JP2002358038A - 旗セット - Google Patents

旗セット

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JP2002358038A
JP2002358038A JP2001167241A JP2001167241A JP2002358038A JP 2002358038 A JP2002358038 A JP 2002358038A JP 2001167241 A JP2001167241 A JP 2001167241A JP 2001167241 A JP2001167241 A JP 2001167241A JP 2002358038 A JP2002358038 A JP 2002358038A
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JP2001167241A
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Takuya Okumura
卓也 奥村
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OKUMURA NORIYO
Original Assignee
OKUMURA NORIYO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁のすぐ近傍にも設置できるようにする。 【解決手段】 支柱10と、支柱10に対して取り付け
られる旗20と、棒状をなし支柱10の上部に対して取
り付けられ、旗20の上部を支持する上部支持部材30
とを有し、上部支持部材30の基端部が、支柱10を基
準として、旗20とは反対側の方向に突出していない、
旗セットである。取付部材40は、支柱10の上端部に
設けられ、上部支持部材30の基端部が上方から嵌合さ
れて回り止めされた状態で取り付けられるとともに、上
部支持部材30の基端部の下側部分を受けるものであ
る。固定部材50は、取付部材40に対して固定される
ことによって、上部支持部材30の基端部の上側部分に
当接して上部支持部材30の基端部を取付部材40との
間で挟持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旗セットに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】旗セットは、支柱及び旗を有している。
支柱の上部に棒状の上部支持部材が取り付けられ、その
上部支持部材によって旗の上部が支持されている旗セッ
トもある。
【0003】そして、上部支持部材を有する旗セットの
場合、上部支持部材は支柱の上部に対して次のように取
り付けられている。すなわち、図12に示すように、支
柱810の上端部に取付部材840が取り付けられ、取
付部材840には、支柱810に対して直角方向に貫通
孔部847が形成されている。また、取付部材840の
うちの上部にはおねじ部が形成されている。そして、貫
通孔部847に上部支持部材830が貫通され、上部支
持部材830の基端部が取付部材840から旗820と
は反対側に突出した状態で、固定部材850(めねじ
部)が取付部材840(おねじ部)に対して螺合され
る。こうして、上部支持部材830が支柱810の上部
に対して取り付けられる。そして、旗820が、上部支
持部材用ループ826において上部支持部材830に対
して取り付けられ、フック部835によって旗820
(上部支持部材用ループ826)が固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の旗セットで
は、上部支持部材830の取付構造上、上部支持部材8
30の基端部が、取付部材840から旗820とは反対
側に突出してしまう。すなわち、支柱810を基準とし
て、旗820とは反対側の方向に突出してしまう。
【0005】しかしながら、そのように上部支持部材8
30の基端部が支柱810を基準として旗820とは反
対側の方向に突出すると、旗セットの設置場所が限定さ
れてくる。すなわち、壁のすぐ近傍に旗セットを設置し
ようとすると、その上部支持部材830の基端部が壁と
干渉してしまい、旗セットを設置することができないの
である。
【0006】そこで、本発明は、設置場所が限定されな
い旗セットを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、支柱と、前記支柱に対し
て取り付けられる旗と、棒状をなし支柱の上部に対して
取り付けられ、前記旗の上部を支持する上部支持部材と
を有し、前記上部支持部材の基端部が、前記支柱を基準
として、前記旗とは反対側の方向に突出していない、旗
セットである。
【0008】「前記支柱を基準として、…突出していな
い」とは、支柱(又はその延長線)から突出していない
場合のみでなく、上部支持部材を支持する部材が支持部
材の上端部に取り付けられ、その部材は支柱の断面の大
きさよりも大きく形成されており、上部支持部材の基端
部がその部材から突出していない場合も含まれる。
【0009】この発明の旗セットでは、上部支持部材の
基端部が支柱を基準として旗とは反対側の方向に突出し
ていないため、外観が向上するとともに、壁の近傍等に
も設置することが可能となり、設置場所が限定されず、
種々の場所に設置することができる。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明の旗セットであって、取付部材と固定部材とを有し、
前記取付部材は、前記支柱の上端部に設けられ、前記上
部支持部材の基端部が上方から嵌合されて回り止めされ
た状態で取り付けられるとともに、前記上部支持部材の
基端部の下側部分を受けるものであり、前記固定部材
は、前記取付部材に対して固定されることによって、前
記上部支持部材の基端部の上側部分に当接して前記上部
支持部材の基端部を前記取付部材との間で挟持するもの
である、旗セットである。
【0011】この発明では、請求項1に係る発明の作用
効果がより具体的に得られる。すなわち、この発明で
は、上部支持部材の基端部が取付部材に対して上方から
嵌合されて回り止めされた状態で取り付けられるととも
に、固定部材が取付部材に対して固定されることによっ
て、上部支持部材の基端部が取付部材と固定部材とによ
って挟持されて、固定される。このようにして、上部支
持部材の基端部が支柱を基準として旗とは反対側の方向
に突出することなく支柱に対して連結される。
【0012】
【発明の実施の形態】[実施形態1]次に、本発明の実
施形態1について、図1〜図6に基づいて説明する。図
1に示すように、この旗セットは、支柱10,旗20,
上部支持部材30,取付部材40,固定部材50を有し
ている。
【0013】支柱10は、丸パイプによって形成されて
いる。
【0014】図1,図2に示すように、旗20は、特に
「のぼり」とも称されるものであり、縦方向の長さが横
方向の長さと比較してかなり長く形成されている。旗2
0の一側端部には、複数の支柱用ループ24が設けられ
ており、旗20は支柱用ループ24において支柱10に
対して取り付けられる。この実施形態では、支柱用ルー
プ24は、旗20の最上部及び最下部並びにその中間部
に設けられている。
【0015】旗20の上部には、1つの上部支持部材用
ループ26が設けられており、旗20は、上部支持部材
用ループ26において上部支持部材30に対して取り付
けられる。すなわち、上部支持部材30によって旗20
の上部が支持される。この実施形態においては、上部支
持部材用ループ26は、旗20の上端部のうちの基端部
から先端部にまで及んでいる。
【0016】上部支持部材30はほぼ直棒状に形成され
ている。図4に示すように、上部支持部材30の基端部
には、円板状部32が設けられている。
【0017】図1,図4に示すように、取付部材40
は、支柱10の上端部に取り付けられるものである。図
3,図4に示すように、取付部材40は、本体部41と
外筒部42を有している。本体部41は基軸部43を有
し、基軸部43は、外筒部42に対して、軸回り方向に
回転(摺動)可能に設けられている。そして、外筒部4
2がパイプ状の支柱10の上端部に対して密着嵌合され
(軸回り方向の回転不可能)、基軸部43及びそれより
も上方の部分が支柱10に対して軸回り方向に回転可能
とされる。
【0018】基軸部43の上部にはフランジ部44が形
成され、フランジ部44の上部には、連結部45が形成
されている。連結部45はほぼ円筒状に形成され、その
外周面におねじ部46が形成されている。
【0019】連結部45には、1つの取付用スリット部
47が形成されている。取付用スリット部47は、連結
部45の上端部から下方に向けて形成されており、フラ
ンジ部44のうちの上側部分にまで及んでいる。フラン
ジ部44の上部のうちの連結部45よりも外側部分に
は、取付用溝部48が形成されている。取付用溝部48
は、取付用スリット部47に対応して形成されている。
すなわち、取付部材40の本体部41の中心軸線を中心
に同じ放射方向に形成されている。取付用スリット部4
7及び取付用溝部48の幅は、上部支持部材30の断面
の幅に対応しており、取付用スリット部47の深さは、
各上部支持部材30の断面の高さよりも十分に深く形成
されている。取付用スリット部47及び取付用溝部48
が取付部に該当する。すなわち、各取付用スリット部4
7及び各取付用溝部48は、上方に開口しており、上部
支持部材30(その基端部)が上方から嵌合され得るよ
うに形成されている。
【0020】フランジ部44のうちの連結部45よりも
内側部分の上面は、受け面部49(受け部に該当する)
とされている。受け面部49は取付用溝部48の底部と
同一高さに形成されている。受け面部49は、この旗セ
ットが組み立てられた状態で、上部支持部材30の円板
状部32の下面(下側部分)を受けるものである。上部
支持部材30基端部に形成された円板状の円板状部32
の大きさは、連結部45の内側(受け面部49)の大き
さに対応している。
【0021】なお、取付用スリット部47はフランジ部
44までは及んでなく、取付用溝部48が形成されてお
らず、フランジ部44の上面は、連結部45の内側部分
及び外側部分とも同じ高さあってもよい。
【0022】固定部材50は、取付部材40に対して取
り付けられるものである。固定部材50は、取付部材4
0の連結部45に対応して形成されている。固定部材5
0は、上板部51によって上部が塞がれたほぼ円筒状の
円筒状部53を有しており、円筒状部53の内周面には
めねじ部52が形成されている。めねじ部52は、取付
部材40のおねじ部46に対応して形成されている。
【0023】図4,図5に示すように、固定部材50の
内側部分には、当接棒部54(当接部に該当する)が設
けられている。当接棒部54は、固定部材50の中心軸
線に沿って、上板部51の下面から下方に延びている。
当接棒部54の下端部は、円筒状部53の下端部と同一
の高さとされている。当接棒部54(その下端部)は、
この旗セットが組み立てられた状態で、各上部支持部材
30の円板状部32の上面(上側部分)に当接するもの
である。円筒状部53の外周面には滑り止め部(図示省
略)が形成されている。固定部材50(めねじ部52)
は、取付部材40(おねじ部46)に対して螺合されて
取り付けられる。
【0024】上記の旗セットにおいて、上部支持部材3
0は、支柱10に対して、次のように取り付けられる。
図4に示すように、まず、取付部材40が支柱10に対
して取り付けられる。そして、固定部材50が取付部材
40から取り外された状態で、取付部材40の取付用ス
リット部47及び取付用溝部48に対して、上部支持部
材30(その円板状部32の近傍)が嵌合されるととも
に、上部支持部材30の円板状部32が連結部45の内
部(受け面部49の上)に収容される。
【0025】その後に、固定部材50が取付部材40に
対して螺合される。こうして、図5(a)に示すよう
に、固定部材50の円筒状部53(その下端部)と取付
部材40の取付用溝部48(その底部)との間で支持部
材30のうちの円板状部32の近傍が挟持され、当該円
板状部32の近傍が取付部材40の取付用スリット部4
7及び取付用溝部48に対して固定される。
【0026】また、同時に、図5(b)に示すように、
固定部材50の当接棒部54(その下端部)が、上部支
持部材30の円板状部32の上面に当接する。そして、
上部支持部材30の円板状部32は、フランジ部44の
受け面部49と当接棒部54との間で挟持されて、固定
される。
【0027】こうして、上部支持部材30は、支柱10
に対して、その軸回り方向に回転可能に連結されるとと
もに、支柱10に対して直角に(すなわち、支柱10を
鉛直にした際に水平に)維持される。また、上部支持部
材30の円板状部32の大きさが連結部45の内側(受
け面部49)の大きさに対応しているため、上部支持部
材30の連結部45内における位置ずれが防止される。
このようにして、上部支持部材30の水平方向における
位置ずれも防止される。
【0028】図6に示すように、上部支持部材30の先
端部には、旗固定部材70が、次のように、固定位置
(図6(a))と開放位置(図6(b))との間を回動
可能に設けられている。
【0029】上部支持部材30の先端部には、嵌合部材
78が取り付けられている。嵌合部材78は四角筒状を
なし、上部支持部材30の先端部に嵌合され、固定され
ている。嵌合部材78の左右の側面部には微小な凹凸が
形成されている。
【0030】旗固定部材70(その基端部)は、上部支
持部材30(嵌合部材78)の先端部に対して、ピン7
1によって回動可能に取り付けられている。旗固定部材
70は、弾性を有する合成樹脂からなり、上板部72と
左右一対の側板部73を有しており、下方及び先端側の
方向に開口している。なお、「上板部72」「下方」等
は、固定位置の状態を基準に表現したものである。旗固
定部材70の長さは、嵌合部材78の長さとほぼ同一で
ある。旗固定部材70の上板部72の幅は、嵌合部材7
8の上面部の幅に対応している。旗固定部材70の各側
板部73の内側面には、微小な凹凸が形成されている。
【0031】旗固定部材70の上板部72の先端部は、
操作部74とされている。旗固定部材70の各側板部7
3の全長のうち先端側(ピン71とは反対側)のほぼ半
分の部分には、係合部76が形成されている。すなわ
ち、各側板部73の幅は嵌合部材78の各側面部の幅よ
りも若干長く形成され、各係合部76は、各側板部73
の下端部から内側方向(両者が接近する方向)に突出し
て形成されている。
【0032】このため、旗固定部材70が固定位置にあ
る際には、各係合部76が嵌合部材78の下角部に係合
する。これによって、旗固定部材70が固定位置に維持
される。そして、旗固定部材70(操作部74)が所定
以上の力で開放位置の方向に回動されることによって、
両係合部76間の間隔が広がる方向に各係合部76が弾
性変形して、その係合が外れ、各係合部76が嵌合部材
78の各側板部73を通過した後は各係合部76は自然
状態に戻る。逆に、旗固定部材70(操作部74)が開
放位置から固定位置へ回動されることによって、嵌合部
材78の上角部において両係合部76間の間隔が広がる
方向に各係合部76が弾性変形し、各係合部76が嵌合
部材78の各側板部73を通過した後に、各係合部76
は自然状態に戻り、前述の係合状態となる。
【0033】旗20は、次のようにして、上部支持部材
30に対して取り付けられる。旗固定部材70が開放位
置にされた状態において、旗20の上部支持部材用ルー
プ26を上部支持部材30が通るようにして、上部支持
部材30に対して上部支持部材用ループ26が取り付け
られる。そして、旗固定部材70が回動されて固定位置
に位置づけられる。こうして、旗20の上部支持部材用
ループ26が、旗固定部材70と上部支持部材30とに
よって挟持されて、固定される。このようにして、旗2
0(上部支持部材用ループ26)が、上部支持部材30
に対して取り付けられるとともに、上部支持部材30に
対する旗20(上部支持部材用ループ26)の位置ずれ
が防止される。
【0034】また、この旗セットでは、前述した構造に
よって上部支持部材30が取付部材40を介して支柱1
0に対して取り付けられるため、上部支持部材30が取
付部材40よりも旗20とは反対側の方向に突出しな
い。すなわち、支柱10を基準として旗20とは反対側
の方向に突出しない。このため、この旗セットでは、外
観が向上するとともに、壁のすぐ近傍にも設置され得
る。
【0035】[実施形態1の変形例]次に、上記実施形
態1の変形例について、実施形態1との相違点を中心
に、図7に基づいて説明する。同一又は対応する部材・
要素については同一又は対応する符号を付して説明を省
略する。他においても同様である。
【0036】この旗セットにおいては、取付部材140
の本体部141の連結部145に3つの取付用スリット
部147が形成され、フランジ部44に3つの取付用溝
部148が形成されている。各取付用スリット部147
と各取付用溝部148とは対応して形成されている。各
取付用スリット部147及び各取付用溝部148は、等
角度間隔(120度)を隔てて形成されている。
【0037】この旗セットでは、同一の構造の3本の上
部支持部材130が用意される。各上部支持部材130
の基端部は分割円板状部132とされている。各分割円
板状部132は、連結部145の内側(受け面部49)
の大きさに対応する円板を放射状に3分割した形状を有
している。そして、各上部支持部材130の分割円板状
部132の近傍が各取付用スリット部147及び各取付
用溝部148に嵌合されるとともに、各上部支持部材1
30の分割円板状部132が連結部145の内部(受け
面部49の上)に収容され、固定部材50が取付部材1
40に対して螺合されることによって、3本の上部支持
部材130が取付部材140を介して支柱に対して取り
付けられる。各上部支持部材130には1枚ずつ旗20
が取り付けられる。
【0038】以上の旗セットにおいて、1枚の上部支持
部材130を取り付ける場合には、次のようにされる。
2つの分割円板状部132を結合させた形状のスペーサ
133が用意される。そして、1つの上部支持部材13
0の分割円板状部132の近傍が1つの取付用スリット
部147及び1つの取付用溝部148に対して嵌合され
るとともに、分割円板状部132及びスペーサ133が
連結部145の内部(受け面部49の上)に収容され、
固定部材50が取付部材140に対して螺合される。こ
うして、本来は3本の上部支持部材130(3枚の旗2
0)が取り付けられる旗セットにおいて1本の上部支持
部材130(1枚の旗20)が取り付けられる。
【0039】[実施形態2]次に、本発明の実施形態2
について、実施形態1との相違点を中心に、図8〜図1
0に基づいて説明する。図8及び図9に示すように、取
付部材240の本体部241に形成された連結部245
には、一対の取付用スリット部247が形成されてい
る。取付用スリット部247は、連結部245の上端部
から下方に向けて形成されており、フランジ部44のう
ちの上側部分にまで及んでいる。取付用スリット部24
7に対応して、フランジ部44の上部には、取付用溝部
248が形成されている。取付用溝部248は、被取付
部材232(後述)に対応して、フランジ部44の中心
を通り、フランジ部44(その上部)を横断するように
形成されている。取付用溝部248の形状は、被取付部
材232に対応している。取付用溝部248には、一対
の小突起部249が形成されている。
【0040】図10に示すように、固定部材250は、
略球状部251によって上部が塞がれたほぼ円筒状の円
筒状部253を有しており、円筒状部253の内周面に
はめねじ部52が形成されている。
【0041】固定部材250の内側部分には、当接棒部
254が設けられている。当接棒部254は、固定部材
250の中心軸線に沿って、略球状部251から下方に
延びている。当接棒部254の下端部は下方に向かう円
錐状をしており、その先端部は円筒状部253の下端部
とほぼ同一の高さとされている。
【0042】図8及び図9に示すように、上部支持部材
230は、支持棒材231及び被取付部材232によっ
て形成されている。支持棒材231は四角形断面を有す
る直棒状に形成されている。被取付部材232は、一方
に開口端部238を有し他方に閉塞端部239を有する
四角筒状をしている。被取付部材232は、開口端部2
38から上部支持部材230の基端部に密着嵌合されて
固定されている。被取付部材232の幅は、取付用スリ
ット部247及び取付用溝部248の幅に対応してい
る。被取付部材232の中央部分(長さ方向の中央部
分)は幅広とされている。そして、被取付部材232が
取付部材240に取り付けられ固定部材250が取付部
材240に固定された状態で(いずれも後述)、被取付
部材232の閉塞端部239(その先端面)が取付部材
240のフランジ部44(その外周面)及び固定部材2
50の円筒状部253(その下端部の外周面)と面一状
となる寸法関係とされている。
【0043】被取付部材232の上部には、被取付部材
232の幅方向に横断する2つの溝状部233が形成さ
れている。各溝状部233は、固定部材250の円筒状
部253に対応して形成されている。被取付部材232
の上部の中央部分(長さ方向の中央部分)の上部には、
中央凹状部234が形成されている。被取付部材232
の下面には、一対の小孔部235が形成されている。各
小孔部235は、各小突起部249に対応している。被
取付部材232が上部支持部材230の基端部に密着嵌
合された状態で、溝状部233,小孔部235におい
て、上部支持部材230が露出している(図10参
照)。
【0044】図8及び図9に示すように、被取付部材2
32の基端部の下面には、下方突出部236が形成され
ている。下方突出部236の当接面237(被取付部材
232の先端部の側の面)は、取付部材240のフラン
ジ44の外側面に対応している。すなわち、被取付部材
232(上部支持部材)が取付部材240(取付用溝部
248)に対して取り付けられた際に、下方突出部23
6の当接面237がフランジ44の外側面に対して接触
(又は近接)する。
【0045】上部支持部材230の先端部には、旗固定
部材270が、固定位置と開放位置との間を回動可能に
設けられている。上部支持部材230の先端部に嵌合さ
れ固定された嵌合部材278の左右の各側面部には溝部
279が形成されている。旗固定部材270(その基端
部)は、上部支持部材230(嵌合部材278)の先端
部に対して、ピン71によって回動可能に取り付けられ
ている。旗固定部材270の各側板部73の各内側面に
は、溝部279に対応して、突条部276が形成されて
いる。このため、旗固定部材270が固定位置にある際
には、各突条部276が嵌合部材278の各溝部279
に係合して、旗固定部材270が固定位置に維持され
る。旗20の上部支持部材用ループ26が挟まれた状態
で旗固定部材270が固定位置に位置づけられることに
よって、旗20の上部支持部材用ループ26の位置ずれ
が防止される。
【0046】次に、この旗セットの作用効果について説
明する。取付部材240の取付用スリット部247及び
取付用溝部248に対して、上部支持部材230(被取
付部材232)が嵌合される。その際、図5に示すよう
に、各小孔部235に各小突起部249が嵌合する。ま
た、下方突出部236(当接面237)がフランジ部4
4の外側面に接触(又は近接)する。
【0047】その後に、固定部材250が取付部材24
0に対して螺合される。こうして、固定部材250の円
筒状部253(その下端部)が被取付部材232の溝状
部233に嵌合して上部支持部材230に当接する。ま
た、固定部材250の当接棒部254(その下端部)
が、被取付部材232の中央凹状部234に嵌合して当
接する。こうして、上部支持部材230(被取付部23
2)が取付部材240と固定部材250とによって挟持
されて固定される。こうして、上部支持部材230は、
支柱10に対して、その軸回り方向に回転可能に連結さ
れるとともに、支柱10に対して直角に(すなわち、支
柱10を鉛直にした際に水平に)維持される。上部支持
部材230の先端部が下方に向かうようにたわもうとす
ると、下方突出部236の当接面237がフランジ部4
4の外側面に対して押圧し、そのたわみが防止される。
【0048】そして、図10に示すように、この旗セッ
トでは、上部支持部材230の被取付部材232の閉塞
端部239(その先端面)が、取付部材240のフラン
ジ部44(その外周面)及び固定部材250の円筒状部
253(その下端部の外周面)と面一状となる。すなわ
ち、被取付部材232(上部支持部材230)が、取付
部材240よりも旗20とは反対側の方向に突出しな
い。このため、この旗セットでも、外観が向上するとと
もに、壁のすぐ近傍にも設置され得る。
【0049】[実施形態3]次に、本発明の実施形態3
について、実施形態1との相違点を中心に、図11に基
づいて説明する。
【0050】この旗セットでは、支柱10に対して嵌合
されて取り付けられる取付部材340のうちの頭部34
2は、扁平な円柱状とされ、頭部342には、その側面
部から直径方向に延びる嵌合穴部347が形成されてい
る。嵌合穴部347は矩形断面を有し、本体部を貫通し
ておらず途中で塞がれている。嵌合穴部347のうち、
奥側の部分よりも入口側の部分の方が低く形成され、段
差部348が形成されている。
【0051】上部支持部材330の基端部近傍には、係
止部材332が設けられている。係止部材332は、弾
性を有する金属片によって形成され、係止部材332の
基端部においてのみ上部支持部材330に対して結合さ
れている。係止部材332は、上部支持部材330の基
端部へ向かうにつれて(係止部材332の基端部から先
端部に向かうにつれて)徐々に上方に向かい、その後徐
々に下方に向かい、その先端部は上部支持部材330
(その上面)に近接又は接触している。
【0052】そして、上部支持部材330は、係止部材
332が弾性圧縮されつつ嵌合穴部347に嵌合されて
嵌合穴部347に対して取り付けられる。その取付状態
においては、係止部材332の弾性復元力によって係止
部材332が嵌合穴部347の内面(上面)を押圧し、
係止部材332と嵌合穴部347の内面(上面)との間
に生ずる摩擦力によって、上部支持部材330の抜け止
めがされる。また、段差部348によって係止部材33
2が抜け出る方向へ移動することが阻止されて、上部支
持部材330の抜け止めがされる。そして、所定以上の
力で上部支持部材330が引き抜かれることによって、
上部支持部材330は嵌合穴部347から抜け出る。
【0053】この実施形態の旗セットでも、上部支持部
材330は取付部材340から旗とは反対の方向には突
出しない。このため、外観が向上するとともに、壁のす
ぐ近傍にも設置され得る。
【0054】上記の複数の旗セットは、あくまで本発明
の数例の実施形態にすぎず、当業者の知識に基づき種々
の変更を加えた態様で本発明を実施できることはもちろ
んである。
【0055】例えば、取付部材(40,140,…)が
支柱10に対してその軸回り方向に回転不可能に取り付
けられものであって、旗本体20が支柱10に対してそ
の軸回り方向に回転できない構造でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の旗セットを示す斜視図で
ある。
【図2】本発明の実施形態1の旗セットのうちの旗の一
部(上部)を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態1の旗セットのうちの取付部
材を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態1の旗セットのうちの要部を
示す分解斜視図である。
【図5】本発明の実施形態1の旗セットのうちの要部の
断面図である。(a)は横断面図であり、(b)は縦断
面図である。
【図6】本発明の実施形態1の旗セットのうちの旗固定
部材等を示す斜視図である。(a)は旗固定部材が固定
位置にある状態を示し、(b)は旗固定部材が開放位置
にある状態を示す。
【図7】本発明の実施形態1の変形例の旗セットのうち
の要部を示す分解斜視図である。3本の上部支持部材を
取り付ける際の2本の上部支持部材を2点鎖線で示す。
【図8】本発明の実施形態2の旗セットのうちの一部
(上部)を示す分解斜視図である。旗は省略されてい
る。
【図9】本発明の実施形態2の旗セットのうちの一部
(上部)を示す分解斜視図である。旗及び支柱は省略さ
れている。取付部材は斜め上方から見た状態を示し、上
部支持部材,被取付部材,固定部材は斜め下方から見た
状態を示す。
【図10】本発明の実施形態2の旗セットのうちの一部
(上部)を示す断面図である。旗は省略されている。
(a)は縦断面図であり、(b)は横断面図である。
【図11】本発明の実施形態3の旗セットのうちの要部
を示す図である。(a)は分解斜視図であり、(b)は
分解側面図である。(c)は平面図である。
【図12】従来の旗セットを示す図である。(a)は斜
視図であり、(b)は要部の分解斜視図である。
【符号の説明】 10 支柱 20 旗 30,130,230 上部支持部材 40,140,240 取付部材 50,250 固定部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱と、 前記支柱に対して取り付けられる旗と、 棒状をなし支柱の上部に対して取り付けられ、前記旗の
    上部を支持する上部支持部材とを有し、 前記上部支持部材の基端部が、前記支柱を基準として、
    前記旗とは反対側の方向に突出していない、旗セット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の旗セットであって、 取付部材と固定部材とを有し、 前記取付部材は、前記支柱の上端部に設けられ、前記上
    部支持部材の基端部が上方から嵌合されて回り止めされ
    た状態で取り付けられるとともに、前記上部支持部材の
    基端部の下側部分を受けるものであり、 前記固定部材は、前記取付部材に対して固定されること
    によって、前記上部支持部材の基端部の上側部分に当接
    して前記上部支持部材の基端部を前記取付部材との間で
    挟持するものである、旗セット。
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