JP2002353151A - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置

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JP2002353151A JP2001161711A JP2001161711A JP2002353151A JP 2002353151 A JP2002353151 A JP 2002353151A JP 2001161711 A JP2001161711 A JP 2001161711A JP 2001161711 A JP2001161711 A JP 2001161711A JP 2002353151 A JP2002353151 A JP 2002353151A
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泰 家近
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応装置内に導入された原料ガスが基板表面
全体に亘って均一流量で流れるようにすること。 【解決手段】 3−5族化合物半導体をエピタキシャル
気相成長法を用いて製造するための半導体製造装置1に
おいて、反応装置2内に設けられている基板Sの表面に
向けて原料ガスを供給するための吹出装置25の吹出ノ
ズル部27の底部27Aに多数の開口28を設け、これ
により吹出ノズル部27の内側と外側との間に差圧を発
生させるようにし、これにより吹出ノズル部27から吹
き出す原料ガスが基板Sの表面上を均一流量で流れるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気相成長により膜
厚の均一な結晶成長層を形成することができるようにし
た半導体製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の化合物半導体装置の製造のため
に、従来から、5族原料にAsH3 やPH3 のような水
素化物を用いてエピタキシャル結晶層を成長させるハイ
ライドVPE(HVPE)法や有機金属を熱分解させる
ことによりエピタキシャル結晶層を成長させる有機金属
熱分解法(MOCVD法)等を用いて、基板上に所要の
単結晶層を連続的に積層した半導体薄膜結晶基板が用い
られている。このように、各種のエピタキシャル気相成
長法によって基板上に所要の化合物半導体単結晶層を形
成する場合、形成されたエピタキシャル結晶層の品質が
出来上がった半導体デバイスの特性に大きく影響する。
【0003】例えば、LED素子の製造に用いる半導体
薄膜結晶基板の場合、各エピタキシャル結晶層の膜厚を
均一にすることが、これを用いて製造されたLED素子
の発光波長及び強度特性のばらつきを抑えるのに必要で
ある。その他の半導体素子の製造の場合でも同様であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】基板上に形成するエピ
タキシャル結晶層の厚さを全面に亘って均一にするに
は、反応装置内に供給した原料ガスの流量が基板の表面
全体に亘って均一に流れるようにすることが重要であ
る。しかし、反応装置内のサセプタ上に設置された基板
は通常高周波誘導加熱等の方法により所要の成長温度に
なるよう制御されており、少なくとも600℃程度の高
温となっている。このため、反応装置内に導入された原
料ガスの流れがこの熱により乱されるため、原料ガスを
基板表面上に均一に流すことは極めて困難である。特
に、GaN系のLED素子用の基板の場合のように成長
温度が1000℃以上となるようなより高温の製造プロ
セスを含む場合にはなおさらである。
【0005】このため、半導体薄膜結晶基板全体に亘っ
て特性の揃ったLED素子またはその他の半導体素子を
形成することは難しく、したがって、従来にあっては、
出来上がった半導体素子の特性をチェックして目的別に
選り分けているのが現状である。
【0006】本発明の目的は、従来技術における上述の
問題点を解決することができる半導体製造装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、3−5族化合物半導体をエピタキシャ
ル気相成長法を用いて製造するための半導体製造装置に
おいて、反応装置内に設けられている基板表面に向けて
原料ガスを供給するための吹出口の内側と外側の間に差
圧を発生させるようにし、これにより吹出口から吹き出
す原料ガスが基板表面上を均一流量で流れるようにした
ものである。
【0008】請求項1の発明によれば、反応装置と原料
ガス供給装置とを備え、前記原料ガス供給装置からの原
料ガスを前記反応装置内に配設されている吹出装置から
前記反応装置内に設けられた基板表面に向けて流出させ
ることにより化合物半導体をエピタキシャル結晶成長法
によって製造するようにした製造装置において、前記吹
出装置の原料ガス吹出口の内側と外側との間に差圧を生
じさせるようにしたことを特徴とする半導体製造装置が
提案される。
【0009】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、前記吹出装置に差圧発生装置を設けることに
より前記差圧を生じさせるようにした半導体製造装置が
提案される。
【0010】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
において、前記差圧発生装置が多段に設けられている半
導体製造装置が提案される。
【0011】請求項4の発明によれば、請求項2又は3
の発明において、前記差圧発生装置が、前記吹出装置の
原料ガス吹出口付近に配設された目皿部材である半導体
製造装置が提案される。
【0012】請求項5の発明によれば、請求項1の発明
において、前記反応装置に周壁部を冷却するための水冷
装置が設けられている半導体製造装置が提案される。
【0013】請求項6の発明によれば、請求項2の発明
において、前記差圧発生装置が、前記吹出装置内に少な
くとも1つのせき板部材を配設して成るものである半導
体製造装置が提案される。
【0014】請求項7の発明によれば、請求項6の発明
において、前記吹出装置の原料ガス吹出口付近に目皿部
材を設けた半導体製造装置が提案される。
【0015】請求項8の発明によれば、請求項6又は7
の発明において、前記反応装置に周壁部を冷却するため
の水冷装置が設けられている半導体製造装置が提案され
る。
【0016】吹出装置内に差圧発生装置を設けることに
より、吹出装置内の原料ガスの圧力を吹出装置の出口開
口における原料ガスの圧力より大きくすることができ、
これにより吹出装置から吹き出す原料ガスを基板の表面
全体に亘って均一の流量をもって流すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明による半導体製造装置の実
施の形態の一例を示す概略構成図である。半導体製造装
置1は、例えばInGaAlNの如きGaN系の3−5
族化合物半導体基板あるいはGaAs系の3−5族化合
物半導体基板等、適宜の化合物半導体基板を製造するた
めの装置であり、反応装置2と、該反応装置2に原料ガ
スを供給するための原料ガス供給装置3とを備えて成っ
ている。
【0019】反応装置2は、本体21内に基板Sをセッ
トしておくためのサセプタ22が設けられており、本体
21の外側面21Aに設けられた高周波誘導加熱コイル
23によってサセプタ22を加熱し、サセプタ22にセ
ットされる基板Sを所要の温度となるように加熱するこ
とができる構成となっている。
【0020】原料ガス供給装置3は、本体21の入口ポ
ート21Bに原料物質を気相として供給するための原料
供給ライン31を備えている。原料供給ライン31の入
力端31Aには図示しない水素供給源からキャリアガス
である水素が一定圧力で送り込まれており、原料供給ラ
イン31には、基板S上に気相成長させるための原料物
質を気相状態にして原料供給ライン31に供給できるよ
うにするためのバブラ32、33、34が接続されてい
る。
【0021】バブラ32は、恒温槽32Aによって温度
調節されており、バブラ32内に入れられている原料物
質A中にマスフローコントローラ32Bによって流量制
御された水素ガスをパイプ32Cを介して送り込むこと
によって原料物質Aを泡立たせ、これにより原料物質A
を蒸気とすることができる構成となっている。バブラ3
2と原料供給ライン31とは、開閉弁32Dと流量調整
弁32Eとが直列に設けられているパイプ32Fによっ
て接続されており、開閉弁32Dを開くことによって、
バブラ32によって気相状態となっている原料物質Aと
キャリアガスである水素ガスとの混合ガスが原料供給ラ
イン31に流量調節されて原料ガスとして送り込まれ、
原料供給ライン31を介して後述するようにして本体2
1内に導入される。
【0022】開閉弁32Dが閉じられている場合に流量
調整弁32Eからの原料ガスを窒素ガスが所定の圧力を
もって供給されている排気ガスライン35内に逃すよう
にするため、開閉弁32Dと流量調整弁32Eとの接続
点と排気ガスライン35との間は、別の開閉弁32Gが
設けられている排出パイプ32Hによって接続されてい
る。開閉弁32D、32Gは一方が閉じている場合には
他方が開くよう図示しないプロセス制御ユニットによっ
て開閉制御されており、これにより流量調整弁32Eか
らの原料ガスを所定のタイミングで所定の時間だけ原料
供給ライン31に送り出すことができる構成となってい
る。
【0023】原料物質B、Cをそれぞれ蒸気にするため
のバブラ33、34も全く同様の構成となっているの
で、バブラ33、34の各部のうちバブラ32の各部に
対応する部分には32A〜32Hに対応する33A〜3
3H、及び34A〜34Hの符号を付してそれらの説明
を省略する。
【0024】バブラ32、33、34内で上述の如くし
て作られた各原料ガスは対応する流量調整弁によって所
定の圧力状態に調整されて取り出されており、開閉弁3
2D、32G、33D、33G、34D、34Gを開弁
制御し、対応する開閉弁32D、33D、34Dの開閉
制御により各薄膜層の形成に必要とされる量の原料ガス
を所要のタイミングで本体21に送り込むことができる
ようになっている。これらの原料ガスは、本体21内に
導入され、本体21内に送り込まれた原料ガスが基板S
の表面付近で熱分解され、基板S上にエピタキシャル結
晶を成長させる。
【0025】図2には、図1に示した反応装置2が拡大
して詳細に示されている。本体21は2重壁構造となっ
ており、その上部に設けられた冷却水供給口21Dから
供給された冷却水が本体21の外表面全体を冷却し、冷
却水排出口21Eから排出される、水冷式の構成となっ
ている。
【0026】サセプタ22には基板ホルダ24を介して
基板Sが取り付けられている。図2は基板Sが1枚だけ
処理できる装置を示している。しかし、サセプタ22を
交換することで同様の取付構成により基板Sを複数枚取
り付けることができるようにすることも可能である。入
口ポート21Bには、原料ガス供給装置3から送られて
くる原料ガスを本体21内に導入してエピタキシャル結
晶層の形成のために基板Sの表面全体に亘って均一流量
で供給するための吹出装置25が連結されている。
【0027】図3に示されるように、吹出装置25は、
原料ガスを導入するための導入管部26と導入管部26
の先端に設けられた中空で円環状の吹出ノズル部27と
から成り、吹出ノズル部27の底部27Aは比較的小径
の開口28が多数形成された目皿部材となっている。
【0028】この結果、導入管部26によって導入され
た原料ガスは、底部27Aの開口28で絞りをかけられ
るため、吹出ノズル部27の内側と外側との間において
差圧が生じることになる。この結果、これらの開口28
から流出する原料ガスの各流出圧力は略等しくなり、し
たがって、サセプタ22に設けられた基板Sには原料ガ
スが均一に流れることになるので、基板S上に形成され
るエピタキシャル結晶層の厚さを基板Sの表面全体に亘
って略等しくすることができる。
【0029】図3に示した構成では、吹出ノズル部27
の内側と外側との間で原料ガスの圧力に差を生じさせる
ため多数の開口28を吹出ノズル部27の底部27Aに
形成した目皿部材を用いた。しかし、他の手段によって
上述の如き差圧を発生させることもできる。
【0030】図4には、吹出装置25内の原料ガスの流
路中にせき板を設けることにより吹出装置25の内側と
外側との間に所要の差圧を発生させるようにした構成が
示されている。この差圧発生機構は、導入管部26内に
複数のせき板29を図示の如く交互に配置し、これによ
り吹出装置25内を流れる原料ガスに流れ抵抗を与え、
これにより、所要の差圧を発生させるようにしたもので
ある。
【0031】なお、これらのせき板29による差圧発生
機構と吹出ノズル部27の底部27Aに形成した目皿部
とをの両方を差圧発生機構として併用することも可能で
ある。
【0032】図3に示した構成では、吹出ノズル部27
の内側と外側とで原料ガスの圧力に差圧を生じさせるた
め多数の開口28を吹出ノズル部27の底部27Aに形
成した目皿部材を用いた。この種の目皿部材は吹出ノズ
ル部27の底部に複数段設けることもできる。
【0033】図5には、この種の目皿部材を吹出ノズル
部27の底部に複数段設けた場合の構成例が示されてい
る。ここでは、吹出ノズル部27の内側であって底部2
7A近くに第2の目皿部材27Bを設けている。目皿部
材27Bは複数の開口28’が設けられて成っており、
これらの開口28’は、底部27Aに形成されている開
口28と整列しないようずらして形成されている。この
ように目皿部材を2段にすることにより、差圧をより大
きくし、1段の場合に比べて原料ガスの基板Sに対する
流量の均一性をより高めることができる。
【0034】このように、吹出装置25に差圧発生のた
めの機構を設けることにより、原料ガスを基板Sの表面
全体に亘って均一な流量をもって供給できるようにな
り、これにより基板Sの表面に形成されるエピタキシャ
ル結晶層を基板Sの表面全体に亘って均一なものとする
ことができるようになる。したがって、このようにして
基板S上に順次所要のエピタキシャル結晶層を形成して
成る半導体薄膜結晶基板を用いて製造されたLED素子
又はその他の半導体装置は、その特性においてばらつき
の少ない均一なものとすることができる。したがって、
LED素子であれば、輝度や波長の均一性が確保される
ので、この点における特性の不揃いの発生を有効に抑え
ることができる。
【0035】
【実施例】上で説明した半導体製造装置1を用いて発光
素子を製作した。この発光素子は、図6に示す構造を有
している。ここで、51は基板、52はGaNバッファ
層、53はSiドープ高温GaN層、54はSiドープ
低温GaN層、55はInGaN層、56はAlGaN
層、57はMgドープGaN層、58はp電極、59は
n電極である。ここで、3−5族化合物半導体は、有機
金属気相成長法により作製した。
【0036】なお、n型ドーパントとしてSiをドープ
するために、窒素で希釈したシラン(SiH4 )を、p
型ドーパントとしてMgをドープするために、ビスエチ
ルシクロペンタジエニルマグネシウム〔(C2 5 5
4 2 Mg、以下(EtCp)2 Mgと記すことがあ
る。〕を用いた。
【0037】基板51として、サファイアのC面を鏡面
研磨したものを有機洗浄して用いた。 成膜は、2イン
チ基板1枚を処理できるサセプタを用いて、自転動作し
ながら、行った。反応炉の吹き出し口は、差圧を設け、
ガスの流れが均一になるようにするため、目皿部2段階
の構成を採用した。
【0038】まず、水素をキャリアガスとし、1100
℃で塩化水素ガスを供給して、反応炉および基板のクリ
ーニングを行った。クリーニング終了後、基板温度55
0℃で、TMGとアンモニアを供給して膜厚50nmの
GaNバッファ層52を形成した。
【0039】次に基板温度を1040℃まで上げ、トリ
メチルガリウム((CH3 3 Ga、以下TMGと記す
ことがある)、アンモニア、及びシランガスを供給し
て、Siをドープしたn−型キャリア濃度1×1018
cm3 、膜厚約3μmのGaN層53を成長し、さらに
同じ温度にてノンドープのGaN層(図示略)を150
nm成長した。Siドープ層およびノンドープ層の成膜
速度は、50nm/分であった。
【0040】次に基板温度を775℃まで下げ、キャリ
アガスを窒素に換え、トリエチルガリウム((C
2 5 3 Ga、以下TEGと記すことがある)、アン
モニア、およびシランを供給して、SiをドープしたG
aN層54を17nm成膜した後、TEG、トリメチル
インジウム((CH3 3 In、以下TMIと記すこと
がある)およびアンモニアを供給して発光層であるIn
GaN層55を3nm成膜した。以上のGaN層および
InGaN層の成膜の操作をさらに4回繰り返した。
【0041】さらに、同じ温度にてTEG、トリメチル
アルミニウム((CH3 3 Al、以下TMAと記すこ
とがある)およびアンモニアを供給して、保護層である
AlGaN層56を6nm成長した。
【0042】一旦取り出した基板を再度成長装置へ入
れ、保護層であるMgをドープしたAlGaN層を44
nm成長したのち、基板温度を1060℃まで上げ、
(EtCp)2 Mg、およびアンモニアを供給してTM
G、(EtCp)2 Mgおよびアンモニアを供給してM
gをドープしたGaN層57を200nm成長した。
【0043】以上により作製した3−5族化合物半導体
資料を反応装置2から取り出したのち、窒素中で800
℃、20分アニールを施し、MgをドープしたGaN層
を低抵抗のp型層にした。こうして得た試料に常法によ
り電極を形成し、発光ダイオード(LED)とした。p
電極58としてNi−Au合金、n電極59としてAl
を用いた。このLEDに順方向に電流を流したところ、
発光波長460nmの明瞭な発光を示した。20mAで
の基板の中心部での輝度は0.7cdであり、基板面内
の発光輝度は、図7中符号Aで示されているように高い
均一性を示した。
【0044】比較例 吹き出し口の目皿部の、開口の口径が大きく、差圧を大
きく取れない構成を用い、かつ基板の自転動作をさせな
いこと以外は、実施例と同様に行った。発光ダイオード
とした後、このLEDに順方向に電流を流したところ、
基板面内の発光輝度は、図7中符号Bで示されているよ
うに不均一な分布を示した。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、以上の如く、吹出装置
内に差圧発生装置を設けることにより、吹出装置内の原
料ガスの圧力を吹出装置の出口開口における原料ガスの
圧力より大きくしたので、吹出装置から吹き出す原料ガ
スを基板の表面全体に亘って均一の流量をもって流すこ
とができ、これにより基板上に形成されるエピタキシャ
ル結晶層の厚さを基板の表面全体に亘って略等しくする
ことができる。この結果、基板上に順次所要のエピタキ
シャル結晶層を形成して成る半導体薄膜結晶基板を用い
て製造されたLED素子又はその他の半導体装置は、そ
の特性においてばらつきの少ない均一なものとすること
ができる。したがって、LED素子であれば、輝度や波
長の均一性が確保されるので、この点における特性の不
揃いの発生を有効に抑え、製品の歩留りを著しく改善す
ることができ、半導体装置の製造コストの低減を期待す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体製造装置の実施の形態の一
例を示す概略構成図。
【図2】図1の反応装置を拡大して詳細に示す断面図。
【図3】図2に示す吹出装置の拡大斜視図。
【図4】せき板による差圧発生のための差圧発生機構の
構成を示す断面図。
【図5】目皿部材を複数段設けた場合の構成の一例を示
す断面図。
【図6】図1に示した半導体製造装置を用いて製造した
発光素子の構造を示す断面図。
【図7】図6に示した発光素子の製造のために使用した
基板における内面位置と輝度との関係を示す特性図。
【符号の説明】
1 半導体製造装置 2 反応装置 3 原料ガス供給装置 21 本体 22 サセプタ 23 高周波誘導加熱コイル 24 基板ホルダ 25 吹出装置 26 導入管部 27 吹出ノズル部 27A 底部 27B 目皿部材 28、28’ 開口 29 せき板 31 原料供給ライン 32、33、34 バブラ S 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 良彦 茨城県つくば市北原6番 住友化学工業株 式会社内 Fターム(参考) 4G077 AA03 DB01 EG23 TG13 TH06 TH11 5F045 AA04 AB14 AB17 AB18 AC01 AC08 AC09 AC12 AD09 AD11 AD14 AF09 AF13 BB01 BB08 CA10 DA53 DP03 EB02 EE03 EE17 EF04 EF13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応装置と原料ガス供給装置とを備え、 前記原料ガス供給装置からの原料ガスを前記反応装置内
    に配設されている吹出装置から前記反応装置内に設けら
    れた基板表面に向けて流出させることにより化合物半導
    体をエピタキシャル結晶成長法によって製造するように
    した製造装置において、 前記吹出装置の原料ガス吹出口の内側と外側との間に差
    圧を生じさせるようにしたことを特徴とする半導体製造
    装置。
  2. 【請求項2】 前記吹出装置に差圧発生装置を設けるこ
    とにより前記差圧を生じさせるようにした請求項1記載
    の半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 前記差圧発生装置が多段に設けられてい
    る請求項2記載の半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 前記差圧発生装置が、前記吹出装置の原
    料ガス吹出口付近に配設された目皿部材である請求項2
    又は3記載の半導体製造装置。
  5. 【請求項5】 前記反応装置に周壁部を冷却するための
    水冷装置が設けられている請求項1記載の半導体製造装
    置。
  6. 【請求項6】 前記差圧発生装置が、前記吹出装置内に
    少なくとも1つのせき板部材を配設して成るものである
    請求項2記載の半導体製造装置。
  7. 【請求項7】 前記吹出装置の原料ガス吹出口付近に目
    皿部材を設けた請求項6記載の半導体製造装置。
  8. 【請求項8】 前記反応装置に周壁部を冷却するための
    水冷装置が設けられている請求項6又は7記載の半導体
    製造装置。
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