JP2002348433A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JP2002348433A
JP2002348433A JP2001155689A JP2001155689A JP2002348433A JP 2002348433 A JP2002348433 A JP 2002348433A JP 2001155689 A JP2001155689 A JP 2001155689A JP 2001155689 A JP2001155689 A JP 2001155689A JP 2002348433 A JP2002348433 A JP 2002348433A
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Japan
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thermoplastic elastomer
elastomer composition
mass
block copolymer
parts
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JP2001155689A
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Tokuji Suzuki
得二 鈴木
Kouichi Yamamoto
晃市 山本
Kenji Fujitani
憲治 藤谷
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Japan Polyolefins Co Ltd
Original Assignee
Japan Polyolefins Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性(射出成形性等)に優れるとともに、
得られる成形品が優れた柔軟性と触感と耐摩耗性とを有
する熱可塑性エラストマーを提供する。 【解決手段】 本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、一般式A−B−A(ここで、Aはモノビニル置換芳
香族炭化水素の重合体ブロック、Bは共役ジエンのエラ
ストマー性重合体ブロックを示す。)で表記されるブロ
ック共重合体(x)の水素添加誘導体(a)100質量
部に対して、ポリプロピレン系樹脂(b)20〜200
質量部と、鉱物油系ゴム用軟化剤(c)50〜300質
量部とを含有するとともに、前記ブロック共重合体
(x)の水素添加誘導体(a)と前記ポリプロピレン系
樹脂(b)と前記鉱物油系ゴム用軟化剤(c)の合計1
00質量部に対して、25℃における粘度が100万セ
ンチストークス以上のポリオルガノシロキサン(d)
0.5〜10質量部を含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形性(射出成形
性等)に優れるとともに、得られる成形品が優れた柔軟
性と触感と耐摩耗性とを有する熱可塑性エラストマー組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車部品や家電部品等の工業部
品用のゴム材料として、加硫ゴムやポリ塩化ビニルが主
として用いられていたが、加硫ゴムにおいては、軽量化
やリサイクルが難しいという問題があり、ポリ塩化ビニ
ルにおいては、焼却時にダイオキシンが発生する、リサ
イクルが難しいという問題があった。そこで、ゴム材料
として、軽量化が可能であるとともに、リサイクル容易
で、焼却時に有害ガスを排出しない、環境に優しいオレ
フィン系熱可塑性エラストマーが広く用いられるように
なった。また、近年、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ーの中でも特に、ゴム材料として適した柔軟性の高い軟
質なエラストマーの需要が高くなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
軟質オレフィン系熱可塑性エラストマーにおいては、ゴ
ム成分の配合割合を高くして柔軟性を付与するととも
に、成形性、特に射出成形性を良くするために、ゴム用
軟化剤の配合割合を高くして成形時の流動性を高くする
必要があった。このように従来の軟質オレフィン系熱可
塑性エラストマーにおいては、ゴム成分やゴム用軟化剤
の配合割合を高くする必要があったため、得られる成形
品に触れた時にべたつき感が感じられ、さらさらとした
触感が得られない、表面の平滑性が低く、十分な耐摩耗
性が得られない等の問題点を有している。
【0004】また、特開昭58ー93749号公報には
スチレン系熱可塑性エラストマーに約20〜1,000,
000センチストークスのポリオルガノシロキサンが分
散されてなり、得られる成形品の平滑性等を改良した組
成物が開示されており、カテーテル等の医療用の管など
に利用されている。また、特開平8ー176353号公
報にはスチレン系ゴム又はオレフィン系ゴム等を含む熱
可塑性エラストマーに10万センチストークス以上のシ
リコーンオイルを添加してなり、得られる成形品の耐傷
付き性が良好な組成物が開示されている。しかしなが
ら、成形性(射出成形性等)や、得られる成形品の柔軟
性、触感、耐摩耗性等は互いに背反する性能を含み、こ
れら背反する性能が調和され、バランスの良い熱可塑性
エラストマー組成物は開発されていないのが現状であ
る。
【0005】そこで、本発明は、成形性(射出成形性
等)に優れるとともに、得られる成形品が優れた柔軟性
と触感と耐摩耗性とを有する熱可塑性エラストマー組成
物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するべく鋭意検討を行った結果、ゴム成分である特
定のブロック共重合体の水素添加誘導体(水添ブロック
共重合体)(a)と、ポリプロピレン系樹脂(b)と、
鉱物油系ゴム用軟化剤(c)とからなる熱可塑性エラス
トマー組成物に、25℃における粘度が100万センチ
ストークス以上のポリオルガノシロキサン(d)を添加
することにより、熱可塑性エラストマー組成物を成形し
て得られる成形品の触感と耐摩耗性とを飛躍的に向上さ
せることができることを見出し、以下の本発明の熱可塑
性エラストマー組成物を発明するに到った。
【0007】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
一般式A−B−A(ここで、Aはモノビニル置換芳香族
炭化水素の重合体ブロック、Bは共役ジエンのエラスト
マー性重合体ブロックを示す。)で表記されるブロック
共重合体(x)の水素添加誘導体(a)100質量部に
対して、ポリプロピレン系樹脂(b)20〜200質量
部と、鉱物油系ゴム用軟化剤(c)50〜300質量部
とを含有するとともに、前記ブロック共重合体(x)の
水素添加誘導体(a)と前記ポリプロピレン系樹脂
(b)と前記鉱物油系ゴム用軟化剤(c)の合計100
質量部に対して、25℃における粘度が100万センチ
ストークス以上のポリオルガノシロキサン(d)0.5
〜10質量部を含有することを特徴とする。
【0008】また、前記ブロック共重合体(x)の水素
添加誘導体(a)のMLMFRが0.1g/10分以下
であることが好ましい。なお、本明細書において、「M
LMFR」とは、「JIS K−7210に基づき、2
00℃で、荷重を98Nとして測定したときのメルトフ
ローレート(MFR)」により定義されるものとする。
【0009】また、前記ブロック共重合体(x)におい
て、前記重合体ブロックBの含有量が60〜90質量%
であることが好ましい。また、前記ブロック共重合体
(x)の前記重合体ブロックBとしては、イソプレンと
ブタジエンとの共重合体、若しくはイソプレンの単独重
合体が特に好適である。また、前記ブロック共重合体
(x)において、前記重合体ブロックB中の1,2ミク
ロ構造が25%以下であることが好ましい。また、前記
ポリオルガノシロキサン(d)の可塑度が1〜3である
ことが好ましい。なお、本明細書において、可塑度は、
JIS C2123の解説、参考試験方法1項に記載さ
れた方法に準拠し、放置時間を60分、圧縮時間を3分
として測定されるものとする。
【0010】本発明者らは、以上の構成を採用すること
により、成形性(射出成形性等)に優れるとともに、得
られる成形品が優れた柔軟性と触感と耐摩耗性とを有す
る熱可塑性エラストマー組成物を提供することができる
ことを見出した。また、本発明の熱可塑性エラストマー
組成物は、単位体積当たりの使用量が少なくて良いこと
から、軽量化と省資源化を図ることができるとともに、
リサイクルが容易であり、焼却時に有害ガスを排出する
恐れがなく、環境に優しいゴム材料であることを見出し
た。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の熱可塑性エラスト
マー組成物について詳述する。本発明の熱可塑性エラス
トマー組成物は、一般式A−B−A(ここで、Aはモノ
ビニル置換芳香族炭化水素の重合体ブロック、Bは共役
ジエンのエラストマー性重合体ブロックを示す。)で表
記されるブロック共重合体(x)の水素添加誘導体
(a)100質量部に対して、ポリプロピレン系樹脂
(b)20〜200質量部と、鉱物油系ゴム用軟化剤
(c)50〜300質量部とを含有するとともに、前記
ブロック共重合体(x)の水素添加誘導体(a)と前記
ポリプロピレン系樹脂(b)と前記鉱物油系ゴム用軟化
剤(c)の合計100質量部に対して、25℃における
粘度が100万センチストークス以上のポリオルガノシ
ロキサン(d)0.5〜10質量部を含有することを特
徴とする。
【0012】以下、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物を構成する各成分について詳述する。 [ブロック共重合体の水素添加誘導体(a)]本発明の
熱可塑性エラストマー組成物を構成するゴム成分である
成分(a)は、一般式がA−B−Aで表されるブロック
共重合体(x)を水素添加処理して得られる水素添加誘
導体であり、上記一般式において、Aはモノビニル置換
芳香族炭化水素の重合体ブロック、Bは共役ジエンのエ
ラストマー性重合体ブロックを示す。
【0013】ここで、ブロック共重合体(x)におい
て、重合体ブロックAを構成する単量体のモノビニル置
換芳香族炭化水素としては、スチレンやα−メチルスチ
レン等のスチレンまたはその誘導体を例示することがで
き、これらの中でも特にスチレンが好適である。また、
重合体ブロックBを構成する共役ジエン単量体として
は、ブタジエンやイソプレンを例示することができ、ブ
タジエンとイソプレンの共重合体、若しくはイソプレン
の単独重合体からなる重合体ブロックBが特に好適であ
る。
【0014】また、ブロック共重合体(x)において、
重合体ブロックBの含有量(重合体ブロックBのブロッ
ク共重合体(x)全体に占める割合)が60〜90質量
%であることが好ましく、65〜87質量%であること
が特に好ましい。ブロック共重合体(x)における重合
体ブロックBの含有量が60質量%未満の場合は、ブロ
ック共重合体(x)の水素添加誘導体(a)のエラスト
マー性が低下する恐れがあり、90質量%を超えた場合
は、熱可塑性エラストマー組成物を成形して得られる成
形品の機械的強度が低下する恐れがあるため、好ましく
ない。
【0015】また、ブロック共重合体(x)において、
重合体ブロックB中の1,2ミクロ構造が25%以下で
あることが好ましい。重合体ブロックB中の1,2ミク
ロ構造が25%を超えると、熱可塑性エラストマー組成
物を成形して得られる成形品の長期経過後の触感が悪化
する(長期経過後にべたつき感が生じる)恐れがあるた
め、好ましくない。
【0016】以上の組成を有するブロック共重合体
(x)を水素添加処理して得られる水素添加誘導体
(a)としては、スチレンーイソプレンーブタジエンー
スチレンの水素添加物(SEEPS)や、スチレンーイ
ソプレンースチレンの水素添加物(SEPS)等を例示
することができる。
【0017】なお、ブロック共重合体(x)の水素添加
誘導体(a)としては、ブロック共重合体(x)を構成
する重合体ブロックB中の共役二重結合の少なくとも5
0%以上、好ましくは80%以上が水素添加されたもの
であることが好ましく、ブロック共重合体(x)を構成
する重合体ブロックA中の芳香族性不飽和結合の25%
以下が水素添加されたものが好ましい。なお、ブロック
共重合体(x)の水素添加量が不十分であると、ブロッ
ク共重合体(x)の水素添加誘導体(a)が、熱や紫外
線などにより劣化を起こしやすくなるため、好ましくな
い。
【0018】また、ブロック共重合体(x)の水素添加
誘導体(a)のMLMFRは0.1g/10分以下が好
ましく、0.01g/10分以下がより好ましい。ブロ
ック共重合体(x)の水素添加誘導体(a)のMLMF
Rが0.1g/10分を超えると、得られる熱可塑性エ
ラストマー組成物の成形品の破断強度等の力学特性が著
しく低下するとともに、得られる成形品にべたつき感が
生じ、触感が悪化する恐れがあるため、好ましくない。
【0019】以上の特性を有し、本発明の熱可塑性エラ
ストマー組成物に用いて好適な、ブロック共重合体
(x)の水素添加誘導体(a)としては、例えば、株式
会社クラレ製の商品名「セプトン」等が市販されてい
る。
【0020】[ポリプロピレン系樹脂(b)]本発明の
熱可塑性エラストマー組成物には、得られる成形品の耐
熱性を向上するために、ポリプロピレン系樹脂(b)が
配合される。ポリプロピレン系樹脂(b)としては、プ
ロピレンの単独重合体、結晶性プロピレン−エチレンブ
ロック共重合体、結晶性プロピレン−エチレンランダム
共重合体、結晶性プロピレン−エチレン−ブテンランダ
ム共重合体等を例示することができる。
【0021】本発明において、ポリプロピレン系樹脂
(b)の示差走査熱量測定装置(DSC測定装置)を用
いて測定される主吸収ピーク温度Tmpが120℃以上
であることが好ましく、145℃以上であることが特に
好ましい。主吸収ピーク温度Tmpが120℃未満では
得られる熱可塑性エラストマー組成物の成形品にべたつ
き感が生じ、触感が悪化する恐れがあると共に、得られ
る成形品の耐熱性が低下する恐れがあるため、好ましく
ない。
【0022】なお、本明細書において、主吸収ピーク温
度Tmpは、DSC測定装置(パーキンエルマー社製)
を用い、試料3〜5mgを230℃に昇温して溶融させ
た後、降温速度10℃/分で25℃まで冷却し、25℃
で5分間保持した後、昇温速度10℃/分で230℃ま
で昇温した時に得られる吸熱ピーク曲線から求めるもの
とする。
【0023】本発明の熱可塑性エラストマー組成物にお
いて、ポリプロピレン系樹脂(b)の配合量は、上記ブ
ロック共重合体(x)の水素添加誘導体(a)100質
量部に対して、20〜200質量部である。ポリプロピ
レン系樹脂(b)の配合量が20質量部未満の場合に
は、得られる熱可塑性エラストマー組成物の成形品の耐
熱性が低下し、配合量が200質量部を超えた場合に
は、得られる成形品の柔軟性が低下するため好ましくな
い。
【0024】[鉱物油系ゴム用軟化剤(c)]本発明の
熱可塑性エラストマー組成物には、熱可塑性エラストマ
ー組成物の成形時の流動性、及び得られる成形品の柔軟
性を向上させるために、鉱物油系ゴム用軟化剤(c)が
配合される。鉱物油系ゴム用軟化剤(c)は、芳香族
環、ナフテン環、パラフィン鎖を組み合わせて構成され
るものであり、一般に、パラフィン鎖炭素数が全炭素数
の50%以上を占めるものはパラフィン系、ナフテン環
炭素数が全炭素数の30〜45%を占めるものはナフテ
ン系、芳香族炭素数が全炭素数の30%以上を占めるも
のは芳香族系と呼ばれる。
【0025】本発明の熱可塑性エラストマー組成物にお
いて、鉱物油系ゴム用軟化剤(c)の配合量は、上記ブ
ロック共重合体(x)の水素添加誘導体(a)100質
量部に対して、50〜300質量部である。鉱物油系ゴ
ム用軟化剤(c)の配合量が、50質量部未満の場合に
は、熱可塑性エラストマー組成物の成形時の流動性が不
十分となり、300質量部を超えた場合には、得られる
熱可塑性エラストマー組成物の成形品にべたつき感が生
じ、触感が悪化するため、好ましくない。
【0026】[ポリオルガノシロキサン(d)]本発明
の熱可塑性エラストマー組成物には、熱可塑性エラスト
マー組成物を成形して得られる成形品の触感と耐摩耗
性、表面平滑性を向上させるために、25℃における粘
度が100万センチストークス以上のポリオルガノシロ
キサン(d)が配合される。ポリオルガノシロキサン
(d)の25℃における粘度が100万センチストーク
ス未満の場合には、得られる成形品の表面平滑性が時間
の経過とともに低下するとともに、表面にブリードを起
こして外観が悪化するので好ましくない。また、さらに
高度な耐摩耗性を付与するためには、可塑度が1〜3の
ポリオルガノシロキサン(d)を選択することが望まし
い。なお、可塑度は、ポリオルガノシロキサン(d)の
分子量が非常に高く粘度測定ができない場合に、選択の
基準とするものである。
【0027】ポリオルガノシロキサン(d)は、本質的
にジオルガノシロキサン単位により構成されるものであ
る。ここで、ジオルガノシロキサン単位に付加される有
機基としては、メチル基、フェニル基、ビニル基、アリ
ル基等が好適であり、これらが付加されたジオルガノシ
ロキサン単位としては、ジメチルシロキサン単位、メチ
ルフェニルシロキサン単位、ジフェニルシロキサン単
位、メチルビニルシロキサン単位、メチルアリルシロキ
サン単位、フェニルビニルシロキサン単位等を例示する
ことができる。なお、ポリオルガノシロキサン(d)中
における有機基/珪素原子の比は、例えば約2である。
【0028】本発明の熱可塑性エラストマー組成物にお
いて、ポリオルガノシロキサン(d)の配合量は、ブロ
ック共重合体の水素添加誘導体(a)とポリプロピレン
系樹脂(b)と鉱物油系ゴム用軟化剤(c)の合計10
0質量部に対して0.5〜10質量部である。ポリオル
ガノシロキサン(d)の添加量が0.5質量部未満の場
合には、得られる熱可塑性エラストマー組成物の成形品
の表面平滑性が低くなり、耐摩耗性が低下する。また、
10質量部を超えて添加した場合には、得られる熱可塑
性エラストマー組成物の成形品の表面にブリードが生じ
るとともに、べとつき感が生じて触感が悪化する。ま
た、10質量部を超えて添加した場合には、ポリオルガ
ノシロキサン(d)とポリプロピレン樹脂(b)等との
相溶性が低下して、得られる熱可塑性エラストマー組成
物の成形品の機械的強度が著しく低下するため好ましく
ない。
【0029】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
上述のブロック共重合体の水素添加誘導体(a)、ポリ
プロピレン系樹脂(b)、鉱物油系ゴム用軟化剤
(c)、ポリオルガノシロキサン(d)により構成さ
れ、本発明によれば、成形性(射出成形性等)、得られ
る成形品の柔軟性、触感、耐摩耗性という互いに背反す
る性能が調和され、バランスの良い熱可塑性エラストマ
ー組成物を提供することができる。
【0030】なお、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物には、必要に応じて、酸化防止剤、熱安定剤、アンチ
ブロッキング剤、滑剤、耐候剤、造核剤、帯電防止剤、
防曇剤、架橋剤、架橋助剤、着色剤、フィラー等を添加
しても良い。また、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物には、その性能を損なわない範囲で、他のポリオレフ
ィン系樹脂や、他のゴム成分等を添加してもよい。
【0031】また、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物を製造する方法としては、一般の樹脂組成物やゴム組
成物の製造に用いられる公知の製造方法を採用でき、例
えば、上記成分(a)〜(d)を溶融状態で機械的に混
練する方法等を挙げることができる。
【0032】また、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物は、一般的に使用される熱可塑性樹脂成形機を用いて
所望の形状に成形することが可能であり、射出成形、押
出成形、カレンダー成形、ブロー成形等の各種の成形方
法を適用することができる。そして、本発明の熱可塑性
エラストマー組成物の成形品は、種々の部品、例えば、
シフトノブ、グラブレール、アームレスト、ハンドブレ
ーキ、エアーバッグカバー、ハンドル、センターコンソ
ールボックス等の自動車内装部品、サイドドアモール、
マッドガード等の自動車外装部品、各種工業機械のグリ
ップ等の工業部品、筆記具グリップ等の事務用品、各種
家電のグリップ等の家電部品等として好適に用いること
ができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明に係る実施例及び比較例につい
て説明する。実施例1〜7及び比較例1〜7において、
ブロック共重合体の水素添加誘導体、ポリプロピレン系
樹脂、鉱物油系ゴム軟化剤、及びポリオルガノシロキサ
ンを配合し、得られた組成物を、同方向二軸押出機KT
X−37(神戸製鋼(株)製)を用い、溶融混練してペ
レット状の熱可塑性エラストマー組成物を調製した。各
実施例及び比較例における配合組成、及び得られた各熱
可塑性エラストマー組成物について評価を行った結果を
表1、表2に示す。なお、比較例1では、ポリオルガノ
シロキサンを添加せずに、熱可塑性エラストマー組成物
を得た。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】以下、各実施例及び比較例において用いた
原材料、得られた熱可塑性エラストマー組成物の評価項
目及び評価方法について説明する。
【0037】(原材料)各実施例及び比較例において用
いた原材料について説明する。 1.ブロック共重合体の水素添加誘導体(a) 成分(a)として、表3に示すSEP−1〜SEP−3
を用いた。なお、成分(a)は上述のように、重合体ブ
ロックAと重合体ブロックBとからなるブロック共重合
体(x)の水素添加誘導体であるため、表3にはブロッ
ク共重合体(x)の重合体ブロックAとBの組成につい
て記載している。また、重合体ブロックAは、いずれも
スチレンの単独重合体としたため、成分(a)中におけ
るスチレン含有量についても合わせて記載している。ま
た、成分(a)(ブロック共重合体(x))の重合体ブ
ロックB中の1,2ミクロ構造の割合、及び成分(a)
のMLMFRについても合わせて記載している。表3に
示すように、SEP−1及びSEP−2はMLMFR測
定時に流動せず、MLMFRは0.01g/10分未満
であった。これに対してSEP−3のMLMFRは5g
/10分と溶融状態の流動性が高いものであった。
【0038】
【表3】
【0039】2.ポリプロピレン系樹脂(b) 成分(b)として、以下に示すPP−1を用いた。 PP−1:ポリプロピレン(エチレン含有量:0.5質
量%以下、JIS K−7210に基づいて測定したM
FR:60g/10分、DSC測定装置を用いて測定し
た主吸収ピーク温度Tmp:163℃)
【0040】3.鉱物油系ゴム軟化剤(c) 成分(c)として、以下のPW−380を用いた。 PW−380:パラフィン系オイル(流動点:−15
℃、98℃における動粘度:38. 1センチストーク
ス、引火点:300℃、出光興産製「PW−380」)
【0041】4.ポリオルガノシロキサン(d) 成分(d)として、以下のSi−1を用いた。 Si−1:超高分子量のジメチルシリコーンオイルとホ
モポリプロピレンのマスターバッチ(シリコーン含有
量:50%、ジメチルシリコーンオイルの25℃におけ
る粘度:100万センチストークス以上、ジメチルシリ
コーンオイルの可塑度:1.5〜2.0、東レダウコー
ニング製「シリコーンコンセントレートBY27−00
1」)
【0042】5.ポリオルガノシロキサン(e) 比較のために、成分(e)として、25℃における粘度
が100万センチストークス未満の下記のポリオルガノ
シロキサンSi−2を用いた。 Si−2:ストレートシリコーンオイル(ポリジメチル
シロキサン、25℃における粘度:6万センチストーク
ス、東レダウコーニング製「シリコーンオイルSH20
0―6万」)
【0043】6.ポリオルガノシロキサン(f) 比較のために、成分(f)として、25℃における粘度
が100万センチストークス未満の下記のポリオルガノ
シロキサンSi−3を用いた。 Si−3:ストレートシリコーンオイル(ポリジメチル
シロキサン、25℃における粘度:10万センチストー
クス、東レダウコーニング製「シリコーンオイル SH
200―10万」)
【0044】なお、表1及び表2において、ポリオルガ
ノシロキサンの添加量はマスターバッチに含まれるシリ
コーンポリマーの量を示している。また、()内には、
成分(a)、(b)、(c)の合計100質量部に対す
る添加量を換算し、合わせて記載した。
【0045】(評価項目及び評価方法)各実施例及び比
較例において、得られた熱可塑性エラストマー組成物の
評価項目及び評価方法について説明する。
【0046】(A)熱可塑性エラストマー組成物の評価 A−1.MFR 各実施例及び比較例において、得られた熱可塑性エラス
トマー組成物のMFRをJIS K−7210に基づい
て測定した。 A−2.ショアA硬度 実施例1〜7、比較例1〜3、5〜7において得られた
熱可塑性エラストマー組成物のショアA硬度をASTM
D2240に基づいて測定した。 A−3.ショアD硬度 比較例4において得られた熱可塑性エラストマー組成物
のショアD硬度をASTM D2240に基づいて測定
した。
【0047】(B)成形品の評価 各実施例及び比較例において得られた熱可塑性エラスト
マー組成物を射出成形して、縦100×横200mm、
厚さ2mmの平板状の成形品を作製し、得られた成形品
について、以下の評価を行った。
【0048】B−1.耐摩耗性 各実施例及び比較例において得られた成形品について、
以下のようにして耐摩耗性試験を行った。テスター産業
製学振型摩擦堅牢度試験機(AB−301)に、日本規
格協会JIS染色堅牢度試験用綿(カナキン3号)を摩
耗治具にセットし、得られた成形品表面に摩耗治具を載
置し、垂直荷重200gをかけた状態で、距離100m
mを毎分30往復する速度で、200往復させて試験を
行った。なお、試験は各実施例及び比較例において1回
ずつとした。試験終了後、試験箇所を目視にて観察し、
下記基準に基づいて評価を行った。 <判定基準> ○:摩耗の跡、試験用綿への色落ちがいずれも全く観察
されなかった。 △:摩耗の跡、試験用綿への色落ちのうち、いずれか若
しくは双方が僅かに観察された。 ×:成形品上に摩耗の跡が観察され、試験用綿への色落
ちがはっきりと観察された。
【0049】B−2.外観 各実施例及び比較例において得られた成形品の外観を目
視にて観察し、下記基準に基づいて評価を行った。 <判定基準> ○:フローマーク、ツヤムラなどが全くない。 △:フローマーク、ツヤムラなどが僅かに観察される
が、製品として問題がない程度である。 ×:フローマーク、ツヤムラなどが顕著に観察され、製
品として問題がある。
【0050】B−3.触感 各実施例及び比較例において得られた成形品の表面を直
接素手で触れ、下記基準に基づいて触感の評価を行っ
た。なお、同じ成形品について、成形直後及び3ヶ月経
過後の2回評価を行った。以下、「成形直後の触感」、
「3ヶ月経過後の触感」を、各々「初期触感」、「長期
経過後の触感」と称す。 <判定基準> ○:べたつき感がなく、さらさらとした良好な感触を示
す。 △:さらさらしておらず、べたつき感が若干感じられ
る。 ×:べたつき感がかなり感じられる。
【0051】B−4.柔軟性 各実施例及び比較例において得られた成形品の柔軟性に
ついて、素手で触れたり、握ったりしたときの感覚をも
とに下記基準によって評価した。 <判定基準> ○:適度な柔軟性があり、軟質材が求められる用途に適
している。 ×:柔軟性が不十分であり、軟質材が求められる用途に
は適していない。
【0052】(結果)表1に示すように、本発明の熱可
塑性エラストマー組成物を調製した実施例1〜7におい
ては、いずれも得られた熱可塑性エラストマー組成物の
MFRが20g/10分以上と溶融状態において良好な
流動性を示すとともに、ショアA硬度が90以下と低
く、柔軟性を有するものであった。なお、溶融状態にお
ける流動性が良好であるということは、射出成形性に優
れていることを意味する。また、得られた熱可塑性エラ
ストマー組成物の成形品は、耐摩耗性、初期触感、長期
経過後の触感、柔軟性に優れるとともに、長期経過後に
おいてもパラフィン系オイル(鉱物油系ゴム用軟化剤)
のブリードが発生せず、平滑性の高い外観を維持するこ
とができた。
【0053】これに対して、表2に示すように、比較例
1〜7において得られた熱可塑性エラストマー組成物は
実施例1〜7と同様のMFRとショアA硬度又はショア
D硬度を示し、溶融状態の流動性及び柔軟性は同等であ
った。しかしながら、成分(d)を配合しなかった比較
例1において得られた成形品は、フローマークやツヤム
ラがなく外観が良好であったものの、耐摩耗性が低く、
初期触感、長期経過後の触感がいずれも悪かった。
【0054】また、成分(d)の代わりに、25℃にお
ける粘度が6万センチストークスのポリオルガノシロキ
サン(e)及び10万センチストークスのポリオルガノ
シロキサン(f)を用いた比較例2及び比較例3におい
て得られた成形品は、フローマークやツヤムラがなく外
観が良好で、初期触感に優れていたものの、耐摩耗性が
低く、長期経過後に触感が悪化した。また、成分(b)
の配合量を成分(a)100質量部に対して200質量
部より多く設定した比較例4において得られた成形品
は、耐摩耗性、外観、初期触感および長期経過後の触感
に優れていたものの、柔軟性が不十分であった。
【0055】また、成分(c)の配合量を成分(a)1
00質量部に対して300質量部より多く設定した比較
例5において得られた成形品は、耐摩耗性に優れ、ツヤ
ムラ、フローマークがなく外観が良好であったものの、
初期触感、長期経過後の触感がいずれも悪かった。ま
た、MLMFRが0.1g/10分より高い成分(a)
を用いた比較例6において得られた成形品は、耐摩耗性
が低く、初期触感、長期経過後の触感がいずれも悪く、
フローマーク、ツヤムラが顕著に観察された。また、成
分(d)の配合量を成分(a)、(b)、(c)の合計
100質量部に対して10質量部より多く設定した比較
例7において得られた成形品は、耐摩耗性および初期触
感に優れていたものの、ツヤムラ、フローマークが顕著
に観察され、また長期経過後の触感が悪かった。
【0056】以上の結果から、本発明によれば、成形性
(射出成形性等)に優れるとともに、得られる成形品が
優れた柔軟性と触感と耐摩耗性とを有する熱可塑性エラ
ストマー組成物を提供することができることが判明し
た。
【0057】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、成形性(射出成形性等)に優れるとともに、得られ
る成形品が優れた柔軟性と触感と耐摩耗性とを有する材
料である。また、本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、単位体積当たりの使用量が少なくて良いことから、
軽量化と省資源化を図ることができ、リサイクル容易で
あり、焼却時に有害ガスを排出する恐れがなく、環境に
優しい材料である。
フロントページの続き (72)発明者 藤谷 憲治 神奈川県川崎市川崎区夜光二丁目3番2号 日本ポリオレフィン株式会社技術本部研 究開発センター内 Fターム(参考) 4J002 AE05Y BB11X BB15X BP01W BP02X CP034 FD02Y FD204 GN00 GQ00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式A−B−A(ここで、Aはモノビ
    ニル置換芳香族炭化水素の重合体ブロック、Bは共役ジ
    エンのエラストマー性重合体ブロックを示す。)で表記
    されるブロック共重合体(x)の水素添加誘導体(a)
    100質量部に対して、ポリプロピレン系樹脂(b)2
    0〜200質量部と、鉱物油系ゴム用軟化剤(c)50
    〜300質量部とを含有するとともに、 前記ブロック共重合体(x)の水素添加誘導体(a)と
    前記ポリプロピレン系樹脂(b)と前記鉱物油系ゴム用
    軟化剤(c)の合計100質量部に対して、25℃にお
    ける粘度が100万センチストークス以上のポリオルガ
    ノシロキサン(d)0.5〜10質量部を含有すること
    を特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 前記ブロック共重合体(x)の水素添加
    誘導体(a)のMLMFRが0.1g/10分以下であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性エラスト
    マー組成物。
  3. 【請求項3】 前記ブロック共重合体(x)において、
    前記重合体ブロックBの含有量が60〜90質量%であ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱可
    塑性エラストマー組成物。
  4. 【請求項4】 前記ブロック共重合体(x)において、
    前記重合体ブロックBが、イソプレンとブタジエンとの
    共重合体からなることを特徴とする請求項1から請求項
    3までのいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組
    成物。
  5. 【請求項5】 前記ブロック共重合体(x)において、
    前記重合体ブロックBが、イソプレンの単独重合体から
    なることを特徴とする請求項1から請求項3までのいず
    れか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  6. 【請求項6】 前記ブロック共重合体(x)において、
    前記重合体ブロックB中の1,2ミクロ構造が25%以
    下であることを特徴とする請求項1から請求項5までの
    いずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  7. 【請求項7】 前記ポリオルガノシロキサン(d)の可
    塑度が1〜3であることを特徴とする請求項1から請求
    項6までのいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー
    組成物。
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