JP2003041675A - 通気層形成用凸部を備えた断熱材 - Google Patents

通気層形成用凸部を備えた断熱材

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JP2003041675A JP2001230349A JP2001230349A JP2003041675A JP 2003041675 A JP2003041675 A JP 2003041675A JP 2001230349 A JP2001230349 A JP 2001230349A JP 2001230349 A JP2001230349 A JP 2001230349A JP 2003041675 A JP2003041675 A JP 2003041675A
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Naoki Shirasawa
直樹 白沢
Masaki Shiraiwa
正喜 白岩
Naoyuki Furuta
直行 古田
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Paramount Glass Manufacturing Co Ltd
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Nitto Boseki Co Ltd
Paramount Glass Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の屋根部や壁部に、片面に通気層を形成
した断熱層を容易に形成可能な断熱材を提供する。 【解決手段】 無機繊維マットで構成されたボード状の
断熱部材12に、通気層を形成するための凸部を形成す
るよう凸部形成部材14を貼り合わせて一体化し、断熱
材11を形成する。この断熱材11を屋根部に取り付け
る際には、凸部形成部材14を屋根下地材2に向け、断
熱材11を垂木3、3の間に嵌め込むことで、屋根下地
材2と断熱部材12との間に凸部形成部材14の高さで
定まるサイズの通気層18を形成でき、片面に通気層を
形成した断熱層を容易に形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅に用いるのに
好適な断熱材に関し、特に、片面に通気層を形成した断
熱層を形成するのに好適な断熱材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般住宅等の建物の屋根部や
壁部等には、断熱材を配置することが広く行われてお
り、その際、断熱材で形成する断熱層の室外側に通気層
を形成することも知られている。この通気層は、外部か
らの熱を遮断するとか、断熱材の結露を防止する等の利
点を有している。この通気層を形成しながら断熱材を取
り付けて行くには、例えば、屋根部においては、屋根下
地材に沿って断熱材を配置する際に、屋根材下地材と断
熱材との間に、多数の角材等をスペーサとして配置し通
気層を形成する方法が採られていた。また、図9に示す
ように、屋根材1の下の屋根下地材2の下で且つ隣接し
た垂木3、3の間に、樹脂発泡材等で形成された広い凹
部を持つ通気層形成部材4を取り付け、その凹部で通気
層5を形成し、その下に断熱材6を配置して断熱層を形
成することも行われていた。なお、図9において、7は
防湿材である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、多数の角材等
をスペーサとして配置しながら断熱材を取り付けてゆく
方法は、断熱材の取り付けに先立って多数のスペーサを
屋根下地材や垂木等に釘等によって取り付ける必要があ
ることから、施工が複雑で手間がかかるという問題があ
った。
【0004】また、図9に示す通気層形成部材4を用い
る方法は、単に角材等をスペーサとして用いる場合に比
べて使用部品点数を少なくできるので、その分施工が簡
単となるが、やはり通気層形成部材4を断熱材とは別個
に取り付けるため、施工に手間がかかり、しかも、通気
層形成部材4は広い凹部を持つ形状に成形する必要があ
ることから、コスト高となるという問題があった。な
お、通気層形成部材の取り付けを簡単にするために、通
気層形成部材の両側縁にスリット部を形成して弾性作用
を持たせ、隣接した垂木の間に嵌め込み、弾性作用によ
って保持させる構成としたものが提案されている(例え
ば、特開2001−26995号公報参照)が、この構
成とすると、一層構造が複雑となり、コスト高となる。
また、図9に示す通気層形成部材4をグラスウール等の
無機繊維マット製とするものが提案されており(特開平
8−120801号公報参照)、この場合は、無機繊維
マットが適度な弾性を持つため、スリット部を形成しな
くても、隣接する垂木間に嵌め込み、保持させることが
可能である。しかし、通気層形成部材4は、その下から
断熱材を押し付けて取り付ける際に生じる圧縮力に対抗
するだけの硬さを持つ必要があることから、通気層形成
部材4に用いた硬い無機繊維マットは、断熱層形成に用
いる断熱材、例えば、断熱材形成用グラスウールマット
よりもかなり密度が高くなっており、そのため、弾力性
が小さくなっている。しかも、通気層形成部材4が、凹
部を持つ形状、すなわちコの字状となっていて、両側縁
の直立部分が剛性を高めているため、可撓性に乏しく、
このため、隣接する垂木間に嵌め込む作業が困難である
と言う問題があった。更に、通気層形成部材4を形成す
る無機繊維マットは密度が高いため、重量が重く、この
点からも施工が困難であり、しかも、材料費を多く必要
とするにもかかわらず断熱効果の向上は少ないなどの問
題もあった。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、片面に通気層を形成した断熱層を容易に形成する
ことの可能な断熱材を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の断熱材は、通気
層を形成しながら容易に施工可能とするため、無機繊維
マットで構成されたボード状の断熱部材に、通気層を形
成するための凸部を形成するよう凸部形成部材を一体化
させておくという構成としたものである。ここで、無機
繊維マットと凸部形成部材の一体化は、無機繊維マット
の製造工程内で行っても良いし、無機繊維マットの製造
後に行っても良い。すなわち、無機繊維マットは、無機
繊維にフェノール樹脂等のバインダーを付着させ、この
バインダーを付着させた無機繊維をマット状に積層した
後、バインダーを乾燥、硬化することにより製造するの
で、断熱部材となる無機繊維積層体のバインダーが硬化
する前に、その無機繊維積層体に凸部形成部材を重ね合
わせ、バインダーを乾燥、硬化させることで、そのバイ
ンダーによって断熱部材と凸部形成部材を一体化させる
方法を用いても良いし、製造した断熱部材と凸部形成部
材とを接着剤や粘着剤で貼り付けることで一体化させる
方法を用いても良い。本発明の断熱材は上記したよう
に、ボード状の断熱部材に凸部形成部材を一体化させた
構成であるので、単にこの断熱材を、その凸部形成部材
を屋根下地材等の取り付け面に突き当たる状態で配置す
れば、断熱部材と取り付け面との間に一定サイズの通気
層を形成でき、片面に通気層を形成した断熱層を容易に
形成することができる。また、凸部形成部材は、ボード
状の断熱部材の全面に配置する必要はなく、部分的な領
域に配置すればよいので、この凸部形成部材を備えた断
熱材全体の重量はさほど重くならず、このため、施工時
や運搬時の取り扱いが容易である。更に、断熱材を構成
する凸部形成部材にはつぶれないように適度な硬さを要
求されるが、ボード状の断熱部材には、あまり硬さを要
求されないので、適度な弾力性を持たせ、断熱材の取り
付けに当たって、隣接した垂木間に断熱材を嵌め込み、
断熱部材の弾性作用によって保持させる構成とすること
が可能であり、これによって施工を一層容易とすること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の好適な実施の形態に
係る断熱材11の概略斜視図、図2はその概略断面図で
ある。断熱材11は、無機繊維マットで構成されたボー
ド状の断熱部材12の片面に、有孔シート状防風材13
を貼り付け、更にその表面のほぼ中央に長い板状の凸部
形成部材14を接着剤層15で貼り合わせ、凸部16を
形成した構成となっている。この断熱材11は建物の屋
根部、壁部等に断熱層を形成するために使用される。
【0008】図3はその断熱材11を屋根部に取り付け
た状態を示す概略断面図であり、1は屋根材、2は屋根
下地材、3は一定間隔で配置された垂木、7は防湿材で
ある。断熱材11は隣接した垂木3、3の間に、凸部形
成部材14を屋根下地材2に押し当てた状態で嵌め込ま
れており、断熱部材12による断熱層と屋根下地材2と
の間に凸部形成部材14の高さにほぼ等しい厚さの通気
層18を形成している。このように、この断熱材11を
用いることで、通気層18と断熱部材12による断熱層
を備えた断熱性能の良い断熱構造を形成できる。また、
その断熱構造の施工に当たっては、単に、断熱材11
を、凸部形成部材14を屋根下地材2に向けた状態で隣
接した垂木3、3の間に嵌め込み、且つその凸部形成部
材14が屋根下地材2に突き当たるまで押し込むこと
で、断熱部材12と屋根下地材2との間に一定サイズの
通気層18を形成しながら断熱材11を取り付けて行く
ことができ、きわめて簡単に施工できる。そして、断熱
材11を垂木3、3間に嵌め込んだ後は、必要に応じ断
熱材11の脱落防止用の部材を取り付け、その上に防湿
材7を取り付ければよい。
【0009】上記した断熱材11において、断熱部材1
2には、無機繊維マットが使用され、特に、グラスウー
ル及び岩綿が、優れた断熱特性並びに耐火性を備えてい
るので、好ましい。断熱部材12の厚さは所望の断熱特
性が確保できるように定めればよい。その際、単一の無
機繊維マットで断熱部材12を構成してもよいし、同一
厚さ或いは異なる厚さの複数枚の無機繊維マットを貼り
合わせた積層構造のものでもよい。この場合、同一種類
の無機繊維マットを貼り合わせた積層構造のものでもよ
いし、異なる種類の無機繊維マットを貼り合わせた積層
構造のものでもよい。断熱材11を垂木3、3の間に保
持させる方法としては、適当な取り付け具を用いてもよ
いが、断熱部材12に適度な弾力性を持たせておき、そ
の断熱部材12を垂木3、3の間に嵌め込み、断熱部材
12による弾性作用によって保持させる方法を採ること
が、作業性が良く且つ余計な部品を用いる必要がないの
で好ましい。断熱部材12を自身の弾性作用によって垂
木3、3間に保持させるためには、断熱部材12の幅W
を垂木3、3の内法寸法より少し大きく設定し、断熱部
材12を垂木3、3の間に嵌め込んだ際に、断熱部材1
2を保持しうる弾性力が生じるようにする。断熱部材1
2に用いる無機繊維マットの密度は、極力低く低く選定
することが好ましい。すなわち、密度を低くすると断熱
特性が向上し、軽量となり、しかも使用繊維量が少なく
なることから、コストも低下するといった利点が得られ
る。また、無機繊維マットの弾力性が増し、弾性変形量
を大きくすることができるため、断熱部材12を垂木
3、3の間に嵌め込んで自身の弾性力によって保持させ
る際に、垂木3、3の内法寸法に誤差があっても垂木
3、3間に支障なく嵌め込んで保持させることが可能と
なる。しかも、輸送の際には、圧縮梱包することができ
るため、嵩張らす、輸送コストを下げることもできる等
の利点も得られる。断熱部材12にグラスウールを用い
る場合、そのグラスウールの具体的な密度としては、1
0〜64kg/m3 に選定すことが好ましく、更には、
10〜24kg/m3 に選定することが一層好ましい。
ここで、密度を10kg/m3 以上としたのは、それ未
満の密度のグラスウールは均一密度に製造することが困
難であるためであり、また、密度を64kg/m3 以下
としたのは、それを越える密度では上記した密度を低く
することによる利点が小さくなるためである。断熱部材
12に用いるグラスウールのガラス繊維径やバインダー
付着量は、断熱材として通常に使用されているグラスウ
ールと同様でよく、例えば、繊維径は3〜12μm程度
が好ましく、更には3〜6μmが一層好ましい。また、
バインダー付着量は、1.0〜8.0%程度が好まし
く、更には3.0〜6.0%が一層好ましい。
【0010】上記した断熱材11において、凸部形成部
材14は、断熱材11を垂木3、3間に嵌め込んで屋根
下地材3に押し付けた際に、屋根下地材3と断熱部材1
2との間に通気層18を形成することができるように設
けるものである。従って、この凸部形成部材14には、
断熱材11を押し込んで取り付ける際につぶれないよう
に適度な硬度を備えたものが使用される。また、凸部形
成部材14自体も適度な断熱特性を備えたものが好まし
く、このため、凸部形成部材14にも無機繊維マットを
使用することが好ましく、特に、グラスウール及び岩綿
が好ましい。ただし、前記したように、凸部形成部材1
4は施工時につぶれないように適度な硬度を持つ必要が
あることから、無機繊維マットを使用する場合において
その密度は、断熱部材12を構成する無機繊維マットに
比べて高密度とすることが好ましい。凸部形成部材14
にグラスウールを用いる場合、適度な硬度を確保しなが
ら優れた断熱特性を発揮させるため、その密度は、24
〜96kg/m3 に選定すことが好ましく、更には、3
2〜64kg/m3 に選定することが一層好ましい。ま
た、凸部形成部材14として用いるグラスウールでは、
適度な硬度を確保するため、繊維径を5〜12μm程度
とすることが好ましく、更には、6〜9μm程度とする
ことが一層好ましい。また、バインダー付着量は、6.
0〜12.0%程度が好ましく、更には6.0〜8.0
%が一層好ましい。
【0011】凸部形成部材14の形状、取り付け位置、
幅、厚さ等は、断熱材11を屋根下地材2に押し付けて
取り付けた際、所望の空気層18を形成しうるものであ
れば任意である。図1、図2の実施の形態では、1個の
平板状の凸部形成部材14を断熱部材12のほぼ中央に
配置している。このように平板状の凸部形成部材14を
用いることで低コストで断熱材11を製造できる。凸部
形成部材14の幅wは狭い程、空気層18を広くするこ
とができて全体の断熱特性を向上させることができ、し
かも、凸部形成部材14の使用量が小さくなるのでコス
トダウンを図れると共に断熱材11の重量を小さくする
ことができるという利点が得られるが、一方、あまり狭
くすると、断熱材11の施工に際して、その凸部形成部
材14を屋根下地材2に押し付けて取り付ける際、断熱
部材12の姿勢が不安定となり、良好に通気層18を形
成できなくなることがある。これらを考慮して、凸部形
成部材14の幅wを定めればよい。例えば、図2におい
て、断熱部材12の幅Wを420mmとした場合におい
て、凸部形成部材14の幅wは、30〜200mm程度
に定めることが好ましく、更には、30〜140mm程
度とすることが一層好ましい。また、凸部形成部材14
の高さ寸法は、30〜100mm程度に定めることが好
ましく、更には、40〜60mm程度とすることが一層
好ましい。
【0012】凸部形成部材14の形状、取り付け位置等
は図1、図2に示す実施の形態に限らず、適宜変更可能
であり、以下に凸部成形部材を変更した場合の実施の形
態を説明する。図4に示す断熱材11Aは、小さい平板
状の凸部形成部材14Aを複数枚、間隔を開けて配置し
たものである。この構成では、各凸部形成部材14の間
に、通気溝19が形成されることとなり、通気を一層確
実として、断熱効果を高めることができる。図5に示す
断熱材11Bは、細長い平板状の短い凸部形成部材14
Bを2枚、断熱部材12の両側縁に沿って配置したもの
である。この構成では、断熱材11Bを屋根下地材2
(図3参照)に押し付けて取り付ける際、断熱部材12
の両側縁に位置する凸部形成部材14Bがスペーサとし
て作用するので断熱部材12を常に屋根下地材2に対し
て平行に保つことができ、このため、各凸部形成部材1
4Bの幅を小さくして通気層を広くすることが可能とな
る。図6に示す断熱材11Cは、細長い平板状の短い凸
部形成部材14Cを3枚、平行に配置したものであり、
図5に示す断熱材11Bよりも一層、断熱部材12を屋
根下地材2に対して平行に保って取り付けることがで
き、確実に通気層を形成できる。
【0013】図7に示す断熱材11Dは、中空の断熱材
製筒体を半割した構造の凸部形成部材14Dを2個、断
熱部材12の両側縁に沿って配置したものである。この
構成では、図5に示す断熱材11Bと同様な効果を得ら
れる上に、各凸部形成部材14Dが長手方向に延びる孔
21を有するため、この孔21が通気孔として作用し、
断熱効果を一層高めることができる。図8に示す断熱材
11Eは、凸部形成部材14Eの上面に、長手方向に延
びる複数の溝23を形成したものである。このように複
数の溝23を形成しておくと、この溝23が通気溝とし
て作用し、断熱効果を一層高めることができる。なお、
凸部形成部材14Eの上面に溝23を形成する代わり
に、凸部形成部材14E内に貫通した孔を作成し、それ
を通気孔として作用させてもよい。
【0014】図1に示す断熱材11及び図4〜図8に示
す断熱材11A〜11Eにおいて、断熱部材12の表面
には有孔シート状防風材13を設けている。この有孔シ
ート状防風材13は、断熱材11を図3に示すように取
り付けて使用する際、通気層18から温度の高い空気が
断熱部材12内に侵入することを防止し、断熱部材12
の断熱性能を維持するために設けたものである。ただ
し、単に無孔のシート材を配置した場合には、断熱部材
12内に結露した場合などにその水分を除去できなくな
るので、適度に孔を備えた有孔シート状防風材13を用
いている。ここで用いる有孔シート状防風材13には、
JIS A6111(透湿防水シート)に規定されてい
るもの、例えば、10μm程度の有孔アルミ蒸着フィル
ムを用いることが好ましい。なお、この有孔シート状防
風材13は、必要なければ省略してもよい。
【0015】以上に説明した断熱材11(或いは11A
〜11E)は、断熱部材12と凸部形成部材14が一体
化されているので、施工に際しては、図3で説明したよ
うに、単に断熱材11を隣接した垂木3、3の間に嵌め
込み、且つ凸部形成部材14が屋根下地材2に突き当た
るまで押し込むことで、断熱部材12と屋根下地材2と
の間に一定サイズの通気層18を形成しながら断熱材1
1を取り付けて行くことができ、きわめて簡単に施工で
き、出来上がった断熱構造では、断熱部材12による断
熱層の外面側に通気層18が形成されるため、断熱効果
に優れ、結露の発生が少ない。また、凸部形成部材14
(或いは14A〜14E)は、断熱部材12の一部領域
に配置すればよいので、低コストで取り付けることがで
きると共に断熱材全体の重量をさほど増大させることが
なく、運搬や取り付け作業を容易に実施できる。しか
も、断熱材の大部分が断熱部材であるので、圧縮梱包す
ることが可能であり、輸送コストを下げることもできる
といった種々な利点を有している。
【0016】
【実施例】次の仕様によって図1、図2に示す断熱材1
1を作成した。 断熱部材12: 材質;グラスウール 密度16kg/
3 寸法;長さ1370mm×幅420×厚さ180mm 片面有孔アルミ蒸着ポリエチレンフィルム貼り 凸部形成部材14:材質;グラスウール 密度32kg
/m3 寸法;長さ1370mm×幅140×厚さ50mm 有孔アルミ蒸着ポリエチレンフィルム側に貼り付け 得られた断熱材11の熱抵抗値は、4.7m2 ・K/W
となり、次世代省エネルギー基準の屋根断熱の基準値
4.6m2 ・K/W(II地域)を満足できるものであっ
た。また、この断熱材11を、図3に示す屋根部の垂木
3、3の間(内法寸法420mm)に単に嵌め込むこと
で、通気層18を形成しながら容易に取り付けることが
できた。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の断熱材
は、断熱部材に凸部形成部材を一体化したものであるの
で、取り付けるべき面に単に凸部形成部材を押し当てる
ように配置するといった簡単な作業によって、通気層を
形成しながら取り付けて行くことができ、断熱効果に優
れ、結露の発生が少ない断熱構造を容易に形成できると
いう効果を有している。ここで、断熱材の断熱部材を隣
接した垂木の間に嵌め込むことで自身の弾性作用によっ
て保持させうるように断熱部材のサイズ及び弾力性を定
めておけば、単に断熱材を垂木の間に嵌め込むことで断
熱材を取り付けることができ、断熱構造を一層容易に形
成できるといった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態に係る断熱材の概略
斜視図
【図2】図1に示す断熱材の概略断面図
【図3】図1に示す断熱材を取り付けた屋根部の一部を
示す概略断面図
【図4】本発明の他の実施の形態に係る断熱材の概略斜
視図
【図5】本発明の更に他の実施の形態に係る断熱材の概
略斜視図
【図6】本発明の更に他の実施の形態に係る断熱材の概
略斜視図
【図7】本発明の更に他の実施の形態に係る断熱材の概
略斜視図
【図8】本発明の更に他の実施の形態に係る断熱材の概
略斜視図
【図9】従来の断熱構造を備えた屋根部を一部を示す概
略断面図
【符号の説明】
1 屋根材 2 屋根下地材 3 垂木 4 通気層形成部材 5 通気層 6 断熱材 7 防水材 11、11A、11B、11C、11D、11E 断熱
材 12 断熱部材 13 有孔シート状防風材 14、14A、14B、14C、14D、14E 凸部
形成部材 15 接着剤層 16 凸部 18 通気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白岩 正喜 福島県郡山市長者3−8−1 パラマウン ト硝子工業株式会社内 (72)発明者 古田 直行 福島県郡山市長者3−8−1 パラマウン ト硝子工業株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DB05 DD01 DE01 FA03 FA16 GA12 GA23 GA24 GA42 HA32 HA33 HD08 LA04 NA07 ND12 ND28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機繊維マットで構成されたボード状の
    断熱部材に、通気層を形成するための凸部を形成するよ
    う凸部形成部材を一体化させてなる、通気層形成用凸部
    を備えた断熱材。
  2. 【請求項2】 前記凸部形成部材が、前記断熱部材を構
    成する無機繊維マットよりも高密度の無機繊維マットで
    構成されている請求項1記載の、通気層形成用凸部を備
    えた断熱材。
  3. 【請求項3】 前記断熱部材がグラスウール製及び/又
    は岩綿製である請求項1又は2記載の、通気層形成用凸
    部を備えた断熱材。
  4. 【請求項4】 前記凸部形成部材がグラスウール製及び
    /又は岩綿製である請求項1から3のいずれか1項記載
    の、通気層形成用凸部を備えた断熱材。
  5. 【請求項5】 前記断熱部材の凸部形成部材側の表面に
    有孔シート状防風材を貼り付けている請求項1から4の
    いずれか1項記載の、通気層形成用凸部を備えた断熱
    材。
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