JPH0869672A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH0869672A
JPH0869672A JP20545994A JP20545994A JPH0869672A JP H0869672 A JPH0869672 A JP H0869672A JP 20545994 A JP20545994 A JP 20545994A JP 20545994 A JP20545994 A JP 20545994A JP H0869672 A JPH0869672 A JP H0869672A
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circuit
waveform
signal
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JP20545994A
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Tetsuya Ikeda
哲也 池田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 パーシャルレスポンス特性の波形等化を行な
う波形等化手段102と、等化波形を2値化する2値検
出手段103と、2値化データの変化点の振幅値からク
ロックの位相制御をするクロック生成手段105と、2
値化データより特定パルスを検出する特定パルス検出手
段109と、波形等化した特定パルスの波形よりビタビ
復号の予測サンプル値の初期値を設定する初期値設定手
段110と、波形等化した振幅値と予測サンプル値との
差分値より最も確からしい復号パスを検出する最尤復号
手段111とを設ける。 【効果】 セルフクロック方式の変調方式においても、
2値化によって検出した特定パルスの波形等化後の振幅
値より、予測サンプル値を設定するので、クロックの変
動に対して正確な予測サンプル値の制御が可能となり、
ビタビアルゴリズムによる最尤復号のデータ誤りが減少
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ再生装置やデー
タ受信装置のようなデータ処理装置に係り、特に、光デ
ィスク再生装置で用いられるEFM変調符号のようにD
Cフリー符号で、かつ、再生信号よりビットクロックを
抽出するセルフクロック方式の変調方式において、高密
度記録を実現するためにPRML(パーシャルレスポン
スマキシマムライクリフト)方式を適用して信号検出す
るデータ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク上にディジタルの動画を記録
再生するためには、記録密度の向上が大きな課題であ
り、この課題を克服するための手段として、信号処理部
においては、パーシャルレスポンス方式による波形等化
やビタビアルゴリズムによる最尤復号の適用が考えられ
ている。光ディスク媒体からのデータ再生に、パーシャ
ルレスポンス方式やビタビ復号を適用したデータ再生方
式は、例えば、「磁気ディスク用信号処理技術の最近の
展開」;通信学会論文誌,Vol.J75−C−II,N
o.11(1992−11)の611頁〜623頁や、
特開昭63−185228号公報に詳細に示されてい
る。
【0003】ディジタル動画を記録再生するいわゆるデ
ィジタルビデオディスクは、大容量高速転送化したCD
−ROMと統合される方向にあるので、従来技術による
クロック再生回路およびデータ検出回路の動作を、EF
M変調によるCDの信号処理回路を例にとって、図面を
用いて簡単に説明する。
【0004】図14は、従来技術によるCDのデータ検
出回路系のブロック図である。また、図15は、図14
の構成によるデータ検出のタイミング図である。図14
において、1は再生信号(入力信号)、2は波形等化回
路、3はデータスライス回路、4はスライスレベル制御
回路、5は同期クロック再生回路、6はラッチ回路、7
はEFM復調回路、8は再生データ(出力信号)であ
る。
【0005】図14において、光ディスクからの再生信
号1は、アナログ回路からなる波形等化回路2におい
て、符号間干渉を除去するために波形等化される。波形
等化された再生信号は、データスライス回路3で、図1
5に示すように、スライスレベルにより2値化信号に変
換される。このスライスレベルは、EFM変調の符号特
性がDCフリーであるため、直流を遮断した再生信号の
スライスレベルはゼロレベルになることを利用して2値
化されるが、ピットの非対称性によって生じる歪により
変動することがある。スライスレベル制御回路4は、こ
のスライスレベル変動を、2値化データを積分して量子
化帰還をかけることにより、自動的に正確な値に制御す
る回路である。スライス検出された2値化信号は、同期
クロック再生回路5に入力され、PLLにより2値化信
号のエッジに同期したクロック信号を再生する。ラッチ
回路6は、再生したクロックタイミングで2値化信号を
ラッチし、EFM復調回路7は、ラッチした2値化信号
をEFM復調し、再生データ列8を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
技術を、記録密度を向上した再生信号の信号処理に適応
しようとすると、高密度化によって再生信号のアイが狭
くなり、クロック再生およびデータ検出が正確に行なわ
れなくなる。これに対応するために、波形等化によって
周波数の高域部分を持ち上げてアイを開かせることが必
要になるが、ノイズ成分も強調されるので、データ検出
においてデータ誤りが増加するという問題があった。こ
の解決策として、パーシャルレスポンス方式による波形
等化とビタビ復号によるデータ検出とを組み合わせたP
RML方式による再生信号処理が有効であるが、CDで
用いられるEFM変調は、再生信号よりクロックを再生
するセルフクロック方式であるため、再生クロックの変
動がビタビ復号の予測サンプル値の誤差に影響し、正確
なビタビ復号の予測サンプル値の設定が困難となり、ビ
タビ復号による誤り率低下の効果はあまり期待できなか
った。
【0007】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解消し、再生信号よりクロックを生成するセルフク
ロックによる変調方式の記録フォーマットにおいて、高
密度記録に対応するためパーシャルレスポンス方式によ
る波形等化とビタビ復号によるデータ検出とを組み合わ
せたPRML方式を適用し、ビタビ復号の予測サンプル
値を再生クロック変動に対応して効果的に設定するとと
もに、その予測サンプル値を適応制御して、誤り率低減
に効果のあるデータ検出を可能とする、データ処理装置
(データ再生装置やデータ受信装置)を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、パーシャルレスポンス特性の波形等化を
行なう波形等化手段と、隣接チャンネルビットの組合せ
に対応する複数の予測振幅値とのそれぞれの差分値よ
り、最も尤度の高い復号パスを選択してデータ復号する
最尤復号手段と、波形等化された再生信号振幅をゼロレ
ベルにより2値化する2値検出手段と、2値検出データ
より再生信号のゼロクロスを検出するゼロクロス検出手
段と、ゼロクロス付近の再生信号振幅より再生クロック
の位相誤差を検出し、位相制御を行なって再生クロック
を生成するクロック生成手段と、2値検出データより再
生信号の特定波形を検出する特定波形検出手段と、特定
波形の再生信号振幅より上記最尤復号手段の予測サンプ
ル値を設定する予測サンプル値設定手段と、を設ける。
【0009】
【作用】本発明では、波形等化手段は、再生信号の周波
数特性がパーシャルレスポンス特性となるように波形等
化を行なう。2値検出手段は、波形等化された再生信号
振幅を、ゼロレベルをしきい値として2値化する。ゼロ
クロス検出手段は、2値検出データより再生信号のゼロ
クロスを検出する。クロック生成手段は、波形等化され
た再生信号のゼロクロス付近の再生振幅値から位相誤差
を検出し、位相制御を行なって再生クロックを生成す
る。3Tパルス検出手段は、2値検出データより再生信
号の3Tパルスを検出する。予測サンプル値設定手段
は、3Tパルスのチャンネルビットごとの再生振幅値を
保持して、最尤復号の予測サンプル値を初期設定する。
最尤復号手段は、初期設定された予測サンプル値を判定
帰還によって適応的に制御しながら、波形等化された再
生振幅と予測サンプル値との差分により、ビタビアルゴ
リズムにしたがって最も確からしい復号結果を出力す
る。これにより、再生クロックの変動に対しても、予測
サンプル値の設定が3Tパルスの振幅値を読み取ること
により正確に設定でき、その後判定帰還適応制御による
最尤復号を行なうので、データ検出におけるデータ誤り
率が低減できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示した各実施例によ
って説明する。
【0011】〈第1実施例〉図1は、本発明の第1実施
例に係るデータ再生装置のデータ検出回路系の構成を示
すブロック図である。また、図2は、図1に示す波形等
化回路102の詳細を示すブロック図であり、図3は、
図1に示す位相誤差検出回路105の詳細を示すブロッ
ク図であり、図4は位相誤差検出の動作を示すタイミン
グ図である。
【0012】図1に示した本実施例は、高密度CD対応
の再生信号処理回路の1例を示すものである。図1にお
いて、101はA/D変換回路であり、再生信号をデジ
タル値に変換する。102は波形等化回路であり、デジ
タルトランスバーサルフィルタにより、パーシャルレス
ポンスクラス1方式の波形等化を行なう。103は2値
検出回路であり、波形等化後の振幅値を、振幅の中間レ
ベルであるゼロレベルにより2値検出する。104はゼ
ロクロス検出回路であり、2値データ検出後のデータビ
ット変化点を検出する。
【0013】105はクロック再生回路であり、回路1
06,107,108で構成される。106は位相誤差
検出回路であり、サンプル点の位相誤差を検出する。1
07はD/A変換回路であり、デジタル値をアナログ値
に変換する。108はVFO(Variable Frequency Osc
illator )であり、位相誤差をなくすように、2値検出
信号の変化点に同期した再生クロック信号を発生する。
【0014】109は3Tパルス検出回路であり、2値
検出データより3Tパルスを検出する。110は初期値
設定回路であり、ビタビ復号の初期予測サンプル値を設
定する。111はビタビ復号回路であり、後述するよう
に波形等化後のサンプル値の前後の相関により、最も確
からしい符号を復号する。
【0015】112はシリアルパラレル変換回路であ
り、シリアルのビタビ復号データを、1バイト17チャ
ンネルビットのパラレルデータ列に変換する。113は
EFM復調回路であり、1バイト17チャンネルビット
のパラレルデータ列を、EFM復調する。114はラッ
チ回路であり、EFM復調データをラッチし、再生デー
タを得る。
【0016】また、図2において、401〜404は遅
延回路であり、再生振幅値をそれぞれEFMの最小マー
ク長である3チャンネルビット分遅延する。405〜4
09は乗算回路であり、C0,C1およびC2は乗算係
数である。410は加算回路である。
【0017】また、図3において、31は2値極性判別
回路であり、再生振幅値の正負の極性を判別する。32
および33は遅延回路であり、1チャンネルビットの遅
延を行なう。34および35は乗算回路、36は加算回
路である。
【0018】図1において、A/D変換回路101は、
例えば、CDから読み取ったアナログの再生信号を、サ
ンプルクロック単位にデジタル値に変換する。波形等化
回路102は、図2に示すようにトランスバーサルフィ
ルタで構成され、等化後の再生信号がパーシャルレスポ
ンスクラス1(最短ピット長の再生周波数をFmax とし
たとき、X(f)=2cos((π・f)/Fmax) )の特
性となるように、遅延回路401〜404の遅延時間お
よび乗算回路405〜409のC0,C1,C2の係数
が設定されており、デジタル値の再生信号を波形等化し
再生振幅値を出力する。
【0019】この等化された再生振幅値は、ビタビ復号
回路111と2値検出回路103とクロック再生回路1
05と初期値設定回路110とに入力される。2値検出
回路103は、再生信号振幅の中間値のゼロレベルで2
値化する。2値化された“0”または“1”のデータ列
は、ゼロクロス検出回路104と3Tパルス検出回路1
09とに入力され、ゼロクロス検出回路104は、デー
タ列が“0”から“1”または“1”から“0”へのデ
ータ変化を検出する。
【0020】クロック再生回路105は、ゼロクロス付
近の波形等化された振幅値から再生クロックを生成する
ものであり、このクロック再生回路105の位相誤差検
出回路106は、図3に示す回路構成からなり、ゼロク
ロス検出回路104で検出されるデータ変化点の前後の
サンプル値と、図3に示す2値極性判別回路31の判別
結果より位相誤差を検出し、デジタル値の位相誤差信号
を出力する。
【0021】図4は、位相誤差検出回路106の動作を
示すタイミング図である。再生信号のゼロクロス点前後
の振幅値をAn およびAn-1 とし、再生信号の極性判別
結果をXn およびXn-1 とすると、位相誤差はΔτは、 Δτ=An-1・Xn−An・Xn-1 となり、この位相誤差信号がゼロになるように、VFO
108の発振周波数の位相を制御する。
【0022】デジタル値の位相誤差信号は、D/A変換
回路107でアナログ値に変換され、VFO108にお
いて位相制御された再生クロックを生成する。
【0023】これにより、再生されるクロックは、波形
等化されたアイの開いた再生信号のゼロクロス前後の位
相誤差制御により生成されるので、高密度化に対しても
クロック再生の安定度が向上できる。なお、この再生ク
ロックは、図1に示すデジタル処理されるすべての動作
クロックとして使用される。
【0024】一方、2値検出回路103の出力を受けた
3Tパルス検出回路109は、2値化されたデータ列か
ら、EFM変調パターンの3Tパルスを検出し、これを
初期値設定回路110に出力する。初期値設定回路11
0は、検出された3Tパルスの再生振幅値を基準に、ビ
タビ復号の初期予測サンプル値を設定する。この初期予
測サンプル値は、クロック再生回路105で生成される
クロックがロックされ、3Tパルスの再生振幅値が安定
した数値になってから出力する。
【0025】ビタビ復号回路111は、この初期予測サ
ンプル値を基に、波形等化後の再生振幅値とチャンネル
ビット周期の符号間干渉の組合せに対応する予測サンプ
ル値の差分値とから、最も確からしい復号データを検出
し、復号パスが確定するまで特定のビット遅延して出力
する。初期予測サンプル値の設定およびビタビ復号回路
111の動作については、後で詳述する。
【0026】上記のビタビ復号出力は、シリアルパラレ
ル変換回路112に入力され、1バイト分17チャンネ
ルビット単位の並列データに変換される。この並列デー
タは、EFM復調回路113でEFM復調され、復調デ
ータはラッチ回路114で1バイト周期でラッチされ、
再生データとして出力される。
【0027】図5は、ビタビ復号回路111の詳細を示
すブロック図である。図5において、51はサンプル値
比較回路で、再生振幅値と隣接チャンネルビットの符号
組合せからなる複数の予測サンプル値とを比較する。5
2は尤度比較回路で、ビタビ復号のメトリック計算をす
る。53は復号パス判定回路で、メトリック計算より復
号パスを判定する。54は極性データ遅延回路で、再生
信号の振幅値と複数の予測サンプル値との比較極性デー
タを遅延する。55は極性データ選択回路で、復号パス
の結果に対応して極性データを選択する。56は予測サ
ンプル値制御回路で、図1に示す初期値設定回路110
で初期値として設定された予測サンプル値を適応的に制
御する。
【0028】また、図6はEFM再生信号の3Tパルス
の再生波形であり、図1に示す初期値設定回路108で
は、この再生波形の隣接数チャンネルビット分の振幅値
より、図7に示すように、ビタビ復号の初期予測サンプ
ル値として設定する。さらに、図8はビタビ復号の状態
遷移図とトレリス線図であり、同図において、S4およ
びS3に示す“010”および“101”は存在しない
パターンで、この予測サンプル値および状態遷移は削除
される。
【0029】図5において、予測サンプル値制御回路5
6には、図1に示す初期値設定回路110から3Tパル
スの再生振幅値が、図7に示すように各チャンネルビッ
トごとに保持されビタビ復号の予測サンプル値の初期値
として、T010およびT101を除くT111〜T0
00が入力される。サンプル値比較回路51は、再生振
幅とこの6種類の予測サンプル値との比較を行ない、そ
れらの差分値のうちE010およびE101を除く差分
値E111〜E000と、Sgn3およびSgn4を除く比
較極性Sgn7〜Sgn0とを出力する。
【0030】尤度比較回路52は、再生振幅と、予測サ
ンプル値との差分値E010およびE101を除く差分
値E111〜E000とにより、メトリック計算し、尤
度比較結果を出力する。復号パス判定回路53は、尤度
比較結果より、図8に示す状態遷移の中から最も確率の
高い復号パスを選択し、前段までのパスの候補を保持し
ながらパスが確定するのを待って復号データを出力す
る。
【0031】図8の状態遷移およびトレリス線図におい
て、実線がビット“1”の状態遷移、破線がビット
“0”の状態遷移であり、EFM変調のTmin による制
限により存在しない状態遷移を除くと、復号パスのとり
える組合せはすべてのビット組合せより減少することに
なる。
【0032】極性データ遅延回路54は、再生信号振幅
と、6種類の予測サンプル値とのSgn3およびSgn4を
除く比較極性Sgn7〜Sgn0とを、復号パスが確定する
までの遅延量に合わせて遅延させる。極性データ選択回
路55は、その遅延された比較極性から、復号データパ
スに対応する比較極性データを選択する。
【0033】予測サンプル値制御回路56は、隣接3チ
ャンネルビットの復号データ列と選択された比較極性デ
ータとにより、そのビット組合せに対応する予測サンプ
ル値を、比較極性に合わせて特定な値だけ変動する。す
なわち、 T・n・i=T・(n−1)・i+α・Sgn・T・(n
−m)・i で示される処理を行なう。ここで、Tは予測サンプル
値、αは特定係数、nは制御サンプル点、mはビタビ復
号遅延ビット数、iはビタビ状態を示す。この処理は、
予測サンプル値を再生信号の変動に合わせて適応的に制
御するものであり、この動作により、再生信号のレベル
変動や非線形歪に対しても、ビタビ復号による誤りを増
加させることなくデータ復号が可能となる。
【0034】これにより、ビタビ復号の予測サンプル値
が、波形等化後のEFM変調の3Tパルスの再生振幅値
を基準にして初期設定され、その後、ビタビ復号結果に
応じて適応的に制御されるので、正確に設定できる。
【0035】以上説明した本実施例によると、波形等化
後の再生信号のゼロクロス点の位相誤差検出により、再
生クロックの周波数および位相制御を行ない、さらに、
ビタビ復号の予測サンプル値が、波形等化後のEFM変
調の3Tパルスの再生振幅値を基準にして初期設定さ
れ、その後ビタビ復号結果に応じて適応的に制御する構
成としたので、再生クロック変動に対してもビタビ復号
の予測サンプル値の設定が正確になり、データ検出にお
ける誤り率が減少できる。なお本実施例では、初期設定
の基準に用いる再生波形を、最高周波数となるTmin の
3Tパルスの波形としたが、再生波形のゼロクロス付近
の再生振幅値であってもよい。
【0036】〈第2実施例〉図9は、EFM変調の場合
のパーシャルレスポンス等化によるアイパターン波形の
例である。この図に示すように、等化により再生信号の
ゼロクロス付近の波形はアイが開くことにより集中して
おり、図10に示すように、3Tパルスの再生振幅値で
なくても、ゼロクロス前後2チャンネルビットずつの再
生振幅値を、ビタビ復号の予測サンプル値として設定で
きる。
【0037】図11は、本発明の第2実施例に係るデー
タ再生装置のデータ検出回路系の構成を示すブロック図
で、同図において図1と均等なものには同一符号を付
し、その説明は重複を避けるため省略する。本実施例
が、前記した第1実施例と相違するのは、図1の回路構
成から3Tパルス検出回路109を削除した点にある。
【0038】図11において、ゼロクロス検出回路10
4は、ゼロクロス付近の基準となる再生振幅値の場所を
指定し、初期値設定回路110は、図10に示すように
ゼロクロス前後2チャンネルビットずつの再生振幅値
を、ゼロクロスの極性に応じて読み取って、ビタビ復号
の予測サンプル値としてビタビ復号回路111に出力す
る。この再生振幅値は、クロック再生回路105の動作
が安定し、ゼロクロス前後2チャンネルビットずつの再
生振幅値が平均化してから出力する。ビタビ復号回路1
11は、図1の動作と同様、波形等化後のサンプル値と
これらの予測サンプル値との差分により、最も確率の高
いデータを検出する。
【0039】本実施例によると、3Tパルス検出回路が
不用になり、3Tパルス検出に比べゼロクロス検出回数
の方が多いので、速くビタビ復号の予測サンプル値が設
定できる。また、図9のアイパターンを見てもわかるよ
うに、ビタビ復号の予測サンプル値T111およびT0
00は、3Tパルスの再生振幅値より大きくなる(絶対
値的に)ので、より正確な初期予測サンプル値が設定で
きる。
【0040】以上説明した本実施例では、ビタビ復号の
予測サンプル値の設定の場合を示したが、スライスレベ
ルによるデータ検出におけるスライスレベルの設定であ
ってもよい。
【0041】〈第3実施例〉図12は、本発明の第3実
施例に係るデータ再生装置のデータ検出回路系のブロッ
ク図であり、同図において図1,図11と均等なものに
は同一符号を付し、その説明は重複を避けるため省略す
る。図12において、115は3値検出回路であり、本
実施例は、図11に示すビタビ復号回路111のかわり
に、2段のスライスレベルにより3値でデータ検出する
3値検出回路115を設けた構成となっている。
【0042】図12において、ゼロクロス検出回路10
4は、ゼロクロス付近の基準となる再生振幅値の場所を
指定し、初期値設定回路110は、図10に示すように
ゼロクロス前後1チャンネルビットずつの再生振幅値
を、ゼロクロスの極性に応じて読み取って、2段のスラ
イスレベルとして3値検出回路115に出力する。3値
検出回路115は、図13に示すように設定した2段の
スライスレベルTh1,Th2により等化後の再生振幅を3
区分し、中間になる場合を“1”、上または下になる場
合は“0”としてデータ検出する。なお、この検出点は
サンプル周期を半周期ずらしたポイントとする。
【0043】本実施例は、ビタビ復号回路を用いること
なく簡単な回路構成でデータ検出でき、2段のスライス
レベルも再生クロック変動に対応して正確に設定できる
ので、従来の初めから固定したスライスレベルのデータ
検出に比べて、誤り率が減少できる。
【0044】なお、以上説明した各実施例では、CDの
信号処理を例にとってEFM変調の場合を示したが、変
調方式はEFM変調に限ることなく、DCフリーおよび
セルフクロック方式に限定しない他の変調方式にも、同
様にして適用できる。また、以上説明した各実施例で
は、光ディスクのCDを例にしたデータ再生装置につい
てのみ示したが、データ受信装置についても、同様に本
発明が適用できる。
【0045】
【発明の効果】叙上のように本発明によれば、波形等化
後の信号によりクロックが生成され、ビタビ復号の予測
サンプル値またはスライスレベルが、波形等化後の振幅
値を基準にして初期設定されるので、クロック変動に対
してもビタビ復号の予測サンプル値またはスライスレベ
ルの設定が正確になり、データ検出における誤り率が減
少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るデータ再生装置のデ
ータ検出回路系を示すブロック図である。
【図2】本発明の各実施例のデータ再生装置において用
いられる波形等化回路のブロック図である。
【図3】本発明の各実施例のデータ再生装置において用
いられる位相誤差検出回路のブロック図である。
【図4】図3の位相誤差検出回路による位相誤差検出の
動作タイミングを示す説明図である。
【図5】図1中のビタビ復号回路のブロック図である。
【図6】EFM変調の3Tパルスの再生波形を示す説明
図である。
【図7】ビタビ復号の予測サンプル値の例を示す説明図
である。
【図8】ビタビ復号状態遷移図とトレリス線図との例を
示す説明図である。
【図9】パーシャルレスポンス等化のアイパターン波形
の例を示す説明図である。
【図10】ビタビ復号の予測サンプル値のもう1つの例
を示す説明図である。
【図11】本発明の第2実施例に係るデータ再生装置の
データ検出回路系を示すブロック図である。
【図12】本発明の第3実施例に係るデータ再生装置の
データ検出回路系を示すブロック図である。
【図13】図12中の3値検出回路の検出例を示す説明
図である。
【図14】CDにおけるデータ検出回路系を示すブロッ
ク図である。
【図15】CDにおけるデータ検出タイミングを示す説
明図である。
【符号の説明】
101 A/D変換回路 102 波形等化回路 103 2値検出回路 104 ゼロクロス検出回路 105 クロック再生回路 106 位相誤差検出回路 107 D/A変換回路 108 VCO 109 3Tパルス検出回路 110 初期値設定回路 111 ビタビ復号回路 112 シリアルパラレル変換回路 113 EFM復調回路 114 ラッチ回路 115 3値検出回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号または再生信号を波形等化する
    波形等化手段と、 等化波形から信号のとり得る符号のビット組合せより最
    も尤度の高い復号パスを選択して復号する最尤復号によ
    る第1のデータ検出手段と、 最尤復号によらずビット単位にデータ検出を行なう第2
    のデータ検出手段と、 ビット単位に検出されたデータより等化後の特定波形を
    検出する特定波形検出手段と、 検出した特定波形の振幅値を基に上記最尤復号による第
    1のデータ検出手段の初期予測サンプル値を設定する初
    期値設定手段と、を設けたことを特徴とするデータ処理
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記波形等化手段は、前記受信信号または再生信号がパ
    ーシャルレスポンス特性となるように波形等化すること
    を特徴とするデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、 前記ビット単位の第2のデータ検出手段で検出したデー
    タより信号のゼロクロスを検出するゼロクロス検出手段
    と、 ゼロクロス検出点前後の信号振幅より最適クロック位相
    との位相誤差を検出する位相誤差検出手段と、 上記位相誤差がゼロになるよう位相誤差制御してサンプ
    ルクロック信号を生成するクロック生成手段と、を設け
    たことを特徴とするデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 受信信号または再生信号を波形等化する
    波形等化手段と、 等化波形を1段の固定しきい値でデータ検出する第1の
    データ検出手段と、 等化波形を複数の可変しきい値でデータ検出する第2の
    データ検出手段と、 上記第1のデータ検出手段でデータ検出されたデータよ
    り等化後の特定波形の振幅値を取り込む特定振幅値取り
    込み手段と、 取り込んだ特定波形の振幅値を基に上記第2のデータ検
    出手段の複数のしきい値として設定するしきい値設定手
    段と、を設けたことを特徴とするデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載において、 前記波形等化手段は、前記受信信号または再生信号がパ
    ーシャルレスポンス特性となるように波形等化すること
    を特徴とするデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載において、 前記第1のデータ検出手段で検出したデータより信号の
    ゼロクロスを検出するゼロクロス検出手段と、 ゼロクロス検出点前後の信号振幅より最適クロック位相
    との位相誤差を検出する位相誤差検出手段と、 上記位相誤差がゼロになるよう位相誤差制御してサンプ
    ルクロック信号を生成するクロック生成手段と、を設け
    たことを特徴とするデータ処理装置。
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