバックアップリング24とでゴム製の第1シール部
材22及び樹脂製の第2シール部材23を挟持するよう
にしてカシメ固定することで組み立てられている。各シ
ール部材22,23は、ケース21に対して接着剤を用
いることなく分解可能に組み付けられている。したがっ
て、リップシール19を分解する際には、各シール部材
22,23がケース21に対して接着されていないため
その分解や分別作業が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、空調装置
に使用される圧縮機の回転軸の外周を密封するリップシ
ールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の構成としては、たとえば、実開
平5−30637公報に開示されたものが挙げられる。
【0003】すなわち、金属製の環状基材(オイルシー
ルのハウジング)には、ゴム製のシール部材(ゴム製リ
ップシール)の基端部が固定されている。このシール部
材の基端部は、前記環状基材の一部をかしめたり折り曲
げたりすることで、環状の補強部材や合成樹脂製のシー
ル部材などとともに固定される。
【0004】ゴム製の前記シール部材はそれ自体が柔軟
で変形しやすいため、前記シール部材が前記環状基材か
ら脱落することを防止するために、前記シール部材の基
端部と前記環状基材とは、一般に接着剤によって接着さ
れた状態で固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記シ
ール部材と前記環状基材とが接着された状態では、前記
環状基材から前記シール部材を取り外すことが困難であ
る。たとえ両者を強い力で引き剥がしたとしても、たと
えば、前記環状基材に前記シール部材の一部が残存する
など、リサイクル活用には困難な状態になる。
【0006】本発明の目的は、ゴム製のシール部材を金
属製の環状基材から取り外しやすくすることでリサイク
ル活用を容易にすることができるリップシールを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、請求項1に記載の発明は、環状基材とバックア
ップリングとで少なくともゴム製のシール部材を挟持し
たリップシールにおいて、前記シール部材を前記環状基
材に対して接着剤を用いることなく分解可能に組み付け
たことを要旨とする。
【0008】この発明によれば、ゴム製のシール部材が
環状基材に対して接着剤を用いることなく分解可能に組
み付けられている。つまり、前記シール部材を前記環状
基材から取り外すことが容易になる。したがって、前記
シール部材及び前記環状基材のリサイクル活用が容易に
なる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記環状基材は、金属からなっている
ことを要旨とする。この発明によれば、基材の耐熱性を
高く確保することが容易になる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記シール部材は前記環状基材と前記
バックアップリングとで挟まれるようにしてカシメ固定
されていることを要旨とする。
【0011】この発明によれば、カシメ固定によってシ
ール部材の前記環状基材への組付け強度が向上する。請
求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に
記載の発明において、前記シール部材には前記環状基材
の一部が係合する抜け止め部が設けられていることを要
旨とする。
【0012】この発明によれば、シール部材が環状基材
から抜け落ちにくくなる。請求項5に記載の発明は、請
求項4に記載の発明において、前記抜け止め部は、凹部
形状を呈していることを要旨とする。
【0013】この発明によれば、シール部材の抜け止め
部が設けられた部分の肉厚が小さくなる。そのため、前
記抜け止め部に係合する前記環状基材の一部を押し付け
た際にこの部分に発生する前記シール部材の面圧が大き
くなり易い。つまり、この部分のシール効果が向上す
る。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、前記シール部材は、回転軸を
支持するハウジングに密着可能な環状部を有し、該環状
部には前記環状基材を収容するための収容部が設けられ
ていることを要旨とする。
【0015】この発明によれば、シール部材と環状基材
とを分解可能な状態で組みつけることが可能になる。請
求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明におい
て、前記環状部には、前記収容部に対して前記環状基材
を該環状部の軸線方向から挿入可能な挿入口が形成され
ていることを要旨とする。
【0016】この発明によれば、収容部には環状基材が
環状部の軸線方向から挿入される。つまり、前記環状部
のシール面となる外周面や内周面に挿入口を設ける必要
がないため、シール性を高く維持することができる。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項6または
7に記載の発明において、前記環状基材及び前記バック
アップリングの少なくとも一方に前記シール部材の脱落
を防止するための脱落防止部が設けられていることを要
旨とする。
【0018】この発明によれば、シール部材の脱落が防
止される。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、圧縮機
で使用されるリップシールに具体化した第1の実施形態
を図1及び図2に従って説明する。
【0020】図1に示すように、圧縮機Cは、ハウジン
グ11と、シリンダボア12に収容されたピストン13
を往復動させるためのクランク機構14を駆動するため
の回転軸15とを備えている。
【0021】回転軸15は、ハウジング11においてベ
アリング16,17を介して回動可能に支持されてい
る。回転軸15は、ハウジング11に形成された貫通孔
18を介して該ハウジング11の外部側にその一端が突
出するように配設されている。回転軸15の前記一端側
を支持するベアリング16は、貫通孔18に収容されて
いる。貫通孔18においてベアリング16よりも外側の
部分には、該貫通孔18と回転軸15との隙間を介した
ハウジング11の内部から外部への冷媒ガスの漏洩を防
止するためのリップシール19及びO(オー)リング2
0が配設されている。
【0022】図2(a)は、リップシール19及びOリ
ング20のハウジング11への装着前の状態を示したも
のである。リップシール19は、金属製の環状基材とし
てのケース21、ゴム製の第1シール部材22、樹脂製
の第2シール部材23及び金属製のバックアップリング
24から構成されている。
【0023】第1シール部材22は、アクリロニトリル
ブタジエンゴム等の合成ゴムからなり、環状に形成され
ている。なお、この合成ゴムのスプリング硬度Hsの値
は、形状安定性の面から75以上のもの(さらには80
以上、より好ましくは85以上が望ましい)が好適であ
るとされている。また、第2シール部材23は、PTF
E(ポリ四フッ化エチレン)等のフッ素樹脂からなり、
環状に形成されている。また、バックアップリング24
は環状の円板状に形成されている。
【0024】ケース21は、断面略S字状を呈してお
り、その軸方向におけるハウジング11内部寄りに配置
される側(図2における右側。以降、後側と呼ぶ)に
は、該ケース21の軸線方向に沿った円筒面を有すると
ともに最大外径部分となる外輪部21Aが形成されてい
る。外輪部21Aの前後側の端部には、それぞれ、ケー
ス21の中心軸線側に向かって環状の前側延設壁部21
B,後側延設壁部21Cが形成されている。また、ケー
ス21には、前側延設壁部21Bの前記中心軸線側の端
部から前方に向けて延びるように環状のOリング装着部
21Dが形成されている。
【0025】外輪部21A、及び両延設壁部21B,2
1Cで形成された収容凹部21Eには、前方から順に、
バックアップリング24、第2シール部材23及び第1
シール部材22の外周側の一部が収容されている。両シ
ール部材22,23及びバックアップリング24は、両
延設壁部21B,21Cによって挟まれるようにしてカ
シメ固定されている。すなわち、両シール部材22,2
3は、ケース21とバックアップリング24とで挟まれ
るようにしてカシメ固定されている。両シール部材2
2,23及びバックアップリング24は、ケース21に
対して接着剤を用いることなく分解可能に組みつけられ
ている。
【0026】図2(b)は、前記カシメ固定が施される
前の状態のリップシール19を示すものである。この状
態では、前述の後側延設壁部21Cに相当する部分が、
前記中心軸線側に曲げ込まれておらず、外輪部21Aの
後端から後方に延びた状態となっている。両シール部材
22,23及びバックアップリング24が外輪部21A
の内側に配置された状態で、後側延設壁部21Cに相当
する部分(前述の外輪部21Aの後方の部分)が前記中
心軸線側に曲げ込まれて前述のカシメ固定が施される。
【0027】なお、図2(a)に示すように、後側延設
壁部21Cの先端部はその先端側が前方にシフトするよ
うに断面略S字状に屈曲形成されている。そしてこの先
端部は、第1シール部材22に形成された抜け止め部と
しての環状凹部22A(図2(b)参照)に押し込まれ
た状態でこれに係合されている。
【0028】前側延設壁部21B及びOリング装着部2
1Dによって形成された環状のOリング収容凹部21F
には、前述のOリング20が外嵌された状態で収容され
る。リップシール19が貫通孔18内に装着された状態
では、Oリング20が貫通孔18の内周面とケース21
の外周側との隙間をシールするとともに、両シール部材
22,23の先端が回転軸15の周面に密着してこの部
分をシールする。
【0029】本実施形態では、以下のような効果を得る
ことができる。 (1) 各シール部材22,23及びバックアップリン
グ24がケース21に対して接着剤を用いることなく分
解可能に組み付けられている。これによれば、各シール
部材22,23及びバックアップリング24をケース2
1から取り外すことが容易になる。したがって、ケース
21、各シール部材22,23及びバックアップリング
24の分解作業や分別作業が容易になり、リサイクル活
用が容易になる。
【0030】(2) 環状基材(ケース21)は金属か
らなっている。これによれば、ケース21の耐熱性を高
く確保することが容易になる。例えば、ケース21を樹
脂などにより形成した場合に比較して、高温下での変形
などを抑えることが容易になり、高温な環境での利用が
容易になるとともに、ケース21自体の気体透過性にお
いても金属は樹脂に比較して有利である。
【0031】(3) 各シール部材22,23はケース
21とバックアップリング24とで挟まれるようにして
カシメ固定されている。これによれば、カシメ固定によ
って各シール部材22,23のケース21への組付け強
度が向上する。
【0032】(4) 第1シール部材22には環状凹部
22Aが設けられ、該環状凹部22Aにはケース21の
一部(後側延設壁部21Cの先端部)が係合されてい
る。これによれば、第1シール部材22がケース21か
ら抜け落ちにくくなる。
【0033】また、第1シール部材22の環状凹部22
Aが設けられた部分の肉厚は小さくなる。そのため、環
状凹部22Aに係合する後側延設壁部21Cの先端部を
押し付けた際に、この部分に発生する第1シール部材2
2の面圧が大きくなり易い。つまり、この部分のシール
効果が向上する。
【0034】(第2の実施形態)この第2の実施形態
は、前記第1の実施形態においてリップシールの構成を
変更したものであり、その他の点では第1の実施形態と
同一の構成になっている。従って、第1の実施形態と共
通する構成部分については重複した説明を省略する。
【0035】図3に示すように、本実施形態のリップシ
ール30は、金属製の環状基材としての略円筒状の芯環
31、ゴム製の第1シール部材32、樹脂製の第2シー
ル部材33及び金属製のバックアップリング34から構
成されている。
【0036】第1の実施形態と同様に、第1シール部材
32は、アクリロニトリルブタジエンゴム等の合成ゴム
からなり、環状に形成されている。また、第2シール部
材33は、PTFE(ポリ四フッ化エチレン)等のフッ
素樹脂からなり、環状に形成されている。なお、本実施
形態のバックアップリング34は断面略L字状に形成さ
れており、円筒状部34Aと、該円筒状部34Aの後端
からリップシール30の中心軸線に向けて延出形成され
た延設壁部34Bとからなっている。
【0037】第1シール部材32は、ハウジング11の
貫通孔18内周面に密着可能な環状部としての環状基部
32Aと、回転軸15との周接部を先端に有する環状の
延設部32Bとを有している。環状基部32Aには、芯
環31を収容するための収容部としての環状の芯環収容
部32Cが形成され、芯環31はその全体が芯環収容部
32Cに収容されている。
【0038】芯環収容部32Cは、その内面の断面形状
が芯環31の外面の断面形状とほぼ同様の形状となるよ
うに形成されている。環状基部32Aにおいて芯環収容
部32Cの前側(図3における左側)には、芯環31を
芯環収容部32Cに挿入するための挿入口32Dが形成
されている。これにより、環状基部32Aの軸線方向か
らの芯環31の挿入が可能になっている。なお、挿入口
32Dの幅(図3における上下方向の幅。径方向の
幅。)は、芯環収容部32Cの幅(図3における上下方
向の幅。径方向の幅。)よりも小さく形成されている。
これによれば、収容状態にある芯環31が芯環収容部3
2Cから抜け出し難くなる。
【0039】環状基部32Aの芯環収容部32Cよりも
内周側の部分は、該芯環収容部32Cに収容された芯環
31と、環状基部32Aの内周側に配置されたバックア
ップリング34の円筒状部34Aとで挟持された状態と
なっている。なお、第2シール部材33は、環状基部3
2Aの内周側において延設部32Bの基端部とバックア
ップリング34の延設壁部34Bとで挟持された状態と
なっている。芯環31、各シール部材32,33及びバ
ックアップリング34は互いに接着剤を用いることなく
分解可能に組み付けられている。
【0040】リップシール30は、環状基部32Aの外
周側に設けられた凸条が貫通孔18の内周面に圧接する
状態で装着され、挿通された回転軸15の外周面に第1
シール部材32の延設部32Bの先端及び第2シール部
材33の先端が接触するように圧縮機Cに組みつけられ
る。
【0041】図3、図4に示すように、芯環31の外周
面には、第1シール部材32の脱落を防止するための脱
落防止部としての環状溝31Aが該芯環31の周方向に
沿うように複数(図では2本)設けられている。リップ
シール30が貫通孔18内に装着された状態では、環状
基部32Aの外周部が貫通孔18の内周面に圧接される
ことで、該環状基部32Aの芯環収容部32Cよりも外
周側の部分の一部が環状溝31Aに入り込み、第1シー
ル部材32が芯環31から脱落し難くなるようになって
いる。
【0042】本実施形態では、前述の(2)と同様の効
果のほかに、以下のような効果を得ることができる。 (5) 芯環31、各シール部材32,33及びバック
アップリング34が互いに接着剤を用いることなく分解
可能に組み付けられている。これによれば、芯環31、
各シール部材32,33及びバックアップリング34を
互いに分解することが容易になる。したがって、芯環3
1、各シール部材32,33及びバックアップリング3
4のリサイクル活用が容易になる。
【0043】(6) 第1シール部材32の環状基部3
2Aに芯環収容部32Cを設け、これに収容した芯環3
1とバックアップリング34とで第1シール部材32の
一部を挟持するとともに、バックアップリング34と第
1シール部材32の延設部32Bとで第2シール部材3
3の基端を挟持するようにした。これによれば、前述の
第1の実施形態におけるようなカシメ加工を施すことな
く、リップシール30を分解可能な状態で組み立てるこ
とが可能になる。
【0044】(7) 環状基部32Aには、芯環収容部
32Cに対して芯環31を該環状基部32Aの軸線方向
から挿入可能な挿入口32Dが形成されている。これに
よれば、芯環31を環状基部32Aの軸線方向から挿入
することができる。つまり、環状基部32Aのシール面
となる外周面や内周面に挿入口を設ける必要がないた
め、シール性を高く維持することができる。
【0045】(8) 芯環31の外周面に環状溝31A
を設けた。これによれば、第1シール部材32の脱落が
防止される。 (9) 挿入口32Dの幅を、芯環収容部32Cの幅よ
りも小さく形成した。これにより、芯環31が芯環収容
部32Cから抜け出し難くなる。つまり、第1シール部
材32が脱落し難くなる。
【0046】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、以下の様態としてもよい。 ○ 第1の実施形態では、ケース21にOリング装着部
21Dを設け、Oリング20をケース21に装着するよ
うにしたが、Oリング装着部21Dを省略してもよい。
この場合、例えば、図5に示すように、ハウジング11
に環状収容部40を形成してこれにOリング20を収容
し、ケース21からOリング装着部21Dを省略した状
態のケース41(環状基材)と貫通孔18の内周面との
隙間をシールするようにする。
【0047】○ 第1の実施形態において、後側延設壁
部21Cの先端部は、断面略S字状に形成されていなく
てもよい。他の形状(例えば断面略L字状)に形成され
ていてもよい。または、曲げ加工等を施さず単なる環状
の円板状としてもよい。
【0048】○ 第1の実施形態において、第1シール
部材22に環状凹部22Aが形成されていなくてもよ
い。 ○ 第2の実施形態では、芯環収容部32Cに芯環31
の全体を収容したが、一部のみが芯環収容部32Cに収
容されるようにしてもよい。この場合、例えば、図6に
示すように、環状基部32Aから突出した芯環31の先
端部に曲げ加工を施すとともに、バックアップリング3
4の一部及び環状基部32Aの一部を挟むようにしてカ
シメ加工を施してもよい。なお、この場合には、挿入口
32Dの前記幅を芯環収容部32Cの前記幅と同様の大
きさに形成することが望ましい。
【0049】○ 例えば第2の実施形態では、第1シー
ル部材32を構成する合成ゴムの硬度が高い場合には、
図6に示すようにバックアップリング34において第2
シール部材33側に突出する突起34Cを設けて、第1
シール部材32とバックアップリング34とによる第2
シール部材33の挟持力をより大きく確保するようにし
てもよい。
【0050】○ 第2の実施形態において、挿入口32
Dを環状基部32Aにおいて芯環収容部32Cの後側に
設けてもよい。 ○ 第2の実施形態において、挿入口32Dを環状基部
32Aの外周側や内周側に設けてもよい。
【0051】○ 第2の実施形態では、芯環31におい
て周方向に延びる環状溝31Aを形成したが、これに代
えて、図7に示すように、芯環31の軸線方向に延びる
溝43を複数形成し、第1シール部材32の回り止めを
図るようにしてもよい。
【0052】○ 第2の実施形態において、芯環31
に、周方向に延びる環状溝31Aに加えて、軸線方向に
延びる溝をさらに形成してもよい。 ○ 第2の実施形態において、芯環31の外周面に、単
数または複数の螺旋溝を設けてもよい。
【0053】○ 第2の実施形態では、芯環31に環状
溝31Aを設けて第1シール部材32の抜け止めを図っ
たが、溝状以外のものを設けてもよい。例えば、凸条で
もよく、ポンチング加工などによる突起や穴であっても
よい。
【0054】○ 第2の実施形態において、バックアッ
プリング34の円筒状部34Aの環状基部32Aとの対
向面に、前述の芯環31に施したものと同様の脱落防止
部を形成してもよい。
【0055】○ 第2の実施形態では、芯環31の外周
面に前記脱落防止部を設けたが、内周面に設けてもよ
い。 ○ 両実施形態において、第2シール部材の回転軸15
との摺接面に、潤滑油をハウジング11の内部側に戻す
作用をなす螺旋溝を形成してもよい。
【0056】○ 両実施形態では、環状基材(21,3
1)を金属からなるものとしたが、金属以外のもので構
成してもよい。例えば、樹脂やFRPなどを用いて形成
してもよい。
【0057】○ 両実施形態では、前記リップシールを
圧縮機Cにおいて使用したが、これに限定されない。例
えば、回転軸と該回転軸を支持するハウジングとを有す
るものであれば、どのような部位に使用してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜8に記
載の発明によれば、リップシールにおいて、ゴム製のシ
ール部材を金属製の環状基材から取り外しやすくするこ
とでリサイクル活用を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の圧縮機の概要を示す断面図。
【図2】(a)同じくカシメ加工後のリップシールを示
す部分拡大断面図、(b)同じくカシメ加工前のリップ
シールを示す部分拡大断面図。
【図3】第2の実施形態のリップシールを示す部分拡大
断面図。
【図4】同じく芯環の全体斜視図。
【図5】別例のハウジング、リップシール及びOリング
を示す部分断面図。
【図6】別例のリップシールを示す部分断面図。
【図7】別例の芯環の全体斜視図。
【符号の説明】
11…ハウジング、15…回転軸、19,30…リップ
シール、21,41…環状基材としてのケース、22,
32…ゴム製のシール部材としての第1シール部材、2
2A…抜け止め部としての環状凹部、24,34…バッ
クアップリング、31…環状基材としての芯環、31A
…脱落防止部としての環状溝、32A…環状部としての
環状基部、32C…収容部としての芯環収容部、43…
脱落防止部としての溝。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状基材とバックアップリングとで少な
    くともゴム製のシール部材を挟持したリップシールにお
    いて、 前記シール部材を前記環状基材に対して接着剤を用いる
    ことなく分解可能に組み付けたことを特徴とするリップ
    シール。
  2. 【請求項2】 前記環状基材は、金属からなっている請
    求項1に記載のリップシール。
  3. 【請求項3】 前記シール部材は前記環状基材と前記バ
    ックアップリングとで挟まれるようにしてカシメ固定さ
    れている請求項2に記載のリップシール。
  4. 【請求項4】 前記シール部材には前記環状基材の一部
    が係合する抜け止め部が設けられている請求項1〜3の
    いずれか一項に記載のリップシール。
  5. 【請求項5】 前記抜け止め部は、凹部形状を呈してい
    る請求項4に記載のリップシール。
  6. 【請求項6】 前記シール部材は、回転軸を支持するハ
    ウジングに密着可能な環状部を有し、該環状部には前記
    環状基材を収容するための収容部が設けられている請求
    項1または2に記載のリップシール。
  7. 【請求項7】 前記環状部には、前記収容部に対して前
    記環状基材を該環状部の軸線方向から挿入可能な挿入口
    が形成されている請求項6に記載のリップシール。
  8. 【請求項8】 前記環状基材及び前記バックアップリン
    グの少なくとも一方に前記シール部材の脱落を防止する
    ための脱落防止部が設けられている請求項6または7に
    記載のリップシール。
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