JP2004108133A - 組立支柱構造 - Google Patents

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Kiyoshi Kishimoto
岸本 清
Katsunobu Honjo
本城 勝信
Takaaki Ando
安藤 孝明
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Abstract

【課題】この発明は、ボルトレスで組立できる支柱構造とすることを課題とする。
【解決手段】地盤に固定される下部支柱1と、その上部に接続される上部支柱2、及び両者を接続するジョイント支柱3からなり、そのジョイント支柱3下端部を下部支柱1上端部に接合する。ジョイント支柱3は、軸方向中程の外周に、上部支柱2をその下端部と内周部から保持する保持部3aを、上端部には、上部支柱2をその内周部から保持する軸心調整部3bを有し、上部支柱2下端部内周部にそのジョイント支柱3上端部を挿入することにより、上部支柱2が接続されて、ジョイント支柱3の保持部3a及び軸心調整部3bにより保持される。上部支柱2下端部の内周には、その内周面間を横断する連結ピンを構成した突出部4を設け、ジョイント支柱3には、突出部4が挿入される溝5を設け、ジョイント支柱3と上部支柱2が接続されることにより、突出部4が溝5に収納されて安定して固定される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、街路に建植される道路標識、照明器具などの支柱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
街路灯等の照明器具や、道路標識等を固定するための従来の支柱構造は、例えば図12及び図13に示すような上下分割型の組立式のものがあり、この組立支柱構造は、図12に示すように、地中の基礎に接続されるか、あるいは地盤に直接埋設されて固定される筒状の下部支柱11と、この下部支柱11の上に接続される、筒状で下部支柱11よりも細径の上部支柱12とからなる。この下部支柱11と上部支柱12との接続は、前記下部支柱11の上端部に、前記上部支柱12の内周部に嵌まるジョイント支柱13を溶接等により接合し、この下部支柱11の上端部に前記ジョイント支柱13を突出させる。上部支柱12の内周部に、このジョイント支柱13を挿入して両者を接続し、ジョイント支柱13に対する上部支柱12の軸回りの回転や軸方向に抜けるのを防止するために、図13に示すように、ボルト14によって四方から両者を固定する。
【0003】
このように支柱を構成する部材を複数に分割して輸送し、これらを現地で組立し一体化することで、部材の輸送の容易化を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の上下分割型の組立支柱構造では、上部支柱12をジョイント支柱13に接続して固定する際に、上部支柱12とジョイント支柱13とを前記ボルト14で締め付ける必要がある。このため、上部支柱12を適宜軸回りに回転させるとともに、適宜軸方向に移動させて、上部支柱12とジョイント支柱13の双方に設けられたボルト穴の軸心を正確に合致させて、ボルト14を挿入する作業が必要がある。
【0005】
また、このボルト穴付近に土や砂が付着すると、前記ボルト穴のネジ部が腐食、損傷する恐れがあるので、これらの部材の輸送中には、部材のボルト穴付近の損傷や汚れに留意する必要がある。
【0006】
そこで、この発明は、ボルトレスで組立でき、強固に固定できる組立支柱構造とすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明の組立支柱構造は、筒状の下部支柱、筒状の上部支柱、及びその下部支柱と上部支柱とを接続するためのジョイント支柱からなり、そのジョイント支柱の下端部を、前記下部支柱上端部の内周部に挿入して、下部支柱とジョイント支柱を接合したものである。前記上部支柱の内周に突出部を設け、前記ジョイント支柱には、その突出部が挿入される溝を設け、前記突出部が前記溝に収納されることにより、前記ジョイント支柱と前記上部支柱とが接続される。
【0008】
この手段によると、前記溝に突出部が収納されて、その突出部は、前記溝の長手方向に対して垂直方向には動かないように拘束され、また、その突出部は、前記溝の長手方向には溝の壁面との摩擦力で拘束されるので、前記上部支柱が前記ジョイント支柱の軸回りに回転しないように、また、軸方向にも動かないように接続、固定される。
【0009】
また、支柱を構成する部材の接続にボルトを使用しないので、ボルト穴どおしの位置合わせや、ボルトの締め付け作業が不要である。また、前記部材にはボルト穴がないので、その部材の輸送中に、ボルト穴の損傷や汚れに留意しなくてもよい。
【0010】
前記溝は、前記ジョイント支柱上端部の導入部から下方に向かって形成され、その溝の導入部と溝の底部の間で、屈曲部が形成された構成も採用しうる。この構成では、上部支柱がジョイント支柱に対して軸方向へ移動、または軸回りに回転するとともに、前記突出部が、溝内を導入部から溝の形状に沿って移動して底部に収納される。
【0011】
このように、前記突出部が屈曲部を通過して、前記溝の底部に収納されるので、上部支柱に、ある一方向の外力が作用しても、上部支柱がジョイント支柱から容易に抜けてしまうことがない。また、溝5に前記突出部4が嵌まる抜け止め手段を設ければ、上部支柱がジョイント支柱から抜けにくくなり、さらに、上部支柱に、その上部支柱にねじ込まれて、その先端がジョイント支柱に当接する回転止め手段を設ければ、上部支柱がジョイント支柱に対して軸回りに回転しにくくなる。
【0012】
なお、前記突出部は、前記上部支柱の内周面間を横断して、内周面間を連結した連結ピンを構成したものとすることもできる。このように、突出部の構造を連結ピン構造にすることにより、突出部が上部支柱の内周面の2点で固定されるので、突出部の強度が増す。
【0013】
【発明の実施の形態】
一実施形態を図1及び図2に示し、この実施形態の組立支柱構造は、地中の基礎等に接続、あるいは地中に直接その下端部を埋設されて、街路の地盤等に建植、固定される円筒状の下部支柱1、その下部支柱1よりも細径の円筒状の上部支柱2、及びこの下部支柱1と上部支柱2とを接続するための円筒状のジョイント支柱3からなる。ジョイント支柱3は、その下端部を下部支柱1に固定し、その上端部を、上部支柱2下端部の内周部に挿入して、ジョイント支柱3と上部支柱2とを接続する。
【0014】
図1に示すように、前記下部支柱1上端部には、その内周部を横断して支持部材6が固定され、ジョイント支柱3の下端部は、その下部支柱1上端部の内周部に上方から挿入されて前記支持部材6で支持される。
【0015】
支持部材6は、同図に示すように、ジョイント支柱3の下端部が載せられるよう上向きに広がったテーパー部6aを有し、このテーパー部6aに前記ジョイント支柱3の下端部が嵌まって、下部支柱1とジョイント支柱3とが接合される。このようにテーパー部を設けて嵌め合わせれば、ジョイント支柱3と下部支柱1の軸中心を一致させやすい。
【0016】
さらに、このジョイント支柱3の下端部も上向きに広がったテーパー状にして、その下端部が前記支持部材のテーパー部6aに嵌入して両者が接合される構造とすれば、下部支柱1とジョイント支柱3の軸中心をさらに一致させやすくなる。これらのテーパー部は、環状であっても断続的であってもよい。
【0017】
また、この下部支柱1とジョイント支柱3とは、ジョイント支柱3の軸方向中程の外周において、前記下部支柱1の上端部と溶接により接合されて、同じくそれぞれの中心軸が一致するように固定される。このようにすれば、ジョイント支柱3がその下端部と中程において、下部支柱1に2か所で支持されるので、両者が強固に固定できる。
【0018】
このジョイント支柱3と下部支柱1との接合方法は、ジョイント支柱3の下端部を支持部材6に嵌め合わせる上記の構成以外のものでもよく、例えば、前記支持部材6を使用せずに、ジョイント支柱3の外周と下部支柱1の内周とを直接、溶接やボルト止め等により接合してもよい。
【0019】
図1に示すように、このジョイント支柱3は、その軸方向中程の外周に保持部3aを有し、その保持部3aの外周に前記上部支柱2の下端を載せる水平な段部である顎部3cと、前記上部支柱2の内周面に沿うように形成された円筒面状の側周部3dを有している。また、ジョイント支柱3は、その上端部において、大きく開口させて外径を広げた円周部を形成して、その円周部が前記上部支柱2の内周面に沿うようにした軸心調整部3bを有している。
【0020】
この軸心調整部3bは、上記の構成以外にも、例えば、そのジョイント支柱3上端部外周に環状のリングを取り付けて所定の外径に拡大した構成も考えられる。また、前記ジョイント支柱3は、図2に示す円筒状でもよいし、円柱状でもよい。
【0021】
前記上部支柱2の下端部内周部に、前記ジョイント支柱3の上端部を挿入することにより、図1に示すように、ジョイント支柱3と上部支柱2が接続される。このとき、上部支柱2は、ジョイント支柱3の前記顎部3cにおいて、その下端から支持されるとともに、保持部3aの側周部3dにおいて、上部支柱2の内周面が面的に接触して水平方向に保持され、及び、円周状軸心調整部3bにおいて、上部支柱2の内周面が線的に接触して水平方向に保持される。このようにすれば、前記上部支柱2は、ジョイント支柱3により前記保持部3a及び軸心調整部3bの2か所で水平方向に支えられて、両者の接続、固定が安定したものとなる。
【0022】
このとき、前記ジョイント支柱3により上部支柱2を保持する前記2か所の保持位置は、ジョイント支柱3の軸方向に対して、その保持位置相互が前記軸方向に出来るかぎり離れていることが望ましい。上部支柱2に対して風などの水平方向の外力が加わった際の、支柱の安定度が高いからである。
【0023】
また、前記保持部3aの側周部3d、及び軸心調整部3bの外径と、上部支柱2の内周面の内径とのクリアランスは、両者が安定して保持されるために広すぎないことが望ましいが、ジョイント支柱3が上部支柱2の内周部に円滑に挿入できるよう必要最小限のクリアランスを有するものであることが望ましい。
【0024】
また、前記保持部3aは、図1に示す前記側周部3dに沿って環状に溝3eを有しており、ジョイント支柱3に上部支柱2を接続した時に、この溝3eに周知のシール材を注入、または嵌め込むことにより、両者の接触面及び支柱内への雨水等の浸入、部材の腐食を防止することができる。また、ジョイント支柱3と上部支柱2の接触面の間にこのシール材が介在することにより、両者の振動をシール材の弾性力で吸収することができ、支柱のがたつきや振動を低減することができる。ただし、このシール材の機能を求めない場合は、溝3e及びこのシール材を省略してもよい。
【0025】
一方、図2に示すように、前記上部支柱2下端部の内周には、その内周に設けた突出部同士を繋いで、内周面間を横断する連結ピンを構成した突出部4を設け、図示するジョイント支柱3との接続状態において、そのジョイント支柱3には、前記突出部4が挿入される溝5を設ける。
【0026】
前記溝5は、図1に示すように、前記ジョイント支柱3上端部の導入部5aから底部5bへ向かって下方へ形成され、前記溝5はその導入部5aと底部5bの中程で屈曲して、その溝5の中程でジョイント支柱3の軸方向に垂直な水平部を有し、その水平部から上方の導入部5a側、及び下方の底部5b側の部分には、前記軸方向に平行な鉛直部を有し、その水平部と鉛直部とが接続する箇所で直角の屈曲部を形成する。
【0027】
前記ジョイント支柱3が前記上部支柱2の内周部に挿入されることにより、図2に示すように、前記突出部4は、ジョイント支柱3に対する上部支柱2の軸方向(上下方向)への移動、及び軸回り(水平方向)の回転とともに、前記溝5内をその導入部5aから溝5の形状に沿って底部5bへ向かって移動する。そして、突出部4が、鉛直部である底部5bに収納されることにより、突出部4が水平方向に動かないよう拘束され、また、上部支柱2の自重と、その突出部4と溝5の壁面との摩擦力により、突出部4が上下方向にも容易に動かないよう拘束される。このようにすれば、ジョイント支柱3と上部支柱2との接続が強固なものとなる。
【0028】
また、突出部4は、前記屈曲部を通過して底部5bへ収納されているので、上部支柱2に、例えば、鉛直方向へ抜こうとする力など一方向のみの外力が作用しても、この突出部4が屈曲部に当たって止まるので、突出部4が簡単に溝5から抜けてしまうことがない。このため、上部支柱2の不用意な抜けを防止し、上部支柱2とジョイント支柱3との接続、固定が確実とできるので安全である。
【0029】
この溝5の幅は、突出部4が溝5内でその溝5の壁面との摩擦で拘束されるために、溝5の長手方向に対して垂直な方向に成す突出部4の幅に対して、広すぎないことが望ましい。また、前記溝5の幅は、前記突出部4の幅に溝5内で突出部4を円滑に移動させるのに必要最小限のクリアランスを加えたものであることが望ましい。なお、この溝5を、図2に示すように、前記導入部5aに近づくにつれて、やや広めに開口したものとすれば、突出部4を溝5に挿入しやすいものとなるので、組立作業が容易になる。
【0030】
この実施形態では、前記溝5の形態を、鉛直部であるその導入部5aと底部5bの間で直角の屈曲部を形成し、溝5の中程で水平部を成すものとしたが、この実施形態には限定されず、その溝5の形態は自由である。つまり、その屈曲部の形態は、角度をもって屈曲しても円弧状に屈曲してもよく、また、その屈曲の角度、屈曲部前後の溝5の長さも自由である。例えば、図3(a)に示すように、底部5bの向きを、鉛直方向に対して斜めになるよう角度を持たせた構成としてもよい。
【0031】
このとき、前記屈曲部の屈曲角度を小さくし、あるいは、その屈曲箇所を増やせば、前記突出部4がより溝5の長手方向へ抜けにくくなるので、固定がさらに確実である。
【0032】
また、図3(a)及び図3(b)に示すように、上部支柱2には、その上部支柱2にねじ込まれて、その先端部がジョイント支柱3に圧接することにより、前記ジョイント支柱3に対して上部支柱2が軸回りに回転することを阻止する回転止め手段7を設けた構成も採用し得る。この構成では、ねじ態様の前記回転止め手段7の先端部を、図中に示すようにテーパー状とし、ジョイント支柱3には、2つの底部5bから等距離にある位置に、その先端部のテーパー面が当接する孔7aを設けている。また、その回転止め手段7の位置は、前記連結ピン形状の突出部4が溝5の底部5aに収納された状態において、図3(b)に示すように、その突出部4を結ぶ方向(前記連結ピンの軸方向)に対して直交する方向に回転止め手段7をねじ込む位置としている。
【0033】
前記回転止め手段7を上部支柱2に対してねじ込むことにより、その先端部が前記連結ピンの軸方向に直交する方向に進退して、その先端部のテーパー面が前記孔7aの縁に当接し、さらにねじ込むことによりジョイント支柱3を徐々に圧接して、前記溝5と突出部4間の僅かなクリアランスによる両者のがたつきを抑える。このようにすれば、前記回転止め手段7のねじ込み量の調節により、前記圧接度合が調節されるので、ジョイント支柱3に対する上部支柱2の回転を止める作業が容易である。
【0034】
また、前記突出部4を結ぶ方向(前記連結ピンの軸方向)に直交する方向に回転止め手段7をねじ込んで圧接するので、図中の矢印のように、ジョイント支柱3の溝5が上部支柱2の突出部4に対し均等に押圧される。このため、溝5及び突出部4に加わる押圧力が均等に効率よく伝わり、両者をバランスよく圧接して固定することができる。
【0035】
なお、この回転止め手段7をねじ込む位置は、前記溝5の底部5bから等距離にあることが望ましいが他の位置でもよく、また、そのねじ込む方向は、前記突出部4を結ぶ方向に直交する方向以外としてもある程度の効果が得られる。また、この手段7を複数設けるようにした構成も採用し得る。
【0036】
さらに、図4(a)及び図4(b)に示すように、前記溝5は、前記突出部4が嵌まって固定される抜け止め手段8を設けた構成も採用し得る。この抜け止め手段8は、図5(a)に示すように、前記ジョイント支柱3と上部支柱2との接続状態において、突出部4が収納される溝5の底部5b付近に設けられる。
【0037】
突出部4が底部5bに向かって移動すると、その突出部4が、図5(b)に示す抜け止め手段8の開口部8aに挟まり、その開口部8aの両側に位置する突起8bを、図中に鎖線で示すように押し広げながら前進して、突出部4がその奥の収納部8cに嵌まって収納される。前記突起8bは、前記開口部8aが広がる方向に弾力性をもって可動であり、その突出部4が収納部8cに嵌まることにより、押し広げられていた前記突起8bは、図5に示すもとの状態に戻って開口部8aが狭くなり、突出部4が容易に抜けないように固定される。
【0038】
このようにすれば、下部支柱1、ジョイント支柱3に上部支柱2を接続後、その組立支柱を起立させて地盤等に固定する際に、支柱全体あるいは一部に外力が加わっても、突出部4が溝5から容易には抜けないので、安全である。
【0039】
この抜け止め手段8は、図4(b)に示すように、ジョイント支柱3の側周面外側において、上部支柱2の接続時にその上部支柱2に当たらないように取り付けてもよいし、ジョイント支柱3の内周面に取り付けてもよい。また、この抜け止め手段8の取り付け方法は自由であるが、ジョイント支柱3に溶接して取り付ける方法が容易で便利である。また、この図5(b)に示す抜け止め手段8以外の周知の抜け止め手段も採用し得る。
【0040】
また、図6に示すように、保持部3aの側周部3d下部に、その軸回りの外径を小さくした頸部3fを設け、また、水平な顎部3cの内側に、その顎部3cよりも若干低い傾斜部3gを設けた構成も採用し得る。このようにすれば、ジョイント支柱3製作時の塗装や溶融亜鉛メッキ施工において、その塗料や溶融材料が上方から下方に垂れた際に、その塗料等が、この頸部3fあるいは傾斜部3gに溜まって、前記顎部3cに肉盛りができにくい。このため、顎部3cをフラットに仕上げられるので、上部支柱2の下端と顎部3cとの合わせ面を面的に当接させて、上部支柱2を均一に支持できる。また、その効果は、前記頸部3f、及び前記傾斜部3gのいずれか一方を設けた構成においても発揮される。
【0041】
なお、図6に示す前記側周部3d上部においても、前記下部の頸部3fと同様に軸回りの外径を小さくしている。このように側周部3d上部の外径をやや小さくすることにより、ジョイント支柱3に上部支柱2を挿入する際に、上部支柱2の下端部が側周部3dに嵌まりやすいという効果があるが、その機能を求めない場合には省略することもできる。
【0042】
上記の実施形態において、上部支柱2の内周に設けた突出部4は、図2又は図7(a)に示すように、上部支柱2の内周面間を連結した連結ピンを構成したが、突出部4を前記内周面間で連結しないようにした構成も採用し得る。例えば、図7(b)に示すように、前記内周面に単独でそれぞれ突出させて設ければ、上部支柱2の構造が単純になるので、その製作が容易である。
【0043】
このとき、その突出部4は、前記内周面において1か所であってもよいし、複数設けてもよいが、突出部4の数が増えれば、ジョイント支柱3と上部支柱2の固定箇所が増えて、前記下部支柱1と前記上部支柱2との接続が強固になる。
【0044】
また、ジョイント支柱3による上部支柱2の保持位置は、ジョイント支柱3の上端部の軸心調整部3b、及び、中程の保持部3aの2か所としたが、この実施形態には限定されず、ジョイント支柱3と上部支柱2とが接続された状態において、両者が重なり合う部分のいずれの位置において保持してもよく、また保持位置の箇所数も限定されない。
【0045】
このとき、その保持方法は、上記の保持部3aのように上部支柱2の内周面に対して、その内周面に沿う円筒状の側周面で面的に保持する構成としてもよいし、軸心調整部3bのように前記内周面に沿う円周部で線的に保持する構成としてもよく、この保持位置と保持方法の組み合わせは、適宜変更することが可能である。また、これらの保持方法は、上記のように環状に連続的に保持してもよいし、環状に断続的に保持してもよい。
【0046】
例えば、図8aに示すように、ジョイント支柱3は、前記保持部3aの顎部3cと、側周部3dのみで上部支柱2を保持し、前記軸心調整部3bを設けないようにした構成も採用し得る。ただし、この構成では、上部支柱2の保持部分である側周部3dは、その軸方向(鉛直方向)に対して出来るかぎり長くして、上部支柱2内周部を軸方向に長い距離で保持することが、その上部支柱2の保持安定上望ましい。また、この構成以外にも、前記顎部3cを省略して、下部支柱1の上端に、前記上部支柱2の下端を直接載せるようにした構成も考えられる(図10、図11参照)。
【0047】
また、前記突出部4は、前記内周面に沿って突出し、前記溝5に挿入できるものであれば、その突出形状は自由である。例えば、図8bに示すように、溝5の導入部5aから底部5bに至る形状と、突出部4の下端部の形状を、両者が嵌まり合うよう同様な形状とし、その底部5bに突出部4の下端部が嵌まって固定されるようにした構成のものが考えられる。この構成によれば、溝5は、図8bに示すように、その溝5の中程に設けられた屈曲部から、下方へ向かって鉛直方向に対して斜めに角度をもって底部5bに至るよう形成されている。この底部5bの角度及び形状と、前記突出部4の下端部の角度及び形状が同じであるので、突出部4の下端部が前記底部5bに嵌まりやすい。また、突出部4の外周が溝5の内周に面的に密着するので、その密着面の摩擦力が大きくなり、接続後の保持能力が大きい。
【0048】
また、例えば、図9に示すように、前記突出部4及び前記溝5の形状に、それぞれ突起9a,9bを付加し、周知の嵌め殺し形態の抜け止め手段とした構成も採用しうる。この構成によれば、突出部4が溝5に挿入されると、突出部4の突起9aが、その突起9aの幅よりも若干狭い溝5壁面の突起9bを押し広げて嵌まり、その突起9a,9bが噛み合って突出部4が溝5から抜け難くなる。このため、上部支柱2がジョイント支柱3からはずれないように固定されて、さらに両者の保持能力が高くなる。
【0049】
上記の下部支柱1、上部支柱2、ジョイント支柱3は、ともに円筒状の支柱を用いたが、上記のいずれの構成においても、支柱の軸に直交する断面の形状、大きさはそれぞれ任意のものが使用でき、例えば、その断面が四角形を有する角柱やその他の多角形の形状であってもよい。また、図10に示すように、ジョイント支柱を複数用いて多数に部材を分割するように構成した組立支柱も考えられ、このとき、下部支柱と上部支柱の径は同じであっても異なってもよい。また、図11に示すように、支柱の上方へいくに従って断面が漸減するテーパー状の支柱においても利用可能である。
【0050】
【発明の効果】
この発明は、以上により、下部支柱と上部支柱とをボルトレスで接続、固定でき、上部支柱が、軸回りに回転せず、また軸方向に抜けないよう強固に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の切断正面図
【図2】同実施形態のジョイント支柱と上部支柱の接続状態を示す概略図
【図3】回転止め手段を用いた実施形態のジョイント支柱と上部支柱の接続状態を示し、(a)は切断正面図、(b)は平面図を示す。
【図4】抜け止め手段を用いた実施形態のジョイント支柱と上部支柱の接続状態を示し、(a)は切断正面図、(b)は平面図を示す。
【図5】図4の抜け止め手段の詳細を示し、(a)はジョイント支柱へ取り付けた状態、(b)はその単体を示す。
【図6】他の実施形態のジョイント支柱と上部支柱の接続状態を示す切断正面図
【図7】突出部の詳細を示し、(a)は図2の連結ピン構造の突出部を示し、(b)は単独で設けた突出部を示す。
【図8a】他の実施形態のジョイント支柱と上部支柱の接続状態を示す斜視図
【図8b】図8aの突出部4と溝5の形態を示す詳細図
【図9】他の実施形態のジョイント支柱と上部支柱の接続状態を示す概略図
【図10】他の実施形態の組立支柱構造を示す正面図
【図11】他の実施形態の組立支柱構造を示す正面図
【図12】従来例の正面図
【図13】従来例のジョイント支柱と上部支柱の接続状態を示す概略図
【符号の説明】
1 下部支柱
2 上部支柱
3 ジョイント支柱
3a 保持部
3b 軸心調整部
3c 顎部
3d 側周部
3e 溝
3f 頸部
3g 傾斜部
4 突出部
5 溝
5a 導入部
5b 底部
6 支持部材
6a テーパー部
7 回転止め手段
8 抜け止め手段
9a,9b 突起

Claims (6)

  1. 筒状の下部支柱1、筒状の上部支柱2、及びその下部支柱1と上部支柱2とを接続するためのジョイント支柱3からなり、前記下部支柱1の上端部の内周部に前記ジョイント支柱3の下端部を挿入して両者を接合し、そのジョイント支柱3の上端部を上部支柱2の下端部の内周部に挿入して、ジョイント支柱3に上部支柱2を接続した支柱構造において、
    前記上部支柱2の内周に突出部4を設け、前記ジョイント支柱3にその突出部4が挿入される溝5を設け、前記突出部4が前記溝5に収納されることにより、上部支柱2とジョイント支柱3が接続、固定されることを特徴とする組立支柱構造。
  2. 前記溝5は、前記ジョイント支柱3上端部の導入部5aから下方に向かって形成され、その溝5の導入部5aと溝5の底部5bの間で屈曲部が形成され、前記突出部4が、ジョイント支柱3に対する上部支柱2の軸方向への移動、及び軸回りの回転とともに、前記溝5内を導入部5aからその溝5の形状に沿って移動して、底部5bへ収納されることを特徴とする請求項1に記載の組立支柱構造。
  3. 前記上部支柱2には、その上部支柱2にねじ込まれて、その先端部がジョイント支柱3を圧接することにより、前記ジョイント支柱3に対して上部支柱2が軸回りに回転することを阻止する回転止め手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の組立支柱構造。
  4. 前記溝5には、前記突出部4が嵌まって固定される抜け止め手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の組立支柱構造。
  5. 前記突出部4は、前記上部支柱2の内周面間を横断して、内周面間を連結した連結ピンを構成したものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の組立支柱構造。
  6. 前記ジョイント支柱3は、その外周に保持部3a、その上端部に軸心調整部3bを有し、前記保持部3aは、その外周に、前記上部支柱2の下端が載せられる顎部3c、及び前記上部支柱2の内周部に沿うように側周部3dが形成されて、保持部3aは上部支柱2をその下端及び内周部から保持し、また、前記軸心調整部3bは、上部支柱2の内周部に沿うように形成されて、軸心調整部3bは上部支柱2をその内周部から保持し、上部支柱2がジョイント支柱3の前記保持部3a及び前記軸心調整部3bで支えられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の組立支柱構造。
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