JP2002350133A - 測量機 - Google Patents

測量機

Info

Publication number
JP2002350133A
JP2002350133A JP2001157519A JP2001157519A JP2002350133A JP 2002350133 A JP2002350133 A JP 2002350133A JP 2001157519 A JP2001157519 A JP 2001157519A JP 2001157519 A JP2001157519 A JP 2001157519A JP 2002350133 A JP2002350133 A JP 2002350133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
value
optical system
surveying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001157519A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoaki Hamada
直明 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Nikon Geotecs Co Ltd
Original Assignee
Nikon Corp
Nikon Geotecs Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp, Nikon Geotecs Co Ltd filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2001157519A priority Critical patent/JP2002350133A/ja
Publication of JP2002350133A publication Critical patent/JP2002350133A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Transform (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内挿演算を含む測角演算を行うことにより、望
遠鏡部の回転角をエンコーダによる分解能より高い精度
で検出する。 【解決手段】ROM205は、信号sigAおよびsigBの
値の組み合わせで得られるアドレスごとに、予め算出さ
れた測角値θを格納する。タイミング制御回路201
は、サンプルホールド回路202a,202bにホール
ド信号を出力し、測量機エンコーダ106(図3)からの
検出信号sigAおよびsigBを保持させる。A/Dコンバ
ータ203a,203bは、保持された検出信号sigAお
よびsigBをディジタル値に変換する。ラッチ回路20
4a,204bは、変換後のディジタル値をラッチして
ROM205のアドレス端子に出力する。CPU206
は、ROM205から測角値θを読み出す。CPU回路
101(図3)は、検出信号sigAによるカウント数n
と、ROM205から読み出されたθとに基づいて望遠
鏡部13の回転角aを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測量の対象に向け
られる測量用光学系をモータなどで回転駆動する測量機
に関する。
【0002】
【従来の技術】測量機に備えられる測量光学系をモータ
で回転駆動する技術が知られている。たとえば、特開平
4−163608号公報には、測量用光学系の回転角を
検出するエンコーダを設け、駆動モータにより測量用光
学系を回転させ、エンコーダによる検出出力に基づいて
モータの回転を制御する技術が開示されている。測量機
の駆動制御は、測量用光学系をターゲットに正確に合わ
せて停止させるため、高精度の回転角測定が不可欠であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光学系を駆動しながら
光学系の回転角を測るとき、ある瞬間の光学系の回転角
を求めるには瞬時に測角演算を終了させる必要がある。
演算を高速に行うために高速処理が可能な演算回路を用
いると、装置のコスト上昇につながる。
【0004】本発明の目的は、精度を損なわずに測角演
算を簡略化して演算時間を短縮するようにした測量機を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図
3、図6に対応づけて本発明を説明する。 (1)請求項1に記載の発明は、測量の対象に向けられ
る測量用光学系を駆動する測量機に適用される。そし
て、所定の位相差を有し、光学系の駆動量に応じて値を
変える第1の信号と第2の信号とを出力する符号化回路
106と、第1の信号値と第2の信号値とを用いて、第
1の信号および第2の信号の少なくとも一方の信号変化
の周期を内挿する内挿演算を行う演算回路201,20
2a,202b,203a,203b,204a,204b,
205,206と、演算回路201,202a,202b,
203a,203b,204a,204b,205,206
による演算値を用いて光学系の駆動量を検出する駆動量
検出回路101と、光学系が駆動されている状態で駆動
量を検出するように演算回路201,202a,202
b,203a,203b,204a,204b,205,20
6および駆動量検出回路101を制御する制御回路10
1とを備えることにより、上述した目的を達成する。 (2)請求項2に記載の発明は、測量の対象に向けられ
る測量用光学系を駆動する測量機に適用される。そし
て、所定の位相差を有し、光学系の駆動量に応じて値を
変える第1の信号と第2の信号とを出力する符号化回路
106と、第1の信号および第2の信号の少なくとも一
方の信号変化の周期を内挿するために第1の値および第
2の値を用いる内挿演算によって予め算出した演算値を
記憶する記憶回路205と、符号化回路106による第
1の信号値および第2の信号値を第1の値および第2の
値にそれぞれ対応させて記憶回路205から演算値を読
み出す読み出し回路201,202a,202b,203
a,203b,204a,204bと、読み出し回路によ
り読み出された演算値を用いて光学系の駆動量を検出す
る駆動量検出回路101とを備えることにより、上述し
た目的を達成する。 (3)請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の測量
機において、記憶回路205は、第1の値および第2の
値を用いて予め算出した内挿演算値を当該第1の値およ
び第2の値によって表されるアドレスの記憶領域に記憶
することを特徴とする。 (4)請求項4に記載の発明は、測量の対象に向けられ
る測量用光学系を駆動する測量機に適用される。そし
て、所定の位相差を有し、光学系の駆動量に応じて値を
変える第1の信号と第2の信号とを出力する符号化回路
106と、第1の信号および第2の信号の少なくとも一
方の信号変化の周期数を計数する計数回路101と、第
1の信号値と第2の信号値とを用いて、計数回路101
による計数値を内挿する内挿演算を行う演算回路20
1,202a,202b,203a,203b,204a,2
04b,205,206と、計数回路101による計数値
と演算回路201,202a,202b,203a,203
b,204a,204b,205,206による演算値とを
用いて光学系の駆動量を検出する駆動量検出回路101
とを備えることにより、上述した目的を達成する。
【0006】なお、上記課題を解決するための手段の項
では、本発明をわかりやすく説明するために実施の形態
の図と対応づけたが、これにより本発明が実施の形態に
限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態に
よる駆動装置を備えた測量機の正面図(一部断面図)であ
る。図1において、測量機は、本体11が支持部12に
より水平方向に回転可能に支持される。測量機の測量用
光学系を構成する望遠鏡部13は、水平軸3によって支
持される。水平軸3は、本体11により鉛直方向に回転
可能に支持される。望遠鏡部13は、対物レンズ14
と、図1の望遠鏡部13の反対側に設けた不図示の接眼
レンズとを有する。望遠鏡部13が水平方向、および鉛
直方向に回転されることにより、不図示のターゲットに
対する視準が行われる。本実施の形態では、望遠鏡部1
3が鉛直方向、および水平方向のそれぞれの方向に、モ
ータによって回転駆動される。鉛直方向、および水平方
向の回転は、それぞれ同様の構成を有する駆動装置で駆
動制御される。そこで、本実施の形態の説明では鉛直方
向の駆動装置を例にあげて説明し、水平方向の駆動装置
の説明を省略する。
【0008】本体11の内部には、水平駆動用のモータ
1と、モータ1の出力軸に設けられたギア1aと、ギア
2aと、ウォームギア2bと、水平軸3を回転させるウ
ォームホイール3aとが設けられている。モータ1の回
転は、ギア1a、ギア2a、ウォームギア2b、および
ウォームホイール3aにより減速されて水平軸3に伝達
される。水平軸3が回転すると、水平軸3を回転中心に
して望遠鏡部13が鉛直方向に回転駆動される。水平軸
3にはエンコーダ4が設けられている。エンコーダ4
は、円盤41とフォトインタラプタ42とで構成され
る。図2はエンコーダ4の円盤41を示す図である。図
2において、円盤41の中心Oが、図1の水平軸3の回
転中心と一致する。円盤41の外周部には、外周に沿っ
てスリット41aが設けられている。スリット41aの
数は、たとえば、16200である。したがって、スリ
ット1つ当たりの間隔は、360度/16200=80
秒の角度に相当する。
【0009】図1のフォトインタラプタ42は、不図示
の発光素子と受光素子とを有し、発光素子と受光素子と
の間に円盤41のスリット41aを挟むように設けられ
る。フォトインタラプタ42の発光素子から発した光は
円盤41のスリット41aに照射され、スリット41a
を通過した光がフォトインタラプタ42の受光素子で受
光される。受光素子は、受光した光の強さに応じて検出
信号を出力する。水平軸3の回転にともない円盤41が
回転すると、受光素子で受光される光はスリット41a
を通過する状態と、スリットとスリットとの間で妨げら
れる状態とが繰り返されて強弱を繰り返す。制御回路部
5は、強弱を繰り返す検出信号に基づいて水平軸3の回
転角、すなわち、望遠鏡部13の回転角を検出し、モー
タ1を駆動制御する。たとえば、検出信号が強弱を2回
繰り返す場合、望遠鏡部13の回転角は160秒であ
る。また、制御回路部5は、検出信号に基づいて水平軸
3(望遠鏡部13)の回転速度を検出する。
【0010】以上説明した測量機では、望遠鏡部13が
次の2つの方式で駆動される。 操作者が不図示の操作パネルから望遠鏡部13の回転
角を指定し、制御回路部5は望遠鏡部13を指定された
角度だけ回転駆動させるようにモータ1を駆動制御す
る。 操作者が不図示の操作パネルからスイッチを操作し、
制御回路部5がスイッチの操作量に応じてモータ1を駆
動制御する。
【0011】の場合、指定された角度が大きいとき、
制御回路部5は望遠鏡部13を速く回転させるように高
速で駆動制御を行い、指定された回転角に近づいたと
き、指定角度で正確に停止するように低速で駆動制御を
行う。の場合、スイッチの操作量が大きいとき、制御
回路部5は望遠鏡部13を速く回転させるように高速で
駆動制御を行い、スイッチの操作量が小さいとき、望遠
鏡部13をゆっくり回転させるように低速で駆動制御を
行う。本実施の形態による測量機は、望遠鏡部13の駆
動制御モードとして、高速駆動用の駆動制御モードと低
速駆動用の制御モードとを有する。
【0012】以下、モータ1の駆動制御について詳細に
説明する。図3は、駆動制御回路の一例を説明するブロ
ック図である。図3において、駆動制御ブロックは、C
PU回路101と、アップダウンカウンタ102と、第
1のPWM発生装置103と、モータドライバ104
と、モータ105と、測量機エンコーダ106と、第2
のPWM発生装置107と、スイッチ108とを有す
る。モータ105は図1のモータ1に相当し、測量機エ
ンコーダ106は図1のエンコーダ4に相当する。CP
U回路101をはじめとする他の各ブロックは、図1の
制御回路部5に含まれる。
【0013】−高速駆動用制御モード− CPU回路101がスイッチ108に切替え制御信号を
出力し、スイッチ108をA側に切替えると、高速駆動
用制御ループが構成される。高速駆動用制御ループは、
CPU回路101と、アップダウンカウンタ102と、
第1のPWM発生装置103と、モータドライバ104
と、モータ105と、測量機エンコーダ106とで構成
される。なお、図3において、高速駆動用制御モードに
関する制御信号の流れを破線で示し、後述する低速駆動
用制御モードに関する制御信号の流れを一点鎖線で示
す。また、高速駆動用制御モード、および低速駆動用制
御モードの双方に関係する制御信号の流れを実線で示
す。
【0014】CPU回路101は、パルス信号を発生し
てアップダウンカウンタ102に送る。アップダウンカ
ウンタ102は、CPU回路101からのパルス信号を
アップカウントパルスとしてアップカウントを行う。第
1のPWM発生装置103は、アップダウンカウンタ1
02のカウント値を所定時間ごとに読みとり、カウント
値に応じてデューティ比を変化させてPWMパルスを発
生する。第1のPWM発生装置103から発生されるP
WMパルスの周波数f1は、たとえば、10kHzであ
る。第1のPWM発生装置103は、読みとったカウン
ト値が大きくなるとPWMパルスのデューティ比d1を
高くし、読みとったカウント値が小さくなるとPWMパ
ルスのデューティ比d1を低くする。デューティ比d1
が高くなるとパルス幅が広がり、デューティ比d1が低
くなるとパルス幅が狭くなる。
【0015】モータドライバ104は、第1のPWM発
生装置103から出力されたPWMパルス波形にしたが
って、モータ105に供給するパルス状の駆動電圧を発
生する。モータ105に供給される駆動電圧パルスの周
波数およびデューティ比は、第1のPWM発生装置10
3によるPWMパルスの周波数f1およびデューティ比
d1と同じである。なお、周波数f1は、モータ105
が有する電気的時定数の数分の1とされる。これによ
り、モータ105に印加される駆動電圧パルスのオン/
オフに起因するモータ105の回転速度ムラが最小限に
抑えられる。
【0016】モータ105は、駆動電圧パルスが供給さ
れると回転を始める。これにより、図1の水平軸3が回
転し、測量機エンコーダ106から検出信号が出力され
る。測量機エンコーダ106から出力された検出信号は
アップダウンカウンタ102に送られる。アップダウン
カウンタ102は、測量機エンコーダ106からの検出
信号をダウンカウントパルスとしてダウンカウントを行
う。つまり、検出信号が強弱を繰り返す回数によってダ
ウンカウントされる。この結果、CPU回路101から
出力されるパルス信号(アップカウントパルス)と、測量
機エンコーダ106から出力される検出信号(ダウンカ
ウントパルス)とが釣り合った速度でモータ105の回
転速度が一定になる。CPU回路101から出力するア
ップカウントパルスの速度を調整することにより、モー
タ105の回転速度が制御される。駆動電圧パルスのデ
ューティ比が高くなるとモータ105の回転速度が上が
り、駆動電圧パルスのデューティ比が低くなるとモータ
105の回転速度が下がる。CPU回路101は、測量
機エンコーダ106からの検出信号が単位時間当たりに
強弱を繰り返す回数をカウントすることにより、水平軸
3の回転速度を検出する。
【0017】−低速駆動用制御モード− CPU回路101がスイッチ108に切替え制御信号を
出力し、スイッチ108をB側に切替えると、低速駆動
用制御ループが構成される。低速駆動用制御ループは、
CPU回路101と、第2のPWM発生装置107と、
モータドライバ104と、モータ105と、測量機エン
コーダ106とで構成される。
【0018】CPU回路101は、第2のPWM発生装
置107にPWM制御信号を出力する。第2のPWM発
生装置107は、PWM制御信号にしたがってPWMパ
ルスを発生する。第2のPWM発生装置107から発生
されるPWMパルスは、たとえば、周波数f2が3Hz
であり、デューティ比d2が0.3%である。モータド
ライバ104は、第2のPWM発生装置107から出力
されたPWMパルス波形にしたがって、モータ105に
供給するパルス状の駆動電圧を発生する。モータ105
に供給される駆動電圧パルスの周波数およびデューティ
比は、第2のPWM発生装置107によるPWMパルス
の周波数f2およびデューティ比d2と同じである。
【0019】駆動電圧パルスの1周期当たりにモータ1
05に印加される電圧印加時間は、(1/f2)×d2=
(1/3)×0.003=1msecである。つまり、モー
タ105には、パルス幅が1msecの駆動電圧パルスが
1秒当たり3回印加される。これにより、モータ105
は、一瞬動き始めるとすぐに印加電圧が切られて回転速
度が低下する回転動作を繰り返す。すなわち、測量機の
望遠鏡部13(図1)は、動いたり止まったりの動作を繰
り返して微動する。モータ105に印加される1つの駆
動電圧パルスによってモータ105が回転する角度は十
分に小さくされているので、測量機を操作する操作者に
とって、望遠鏡部13の回転速度はゆっくりとした一定
の動きにみえる。このような低速駆動用制御モードで
は、PWMパルスのデューティー比を1%以下にするの
で、消費電力を低く抑えることができる。
【0020】モータ105に印加される1つの駆動電圧
パルスによって望遠鏡部13(図1)が回転する角度は、
図1の減速ギア2などの偏芯、水平軸3の加工精度など
の理由により一定にならない。そこで、CPU回路10
1は、後述する測角演算を行い、演算結果に基づいてデ
ューティ比d2、および周波数f2のいずれか一方、あ
るいは両方を変化するように、第2のPWM発生装置1
07に対してPWM制御信号を出力する。周波数f2が
低くなるとパルス幅が広がり、周波数f2が高くなると
パルス幅が狭くなる。また、デューティ比d2が高くな
るとパルス幅が広がり、デューティ比d2が低くなると
パルス幅が狭くなる。これにより、モータ105に印加
される単位駆動電圧パルス当たりの望遠鏡部13の回転
角のばらつきが抑えられる。
【0021】測角演算について説明する。CPU回路1
01は、測量機エンコーダ106から出力される検出信
号の強弱の回数をカウントして望遠鏡部13の回転角を
検出する。上述したように、エンコーダを構成する円盤
41に設けられるスリット41aの間隔は80秒であ
る。CPU回路101は、モータ105に対する駆動制
御を開始後に測量機エンコーダ106から出力される検
出信号をカウントパルスとしてカウントする。CPU回
路101はさらに、カウントパルスのカウント数nに8
0秒を掛けることにより、駆動開始後の望遠鏡部13の
回転角を求める。この方法による回転角の分解能は80
秒である。なお、このような測角演算は、高速駆動用制
御モードおよび低速駆動用制御モードにかかわらず、モ
ータ105を駆動するときは常に行われる。分解能を8
0秒以下にする角度検出は、以下に説明する内挿演算に
よって行う。
【0022】上述したフォトインタラプタ42は一対の
受光素子42A、42Bを有し、互いに90度の位相が
ずれた2つの検出信号を出力するように構成されてい
る。図4は、スリット41aと、受光素子42Aおよび
42Bとの位置関係を説明する図である。図4におい
て、スリット41aの間隔がΔh、受光素子42Aおよ
び受光素子42Bの受光部の間隔がΔh/4に調整され
ている。受光素子42A上をスリット41aが通過して
いるとき、スリット41aを通過した光が受光素子42
Aで最も強く受光される。円盤41が回転することによ
りスリット41aが図4の左から右へ移動する場合、ス
リット41aが右へΔh/4移動したとき、受光素子4
2B上をスリット41aが通過する。このとき、スリッ
ト41aを通過した光が受光素子42Bで最も強く受光
される。このように、受光素子42Aにより受光される
光の検出信号に対し、位相が360度/4=90度遅れ
た光の検出信号が受光素子42Bから出力される。
【0023】図5は、受光素子42Aによる検出信号si
gA、および受光素子42Bによる検出信号sigBの信号
波形を示す図である。図5において、横軸は角度θであ
り、縦軸は受光レベルである。横軸の角度θは、スリッ
ト41aの間隔Δh(80秒)を360度として表したも
のである。検出信号sigBをsinθで表すと、検出信号si
gAはcosθで表される。
【0024】図6は、内挿演算を行う内挿演算回路を説
明するブロック図である。図6による回路は、上述した
CPU回路101(図5)の内部に構成される。図6にお
いて、内挿演算回路は、タイミング制御回路201と、
サンプルホールド回路202aと、A/Dコンバータ2
03aと、ラッチ回路204aと、サンプルホールド回
路202bと、A/Dコンバータ203bと、ラッチ回
路204bと、ROM205と、CPU206とを有す
る。
【0025】CPU206は、上述した高速駆動用制御
および低速駆動用制御に必要な信号を出力する他、測角
時にタイミング制御回路201に対して内挿演算の開
始、すなわち測角開始を指示する信号を出力する。測角
開始の指示は、たとえば、低速駆動用制御モード時に電
圧パルスがモータ105に印加されるたびに出力され
る。タイミング制御回路201は、測角開始指示を受け
ると、内挿演算回路の各ブロックに対するタイミング信
号を発生して出力する。サンプルホールド回路202
a、A/Dコンバータ203a、およびラッチ回路20
4aは、測量機エンコーダ106(図3)から出力される
検出信号sigAからROM205のアドレスを生成する
第1のアドレス生成回路を構成する。一方、サンプルホ
ールド回路202b、A/Dコンバータ203b、およ
びラッチ回路204bは、測量機エンコーダ106(図
3)から出力される検出信号sigBからROM205のア
ドレスを生成する第2のアドレス生成回路を構成する。
【0026】サンプルホールド回路202aは、入力さ
れている検出信号sigA(A相とする)をタイミング制御
回路201から出力されるホールド信号のタイミングで
保持し、保持した信号をA/Dコンバータ203aに出
力する。A/Dコンバータ203aは、タイミング制御
回路201から変換開始信号が入力されると、サンプル
ホールド回路202aによって保持されている信号をデ
ィジタル値Aに変換し、変換を終了すると変換終了信号
をタイミング制御回路201に送る。A/Dコンバータ
203aはさらに、タイミング制御回路201から読み
出し信号が入力されると変換後のディジタル値Aをラッ
チ回路204aに出力する。ラッチ回路204aは、タ
イミング制御回路201からラッチ信号が入力される
と、入力されているディジタル値AをラッチしてROM
205のアドレス端子に出力する。この場合のディジタ
ル値Aは、上述したホールド信号が出力された時点にお
ける検出信号sigAの値である。
【0027】サンプルホールド回路202bは、入力さ
れている検出信号sigB(B相とする)をタイミング制御
回路201から出力されるホールド信号のタイミングで
保持し、保持した信号をA/Dコンバータ203bに出
力する。上述したサンプルホールド回路202aに対す
るホールド信号と、サンプルホールド回路202bに対
するホールド信号とは、タイミング制御回路201から
同じタイミングで出力される。A/Dコンバータ203
bは、タイミング制御回路201から変換開始信号が入
力されると、サンプルホールド回路202bによって保
持されている信号をディジタル値Bに変換し、変換を終
了すると変換終了信号をタイミング制御回路201に送
る。A/Dコンバータ203bはさらに、タイミング制
御回路201から読み出し信号が入力されると変換後の
ディジタル値Bをラッチ回路204bに出力する。ラッ
チ回路204bは、タイミング制御回路201からラッ
チ信号が入力されると、入力されているディジタル値B
をラッチしてROM205のアドレス端子に出力する。
この場合のディジタル値Bは、上述したホールド信号が
出力された時点における検出信号sigBの値である。
【0028】ROM205は、予め行った内挿演算の結
果を書き込んだROMテーブルである。検出信号sigA
および検出信号sigBのそれぞれを用いて内挿演算した
測角値θを格納しておくことにより、検出信号sigAと
検出信号sigBとによって決定される測角値θを、新た
に計算することなくROM205から読み出すことがで
きる。本発明では、検出信号sigAの値および検出信号s
igBの値の各組み合わせについて、測角値θの算出に必
要な全ての演算を予め行い、演算結果をROM205に
格納しておく。ROM205に格納する測角値θは、以
下のように算出される。
【0029】測角値θは、上述した位相が90度異なる
2つの検出信号sigAとsigBとから算出される。測量機
エンコーダ106から出力される検出信号sigBおよびs
igAは、たとえば、最大値が3.0V、最小値が2.0
Vの電圧信号である。入力された検出信号sigBおよびs
igAを上述したsinθおよびcosθで表すには、直流成分
(この場合2.5V)を除去する。これにより、直流成分
が除去された両信号値が次式(1)、(2)で示すsinθ、c
osθで表される。
【数1】 cosθ=sigA−Voffset (1) sinθ=sigB−Voffset (2) ただし、Voffsetは検出信号sigBおよびsigAに含まれ
る直流成分であり、この場合2.5Vである。
【0030】測角値θは、上式(1)および(2)を用いて
次式(3)により算出される。
【数2】 θ=tan−1(sinθ/cosθ) (3) 上式(3)により算出されるθがθ=90度の場合、望遠
鏡部13の回転角20秒に相当し、θ=180度の場
合、望遠鏡部13の回転角40秒に相当する。つまり、
θ=1度当たりの望遠鏡部13の回転角は、80/36
0=0.222秒である。
【0031】上式(1)〜(3)からわかるように、測角値
θは、検出信号sigBおよびsigAの値が決まれば一義的
に算出される。そこで、測角値θをROM205に格納
するとき、検出信号sigBおよびsigAの値に応じて測角
値θが格納されるように、sigAおよびsigBの値をアド
レスに用いる。たとえば、検出信号sigAの値が2進で
表すと10111、検出信号sigBの値が2進で表すと
00110である場合、ROM205のアドレス101
1100110に測角値θを書き込んでおく。このよう
に、検出信号sigAおよびsigBの値の組み合わせで得ら
れるアドレスごとに、予め当該sigAおよびsigBの値を
上式(1)〜(3)に代入して算出した測角値θをROM2
05に書き込むことにより、ROM205内にROMテ
ーブルが作られる。ROMテーブルを用いると、上式
(1)〜(3)による計算をしなくても、ROM205から
データを1回読み出すだけで測角値θを得ることができ
るので、内挿演算の所要時間が大幅に短縮される。な
お、実際のROM205のアドレスは20ビットで構成
される。すなわち、検出信号sigAおよび検出信号sigB
の値は、それぞれ10ビットのディジタル値として表さ
れる。
【0032】以上説明した内挿演算回路による内挿演算
の流れを、タイミング制御回路201による制御手順を
示す図7のフローチャートを参照して説明する。図7に
よる処理は、CPU206から測角開始が指示されると
起動する。ステップS11において、タイミング制御回
路201は、サンプルホールド回路202aおよび20
2bにホールド信号を出力してステップS12へ進む。
ステップS12において、タイミング制御回路201
は、A/Dコンバータ203aおよび203bに変換開
始信号を出力してステップS13へ進む。ステップS1
3において、タイミング制御回路201は、A/Dコン
バータ203aおよび203bから変換終了信号が入力
されたか否かを判定する。変換終了信号が入力されてい
る場合、ステップS13を肯定判定してステップS14
へ進み、変換終了信号が入力されていない場合、ステッ
プS13を否定判定して判定処理を繰り返す。
【0033】ステップS14において、タイミング制御
回路201は、A/Dコンバータ203aおよび203
bに読み出し信号、すなわち、A/D変換結果出力指令
を出力してステップS15に進む。ステップS15にお
いて、タイミング制御回路201は、ラッチ回路204
aおよび204bにラッチ信号を出力してステップS1
6に進む。ステップS16において、タイミング制御回
路201は、CPU206にラッチ信号の出力を知らせ
る信号を出力し、図7による処理を終了する。CPU2
06は、ラッチ信号出力の知らせを受けた後でROM2
05からデータを読み出すことにより、測角値θを得
る。
【0034】図3のCPU回路101は、内挿演算処理
と別にカウントされたカウント数nと、内挿演算処理に
よりROM205から読み出されたθとに基づいて、次
式(4)により望遠鏡部13の回転角aを検出する。な
お、CPU回路101がカウント数nをカウントするカ
ウントパルスは、受光素子42Aにより受光される光の
検出信号、および受光素子42Bにより受光される光の
検出信号のうちいずれか一方を用いればよい。また、受
光素子42Aによる検出信号および受光素子42Bによ
る検出信号の両方を用いることにより、回転方向を検出
することもできる。
【数3】 a=80×n + θ×80/360 (4) 上式(4)により算出される回転角aの単位は秒である。
【0035】CPU回路101は、測角演算を終える
と、第2のPWM発生装置107から出力されるPWM
制御信号のデューティ比d2、および周波数f2を演算
結果に応じて変化させる。これにより、次の電圧パルス
がモータ105に印加されることによって駆動される望
遠鏡部13の回転角が、所定の値に制御される。たとえ
ば、モータ105に1msecの間電圧パルスを印加する
場合、望遠鏡部13の回転角が0.3秒になるように制
御する。上述したように測角演算に要する時間が短縮さ
れると、CPU回路101は、回転角aの検出と次の電
圧パルス印加のためのPWM制御信号の出力制御との繰
り返しを早く行えるので、望遠鏡部13を駆動しなが
ら、望遠鏡部13の回転角aを高分解能で検出すること
ができる。
【0036】図8は、CPU回路101によって行われ
る高速駆動用の駆動制御モードと低速駆動用の制御モー
ドとの切替え処理を説明するフローチャートである。図
8による処理は、測量機の操作者が不図示の操作パネル
からスイッチを操作し、望遠鏡部13を駆動する角度
(目標角度)を入力すると起動する。ステップS1におい
て、CPU回路101は、第1のPWM発生装置103
を用いる高速駆動用制御モードにしてモータ105の駆
動を開始させてステップS2へ進む。ステップS2にお
いて、CPU回路101は、カウントパルスのカウント
数nを読み込んでステップS3へ進む。ステップS3に
おいて、CPU回路101は、80×nにより望遠鏡部
13が駆動された角度を算出し、算出角度が目標角度に
対して規定角度内か否かを判定する。ここで、規定角度
は、たとえば、1度とする。CPU回路101は、目標
角度まで1度以内の場合にステップS3を肯定判定して
ステップS4に進み、目標角度まで1度を超える場合に
ステップS3を否定判定してステップS2へ戻る。ステ
ップS2に戻る場合は、後述するように駆動速度を低下
させることなく、モータ105が継続して駆動される。
【0037】ステップS4において、CPU回路101
は、アップカウントパルスの速度を下げて指令速度、す
なわち、水平軸3の回転速度を低下させ、ステップS5
へ進む。ステップS5において、CPU回路101は、
指令速度が規定速度以下か否かを判定する。ここで、規
定速度は、たとえば、デューティ比d1が10%でモー
タ105が駆動されるときの水平軸3の回転速度であ
る。CPU回路101は、単位時間当たりのパルスカウ
ント値から水平軸3の回転速度を検出し、回転速度が規
定速度以下の場合にステップS5を肯定判定してステッ
プS6に進み、回転速度が規定速度を超える場合にステ
ップS5を否定判定してステップS4へ戻る。ステップ
S4へ戻る場合は、さらに駆動速度が低下される。
【0038】ステップS6において、CPU回路101
は、第2のPWM発生装置107を用いる低速駆動用制
御モードに切替えてステップS7に進む。ステップS7
において、CPU回路101は、上式(4)により角度a
を算出してステップS8へ進む。ステップS8におい
て、CPU回路101は、算出した角度aが目標角度ま
で規定角度内か否かを判定する。ここで、規定角度は、
たとえば、1秒とする。CPU回路101は、目標角度
まで1秒以内の場合にステップS8を肯定判定してステ
ップS9へ進み、目標角度まで1秒を超える場合にステ
ップS8を否定判定してステップS7へ戻る。ステップ
S7に戻る場合は、さらにモータ105が駆動される。
【0039】ステップS9において、CPU回路101
は、第2のPWM発生装置107にPWM制御信号の出
力を停止させ、モータ105の駆動を停止させて図8の
処理を終了する。
【0040】以上説明した実施の形態によれば、次の作
用効果が得られる。 (1)内挿演算を含む測角演算を行うことにより、望遠
鏡部13の回転角をエンコーダ4による分解能(80秒)
より高い精度で検出する。この内挿演算回路では、検出
信号sigAおよびsigBの値の組み合わせで得られるアド
レスごとに、予め当該sigAおよびsigBの値を上式(1)
〜(3)に代入して算出した測角値θをROM205に書
き込んでおき、このROMテーブルを用いて測角値θを
得るようにした。これにより、ROM205からデータ
を1回読み出すだけで測角値θが得られるようになり、
その都度上式(1)〜(3)の計算をする場合に比べて、大
幅に内挿演算時間を短縮することが可能になる。この結
果、演算時間の短縮を目的に高価な高速演算回路を用い
る必要がなくなり、コスト低減の効果が得られる。 (2)モータ105に印加する駆動電圧パルスを発生さ
せるために、高速駆動用制御モードと低速駆動用制御モ
ードとを備えるようにしたので、高速駆動用制御モード
にしたとき、望遠鏡部13の回転角が目標角度になるま
で素早く回転駆動させることができる。また、低速駆動
用制御モードにしたとき、望遠鏡部13の回転角を0.
3秒きざみで微動させて正確に合わせることができる。 (3)高速駆動用制御モードでモータ105を駆動する
とき、周波数f1=10kHzで駆動電圧パルスをモー
タ105に印加するので、印加電圧のオン/オフによる
モータ105の回転速度ムラが最小限に抑えられる。 (4)低速駆動用制御モードでモータ105を駆動する
とき、周波数f2=3Hz、デューティ比d2=0.3
%で駆動電圧パルスをモータ105に印加するので、モ
ータ105に1msec間電圧が印加されると、その後3
32msec間電圧が印加されない。この結果、一瞬動き
始めるとすぐに回転速度が低下する微動動作をさせるこ
とができる。 (5)高速駆動用制御モードでモータ105の回転速度
を低下させようとデューティ比d1を小さくする場合、
モータ105に印加される駆動電圧パルスのパルス幅は
非常に狭くなる。周波数f1=10kHzでデューティ
比d1=0.3%にする場合を考えると、駆動パルス幅
は300nsecである。この場合、モータ105は回転
抵抗に負けて動かないことがある。しかし、上述した低
速駆動用制御モードでは、デューティ比d2=0.3%
の場合の駆動パルス幅は1msecであるので、モータ1
05を確実に駆動することができる。 (6)高速駆動用制御モードから低速駆動用制御モード
への切替えは、水平軸3の回転速度が規定速度以下(ス
テップS5で肯定判定)になると行われるようにしたの
で、望遠鏡部13をゆっくり回転駆動させる場合に自動
的に低速駆動用制御モードへ切替えることができる。こ
の結果、測量機の操作性が向上する。
【0041】上述した説明では、低速駆動用制御モード
において、CPU回路101が第2のPWM発生装置1
07から出力されるPWM制御信号のデューティ比d
2、および周波数f2を測角演算結果に応じて変化さ
せ、モータ105に電圧パルスが印加されるごとに駆動
される望遠鏡部13の回転角を一定値にするよう制御し
た。したがって、微動速度が一定になる。この代わり
に、モータ105に電圧パルスが印加されるごとに駆動
される望遠鏡部13の回転角を変化させるように、デュ
ーティ比d2、および周波数f2を測角演算結果に応じ
て変化させてもよい。この場合には、微動速度に変化を
与えることができる。
【0042】以上の説明では、CPU206がタイミン
グ制御回路201に対して測角開始を指示するタイミン
グは、低速駆動用制御モード時に電圧パルスがモータ1
05に印加されるたびに行うようにした。この代わり
に、測角演算が終了した時点で次の測角開始を指示する
ようにしてもよい。この場合には、モータ105に対す
る電圧パルスの印加の有無にかかわらず、所定の間隔で
測角演算が繰り返し行われる。
【0043】高速駆動用の駆動制御モードと低速駆動用
の制御モードとの切替えはCPU回路101が行うよう
にしたが、ロジック回路を用いて切替えを行ってもよ
い。
【0044】上述したCPU206とタイミング制御回
路201とを統合してもよい。この場合には、測角時に
CPU206が内挿演算回路の各ブロックに対するタイ
ミング信号を出力する。そして、CPU206のデータ
バスにA/Dコンバータ203aおよび203bの出力
端子を接続し、CPU206がA/Dコンバータ203
aおよび203bから変換値を直接読み取る。読み取っ
た変換値は、CPU206のデータバスに接続したラッ
チ回路204aおよび204bにそれぞれ出力される。
ラッチ回路204aおよび204bは、CPU206か
らラッチ信号が入力されると、入力されているディジタ
ル値Aおよびディジタル値Bをそれぞれラッチし、RO
M205のアドレス端子に出力する。
【0045】また、CPU206と、A/Dコンバータ
203aおよび203bと、ラッチ回路204aおよび
204bとの代わりに、A/Dコンバータの機能と、ラ
ッチ回路と同様の動作を行う汎用データポートの機能と
を備えた、いわゆるワンチップCPUを用いるようにし
てもよい。
【0046】特許請求の範囲における各構成要素と、発
明の実施の形態における各構成要素との対応について説
明すると、望遠鏡部13が測量用光学系に、90度が所
定の位相差に、検出信号sigAが第1の信号に、検出信
号sigBが第2の信号に、測量機エンコーダ106が符
号化回路に、タイミング制御回路201,サンプルホー
ルド回路202a,202b,A/Dコンバータ203
a,203b,ラッチ回路204a,204b,ROM20
5およびCPU206が演算回路に、測角値θが演算値
に、望遠鏡部13の回転角が駆動量に、CPU回路10
1が駆動量検出回路、制御回路および計数回路に、カウ
ント数nが信号変化の周期数、および計数値に、sigA
の値が第1の値に、sigBの値が第2の値に、ROM2
05が記憶回路に、タイミング制御回路201,サンプ
ルホールド回路202a,202b,A/Dコンバータ2
03a,203b,ラッチ回路204a,204bが読み
出し回路に、それぞれ対応する。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、次のような効果を奏する。 (1)請求項1に記載の発明による測量機では、測量用
光学系の駆動量に応じて値を変える第1の信号と第2の
信号とを用いて、光学系が駆動されている状態で第1の
信号(第2の信号)の信号変化の周期を内挿して光学系
の駆動量を検出するようにした。これにより、光学系を
駆動しながら第1の信号(第2の信号)の信号変化の周
期に比べて高い精度で光学系の駆動量検出が行える。
(2)請求項2に記載の発明による測量機では、第1の
値および第2の値を用いて予め算出した内挿演算値を記
憶回路に記憶しておき、測量用光学系の駆動量に応じて
値を変える第1の信号および第2の信号の値を上記第1
の値および第2の値のそれぞれに対応させることによ
り、内挿演算値を記憶回路から読み出すようにした。こ
の結果、計算処理の代わりに記憶回路の読み出し処理に
よって内挿演算値が得られるようになり、処理時間の短
縮が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による駆動装置を備えた測
量機の正面図(一部断面図)である。
【図2】エンコーダの円盤を示す図である
【図3】駆動制御回路の一例を説明するブロック図であ
る。
【図4】スリットと受光素子との位置関係を説明する図
である。
【図5】受光素子による検出信号波形を示す図である。
【図6】内挿演算回路を説明するブロック図である。
【図7】内挿演算時のタイミング制御回路による制御手
順を示すフローチャートである。
【図8】高速駆動用の駆動制御モードと低速駆動用の制
御モードとの切替え処理を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1,105…モータ、 2…減速ギア、
3…水平軸、 4,106…エ
ンコーダ、5…制御回路部、 11…
本体、12…支持部、 13…望
遠鏡部、41…円盤、 41a
…スリット、42…フォトインタラプタ、 4
2A,42B…受光素子、101…CPU回路、
201…タイミング制御回路、202a,2
02b…サンプルホールド回路、203a,203b…
A/Dコンバータ、204a,204b…ラッチ回路、
205…ROM、206…CPU

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測量の対象に向けられる測量用光学系を駆
    動する測量機において、 所定の位相差を有し、前記光学系の駆動量に応じて値を
    変える第1の信号と第2の信号とを出力する符号化回路
    と、 前記第1の信号値と前記第2の信号値とを用いて、前記
    第1の信号および第2の信号の少なくとも一方の信号変
    化の周期を内挿する内挿演算を行う演算回路と、 前記演算回路による演算値を用いて前記光学系の駆動量
    を検出する駆動量検出回路と、 前記光学系が駆動されている状態で前記駆動量を検出す
    るように前記演算回路および前記駆動量検出回路を制御
    する制御回路とを備えることを特徴とする測量機。
  2. 【請求項2】測量の対象に向けられる測量用光学系を駆
    動する測量機において、 所定の位相差を有し、前記光学系の駆動量に応じて値を
    変える第1の信号と第2の信号とを出力する符号化回路
    と、 前記第1の信号および第2の信号の少なくとも一方の信
    号変化の周期を内挿するために第1の値および第2の値
    を用いる内挿演算によって予め算出した演算値を記憶す
    る記憶回路と、 前記符号化回路による前記第1の信号値および第2の信
    号値を前記第1の値および第2の値にそれぞれ対応させ
    て前記記憶回路から演算値を読み出す読み出し回路と、 前記読み出し回路により読み出された演算値を用いて前
    記光学系の駆動量を検出する駆動量検出回路とを備える
    ことを特徴とする測量機。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の測量機において、 前記記憶回路は、前記第1の値および第2の値を用いて
    予め算出した内挿演算値を当該第1の値および第2の値
    によって表されるアドレスの記憶領域に記憶することを
    特徴とする測量機。
  4. 【請求項4】測量の対象に向けられる測量用光学系を駆
    動する測量機において、 所定の位相差を有し、前記光学系の駆動量に応じて値を
    変える第1の信号と第2の信号とを出力する符号化回路
    と、 前記第1の信号および第2の信号の少なくとも一方の信
    号変化の周期数を計数する計数回路と、 前記第1の信号値と前記第2の信号値とを用いて、前記
    計数回路による計数値を内挿する内挿演算を行う演算回
    路と、 前記計数回路による計数値と前記演算回路による演算値
    とを用いて前記光学系の駆動量を検出する駆動量検出回
    路とを備えることを特徴とする測量機。
JP2001157519A 2001-05-25 2001-05-25 測量機 Pending JP2002350133A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001157519A JP2002350133A (ja) 2001-05-25 2001-05-25 測量機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001157519A JP2002350133A (ja) 2001-05-25 2001-05-25 測量機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002350133A true JP2002350133A (ja) 2002-12-04

Family

ID=19001366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001157519A Pending JP2002350133A (ja) 2001-05-25 2001-05-25 測量機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002350133A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100529833C (zh) * 2007-11-02 2009-08-19 中国科学院国家天文台南京天文光学技术研究所 一种大口径天文望远镜弧线运动的控制方法
PL443412A1 (pl) * 2023-01-04 2024-07-08 Politechnika Poznańska Układ do sterowania i nadzoru precyzyjnego instrumentów optycznych, zwłaszcza teleskopów astronomicznych oraz sposób sterowania i nadzoru precyzyjnego instrumentów optycznych, zwłaszcza teleskopów astronomicznych

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60259906A (ja) * 1984-06-06 1985-12-23 Asahi Optical Co Ltd 電子測角装置
JPH04163608A (ja) * 1990-10-26 1992-06-09 Topcon Corp 測量機械
JPH08145719A (ja) * 1994-09-22 1996-06-07 Canon Inc 位置または角度の検出方法
JP2000314638A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Asahi Optical Co Ltd エンコーダ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60259906A (ja) * 1984-06-06 1985-12-23 Asahi Optical Co Ltd 電子測角装置
JPH04163608A (ja) * 1990-10-26 1992-06-09 Topcon Corp 測量機械
JPH08145719A (ja) * 1994-09-22 1996-06-07 Canon Inc 位置または角度の検出方法
JP2000314638A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Asahi Optical Co Ltd エンコーダ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100529833C (zh) * 2007-11-02 2009-08-19 中国科学院国家天文台南京天文光学技术研究所 一种大口径天文望远镜弧线运动的控制方法
PL443412A1 (pl) * 2023-01-04 2024-07-08 Politechnika Poznańska Układ do sterowania i nadzoru precyzyjnego instrumentów optycznych, zwłaszcza teleskopów astronomicznych oraz sposób sterowania i nadzoru precyzyjnego instrumentów optycznych, zwłaszcza teleskopów astronomicznych

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1999038250A1 (fr) Dispositif de commande de moteur pas-a-pas et dispositif d'entrainement de tete optique
JP4803892B2 (ja) 測量機
KR890004911A (ko) 자동차 조사 시스템
CN112904764A (zh) 一种空间交会对接激光雷达扫描跟踪控制系统及方法
JPH1042583A (ja) モータ制御装置及び画像読み取り装置の走行体駆動装置
JP2002350133A (ja) 測量機
JP3899448B2 (ja) 測量機の視準方向制御装置
JP5381170B2 (ja) 速度測定方法及び装置
KR890004910A (ko) 차량 코너링 헤드램프 시스템
JP3427575B2 (ja) 直流ブラシレスモータ及びその停止方法
KR102077362B1 (ko) 모터제어기의 개선
JP2014039427A (ja) 制御装置およびステッピングモータの制御方法
JP2001327140A (ja) マイクロサーボモータユニット
JPH0739194A (ja) ステッピングモータ駆動装置
JP2544208B2 (ja) 電動車の速度制御方法
JPH11356079A (ja) Srモータ及びsrモータを用いた電動式パワーステアリング装置
JP2668033B2 (ja) 移動体の位置・速度検出方法並びに装置及び原点位置復帰方法
JP3033297B2 (ja) 多回転アブソリュートエンコーダ
JP2714654B2 (ja) 可変リラクタンスモータの制御システム
JPH01218393A (ja) ステツプモータのミニステツプ駆動装置
JPS63229323A (ja) 三相式ロ−タリエンコ−ダの内挿方式
JPH0421098A (ja) エンコーダ信号検出回路
JP2001136776A (ja) 磁極位置検出装置およびこれを用いたブラシレス直流モータの駆動装置
JPH02228289A (ja) 同期型電動機の駆動装置
JPH0638595A (ja) 駆動モータの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080201

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080204

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110412