JP2002356624A - 非対称のメチン染料の製造、この染料を含有する混合物、およびこの混合物の使用 - Google Patents

非対称のメチン染料の製造、この染料を含有する混合物、およびこの混合物の使用

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JP2002356624A
JP2002356624A JP2002062282A JP2002062282A JP2002356624A JP 2002356624 A JP2002356624 A JP 2002356624A JP 2002062282 A JP2002062282 A JP 2002062282A JP 2002062282 A JP2002062282 A JP 2002062282A JP 2002356624 A JP2002356624 A JP 2002356624A
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】プラスチツク原液着色に有用な非対称のメチン
染料の製造法、およびこの染料を含有する染料混合物を
提供する。 【解決手段】一般式(2)、(3)及び(4)で示され
る原料化合物を用いて製造される一般式(1)の染料、
及び染料(1)と一般式(5)で示され染料との混合
物。 式中、R1はH、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ
基、あるいはカルボキサミド基等であり、R、R2はア
ルキル基等を示しR3はアルキル基あるいはエステル基
を示す。XはH、ハロゲン等を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非対称のメチン染
料の製法、メチン染料混合物、その製法および有機ポリ
マー材料を原液着色するためのその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】非対称のメチン染料、例えば、本明細書
の実施例1の非対称のメチン染料は、プラスチックの原
液着色に非常に有効である。このタイプの染料は、例え
ば、相応するピラゾロンアルデヒドと相応する2−メチ
レンインドレニンとを縮合させることにより製造される
(DE-B 1154894参照)。
【0003】また、これらは相応する2−メチレンイン
ドレニン−ω−アルデヒドとピラゾロンとを縮合するこ
とにより製造してもよい(DE-B 1172387およびEP-A 419
110参照)。
【0004】F. Wuerthner, R. Sens, K.-H. Etzbach
およびG. Seybold, Angew. Chemie,1999, No. 11, 1753
〜1757ページでは、例えば無水酢酸溶剤が特定のメロシ
アニンの製造に利用されている。
【0005】C. Reidlinger, R. Dworczak, W. M. F. F
abian およびH. Junck, Dyes and Pigments 24(1994)
185〜204ページでは、酢酸エチルだけではなく、アセト
ニトリルも溶剤として製造に使用されている。記載され
たアプローチは、2つのラセミ体成分のうち少なくとも
1つは、有利にはアルデヒドは最初に別の工程で製造し
なくてはならないという欠点を含む。
【0006】
【課題を解決するための手段】意外なことに、式II、
IIIおよびIV
【0007】
【化5】
【0008】[式中、Rは、C〜C−アルキル、特
にメチルであり、かつR、R、RおよびXは、そ
れぞれ前記したものである]の化合物を、ジオキサン、
塩素化炭化水素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、
トルエン、キシレン、N−メチルピロリドン、および低
級アルコール、例えば、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノール、ペンタノール、グリコール、例
えば、エチレングリコール、ジエチレングリコールおよ
び相応するグリコールのモノアルキルエーテルおよびジ
アルキルエーテル、最も有利にはn−ブタノールから成
る群から選択される有機溶剤の存在で相互に反応させる
ことによる、式I
【0009】
【化6】
【0010】[式中、Rは、H、ハロゲン、特にC
l、BrおよびFであり、アルキル、特にC〜C
アルキルであり、アルコキシ、特にC〜C−アルコ
キシ、ニトロ、シアノ、スルホンアミド、特にSO
、COOH、カルボン酸エステル、特にCOO
(式中、RはC〜C−アルキルである)、ま
たはカルボキサミド、特にCONRであり、R
は、アルキル、特にC〜C−アルキルであり、R
は、アルキル、特にC〜C−アルキル、COOH、
カルボン酸エステル、特にCOOR(式中、RはC
〜C−アルキルである)であり、かつXは、H、ハ
ロゲン、特にCl、BrおよびF、SONR
SONCHRまたはSO(式中、R
は相互に独立に水素またはアルキル、特にC〜C
−アルキルであり、Rはアルキル、特にC〜C
−アルキルまたはヒドロキシアルキル、特にヒドロキシ
エチレンである)である]の化合物の製法が見出され
た。
【0011】本発明の目的のための有機溶剤は、縮合反
応の条件下で反応調製物または生成物と反応しない化合
物である。
【0012】本発明による方法の有利な実施態様では、
化合物II:IV:IIIのモル比は、1:1:1〜
1:1.2:2.0の範囲内、特に1:1:1〜1:
1:1.3の範囲内である。
【0013】形成された対称の縮合生成物(メチン染
料)は容易に除去される。
【0014】本発明の方法は、有利には70〜180
℃、特に90〜120℃の温度で行われる。例えば、こ
れは還流下で行われ、かつ得られたアルコールは、場合
により全体的または部分的に留去される。同様に、使用
される溶剤または少なくとも1種の反応成分または発生
するアルコールHORの沸点を上回る密閉系において、
過圧下で行うこともできる。
【0015】従って本発明の目的のための縮合反応は、
アルコールが放出される反応である。
【0016】本発明の縮合は、例外なく他の添加剤がな
くでも進行する。有利な触媒には、塩基性触媒、例え
ば、ピリジン、ピペリジンまたはトリエチルアミン、ま
たは酸性触媒、例えば、p−トルエンスルホン酸、塩
酸、硫酸またはカルボン酸、例えば、ギ酸、酢酸または
プロピオン酸が含まれる。
【0017】有利な実施態様では、化合物II、特に
1,3,3−トリメチル−2−メチレンインドリンまた
はその誘導体約1モルをブタノール中で化合物IV、特
に5−ピラゾロン約1モルと混合し、トリメチルオルト
ホルメート約1.3モルと混合し、かつ触媒の存在また
は不在、特に触媒量の氷酢酸の存在で、場合によりメタ
ノールを留去しながら還流下で使用された成分が変換さ
れるまで加熱する。この後に、冷却、濾過し、メタノー
ルと水で洗浄し、かつ乾燥させる。
【0018】式IIのインドリンとして使用するため
に、次のものが有利である:1,3,3−トリメチル−
2−メチレンインドリン、メチル1,3,3−トリメチ
ル−2−メチレンインドリン−5−カルボキシレート、
1,3,3−トリメチル−5−クロロ−2−メチレンイ
ンドリン、1,3,3−トリエチル−5−メトキシ−2
−メチレンインドリン。
【0019】有利には、5位でカルボン酸エステル、カ
ルボキサミド、ハロゲン、アルコキシ、アルキルまたは
スルホンアミドのような置換基により置換された1,
3,3−トリメチル−2−メチレンインドリンの使用を
挙げることができる。
【0020】最も有利には1,3,3−トリメチル−2
−メチレンインドリンカルボキシレートを挙げることが
できる。
【0021】式IVの化合物としては、1−フェニル−
3−メチル−5−ピラゾロン、1−フェニルピラゾロン
−3−カルボン酸エステルおよび1−フェニルピラゾロ
ンを使用するのが有利であり、そのフェニル基がスルホ
ニル基SON=CH-N(CHまたはSO
(アルキル)により置換されているものが有利であ
る。
【0022】式IIIの有利な化合物は、メチルオルト
ホルメートである。
【0023】本発明による方法の有利な実施態様では、
反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、かつ次に乾燥残留
物を好適な溶剤から再結晶させる。有利には、反応混合
物を冷却し、かつ濾過し、フィルターケーキをアルコー
ルと水で洗浄し、引き続き乾燥させる。
【0024】本発明の方法は、有利には式Iの化合物9
0〜100質量%、特に95〜100質量%および式V
の化合物0〜10質量%、特に0〜5質量%含有する混
合生成物を提供する。
【0025】式V
【0026】
【化7】
【0027】[式中、RおよびXはそれぞれ前記のも
のである]の化合物は、式IIと式IV(2モル当量)
の化合物の対称の縮合生成物である。
【0028】式Iの非対称の化合物の特に高いフラクシ
ョンを生じる方法では、反応混合物のフィルターケーキ
をアルコール、例えば、ブタノールまたはメタノールで
洗浄するのが有利である。特に有利には、ブタノールを
溶剤として縮合反応中で使用することが挙げられる。
【0029】さらに、本発明は式Iの染料90〜99.
9質量%と式Vの染料0.1〜10質量を含有する染料
混合物を提供する。
【0030】本発明による混合物は、プラスチックの原
液着色に使用される場合に良好な特性を有する。
【0031】さらに、本発明は本発明の混合物の製法を
提供する。このことは、式Iの化合物を製造するための
本発明による方法と同じ特色により特徴付けられる。有
利には、化合物II、IIIおよびIVを少量の溶剤
中、有利には式II、IIIおよびIVの反応物の全体
量に対して40〜70質量%の溶剤中で反応させる。同
様に得られたフィルターケーキを少量のメタノールで洗
浄するのが有利である。縮合反応のために使用する有機
溶剤としては、氷酢酸またはグリコールが有利である。
【0032】従って、本発明はプラスチックを原液着色
するための本発明による染料混合物の使用を提供する。
【0033】本発明による染料混合物は、プラスチック
の原液着色に非常に有効であり、かつ黄色を帯びた橙色
の色付けを提供する。
【0034】本発明の目的のための原液着色は、染料を
溶融プラスチック材料に、例えば押出機を用いて組込む
か、または染料をプラスチックを製造するための出発成
分、例えば、重合前にモノマーに添加して特に操作され
る。
【0035】特に有利なプラスチックは、熱可塑性樹
脂、例えば、ビニルポリマー、ポリエステル、ポリアミ
ドおよびポリオレフィン、特にポリエチレンおよびポリ
プロピレンまたはポリカルボネートである。
【0036】好適なビニルポリマーには、ポリスチレ
ン、スチレン−アクリロニトリルコポリマー、スチレン
−ブタジエンコポリマー、スチレン−ブタジエン−アク
リロニトリルターポリマー、ポリメタクリレートおよび
ポリ塩化ビニルが含まれる。
【0037】また、ポリエステル、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカルボネートおよびセルロース
エステルが有利である。
【0038】ポリスチレン、スチレンコポリマー、ポリ
カルボネート、ポリメタクリレートおよびポリアミドが
有利である。ポリスチレン、ポリエチレンおよびポリプ
ロピレンが特に有利である。
【0039】挙げられた高分子量化合物は、塑性により
変形可能な化合物または溶融物として単独でまたは混合
物の形で存在していてもよい。
【0040】本発明の染料は、有利には微分散された形
で使用されるが、しかしこのために分散剤を使用する必
要はない。
【0041】染料混合物を重合後に添加する場合には、
この混合物が例えば混合ロール上またはスクリュー中で
可塑化および均質化される前に、プラスチックペレット
と一緒に乾燥混合するかまたは粉砕するのが有利であ
る。しかし、染料を液体溶融物中に添加し、かつ撹拌に
よりその中で均一になるまで分散させてもよい。従っ
て、前着色された材料は、通常のように、例えばスピン
ニングにより、剛毛、フィラメント等になるか、または
押出によるかもしくは射出成形法において更に加工され
成形品になる。
【0042】染料混合物は重合触媒、特に過酸化物に好
適であるため、染料を例えばプラスチック用のモノマー
の出発材料に添加し、次に重合触媒の存在で重合させる
こともできる。このために、有利には染料を溶解させる
かまたはモノマー成分と綿密に混合される。
【0043】記載されたポリマーは、有利にはポリマー
の量に対して0.0001〜1質量%、特に0.01〜
0.5質量%の量で使用される本発明の染料混合物で色
付けされる。
【0044】ポリマー中で不溶解性の顔料、例えば二酸
化チタンを添加して相応する有用な隠ぺいする色付け
(hiding coloration)を得てもよい。
【0045】二酸化チタンは、ポリマーの量に対して
0.01〜10質量%、有利には0.1〜5質量%の量
で使用してもよい。
【0046】本発明による方法は、良好な耐熱性および
良好な耐光性、耐候性および耐昇華性を有する透明また
は隠ぺいする鮮やかな橙色の色付けを提供する。
【0047】本発明による方法では、本発明による式
(I)の染料混合物と、他の染料および/または有機ま
たは無機顔料との混合物を利用することもできる。
【0048】以下の実施例は本発明を説明するものであ
る。部およびパーセントは質量部および質量パーセント
である。
【0049】
【実施例】例1 窒素下で、ブタノール100ml中に1,3,3−トリ
メチル−2−メチレンインドリン−5−カルボキシレー
ト46.2gを溶解させた。1−フェニル−3−メチル
−5−ピラゾロン34.8gを添加し、約10分間撹拌
した。トリメチルオルトホルメート22.0gおよび氷
酢酸1mlを添加した後に、この混合物を(102〜1
05℃で)5時間還流した。さらに10時間還流させる
前に、さらにトリメチルオルトホルメート3gを添加し
た。このバッチを撹拌しながら冷却し、引き続き2時間
撹拌した。次に真空を適用することにより濾過し、かつ
フィルターケーキをメタノール200ml、次に温水5
00mlで洗浄し、かつ減圧下、80℃で乾燥させた。
【0050】下記の式Iの非対称のメチン染料98.5
%以上から成る染料78.8gが単離された。この染料
はプラスチック、例えばポリスチレンに濃いオレンジの
原液着色を生じる。氷酢酸触媒を使用しない場合には、
収率は約4%低かった。
【0051】
【化8】
【0052】ブタノールからの再結晶により染料1が純
粋な形で97%の収率で提供された。
【0053】例2 1−フェニル−3−メチル−5−ピロリドン41.8g
およびメチルオルトホルメート31gを用いて例1を繰
り返した。式1の非対称のメチン染料約92%と下記の
式の対称のメチン染料8%を含有する染料混合物85.
9gが単離された。プラスチック、例えばポリスチレン
を原液着色するために使用される場合には、この染料混
合物は濃いオレンジの色付けを提供するが、しかしこれ
は例1により製造される染料のものよりも明らかに黄色
い。
【0054】
【化9】
【0055】例3 窒素下で、n−ブタノール100ml中に1,3,3−
トリメチル−2−メチレンインドリン−5−カルボキシ
レート46.2gを溶解させた。ピラゾロン61.6g
を添加し、約10分間撹拌した。
【0056】
【化10】
【0057】トリメチルオルトホルメート22.0gを
添加した後に、この混合物を(102〜105℃で)5
時間還流した。さらに10時間還流させる前に、さらに
トリメチルオルトホルメート3gを添加した。このバッ
チを撹拌しながら冷却し、引き続き2時間撹拌した。次
に真空を適用することにより濾過し、かつフィルターケ
ーキをメタノール200ml、次に温水500mlで洗
浄し、かつ減圧下、80℃で乾燥させた。
【0058】単離された染料78.8g(>98.5
%)は、下記の式Iの非対称のメチン染料であった。こ
の染料はプラスチック、例えばポリスチレンの濃いオレ
ンジの原液着色を生じる。氷酢酸を使用しない場合に
は、収率は約4%低かった。
【0059】ブタノールからの再結晶により式2の染料
が100.6g、すなわち理論値の91.6%が提供さ
れた。
【0060】
【化11】
【0061】例4 窒素下で、エチレングリコール100ml中に1,3,
3−トリメチル−2−メチレンインドリン−5−カルボ
キシレート46.2gを溶解させた。ピラゾロン37.
6gを添加し、約10分間撹拌した。
【0062】
【化12】
【0063】トリメチルオルトホルメート22.0gを
添加した後に、この混合物を(102〜105℃で)5
時間還流した。さらに10時間還流させる前に、さらに
トリメチルオルトホルメート3gを添加した。このバッ
チを撹拌しながら冷却し、引き続き2時間撹拌した。次
に真空を適用することにより濾過し、かつフィルターケ
ーキをメタノール200ml、次に温水500mlで洗
浄し、かつ減圧下、80℃で乾燥させた。
【0064】ブタノールからの再結晶により式3の染料
77.0g、すなわち理論値の89.7%が提供され
た。
【0065】
【化13】
【0066】例5 窒素下で、n−ブタノール100ml中に1,3,3−
トリメチル−2−メチレンインドリン−5−カルボキシ
レート46.2gを溶解させた。ピラゾロン46.4g
を添加し、約10分間撹拌した。
【0067】
【化14】
【0068】トリメチルオルトホルメート22.0gを
添加した後に、この混合物を(102〜105℃で)5
時間還流した。さらに10時間還流させる前に、さらに
トリメチルオルトホルメート3gを添加した。このバッ
チを撹拌しながら冷却し、引き続き2時間撹拌した。次
に真空を適用することにより濾過し、かつフィルターケ
ーキをメタノール200ml、次に温水500mlで洗
浄し、かつ減圧下、80℃で乾燥させた。
【0069】ブタノールからの再結晶により式4の染料
88.2g、すなわち理論値の93.2%が提供され
た。
【0070】
【化15】
【0071】例6 窒素下で、n−ブタノール100ml中に1,3,3−
トリメチル−5−メトキシ−2−メチレンインドリン4
0.6gを溶解させた。ピラゾロン46.4gを添加
し、約10分間撹拌した。
【0072】
【化16】
【0073】トリメチルオルトホルメート22.0gを
添加した後に、この混合物を(102〜105℃で)5
時間還流した。さらに10時間還流させる前に、さらに
トリメチルオルトホルメート3gを添加した。このバッ
チを撹拌しながら冷却し、引き続き2時間撹拌した。次
に真空を適用することにより濾過し、かつフィルターケ
ーキをメタノール200ml、次に温水500mlで洗
浄し、かつ減圧下、80℃で乾燥させた。
【0074】ブタノールからの再結晶により式5の染料
76.5g、すなわち理論値の86.0%が提供され
た。
【0075】
【化17】
【0076】例7 窒素下で、n−ブタノール100ml中に1,3,3−
トリメチル−5−クロロ−2−メチレンインドリン4
1.5gを溶解させた。ピラゾロン61.6gを添加
し、約10分間撹拌した。
【0077】
【化18】
【0078】トリメチルオルトホルメート22.0gを
添加した後に、この混合物を(102〜105℃で)5
時間還流した。さらに10時間還流させる前に、さらに
トリメチルオルトホルメート3gを添加した。このバッ
チを撹拌しながら冷却し、引き続き2時間撹拌した。次
に真空を適用することにより濾過し、かつフィルターケ
ーキをメタノール200ml、次に温水500mlで洗
浄し、かつ減圧下、80℃で乾燥させた。
【0079】ブタノールからの再結晶により式6の染料
88.3g、すなわち理論値の84.0%が提供され
た。
【0080】
【化19】
【0081】例8 窒素下で、n−ブタノール100ml中に1,3,3−
トリメチル−5−クロロ−2−メチレンインドリン4
1.5gを溶解させた。ピラゾロン56.0gを添加
し、約10分間撹拌した。
【0082】
【化20】
【0083】トリメチルオルトホルメート22.0gを
添加した後に、この混合物を(102〜105℃で)5
時間還流した。さらに10時間還流させる前に、さらに
トリメチルオルトホルメート3gを添加した。このバッ
チを撹拌しながら冷却し、引き続き2時間撹拌した。次
に真空を適用することにより濾過し、かつフィルターケ
ーキをメタノール200ml、次に温水500mlで洗
浄し、かつ減圧下、80℃で乾燥させた。
【0084】ブタノールからの再結晶により式7の染料
80.1g、すなわち理論値の82.2%が提供され
た。
【0085】
【化21】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カール−ハインツ ラインハルト ドイツ連邦共和国 モンハイム アム フ ォイクツホーフ 19 (72)発明者 クリストフ ティーベス ドイツ連邦共和国 ケルン ハンザリング 93 Fターム(参考) 4H056 CA01 CA02 CC02 CC08 CE03 CE07 DD03 DD06 4J002 AB021 BC031 BC051 BC061 BD041 BG061 BN151 CF051 CG001 EU106 FD096

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 [式中、Rは、H、ハロゲン、特にCl、Brおよび
    Fであり、アルキル、特にC〜C−アルキルであ
    り、アルコキシ、特にC〜C−アルコキシ、ニト
    ロ、シアノ、スルホンアミド、特にSONR
    COOH、カルボン酸エステル、特にCOOR(式
    中、RはC〜C−アルキルである)、またはカル
    ボキサミド、特にCONRであり、Rは、アル
    キル、特にC〜C−アルキルであり、Rは、アル
    キル、特にC〜C−アルキル、COOH、カルボン
    酸エステル、特にCOOR(式中、RはC〜C
    −アルキルである)であり、かつXは、H、ハロゲン、
    特にCl、BrおよびF、SONR、SO
    CHRまたはSO(式中、R〜Rは相
    互に独立に水素またはアルキル、特にC〜C−アル
    キルであり、Rはアルキル、特にC〜C−アルキ
    ルまたはヒドロキシアルキル、特にヒドロキシエチレン
    である)である]の化合物の製法において、式II、I
    IIおよびIV 【化2】 [式中、Rは、C〜C−アルキル、特にメチルであ
    り、かつR、R、RおよびXは、それぞれ前記し
    たものである]の化合物を、ジオキサン、塩素化炭化水
    素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トルエン、キ
    シレン、N−メチルピロリドン、および低級アルコー
    ル、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、
    ブタノール、ペンタノール、グリコール、例えば、エチ
    レングリコール、ジエチレングリコールおよび相応する
    グリコールのモノアルキルエーテルおよびジアルキルエ
    ーテル、最も有利にはn−ブタノールから成る群から選
    択される有機溶剤の存在で相互に反応させることを特徴
    とする、式Iの化合物の製法。
  2. 【請求項2】 式I 【化3】 の化合物90〜99.9質量%と式V 【化4】 の化合物[式中、R、R、RおよびXは、それぞ
    れ請求項1に記載ものである]0.1〜10質量%を含
    有する混合物。
  3. 【請求項3】 プラスチックを原液着色するための請求
    項2に記載の混合物の使用。
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