JP2002357377A - 配管洗浄装置および配管洗浄方法 - Google Patents

配管洗浄装置および配管洗浄方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境上問題のある塩素分を含む洗浄冷媒を用
いて既設配管の洗浄を行なうことは環境汚染や洗浄処理
に時間を要する問題がある。 【解決手段】 塩素分を含まない冷媒を用いた冷凍サイ
クルの洗浄装置を使用し、被洗浄配管に供給される冷媒
流量を多くする、あるいは被洗浄配管に供給される冷媒
の温度を高くする、あるいは被洗浄配管に供給される冷
媒を二相冷媒となるように洗浄装置の運転を制御する。
また、洗浄装置を熱源機と配管接続すると共に運転情報
を伝送可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、配管の洗浄装置
に関するものであり、特に冷凍空調装置において使用す
る冷媒を交換すると同時に冷凍機油も交換する場合の配
管に残留する冷凍機油を洗浄する洗浄装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から一般に用いられているセパレー
ト形の冷凍空調装置を図27に示す。図27において、
28は熱源機であり、圧縮機1、四方弁29,熱源側熱
交換器30、第1の接続弁12c、第2の接続弁12
d、アキュムレータ10を内蔵している。22は室内機
であり、電子膨張弁24、及び利用側熱交換器23を備
えている。熱源機28と室内機22は離れた場所に設置
され、第1の接続配管4、第2の接続配管6により接続
されて、冷凍サイクルを形成する。
【0003】第1の接続配管4の一端は四方弁29と第
1の接続弁12cを介して接続され、第1の接続配管4
の他の一端は利用側熱交換器23と接続されている。第
2の接続配管6の一端は熱源側熱交換器30と第2の接
続弁12dを介して接続され、第2の接続配管6の他の
一端は電子膨張弁24と接続されている。また、アキュ
ムレータ10のU字管状の流出配管の下部には返油穴1
0aが設けられている。
【0004】この冷凍空調装置の冷媒の流れを図27に
て説明する。図中、実線矢印が冷房運転の流れを、波線
矢印が暖房運転の流れを示す。まず、冷房運転の流れを
説明する。圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒は
四方弁29を経て、熱源側熱交換器30へと流入し、こ
こで空気・水など熱源媒体と熱交換して凝縮液化する。
凝縮液化した冷媒は第2の接続弁12d、第2の接続配
管6を経て電子膨張弁24へ流入し、ここで低圧まで減
圧されて低圧気液二相状態となり、利用側熱交換器23
で空気などの利用側媒体と熱交換して蒸発・ガス化す
る。蒸発ガス化した冷媒は第1の接続配管4、第1の接
続弁12c、四方弁29、アキュムレータ10を経て圧
縮機1へ戻る。
【0005】次に暖房運転の流れを説明する。圧縮機1
で圧縮された高温高圧のガス冷媒は四方弁29,第1の
接続弁12c、第1の接続配管4を経て、利用側熱交換
器23へと流入し、ここで空気など利用側媒体と熱交換
して凝縮液化する。凝縮液化した冷媒は電子膨張弁24
へと流入し、ここで低圧まで減圧されて低圧気液二相状
態となり、第2の接続配管6、第2の接続弁12dを経
て、熱源側熱交換器30で空気・水などの熱源媒体と熱
交換して蒸発・ガス化する。蒸発・ガス化した冷媒は四
方弁29、アキュムレータ10を経て圧縮機1へ戻る。
【0006】従来、このような冷凍空調装置の多くには
CFC(クロロフルオロカーボン)系冷媒やHCFC
(ハイドロクロロフルオロカーボン)系冷媒が用いられ
てきたが、これらの分子に含まれる塩素が成層圏でオゾ
ン層を破壊するため、CFC系冷媒は既に全廃され、H
CFC系冷媒も生産規制が開始されている。
【0007】これらに替わって、分子に塩素を含まない
HFC(ハイドロフルオロカーボン)系冷媒を使用する
冷凍空調装置が実用化されている。CFC系冷媒やHC
FC系冷媒を用いた冷凍空調装置が老朽化した場合、こ
れらの冷媒は全廃・生産規制されているため、HFC系
冷媒を用いた冷凍空調装置等に入れ替える必要がある。
【0008】冷凍空調装置が熱源機28と室内機22お
よびこれらを接続する接続配管4と6で構成されるセパ
レート型であった場合、熱源機28と室内機22は、H
FC系冷媒で使用する冷凍機油・有機材料・熱交換器が
HCFC系冷媒やCFC系冷媒のそれらとは異なるた
め、HFC系冷媒専用のものと交換する必要がある。さ
らに元々CFC系冷媒やHCFC系冷媒用の熱源機28
と室内機22は老朽化しているため交換する必要がある
ものであり、交換も比較的容易である。
【0009】一方、接続配管4、6については、配管長
が長い場合や、パイプシャフトあるいは天井裏など建物
に埋設されている場合、新規配管に交換することは困難
で、しかも老朽化しにくいため、CFC系冷媒やHCF
C系冷媒を用いた冷凍サイクル装置で使用していた接続
配管4、6をそのまま使用できれば、配管工事が簡略化
できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、CFC系冷媒
やHCFC系冷媒を用いた冷凍空調装置で使用していた
接続配管4、6には、CFC系冷媒やHCFC系冷媒を
用いた冷凍空調装置の冷凍機油である鉱油が残留してい
る。
【0011】図28は、鉱油混入時のHFC系冷媒用冷
凍機油とHFC系冷媒(R407C)との溶解性を示す
臨界溶解度曲線を示す図で、横軸は油量(wt%)、縦
軸は温度(℃)を示す。冷凍機油は冷媒と混在している
場合、冷媒に溶解して相溶する状態と溶解せず分離する
状態とがあり、相溶と分離の境界点は温度に依存してい
る。相溶する範囲は下限温度と上限温度に挟まれた温度
域にあり、その溶解特性が図28の臨界溶解度曲線にて
表されている。HFC系冷媒を用いた冷凍空調装置の冷
凍機油(エステル油やエーテル油などの合成油)に鉱油
が混入し、その鉱油量が増加するにつれて相溶する温度
範囲が狭くなる。そして一定量以上混入すると、図28
に示すように、HFC系冷媒との相容性が失われ、アキ
ュムレータ10に液冷媒が貯まっている場合にHFC系
冷媒用冷凍機油が液冷媒の上層に分離・浮遊するため、
アキュムレータ10の下部にある返油穴10aから圧縮
機1へ冷凍機油が戻らず圧縮機1の摺動部が焼き付く恐
れがある。また、従来のCFC系冷媒では、潤滑油に鉱
油が用いられていたのに対し、HFC系冷媒では潤滑油
に合成油が用いられているので、鉱油が既設冷媒配管に
残存していると、新設の冷媒回路において、異物(コン
タミネーション)が生じ、絞り機構を閉塞したり、圧縮
機を損傷するという問題があった。
【0012】また前記問題に対応して従来ではCFC系
冷媒やHCFC系冷媒を用いた冷凍空調装置で使用して
いた接続配管4、6を、洗浄装置を用いて鉱油を溶解す
る専用の洗浄液(HCFC141bやHCFC225)
で液封させ、配管中に残存する鉱油を溶解洗浄すること
が行われている。
【0013】この場合には以下に示すような問題があっ
た。第1に使用する洗浄液がHCFC系冷媒であり、オ
ゾン破壊係数が0でないため、冷凍空調装置の冷媒をH
CFC系冷媒からHFC系冷媒へと代替することと矛盾
する。特に、HCFC141bはオゾン破壊係数が0.
11と大きく、この冷媒を使用して配管を洗浄すること
は問題である。
【0014】また第2に、使用する洗浄液は可燃性・毒
性が完全に安全なものではないことがあげられる。HC
FC141bは可燃性で、低毒性であり、また、HCF
C225は不燃性だが、低毒性である。
【0015】さらに第3に洗浄液の沸点が高いため(H
CFC141bは32℃、HCFC225は51〜56
℃)洗浄後の洗浄液が蒸発しにくく配管に付着したまま
で、これらを回収するためには窒素ガスで洗浄液をブロ
ーして洗浄するなど、回収行程に時間を要する。
【0016】また前記のような環境上の問題のない、ま
たは回収しやすい洗浄液を用いて洗浄を行おうとして
も、このような洗浄液で鉱油に溶解性のあるものはほと
んど存在しないため、洗浄が速やかに行われないという
問題があった。
【0017】この発明は、このような問題点を解消する
ためになされたものであり、配管の洗浄を迅速にかつ環
境に支障なく行える洗浄装置を得るとともに、冷凍空調
装置において使用する冷媒を交換するために装置の更新
を行なうときに配管の洗浄を行ない、洗浄した既設配管
を用いることで配管の再設置工事を簡略化する冷凍空調
装置を提供することを目的とする。また、この発明は冷
凍空調用熱源機を用いた配管洗浄運転による汎用性や洗
浄作業の確実な完了を得ると共に、冷媒の入れ替えが簡
単で信頼性の高い冷凍空調装置の取替え方法を得ること
を目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る配管洗浄装置は、圧縮機、凝縮器、膨張装置、蒸発器
を接続し、前記圧縮機で搬送される冷媒によって被洗浄
体を洗浄して被洗浄物を回収する回収装置と、前記冷媒
の物理状態が予め定められた目標値となるように、前記
凝縮器の熱交換能力、前記膨張装置の流動抵抗及び前記
蒸発器の熱交換能力の少なくともいずれか1つを制御す
る制御装置とを備えたものである。
【0019】本発明の請求項2に係わる配管洗浄装置
は、制御装置が前記被洗浄体に流入する冷媒を気液二相
流となるように制御装置により制御するものである。
【0020】本発明の請求項3に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機の吸入側配管に低圧圧力センサを備え、前記
低圧圧力センサにより検知される低圧圧力が予め定めら
れた所定目標値以上となるように制御装置を制御するも
のである。
【0021】本発明の請求項4に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機の吐出側配管に高圧圧力センサを備え、前記
高圧圧力センサにより検知される高圧圧力が予め定めら
れた所定目標値以上となるように制御装置を制御するも
のである。
【0022】本発明の請求項5に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機の吐出側配管に吐出温度センサを備え、前記
吐出温度センサにより検知される吐出温度が予め定めら
れた所定目標値以下となるように制御装置を制御するも
のである。
【0023】本発明の請求項6に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機の吸入側配管に低圧圧力センサおよび吸入温
度センサを備え、前記低圧圧力センサから検知される低
圧圧力と前記吸入温度センサから検知される吸入温度に
より算出される吸入過熱度が予め定められた所定目標値
となるように制御装置を制御するものである。
【0024】本発明の請求項7に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機の吐出側配管に高圧圧力センサと凝縮器の出
口側配管に凝縮出口温度センサを備え、前記高圧圧力セ
ンサから検知される高圧圧力と前記凝縮出口温度センサ
から検知される凝縮器出口温度から算出される二相冷媒
の乾き度が予め定められた所定目標範囲となるように制
御装置を制御するものである。
【0025】本発明の請求項8に係わる配管洗浄装置
は、凝縮器で得られる冷媒の凝縮熱の一部または全部を
蒸発器における蒸発熱として熱交換する高低圧熱交換器
を設けたものである。
【0026】本発明の請求項9に係わる配管洗浄装置
は、冷媒の物理状態が予め定められた目標値となるよう
に、高低圧熱交換器の熱交換量を変化させるものであ
る。
【0027】本発明の請求項10に係わる配管洗浄装置
は、高低圧熱交換器から流出する蒸発した冷媒を冷却す
るガス冷却手段を備え、前記ガス冷却手段の冷却能力を
冷媒の物理状態に応じて変化させるものである。
【0028】本発明の請求項11に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機の運転能力が可変であるものである。
【0029】本発明の請求項12に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機の運転能力に応じて冷媒の物理状態の制御目
標値を決めるものである。
【0030】本発明の請求項13に係わる配管洗浄装置
は、被洗浄体の流動抵抗に応じて冷媒の物理状態の制御
目標値を決めるものである。
【0031】本発明の請求項14に係わる配管洗浄装置
は、配管洗浄装置の周囲温度に応じて冷媒の物理状態の
制御目標値を決めるものである。
【0032】本発明の請求項15に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機を有する熱源機と被洗浄配管の間に接続され
る配管洗浄装置において、前記熱源機または前記配管洗
浄装置の少なくともどちらか一方に前記圧縮機から吐出
された冷媒を凝縮させる熱交換器を備えると共に、前記
配管洗浄装置に、前記熱交換器により凝縮された冷媒を
減圧させる膨張装置と、前記被洗浄配管を流通した冷媒
から被洗浄物を分離回収する被洗浄物回収手段と、前記
熱源機が有する熱源側制御装置から運転情報を伝送可能
とする洗浄側制御装置とを備えたものである。
【0033】本発明の請求項16に係わる配管洗浄装置
は、洗浄側制御装置が熱源機の運転状態に応じて熱交換
器の熱交換量または膨張装置の絞り量または圧縮機の運
転容量のうち少なくともいずれか1つを制御するもので
ある。
【0034】本発明の請求項17に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機と外部に配設した運転制御装置に運転情報を
伝送可能とする熱源側制御装置を有する熱源機と被洗浄
配管の間に接続される配管洗浄装置において、前記熱源
機または前記配管洗浄装置の少なくともどちらか一方に
前記圧縮機から吐出された冷媒を凝縮させる熱交換器を
備えると共に、前記配管洗浄装置において前記熱交換器
により凝縮された冷媒を減圧させる膨張装置と、前記被
洗浄配管を流通した冷媒から被洗浄物を分離回収する被
洗浄物回収手段と、前記熱源側制御装置または/および
前記運転制御装置の間で運転情報を伝送可能な洗浄側制
御装置を備えたものである。
【0035】本発明の請求項18に係わる配管洗浄装置
は、運転制御装置が、熱源機および配管洗浄装置の運転
状態に応じて熱交換器の熱交換量または膨張装置の絞り
量または圧縮機の運転容量のうち少なくともいずれか1
つを制御するものである。
【0036】本発明の請求項19に係わる配管洗浄装置
は、熱源機が有した熱源側制御装置と配管洗浄装置が有
した洗浄側制御装置の間、あるいは外部に配設した運転
制御装置と前記熱源側制御装置と前記洗浄側制御装置と
の間における運転情報の伝送に不具合が発生したとき
に、前記熱源機に配設された圧縮機の運転を停止する機
能を熱源側制御装置に備えたものである。
【0037】本発明の請求項20に係わる配管洗浄装置
は、熱源側制御装置、洗浄側制御装置または運転制御装
置の少なくともいずれか1つに配管洗浄運転の進行状況
を記録する記憶手段もしくは表示する表示手段を備えた
ものである。
【0038】本発明の請求項21に係わる配管洗浄装置
は、熱源側制御装置、洗浄側制御装置または運転制御装
置の少なくともいずれか1つに有した記憶手段に配管洗
浄運転の完了もしくは未完了を記録するものである。
【0039】本発明の請求項22に係わる配管洗浄装置
は、配管洗浄運転が未完了で中断した場合に、配管洗浄
運転の進行状況の記録をもとに配管洗浄運転を再開する
機能を洗浄側制御装置または運転制御装置の少なくとも
どちらか一方に備えたものである。
【0040】本発明の請求項23に係わる配管洗浄装置
は、熱源側制御装置に配管洗浄運転の完了記録がなされ
ていない場合、熱源機において配管洗浄運転以外の運転
を禁止するものである。
【0041】本発明の請求項24に係わる配管洗浄方法
は、既設使用の冷凍空調装置を既設配管から取り除くス
テップと、前記既設配管に配管洗浄装置を取り付けるス
テップと、前記配管洗浄装置により配管洗浄運転を行な
うステップと、前記配管洗浄装置に設けた制御装置から
遠隔設置された集中管理装置へ伝送される前記配管洗浄
装置の運転状態の情報をもとに前記配管洗浄運転の適性
を判断するステップとを備えたものである。
【0042】本発明の請求項25に係わる配管洗浄方法
は、配管洗浄運転の適性判定により、運転制御条件また
は冷媒量調整の変更を行なうステップを備えたものであ
る。
【0043】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下本発明の実施
の形態1を図に基づいて説明する。図1は実施の形態1
による配管洗浄装置の冷媒回路図である。図において、
1は圧縮機、2は油分離器、3は凝縮器、4、6は冷凍
空調装置の熱源機と室内機を接続する既設配管であり、
被洗浄配管、5は既設配管4、6の一端を接続するバイ
パス管、7は電子膨張弁、8は蒸発器、9は被洗浄物の
分離回収装置、10はアキュムレータである。11は配
管洗浄装置であり、配管洗浄装置11は圧縮機1、油分
離器2、凝縮器3、電子膨張弁7、蒸発器8、分離回収
装置9、アキュムレータ10を順次接続して構成され、
既設配管4、6のバイパス管5が接続されなかったもう
一端に接続弁12a、12bを介して接続される。圧縮
機1は回転数可変の圧縮機となっており、回転数を変化
させることで搬送する冷媒流量を増減でき、凝縮器3、
蒸発器8はファン(図示せず)によって送風される配管
洗浄装置11周囲の外気と熱交換を行う。また13aは
圧縮機1の吐出温度を計測する温度センサ、13bは凝
縮器3の出口、被洗浄配管4の入口の温度を計測する温
度センサ、13cは圧縮機1の吸入温度を計測する温度
センサ、14aは配管洗浄装置の高圧圧力を計測する圧
力センサ、14bは配管洗浄装置の低圧圧力を計測する
圧力センサである。15は、温度センサ13a、13
b、13c、圧力センサ14a、14bの計測値から圧
縮機1の回転数、凝縮器3、蒸発器8のファン風量、電
子膨張弁7の開度を制御する計測制御装置である。
【0044】この発明では、図1に示すように冷凍サイ
クルが構成されており、冷凍サイクルを循環する冷媒と
してHFC系混合冷媒であるR407Cが用いられる。
R407Cは、R32/R125/R134aが23/
25/52wt%の割合で混合した非共沸混合冷媒であ
り、冷凍機油としてはこの冷媒と相溶性を有するエステ
ル油が使用される。また既設配管4、6はHCFC系冷
媒を用いた冷凍空調装置が過去に接続されており、この
既設配管にはHCFC系冷媒用の冷凍機油である鉱油が
残存している。R407Cに対する鉱油の溶解度は1%
以下であり、鉱油とはほとんど溶解性がない。
【0045】次に本発明の洗浄手順について説明する。
既設配管4、6に接続されている交換の必要な熱源機、
室内機を取り外し、図1のように既設配管4、6に配管
洗浄装置11、およびバイパス管5を接続する。接続後
冷凍サイクル全体を真空引きした後、R407Cを適量
充填する。その後圧縮機1を運転する。このときの冷凍
サイクルの運転状況は以下のようになる。圧縮機1から
吐出された高温高圧のガス冷媒はまず油分離器2を通過
する。この段階でガス冷媒と一緒に圧縮機1から吐出さ
れた冷凍機油は油分離器2で分離され圧縮機1の吸入側
に戻される。高温高圧のガス冷媒はその後凝縮器3によ
ってガスが一部冷却され液となり、高圧の気液二相冷媒
になる。この高圧の気液二相冷媒は既設配管4、バイパ
ス管5、既設配管6を通過しこれらの配管内部の洗浄を
行った後、電子膨張弁7によって低圧の気液二相冷媒に
減圧される。この後蒸発器8で加熱され低圧のガスにな
る。次に分離回収装置9を通過し、この際、既設配管
4、6内で洗浄され配管内付着から引き剥がされた鉱油
が冷媒から分離され、鉱油は分離回収装置9に保持され
る。低圧の冷媒ガスはこの後アキュムレータ10を経て
圧縮機1に吸入される。
【0046】このように配管洗浄装置による冷凍サイク
ルを運転させることで被洗浄配管である既設配管に気液
二相混合流、すなわちガスと液の混合された冷媒を流す
ことが可能となる。ここで、既設配管に気液二相冷媒を
流して洗浄を行う理由について説明する。図2は本発明
に関して、洗浄する際の冷媒の状態毎に鉱油の配管残存
量と洗浄時間による洗浄特性を示した図であり、横軸は
洗浄時間、縦軸は洗浄後配管に残留する鉱油量を表して
いる。図2に示すように鉱油の洗浄を行う場合、ガス単
相、液単相、気液二相(ガス液混合)の3つの状態のな
かでは図中の◇印による一点鎖線で表わす気液二相で洗
浄を行ったときの洗浄特性が優れていることがわかる。
【0047】従来の洗浄ではHCFC225などの洗浄
液を液単相として配管に流し、洗浄液が配管に付着した
鉱油を溶解することで洗浄を行っていた。また、R40
7Cを流して洗浄を行った場合、従来と同様に配管に液
として流して洗浄を行うと、この冷媒と鉱油とは溶解性
がほとんどないので、鉱油をR407Cとのせん断力で
引っ張って移動させて洗浄することになる。この場合、
鉱油の移動速度は冷媒液の流速に比べて著しく遅く、洗
浄を行うのに時間がかかり実用的でない。また配管にR
407Cをガスとして流す方法もあるが、この場合も同
様に鉱油をR407Cとのせん断力で引っ張って移動さ
せて洗浄することになり、鉱油の移動速度が遅く洗浄を
行うのに時間がかかり実用的でない。
【0048】一方、気液二相混合流で洗浄する場合、二
相流は気液が混合して流れるため流れの乱れ具合が液単
相、ガス単相を流す場合よりも大きくなる。そのため気
液二相冷媒中の液冷媒の乱れが配管壁面付近で大きくな
り、壁面に付着している鉱油を壁面から引き剥がす作用
を行う。壁面から引き剥がされた鉱油は冷媒中を移動す
るので、移動速度は冷媒と同じとなる。従ってR407
Cとのせん断力で引っ張って移動させて洗浄することに
比べ高速で冷媒を移動させることが可能となり、鉱油の
洗浄が速やかに短時間で行われる。
【0049】このように気液二相冷媒による鉱油除去の
洗浄特性は、鉱油をせん断力で移動させる能力および配
管から鉱油を引き剥がす能力に依存するが、これらの能
力は冷媒の流速、すなわち流量が大きくなるほど大きく
なるので、配管洗浄においては、冷媒流量が大きいほど
洗浄能力が向上する。従って冷媒流量が増加すると短時
間で洗浄が可能になったり、同一洗浄時間であってもよ
り十分な洗浄が可能となる。
【0050】配管の洗浄終了後は、圧縮機1の運転を停
止し、接続弁12aを閉じる。その後再度圧縮機1の運
転を行うと、接続弁12aが閉じられているので、圧縮
機1から吐出された冷媒は凝縮器3に追い込まれて蓄積
され、一方既設配管4、6やバイパス管5内の冷媒はア
キュムレータ10ヘ引き出され、所謂ポンプダウン運転
を行うことで、既設配管4、6中に残存するR407C
を回収する。R407Cの沸点は−43℃と低いため、
このポンプダウン運転を行うことで容易に蒸発ガス化す
るため、洗浄液としてのR407Cの回収も容易に行う
ことができる。ポンプダウン運転終了後は接続弁12b
を閉じ、R407Cの回収を終了する。
【0051】R407C回収後は既設配管から配管洗浄
装置11、バイパス管5を取り外し、新規に交換後設置
される熱源機、室内機を取り付け、既設配管の洗浄およ
び冷凍空調装置の交換を完了する。このように行うこと
で、配管の再設置を行うことなく簡単に冷凍空調装置の
入れ替えが可能となる。
【0052】次に、洗浄運転中の配管洗浄装置11の運
転方法について説明する。前述したとおり、洗浄能力を
向上させ、洗浄時間の短時間化や、より十分な洗浄を実
現するためには、冷媒による洗浄流量が大きくなる運転
を実施する必要がある。そこで圧縮機1の運転特性に着
目すると、図3に示されるように圧縮機1の回転数が大
きいほど、また圧縮機1の吸入圧力、すなわち低圧が高
いほど搬送される冷媒流量は増加する。そこで、洗浄運
転においては圧縮機1の回転数は運転に支障のない範囲
でできるだけ高い回転数で運転する。このように運転す
ることで、搬送される冷媒流量は増加し、洗浄能力を向
上できる。ただし、圧縮機吐出側の高圧が圧縮機1など
配管洗浄装置11の許容設計圧力を越える恐れがある場
合や、過負荷運転を行なって、圧縮機1の運転負荷が許
容値を超える恐れがある場合などには、回転数を適宜低
下させて運転し、圧縮機1運転の信頼性を確保する。
【0053】なお、圧縮機の回転数を可変させる方法以
外の方法、例えば気筒数(シリンダー数)を変化させる
ことで運転容量を変化させるような場合であっても同様
に、洗浄運転中はできるだけ多くの冷媒流量が流れるよ
うに圧縮機の運転容量を大きく制御し、高圧が圧縮機1
など配管洗浄装置11の許容設計圧力を越える恐れがあ
る場合や、過負荷運転となり、圧縮機1の運転負荷が許
容値を超える恐れがある場合などには、運転容量を適宜
低下させて運転し、圧縮機1運転の信頼性を確保する。
【0054】また、洗浄流量を大きくするためには圧縮
機の吸入圧力である冷凍サイクルの低圧側圧力を高くな
るように制御することでも対応できる。例えば、目標洗
浄時間内に洗浄完了できる洗浄流量を予め定めておき、
圧縮機1の回転数が決定されている場合には、図3の相
関から洗浄に必要な流量を確保するための低圧圧力の目
標値を決定することができる。この低圧を実現できるよ
う配管洗浄装置11の各機器の制御を実施する。例えば
洗浄運転中の現在の低圧圧力が目標値より低い場合に
は、電子膨張弁7の開度を大きくしたり、蒸発器8のフ
ァン風量を増加させることで低圧を上昇させる。また凝
縮器3のファン風量を減少させても低圧を上昇させるこ
とができる。この場合、ファン風量の減少により高圧が
上昇し、その上昇に伴って低圧が上昇する。
【0055】なお低圧圧力の目標値を定めているが、運
転中に低圧の値がこの値以上になってもよい。この場合
は、圧縮機1で搬送される冷媒流量がより増加するの
で、洗浄能力がさらに向上し、同一洗浄時間であっても
より十分な洗浄が可能となる。ただし、低圧をあまりに
も高く運転すると、圧縮機1で搬送される冷媒流量が大
きくなりすぎ、圧縮機1が過負荷運転となり運転負荷が
許容値を超える恐れがある場合も発生する。このような
場合は低圧圧力の上限を定めておき、この低圧圧力以上
となる運転を実施しないように、凝縮器3のファン風量
を増加、蒸発器8のファン風量を減少、電子膨張弁7の
開度を小さく制御する。
【0056】また、洗浄運転中の配管洗浄装置11の運
転方法として、予め高圧圧力の目標値を定めておき、こ
の目標値になるように配管洗浄装置11を運転してもよ
い。高圧が高いと、洗浄する二相冷媒の温度も上昇し、
それに伴い被洗浄油の温度も上昇する。油など液体の粘
性は高温になるほど低下するので、せん断力で鉱油を移
動させる際には、鉱油が移動しやすくなり洗浄能力が向
上する。そこで必要な洗浄能力が得られる温度を予め定
めておき、その温度を実現できる圧力を高圧圧力の目標
値とする。この温度については洗浄能力を考えると30
℃以上に設定されることが望ましい。この高圧圧力の目
標値となるよう配管洗浄装置11を運転する。例えば洗
浄運転中の現在の高圧が目標値より低い場合には、凝縮
器3のファン風量を減少させることで高圧を上昇させ
る。また電子膨張弁7の開度を大きくしたり、蒸発器8
のファン風量を増加させてもよい。こうすることで、低
圧が上昇し、その上昇に伴って高圧を上昇させることが
できる。
【0057】なお高圧圧力の目標値を定めているが、運
転中に高圧の圧力値がこの値以上になってもよい。この
場合は、油の粘性がさらに低下するので、さらなる洗浄
能力の向上が実現できる。ただし、高圧をあまりにも高
く運転すると、圧縮機1など配管洗浄装置11の許容設
計圧力を越える恐れがある場合も発生する。このような
場合は高圧圧力の上限を定めておき、この高圧以上とな
る運転を実施しないように、凝縮器3、蒸発器8のファ
ン風量、電子膨張弁7の開度を制御する。
【0058】また、被洗浄配管4、6の配管長が長い場
合には、配管の圧力損失が大きくなるため、高圧をある
程度高くしないと、配管の圧力損失によって低圧が低下
してしまい、圧縮機1で搬送される冷媒流量が洗浄に必
要な流量より低下してしまう場合が発生する。このよう
な状況に対応するためにも、低圧が必要以上に低下しな
いように高圧をある値以上高くなるように運転する。こ
の場合の高圧を高くする制御方法は前述した方法と同じ
方法で実施できる。
【0059】また、洗浄運転中の配管洗浄装置11の運
転方法として、予め圧縮機1の吐出温度の上限を定めて
おいてもよい。前述したように高圧を上昇させる運転を
行った場合、それにともなって吐出温度も上昇しやすく
なる。このとき、吐出温度が圧縮機1内の油の劣化を引
き起こす温度まで上昇すると、圧縮機1の運転信頼性を
低下させるので好ましくない。このような状態を避ける
ため、運転中の吐出温度が吐出温度の上限を越える恐れ
がある場合には、吐出温度を低下させる運転を行う。吐
出温度を低下させるためには、高圧を低下させるかある
いは圧縮機1の吸入温度を低下させることが有効となる
ので、凝縮器3のファン風量を増加させて高圧を低下さ
せたり、蒸発器8のファン風量を低下させるあるいは電
子膨張弁7の開度を大きくすることで、蒸発器8出口の
冷媒過熱度、および吸入温度を低下させたりすることで
吐出温度を低下させる。
【0060】また、洗浄運転中の配管洗浄装置11の運
転方法として、圧縮機1の吸入側の冷媒過熱度がとる範
囲を定めておいてもよい。前述したような冷凍サイクル
の低圧、高圧を上昇させる制御を行った場合、各機器の
制御によっては、圧縮機1吸入の冷媒が過熱ガス状態と
ならず、圧縮機に液が戻ったり、あるいは圧縮機1吸入
の冷媒過熱度が大きくなりすぎ、吸入温度が上昇し、そ
れにより吐出温度上昇を引き起こしたりする場合が発生
する。圧縮機1への液戻りや吐出温度の上昇は、圧縮機
1運転の信頼性を低下させるので、圧縮機1の運転にお
ける信頼性を確保するためには、圧縮機1吸入の冷媒過
熱度がとる適切な範囲、例えば過熱度5℃〜10℃の範
囲とし、この範囲内に冷媒過熱度を制御する。冷媒過熱
度の制御は直接的には、電子膨張弁7の開度の大小で制
御できるが、凝縮器3、蒸発器8のファン風量の制御に
より間接的に行っても良い。すなわち、冷媒過熱度が高
い場合には電子膨張弁7の開度を大きくすることで過熱
度を低くするが、他の方法として蒸発器8のファン風量
を低下させることで、蒸発器8での熱交換量を低減さ
せ、過熱度を低くしてもよいし、凝縮器3のファン風量
を低下させ、高圧を高くし、それに付随して低圧も高く
し、外気と蒸発器8での冷媒温度を近接させ蒸発器8で
の熱交換量を低減させ、過熱度を低くしてもよい。ま
た、逆に冷媒過熱度が低い場合にはこれらの操作と反対
の操作を行うことで、過熱度を高く制御する。
【0061】また、さらに洗浄運転中の配管洗浄装置1
1の運転方法として、被洗浄配管4に流入する冷媒状態
を気液二相冷媒として、この気液二相冷媒の乾き度を所
定の範囲内になるように制御してもよい。被洗浄配管4
に流入する冷媒状態を気液二相冷媒とした場合、洗浄能
力が向上することは前述の説明の通りである。また気液
二相冷媒であっても、その乾き度が1に近い場合には、
ガスの流れの中を液滴が噴霧状に流れている噴霧流とな
り、ほぼガス単相と同一の流れとなり、乾き度が0に近
い場合には、液の流れの中を気泡が流れている気泡流と
なり、ほぼ液単相と同一の流れとなり、気液二相流とす
ることによる洗浄能力の向上効果が得にくい場合も存在
する。従って同じ気液二相冷媒であっても、洗浄能力を
考えると、乾き度1,乾き度0近辺ではない気液二相
流、即ち乾き度が0.2〜0.9程度の乾き度に設定す
ることが望ましい。このように被洗浄配管4に流入する
冷媒状態を気液二相冷媒として、さらにこの二相冷媒の
乾き度を所定の範囲内になるように制御するために以下
のような制御を実施する。
【0062】まず、気液二相冷媒の乾き度の検知方法で
あるが、高圧圧力、および凝縮器3の出口温度を計測す
る。洗浄冷媒としてR407Cを用いた場合、その非共
沸性により、圧力、温度、乾き度の相関には図4に示す
ような相関がある。図4は圧力一定の場合における冷媒
の乾き度と温度との関係を示す図で、横軸は冷媒の乾き
度、縦軸は冷媒の温度を示す。図4からは乾き度が増加
するに比例して冷媒の温度も増加することがわかる。従
って圧力、温度を検知することにより、乾き度を求める
ことができる。この乾き度が目標とする乾き度より低
い、例えば0.2より低い場合の制御方法であるが、こ
の場合は凝縮器3での凝縮量が大きすぎるため、凝縮器
3のファン風量を低下させて、凝縮量を低減すること
で、乾き度を高めに制御する。また電子膨張弁7の開度
を大きくしても、蒸発器8のファン風量を低下させても
よい。こうすることで、蒸発器8での過熱度が減少し、
蒸発器8内のガス冷媒が存在する領域が減少し、その分
液冷媒が存在する領域が増加する。そこで蒸発器8内に
存在する冷媒量が増加するため、この増加分の冷媒が凝
縮器3から蒸発器8に移動する。従って凝縮器3での冷
媒量が減少し、結果凝縮器3出口での冷媒乾き度が高い
方向に制御される。乾き度が目標とする乾き度より高い
場合は、これらの操作の反対の操作を行うことで、乾き
度を低く制御する。
【0063】以上で述べた凝縮器3、蒸発器8の熱交換
量の制御方法はファン風量の増減によって行っている
が、この際ファン風量を減少させる一つの方法として、
ファンそのものを停止させてもよい。またファン風量の
増減で凝縮器3、蒸発器8での熱交換量を増減させる代
わりに、図5に示すように凝縮器3あるいは蒸発器8の
構成を複数に分割された熱交換器に分岐する構成とし
て、分岐された一部を電磁弁などの弁16によって、閉
止、あるいは流れる流量を増減することで、熱交換量を
変化させてもよい。この場合、弁16の開度を閉方向に
制御することで分岐の一部を閉止、あるいは流量を低減
させ熱交換量を低減し、逆に弁16の開度を開方向に制
御することで閉止させる分岐部を減少、あるいは無く
す、あるいは分岐部の流量を低減しないようにし熱交換
量を増加させることもできる。
【0064】また、図6に示すように凝縮器3あるいは
蒸発器8の構成として、これらの熱交換器をバイパスす
るバイパス配管17を設けてもよい。このバイパス配管
17にも閉止、あるいは流量を調節できる電磁弁などの
弁16を設け、熱交換量を減少させたいときは、弁16
の開度を開方向に制御することでバイパス配管17に流
れる流量を増加させ、熱交換量を増加させるときは弁1
6の開度を閉方向に制御することでバイパス配管17に
流れる流量を減少、あるいはバイパス配管17を閉止す
る。このような制御を行うことでファン風量の増減させ
る場合と同様に凝縮器3、蒸発器8の熱交換量の制御を
行うことが可能となる。
【0065】また配管洗浄装置11周囲の外気温度が低
い場合には、ファンを停止させても凝縮器3での外気へ
の放熱による熱交換量が大きくなりすぎ、熱交換量を低
減させる制御が十分に実施できない場合も発生する。こ
の場合は凝縮器3、あるいは配管洗浄装置11全体を外
気と断絶する覆いなどを設けてもよい。図7は配管洗浄
装置における凝縮器の構成を示す図、図8、図9および
図10は配管洗浄装置における覆いの設置方法を示す図
である。例えば図7のように凝縮器3が配管洗浄装置1
1内に設置され、外気が装置外郭側面の外気吸込口18
から流入し、そして外郭上面の外気吹出口19へ図に示
すように通風される構成となっている場合、図8に示す
ように外気吸込口18、および外気吹出口19に外気と
遮断する覆い20を設ける。あるいは図9に示すように
配管洗浄装置11全体に覆い20を設ける。こうするこ
とで、外気温度が低い場合での凝縮器3での放熱量を低
減でき、凝縮器3での熱交換量を適切に制御することが
可能となる。なお、これらの覆い20には、ファンを動
作させたときに外気の風路を確保するために、図10の
ように覆いの一部に外気が通過する風路21を設けても
よい。このように外気が通過する風路21を設けること
で、覆い20を設置しても、ファン風量の増減による熱
交換量の制御が実施可能となる。なお覆い20の設置場
所としては、図8、図9に図示されている部分の全てで
なく一部に設置されてあっても同様の効果を得ることが
できる。
【0066】また配管洗浄装置11周囲の外気温度が低
い場合に、ファンを停止させても凝縮器3での熱交換量
が大きくなりすぎる場合の他の対策として、凝縮器3の
冷媒回路上流側、あるいは下流側、あるいは吸込外気を
加熱するヒータなどの加熱装置を設置してもよい。放熱
量が大きくなりすぎる場合は、加熱装置で、冷媒あるい
は吸込外気を加熱することで、冷媒に作用する放熱量の
影響を低減することが可能となり、凝縮器3での熱交換
量を適切に制御することが可能となる。なお、凝縮器3
あるいは蒸発器8の構成として、外気と熱交換する構成
としているが、水熱交など他の媒体で熱交換する形式で
あってもよい。この場合、水量など熱交換器に供給され
る媒体の量を制御することで、ファン風量を制御する場
合と同様の制御を行うことができる。
【0067】また被洗浄配管4、6が長い場合には、配
管での圧力損失が大きくなるため、低圧圧力が低下しな
いよう電子膨張弁7の開度を大きく制御する方法を述べ
たが、電子膨張弁7の構成によっては、開度を最大開度
に設定しても、電子膨張弁7である程度の圧力差を生じ
てしまい、低圧圧力の低下を防止できない場合も発生す
る。このような場合は図11に示すように、電子膨張弁
7に並列にバイパス配管17、およびバイパス配管17
上に電磁弁などの弁16を設け、電子膨張弁7での圧力
差を低減させたい場合には、弁16を開き、バイパス配
管17に冷媒が流れるようにすることで、電子膨張弁7
での圧力差を低減してもよい。こうすることで、被洗浄
配管4、6が長く配管での圧力損失が大きい場合でも、
低圧圧力の低下を防止でき、洗浄に必要な冷媒流量を確
保することができる。
【0068】ここまで述べた制御方法では、圧縮機1、
凝縮器3、蒸発器8のファン風量、電子膨張弁7の開度
を制御することで配管洗浄装置11の高圧圧力、低圧圧
力、吐出温度、圧縮機吸入の過熱度、被洗浄配管4に流
入する冷媒の乾き度を制御させる方法について説明した
が、配管洗浄装置11に充填される冷媒量を調節するこ
とで、これらの状態量の制御を行ってもよい。冷媒充填
量を増加させると、配管洗浄装置11運転時の高圧は高
く、低圧は高く、吐出温度は低く、圧縮機吸入の過熱度
は低く、被洗浄配管4に流入する冷媒の乾き度は低く変
化するので、予め設定される高圧、低圧、吐出温度、圧
縮機吸入の過熱度、被洗浄配管4に流入する冷媒の乾き
度の目標値を実現できるように、充填冷媒量を調節す
る。この充填量については、被洗浄配管4、6の設置状
態や外気温度などの情報から予め決められている算出式
によって求められた冷媒量を充填してもよいし、洗浄運
転途中の運転状態と各目標値との偏差から、充填される
冷媒量を増減させてもよい。
【0069】また被洗浄配管4、6での流動抵抗が大き
い場合、例えば被洗浄配管4、6が長い場合や配管径が
小さい場合などは、配管洗浄装置11の洗浄運転での制
御目標値をその被洗浄配管の流動抵抗に応じて変化させ
てもよい。例えば、被洗浄配管4、6での流動抵抗が大
きく、低圧圧力が上昇せず、洗浄に必要な流量を確保で
きない場合には、高圧圧力の目標値を高く修正すること
で、低圧を上昇させ、洗浄に必要な冷媒流量を確保させ
る。あるいは、被洗浄配管4、6での流動抵抗は、気液
二相流が流れる場合、ガスの割合が多くなる、すなわち
高乾き度になるほど増加するので流動抵抗を低減させる
ために、被洗浄配管4、6に流入する冷媒の乾き度の目
標値を低く修正する。このすることで被洗浄配管4、6
での流動抵抗を小さくし低圧を上昇させ、洗浄に必要な
流量を確保させる。なお、被洗浄配管4、6での流動抵
抗については、被洗浄配管4、6の形態についての情報
を洗浄運転前に予め、計測制御装置15にインプットし
ておき、そのインプット値から流動抵抗を判断して、運
転の目標値を変更してもよいし、洗浄運転を実施中に運
転状態から、低圧が引きあがらない場合などは流動抵抗
が大きいと判断して、運転の目標値を変更してもよい。
【0070】以上の配管洗浄装置11の運転では、被洗
浄配管4、6の一端に取り付けられていた室内機を取り
外して洗浄を行った場合について説明したが、図12に
示すように室内機22を取り付けたまま洗浄を行って
も、同様の運転制御を行うことで、洗浄能力を向上させ
た運転を実施できる。図12は配管洗浄装置の他の形態
を示す冷媒回路図であり、図において22は室内機、2
3は利用側熱交換器、24は電子膨張弁、そして図1と
同一部分には同符号を付し、その説明は省略する。この
室内機22については、配管洗浄前から接続されていた
室内機22を被洗浄配管4、6と同時に洗浄を行い、熱
源機の交換後も継続して用いるとしてもよいし、熱源機
の交換と同時に新設の室内機22に交換し、この新設室
内機22を接続したまま洗浄運転を行ってもよい。
【0071】以上に示したように、配管洗浄装置11の
運転制御において、洗浄に必要な冷媒流量を確保し、被
洗浄配管4に流入する冷媒の温度を高くし、被洗浄配管
4に流入する冷媒状態をある定められた範囲内の乾き度
の気液二相流とすることで、洗浄能力を向上させた運転
を実現するとともに、高圧、圧縮機1の吐出温度、圧縮
機1の吸入乾き度を配管洗浄装置11の運転に問題を生
じさせないように制御することで、配管洗浄装置11の
運転の信頼性を高めることが可能となる。
【0072】配管を洗浄する洗浄冷媒としてはR407
Cに限るものではなく、他のHFC系の単一冷媒や混合
冷媒でもよく、例えばR32(微燃性・無毒)、R12
5(不燃性・無毒)、R134a(不燃性・無毒)、R
410A(不燃性・無毒)、R404A(不燃性・無
毒)で洗浄を行ってもよい。またプロパンやブタンやイ
ソブタンなどのHC系冷媒およびその混合冷媒、アンモ
ニア、炭酸ガスなどの自然冷媒を用いてもよい。
【0073】実施の形態2.以下本発明の実施の形態2
を図に基づいて説明する。図13は実施の形態2におけ
る配管洗浄装置の冷媒回路図である。図において、25
は高低圧熱交換器であり、その他の実施の形態1の図1
と同一部分には同符合を付し、説明を省略する。高低圧
熱交換器25においては凝縮器3で一部冷却された高圧
の冷媒と、電子膨張弁7から流出した低圧の冷媒との間
で熱交換を行う。図14はこの高低圧熱交換器25の回
路構成図であり、図において、26は二重管になってお
り、外側の管に高圧冷媒が流れ、内側の管に低圧冷媒が
対向した向きに流れる構成となっている。17は低圧側
冷媒流におけるバイパス配管、16はバイパス配管17
を流れる冷媒流量を調節する電磁弁などの弁であり、弁
16の開閉によってバイパス配管17を通過する冷媒流
量を調節することで、高低圧熱交換器25での熱交換量
を制御できるようになっている。
【0074】この配管洗浄装置の運転状況を図15のP
H線図に基づいて説明する。図において、横軸にエンタ
ルピーH、縦軸に圧力を示す。図13で示す圧縮機1か
ら吐出された高温高圧のガス冷媒(A)はまず油分離器
2を通過する。この段階でガス冷媒と一緒に圧縮機1か
ら吐出された冷凍機油は油分離器2で分離され圧縮機1
吸入側に戻される。高温高圧のガス冷媒はその後凝縮器
3によって圧縮機の入力分冷却され温度が低下したガス
となる(B)。その後この高圧のガス冷媒はさらに高低
圧熱交換器25によって一部冷却された後(C)、既設
配管4、バイパス管5、既設配管6を通過した後、電子
膨張弁7によって低圧の気液二相冷媒に減圧される
(D)。この後高低圧熱交換器25で加熱され低圧のガ
スになる(E)。このとき、高圧側の熱交換量と低圧側
の熱交換量は同じになるので、BC間のエンタルピ差と
DE間のエンタルピ差は同じ値になる。次に分離回収装
置9を通過し、この際、既設配管4、6内で洗浄された
鉱油が分離され、鉱油は分離回収装置9に保持される。
低圧の冷媒ガスはこの後アキュムレータ10を経て圧縮
機1に吸入される。このように蒸発器8に代えて高低圧
熱交換器25を設けた場合、前述の実施の形態1で示す
ように蒸発器8では外気との熱交換が必要であったた
め、空気側の伝熱効率が悪く、蒸発器8の熱交換器サイ
ズが大きくなったが、高低圧熱交換器25の場合、熱交
換が冷媒と冷媒の間で行われるので、伝熱効率がよく、
高低圧熱交換器25のサイズが小さくなり、配管洗浄装
置11をコンパクトに作成することが可能となる。
【0075】次に配管洗浄装置11の運転制御について
説明する。圧縮機1、凝縮器3のファン風量、電子膨張
弁7の開度の制御、および冷媒充填量の調整により配管
洗浄装置11の高圧圧力、低圧圧力、吐出温度、圧縮機
吸入側の過熱度、被洗浄配管4に流入する冷媒の乾き度
を制御させる方法について実施の形態1と同じになるの
で説明を省略する。次に高低圧熱交換器25の熱交換量
の制御方法であるが、高低圧熱交換器25の熱交換量を
大きくすると、高圧冷媒を凝縮させる熱交換能力と低圧
冷媒を蒸発させる熱交換能力がともに増大する。ここで
図16は配管洗浄装置の高低圧熱交換器の熱交換量変化
時の運転状況を示すPH図であり、横軸にエンタルピー
H、縦軸に圧力Pを示し、実線が熱交換量大、点線が熱
交換量小である。従って図16の実線で示すように、配
管洗浄装置11の運転状態としては、高圧側が低下、低
圧側が上昇し、凝縮器となる高低圧熱交換器25の高圧
側出口の冷媒乾き度、すなわち被洗浄配管4に流入する
冷媒乾き度が低くなり、低圧側出口の冷媒過熱度が高く
なる。高低圧熱交換器25の低圧側出口の冷媒過熱度が
高くなることに伴い、圧縮機1の吸入過熱度も高くな
り、それにより圧縮機1の吐出温度が高くなる。
【0076】圧縮機の吐出温度、圧縮機1吸入の過熱
度、被洗浄配管4に流入する冷媒の乾き度を目標値に制
御させる場合には、この高低圧熱交換器25の制御特性
に従って、熱交換量の制御を実施する。一方、高圧、低
圧の制御を実施する場合であるが、低圧が低く、洗浄に
必要な冷媒流量が確保できていないため、低圧を引き上
げ、冷媒流量を増加させたい場合には高低圧熱交換器2
5の熱交換量を小さく制御する。このように制御を行う
と、高圧が高く、低圧が低く制御される。このとき被洗
浄配管4〜電子膨張弁7の間の差圧が大きくなるので、
被洗浄配管4〜電子膨張弁7の流動抵抗が変わらない場
合にはより多くの冷媒流量を流すことが可能となる。そ
こで圧力差の増加に見合った冷媒流量になるように低圧
が上昇して圧縮機1で搬送される冷媒流量が増加され
る。従って高低圧熱交換器25の熱交換量を小さく制御
すると、結果的には高圧が高くなることに付随して低圧
も高くなり、冷媒流量を増加させる運転が可能となる。
また過負荷運転状態となって高低圧とも低くし冷媒流量
を減少させたい運転したいような場合には、逆に高低圧
熱交換器25の熱交換量を大きく制御する。
【0077】なお、高低圧熱交換器25の熱交換量には
最適範囲が存在する。冷媒流量を増加させるためには、
前述したように熱交換量が小さいほど増加するが、あま
りに小さくすると、圧縮機1吸入での冷媒過熱度が0と
なり、圧縮機1への液バックが発生して、圧縮機1の信
頼性上好ましくない。またこのように圧縮機1に液冷媒
が戻るような運転となった場合には、圧縮機1の吸入側
にあるアキュムレータ10内に液冷媒がたまり込む運転
となる。このときには被洗浄配管4、6など他の冷凍サ
イクルに存在する冷媒量が減少するため、被洗浄配管
4、6においては、気液二相流中のガス量が増加し、す
なわち乾き度が増加し、結果被洗浄配管4、6での流動
抵抗が増大する。被洗浄配管4、6の配管長が長く、も
ともと流動抵抗が大きい場合などにさらに流動抵抗増大
するような運転を実施すると、低圧圧力が低下してしま
い、その結果洗浄に必要な冷媒流量を確保できない運転
となる。また高低圧熱交換器25の熱交換量を大きくす
ると、冷媒流量が減少し、洗浄能力が低下するので好ま
しくないが、同時に熱交換量を大きくして吸入過熱度を
増加させると、圧縮機1の吐出温度が高くなり、余りに
高い温度になると、圧縮機の信頼性上好ましくない。
【0078】以上から、高低圧熱交換器25の熱交換量
の設計容量としては、結果として生じる圧縮機1の吸入
過熱度が所定の適切な範囲、例えば圧縮機1吸入の過熱
度が0℃より大きく20℃以下となる範囲に設定される
ことが望ましく、また高低圧熱交換器25の熱交換量の
制御を行う場合にも、同様に圧縮機1の吸入過熱度が所
定の適切な範囲に制御されることが望ましい。
【0079】なお、高低圧熱交換器25の熱交換量につ
いては、外気温度に応じて変化させてもよい。配管洗浄
装置11の運転において外気温度が低い場合には、運転
状況は図17に示すようになる。図17は外気温度40
℃、20℃、−5℃における配管洗浄装置の運転状況を
示した図であり、横軸にエンタルピーH、縦軸に圧力を
示す。外気温度−5℃の場合(図中の実線)には被洗浄
配管4、6および、配管洗浄装置11からの放熱が大き
くなるため被洗浄配管6の出口エンタルピ(D)および
圧縮機1吸入のエンタルピ(E)が小さくなりやすい。
その結果、圧縮機1吸入の過熱度が小さくなる運転とな
る。外気温度がさらに低い場合や、被洗浄配管4、6の
配管長が長く、放熱量が大きくなりやすい場合には、圧
縮機1吸入の過熱度がさらに小さくなり、圧縮機1への
液バックが発生したり、アキュムレータ10に冷媒が貯
まり込み冷媒流量が低下するような運転となる。そこで
このような状況を回避するために、外気温度が低い場合
には、予め高低圧熱交換器25の熱交換量が大きくなる
ように制御する。このように制御を行うと圧縮機吸入の
過熱度を適切に確保した運転が実現でき、圧縮機1の信
頼性が確保できるとともに、洗浄に必要な冷媒流量を確
保することが可能となる。
【0080】一方、配管洗浄装置11の運転において外
気温度が高い場合の運転状況は、図17の外気温度40
℃の場合(図中の一点鎖線)に示されるように、被洗浄
配管4、6および、配管洗浄装置11において外気から
の吸熱量が大きくなるため、被洗浄配管6の出口エンタ
ルピ(D)および圧縮機1吸入のエンタルピ(E)が大
きくなりやすい。その結果、圧縮機1吸入の過熱度が大
きくなる運転となる。この場合には、吐出温度が上昇
し、外気温度が高く吐出温度が余りに高い温度になる
と、圧縮機1の信頼性上好ましくない。そこでこのよう
な状況を回避するために、外気温度が高い場合には、予
め高低圧熱交換器25の熱交換量が小さくなるように制
御する。このように制御を行うと圧縮機吸入の過熱度が
低くなる運転が実現でき、圧縮機の信頼性を確保でき
る。
【0081】以上のように、高低圧熱交換器25の熱交
換量を適切に制御することで、圧縮機1運転の信頼性を
確保するとともに、洗浄に必要な冷媒流量を確保した運
転を実現することができる。
【0082】なお、この実施の形態1においては、高低
圧熱交換器25を二重管で構成されるとして説明した
が、プレート熱交換器など他の熱交換器形態をとっても
同様の制御を実施することで、同じ効果を得ることがで
きる。また熱交換量の制御方法としては、図18に示す
高低圧熱交換器の他の回路構成図のように、熱交換器を
複数用意し、その一部に流れる冷媒流量を弁16によっ
て、減少あるいは流路を閉止することで熱交換量を制御
してもよい。
【0083】実施の形態3.以下本発明の実施の形態3
を図に基づいて説明する。図19は実施の形態3による
配管洗浄装置の冷媒回路図である。図19において、2
7はガス冷却器であり、その他の実施の形態1、実施の
形態2と同一部分には同符号を付し、その説明を省略す
る。ガス冷却器27はファンによって送風される配管洗
浄装置11の周囲の外気と熱交換を行う。
【0084】この配管洗浄装置11の運転状況を図20
のPH線図に基づいて説明する。図において、横軸はエ
ンタルピーH、縦軸は圧力を示す。図19に示す圧縮機
1から吐出された高温高圧のガス冷媒(A)はまず油分
離器2を通過する。この段階でガス冷媒と一緒に圧縮機
1から吐出された冷凍機油は油分離器2で分離され圧縮
機1の吸入側に戻される。吐出された高温高圧のガス冷
媒はその後高低圧熱交換器25によって冷却され、気液
二相冷媒となり(B)、既設配管4、バイパス管5、既
設配管6を通過した後、減圧装置7によって低圧の気液
二相冷媒に減圧される(C)。この後高低圧熱交換器2
5で加熱され低圧のガスになる(D)。このとき、高低
圧熱交換器25に流入する高圧側の冷媒は圧縮機1の吐
出状態であるためほとんどの運転条件で外気より高温と
なり、高低圧熱交換器25の他方の冷媒と熱交換するの
で、低圧のガスの温度も外気より高い温度となる。この
とき、高圧側の熱交換量と低圧側の熱交換量は同じにな
るので、AB間のエンタルピ差とCD間のエンタルピ差
は同じ値になる。そして、この後ガス冷媒はガス冷却器
27により、外気によって冷却される(E)。次に分離
回収装置9を通過し、この際、既設配管4、6内で洗浄
された鉱油が分離され、鉱油は分離回収装置9に保持さ
れる。低圧の冷媒ガスはこの後アキュムレータ10を経
て圧縮機1に吸入される。このように凝縮器3に代えて
高低圧熱交換器25を設けた場合、凝縮器3では外気と
の熱交換が必要であったため、空気側の伝熱効率が悪
く、凝縮器3の熱交換器サイズが大きくなったが、高低
圧熱交換器25の場合、熱交換が冷媒と冷媒の間で行わ
れるので、伝熱効率がよく、高低圧熱交換器25のサイ
ズが小さくなり、配管洗浄装置をコンパクトに作成する
ことが可能となる。
【0085】次に配管洗浄装置11の運転制御について
説明する。圧縮機1、高低圧熱交換器25の熱交換量、
電子膨張弁7の開度の制御、および冷媒充填量の調整に
より配管洗浄装置11の高圧圧力、低圧圧力、吐出温
度、圧縮機吸入の過熱度、被洗浄配管4に流入する冷媒
の乾き度を制御させる方法について実施の形態1および
実施の形態2と同じになるので説明を省略する。
【0086】次に、ガス冷却器27の制御方法である
が、ガス冷却器27の制御を行うと以下のような運転状
況となる。ガス冷却器27のファン風量を増大させる
と、冷却量が増加するので、圧縮機の吸入過熱度が小さ
くなり、それに伴って吐出温度が低くなる。吐出温度が
低下すると、高低圧熱交換器25の入口ガス温度も低下
する。ここで高低圧熱交換器25内の高圧側の冷媒状態
をみると、ガス冷媒から冷却され飽和ガス冷媒となりこ
の間ガスとして存在し、その後さらに冷却されガスが一
部凝縮され気液二相冷媒となる。伝熱効率は、ガス単相
であるよりも凝縮の生じる気液二相冷媒が3倍〜5倍程
度よくなるので、二相冷媒の存在する部分が多くなるほ
ど、高低圧熱交換器25の伝熱効率はよくなり熱交換量
も増大する。高低圧熱交換器25の入口ガス温度が低下
すると、飽和ガス冷媒となりやすくなるので、高低圧熱
交換器25内に占めるガス部の割合が減少し、逆に気液
二相部の割合が増加するので、熱交換量が増大する。従
って、配管洗浄装置11の運転状態は、実施の形態2で
述べたように、高低圧とも低下し、冷媒流量の低下する
運転となる。
【0087】図21は上述のガス冷却器27のファン風
量制御による運転状況の変化を表したPH線図であり、
図において、横軸はエンタルピーH、縦軸は圧力を示
し、実線がガス冷却器ファン風量大の場合、点線がガス
冷却器ファン風量小の場合を示す。図21の実線で示す
ように、ガス冷却器27のファン風量を増加させると、
高低圧とも低下し、吐出温度、吸入温度が低下し、被洗
浄配管4に流入する冷媒の乾き度が低くなる。このよう
な制御特性に応じて、高圧圧力、低圧圧力、吐出温度、
圧縮機1吸入の過熱度、被洗浄配管4に流入する冷媒の
乾き度の目標値と、現在の値の偏差に基づいてガス冷却
器のファン制御を実施し、高圧圧力、低圧圧力、吐出温
度、圧縮機1吸入の過熱度、被洗浄配管4に流入する冷
媒の乾き度の値が適切な値になるように制御する。
【0088】このように配管洗浄装置11の運転制御を
行うことで、洗浄に必要な冷媒流量を確保し、洗浄能力
を向上させるとともに、信頼性の高い配管洗浄装置の運
転を実現できる。
【0089】実施の形態4.図22は本発明の実施の形
態4を示す図で、配管洗浄装置の冷媒回路図である。図
において、28は熱源機であり、冷媒回路は圧縮機1、
油分離器2、四方弁29、熱源側熱交換器30、アキュ
ムレータ10で構成される。31は鉱油回収装置であ
り、冷媒回路は高低圧熱交換器25、電子膨張弁7、分
離回収装置9、および逆止弁32a、32b、32c、
32dで構成される。また12a、12bは鉱油回収装
置31と既設配管4、6を接続する接続弁、12c、1
2d、12e、12fは熱源機28と鉱油回収装置31
を接続する接続弁である。
【0090】本実施の形態は図13あるいは図19に示
す配管洗浄装置11の代わりに、交換後設置される熱源
機28と鉱油回収装置31を組み合わせて洗浄を行うも
のである。図22で構成される冷凍サイクルは四方弁2
9を実線方向に流すように設定した場合、図中の実線矢
印方向に冷媒が流れ、回路構成は図13と同じ構成とな
り、上述の実施の形態2と同様の効果を奏するものであ
り、洗浄も同様に行うことが可能となる。また四方弁2
9を点線矢印方向に流すように設定した場合、ガス冷却
器27に相当する熱源側熱交換器30と鉱油回収装置9
の順序が入れ替わるものの図19と同じ回路構成とな
り、上述の実施の形態3と同様の効果を奏するものであ
り、配管洗浄も同様に行うことが可能となる。洗浄完了
後は鉱油回収装置31、およびバイパス管5を取り外
し、既設配管4、6に熱源機28と室内機を接続するこ
とで、配管の洗浄および冷凍空調装置の交換を完了す
る。
【0091】また図22において、15は熱源機28の
計測制御装置であり、33は鉱油回収装置31の計測制
御装置である。配管洗浄運転の運転制御においてそれぞ
れの計測制御装置の働きは以下のように行う。まず、熱
源機28の計測制御装置15では、圧縮機1の吐出温
度、吸入温度、高圧圧力、低圧圧力を温度センサ13
a、13c、圧力センサ14a、14bによる測定値を
得て、この情報を鉱油回収装置31の計測制御装置33
に伝送する。鉱油回収装置31の計測制御装置33で
は、高低圧熱交換器の凝縮側出口側であり被洗浄配管入
口に設けられた温度センサ13bで測定される高低圧熱
交換器25出口の温度情報と熱源機28から伝送される
上記情報とを合わせて、圧縮機1の制御方法、熱源側熱
交換器30のファン風量、高低圧熱交換器25の熱交換
量、電子膨張弁7の開度を決定し、圧縮機1の運転回転
数制御、熱源側熱交換器30のファン(図示せず)の制
御方法を、熱源機28の計測制御装置15に指示すると
ともに、高低圧熱交換器25の熱交換量、電子膨張弁7
の開度の制御を実施する。熱源機28の計測制御装置1
5ではこの鉱油回収装置31からの情報を受け、圧縮機
1の回転数、熱源側熱交換器30のファンの回転数を制
御実施する。一方、鉱油回収装置31を取り外した後の
通常の冷凍空調装置としての熱源機28の運転制御は、
計測制御装置15で実施する。
【0092】このように、配管洗浄運転中の運転制御
は、鉱油回収装置31の計測制御装置33にまかせ、通
常の冷凍空調装置としての熱源機28の運転制御に熱源
機28の計測制御装置15を特化させることで、図22
に構成されるような配管洗浄方法に元来対応していなか
った熱源機であっても、大きな制御変更を伴うことなく
配管洗浄運転を実施でき、配管洗浄運転を実施する場合
の熱源機適用の幅を広げ、汎用性を高めることができ
る。
【0093】また実施の形態4の別の形態として図23
に示す形態をとってもよい。図23は配管洗浄装置の冷
媒回路図を示す図であり、図において、36は運転制御
装置であり、図22と同一または相当部分は同一符号を
付ける。図22とは、冷媒回路が同一であり、熱源機2
8の計測制御装置15と鉱油回収装置31の計測制御装
置33の両方と情報伝送可能な外部に設けられ通信接続
された運転制御装置36を設けた点が異なるものであ
る。運転制御装置36はパソコンなど携帯できる移動端
末であり、熱源機28、鉱油回収装置31の運転制御を
実施できる機能と熱源機28の計測制御装置15および
鉱油回収装置31の計測制御装置33と情報を伝送する
機能を持つ。 配管洗浄運転中の運転制御は以下のよう
に実施される。まず、熱源機28に設けた熱源側計測制
御装置15では、前述したように各圧力センサ、温度セ
ンサから熱源機15側の運転状態の測定値を得て、この
情報を運転制御装置36に伝送する。また鉱油回収装置
31に設けた洗浄側計測制御装置33でも前述したよう
に、温度センサ13bで測定される高低圧熱交換器25
出口の温度測定値を得て、この情報を運転制御装置36
に伝送する。運転制御装置36では、これらの運転情報
を得て、圧縮機1などの熱源機28内の各アクチュエー
タに対する制御内容、高低圧熱交換器25などの鉱油回
収装置31内の各アクチュエータに対する制御内容を決
定し、これらの決定された制御を実施するように計測制
御装置15、33に指示する。
【0094】なお、図23では、運転制御装置36と熱
源機28の熱源側計測制御装置15、さらに運転制御装
置36と鉱油回収装置31の洗浄側計測制御装置33が
直接接続されて運転制御装置36を中心に情報伝送する
形となっているが、各制御装置にネットワーク機能を持
たせて、運転制御装置36と熱源機28の計測制御装置
15、運転制御装置36と鉱油回収装置31の洗浄側計
測制御装置33が間接的に接続されても、運転制御装置
36と熱源機28の熱源側計測制御装置15、運転制御
装置36と鉱油回収装置31の洗浄側計測制御装置33
との間で情報伝送できる形態をとってもよい。たとえ
ば、運転制御装置36と熱源機28の熱源側計測制御装
置15が接続され、この熱源側計測制御装置15と鉱油
回収装置31の洗浄側計測制御装置33が接続されてい
て、各制御装置がネットワーク機能を保持し、運転制御
装置36と鉱油回収装置31の洗浄側計測制御装置33
が情報伝送可能となっていれば、運転制御装置36にて
前述したような運転情報の取得および運転制御の指示を
行うことができる。
【0095】このような形態であっても、配管洗浄運転
中の運転制御は、運転制御装置36にまかせ、通常の冷
凍空調装置としての熱源機28が有する運転制御部分に
上述の熱源機28の熱源側計測制御装置15を特化させ
ることで、図23に構成されるような配管洗浄方法に対
して元来対応していないなかった熱源機であっても、そ
れが有する制御装置に大きな制御変更を伴うことなく配
管洗浄運転が実施でき、配管洗浄運転を実施する場合の
熱源機適用の幅を広げ、汎用性を高めることができる。
また、鉱油回収装置31が様々な種類の熱源機に接続使
用され、様々な熱源機28に応じて配管洗浄運転の制御
方法を変更しなければならない場合、このような形態を
とると、運転制御装置36が保持する熱源機28、鉱油
回収装置31に対する制御内容を熱源機28に応じて変
更することで対応可能となる。例えば、運転制御装置3
6がパソコンであった場合には、配管洗浄運転に際して
実行される制御プログラムを適宜変更することで容易に
運転制御を変更できる。従って、鉱油回収装置31の洗
浄側計測制御装置33に配管洗浄中の運転制御方法を保
持する必要がなくなり、各アクチュエータの駆動に特化
することで、鉱油回収装置31の洗浄側計測制御装置3
3の運転制御方法を熱源機28に応じて変更する必要が
なくなり、鉱油回収装置31を用いた場合の配管洗浄運
転をより汎用性を持たせて実施することができる。
【0096】なお、図22、図23に示すような形態で
配管洗浄運転を実施した場合、熱源機28の熱源側計測
制御装置15と鉱油回収装置31の洗浄側計測制御装置
33、あるいはこれらと運転制御装置36の間で情報の
伝達が行われる。この情報の伝達がノイズなどの影響で
うまくいかない場合、熱源機28の運転情報の伝達を行
えない、あるいは熱源機28の圧縮機1などのアクチュ
エータの制御の指令がなされないことになる。これによ
り、熱源機28の圧縮機1が異常運転を行い、圧力の過
上昇などにより熱源機28の破損を引き起こす可能性が
ある。そこで、情報の伝達など各計測制御装置および運
転制御装置間の通信に異常が認められる場合には、熱源
機28の圧縮機1を速やかに停止し、熱源機28を保護
する。保護の方法としては、例えば熱源機28の熱源側
計測制御装置31が他の制御装置からの情報を得られな
い、あるいは送信した情報の受信通知を得られないなど
通信異常を検知した場合には、圧縮機1の運転を停止さ
せるなどして熱源機28の保護を行う。また、熱源機2
8の熱源側計測制御装置15、鉱油回収装置31の洗浄
側計測制御装置33、運転制御装置36の少なくともい
ずれか1つに通信異常が認められる場合は、各制御装置
の少なくとも1つに通信異常状態であることを表示さ
せ、配管洗浄運転を監視する監視者に知らしめ、監視者
が熱源機28の計測制御装置15に予め設けられた圧縮
機1の手動停止機能を作動させて圧縮機1を停止しても
良い。このように、熱源機28の熱源側計測制御装置1
5と鉱油回収装置31の洗浄側計測制御装置33、運転
制御装置36の間で情報の伝達がうまく行われない場合
は、熱源機28の圧縮機1を速やかに停止し、熱源機2
8の異常運転による熱源機28の破損を防止すること
で、より信頼性の高い配管洗浄運転を実施することが可
能となる。
【0097】また、図22、図23に示すような形態で
配管洗浄運転を実施した場合、熱源機28の熱源側計測
制御装置15、鉱油回収装置31の洗浄側計測制御装置
33、運転制御装置36の少なくとも1つに、配管洗浄
運転中の運転状況、例えば運転中に計測される圧力や温
度などの冷媒の情報、圧縮機1の運転など各アクチュエ
ータの運転情報、今までの洗浄時間や今後必要な洗浄時
間、配管洗浄運転の完了または未完了など配管洗浄運転
の進行状況を表示部に表示すると共に、記憶手段を用い
て記録させてもよい。このような表示を行うことで配管
洗浄運転中の運転状況を確認でき、配管洗浄運転の利便
性が高まるとともに、配管洗浄運転の監視者がこの運転
状況を監視し、配管洗浄運転が正常に行われていないと
判断できるときには、配管洗浄運転を再度やり直す、あ
るいは配管洗浄運転の運転制御を適宜修正することで、
配管洗浄運転を確実に行うことができる。また、配管洗
浄運転の進行状況が記録されていることで、配管洗浄運
転中に何らかの異常が発生し、運転が停止した場合な
ど、運転状況の記録から運転停止の要因が明確になり、
その要因の対策を行うことで、配管洗浄運転を確実に行
うことが可能となる。また、配管洗浄運転がある程度進
行したところで停止した場合には、運転状況の記録から
残りの配管洗浄運転時間を導き出し、再開後の配管洗浄
運転は残りの運転時間分を行うようにしてもよい。この
ような運転を行うことで、配管洗浄運転を再び初期から
行うことに比べて必要十分な時間だけ配管洗浄を行うこ
ととなり、必要以上の無駄な配管洗浄運転を行うことな
く配管洗浄作業の時間を短縮できる。
【0098】また、図22、図23に示すような形態を
とる場合に、熱源機28の熱源側計測制御装置15に配
管洗浄運転の完了または未完了を記録し、配管洗浄運転
が完了となっていない場合は、熱源機28において、通
常時の運転など配管洗浄運転以外の運転を禁止するよう
にしてもよい。配管洗浄運転を実施するように熱源機2
8、鉱油回収装置31を構成しても、人為的ミスなど何
らかの原因で配管洗浄運転が実施されない、または完了
していない状態で配管洗浄運転を終了し、熱源機28を
用いて通常の冷凍空調装置としての運転を行う場合があ
り、この場合には、配管洗浄が完了していないので、既
設配管中に残留する鉱油の流入により冷凍空調装置の運
転に不具合を来す場合がある。そこで熱源機28を用い
て通常の冷凍空調装置としての運転を行うなどの配管洗
浄運転以外の運転を行う場合には熱源機28の熱源側計
測制御装置15に配管洗浄運転の完了が必ず記録されて
いるようにする。このようにすることで、通常の冷凍空
調装置としての運転など、配管洗浄運転以外の運転を行
う場合には確実に配管洗浄運転が完了しているようにす
ることができ、より信頼性の高い冷凍空調装置を供給す
ることができる。
【0099】実施の形態5.図24、図25は本発明の
実施の形態5を示す図で、配管洗浄運転中、および洗浄
運転終了後の熱源機運転中の情報の流れを示した図であ
る。図24、25において、34は冷凍空調装置とは遠
隔された場所(例えば、冷凍空調装置管理業者のサービ
スセンター等)に設置されている集中管理装置であり、
配管洗浄装置運転中、および洗浄運転終了後の熱源機運
転中の運転情報を鉱油回収装置31および熱源機28の
計測制御装置33および15から受け取る。図25にお
いて、13d、13eは利用側熱交換器23での冷媒温
度を検知する温度センサ、13fは利用側熱交換器23
での室内空気温度を検知する温度センサ、35は室内機
22の計測制御装置である。なお、図24、25のその
他の符号は実施の形態1〜4と同一であるので説明を省
略する。
【0100】図25における室内機22の計測制御装置
は、冷凍空調装置使用者によって設定される設定温度や
利用側熱交換器23での冷媒温度、および室内空気温度
の情報を熱源機28の計測制御装置15に伝送するとと
もに、熱源機28の計測制御装置15から伝送される情
報をもとに利用側熱交換器23の過熱度または過冷却度
を演算し、その演算結果をもとに電子膨張弁24の開度
を決定したり、利用側熱交換器23での熱交換量をファ
ン風量などによって決定し、制御する。
【0101】また図26は配管洗浄を伴う冷凍空調装置
交換の際のサービス・メンテナンスの業務や情報の流れ
を表した図である。以下、サービス、情報の流れを図2
6に基づいて説明する。まず最初に冷凍空調装置ユーザ
ー40が冷凍空調装置管理業者41に冷凍空調装置42
の更新を依頼する(S1)。次に冷凍空調装置管理業者
41は、既存の冷凍空調装置及び既設配管の状況を調査
し(S2)、既設配管が洗浄して使用可能と判断すれ
ば、冷凍空調装置メーカー43に冷凍空調装置を発注し
(S3)、冷凍空調装置が納入される(S4)と工事業
者44に配管洗浄工事、冷凍空調装置の更新工事を依頼
する(S5)。このとき図23に示す鉱油回収装置31
については、冷凍空調装置メーカー43から冷凍空調装
置管理業者41に販売され(S6)、冷凍空調装置管理
業者41がこの鉱油回収装置31を用いた配管洗浄工事
を工事業者44に指示する。工事業者44が冷凍装置設
置工事を行い、配管洗浄を実施している間(S7)、配
管洗浄運転中の熱源機28、鉱油回収装置31の運転情
報は冷凍空調装置管理業者41のもとにある図23に示
す集中管理装置34に電話回線やインターネットによる
有線通信や無線通信により伝送され(S8)、この集中
管理装置34を用いて、後述する配管洗浄運転中の熱源
機28、鉱油回収装置31の管理がなされる(S9)。
【0102】そして配管洗浄後は、図25に示すように
熱源機28を用いて通常の冷凍空調運転が実施される
が、このときの熱源機28および室内機22の運転情報
も冷凍空調装置管理業者41のもとにあるの集中管理装
置34に集められ(S8)、集中管理装置34を用い
て、通常運転中の熱源機28の管理が行われる(S
9)。配管洗浄運転及び通常運転中になんらかの不具合
があり工事が必要な場合は、冷凍空調装置管理業者41
は、冷凍空調装置メーカー43に保守部品を発注(S1
0)するとともに、工事業者44に保守工事を依頼し
(S11)、冷凍空調装置メーカー43より保守部品が
納入されると(S12)、工事業者44は保守工事を実
施する(S13)。
【0103】この実施の形態では図24、図25をもと
に配管洗浄運転中、および配管洗浄運転後の熱源機28
の運転管理方法について説明する。まず図24をもとに
配管洗浄運転中の管理方法について説明する。この場合
は、工事現場から遠隔設置された集中管理装置34は、
鉱油回収装置31の計測制御装置33から鉱油回収装置
31の運転情報を受け取ると共に、鉱油回収装置31の
計測制御装置33を介して、熱源機28の運転情報を受
け取る。このとき受け取る情報としては、鉱油回収装置
31からは、被洗浄配管4の入口温度、高低圧熱交換器
25の熱交換量、電子膨張弁7の開度などの制御情報。
そして熱源機28からは、圧縮機1の吐出温度、吸入温
度、および運転中の高圧圧力、低圧圧力、および圧縮機
1の回転数、熱源側熱交換器30のファン風量など機器
の制御情報、および装置運転時の電気入力などの情報を
受け取る。
【0104】次に集中管理装置34では受け取った情報
をもとに、配管洗浄運転が適切に行われているかを判断
する。そして配管洗浄運転が適切に行われていないと判
断されるときは、適切に運転を行うよう鉱油回収装置3
1の計測制御装置33に運転制御指示を与える。例え
ば、配管洗浄運転中の高圧圧力、低圧圧力、吐出温度、
圧縮機吸入の過熱度、被洗浄配管4に流入する冷媒の乾
き度について適切な目標値が設定されていない場合など
には、上述の実施の形態1〜4に示された配管洗浄の制
御内容を指示する。また充填されている冷媒量に過不足
があると判断されるときは、どの程度の冷媒量を追加チ
ャージするか、または回収するかを判断し、冷凍空調装
置の設置及び洗浄運転を実施している工事業者44に連
絡して冷媒の充填あるいは回収を指示する。また運転情
報より、洗浄に必要な冷媒流量が不足しており、洗浄時
間を予定よりも多く要すると判断される場合は、必要な
洗浄時間を決定し、その時間洗浄運転するように工事業
者に指示する。このように、配管洗浄運転における運転
情報を遠隔に設置された集中管理装置34を使用し、管
理業者41が一元管理することで、一定の基準を持って
情報に対応でき、確実に洗浄運転が実施できるようにな
り、工事業者の熟練度に依存しない配管洗浄が行なえる
とともに配管洗浄の運転信頼性を向上させることができ
る。また、冷凍空調装置管理業者は遠隔の例えばサービ
スセンターから作業の指示ができるのでそれぞれの据え
付け現場へ赴く手間が省け、配管洗浄の作業時間も削減
できる効果がある。
【0105】次に図25にもとづいて、配管洗浄後、熱
源機28で通常の冷凍空調運転を実施中の冷凍空調装置
の管理方法について説明する。この場合集中管理装置3
4は、熱源機28の計測制御装置15より熱源機28の
運転情報を受け取る。このとき受け取る情報としては、
圧縮機1の吐出温度、吸入温度、および運転中の高圧圧
力、低圧圧力、および圧縮機1の回転数、熱源側熱交換
器30のファン風量、および室内機の運転情報、すなわ
ち、空調装置使用者によって設定される空調設定温度や
利用側熱交換器23での冷媒温度、室内空気温度、利用
側熱交換器23の熱交換量、および電子膨張弁24の開
度などの情報を受け取る。次に集中管理装置34では受
け取った情報をもとに、配管洗浄運転後に熱源機28の
運転が適切に行われているかを判断する。そして配管洗
浄がうまくいっていないなどの理由で、熱源機28の運
転が適切に行われていないと判断されるときは、適切に
運転を行うよう熱源機28の計測制御装置15に指示を
与えたり、熱源機28、室内機22の修理を実施したり
する。
【0106】例えば、室内機22内の電子膨張弁24の
開度が全開になっているなど、大きく開いている状況に
おいて、低圧圧力が低下している、あるいは冷房運転時
の利用側熱交換器23の冷媒温度が想定される温度より
低い、あるいは暖房運転時の利用側熱交換器23の冷媒
温度が想定される温度より高い、あるいは冷房運転時の
利用側熱交換器23の過熱度が想定される値より高い、
あるいは暖房運転時の利用側熱交換器23の過冷却度が
想定される値より高いといった場合には電子膨張弁24
の一部が、配管洗浄時に洗浄できなかった残留物、ある
いは設置工事の際に混入した異物などによって詰まって
いると判断できる。
【0107】このような場合は集中管理装置34は、ま
ず電子膨張弁24の開度がまだ開ける状況にある場合は
さらに電子膨張弁24の開度を開くように熱源機28の
計測制御装置15に指示を出す一方で、電子膨張弁24
が不良である情報を冷凍空調装置管理業者41に発す
る。冷凍空調装置管理業者41はその情報をみて、電子
膨張弁24の交換を行うため、冷凍空調装置メーカー4
3に交換部品を発注し、冷凍空調装置管理業者41ある
いは工事業者44が電子膨張弁24の交換を実施する。
またこのときの不良の原因を調べるため、冷凍空調装置
管理業者41は、熱源機28内の冷凍機油の性状を調査
し、問題がある場合は冷凍機油交換などの対処作業を実
施する。
【0108】また、熱源機28の圧縮機1の電気入力が
圧縮機の運転状況、すなわち高圧圧力、低圧圧力、回転
数、吸入温度から予測される圧縮機1の入力値よりも大
きくなっている場合には、圧縮機1の運転が不良になっ
ていると判断できる。このような場合も冷凍空調装置管
理業者41は、熱源機28内の冷凍機油の性状を調査
し、問題がある場合は冷凍機油交換などの作業を実施す
る。また冷凍機油交換では対応できない場合などは、圧
縮機1の交換などで対応する。
【0109】このように、配管洗浄後の冷凍空調装置運
転においても、その運転情報を据え付け現場から遠隔設
置された集中管理装置を用いて管理業者が一元に管理す
ることで、一定の基準を持って情報に対応でき、確実に
配管洗浄後の冷凍空調装置の運転が実施できるようにな
り、冷凍空調装置運転における信頼性を向上させること
ができる。
【0110】なお、上記の集中管理装置34の機能を予
め、鉱油回収装置31の計測制御装置33や熱源機28
の計測制御装置15に組み込んで置いてもよい。この場
合、洗浄運転中や通常運転中に対策が必要な事項がある
場合には、計測制御装置15、33において異常信号が
発せられ、この信号に応じて、冷凍空調装置管理業者4
1や工事業者44が保守の対策を実施し、発生した異常
に対して迅速な対応ができ作業時間の短縮化が図られ
る。
【0111】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機、凝縮器、膨張装置、蒸発器を接続し、前記
圧縮機で搬送される冷媒によって被洗浄体を洗浄して被
洗浄物を回収する回収装置と、前記冷媒の物理状態が予
め定められた目標値となるように、前記凝縮器の熱交換
能力、前記膨張装置の流動抵抗及び前記蒸発器の熱交換
能力の少なくともいずれか1つを制御する制御装置とを
備えたので、洗浄能力を向上するとともに運転信頼性の
高い配管洗浄装置を提供することができる。
【0112】本発明の請求項2に係わる配管洗浄装置
は、制御装置は被洗浄体に流入する冷媒が気液二相流と
なるように制御するので、配管洗浄能力を向上すること
ができる。
【0113】本発明の請求項3に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機の吸入側配管に低圧圧力センサを備え、前記
低圧圧力センサにより検知される低圧圧力が予め定めら
れた所定目標値以上となるように制御装置を制御するの
で、洗浄能力を向上するとともに運転信頼性の高い配管
洗浄装置を提供することができる。
【0114】本発明の請求項4に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機の吐出側配管に高圧圧力センサを備え、前記
高圧圧力センサにより検知される高圧圧力が予め定めら
れた所定目標値以上となるように制御装置を制御するの
で、洗浄能力を向上するとともに運転信頼性の高い配管
洗浄装置を提供することができる。
【0115】本発明の請求項5に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機の吐出側配管に吐出温度センサを備え、前記
吐出温度センサにより検知される吐出温度が予め定めら
れた所定目標値以下となるように制御装置を制御するの
で、洗浄能力を向上するとともに運転信頼性の高い配管
洗浄装置を提供することができる。
【0116】本発明の請求項6に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機の吸入側配管に低圧圧力センサおよび吸入温
度センサを備え、前記低圧圧力センサから検知される低
圧圧力と前記吸入温度センサから検知される吸入温度に
より算出される吸入過熱度が予め定められた所定目標値
となるように制御装置を制御するので、洗浄能力を向上
するとともに運転信頼性の高い配管洗浄装置を提供する
ことができる。
【0117】本発明の請求項7に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機の吐出側配管に高圧圧力センサと凝縮器の出
口側配管に凝縮出口温度センサを備え、前記高圧圧力セ
ンサから検知される高圧圧力と前記凝縮出口温度センサ
から検知される凝縮器出口温度から算出される二相冷媒
の乾き度が予め定められた所定目標範囲となるように制
御装置を制御するので、洗浄能力を向上するとともに運
転信頼性の高い配管洗浄装置を提供することができる。
【0118】本発明の請求項8に係わる配管洗浄装置
は、凝縮器で得られる冷媒の凝縮熱の一部または全部を
蒸発器における蒸発熱として熱交換する高低圧熱交換器
を設けたので、配管洗浄装置をコンパクトにできる。
【0119】本発明の請求項9に係わる配管洗浄装置
は、冷媒の物理状態が予め定められた目標値となるよう
に、高低圧熱交換器の熱交換量を変化させるので、洗浄
能力を向上するとともに運転信頼性の高い配管洗浄装置
を提供することができる。
【0120】本発明の請求項10に係わる配管洗浄装置
は、高低圧熱交換器から流出する蒸発した冷媒を冷却す
るガス冷却手段を備え、前記ガス冷却手段の冷却能力を
冷媒の物理状態に応じて変化させるので、洗浄能力を向
上するとともに運転信頼性の高い配管洗浄装置を提供す
ることができる。
【0121】本発明の請求項11に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機の運転能力が可変であるので、洗浄能力を向
上するとともに運転信頼性の高い配管洗浄装置を提供す
ることができる。
【0122】本発明の請求項12に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機の運転能力に応じて冷媒の物理状態の制御目
標値を決めるので、洗浄能力を向上するとともに運転信
頼性の高い配管洗浄装置を提供することができる。
【0123】本発明の請求項13に係わる配管洗浄装置
は、被洗浄体の流動抵抗に応じて冷媒の物理状態の制御
目標値を決めるので、洗浄能力を向上するとともに運転
信頼性の高い配管洗浄装置を提供することができる。
【0124】本発明の請求項14に係わる配管洗浄装置
は、配管洗浄装置の周囲温度に応じて冷媒の物理状態の
制御目標値を決めるので、洗浄能力を向上するとともに
運転信頼性の高い配管洗浄装置を提供することができ
る。
【0125】本発明の請求項15に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機を有する熱源機と被洗浄配管の間に接続され
る配管洗浄装置において、前記熱源機または前記配管洗
浄装置の少なくともどちらか一方に前記圧縮機から吐出
された冷媒を凝縮させる熱交換器を備えると共に、前記
配管洗浄装置に、前記熱交換器により凝縮された冷媒を
減圧させる膨張装置と、前記被洗浄配管を流通した冷媒
から被洗浄物を分離回収する被洗浄物回収手段と、前記
熱源機が有する熱源側制御装置から運転情報を伝送可能
とする洗浄側制御装置とを備えたので、もともと配管洗
浄を考慮されていない熱源機でも大きな制御変更を伴う
ことなく配管洗浄運転ができ、この熱源機適用の幅を広
げ、汎用性を高めることができる。
【0126】本発明の請求項16に係わる配管洗浄装置
は、洗浄側制御装置が熱源機の運転状態に応じて熱交換
器の熱交換量または膨張装置の絞り量または圧縮機の運
転容量のうち少なくともいずれか1つを制御するので、
洗浄能力を向上することができる。
【0127】本発明の請求項17に係わる配管洗浄装置
は、圧縮機と外部に配設した運転制御装置に運転情報を
伝送可能とする熱源側制御装置を有する熱源機と被洗浄
配管の間に接続される配管洗浄装置において、熱源機ま
たは配管洗浄装置の少なくともどちらか一方に圧縮機か
ら吐出された冷媒を凝縮させる熱交換器を備えると共
に、配管洗浄装置に、熱交換器により凝縮された冷媒を
減圧させる膨張装置と、被洗浄配管を流通した冷媒から
被洗浄物を分離回収する被洗浄物回収手段と、熱源側制
御装置または/および運転制御装置の間で運転情報を伝
送可能にする洗浄側制御装置とを備えたので、もともと
配管洗浄を考慮されていない熱源機でも大きな制御変更
を伴うことなく配管洗浄運転ができ、この熱源機適用の
幅を広げ、汎用性を高めることができるとともに、配管
洗浄装置においても熱源機に対応した大きな制御変更を
伴うことなく配管洗浄運転ができ、この熱源機適用の幅
を広げ、汎用性を高めることができる。
【0128】本発明の請求項18に係わる配管洗浄装置
は、運転制御装置が熱源機および配管洗浄装置の運転状
態に応じて熱交換器の熱交換量または膨張装置の絞り量
または圧縮機の運転容量のうち少なくともいずれか1つ
を制御するので、洗浄能力を向上することができる。
【0129】本発明の請求項19に係わる配管洗浄装置
は、熱源機が有した熱源側制御装置と配管洗浄装置が有
した制御装置の間、あるいは外部に配設した運転制御装
置と前記熱源側制御装置と前記洗浄側制御装置との間に
おける運転情報の伝送に不具合が発生したときに、前記
熱源機に配設された圧縮機の運転を停止する機能を熱源
側制御装置に備えたので、配管洗浄運転中の異常運転に
よる熱源機破損を防止でき、信頼性の高い冷凍空調装置
を得ることができる。
【0130】本発明の請求項20に係わる配管洗浄装置
は、熱源側制御装置、洗浄側制御装置または運転制御装
置の少なくともいずれか1つに配管洗浄運転の進行状況
を記録する記憶手段もしくは表示する表示手段を備えた
ので、配管洗浄運転中に運転状況を確認でき配管洗浄運
転の利便性が高まるとともに、配管洗浄運転が十分に実
施できない場合の対応が容易になりより確実に配管洗浄
運転を行うことができる。
【0131】本発明の請求項21に係わる配管洗浄装置
は、熱源側制御装置、洗浄側制御装置または運転制御装
置の少なくともいずれか1つに有した記憶手段に配管洗
浄運転の完了もしくは未完了を記録するので、配管洗浄
運転の運転状況を確認でき配管洗浄運転の利便性を高め
ることができる。
【0132】本発明の請求項22に係わる配管洗浄装置
は、配管洗浄運転が未完了で中断した場合に、配管洗浄
運転の進行状況の記録をもとに配管洗浄運転を再開する
機能を洗浄側制御装置または運転制御装置の少なくとも
どちらか一方に保持するので、配管洗浄運転の運転時間
を必要十分な長さ実施することが可能となり、配管洗浄
運転を適切に実施することが可能となる。
【0133】本発明の請求項23に係わる配管洗浄装置
は、熱源側制御装置に配管洗浄運転の完了記録がなされ
ていない場合、熱源機において配管洗浄運転以外の運転
を禁止するので、配管洗浄運転未完了時に、通常運転な
どの既設配管を用いた運転を行うことが無くなり、信頼
性の高い冷凍空調装置を得ることができる。
【0134】本発明の請求項24に係わる配管洗浄方法
は、既設使用の冷凍空調装置を既設配管から取り除くス
テップと、前記既設配管に配管洗浄装置を取り付けるス
テップと、前記配管洗浄装置により配管洗浄運転を行な
うステップと、前記配管洗浄装置に設けた制御装置から
遠隔設置された集中管理装置へ伝送される前記配管洗浄
装置の運転状態の情報をもとに前記配管洗浄運転の適性
を判断するステップとを備えたので、配管洗浄運転にお
ける運転情報を一元に管理して一定の基準で対応するこ
とができ、配管洗浄作業の熟練度に依存しない信頼性の
高い冷凍空調装置を得ることができる。
【0135】本発明の請求項25に係わる配管洗浄方法
は、配管洗浄運転の適性判定により、運転制御条件また
は冷媒量調整の変更を行なうステップを備えたので、冷
凍空調装置管理業者の手間や配管洗浄作業時間の削減の
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る配管洗浄装置の
冷媒回路図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る鉱油の配管残存
量と洗浄時間の関係を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る圧縮機の冷媒流
量と圧縮機回転数の関係を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る冷媒の乾き度と
温度の関係を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態1に係る凝縮器、蒸発器
の他の形態を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態1に係る凝縮器、蒸発器
の他の形態を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態1に係る配管洗浄装置と
凝縮器の構成を示す断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態1に係る配管洗浄装置に
おける覆いの設置方法を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態1に係る配管洗浄装置に
おける覆いの設置方法の他の例を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態1に係る配管洗浄装置
における覆いの設置方法の他の例を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態1に係る電子膨張弁を
利用した他の形態を示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態1に係る配管洗浄装置
の他の形態を示す冷媒回路図である。
【図13】 本発明の実施の形態2を示す配管洗浄装置
の冷媒回路図である。
【図14】 本発明の実施の形態2における高低圧熱交
換器の形態を示す図である。
【図15】 本発明の実施の形態2における配管洗浄装
置の運転状況を示す図である。
【図16】 本発明の実施の形態2における配管洗浄装
置の高低圧熱交換器の熱交換量変化時の運転状況を示す
図である。
【図17】 本発明の実施の形態2における配管洗浄装
置の外気温変化時の運転状況を示す図である。
【図18】 本発明の実施の形態2における高低圧熱交
換器の他の形態を示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態3を示す配管洗浄装置
の冷媒回路図である。
【図20】 本発明の実施の形態3における配管洗浄装
置の運転状況を示す図である。
【図21】 本発明の実施の形態3における配管洗浄装
置のガス冷却器ファン風量変化時の運転状況を示す図で
ある。
【図22】 本発明の実施の形態4を示す配管洗浄装置
の冷媒回路図である。
【図23】 本発明の実施の形態4における別の配管洗
浄装置の冷媒回路図である。
【図24】 本発明の実施の形態5を示す配管洗浄装置
の冷媒回路図である。
【図25】 本発明の実施の形態5に係わる冷凍空調装
置の冷媒回路図である。
【図26】 本発明の実施の形態5に冷凍空調装置更新
時のサービス内容を示す図である。
【図27】 従来の冷凍空調装置の冷媒回路図である。
【図28】 従来の冷凍機油(鉱油)混入時のHFC用
冷凍機油とHFC冷媒との溶解性を示す臨界溶解度曲線の
関係線図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、2 油分離器、3 凝縮器、4、6 配管
(既設配管、接続配管、被洗浄配管)、5 バイパス
管、7 電子膨張弁、8 蒸発器、9 分離回収装置、
10 アキュムレータ、10a 返油穴、11 配管洗
浄装置、12a,12b,12c,12d,12e,1
2f 接続弁、13a,13b,13c,13d,13
e 温度センサ、14a,14b 圧力センサ、15
計測制御装置、16 弁、17 バイパス配管、18
外気吸込口、19 外気吹出口、20 覆い、21 風
路、22 室内機、23 利用側熱交換器、24 電子
膨張弁、25 高低圧熱交換器、26 二重管、27
ガス冷却器、28 熱源機、29 四方弁、30 熱源
側熱交換器、31 鉱油回収装置、32a,32b,3
2c,32d 逆止弁、33 (洗浄側)計測制御装
置、34 集中管理装置、35 (熱源側)計測制御装
置、36 運転制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高下 博文 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 森本 修 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA12 BB82 BB90 CD22 CD32 CD41 CD43 3H045 AA09 AA12 AA27 BA00 CA02 CA29 DA05 EA34 EA42

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、膨張装置、蒸発器を接
    続し、前記圧縮機で搬送される冷媒によって被洗浄体を
    洗浄して被洗浄物を回収する回収装置と、前記冷媒の物
    理状態が予め定められた目標値となるように、前記凝縮
    器の熱交換能力、前記膨張装置の流動抵抗及び前記蒸発
    器の熱交換能力の少なくともいずれか1つを制御する制
    御装置とを備えたことを特徴とする配管洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は前記被洗浄体に流入する
    冷媒が気液二相流となるように制御することを特徴とす
    る請求項1に記載の配管洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮機の吸入側配管に低圧圧力セン
    サを備え、前記低圧圧力センサにより検知される低圧圧
    力が予め定められた所定目標値以上となるように制御装
    置を制御することを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の配管洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記圧縮機の吐出側配管に高圧圧力セン
    サを備え、前記高圧圧力センサにより検知される高圧圧
    力が予め定められた所定目標値以上となるように制御装
    置を制御することを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の配管洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記圧縮機の吐出側配管に吐出温度セン
    サを備え、前記吐出温度センサにより検知される吐出温
    度が予め定められた所定目標値以下となるように制御装
    置を制御することを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の配管洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記圧縮機の吸入側配管に低圧圧力セン
    サおよび吸入温度センサを備え、前記低圧圧力センサか
    ら検知される低圧圧力と前記吸入温度センサから検知さ
    れる吸入温度により算出される吸入過熱度が予め定めら
    れた所定目標値となるように制御装置を制御することを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の配管洗浄装
    置。
  7. 【請求項7】 前記圧縮機の吐出側配管に高圧圧力セン
    サと前記凝縮器の出口側配管に凝縮出口温度センサを備
    え、前記高圧圧力センサから検知される高圧圧力と前記
    凝縮出口温度センサから検知される凝縮器出口温度から
    算出される二相冷媒の乾き度が予め定められた所定目標
    範囲となるように制御装置を制御することを特徴とする
    請求項2に記載の配管洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記凝縮器で得られる冷媒の凝縮熱の一
    部または全部を蒸発器における蒸発熱として熱交換する
    高低圧熱交換器を設けたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の配管洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記冷媒の物理状態が予め定められた目
    標値となるように、高低圧熱交換器の熱交換量を変化さ
    せることを特徴とする請求項8に記載の配管洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記高低圧熱交換器から流出する蒸発
    した冷媒を冷却するガス冷却手段を備え、前記ガス冷却
    手段の冷却能力を前記冷媒の物理状態に応じて変化させ
    ることを特徴とする請求項8に記載の配管洗浄装置。
  11. 【請求項11】 前記圧縮機の運転能力が可変であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記
    載の配管洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記圧縮機の運転能力に応じて冷媒の
    物理状態の制御目標値を決めることを特徴とする請求項
    11に記載の配管洗浄装置。
  13. 【請求項13】 前記被洗浄体の流動抵抗に応じて冷媒
    の物理状態の制御目標値を決めることを特徴とする請求
    項1乃至請求項12のいずれかに記載の配管洗浄装置。
  14. 【請求項14】 前記配管洗浄装置の周囲温度に応じて
    冷媒の物理状態の制御目標値を決めることを特徴とする
    請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の配管洗浄装
    置。
  15. 【請求項15】 圧縮機を有する熱源機と被洗浄配管の
    間に接続される配管洗浄装置において、前記熱源機また
    は前記配管洗浄装置の少なくともどちらか一方に前記圧
    縮機から吐出された冷媒を凝縮させる熱交換器を備える
    と共に、前記配管洗浄装置に、前記熱交換器により凝縮
    された冷媒を減圧させる膨張装置と、前記被洗浄配管を
    流通した冷媒から被洗浄物を分離回収する被洗浄物回収
    手段と、前記熱源機が有する熱源側制御装置から運転情
    報を伝送可能とする洗浄側制御装置とを備えたことを特
    徴とする配管洗浄装置。
  16. 【請求項16】 洗浄側制御装置は、熱源機の運転状態
    に応じて熱交換器の熱交換量または膨張装置の絞り量ま
    たは圧縮機の運転容量のうち少なくともいずれか1つを
    制御することを特徴とする請求項15に記載の配管洗浄
    装置。
  17. 【請求項17】 圧縮機と外部に配設した運転制御装置
    に運転情報を伝送可能とする熱源側制御装置を有する熱
    源機と被洗浄配管の間に接続される配管洗浄装置におい
    て、前記熱源機または前記配管洗浄装置の少なくともど
    ちらか一方に前記圧縮機から吐出された冷媒を凝縮させ
    る熱交換器を備えると共に、前記配管洗浄装置に、前記
    熱交換器により凝縮された冷媒を減圧させる膨張装置
    と、前記被洗浄配管を流通した冷媒から被洗浄物を分離
    回収する被洗浄物回収手段と、前記熱源側制御装置また
    は/および前記運転制御装置の間で運転情報を伝送可能
    にする洗浄側制御装置とを備えたことを特徴とする配管
    洗浄装置。
  18. 【請求項18】 運転制御装置は、熱源機および配管洗
    浄装置の運転状態に応じて熱交換器の熱交換量または膨
    張装置の絞り量または圧縮機の運転容量のうち少なくと
    もいずれか1つを制御することを特徴とする請求項17
    に記載の配管洗浄装置。
  19. 【請求項19】 熱源機が有した熱源側制御装置と配管
    洗浄装置が有した洗浄側制御装置の間、あるいは外部に
    配設した運転制御装置と前記熱源側制御装置と前記洗浄
    側制御装置との間における運転情報の伝送に不具合が発
    生したときに、前記熱源機に配設された圧縮機の運転を
    停止する機能を熱源側制御装置に備えたことを特徴とす
    る請求項15乃至請求項18のいずれかに記載の配管洗
    浄装置。
  20. 【請求項20】 熱源側制御装置、洗浄側制御装置また
    は運転制御装置の少なくともいずれか1つに配管洗浄運
    転の進行状況を記録する記憶手段もしくは表示する表示
    手段を備えたことを特徴とする請求項15乃至請求項1
    8のいずれかに記載の配管洗浄装置。
  21. 【請求項21】 熱源側制御装置、洗浄側制御装置また
    は運転制御装置の少なくともいずれか1つに有した記憶
    手段に配管洗浄運転の完了もしくは未完了を記録するこ
    とを特徴とする請求項15乃至請求項18のいずれかに
    記載の配管洗浄装置。
  22. 【請求項22】 配管洗浄運転が未完了で中断した場合
    に、配管洗浄運転の進行状況の記録をもとに配管洗浄運
    転を再開する機能を洗浄側制御装置または運転制御装置
    の少なくともどちらか一方に備えたことを特徴とする請
    求項20に記載の配管洗浄装置。
  23. 【請求項23】 熱源側制御装置に配管洗浄運転の完了
    記録がなされていない場合、熱源機において配管洗浄運
    転以外の運転を禁止することを特徴とする請求項21に
    記載の配管洗浄装置。
  24. 【請求項24】 既設使用の冷凍空調装置を既設配管か
    ら取り除くステップと、前記既設配管に配管洗浄装置を
    取り付けるステップと、前記配管洗浄装置により配管洗
    浄運転を行なうステップと、前記配管洗浄装置に設けた
    制御装置から遠隔設置された集中管理装置へ伝送される
    前記配管洗浄装置の運転状態の情報をもとに前記配管洗
    浄運転の適性を判断するステップとを備えたことを特徴
    とする配管洗浄方法。
  25. 【請求項25】 前記配管洗浄運転の適性判定により、
    運転制御条件または冷媒量調整の変更を行なうステップ
    を備えたことを特徴とする請求項24に記載の配管洗浄
    方法。
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