JP2004103054A - アドレス選択回路および半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アドレスラッチ回路22は、アドレス信号ADD(ADD_BUF)をスルーして出力する第1の経路と、上記アドレス信号をラッチして出力する第2の経路とを有し、カラムアドレスカウンタ24は、アドレスラッチ回路22を介して入力された上記アドレス信号を最初のカラムアドレス信号AYとしてスルーして出力する第1の経路と、内部発生カラムアドレス信号を生成し、2つ目以降のカラムアドレス信号AYとして出力する第2の経路とを有する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、同期型DRAM(Dynamic Random Access Memory)をはじめとする同期型の半導体記憶装置に関し、特に高速なアドレス選択信号の生成が可能なアドレス選択回路およびファーストアクセスを含めて高速なアクセスが可能な半導体記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来の同期型DRAMの構成図である。なお、図10においては、主に外部入力アドレス入力信号からカラムアドレス選択信号を生成する回路の構成を記載してあり、ローアドレス選択信号を生成する回路およびデータの入出力をする回路については記載を省略している。
【0003】
図10において、従来の同期型DRAMは、6つの入力TTLバッファ10と、5つのラッチ回路11と、モードレジスタ12と、クロックドライバ13と、タイミング制御用遅延回路14,15と、コマンドデコーダ16と、カラムアドレスカウンタ制御クロック発生回路17と、カラムアドレスカウンタ18と、キャリー発生回路19と、バースト長カウンタ110と、カラムアドレスプリデコーダ111と、カラムアドレスデコーダ112と、メモリセルアレイ113とを備えている。
【0004】
以下の説明において、クロック信号CLKが入力される入力TTLバッファ10を10[CLK]、CS(Chip Select)コマンド信号/CSが入力される入力TTLバッファ10を10[/CS]、RAS(Row Address Strobe)コマンド信号/RASが入力される入力TTLバッファ10を10[/RAS]、CAS(Column Address Strobe)コマンド信号/CASが入力される入力TTLバッファ10を10[/CAS]、WE(Write Enable)コマンド信号/WEが入力される入力TTLバッファ10を10[/WE]、アドレス信号ADDが入力される入力TTLバッファ10を10[ADD]とそれぞれ表記する。また、入力TTLバッファ10からコマンド信号CSb,RASb,CASb,WEbが入力されるラッチ回路11をそれぞれ11[CSb],11[RASb],11[CASb],11[WEb]と表記し、入力TTLバッファ10[ADD]からアドレス信号ADD_BUFが入力されるラッチ回路11をラッチ回路11[ADD_BUF]と表記する。
【0005】
図11はラッチ回路11の回路図である。図11のラッチ回路11が例えばラッチ回路11[CASb]であれば、図11の入力信号DINは入力TTLバッファ10[/CAS]の出力信号CASbであり、図11の出力信号DOUTはラッチ回路11[CASb]の出力信号CASINbであり、図11の出力信号DOUTbはラッチ回路11[CASb]の出力信号CASINである。
【0006】
図11において、ラッチ回路11は、インバータ113,114,118,119,122,123,124,125と、Nチャネルトランジスタ116,120と、Pチャネルトランジスタ117,121とを備えている。トランジスタ116および117はトランスファーゲートTG12を構成しており、トランジスタ120および121はトランスファーゲートTG13を構成している。また、インバータ118,119はマスターラッチ回路を構成しており、インバータ112,123はスレーブラッチ回路を構成している。
【0007】
図12はカラムアドレスカウンタ18の構成図である。図12において、カラムアドレスカウンタ18は、インバータ126,127,130,131,134,135,139,140,143,144,145,146と、Nチャネルトランジスタ128,132,138,142と、Pチャネルトランジスタ129,133,137,141と、EX−ORゲート136とを備えている。
【0008】
インバータ130および131は外部入力アドレス用マスターラッチ回路MFF1を構成しており、インバータ139および140は内部発生アドレス用マスターラッチ回路MMFを構成しており、インバータ143および144はスレーブラッチ回路SFFを構成している。
【0009】
トランジスタ128および129はトランスファーゲートTG14を構成しており、トランジスタ132および133はトランスファーゲートTG15を構成しており、トランジスタ137および138はトランスファーゲートTG16を構成しており、トランジスタ141および142はトランスファーゲートTG17を構成している。
【0010】
[従来の同期型DRAMの動作]
図13は図10の従来の同期型DRAMのカラムアドレス選択信号生成までの動作を説明する主要信号のタイミング図である。この図13は、バースト長が4でバーストタイプがシーケンシャルのときの例である。図10〜図13をもとに、従来の同期型DRAMのカラムアドレス選択信号生成までの動作について以下に説明する。
【0011】
外部入力クロック信号CLKは、入力TTLバッファ10[CLK]を通過し、クロック信号CLK_BUFとしてクロックドライバ13に入力され、クロックドライバ13によってドライブされて、ほぼ同じタイミングで互いに逆論理の2つのクロック信号CLK_BUFD(信号CLKと同論理の信号)およびCLK_FFb(信号CLKの論理反転信号)となる(図13参照)。クロック信号CLK_BUFDは、タイミング調整回路14に入力され、クロック信号CLK_FFbは、ラッチ回路11に入力される。
【0012】
タイミング制御用遅延回路14に入力されたクロック信号CLK_BUFDは、遅延されてクロック信号CLK_BUFD1となる(図13参照)。この制御クロック信号CLK_BUFD1は、カラムアドレスカウンタ17およびバースト長カウンタ110に入力される。
【0013】
また、外部入力コマンド信号/CASは、入力TTLバッファ10[/CAS]を通過し、コマンド信号CASbとして、ラッチ回路11[CASb]に入力される。
【0014】
上記の外部入力コマンド信号/CASは、外部入力クロック信号CLKの立上りエッジに対し、セットアップ時間tSI以上およびホールド時間tHI以上の間隔を保持しながら変化する(図13参照)。つまり、このコマンド信号/CASは、クロック信号CLKの立上りエッジよりもセットアップ時間tSI(図13参照)早いタイミングでLレベルに変化し、クロック信号CLKの立上りエッジよりもホールド時間tHI(図13参照)遅いタイミングでHレベルに戻る。なお、他のコマンド信号/CS,/RAS,/WEが入力されたときも同様である。
【0015】
ラッチ回路11[CASb](図11参照)では、Hレベルのクロック信号CLK_FFbによってトランスファーゲートTG12がON、トランスファーゲートTG13がOFFしており、入力されたコマンド信号CASb(図11の信号DIN)は、インバータ118,119で構成されたマスターラッチ回路にラッチされ、そのあと外部入力クロック信号CLKがHレベルになり、これによってクロック信号CLK_FFbがLレベルになると、このクロック信号CLK_FFbの立下りエッジに同期して、トランスファーゲートTG12がOFF、トランスファーゲートTG13がONしてインバータ122,123で構成されたスレーブラッチ回路にラッチされて、出力コマンド信号CASIN(図11の信号DOUTb)およびその論理反転信号CASINb(図11の信号DOUT)となり、コマンドデコーダ16に入力される。
【0016】
また、ラッチ回路11[CASb]では、コマンド信号CASIN,CASINbは、クロック信号CLK_FFbの次の立下りエッジまでの期間、保持されて継続して出力される。
【0017】
上記のコマンド信号CASIN,CASINbは、外部入力コマンド信号/CASが入力されたあとの外部入力クロック信号CLKの立上りエッジから、外部入力クロック信号CLKの次の立上りエッジまでに相当する期間、ラッチ回路11[CASb]から継続して出力される信号なので、外部入力クロック信号CLKの立上りエッジに同期してHレベルとなり、その次の外部入力クロック信号CLKの立上りエッジに同期してLレベルとなる(図13参照)。なお、他のコマンド信号CSb,RASb,WEbが入力されたときの他のラッチ回路11[CSb],11[RASb],11[WEb]の動作も同様である。
【0018】
ラッチ回路11[CSb]の出力信号CSIN,CSINb、ラッチ回路11[RASb]の出力信号RASIN,RASINb、ラッチ回路11[CASb]の出力信号CASIN,CASINb、およびラッチ回路11[WEb]の出力信号WEIN,WEINbは、コマンドデコーダ16によってデコードされ、それに応じた制御信号RAS_CL,WE_CL,PRE_CL,MOD_CL,CAS_CLがコマンドデコーダ16から出力されて、コマンド信号/CS,/RAS,/CAS,/WEによって入力されたコマンドに応じた動作モードに入る。
【0019】
モードレジスタコマンドが入力されれば制御信号MOD_CLが、ローアクティブコマンドが入力されれば制御信号RAS_CLが、リードコマンドが入力されれば制御信号CAS_CLが、ライトコマンドが入力されれば制御信号CAS_CLおよびWE_CLが、プリチャージコマンドが入力されれば制御信号PRE_CLが、それぞれHレベルとなる。
【0020】
図13では、リード/ライトコマンド動作モードに入り、制御信号CAS_CLがHレベルになる。
【0021】
上記の制御信号CAS_CLは、ラッチ回路11[CASb]から出力されたコマンド信号CASIN,CASINbに同期して変化する信号なので、外部入力クロック信号CLKの立上りエッジに同期してHレベルとなり、その次の外部入力クロック信号CLKの立上りエッジに同期してLレベルとなる(図13参照)。
【0022】
一方、外部入力アドレス信号ADDは、上記の外部入力コマンド信号/CASと同様に、入力TTLバッファ10[ADD]を通過し、アドレス信号ADD_BUFとして、ラッチ回路11[ADD_BUF]に入力される。
【0023】
この外部入力アドレス信号ADDも、上記の外部入力コマンド信号/CASと同様に、外部入力クロック信号CLKの立上りエッジに対し、セットアップ時間tSI以上およびホールド時間tHI以上の間隔を保持しながら変化する(図13参照)。つまり、このアドレス信号ADDも、クロック信号CLKの立上りエッジよりもセットアップ時間tSI以上早いタイミングで所定のレベルに変化し、クロック信号CLKの立上りエッジよりもホールド時間tHI以上遅いタイミングでもとのレベルに戻る。
【0024】
ラッチ回路11[ADD_BUF](図11参照)では、Hレベルのクロック信号CLK_FFbによって、トランスファーゲートTG12がON、トランスファーゲートTG13がOFFしており、入力されたアドレス信号ADD_BUF(図11の信号DIN)は、上記のコマンド信号CASbと同様に、インバータ118,119で構成されたマスターラッチ回路にラッチされ、そのあと外部入力クロック信号CLKがHレベルになり、これによってクロック信号CLK_FFbがLレベルになると、このクロック信号CLK_FFbの立下りエッジに同期して、アドレス信号ADD_BUFは、インバータ122,123で構成されたスレーブラッチ回路でラッチされて、出力アドレス信号AIN(図11の信号DOUT)となり、カラムアドレスカウンタ18およびモードレジスタ12に入力される。
【0025】
また、ラッチ回路11[ADD_BUF]では、アドレス信号ADD_BUFは、クロック信号CLK_FFbの次の立下りエッジまでの期間、保持されて継続して出力される。
【0026】
上記のアドレス信号AINは、外部入力アドレス信号ADDが入力されたあとの外部入力クロック信号CLKの立上りエッジから、外部入力クロック信号CLKの次の立上りエッジまでに相当する期間、ラッチ回路11[ADD_BUF]から継続して出力される信号なので、外部入力クロック信号CLKの立上りエッジに同期して所定レベルとなり、その次の外部入力クロック信号CLKの立上りエッジに同期してもとのレベルに戻る(図13のAIN(i)参照)。
【0027】
モードレジスタ12では、バーストタイプ信号Burst Typeおよびバースト長信号Burst Lengthが生成され、バーストタイプ信号Burst Typeはキャリー発生回路19に入力され、バースト長信号Burst Lengthは、キャリー発生回路19およびバースト長カウンタ110に入力される。
【0028】
バースト長カウンタ110では、バースト制御信号BURSTが生成され、このバースト制御信号BURSTは、カラムアドレス制御クロック発生回路17に入力される。
【0029】
上記のバースト制御信号BURSTは、制御信号CAS_CLの立上りエッジに同期してHレベルになり、バースト長信号Burst Lengthによって設定されたバースト長に応じた数だけクロック信号CLK_BUFD1がカウントされたあと(ここではバースト長は4なのでクロック信号CLK_BUFD1の4つのクロックがカウントされる)、Lレベルに戻る(図13参照)。
【0030】
カラムアドレス制御クロック発生回路17では、バースト制御信号BURSTとクロック信号CLK_BUFD1の論理積演算がなされ、この論理積信号と制御信号CAS_CLに従って、バースト動作の最初のカラムアドレス選択信号Y−SEL(i)の生成のための制御クロック信号EXT−YCLK、および内部発生カラムアドレス選択信号Y−SEL(i+1),Y−SEL(i+2),…の生成のための制御クロック信号INT−YCLK(両信号でバースト長分の信号であって、ここでは両信号で4クロック分のクロック信号)が生成される(図13参照)。これらの制御クロック信号EXT−YCLK,INT−YCLKは、タイミング制御用遅延回路15、カラムアドレスカウンタ18、およびキャリー発生回路19に入力される。
【0031】
タイミング制御用遅延回路15に入力された制御クロック信号EXT−YCLK,INT−YCLKは、遅延されて制御クロック信号YCLKDとなる(図13参照)。この制御クロック信号YCLKDは、カラムアドレスデコーダ112に入力される。
【0032】
カラムアドレスカウンタ18(図12参照)では、ラッチ回路11[ADD_BUF]からアドレス信号AINが入力さるときに、ともにLレベルの制御クロック信号EXT−YCLK,INT−YCLKによって、トランスファーゲートTG14,TG16がON、トランスファーゲートTG15,TG17がOFFしており、入力されたアドレス信号AINは、外部入力アドレス用マスターラッチ回路MFF1にラッチされ、そのあと外部入力クロック信号CLKがHレベルになり、これによって制御クロック信号EXT−YCLKがHレベルになると、スレーブラッチ回路SFFにラッチされ、出力カラムアドレス信号AYの最初のカラムアドレス信号AY(i)となり、カラムアドレスプリデコーダ111およびキャリー発生回路19に入力される。また、最初のカラムアドレス信号AY(i)はカラムアドレスカウンタ18のEX−ORゲート136にも入力され、内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)の生成に用いられる。
【0033】
上記最初のカラムアドレス信号AY(i)は、クロック信号CLK_FFbに同期してラッチ回路11[ADD_BUF]からカラムアドレスカウンタ18に入力されるアドレス信号AIN(i)が、制御クロック信号EXT−YCLKに同期してカラムアドレスカウンタ18から出力される信号である(図13参照)。
【0034】
このように従来の同期型DRAMでは、クロック信号CLK_FFbに同期してラッチ回路11[ADD_BUF]から出力されるアドレス信号AIN(i)を、カラムアドレスカウンタ18でラッチし、制御クロック信号EXT−YCLKの立下りエッジに同期してカラムアドレスカウンタ18から出力する構成なので、クロック信号CLK_BUFDをタイミング制御用遅延回路14によって十分遅延させたクロック信号CLK_BUFD1を用いてカラムアドレス制御クロック発生回路17において制御クロック信号EXT−YCLKを生成することにより、カラムアドレスカウンタ18においての十分なセットアップ時間t11(図13参照)を確保する必要がある。
【0035】
キャリー発生回路19では、カラムアドレス制御CLK回路17から入力された制御クロック信号EXT−YCLKの立上りエッジに同期して、バーストタイプ信号Burst Type、バースト長信号Burst Length、および最初のカラムアドレス信号AY(i)に従って、カラムアドレス信号AY(i)についてのキャリー信号CARRYが生成される。このキャリー信号CARRYは、カラムアドレスカウンタ18に入力され、内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)の生成に用いられる。
【0036】
上記カラムアドレス信号AYの最初のカラムアドレス信号AY(i)は、カラムアドレスプリデコーダ111によってプリデコードされ、カラムアドレスプリデコード信号Pre−YADD(i)がカラムアドレスデコーダ112に入力される。
【0037】
カラムアドレスデコーダ112では、タイミング制御用遅延回路15から入力された制御クロック信号YCLKDの立上りエッジに同期して、カラムアドレスプリデコード信号Pre−YADD(i)のデコードがなされ、最初のカラムアドレスについてのカラムアドレス選択信号Y−SEL(i)(図13参照)が生成される。そして、このカラムアドレス選択信号Y−SEL(i)に従って、メモリセルアレイ113のカラムが選択される。
【0038】
次に、カラムアドレスカウンタ18(図12参照)では、制御クロック信号EXT−YCLKがHレベルであって、最初のカラムアドレス信号Y(i)を出力しているときに、最初のカラムアドレス信号Y(i)とこの信号Y(i)についてのキャリー信号CARRYとの排他的論理和信号(EX−ORゲート136の出力信号)である内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)が、内部発生アドレス用マスターラッチ回路MFFでラッチされる。
【0039】
そのあと、制御クロック信号EXT−YCLKがLレベルになると、トランスファーゲートTG15がOFFし、さらに制御クロック信号INT−YCLKがHレベルになると、この制御クロック信号INT−YCLKの立上りエッジに同期して、トランスファーゲートTG16がOFF、トランスファーゲートTG17がONし、内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)がスレーブラッチ回路SFFにラッチされ、出力カラムアドレス信号AYは最初のカラムアドレス信号Y(i)から内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)になり、この内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)がカラムアドレスプリデコーダ111およびキャリー発生回路19に入力される。また、内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)はカラムアドレスカウンタ18のEX−ORゲート136にも入力され、次の内部発生カラムアドレス信号AY(i+2)の生成に用いられる。なお、トランスファーゲートTGT15がOFFしても、トランスファーゲートTG16がONするまでの間は、最初のカラムアドレス信号Y(i)は、スレーブラッチ回路SFFに保持されている。
【0040】
上記カラムアドレス信号AYの内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)は、カラムアドレスプリデコーダ111によってプリデコードされ、カラムアドレスプリデコード信号Pre−YADD(i+1)がカラムアドレスデコーダ112に入力される。
【0041】
カラムアドレスデコーダ112では、タイミング制御用遅延回路15から入力された制御クロック信号YCLKDの立上りエッジに同期して、カラムアドレスプリデコード信号Pre−YADD(i+1)のデコードがなされ、内部発生カラムアドレス信号YA(i+1)についての内部発生カラムアドレス選択信号Y−SEL(i+1)(図13参照)が生成される。そして、この内部発生カラムアドレス選択信号Y−SEL(i+1)に従って、メモリセルアレイ113のカラムが選択される。
【0042】
以下、内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)および内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)と同様に、内部発生カラムアドレス信号AY(i+2),AY(i+3)がカラムアドレスカウンタ18で順次生成されて出力され、これらの内部発生カラムアドレス信号AY(i+2),AY(i+3)についてのカラムアドレス選択信号Y−SEL(i+2),Y−SEL(i+3)がカラムアドレスデコーダ112で生成される。
【0043】
このように従来の同期型DRAMでは、制御クロック信号EXT−YCLK,INT−YCLKの立上りエッジに同期してカラムアドレスカウンタ18から出力されるカラムアドレス信号AYをカラムアドレスデコーダ112でデコードしする構成であり、かつクロック信号に同期してカラムアドレス選択信号Y−SELを生成しなければならない構成なので、制御クロック信号EXT−YCLK,INT−YCLKをタイミング制御用遅延回路15によってさらに遅延させた制御クロック信号YCLKDを用いてカラムアドレスデコーダ112においてカラムアドレス選択信号Y−SELを生成することにより、カラムアドレスの多重選択が起きないように十分なセットアップ時間t12(図13参照)を確保する必要がある。
【0044】
以上のように従来の同期型DRAMでは、外部入力クロック信号CLKをドライブして生成したクロック信号CLK_FFbに同期して外部入力アドレス信号ADDをラッチ回路11[ADD_BUF]でラッチしてアドレス信号AINを出力し、上記のクロック信号CLKを遅延して生成した制御クロック信号EXT−YCLK,INT−YCLKに同期して、上記のアドレス信号AINをカラムアドレスカウンタ18でラッチしてカラムアドレス信号AYを出力し、上記のクロック信号EXT−YCLK,INT−YCLKをさらに遅延して生成した制御クロック信号YCLKDに同期して、上記のカラムアドレス信号AYをカラムアドレスデコーダ112でデコードしてカラムアドレス選択信号Y−SELを生成することにより、セットアップ時間t11およびマージンt12を確保する必要があるので、上記のアドレス信号ADDは、上記のセットアップ時間t11およびt12の確保によって遅延されてカラムアドレスデコーダ112まで伝播される。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】
同期型DRAMの高速動作としては、パイプライン動作やプリフェッチ動作などのバースト動作があるが、いずれもバーストアクセスの2ビット目以降のアクセスを高速にできるものであって、CASレイテンシを含んだファーストアクセスを高速にできるものではない。このため高い動作周波数では、CASレイテンシを大きくすることによって、上記のファーストアクセスの時間からCASレイテンシを除いた見かけ上のアクセス時間を速くして、同期型DRAMを使用している。言い換えれば、CASレイテンシを含んだ実質的なファーストアクセスをいかに速くするかが、高速動作の実現のためのかぎとなる。
【0046】
しかしながら、上記従来の同期型DRAMでは、セットアップ時間t11およびマージンt12を確保して内部動作を安定させるために、内部クロック信号を次々に遅延させ、それらの遅延させたクロック信号で内部回路を動作させているので、CASレイテンシを低くすると、上記クロック信号の遅延時間が最大動作周波数を決めてしまい、ファーストアクセスを高速にするための障害になる。このため、上記従来の同期型DRAMにおいては、いかに内部クロック信号の遅延を減らし、かつ安定した内部動作を実現するかが、ファーストアクセスを含めたアクセスを高速にするための課題となっていた。
【0047】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、高速なアドレス選択信号の生成が可能なアドレス選択回路、およびファーストアクセスを含めて高速なアクセスが可能な同期型の半導体記憶装置を提供することを目的とするものである。
【0048】
【課題を解決するための手段】
本発明のアドレス選択回路は、
同期型の半導体記憶装置においてメモリセルアレイのアドレスを選択するアドレス選択信号を生成するアドレス選択回路であって、
クロック信号が入力されるクロック入力手段と、
アドレス信号が入力されるアドレス入力手段と、
上記アドレス入力手段を介して入力された上記アドレス信号をもとに内部アドレス信号を生成するアドレス生成手段と、
上記内部アドレス信号をデコードしてアドレス選択信号を生成するアドレスデコード手段と
を備え、
上記アドレス入力手段は、
上記アドレス信号をスルーして出力する第1の経路と、上記アドレス信号をラッチして出力する第2の経路とを有し、
上記アドレス信号の入力開始からその入力期間内に位置する上記クロック信号の第1のエッジまでは、上記第1の経路によって上記アドレス信号を出力し、
上記第1のエッジで上記第2の経路によって上記アドレス信号をラッチし、上記第1のエッジから上記アドレス信号の入力が終了したあとの上記クロック信号の第2のエッジまで、上記第2の経路によって上記ラッチしたアドレス信号を出力する
ことを特徴とするものである。
【0049】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1の同期型DRAMの構成図である。なお、図1において、図10と同じものには同じ符号を付してある。また、図1においては、主に外部入力アドレス信号からカラムアドレス選択信号を生成する回路の構成を記載してあり、ローアドレス選択信号を生成する回路およびデータの入出力をする回路については記載を省略している。
【0050】
図1において、実施の形態1の同期型DRAMは、6つの入力TTLバッファ10と、4つのコマンドラッチ回路21と、アドレスラッチ回路22と、モードレジスタ12と、クロックドライバ13と、タイミング制御用遅延回路25と、コマンドデコーダ26と、カラムアドレス制御クロック発生回路23と、カラムアドレスカウンタ24と、キャリー発生回路19と、バースト長カウンタ110と、カラムアドレスプリデコーダ111と、カラムアドレスデコーダ112と、メモリセルアレイ113とを備えている。
【0051】
以下の説明において、クロック信号CLKが入力される入力TTLバッファ10を10[CLK]、CS(Chip Select)コマンド信号/CSが入力される入力TTLバッファ10を10[/CS]、RAS(Row Address Strobe)コマンド信号/RASが入力される入力TTLバッファ10を10[/RAS]、CAS(Column Address Strobe)コマンド信号/CASが入力される入力TTLバッファ10を10[/CAS]、WE(Write Enable)コマンド信号/WEが入力される入力TTLバッファ10を10[/WE]、アドレス信号ADDが入力される入力TTLバッファ10を10[ADD]とそれぞれ表記する。また、入力TTLバッファ10の出力信号CSb,RASb,CASb,WEbが入力されるコマンドラッチ回路21をそれぞれ21[CSb],21[RASb],21[CASb],21[WEb]と表記する。
【0052】
[入力TTLバッファ10]
入力TTLバッファ10[CLK]は、外部から入力されたクロック信号CLKを受信して、クロック信号CLK_BUFをクロックドライバ13に出力する。同様に、入力TTLバッファ10[/CS]は、外部から入力されたコマンド信号/CSを受信して、コマンド信号CSbをコマンドラッチ回路21[CSb]に出力する。入力TTLバッファ10[/RAS]は、外部から入力されたコマンド信号/RASを受信して、コマンド信号RASbをコマンドラッチ回路21[RASb]に出力する。入力TTLバッファ10[/CAS]は、外部から入力されたコマンド信号/CASを受信して、CASコマンド信号CASbをコマンドラッチ回路21[CASb]に出力する。入力TTLバッファ10[/WE]は、外部から入力されたコマンド信号/WEを受信して、コマンド信号WEbをコマンドラッチ回路21[WEb]に出力する。また、入力TTLバッファ10[ADD]は、外部から入力されたアドレス信号ADDを受信して、アドレス信号ADD_BUFをアドレスラッチ回路22に出力する。
【0053】
上記の外部入力アドレス信号ADDは、一般に複数ビットのデータによって構成されている。このため、外部入力アドレス信号ADDが、図1の同期型DRAMにパラレル入力される場合は、入力TTLバッファ10[ADD]は外部入力アドレス信号ADDのビット数と同じ個数設けられる。
【0054】
[クロックドライバ13]
クロックドライバ13は、入力TTLバッファ10[CLK]から入力されたクロック信号CLK_BUFをドライブし、クロック信号CLK_BUFD(入力クロック信号CLK_BUFと同論理の信号)をカラムアドレス制御クロック発生回路23およびバースト長カウンタ110に出力するとともに、クロック信号CLK_BUFDの論理反転信号であるクロック信号CLK_FFbをコマンドラッチ回路21[CSb],21[RASb],21[CASb],21[WEb]およびアドレスラッチ回路22に出力する。
【0055】
この実施の形態1では、従来の同期型DRAMとは異なり、クロック信号CLK_BUFDは、タイミング調整のための遅延回路(図10のタイミング制御用遅延回路14参照)を経由せずに、そのままカラムアドレス制御クロック発生回路23およびバースト長カウンタ110に入力される。
【0056】
[コマンドラッチ回路21]
コマンドラッチ回路21[CSb]は、入力TTLバッファ10[/CS]から入力されたコマンド信号CSbをラッチし、コマンド信号CSINおよびこのコマンド信号CSINの論理反転信号であるコマンド信号CSINbをコマンドデコーダ26に出力する。同様に、コマンドラッチ回路21[RASb]は、入力TTLバッファ10[/RAS]から入力されたコマンド信号RASbをラッチし、コマンド信号RASINおよびこのコマンド信号RASINの論理反転信号であるコマンド信号RASINbをコマンドデコーダ26に出力する。また、コマンドラッチ回路21[CASb]は、入力TTLバッファ10[/CAS]から入力されたコマンド信号CASbをラッチし、コマンド信号CASINおよびこのコマンド信号CASINの論理反転信号であるコマンド信号CASINbをコマンドデコーダ26に出力する。また、コマンドラッチ回路21[WEb]は、入力TTLバッファ10[/CWE]から入力されたコマンド信号WEbをラッチし、コマンド信号WEINおよびこのコマンド信号WEINの論理反転信号であるコマンド信号WEINbをコマンドデコーダ26に出力する。
【0057】
図2はコマンドラッチ回路21の回路図である。図2のコマンドラッチ回路21が例えばコマンドラッチ回路21[CASb]であれば、図2の入力信号DINは入力TTLバッファ10[/CAS]の出力信号CASbであり、図2の出力信号DOUTはコマンドラッチ回路21[CASb]の出力信号CASINbであり、図2の出力信号DOUTbはコマンドラッチ回路21[CASb]の出力信号CASINである。
【0058】
図2において、コマンドラッチ回路21は、Nチャネルトランジスタ27,29,212,213,219,220,221と、Pチャネルトランジスタ28,210,211,214,215,216,217,218と、インバータ222,223,224,225,226,227,228,229とを備えている。
【0059】
トランジスタ217,218,219,220,221は、差動型ラッチ回路DFF1を構成している。また、トランジスタ215および216は、差動型ラッチ回路DFF1の入出力ノードQおよびQbをそれぞれ電源VDDのレベルにプリチャージするためのプルアップトランジスタである。
【0060】
トランジスタ211および212はトランスファーゲートTG1を構成しており、トランジスタ213および214はトランスファーゲートTG2を構成しており、トランジスタ27および28はトランスファーゲートTG3を構成しており、トランジスタ29および210はトランスファーゲートTG4を構成している。
【0061】
クロックドライバ13からこのコマンドラッチ回路21に入力されたクロック信号CLK_FFbは、インバータ226に入力されてクロック信号CLKCとなる。さらに、クロック信号CLKCはインバータ227に入力されてクロック信号CLKCbとなり、クロック信号CLKCbはインバータ228に入力されてクロック信号CLKCDとなる。
【0062】
クロック信号CLKCは、トランジスタ28,29,215,211,213,216のゲートに入力され、これらのトランジスタのスイッチングを制御する。クロック信号CLKCbは、トランジスタ27,210,212,214のゲートに入力され、これらのトランジスタのスイッチングを制御する。クロック信号CLKCDは、トランジスタ221のゲートに入力されて、そのスイッチングを制御する。
【0063】
入力信号DINは、トランスファーゲートTG1およびインバータ229に入力される。インバータ229から出力信号DINb(入力信号DINの論理反転信号)は、トランスフォーゲートTG3に入力される。
【0064】
入力信号DINの経路としては、トランスファーゲートTG1およびインバータ224,225を通過して出力信号DOUTとして出力される経路PT1と、トランスファーゲートTG1を通過した信号がトランスファーゲートTG2を通過して差動型ラッチ回路DFF1の入出力ノードQに入力される経路PT2との2つの経路がある。差動型ラッチ回路DFF1にラッチされた入出力ノードQの出力信号(入出力ノードQbに入力された信号DINbのラッチ信号)は、トランスファーゲートTG2およびインバータ224,225を通過して出力信号DOUTとして出力される。
【0065】
また、論理反転入力信号DINbの経路としては、トランスファーゲートTG3およびインバータ222,223を通過して論理反転出力信号DOUTbとして出力される経路PT3と、トランスファーゲートTG3を通過した信号がトランスファーゲートTG4を通過して差動型ラッチ回路DFF1の入出力ノードQbに入力される経路PT4との2つの経路がある。差動型ラッチ回路DFF1にラッチされた入出力ノードQbの出力信号(入力信号DINのラッチ信号)は、トランスファーゲートTG4およびインバータ224,225を通過して出力信号DOUTbとして出力される。
【0066】
このコマンドラッチ回路21では、入力クロック信号CKL_FFbがHレベル(外部入力クロック信号CLKがLレベル)のときは、トランスファーゲートTG1,TG3がON、トランスファーゲートTG2,TG4がOFFし、入力信号DINは、そのままインバータ224,225によってドライブされて出力信号DOUTとなり、入力信号DINbは、そのままインバータ222,223によってドライブされて出力信号DOUTbとなる。また、このとき、差動型ラッチ回路DFF1の入出力ノードQおよびQbは、プリチャージトランジスタ216,215によって電源VDDレベルにプリチャージされている。
【0067】
また、入力クロック信号CLK_FFbがLレベル(外部入力クロック信号CLKがHレベル)になると、そのクロックエッジに同期して、トランスファーゲートTG1,TG3がOFFするとともに、トランスファーゲートTG2,TG4がONし、プリチャージトランジスタ216,215がOFFするとともに、入力信号DIN,DINbがそれぞれ差動型ラッチ回路DFF1のノードQ,Qbに入力される。そのあと、トランスファーゲートTG2,TG4のONによってノードQ,Qbに多少の電位差を生じたタイミングで、クロック信号CLKCDによって差動型ラッチ回路DFF1の電流源トランジスタ221がONし、入力信号DIN,DINbが差動型ラッチ回路DFF1にラッチされる。そして、差動型ラッチ回路DFF1の入出力ノードQにラッチされた信号は、インバータ224,225によってドライブされて出力信号DOUTとなり、入出力ノードQbにラッチされた信号は、インバータ222,223によってドライブされて出力信号DOUTbとなる。
【0068】
さらに、入力クロック信号CLK_FFbがHレベル(外部入力クロック信号CLKがLレベル)に戻ると、そのクロックエッジに同期して、トランスファーゲートTG1,TG3がONするとともに、トランスファーゲートTG2,TG4がOFFし、プリチャージトランジスタ216,215がOFFしてノードQ,Qbが再び電源VDDレベルにプリチャージされ、電流源トランジスタ221が再びOFFし、入力信号DIN,DINbがそのまま出力信号DOUT,DOUTbとして出力される。
【0069】
このように実施の形態1では、従来の同期型DRAMのラッチ回路11(図10および図11参照)に代えてコマンドラッチ回路21を設けている。このコマンドラッチ回路21は、入力信号DINをスルーして出力する経路(経路PT1,PT3)と、入力クロック信号CLK_FFbに同期して入力信号DINをラッチして出力する経路(経路PT2,PT4)の2つ経路を備えている。
【0070】
さらに、実施の形態1では、コマンドラッチ回路21において入力信号DINをラッチする回路として、差動型ラッチ回路FDD1を設けている。この差動型ラッチ回路FDD1によって、信号DINの入力のためのトランスファーゲートTG1,TG3のOFFと同時にラッチ入出力のためのトランスファーゲートTG2,TG4をONしても、入力信号DINをラッチすることができる。つまり、差動型ラッチ回路FDD1によって、良好なセットアップ/ホールド特性を得ることができる。そして、入力信号DINのスルーでの出力を保持したまま、入力信号DINのラッチ信号の出力に切り換えることができる。そして、出力信号DOUT,DOUTbを途切れさせることなく、入力信号DINのスルーでの出力から入力信号DINのラッチ信号の出力に切り換えることができる。
【0071】
[アドレスラッチ回路22]
アドレスラッチ回路22は、入力TTLバッファ10[ADD]から入力されたアドレス信号ADD_BUFをラッチし、アドレス信号AINとしてカラムアドレスカウンタ24およびモードレジスタ12に出力する。
【0072】
図3はアドレスラッチ回路22の回路図である。図3の入力信号DINは入力TTLバッファ10[ADD]の出力信号ADD_BUFであり、図3の出力信号DOUTは図1においてのアドレスラッチ回路22の出力信号AINであり、図3の出力信号DOUTbは出力信号AINの論理反転信号である。
【0073】
図3において、アドレスラッチ回路22は、Nチャネルトランジスタ230,232,235,236,242,243,244と、Pチャネルトランジスタ231,233,234,237,238,239,240,241と、インバータ246,247,248,249,250,251,252,254,255と、NANDゲート253とを備えている。
【0074】
トランジスタ240,241,242,243,244は、差動型ラッチ回路DFF2を構成している。また、トランジスタ239および238は、差動型ラッチ回路DFF1の入出力ノードQおよびQbをそれぞれ電源VDDのレベルにプリチャージするためのプルアップトランジスタである。
【0075】
トランジスタ234および235はトランスファーゲートTG5を構成しており、トランジスタ236および237はトランスファーゲートTG6を構成しており、トランジスタ230および231はトランスファーゲートTG7を構成しており、トランジスタ232および233はランスファーゲートTG8を構成している。
【0076】
クロックドライバ13からこのアドレスラッチ回路22に入力されたクロック信号CLK_FFbは、NANDゲート253の第1入力端子に入力さるとともに、インバータ251,252を通過してNANDゲート253の第2入力端子に入力され、クロック信号CLKAとなる。さらに、クロック信号CLKAはインバータ254に入力されてクロック信号CLKAbとなり、クロック信号CLKAbはインバータ255に入力されてクロック信号CLKADとなる。
【0077】
クロック信号CLKAは、トランジスタ231,232,234,236,238,239のゲートに入力され、これらのトランジスタのスイッチングを制御する。クロック信号CLKAbは、トランジスタ230,233,235,237のゲートに入力され、これらのトランジスタのスイッチングを制御する。クロック信号CLKADは、トランジスタ244のゲートに入力されて、そのスイッチングを制御する。
【0078】
このアドレスラッチ回路22は、内部発生クロック信号を生成する回路(インバータ251,252,254,255およびNANDゲート253)を除き、コマンドラッチ回路21と同じ構成である。このアドレスラッチ回路22では、インバータ251,252およびNANDゲート253によって、クロック信号CLKA,CLKADの立下りエッジおよびクロック信号CLKAbの立上りエッジが遅延するようになっている。
【0079】
入力アドレス信号ADD_BUF(入力信号DIN)は、トランスファーゲートTG5およびインバータ246に入力される。インバータ246から出力された論理反転入力アドレス信号(論理反転入力信号DINb、入力アドレス信号ADD_BUFの論理反転信号)は、トランスファーゲートTG7に入力される。
【0080】
入力アドレス信号ADD_BUFの経路としては、トランスファーゲートTG5およびインバータ249,250を通過して出力アドレス信号AIN(出力信号DOUT)として出力される経路PT5と、トランスファーゲートTG5を通過した信号がトランスファーゲートTG6を通過して差動型ラッチ回路DFF2の入出力ノードQに入力される経路PT6との2つの経路がある。差動型ラッチ回路DFF2にラッチされた入出力ノードQの出力信号(入出力ノードQbに入力された論理反転入力アドレス信号のラッチ信号)は、トランスファーゲートTG6およびインバータ249,250を通過して出力アドレス信号AIN(出力信号DOUT)として出力される。
【0081】
また、論理反転入力アドレス信号(論理反転入力信号DINb)の経路としては、トランスファーゲートTG7およびインバータ247,248を通過して論理反転出力アドレス信号(論理反転出力信号DOUTb)として出力される経路PT7と、トランスファーゲートTG7を通過した信号がトランスファーゲートTG8を通過して差動型ラッチ回路DFF2の入出力ノードQbに入力される経路PT8との2つの経路がある。差動型ラッチ回路DFF2にラッチされた入出力ノードQbの出力信号(入出力ノードQに入力されたアドレス信号ADD_BUFのラッチ信号)は、トランスファーゲートTG8およびインバータ247,248を通過して論理反転出力アドレス信号(出力信号DOUTb)として出力される。
【0082】
このアドレスラッチ回路22では、入力クロック信号CKL_FFbがHレベル(外部入力クロック信号CLKがLレベル)のときは、トランスファーゲートTG5,TG7がON、トランスファーゲートTG6,TG8がOFFし、入力アドレス信号ADD_BUFは、そのままインバータ249,250によってドライブされて出力アドレス信号AINとなる。また、このとき、差動型ラッチ回路DFF2の入出力ノードQおよびQbは、プリチャージトランジスタ239,238によって電源VDDレベルにプリチャージされている。
【0083】
また、入力クロック信号CLK_FFbがLレベル(外部入力クロック信号CLKがHレベル)になると、そのクロックエッジに同期して、トランスファーゲートTG5,TG7がOFFするとともに、トランスファーゲートTG6,TG8がONし、プリチャージトランジスタ239,238がOFFするとともに、入力アドレス信号ADD_BUFおよびその論理反転信号がそれぞれ差動型ラッチ回路DFF2のノードQ,Qbに入力される。そのあと、トランスファーゲートTG6,TG8のONによってノードQ,Qbに多少の電位差を生じたタイミングで、クロック信号CLKADによって差動型ラッチ回路DFF2の電流源トランジスタ244がONし、入力アドレス信号ADD_BUFおよびその論理反転信号が差動型ラッチ回路DFF2にラッチされる。そして、差動型ラッチ回路DFF2の入出力ノードQにラッチされた信号は、インバータ249,250によってドライブされて出力アドレス信号AINとなる。
【0084】
さらに、入力クロック信号CLK_FFbがHレベル(外部入力クロック信号CLKがLレベル)に戻ると、そのクロックエッジに同期して、かつそのクロックエッジから少し遅れたタイミングで、トランスファーゲートTG5,TG7がONするとともに、トランスファーゲートTG6,TG8がOFFし、プリチャージトランジスタ239,238がOFFしてノードQ,Qbが再び電源VDDレベルにプリチャージされ、電流源トランジスタ244が再びOFFし、入力アドレス信号ADD_BUFがそのまま出力アドレス信号AINとして出力される。
【0085】
なお、入力TTLバッファ10[ADD]からアドレス信号ADD_BUFがパラレル入力される場合は、図3のアドレスラッチ回路22はアドレス信号ADD_BUFのビット数と同じ個数設けられる。
【0086】
このように実施の形態1では、従来の同期型DRAMのラッチ回路11[ADD_BUF](図10および図11参照)に代えてアドレスラッチ回路22を設けている。このアドレスラッチ回路22は、上記のコマンドラッチ回路21と同様に、入力アドレス信号ADD_BUFをスルーして出力する経路(経路PT5,PT7)と、入力クロック信号CLK_FFbに同期して入力アドレス信号ADD_BUFをラッチして出力する経路(経路PT6,PT8)の2つ経路を備えている。
【0087】
さらに、実施の形態1では、アドレスラッチ回路22において入力アドレス信号ADD_BUFをラッチする回路として、上記のコマンドラッチ回路21と同様に、差動型ラッチ回路FDD2が設けられている。この差動型ラッチ回路FDD2によって、アドレス信号ADD_BUFの入力のためのトランスファーゲートTG5,TG7のOFFと同時にラッチ入出力のためのトランスファーゲートTG6,TG8をONしても、入力アドレス信号ADD_BUFをラッチすることができる。つまり、差動型ラッチ回路FDD2によって、良好なセットアップ/ホールド特性を得ることができる。そして、出力アドレス信号AINを途切れさせることなく、入力アドレス信号ADD_BUFのスルーでの出力から入力アドレス信号ADD_BUFのラッチ信号の出力に切り換えることができる。
【0088】
[コマンドデコーダ26]
コマンドデコーダ26は、入力されたコマンド信号CSb,RASb,CASb,WEbをデコードし、制御信号RAS_CL,WE_CL,PRE_CL,MOD_CL、ならびに制御信号CAS_CLおよびその論理反転信号である制御信号CAS_CLbを出力する。制御信号MOD_CLはモードレジスタ12に出力され、制御信号CAS_CLはバースト長カウンタ110に出力され、制御信号CAS_CLbはカラムアドレスカウンタ24に出力される。
【0089】
このように実施の形態1では、従来のコマンドデコーダ16に代えて、コマンドデコーダ26が設けられている。コマンドデコーダ26は、制御信号CAS_CLととともに、その論理反転信号である制御信号CAS_CLbも併せて出力する。
【0090】
[モードレジスタ12]
モードレジスタ12は、アドレスラッチ回路22からのアドレス信号AINおよびコマンドデコーダ26からの制御信号MOD_CLを入力とし、バーストタイプ信号Burst Typeおよびバースト長信号Burst Lengthを生成し、信号Burst Typeをキャリー発生回路19に出力するとともに、信号Burst Lengthをキャリー発生回路19およびバースト長カウンタ110に出力する。
【0091】
[バースト長カウンタ110]
バースト長カウンタ110は、制御信号CAS_CL、クロック信号CLK_BUFD、およびバースト長信号Burst Lengthを入力として、バースト制御信号BURSTを生成し、このバースト制御信号BURSTをカラムアドレス制御クロック発生回路23に出力する。
【0092】
[カラムアドレス制御クロック発生回路23]
カラムアドレス制御クロック発生回路23は、クロック信号CLK_BUFDおよびバースト制御信号BURSTを入力として制御クロック信号YCLKを生成し、この制御クロック信号YCLKを、キャリー発生回路19、カラムアドレスデコーダ112、およびタイミング制御用遅延回路25に出力する。
【0093】
この実施の形態1では、従来の同期型DRAMとは異なり、制御信号CAS_CLはカラムアドレス制御クロック発生回路23には入力されず、カラムアドレス制御クロック発生回路23からは1つの制御クロック信号YCLKのみが出力され、この制御クロック信号YCLKは、タイミング調整のための遅延回路(図10のタイミング制御用遅延回路15参照)を経由せずに、そのままカラムアドレスデコーダ112に入力され、カラムアドレス選択信号Y−SELの発生のためのクロック信号として用いられる。
【0094】
[タイミング制御用遅延回路25]
タイミング制御用遅延回路25は、カラムアドレス制御クロック発生回路23から入力された制御クロック信号YCLKを遅延および論理反転して制御クロック信号YCLKDbとし、この制御クロック信号YCLKDbをカラムアドレスカウンタ24に出力する。
【0095】
この実施の形態1では、従来の同期型DRAMとは異なり、制御クロック信号EXT_YCLK,INT_YCLKに代えて、コマンドデコーダ26から出力された制御信号CAS_CLbおよびタイミング制御用遅延回路25から出力された制御クロック信号YCLKDbがカラムアドレスカウンタ24に入力される。
【0096】
[カラムアドレスカウンタ24]
カラムアドレスカウンタ24は、制御信号CAS_CLb、制御クロック信号YCLKDb、アドレス信号AIN、およびキャリー発生回路19から出力されたキャリー信号CARRYを入力として、カラムアドレス信号AYを生成し、このカラムアドレス信号AYをカラムアドレスプリデコーダ111およびキャリー発生回路19に出力する。
【0097】
上記のカラムアドレス信号AYは、バースト動作では一連の複数のカラムアドレスについて生成される。これら一連のカラムアドレス信号AYは、外部入力アドレス信号ADDに従って生成されるバースト動作の最初のカラムアドレス信号AY(i)、およびそのあとに続いて生成される内部発生カラムアドレス信号AY(i+1),AY(i+2),…によって構成されている。また、外部入力アドレス信号ADDが、カラムアドレスのデータとローアドレスのデータとを含む場合には、上記のカラムアドレス信号AY(i)は、カラムアドレスのデータに従って生成される。
【0098】
図4はカラムアドレス信号AYの1ビットについてのカラムアドレスカウンタ24の構成図である。図4において、カラムアドレスカウンタ24は、インバータ256,257,260,261,262,265,269,270,271と、Pチャネルトランジスタ258,267,272と、Nチャネルトランジスタ259,268,273と、EX−ORゲート263と、NANDゲート264とを備えている。
【0099】
インバータ269および270は内部発生アドレス用マスターラッチ回路MFFを構成しており、インバータ260および261はスレーブラッチ回路SFFを構成している。
【0100】
トランジスタ258および259はトランスファーゲートTG9を構成しており、トランジスタ267および268はトランスファーゲートTG10を構成しており、トランジスタ272および273はトランスファーゲートTG11を構成している。
【0101】
コマンドデコーダ26から入力された制御信号CAS_CLbは、NANDゲート264の第1入力端子およびインバータ256に入力され、タイミング制御用遅延回路25から入力された制御クロック信号YCLKDbは、NANDゲート264の第2入力端子に入力される。インバータ256の出力信号(制御信号CAS_CLbの論理反転信号)は、インバータ257およびトランジスタ259のゲートに入力され、このトランジスタ259のスイッチングを制御する。インバータ257の出力信号(制御信号CAS_CLbと同じ論理の信号)は、トランジスタ258のゲートに入力され、このトランジスタ258のスイッチングを制御する。NANDゲート264の出力信号(信号CAS_CLbと信号YCLKDbの論理積信号の論理反転信号)は、インバータ265およびトランジスタ268,272のゲートに入力され、これらのトランジスタ268,272のスイッチングを制御する。インバータ265の出力信号(信号CAS_CLbと信号YCLKDbの論理積信号)は、トランジスタ267,273のゲートに入力され、これらのトランジスタ267,273のスイッチングを制御する。
【0102】
入力アドレス信号AINとスレーブラッチ回路SFFとを接続するトランスファーゲートTG9は、入力制御信号CAS_CLbがLレベルのときにONし、入力制御信号CAS_CLbがHレベルのときにOFFする。EX−ORゲート263と内部発生アドレス用マスターラッチ回路MFFとを接続するトランスファーゲートTG10は、入力制御信号CAS_CLbがLレベルのときにはOFFし、入力制御信号CAS_CLbがHレベルのときは、入力制御クロック信号YCLKDbがLレベルの期間のみONする。また、内部発生アドレス用マスターラッチ回路MFFとスレーブラッチ回路SFFとを接続するトランスファーゲートTG11は、入力制御信号CAS_CLbがLレベルのときにはOFFし、入力制御信号CAS_CLbがHレベルのときは、入力制御クロック信号YCLKDbがHレベルの期間のみONする。
【0103】
アドレスラッチ回路22からこのカラムアドレスカウンタ24に入力されたアドレス信号AIN(の1ビット)は、トランスファーゲートTG9に入力される。トランスファーゲートTG9を通過した入力アドレス信号AINは、そのままスレーブラッチ回路SFFに入力され、スレーブラッチ回路SFFにラッチされる。そして、スレーブラッチ回路SFFにラッチされた入力アドレス信号AINは、インバータ262によってドライブされ、バースト動作の最初のカラムアドレス信号AY(i)(の1ビット)として、カラムアドレスプリデコーダ111およびキャリー発生回路19に出力される。
【0104】
上記のカラムアドレス信号AY(i)は、このカラムアドレスカウンタ24のEX−ORゲート263の第1入力端子にも入力される。また、キャリー発生回路19からこのカラムアドレスカウンタ24に入力されたキャリー信号CARRY(1つ下位のアドレスビットについてのキャリー)は、EX−ORゲート263の第2入力端子に入力される。そして、これらの信号AY(i)および信号CARRYの排他的論理和演算がEX−ORゲート263でなされ、信号AY(i)および信号CARRYの排他的論理和信号である次の内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)(の1ビット)が生成される。
【0105】
上記の内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)は、トランスファーゲートTG10に入力され、入力制御クロック信号YCLKDbの立下りエッジに同期して、内部発生アドレス用マスターラッチ回路MFFに入力されてこれにラッチされ、インバータ271にドライブされてトランスファーゲートTG11に入力される。さらに、入力制御クロック信号YCLKDbの立上りエッジに同期して、スレーブラッチ回路SFFに入力されてこれにラッチされ、インバータ262によってドライブされ、最初のカラムアドレス信号AY(i)をインクリメントした内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)として出力される。
【0106】
このカラムアドレスカウンタ24では、外部入力コマンド信号/CASがHレベルになり、これによって入力制御信号CAS_CLbがLレベルになると、トランスファーゲートTG9がON、トランスファーゲートTG11がOFFし、入力アドレス信号AINを、クロック信号(従来のクロック信号EXT−YCLKに相当するクロック信号)に同期させずに、経路PT9によってスルーして、最初のカラムアドレス信号AY(i)として出力する。
【0107】
また、外部入力コマンド信号/CASがLレベルになり、これによって入力制御信号CAS_CLbがHレベルになると、トランスファーゲートTG9がOFFし、入力制御クロック信号YCLKDbの立上りエッジ(外部入力クロック信号CLKの立下りエッジ)に同期して、内部発生カラムアドレス信号AY(i+1),AY(i+2),…を順次出力する。
【0108】
このように実施の形態1では、従来の同期型DRAMのカラムアドレスカウンタ18(図10および図12参照)に代えて、カラムアドレスカウンタ24を設けている。このカラムアドレスカウンタ24は、入力アドレス信号AINをスルーして、バースト動作の最初のカラムアドレス信号AY(i)として出力する経路PT9と、バースト動作の2つ目以降のカラムアドレス信号をその1つ前のカラムアドレス信号およびキャリー信号CARRYから順次生成し、制御クロック信号YCLK(外部入力クロック信号CLK)を遅延して生成された制御クロック信号YCLKDbに同期して、バースト動作の内部発生カラムアドレス信号AY(i+1),AY(i+2),…として順次出力する経路とを備えている。
【0109】
[キャリー発生回路19]
キャリー発生回路19は、モードレジスタ12からのバーストタイプ信号Burst Typeおよびバースト長信号Burst Length、カラムアドレス制御クロック発生回路23からの制御クロック信号YCLK、ならびにカラムアドレスカウンタ24からのカラムアドレス信号AYを入力とし、カラムアドレス信号AYのそれぞれのビットについてのキャリー信号CARRYを生成し、カラムアドレスカウンタ24に出力する。
【0110】
[カラムアドレスプリデコーダ111]
カラムアドレスプリデコーダ111は、入力されたカラムアドレス信号AYをデコードしてカラムアドレスプリデコード信号Pre−YADDを生成し、このプリデコード信号Pre−YADDをカラムアドレスデコーダ112に出力する。
【0111】
[カラムアドレスデコーダ112]
カラムアドレスデコーダ112は、制御クロック信号YCLKおよびプリデコード信号Pre−YADDを入力とし、制御クロック信号YCLKに同期して、プリデコード信号Pre−YADDに応じたカラムアドレス選択信号Y−SELを生成し、このカラムアドレス選択信号Y−SELをメモリセルアレイ113に出力して、メモリセルアレイ113のカラムを選択する。
【0112】
[実施の形態1の動作]
図5は図1の実施の形態1の同期型DRAMのカラムアドレス選択信号生成までの動作を説明する主要信号のタイミング図である。この図5は、バースト長が4でバーストタイプがシーケンシャルのときの例である。図1〜図5をもとに、実施の形態1の同期型DRAMのカラムアドレス選択信号生成までの動作について以下に説明する。
【0113】
外部入力クロック信号CLKは、入力TTLバッファ10[CLK]を通過し、クロック信号CLK_BUFとしてクロックドライバ13に入力され、クロックドライバ13によってドライブされて、ほぼ同じタイミングで互いに逆論理の2つのクロック信号CLK_BUFD(信号CLKと同論理の信号)およびCLK_FFb(信号CLKの論理反転信号)となる(図5参照)。クロック信号CLK_BUFDは、カラムアドレスカウンタ24およびバースト長カウンタ110に入力され、クロック信号CLK_FFbは、コマンドラッチ回路21およびアドレスラッチ回路22に入力される。
【0114】
また、外部入力コマンド信号/CASは、入力TTLバッファ10[/CAS]を通過し、コマンド信号CASbとしてコマンドラッチ回路21[CASb]に入力される。
【0115】
上記の外部入力コマンド信号/CASは、外部入力クロック信号CLKの立上りエッジに対し、セットアップ時間tSIおよびホールド時間tHIの間隔を保持しながら変化する(図5参照)。つまり、このコマンド信号/CASは、クロック信号CLKの立上りエッジよりもセットアップ時間tSI(図5参照)早いタイミングでLレベルに変化し、クロック信号CLKの立上りエッジよりもホールド時間tHI(図5参照)遅いタイミングでHレベルに戻る。なお、他のコマンド信号/CS,/RAS,/WEが入力されたときも同様である。
【0116】
コマンドラッチ回路21[CASb](図2参照)では、Hレベルのクロック信号CLK_FFbによってトランスファーゲートTG1,TG3がONしており、コマンド信号CASbは、経路PT1およびPT3によってスルーされて出力コマンド信号CASIN(図2の信号DOUTb)およびその論理反転信号CASINb(図2の信号DOUT)となり、コマンドデコーダ26に入力される。
【0117】
さらに、コマンドラッチ回路21[CASb]では、入力コマンド信号CASbのスルー信号によるコマンド信号CASIN,CASINbの出力を開始したあと、外部入力クロック信号CLKがHレベルになり、これによってクロック信号CLK_FFbがLレベルになると、このクロック信号CLK_FFbの立下りエッジに同期して、トランスファーゲートTG1,TG3がOFFするとともにトランスファーゲートTG2,TG4がONし、入力コマンド信号CASbが経路PT2およびPT4によって差動型ラッチ回路DFF1でラッチされ、出力コマンド信号CASIN,CASINbは、途切れることなく入力コマンド信号CASbのスルー信号から差動型ラッチ回路DFF1のラッチ信号に切り換えられる。そして、クロック信号CLK_FFbがLレベルの期間(外部入力クロック信号CLKがHレベルの期間)、上記のラッチ信号による出力コマンド信号CASIN,CASINbがコマンドデコーダ26に入力される。
【0118】
上記のコマンド信号CASIN,CASINbは、外部入力クロック信号CLKの立上りエッジよりもセットアップ時間tSI早いタイミングで変化する外部入力コマンド信号/CASが入力されたときから、外部入力クロック信号CLKの立下りエッジまでに相当する期間、コマンドラッチ回路21[CASb]から継続して出力される信号なので、外部入力コマンド信号/CASの立下りエッジに同期してHレベルとなり、そのあとの外部入力クロック信号CLKの立下りエッジに同期してLレベルとなる(図5参照)。なお、他のコマンド信号CSb,RASb,WEbが入力されたときの他のコマンドラッチ回路21[CSb],21[RASb],21[WEb]の動作も同様である。
【0119】
コマンドラッチ回路21[CSb]の出力信号CSIN,CSINb、コマンドラッチ回路21[RASb]の出力信号RASIN,RASINb、コマンドラッチ回路21[CASb]の出力信号CASIN,CASINb、およびコマンドラッチ回路21[WEb]の出力信号WEIN,WEINbは、コマンドデコーダ26によってデコードされ、それに応じた制御信号RAS_CL,WE_CL,PRE_CL,MOD_CL,CAS_CL,CAS_CLbがコマンドデコーダ26から出力されて、コマンド信号/CS,/RAS,/CAS,/WEによって入力されたコマンドに応じた動作モードに入る。
【0120】
図5では、リード/ライトコマンド動作モードに入り、制御信号CAS_CLがHレベルになる。また、制御信号CAS_CLb(信号CAS_CLの論理反転信号)はLレベルになる。
【0121】
上記の制御信号CAS_CLは、コマンドラッチ回路21[CASb]から出力されたコマンド信号CASIN,CASINbに同期して変化する信号なので、外部入力コマンド信号/CASの立下りエッジに同期してHレベルとなり、そのあと外部入力クロック信号CLKの立下りエッジに同期してLレベルとなる(図5参照)。
【0122】
上記の制御信号CAS_CLはバースト長カウンタ110に入力され、上記の制御信号CAS_CLbはカラムアドレスカウンタ24に入力される。また、制御信号MOD_CLはモードレジスタ12に入力される。この制御信号MOD_CLの変化のタイミングは、上記の制御信号CAS_CL,CAS_CLbと同様である。
【0123】
一方、外部入力アドレス信号ADDは、上記の外部入力コマンド信号/CASと同様に、入力TTLバッファ10[ADD]を通過し、アドレス信号ADD_BUFとしてアドレスラッチ回路22に入力される。
【0124】
この外部入力アドレス信号ADDも、上記の外部入力コマンド信号/CASと同様に、外部入力クロック信号CLKの立上りエッジに対し、セットアップ時間tSI以上およびホールド時間tHI以上の間隔を保持しながら変化する(図5参照)。つまり、このアドレス信号ADDも、クロック信号CLKの立上りエッジよりもセットアップ時間tSI早いタイミングで所定のレベルに変化し、クロック信号CLKの立上りエッジよりもホールド時間tHI遅いタイミングでもとのレベルに戻る。
【0125】
アドレスラッチ回路22(図3参照)では、クロック信号CLK_FFbによってトランスファーゲートTG5,TG7がONしており、アドレス信号ADD_BUFは、上記のコマンドラッチ回路21[CASb]に入力されたコマンド信号CASbと同様に、経路PT5およびPT7をそのまま通過することによってスルーされて出力アドレス信号AIN(図3の信号DOUT)となり、カラムアドレスカウンタ24およびモードレジスタ12に入力される。
【0126】
さらに、アドレスラッチ回路22では、入力アドレス信号ADD_BUFのスルー信号によるアドレス信号AINの出力を開始したあと、外部入力クロック信号CLKがHレベルになり、これによってクロック信号CLK_FFbがLレベルになると、このクロック信号CLK_FFbの立下りエッジに同期して、トランスファーゲートTG5,TG7がOFFするとともにトランスファーゲートTG4,TG6がONし、入力アドレス信号ADD_BUFが経路PT6およびPT8によって差動型ラッチ回路DFF2でラッチされ、出力アドレス信号AINは、途切れることなく入力アドレス信号ADD_BUFのスルー信号から差動型ラッチ回路DFF2のラッチ信号に切り換えられる。そして、クロック信号CLK_FFbがLレベルの期間(外部入力クロック信号CLKがHレベルの期間)、上記のラッチ信号による出力アドレス信号AINがカラムアドレスカウンタ24およびモードレジスタ12に入力される。
【0127】
上記のアドレス信号AINは、外部入力クロック信号CLKの立上りエッジよりもセットアップ時間tSI早いタイミングで所定レベルに変化する外部入力アドレス信号ADDが入力されたときから、外部入力クロック信号CLKの立下りエッジまでに相当する期間、アドレスラッチ回路22から継続して出力される信号なので、外部入力アドレス信号ADDのレベル変化開始のエッジに同期して所定レベルとなり、そのあとの外部入力クロック信号CLKの立下りエッジに同期して、かつインバータ251,252およびNAND253(図3参照)によって多少の遅延をもって、もとのレベルに戻る(図5のAIN(i)参照)。
【0128】
モードレジスタ12では、バーストタイプ信号Burst Typeおよびバースト長信号Burst Lengthが生成され、バーストタイプ信号Burst Typeはキャリー発生回路19に入力され、バースト長信号Burst Lengthは、キャリー発生回路19およびバースト長カウンタ110に入力される。
【0129】
バースト長カウンタ110では、バースト制御信号BURSTが生成され、このバースト制御信号BURSTは、カラムアドレス制御クロック発生回路23に入力される。
【0130】
上記のバースト制御信号BURSTは、制御信号CAS_CLの立上りエッジに同期してHレベルになり、バースト長信号Burst Lengthによって設定されたバースト長に応じた数だけクロック信号CLK_BUFDがカウントされたあと(ここではバースト長は4なのでクロック信号CLK_BUFDの4つのクロックがカウントされる)、Lレベルに戻る(図5参照)。
【0131】
カラムアドレスカウンタ制御クロック発生回路23では、バースト制御信号BURSTとクロック信号CLK_BUFDの論理積演算がなされて、バースト長分の制御クロック信号YCLK(ここでは4クロック分のクロック信号)が生成される(図5参照)。この制御クロック信号YCLKは、カラムアドレスデコーダ112、タイミング制御用遅延回路25、およびキャリー発生回路19に入力される。
【0132】
タイミング制御用遅延回路25に入力された制御クロック信号YCLKは、遅延および論理反転されて制御クロック信号YCLKDbとなる(図5参照)。この制御クロック信号YCLKDbは、カラムアドレスカウンタ24に入力される。
【0133】
カラムアドレスカウンタ24(図4参照)では、アドレスラッチ回路22からアドレス信号AINが入力さるときに、Lレベルの制御信号CAS_CLbによってトランスファーゲートTG9,TG10がON、トランスファーゲートTG11がOFFしており、入力されたアドレス信号AINは、経路PT9によってスレーブラッチ回路SFFにラッチされ、出力カラムアドレス信号AYの最初のカラムアドレス信号AY(i)となり、カラムアドレスプリデコーダ111およびキャリー発生回路19に入力される。また、最初のカラムアドレス信号AY(i)はカラムアドレスカウンタ24のEX−ORゲート263にも入力され、内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)の生成に用いられる。
【0134】
上記最初のカラムアドレス信号AY(i)は、外部入力クロック信号CLKの立上りエッジよりもセットアップ時間tSI早いタイミングで所定レベルに変化する外部入力アドレス信号ADDが、アドレスラッチ回路22の経路PT1,PT3によってスルーして出力され、さらにカラムアドレスカウンタ24の経路PT9によってスルーして出力される信号なので、外部入力アドレス信号ADDの立下りエッジに同期して所定レベルとなる(図5参照)。
【0135】
このように実施の形態1では、外部入力クロック信号CLKの立上りエッジよりもセットアップ時間tSI(図5参照)早いタイミングで所定レベルに変化する外部入力アドレス信号ADDが、外部入力クロック信号CLKに同期せずに、アドレスラッチ回路22をスルーしてカラムアドレスカウンタ24に入力されるので、外部入力アドレス信号ADD(アドレス信号AIN(i))は外部入力クロック信号CLK(制御クロック信号YCLK)の立上りエッジよりも早くカラムアドレスカウンタ24に入力され(図5参照)、従来の同期型DRAMで必要であったセットアップ時間t11(図13参照)が不要である。
【0136】
なお、この実施の形態1では、外部入力アドレス信号ADDはさらにカラムアドレスカウンタ24をスルーして出力されるが、カラムアドレスカウンタ24が従来のカラムアドレスカウンタ18(図10参照)であったとしても、同様にセットアップ時間t11は不要である。
【0137】
キャリー発生回路19では、カラムアドレス制御CLK回路23から入力された制御クロック信号YCLKの立上りエッジに同期して、バーストタイプ信号Burst Type、バースト長信号Burst Length、および最初のカラムアドレス信号AY(i)に従って、カラムアドレス信号AY(i)についてのキャリー信号CARRYが生成される。このキャリー信号CARRYは、カラムアドレスカウンタ24に入力され、内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)の生成に用いられる。
【0138】
上記カラムアドレス信号AYの最初のカラムアドレス信号AY(i)は、カラムアドレスプリデコーダ111によってプリデコードされ、カラムアドレスプリデコード信号Pre−YADD(i)がカラムアドレスデコーダ112に入力される。
【0139】
カラムアドレスデコーダ112では、カラムアドレス制御CLK回路23から入力された制御クロック信号YCLKの立上りエッジに同期して、カラムアドレスプリデコード信号Pre−YADD(i)のデコードがなされ、最初のカラムアドレスについてのカラムアドレス選択信号Y−SEL(i)(図5参照)が生成される。そして、このカラムアドレス選択信号Y−SEL(i)に従って、メモリセルアレイ113のカラムが選択される。
【0140】
このように実施の形態1では、外部入力クロック信号CLKの立上りエッジよりもセットアップ時間tSI(図5参照)早いタイミングで所定レベルに変化する外部入力アドレス信号ADDが、外部入力クロック信号CLKに同期せずに、アドレスラッチ回路22およびカラムアドレスカウンタ24をスルーしてカラムアドレスデコーダ112に入力されるので、外部入力アドレス信号ADD(カラムアドレス信号AY(i))は外部入力クロック信号CLK(制御クロック信号YCLK)の立上りエッジよりも早くカラムアドレスデコーダ112に入力され(図5参照)、カラムアドレスカウンタ制御クロック発生回路23で生成されたクロック信号YCLKに同期させてカラムアドレス選択信号Y−SELを生成することが可能となり、従来の同期型DRAMのようにタイミング調整のための遅延回路(図10のタイミング制御用遅延回路15参照)を経由して制御クロック信号YCLKをカラムアドレスデコーダ112に入力する必要がなく、従来の同期型DRAMで必要であったセットアップ時間t12(図13参照)が不要である。
【0141】
なお、この実施の形態1では、外部入力アドレス信号ADDはアドレスラッチ回路22をスルーしてカラムアドレスカウンタ24に出力されるが、アドレスラッチ回路22が従来の従来のラッチ回路11[ADD_BUF](図10参照)であったとしても、同様にセットアップ時間t12は不要である。
【0142】
また、実施の形態1のアドレスラッチ回路22では、外部入力アドレス信号ADDを、外部入力クロック信号CLKの立上りエッジに同期して経路PT6,PT8によって差動型ラッチ回路DFF2でラッチし、外部入力クロック信号CLKがHレベルの期間、保持および出力しているが、インバータ251,252およびNAND253によって外部入力クロック信号CLKの立下りエッジから外部入力アドレス信号ADDの保持終了までに若干の遅延時間を確保し、差動ラッチ回路DFF2での保持時間を若干長くすることにより、カラムアドレスカウンタ24のアドレス信号AINのスルー出力のためのトランスファーゲートTG9がOFFする前にアドレス信号AINの保持および出力が終了しないようにして、カラムアドレスの多重選択が起きないようにするためのマージンt21(図5参照)を確保している。
【0143】
次に、カラムアドレスカウンタ24(図4参照)では、制御信号CAS_CLbがLレベルであって、最初のカラムアドレス信号Y(i)を出力しているときに、最初のカラムアドレス信号Y(i)とこの信号Y(i)についてのキャリー信号CARRYとの排他的論理和信号(EX−ORゲート263の出力信号)である内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)が、内部発生アドレス用マスターラッチ回路MFFでラッチされる。
【0144】
そのあと、制御信号CAS_CLbがHレベルになると、トランスファーゲートTG9がOFFし、さらにタイミング制御用遅延回路25から入力される制御クロック信号YCLKDb(制御クロック信号YCLKを遅延および論理反転した信号)がHレベルになると、この制御クロック信号YCLKDbの立上りエッジに同期して、トランスファーゲートTG10がOFF、トランスファーゲートTG11がONし、内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)がスレーブラッチ回路SFFにラッチされ、出力カラムアドレス信号AYは最初のカラムアドレス信号Y(i)から内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)になり、この内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)がカラムアドレスプリデコーダ111およびキャリー発生回路19に入力される。また、内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)はカラムアドレスカウンタ24のEX−ORゲート263にも入力され、次の内部発生カラムアドレス信号AY(i+2)の生成に用いられる。なお、トランスファーゲートTG9がOFFしても、トランスファーゲートTG11がONするまでの間は、最初のカラムアドレス信号Y(i)は、スレーブラッチ回路SFFに保持されている。
【0145】
上記の内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)は、制御クロック信号YCLKを遅延および論理反転した制御クロック信号YCLKDbの立上りエッジに同期してカラムアドレスカウンタ24から出力される信号なので、カラムアドレス信号AYは、上記の制御クロック信号YCLKDbの立上りエッジに同期して、最初のカラムアドレス信号AY(i)から内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)に変化する(図5参照)。
【0146】
キャリー発生回路19では、カラムアドレス制御CLK回路23から入力された制御クロック信号YCLKの立上りエッジに同期して、バーストタイプ信号Burst Type、バースト長信号Burst Length、および内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)に従って、内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)についてのキャリー信号CARRYが生成される。このキャリー信号CARRYは、カラムアドレスカウンタ24に入力され、次の内部発生カラムアドレス信号AY(i+2)の生成に用いられる。
【0147】
上記カラムアドレス信号AYの内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)は、カラムアドレスプリデコーダ111によってプリデコードされ、カラムアドレスプリデコード信号Pre−YADD(i+1)がカラムアドレスデコーダ112に入力される。
【0148】
カラムアドレスデコーダ112では、カラムアドレス制御CLK回路23から入力された制御クロック信号YCLKの立上りエッジに同期して、カラムアドレスプリデコード信号Pre−YADD(i+1)のデコードがなされ、内部発生カラムアドレス信号YA(i+1)についての内部発生カラムアドレス選択信号Y−SEL(i+1)(図5参照)が生成される。そして、この内部発生カラムアドレス選択信号Y−SEL(i+1)に従って、メモリセルアレイ113のカラムが選択される。
【0149】
以下、内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)および内部発生カラムアドレス信号AY(i+1)と同様に、内部発生カラムアドレス信号AY(i+2),AY(i+3)がカラムアドレスカウンタ24で順次生成されて出力され、これらの内部発生カラムアドレス信号AY(i+2),AY(i+3)についてのカラムアドレス選択信号Y−SEL(i+2),Y−SEL(i+3)がカラムアドレスデコーダ112で生成される。
【0150】
このように実施の形態1では、カラムアドレスカウンタ制御クロック発生回路23で生成された制御クロック信号YCLKをタイミング制御用遅延回路25で遅延および論理反転させた制御クロック信号YCLKDbで、カラムアドレスカウンタ24を制御することにより、上記の制御クロック信号YCLKの立上りエッジよりも早いタイミングで、内部発生カラムアドレス信号AY(i+1),AY(i+2),AY(i+3)が順次確定し、カラムアドレスデコーダ112に順次入力されるので、上記の制御クロック信号YCLKに同期させて、カラムアドレス選択信号Y−SEL(i+1),Y−SEL(i+2),Y−SEL(i+3)を順次生成することが可能となり、従来の同期型DRAMのようにタイミング調整のための遅延回路(図10のタイミング制御用遅延回路15参照)を経由して制御クロック信号YCLKをカラムアドレスデコーダ112に入力する必要がない。
【0151】
また、実施の形態1のカラムアドレスカウンタ24では、カラムアドレス選択信号Y−SELを生成する制御クロック信号YCLKをタイミング制御用遅延回路25によって遅延させた制御クロック信号YCLKDbで、内部発生カラムアドレス信号AY(i+1),AY(i+2),AY(i+3)の出力のためのトランスファーゲートTG10,TG11を制御することにより、カラムアドレスの多重選択が起きないようにするためのマージンt22(図5参照)を確保している。
【0152】
以上のように実施の形態1によれば、アドレスラッチ回路22およびカラムアドレスカウンタ24によって外部入力アドレス信号ADDをスルーしてカラムアドレスデコーダ112に入力することにより、外部入力アドレス信号ADDを外部入力クロック信号CLKとは非同期に高速にカラムアドレスデコーダ112に伝播させることができ、さらにはコマンドラッチ回路21によって外部入力コマンド信号をスルーしてコマンドデコーダ26に入力することにより、外部入力コマンド信号を外部入力クロック信号CLKとは非同期に高速にコマンドデコーダ26に伝播させることができるので、バースト動作の最初のカラムアドレス選択信号Y−SEL(i)を高速に生成でき、ファーストアクセスを含めて高速なアクセスが可能となる。
【0153】
また、コマンドラッチ回路21およびアドレスラッチ回路22に差動型ラッチ回路DFF1,DFF2を用いたことにより、良好なセットアップ/ホールド特性が実現できる。
【0154】
また、外部入力クロック信号CLKからタイミングを調整するための遅延回路を経由せずに生成された制御クロック信号であってカラムアドレスデコーダ112でのカラムアドレス選択信号Y−SELの生成を制御する制御クロック信号YCLKを、さらに遅延および論理反転させた制御クロック信号YCLKDbの立上りエッジに同期して、カラムアドレスカウンタ24から内部発生アドレス信号AY(i+1),AY(i+2),…を出力することにより、制御クロック信号YCLKによるカラムアドレス選択信号Y−SEL(i+1),Y−SEL(i+2),…の生成タイミングよりも早いタイミングで、内部発生アドレス信号AY(i+1),AY(i+2),…をそれぞれカラムアドレスデコーダ112に入力することができるので、バースト動作の2つ目以降のカラムアドレス選択信号Y−SEL(i+1),AY(i+2),…を高速に生成できる。
【0155】
また、アドレスラッチ回路22でのアドレス信号AINの保持時間を若干長くすることによってマージンt21(図5参照)を確保するとともに、カラムアドレスデコーダ112を制御する制御クロック信号YCLKを遅延させた制御クロック信号YCLKDbを用いることによってマージンt22(図5参照)を確保しているので、誤動作のない安定した回路動作を実現できる。
【0156】
実施の形態2
上記実施の形態1では、アドレス信号AIN(i)(図5参照)はアドレスラッチ回路22からカラムアドレスカウンタ24に直接入力されるが、制御信号CAS_CLbはコマンドラッチ回路21からコマンドデコーダ26を経由してカラムアドレスカウンタ24に入力される。しかし、外部入力アドレス信号と外部入力コマンド信号がそれぞれの入力TTLバッファ10に入力されるタイミングは同じである。このため、アドレス信号AIN(i)がカラムアドレスカウンタに入力されてからLレベルの制御信号CAS_CLb(図5の制御信号CAS_CLの論理反転信号)がカラムアドレスカウンタ24に入力されるまでの遅延によって、アドレス信号AIN(i)がカラムアドレスカウンタ24に入力されてからカラムアドレス信号AY(i)(図5参照)が出力されるまでの間に多少の遅延を生じる。この実施の形態2では、カラムアドレスカウンタにおいての上記の遅延を解消し、さらに高速なカラムアドレス選択信号の生成を可能にする。
【0157】
図6は本発明の実施の形態2の同期型DRAMの構成図である。なお、図6において、図1または図10と同じものには同じ符号を付してある。また、図6においては、主に外部入力アドレス信号からカラムアドレス選択信号を生成する回路の構成を記載してあり、ローアドレス選択信号を生成する回路およびデータの入出力をする回路については記載を省略している。
【0158】
図6において、実施の形態2の同期型DRAMは、6つの入力TTLバッファ10と、4つのコマンドラッチ回路21と、アドレスラッチ回路22と、モードレジスタ12と、クロックドライバ13と、タイミング制御用遅延回路25と、コマンドデコーダ16と、カラムアドレス制御クロック発生回路23と、カラムアドレスカウンタ31と、キャリー発生回路19と、バースト長カウンタ110と、カラムアドレスプリデコーダ111と、カラムアドレスデコーダ112と、メモリセルアレイ113とを備えている。
【0159】
この実施の形態2の同期型DRAMは、上記実施の形態1の同期型DRAM(図1参照)において、カラムアドレスカウンタ24をカラムアドレスカウンタ31に変更し、入力TTLバッファ10[/CS],10[/RAS],10[/CAS]からそれぞれ出力されたコマンド信号CSb,RASb,CASbをカラムアドレスカウンタ31に入力するとともに、このカラムアドレスカウンタの変更に伴って、コマンドデコーダ26を従来の同期型DRAM(図10参照)のコマンドデコーダ16に変更し、制御信号CAS_CLbではなくコマンドデコーダ16から出力された制御信号CAS_CLをカラムアドレスカウンタ31に入力する構成としたものである。
【0160】
カラムアドレスカウンタ31は、制御信号CAS_CL、制御クロック信号YCLKDb、アドレス信号AIN、キャリー信号CARRY、およびコマンド信号CSb,RASb,CASbを入力として、カラムアドレス信号AYを生成し、このカラムアドレス信号AYをカラムアドレスプリデコーダ111およびキャリー発生回路19に出力する。
【0161】
図7はカラムアドレス信号AYの1ビットについてのカラムアドレスカウンタ31の構成図である。図7において、カラムアドレスカウンタ31は、インバータ32,33,36,37,38,313,314,315,316,319と、Pチャネルトランジスタ34,311,317と、Nチャネルトランジスタ35,312,318と、EX−ORゲート39と、NANDゲート310と、
NORゲート320,321とを備えている。
【0162】
インバータ314および315は内部発生アドレス用マスターラッチ回路MFFを構成しており、インバータ36および37はスレーブラッチ回路SFFを構成している。
【0163】
トランジスタ34および35はトランスファーゲートTG18を構成しており、トランジスタ311および312はトランスファーゲートTG19を構成しており、トランジスタ317および318はトランスファーゲートTG20を構成している。
【0164】
図7の実施の形態2のカラムアドレスカウンタ31は、上記実施の形態1のカラムアドレスカウンタ24(図4参照)において、制御信号CASCLbを生成する回路を設け、コマンドデコーダ26から入力される制御信号CAS_CLbに代えて、上記の制御信号CASCLbを用いる構成としたものである。上記の制御信号CASCLbを生成する回路は、インバータ319およびNORゲート320,321によって構成されている。
【0165】
また、上記の制御信号CASCLbを生成する回路において、インバータ319およびNORゲート320は、入力TTLバッファ[/CS],10[/RAS],10[/CAS]から入力されるコマンド信号CSb,RASb,CASbのデコード回路を構成している。
【0166】
コマンド信号CSb,CASbはそれぞれNORゲート320の第1入力端子,第2入力端子に入力され、コマンド信号RASbはインバータ319に入力され、コマンド信号RASbの論理反転信号であるインバータ319の出力信号はNORゲート320の第3入力端子に入力され、上記のコマンド信号のデコードがなされ、そのデコード信号がNORゲート320から出力される。
【0167】
さらに、コマンドデコーダから入力された制御信号CAS_CLはNORゲート321の第1入力端子に入力され、上記のコマンド信号のデコード信号であるNORゲート320の出力信号はNORゲート321の第2入力端子に入力され、NORゲート321で両信号の論理和演算がなされ、その論理和信号の論理反転信号である制御信号CASCLbがNORゲート321から出力される。
【0168】
そして、上記の制御信号CASCLbは、インバータ32に入力されて、トランスファーゲートTG18のスイッチングを制御するとともに、NANDゲート310の第1入力端子にも入力され、制御クロック信号YCLKDbとの論理積信号によってトランスファーゲートTG19,TG20のスイッチングを制御する。
【0169】
このように実施の形態2では、入力TTLバッファ10を通過したコマンド信号CSb,RASb,CASbをカラムアドレスカウンタ31に直接入力し、カラムアドレスカウンタ31内でコマンド信号CSb,RASb,CASbをデコードして、内部発生制御信号CASCLbを生成し、この内部発生制御信号CASCLbによってトランスファーゲートTG18を制御して、アドレス信号AIN(i)をスルーする経路を導通している。
【0170】
カラムアドレスカウンタ31内のデコード回路から出力されるデコード信号(NORゲート321の出力信号)は、コマンドデコーダ16から入力される制御信号CAS_CLよりも早いタイミングでHレベルになり、かつアドレス信号AIN(i)がアドレスラッチ回路22から入力されるのと同じタイミングまたはそれよりも早いタイミングでHレベルになることが可能なので、アドレス信号AIN(i)が入力されるのと同じタイミングまたはそれよりも早いタイミングでアドレス信号AIN(i)をスルーする経路を導通させ、アドレス信号AIN(i)の入力から遅延を生じることなく、カラムアドレス信号AY(i)を出力することができる。これにより、上記実施の形態1よりもさらに高速に外部入力アドレス信号ADDをコマンドデコーダ112に伝播し、カラムアドレス選択信号Y−SELをさらに高速に生成できる。
【0171】
以上のように実施の形態2によれば、カラムアドレスカウンタ31内で外部入力コマンド信号をデコードし、そのデコード信号によってカラムアドレスカウンタ31内のアドレス信号のスルー経路を導通させることにより、さらに高速に外部入力アドレス信号ADDをコマンドデコーダ112に伝播させることができるので、バースト動作の最初のカラムアドレス選択信号Y−SEL(i)をさらに高速に生成でき、ファーストアクセスを含めてさらに高速なアクセスが可能となり、さらに安定した回路動作を実現できる。
【0172】
実施の形態3
上記実施の形態1および2のアドレスラッチ回路22では、外部入力アドレス信号ADDが入力されないバースト動作中やアクティブスタンバイ時など、ラッチ動作が不要なときにも、差動型ラッチ回路DFF2はクロック信号CLK_FFbによってラッチ動作をしており、必要以上に電流を消費している。この実施の形態3では、アドレスラッチ回路22においての電流消費を低減し、同期型DRAMの消費電力の低減を可能にする。
【0173】
図8は本発明の実施の形態3の同期型DRAMの構成図である。なお、図8において、図6と同じものには同じ符号を付してある。また、図8においては、主に外部入力アドレス信号からカラムアドレス選択信号を生成する回路の構成を記載してあり、ローアドレス選択信号を生成する回路およびデータの入出力をする回路については記載を省略している。
【0174】
図8において、実施の形態3の同期型DRAMは、6つの入力TTLバッファ10と、4つのコマンドラッチ回路21と、アドレスラッチ回路22と、モードレジスタ12と、クロックドライバ41と、タイミング制御用遅延回路25と、コマンドデコーダ16と、カラムアドレス制御クロック発生回路23と、カラムアドレスカウンタ31と、キャリー発生回路19と、バースト長カウンタ110と、カラムアドレスプリデコーダ111と、カラムアドレスデコーダ112と、メモリセルアレイ113とを備えている。
【0175】
この実施の形態3の同期型DRAMは、上記実施の形態2の同期型DRAM(図6参照)において、クロックドライバ13をクロックドライバ41に変更し、コマンドデコーダ16から出力された制御信号RAS_CL,PRE_CL,MOD_CL,CAS_CLをクロックドライバ41にも入力し、クロック信号CLK_FFbではなくクロックドライバ41から出力されたクロック信号CLK_ADDbをアドレスラッチ回路22に入力する構成としたものである。
【0176】
クロックドライバ41は、入力TTLバッファ10[CLK]から入力されたクロック信号CLK_BUFをドライブし、クロック信号CLK_BUFDをカラムアドレス制御クロック発生回路23およびバースト長カウンタ110に出力し、クロック信号CLK_FFbをコマンドラッチ回路21に出力するとともに、特定の動作モードに入ったときの最初にのみ出力されるクロック信号CLK_ADDbを生成してアドレスラッチ回路22に出力する。
【0177】
図9はクロックドライバ41の構成図である。図9において、クロックドライバ41は、インバータ42,43,44,45,46,47,48,49と、NORゲート48,410とを備えている。
【0178】
図9の実施の形態3のクロックドライバ41は、上記実施の形態2のカラムアドクロックドライバ13において、クロック信号CLK_ADDbを生成する回路を設けたものである。上記のクロック信号CLK_ADDbを生成する回路は、インバータ47,49およびNORゲート48,410によって構成されている。
【0179】
入力TTLバッファ10[CLK]から入力されたクロック信号CLK_BUFは、インバータ42,43によってドライブされてクロック信号CLK_BUFDとして出力されるとともに、インバータ44,45,46によってドライブされてクロック信号CLK_FFbとして出力される。
【0180】
さらに、それぞれの動作モードの最初にレベル変化する制御信号RAS_CL,PRE_CL,MOD_CL,CAS_CLがコマンドデコーダ16からNORゲート410に入力され、これらの制御信号の論理和演算がなされ、その論理和信号の論理反転信号がNORゲート48の第1入力端子に入力される。
【0181】
また、クロック信号CLK_BUFはインバータ47に入力され、クロック信号CLK_BUFFの論理反転信号であるインバータ47の出力信号はNORゲート48の第2入力端子に入力される。
【0182】
そして、上記の論理和信号の論理反転信号とクロック信号CLK_BUFFの論理反転信号の論理和演算がさらになされ、その論理和信号の論理反転信号がインバータ49でドライブされ、クロック信号CLK_ADDbとしてクロックドライバ41から出力され、アドレスラッチ回路22に入力される。
【0183】
この実施の形態3では、クロックドライバ41からアドレスラッチ回路22に入力される上記のクロック信号CLK_ADDbは、特定の動作モードに入ったときの最初にのみクロックが出力される信号である。つまり、上記のクロック信号CLK_ADDbは、バース動作に入り、その最初にアドレス信号ADDが入力されるときにのみクロックが出力される信号である。
【0184】
このため、アドレスラッチ回路22の差動型ラッチ回路DFF2(図3参照)は、特定の動作モードの最初にのみ(バースト動作ではその最初の外部入力アドレス信号ADDの入力期間のみ)ラッチ動作をするが、上記の動作モードでの動作中(バースト動作では内部発生カラムアドレス信号によるバースト動作中)やアクティブスタンバイ時には不要なラッチ動作をしない。これにより、上記実施の形態2よりも消費電流を低減できる。
【0185】
以上のように実施の形態3によれば、クロックドライバ41によって外部入力アドレス信号ADDの入力期間にのみクロックを出力するクロック信号CLK_ADDbを生成し、このクロック信号CLK_ADDbによってアドレスラッチ回路22の差動型ラッチ回路DFF2を動作させることにより、内部発生カラムアドレス信号によるバースト動作中やアクティブスタンバイ時の消費電流を低減できる。
【0186】
なお、上記実施の形態3は、クロックドライバ41を上記実施の形態2の同期型DRAMに設けた例であるが、上記実施の形態3のクロックドライバ41を上記実施の形態1の同期型DRAMに設けることも可能である。
【0187】
また、上記実施の形態1〜3では、同期型DRAMのカラムアドレス選択信号を生成する回路を例に説明したが、本発明は、ローアドレス選択信号を生成する回路をはじめアドレス選択信号を生成する回路の適用可能であるとともに、他の半導体記憶装置にも適用可能である。
【0188】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、高速なアドレス選択信号の生成を実現でき、これによってファーストアクセスを含めて高速なアクセスを実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の同期型DRAMの構成図である。
【図2】図1のコマンドラッチ回路の回路図である。
【図3】図1のアドレスラッチ回路の回路図である。
【図4】図1のカラムアドレスカウンタの構成図である。
【図5】図1の同期型DRAMの動作を説明するタイミングチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2の同期型DRAMの構成図である。
【図7】図6のカラムアドレスカウンタの構成図である。
【図8】本発明の実施の形態3の同期型DRAMの構成図である。
【図9】図8のクロックドライバの回路図である。
【図10】従来の同期型DRAMの構成図である。
【図11】図10のラッチ回路の回路図である。
【図12】図10のカラムアドレスカウンタの構成図である。
【図13】図10の同期型DRAMの動作を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 入力TTLバッファ、 12 モードレジスタ、 13 クロックドライバ、 16 カラムアドレスカウンタ、 19 キャリー発生回路、 110バースト長カウンタ、 111 カラムアドレスプリデコーダ、 112 カラムアドレスデコーダ、 113 メモリセルアレイ、 21 コマンドラッチ回路、 22 アドレスラッチ回路、 23 カラムアドレスカウンタ制御クロック発生回路、 24 カラムアドレスカウンタ、 25 タイミング制御用遅延回路、 26 コマンドデコーダ、 31 カラムアドレスカウンタ、 41クロックドライバ。
Claims (10)
- 同期型の半導体記憶装置においてメモリセルアレイのアドレスを選択するアドレス選択信号を生成するアドレス選択回路であって、
クロック信号が入力されるクロック入力手段と、
アドレス信号が入力されるアドレス入力手段と、
上記アドレス入力手段を介して入力された上記アドレス信号をもとに内部アドレス信号を生成するアドレス生成手段と、
上記内部アドレス信号をデコードしてアドレス選択信号を生成するアドレスデコード手段と
を備え、
上記アドレス入力手段は、
上記アドレス信号をスルーして出力する第1の経路と、上記アドレス信号をラッチして出力する第2の経路とを有し、
上記アドレス信号の入力開始からその入力期間内に位置する上記クロック信号の第1のエッジまでは、上記第1の経路によって上記アドレス信号を出力し、
上記第1のエッジで上記第2の経路によって上記アドレス信号をラッチし、上記第1のエッジから上記アドレス信号の入力が終了したあとの上記クロック信号の第2のエッジまで、上記第2の経路によって上記ラッチしたアドレス信号を出力する
ことを特徴とするアドレス選択回路。 - 同期型の半導体記憶装置においてメモリセルアレイのアドレスを選択するアドレス選択信号を生成するアドレス選択回路であって、
クロック信号が入力されるクロック入力手段と、
アドレス信号が入力されるアドレス入力手段と、
上記アドレス入力手段を介して入力された上記アドレス信号をもとに内部アドレス信号を生成するアドレス生成手段と、
上記内部アドレス信号をデコードしてアドレス選択信号を生成するアドレスデコード手段と
を備え、
上記アドレス生成手段は、
上記アドレス入力手段を介して入力された上記アドレス信号を最初の上記内部アドレス信号としてスルーして出力する第1の経路と、内部発生アドレス信号を生成し、その内部発生アドレス信号を2つ目以降の上記内部アドレス信号として出力する第2の経路とを有し、
上記アドレス信号の入力期間内では、上記第1の経路によって上記アドレス信号を出力し、
上記入力期間が終了したあとは、上記クロック信号に同期して上記内部発生アドレス信号を出力する
ことを特徴とするアドレス選択回路。 - 同期型の半導体記憶装置においてメモリセルアレイのアドレスを選択するアドレス選択信号を生成するアドレス選択回路であって、
クロック信号が入力されるクロック入力手段と、
アドレス信号が入力されるアドレス入力手段と、
上記アドレス入力手段を介して入力された上記アドレス信号をもとに内部アドレス信号を生成するアドレス生成手段と、
上記内部アドレス信号をデコードしてアドレス選択信号を生成するデコード手段と
を備え、
上記アドレス入力手段は、
上記アドレス信号をスルーして出力する第1の経路と、上記アドレス信号をラッチして出力する第2の経路とを有し、
上記アドレス信号の入力開始からその入力期間内に位置する上記クロック信号の第1のエッジまでは、上記第1の経路によって上記アドレス信号を出力し、
上記第1のエッジで上記第2の経路によって上記アドレス信号をラッチし、上記第1のエッジから上記アドレス信号の入力が終了したあとの上記クロック信号の第2のエッジまで、上記第2の経路によって上記ラッチしたアドレス信号を出力し、
上記アドレス生成手段は、
上記アドレス入力手段を介して入力された上記アドレス信号を最初の上記内部アドレス信号としてスルーして出力する第1の経路と、内部発生アドレス信号を生成し、その内部発生アドレス信号を2つ目以降の上記内部アドレス信号として出力する第2の経路とを有し、
上記アドレス信号の入力期間内では、上記第1の経路によって上記アドレス信号を出力し、
上記入力期間が終了したあとは、上記クロック信号に同期して上記内部発生アドレス信号を出力する
ことを特徴とするアドレス選択回路。 - 請求項1から3までのいずれかに記載のアドレス選択回路において、
コマンド信号が入力されるコマンド入力手段と、
上記コマンド入力手段を介して入力される上記コマンド信号をデコードするコマンドデコード手段と
をさらに備え、
上記コマンド入力手段は、
上記コマンド信号をスルーして出力する第1の経路と、上記コマンド信号をラッチして出力する第2の経路とを有し、
上記コマンド信号の入力開始からその入力期間内に位置する上記クロック信号の第1のエッジまでは、上記第1の経路によって上記コマンド信号を出力し、
上記第1のエッジで上記第2の経路によって上記コマンド信号をラッチし、上記第1のエッジから上記コマンド信号の入力が終了したあとの上記クロック信号の第2のエッジまで、上記第2の経路によって上記ラッチしたコマンド信号を出力する
ことを特徴とするアドレス選択回路。 - 請求項4記載のアドレス選択回路において、
上記アドレス生成手段は、上記コマンド信号をデコードする回路を有し、そのデコード信号に従って上記第1の経路を導通させることを特徴とするアドレス選択回路。 - 請求項4記載のアドレス選択回路において、
上記クロック入力手段は、上記コマンドデコード手段から出力されたコマンドデコード信号に従って、上記アドレス信号の入力期間にのみクロックを発生するクロック信号を生成し、
上記アドレス入力手段は、上記クロック入力手段で生成された上記クロック信号に従ってラッチ動作をする
ことを特徴とするアドレス選択回路。 - 請求項1または3に記載のアドレス選択回路において、
上記アドレス入力手段は、上記第2の経路において上記アドレス信号をラッチする差動型ラッチ回路を有することを特徴とするアドレス選択回路。 - 請求項4記載のアドレス選択回路において、
上記コマンド入力手段は、上記第2の経路において上記コマンド信号をラッチする差動型ラッチ回路を有することを特徴とするアドレス選択回路。 - 請求項2または3に記載のアドレス選択回路において、
上記アドレス生成手段は、上記クロック信号から生成された信号であって上記アドレスデコード手段を動作させる制御クロック信号を、さらに遅延および論理反転させた制御クロック信号に同期して、上記内部発生アドレス信号を生成することを特徴とするアドレス選択回路。 - 請求項1から9までのいずれかに記載のアドレス選択回路を備えたことを特徴とする同期型の半導体記憶装置。
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