JP2002353444A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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Abstract
下を抑制し、前記の要求寿命を満足する、高い信頼性の
パッシベーション膜を有する半導体装置を提供するこ
と。 【解決手段】高耐圧横形MISFET素子を形成した半
導体装置において、フィールドプレートFP2、FP3
上を被覆するSiN系絶縁膜のパッシベーション膜14
の膜厚Tpを1.5μmから4μmとすることで、フィ
ールドプレートの腐食を防止し、耐圧低下とオン電流低
下を抑制し、要求寿命である10万時間を満足する半導
体装置とする。
Description
用,ACアダプタ用,モーター駆動用或いは蛍光灯イン
バータ駆動用などの高耐圧パワー半導体装置に関する。
るスイッチング電源用パワーICは、トランスを駆動す
るために、700V以上の素子耐圧が要求されている。
同一チップ内での制御回路部との集積化を容易とするた
め、図14に示すような高耐圧横形MISFET素子
(RESURF LDMOS)が必要である。
圧700V素子で、120Ωcmの高抵抗P型半導体基
板1の主面側に形成されたP型のチャネル領域(Pウェ
ル,MISFET素子のボディ)2と、このチャネル領
域2内の主面側に形成されたN+ のソース領域3及びP
+ の基板コンタクト4と、P型半導体基板1の主面側で
チャネル領域2から比較的低濃度のN型ドレイン・ドリ
フト領域5を介して離隔したN+ のドレイン領域6と、
チャネル領域2をゲート絶縁膜7を介してバックゲート
とすると共に、ドレイン・ドリフト領域5の主面上に選
択的に形成された熱酸化膜(フィールド酸化膜)8上で
ドレイン側に向けて張り出してなるゲート電極層9と、
ゲート電極層9の上に形成された層間絶縁膜10を介し
て基板コンタクト4及びソース領域3に導電接触するソ
ース電極層11と、ドレイン領域6に導電接触すると共
に、層間絶縁膜10の上でソース側に向けて張り出して
なるドレイン電極層12と、層間絶縁膜10の上でドレ
イン側に向けてゲート電極層9よりも張り出し、コンタ
クトホール13aを介してこのゲート電極層9に導電接
触するフィールドプレート13と、ソース電極層11、
ドレイン電極層12及びフィールドプレート13の上に
形成されたパッシベーション膜(保護膜,窒化膜)14
と、このパッシベーション膜14を被覆する外囲器のモ
ールド樹脂(エポキシ系樹脂など)15とを有する。
適用する1μm程度の膜厚の窒化膜を、パッシベーショ
ン膜14として、700V程度の高耐圧素子に適用する
と、耐圧が経時的に低下の傾向を示す。この耐圧の低下
は、モールド樹脂に含まれているイオンが、印加電圧に
より、モールド樹脂15とパッシベーション膜14の界
面に集積し、このイオンで、ソース・ドレイン間にでき
る等電位分布を歪めて、電界集中を起こすと推測され
る。
た状態では、この電界集中箇所はチャネル側のドレイン
・ドリフト領域5に生じて、臨界電界強度に達して耐圧
低下を招く。さらに、ゲート絶縁膜7にプラスの電荷が
蓄積されるとゲートしきい値電圧が低下し、チャネル性
リーク電流が増大し、極端な場合はオン状態となってし
まう。また、前記のイオンが、パッシベーション膜14
を可動して、Alなどで形成されるドレイン電極層12
に達して、このAlと反応して、ドレイン電極層12を
腐食させる場合がある。この腐食は、長時間の実使用状
態や、下記のPCBT(Pressure Cooke
r Bias Test)や後述するTHB(Temp
erature Humidity Bias Tes
t)などの過酷な信頼性試験で、前記の1μm程度の膜
厚のパッシベーション膜14が絶縁破壊した場合に起こ
る。
る現象は、従来の200V程度の中耐圧素子までは、顕
著に現れなかったが、700V程度の高耐圧素子では、
この現象が顕著になり、その結果、実使用上で最も過酷
とされる状態を模擬した高温・高湿・高圧・高電圧印加
試験(PCBT:85℃加熱、相対湿度85%、1.2
×9.8Pa、700V印加)から推定される寿命が大
幅に短くなり、これらの高耐圧素子に要求される10万
時間の要求寿命を満足すことができない。
した素子において、ゲート信号を入力し、オン状態とし
た場合では、前記の電界集中箇所が、ドレイン側のドレ
イン・ドリフト領域5に生じて、この箇所が空乏化し、
ドレイン・ドリフト領域5の電路断面が狭窄して、オン
抵抗が増大し、オン電流の低下を招き、所定の電流を通
電できなくなる現象がある。このオン抵抗が増大し、オ
ン電流が低下する現象は、シャープ技報 第20号 昭
和56年3月号 pp57−62に開示されている。
を起こす程になると、耐圧とオン電流は、著しく低下す
るのは勿論である。この発明の目的は、前記の課題を解
決して、腐食を防止し、経時的な耐圧低下とオン電流低
下を抑制し、前記の要求寿命を満足する、高い信頼性の
パッシベーション膜を有する半導体装置を提供すること
にある。
めに、第1導電型基板の主面側に形成された第1導電型
のチャネル領域と、このチャネル領域内の主面側に形成
された第2導電型のソース領域と、前記第1導電型基板
の主面側で前記チャネル領域から第2導電型のドレイン
・ドリフト領域を介して離隔した第2導電型のドレイン
領域と、前記ドレイン領域に導電接続するドレイン電極
層と、前記チャネル領域をゲート絶縁膜を介してバック
ゲートとすると共に、前記ドレイン・ドリフト領域の主
面上に形成された第1の絶縁膜上でドレイン側に向けて
張り出てなるゲート電極層と、前記チャネル領域及び前
記ソース領域に導電接続するソース電極層と、前記第1
の絶縁膜上と前記ソース領域上と前記ドレイン領域上と
を被覆する層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上と前記ソース
電極層上と前記ドレイン電極上とを被覆する保護膜と、
該保護膜上を被覆する樹脂被覆層とを備えた高耐圧横型
MISFET素子を有する半導体装置であって、前記保
護膜が、SiN系絶縁膜で形成され、層間絶縁膜直上の
前記保護膜の膜厚が、1.5μm以上で、4μm以下で
ある構成とする。
記層間絶縁膜上で、前記ゲート電極層よりドレイン側に
向けて張り出した第1のフィールドプレートを有すると
よい。また、前記ソース電極層と導電接続し、前記層間
絶縁膜上に形成された第2の層間絶縁膜上で、前記ゲー
ト電極層よりドレイン側に向けて張り出した第2のフィ
ールドプレートと、前記ドレイン電極層と導電接続し、
前記第2の層間絶縁膜上で、前記ドレイン電極層よりゲ
ート側に向けて張り出した第3のフィールドプレートと
を有するとよい。
層に形成された第1導電型のトップ領域を有するとよ
い。また、前記ドレイン領域が表面層で形成され、前記
ドレイン・ドリフト領域と接し、該ドレイン・ドリフト
領域より深く形成され、該ドレイン・ドリフト領域より
不純物濃度が高い、第2導電型の第2のドレイン・ドリ
フト領域を有するとよい。
厚を有するSiN系パッシベーション膜を設けること
で、モールド樹脂から不純物イオンの蓄積を抑制させ
て、耐圧を維持し、低オン抵抗化を行うとともに、耐圧
・電流の安定性が確保できる。これにより、パッシベー
ション膜は、本来の機能を満足しうるものであり、チャ
ネル性リーク電流と腐食を防止し、耐圧およびオン電流
に対する寿命が飛躍的に拡大する。
に基づいて説明する。なお、以下でN(n)又はP
(p)を冠記した層や領域は、それぞれ電子又は正孔を
多数キャリアとする層や領域を意味する。また、上付き
文字+は比較的高不純物濃度、上付き文字−は比較的低
不純物濃度を意味する。
置の要部断面図である。この高耐圧横形MISFET素
子は設計耐圧(降伏ドレイン電圧)700V素子で、1
20Ωcmの高抵抗P型半導体基板1と、P型半導体基
板1の主面側に形成された表面濃度5×1016/cm3
で拡散深さ4μmのP型のチャネル領域(Pウェル)2
と、このチャネル領域2内の主面側に形成されたN+ の
ソース領域3及びP+ の基板コンタクト4と、P型半導
体基板1の主面側に形成された表面濃度0.5×1016
/cm3 で拡散深さ4μmのN型ドレイン・ドリフト領
域5と、P型半導体基板1の主面側でチャネル領域2か
らN型ドレイン・ドリフト領域5を介して離隔したN+
のドレイン領域6と、チャネル領域2をゲート絶縁膜7
を介してバックゲートとすると共に、ドレイン・ドリフ
ト領域5の主面上に選択的に形成された熱酸化膜(フィ
ールド酸化膜,膜厚0.6μm)8上でドレイン側に向
けて張り出してなるゲート電極層9と、ゲート電極層9
の上に形成された層間絶縁膜(膜厚4.4μm)10を
介して基板コンタクト4及びソース領域5に導電接触す
るソース電極層11と、層間絶縁膜10の上でドレイン
側に向けてゲート電極層9よりも張り出し、ビアホール
hを介してこのゲート電極層9に導電接触するフィール
ドプレートFP1と、ドレイン領域6に導電接触すると
共に、層間絶縁膜10の上でソース側に向けて張り出し
てなるドレイン電極層12と、ドレイン電極層12,ソ
ース電極層11及びに第1のフィールドプレートFP1
の上に第2の層間絶縁膜25を介して、ソース電極層1
1とコンタクトホールh1を介して導電接触する第2の
フィールドプレートFP2と、ドレイン電極層12とコ
ンタクトホールh2を介して導電接触する第3のフィー
ルドプレートFP3を形成し、第2のフィールドプレー
トFP2と第3のフィールドプレートFP3及び第2の
層間絶縁膜25の上に形成されたパシベーション膜(保
護膜)14と、このパシベーション膜14を被覆する外
囲器のモールド樹脂15とを有して成る。
縁膜8と層間絶縁膜10の膜厚総和Toxは5μm、フ
ィールドプレートFP1の絶縁膜8上での張り出し長さ
Mcは18μm、ドレイン電極層12の層間絶縁膜10
上での張り出し長さMdは27μm、間空き間隔Wgは
15μmである。前記のフィールドプレートFP2,F
P3は、第2層目のメタル層として形成されているが、
第2のフィールドプレートFP2は第1のフィールドプ
レートFP1よりもドレイン側に向けて張り出ており、
前記したように、ビアホールh1を介して第1のフィー
ルドプレートFP1に導電接続していると共に、第3の
フィールドプレートFP3はドレイン電極層12よりも
チャネルに向けて張り出ており、前記したように、ビア
ホールh2 を介してドレイン電極層12に導電接続して
いる。フィールドプレートFP2,FP3はアルミニウ
ム等の第2層目のメタル層である。フィールドプレート
FP2,FP3下の総絶縁膜の膜厚を4.4μm、第1
層目の層間絶縁膜10の膜厚を1.3μmとし、第2の
層間絶縁膜25の膜厚は2.5μmとする。第1のフィ
ールドプレートFP1の張り出し長さMc1は専らゲー
ト電極層9の張り出し先端での電界集中を緩和する意義
があり、ドレイン電極層12の張り出し長さMd1は専
らドレイン領域6端での電界集中を緩和する意義があ
る。Mc1は12μmと、Md1は10μmとしてあ
る。第2のフィールドプレートFP2の張り出し長さM
c2は18μmとし、第3のフィールドプレートFP3
の張り出し長さMd2は27μmとしてある。
VD(Chemical Vapour Deposi
tion)法を用いて、SiN系絶縁膜で形成し、その
膜厚Tpを1.5μmから4μmとする。SiN系絶縁
膜とは、Six NY 絶縁膜であり、その一つがSi3 N
4 絶縁膜である。この膜は絶縁性であることは勿論であ
る。
レート張り出し構造となっているので、最上層のフィー
ルドプレートFP2,FP3直下の総絶縁膜の膜厚を複
数の層間絶縁膜10,25を利用して必然的に厚く形成
できるので、経時的な耐圧低下と経時的なオン電流の低
下を共に抑制できる。また、前記のパッシベーション膜
を、1.5μmから4μmの膜厚のSiN系絶縁膜で形
成することで、後述するように、10万時間の要求寿命
を満足させることができる。また、第2の層間絶縁膜2
5を厚く形成することにより、第1の層間絶縁膜10の
膜厚を比較的薄く形成できるため、半導体基板1の別の
領域に形成される制御回路部のコンタクトホールの開口
サイズを2μm以下にでき、制御回路部の面積を70%
以下に縮小できる。
晒されても、最大電界強度となる箇所が、熱酸化膜8と
の界面で、フィールドプレートPF2の先端B点やフィ
ールドプレートFP3の先端C点ではなく、高抵抗P型
半導体基板1とN型ドレイン・ドリフト領域5のpn接
合面で、N+ のドレイン領域6直下にあるA点である。
電界強度が発生することで、モールド樹脂15とパッシ
ベーション膜14の界面に蓄積する可動イオンの影響を
小さくすることができる。また、FP2とFP3の間隔
Wg、PF1、PF2およびPF3などを最適化するこ
とで、B点、C点での電界強度を緩和することができ
る。
た場合の判定基準を示す図である。縦軸は、耐圧やオン
電流の特性値を初期値で規格化した値であり、横軸は、
累積時間を示す。特性値が初期値の90%となった時点
で故障(不良)と判断し、その時点の累積時間を故障時
間と定義する。図3は、図1の半導体装置の信頼性試験
の結果を示す図で、累積故障率と累積時間をワイブルチ
ャートにプロットした図である。信頼性試験は、高温・
高湿・高圧・高電圧印加試験であるPCBTと、高温・
高湿・高電圧印加試験であるTHBの2種類で行った。
PCBTの条件は、110℃、相対湿度85%、1.2
気圧、700V印加である。また、THBの条件は、8
5℃と100℃,相対湿度85%,700V印加であ
る。
ーション膜14として、Six Ny絶縁膜(ここでは、
Si3 N4 絶縁膜)で形成し、その膜厚Tpは1.5μ
m、2μm,2.5μm,3μm,3.5μm,4μm
であり、比較品として、膜厚Tpを0.5μm,1μ
m,4.5μm,5μmを加えた。供試品の個数は、各
11個である。
では、耐圧特性に関して、PCBTで膜厚が2.0μm
以上の供試品が、またTHBで膜厚Tpが1.5μm以
上の供試品では故障が発生していない。従って、プロッ
トできたのは、PCBTで、膜厚Tpが0.5μm(N
o1)、1.0μm(No2)の比較品と、1.5μm
(No3)の本発明品であり、THBでは膜厚1.0μ
m、温度100℃(No4)、0.5μm、85℃(N
o5)、1.0μm、85℃(No6)の比較品のみで
ある。
シェ電圧のこと)であり、判定基準は図2に示した通り
である。図4は、図3の累積故障率が1%になる時間
(寿命L)と、温度の逆数の関係を示す図である。この
寿命Lと温度の関係は、アレニウスの式が適用できるも
のとした。また、温度は絶対温度(K)である。
(No4とNo6)から、傾きを出し、この傾きにPC
BTの場合にも当てはまるものとした。この傾きから求
めた活性化エネルギーEa は、1.02eVである。図
4から、膜厚Tpが厚くなると、PCBTもTHBとも
寿命Lが伸びることが分かる。また、THBよりPCB
Tの方が、過酷な条件の試験であることが分かる。ま
た、この過酷なPCBTでも、1.5μmの膜厚のもの
は、温度40℃の実使用状態での耐圧特性に関して、要
求寿命である10万時間を満足していることが分かる。
Tpの関係を示した図である。当然のことながら1.5
μmの膜厚以上で、寿命Lが10万時間以上となる。こ
のことから、パッシベーション膜14の膜厚Tpは1.
5μm以上とすると要求寿命の10万時間を満足するこ
とができる。図6は、オン電流と膜厚Tpの関係を示
す。前記のPCBT(110℃)で、2000時間を経
過した時点での規格化したオン電流の平均値を示したも
のである。膜厚4μm品を超えると、この平均値は0.
9より小さく、大幅に低下する。また、図示しないが、
この膜厚4μm品で、最初に故障した時間(規格化した
オン電流が0.99となる時間)は200時間であり、
前記した耐圧での寿命を推定する方法で、オン電流につ
いても寿命を推定した結果、パッシベーション膜14が
4μm以下で、要求寿命である10万時間を満足してい
ることが分かった。
ッシベーション膜14の膜厚Tpが厚くなると、モール
ド樹脂15とパッシベーション膜14の界面に集まって
来た可動イオンが、パッシベション膜14を介して中和
される速度が遅くなり、その結果、パッシベーション膜
14の界面の可動イオンの蓄積量が多くなり、その蓄積
した可動イオンの影響で、N型ドレイン・ドリフト領域
のドレイン側で空乏化し、オン抵抗を増大させるためと
推測される。
をSiN系絶縁膜で形成し、その膜厚Tpを1.5μm
以上とすることで、耐圧の低下が防止され、膜厚Tpを
4μm以下とすることで、オン電流の低下が防止され、
要求寿命である10万時間を満足させることができる。
これは、モールド樹脂15からパッシベーション膜14
との界面に蓄積するイオンが少なく、ドレイン電極層1
2と接続する第2層目のメタルであるフィールドプレー
トFP3に、腐食が発生しないことを示している。
して説明したが、このパッシベーション膜14の膜厚T
pの範囲は、350Vクラスから1200Vクラスの素
子にも適用できる。図7は、この発明の第2実施例の半
導体装置の要部断面図である。図1との違いは、図1か
ら、フィールドプレートPF1,PF2,PF3と第2
の層間絶縁膜25を削除し、ゲート電極層9をドレイン
側に延ばした点である。
iN系絶縁膜で形成し、その膜厚Tpを1.5μmから
4μmの範囲にすることで図1と同様の効果が得られ
る。図8は、この発明の第3実施例の半導体装置の要部
断面図である。図1との違いは、図1から、フィールド
プレートPF2,PF3と第2の層間絶縁膜25を削除
した点である。
iN系絶縁膜で形成し、その膜厚Tpを1.5μmから
4μmの範囲にすることで図1と同様の効果が得られ
る。図9は、この発明の第4実施例の半導体装置の要部
断面図である。図8との違いは、n型ドレイン・ドリフ
ト領域5の表面層にp型トップ領域20を形成し、N型
ドレイン・ドリフト領域5が高濃度になった場合でも耐
圧を維持しやすくした点である。
iN系絶縁膜で形成し、その膜厚Tpを1.5μmから
4μmの範囲にすることで図1と同様の効果が得られ
る。図10は、この発明の第5実施例の半導体装置の要
部断面図である。図8との違いは、フィールドプレート
FP1が、ゲート電極層9ではなしにソース電極層11
に導電接続している点である。
iN系絶縁膜で形成し、その膜厚Tpを1.5μmから
4μmの範囲にすることで図1と同様の効果が得られ
る。また、図9で示したp型トップ領域を形成すること
もできる。図11は、この発明の第6実施例の半導体装
置の要部断面図である。図10との違いは、ドレイン領
域6の直下および近傍に、N型ウェル1より不純物濃度
が高いN型ウェル(N型ウェル2)17を形成し、図1
0よりさらに耐圧安定性の向上とオン抵抗の低減を図っ
た点である。
ても、本実施例のN型ウェル17を形成し、より耐圧安
定性の向上とオン抵抗の低減を図ることができる。この
場合も、パッシベーション膜14をSiN系絶縁膜で形
成し、その膜厚Tpを1.5μmから4μmの範囲にす
ることで図1と同様の効果が得られる。図12は、この
発明の第7実施例の半導体装置の要部断面図である。
2が、フィールドプレートFP1に導電接続している点
である。この場合も、パッシベーション膜14をSiN
系絶縁膜で形成し、その膜厚Tpを1.5μmから4μ
mの範囲にすることで図1と同様の効果が得られる。図
13は、この発明の第8実施例の半導体装置の要部断面
図である。
よび近傍に、N型ウェル1より不純物濃度が高いN型ウ
ェル(N型ウェル2)17を形成し、図12よりさらに
耐圧安定性の向上とオン抵抗の低減を図った点である。
この場合も、パッシベーション膜14をSiN系絶縁膜
で形成し、その膜厚Tpを1.5μmから4μmの範囲
にすることで図1と同様の効果が得られる。
Vの高耐圧横形MISFET素子を有する半導体装置
で、ゲート電極層、ドレイン電極層又はその上層のフィ
ールドプレートを形成した半導体装置において、パッシ
ベーション膜をSiN系絶縁膜で形成し、その膜厚を
1.5μmから4μmの範囲にすることにより、モール
ド樹脂の可動イオンがパッシベーション膜との界面に蓄
積する現象が抑制され、この可動イオンによるドレイン
電極層の腐食が防止され、経時的な耐圧低下とオン電流
の低下を抑制できて、要求寿命を満たす長寿命の半導体
装置を得ることができる。
図
基準を示す図
で、累積故障率と累積時間をワイブルチャートにプロッ
トした図
L)と、温度の逆数の関係を示す図
示した図
図
図
図
面図
面図
面図
面図
た半導体装置の要部断面図
Claims (5)
- 【請求項1】第1導電型基板の主面側に形成された第1
導電型のチャネル領域と、このチャネル領域内の主面側
に形成された第2導電型のソース領域と、前記第1導電
型基板の主面側で前記チャネル領域から第2導電型のド
レイン・ドリフト領域を介して離隔した第2導電型のド
レイン領域と、前記ドレイン領域に導電接続するドレイ
ン電極層と、前記チャネル領域をゲート絶縁膜を介して
バックゲートとすると共に、前記ドレイン・ドリフト領
域の主面上に形成された第1の絶縁膜上でドレイン側に
向けて張り出てなるゲート電極層と、前記チャネル領域
及び前記ソース領域に導電接続するソース電極層と、前
記第1の絶縁膜上と前記ソース領域上と前記ドレイン領
域上とを被覆する層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上と前記
ソース電極層上と前記ドレイン電極上とを被覆する保護
膜と、該保護膜上を被覆する樹脂被覆層とを備えた高耐
圧横型MISFET素子を有する半導体装置であって、 前記保護膜が、SiN系絶縁膜で形成され、層間絶縁膜
直上の前記保護膜の膜厚が、1.5μm以上で、4μm
以下であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】前記ゲート電極層と導電接続し、前記層間
絶縁膜上で、前記ゲート電極層よりドレイン側に向けて
張り出した第1のフィールドプレートを有することを特
徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】前記ソース電極層と導電接続し、前記層間
絶縁膜上に形成された第2の層間絶縁膜上で、前記ゲー
ト電極層よりドレイン側に向けて張り出した第2のフィ
ールドプレートと、前記ドレイン電極層と導電接続し、
前記第2の層間絶縁膜上で、前記ドレイン電極層よりゲ
ート側に向けて張り出した第3のフィールドプレートと
を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装
置。 - 【請求項4】前記ドレイン・ドリフト領域の表面層に形
成された第1導電型のトップ領域を有することを特徴と
する請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項5】前記ドレイン領域が表面層で形成され、前
記ドレイン・ドリフト領域と接し、該ドレイン・ドリフ
ト領域より深く形成され、該ドレイン・ドリフト領域よ
り不純物濃度が高い、第2導電型の第2のドレイン・ド
リフト領域を有することを特徴とする請求項1ないし3
に記載の半導体装置。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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Cited By (13)
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