JP3288300B2 - 半導体の製造方法 - Google Patents

半導体の製造方法

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JP3288300B2 JP15886698A JP15886698A JP3288300B2 JP 3288300 B2 JP3288300 B2 JP 3288300B2 JP 15886698 A JP15886698 A JP 15886698A JP 15886698 A JP15886698 A JP 15886698A JP 3288300 B2 JP3288300 B2 JP 3288300B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、青色光から紫外光
までの波長領域にわたる発光ダイオード素子又は半導体
レーザダイオード素子に用いる窒化ガリウム系半導体、
特に、電気的及び光学的特性に優れる窒化ガリウム系半
導体を再現性良く成長させる半導体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】波長が青色よりも短い短波長発光素子
は、フルカラーディスプレィや高密度記録が可能な光デ
ィスク用光源として期待されており、亜鉛セレン(Zn
Se)等のII−VI族化合物半導体又は炭化シリコン(S
iC)や窒化ガリウム(GaN)等のIII −V族化合物
半導体を用いて盛んに研究がなされている。近年、特
に、GaN又はInGaN等を用いた青色発光ダイオー
ド素子及び青紫色レーザダイオード素子が実現され、窒
化ガリウム系半導体を用いた発光素子が注目されてい
る。窒化ガリウム系半導体結晶の成長方法には有機金属
気相成長(MOVPE)法や分子線エピタキシー(MB
E)法が一般的に用いられている。
【0003】例えば、特開平第2−29114号公報に
は、MOVPE法を用いた従来の窒化ガリウム系半導体
結晶の気相成長装置として、原料ガス導入ノズルに絞り
部及び案内部を設けて基板上に効率良く原料ガスを供給
する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の気相成長装置は、基板に平行にガスを流す横型の反
応室を備え、反応室内のガス導入ノズルに絞り部を持つ
構造を有するため、成長回数を重ねるたびにガス導入ノ
ズルの基板上方に反応生成物が付着するので、付着した
反応生成物がフレイク状になって基板上に落下したり、
基板とガス導入ノズルとの距離やガスの流れを変えてし
まったりすることにより、結晶の成長の再現性が劣化す
るという問題がある。
【0005】また、特開平第6−196757号公報に
開示されているようなツーフロー方式の場合には、反応
生成物が生じるという問題は少ないものの、基板の上方
からのサブフローガスは原料ガスの流れを乱しやすいた
め、最適なガス供給条件の範囲が狭くなり、また、反応
室内が少々汚れても成長条件が大きく変わるという問題
がある。
【0006】本発明は、前記従来の問題を解決し、結晶
性に優れる窒化ガリウム半導体を再現性良く製造できる
ようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、第1の発明は、層状の原料ガスを基板上に平行に導
入すると共に、該原料ガスの上側に層状のサブフローガ
スを導入する構成とする。
【0008】第2の発明は、特に結晶性を向上させにく
いインジウム(In)を含む半導体層の成長時に、イン
ジウムを含まない半導体層の成長時よりも原料ガス等の
ガスの流速を小さくする構成とする。
【0009】第3の発明は、インジウムを含む半導体層
とインジウムを含まない半導体層との間に、インジウム
を含む半導体層を保護する手段を講じる構成とする。
【0010】具体的に、本発明に係る第1の半導体の製
造方法は、基板上に、III 族源と窒素源とを含む原料ガ
スを基板面にほぼ平行に且つ層状に導入することによ
り、基板上にIII 族窒化物半導体を製造する半導体の製
造方法であって、サブフローガスを原料ガスの上側に基
板面にほぼ平行に且つ層状に導入する工程を備えてい
る。
【0011】第1の半導体の製造方法によると、原料ガ
スを基板面にほぼ平行に且つ層状に導入するため、基板
上でガスの乱流が生じにくい上に、サブフローガスを原
料ガスの上側に基板面にほぼ平行に且つ層状に導入する
ため、原料ガスの上側を流れるサブフローガスが加熱に
よる原料ガスの上方への対流を抑えるので、反応炉又は
ガス導入ノズルにおける基板上の内壁に余分な反応生成
物が生じにくくなる。
【0012】第1の半導体の製造方法が、原料ガスのサ
ブフローガス側への拡散を防止する拡散防止手段を用い
て原料ガスを導入する工程をさらに備えていることが好
ましい。このようにすると、拡散防止手段により層状の
原料ガスが上方に対流しにくくなるので、余分な反応生
成物がさらに生成されなくなる。
【0013】第1の半導体の製造方法において、サブフ
ローガスが水素、窒素又はアルゴンを含むことが好まし
い。
【0014】本発明に係る第2の半導体の製造方法は、
少なくともインジウムと窒素とを含む第1の原料ガスを
導入して、基板上に第1の半導体層を成長させる第1の
半導体層成長工程と、アルミニウム又はガリウムと窒素
とを含む第2の原料ガスを導入して基板上に第2の半導
体層を成長させる第2の半導体層成長工程とを備え、基
板上に窒化ガリウム系半導体を成長させる半導体の製造
方法であって、第1の原料ガスの流速は第2の原料ガス
の流速よりも小さい。
【0015】第2の半導体の製造方法によると、通常、
インジウムを含む第1の半導体層を成長させる場合は、
同一温度ではInNにおける窒素の平衡蒸気圧がGaN
のそれよりも高いため、インジウムを含まない第2の半
導体層を成長させる場合に比べて成長温度を下げる必要
がある。しかしながら、窒素源にアンモニアを用いる
と、比較的低温下ではアンモニアの分解効率が低下する
ため、第1の半導体層の結晶性が劣化する。本発明の製
造方法は、第1の原料ガスの流速を、第2の原料ガスの
流速よりも小さくするため、単位量のアンモニアに対し
て単位時間当たりに供給される熱量が多くなるので、ア
ンモニアの分解効率が向上する。
【0016】第2の半導体の製造方法において、第1の
原料ガスの圧力は第2の原料ガスの圧力よりも高いか、
又は、第1の原料ガスの流量は第2の原料ガスの流量よ
りも小さいことが好ましい。
【0017】第2の半導体の製造方法において、第1の
原料ガスを基板面にほぼ平行に且つ層状に導入すると共
に、サブフローガスを第1の原料ガスの上側に基板面に
ほぼ平行に且つ層状に導入する工程を含む工程を含むこ
とが好ましい。このようにすると、サブフローガスによ
り原料ガスの上方への対流が抑えられる。
【0018】第2の半導体の製造方法において、サブフ
ローガスが窒素又はアルゴンを含むことが好ましい。こ
のようにすると、窒素又はアルゴンの熱伝導率は相対的
に小さいため、基板の温度を拡散させにくい。
【0019】本発明に係る第3の半導体の製造方法は、
基板上に原料ガスを含むガスを導入することにより窒化
ガリウム系半導体を成長させる半導体の製造方法であっ
て、少なくともインジウムと窒素とを含む第1の原料ガ
スを導入して基板上に第1の半導体層を成長させる第1
の半導体層成長工程と、アルミニウム又はガリウムと窒
素とを含む第2の原料ガスを第1の原料ガスとほぼ同一
の流速で導入して、第1の半導体層の上面に第1の半導
体層の分解を抑制する分解抑制層を成長させる分解抑制
層成長工程と、アルミニウム又はガリウムと窒素とを含
む第3の原料ガスを導入して、分解抑制層の上面に第2
の半導体層を成長させる第2の半導体層成長工程とを備
えている。
【0020】第3の半導体の製造方法によると、少なく
ともインジウムを含む第1の半導体層の上に、第1の原
料ガスの流速とほぼ同一の流速で導入される第2の原料
ガスを用いて第1の半導体層の分解を抑制する分解抑制
層を第1の原料ガスの流速とほぼ同一の流速で成長させ
るため、第1の半導体層からインジウムが抜け出すこと
がない。
【0021】本発明に係る第4の半導体の製造方法は、
少なくともインジウムと窒素とを含む第1の原料ガスを
導入して基板上に第1の半導体層を成長させる第1の半
導体層成長工程と、アルミニウム又はガリウムと窒素と
を含む第2の原料ガスを導入して、第1の半導体層の上
面に第2の半導体層を成長させる第2の半導体層成長工
程とを備え、基板上に窒化ガリウム系半導体を成長させ
る半導体の製造方法であって、第2の半導体層成長工程
は、第2の原料ガスを導入する前に、不活性ガスと窒素
源ガスとを含む混合ガスを第2の原料ガスの流速とほぼ
同一の流速で導入する工程を含む。
【0022】第4の半導体の製造方法によると、基板上
に少なくともインジウムを含む第1の半導体層を成長さ
せた後、インジウムを含まない第2の半導体層を成長さ
せる前に、不活性ガスと窒素源ガスとを含む混合ガスを
第2の半導体層用の第2の原料ガスの流速とほぼ同一の
流速で導入するため、第1の半導体層からインジウムが
抜け出しにくい。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明に係る
第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0024】図1は本発明の第1の実施形態に係る半導
体の製造方法を実現する横型MOVPE装置の反応炉及
び原料ガス導入ノズルの断面構成を示している。図1に
示すように、反応炉10の内側には、底面に開口部と該
開口部の上方が排出側に狭くなるように絞られた絞り部
を有する石英よりなる原料ガス導入ノズル11が設けら
れている。
【0025】原料ガス導入ノズル11の開口部には基板
13を加熱し且つ保持するサセプタ14が該サセプタ1
4の上面と原料ガス導入ノズル11の底面とが互いに段
差がないように挿入される。原料ガス導入ノズル11の
ガス導入側は、底面側から順に、V族の原料ガス及びそ
のキャリアガスを導入する第1の導入層11a、III族
の原料ガス及びそのキャリアガスを導入する第2の導入
層11b、及び水素(H2 )ガス、窒素(N2 )ガス又
はアルゴン(Ar)ガス等の不活性ガスよりなるサブフ
ローガスを導入する第3の導入層11cの3層に分割さ
れている。
【0026】第2の導入層11bと第3の導入層11c
との間の隔壁の基板13側(排出側)の端部には、該端
部が下方に屈曲してなる拡散防止手段手段しての屈曲部
12が設けられている。
【0027】このように、原料ガス導入ノズル11にお
いて、サセプタ14に保持された基板13の上面には、
第1の導入層11a及び第2の導入層11bから各原料
ガスを含むガスが基板面にほぼ平行に且つ層状に導入さ
れると共に、第3の導入層11cからサブフローガスが
各原料ガスを含むガスの上側で且つ基板面にほぼ平行に
流れるように層状に導入される。このサブフローガスに
より、各原料ガスを含むガスがサセプタ14上で加熱さ
れ熱対流により基板13の上方に拡散しにくくなる上
に、サブフローガスの流量を最適化することにより反応
生成物が付着するのを防止できる。
【0028】さらに、第2の導入層11bと第3の導入
層11cとの間の隔壁の基板13側の端部に屈曲部12
を設けているため、各原料ガスを含むガスが基板13の
上方に一層巻上がりにくくなるので、余分な反応生成物
はさらに生成されにくい。
【0029】従って、本実施形態によると、原料ガス導
入ノズル11のサセプタ14の上方に、反応生成物がフ
レイク状に付着することもなく、これにより、成長中の
基板13上に反応生成物が落下したり、原料ガス導入ノ
ズル11に基板13上のノズル径が小さくなったりする
ことがなくなるため、成長回数を重ねてもガスの流れの
再現性が良くなる。その結果、GaN系半導体の結晶品
質を高くでき且つこの高い結晶品質の再現性を良好に維
持できる。
【0030】また、各原料ガスとサブフローガスとを互
いに平行に流れるようにしているため、基板13上で乱
流が生じないので、各原料ガス及びサブフローガスの流
し方を容易に最適化できる。
【0031】図2に本実施形態に係る原料ガス導入ノズ
ル11と、屈曲部12を持たない比較用の原料ガス導入
ノズルとを用いて成長させた各GaN結晶の成長回数に
対する室温バンド端発光強度比の関係を示すグラフであ
る。図2において、丸印の曲線が本実施形態に係るガス
導入ノズルを用いた場合のGaN結晶を示し、バツ印の
曲線が比較用のガス導入ノズルを用いた場合のGaN結
晶を示している。図2に示すように、比較用のGaN結
晶は、成長回数を100回重ねると100回目のGaN
結晶は初回のGaN結晶に比べてバンド端発光強度比が
約25%にまで低下している。一方、本実施形態に係る
GaN結晶は成長回数を100回重ねてもほとんど強度
比が低下していない。このように、原料ガスの上方への
拡散を防止する屈曲部12の効果は極めて大きい。
【0032】ここで、従来のMOVPE法においては、
Inx Ga1-x N(但し、xは0<x≦1とする。)よ
りなる半導体層の成長時に、キャリアガスとしてH2
スやN2 ガスが用いられてきたが、本実施形態のように
サブフローガスとして、Arガスを用いることが特に好
ましい。図3に示すように、Arは熱伝導率がH2 やN
2 と比べて小さいため、基板13上の熱を放散させにく
いので、V族源にアンモニア(NH3 )ガスを用いる場
合には、熱分解しにくいアンモニアガスの熱分解効率が
向上し、その結果、小さくなりがちなV族源とIII 族源
との比の値であるV/III 比の実効的な値を大きくでき
る。
【0033】また、Arは質量数がH2 やN2 と比べて
大きいため、熱対流によるガスの巻上がりが生じにくい
ので、各原料ガスを確実に基板13上に導入できる。
【0034】また、このArガスはサブフローガスとし
て有効のみならず、III 族及びV族の各原料ガスのキャ
リアガスに用いてもよい。
【0035】なお、図1に示すように、原料ガス導入ノ
ズル11のガスの排出側に絞り部を設けたが、屈曲部1
2の効果により、該絞り部を必ずしも設けなくてもよ
い。また、第1の導入層11aと第2の導入層11bと
の間の隔壁の基板13側の端部は、屈曲部12を有する
隔壁よりも短いが、この端部の位置は必ずしもこれに限
らない。
【0036】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る半導体の製造方法について説明する。
【0037】本実施形態においては、結晶の品質を高め
るのが困難なInx Ga1-x N(但し、xは0<x≦1
とする。)よりなる半導体層の結晶性を向上させられる
ようにする。
【0038】従来のInGaN系半導体のMOVPE法
に、例えば、前述の特開平第6−196757号公報に
開示されている方法がある。すなわち、まず、サファイ
アよりなる基板上に、GaNよりなるバッファ層とGa
Nよりなる半導体層とを順次成長させ、続いて、InG
aNよりなる半導体層を成長させる。このとき、GaN
よりなる半導体層の成長時にはキャリアガスにH2 及び
2 の混合ガスを用い、InGaNよりなる半導体層の
成長時にはキャリアガスに窒素ガスのみを用いることが
開示されている。このとき、窒素源のNH3 ガスとその
キャリアガスとの総流量は混晶の種類に関わらず所定値
を維持し、このことは、基板上の原料ガスを含むガスの
流速が一定であることを意味している。このように、従
来のMOVPE法を用いて多層膜を成長させる場合に
は、原料ガスとキャリアガスとの総流量及び圧力を所定
値に保ち、すなわち、流速を一定とすることが常識とな
っている。
【0039】本願発明者らは、高品質のInGaN結晶
を得られない理由を種々検討した結果、以下のような問
題点を見出した。すなわち、InNはGaNと比べて同
一温度における窒素の平衡蒸気圧が高いため、InGa
Nを成長させる際にはGaNよりも低い温度で行なう
が、窒素の蒸発を抑制するには、より高いV/III 供給
比が必要となり、従って、従来のような原料ガスとキャ
リアガスとの流速を一定とする条件では必ずしも実効的
に高いV/III 比が確保されていない。
【0040】そこで、本発明は、InGaNを成長させ
る際の原料ガスを含むガスの流速を、Inを含まない半
導体層を成長させる際の原料ガスを含むガスの流速より
も小さくする。これにより、InGaNを成長させる際
に成長温度を下げたとしても、窒素源の単位量のアンモ
ニアに対して単位時間当たり供給される熱量が多くなる
ため、アンモニアの分解効率が向上し、その結果、V/
III 比の値を実質的に大きくできる。
【0041】図4は第2の実施形態に係る半導体の製造
方法を用いて得られるInGaN系半導体の断面構成を
示している。
【0042】まず、図1で示した反応炉10の原料ガス
導入ノズル11に対して、NH3 ガスよりなるV族原料
ガスを原料ガス導入ノズル11の第1の導入層11aに
供給できるようにし、トリメチルガリウム(TMG)又
はトリメチルインジウム(TMI)よりなるIII 族原料
ガスを原料ガス導入ノズル11の第2の導入層11bに
供給できるようにし、さらに、H2 ,N2 又はAr等の
不活性ガスよりなるサブフローガスを第3の導入層11
cに供給できるようにする。各原料ガスのキャリアガス
にも、H2 ,N2 又はAr等の不活性ガスを用いる。
【0043】次に、表面を洗浄したサファイアよりなり
主面にC面を持つ基板21を反応炉10内のサセプタ1
4に保持する。続いて、反応炉10を真空排気し、温度
が1050℃、圧力が70Torrの水素雰囲気で基板
21に対して15分間の加熱を行なって基板21の表面
クリーニングを行なう。加熱処理は、例えば、サセプタ
14に設けられたコイルによる高周波誘導加熱、又は抵
抗器による抵抗加熱で行なえばよい。
【0044】次に、基板21の温度を600℃にまで降
温した後、基板21上に、20μmol/分のTMGと
5.0L/分のNH3 ガスを導入することにより、基板
21の主面上に膜厚が50nmの多結晶状態のGaNよ
りなるバッファ層22を堆積する。ここで、サブフロー
ガス、III 族原料用キャリアガス及びV族原料用キャリ
アガスのすべてにH2 を用い、その流量をそれぞれ9L
/分、5.5L/分及び0.5L/分とする。
【0045】次に、TMGの導入を停止し、基板21の
温度を950℃にまで昇温した後、再度、20μmol
/分のTMGを導入し、基板21の温度を1050℃、
1090℃と段階的に昇温してGaN単結晶よりなる第
1の半導体層23を成長させる。ここで、各キャリアガ
スの種類及び流量はバッファ層22の成長工程と同一と
する。
【0046】次に、サブフローガスをH2 ガスからN2
ガスに切り替え、V族源のNH3 、キャリアガスのH2
及びサブフローガスのN2 の混合雰囲気中で基板21の
温度を800℃にまで降温する。その後、反応炉10内
の成長圧力を650Torrにまで昇圧し、10μmo
l/分のTMIと1μmol/分のTMGとを加えて、
第1の半導体層23の上にInGaNよりなる第2の半
導体層24を成長させる。ここで、V族源のNH3 の流
量を7.5L/分とし、サブフローガス、III族原料用
キャリアガス及びV族原料用キャリアガスの流量をそれ
ぞれ12L/分、5.5L/分及び0.5L/分とす
る。
【0047】図5は本実施形態に係る製造方法を用いて
得られるInGaN結晶と、従来の製造方法を用いて得
られる比較用のInGaN結晶とのフォトルミネッセン
ススペクトルを比較した結果を表わしている。図5にお
いて、曲線1は本発明のInGaN結晶のスペクトルを
表わし、曲線2は比較用のInGaN結晶のスペクトル
を表わしている。ここで、比較用のInGaN結晶は、
第2の半導体層の成長時の反応圧力を第1の半導体層の
成長時の反応圧力と同一の70Torrとし、サブフロ
ーガスをN2 ガスとしている。図5から分かるように、
InGaNよりなる第2の半導体層をGaNよりなる第
1の半導体層と同一のガス流速で成長させるとInの組
成が減少するため、バンド端発光がより短波長側にシフ
トし、且つ、長波長側には欠陥に起因する深い準位から
の発光が観測される。
【0048】図6(a)はInGaN結晶における原料
ガスを含むガスの流速とバンド端発光の発光強度に対す
る深い準位からの発光強度の比の値との関係を表わして
いる。図6(a)に示すように、原料ガスを含むガスの
流速を0.1m/秒,0.5m/秒,1.5m/秒,
2.0m/秒及び3.0m/秒として5種類のInGa
N結晶を成長させ、各InGaN結晶の結晶性を評価す
るためにそれぞれ室温フォトルミネッセンスを観測する
と、深い準位からの発光が小さい高品質の結晶性を得る
ためにはガスの流速を1m/秒前後とすれば良いことが
分かる。
【0049】ここで、図6(b)はGaN結晶における
原料ガスを含むガスの流速とバンド端発光の発光強度に
対する深い準位からの発光強度の比の値との関係を表わ
しており、GaN結晶の場合はInGaN結晶の場合よ
りも流速が大きい3m/秒以上で結晶性が向上してい
る。
【0050】このように、Inを含むGaN系半導体層
を成長させる際には、Inを含まないGaN系半導体を
結晶性良く成長させる際に比べて原料ガスを含むガスの
流速を小さくすれば、Inを含むGaN系半導体の結晶
性を向上させることができる。
【0051】なお、ガスの流速を小さくするには、原料
ガスを含むガスの圧力を高める以外に、ガスの総流量を
減らしてもよい。
【0052】また、Inを含む半導体にInGaNを用
いたが、Alを含むAlGaInNであってもよい。
【0053】また、GaNAsやGaNPのように、一
般式がAlGaInNAsPで表わされるV族系混晶を
作製する場合に、本発明に係る原料ガス導入ノズル、及
び成長圧力又は総流量を変えることにより原料ガスを含
むガスの流速を変える製造方法が有効であることはいう
までもない。
【0054】特に、GaNAsやGaNPを成長させる
場合には、GaAsやInPはGaNに比べて平衡蒸気
圧が低いので、原料ガスを含むガスの流速をGaNを成
長させる場合よりも大きくすることが有効である。
【0055】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0056】本実施形態の特徴は、結晶成長中に分解し
やすいInGaN結晶よりなる活性層の表面に活性層分
解抑制層を形成し、特性に優れた発光素子を形成できる
ようにする。
【0057】図7は本発明の第3の実施形態に係るIn
GaN系半導体発光素子の断面構成を示している。本実
施形態に係る半導体発光素子用の半導体層は、第1の実
施形態に係るMOVPE装置の反応炉及び原料ガス導入
ノズルを用いてもよく、通常のMOVPE装置を用いて
もよい。
【0058】まず、表面を洗浄したサファイアよりなり
主面にC面を持つ基板21を反応炉内のサセプタに保持
する。続いて、反応炉を真空排気し、温度が1050
℃、圧力が70Torrの水素雰囲気で基板31に対し
て15分間の加熱を行なって基板31の表面クリーニン
グを行なう。
【0059】次に、基板31の温度を600℃にまで降
温した後、サブフローガス、III 族原料用キャリアガス
及びV族原料用キャリアガスをすべてH2 とし、基板3
1上に、20μmol/分のTMGと5.0L/分のN
3 ガスを導入することにより、基板31の主面上に膜
厚が50nmの多結晶状態のGaNよりなるバッファ層
32を堆積する。
【0060】次に、TMGの導入を停止し、基板31の
温度を950℃にまで昇温した後、再度、20μmol
/分のTMG及び10cc/分のn型ドーパントである
モノシラン(SiH4 )を導入し、基板21の温度を1
050℃、1090℃と段階的に昇温して、バッファ層
32の上にn型GaN単結晶よりなるn型コンタクト層
33を成長させる。
【0061】次に、n型コンタクト層33の上に、5μ
mol/分のトリメチルアルミニウム(TMA)をさら
に加えてn型AlGaNよりなるn型クラッド層34を
成長させ、続いて、TMAの導入を停止して、n型ガイ
ド層35を成長させる。
【0062】次に、サブフローガスをH2 ガスからAr
ガスに、また、V族原料用キャリアガスをH2 ガスから
2 ガスに切り替え、V族源のNH3 、キャリアガスの
2,N2 及びサブフローガスのArの混合雰囲気中で
基板31の温度を800℃にまで降温する。その後、反
応炉10内の成長圧力を650Torrにまで昇圧し、
10μmol/分のTMIと1μmol/分のTMGと
を加えて、n型ガイド層35の上にInGaNよりなる
1層目の井戸層を成長させ、続いて、TMIの導入を停
止して10μmol/分のTMGを導入してGaNより
なる1層目の障壁層を井戸層の上に成長させる。井戸層
及び障壁層を所定の層数となるまで繰り返して多重量子
井戸層となるMQW活性層36を形成する。ここで、障
壁層にはInを含んでもよい。また、V族源のNH3
流量を7.5L/分とし、サブフローガス、III 族原料
用キャリアガス及びV族原料用キャリアガスの流量をそ
れぞれ12L/分、5.5L/分及び0.5L/分とす
る。
【0063】次に、TMIの導入を停止し、成長圧力を
650Torrと高くしたまま、MQW活性層36の上
に膜厚が20nmのGaNよりなる活性層分解抑制層3
7を成長させる。その後、サブフローガス及びV族原料
用キャリアガスを共にH2 ガスに戻す。
【0064】次に、NH3 ガスとH2 ガスとの混合雰囲
気中で基板31の温度を1090℃にまで昇温し、成長
圧力を70Torrに減圧して、20μmol/分のT
MG及び1μmol/分のp型ドーパントであるビスシ
クロペンタジエニルマグネシウム(Cp2 Mg)を原料
に加えて、活性層分解抑制層37の上にp型GaNより
なるp型ガイド層38を成長させる。続いて、5μmo
l/分のTMAをさらに加えて、p型ガイド層38の上
にp型AlGaNよりなるp型クラッド層39を成長さ
せる。
【0065】次に、TMAの導入を停止すると共に、約
1μmol/分のCp2 Mgを導入して、p型クラッド
層39の上に、膜厚が0.5μmでp型GaNよりなる
第1のp型コンタクト層40を成長させ、続いて、約1
0μmol/分のCp2 Mgを導入して膜厚が0.1μ
mで高濃度のp型GaNよりなる第2のp型コンタクト
層41を順次成長させる。
【0066】次に、エピタキシャル層が形成された基板
31を反応炉から取り出し、フォトリソグラフィー法等
を用いて、第2のp型コンタクト層41の上にニッケル
(Ni)又はNiを含む合金よりなる陽電極42を選択
的に形成する。続いて、陽電極42をマスクとし、例え
ば、混合比が1対1の水素と塩素との混合ガスを用いて
圧力が1Torrのプラズマ雰囲気中で、且つ、基板3
1の温度を室温として、第2のp型コンタクト層41,
第1のp型コンタクト層40及びp型クラッド層39の
上部に対してドライエッチングを行なってこれらを除去
する。ここで、水素と塩素との混合比は1対1が好まし
いが、これに限らない。また、典型的なエッチングレー
トは約50nm/分である。
【0067】次に、基板31上の陰電極形成領域を除く
全面に、例えばSiO2 よりなるマスクパターンを形成
し、該マスクパターンを用いて前述と同様のエッチング
条件で陰電極形成領域に対してドライエッチングを行な
うことにより、陰電極形成領域のp型クラッド層39か
らn型コンタクト層33の上部までを除去する。その
後、マスクパターンを除去し、続いて、n型コンタクト
層33上の陰電極形成領域にAlよりなる陰電極43を
形成する。
【0068】次に、電極形成時と同様のプラズマ雰囲気
中で基板31に対してドライエッチングを行なって、図
7に示す発光素子の側面にレーザ光の出射端面(共振器
端面)を形成する。発光素子は生成した光を出射端面で
反射させて共振させることが必要であり、該出射端面に
は1nm程度以下の平坦性が要求される。
【0069】次に、出射端面が形成された基板31に対
して、圧力が1気圧(760Torr)で且つ温度が7
00℃程度の窒素雰囲気中で30分間の熱処理を行な
う。ここで、雰囲気ガスは窒素のみが好ましいが、水素
と窒素との混合ガスであってもよい。また、熱処理温度
は500℃以上であればよい。
【0070】このようにして作製した半導体発光素子
は、室温で、波長405nmのレーザ光を安定に出力で
き、信頼性も飛躍的に向上したことを確認している。
【0071】本実施形態に係る半導体発光素子による
と、InGaNを含むMQW活性層36の上に、該MQ
W活性層36と同様のガスの流速としながら、MQW活
性層36の上部の分解を抑制する活性層分解抑制層37
を形成するため、所望のMQW活性層36を確実に得る
ことができる。
【0072】なお、活性層分解抑制層37の成長時に、
成長圧力を70Torrとし、成長温度を800℃から
1090℃まで徐々に上昇させながら成長させてもよ
い。
【0073】また、本実施形態の一変形例として、MQ
W活性層36を成長させた後、活性層分解抑制層37を
形成する代わりに、p型ガイド層38を成長させるガス
の流速と同様の流速となるように、N2 ガス等の不活性
ガスと窒素源のNH3 ガスとの混合ガスを基板31上に
導入してもよい。この後、所定の条件でMQW活性層3
6の上にp型ガイド層38を形成する。
【0074】このようにすると、活性層分解抑制層37
を形成しない場合であっても、MQW活性層36の上に
p型ガイド層38を成長させる前に、p型ガイド層38
の成長時の流速とほぼ同一の流速で不活性ガスとNH3
ガスとの混合ガスを導入するため、MQW活性層36の
表面からIn原子が抜け出しにくくなるので、MQW活
性層36の分解が抑制される。
【0075】
【発明の効果】本発明の第1の半導体の製造方法による
と、原料ガスの上側を流れるサブフローガスが加熱によ
る原料ガスの上方への対流を抑えるため、反応炉又はガ
ス導入ノズルの基板上の内壁に余分な反応生成物が生じ
にくくなると共に、基板上の原料ガスの濃度が相対的に
高くなる。このため、結晶性に優れる窒化ガリウム系半
導体を再現性良く製造できるので、高効率で且つ光学的
特性に優れた青紫色半導体レーザ素子の製造が可能とな
る。
【0076】第1の半導体の製造方法が、原料ガスのサ
ブフローガス側への拡散を防止する拡散防止手段を用い
て原料ガスを導入する工程をさらに備えていると、層状
の原料ガスが上方に対流しにくくなるので、余分な反応
生成物がさらに生成されなくなり、結晶の再現性が格段
に向上する。
【0077】第1の半導体の製造方法において、サブフ
ローガスが水素、窒素又はアルゴンを含むと、これらの
ガスはIII −V族半導体の原料と反応しない不活性ガス
であるため、所望の半導体結晶が確実に成長する。
【0078】本発明の第2の半導体の製造方法による
と、第1の半導体層用の第1の原料ガスの流速を、第2
の半導体層用の第2の原料ガスの流速よりも小さくする
ため、窒素源にアンモニアを用いた場合に単位量のアン
モニアに対して単位時間当たりに供給される熱量が多く
なるので、アンモニアの分解効率が向上する。その結
果、基板上にラジカルな窒素原子が増えるため、増加し
たラジカルな窒素原子がインジウムを取り込むため、所
望のインジウムを含む半導体層を得ることができる。
【0079】第2の半導体の製造方法において、第1の
原料ガスの圧力は第2の原料ガスの圧力よりも高いか、
又は、第1の原料ガスの流量は第2の原料ガスの流量よ
りも小さいと、第1の原料ガスの流速が第2の原料ガス
の流速よりも確実に小さくなる。
【0080】第2の半導体の製造方法において、第1の
原料ガスを基板面にほぼ平行に且つ層状に導入すると共
に、サブフローガスを第1の原料ガスの上側に基板面に
ほぼ平行に且つ層状に導入する工程を含む工程を含む
と、原料ガス等を基板面に平行な層状に流すため、ガス
の制御性が向上すると共に、第1の原料ガスの上側に基
板面にほぼ平行に且つ層状に導入されるサブフローガス
により原料ガスの上方への対流が抑えられるので、反応
炉又はガス導入ノズルの基板の上方に不要な反応生成物
が付着しにくくなり、結晶の品質の再現性が向上する。
【0081】第2の半導体の製造方法において、サブフ
ローガスが窒素又はアルゴンを含むことが好ましい。こ
のようにすると、窒素又はアルゴンの熱伝導率は相対的
に小さいため、基板の温度を放散させにくいので、窒素
源のアンモニアガスの熱分解効率を高く維持できる。特
に、アルゴンは質量数が窒素よりも大きいため、熱対流
によるガスの巻上がりが生じにくいので、原料ガスを確
実に基板上に導入できる。
【0082】本発明の第3の半導体の製造方法による
と、少なくともインジウムを含む第1の半導体層の上
に、第1の原料ガスの流速とほぼ同一の流速で導入され
る第2の原料ガスを用いて第1の半導体層の分解を抑制
する分解抑制層を成長させるため、第1の半導体層から
インジウムが抜け出すことがないので、インジウムを含
む所望の第1の半導体層を得ることができる。
【0083】本発明の第4の半導体の製造方法による
と、基板上に少なくともインジウムを含む第1の半導体
層を成長させた後、インジウムを含まない第2の半導体
層を成長させる前に、不活性ガスと窒素源ガスとを含む
混合ガスを第2の半導体層用の第2の原料ガスの流速と
ほぼ同一の流速で導入するため、第1の半導体層からイ
ンジウムが抜け出しにくい。これにより、インジウムを
含む所望の第1の半導体層を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体の製造方
法を実現する横型MOVPE装置の反応炉及び原料ガス
導入ノズルを示す構成断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体の製造方
法に用いる原料ガス導入ノズルと比較用の原料ガス導入
ノズルとを用いて成長させた各GaN結晶の成長回数に
対する室温バンド端発光強度比の関係を示すグラフであ
る。
【図3】各ガスの熱伝導率を比較した一覧表である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る半導体の製造方
法を用いて得られるInGaN系半導体を示す構成断面
図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体の製造方
法を用いて得られるInGaN結晶と従来の製造方法を
用いて得られる比較用のInGaN結晶とのフォトルミ
ネッセンススペクトルを比較したグラフである。
【図6】(a)はInGaN結晶における原料ガスを含
むガスの流速とバンド端発光の発光強度に対する深い準
位からの発光強度の比の値との関係を表わすグラフであ
る。(b)はGaN結晶における原料ガスを含むガスの
流速とバンド端発光の発光強度に対する深い準位からの
発光強度の比の値との関係を表わすグラフである。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るInGaN系半
導体発光素子を示す構成断面図である。
【符号の説明】
10 反応炉 11 原料ガス導入ノズル 11a 第1の導入層 11b 第2の導入層 11c 第3の導入層 12 屈曲部(拡散防止手段手段) 13 基板 14 サセプタ 21 基板 22 バッファ層 23 第1の半導体層 24 第2の半導体層 31 基板 32 バッファ層 33 n型コンタクト層 34 n型クラッド層 35 n型ガイド層 36 MQW活性層 37 活性層分解抑制層(分解抑制層) 38 p型ガイド層 39 p型クラッド層 40 第1のp型コンタクト層 41 第2のp型コンタクト層 42 陽電極 43 陰電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻村 歩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 長谷川 義晃 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−102461(JP,A) 特開 平5−190465(JP,A) 特開 平6−216030(JP,A) 特開 平4−164895(JP,A) 特開 平10−12555(JP,A) 特開 平9−36429(JP,A) 特開 平9−36426(JP,A) 特開 平6−196757(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 H01L 33/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともインジウムと窒素とを含む第
    1の原料ガスを導入して、基板上に第1の半導体層を成
    長させる第1の半導体層成長工程と、アルミニウム又は
    ガリウムと窒素とを含む第2の原料ガスを導入して前記
    基板上に第2の半導体層を成長させる第2の半導体層成
    長工程とを備え、前記基板上に窒化ガリウム系半導体を
    成長させる半導体の製造方法であって、 前記第1の原料ガスの流速は前記第2の原料ガスの流速
    よりも小さいことを特徴とする半導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の原料ガスの圧力は前記第2の
    原料ガスの圧力よりも高いか、又は、前記第1の原料ガ
    スの流量は前記第2の原料ガスの流量よりも小さいこと
    を特徴とする請求項4に記載の半導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の半導体層成長工程は、 前記第1の原料ガスを基板面にほぼ平行に且つ層状に導
    入すると共に、サブフローガスを前記第1の原料ガスの
    上側に基板面にほぼ平行に且つ層状に導入する工程を含
    むことを特徴とする請求項4に記載の半導体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記サブフローガスは、窒素又はアルゴ
    ンを含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 基板上に、III 族源と窒素源とを含む原
    料ガスを基板面にほぼ平行に且つ層状に導入する共に、
    サブフローガスを前記原料ガスの上側に基板面にほぼ平
    行に且つ層状に導入することにより、前記基板上にIII
    族窒化物半導体を製造する半導体の製造方法であって、 少なくともインジウムと窒素とを含む第1の原料ガスを
    導入して基板上に第1の半導体層を成長させる第1の半
    導体層成長工程と、 アルミニウム又はガリウムと窒素とを含む第2の原料ガ
    スを前記第1の原料ガスとほぼ同一の流速で導入して、
    前記第1の半導体層の上面に前記第1の半導体層の分解
    を抑制する分解抑制層を成長させる分解抑制層成長工程
    と、 アルミニウム又はガリウムと窒素とを含む第3の原料ガ
    スを導入して、前記分解抑制層の上面に第2の半導体層
    を成長させる第2の半導体層成長工程とを備えているこ
    とを特徴とする半導体の製造方法。
  6. 【請求項6】 基板上に、III 族源と窒素源とを含む原
    料ガスを基板面にほぼ平行に且つ層状に導入する共に、
    サブフローガスを前記原料ガスの上側に基板面にほぼ平
    行に且つ層状に導入することにより、前記基板上にIII
    族窒化物半導体を製造する半導体の製造方法であって、 少なくともインジウムと窒素とを含む第1の原料ガスを
    導入して基板上に第1の半導体層を成長させる第1の半
    導体層成長工程と、アルミニウム又はガリウムと窒素と
    を含む第2の原料ガスを導入して、前記第1の半導体層
    の上面に第2の半導体層を成長させる第2の半導体層成
    長工程とを備え、 前記 第2の半導体層成長工程は、前記第2の原料ガスを
    導入する前に、不活性ガスと窒素源ガスとを含む混合ガ
    スを前記第2の原料ガスの流速とほぼ同一の流速で導入
    する工程を含むことを特徴とする半導体の製造方法。
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