JPH11229502A - 住宅ユニットの接合具、接合方法及び接合構造 - Google Patents
住宅ユニットの接合具、接合方法及び接合構造Info
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- JPH11229502A JPH11229502A JP3130098A JP3130098A JPH11229502A JP H11229502 A JPH11229502 A JP H11229502A JP 3130098 A JP3130098 A JP 3130098A JP 3130098 A JP3130098 A JP 3130098A JP H11229502 A JPH11229502 A JP H11229502A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来は、住宅ユニットを載置して接合する際
に、その位置を容易かつ自動的に修正して正確な位置に
据付けると共に、強固に固定することが困難であった。 【解決手段】下階住宅ユニット１の上限材３上に長ボル
ト７を起立突設し、この長ボルト７の周りに円錐形状の
中空コーン体１１を設け、上階住宅ユニット２の地つな
ぎ材１３に貫通穴１４を設け、前記中空コーン体１１で
貫通穴１４をガイドしながら上階住宅ユニット２を下階
住宅ユニット１の正確な位置に載置し、前記長ボルト７
の先端に大型座金１６を挿通すると共に、長ボルト７の
先端にナット１５を螺合して上階住宅ユニット２を下階
住宅ユニット１に連結した住宅ユニットの接合構造であ
る。
に、その位置を容易かつ自動的に修正して正確な位置に
据付けると共に、強固に固定することが困難であった。 【解決手段】下階住宅ユニット１の上限材３上に長ボル
ト７を起立突設し、この長ボルト７の周りに円錐形状の
中空コーン体１１を設け、上階住宅ユニット２の地つな
ぎ材１３に貫通穴１４を設け、前記中空コーン体１１で
貫通穴１４をガイドしながら上階住宅ユニット２を下階
住宅ユニット１の正確な位置に載置し、前記長ボルト７
の先端に大型座金１６を挿通すると共に、長ボルト７の
先端にナット１５を螺合して上階住宅ユニット２を下階
住宅ユニット１に連結した住宅ユニットの接合構造であ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はユニット住宅の上下
接合に関する技術に係り、特に住宅ユニットを接合する
際に用いられる接合具、その接合方法及び接合構造に関
するものである。
接合に関する技術に係り、特に住宅ユニットを接合する
際に用いられる接合具、その接合方法及び接合構造に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の木質ユニット住宅の載置積載構造
に於いては、下階住宅ユニットに取付けた接合用長ボル
トを上階住宅ユニットの床枠材に設けられた貫通穴に挿
通し、この接合用長ボルトを介して下階住宅ユニットと
上階住宅ユニットとを結合するように構成していた。
に於いては、下階住宅ユニットに取付けた接合用長ボル
トを上階住宅ユニットの床枠材に設けられた貫通穴に挿
通し、この接合用長ボルトを介して下階住宅ユニットと
上階住宅ユニットとを結合するように構成していた。
【０００３】また、従来の鉄骨ユニット住宅の場合に
は、下階住宅ユニットの上限材に接合ボルトを起立突設
し、上階住宅ユニットの下部に前記接合ボルトを挿通し
得る貫通穴を設けると共に、更に、下階住宅ユニットの
所定位置に位置合わせを目的としたガイドピンを起立突
設し、前記下階住宅ユニットに上階住宅ユニットを積載
して連結する場合には、下階住宅ユニットに取付けられ
たガイドピンを利用して上階住宅ユニットの位置を合わ
せながら、該接合ボルトを上階住宅ユニットの貫通穴に
挿通して、上下階住宅ユニットを相互に位置合わせをし
て結合するように構成していた。
は、下階住宅ユニットの上限材に接合ボルトを起立突設
し、上階住宅ユニットの下部に前記接合ボルトを挿通し
得る貫通穴を設けると共に、更に、下階住宅ユニットの
所定位置に位置合わせを目的としたガイドピンを起立突
設し、前記下階住宅ユニットに上階住宅ユニットを積載
して連結する場合には、下階住宅ユニットに取付けられ
たガイドピンを利用して上階住宅ユニットの位置を合わ
せながら、該接合ボルトを上階住宅ユニットの貫通穴に
挿通して、上下階住宅ユニットを相互に位置合わせをし
て結合するように構成していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前者の木質ユ
ニット住宅の場合には、木質のユニット全体の精度を出
すことが困難であるために、下階住宅ユニットに取付け
られた接合用長ボルトを上階住宅ユニットの貫通穴に容
易に挿通して載置作業を簡単にするためには、貫通穴を
大きく取らざるを得なかった。そのために上下階住宅ユ
ニットの位置調整が困難であり、住宅ユニットの相対位
置精度を保つことが困難になる問題があった。
ニット住宅の場合には、木質のユニット全体の精度を出
すことが困難であるために、下階住宅ユニットに取付け
られた接合用長ボルトを上階住宅ユニットの貫通穴に容
易に挿通して載置作業を簡単にするためには、貫通穴を
大きく取らざるを得なかった。そのために上下階住宅ユ
ニットの位置調整が困難であり、住宅ユニットの相対位
置精度を保つことが困難になる問題があった。
【０００５】また、後者の鉄骨ユニット住宅の場合に
は、下階住宅ユニットに取付けた接合ボルトと上階住宅
ユニットに設けた貫通穴とを位置合わせするために、ガ
イドピンを接合ボルトとは別に余分に取付けなければな
らず、余分な部品を必要とすると共に、ガイドピンの取
付作業が煩雑である等の問題があった。
は、下階住宅ユニットに取付けた接合ボルトと上階住宅
ユニットに設けた貫通穴とを位置合わせするために、ガ
イドピンを接合ボルトとは別に余分に取付けなければな
らず、余分な部品を必要とすると共に、ガイドピンの取
付作業が煩雑である等の問題があった。
【０００６】最近になって、特開平４−３６０９３５号
公報に示す如く、基礎コンクリートにアンカーボルトを
起立突設し、このアンカーボルトに円錐状ガイドナット
を螺合し、基礎コンクリートの上に載置される床梁に設
けた貫通穴に該円錐状ガイドナットを挿通することによ
って、基礎コンクリートと床梁との位置を合致させるよ
うにした技術が開発されている。
公報に示す如く、基礎コンクリートにアンカーボルトを
起立突設し、このアンカーボルトに円錐状ガイドナット
を螺合し、基礎コンクリートの上に載置される床梁に設
けた貫通穴に該円錐状ガイドナットを挿通することによ
って、基礎コンクリートと床梁との位置を合致させるよ
うにした技術が開発されている。
【０００７】然るに、前述の円錐状ガイドナットを使用
する技術は、極めて特殊な形状をした金属具の貫通部に
ネジを設けたガイドナットを用意しなければならないの
で、コスト高になる問題があった。また、の円錐状ガイ
ドナットは、床梁の据付時のガイドの役割と、据付後の
ナットの役割とを兼用しているので、床梁の据付時に接
触等によって円錐状ガイドナット或いはアンカーボルト
を曲げてしまったりした場合には、円錐状ガイドナット
をアンカーボルトに螺合して締付けることが出来なくな
る問題もあった。
する技術は、極めて特殊な形状をした金属具の貫通部に
ネジを設けたガイドナットを用意しなければならないの
で、コスト高になる問題があった。また、の円錐状ガイ
ドナットは、床梁の据付時のガイドの役割と、据付後の
ナットの役割とを兼用しているので、床梁の据付時に接
触等によって円錐状ガイドナット或いはアンカーボルト
を曲げてしまったりした場合には、円錐状ガイドナット
をアンカーボルトに螺合して締付けることが出来なくな
る問題もあった。
【０００８】更に、床梁を基礎コンクリートに精度良く
スムーズに据付けるためには、全てのアンカーボルトに
高価な円錐状ガイドナットを用いなければならず、施工
時に費用がかかり、コスト高になる問題もあった。か
つ、前記アンカーボルトと円錐状ガイドナットとの間に
は一部にＵ状切欠部が設けられた座金が使用されるの
で、床梁を据付けた後でも床梁が切欠部のあるルーズ方
向に移動し得る問題もあった。
スムーズに据付けるためには、全てのアンカーボルトに
高価な円錐状ガイドナットを用いなければならず、施工
時に費用がかかり、コスト高になる問題もあった。か
つ、前記アンカーボルトと円錐状ガイドナットとの間に
は一部にＵ状切欠部が設けられた座金が使用されるの
で、床梁を据付けた後でも床梁が切欠部のあるルーズ方
向に移動し得る問題もあった。
【０００９】本発明に係る住宅ユニットの接合具、接合
方法及び接合構造は、前述の従来の問題点に鑑み開発さ
れた全く新しい技術であって、特に下部材に取付けられ
る長ボルトと、該長ボルトを挿通し得る中空コーン体
と、長ボルトの先端部に螺着されるナットとを組合せる
ことによって住宅ユニットを接合するようにした全く新
しい技術を提供するものである。
方法及び接合構造は、前述の従来の問題点に鑑み開発さ
れた全く新しい技術であって、特に下部材に取付けられ
る長ボルトと、該長ボルトを挿通し得る中空コーン体
と、長ボルトの先端部に螺着されるナットとを組合せる
ことによって住宅ユニットを接合するようにした全く新
しい技術を提供するものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明に係る住宅ユニッ
トの接合具は、前述の従来の問題点を根本的に改善した
技術であって、その第１発明の要旨は、住宅ユニットの
床部材をそれより下方に位置する下部材の所定位置に位
置合わせして接合するための接合具において、前記下部
材に取付けられる長ボルトと、該長ボルト挿通されて先
端部が突出する高さを有する中空コーン体と、該中空コ
ーン体より突出する長ボルトの先端部に螺着されるナッ
トとを備えたことを特徴とする住宅ユニットの接合具で
ある。
トの接合具は、前述の従来の問題点を根本的に改善した
技術であって、その第１発明の要旨は、住宅ユニットの
床部材をそれより下方に位置する下部材の所定位置に位
置合わせして接合するための接合具において、前記下部
材に取付けられる長ボルトと、該長ボルト挿通されて先
端部が突出する高さを有する中空コーン体と、該中空コ
ーン体より突出する長ボルトの先端部に螺着されるナッ
トとを備えたことを特徴とする住宅ユニットの接合具で
ある。
【００１１】前項の第１発明の接合具に於いては、長ボ
ルトと該長ボルトが挿通し得る中空コーン体と該長ボル
トの先端に螺合し得るナットとを組合せたので、前記中
空コーン体は住宅ユニットの据付時のみのガイド部材と
しての作用をすれば良いのでこの中空コーン体にネジ等
を設ける必要がない。この中空コーン体は、特別の精度
が要求されたり、或いは大きな力を負担する必要がな
く、従って、プラスチック、木等の材料を用いて安価に
大量生産することが出来る。また、下部材上に据付けら
れた住宅ユニットは、前記長ボルトの先端にナットを螺
合することによって簡単に固定することが出来る。
ルトと該長ボルトが挿通し得る中空コーン体と該長ボル
トの先端に螺合し得るナットとを組合せたので、前記中
空コーン体は住宅ユニットの据付時のみのガイド部材と
しての作用をすれば良いのでこの中空コーン体にネジ等
を設ける必要がない。この中空コーン体は、特別の精度
が要求されたり、或いは大きな力を負担する必要がな
く、従って、プラスチック、木等の材料を用いて安価に
大量生産することが出来る。また、下部材上に据付けら
れた住宅ユニットは、前記長ボルトの先端にナットを螺
合することによって簡単に固定することが出来る。
【００１２】本発明の住宅ユニットの接合具の第２発明
の要旨は、前記長ボルトを挿通し得る金物と、該金物と
共に該長ボルトの下部に固定し得るナットとをさらに備
えたことを特徴とした第１発明の住宅ユニットの接合具
である。
の要旨は、前記長ボルトを挿通し得る金物と、該金物と
共に該長ボルトの下部に固定し得るナットとをさらに備
えたことを特徴とした第１発明の住宅ユニットの接合具
である。
【００１３】前述の第２発明のように下部材に設けられ
た長ボルトに金物を挿通し、かつ長ボルトの下部にナッ
トを設けることによって、長ボルトの頭部と該金物及び
ナットで下部材を締付けて、長ボルトを下部材に安定し
た状態で固定し、長ボルトが下部材より脱落することを
防止することが出来る。
た長ボルトに金物を挿通し、かつ長ボルトの下部にナッ
トを設けることによって、長ボルトの頭部と該金物及び
ナットで下部材を締付けて、長ボルトを下部材に安定し
た状態で固定し、長ボルトが下部材より脱落することを
防止することが出来る。
【００１４】本発明に係る住宅ユニットの接合方法は、
前述の従来の問題点を根本的に改善した技術であって、
その発明の要旨は、住宅ユニット床部材をそれより下方
に位置する下部材の所定位置に位置合わせして接合する
方法において、下部材に立設した長ボルトを中空コーン
体に挿通し、該中空コーン体をガイドとして前記床部材
の接合部を前記長ボルトに一致させ、次いで長ボルトに
床部材をナットで固定することを特徴とする住宅ユニッ
トの接合方法である。
前述の従来の問題点を根本的に改善した技術であって、
その発明の要旨は、住宅ユニット床部材をそれより下方
に位置する下部材の所定位置に位置合わせして接合する
方法において、下部材に立設した長ボルトを中空コーン
体に挿通し、該中空コーン体をガイドとして前記床部材
の接合部を前記長ボルトに一致させ、次いで長ボルトに
床部材をナットで固定することを特徴とする住宅ユニッ
トの接合方法である。
【００１５】本発明の住宅ユニットの接合方法は、前述
のように、下部材に立設した長ボルトを中空コーン体に
挿通したので、下部材上に住宅ユニット床部材を載置す
る際に、前記長ボルトの周りの中空コーン体をガイドと
して該床部材の接合部と前記長ボルトとを簡単に一致さ
せて正確に位置合わせすることが出来る。かつ前記長ボ
ルトにナットを螺合することによって、長ボルトを介し
て前記住宅ユニット床部材を下部材に確実に接合するこ
とが出来る。
のように、下部材に立設した長ボルトを中空コーン体に
挿通したので、下部材上に住宅ユニット床部材を載置す
る際に、前記長ボルトの周りの中空コーン体をガイドと
して該床部材の接合部と前記長ボルトとを簡単に一致さ
せて正確に位置合わせすることが出来る。かつ前記長ボ
ルトにナットを螺合することによって、長ボルトを介し
て前記住宅ユニット床部材を下部材に確実に接合するこ
とが出来る。
【００１６】本発明に係る住宅ユニットの接合構造は、
前述の従来の問題点を根本的に改善した技術であって、
その発明の要旨は、住宅ユニット床部材をそれより下方
に位置する下部材の所定位置に位置合わせして接合する
構造において、下部材に立設された長ボルトに中空コー
ン体が挿通され、該長ボルトに床部材の接合部がナット
により固定されて構成されていることを特徴とする住宅
ユニットの接合構造である。
前述の従来の問題点を根本的に改善した技術であって、
その発明の要旨は、住宅ユニット床部材をそれより下方
に位置する下部材の所定位置に位置合わせして接合する
構造において、下部材に立設された長ボルトに中空コー
ン体が挿通され、該長ボルトに床部材の接合部がナット
により固定されて構成されていることを特徴とする住宅
ユニットの接合構造である。
【００１７】本発明の住宅ユニットの接合構造は、前述
のように、住宅ユニット床部材をそれより下方に位置す
る下部材の所定位置に接合する構造に於いて、下部材に
立設された長ボルトの周りに中空コーン体が挿通されて
設けられているので、この中空コーン体を介して住宅ユ
ニット床部材と下部材との位置合わせを正確に実施する
ことが出来る。また、長ボルトの先端にナットを螺合さ
せたので、長ボルトを介して前記床部材を前記下部材に
安定した状態で強固に連結することが出来る。
のように、住宅ユニット床部材をそれより下方に位置す
る下部材の所定位置に接合する構造に於いて、下部材に
立設された長ボルトの周りに中空コーン体が挿通されて
設けられているので、この中空コーン体を介して住宅ユ
ニット床部材と下部材との位置合わせを正確に実施する
ことが出来る。また、長ボルトの先端にナットを螺合さ
せたので、長ボルトを介して前記床部材を前記下部材に
安定した状態で強固に連結することが出来る。
【００１８】
【発明の実施の形態】図により本発明に係る住宅ユニッ
トの接合具、接合方法及び接合構造について説明する
と、図１は本発明の接合構造の構成を示す要部の側面
図、図２は図１の接合構造の構成を示す斜視説明図、図
３（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）は上階と下階との住宅ユニッ
トを位置合わせして接合する状態を示す要部の説明図、
図４は上階の住宅ユニットを設置する状態の斜視説明
図、図５は上階の住宅ユニットと下階に住宅ユニットと
の接合部の構成を示す要部の説明図である。
トの接合具、接合方法及び接合構造について説明する
と、図１は本発明の接合構造の構成を示す要部の側面
図、図２は図１の接合構造の構成を示す斜視説明図、図
３（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）は上階と下階との住宅ユニッ
トを位置合わせして接合する状態を示す要部の説明図、
図４は上階の住宅ユニットを設置する状態の斜視説明
図、図５は上階の住宅ユニットと下階に住宅ユニットと
の接合部の構成を示す要部の説明図である。
【００１９】図１乃至図５に於いて、１は下階住宅ユニ
ット、２はこの下階住宅ユニット１上に載置される上階
住宅ユニットである。
ット、２はこの下階住宅ユニット１上に載置される上階
住宅ユニットである。
【００２０】下階住宅ユニット１は上限材３及びスタッ
ド４等によって枠体が形成され、かつこの枠体の周りに
合板５が貼られて構成されている。該上限材３の下面の
所定位置には、特に図１及び図２に示す如く、補強部材
６が取付けられており、かつ補強材６と上限材３とには
貫通穴が穿設されている。
ド４等によって枠体が形成され、かつこの枠体の周りに
合板５が貼られて構成されている。該上限材３の下面の
所定位置には、特に図１及び図２に示す如く、補強部材
６が取付けられており、かつ補強材６と上限材３とには
貫通穴が穿設されている。
【００２１】この貫通穴には下階住宅ユニット１と上階
住宅ユニット２とを相互に接合することが出来る長ボル
ト７が挿通されており、該長ボルト７の先端は上限材３
より高く上方に起立突設されている。かつ、長ボルト７
の途中にはナット８が螺合されている。
住宅ユニット２とを相互に接合することが出来る長ボル
ト７が挿通されており、該長ボルト７の先端は上限材３
より高く上方に起立突設されている。かつ、長ボルト７
の途中にはナット８が螺合されている。
【００２２】９は長ボルト７の頭部と補強材６との間に
介在された座金であり、１０は上限材３上に載置された
箱型金物である。この箱型金物１０の底板中央には前記
長ボルト７が挿通され、かつ長ボルト７の途中に螺合さ
れたナット８によって、長ボルト７は下方に落ちること
がない。
介在された座金であり、１０は上限材３上に載置された
箱型金物である。この箱型金物１０の底板中央には前記
長ボルト７が挿通され、かつ長ボルト７の途中に螺合さ
れたナット８によって、長ボルト７は下方に落ちること
がない。
【００２３】１１は円錐中空状の中空コーン体であり、
前記長ボルト７が挿通されて先端部がその上端部より突
出し得る高さを有しており、合成樹脂、木材、金属等の
素材で形成されている。この中空コーン体１１の底部は
前記箱型金物１０の内径よりも小さい外径を有してい
る。中空コーン体１１は内部に長ボルト７が挿通され、
長ボルト７の周りに取付けられており、かつその底部は
箱型金物１０の底板上に載置されている。
前記長ボルト７が挿通されて先端部がその上端部より突
出し得る高さを有しており、合成樹脂、木材、金属等の
素材で形成されている。この中空コーン体１１の底部は
前記箱型金物１０の内径よりも小さい外径を有してい
る。中空コーン体１１は内部に長ボルト７が挿通され、
長ボルト７の周りに取付けられており、かつその底部は
箱型金物１０の底板上に載置されている。
【００２４】前記上階住宅ユニット２の下端部の床枠材
１２には地つなぎ材１３が設けられており、かつ地つな
ぎ材１３の所定位置には、前記下階住宅ユニット１の上
限材３に取付けられた長ボルト２及び中空コーン体１１
の一部を挿通し得る所定の内径を持った貫通穴１４が穿
設されている。図中１５は長ボルト２の先端に螺合し得
るナット、１６は貫通穴１４の周辺縁に掛渡すことが出
来る大型座金である。
１２には地つなぎ材１３が設けられており、かつ地つな
ぎ材１３の所定位置には、前記下階住宅ユニット１の上
限材３に取付けられた長ボルト２及び中空コーン体１１
の一部を挿通し得る所定の内径を持った貫通穴１４が穿
設されている。図中１５は長ボルト２の先端に螺合し得
るナット、１６は貫通穴１４の周辺縁に掛渡すことが出
来る大型座金である。
【００２５】下階住宅ユニット１の上に上階住宅ユニッ
ト２を載置して取付固定するに当たっては、図に示す如
く、上階住宅ユニット２を図示せざるクレーン及びワイ
ヤー１７で吊り下げながら、上階住宅ユニット２の要所
を把持している作業員が左右上下の位置を適正に調整し
ながら、下階住宅ユニット１と上階住宅ユニット２とに
設けられた４〜６箇所の接合箇所、即ち長ボルト７と貫
通穴１４とを夫々相互に合致させる。
ト２を載置して取付固定するに当たっては、図に示す如
く、上階住宅ユニット２を図示せざるクレーン及びワイ
ヤー１７で吊り下げながら、上階住宅ユニット２の要所
を把持している作業員が左右上下の位置を適正に調整し
ながら、下階住宅ユニット１と上階住宅ユニット２とに
設けられた４〜６箇所の接合箇所、即ち長ボルト７と貫
通穴１４とを夫々相互に合致させる。
【００２６】この状態に於いて、上階住宅ユニット２を
徐々に下降させると、特に図３（Ａ），（Ｂ）に示す如
く、上階住宅ユニット２の貫通穴１４内に下階住宅ユニ
ット１に起立突設した長ボルト７の先端が挿入され、次
に長ボルト７の周りに取付けられた中空コーン体１１の
外周面が貫通穴１４の内周縁に接触され、中空コーン体
１１の外周斜面に沿って貫通穴１４の内周縁が滑り下
り、中空コーン体１１のガイドによって上階住宅ユニッ
ト２の位置を自動的に補正しながら、上階住宅ユニット
２を下階住宅ユニット１上の適正位置に載置することが
出来る。
徐々に下降させると、特に図３（Ａ），（Ｂ）に示す如
く、上階住宅ユニット２の貫通穴１４内に下階住宅ユニ
ット１に起立突設した長ボルト７の先端が挿入され、次
に長ボルト７の周りに取付けられた中空コーン体１１の
外周面が貫通穴１４の内周縁に接触され、中空コーン体
１１の外周斜面に沿って貫通穴１４の内周縁が滑り下
り、中空コーン体１１のガイドによって上階住宅ユニッ
ト２の位置を自動的に補正しながら、上階住宅ユニット
２を下階住宅ユニット１上の適正位置に載置することが
出来る。
【００２７】次に、貫通穴１４に挿通された長ボルト７
の先端に大型座金１６を挿通し、更に長ボルト７の先端
部にナット１５を螺合することによって、長ボルト７を
介して上階住宅ユニット２を下階住宅ユニット１に連結
することが出来る。
の先端に大型座金１６を挿通し、更に長ボルト７の先端
部にナット１５を螺合することによって、長ボルト７を
介して上階住宅ユニット２を下階住宅ユニット１に連結
することが出来る。
【００２８】上記実施例に於いて、下階住宅ユニット１
と上階住宅ユニット２とを接合する長ボルトはＭ１２を
使用し、かつ地つなぎ材１３に設ける貫通穴１４の内径
を３０〜４０ｍｍ程度にすれば、接合作業は容易であ
る。また、地つなぎ材１３と床枠材１２とを金物で補強
すれば、地つなぎ材１３の貫通穴１４をより大きく形成
することも可能である。
と上階住宅ユニット２とを接合する長ボルトはＭ１２を
使用し、かつ地つなぎ材１３に設ける貫通穴１４の内径
を３０〜４０ｍｍ程度にすれば、接合作業は容易であ
る。また、地つなぎ材１３と床枠材１２とを金物で補強
すれば、地つなぎ材１３の貫通穴１４をより大きく形成
することも可能である。
【００２９】前述の住宅ユニット１，２が木質ユニット
である場合には、鉄骨ユニットに比較して精度の確保が
難しいので、下階住宅ユニット１側に設ける中空コーン
体１１と地つなぎ材１３に設ける貫通穴１４の大きさに
クリアランスが必要であるが、木質ユニットの場合に
は、前述の図３（Ｃ）に例示するように、地つなぎ材１
３の貫通穴１４の内周縁が圧力によって若干であれば凹
むことが出来るので、これによって位置関係を調整する
ことも場合により可能である。
である場合には、鉄骨ユニットに比較して精度の確保が
難しいので、下階住宅ユニット１側に設ける中空コーン
体１１と地つなぎ材１３に設ける貫通穴１４の大きさに
クリアランスが必要であるが、木質ユニットの場合に
は、前述の図３（Ｃ）に例示するように、地つなぎ材１
３の貫通穴１４の内周縁が圧力によって若干であれば凹
むことが出来るので、これによって位置関係を調整する
ことも場合により可能である。
【００３０】本発明に使用される中空コーン体１１は、
単に地つなぎ材１３の貫通穴１４のガイド部材として使
用されるものであるので、中空コーン体が大きな力を負
担することがなく、かつ前述の従来の円錐形ガイドナッ
トのような精度も必要としない。従って、合成樹脂、木
材等の安価な材料を使用することが出来る。寸法安定性
及び安価な大量生産性等の点に於いて、合成樹脂材が特
に有効である。
単に地つなぎ材１３の貫通穴１４のガイド部材として使
用されるものであるので、中空コーン体が大きな力を負
担することがなく、かつ前述の従来の円錐形ガイドナッ
トのような精度も必要としない。従って、合成樹脂、木
材等の安価な材料を使用することが出来る。寸法安定性
及び安価な大量生産性等の点に於いて、合成樹脂材が特
に有効である。
【００３１】本発明に係る構成に当たっては、前述の如
く、下階住宅ユニット１の上限材３上に起立突設した長
ボルト７の周りに円錐形状の中空コーン体１１を取付
け、かつ上階住宅ユニット２の地つなぎ材１３に貫通穴
１４を設けたので、これ等を組合せることによって、下
階住宅ユニット１上に上階住宅ユニット２を自動的に位
置を調整しながら、正確な位置に載置することが出来
る。
く、下階住宅ユニット１の上限材３上に起立突設した長
ボルト７の周りに円錐形状の中空コーン体１１を取付
け、かつ上階住宅ユニット２の地つなぎ材１３に貫通穴
１４を設けたので、これ等を組合せることによって、下
階住宅ユニット１上に上階住宅ユニット２を自動的に位
置を調整しながら、正確な位置に載置することが出来
る。
【００３２】また、長ボルト７の先端には大型座金１６
を挿通すると共に、ナット１５を螺合したので、下階住
宅ユニット１と上階住宅ユニット２とをこれ等の長ボル
ト７、大型座金１６及びナット１５を介して強固に連結
固定することが出来る。
を挿通すると共に、ナット１５を螺合したので、下階住
宅ユニット１と上階住宅ユニット２とをこれ等の長ボル
ト７、大型座金１６及びナット１５を介して強固に連結
固定することが出来る。
【００３３】上記実施例に於いても、下階住宅ユニット
１の上限材３の下面より長ボルト７を挿通して長ボルト
７を上限材３上に起立突設したが、ナット付の金物を該
上限材３上に取付け、このナットに接合用のボルトを取
付けて起立突設して構成することも可能である。また、
前述の長ボルト７を２分割すると共に長ナットを使用
し、２分割された長ボルト７を長ナットを介して上下に
連結して使用することが出来る。この場合には、上方の
長ボルト７を輸送時等に外すことが出来るので、高さ制
限のある場合に有効である。
１の上限材３の下面より長ボルト７を挿通して長ボルト
７を上限材３上に起立突設したが、ナット付の金物を該
上限材３上に取付け、このナットに接合用のボルトを取
付けて起立突設して構成することも可能である。また、
前述の長ボルト７を２分割すると共に長ナットを使用
し、２分割された長ボルト７を長ナットを介して上下に
連結して使用することが出来る。この場合には、上方の
長ボルト７を輸送時等に外すことが出来るので、高さ制
限のある場合に有効である。
【００３４】また、上記実施例に於いては、下階住宅ユ
ニット１上に上階住宅ユニット２を載置して連結する構
成の実施例について説明したが、基礎上に１階ユニット
を載置して取付固定する構成に於いても、採用すること
が可能である。
ニット１上に上階住宅ユニット２を載置して連結する構
成の実施例について説明したが、基礎上に１階ユニット
を載置して取付固定する構成に於いても、採用すること
が可能である。
【００３５】
【発明の効果】本発明に係る住宅ユニットの接合具、接
合方法及び接合構造は、前述の構成と作用とを有するの
で、次のような多大な効果を有している。
合方法及び接合構造は、前述の構成と作用とを有するの
で、次のような多大な効果を有している。
【００３６】本発明に於いては、前述の如く、住宅ユニ
ットの床部材と下部材との位置合わせをして接合するた
めに、長ボルトとこの長ボルトの周りに取付けられる中
空コーン体と前記床部材に設けた貫通穴とを組合せたの
で、これ等を組合せることによって、前記下部材と床部
材との位置を容易かつ自動的に正確に合致させることが
出来る。
ットの床部材と下部材との位置合わせをして接合するた
めに、長ボルトとこの長ボルトの周りに取付けられる中
空コーン体と前記床部材に設けた貫通穴とを組合せたの
で、これ等を組合せることによって、前記下部材と床部
材との位置を容易かつ自動的に正確に合致させることが
出来る。
【００３７】前記長ボルトの先端には大型座金を挿通す
ると共にナットを螺合し得るように構成したので、ナッ
トの締め付けによって長ボルトを介して前記床部材と下
部材とを強固に連結することが出来る。また、ナットで
締付固定した後では、住宅ユニットが横方向に移動して
ずれる恐れがない。
ると共にナットを螺合し得るように構成したので、ナッ
トの締め付けによって長ボルトを介して前記床部材と下
部材とを強固に連結することが出来る。また、ナットで
締付固定した後では、住宅ユニットが横方向に移動して
ずれる恐れがない。
【００３８】前記中空コーン体は、単に住宅ユニットの
据付時の貫通穴のガイドの役割をするので、大きな力を
負担する必要がなく、安価な材料を用いて大量生産する
ことが出来る。従って、住宅ユニット当たりに、数箇所
ある上下固定用の接合部の内で、適当な場所を何箇所か
選んで、前記中空コーン体を長ボルトに取付けて住宅ユ
ニットの位置合わせをすることが出来る。
据付時の貫通穴のガイドの役割をするので、大きな力を
負担する必要がなく、安価な材料を用いて大量生産する
ことが出来る。従って、住宅ユニット当たりに、数箇所
ある上下固定用の接合部の内で、適当な場所を何箇所か
選んで、前記中空コーン体を長ボルトに取付けて住宅ユ
ニットの位置合わせをすることが出来る。
【図１】本発明の接合構造の構成を示す要部の側面図で
ある。
ある。
【図２】図１の接合構造の構成を示す斜視説明図であ
る。
る。
【図３】図３（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）は上階と下階との
住宅ユニットを位置合わせして接合する状態を示す要部
の説明図である。
住宅ユニットを位置合わせして接合する状態を示す要部
の説明図である。
【図４】上階の住宅ユニットを設置する状態の斜視説明
図である。
図である。
【図５】上階の住宅ユニットと下階の住宅ユニットとの
接合部の構成を示す要部の説明図である。
接合部の構成を示す要部の説明図である。
１ 下階住宅ユニット ２ 上階住宅ユニット ３ 上限材 ４ スタッド ５ 合板 ６ 補強材 ７ 長ボルト ８ ナット ９ 座金 10 箱型金物 11 中空コーン体 12 床枠材 13 地つなぎ材 14 貫通穴 15 ナット 16 大型座金 17 ワイヤー
Claims (4)
- 【請求項１】住宅ユニットの床部材をそれより下方に位
置する下部材の所定位置に位置合わせして接合するため
の接合具において、前記下部材に取付けられる長ボルト
と、該長ボルトが挿通されて先端部が突出する高さを有
する中空コーン体と、該中空コーン体より突出する長ボ
ルトの先端部に螺着されるナットとを備えたことを特徴
とする住宅ユニットの接合具。 - 【請求項２】前記長ボルトが挿通し得る金物と、該金物
と共に該長ボルトの下部に固定し得るナットとをさらに
備えたことを特徴とした請求項１に記載の住宅ユニット
の接合具。 - 【請求項３】住宅ユニット床部材をそれより下方に位置
する下部材の所定位置に位置合わせして接合する方法に
おいて、下部材に立設した長ボルトを中空コーン体に挿
通し、該中空コーン体をガイドとして前記床部材の接合
部を前記長ボルトに一致させ、次いで長ボルトに床部材
をナットで固定することを特徴とする住宅ユニットの接
合方法。 - 【請求項４】住宅ユニット床部材をそれより下方に位置
する下部材の所定位置に位置合わせして接合する構造に
おいて、下部材に立設された長ボルトに中空コーン体が
挿通され、該長ボルトに床部材の接合部がナットにより
固定されて構成されていることを特徴とする住宅ユニッ
トの接合構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3130098A JPH11229502A (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | 住宅ユニットの接合具、接合方法及び接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3130098A JPH11229502A (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | 住宅ユニットの接合具、接合方法及び接合構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11229502A true JPH11229502A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12327448
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3130098A Withdrawn JPH11229502A (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | 住宅ユニットの接合具、接合方法及び接合構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11229502A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012077510A (ja) * | 2010-10-01 | 2012-04-19 | Sekisui Chem Co Ltd | 外壁パネルの取付構造およびそれを用いたユニット建物の製造方法 |
| GB2545501A (en) * | 2015-12-18 | 2017-06-21 | Pierce Dev (Holdings) Ltd | Modular building |
| CN112392165A (zh) * | 2020-11-11 | 2021-02-23 | 宁波市北仑大矸建筑工程有限公司 | 一种建筑保温外墙结构及其施工方法 |
-
1998
- 1998-02-13 JP JP3130098A patent/JPH11229502A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012077510A (ja) * | 2010-10-01 | 2012-04-19 | Sekisui Chem Co Ltd | 外壁パネルの取付構造およびそれを用いたユニット建物の製造方法 |
| GB2545501A (en) * | 2015-12-18 | 2017-06-21 | Pierce Dev (Holdings) Ltd | Modular building |
| GB2545501B (en) * | 2015-12-18 | 2019-02-27 | Pierce Developments Holdings Ltd | Modular building |
| CN112392165A (zh) * | 2020-11-11 | 2021-02-23 | 宁波市北仑大矸建筑工程有限公司 | 一种建筑保温外墙结构及其施工方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |