JP2002358739A - データ再生装置、及びデータ再生方法 - Google Patents

データ再生装置、及びデータ再生方法

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JP2002358739A
JP2002358739A JP2001161483A JP2001161483A JP2002358739A JP 2002358739 A JP2002358739 A JP 2002358739A JP 2001161483 A JP2001161483 A JP 2001161483A JP 2001161483 A JP2001161483 A JP 2001161483A JP 2002358739 A JP2002358739 A JP 2002358739A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 早い時期に誤り訂正不能となることを検知す
ることによって、誤り訂正不能と判断された場合、誤り
訂正部を停止し消費電力を低減する。 【解決手段】 信号状態検出部1110によって、記録
媒体から読み出された信号の状態を検出し、その検出結
果から訂正不能判断部1111で訂正不能か否かを判断
し、訂正不能と判断された場合、誤り訂正部126は停
止し、消費電力を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルデータが
記録された記録媒体から読み出して誤り訂正するデータ
再生装置、データ再生方法、及びプログラムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタル記録媒体からデータを再
生する装置の消費電力の低減に関する文献としては、例
えば、特開平5−258460号公報がある。
【0003】まず、この文献に基づいて第1の従来の技
術を説明する。
【0004】この文献では、デジタル記録媒体に対する
アクセス動作中(シーク動作に対応)において、デジタ
ル信号を信号処理するデジタル信号処理回路のうち、位
置指標データを取り扱う回路部分は必要であるが、メイ
ンデータを取り扱う回路部分は不必要であることに着目
している。
【0005】ここで、CDの場合について説明すると、
メインデータとは、音楽データそのものである。また、
位置指標データとは、経過時間などの再生位置を示すデ
ータである。
【0006】具体的には、位置指標データとして、ま
ず、リードインエリアに記録されているTOCと呼ばれ
る索引情報がある。この索引情報は、音楽用CDの場合
には各曲の開始位置や総曲数や総演奏時間等の情報であ
る。また、位置指標データとして、再生により1/75
秒の周期で1ブロックが完成される際に記録されるサブ
コード信号がある。このサブコード信号はP〜Wチャン
ネルの8チャンネルから構成され、音楽用CDにおいて
はその中のPチャンネルに信号トラックの視点からの絶
対経過時間、各曲の経過時間、曲番、インデックスを示
すデータが記録されている。
【0007】すなわち、データを再生するためにCDな
どのデジタル記録媒体に対してアクセス動作中(シーク
動作中)には、デジタル信号を信号処理するデジタル信
号処理回路のうち、位置指標データを取り扱う回路部分
は、音楽データの再生位置を常に把握しておく必要があ
るので、必要である。しかし、アクセス動作中(シーク
動作中)には音楽データそのもの等であるメインデータ
は入力されてこないので、メインデータを取り扱う回路
部分は不必要になる。
【0008】そして、デジタル記録媒体には、一般的に
メインデータの誤り検出・訂正を行う為の誤り検出・訂
正用データ(パリティ)がメインデータに付加されて記
録されており、メインデータの誤り検出・誤り訂正が行
える様になされている。
【0009】しかし一般に、デジタル信号処理におい
て、このパリティを用いてメインデータの誤り検出・訂
正を行うための回路部分で多くの電力が消費される。従
って、アクセス動作中(シーク動作中)において、不必
要な誤り検出・訂正の為に多くの電力を消費するという
問題がある。
【0010】このような問題を考慮し、第1の従来の技
術では、デジタル記録媒体へのアクセス動作中(シーク
動作中)には、前記位置指標データを取り扱わない回路
の動作を停止させる制御を行う制御手段を備えることに
よって、アクセス動作中(シーク動作中)に、前記位置
指標データを取り扱わない回路の動作を停止するように
して、電力の消費を低減させている。すなわち、この制
御手段は、誤り検出・訂正を行う回路部分が動作するた
めのクロックを誤り検出・訂正を行う回路部分に供給す
ることを停止するよう制御して、電力の消費を低減させ
ている。
【0011】次に、第2の従来の技術として、この文献
の他の部分について説明する。すなわち、この文献の他
の部分には、デジタル記録媒体から、デジタルデータを
検出するデータ検出部と、誤り検出・訂正を行う誤り検
出・訂正回路と、前記誤り検出・訂正回路で、誤り訂正
が不可能なメインデータをその前後に得られたメインデ
ータに応じて補間する補間回路とを備える構成が開示さ
れている。
【0012】この場合、前記誤り検出・訂正回路から訂
正不可信号が発せられ、前記訂正不可信号が前記補間回
路の補間能力以上発生すると、メモリへのデータ書き込
みを中止し、前記メモリへの書き込みの中止に応じて、
アクセス動作(シーク動作)を行い、アクセス動作中
(シーク動作中)には、前記位置指標データを取り扱わ
ない回路の動作を停止するようにして、電力の消費を低
減させていた。
【0013】また、第3の従来の技術として、誤り検出
・訂正回路で誤り訂正が不可能な場合にその前後に得ら
れたメインデータに応じて補間する補間回路を備えてい
ない構成について説明する。第3の従来の技術は上記文
献とは別の例である。この場合には、デジタル記録媒体
から読み出されたメインデータは、メインデータの誤り
検出・訂正を行う為の誤り検出・訂正用データ(パリテ
ィ)を用いてメインデータの誤り検出・訂正を行うため
の回路部分で誤り検出・訂正が行われる。そしてパリテ
ィを用いて誤り検出・訂正を行うための回路部分で誤り
が検出され、誤り訂正を行っても誤り訂正が不可能な場
合は、誤り訂正が不可能であったメインデータの部分を
再度デジタル記録媒体から読み出す処理を行っている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第2の従来の
技術では、誤り訂正不能であることの検知は前述の様に
誤り検出・訂正の回路で行われるため、訂正不能信号を
発した時には、誤り訂正回路は動作しており、データ品
質が悪く訂正できるはずも無い場合でも、誤り訂正回路
が動作し、消費電力の低減が十分行われていなかった。
【0015】また、第1の従来の技術や第3の従来の技
術では、データの品質が悪く誤り訂正を行っても訂正で
きるはずも無い場合でも、誤り訂正できないことを検出
するまでは、パリティを用いて誤り検出・訂正を行う回
路部分が誤り検出・訂正のために動作する。従って、誤
り訂正が不可能な場合には、この誤り検出・訂正を行う
回路部分は無駄な動作をしており、消費電力の低減が十
分行われていない。
【0016】すなわち、データが記録されているデジタ
ル記録媒体からデータを読み取って再生する場合には、
そのデータに記録時に付加されたパリティなどの誤り訂
正符号を用いて誤り検出・訂正を行う回路は、読み出さ
れたデータが誤り訂正不可能な場合であっても誤り検出
・訂正のために動作するのでその分消費電力の低減が行
えない。
【0017】すなわち、誤り検出・訂正を行う回路は、
デジタル記録媒体から読み取られたデータが誤り訂正不
可能な場合であっても、データとともに記録された誤り
検出・訂正用データ(パリティ)を用いて誤り検出・誤
り訂正を行うので、消費電力の低減が十分行われていな
いという課題がある。
【0018】本発明は、上記課題を考慮し、消費電力を
低減することが出来るデータ再生装置、データ再生方
法、及びプログラムを提供することを目的とするもので
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、第1の本発明(請求項1に対応)は、デジタル
データが記録された記録媒体から読み出された信号を前
記デジタルデータに復号するリードチャネル部と、読み
出された前記信号の状態を検出する信号状態検出手段
と、復号された前記デジタルデータの誤り訂正を行う誤
り訂正部と、検出された前記信号の状態が前記誤り訂正
部で誤り訂正不可能な状態かどうかを判断する訂正不能
判断手段と、検出された前記信号の状態が前記誤り訂正
部で誤り訂正不可能な状態であると判断された場合、少
なくとも前記誤り訂正部へクロックを供給しないまたは
前記誤り訂正部へ供給するクロックの時間間隔を所定の
時間間隔より遅くするよう制御する制御手段とを備えた
データ再生装置である。
【0020】また、第2の本発明(請求項2に対応)
は、前記制御手段は、検出された前記信号の状態が前記
誤り訂正部で誤り訂正不可能な状態であると判断された
場合、前記制御を行うとともに、読み出された前記信号
のうち前記誤り訂正不可能な状態であると判断された部
分に対応する前記デジタルデータの部分を読み出された
前記信号として前記記録媒体から再度読み出すよう制御
し、その再度読み出された前記信号の状態が前記誤り訂
正部で誤り訂正不可能な状態であるとは判断されなかっ
た際、前記誤り訂正部へ前記クロックを供給するまたは
前記誤り訂正部へ供給する前記クロックの時間間隔を所
定の時間間隔にするよう制御する第1の本発明に記載の
データ再生装置である。
【0021】また、第3の本発明(請求項3に対応)
は、前記制御手段は、検出された前記信号の状態が前記
誤り訂正部で誤り訂正不可能な状態であると判断された
場合、前記制御を行うとともに、読み出された前記信号
のうち前記誤り訂正不可能な状態であると判断された部
分に対応する前記デジタルデータの部分の次に読み取る
べき部分を次に読み出された前記信号として前記記録媒
体から読み出すよう制御し、次に読み出された前記信号
の状態が前記誤り訂正部で誤り訂正不可能な状態である
とは判断されなかった際、前記誤り訂正部へ前記クロッ
クを供給するまたは前記誤り訂正部へ供給する前記クロ
ックの時間間隔を所定の時間間隔にするよう制御する第
1の本発明に記載のデータ再生装置である。
【0022】また、第4の本発明(請求項4に対応)
は、復号された前記デジタルデータに誤りがあるか否か
を検出する誤り検出部を備え、前記制御手段は、前記誤
り検出部により誤りが検出され、前記訂正不能判断手段
により誤り訂正不可能な状態であるとは判断されなかっ
た場合に、前記誤り訂正部に前記クロックを供給するま
たは前記誤り訂正部に供給する前記クロックの時間間隔
を所定の時間間隔にするよう制御し、前記誤り検出部に
より誤り検出がされなかった場合または前記訂正不能判
断手段により誤り訂正不可能な状態であると判断された
場合に、前記誤り訂正部に前記クロックが供給されてい
るまたは前記誤り訂正部に供給する前記クロックの時間
間隔が前記所定の時間間隔である際に、前記誤り訂正部
に前記クロックを供給しないまたは前記誤り訂正部に供
給する前記クロックの時間間隔を前記所定の時間間隔よ
り遅くする第1〜3の本発明のいずれかに記載のデータ
再生装置である。
【0023】また、第5の本発明(請求項5に対応)
は、読み出された前記信号の状態を検出するとは、読み
出された前記信号の状態が不良であることを検出するこ
とであり、前記訂正不能判断手段は、前記信号状態検出
手段が所定の期間に前記信号の状態が不良であることを
検出した検出数をカウントし、前記検出数が所定の基準
値を上回った場合、前記誤り訂正部で誤り訂正不可能と
判断する第1〜4の本発明のいずれかに記載のデータ再
生装置である。
【0024】また、第6の本発明(請求項6に対応)
は、前記信号状態検出手段は、読み出された前記信号、
及び前記リードチャネル部での信号処理過程、及び前記
リードチャネル部での信号処理結果のうちの少なくとも
一つ以上により読み出された前記信号が不良であること
を検出する第5の本発明に記載のデータ再生装置であ
る。
【0025】また、第7の本発明(請求項7に対応)
は、前記信号状態検出手段は、予め定められた記録符号
のパターンと異なるパターンを検出することによって、
読み出された前記信号が不良であることを検出する第6
の本発明に記載のデータ再生装置である。
【0026】また、第8の本発明(請求項8に対応)
は、前記リードチャネル部は、読み出された前記信号を
パーシャルレスポンス等化する等化器を有し、前記信号
状態検出手段は、予め定められたパーシャルレスポンス
のパターンと異なるパターンを前記パーシャルレスポン
ス等化された信号から検出することによって、読み出さ
れた前記信号が不良であることを検出する第6の本発明
に記載のデータ再生装置である。
【0027】また、第9の本発明(請求項9に対応)
は、前記信号状態検出手段は、前記リードチャネル部で
用いられているPLLのアンロック状態を検出すること
によって、読み出された前記信号が不良であることを検
出する第6の本発明に記載のデータ再生装置である。
【0028】また、第10の本発明(請求項10に対
応)は、前記信号状態検出手段は、(a)予め定められ
た記録符号のパターンと異なるパターンを検出すること
によって、読み出された前記信号が不良であることを検
出する第1の手段、及び(b)前記リードチャネル部
が、読み出された前記信号をパーシャルレスポンス等化
する等化器を有する場合に、予め定められたパーシャル
レスポンスのパターンと異なるパターンを前記パーシャ
ルレスポンス等化された信号から検出することによっ
て、読み出された前記信号が不良であることを検出する
第2の手段、及び(c)前記リードチャネル部で用いら
れているPLLのアンロック状態を検出することによっ
て、読み出された前記信号が不良であることを検出する
第3の手段のうち少なくとも2つ以上の手段を有し、前
記2つ以上の手段によって、読み出された前記信号が不
良であることを検出する第6の本発明に記載のデータ再
生装置である。
【0029】また、第11の本発明(請求項11に対
応)は、前記リードチャネル部は、読み出された前記信
号を2値データへ復号する復号器を有し、前記復号器は
予め定められた記録符号と異なるパターンを復号しない
制約を設けていないものであって、前記信号状態検出手
段は、前記復号器の復号結果から予め定められた記録符
号のパターンと異なるパターンを検出する第7の本発明
に記載のデータ再生装置である。
【0030】また、第12の本発明(請求項12に対
応)は、前記信号状態検出手段は、読み出された前記信
号をレベル検出するレベル検出回路と、前記レベル検出
回路の出力から予め定められた記録符号のパターンと異
なるパターンを検出するパターン検出回路とを有する第
7の本発明に記載のデータ再生装置である。
【0031】また、第13の本発明(請求項13に対
応)は、前記信号状態検出手段は、読み出された前記信
号をレベル検出するレベル検出回路と、前記レベル検出
回路の出力から予め定められたパーシャルレスポンスの
パターンと異なるパターンを検出するパターン検出回路
とを有する第8の本発明に記載のデータ再生装置であ
る。
【0032】また、第14の本発明(請求項14に対
応)は、前記リードチャネル部は、読み出された前記信
号をパーシャルレスポンス等化する等化器を有し、前記
信号状態検出手段は、読み出された前記信号をレベル検
出するレベル検出回路と、前記レベル検出回路の出力か
ら予め定められた記録符号のパターンと異なるパターン
を検出するとともに、予め定められたパーシャルレスポ
ンスのパターンと異なるパターンを検出するパターン検
出回路とを有し、前記パターン検出回路が前記記録符号
のパターンと異なるパターンを検出することによって及
び/または予め定められたパーシャルレスポンスのパタ
ーンと異なるパターンを検出することによって、前記信
号状態検出手段は、読み出された前記信号の不良を検出
する第6の本発明に記載のデータ再生装置である。
【0033】また、第15の本発明(請求項15に対
応)は、前記アンロック検出回路は、前記PLLの位相
比較器の出力である位相誤差の大きさまたは前記位相誤
差の大きさの所定の期間の平均が、所定の設定値を超え
たことを検出することによって、前記アンロック状態を
検出する第9の本発明に記載のデータ再生装置である。
【0034】また、第16の本発明(請求項16に対
応)は、前記所定の設定値は、外部または内部から変更
可能である第15の本発明に記載のデータ再生装置であ
る。
【0035】また、第17の本発明(請求項17に対
応)は、前記PLLのアンロック状態が検出され、その
検出結果によって前記訂正不能判断手段が読み出された
前記信号の状態が誤り訂正が不可能な状態であると判断
した読み出された前記信号に対応するデータを前記記録
媒体から再度読み出すリトライ処理を行う時、前記PL
Lのループゲイン及び/または初期周波数の設定を変化
させてリトライ処理を行う第9の本発明に記載のデータ
再生装置である。
【0036】また、第18の本発明(請求項18に対
応)は、デジタルデータが記録された記録媒体から読み
出された信号を前記デジタルデータに復号するリードチ
ャネル部と、復号された前記デジタルデータの誤り訂正
を行う誤り訂正部とを備えたデータ再生装置に用いられ
るデータ再生方法であって、読み出された前記信号の状
態を検出するステップと、検出された前記信号の状態が
前記誤り訂正部で誤り訂正不可能な状態かどうかを判断
するステップと、検出された前記信号の状態が前記誤り
訂正部で誤り訂正不可能な状態であると判断された場
合、少なくとも前記誤り訂正部へクロックを供給しない
または前記誤り訂正部へ供給するクロックの時間間隔を
所定の時間間隔より遅くするよう制御するステップとを
備えたデータ再生方法である。
【0037】また、第19の本発明(請求項19に対
応)は、第1の本発明に記載のデータ再生装置の、デジ
タルデータが記録された記録媒体から読み出された信号
を前記デジタルデータに復号するリードチャネル部と、
読み出された前記信号の状態を検出する信号状態検出手
段と、復号された前記デジタルデータの誤り訂正を行う
誤り訂正部と、検出された前記信号の状態が前記誤り訂
正部で誤り訂正不可能な状態かどうかを判断する訂正不
能判断手段と、検出された前記信号の状態が前記誤り訂
正部で誤り訂正不可能な状態であると判断された場合、
少なくとも前記誤り訂正部へクロックを供給しないまた
は前記誤り訂正部へ供給するクロックの時間間隔を所定
の時間間隔より遅くするよう制御する制御手段との全部
または一部としてコンピュータを機能させるためのプロ
グラムである。
【0038】このように本発明は、前記訂正不能判断手
段により誤り訂正不能と判断された場合、少なくとも前
記誤り訂正部を停止することにより、消費電力を低減す
ることが出来る。
【0039】また、本発明は、前記制御部は、前記訂正
不能判断手段での訂正不能判断と、前記誤り検出部での
誤り検出との結果を観察し、誤り訂正可能な、または誤
り訂正可能な確率が高い時のみ前記誤り訂正部を動作さ
せ、消費電力を低減することが出来る。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0041】本発明のデータ再生装置は、一例として、
記録媒体から再生された信号をデジタルデータに復調す
るリードチャネル部と、前記再生された信号の状態を検
出する信号状態検出手段と、誤り訂正を行う誤り訂正部
と、前記信号状態検出手段により検出された信号の状態
が、前記誤り訂正部の誤り訂正能力を上回るか否かを判
断する訂正不能判断手段とを備え、前記訂正不能判断手
段により誤り訂正不能と判断された場合、前記誤り訂正
部を停止することにより、消費電力を低減することを実
現しうるものである。
【0042】また、本発明のデータ再生装置は、一例と
して、復調されたデータに誤りがあるか否かを検出する
誤り検出部と、少なくとも前記誤り訂正部の停止、起動
を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記誤り検
出部により誤りが検出され、さらに前記訂正不能判断手
段により誤り訂正不能と判断されなかった場合に前記誤
り訂正部を起動し、前記誤り検出部により誤りが検出さ
れなかった場合、または前記訂正不能判断手段により誤
り訂正不能と判断された場合に前記誤り訂正部が起動し
ている時、前記誤り訂正部による誤り訂正が終了した
後、少なくとも前記誤り訂正部を停止することにより、
必要な時のみ前記誤り訂正部を動作させ、消費電力を低
減することを実現しうるものである。
【0043】また、本発明のデータ再生装置は、一例と
して、上記発明において、前記訂正不能判断手段が前記
信号状態検出手段の一定期間の検出数をカウントし、前
記検出数が前記誤り訂正部の誤り訂正能力を上回った場
合、訂正不能と判断し、前記読み出された信号の状態
と、前記誤り訂正能力との比較を確実に行うことがで
き、前記訂正不能判断手段により誤り訂正不能と判断さ
れた場合、前記誤り訂正部を停止することにより、消費
電力を低減することを実現しうるものである。
【0044】また、本発明のデータ再生装置は、一例と
して、上記発明において、前記信号状態検出手段がリー
ドチャネル部での信号処理過程または信号処理結果から
信号の状態を検出し、早い時期での検出を可能とし、消
費電力を低減することを実現しうるものである。
【0045】また、本発明のデータ再生装置は、一例と
して、上記発明において、前記信号状態検出手段が予め
定められた記録符号のパターンと異なるパターンを検出
する手段であり、簡単な構成で読み出された信号の状態
を検出することができ、前記訂正不能判断手段により誤
り訂正不能と判断された場合、前記誤り訂正部を停止す
ることにより、消費電力を低減することを実現しうるも
のである。
【0046】また、本発明のデータ再生装置は、一例と
して、上記発明において、前記再生された信号をパーシ
ャルレスポンス等化する等化器を備え、前記信号状態検
出手段が予め定められたパーシャルレスポンスのパター
ンと異なるパターンを検出する手段であり、簡単な構成
で読み出された信号の状態を検出することができ、前記
訂正不能判断手段により誤り訂正不能と判断された場
合、前記誤り訂正部を停止することにより、消費電力を
低減することを実現しうるものである。
【0047】また、本発明のデータ再生装置は、一例と
して、上記発明において、前記信号状態検出手段が前記
リードチャネル部で用いているPLLのアンロック検出
であり、PLLの不安定さを検出し、読み出された信号
の状態を検出することができ、前記訂正不能判断手段に
より誤り訂正不能と判断された場合、前記誤り訂正部を
停止することにより、消費電力を低減することを実現し
うるものである。
【0048】また、本発明のデータ再生装置は、一例と
して、上記発明において、上記発明で記載されている信
号状態検出手段のうち、複数により信号状態を検出し、
より確実に読み出された信号の状態を検出することがで
き、前記訂正不能判断手段により誤り訂正不能と判断さ
れた場合、前記誤り訂正部を停止することにより、消費
電力を低減することを実現しうるものである。
【0049】また、本発明のデータ再生装置は、一例と
して、上記発明において、前記読み出された信号を2値
データへ復号する復号器をリードチャネル部に備え、前
記復号器は予め定められた記録符号のパターンと異なる
パターンを復号しない制約を設けていないものであっ
て、前記信号状態検出手段は、前記復号器の復号結果か
ら予め定められた記録符号のパターンと異なるパターン
を検出する手段であり、確度の高い信号の状態検出をす
ることができ、前記訂正不能判断手段により誤り訂正不
能と判断された場合、前記誤り訂正部を停止することに
より、消費電力を低減することを実現しうるものであ
る。
【0050】また、本発明のデータ再生装置は、一例と
して、上記発明において、前記信号状態検出手段が、前
記読み出された信号をレベル検出するレベル検出回路
と、前記レベル検出回路の出力から予め定められた記録
符号のパターンと異なるパターンを検出するパターン検
出回路とを備えるものであって、小規模な回路で信号の
状態検出をすることができ、前記訂正不能判断手段によ
り誤り訂正不能と判断された場合、前記誤り訂正部を停
止することにより、消費電力を低減することを実現しう
るものである。
【0051】また、本発明のデータ再生装置は、一例と
して、上記発明において、前記信号状態検出手段が、前
記読み出された信号をレベル検出するレベル検出回路
と、前記レベル検出回路の出力から予め定められたパー
シャルレスポンスのパターンと異なるパターンを検出す
るパターン検出回路とを備えるものであって、小規模な
回路で信号の状態検出することができ、前記訂正不能判
断手段により誤り訂正不能と判断された場合、前記誤り
訂正部を停止することにより、消費電力を低減すること
を実現しうるものである。
【0052】また、本発明のデータ再生装置は、一例と
して、上記発明において、前記再生された信号をパーシ
ャルレスポンス等化する等化器をリードチャネル部に備
え、上記発明に記載されたレベル検出回路は同一の回路
であって、前記信号状態検出手段は、前記レベル検出回
路と、前記レベル検出回路の出力から予め定められた記
録符号のパターンと異なるパターンと、予め定められた
パーシャルレスポンスのパターンと異なるパターンを検
出するパターン検出回路とを備え小規模な回路でより確
実に読み出された信号の状態を検出することができ、前
記訂正不能判断手段により誤り訂正不能と判断された場
合、前記誤り訂正部を停止することにより、消費電力を
低減することを実現しうるものである。
【0053】また、本発明のデータ再生装置は、一例と
して、上記発明において、前記アンロック検出は、PL
Lの位相比較器の出力である位相誤差の大きさまたは前
記位相誤差の大きさの一定期間の平均が、外部から設定
できる設定値を超えた時アンロックを検出でき、前記設
定値を変えることにより、自由度の高い信号の状態検出
ができ、前記訂正不能判断手段により誤り訂正不能と判
断された場合、前記誤り訂正部を停止することにより、
消費電力を低減することを実現しうるものである。
【0054】また、本発明のデータ再生装置は、一例と
して、上記発明において、PLLのアンロックが検出さ
れ、その検出結果によって前記訂正不能判断手段が訂正
不能と判断し、記録媒体から訂正不能と判断されたデー
タを再度読み出すリトライ処理を行う場合、PLLのル
ープゲインまたは、初期周波数の設定を変化させて前記
リトライ処理を行い、前記リトライ処理によって信号を
読み出す時に、PLLがアンロックする確率を減少さ
せ、訂正不能となった場合には前記誤り訂正部を停止す
ることにより、消費電力を低減することを実現しうるも
のである。
【0055】(実施の形態1)まず、本発明の実施の形
態1を図1〜6を用いて説明する。
【0056】図1において、11は記録媒体から読み出
した信号を2値データに復号するまでの信号処理を行う
リードチャネル部である。12は前記2値データの復
調、誤り訂正、データ転送を行うフォーマッター部であ
る。13はホストコンピュータ、14はCPUである。
【0057】1101は波形等化を行うイコライザーで
ある。1102はAD変換器である。1103はFIR
フィルターである。1104はFIRフィルター110
3の係数を演算するフィルタ係数演算部である。110
5は最尤復号を行うビタビ復号器である。1106はP
LLで用いる位相比較器である。1107はPLLで用
いるループフィルタである。1108はDA変換器であ
る。1109は電圧制御オシレーター(VCO)であ
る。
【0058】記録媒体から読み出された信号は、アンプ
等を通して、イコライザー1101に入力される。イコ
ライザー1101でパーシャルレスポンス等化された信
号は、AD変換器1102でデジタル変換されFIRフ
ィルター1103に入力される。前記FIRフィルター
1103とフィルタ係数演算部1104による適応等化
により、さらに等化を調整し、ビタビ復号器1105に
よって、最尤復号され2値データとなる。
【0059】以上のパーシャルレスポンス方式PRと、
ビタビ復号(最尤復号)MLとを組み合わせる方式は、
PRML方式と呼ばれ、記録媒体への記録密度が向上し
てきた最近では、よく用いられるものである。パーシャ
ルレスポンス方式PRには様々な方式があり、方式の違
いによってビタビ復号器MLの構造も変化する。PRM
L方式を用いた記録媒体から読み出された信号の2値化
について、磁気記録媒体から読み出された信号にPR
(1,0,−1)方式とビタビ復号器MLを組み合わせ
たPR(1,0,−1)ML方式を用いた場合を例にと
って説明する。
【0060】磁気記録媒体から磁気ヘッドを使って読み
出された信号が、PR(1,0,−1)の特性から外れ
ていた場合、イコライザー1101によってPR(1,
0,−1)の特性になるように等化される。このイコラ
イザー1101には予め、記録媒体と磁気ヘッド等の特
性に応じてイコライザー1101の出力がPR(1,
0,−1)等化されるように設定されている。図2に記
録データ”1”に対するPR(1,0,−1)等化後の
波形の例を示す。
【0061】すなわち、図2の(a)は、記録データ”
1”を磁気記録媒体に記録するために磁気ヘッドに流れ
る記録電流波形である。また、図2の(b)は、(a)
の電流波形によって磁気記録媒体に記録された記録デー
タ”1”を、磁気ヘッドから読み出した信号をイコライ
ザー1101によって等化した波形である。
【0062】前記イコライザー1101でほぼPR
(1,0,−1)等化された信号は、AD変換器110
2によって、適切な位置でサンプリングされデジタル変
換される。デジタル変換された信号は、FIRフィルタ
ー1103に入力される。FIRフィルター1103の
目的は、これもPR(1,0,−1)等化である。前述
したようにイコライザー1101の特性は予め設定され
ており、固定である。よって、記録装置の違いによる記
録特性の差異、記録媒体のむら、イコライザー1101
の温度特性などさまざまな要因で、イコライザー110
1の出力信号の等化がずれることは大いに考えられる。
そこでFIRフィルター1103とフィルタ係数演算部
1104によって、適応的に等化を行っている。ここ
で、LMSアルゴリズムを用いた適応等化について簡単
に述べる。
【0063】LMSアルゴリズムの式は
【0064】
【数1】h(n+1)=h(n)+(1/2)*μe
(n)u(n) h(n):適応前のフィルタ係数ベクトル h(n+1):適応後のフィルタ係数ベクトル μ:ステップサイズパラメター e(n):n番目の繰り返し時の誤差信号 u(n):n番目の繰り返し時のタップ入力ベクトル となる。また誤差信号e(n)は
【0065】
【数2】e(n)=d(n)−uT(n)h(n) d(n):望みの応答 uT(n):タップ入力ベクトルの転置 となる。
【0066】LMSアルゴリズムを動作させると誤差信
号e(n)が最小つまり等化の誤差を最小にするように
係数ベクトルh(n)が最適値h0に近づいていく。FI
Rフィルター1103のフィルタ係数はこの様な適応ア
ルゴリズムによって、最適値h0に収束していき、信号
の等化は調整される。なお、ここではLMSアルゴリズ
ムの説明を行ったが、フィルタ係数演算部1104は他
の適応アルゴリズムを用いても良い。
【0067】次にビタビ復号器1105であるが、前記
イコライザー1101と、前記FIRフィルター110
3、フィルタ係数演算部1104とによって等化された
信号を入力とし、最尤復号する。最尤復号は復号器入力
信号系列の間に相関性がある時に特性改善が得られ、最
も確からしいデータを復号するものである。この例では
PR(1,0,−1)方式を適用することによって入力
信号系列に間に相関性がもたらされているので、ビタビ
復号器1105で2値データに復号することにより、特
性改善が得られる。
【0068】PR(1,0,−1)ML方式の例を用い
て、PRMLについて簡単に述べる。図3に示すのは、
PR(1,0,−1)方式の状態遷移図と呼ばれるもの
であって、PR(1,0,−1)等化された信号は必ず
この図の状態遷移をする。例えば、現在状態S0にある
として、次の復号器への入力信号のレベルが1,0,−
1の3値のうち0のレベルだと”0”、1のレベルだ
と”1”が復号される。状態S0の時、次の復号器への
入力信号のレベルが−1になることはありえない。
【0069】ビタビ復号器を構成する要素には、パスメ
トリックと呼ばれる、ある時それぞれの状態である確率
がどの程度かをあらわすものと、ブランチメトリックと
呼ばれる、それぞれの状態から次の状態に遷移する時ど
の程度の確率で遷移するのかをあらわすものがあり、あ
る時のそれぞれの状態に到るまでのブランチメトリック
の合計がパスメトリックである。
【0070】図3で説明すると、ある時にS0、S1、
S2、S3のそれぞれの状態にある確率を表すのがパス
メトリック、それぞれの状態から出ている矢印をどの程
度の確率で通るのかを表すのがブランチメトリックであ
る。これらの演算によって、最も確からしいデータを復
号していく。
【0071】一方、AD変換器1102による適切な位
置でのサンプリングはPLL回路を用いることによって
行われている。位相比較器1106によって、サンプリ
ングされた信号から位相誤差を検出する。位相誤差を検
出する方法はいくつかあるが1つ例を取ると、図4の様
にサンプリングされた信号の0クロス点の信号の符号、
大きさ、傾を見ることによって、位相誤差の大きさと方
向を決める方法がある。
【0072】前記位相誤差をループフィルタ1107に
通してリードクロックのコントロール信号を生成する。
DA変換器1108でアナログ変換された前記コントロ
ール信号は、VCO1109に入力され、リードクロッ
クを調整する。このようにして適切なサンプリングポイ
ントでサンプリングを行っている。なお、このPLLの
構成は本実施の形態の一つであって、他の構成を用いて
も良い。
【0073】以上の様にして、リードチャネル部11で
は記録媒体から読み出された信号から2値データを得て
いる。
【0074】リードチャネル部11から出力された2値
データは、復調、誤り訂正、ホストコンピュータ13へ
のデータ転送を行うフォーマッター部12へ入力され
る。121は記録符号の復調を行う復調部である。12
2は復調されたデータを書き込むメモリである。125
は復調されたデータから誤りを検出する誤り検出部であ
る。126は復調されたデータの誤りを訂正する誤り訂
正部である。124はホストコンピュータ13へデータ
を転送するホストインターフェースである。123は各
ブロックからのメモリ122へのアクセスを調停するメ
モリマネージャである。128はシステムへクロックを
供給するクロック発生装置である。127はシステムへ
の制御命令を行うCPU14とシステムとのインターフ
ェースである。129はフォーマッター部12の各ブロ
ックへの制御を行う制御部である。
【0075】フォーマッター部12へ入力された2値デ
ータは、まず復調部121によって記録符号の復調が行
われる。復調されたデータはメモリマネージャ123を
介してメモリ122に書き込まれ、同時に誤り検出部1
25でシンドローム計算を行い、誤りを検出する。誤り
が検出された場合、その旨を制御部129に伝え、制御
部129は誤り訂正部126を起動し、誤り訂正部12
6は誤り訂正を行う。誤りが検出されなかった場合に
は、誤り訂正部126は起動しない。誤りを訂正された
データはホストインターフェース124によって、ホス
トコンピュータ13へ転送される。
【0076】ただし、この例は誤りが少なく、誤り訂正
を行わなくとも読めるデータが多い場合の構成であっ
て、誤りが必ずといっていいほどあり、誤り訂正処理を
ほとんど起動している場合には、誤り検出部125は必
要ない。図1の例のように、誤り検出を、前もって行う
のは、誤り検出部125で誤りが検出されなかった場
合、誤り訂正部126を起動しなくとも良いという利点
があるからである。
【0077】以上の様にして、リードチャネル部11で
2値化されたデータは、フォーマッター部12で、復
調、誤り訂正、ホストコンピュータ13への転送をされ
る。
【0078】次に、リードチャネル部11において記録
媒体から読み出された信号の状態を検出する手段として
信号状態検出部1110がある。この例では、信号状態
検出部1110への入力として、AD変換器1102の
出力をとっている。この場合、信号状態検出部1110
では以下の様にして信号の状態を検出する方法がある。
【0079】記録媒体にデータが記録される時、データ
は特定の変調方式、符号化方式を用いられている。例え
ば2HDのフロッピー(登録商標)ディスク等に使用さ
れているMFM変調方式である。MFM変調方式には制
約があり、変調されたデータは2Tから4Tまでのデー
タしか存在しなくなる。この制約が予めわかっているの
で、1Tまたは5T以上の信号または復号データ検出す
れば良い。
【0080】例を図5に示す。この例はPR(1,0,
−1)等化された信号をサンプリングした時の例であ
る。図5に示す様に1、0、−1の3値のレベル検出を
用いて、存在し得ないパターンを検出することができ
る。図5の(a)の例において、(a−1)に示すAD
変換器1102の出力に対して、(a−2)では、しき
い値を引いて信号を1、0、−1の3値にレベル検出し
ている。また、(a−3)は、レベル検出された信号を
復号したデータを示している。ここで、PR(1,0,
−1)方式の場合、1Tが存在しないときは、3値の1
や−1のレベルが単独で存在することは有り得ず、必ず
2つ連続している。例をあげると、レベル0の次にレベ
ル1となったらその次は必ずレベル1である。このよう
に単独で存在しているレベル1、−1を検出することに
よって存在し得ないパターンである1Tを検出する方法
がある。
【0081】また、図5の(b)の例において、(b−
1)に示すAD変換器1102の出力に対して、(b−
2)では、しきい値を引いて信号を1、0、−1、の3
値にレベル検出している。また、(b−3)はレベル検
出された信号を復号したデータを示している。図5の
(b)の例では、5Tを検出している。3値レベルのレ
ベル0が3つ以上連続で存在する為には、5T以上のデ
ータもしくは1Tの連続でしか有り得ない。よって、レ
ベル0が3つ以上連続で存在する場合を検出する方法が
あり、これらは簡単な回路で実現できる。
【0082】また、この例の様にイコライザー1101
によって記録媒体から読み出された信号を特定の周波数
成分に等化し、符号間干渉を適用するパーシャルレスポ
ンス方式を用いているリードチャネル部11では、前述
したように、その時用いているパーシャルレスポンス方
式特有の状態遷移をするという制約がある。例えばPR
(1,0,−1)方式を用いている場合には図3に示す
ような状態遷移をすることが予めわかっている。よっ
て、構成としては図6の様にレベル検出を用いて3値化
し、図3の状態遷移図を回路化したものに入力すること
によって、存在し得ないパターンがあるとそれを検出す
ることが容易にできる。
【0083】上記を具体的に説明すると、AD変換器1
102の出力を上記のレベル検出を用いて3値化したデ
ータが図6の(a)のようになったとする。この場合、
まず先頭の信号は−1であり、2番目の信号は0であ
る。従って、図3の状態遷移図では、先頭の信号が入力
された時点で、状態S3に遷移した(可能性1)かまた
は状態S0に遷移した(可能性2)かの2つの可能性が
ある。次に2番目の信号である0が入力された時点で、
可能性1については、さらに状態S3から状態S1に遷
移した可能性(可能性1−1)がある。また、可能性2
については、2番目の信号である0が入力された時点
で、さらに状態S0から状態S0に遷移した可能性(可
能性2−1)がある。次に、3番目の信号である0が入
力された時点で、可能性1−1については、さらに状態
S1から状態S3に遷移した可能性(可能性1−1−
1)がある。また、可能性2−1については、さらに状
態S0からS0に遷移した可能性(可能性2−1−1)
がある。次に4番目の信号である0が入力された時点
で、可能性1−1−1については、さらに状態S3から
状態S1に遷移した可能性(可能性1−1−1−1)が
ある。また、可能性2−1−1については、さらに状態
S0から状態S0に遷移した可能性がある。ところが、
5番目の信号である−1が入力される際には、可能性1
−1−1−1では、状態S1にいる可能性があり、この
状態で−1が入力されることはあり得ない。従って、可
能性1から1−1−1−1までの可能性はすべてあり得
ないことになる。また、可能性2−1−1−1では、状
態S0にいる可能性があり、この状態で−1が入力され
ることはあり得ない。従って、可能性2から可能性2−
1−1−1までの全ての可能性はあり得ないことにな
る。このようにして状態S0または状態S1で入力信号
レベルが−1になることがあり得ないことを検出するこ
とによって、存在し得ないパターンを検出することが出
来る。
【0084】また、AD変換器1102の出力を上記の
レベル検出を用いて3値化したデータが図6の(b)の
ようになったとする。この場合には上記と同様にして、
状態S2で信号レベルが1になることはあり得ないこと
を検出することによって、存在し得ないパターンを検出
することが出来る。
【0085】また前述したレベル検出を利用したパター
ン検出は、予め定められたパーシャルレスポンスのパタ
ーンと異なるパターンと、予め定められた記録符号のパ
ターンと異なるパターンとを、両者同時に検出する場合
には、回路を一体化し、回路規模の削減と、検出の精度
とを向上させうる。
【0086】以上の検出方法を用いて、信号の異常状態
を検出し、訂正不能判断部1111で、誤り訂正部12
6での訂正能力を上回るか否かを判断する。判断の方法
としては、信号状態検出部1110での検出数をカウン
トし、その検出数が、126の誤り訂正部での訂正能力
を確実に上回る場合に訂正不能信号を出力する方法があ
る。なお、ここでは信号状態検出部1110と訂正不能
判断部1111はリードチャネル部11に存在している
が、これらが存在する場所はリードチャネル部11でな
くともよく、本実施の形態に限定される物ではない。
【0087】前記訂正不能信号は、フォーマッター部1
2の制御部129に入力され、前記制御部129は誤り
訂正部126へ誤り訂正不能になったデータブロックの
誤り訂正を行わないように制御信号を発する。また、誤
り検出部125等も、誤り検出する必要が無い為停止す
ることができる。クロック発生装置128は、誤り訂正
部126が誤り訂正処理をしていない時、誤り訂正部に
供給される不必要なクロックの供給を停止することがで
き、その他のブロックへのクロック供給も必要に応じて
停止できる構成となっている。
【0088】さらに、制御部129は、訂正不能信号を
受けた場合に上記のようにクロックの供給を停止するよ
う制御するとともに、訂正不能になったデータブロック
を読み出し信号として再度読み出し、上記の処理を繰り
返す。
【0089】なお、本実施の形態では、制御部129
は、訂正不能信号を受けた場合に訂正不能になったデー
タブロックを読み出し信号として再度読み出すよう制御
するとして説明したが、これに限らず、制御部129
は、訂正不能信号を受けた場合に訂正不能になったデー
タブロックの次に読み取るべきデータブロックを読み出
し信号として読み出しても構わない。例えば途切れなく
連続転送することが非常に重要なAVデータを読み出す
場合には、このようにすればAVデータを途切れなく読
み出すことが出来る。
【0090】なお、本実施の形態で誤り訂正部126を
起動している状態とは、上記のように誤り訂正部126
が動作するためのクロックを誤り訂正部126に供給し
ていることを意味しており、また本実施の形態で誤り訂
正部126を停止している状態または起動していない状
態とは、誤り訂正部126が動作するためのクロックを
誤り訂正部126に供給していない状態を意味する。
【0091】なお、本実施の形態では、誤り訂正が不可
能であることが解った時点で、誤り訂正部126などが
動作するためのクロックを誤り訂正部126などに供給
しないとして説明したが、誤り訂正が不可能であること
が解った時点で、誤り訂正部126などが動作するため
のクロックの時間間隔を所定の時間間隔より遅くしても
構わない。このようにクロックの時間間隔を所定の時間
間隔より遅くすることによってに消費電力の低減を実現
することが出来る。
【0092】なお図1のリードチャネル部11はPRM
L方式を用いたものであるが、例えば、パーシャルレス
ポンス方式とピーク検出を組み合わせたものと位相同期
回路などでも良く、本実施の形態に限定される物ではな
い。同様にフォーマッター部12の構成も本実施の形態
に限定される物ではなく、例えば、クロック発生装置1
28やCPUインターフェイス127などが存在するの
はフォーマッター部12でなくとも良い。
【0093】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について図5、図7、図8を用いて説明する。な
お、前述した実施の形態と同じ構成については同じ符号
を用い、説明を省略する。
【0094】図7において、71は記録媒体から読み出
した信号を2値データに復号するまでの信号処理を行う
リードチャネル部である。72は前記2値データの復
調、誤り訂正、データ転送を行うフォーマッター部であ
る。
【0095】713は予め定められた記録符号と異なる
パターンを復号しない制約を設けていないビタビ復号器
である。711はリードチャネル部71において記録媒
体から読み出された信号の状態を検出する信号状態検出
部である。この例では、信号状態検出部711への入力
として、ビタビ復号器713の出力と、位相比較器11
06の出力をとっている。この場合、信号状態検出部7
11では以下の様にして信号の状態を検出する方法があ
る。
【0096】まず信号状態検出部711への入力とし
て、ビタビ復号器713の出力がある場合、例として記
録符号がMFM変調の時は、図5の(a)の例における
(a−3)及び(b)の例における(b−3)に示すよ
うに、復号結果である2値データから、MFM変調に有
り得ないパターン1Tまたは5T以上を検出することは
容易であり、ここで検出された情報は確実なものであ
る。
【0097】次に信号状態検出部711への入力とし
て、位相比較器1106の出力がある場合、信号状態検
出手段としては図8のような構成が考えられる。81は
整流回路である。82は平滑回路である。83は比較器
である。位相誤差は、整流回路81、平滑回路82を通
って位相誤差量となり、比較器83によって、予め設定
しておいた設定値と比較される。比較器83は設定値よ
り位相誤差量の方が大きい場合アンロックであると判定
する。この構成は、位相誤差量がPLLロック時にはア
ンロック時と比較して小であることを利用したアンロッ
ク検出回路である。この検出方法は前記設定値を変える
ことによって、自由度の高い検出が行える。無論、他の
アンロック検出の構成でも良い。
【0098】以上の2つの信号状態検出手段を用いる場
合、訂正不能判断部712は、前述の信号状態検出手段
と後述の信号状態検出手段とによる検出数をそれぞれカ
ウントし、前述信号状態検出手段による検出数が最大誤
り訂正数を上回る場合に訂正不能信号Aを、後述の信号
状態検出手段による検出数が誤り訂正能力を確実に上回
る場合には訂正不能信号Bを出力する。
【0099】前記訂正不能信号Aと前記訂正不能信号B
は、フォーマッター部72の各ブロックの制御を行う制
御部721に入力される。2本の訂正不能信号のうちど
ちらか一方でも検知すると、制御部721は、誤り訂正
部126を起動しない。また、2本の訂正不能信号のう
ちどちらも検知しない場合には、誤り検出部125によ
って、誤りが検知された時のみ誤り訂正部126を起動
する。このように、読み出された信号の状態を複数の検
出方法で検出することによって、より確実に訂正不能に
なることを検知することができる。
【0100】前記2本の訂正不能信号のうちどちらか一
方でも検知すると、誤り訂正不能であるので、制御部7
21は誤り訂正不能であったデータを記録媒体から再度
読み出すリトライ処理を行う為、フォーマッター部72
の各ブロックの準備を整えるように制御する。
【0101】前記訂正不能信号Bが検知されると、すな
わちPLLがアンロック状態であるということである。
このままリトライ処理を行ったとしても、PLLがアン
ロック状態である可能性が高いので、前記訂正不能信号
Bが検知されてからリトライ処理を行うまでの間に、C
PU14がPLLの初期周波数またはループゲインの設
定を変化させることによって、リトライ処理時、PLL
がロックする確率を向上させることができる。
【0102】無論リトライ処理を行っている間に、訂正
不能信号が検出されると、前記誤り訂正部は起動せず、
消費電力の低減が成されている。なお図7のリードチャ
ネル部71はPRML方式を用いたものであるが、例え
ば、ピーク検出と位相同期とを用いた検出方法でも良
く、本実施の形態に限定される物ではない。同様にフォ
ーマッター部72の構成も本実施の形態に限定される物
ではなく、例えば、クロック発生装置128やCPUイ
ンターフェイス127などが存在するのはフォーマッタ
ー部72でなくとも良い。
【0103】このように本実施の形態は、再生データの
品質が悪い場合に、誤り訂正不能であることを早い時期
に検知でき、すくなくとも誤り訂正部を停止し、消費電
力を低減することが出来るというすぐれた特徴を有す
る。
【0104】なお、本実施の形態では、記録符号がMF
M変調の場合に記録符号にはあり得ないパターンを検出
する例について説明したが、これに限らない。記録符号
がCD−ROMやDVD−ROMなどに記録するための
他の変調方式で変調されている場合についても、上記実
施の形態と同様にして記録符号にはあり得ないパターン
を検出することが出来る。従って、本実施の形態の記録
媒体として、フロッピーデスクのみならず、DVD−R
OM、DVD−RAM、DVD−RW、CD−ROM、
CD−R、CD−RWなどに記録されているデータを再
生する場合にも本実施の形態を適用することにより、デ
ータ再生装置の消費電力を低減することが出来る。
【0105】さらに、本実施の形態では、誤り訂正が不
可能であると判断された場合には、誤り訂正が不可能で
あると判断されたデータの部分を再度読み出すリトライ
を行うとして説明したが、これに限らない。映像音声デ
ータ(AVデータ)等を再生する場合には、誤り訂正が
不可能であると判断された場合には、引き続き継続して
誤り訂正が不可能であると判断された部分の次に読み出
すべきデータを読み出しても構わない。このようにすれ
ば本実施の形態と同様に消費電力を低減することが出来
るとともに、AVデータを途切れることなく連続的に再
生することが出来る。
【0106】なお、本実施の形態の信号状態検出部は本
発明の信号状態検出手段の例であり、本実施の形態の訂
正不能判断部は本発明の訂正不能判断手段の例であり、
本実施の形態の制御部は本発明の制御手段の例である。
【0107】以上のように、本実施の形態のデータ再生
装置によれば、記録媒体から読み出される信号の状態を
記録符号による制約違反、パーシャルレスポンス方式に
よる制約違反、PLLのアンロック等から検出すること
ができ、信号の状態が悪く誤り訂正不能となることを早
い時期に検知でき、誤り訂正不能と判断された場合、誤
り訂正部は停止し消費電力を低減するデータ再生装置を
提供することが可能となる。
【0108】なお、本発明は、上述した本発明のデータ
再生装置の全部または一部の手段(または、装置、素
子、回路、部等)の機能をコンピュータにより実行させ
るためのプログラムであって、コンピュータと協働して
動作するプログラムである。
【0109】なお、本発明の一部の手段(または、装
置、素子、回路、部等)とは、それらの複数の手段また
はステップの内の、幾つかの手段またはステップを意味
し、あるいは、一つの手段またはステップの内の、一部
の機能または一部の動作を意味するものである。
【0110】また、本発明のプログラムを記録した、コ
ンピュータに読みとり可能な記録媒体も本発明に含まれ
る。
【0111】また、本発明のプログラムの一利用形態
は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録
され、コンピュータと協働して動作する態様であっても
良い。
【0112】また、本発明のプログラムの一利用形態
は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとら
れ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良
い。
【0113】また、記録媒体としては、ROM等が含ま
れ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、
光・電波・音波等が含まれる。
【0114】また、上述した本発明のコンピュータは、
CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウ
ェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良
い。
【0115】なお、以上説明した様に、本発明の構成
は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア
的に実現しても良い。
【0116】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、消費電力を低減することが出来るデータ
再生装置、データ再生方法、及びプログラムを提供する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるデータ再生装置
の回路図
【図2】実施形態にあってパーシャルレスポンス方式を
説明するための図
【図3】実施形態にあってパーシャルレスポンス方式の
状態遷移を説明するための図
【図4】実施形態にあって位相比較器での位相誤差の検
出を説明するための図
【図5】実施形態にあって記録符号の制約違反を検出す
るレベル検出を説明するための図
【図6】実施形態にあってパーシャルレスポンス方式の
制約違反を検出するレベル検出を説明するための図
【図7】本発明の実施の形態2におけるデータ再生装置
の回路図
【図8】実施形態にあってPLLのアンロック検出の構
成図
【符号の説明】
11 リードチャネル部 12 フォーマッター部 13 ホストコンピュータ 14 CPU 1101 イコライザー(等化器) 1102 AD変換器 1103 FIRフィルタ(等化器) 1104 フィルタ係数演算部 1105 ビタビ復号器 1106 位相比較器 1107 ループフィルタ 1108 DA変換器 1109 VCO 1110 信号状態検出部(信号状態検出手段) 1111 訂正不能判断部(訂正不能判断手段) 121 復調回路 122 メモリ 123 メモリマネージャ 124 ホストインターフェース 125 誤り検出部 126 誤り訂正部 127 CPUインターフェース 128 クロック発生装置 129 制御部 71 リードチャネル部 72 フォーマッター部 711 信号状態検出部(信号状態検出手段) 712 訂正不能判断部(訂正不能判断手段) 713 ビタビ復号器 721 制御部 81 整流回路 82 平滑回路 83 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 572 G11B 20/18 572F 20/10 321 20/10 321Z

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルデータが記録された記録媒体か
    ら読み出された信号を前記デジタルデータに復号するリ
    ードチャネル部と、 読み出された前記信号の状態を検出する信号状態検出手
    段と、 復号された前記デジタルデータの誤り訂正を行う誤り訂
    正部と、 検出された前記信号の状態が前記誤り訂正部で誤り訂正
    不可能な状態かどうかを判断する訂正不能判断手段と、 検出された前記信号の状態が前記誤り訂正部で誤り訂正
    不可能な状態であると判断された場合、少なくとも前記
    誤り訂正部へクロックを供給しないまたは前記誤り訂正
    部へ供給するクロックの時間間隔を所定の時間間隔より
    遅くするよう制御する制御手段とを備えたデータ再生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、検出された前記信号の
    状態が前記誤り訂正部で誤り訂正不可能な状態であると
    判断された場合、前記制御を行うとともに、読み出され
    た前記信号のうち前記誤り訂正不可能な状態であると判
    断された部分に対応する前記デジタルデータの部分を読
    み出された前記信号として前記記録媒体から再度読み出
    すよう制御し、その再度読み出された前記信号の状態が
    前記誤り訂正部で誤り訂正不可能な状態であるとは判断
    されなかった際、前記誤り訂正部へ前記クロックを供給
    するまたは前記誤り訂正部へ供給する前記クロックの時
    間間隔を所定の時間間隔にするよう制御する請求項1記
    載のデータ再生装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、検出された前記信号の
    状態が前記誤り訂正部で誤り訂正不可能な状態であると
    判断された場合、前記制御を行うとともに、読み出され
    た前記信号のうち前記誤り訂正不可能な状態であると判
    断された部分に対応する前記デジタルデータの部分の次
    に読み取るべき部分を次に読み出された前記信号として
    前記記録媒体から読み出すよう制御し、次に読み出され
    た前記信号の状態が前記誤り訂正部で誤り訂正不可能な
    状態であるとは判断されなかった際、前記誤り訂正部へ
    前記クロックを供給するまたは前記誤り訂正部へ供給す
    る前記クロックの時間間隔を所定の時間間隔にするよう
    制御する請求項1記載のデータ再生装置。
  4. 【請求項4】 復号された前記デジタルデータに誤りが
    あるか否かを検出する誤り検出部を備え、 前記制御手段は、前記誤り検出部により誤りが検出さ
    れ、前記訂正不能判断手段により誤り訂正不可能な状態
    であるとは判断されなかった場合に、前記誤り訂正部に
    前記クロックを供給するまたは前記誤り訂正部に供給す
    る前記クロックの時間間隔を所定の時間間隔にするよう
    制御し、 前記誤り検出部により誤り検出がされなかった場合また
    は前記訂正不能判断手段により誤り訂正不可能な状態で
    あると判断された場合に、前記誤り訂正部に前記クロッ
    クが供給されているまたは前記誤り訂正部に供給する前
    記クロックの時間間隔が前記所定の時間間隔である際
    に、前記誤り訂正部に前記クロックを供給しないまたは
    前記誤り訂正部に供給する前記クロックの時間間隔を前
    記所定の時間間隔より遅くする請求項1〜3のいずれか
    に記載のデータ再生装置。
  5. 【請求項5】 読み出された前記信号の状態を検出す
    るとは、読み出された前記信号の状態が不良であること
    を検出することであり、 前記訂正不能判断手段は、前記信号状態検出手段が所定
    の期間に前記信号の状態が不良であることを検出した検
    出数をカウントし、前記検出数が所定の基準値を上回っ
    た場合、前記誤り訂正部で誤り訂正不可能と判断する請
    求項1〜4のいずれかに記載のデータ再生装置。
  6. 【請求項6】 前記信号状態検出手段は、読み出された
    前記信号、及び前記リードチャネル部での信号処理過
    程、及び前記リードチャネル部での信号処理結果のうち
    の少なくとも一つ以上により読み出された前記信号が不
    良であることを検出する請求項5記載のデータ再生装
    置。
  7. 【請求項7】 前記信号状態検出手段は、予め定められ
    た記録符号のパターンと異なるパターンを検出すること
    によって、読み出された前記信号が不良であることを検
    出する請求項6記載のデータ再生装置。
  8. 【請求項8】 前記リードチャネル部は、読み出された
    前記信号をパーシャルレスポンス等化する等化器を有
    し、 前記信号状態検出手段は、予め定められたパーシャルレ
    スポンスのパターンと異なるパターンを前記パーシャル
    レスポンス等化された信号から検出することによって、
    読み出された前記信号が不良であることを検出する請求
    項6記載のデータ再生装置。
  9. 【請求項9】 前記信号状態検出手段は、前記リードチ
    ャネル部で用いられているPLLのアンロック状態を検
    出することによって、読み出された前記信号が不良であ
    ることを検出する請求項6記載のデータ再生装置。
  10. 【請求項10】 前記信号状態検出手段は、(a)予め
    定められた記録符号のパターンと異なるパターンを検出
    することによって、読み出された前記信号が不良である
    ことを検出する第1の手段、及び(b)前記リードチャ
    ネル部が、読み出された前記信号をパーシャルレスポン
    ス等化する等化器を有する場合に、予め定められたパー
    シャルレスポンスのパターンと異なるパターンを前記パ
    ーシャルレスポンス等化された信号から検出することに
    よって、読み出された前記信号が不良であることを検出
    する第2の手段、及び(c)前記リードチャネル部で用
    いられているPLLのアンロック状態を検出することに
    よって、読み出された前記信号が不良であることを検出
    する第3の手段のうち少なくとも2つ以上の手段を有
    し、前記2つ以上の手段によって、読み出された前記信
    号が不良であることを検出する請求項6記載のデータ再
    生装置。
  11. 【請求項11】 前記リードチャネル部は、読み出され
    た前記信号を2値データへ復号する復号器を有し、 前記復号器は予め定められた記録符号と異なるパターン
    を復号しない制約を設けていないものであって、 前記信号状態検出手段は、前記復号器の復号結果から予
    め定められた記録符号のパターンと異なるパターンを検
    出する請求項7記載のデータ再生装置。
  12. 【請求項12】 前記信号状態検出手段は、読み出され
    た前記信号をレベル検出するレベル検出回路と、前記レ
    ベル検出回路の出力から予め定められた記録符号のパタ
    ーンと異なるパターンを検出するパターン検出回路とを
    有する請求項7記載のデータ再生装置。
  13. 【請求項13】 前記信号状態検出手段は、読み出され
    た前記信号をレベル検出するレベル検出回路と、前記レ
    ベル検出回路の出力から予め定められたパーシャルレス
    ポンスのパターンと異なるパターンを検出するパターン
    検出回路とを有する請求項8記載のデータ再生装置。
  14. 【請求項14】 前記リードチャネル部は、読み出され
    た前記信号をパーシャルレスポンス等化する等化器を有
    し、 前記信号状態検出手段は、読み出された前記信号をレベ
    ル検出するレベル検出回路と、 前記レベル検出回路の出力から予め定められた記録符号
    のパターンと異なるパターンを検出するとともに、予め
    定められたパーシャルレスポンスのパターンと異なるパ
    ターンを検出するパターン検出回路とを有し、 前記パターン検出回路が前記記録符号のパターンと異な
    るパターンを検出することによって及び/または予め定
    められたパーシャルレスポンスのパターンと異なるパタ
    ーンを検出することによって、前記信号状態検出手段
    は、読み出された前記信号の不良を検出する請求項6記
    載のデータ再生装置。
  15. 【請求項15】 前記アンロック検出回路は、前記PL
    Lの位相比較器の出力である位相誤差の大きさまたは前
    記位相誤差の大きさの所定の期間の平均が、所定の設定
    値を超えたことを検出することによって、前記アンロッ
    ク状態を検出する請求項9に記載のデータ再生装置。
  16. 【請求項16】 前記所定の設定値は、外部または内部
    から変更可能である請求項15記載のデータ再生装置。
  17. 【請求項17】 前記PLLのアンロック状態が検出さ
    れ、その検出結果によって前記訂正不能判断手段が読み
    出された前記信号の状態が誤り訂正が不可能な状態であ
    ると判断した読み出された前記信号に対応するデータを
    前記記録媒体から再度読み出すリトライ処理を行う時、
    前記PLLのループゲイン及び/または初期周波数の設
    定を変化させてリトライ処理を行う請求項9に記載のデ
    ータ再生装置。
  18. 【請求項18】 デジタルデータが記録された記録媒体
    から読み出された信号を前記デジタルデータに復号する
    リードチャネル部と、 復号された前記デジタルデータの誤り訂正を行う誤り訂
    正部とを備えたデータ再生装置に用いられるデータ再生
    方法であって、 読み出された前記信号の状態を検出するステップと、 検出された前記信号の状態が前記誤り訂正部で誤り訂正
    不可能な状態かどうかを判断するステップと、 検出された前記信号の状態が前記誤り訂正部で誤り訂正
    不可能な状態であると判断された場合、少なくとも前記
    誤り訂正部へクロックを供給しないまたは前記誤り訂正
    部へ供給するクロックの時間間隔を所定の時間間隔より
    遅くするよう制御するステップとを備えたデータ再生方
    法。
  19. 【請求項19】 請求項1記載のデータ再生装置の、デ
    ジタルデータが記録された記録媒体から読み出された信
    号を前記デジタルデータに復号するリードチャネル部
    と、 読み出された前記信号の状態を検出する信号状態検出手
    段と、 復号された前記デジタルデータの誤り訂正を行う誤り訂
    正部と、 検出された前記信号の状態が前記誤り訂正部で誤り訂正
    不可能な状態かどうかを判断する訂正不能判断手段と、 検出された前記信号の状態が前記誤り訂正部で誤り訂正
    不可能な状態であると判断された場合、少なくとも前記
    誤り訂正部へクロックを供給しないまたは前記誤り訂正
    部へ供給するクロックの時間間隔を所定の時間間隔より
    遅くするよう制御する制御手段との全部または一部とし
    てコンピュータを機能させるためのプログラム。
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