JP2002348981A - 外断熱形外壁構造、外断熱形外壁パネル及び外断熱材 - Google Patents
外断熱形外壁構造、外断熱形外壁パネル及び外断熱材Info
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- JP2002348981A JP2002348981A JP2001159716A JP2001159716A JP2002348981A JP 2002348981 A JP2002348981 A JP 2002348981A JP 2001159716 A JP2001159716 A JP 2001159716A JP 2001159716 A JP2001159716 A JP 2001159716A JP 2002348981 A JP2002348981 A JP 2002348981A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外装材を安定良く容易に取り付けることがで
き、しかも、結露を生じさせることもなく、もちろん、
外断熱効果を損なわせることもない、外断熱形外壁構造
等を提供する。 【解決手段】 外装材１の背面側に外断熱材４が配設さ
れ、外断熱材４は、外装材１を背面側から受けて支える
発泡プラスチック系断熱材１０と、残部の繊維系断熱材
１１で構成されている。
き、しかも、結露を生じさせることもなく、もちろん、
外断熱効果を損なわせることもない、外断熱形外壁構造
等を提供する。 【解決手段】 外装材１の背面側に外断熱材４が配設さ
れ、外断熱材４は、外装材１を背面側から受けて支える
発泡プラスチック系断熱材１０と、残部の繊維系断熱材
１１で構成されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、外断熱形の外壁構
造等に関する。
造等に関する。
【０００２】
【関連する技術及び課題】外断熱形の外壁構造に用いら
れる外断熱材として、発泡プラスチック系断熱材や、ボ
ード状にした繊維系断熱材がある。
れる外断熱材として、発泡プラスチック系断熱材や、ボ
ード状にした繊維系断熱材がある。
【０００３】発泡プラスチック系断熱材を外断熱材とし
て用いる場合は、図３（イ）に示すように、外壁面材な
どの外装材５１をその背面側からこの硬質の発泡プラス
チック系の外断熱材５２で受け支えさせることができ
て、外装材５１を安定良く取り付けることができるとい
う点での有利性を備えている。しかしその一方で、発泡
プラスチック系断熱材５２は透湿抵抗高く、そのため、
外断熱材５２の背面側で結露５４を生じやすいという問
題もある。
て用いる場合は、図３（イ）に示すように、外壁面材な
どの外装材５１をその背面側からこの硬質の発泡プラス
チック系の外断熱材５２で受け支えさせることができ
て、外装材５１を安定良く取り付けることができるとい
う点での有利性を備えている。しかしその一方で、発泡
プラスチック系断熱材５２は透湿抵抗高く、そのため、
外断熱材５２の背面側で結露５４を生じやすいという問
題もある。
【０００４】また、外断熱材として繊維系断熱材を用い
る場合は、図３（ロ）に示すように、繊維系断熱材５３
が透湿抵抗の低いものであるため、結露の問題は少な
い。しかしその一方で、繊維系断熱材による外断熱材５
３では、外装材５１をこの外断熱材５３に安定良く受け
支えさせるのが難しく、そのため、外装材５１を安定良
く取り付けるのが難しいという問題がある。従って、外
壁をパネル化するような場合には、外断熱材として繊維
系断熱材を使用したのでは、パネル化が難しいという問
題も生じる。なお、５５は建物構造体の柱、５６は室内
側の壁板、５７は通気用空間部である。
る場合は、図３（ロ）に示すように、繊維系断熱材５３
が透湿抵抗の低いものであるため、結露の問題は少な
い。しかしその一方で、繊維系断熱材による外断熱材５
３では、外装材５１をこの外断熱材５３に安定良く受け
支えさせるのが難しく、そのため、外装材５１を安定良
く取り付けるのが難しいという問題がある。従って、外
壁をパネル化するような場合には、外断熱材として繊維
系断熱材を使用したのでは、パネル化が難しいという問
題も生じる。なお、５５は建物構造体の柱、５６は室内
側の壁板、５７は通気用空間部である。
【０００５】本発明は、上記のような問題点に鑑み、外
装材を安定良く容易に取り付けることができ、しかも、
結露を生じさせることもなく、もちろん、外断熱効果を
損なわせることもない、外断熱形外壁構造等を提供する
ことを課題とする。
装材を安定良く容易に取り付けることができ、しかも、
結露を生じさせることもなく、もちろん、外断熱効果を
損なわせることもない、外断熱形外壁構造等を提供する
ことを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、外装材の
背面側に外断熱材が配設され、外断熱材は、外装材を背
面側から受ける部分の全部又は一部において発泡プラス
チック系断熱材からなって、この発泡プラスチック系断
熱材が外装材を背面側から支えるようになされており、
残部において繊維系断熱材からなっていることを特徴と
する外断熱形外壁構造によって解決される。
背面側に外断熱材が配設され、外断熱材は、外装材を背
面側から受ける部分の全部又は一部において発泡プラス
チック系断熱材からなって、この発泡プラスチック系断
熱材が外装材を背面側から支えるようになされており、
残部において繊維系断熱材からなっていることを特徴と
する外断熱形外壁構造によって解決される。
【０００７】この構造では、外装材を背面側から受ける
部分の全部又は一部において発泡プラスチック系断熱材
からなって、この発泡プラスチック系断熱材が外装材を
背面側から支えるようになされているので、外装材をこ
の発泡プラスチック系断熱材に受け支えさせて安定良く
容易に取り付けることができる。しかも、発泡プラスチ
ック系断熱材の部分以外の残部は繊維系断熱材からなっ
ているので、この繊維系断熱材で外断熱材の透湿性が確
保され、結露を防ぐことができる。もちろん、外断熱材
の一部を発泡プラスチック系断熱材で構成し、残部を繊
維系断熱材で構成しているので、外断熱材はその全部が
断熱材であり、外断熱効果を損なわせることもない。
部分の全部又は一部において発泡プラスチック系断熱材
からなって、この発泡プラスチック系断熱材が外装材を
背面側から支えるようになされているので、外装材をこ
の発泡プラスチック系断熱材に受け支えさせて安定良く
容易に取り付けることができる。しかも、発泡プラスチ
ック系断熱材の部分以外の残部は繊維系断熱材からなっ
ているので、この繊維系断熱材で外断熱材の透湿性が確
保され、結露を防ぐことができる。もちろん、外断熱材
の一部を発泡プラスチック系断熱材で構成し、残部を繊
維系断熱材で構成しているので、外断熱材はその全部が
断熱材であり、外断熱効果を損なわせることもない。
【０００８】外断熱材と外装材との間に通気用空間部が
設けられている場合は、繊維系断熱材を透過した湿気が
この通気用空間部に送り込まれて、湿気を外に排出する
ことができる。特に、湿気を外装材を通じて外に排出で
きないような場合に効果的である。
設けられている場合は、繊維系断熱材を透過した湿気が
この通気用空間部に送り込まれて、湿気を外に排出する
ことができる。特に、湿気を外装材を通じて外に排出で
きないような場合に効果的である。
【０００９】また、上記の課題は、外装材の背面側に外
断熱材が配設され、外断熱材は、外装材を背面側から受
ける部分の全部又は一部において発泡プラスチック系断
熱材からなって、この発泡プラスチック系断熱材が外装
材を背面側から支えるようになされており、残部におい
て繊維系断熱材からなっていることを特徴とする外断熱
形外壁パネルによっても、同様に解決される。そして、
この場合は特に、外断熱材は、外装材を背面側から受け
る部分の全部又は一部において発泡プラスチック系断熱
材からなって、この発泡プラスチック系断熱材が外装材
を背面側から支えるようになされているから、外壁のパ
ネル化を容易に行うことができる。
断熱材が配設され、外断熱材は、外装材を背面側から受
ける部分の全部又は一部において発泡プラスチック系断
熱材からなって、この発泡プラスチック系断熱材が外装
材を背面側から支えるようになされており、残部におい
て繊維系断熱材からなっていることを特徴とする外断熱
形外壁パネルによっても、同様に解決される。そして、
この場合は特に、外断熱材は、外装材を背面側から受け
る部分の全部又は一部において発泡プラスチック系断熱
材からなって、この発泡プラスチック系断熱材が外装材
を背面側から支えるようになされているから、外壁のパ
ネル化を容易に行うことができる。
【００１０】更に、外断熱材は、環状の発泡プラスチッ
ク系断熱材と、この発泡プラスチック系断熱材の環内に
しっくりと嵌合可能な繊維系断熱材とで構成されている
とよい。この外断熱材では、外断熱形の外壁構造や外断
熱形外壁パネルの製作において、発泡プラスチック系断
熱材や繊維系断熱材の取扱いを容易に行うことができ、
外断熱構造を製作容易に実現していくことができる。
ク系断熱材と、この発泡プラスチック系断熱材の環内に
しっくりと嵌合可能な繊維系断熱材とで構成されている
とよい。この外断熱材では、外断熱形の外壁構造や外断
熱形外壁パネルの製作において、発泡プラスチック系断
熱材や繊維系断熱材の取扱いを容易に行うことができ、
外断熱構造を製作容易に実現していくことができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【００１２】図１に示す実施形態の外断熱形外壁構造に
おいて、１は外装材としての窯業系などからなる外壁面
材、２はパネルフレーム、３は建物構造体の柱であり、
そして、４が外断熱材である。建物構造体は鉄骨からな
っている。
おいて、１は外装材としての窯業系などからなる外壁面
材、２はパネルフレーム、３は建物構造体の柱であり、
そして、４が外断熱材である。建物構造体は鉄骨からな
っている。
【００１３】なお、５はフレーム内に備えられた桟、６
は室内側の桟、７は石膏ボードなどによる室内側の壁
板、８，９はグラスウールなどからなる一般的な断熱材
である。
は室内側の桟、７は石膏ボードなどによる室内側の壁
板、８，９はグラスウールなどからなる一般的な断熱材
である。
【００１４】外断熱材４は、外壁面材１とパネルフレー
ム２との間に備えられ、パネルフレーム２は、柱３を左
右両側から挟むように配置されて柱３と結合され、外断
熱材４が建物構造体である柱３の外側に設置されて外断
熱構造を形成している。
ム２との間に備えられ、パネルフレーム２は、柱３を左
右両側から挟むように配置されて柱３と結合され、外断
熱材４が建物構造体である柱３の外側に設置されて外断
熱構造を形成している。
【００１５】そして、外壁面材１は、その背面側を外断
熱材４で受けられて外断熱材４に支えられ、そのような
構成において、外断熱材４に取り付けられるか、あるい
は、外断熱材４を介してパネルフレーム２に取り付けら
れている。
熱材４で受けられて外断熱材４に支えられ、そのような
構成において、外断熱材４に取り付けられるか、あるい
は、外断熱材４を介してパネルフレーム２に取り付けら
れている。
【００１６】即ち、外断熱材４は、発泡プラスチック系
断熱材１０と、繊維系断熱材１１とで構成されており、
発泡プラスチック系断熱材１０は、外断熱材４が外壁面
材１をその背面側から受けて支える領域部分において設
けられており、繊維系断熱材１１は、その領域部分以外
の残部に設けられ、これら発泡プラスチック系断熱材１
０と繊維系断熱材１１との組合せで充分な外断熱効果が
発揮されるようになされている。
断熱材１０と、繊維系断熱材１１とで構成されており、
発泡プラスチック系断熱材１０は、外断熱材４が外壁面
材１をその背面側から受けて支える領域部分において設
けられており、繊維系断熱材１１は、その領域部分以外
の残部に設けられ、これら発泡プラスチック系断熱材１
０と繊維系断熱材１１との組合せで充分な外断熱効果が
発揮されるようになされている。
【００１７】本実施形態では、発泡プラスチック系断熱
材１０は、縦パネルフレーム２の存在する領域、及び、
パネルフレーム２内の縦桟５の存在する領域部分におい
て、縦方向に延びて備えられており、それらの間に繊維
系断熱材１１が入れられている。そして、この繊維系断
熱材１１は、ボード状をしており、発泡プラスチック系
断熱材１０よりも肉薄で、外壁面材１の背面と間隔をお
いて備えられており、繊維系断熱材１１と外壁面材１と
の間に縦方向に延びる通気用の空間部１２が設けられて
いる。
材１０は、縦パネルフレーム２の存在する領域、及び、
パネルフレーム２内の縦桟５の存在する領域部分におい
て、縦方向に延びて備えられており、それらの間に繊維
系断熱材１１が入れられている。そして、この繊維系断
熱材１１は、ボード状をしており、発泡プラスチック系
断熱材１０よりも肉薄で、外壁面材１の背面と間隔をお
いて備えられており、繊維系断熱材１１と外壁面材１と
の間に縦方向に延びる通気用の空間部１２が設けられて
いる。
【００１８】上記の外断熱形外壁構造では、外壁面材１
は、その背面部が、外断熱材４の発泡プラスチック系断
熱材１０で受けられ、この発泡プラスチック系断熱材１
０に支えられて取り付けられているから、外壁面材１を
安定良く容易に取り付けることができる。しかも、外断
熱材４において、発泡プラスチック系断熱材１０の設け
られている部分以外の残部は繊維系断熱材１１で構成さ
れているので、この繊維系断熱材１１で外断熱材４の透
湿性が確保され、結露を防ぐことができる。湿気は、こ
の繊維系断熱材１１の部分を透過し、通気用空間部１２
に入り込んで、この通気用空間部１２を通じて外に排出
される。そして、外断熱材４は、その一部の領域を発泡
プラスチック系断熱材１０で構成し、残る部分を繊維系
断熱材１１で構成しており、その全部が断熱材で構成さ
れているので、外断熱効果を損なわせることもない。
は、その背面部が、外断熱材４の発泡プラスチック系断
熱材１０で受けられ、この発泡プラスチック系断熱材１
０に支えられて取り付けられているから、外壁面材１を
安定良く容易に取り付けることができる。しかも、外断
熱材４において、発泡プラスチック系断熱材１０の設け
られている部分以外の残部は繊維系断熱材１１で構成さ
れているので、この繊維系断熱材１１で外断熱材４の透
湿性が確保され、結露を防ぐことができる。湿気は、こ
の繊維系断熱材１１の部分を透過し、通気用空間部１２
に入り込んで、この通気用空間部１２を通じて外に排出
される。そして、外断熱材４は、その一部の領域を発泡
プラスチック系断熱材１０で構成し、残る部分を繊維系
断熱材１１で構成しており、その全部が断熱材で構成さ
れているので、外断熱効果を損なわせることもない。
【００１９】上記の外断熱形外壁構造は、外壁パネルを
用いてパネル式で形成されてもよいし、パネル式でなく
形成されてもよい。図２（イ）（ロ）は、パネル式で形
成する場合の外壁パネルの具体的構成の一例を示してい
る。この外壁パネル１３では、外断熱材４が次のような
構成を採っている。即ち、発泡プラスチック系断熱材１
０が、縦辺１０ａ…を肉厚にして外壁面材１の背面側に
突出させ、縦辺１０ａ…の突出部間を上下方向に貫通す
る通気用空間部のための凹所１４とした方形環状のもの
に製作されている。図面では２つの環部が備えられてい
るが、環部は一つであってもよいし、３つ以上であって
もよい。そして、環状のこの発泡プラスチック系断熱材
１０の環内に、ボード状の繊維系断熱材１１，１１が、
通気用空間部のための凹所１４の底部を形成するように
しっくりと嵌め込まれている。
用いてパネル式で形成されてもよいし、パネル式でなく
形成されてもよい。図２（イ）（ロ）は、パネル式で形
成する場合の外壁パネルの具体的構成の一例を示してい
る。この外壁パネル１３では、外断熱材４が次のような
構成を採っている。即ち、発泡プラスチック系断熱材１
０が、縦辺１０ａ…を肉厚にして外壁面材１の背面側に
突出させ、縦辺１０ａ…の突出部間を上下方向に貫通す
る通気用空間部のための凹所１４とした方形環状のもの
に製作されている。図面では２つの環部が備えられてい
るが、環部は一つであってもよいし、３つ以上であって
もよい。そして、環状のこの発泡プラスチック系断熱材
１０の環内に、ボード状の繊維系断熱材１１，１１が、
通気用空間部のための凹所１４の底部を形成するように
しっくりと嵌め込まれている。
【００２０】この外断熱材４の背面側にパネルフレーム
２が設置され、正面側に外壁面材１が設置され、外壁面
材１とパネルフレーム２とで外断熱材４の発泡プラスチ
ック系断熱材１０を挟み込んで外壁パネル１３が製作さ
れている。そして、外壁面材１は外断熱材４の発泡系プ
ラスチック系断熱材１０の突出する縦辺１０ａ…に受け
られ支えられて取り付けられ、それにより、外壁面材１
はこれを安定良く取り付けることができ、そして、この
取付けによって、外壁面材１と外断熱材４との間で、縦
辺１０ａ…間に挟まれた上下方向に貫通する通気用の空
間部が形成される。
２が設置され、正面側に外壁面材１が設置され、外壁面
材１とパネルフレーム２とで外断熱材４の発泡プラスチ
ック系断熱材１０を挟み込んで外壁パネル１３が製作さ
れている。そして、外壁面材１は外断熱材４の発泡系プ
ラスチック系断熱材１０の突出する縦辺１０ａ…に受け
られ支えられて取り付けられ、それにより、外壁面材１
はこれを安定良く取り付けることができ、そして、この
取付けによって、外壁面材１と外断熱材４との間で、縦
辺１０ａ…間に挟まれた上下方向に貫通する通気用の空
間部が形成される。
【００２１】このように、繊維系断熱材１１で結露を防
ぎ、両断熱材１０，１１で外断熱効果を充分に発揮する
構造としながら、外壁パネル１３において、外壁面材１
を硬い発泡プラスチック系断熱材１０で受け、この断熱
材１０で支えさせて取り付ける構造としているので、外
断熱形外壁構造のパネル化を容易に行っていくことがで
きる。
ぎ、両断熱材１０，１１で外断熱効果を充分に発揮する
構造としながら、外壁パネル１３において、外壁面材１
を硬い発泡プラスチック系断熱材１０で受け、この断熱
材１０で支えさせて取り付ける構造としているので、外
断熱形外壁構造のパネル化を容易に行っていくことがで
きる。
【００２２】しかも、本実施形態では、環状の発泡プラ
スチック系断熱材１０の環内に繊維系断熱材１１を嵌め
込んで外断熱材４とする構成としているので、外壁や外
壁パネルの製作において、発泡プラスチック系断熱材１
０の取扱いを容易に行うことができ、しかも、繊維系断
熱材１１についてもこの発泡プラスチック系断熱材１０
の環内に嵌め込むことで設置できるので、繊維系断熱材
１１の取扱いも容易に行うことができる。繊維系断熱材
１１をボード状とし、これを、予め、発泡プラスチック
系断熱材１０の環内に嵌め込んで外断熱パネルとして製
作しておくようにしてもよい。その場合に、繊維系断熱
材１１は発泡プラスチック系断熱材１０の環内に嵌め込
まれているだけでもよいが、繊維系断熱材１１が環内か
ら抜けたり、位置ズレを起こしたりしないようにする位
置決め手段を備えさせておくようにするのもよい。位置
決め手段は接着剤であってもよいし、凹凸係合などによ
る位置決め手段であってもよい。もちろん、外断熱材４
は、環状の発泡プラスチック系断熱材１０と、繊維系断
熱材１１とを用い、外壁や外壁パネルを製作していく中
で外断熱材４に形成していくという用いられ方がなされ
てもよい。
スチック系断熱材１０の環内に繊維系断熱材１１を嵌め
込んで外断熱材４とする構成としているので、外壁や外
壁パネルの製作において、発泡プラスチック系断熱材１
０の取扱いを容易に行うことができ、しかも、繊維系断
熱材１１についてもこの発泡プラスチック系断熱材１０
の環内に嵌め込むことで設置できるので、繊維系断熱材
１１の取扱いも容易に行うことができる。繊維系断熱材
１１をボード状とし、これを、予め、発泡プラスチック
系断熱材１０の環内に嵌め込んで外断熱パネルとして製
作しておくようにしてもよい。その場合に、繊維系断熱
材１１は発泡プラスチック系断熱材１０の環内に嵌め込
まれているだけでもよいが、繊維系断熱材１１が環内か
ら抜けたり、位置ズレを起こしたりしないようにする位
置決め手段を備えさせておくようにするのもよい。位置
決め手段は接着剤であってもよいし、凹凸係合などによ
る位置決め手段であってもよい。もちろん、外断熱材４
は、環状の発泡プラスチック系断熱材１０と、繊維系断
熱材１１とを用い、外壁や外壁パネルを製作していく中
で外断熱材４に形成していくという用いられ方がなされ
てもよい。
【００２３】なお、外壁パネル１３は、柱３が備えられ
ているもの、あるいは、柱３に加えて一般断熱材８，９
や屋内用の壁板７が備えられているものとして製作され
てもよい。
ているもの、あるいは、柱３に加えて一般断熱材８，９
や屋内用の壁板７が備えられているものとして製作され
てもよい。
【００２４】以上に、本発明の実施形態を示したが、本
発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱し
ない範囲で、各種の変更が可能である。例えば、上記の
実施形態では、外断熱材４において、繊維系断熱材１１
の全部を外壁面材１に受けさせない構造としているが、
繊維系断熱材の全部又は一部を外壁面材に支えさせるの
は難しいが受けさせるようにした構造としてもよい。即
ち、外断熱材は、外装材を背面側から受ける部分の一部
において発泡プラスチック系断熱材からなる構造として
もよい。また、外装材と外断熱材との間の通気用の空間
部は必要に応じて設けるようにすればよく、外断熱材の
繊維系断熱材を通じて外装材の背面側にくる湿気を逃が
す他の手段が備えられていれば、この通気用空間部は省
略されてもよい。また、建物構造体は鉄骨に限らず、そ
の他のものであってもよい。また、外装材として、面材
以外のものが用いられてもよい。
発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱し
ない範囲で、各種の変更が可能である。例えば、上記の
実施形態では、外断熱材４において、繊維系断熱材１１
の全部を外壁面材１に受けさせない構造としているが、
繊維系断熱材の全部又は一部を外壁面材に支えさせるの
は難しいが受けさせるようにした構造としてもよい。即
ち、外断熱材は、外装材を背面側から受ける部分の一部
において発泡プラスチック系断熱材からなる構造として
もよい。また、外装材と外断熱材との間の通気用の空間
部は必要に応じて設けるようにすればよく、外断熱材の
繊維系断熱材を通じて外装材の背面側にくる湿気を逃が
す他の手段が備えられていれば、この通気用空間部は省
略されてもよい。また、建物構造体は鉄骨に限らず、そ
の他のものであってもよい。また、外装材として、面材
以外のものが用いられてもよい。
【００２５】
【発明の効果】本発明は、以上のとおりのものであるか
ら、外装材を安定良く容易に取り付けることができ、し
かも、結露を生じさせることもなく、もちろん、外断熱
効果を損なわせることもない。
ら、外装材を安定良く容易に取り付けることができ、し
かも、結露を生じさせることもなく、もちろん、外断熱
効果を損なわせることもない。
【図１】実施形態の外断熱形外壁構造を示す平面断面図
である。
である。
【図２】図（イ）は外断熱形外壁構造のパネル化の一例
を示すもので、外壁パネルの斜視図、図（ロ）は外断熱
材を発泡プラスチック系断熱材と繊維系断熱材とに分解
して示す斜視図である。
を示すもので、外壁パネルの斜視図、図（ロ）は外断熱
材を発泡プラスチック系断熱材と繊維系断熱材とに分解
して示す斜視図である。
【図３】関連技術を示すもので、図（イ）は外断熱形外
壁構造の一つの形態を示す平面断面図、図（ロ）は外断
熱形外壁構造の他の形態を示す平面断面図である。
壁構造の一つの形態を示す平面断面図、図（ロ）は外断
熱形外壁構造の他の形態を示す平面断面図である。
１…外壁面材（外装材） ４…外断熱材 １０…発泡プラスチック系断熱材 １１…繊維系断熱材 １２…通気用空間部 １３…外壁パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｅ０４Ｃ 2/38 Ｅ０４Ｃ 2/38 Ｊ (72)発明者 工藤 隆一 奈良県奈良市左京六丁目６番地２ 株式会 社大和総合技術研究所内 (72)発明者 七岡 寛 奈良県奈良市左京六丁目６番地２ 株式会 社大和総合技術研究所内 Ｆターム(参考） 2E001 DB02 DD01 EA05 FA04 FA09 GA42 HA03 HA33 HD01 KA01 LA07 ND12 2E002 HA03 MA33 MA34 2E162 BA10 BB08 CA31 CD04
Claims (4)
- 【請求項１】 外装材の背面側に外断熱材が配設され、
外断熱材は、外装材を背面側から受ける部分の全部又は
一部において発泡プラスチック系断熱材からなって、こ
の発泡プラスチック系断熱材が外装材を背面側から支え
るようになされており、残部において繊維系断熱材から
なっていることを特徴とする外断熱形外壁構造。 - 【請求項２】 外断熱材と外装材との間に通気用空間部
が設けられている請求項１に記載の外断熱形外壁構造。 - 【請求項３】 外装材の背面側に外断熱材が配設され、
外断熱材は、外装材を背面側から受ける部分の全部又は
一部において発泡プラスチック系断熱材からなって、こ
の発泡プラスチック系断熱材が外装材を背面側から支え
るようになされており、残部において繊維系断熱材から
なっていることを特徴とする外断熱形外壁パネル。 - 【請求項４】 環状の発泡プラスチック系断熱材と、こ
の発泡プラスチック系断熱材の環内にしっくりと嵌合可
能な繊維系断熱材とからなることを特徴とする外断熱
材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001159716A JP2002348981A (ja) | 2001-05-28 | 2001-05-28 | 外断熱形外壁構造、外断熱形外壁パネル及び外断熱材 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001159716A JP2002348981A (ja) | 2001-05-28 | 2001-05-28 | 外断熱形外壁構造、外断熱形外壁パネル及び外断熱材 |
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ID=19003249
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001159716A Pending JP2002348981A (ja) | 2001-05-28 | 2001-05-28 | 外断熱形外壁構造、外断熱形外壁パネル及び外断熱材 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002348981A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008029462A1 (fr) * | 2006-09-06 | 2008-03-13 | Daiwa House Industry Co., Ltd. | Corps de mur extérieur |
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| JP2016223109A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | トヨタホーム株式会社 | 建物の内壁構造 |
| JP2017025496A (ja) * | 2015-07-16 | 2017-02-02 | トヨタホーム株式会社 | 建物の断熱耐火構造 |
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-
2001
- 2001-05-28 JP JP2001159716A patent/JP2002348981A/ja active Pending
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| JPWO2020256016A1 (ja) * | 2019-06-19 | 2020-12-24 | ||
| JP7175534B2 (ja) | 2019-06-19 | 2022-11-21 | 吉野石膏株式会社 | 建築物の外壁構造、断熱構造及び断熱方法 |
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