JP2002361539A - 切粉搬出コンベヤ装置の分別回収機構 - Google Patents

切粉搬出コンベヤ装置の分別回収機構

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JP2002361539A JP2001174329A JP2001174329A JP2002361539A JP 2002361539 A JP2002361539 A JP 2002361539A JP 2001174329 A JP2001174329 A JP 2001174329A JP 2001174329 A JP2001174329 A JP 2001174329A JP 2002361539 A JP2002361539 A JP 2002361539A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒンジベルトの戻り側ベルト搬送面から落下
する油滴状クーラントと残留切粉を簡便に分別して、切
粉回収部への切粉回収率と混濁クーラント処理槽へのク
ーラント回収率とを向上させ、通常運転の操作性と保守
メンテナンスが容易な切粉搬出コンベヤ装置の分別回収
機構を提供する。 【解決手段】 切粉搬出コンベヤ装置10の分別回収機
構において、ヒンジベルト11の戻り側ベルト搬送面か
ら落下する油滴状クーラントC3と残留切粉S2とを滑
落させながら分別する滑降プレート15aを備えた分別
手段15と、この分別手段15によって捕捉された油滴
状クーラントC3を収集して混濁クーラント処理槽14
へ還流させる油滴回収手段16が設けられていることに
よって、切粉回収率とクーラント回収率とを向上させた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械による切
削、研削等の金属加工を行う際に、工作機械から排出さ
れる鉄類、アルミニウム類等金属の切削屑、研削屑等の
切粉を含んだクーラントを混濁クーラント処理槽に投入
し、この混濁クーラント処理槽に内設されているヒンジ
ベルトのベルト搬送面にて切粉を捕捉して槽外に掬い上
げて搬出するようにした切粉搬出コンベヤ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】工作機械で金属材料を切削、研削等の加
工を行う場合、切削工具、研削工具、被加工材料等を冷
却するために、切削油、潤滑剤を溶解した水等のクーラ
ントが使用され、使用後に工作機械から排出される切粉
を含んだ混濁クーラントは、工作機械に付設した切粉搬
出コンベヤ装置で切粉のみを捕捉回収して浄化し、再利
用されている。
【0003】従来の切粉搬出コンベヤ装置は、金属材料
を切削、研削等の加工を行う工作機械に付設されて、無
端状のヒンジベルトによって混濁クーラント処理槽内の
切粉を掬い上げながら搬出して前記混濁クーラント処理
槽外の切粉回収部へ落下状態で放出する構造を備えてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の切粉搬出コンベヤ装置では、混濁クーラント処理
槽外に搬出されてくる切粉がヒンジベルトのヒンジ部分
で引っ掛かりや噛み込みなどを生じやすく、このような
引っ掛かりや噛み込みなどが原因で切粉搬出端部から切
粉回収部へ完全に放出することができずに残留して、再
び、コンベヤ内に持ち帰ることが多くなって高い切粉回
収率が望めないばかりでなく、コンベヤハウジングとの
間で切粉詰まりが発生してコンベヤの周回不良を起こす
恐れがあるという問題があった。
【0005】これを解決するために、前記切粉搬出コン
ベヤ装置の切粉搬出端部付近に底板を設けず開放状態と
して、掻き落とし用ブラシや吹き落とし用エアーノズル
を設けたり、切粉自体の重力落下を利用したりして、切
粉回収率を向上させるように工夫している。しかしなが
ら、このように工夫された従来の切粉搬出コンベヤ装置
では、戻り側ベルト搬送面に引っ掛かりや噛み込みなど
を生じて切粉搬出端部から完全に放出できずに残留した
切粉、いわゆる、残留切粉とともに、戻り側ベルト搬送
面から油滴状クーラントが切粉回収部へ落下して混在す
るため、切粉回収部内で油滴状クーラントと混在状態と
なった残留切粉の取り扱いが厄介となるばかりでなく、
切粉回収部内に流入した油滴状クーラントを放置してお
くと、切粉回収部から作業路面に漏出する恐れもあると
いう問題があった。
【0006】また、本来、工作機械と切粉搬出コンベヤ
装置との間で還流すべきクーラントが、戻り側ベルト搬
送面から油滴状クーラントとして切粉回収部へ流出する
ため、工作機械と切粉搬出コンベヤ装置との間で還流す
るために必要な所定のクーラント量が著しく減少して、
工作機械における切削、研削等の加工、切粉搬出コンベ
ヤ装置における切粉の掬い上げ搬出、クーラントポンプ
の正常運転などに支障をきたすことになり、新たにクー
ラントを補充するための多大なクーラント管理負担を強
いられるとともにクーラントロスによってクーラント回
収率が低下してランニングコストが増加するという問題
があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、前述したような
従来技術の問題点を解消し、ヒンジベルトの戻り側ベル
ト搬送面から落下する油滴状クーラントと残留切粉を簡
便に分別することができるとともに、切粉回収部への切
粉回収率と混濁クーラント処理槽へのクーラント回収率
とを向上させることができ、通常運転の操作性と保守メ
ンテナンスが容易な切粉搬出コンベヤ装置の分別回収機
構を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る本発明は、無端状のヒンジベルトに
よって混濁クーラント処理槽内の切粉を掬い上げながら
搬出して前記混濁クーラント処理槽外の切粉回収部へ落
下状態で放出した、その直後の戻り側ベルト搬送面から
落下する油滴状クーラントと残留切粉を分別して回収す
る切粉搬出コンベヤ装置の分別回収機構において、前記
戻り側ベルト搬送面から落下する油滴状クーラントと残
留切粉とを滑落させながら分別する滑降プレートを備え
た分別手段と、前記分別手段によって捕捉された油滴状
クーラントを収集して混濁クーラント処理槽へ還流させ
る油滴回収手段が設けられていることによって、前述し
た課題を解決したものである。
【0009】そして、請求項2に係る本発明は、請求項
1に係る発明の構成に加えて、前記滑降プレートに堆積
する残留切粉をその累積自重に応じて揺り落とす揺動手
段が分別手段に組み付けられていることによって、前述
した課題を解決したものである。
【0010】さらに、請求項3に係る本発明は、請求項
1または請求項2に係る発明の構成に加えて、前記分別
手段の設置位置を戻り側ベルト搬送面から油滴状クーラ
ントと残留切粉が落下する位置に応じて調整する分別位
置調整手段が設けられていることによって、前述した課
題をより一層解決したものである。
【0011】
【作用】本発明である切粉搬出コンベヤ装置の分別回収
機構は、上述したような装置構成を備えているため、以
下のような本発明に特有な作用を奏する。まず、請求項
1に係る発明によれば、ヒンジベルトの戻り側ベルト搬
送面から落下する油滴状クーラントと残留切粉とを滑落
させながら分別する滑降プレートを備えた分別手段が設
けられていることによって、混濁クーラント処理槽外に
掬い上げられて切粉回収部へ落下状態で放出される切粉
とは別に、この切粉のみを放出した直後であるヒンジベ
ルトの戻り側位置において、ベルト搬送面から油滴状ク
ーラントと残留切粉とが混在した状態で自重落下するた
め、この自重落下した液体の油滴状クーラントと固体の
残留切粉とが滑降プレート上を異なった滑降抵抗で滑り
落ちながら順次分別される。そして、前記分別手段によ
って捕捉された油滴状クーラントを収集して混濁クーラ
ント処理槽へ還流させる油滴回収手段が設けられている
ことによって、この捕捉された油滴状クーラントが切粉
回収部へ流入することなく、油滴状クーラントのみが混
濁クーラント処理槽へ効率よく還流する。
【0012】また、請求項2に係る発明によれば、請求
項1に係る発明が奏する作用に加えて、前記滑降プレー
トに堆積する残留切粉をその累積自重に応じて揺り落と
す揺動手段が分別手段に組み付けられていることによっ
て、滑降プレートに残留切粉が過剰に堆積すると、その
累積自重によって重量バランスが崩れて滑降プレートが
傾動して過剰に堆積した残留切粉を切粉回収部へ振り落
とすことができ、また、過剰に堆積した残留切粉を振り
落とすことによって滑降プレートの分別機能を常時維持
する。
【0013】さらに、請求項3に係る本発明によれば、
請求項1または請求項2に係る発明が奏する作用に加え
て、前記分別手段の設置位置を戻り側ベルト搬送面から
油滴状クーラントと残留切粉が落下する位置に応じて調
整する分別位置調整手段が設けられていることによっ
て、コンベヤ駆動速度、コンベヤのテークアップ量、残
留切粉の形態や量などに応じて油滴状クーラントと残留
切粉の落下位置が変化しても最適位置で分別できるよう
に分別手段の最適配置を調整することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態である実施例
を図面に基づいて説明する。図1乃至図3は、本発明の
第1実施例である切粉搬出コンベヤ装置の分別回収機構
に関するものであって、図1は、切粉搬出コンベヤ装置
の全体概要を示した斜視図であり、図2は、第1実施例
の分別回収機構を示す斜視図であり、図3は、第1実施
例の分別状態を説明した概念図である。
【0015】まず、図1に示す切粉搬出コンベヤ装置1
0は、クーラント回収槽20の上部位置に重置された状
態で工作機械Mに隣接配置して、この工作機械Mから混
濁クーラント処理槽11へ排出される鉄類、アルミニウ
ム類等金属の切削屑、研削屑等の切粉を含んだ混濁クー
ラントC1から長い切粉、カール状切粉、あるいは、こ
れらが固まった団塊状切粉などの比較的大きな切粉S1
をヒンジベルト11のベルト搬送面にて掬い上げながら
搬出して切粉回収箱30からなる切粉回収部へ落下状態
で放出し、切粉放出後の浄化クーラントC2をドレーン
長穴12を介してクーラント回収槽20に貯留するよう
にしたものである。
【0016】そして、前記切粉搬出コンベヤ装置10
は、切粉搬出用クリート11aをベルト搬送面に備えた
無端状のヒンジベルト11と、このヒンジベルト11が
上方搬送側から下方戻り側へ周回転向して切粉Sを放出
落下させる切粉搬出部Fと下方戻り側から上方搬送側へ
周回転向するテール部Rとの間をベルト駆動させる駆動
モータ13と、このヒンジベルト11が周回状態で内設
されている混濁クーラント処理槽14とを備えた基本構
造を有しており、工作機械Mから排出された混濁クーラ
ントC1から比較的大きな切粉S1を捕捉搬送して混濁
クーラント処理槽14外に掬い上げて切粉回収箱30へ
落下搬出させるようになっている。
【0017】そこで、第1実施例の切粉搬出コンベヤ装
置10が最も特徴としている分別回収機構について詳し
く説明すると、図2に示すように、切粉搬出部Fの直後
位置でヒンジベルト11の戻り側ベルト搬送面から自重
落下する油滴状クーラントC3と残留切粉S2を分別し
て回収するものであって、前記戻り側ベルト搬送面から
自重落下する油滴状クーラントC3と残留切粉S2とを
滑落させながら分別するための滑降プレート15aと油
流通プレート15bを備えた分別手段15と、この分別
手段15によって捕捉された油滴状クーラントC3を収
集して混濁クーラント処理槽14へ還流させるための油
受けプレート16aと油流出樋16bからなる油滴回収
手段16が設けられている。なお、図2における符号1
1bは、ヒンジベルト11のベルト搬送面で掬い上げ搬
出する大きな切粉S1を規制案内するために、その両側
に設けたサイドウイングである。
【0018】そして、前記分別手段15を構成する滑降
プレート15aの設置角度は、残留切粉S2を滑り落ち
易くするために約35〜45゜の俯角を形成しており、
油流通プレート15bの設置角度は、油滴状クーラント
C3のみが流れるようにするために約60〜85゜の仰
角を形成しているが、これらの設置角度は残留切粉S2
の性状、油滴状クーラントC3の粘度によって多少異な
った角度であっても何ら差し支えなく、くの字状の外観
形態を呈している。また、図2には図示していないが、
前記分別手段15の設置位置を戻り側ベルト搬送面から
油滴状クーラントC3と残留切粉S2が落下する位置に
応じて移動自在に調整するために、分別手段15をコン
ベヤフレームを取り付ける取付ブラケットからなる分別
位置調整手段を設けても良い。
【0019】このようにして構成された本実施例の分別
回収機構によれば、図3に示すように、混濁クーラント
処理槽14外に掬い上げられた切粉S1を切粉回収箱3
0へ放出落下させた直後位置であるヒンジベルト11の
戻り側位置において、ベルト搬送面から油滴状クーラン
トC3と残留切粉S1とを混在した状態で滑降プレート
15aに向けて自重落下させるため、この自重落下した
液体の油滴状クーラントC3と固体の残留切粉S2とが
滑降プレート15a上を異なった滑降抵抗で滑り落ちな
がら順次分別され、この分別手段15によって捕捉され
た油滴状クーラントC3は、切粉回収箱30へ流入する
ことなく、油受けプレート16aと油流出樋16bから
なる油滴回収手段16によって簡便に収集されて混濁ク
ーラント処理槽14へ効率良く還流する。
【0020】したがって、本実施例の分別回収機構によ
れば、切粉回収箱30への切粉回収率と混濁クーラント
処理槽14へのクーラント回収率を向上させることがで
きるとともに、前記分別手段15が簡素な滑降プレート
15aで構成されているために通常運転の操作性が容易
となり、しかも、切粉回収箱30内に回収された切粉の
取り扱いなどの保守メンテナンスが簡便となる。
【0021】つぎに、図4乃至図5は、本発明の第2実
施例である切粉搬出コンベヤ装置の分別回収機構に関す
るものであって、図4は、第2実施例の分別回収機構を
示す斜視図であり、図5は、第2実施例の分別状態を説
明した概念図である。そこで、本実施例の分別回収機構
を採用している切粉搬出コンベヤ装置10は、前述した
第1実施例と同じであるから、その説明を省略し、最も
特徴としている分別回収機構について詳しく説明する。
【0022】図2に示すように、本実施例の分別回収機
構は、第1実施例と基本的には同様であり、切粉搬出コ
ンベヤ装置10における切粉搬出部Fの直後位置でヒン
ジベルト11の戻り側ベルト搬送面から自重落下する油
滴状クーラントC3と残留切粉S2を分別して回収する
ものであって、前記戻り側ベルト搬送面から自重落下す
る油滴状クーラントC3と残留切粉S2とを滑落させな
がら分別するための滑降プレート15aと油流通プレー
ト15bを備えた筒状の分別手段15と、この分別手段
15によって捕捉された油滴状クーラントC3をその一
端部に収集して混濁クーラント処理槽14へ還流させる
ための油受けプレート16aと油流出樋16bからなる
油滴回収手段16が設けられている。
【0023】なお、前記筒状の分別手段15を構成する
滑降プレート15aの設置角度は、残留切粉S2を滑り
落ち易くするために約35〜45゜の俯角を形成してお
り、油流通プレート15bの設置角度は、油滴状クーラ
ントC3のみが流れるようにするために約60〜85゜
の仰角を形成しているが、これらの設置角度は残留切粉
S2の性状、油滴状クーラントC3の粘度によって多少
異なった角度であっても何ら差し支えない。
【0024】そして、前記分別手段15には、滑降プレ
ート15aと油流通プレート15bとを筒状に保形して
支持するためのサイドプレート17aと、このサイドプ
レート17aの中心部に貫挿された揺動軸17bからな
る揺動手段17が組み付けられており、滑降プレート1
5aに残留切粉S2が過剰に堆積すると、その累積自重
によって滑降プレート15aを前傾させて過剰に堆積し
た残留切粉S2を切粉回収箱30へ振り落とし、滑降プ
レート15aの分別機能を維持するようになっている。
【0025】また、本実施例の分別回収機構において
は、前記分別手段15の設置位置を戻り側ベルト搬送面
から油滴状クーラントC3と残留切粉S2が落下する位
置に応じて移動自在に調整するための分別位置調整手段
18がコンベヤハウジングから突設されており、この分
別位置調整手段18には、前述した揺動軸17bを多段
階調整可能に支持する波状軸受けノッチ部18aが刻設
されている。なお、本実施例では、前記波状軸受けノッ
チ部18aを前後方向に向けて刻設しているが、前記分
別手段15の設置位置を油滴状クーラントC3と残留切
粉S2が落下する位置に応じて調整することが可能であ
れば、これ以外の刻設方向であっても差し支えない。
【0026】このようにして構成された本実施例の分別
回収機構によれば、図5に示すように、混濁クーラント
処理槽14外に掬い上げられた切粉S1を切粉回収箱3
0へ放出落下させた直後位置であるヒンジベルト11の
戻り側位置において、ベルト搬送面から油滴状クーラン
トC3と残留切粉S2とを混在した状態で滑降プレート
15aに向けて自重落下させるため、この自重落下した
液体の油滴状クーラントC3と固体の残留切粉S2とが
滑降プレート15a上を異なった滑降抵抗で滑り落ちな
がら順次分別され、この筒状の分別手段15によって捕
捉された油滴状クーラントC3は、油受けプレート16
aを介して油流出樋16bに簡便に収集されて混濁クー
ラント処理槽14へ効率良く還流する。また、揺動手段
17が分別手段15に組み付けられていることによっ
て、滑降プレート15aに残留切粉S2が一定以上の過
剰に堆積すると、その過剰に累積した自重によって重量
バランスが崩れて滑降プレート15aが前傾して過剰に
堆積した残留切粉S2を切粉回収部へ確実に振り落と
す。
【0027】したがって、本実施例の分別回収機構によ
れば、前述した第1実施例と同様な効果を奏するばかり
でなく、揺動手段17によって、滑降プレート15aに
過剰に堆積した残留切粉S2を自主的に振り落として分
別機能を常時維持することができ、また、分別位置調整
手段18によって、コンベヤ駆動速度、コンベヤのテー
クアップ量、残留切粉S2の形態や量などに応じて油滴
状クーラントC3と残留切粉S2の落下位置が変化して
も最適位置で分別できるため、切粉回収箱30への切粉
回収率と混濁クーラント処理槽14へのクーラント回収
率をより一層向上させることができる。
【0028】以上、上述した各実施例は、図1に示すよ
うな切粉搬出コンベヤ装置10を対象としたが、濾過ド
ラムを内蔵した切粉搬出コンベヤ装置であっても良いこ
とは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明である切粉
搬出コンベヤ装置の分別回収機構は、上述したような装
置構成を備えているため、以下のような本発明に特有な
効果を奏する。まず、請求項1に係る発明によれば、ヒ
ンジベルトの戻り側ベルト搬送面から落下する油滴状ク
ーラントと残留切粉とを滑落させながら分別する滑降プ
レートを備えた分別手段と、前記分別手段によって捕捉
された油滴状クーラントを収集して混濁クーラント処理
槽へ還流させる油滴回収手段が設けられていることによ
って、戻り側ベルト搬送面から自重落下した液体の油滴
状クーラントと固体の残留切粉とが滑降プレート上で順
次分別され、捕捉された油滴状クーラントのみが混濁ク
ーラント処理槽へ効率良く還流する一方で切粉のみが切
粉回収部へ効率良く回収されるため、切粉回収部への切
粉回収率と混濁クーラント処理槽へのクーラント回収率
を向上させることができるとともに、従来のような切粉
詰まりによるコンベヤの周回不良、不経済なクーラント
ロス、クーラントポンプの異常運転、クーラント液面の
レベル管理負担などを解消して通常運転の操作性が容易
となり、しかも、切粉回収部内に回収された切粉の取り
扱いなどの保守メンテナンスが簡便となる。
【0030】そして、請求項1に係る発明によれば、前
記分別手段が簡素な滑降プレートで構成されているた
め、従来の切粉搬出コンベヤ装置に取り付けブラケット
などを介して簡単に組み付けることができるので、従来
のようなメンテナンス負担が大きい掻き落とし用ブラシ
や複雑な配管機構などを必要とする吹き落とし用エアー
ノズルを用いることなく、安価な装置コストで分別機能
を達成することができ、装置全体としてのメンテナンス
負担も軽減されるので、ランニングコストも大幅に削減
することができる。
【0031】また、請求項2に係る発明によれば、請求
項1に係る発明が奏する効果に加えて、前記滑降プレー
トに堆積する残留切粉をその累積自重に応じて揺り落と
す揺動手段が分別手段に組み付けられていることによっ
て、滑降プレートに過剰に堆積した残留切粉を自主的に
振り落として分別機能を常時維持するため、分別機能に
対する保守メンテナンス負担を著しく軽減することがで
きる。
【0032】さらに、請求項3に係る本発明によれば、
請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加え
て、前記分別手段の設置位置を戻り側ベルト搬送面から
油滴状クーラントと残留切粉が落下する位置に応じて調
整する分別位置調整手段が設けられていることによっ
て、コンベヤ駆動速度、コンベヤのテークアップ量、残
留切粉の形態や量などに応じて油滴状クーラントと残留
切粉の落下位置が変化しても最適位置で分別できるた
め、切粉回収部への切粉回収率と混濁クーラント処理槽
へのクーラント回収率をより一層向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 切粉搬出コンベヤ装置の全体概要を示した斜
視図。
【図2】 第1実施例の分別回収機構を示す斜視図。
【図3】 第1実施例の分別状態を説明した概念図。
【図4】 第2実施例の分別回収機構を示す斜視図。
【図5】 第2実施例の分別状態を説明した概念図。
【符号の説明】
10 ・・・ 切粉搬出コンベヤ装置 11 ・・・ ヒンジベルト 11a ・・ 切粉搬出用クリート 11b ・・ サイドウイング 12 ・・・ ドレーン長穴 13 ・・・ 駆動モータ 14 ・・・ 混濁クーラント処理槽 15 ・・・ 分別手段 15a ・・ 滑降プレート 15b ・・ 油流通プレート 16 ・・・ 油滴回収手段 16a ・・ 油受けプレート 16b ・・ 油流出樋 17 ・・・ 揺動手段 17a ・・ サイドプレート 17b ・・ 揺動軸 18 ・・・ 分別位置調整手段 18a ・・ 波状軸受けノッチ部 20 ・・・ 浄化クーラント回収槽 30 ・・・ 切粉回収箱 M ・・・・ 工作機械 F ・・・・ 切粉搬出部 R ・・・・ テール部 C1 ・・・ 混濁クーラント C2 ・・・ 浄化クーラント C3 ・・・ 油滴状クーラント S1 ・・・ 大きな切粉(放出落下) S2 ・・・ 残留切粉(自重落下)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状のヒンジベルトによって混濁クー
    ラント処理槽内の切粉を掬い上げながら搬出して前記混
    濁クーラント処理槽外の切粉回収部へ落下状態で放出し
    た、その直後の戻り側ベルト搬送面から落下する油滴状
    クーラントと残留切粉を分別して回収する切粉搬出コン
    ベヤ装置の分別回収機構において、 前記戻り側ベルト搬送面から落下する油滴状クーラント
    と残留切粉とを滑落させながら分別する滑降プレートを
    備えた分別手段と、前記分別手段によって捕捉された油
    滴状クーラントを収集して混濁クーラント処理槽へ還流
    させる油滴回収手段が設けられていることを特徴とする
    切粉搬出コンベヤ装置の分別回収機構。
  2. 【請求項2】 前記滑降プレートに堆積する残留切粉を
    その累積自重に応じて揺り落とす揺動手段が、前記分別
    手段に組み付けられていることを特徴とする請求項1に
    記載された切粉搬出コンベヤ装置の分別回収機構。
  3. 【請求項3】 前記分別手段の設置位置を戻り側ベルト
    搬送面から油滴状クーラントと残留切粉が落下する位置
    に応じて調整する分別位置調整手段が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載された切
    粉搬出コンベヤ装置の分別回収機構。
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