JP2002353750A - スイッチング増幅器 - Google Patents

スイッチング増幅器

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JP2002353750A
JP2002353750A JP2001155879A JP2001155879A JP2002353750A JP 2002353750 A JP2002353750 A JP 2002353750A JP 2001155879 A JP2001155879 A JP 2001155879A JP 2001155879 A JP2001155879 A JP 2001155879A JP 2002353750 A JP2002353750 A JP 2002353750A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチングノイズの影響を低減し、オーデ
ィオ性能を向上することができるスイッチング増幅器を
提供する。 【解決手段】 デルタシグマ変調回路4におけるオペア
ンプ群を接地するアナログ回路用アース10と、定電圧
スイッチング回路5を接地するデジタル回路用アース1
1とを備え、アナログ回路用アース10とデジタル回路
用アース11とを分離して接地する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号等のアナ
ログ信号あるいはマルチビット信号を1ビット変換した
1ビットデジタル信号を高効率で増幅することができる
デルタシグマ変調を用いるスイッチング増幅器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】AD変換方式の一つであるデルタシグマ
変調(ΔΣ変調)によって得られる1ビット信号は、後
述する積分器や加算器の係数を適宜選択することによっ
て、有効周波数帯域を広くしたり、またはダイナミック
レンジを広くしたりするなど、音源等に合わせた周波数
特性を設定できるという優れた特徴を有している。この
ため、SACD(Super Audio Compact Disc:スーパー
オーディオコンパクトディスク)における新しい規格で
は、音声信号をデルタシグマ変調することにより得られ
る1ビット信号が採用され、製品化が行われようとして
いる。
【0003】また、上記のデルタシグマ変調によって得
られる1ビット信号は、音声信号の記録や、オーディオ
機器間の伝送に使用されるだけではない。
【0004】すなわち、デルタシグマ変調を用いるスイ
ッチング増幅器は、半導体電力増幅素子を備えている。
そして、上記1ビット信号をそのまま半導体電力増幅素
子に入力してスイッチングし、得られた大電圧のスイッ
チングパルスの高周波成分をローパスフィルタによって
除去するだけで、電力増幅された復調アナログ信号を得
ることもできる。
【0005】さらに、上記半導体電力増幅素子は、既存
の増幅器のようにその線形域(不飽和域)が使用される
のではなく、非線形域(飽和域)で使用される。したが
って、このようなデルタシグマ変調を用いるスイッチン
グ増幅器は、極めて高効率に電力増幅を行うことができ
るという利点を有している。
【0006】図6に示すように、従来のデルタシグマ変
調を用いるスイッチング増幅器100は、入力端子20
0と、入力信号処理回路300と、デルタシグマ変調回
路400と、定電圧スイッチング回路500と、ローパ
スフィルタ600と、減衰調整器700と、加算器80
0と、出力端子900とを備えている。
【0007】入力端子200には、図示しない入力信号
源からの入力音声信号が入力される。
【0008】入力信号処理回路300は、入力端子20
0から入力された音声信号の波高値を変化させたり、シ
ングル入力信号をバッファアンプ(図示せず)により差
動信号に変換したりして、デルタシグマ変調回路400
に出力する。
【0009】デルタシグマ変調回路400は、入力端子
200に入力された音声信号を1ビットデジタル信号に
変換する。より具体的には、デルタシグマ変調回路40
0は、積分器群(図示せず)と、加算器(図示せず)
と、量子化器(図示せず)とを備えている。
【0010】上記積分器群は、複数の積分器(図示せ
ず)が縦続接続されており、入力された音声信号を順次
積分することにより、高次の積分を行う。上記加算器
は、上記積分器からの出力を相互に加算する。上記量子
化器は、上記加算器からの出力を1ビット信号に量子化
する。
【0011】定電圧スイッチング回路500は、デルタ
シグマ変調回路400からの1ビットデジタル信号で定
電圧をスイッチングし、上記の1ビットデジタル信号に
対応した大電圧のスイッチングパルスをローパスフィル
タ600に出力する。
【0012】ローパスフィルタ600は、定電圧スイッ
チング回路500からの大電圧のスイッチングパルスの
高周波成分を除去し、アナログ音声信号に復調する。
【0013】減衰調整器700は、定電圧スイッチング
回路500からの大電圧のスイッチングパルスを減衰さ
せるように調整する。
【0014】加算器800は、減衰調整器700からフ
ィードバックされるスイッチングパルスを入力端子20
0への入力音声信号から減算する。
【0015】出力端子900は、スピーカ等の音声出力
機器(図示せず)に接続されており、ローパスフィルタ
600により、復調されたアナログ音声信号を上記音声
出力機器に出力して音響化する。
【0016】このようにして、スイッチング増幅器10
0は、デルタシグマ変調回路400に備えられた量子化
器(図示せず)からの1ビット信号が、入力音声信号に
対応したものになるようにフィードバック制御を行う。
【0017】また、上記の入力信号処理回路300と、
デルタシグマ変調回路400と、定電圧スイッチング回
路500と、ローパスフィルタ600と、減衰調整器7
00とは、共通するアース110により接地されてい
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、定電圧
スイッチング回路500においては、高電圧をスイッチ
ングしており、高調波のスイッチングノイズが発生して
いる。すなわち、このスイッチングノイズの影響によ
り、デルタシグマ変調回路400のアース110の接地
点における電位が変化する。
【0019】このようにアース110の接地点における
電位が変化すると、デルタシグマ変調回路400が正常
に動作しなかったり、減衰調整器700からのスイッチ
ングパルスがデルタシグマ変調回路400に正確にフィ
ードバックされなかったりし、スイッチング増幅器10
0のオーディオ性能が著しく低下するという問題が生じ
る。
【0020】本発明は、スイッチングノイズの影響を低
減し、オーディオ性能を向上することができるスイッチ
ング増幅器を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のスイッチング増
幅器は、上記課題を解決するために、入力信号をデルタ
シグマ変調して量子化されたデジタル信号を出力するデ
ルタシグマ変調回路と、上記デジタル信号に基づいて電
源電圧をスイッチングしてスイッチングパルスを出力す
る定電圧スイッチング回路とを備えているスイッチング
増幅器において、上記デルタシグマ変調回路においてア
ナログ信号を取り扱う回路を接地する第1のアースと、
上記定電圧スイッチング回路を接地する第2のアースと
を備え、上記第1のアースと上記第2のアースとは分離
して接地されていることを特徴としている。
【0022】本発明のスイッチング増幅器によれば、デ
ルタシグマ変調回路において入力信号をデルタシグマ変
調するとともに量子化し、定電圧スイッチング回路にデ
ジタル信号を出力する。
【0023】そして、定電圧スイッチング回路におい
て、上記のデジタル信号に基づいて電源電圧をスイッチ
ングする。ここで、電源電圧は高電圧であるため、電源
電圧をスイッチングすることにより高調波のスイッチン
グノイズが発生する。
【0024】このように発生する高調波のスイッチング
ノイズの影響により、デルタシグマ変調回路内のアナロ
グ信号を取り扱う回路の接地点における基準電位が変化
する場合がある。
【0025】そこで、本発明のスイッチング増幅器で
は、特に、デルタシグマ変調回路においてアナログ信号
を取り扱う回路(以下、デルタシグマ変調回路内のアナ
ログ回路とする)を接地する第1のアースと、定電圧ス
イッチング回路を接地する第2のアースとを備え、第1
のアースと上記第2のアースとは分離して接地してい
る。
【0026】すなわち、第1のアースにより設定される
デルタシグマ変調回路内のアナログ回路における電位の
基準点と、第2のアースにより設定される定電圧スイッ
チング回路における電位の基準点とは、相互に独立した
ものとなっている。したがって、デルタシグマ変調回路
内のアナログ回路における電位の基準点は、スイッチン
グノイズにより変化しない。
【0027】これにより、デルタシグマ変調回路内のア
ナログ回路は、スイッチングノイズの影響を受けること
なく動作することができる。
【0028】それゆえ、スイッチングノイズの影響を低
減し、オーディオ性能を向上することができるスイッチ
ング増幅器を提供することができる。
【0029】また、本発明のスイッチング増幅器は、上
記課題を解決するために、上記構成において、上記スイ
ッチングパルスを減衰して上記デルタシグマ変調回路に
帰還させる減衰調整器と、上記スイッチングパルスの高
周波成分を除去するローパスフィルタとをさらに備え、
上記第2のアースは、上記デルタシグマ変調回路におい
てデジタル信号を取り扱う回路と、上記減衰調整器と、
上記ローパスフィルタとに接続されるように分岐してい
ることを特徴としている。
【0030】上記の発明によれば、第2のアースは、デ
ルタシグマ変調回路においてデジタル信号を取り扱う回
路(以下、デルタシグマ変調回路内のデジタル回路とす
る)と、減衰調整器と、ローパスフィルタとを接地す
る。
【0031】すなわち、単一の第2のアースにより、定
電圧スイッチング回路と、デルタシグマ変調回路内のデ
ジタル回路と、減衰調整器と、ローパスフィルタとを接
地することができる。
【0032】これにより、上記構成のスイッチング増幅
器による効果に加えて、スイッチング増幅器の配線を簡
略化し、低コスト化を図ることができる。
【0033】また、本発明のスイッチング増幅器は、上
記課題を解決するために、上記構成において、上記スイ
ッチングパルスを減衰して上記デルタシグマ変調回路に
帰還させる減衰調整器と、上記減衰調整器を接地する第
3のアースとを備え、上記第2のアースと、上記第3の
アースとは分離して接地されていることを特徴としてい
る。
【0034】上記の発明によれば、第2のアースにより
設定される定電圧スイッチング回路における電位の基準
点と、第3のアースにより設定される減衰調整器におけ
る電位の基準点とは相互に独立したものとなる。
【0035】これにより、上記構成のスイッチング増幅
器による効果に加えて、スイッチングノイズが減衰調整
器に影響を与えることを防止することができる。
【0036】また、本発明のスイッチング増幅器は、上
記課題を解決するために、上記構成において、上記スイ
ッチングパルスの高周波成分を除去するローパスフィル
タと、上記ローパスフィルタを接地する第4のアースと
を備え、上記第2のアースと、上記第4のアースとは相
互に分離して接地されていることを特徴としている。
【0037】上記の発明によれば、第2のアースにより
設定される定電圧スイッチング回路における電位の基準
点と、第4のアースにより設定されるローパスフィルタ
における電位の基準点とは相互に独立したものとなる。
【0038】これにより、上記構成のスイッチング増幅
器による効果に加えて、スイッチングノイズがローパス
フィルタに影響を与えることを防止することができる。
【0039】また、本発明のスイッチング増幅器は、上
記課題を解決するために、上記構成において、上記スイ
ッチングパルスを減衰して上記デルタシグマ変調回路に
フィードバックする減衰調整器をさらに備え、上記第2
のアースは、上記減衰調整器に接続されるように分岐し
ていることを特徴としている。
【0040】上記の発明によれば、第2のアースは定電
圧スイッチング回路と減衰調整器とを接続している。す
なわち、定電圧スイッチング回路からのスイッチングノ
イズは、減衰調整器により減衰されてデルタシグマ変調
回路にフィードバックされる。
【0041】したがって、上記構成のスイッチング増幅
器による効果に加えて、スイッチングノイズがデルタシ
グマ変調回路に与える影響をさらに低減することができ
る。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図1ないし図5に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0043】図1に示すように、本実施の形態のスイッ
チング増幅器1は、入力端子2と、入力信号処理回路3
と、デルタシグマ変調回路4と、定電圧スイッチング回
路5と、ローパスフィルタ6と、減衰調整器7と、加算
器8と、出力端子9と、アナログ回路用アース10(第
1のアース)と、デジタル回路用アース11(第2のア
ース)とを備えている。
【0044】なお、アナログ回路用アース10とデジタ
ル回路用アース11とを明瞭に区別するため、アナログ
回路用アース10については図1中太線で示し、デジタ
ル回路用アース11については図1中破線で示す。
【0045】入力端子2には、図示しない入力信号源か
らのアナログ音声信号が入力される。
【0046】入力信号処理回路3は、入力端子2から入
力されたアナログ音声信号の波高値を変化させるか、あ
るいはシングル入力信号をバッファアンプ(図示せず)
により差動信号に変換し、デルタシグマ変調回路4に出
力する。
【0047】デルタシグマ変調回路4は、入力端子2に
入力されたアナログ音声信号を1ビットのデジタル信号
に変換する。より具体的には、デルタシグマ変調回路4
は、アナログ音声信号を取り扱うオペアンプ群(図示せ
ず)と、デジタル信号を取り扱う量子化器(図示せず)
とを備えている。
【0048】オペアンプ群は、積分器群(図示せず)
と、加算器(図示せず)とを備えている。積分器群は、
入力されたアナログ音声信号を順次積分するものであ
り、複数の積分器(図示せず)が縦続接続されている。
また、加算器は、積分器群から出力されたアナログ音声
信号を相互に加算する。
【0049】また、量子化器は、加算器から出力された
アナログ音声信号を1ビットのデジタル信号に量子化す
る。量子化されたデジタル信号は、出力信号波形整形器
(図示せず)により波形が整形されて、後述の定電圧ス
イッチング回路5に出力される。
【0050】定電圧スイッチング回路5は、デルタシグ
マ変調回路4からの1ビットデジタル信号で定電圧をス
イッチングし、上記の1ビットデジタル信号に対応した
大電圧のスイッチングパルスをローパスフィルタ6に出
力する。
【0051】ローパスフィルタ6は、定電圧スイッチン
グ回路5からの大電圧のスイッチングパルスの高周波成
分を除去し、アナログ音声信号に復調する。
【0052】減衰調整器7は、定電圧スイッチング回路
5からの大電圧のスイッチングパルスを、抵抗器等によ
り振幅制限し、微小な振幅レベルの帰還パルス信号とし
て加算器8にフィードバックする。
【0053】加算器8は、減衰調整器7からフィードバ
ックされるスイッチングパルスを、入力信号処理回路3
から出力されるアナログ音声信号から減算する。
【0054】出力端子9は、スピーカ等の音声出力機器
(図示せず)に接続されており、ローパスフィルタ6に
より復調されたアナログ音声信号を上記の音声出力機器
に出力する。
【0055】アナログ回路用アース10は、アナログ信
号を扱う回路における電圧の基準点を設定するためのも
のであり、分岐点10aにおいて分岐して、デルタシグ
マ変調回路4内のオペアンプ群と、入力信号処理回路3
とを接地している。
【0056】デジタル回路用アース11は、デジタル信
号を扱う回路における電圧の基準点を設定するためのも
のであり、3つの分岐点11a・11b・11cにおい
て分岐して、デルタシグマ変調回路4内の量子化器と、
定電圧スイッチング回路5と、ローパスフィルタ6と、
減衰調整器7とを接地している。
【0057】スイッチング増幅器1は、上記の構成によ
り、デルタシグマ変調回路4から出力される1ビットの
デジタル信号が、デルタシグマ変調回路4に入力される
アナログ音声信号に対応したものになるようにフィード
バック制御を行う。さらに、スイッチング増幅器1は、
その1ビットのデジタル信号を、ローパスフィルタ6に
よりアナログ音声信号に復調し、出力端子9に接続され
たスピーカにより音響化する。
【0058】また、上記のように、デルタシグマ変調回
路4内のオペアンプ群は、アナログ回路用アース10に
より接地されており、定電圧スイッチング回路5は、デ
ジタル回路用アース11により接地されている。
【0059】ここで、図1に示すように、アナログ回路
用アース10と、デジタル回路用アース11とは、それ
ぞれの接地点が分離して設けられているとともに、相互
に接続されていない。
【0060】すなわち、デルタシグマ変調回路4内のオ
ペアンプ群における電位の基準点と、定電圧スイッチン
グ回路5における電位の基準点とは、相互に独立してい
る。したがって、デルタシグマ変調回路4内のオペアン
プ群における電位の基準点は、定電圧スイッチング回路
5において発生するスイッチングノイズにより変化しな
い。
【0061】それゆえ、デルタシグマ変調回路4内のオ
ペアンプ群は、定電圧スイッチング回路5において発生
する高調波のスイッチングノイズの影響を受けることな
く動作することができる。
【0062】また、デジタル回路用アース11は、3つ
の分岐点11a〜11cにおいて分岐して、デルタシグ
マ変調回路4内の量子化器と、定電圧スイッチング回路
5と、ローパスフィルタ6と、減衰調整器7とを接地し
ている。すなわち、単一のデジタル回路用アース11に
よりこれらの回路を接地しているので、スイッチング増
幅器1における配線を簡略化することができるととも
に、スイッチング増幅器1の低コスト化を図ることがで
きる。
【0063】なお、定電圧スイッチング回路5からのス
イッチングノイズは、デジタル回路用アース11を経由
してデルタシグマ変調回路4内の量子化器に入力され
る。しかし、スイッチングノイズは、量子化器が行う2
値のデジタル信号処理に影響を与える程振幅の大きなも
のではない。すなわち、スイッチングノイズが量子化器
の動作に影響を与えることはない。
【0064】また、分岐点10aで分岐するアナログ回
路用アース10により、入力信号処理回路3とデルタシ
グマ変調回路4内のオペアンプ群とを接地しているが、
何らこの構成に限定するものではない。すなわち、独立
のアナログ回路用アースを用いて、入力信号処理回路3
と、デルタシグマ変調回路4のオペアンプ群とを、互い
に分離して接地する構成としてもよい。
【0065】また、デルタシグマ変調回路4内のオペア
ンプ群における電位の基準点と、定電圧スイッチング回
路5における電位の基準点とを、相互に独立させるため
の構成は、上記のように分岐点11a〜11cにおいて
分岐するデジタル回路用アース11を用いる構成に限定
されない。
【0066】例えば、図2に示すように、相互に独立し
たデジタル回路用アース12…(第2のアース、第3の
アース、第4のアース)により、デルタシグマ変調回路
4内の量子化器と、定電圧スイッチング回路5と、ロー
パスフィルタ6と、減衰調整器7とのそれぞれの接地点
を互いに分離する。さらに、分岐点10aにおいて分岐
するアナログ回路用アース10により、入力信号処理回
路3と、デルタシグマ変調回路4内のオペアンプ群とを
接地する。
【0067】ここで、アナログ回路用アース10と、デ
ジタル回路用アース12…とは、それぞれの接地点が分
離して設けられているとともに、相互に接続されていな
い。
【0068】すなわち、アナログ回路用アース10によ
り設定されるデルタシグマ変調回路4内のオペアンプ群
における電位の基準点と、デジタル回路用アース12に
より設定される定電圧スイッチング回路5における電位
の基準点とを、相互に独立させることができる。
【0069】さらに、デジタル回路用アース12…によ
りそれぞれ設定される、ローパスフィルタ6における電
位の基準点と、減衰調整器7における電位の基準点と、
定電圧スイッチング回路5における電位の基準点とを、
相互に独立させることができる。
【0070】したがって、ローパスフィルタ6および減
衰調整器7は、定電圧スイッチング回路5から発生する
スイッチングノイズの影響を受けることなく動作するこ
とができる。
【0071】あるいは、図3に示すように、相互に独立
したデジタル回路用アース13・13により、デルタシ
グマ変調回路4内の量子化器と、ローパスフィルタ6と
のそれぞれの接地点を互いに分離するとともに、定電圧
スイッチング回路5と減衰調整器7とを、分岐点14a
において分岐する共通のデジタル回路用アース14(第
2のアース)により接地する。さらに、分岐点10aに
おいて分岐するアナログ回路用アース10により、入力
信号処理回路3と、デルタシグマ変調回路4内のオペア
ンプ群とを接地する。
【0072】ここで、アナログ回路用アース10と、デ
ジタル回路用アース14とは、それぞれの接地点が分離
して設けられているとともに、相互に接続されていな
い。
【0073】すなわち、上記の構成によっても、アナロ
グ回路用アース10により設定されるデルタシグマ変調
回路4内のオペアンプ群における電位の基準点と、デジ
タル回路用アース14により設定される定電圧スイッチ
ング回路5における電位の基準点とを、相互に独立させ
ることができる。
【0074】さらに、デジタル回路用アース14は、定
電圧スイッチング回路5と減衰調整器7とを接続してい
る。すなわち、定電圧スイッチング回路5からのスイッ
チングノイズは、デジタル回路用アース14を経由し
て、減衰調整器7に入力される。
【0075】このように減衰調整器7に入力されたスイ
ッチングノイズは、定電圧スイッチング回路5から出力
される大電圧のスイッチングパルスとともに減衰され
て、デルタシグマ変調回路4にフィードバックされる。
【0076】したがって、デルタシグマ変調回路4は、
スイッチングノイズの影響を殆ど受けることなく動作す
ることができる。
【0077】また、分岐点14aの位置を移動させるこ
とにより、分岐点14aから定電圧スイッチング回路5
までの距離と、分岐点14aから減衰調整器7までの距
離を等しくすることが可能となる。
【0078】この場合、デジタル回路用アース14の接
地点から、定電圧スイッチング回路5までの距離と、減
衰調整器7までの距離とが等しくなる。したがって、デ
ジタル回路用アース14における、接地点から定電圧ス
イッチング回路5までの部分に重畳する外来ノイズと、
接地点から減衰調整器7までの部分に重畳する外来ノイ
ズとが等しくなる。
【0079】これにより、定電圧スイッチング回路5に
おける電位の基準と、減衰調整器7における電位の基準
とをほぼ同じものとすることができる。
【0080】それゆえ、スイッチングノイズの電位の基
準と、減衰調整器7の電位の基準とを同一とし、より効
率よくスイッチングノイズを減衰調整器7により減衰し
てデルタシグマ変調回路4にフィードバックすることが
できる。
【0081】このように、本実施の形態のスイッチング
増幅器1では、デルタシグマ変調回路4におけるオペア
ンプ群を接地するアナログ回路用アース10と、定電圧
スイッチング回路5を接地するデジタル回路用アース1
1(12,14)とを備え、アナログ回路用アース10
とデジタル回路用アース11(12,14)とは分離し
て接地されているものである。
【0082】本実施の形態のスイッチング増幅器1によ
れば、デルタシグマ変調回路4において入力信号をデル
タシグマ変調するとともに量子化し、定電圧スイッチン
グ回路5にデジタル信号を出力する。
【0083】そして、定電圧スイッチング回路5におい
て、上記のデジタル信号に基づいて電源電圧をスイッチ
ングする。ここで、電源電圧は高電圧であるため、電源
電圧をスイッチングすることにより高調波のスイッチン
グノイズが発生する。
【0084】このように発生する高調波のスイッチング
ノイズの影響により、デルタシグマ変調回路4内のオペ
アンプ群の接地点における基準電位が変化する場合があ
る。
【0085】そこで、本実施の形態のスイッチング増幅
器1では、特に、デルタシグマ変調回路におけるオペア
ンプ群を接地するアナログ回路用アース10と、定電圧
スイッチング回路5を接地するデジタル回路用アース1
1(12,14)とを備え、アナログ回路用アース10
とデジタル回路用アース11(12,14)とを分離し
て接地している。
【0086】すなわち、アナログ回路用アース10によ
り設定されるデルタシグマ変調回路4内のオペアンプ群
における電位の基準点と、デジタル回路用アース11
(12,14)により設定される定電圧スイッチング回
路5における電位の基準点とは、相互に独立したものと
なっている。したがって、デルタシグマ変調回路4内の
オペアンプ群における電位の基準点は、スイッチングノ
イズにより変化しない。
【0087】これにより、デルタシグマ変調回路4内の
オペアンプ群は、スイッチングノイズの影響を受けるこ
となく動作することができる。
【0088】それゆえ、スイッチングノイズの影響を低
減し、オーディオ性能を向上することができるスイッチ
ング増幅器1を提供することができる。
【0089】また、本実施の形態のスイッチング増幅器
1においては、デジタル回路用アース11は、デルタシ
グマ変調回路4における量子化器と、減衰調整器7と、
ローパスフィルタ6とに接続されるように分岐してい
る。
【0090】すなわち、デジタル回路用アース11は、
デルタシグマ変調回路4における量子化器と、減衰調整
器7と、ローパスフィルタ6とを接地する。
【0091】すなわち、単一のデジタル回路用アース1
1により、定電圧スイッチング回路5と、デルタシグマ
変調回路4内の量子化器と、減衰調整器7と、ローパス
フィルタ6とを接地することができる。
【0092】これにより、スイッチング増幅器1の配線
を簡略化し、低コスト化を図ることができる。
【0093】また、本実施の形態のスイッチング増幅器
1は、減衰調整器7を接地するデジタル回路用アース1
2と、定電圧スイッチング回路5を接地するデジタル回
路用アース12とを分離して接地している。
【0094】すなわち、デジタル回路用アース12によ
り設定される定電圧スイッチング回路5における電位の
基準点と、デジタル回路用アース12により設定される
減衰調整器7における電位の基準点とは相互に独立した
ものとなる。
【0095】これにより、スイッチングノイズが減衰調
整器7に影響を与えることを防止することができる。
【0096】また、本実施の形態のスイッチング増幅器
1においては、ローパスフィルタ6を接地するデジタル
回路用アース12と、定電圧スイッチング回路5を接地
するデジタル回路用アース12とは相互に分離して接地
されている。
【0097】すなわち、デジタル回路用アース12によ
り設定される定電圧スイッチング回路5における電位の
基準点と、デジタル回路用アース12により設定される
ローパスフィルタ6における電位の基準点とは相互に独
立したものとなる。
【0098】これにより、スイッチングノイズがローパ
スフィルタ6に影響を与えることを防止することができ
る。
【0099】また、本実施の形態のスイッチング増幅器
1は、定電圧スイッチング回路5を接地するデジタル回
路用アース14は、減衰調整器7に接続されるように分
岐している。
【0100】すなわち、デジタル回路用アース14は定
電圧スイッチング回路5と減衰調整器7とを接続してい
る。すなわち、定電圧スイッチング回路5からのスイッ
チングノイズは、減衰調整器7により減衰されてデルタ
シグマ変調回路4にフィードバックされる。
【0101】したがって、スイッチングノイズがデルタ
シグマ変調回路4に与える影響をさらに低減することが
できる。
【0102】また、本発明のスイッチング増幅器は、入
力信号をデルタシグマ変調回路に入力するための入力信
号処理回路と、入力信号をデルタシグマ変調するデルタ
シグマ変調回路と、その変調信号に応答して電源からの
定電圧をスイッチングする定電圧スイッチング回路と、
そのスイッチング出力をローパスフィルタによってアナ
ログ変換して出力するローパスフィルタと、そのスイッ
チング出力を減衰調整する減衰調整器と、その減衰調整
したパルス信号を入力信号と差分しデルタシグマ変調回
路に入力する加算器とからなり、上記入力信号を効率よ
く電力増幅する、デルタシグマ変調を用いるスイッチン
グ増幅器において、該デルタシグマ変調回路の回路アー
スをアナログ回路用アースとデジタル回路用アースに分
離するとともに、入力信号処理回路と、デルタシグマ変
調回路と、定電圧スイッチング回路と、ローパスフィル
タと、減衰調整器の回路アースを纏めた後に、該アナロ
グ回路用アースは入力信号処理回路の回路アースに接続
し、該デジタル回路用アースは定電圧スイッチング回路
と、ローパスフィルタと、減衰調整器の回路アースに接
続する構成であってもよい。
【0103】上記の構成によれば、デルタシグマ変調回
路や、定電圧スイッチング回路からの大電圧のパルス信
号を減衰調整器で減衰調整する。
【0104】したがって、入力信号との差分を行う加算
器までの帰還信号への高電圧を高周波数でスイッチング
する定電圧スイッチング回路からのスイッチングノイズ
等の影響を低減し、オーディオ性能を向上することがで
きる。
【0105】また、本発明のスイッチング増幅器は、入
力信号をデルタシグマ変調回路に入力するための入力信
号処理回路と、入力信号をデルタシグマ変調するデルタ
シグマ変調回路と、その変調信号に応答して電源からの
定電圧をスイッチングする定電圧スイッチング回路と、
そのスイッチング出力をローパスフィルタによってアナ
ログ変換して出力するローパスフィルタと、そのスイッ
チング出力を減衰調整する減衰調整器と、その減衰調整
したパルス信号を入力信号と差分しデルタシグマ変調回
路に入力する加算器とからなり、上記入力信号を効率よ
く電力増幅する、デルタシグマ変調を用いるスイッチン
グ増幅器であって、上記定電圧スイッチング回路と、ロ
ーパスフィルタと、減衰調整器との回路アースが分離さ
れている構成であってもよい。
【0106】上記の構成によれば、高電圧を高周波数で
スイッチングする定電圧スイッチング回路からのスイッ
チングノイズが、回路アースを経由してローパスフィル
タと、定電圧スイッチング回路からの大電圧のパルス信
号を減衰調整する減衰調整器に直接影響を与えない。し
たがって、オーディオ性能を向上することができる。
【0107】また、本発明のスイッチング増幅器は、入
力信号をデルタシグマ変調回路に入力するための入力信
号処理回路と、入力信号をデルタシグマ変調するデルタ
シグマ変調回路と、その変調信号に応答して電源からの
定電圧をスイッチングする定電圧スイッチング回路と、
そのスイッチング出力をローパスフィルタによってアナ
ログ変換して出力するローパスフィルタと、そのスイッ
チング出力を減衰調整する減衰調整器と、その減衰調整
したパルス信号を入力信号と差分しデルタシグマ変調回
路に入力する加算器とからなり、上記入力信号を効率よ
く電力増幅する、デルタシグマ変調を用いるスイッチン
ク増幅器であって、上記定電圧スイッチング回路と減衰
調整器の回路アースが共通化されている構成であっても
よい。
【0108】上記の構成によれば、高電圧を高周波数で
スイッチングする定電圧スイッチング回路からのスイッ
チングノイズが、回路アースを経由して減衰調整器に入
り、上記定電圧スイッチング回路からの大電圧パルス信
号と共に減衰調整されて、デルタシグマ変調回路に帰還
されるので、高電圧を高周波数でスイッチングする定電
圧スイッチング回路からのスイッチングノイズの影響を
キャンセルできる。したがって、オーディオ性能を向上
することができる。
【0109】
【実施例】本発明におけるスイッチング増幅器のオーデ
ィオ性能について評価を行ったので説明する。
【0110】すなわち、本実施例においては、本実施の
形態のスイッチング増幅器1について、無入力信号時、
デルタシグマ変調回路4からの1ビット信号により、±
32Vの定電圧をスイッチングし、ローパスフィルタ6
によりアナログ復調されて出力されるスイッチング増幅
器1の出力残留ノイズを、FFT解析した。
【0111】なお、サンプリング周波数は5.6448
MHzであり、ローパスフィルタ6としてカットオフ周
波数100kHzの4次バターワース型のものを用い、
FFT解析は50Hz〜96kHz帯域で行った。ま
た、バターワース型フィルタとは、一般的に信号通過域
のゲインが最も平坦になるフィルタで、遮断周波数にお
ける傾斜が小さいフィルタである。
【0112】その結果、図4に示すように、20kHz
以下の可聴帯域において、−96dBV以下のノイズフ
ロアが検出された。
【0113】これに対し、図5には従来のスイッチング
増幅器100のノイズ性能を示す。従来のスイッチング
増幅器100についても、本実施の形態のスイッチング
増幅器1と同様に、無入力信号時においてサンプリング
周波数5.6448MHzとし、デルタシグマ変調回路
400からの1ビット信号により、±32Vの定電圧を
スイッチングし、カットオフ周波数100kHzで4次
バターワース型のローパスフィルタ600によりアナロ
グ復調されて出力されるスイッチング増幅器100の出
力残留ノイズを、50Hz〜96kHz帯域でFFT解
析した。
【0114】その結果、図5に示すように、20kHz
以下の可聴帯域において、−82dBV以下のノイズフ
ロアが検出された。
【0115】すなわち、20kHz以下の可聴帯域内に
おいて、本実施の形態のスイッチング増幅器1により、
従来のスイッチング増幅器100から残留ノイズが約1
5dB低減された。
【0116】
【発明の効果】本発明のスイッチング増幅器は、以上の
ように、上記デルタシグマ変調回路においてアナログ信
号を取り扱う回路を接地する第1のアースと、上記定電
圧スイッチング回路を接地する第2のアースとを備え、
上記第1のアースと上記第2のアースとは分離して接地
されているものである。
【0117】すなわち、第1のアースにより設定される
デルタシグマ変調回路内のアナログ回路における電位の
基準点と、第2のアースにより設定される定電圧スイッ
チング回路における電位の基準点とは、相互に独立した
ものとなっている。したがって、デルタシグマ変調回路
内のアナログ回路における電位の基準点は、スイッチン
グノイズにより変化しない。
【0118】それゆえ、スイッチングノイズの影響を低
減し、オーディオ性能を向上することができるスイッチ
ング増幅器を提供することができるという効果を奏す
る。
【0119】また、本発明のスイッチング増幅器は、以
上のように、上記構成のスイッチング増幅器において、
上記スイッチングパルスを減衰して上記デルタシグマ変
調回路に帰還させる減衰調整器と、上記スイッチングパ
ルスの高周波成分を除去するローパスフィルタとをさら
に備え、上記第2のアースは、上記デルタシグマ変調回
路においてデジタル信号を取り扱う回路と、上記減衰調
整器と、上記ローパスフィルタとに接続されるように分
岐しているものである。
【0120】すなわち、単一の第2のアースにより、定
電圧スイッチング回路と、デルタシグマ変調回路内のデ
ジタル回路と、減衰調整器と、ローパスフィルタとを接
地することができる。
【0121】それゆえ、上記構成のスイッチング増幅器
による効果に加えて、スイッチング増幅器の配線を簡略
化し、低コスト化を図ることができるという効果を奏す
る。
【0122】また、本発明のスイッチング増幅器は、以
上のように、上記構成のスイッチング増幅器において、
上記スイッチングパルスを減衰して上記デルタシグマ変
調回路に帰還させる減衰調整器と、上記減衰調整器を接
地する第3のアースとを備え、上記第2のアースと、上
記第3のアースとは分離して接地されているものであ
る。
【0123】すなわち、第2のアースにより設定される
定電圧スイッチング回路における電位の基準点と、第3
のアースにより設定される減衰調整器における電位の基
準点とは相互に独立したものとなる。
【0124】それゆえ、上記構成のスイッチング増幅器
による効果に加えて、スイッチングノイズが減衰調整器
に影響を与えることを防止することができるという効果
を奏する。
【0125】また、本発明のスイッチング増幅器は、以
上のように、上記構成のスイッチング増幅器において、
上記スイッチングパルスの高周波成分を除去するローパ
スフィルタと、上記ローパスフィルタを接地する第4の
アースとを備え、上記第2のアースと、上記第4のアー
スとは相互に分離して接地されているものである。
【0126】すなわち、第2のアースにより設定される
定電圧スイッチング回路における電位の基準点と、第4
のアースにより設定されるローパスフィルタにおける電
位の基準点とは相互に独立したものとなる。
【0127】それゆえ、上記構成のスイッチング増幅器
による効果に加えて、スイッチングノイズがローパスフ
ィルタに影響を与えることを防止することができるとい
う効果を奏する。
【0128】また、本発明のスイッチング増幅器は、以
上のように、上記構成のスイッチング増幅器において、
上記スイッチングパルスを減衰して上記デルタシグマ変
調回路にフィードバックする減衰調整器をさらに備え、
上記第2のアースは、上記減衰調整器に接続されるよう
に分岐しているものである。
【0129】すなわち、定電圧スイッチング回路からの
スイッチングノイズは、減衰調整器により減衰されてデ
ルタシグマ変調回路にフィードバックされる。
【0130】それゆえ、上記構成のスイッチング増幅器
による効果に加えて、スイッチングノイズがデルタシグ
マ変調回路に与える影響をさらに低減することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるスイッチング増幅器の実施の一
形態の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明におけるスイッチング増幅器の他の実施
の形態の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明におけるスイッチング増幅器のさらに他
の実施の形態の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】本発明におけるスイッチング増幅器のオーディ
オ性能を示すグラフである。
【図5】従来のスイッチング増幅器のオーディオ性能を
示すグラフである。
【図6】従来のスイッチング増幅器の電気的構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 スイッチング増幅器 4 デルタシグマ変調回路 5 定電圧スイッチング回路 6 ローパスフィルタ 7 減衰調整器 10 アナログ回路用アース(第1のアース) 11 デジタル回路用アース(第2のアース) 12 デジタル回路用アース(第2のアース、第3の
アース、第4のアース) 14 デジタル回路用アース(第2のアース)
フロントページの続き Fターム(参考) 5J064 AA02 BA03 BB07 BC06 BC11 BC16 BC19 BD01 5J091 AA02 AA41 AA66 CA36 CA41 FA16 HA39 KA01 KA23 KA26 KA42 KA53 KA59 MA11 SA05 TA01 TA03 5J092 AA02 AA41 AA66 CA36 CA41 FA16 HA39 KA01 KA23 KA26 KA42 KA53 KA59 MA11 SA05 TA01 TA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号をデルタシグマ変調して量子化さ
    れたデジタル信号を出力するデルタシグマ変調回路と、
    上記デジタル信号に基づいて電源電圧をスイッチングし
    てスイッチングパルスを出力する定電圧スイッチング回
    路とを備えているスイッチング増幅器において、 上記デルタシグマ変調回路においてアナログ信号を取り
    扱う回路を接地する第1のアースと、 上記定電圧スイッチング回路を接地する第2のアースと
    を備え、 上記第1のアースと上記第2のアースとは分離して接地
    されていることを特徴とするスイッチング増幅器。
  2. 【請求項2】上記スイッチングパルスを減衰して上記デ
    ルタシグマ変調回路に帰還させる減衰調整器と、上記ス
    イッチングパルスの高周波成分を除去するローパスフィ
    ルタとをさらに備え、 上記第2のアースは、上記デルタシグマ変調回路におい
    てデジタル信号を取り扱う回路と、上記減衰調整器と、
    上記ローパスフィルタとに接続されるように分岐してい
    ることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング増幅
    器。
  3. 【請求項3】上記スイッチングパルスを減衰して上記デ
    ルタシグマ変調回路に帰還させる減衰調整器と、 上記減衰調整器を接地する第3のアースとを備え、 上記第2のアースと、上記第3のアースとは分離して接
    地されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッ
    チング増幅器。
  4. 【請求項4】上記スイッチングパルスの高周波成分を除
    去するローパスフィルタと、 上記ローパスフィルタを接地する第4のアースとを備
    え、 上記第2のアースと、上記第4のアースとは相互に分離
    して接地されていることを特徴とする請求項1または3
    に記載のスイッチング増幅器。
  5. 【請求項5】上記スイッチングパルスを減衰して上記デ
    ルタシグマ変調回路にフィードバックする減衰調整器を
    さらに備え、 上記第2のアースは、上記減衰調整器に接続されるよう
    に分岐していることを特徴とする請求項1に記載のスイ
    ッチング増幅器。
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