JP2002352582A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2002352582A
JP2002352582A JP2001158449A JP2001158449A JP2002352582A JP 2002352582 A JP2002352582 A JP 2002352582A JP 2001158449 A JP2001158449 A JP 2001158449A JP 2001158449 A JP2001158449 A JP 2001158449A JP 2002352582 A JP2002352582 A JP 2002352582A
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signal
semiconductor integrated
timing
clock
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Hiroshi Akasaki
博 赤▲崎▼
Shuichi Miyaoka
修一 宮岡
Yuji Yokoyama
勇治 横山
Masatoshi Hasegawa
雅俊 長谷川
Kozaburo Kurita
公三郎 栗田
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Hitachi Solutions Technology Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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    • G11C2207/10Aspects relating to interfaces of memory device to external buses
    • G11C2207/104Embedded memory devices, e.g. memories with a processing device on the same die or ASIC memory designs

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶回路のようなマクロセル(独立して設計
可能な回路ブロック)を内蔵し外部クロックに同期して
動作する半導体集積回路装置において、信号の入力から
出力までのトータルの遅延時間を短縮し高速化を達成す
る。 【解決手段】 クロック信号(CLK)に基づく第1タ
イミング信号(φ1)に応答して入力信号を受ける第1
回路ブロック(131,141,132,142)と、
上記クロック信号に基づく第2タイミング信号(φ2)
に応答して出力信号を形成する第2回路ブロック(11
0)を含み信号伝達に関し直列関係を持って結合される
複数の回路ブロックを有し、クロック信号によって全体
動作が規定される半導体集積回路装置において、上記第
1タイミング信号と上記第2タイミング信号との時間差
が、上記クロック信号の周期に対して非整数倍の期間に
なるように設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号伝達に関し直
列関係をもって結合される複数の回路ブロックを有しク
ロック信号によって全体動作が規定される半導体集積回
路装置の高速化のための技術に関し、例えばDRAMな
どの記憶回路ブロックと論理回路ブロックとを一つの半
導体チップ上に備え該チップ内部でのデータ転送がクロ
ック信号に同期して行なわれるように構成された半導体
集積回路装置に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記憶回路と論理回路とが一つの半
導体チップ上に形成されている論理LSI(大規模半導
体集積回路)においては、一般にチップ内部でのデータ
転送はクロック信号に同期して行なわれるように構成さ
れることが多い。そして、そのようなLSIの場合、デ
ータをある機能回路から他の機能回路へ転送したり、入
力されたデータを適当に処理してから内部の記憶回路に
記憶させたり、あるいは記憶回路から読み出されたデー
タを適当に処理してチップ外部へ出力したりする際に、
データを受ける側の回路ではクロック信号(以下、単に
クロックと称する)の立上がりまたは立下がりに同期し
てデータをラッチするように構成される。そのため、デ
ータの転送に要する時間は、クロックの周期の整数倍と
なるのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】機能回路のような回路
の利用のもとで生ずるデータの伝搬遅延時間は、当該回
路の特性やデータ転送の距離の長短などに応じて、クロ
ックの1周期に満たなかったり、逆にクロックの1周期
よりもほんの僅かだけ長くなることがある。そのような
場合であっても、従来の半導体集積回路装置において
は、例えば、データ受信は、内部クロックと位相が一致
されたクロックの立上がりもしくは立下がりでデータを
ラッチすることによって行なわれるように構成される。
そのため、データ転送ないしはデータ伝搬に要する時間
はクロックの1周期の整数倍となり、実際の遅延よりも
1周期近くデータの伝達が遅くなってしまうことがあっ
た。
【0004】ここで、チップ内部でのデータ転送遅延に
合わせて最適のタイミングでデータをラッチできるよう
に内部のタイミング信号をすべて調整してしまうと、出
力信号のタイミングがクロックの位相とずれてしまうお
それがある。そして、このような信号がチップ外部へ出
力されると、この信号を受けかつ外部クロックに同期し
て動作する他のLSIにおいて、正確に信号を取り込む
ことができなくなる。従って、クロックに同期して動作
する半導体集積回路装置においては、信号の入力端と信
号の出力端ではクロックと同期していることが必要であ
る。
【0005】さらに、高速動作が要求されるLSIの設
計開発においては、その動作速度を速くするためにクロ
ックに対するセットアップ時間やホールド時間のマージ
ンをできるだけ少なくする設計が行なわれるが、このよ
うにマージンを少なくする設計がなされていると、プロ
セスのばらつきによる素子特性や寄生容量の変化などに
よって内部クロックに僅かなタイミングずれがもたらさ
れ、かかる内部クロックの僅かなタイミングずれによっ
て回路が正常に動作しなくなることがあり、そのような
場合には半導体集積回路装置の製造歩留まりが低下した
り設計を変更する必要が生じる。そこで、プロセスの最
終段階でクロックのタイミングを調整できる仕組みがL
SIチップ内に設けられていることが望まれる。
【0006】なお、本発明に関連する従来技術として、
記憶回路を搭載した半導体集積回路装置において、フュ
ーズ回路を用いて最適セットアップタイムおよび書込み
パルス幅を調整して高速化を図るようにした発明が提案
されている(特開平6−53676号公報)。しかしな
がら、この先願発明は、あくまでも記憶回路としてのR
AM内部での信号のタイミングを調整する技術であり、
RAMの周辺のゲートアレイなどで構成される論理回路
との間の信号の伝達のタイミングを、クロックの遅延を
変えることで調整することについては、全く開示されて
いない。また、この先願においては、フューズ回路を用
いてタイミングを調整しているがこのフューズの形成の
仕方については全く開示していない。
【0007】本発明の目的は、例えば記憶回路のような
回路ブロックを内蔵し外部クロックに同期して動作する
半導体集積回路装置において、信号の入力から出力まで
のトータルの信号伝搬遅延時間を短縮し高速化を達成す
ることにある。
【0008】本発明の他の目的は、設計変更の発生頻度
およびマスク修正の回数が少なくなり開発期間が大幅に
短縮されるとともに歩留まりを向上させることができる
半導体集積回路装置を提供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、プロセスを変
更したりクロックのタイミング調整のための処理に多く
時間をかけることなくタイミング調整を行なうことがで
き、コストの増加を抑制することができる半導体集積回
路装置を提供することにある。
【0010】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0012】すなわち、クロック信号(CLK)に基づ
く第1タイミング信号(φ1)に応答して入力信号を受
ける第1回路ブロック(131,141,132,14
2)と、上記クロック信号に基づく第2タイミング信号
(φ2)に応答して出力信号を形成する第2回路ブロッ
ク(110)を含み信号伝達に関し直列関係を持って結
合される複数の回路ブロックを有し、クロック信号によ
って全体動作が規定される半導体集積回路装置におい
て、上記第1タイミング信号と上記第2タイミング信号
との時間差が、上記クロック信号の周期に対して非整数
倍の期間になるように設定するものである。
【0013】上記した手段によれば、第2回路ブロック
内において、信号の伝達時間がクロックの周期の整数倍
になっていないところではその信号伝達時間に合わせて
生成されたタイミング信号で動作させることにより、信
号の入力から出力までのトータルの遅延時間を短縮し高
速化を達成することができる。
【0014】また、望ましくは、上記第1回路ブロック
における入力信号の受付けから上記第2回路ブロックに
おいて形成された信号の出力までの時間が、上記クロッ
ク信号の周期の整数倍となるように設定する。言いかえ
ると、信号入力点と、信号出力点と、上記信号入力点と
上記信号出力点との間に直列関係を持って設けられた複
数の回路ブロックとを持ち、上記信号入力点からの信号
入力動作、上記信号出力点の信号出力動作、上記複数の
回路ブロック間の信号伝達動作のタイミングが、それぞ
れタイミング信号によって規定される半導体集積回路装
置において、上記クロック信号周期をT1とし、上記複
数の回路ブロックのそれぞれの回路ブロックの信号応答
期間の総和をT2とし、かつT1とT2の比T2/T1
をn+α(ただし、nは整数、αは1以下の正数とす
る)としたとき、上記信号入力点から上記信号出力点ま
での信号応答期間がクロック信号周期T1のn+1倍に
設定するようにする。これにより、本発明が適用された
半導体集積回路装置からの出力信号を受ける他の半導体
集積回路装置との同期が取り易くなり、ボードシステム
などの設計が容易となる。
【0015】さらに、望ましくは、上記クロック信号に
基づいて上記第1タイミング信号及び上記第2タイミン
グ信号を形成するタイミング信号形成回路を設け、上記
タイミング信号形成回路は、プログラム要素を持ち、上
記プログラム要素によって上記第1タイミング信号と上
記第2タイミング信号との上記時間差を調整可能とする
遅延回路を備えるようにする。これにより、半導体集積
回路装置の製造後においても内部のタイミングを調整す
ることができ、信号伝達系のマージンを大きくすること
ができるとともに、製品の歩留まりを向上させることが
できる。なお、上記プログラム要素としては、種々のも
のが考えられるが、回路の占有面積の点からフューズ素
子で構成するのがよい。
【0016】さらに、上記回路ブロックの少なくとも1
つは、回路動作設定要素を備え、上記回路動作設定要素
によってその回路動作が設定変更可能に構成されている
場合に、上記遅延回路における上記プログラム要素と、
上記第1回路ブロックにおける上記回路動作設定要素と
を、互いに同じ構成を有する素子で構成する。これによ
り、何らプロセスを変更することなくタイミングの調整
が行なえる遅延回路を備えた半導体集積回路装置を得る
ことができる。
【0017】また、上記第2回路ブロックが欠陥救済回
路を持つランダムアクセスメモリからなる場合に、上記
遅延回路における上記プログラム要素と、上記第2回路
ブロックにおける上記欠陥救済回路における欠陥救済情
報保持のための設定要素とを、互いに同じ構成を有する
素子で構成する。これにより、冗長回路を有するメモリ
を内蔵した半導体集積回路装置において、内部のタイミ
ングの調整が行なえる遅延回路を何らプロセスを変更す
ることなく同一チップ上に搭載させることができる。
【0018】さらに、上記遅延回路における上記プログ
ラム要素と、上記第2回路ブロックにおける上記欠陥救
済回路における欠陥救済情報保持のための設定要素と
は、互いに隣接して設けるようにする。これにより、レ
ーザ照射等による切断というプログラム処理を容易かつ
短時間に行なうことができる。
【0019】そして、この場合に、上記遅延回路におけ
る上記プログラム要素と、上記欠陥救済回路における欠
陥救済情報保持のための設定要素とを、ほぼ一直線状に
並らぶように配置する。これにより、プログラム処理を
一層能率よく実行することができるようになる。
【0020】また、本願の発明は、信号伝達に関し直列
関係を持って結合される複数の回路ブロックを有し、ク
ロック信号によって全体動作が規定される半導体集積回
路装置において、上記複数の回路ブロックは、上記クロ
ック信号に基づく第1タイミング信号に応答して入力信
号を受ける第1回路ブロックおよび第2回路ブロック
と、上記クロック信号に基づく第2タイミング信号に応
答して出力信号を形成する第3回路ブロックを含み、信
号伝達系において上記第3回路ブロックは上記第1回路
ブロックと上記第2回路ブロックとの間に設けられ、上
記第1タイミング信号と上記第2タイミング信号との時
間差が、上記クロック信号の周期に対して非整数倍の期
間に設定されているようにした。
【0021】上記した手段によれば、第3回路ブロック
内において、信号の伝達時間がクロックの周期の整数倍
になっていないところではその信号伝達時間に合わせて
生成されたタイミング信号で動作させることにより、信
号の入力から出力までのトータルの遅延時間を短縮し高
速化を達成することができるとともに、第2回路ブロッ
クからはクロック信号に同期して信号を出力させること
ができ、本発明が適用された半導体集積回路装置からの
出力信号を受ける他の半導体集積回路装置との同期が取
り易くなり、ボードシステムなどの設計が容易となる。
【0022】ここで、上記第3回路ブロックは、上記第
2タイミング信号に基づいてブロック内部の第3タイミ
ング信号を生成するローカルタイミング信号生成回路を
含み、上記第2タイミングと上記第3タイミング信号と
の時間差は上記クロック信号の周期の非整数倍であって
もよい。クロック信号の周期の整数倍という制約がなく
なるので、実遅延時間に合わせたタイミングで動作させ
ることによって高速で信号を伝達させることできる。
【0023】また、上記ローカルタイミング信号形成回
路は、プログラム要素を持ち、上記プログラム要素によ
って上記第2タイミング信号と上記第3タイミング信号
との上記時間差を調整可能とする遅延回路を備えるよう
にする。これにより、半導体集積回路装置の製造後にお
いても内部のタイミングを調整することができ、信号伝
達系のマージンを大きくすることができるとともに、製
品の歩留まりを向上させることができる。
【0024】さらに、上記第1回路ブロックおよび第2
回路ブロックは各々上記第1タイミング信号に基づいて
それぞれの回路ブロックへの入力信号を取り込むラッチ
回路を含み、上記第3回路ブロックは上記第2タイミン
グ信号に基づいて当該第3回路ブロックへの入力信号を
取り込むラッチ回路を含むようにする。各回路ブロック
の入力側にラッチ回路を設けることにより、簡単な回路
により信号伝達系における同期をとることができる。
【0025】また、信号伝達に関し直列関係を持って結
合される上記第1回路ブロック−第3回路ブロック−第
2回路ブロックの信号伝達系において、上記第3回路ブ
ロックと並列に1または2以上の第4回路ブロックが設
けるようにしてもよい。これにより、チップ内部のシス
テムの高機能化が可能となるとともに、そのような高機
能化を図った場合においても信号の入力から出力までの
トータルの遅延時間を短縮し高速化を達成することがで
きる。
【0026】また、上記第3回路ブロックと上記第4回
路ブロックとが同一の回路構成を有する場合に、各回路
ブロックの対応する出力信号のうち一つを選択して伝達
する信号選択手段を上記第2回路ブロックに設けるよう
にする。これにより、RAMのようなメモリ回路を複数
個搭載した半導体集積回路装置を容易に実現することが
できる。
【0027】さらに、上記クロック信号に基づいて上記
第1タイミング信号及び上記第2タイミング信号を形成
するタイミング信号形成回路を備えている場合に、上記
タイミング信号形成回路は、プログラム要素を持ち、上
記プログラム要素によって上記第1タイミング信号と上
記第2タイミング信号との上記時間差を調整可能とする
遅延回路を備えるように構成する。これにより、半導体
集積回路装置の製造後においても内部のタイミングを調
整することができ、信号伝達系のマージンを大きくする
ことができるとともに、製品の歩留まりを向上させるこ
とができる。
【0028】また、上記クロック信号が入力される2つ
の外部端子と、該2つの外部端子に入力された差動形式
のクロック信号を受けて単相のクロック信号を生成する
クロックバッファ回路とをさらに設けるようにする。こ
れにより、差動クロック信号の正相の信号と逆相の信号
のクロス点でタイミングを決定することができ、クロッ
クスキューを最小に抑え、信頼性の高い半導体集積回路
装置を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な半導体集積
回路装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0030】図1は、記憶回路を内蔵し外部から供給さ
れるクロックに同期して動作する半導体集積回路装置の
第1の実施形態の概略構成を示す。
【0031】この実施形態においては、記憶回路として
ダイナミック型メモリセルをメモリセルとするDRAM
(ダイナミックランダムアクセスメモリ)からなるマク
ロセル110が内蔵されているとともに、チップの信号
入力端子121とDRAMマクロセル110の入力端子
との間に、内部クロックφ1に同期して入力信号をラッ
チする同期化回路としての第1ラッチ回路131と、ラ
ッチされた信号を処理する組合せ論理などからなる第1
論理部141と、該第1論理部141で処理された信号
を内部クロックφ1に同期してラッチする同期化回路と
しての第2ラッチ回路132と、ラッチされた信号を処
理する組合せ論理からなる第2論理部142とが設けら
れている。
【0032】なお、この明細書において、マクロセルと
は、所定の機能を有し他の回路ブロックとは独立して設
計されたまとまりのある回路、あるいは既に設計および
評価がなされてデータベースに登録されている回路ブロ
ックであって、そのままそっくりチップに搭載して有効
に機能させることが可能な回路で、NANDゲートやN
ORゲートなどの論理ゲート回路やフリップフロップ回
路ような基本構成単位となるような回路よりも規模の大
きな回路を意味する。実施例においては、マクロセルと
してDRAMを用いた場合を示すが、これに限定される
ものでなくタイミング信号によってダイナミック動作す
るメモリ以外の回路をマクロセルとして内蔵する場合に
も、本実施形態を適用することができる。
【0033】また、特に制限されるものでないが、この
実施形態においては、外部から供給される差動のクロッ
クCLKを受けて波形整形して単相の内部クロックφ0
を出力するクロックバッファ151と、この内部クロッ
クφ0をチップ内の各部に分配するインバータなどから
なるクロック分配回路152と、分配されたクロックの
一つを遅延して前記ラッチ回路131,132に対して
ラッチタイミングを与える第1タイミング信号としての
第1ローカルクロックφ1を生成する第1可変遅延回路
161と、分配された他のクロックの一つを遅延して前
記DRAMマクロセル110に動作タイミングを与える
第2タイミング信号としての第2ローカルクロックφ2
を生成する第2可変遅延回路162とが設けられてい
る。
【0034】さらに、DRAMマクロセル110には、
上記第2可変遅延回路162で生成された第2ローカル
クロックφ2に基づいてDRAMにおける入力ラッチタ
イミングを与えるセル内クロックφ3を生成する第3可
変遅延回路163が設けられている。また、DRAMマ
クロセル110には、メモリアレイやワード線駆動回
路、カラムスイッチ、センスアンプなどのメモリの基本
的な機能回路を含んでなるDRAMコア部111と、ア
ドレス信号やデータ信号などの入力信号をラッチするラ
ッチ回路112と、DRAMコア部111からの読出し
データをラッチする出力ラッチ回路113と、入力信号
に基づいてDRAMマクロセル110内の動作タイミン
グ信号を生成するタイミングコントロール回路114な
どが設けられている。
【0035】本実施形態においては、第1ラッチ回路1
31のラッチ時点からDRAMマクロセル110の出力
時点までが丁度クロックφ1の周期の整数倍であるとい
う条件を前提に、第1ローカルクロックφ1と第2ロー
カルクロックφ2の時間差すなわち位相差は、クロック
φ1の周期の非整数倍に設定されている。これにより、
DRAMマクロセル110内においては、データの転送
をクロックφ1の周期の整数倍で行なうという条件の制
約を受けずにタイミング設計を行なうことができるよう
になる。
【0036】その結果、信号遅延時間をクロックφ1の
周期を単位として表わす場合に端数が生じるような箇所
でも実遅延時間に合わせてタイミング信号を生成しDR
AMマクロセル110内部の高速化を図ることができ、
半導体集積回路全体としての動作速度すなわち信号が入
力されてから所望の信号が出力されるまでの時間の短縮
(サイクル数の低減)を図ることができる。しかも、第
1ラッチ回路131のラッチ時点からDRAMマクロセ
ル110の出力時点までは丁度クロックφ1の整数倍で
あるため、他のLSIとクロックにより同期をとるよう
なシステムを構築する際にも正しいデータの転送を保証
することができる。また、外部から供給されるクロック
CLKを差動信号で受けるように構成されているため、
信号の立上がりや立下がりが遅くなったりしても差動の
信号のクロス点でタイミングを決定できるのでクロック
スキューを最小に抑えることができる。
【0037】なお、図1の実施形態においては、DRA
Mマクロセル110内に設けられた第3可変遅延回路1
63によって、第2ローカルクロックφ2に基づいて入
力側のラッチタイミングを与えるセル内クロックφ3を
生成するように構成されているが、例えば図4に示すよ
うに、第2ローカルクロックφ2を入力側のラッチタイ
ミング信号として用い、その第2ローカルクロックφ2
を第3可変遅延回路163によって適当に遅延して出力
側のラッチタイミングを与えるセル内クロックφ3’を
生成するように構成しても良い。
【0038】図1において、出力ラッチタイミングを与
える第2ローカルクロックφ2に基づいて入力ラッチタ
イミングを与えるセル内クロックφ3を生成する第3可
変遅延回路163を設けているのは、時間的に出力ラッ
チよりも入力ラッチの方を遅くするためではない。動作
サイクルとしてはあくまでも出力ラッチの方が入力ラッ
チよりも後のサイクルである。後述の実施例のようなD
RAMマクロセルでは、クロックφ2を遅らせて入力ラ
ッチタイミングを与えるセル内クロックφ3を生成した
方が可変遅延回路163の遅延時間が少なくてすみ回路
規模を小さくできる。回路規模のことを考えなければ、
図4のように可変遅延回路163によって第2ローカル
クロックφ2を遅延させて出力ラッチタイミングを与え
るセル内クロックφ3’を生成するように構成すること
ができる。
【0039】また、図1の実施形態においては、第1可
変遅延回路161と第2可変遅延回路162の遅延時間
の調整によって、第1ラッチ回路131のラッチ時点か
らDRAMマクロセル110の出力時点までが丁度クロ
ックφ0の周期の整数倍となるように設定された状態
で、第3可変遅延回路163での遅延時間を調整するこ
とによりDRAMマクロセル110の動作マージンを調
整することができる。具体的には、例えばDRAMマク
ロセルのアクセス時間が見込みよりも短かくて入力ラッ
チタイミングを遅らせて入力セットアップのマージンを
大きくしたいような場合、第3可変遅延回路163での
遅延時間DLY3が小さくなるようにする。これによ
り、第1ラッチ回路131のラッチタイミングからDR
AMマクロセル110の出力タイミングまでを全く変化
させずにDRAMマクロセル110内の動作タイミング
を調整することができる。
【0040】なお、本実施形態では外部からクロックC
LKが与えられると説明したが、当該半導体集積回路内
に発振回路を含むクロック発生回路を設け、このクロッ
ク発生回路で発生されたクロックに基づいて第1ローカ
ルクロックを生成するとともに、そのクロックをチップ
外部へ出力して他の半導体集積回路との同期をとるよう
にすることも可能である。
【0041】図2は本発明の第2の実施形態を示す概略
構成図である。この実施形態は図1に示されている第1
の実施形態におけるDRAMマクロセル110の出力端
子と半導体チップの出力端子122との間に、DRAM
マクロセル110から読み出されたデータ信号を処理す
る組合せ論理からなる第3論理部143と、該第3論理
部143で処理された信号を内部クロックφ1に同期し
てラッチする同期化回路としての第3ラッチ回路133
と、ラッチされた信号を処理する組合せ論理からなる第
4論理部144と、該第4論理部144で処理された信
号を内部クロックφ1に同期してラッチする同期化回路
としての第4ラッチ回路134とを設けたものである。
DRAMマクロセル110の内部構成は図1と同じであ
るので、図示を省略している。
【0042】なお、図2の実施形態ではDRAMマクロ
セル110の後段に2つの論理部と2つのラッチ回路が
接続された構成になっているが、1つの論理部143と
その出力をラッチするラッチ回路133を設けただけの
実施形態も考えられる。同様に、図2の実施形態におい
てはDRAMマクロセル110の前段に2つのラッチ回
路と2つの論理部が接続された構成になっているが、1
つのラッチ回路131と1つの論理部141とが設けら
れているような実施形態も考えられる。
【0043】図3は本発明の第3の実施形態を示す概略
構成図である。この実施形態は図2に示されている第2
の実施形態と類似している。異なるのは、第2ラッチ回
路132とDRAMマクロセル110との間の第2論理
部142がない点のみである。DRAMマクロセル11
0の内部構成は図1と同じであるので、図示を省略して
いる。
【0044】この実施形態においても、第2ラッチ回路
132を省略した変形例が考えられる。第2ラッチ回路
132を設けておくことにより、入力端子121からD
RAMマクロセル110までの信号伝達系における論理
の段数が少ないかもくしは論理規模が小さい信号のタイ
ミングを、論理の段数が多いあるいは論理規模が大きな
他の種類の入力信号とタイミングを合わせるのが容易と
なる。
【0045】図5には、DRAMマクロセル110の他
の構成例を示す。この実施例のDRAMマクロセルは、
DRAMコア部11から並列に読み出された複数バイト
(例えば36バイト)のリードデータをラッチするラッ
チ回路113にラッチされたリードデータのうち例えば
1/4(9バイト)のデータを選択して出力するマルチ
プレクサ115と、該マルチプレクサ115の選択制御
信号をラッチするラッチ回路116と、該ラッチ回路1
16のラッチタイミングを与えるクロックφ4を生成す
るクロックバッファ117とを有するように構成されて
いる。
【0046】上記クロックバッファ117は当該DRA
Mマクロセル110に供給されるクロックφ2に基づい
てφ4を生成する。このクロックφ4は、リードデータ
をラッチするラッチ回路113のラッチタイミングを与
えるクロックφ2’よりも若干早いタイミングで上記ラ
ッチ回路116をラッチ動作させるように生成される。
【0047】図6には、上記実施形態をマイクロプロセ
ッサと主メモリとの間に設けられるキャッシュメモリに
適用した場合の一実施例が示されている。特に制限され
るものでないが、符号100が付された実線で囲まれた
内部の回路ブロックは、単結晶シリコンのような半導体
基板上に形成される。
【0048】図6において、110は図1と同様にDR
AMマクロセルを示す。図6においてはDRAMマクロ
セル110が1つだけ代表として示されているが、同一
のチップ上にはこのDRAMマクロセル110と同一構
成を有するマクロセルが例えば8個設けられている。各
マクロセル110は64kワード×288ビットのよう
な記憶容量を持ち、図示しない主メモリ内の頻繁にアク
セスされるアドレス領域のデータと同一のデータを記憶
するバンクメモリ(以下、単にバンクと称する)として
使用される。マイクロプロセッサが必要とするデータが
このキャッシュメモリ内のいずれかのバンクに格納され
ているときは、主メモリから読み出すよりも高速に所望
のデータを得ることができるように、マクロセル周辺の
論理回路が構成されるかもしくはチップ外部にそのよう
なメモリ管理機能を有するLSI(いわゆるキャッシュ
コントローラ)が接続される。
【0049】この実施例におけるDRAMマクロセル1
10は、図5に示されているようなマルチプレクサ11
5を備え、ラッチ回路113にラッチされたリードデー
タのうち例えば1/4のデータを選択して出力するよう
に構成されている。図6のキャッシュメモリにおいて、
171は当該キャッシュメモリ100とマイクロプロセ
ッサが接続されるプロセッサバス210との間の信号の
入出力を行なうインタフェース回路、172は当該キャ
ッシュメモリ100と主メモリが接続されるメモリバス
220との間の信号の入出力を行なうインタフェース回
路である。また、181はDRAMマクロセルに書き込
まれるライトデータを一時的に保持するライトバッフ
ァ、182はDRAMマクロセルから読み出されたリー
ドデータを一時的に保持するリードバッファで、これら
のバッファは各マクロセルに対応してそれぞれ設けられ
ている。
【0050】さらに、183は外部から入力されたアド
レス信号をデコードしていずれかのDRAMマクロセル
を選択するための信号や各マクロセル内のワード線やカ
ラムを選択する信号を生成するアドレスデコーダであ
る。この実施例では、アドレスデコーダ183は8個の
DRAMマクロセルに対して共通の回路として設けられ
ている。ただし、アドレスデコーダは各マクロセルに対
応してそれぞれ設けるようにしても良い。
【0051】191は8個のバンクのいずれかのバンク
からのリードデータをプロセッサバス210へ出力する
か選択するための各バンクに共通のマルチプレクサ、1
92は8個のバンクのいずれのバンクからのリードデー
タをメモリバス220へ出力するか選択するための各バ
ンクに共通のマルチプレクサ、193は各バンク毎に設
けられ対応するマクロセルから読み出されたリードデー
タもしくは既にマクロセルから読み出されてリードバッ
ファ182に保持されているリードデータのいずれかを
選択して上記マルチプレクサ191へ伝送するマルチプ
レクサである。
【0052】なお、131〜134はDRAMマクロセ
ルの外側に設けられているラッチ回路、150は、外部
から供給される差動のクロックCLKを受けて波形整形
して単相の内部クロックφ0を出力する図1に示されて
いるクロックバッファ151とこの内部クロックφ0を
チップ内の各部に分配する分配回路152とを合わせた
回路(以下、内部クロック生成回路と称する)である。
112’はライトバッファ181に保持されているライ
トデータをクロックφ3に同期して取り込むライトデー
タラッチ回路である。その他、図1に示されている回路
および回路ブロックと同一の回路および回路ブロックに
は同一の符号を付して重複した説明は省略する。
【0053】また、図6に示されていない回路として、
図2に示されているような第2の実施形態の信号伝達系
を介して入力されるRAS(ロウアドレスストローブ)
信号、CAS(カラムアドレスストローブ)信号、WE
(ライトイネーブル)信号などの制御信号を処理する回
路がある。かかる回路の例としては、RAS信号、CA
S信号、WE信号などの制御信号の組合せから動作モー
ドを判別し各モードに応じてDRAMマクロセル内の回
路に対する内部制御信号を生成するコマンドデコーダの
ような組合せ論理回路やここで生成された制御信号をい
ずれかDRAMマクロセルに分配するか決定して出力す
る分配回路のような組合せ論理回路などがある。
【0054】このうち、コマンドデコーダは図2におけ
る第1論理部141に相当し、分配回路は図2における
第2論理部142に相当する。なお、図6に示されてい
るアドレス信号の伝達系は、図3に示されている第3の
実施形態に相当する。図6の実施例では、図2における
第2論理部に相当する論理回路がないためである。ただ
し、メモリコア内の不良メモリセルを予備のメモリセル
と置き換えるいわゆる冗長回路構成を採る場合であっ
て、フューズ素子等を用いて救済アドレスを設定する回
路と該回路に設定されている救済アドレスと入力アドレ
ス信号とを比較するアドレス比較回路を、図6に示され
ている第2ラッチ回路132とDRAMマクロセル11
0との間に設けるような構成とする場合には、アドレス
信号に関しても図2に示されている信号伝達系を介して
入力されるとみなすことができる。
【0055】一方、図5および図6のDRAMマクロセ
ル110内に設けられているマルチプレクサ115は、
図2および図3における第3論理部143に相当する。
さらに、図6におけるマルチプレクサ193は、図2お
よび図3における第4論理部144に相当する。
【0056】また、書込み時のライトデータは、論理処
理を施す必要がなく単にアドレス信号や制御信号がすべ
てDRAMマクロセルに届いた時点でDRAMマクロセ
ルに届いていればよいので、ライトデータ信号の伝達系
は、この実施例においては、前記実施形態のいずれにも
準拠していない。ただし、ライトデータ信号について
も、例えばライトバッファ181の代わりにラッチ回路
を設けて、図3に示されている第3の実施形態における
第1論理部141を省略したような信号伝達系によって
伝達させるように構成することもできる。あるいは、図
6に示されているライトバッファ181を、図3におけ
る第1ラッチ回路131および第2ラッチ回路を兼用し
た回路とみなしてクロックφ1に同期して動作させるこ
とも可能である。この場合、図6に示されているライト
データラッチ回路112’は、アドレス系の入力ラッチ
回路112に対応するとみなすことができる。
【0057】なお、ライトバッファ181に取り込まれ
たライトデータに対してECC(エラーコレクティング
コード)やパリティビットを生成して付加する機能をキ
ャッシュメモリに持たせるような場合には、ライトデー
タ信号の伝達系の第1論理部141もしくは第2論理部
142としてかかる論理機能回路を設けることができ
る。さらに、データ出力側にECCチェック回路やパリ
ティチェック回路を設ける場合、これらの論理回路は図
2および図3における第3論理部143または第4論理
部144として設けたり、図2や図3には示されていな
い第5論理部として設けるようにすることができる。第
5論理部として設ける場合には、さらにこの第5論理部
の後段に第5ラッチ回路を設けるのが望ましい。
【0058】図7には、図6の実施例のキャッシュメモ
リにおける各種信号のタイミングが示されている。ま
た、図8には、図7に示されている波形の信号が、図2
または図3の信号伝達系においてどの部位での信号であ
るかを符号で示したものである。図7および図8におい
て、符号R_ADR,IR_ADRはそれぞれDRAMマ
クロセルの入り口でのロウアドレス信号、符号C_AD
R,IC_ADRはそれぞれDRAMマクロセルの入り
口でのカラムアドレス信号である。
【0059】なお、これらの信号のうち、ロウアドレス
信号R_ADRの入力端子121からDRAMマクロセ
ルの入り口までの信号R_ADR1_1, R_ADR1_2, R
_ADR2_1, R_ADR2_2のタイミングは、RAS信号
の対応する部位の信号RAS1_1, RAS1_2, RAS2_
1, RAS2_2と同一であるので、図示を省略する。ま
た、カラムアドレス信号C_ADRの入力端子121か
らDRAMマクロセルの入り口までの信号C_ADR1_
1, C_ADR1_2, C_ADR2_1, C_ADR2_2のタイ
ミングは、CAS信号の対応する部位の信号CAS1_1,
CAS1_2, CAS2_1, CAS2_2と同一であるので、
図示を省略する。同様に、ライトイネーブル信号WEの
入力端子121からDRAMマクロセルの入り口までの
信号WE1_1, WE1_2, WE2_1, WE2_2のタイミング
は、CAS信号の対応する部位の信号CAS1_1, CA
S1_2, CAS2_1, CAS2_2とほぼ同一であるので、
図示を省略する。
【0060】図7に示されているタイミングチャートか
らも分かるように、本実施例のキャッシュメモリにおい
ては、外部クロックCLKに基づいて生成された第1ロ
ーカルクロックφ1によって第1サイクルが開始され、
8サイクル目の最後のクロックφ1の立上がりで第4ラ
ッチ回路134にリードデータがラッチされる。また、
DRAMマクロセル110の動作は、第1ローカルクロ
ックφ1との位相差がクロック周期の非整数倍である第
2ローカルクロックφ2をDLY2だけ遅延したクロッ
クφ3の立上がりタイミングt1で開始される。
【0061】この実施例においては、第1サイクル開始
の第1ローカルクロックφ1の立上がりタイミングt0
からDRAMマクロセル110の開始タイミングt1
(ラッチ回路112のラッチ動作)までの期間C1が、
クロックφ1の周期Tの1.5倍となるように、遅延回
路162の遅延時間DLY1と遅延回路163の遅延時
間DLY3が設定されている。また、DRAMマクロセ
ル110の開始タイミングt1からリードデータがラッ
チ回路113にラッチされるタイミングt2までの期間
C2がクロックφ1の周期Tの4.8倍となるように、
遅延回路162の遅延時間DLY1が設定されている。
そして、リードデータがラッチ回路113にラッチされ
るタイミングt2から最終段の第4ラッチ回路134に
リードデータがラッチされるまでの期間C3はクロック
φ1の周期Tの1.7倍である。その結果、第1ラッチ
回路131のラッチ動作から第4ラッチ回路134のラ
ッチ動作までのトータルの時間は、クロックφ1の周期
Tの8倍となる。
【0062】上記のように、本実施例のキャッシュメモ
リにおいては、DRAMマクロセル110の動作開始点
は、クロックφ1の周期Tの整数倍ではないが、第1ラ
ッチ回路131のラッチ動作から第4ラッチ回路134
のラッチ動作までの期間(C1+C2+C3)はクロッ
クφ1の周期Tの整数倍(8倍)に設定されているた
め、他の半導体集積回路装置との同期動作が保証され
る。しかも、DRAMマクロセル110内部ではデータ
の転送時間が上記第1ローカルクロックφ1の周期とは
無関係に設定できるため、DRAMマクロセルの動作を
高速化させることができる。
【0063】図9には前記可変遅延回路161〜163
の具体的な回路例が示されている。この実施例では、特
に制限されるものでないが、遅延手段としてインバータ
を用いており、各々直列接続されているインバータの数
すなわち遅延量が異なるインバータ列の組みC−INV
1……C−INVnと、これらの各インバータ列の組に
おいていずれのインバータ列で遅延されたクロック信号
を通過させるか切り替える切替え手段(セレクタ)SE
L1……SELnと、各切替え手段がいずれの側を選択
するかで遅延量を設定する遅延量設定手段DSTと、該
設定手段DSTの設定状態を示す信号をデコードして上
記切替え手段SEL1……SELnを制御する切替え制
御信号を生成するデコーダDECとによって可変遅延回
路が構成されている。
【0064】上記切替え手段SEL1……SELnは、
伝送用のMOSFET TG11,TG12……TGn
1,TGn2により構成されている。図9には、各イン
バータ列毎に伝送ゲートとしてのMOSFETの記号が
1つだけ示されているが、実際の回路では、伝達される
信号のレベル低下を防止するため、pチャネルMOSF
ETとnチャネルMOSFETとを並列に接続してなる
いわゆるCMOSトランスミッションゲートにより構成
するのが望ましい。
【0065】上記遅延量設定手段DSTは、フューズ素
子Fiと、該フューズ素子と直列に接続されたpチャネ
ルMOSFET Qpi,nチャネルMOSFET Q
niと、MOSFET Qpi,Qniの共通ドレイン
(ノードNi)に接続されたラッチ回路LTiとから構
成され、Qpi,Qniのゲートに設定制御用信号SE
Tが印加可能にされている。遅延量設定手段DSTの構
成と信号伝達系における信号の伝達速度とは関係がない
ので、フューズ素子Fiと、該フューズ素子の状態を検
出するためのMOSFET Qpi,Qniやラッチ回
路LTiとは、チップ上において離れた位置に形成され
ていても問題はない。
【0066】該遅延量設定手段DSTは、フューズ素子
Fiが切断されていない状態で設定制御用信号SETと
して例えば正の制御パルスが供給されると、SETがハ
イレベルの期間にnチャネルMOSFET Qniがオ
ンされてノードNiの電位が下がっても次にSETがロ
ウレベルに戻ったときにフューズ素子FiおよびQpi
を通してノードNiが充電されてその電位がVccに近
いレベルにされる。これによって、ラッチ回路LTiが
その状態を判別してその出力がロウレベル(接地電位)
に変化し、それを帰還用インバータが反転帰還させるこ
とでその出力状態が保持される。
【0067】一方、フューズ素子Fiが切断されている
状態で設定制御用信号SETとして例えば正の制御パル
スが供給されると、SETがハイレベルの期間にnチャ
ネルMOSFET QniがオンされてノードNiが接
地電位に接続され次にSETがロウレベルに戻ってQp
iがオンされたときにフューズ素子Fiが切断されてい
るためQpiを通してノードNiが充電されずノードN
iが接地電位のままにされる。これによって、ラッチ回
路LTiがその状態を判別してその出力がハイレベル
(Vcc)に変化し、それを帰還用インバータが反転帰
還させることでその出力状態が保持される。
【0068】このように、フューズ素子Fiの状態に応
じてラッチ回路LTiに保持されるレベルが異なること
となる。そして、遅延量設定手段DSTには、かかるフ
ューズ素子FiとCMOSインバータ(Qpi,Qn
i)およびラッチ回路LTiの組みが複数個設けられて
おり、それらにおける設定状態の組み合わせに応じてデ
コーダ回路DECの出力が変更されて、クロック信号φ
iが通過するインバータ列が切り替えられて遅延量が変
更される。
【0069】図10には冗長回路の具体的な回路例が示
されている。図10において、ASTは救済アドレス設
定手段、ACMPは設定されている救済アドレスRAD
と正規の入力アドレスRBXとを比較して一致している
と一致検出信号HITを出力するアドレス比較回路、R
SLは一致検出信号HITに基づいてアドレスデコーダ
183からの選択信号を正規のワード線RWLから予備
のメモリセルが接続されている予備ワード線SWLに切
り替えて供給する冗長セレクタ回路である。
【0070】救済アドレス設定手段ASTは、フューズ
素子Fiと、該フューズ素子と直列に接続されたpチャ
ネルMOSFET Qpi,nチャネルMOSFET
Qniと、MOSFET Qpi,Qniの共通ドレイ
ン(ノードNi)に接続されたラッチ回路LTiとから
構成され、Qpi,Qniのゲートに設定制御用信号S
ETが印加可能にされている。
【0071】図9と図10とを比較すると明らかなよう
に、この実施例においては、上記救済アドレス設定手段
ASTと遅延量設定手段DSTとは同一の構成を有する
ようにされている。後述のように、フューズ素子Fi自
体も救済アドレス設定手段ASTと遅延量設定手段DS
Tとで、同一構成の素子を使用している。冗長セレクタ
回路RSLは、CMOSトランスミッションゲートTG
1,TG2により構成されている。アドレス比較回路A
CMPは、汎用メモリの冗長回路で広く使用されている
アドレス比較回路と同一の回路構成のものを用いること
ができるので、具体的な回路例の開示と説明は省略す
る。
【0072】図11には、救済アドレス設定手段AST
と遅延量設定手段DSTにおいてそれぞれ用いられるフ
ューズ素子Fiの具体的な構成を示す平面図(A)と断
面構造の例(B)が示されている。特に制限されるもの
でないが、図11には、2つのフューズ素子を一体化し
て構成した例が示されている。図11(B)は、図11
(A)のB−B線に沿った断面を示す。
【0073】図11(B)において、300は単結晶シ
リコンのような半導体基板、311は半導体基板300
の表面に形成された絶縁膜、321,322,323は
この絶縁膜311上に形成された最上層のアルミ配線を
示す。このうち中央のアルミ配線322は電源電圧Vc
cを供給する配線とされる。そして、その両側にあるア
ルミ配線321と323は、図9および図10の実施例
においてフューズ素子Fiの一方の端子(電源電圧Vc
cとは逆の端子)とMOSFET Qpiのソース端子
とを接続する配線とされる。
【0074】これらのアルミ配線321〜323の上方
には絶縁膜312が形成され、この絶縁膜312の上に
はフューズ素子として機能するクロム膜331が形成さ
れている。このクロム膜331は、図11(A)に示す
ように比較的狭い幅を有するように形成される。あまり
幅が広いと切断に要する時間が長くなるためである。た
だし、幅が狭すぎると抵抗値が高くなり、充分なレベル
の設定電位(図9のノードNiの電位)が得られなくな
るので、両者の兼ね合いとクロム膜331の厚みとの関
係から幅を決定するのが望ましい。
【0075】そして、上記アルミ配線321と322と
323のそれぞれの中央部に対応して前記絶縁膜312
にはコンタクトホール341,342,343が形成さ
れ、このコンタクトホール341,342,343にて
上記クロム膜331からなるフューズ層の一部がアルミ
配線321,322,323にそれぞれ接触されてい
る。つまり、コンタクトホール341と342に挟まれ
た部分のクロム膜331と、コンタクトホール342と
343に挟まれた部分のクロム膜332にそれぞれフュ
ーズ素子が構成される。さらに、上記コンタクトホール
341,342,343を中心としてその周辺まで覆う
ように上記クロム膜331の上には、ニッケルと金の積
層膜からなる保護膜351,352,353が形成され
ている。この保護膜351,352,353により、コ
ンタクトホール341,342,343におけるクロム
膜331の腐食による接触不良を防止することができ
る。
【0076】このようにして、クロム膜331の上に適
当な間隔をおいた保護膜351,352,353が形成
されることにより、図11(A)に示すように、クロム
膜331の一部が露出される。本実施例においては、こ
のクロム膜331の露出部位にレーザ光を照射すること
により、いわゆるフューズの切断処理を行なうようにし
ている。遅延量設定手段DSTを構成するフューズ素子
がと救済アドレス設定手段ASTを構成するフューズ素
子とが同一の構成であるため、プロセスを追加すること
なくクロックの遅延時間を調整する遅延量設定手段DS
Tを形成することが可能となる。
【0077】図12および図13には本発明を適用した
キャッシュメモリチップ全体のレイアウトおよびチップ
上におけるフューズ素子のレイアウトの例が示されてい
る。キャッシュメモリチップは、図12に示すように、
チップ300の上下にそれぞれ4個ずつ計8個のDRA
Mマクロセル110A〜110Hが並んで配置されてい
る。また、チップの中央には横方向にほぼ2列のSRA
Mマクロセル410A〜410Iが配置され、これらの
SRAMマクロセル410A〜410Iの上下には信号
入出力用のI/Oセル列420A,420Bが配置され
ている。さらに、SRAMマクロセル410IとI/O
セル列420Bとの間に前述の内部クロック生成回路1
50が配置されている。そして、これらの回路以外の余
白部位430に、図2に示されているラッチ回路131
〜134や論理部141〜144を構成する論理回路が
配置されている。なお、上記SRAMマクロセル410
A〜410Iは、図6の実施例におけるライトバッファ
181やリードバッファ182として用いられる。
【0078】図13は、図12に示されているDRAM
マクロセル110A〜110Hのうち110Aだけ取り
出して拡大して示したレイアウト図である。
【0079】図13に示されているように、DRAMマ
クロセル110Aは8個のメモリマットブロックMMT
1〜MMT8を有している。これらのメモリマットブロ
ックのうちMMT2とMMT3およびMMT6とMMT
7は互いに隣接して配置されている。各メモリマットブ
ロックMMT1〜MMT8にはそれぞれ6個ずつワード
線を駆動するサブワードドライバ列DRVが設けられて
いるとともに、メモリマットブロックMMT1と2との
間、MMT3と4との間、MMT5と6との間およびM
MT7と8との間には、それぞれ読出し用のメインアン
プMAと書込み用のライトアンプWA1〜WA4が並ん
で配置されたアンプ領域MA&WA1〜MA&WA4が
設けられている。そして、セルの中央および一側(図1
3では下辺)には、電圧発生回路やメモリの周辺制御系
回路、図2に示されているセル内ラッチ回路112や1
13などが配置されている領域CNTが設けられてい
る。
【0080】この実施例においては、メモリマットブロ
ックMMT2,MMT3,MMT4と、MMT6、MM
T7、MMT8の一部のサブワードドライバ列DRVの
上方に、図11に示すような構造を有するフューズアレ
イFALYが設けられている。ここで、特に制限される
ものでないが、上記フューズアレイFALYの長手方向
と図11のクロム膜331の長手方向とが一致するよう
に、フューズ素子が配置される。そして、このフューズ
アレイFALYのうち、例えば符号Aで示すような箇所
に、図9に示されている遅延量設定手段DSTを構成す
るフューズ素子が配置されている。残りのフューズ素子
は図10に示されている救済アドレス設定手段ASTを
構成するフューズ素子として使用される。
【0081】上記のようにこの実施例では、遅延量設定
手段DSTを構成するフューズ素子と救済アドレス設定
手段ASTを構成するフューズ素子とが並んで配置され
ているため、フューズを切断するレーザ装置により切断
処理を行なう際に、連続した処理が可能となり、離れて
いる場合に比べて処理時間が短くなるという利点があ
る。また、上記フューズアレイFALYの長手方向と図
11のクロム膜331の長手方向とが一致するので、1
つのフューズアレイFALY上の複数のフューズ素子に
対してレーザ光照射を行なう際に、レーザビームの移動
方向は一方向で良く、位置合わせ制御が容易となる。つ
まり、前述のように、1つのクロム膜で2つのフューズ
素子を形成する構成とした場合、このクロム膜の長手方
向をフューズアレイFALYの長手方向と直交させて配
置すると、フューズは2列配置となり、その場合にはレ
ーザビームをジグザグに移動させなくてはならないこと
となる。これに対し、本実施例では、レーザビームの移
動方向は一方向で良いため、位置合わせ制御が容易にな
るという利点がある。
【0082】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0083】例えば、前記実施例では、信号のラッチを
クロックの立上がりもしくは立下がりで行ないデータの
入力から出力までのデータ転送をクロックの周期の整数
倍で行なうと説明したが、信号のラッチをクロックの立
上がりと立下がりのそれぞれで行ないデータの転送をク
ロックの半周期の整数倍で行なう方式も考えられる。従
って、その場合には「クロック周期の整数倍」を「クロ
ックの半周期の整数倍」と読み変えることで本発明を適
用することができるので、そのような方式も本発明に含
まれると解すべきである。
【0084】また、図2に示す実施形態では、DRAM
マクロセルの前段と後段にそれぞれ2個のラッチ回路と
2個の論理部が設けられているが、3個以上のラッチ回
路と3個以上の論理部がDRAMマクロセルの前段また
は後段に設けられている場合にも本発明を適用すること
ができることは勿論である。
【0085】さらに、上記実施例では、フューズ素子を
用いて可変遅延回路における遅延時間の設定を行なうよ
うにした場合について説明したが、本発明はそれに限定
されるものでなく、例えばレジスタを使用したりあるい
はフューズ素子の代わりにフラッシュメモリなどで使用
される不揮発性記憶素子をプログラム要素として用いて
遅延時間すなわち内部クロックのタイミング調整の設定
を行なうように構成することも可能である。なお、レジ
スタを使用する場合には、電源投入時に実行されるイニ
シャライズ処理シーケンスやデータセットシーケンスに
従って設定が行なわれる。また、不揮発性記憶素子を使
用する場合には、メモリライタのような専用の書込み装
置に本発明を適用した半導体集積回路装置を接続して書
込み動作によってデータの設定が行なわれる。
【0086】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるDRA
Mマクロセルを内蔵したキャッシュメモリに適用した場
合について説明したが、この発明はそれに限定されるも
のでなく、SRAMや不揮発性のフラッシュメモリその
他のメモリを搭載した半導体集積回路装置あるいはメモ
リ以外のマクロセル(例えばCPUや演算ユニットな
ど)と論理回路とを搭載した半導体集積回路装置などに
広く利用することができる。
【0087】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0088】すなわち、本発明に従うと、記憶回路を内
蔵し外部クロックに同期して動作する半導体集積回路装
置において、記憶回路内のデータ転送周期をクロック周
期の非整数倍に設定したので、信号の入力から出力まで
のトータルの遅延時間を短縮し高速化を達成することが
できる。また、製造後にタイミングを調整できるため、
設計変更の発生頻度およびマスク修正の回数が少なくな
り開発期間が大幅に短縮されるとともに歩留まりを向上
させることができる半導体集積回路装置を実現すること
ができる。さらに、タイミング調整用のプログラム素子
をメモリの救済アドレス設定用のプログラム素子と同一
の構成としかつそれらを並べて配置したので、プロセス
を変更したりクロックのタイミング調整のための処理に
多く時間をかけることなくタイミング調整を行なうこと
ができ、コストの増加を抑制した半導体集積回路装置を
実現することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した半導体集積回路装置の第1の
実施形態の概略構成を示す概略構成図である。
【図2】本発明を適用した半導体集積回路装置の第2の
実施形態の概略構成を示す概略構成図である。
【図3】本発明を適用した半導体集積回路装置の第3の
実施形態の概略構成を示す概略構成図である。
【図4】本発明を適用した半導体集積回路装置に内蔵さ
れるDRAMマクロセルの他の構成例を示すブロック図
である。
【図5】本発明を適用した半導体集積回路装置に内蔵さ
れるDRAMマクロセルのさらに他の構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明をキャッシュメモリに適用した場合の一
実施例を示すブロック図である。
【図7】図6の実施例のキャッシュメモリにおける各信
号のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図8】図2の実施形態の信号伝達系における図7に示
されている各信号の部位を示すブロック図である。
【図9】可変遅延回路の具体的な構成例を示す回路構成
図である。
【図10】DRAMマクロセルに対応して設けられる不
良メモリセル救済用の冗長回路の具体的な構成例を示す
回路構成図である。
【図11】実施例の救済アドレス設定手段と遅延量設定
手段においてそれぞれ用いられるフューズ素子Fiの具
体的な構成を示す平面図と断面図である。
【図12】本発明を適用したキャッシュメモリチップ全
体のレイアウト例を示す平面図である。
【図13】本発明を適用したキャッシュメモリチップ上
におけるフューズ素子のレイアウト例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
100 キャッシュメモリ 110 DRAMマクロセル 111 DRAMコア部 112 セル内入力ラッチ回路 113 セル内出力ラッチ回路 114 タイミングコントロール回路 115 マルチプレクサ 116 ラッチ回路 117 クロックバッファ 121 信号入力端子 122 出力端子 131〜134 ラッチ回路(同期化回路) 141〜144 論理部 150 タイミング生成回路 151 クロックバッファ 152 クロック分配回路 161,162,163 可変遅延回路 171,172 インタフェース回路 181 ライトバッファ 182 リードバッファ 183 アドレスデコーダ 191,192,193 マルチプレクサ 210 プロセッサバス 220 メモリバス 300 半導体基板 311 絶縁膜 321,322,323 最上層のアルミ配線 331 クロム膜 341,342,343 コンタクトホール 351,352,353 保護膜 410A〜410I SRAMマクロセル AST 救済アドレス設定手段 ACMP アドレス比較回路 RSL 冗長セレクタ回路 Fi フューズ素子 LYi ラッチ回路 DST 遅延量設定手段 FALY フューズアレイ DRV ワードドライバ回路 MMT1〜MMT8
メモリマットブロックMA&WA アンプ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮岡 修一 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 横山 勇治 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 長谷川 雅俊 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 栗田 公三郎 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 5L106 AA01 CC04 CC12 CC13 5M024 AA49 BB30 BB40 DD83 DD90 GG01 GG02 HH10 JJ02 JJ32 JJ34 PP01 PP02 PP03 PP04 PP05 PP07

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号伝達に関し直列関係を持って結合さ
    れる複数の回路ブロックを有し、クロック信号によって
    全体動作が規定される半導体集積回路装置であって、 上記複数の回路ブロックは、上記クロック信号に基づく
    第1タイミング信号に応答して入力信号を受ける第1回
    路ブロックと、上記クロック信号に基づく第2タイミン
    グ信号に応答して出力信号を形成する第2回路ブロック
    を含み、 上記第1タイミング信号と上記第2タイミング信号との
    時間差が、上記クロック信号の周期に対して非整数倍の
    期間に設定されていることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1回路ブロックにおける入力信号の受信から上記
    第2回路ブロックにおいて形成された信号の出力までの
    時間が、上記クロック信号の周期の整数倍となるように
    設定されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記クロック信号に基づいて上記第1タイミング信号及
    び上記第2タイミング信号を形成するタイミング信号形
    成回路を備えてなり、 上記タイミング信号形成回路は、プログラム要素を持
    ち、上記プログラム要素によって上記第1タイミング信
    号と上記第2タイミング信号との上記時間差を調整可能
    とする遅延回路を備えてなることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記プログラム要素は、フューズ素子からなることを特
    徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上記複数の回路ブロックの少なくとも1つは、回路動作
    設定要素を備え、上記回路動作設定要素によってその回
    路動作が設定変更可能に構成されてなり、 上記遅延回路における上記プログラム要素と、上記回路
    ブロックにおける上記回路動作設定要素とが、互いに同
    じ素子構成を持って構成されてなることを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記第2回路ブロックは、欠陥救済回路を持つランダム
    アクセスメモリからなり、 上記遅延回路における上記プログラム要素と、上記第2
    回路ブロックにおける上記欠陥救済回路における欠陥救
    済情報保持のための設定要素とが、互いに同じ素子構成
    を持って構成されてなることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記ランダムアクセスメモリは、そのアクセス開始から
    クロック信号周期の複数倍を超える期間の後に出力を形
    成する同期メモリからなることを特徴とする半導体集積
    回路装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記同期メモリは、ダイナミック型メモリセルをそのメ
    モリセルとするメモリからなることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  9. 【請求項9】 請求項5において、 上記遅延回路における上記プログラム要素と、上記第2
    回路ブロックにおける上記欠陥救済回路における欠陥救
    済情報保持のための設定要素とが、互いに隣接して設け
    られていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 上記遅延回路における上記プログラム要素と、上記第2
    回路ブロックにおける上記欠陥救済回路における欠陥救
    済情報保持のための設定要素とが、ほぼ一直線状に並ん
    で配置されていることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  11. 【請求項11】 信号入力点と、信号出力点と、上記信
    号入力点と上記信号出力点との間に直列関係を持って設
    けられた複数の回路ブロックとを持ち、上記信号入力点
    からの信号入力動作、上記信号出力点の信号出力動作、
    上記複数の回路ブロック間の信号伝達動作のタイミング
    が、それぞれタイミング信号によって規定される半導体
    集積回路装置であって、 上記クロック信号周期をT1とし、上記複数の回路ブロ
    ックのそれぞれの回路ブロックの信号応答期間の総和を
    T2とし、かつT1とT2の比T2/T1をn+α(た
    だし、nは整数、αは1以下の正数とする)としたと
    き、上記信号入力点から上記信号出力点までの信号応答
    期間がクロック信号周期T1のn+1倍にされてなるこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 信号伝達に関し直列関係を持って結合
    される複数の回路ブロックを有し、クロック信号によっ
    て全体動作が規定される半導体集積回路装置であって、 上記複数の回路ブロックは、上記クロック信号に基づく
    第1タイミング信号に応答して入力信号を受ける第1回
    路ブロックおよび第2回路ブロックと、上記クロック信
    号に基づく第2タイミング信号に応答して出力信号を形
    成する第3回路ブロックを含み、 信号伝達系において上記第3回路ブロックは上記第1回
    路ブロックと上記第2回路ブロックとの間に設けられ、 上記第1タイミング信号と上記第2タイミング信号との
    時間差が、上記クロック信号の周期に対して非整数倍の
    期間に設定されていることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 上記第3回路ブロックは、上記第2タイミング信号に基
    づいてブロック内部の第3タイミング信号を生成するロ
    ーカルタイミング信号生成回路を含み、上記第2タイミ
    ングと上記第3タイミング信号との時間差は上記クロッ
    ク信号の周期の非整数倍であることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 上記ローカルタイミング信号形成回路は、プログラム要
    素を持ち、上記プログラム要素によって上記第2タイミ
    ング信号と上記第3タイミング信号との上記時間差を調
    整可能とする遅延回路を備えてなることを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  15. 【請求項15】 請求項13において、 上記第1回路ブロックおよび第2回路ブロックは各々上
    記第1タイミング信号に基づいてそれぞれの回路ブロッ
    クへの入力信号を取り込むラッチ回路を含み、上記第3
    回路ブロックは上記第2タイミング信号に基づいて当該
    第3回路ブロックへの入力信号を取り込むラッチ回路を
    含んでなることを特徴とする半導体集積回路装置。
  16. 【請求項16】 請求項12において、 信号伝達に関し直列関係を持って結合される上記第1回
    路ブロック−第3回路ブロック−第2回路ブロックの信
    号伝達系において、上記第3回路ブロックと並列に1ま
    たは2以上の第4回路ブロックが設けられていることを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、 上記第3回路ブロックと上記第4回路ブロックとは同一
    の回路構成を有し、各回路ブロックの対応する出力信号
    のうち一つを選択して伝達する信号選択手段が上記第2
    回路ブロックに設けられていることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  18. 【請求項18】 請求項12において、 上記クロック信号に基づいて上記第1タイミング信号及
    び上記第2タイミング信号を形成するタイミング信号形
    成回路を備えてなり、 上記タイミング信号形成回路は、プログラム要素を持
    ち、上記プログラム要素によって上記第1タイミング信
    号と上記第2タイミング信号との上記時間差を調整可能
    とする遅延回路を備えてなることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  19. 【請求項19】 請求項12において、 上記クロック信号が入力される2つの外部端子を有し、
    該2つの外部端子に入力された差動形式のクロック信号
    を受けて単相のクロック信号を生成するクロックバッフ
    ァ回路が設けられていることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
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