JP2002355927A - ラミネートチューブ容器の通路閉鎖材用原反 - Google Patents

ラミネートチューブ容器の通路閉鎖材用原反

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絞り加工の際に破れが生じることがなく、切
り裂き性がよく、アルカリ性の内容物によって侵食され
ないラミネートチューブ容器の閉鎖材用減反を提供す
る。 【解決手段】 本発明のラミネートチューブ容器の通路
閉鎖材用原反10は、外気に接する側から、ポリオレフ
ィン系樹脂フィルム、第1の2軸延伸ポリエステルフィ
ルム、金属箔、第2の2軸延伸ポリエステルフィルムを
この順に積層し、さらに、ポリアミドフィルムを間に挟
んだポリオレフィン系樹脂フィルムを共押出し、延伸し
た内容物に接する側のフィルム18を積層して形成され
る。ポリオレフィン系樹脂フィルムとして特に直鎖状低
密度ポリエチレンフィルム15、17、ポリアミドフィ
ルムとして特にナイロンフィルム16が好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、日用品、薬
品等を保管するためのラミネートチューブ容器の口頭部
に用いられる、通路閉鎖用材原反に関し、特にラミネー
トチューブ容器の内容物の品質を保存するための優れた
機能を有する通路閉鎖材用原反に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、その利便性及び意匠性等の利点を
有することから、使用されるプラスチック系チューブ容
器は増加傾向にある。このようなプラスチック系チュー
ブ容器の中でも、特にラミネートチューブ容器は、平板
の積層原反を筒状に加工して胴体部を形成するという製
造方法が特徴であり、歯磨き、絵の具等の日用品のみな
らず、医薬品、化粧品、接着剤等の工業用品の分野にま
で広く用いられている。なぜなら、ラミネートチューブ
容器は、押し出し成形法やブロー成形法によって胴体部
を形成する他のプラスチック系チューブ容器と異なり、
アルミニウム箔や無機酸化物蒸着フィルム等の無機系高
バリヤー材を自由に使用できる大きな利点があるためで
あり、その内容物保護性が高く評価されているためであ
る。
【0003】上記のようなラミネートチューブ容器は、
口頭部を閉鎖して密封容器として用いられることも多
い。しかし、ラミネートチューブの胴体部の優位性に対
して、その容器の口頭部は、圧縮成形法又は射出成形法
により形成されるため一般にはポリエチレンの単層構造
からなり、バリヤー性は期待できない。そこで、口頭部
を閉鎖したラミネートチューブ容器全体のバリヤー性を
向上させるために、口頭部の内側に、図2に示すよう
な、積層シートを打ち抜き・絞り加工して得たカップ状
の閉鎖材を装着し、容器の肩部を多層にすると共に容器
の口を塞ぐことによってバリヤー性を高め、収容物の変
質を防止する方法が知られている。このカップ状の通路
閉鎖材をラミネートチューブ容器に組み込むときは、図
3に示すように、ラミネートチューブ胴体部3に口頭部
2が接着された容器の、さらに口頭部内側に通路閉鎖材
1が組み込まれる。
【0004】しかし、上記の方法に用いる閉鎖材として
は、収容物が多様に変化する状況に鑑み、その全てに対
応できる十分な特性のものが未だ得られていない。特
に、閉鎖材を形成するための原反については、適切な素
材の選択や層構成等の原反の設計や製造時の機械調整が
困難であった。ラミネートチューブ容器の通路閉鎖材用
原反を設計する際は、原反が次のような点を満たすこと
が要求されている。 (1)絞り加工性を有すること、すなわち平板状の原反
から3次元形状に絞り加工する際、”破れ”が生じない
こと。 (2)易開封性を有すること、すなわち、(1)を満た
すと共にキャップと一体に形成されている開封用針で容
易に開封できること。 (3)耐内容物性を有すること、すなわち内容物に含ま
れる腐食成分に対して耐久性があること、特に積層シー
ト中に金属箔がある場合には金属箔が保護されているこ
と。 さらに、上記の3点に加えて、口頭部内面との熱溶着
性、安全衛生性、絞り加工後の形状安定性等が実使用上
の基本的条件として満たされていることが求められる。
【0005】特公平7‐98544号及び特公平5‐8
6750号公報では、耐内容物性を改善した閉鎖材用原
反の構成が開示されている。これら公報では、アルミニ
ウム箔の内側の層に特殊な接着性樹脂を使用して内容物
による侵食を防止しているが、これらの原反は絞り加工
性に問題があり、改善の余地があった。
【0006】また、実開平7‐28064号公報では、
耐内容物性に加えて絞り加工性を改善するため、アルミ
ニウム箔の両面を2軸延伸ポリオレフィン系樹脂フィル
ムで補強した閉鎖材用原反が開示されている。しかし、
商業生産が可能な程度に絞り加工性は向上し、破れの発
生率は低下したものの、原反の品質に十分な信頼性がな
く、製造時の歩留まりがよくなかった。さらに、製造時
に精密な機械的調整が必要であり、工程管理も非常に煩
雑で、コスト高となっていた。加えて、ラミネートチュ
ーブ容器の口頭部との接着性も十分でなく、さらなる改
良が必要であった。
【0007】特開平10−181755号公報では、さ
らなる絞り加工性の向上を目的とした閉鎖材用原反が開
示されている。この原反は、アルミニウム箔の両面を2
軸延伸ポリエステル系樹脂フィルム、特にポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルムで覆うことによっ
て、製造時に精密な機械調整をしなくとも、比較的簡単
な工程で均一な製品を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のPET
フィルムを用いた従来技術では、PETフィルムが強靭
である反面物理的衝撃によって微細なクラック又はピン
ホールを生じやすく、クラックから浸透した内容物がア
ルミニウム箔と反応して変質劣化を生じるという問題が
あった。さらに、PETフィルムは酸性物質には強いが
アルカリ性物質には侵され易く耐内容物性が未だ十分で
はなかった。
【0009】そこで、PETフィルムを内容物から保護
するため、ポリエチレンフィルムとして直鎖状低密度ポ
リエチレン(L‐LDPE)を用いたところ、開封の際
にこのL‐LDPEフィルムが伸びて、キャップと一体
の開封用針では十分に開封できないという問題が生じ
た。しかも、浸透性の強い内容物によってはPETフィ
ルムを十分に保護できず、PETフィルムが侵食される
という問題が依然として残る場合があった。
【0010】そこで、本発明は、絞り加工性、易開封性
及び耐内容物性を十分に満たすラミネートチューブ容器
の閉鎖材用原反を提供することを目的とする。さらに、
本発明は、物理的衝撃に強く、耐アルカリ性を有するラ
ミネートチューブ容器の閉鎖材用原反を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決するために様々なフィルムの組み合わせを鋭意
検討した結果、次のようなラミネート容器の通路閉鎖材
用原反を完成した。すなわち、本発明によれば、ラミネ
ートチューブ容器の通路閉鎖材用原反であって、外気に
接する側のポリオレフィン系樹脂フィルムと、第1の2
軸延伸ポリエステルフィルムと、金属箔と、第2の2軸
延伸ポリエステルフィルムと、内容物に接する側の、ポ
リアミドフィルムを間に挟んだポリオレフィン系樹脂フ
ィルムを共押出し延伸したフィルムと、をそれぞれ接着
層を介して積層してなるラミネートチューブ容器の通路
閉鎖材用原反が提供される。
【0012】以下に本発明の原反の構成を詳しく説明す
る。まず、外気に触れる最外層は、ポリオレフィン系樹
脂フィルムを用いる。ポリオレフィン系樹脂フィルム
は、絞り加工において特に最外層に必要とされる伸びと
破れ難さを有している。最外層は、上述のように、外気
に触れると同時にラミネートチューブ容器の口頭部内面
に接着される。そこで、口頭部はポリエチレンで形成さ
れることが多いため、口頭部内面との熱溶着性がよいこ
とから、ポリオレフィン系樹脂としてポリエチレンを用
いることが好ましい。さらに、ポリエチレンのうちでも
直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)は、特に優
れた絞り加工性を有しているため、好ましく用いること
ができる。ポリオレフィン系樹脂としては、ラミネート
チューブ容器の口頭部内面の樹脂とのヒートシール適性
があるものであればいずれを用いてもよく、低密度ポリ
エチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDP
E)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ
プロピレン(CPP)フィルム等が用いられる。
【0013】ポリオレフィン系樹脂フィルムの下(ラミ
ネートチューブ容器の内側)には、第1の2軸延伸ポリ
エステルフィルム、金属箔、第2の2軸延伸ポリエステ
ルフィルムをこの順に積層する。第1及び第2の2軸延
伸ポリエステルフィルムは、金属箔を補強し、かつ金属
箔を中心にして内外の強度バランスを整える重要な役割
を果たしている。本発明の通路閉鎖材用原反は、これら
の2軸延伸ポリエステルフィルムによって、実生産に十
分に適応できる絞り加工性を得ることができる。ポリエ
ステルとしては、入手のし易さや強靭であること等の理
由からPETが好ましいが、この他にポリエチレンイソ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレートなども使用することができる。金属箔と
しては、アルミニウム箔、ステンレス箔、銅箔等、の一
般箔、又は、JIS 8079材等の合金箔を使用する
ことができるが、入手し易さや価格、伸びのよさ等の点
からアルミニウム箔及びアルミニウム合金箔が特に好ま
しい。
【0014】本発明の通路閉鎖材用原反では、ラミネー
トチューブ容器に装着したときに内容物と接する最内層
に、ポリオレフィン系樹脂フィルムでポリアミドフィル
ムを挟んだ3層構造のフィルムを共押出し、延伸して配
置する。このとき、実質的な最内層であるポリオレフィ
ン系樹脂は、化学的に不活性であると共に亀裂に強く、
絞り加工時の破れを防止する。一方、ポリオレフィン系
樹脂の間に挟まれているポリアミドは、PET等のポリ
エステルに比べて柔軟で絞り加工時にピンホールが発生
することはなく、さらにアルカリ性物質に対する耐久性
が強いため内容物を選ばない。
【0015】さらに、この3層構造のフィルム(3層フ
ィルム)を共押出し延伸することによって、このフィル
ムの機械的強度がより強くなり絞り加工時の破れを確実
に防止でき、かつ、内容物の浸透に対するバリヤー効果
も向上させることができる。絞り加工時に破れ難くする
一方で、開封の際には閉鎖材の切り裂き性がよくなけれ
ばならないが、延伸することで、無延伸のフィルムと比
較して伸度が低いため針で切り裂き易くなる。また、3
層構造のフィルムは共押出の後2軸延伸をしてもよい。
2軸延伸すると開封の際に2方向に切り裂かれることに
なるので、従来の閉鎖材に比べて易開封性は格段に向上
することが分かった。3層フィルム全体の厚さは15〜
60μmが好ましく、より好ましくは20〜30μmで
ある。このうち、中央のポリアミドフィルムは8μm以
上が好ましく、より好ましくは9〜15μmである。3
層フィルムは、通常それぞれの層の間にごく薄い接着性
樹脂の層を設けて積層し、形成される。
【0016】3層構造のフィルムに用いるポリオレフィ
ン系樹脂としては、ポリエチレンが好ましく、上述のよ
うな理由から特に直鎖状低密度ポリエチレンが好まし
い。ポリアミドとしては、内容物の浸透に対するバリヤ
ー性が高く、耐アルカリ性が強いため、特にナイロン
(Ny)が好ましい。ナイロンとしては、例えば6−ナ
イロン、66−ナイロン、11ナイロン、MXD6ナイ
ロン等を使用することができる。
【0017】本発明の閉鎖材用原反を製造するには、各
層を接着剤を介してドライラミネート法により積層する
ことが好ましいが、ポリオレフィン系樹脂フィルムにつ
いてはこのフィルム上(例えばPET面)にアンカーコ
ート剤を塗布し、樹脂を押出する押出ラミネート法でも
よい。また、各層の厚さは、ポリオレフィン系樹脂フィ
ルムについては25〜60μmが好ましく、特に30〜
40μmが好ましい。第1及び第2のポリエステルフィ
ルムは12〜25μmが好ましいが、12μmで十分な
効果を生じる。金属箔は、20〜70μmが好ましく、
特に好ましくは40〜60μmである。3層フィルムの
好ましい厚さは上述の通りである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を実施例及び比較
例を用いて具体的に説明する。ただし、本発明は以下の
実施例に限定されない。
【0019】[実施例]本実施例では、まず、アルミニ
ウム箔(住軽アルミ箔(株)製ベスパ、厚み50μm)
の両面に接着剤を介して2軸延伸PETフィルム(東洋
紡績(株)製E5200、厚み12μm)をそれぞれ積
層した。次に、片側のPET面にはL−LDPE/Ny
/L−LDPEの3層共押出フィルム(グンゼ(株)製
HEPTAX−B 総厚み20μm、各層の厚み5/1
0/5μm)を、また、反対側のPET面にはL−LD
PEフィルム(東セロ(株)製TUX−TC、厚み30
μm)をそれぞれ接着剤を介してドライラミネート法に
より積層した。このようにして、本発明のラミネートチ
ューブ容器の通路閉鎖材用原反を製造した。接着剤とし
ては2液反応型ウレタン系接着剤を用いた。図1に示す
ように、作製した通路閉鎖材用原反10の層構成は、外
気に触れる側から、L−LDPEフィルム11/2軸延
伸PETフィルム12/アルミニウム箔13/2軸延伸
PETフィルム14/L−LDPEフィルム15/Ny
フィルム16/L−LDPEフィルム17であり、内側
のL−LDPEフィルム15/Nyフィルム16/L−
LDPEフィルム17は、3層構成の共押出2軸延伸フ
ィルム18を形成している。
【0020】[絞り加工適性試験]上述のように作製し
た閉鎖材用原反について、次のような絞り加工適性試験
を行った。絞り加工時の金型圧力と原反の張力を3段階
に変化させ、それぞれの条件でカップ状の通路閉鎖材を
形成し、形成した通路閉鎖材の破れの有無を目視で確認
した。条件及び評価基準は以下の通りである。絞り加工
条件は強及び弱の2段階とし、条件1が通常製造時の条
件である。評価結果は、後述する比較例の結果と共に以
下の表1に示した。 絞り加工条件 条件1 通常設定(抑制) 金型圧力 弱 原反張力 弱 条件2 過酷設定 金型圧力 強 原反張力 弱 条件3 最過酷設定 金型圧力 強 原反張力 強 評価基準 ◎ 破れが全くない △ 頻度は少ないが、軽度の破れが確認される × 目視で確認できる明確な破れ有り
【0021】[易開封性試験]次に、上述の絞り加工適
性試験で破れなく形成された条件1のカップ状通路閉鎖
材を用いてラミネートチューブ容器を製造した。容器に
は表2に示すような7種類の内容物をそれぞれ充填し、
室温50℃の環境下で3ヶ月間保存した。内容物のう
ち、染毛剤及び接着剤はアルカリ性であった。その後、
容器のキャップに形成されている開封用針で開封し、閉
鎖材の状態を目視で評価した。評価基準は、以下の通り
とした。評価結果は、後述する比較例の結果と共に以下
の表2に示した。 評価基準 ◎ 開封に全く問題なし ○ 開封は問題なくできるが、デラミネーションが認め
られる △ 開封できるが、デラミネーションの影響で穴が小さ
い × 孔が開かない
【0022】[比較例]本比較例では、上記の実施例で
用いた最内層の3層構成のフィルムの代わりに厚さ30
μmのL‐LDPEフィルムを用いた以外は、実施例と
同様にして通路閉鎖材用原反を作製した。すなわち、層
構成が、L−LDPE/2軸延伸PET/Al/2軸延
伸PET/L−LDPEの原反を上記の実施例と同様に
製造した。最内層に用いたL−LDEフィルムは最外層
のフィルムと同一物を使用した。次いで、実施例と同様
の絞り加工適性試験、及び、絞り加工時に破れのなかっ
た条件1のカップ状通路閉鎖材について易開封性試験を
行った。各試験の評価結果は、それぞれ以下の表1及び
表2に示した。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】上記の表1の結果から、絞り加工適性試験
において比較例では条件2及び3の場合に破れが生じた
が、実施例で製造した本発明の通路閉鎖材用原反の場合
は全ての条件で破れが発生することはなかった。したが
って、本発明の原反は従来に比べて強靭であり絞り加工
性が格段に向上したことが確認された。
【0026】また、表2の結果から、比較例で製造した
閉鎖材は特にアルカリ性の内容物の場合に侵食が見ら
れ、容易に開封することができなかったが、実施例で製
造した閉鎖材は全ての種類の内容物に対して、ほとんど
侵食が見られなかっただけでなく針で容易に開封するこ
とができた。このことから、本発明の原反は3ヶ月間の
保存においてアルカリ性内容物に対して耐久性があり、
かつ、切り裂き性も向上したことが分かった。
【0027】
【発明の効果】本発明のラミネートチューブ容器の通路
閉鎖材用原反は、強靭でかつ引っ張りに強く、絞り加工
時に破れを生じることがない。一方で、開封用針で開封
する際の切り裂き性が改善され、容易に開封することが
できる。さらに、内容物がアルカリ性である場合にも優
れた耐久性を示し、内容物を選ばずどのような用途のラ
ミネート容器にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例で作製した通路閉鎖材用原反の層構成
を示す図である。
【図2】 ラミネートチューブ容器に用いるカップ状に
成形された通路閉鎖材の斜視図である。
【図3】 カップ状通路閉鎖材を接着したラミネートチ
ューブ容器を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 カップ状通路閉鎖材 2 口頭部 3 ラミネートチューブ胴体部 10 通路閉鎖材用原反 11 L‐LDPEフィルム 12 2軸延伸PETフィルム 13 アルミニウム箔 14 2軸延伸PETフィルム 15 L‐LDPEフィルム 16 ナイロンフィルム 17 L‐LDPEフィルム 18 3層構成の共押出2軸延伸フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 弘之 大阪府東大阪市玉串町東3丁目5番8号 関西チューブ株式会社内 (72)発明者 齊藤 博 千葉県野田市七光台135 カイト化学工業 株式会社野田工場内 Fターム(参考) 3E084 AA03 AA12 AA24 AA37 AB06 BA08 BA09 CA01 CC03 CC08 FD13 HC07 HD01 LB02 LB07 LD01 4F100 AB10 AB33C AK03A AK03E AK42B AK42D AK46E AK48E AK51G AK63A AK63E BA05 BA07 BA10A BA10E CB00 EC18 EH20E EJ37E EJ38B EJ38D EJ38E GB17 JL00 JL01 JL12 JL14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラミネートチューブ容器の通路閉鎖材用
    原反であって、 外気に接する側のポリオレフィン系樹脂フィルムと、 第1の2軸延伸ポリエステルフィルムと、 金属箔と、 第2の2軸延伸ポリエステルフィルムと、 内容物に接する側の、ポリアミドフィルムを間に挟んだ
    ポリオレフィン系樹脂フィルムを共押出し延伸したフィ
    ルムと、をそれぞれ接着層を介して積層してなるラミネ
    ートチューブ容器の通路閉鎖材用原反。
  2. 【請求項2】 上記第1又は第2の2軸延伸ポリエステ
    ルフィルムが2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
    ルムである請求項1に記載のラミネートチューブ容器の
    通路閉鎖材用原反。
  3. 【請求項3】 上記外気に接する側のポリオレフィン系
    樹脂フィルムが直鎖状低密度ポリエチレンフィルムであ
    る請求項1又は2に記載のラミネートチューブ容器の通
    路閉鎖材用原反。
  4. 【請求項4】 上記ポリアミドフィルムがナイロンフィ
    ルムである請求項1〜3のいずれか一項に記載のラミネ
    ートチューブ容器の通路閉鎖材用原反。
  5. 【請求項5】 上記ポリアミドフィルムを間に挟んだポ
    リオレフィン系樹脂フィルムが、直鎖状低密度ポリエチ
    レンフィルムである請求項1〜4のいずれか一項に記載
    のラミネートチューブ容器の通路閉鎖材用原反。
  6. 【請求項6】 上記ポリアミドフィルムを間に挟んだポ
    リオレフィン系樹脂フィルムを共押出し延伸したフィル
    ムが、共押出し2軸延伸したフィルムである請求項1〜
    5のいずれか一項に記載のラミネートチューブ容器の通
    路閉鎖材用原反。
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