JP2002361847A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP2002361847A
JP2002361847A JP2001169458A JP2001169458A JP2002361847A JP 2002361847 A JP2002361847 A JP 2002361847A JP 2001169458 A JP2001169458 A JP 2001169458A JP 2001169458 A JP2001169458 A JP 2001169458A JP 2002361847 A JP2002361847 A JP 2002361847A
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Koichiro Iida
康一郎 飯田
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Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷予定位置の確認作業が容易にでき、且
つ、装置の複雑化や大幅なコストアップにならずに印刷
予定位置の確認ができる印刷装置を提供する。 【解決手段】 印刷媒体5をセットする媒体セット手段
6と、この媒体セット手段6でセットされた印刷媒体5
上に配置されたインクジェット式ヘッド7と、このイン
クジェット式ヘッド7を印刷媒体5に対して移動させる
ヘッド位置移動手段8とを備えた印刷装置1において、
インクジェット式ヘッド7は、印刷データに基づき通常
印刷用のインクを吐出させる通常印刷用ヘッド部15
と、印刷位置を確認可能なプレ印刷データに基づき水溶
性液体を吐出させるプレ印刷用ヘッド部16とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷媒体の所望位
置に印刷画像を印刷する印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、Tシャツやハンカチ等のよう
に、多少の伸縮性を持ち上下・左右寸法が必ずしも定形
ではない印刷媒体に対して印刷画像を印刷する場合に
は、印刷媒体の一つ一つについて毎回定位置に印刷画像
を印刷することが重要である。さらに、印刷媒体の定位
置に印刷を行うには、印刷前に予め印刷位置を確認する
手段が印刷装置に付加される。
【0003】従来の印刷位置確認手段として、事前に印
刷位置を書き写した透明シート等を用意し、これを媒体
セット手段にセットされた印刷媒体に重ね合わせて見る
方法や、媒体セット手段にセットされた印刷媒体の印刷
位置にレーザや発光ダイオード等の可視光を照射して確
認する方法や、媒体セット手段にセットされた印刷媒体
をCCDカメラ等で読み取り、この読み取った印刷媒体
画像を印刷位置を示すエリア画像と共にモニタに表示し
て確認する方法等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の印刷位置確認手段では、以下のような不都合があっ
た。即ち、透明シートを用いる手段では、印刷内容が変
更される毎に透明シートを新たに作成し、その作成した
透明シートを手作業で印刷媒体にセットしたり外したり
する必要があり、作業が面倒であった。
【0005】また、可視光を照射する手段では、印刷媒
体の全域をカバーする多くの光源を実装したり、印刷媒
体の全域に光源を実装しない場合には光源を移動させる
ための機構や制御回路等を追加したりする必要があり、
装置が複雑化し、大幅なコストアップになった。
【0006】さらに、CCDカメラを用いて印刷媒体と
印刷位置データとのオーバーラップ画像を映出する手段
でも、可視光を照射する手段と同様に装置の複雑化、大
幅なコストアップになった。
【0007】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、印刷位置の確認作業が容易に
でき、且つ、装置の複雑化や大幅なコストアップになら
ずに印刷予定位置の確認ができる印刷装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、印刷
媒体をセットする媒体セット手段と、この媒体セット手
段でセットされた前記印刷媒体上に配置されるインクジ
ェット式ヘッドと、このインクジェット式ヘッドと前記
印刷媒体との位置を相対的に移動させるヘッド位置移動
手段とを備えた印刷装置において、前記インクジェット
式ヘッドは、印刷データに基づき通常印刷用のインクを
吐出する通常印刷用ヘッド部と、印刷位置を確認可能な
プレ印刷データに基づき水溶性液体を吐出するプレ印刷
用ヘッド部とを有することを特徴とする。
【0009】この印刷装置では、印刷媒体を媒体セット
手段にセットすると、プレ印刷用ヘッド部でプレ印刷デ
ータに基づき水溶性液体を吐出して印刷媒体への印刷予
定位置が事前に確認され、この結果を基に印刷位置に修
正を加える必要がある場合には修正を加え、その後に通
常印刷用ヘッド部で印刷データに基づき通常印刷用のイ
ンクを吐出させて印刷を行うものであり、印刷位置の事
前確認の動作は、通常印刷用ヘッド部の位置を可変する
ヘッド位置移動手段を用いてプレ印刷用ヘッド部が移動
することにより行われる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の印刷装
置であって、プレ印刷データは、印刷画像の大略的輪郭
を視覚的に認識可能なデータであることを特徴とする。
【0011】この印刷装置では、請求項1の発明の作用
に加え、通常印刷に比べて印刷箇所が少なくて済む。
【0012】請求項3の発明は、請求項1記載の印刷装
置であって、前記水溶性液体は、前記印刷媒体へ付着後
も固まらず、且つ、水洗いによって溶け落ちる性質であ
ることを特徴とする。
【0013】この印刷装置では、請求項1の発明の作用
に加え、印刷媒体に通常印刷物を印刷した後に印刷媒体
を水洗いすれば、水溶性液体を洗い落とせる。
【0014】請求項4の発明は、請求項2記載の印刷装
置であって、前記印刷画像を電気信号として読み取る画
像読み取り部と、この画像読み取り部で読み取った画像
データより印刷位置を確認可能なプレ印刷データを作成
するプレ印刷データ作成部と、このプレ印刷データ作成
部で作成したプレ印刷データを保存する出力データ保存
手段とを備え、プレ印刷モードが選択されると、前記出
力データ保存手段に保存されているプレ印刷データを読
み出し、この読み出したプレ印刷データに基づきプレ印
刷用ヘッド部を駆動するようにしたことを特徴とする。
【0015】この印刷装置では、請求項2の発明の作用
に加え、ユーザが印刷画像を画像読み取り部で読み取ら
せる作業を行えば、画像データよりプレ印刷データがプ
レ印刷データ作成部で自動的に作成され、このプレ印刷
データが出力データ保存手段に自動的に保存される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1〜図6は、本発明の一実施形態を示
し、図1は印刷装置の概略斜視図、図2(a)はインク
ジェット式ヘッドを上面側から見た斜視図、図2(b)
はインクジェット式ヘッドを下面側から見た斜視図、図
3はパソコン部の回路ブロック図、図4はプリンタ部の
回路ブロック図、図5(a)は輪郭データの作成過程を
説明する図、図5(b)は作成された輪郭ラインを画素
上に表示した図、図6(a)はTシャツにプレ印刷デー
タに基づき水溶性液体を付着させた状態を示す正面図、
図6(b)はTシャツに通常印刷データに基づきインク
印刷した状態を示す正面図である。
【0018】図1に示すように、印刷装置1は、プリン
タ部2と、このプリンタ部2に通信ケーブル3を介して
接続されたパソコン部4とから構成されており、これら
プリンタ部2とパソコン部4は双方向に通信できるよう
になっている。
【0019】プリンタ部2は、Tシャツやハンカチ等の
ように、多少の伸縮性を持ち上下・左右寸法が必ずしも
定形ではない印刷媒体(本実施形態ではTシャツを示
す)5を略平面状態でセットすることができる媒体セッ
ト手段6と、この媒体セット手段6でセットされた印刷
媒体5上に所定の間隔を置いて配置されるインクジェッ
ト式ヘッド7と、このインクジェット式ヘッド7を印刷
媒体5上で2次元的に移動させるヘッド位置移動手段8
とを備えている。
【0020】媒体セット手段6は、平面テーブル6a
と、この平面テーブル6aの四方端面を囲むように配置
された枠体6bとを有し、平面テーブル6a上に印刷媒
体5が載置されるようになっている。
【0021】ヘッド位置移動手段8は、媒体セット手段
6の枠体6bに対してY軸方向にスライド自在に支持さ
れたXガイド軸10と、媒体セット手段6の枠体6bに
対してX軸方向にスライド自在に支持されたYガイド軸
11と、これらXガイド軸10及びYガイド軸11をそ
れぞれ駆動伝達系を介して移動させるY軸キャリアモー
タ12及びX軸キャリアモータ13とを備えている。X
ガイド軸10及びYガイド軸11に共にスライド自在に
インクジェット式ヘッド7が支持されている。そして、
Xガイド軸10がY軸方向に移動すると、インクジェッ
ト式ヘッド7がYガイド軸11に沿ってY軸方向に移動
し、Yガイド軸11がX軸方向に移動すると、インクジ
ェット式ヘッド7がXガイド軸10に沿ってX軸方向に
移動し、これによってインクジェット式ヘッドが2次元
的に印刷媒体5上を移動するようになっている。
【0022】図2に示すように、インクジェット式ヘッ
ド7は、Xガイド軸10及びYガイド軸11にスライド
自在に支持されたヘッド支持部14を有する。このヘッ
ド支持部14に3本の通常印刷用ヘッド部15と1本の
プレ印刷用ヘッド部16とが着脱自在に装着されてい
る。3本の通常印刷用ヘッド部15は、それぞれシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のカラーイン
クを収容するインクタンク部15aと、このインクタン
ク部15a内のカラーインクを吐出させる吐出ノズル部
15bとを有する。カラーインクは、顔料系や油性、U
V硬化タイプ、樹脂系等の耐水性インクが使用され、T
シャツやハンカチ等の布生地である印刷媒体5が洗濯等
されても水落ちしないものである。
【0023】プレ印刷用ヘッド部16は、水溶性液体で
ある水溶性インクを収容するインクタンク部16aと、
このインクタンク部16a内の水溶性インクを吐出させ
る吐出ノズル部16bとを有する。水溶性インクは、印
刷媒体5への付着後も固まらず、且つ、水洗いによって
溶け落ちる性質であって、印刷媒体5に付着された場合
に視覚的に容易に認識することができるものである。そ
して、3本の各通常印刷用ヘッド部15とプレ印刷用ヘ
ッド部16は、それぞれ別個独立に吐出制御ができるよ
うになっている。
【0024】次に、パソコン部4の回路ブロックを説明
する。
【0025】図3に示すように、パソコン部4は、指令
信号等の情報を入力する操作部20と、各種の情報を表
示する表示部21と、光の3原色の識別機能を有し、印
刷画像を各色(R:レッド,G:グリーン,B:ブル
ー)の電気信号として読み取る画像読み取り部22と、
この画像読み取り部22で読み取られた印刷データを色
分解された3つのピクセルファイルとして記憶する印刷
データ保存メモリ23と、画像読み取り部22で読み取
られたデータを2値化して得られる白黒データを記憶す
るプレ印刷データ保存メモリ24と、白黒データよりプ
レ印刷データを作成するプレ印刷データ作成部である輪
郭抽出処理部25と、プリンタ部2に転送するプレ印刷
データや印刷データを一時的に記憶する出力データ保存
手段である出力データ保存メモリ26と、印刷データで
ある光3原色データをシアン、マゼンタ、イエローの3
色インクカラーに変換した印刷データとする色変換処理
部27と、印刷データやプレ印刷データをインクジェッ
ト式ヘッド7の吐出ノズル部15b,16bに対応した
配列に並び替えを行うプリントドライバ部28と、プリ
ンタ部2との通信を行うインターフェイス回路29と、
制御プログラム等を記憶するROM30及びRAM31
と、これら各部を統括制御するCPU32とを備えてい
る。尚、上記の説明では、印刷データは、画像読み取り
部22によって読み取ることとしたが、操作部20より
入力され、編集されたデータを印刷データとして使用可
能であることは勿論である。
【0026】図5(a)に示すように、輪郭抽出処理部
25は、プレ印刷データ保存メモリ24の白黒データを
4周囲方向より画像中心部方向に1ピクセル毎に白黒認
識していき、白データピクセルを余白部、黒データピク
セルを画像部と判定し、余白部から画像部に切り替わっ
た境界のピクセルを画像の輪郭ラインと判断する。そし
て、図5(b)に示すように、この輪郭ラインのデータ
をプレ印刷データとする。或いは、図6(a)に示すよ
うに、輪郭ラインの一定間隔置きの一部データをプレ印
刷データとする。つまり、プレ印刷データは、印刷画像
の大略的輪郭を視覚的に認識することができるデータと
されている。
【0027】次に、プリント部2の回路ブロックを説明
する。
【0028】図4に示すように、プリント部2は、X軸
方向の制御信号に基づいてX軸キャリアモータ13への
ドライブ信号を作成するX軸モータドライバ33と、Y
軸方向の制御信号に基づいてY軸キャリアモータ12へ
のドライブ信号を作成するY軸モータドライバ34と、
印刷データやプレ印刷データに基づいてインクジェット
式ヘッド7を駆動する印字ヘッドドライバ35と、パソ
コン部4との通信を行うインターフェイス回路36と、
制御プログラム等を記憶するROM37及びRAM38
と、これら各部を統括制御するCPU39とを備えてい
る。
【0029】次に、印刷装置1の一連の印刷動作を説明
する。
【0030】ユーザは、印刷媒体5に印刷する印刷画像
をパソコン部4の画像読み取り部22によって読み取ら
せる。すると、読み取った画像の印刷データが印刷デー
タ保存メモリ23に記憶されると共に、読み取った画像
の白黒データがプレ印刷データ保存メモリ24に記憶さ
れる。ユーザが操作部20にて輪郭抽出処理を指令する
と、プレ印刷データ保存メモリ24の白黒データより輪
郭データであるプレ印刷データが作成され、このプレ印
刷データが出力データ保存メモリ26に記憶される。
【0031】次に、ユーザがTシャツ等の印刷媒体5を
プリンタ部2の媒体セット手段6にセットし、操作部2
0にてプレ印刷モードを指示すると、出力データ保存メ
モリ26のプレ印刷データがプリントドライバ部28に
送られ、ここで、インクジェット式ヘッド7の吐出ノズ
ル部15b,16bに対応した配列に並び替えが行われ
たのち、インターフェイス回路29を介してプリンタ部
2に送出される。
【0032】プリンタ部2では、プレ印刷データが転送
されて来ると、このデータに基づいてX軸キャリアモー
タ13及びY軸キャリアモータ12が駆動制御され、イ
ンクジェット式ヘッド7がXガイド軸10及びYガイド
軸11に沿ってX軸方向及びY軸方向に繰り返し移動さ
れると共に、インクジェット式ヘッド7が所望の位置に
移動した際にプレ印刷用ヘッド部16より水溶性インク
が吐出される。これにより、図6(a)に示すように、
印刷媒体5には水溶性インクによるプレ印刷画像aが形
成され、このプレ印刷画像aによってユーザは事前に印
刷予定位置を視覚的に確認することができる。この結果
を基に印刷位置に修正を加える必要がある場合には修正
を加える。具体的には媒体セット手段6による印刷媒体
5の位置を可変したり、パソコン部4で印刷位置をシフ
トさせる処理をしたりすることによって修正を加える。
また、プレ印刷画像aの形成と印刷位置合わせの動作を
複数回に亘って行えば精密な位置合わせが行える。
【0033】次に、ユーザが操作部20にて通常印刷モ
ードを指示すると、印刷データ保存メモリ23のR、
G、Bの印刷データが色変換処理部27によってシア
ン、マゼンタ、イエローの3色インクカラーの印刷デー
タに変換され、出力データ保存メモリ26に転送され
る。そして、出力データ保存メモリ26の印刷データが
プリントドライバ部28に送られ、ここでインクジェッ
ト式ヘッド7の吐出ノズル部15b,16bに対応した
配列に並び替えが行われたのちインターフェイス回路2
9を介してプリンタ部2に送出される。
【0034】プリンタ部2では印刷データが転送されて
来ると、このデータに基づいてX軸キャリアモータ13
及びY軸キャリアモータ12が駆動制御され、インクジ
ェット式ヘッド7がXガイド軸10及びYガイド軸11
に沿ってX軸方向及びY軸方向に繰り返し移動されると
共に、インクジェット式ヘッド7が所望の位置に移動し
た際に通常印刷用ヘッド部15よりカラーインクが吐出
される。これにより、図6(b)に示すように、印刷媒
体5にはカラーインクによる印刷画像bが形成される。
【0035】次に、媒体セット手段6より印刷媒体5を
取り外し、カラーインクの定着後に印刷媒体5を水洗い
して水溶性インクを洗い流す。以上のような処理を各印
刷媒体5毎に行なうことにより、各印刷媒体5の所望の
印刷位置に印刷画像を印刷させることができる。
【0036】以上の動作過程にあって、印刷位置の事前
確認の動作は、通常印刷用ヘッド部15の位置を可変す
るヘッド位置移動手段8を用いてプレ印刷用ヘッド部1
6を移動することにより行うため、印刷位置の確認作業
が容易にでき、且つ、装置の複雑化や大幅なコストアッ
プにならずに印刷予定位置の確認ができる。
【0037】また、前記実施形態では、プレ印刷データ
は、印刷画像の大略的輪郭を視覚的に認識することがで
きるデータであるので、通常印刷に比べて印刷箇所が少
なくて済む。このため、プレ印刷動作が迅速に処理され
て印刷予定位置を素早く確認することができ、また、印
刷媒体5への水溶性液体の付着量を少なくすることがで
きる。さらに、プレ印刷データは印刷予定位置を視覚的
に認識することができるデータであれば良く、前記実施
形態のように輪郭データ、或いは、輪郭データの一部デ
ータでも良いが印刷予定位置の中心位置を特定する中心
データであっても、さらに、印刷画像の特徴的な位置の
みを示す特異点データであっても良い。さらにまた、プ
レ印刷データは、プレ印刷用データ保存メモリ24に格
納される白黒データそのものであっても良い。但し、デ
ータ量が少なければ少ないほどプレ印刷動作が迅速に処
理されて印刷位置を素早く確認することができ、印刷媒
体5への水溶性液体の付着量を少なくすることができ
る。
【0038】さらに、前記実施形態では、水溶性液体で
ある水溶性インクは、印刷媒体5へ付着後も固まらず、
且つ、水洗いによって溶け落ちる性質であるので、印刷
媒体5に印刷画像を印刷した後に印刷媒体5を水洗いす
れば水溶性液体を洗い落とせるため、印刷媒体5の印刷
画像の画質劣化をもたらさない。
【0039】さらに、前記実施形態では、印刷画像を電
気信号として読み取る画像読み取り部22と、この画像
読み取り部22で読み取った画像データより印刷位置を
確認可能なプレ印刷データを作成する輪郭抽出処理部2
5と、この輪郭抽出処理部25で作成したプレ印刷デー
タを保存する出力データ保存メモリ26とを備え、プレ
印刷モードが選択されると、上記出力データ保存メモリ
26に保存されているプレ印刷データを読み出し、この
読み出したプレ印刷データに基づきプレ印刷用ヘッド部
16を駆動するので、ユーザが印刷画像を画像読み取り
部22で読み取らせる作業を行えば、画像データよりプ
レ印刷データが輪郭抽出処理部25で自動的に作成さ
れ、このプレ印刷データが出力データ保存メモリ26に
自動的に保存されるため、プレ印刷データの作成、保存
が容易にできる。
【0040】尚、前記実施形態によれば、ヘッド位置移
動手段8は、インクジェット式ヘッド7を移動させるこ
とによって該インクジェット式ヘッド7とセットされた
印刷媒体5との相対的位置を移動するように構成されて
いるが、媒体セット手段6を移動させることによって、
或いは、インクジェット式ヘッド7と媒体セット手段6
との双方を共に移動させることによって、インクジェッ
ト式ヘッド7とセットされた印刷媒体5との相対的位置
を移動するように構成しても良い。
【0041】また、前記実施形態によれば、インクジェ
ット式ヘッド7は、シアン、マゼンタ、イエローのカラ
ー3本の通常印刷用ヘッド部15を搭載してカラー印刷
ができるように構成されているが、1本又は2本のカラ
ーインクのみを搭載するものでも良く、或いは、通常印
刷用ヘッド部15の搭載本数を3本より多くし、シア
ン、マゼンタ、イエローの他にブラック(BK)、ライ
トシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)等のカラー
インクを付加すれば精密で多彩なカラー印刷が可能とな
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、印刷媒体を媒体セット手段にセットすると、プ
レ印刷用ヘッド部でプレ印刷データに基づき水溶性液体
を吐出して印刷媒体への印刷位置を事前に確認し、この
結果を基に印刷位置に修正を加える必要がある場合には
修正を加え、その後に通常印刷用ヘッド部で印刷データ
に基づき通常印刷用のインクを吐出させて印刷を行うも
のであり、印刷位置の事前確認の動作は、通常印刷用ヘ
ッド部の位置を可変するヘッド位置移動手段を用いてプ
レ印刷用ヘッド部を移動することにより行う。従って、
印刷予定位置の確認作業が容易にでき、且つ、装置の複
雑化や大幅なコストアップにならずに印刷予定位置の確
認ができる。
【0043】請求項2の発明によれば、通常印刷に比べ
て印刷箇所が少なくて済むため、プレ印刷動作が迅速に
処理されて印刷位置を素早く確認でき、また、印刷媒体
への水溶性液体の付着量を少なくできる。
【0044】請求項3の発明によれば、印刷媒体に通常
印刷物を印刷した後に印刷媒体を水洗いすれば水溶性液
体を洗い落とせるため、印刷媒体の印刷画像の画質劣化
をもたらさない。
【0045】請求項4の発明によれば、ユーザが印刷画
像を画像読み取り部で読み取らせる作業を行えば、画像
データよりプレ印刷データがプレ印刷データ作成部で自
動的に作成され、このプレ印刷データが出力データ保存
手段に自動的に保存されるため、プレ印刷データの作
成、保存が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、印刷装置の概略斜
視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、(a)はインクジ
ェット式ヘッドを上面側から見た斜視図、(b)はイン
クジェット式ヘッドを下面側から見た斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、パソコン部の回路
ブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、プリンタ部の回路
ブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、(a)は輪郭デー
タの作成過程を説明する図、(b)は作成された輪郭ラ
インを画素上に表示した図である。
【図6】本発明の一実施形態を示し、(a)はTシャツ
にプレ印刷データに基づき水溶性液体を付着させた状態
を示す正面図、(b)はTシャツに通常印刷データに基
づきインク印刷した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 印刷装置 5 印刷媒体 6 媒体セット手段 7 インクジェット式ヘッド 8 ヘッド位置移動手段 15 通常印刷用ヘッド部 16 プレ印刷用ヘッド部 22 画像読み取り部 25 輪郭抽出処理部(プレ印刷データ作成部) 26 出力データ保存メモリ(出力データ保存手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷媒体をセットする媒体セット手段
    と、この媒体セット手段でセットされた前記印刷媒体上
    に配置されるインクジェット式ヘッドと、このインクジ
    ェット式ヘッドと前記印刷媒体との位置を相対的に移動
    させるヘッド位置移動手段とを備えた印刷装置におい
    て、 前記インクジェット式ヘッドは、印刷データに基づき通
    常印刷用のインクを吐出する通常印刷用ヘッド部と、印
    刷予定位置を確認可能なプレ印刷データに基づき水溶性
    液体を吐出するプレ印刷用ヘッド部とを有することを特
    徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記プレ印刷データは、印刷画像の大略的輪郭を視覚的
    に認識可能なデータであることを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記水溶性液体は、前記印刷媒体へ付着後も固まらず、
    且つ、水洗いによって溶け落ちる性質であることを特徴
    とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の印刷装置であって、 前記印刷画像を電気信号として読み取る画像読み取り部
    と、この画像読み取り部で読み取った画像データより印
    刷予定位置を確認可能なプレ印刷データを作成するプレ
    印刷データ作成部と、このプレ印刷データ作成部で作成
    したプレ印刷データを保存する出力データ保存手段とを
    備え、プレ印刷モードが選択されると、前記出力データ
    保存手段に保存されているプレ印刷データを読み出し、
    この読み出したプレ印刷データに基づきプレ印刷用ヘッ
    ド部を駆動するするようにしたことを特徴とする印刷装
    置。
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