JP2001200118A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JP2001200118A
JP2001200118A JP2000006907A JP2000006907A JP2001200118A JP 2001200118 A JP2001200118 A JP 2001200118A JP 2000006907 A JP2000006907 A JP 2000006907A JP 2000006907 A JP2000006907 A JP 2000006907A JP 2001200118 A JP2001200118 A JP 2001200118A
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thermoplastic elastomer
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less
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JP2000006907A
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Narihito Suzuki
得仁 鈴木
Kenji Fujitani
憲治 藤谷
Kouichi Yamamoto
晃市 山本
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Japan Polyolefins Co Ltd
Original Assignee
Japan Polyolefins Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟で耐摩耗性に優れ、かつ押出成形、射出
成形などの成形加工性、とくに射出成形時のエンボスの
転写性に優れた材料の提供。 【解決手段】 (a)架橋ゴムをポリオレフィン系樹脂
に分散させた熱可塑性エラストマー10〜70重量%;
(b)(イ)MLMFR(温度190℃ 、荷重21
1.68N)0.1g/10分以下及び(ロ)ブロック
共重合体中の重合体ブロックBが60〜90重量%の特
性を有する一般式A−B−Aで表記されるブロック共重
合体の水素添加誘導体5〜40重量%;(e)鉱物油系
ゴム用軟化剤20〜50重量%を配合してなるエラスト
マー組成物100重量部に対して;(f)高級脂肪酸ア
ミド0.01〜1重量部、(g)ポリオルガノシロキサ
ン0.5〜10重量部または(h)アクリル−シリコー
ン共重合体樹脂0.5〜15重量部の少なくとも1種類
を添加することを特徴とする熱可塑性エラストマー組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性エラストマ
ーに関するものであり、更に詳しくは柔軟性に富み、表
面耐傷つき性に優れ、かつ優れたエンボス転写性を有す
る熱可塑性エラストマー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車部品や家電部品などの工業
部品分野のゴム材料には加硫ゴムが主流であったが、軽
量化、リサイクル化が容易であることから、オレフィン
系熱可塑性エラストマーが広く使われるようになった。
また塩化ビニル樹脂も広く使用されてきたが、焼却時に
有毒ガスであるダイオキシンを発生することから、地球
環境問題上有害ガスの発生がないオレフィン系熱可塑性
エラストマーが広く使われるようになった。しかしなが
ら、従来のオレフィン系熱可塑性エラストマーは、主に
加硫ゴムを使用しているため、押出成形、射出成形など
の成形加工においてエンボス転写性に劣るという欠点が
あり、この点の改良が強く望まれてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、柔軟で耐摩耗性に優
れ、かつ押出成形、射出成形などの成形加工性、とくに
射出成形時のエンボスの転写性に優れた材料を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的に沿って鋭意検討した結果、特定の熱可塑性エラスト
マーと特定のブロック共重合体の水素添加誘導体(=水
添ブロック共重合体とも言う。)及び鉱物油系ゴム用軟
化剤からなる熱可塑性エラストマー組成物に高級脂肪酸
アミド、ポリオルガノシロキサン、アクリル−シリコー
ン共重合体樹脂のうち少なくとも1種類を、さらには特
定のエチレン−α−オレフィン共重合体および/または
ポリプロピレン系樹脂を添加して成る組成物が前記目的
にかなったものであることを見出して本発明を完成し
た。
【0005】すなわち、本発明は [1] (a)部分的にあるいは完全に架橋したゴムをポリオレフィン系樹脂に 分散させた熱可塑性エラストマー ・・・・10〜70重量%、 (b)下記特性を有する一般式A−B−A(ここでAはモノビニル置換芳香族炭 化水素の重合体ブロック、Bは共役ジエンのエラストマー性重合体ブロックであ る)で表記されるブロック共重合体の水素添加誘導体・・5〜40重量%、 (イ)MLMFR(JIS K−7210 表1の条件17:温度190℃ 、荷重211.68N(21.60kgf)0.1g/10分以下 (ロ)ブロック共重合体中の重合体ブロックBが60〜90重量% (e)鉱物油系ゴム用軟化剤 ・・・・・20〜50重量% を配合してなるエラストマー組成物100重量部に対して、 (f)高級脂肪酸アミド ・・・0.01〜1重量部、 (g)ポリオルガノシロキサン ・・・0.5〜10重量部、 (h)アクリル−シリコーン共重合体樹脂 ・・・0.5〜15重量部 の(f)〜(h)のうち、少なくとも1種類を添加する
ことを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。[2]
前記の組成物に、さらに(c)エチレン−α−オレフ
ィン共重合体ゴム20重量%以下、および/または
(d)ポリプロピレン系樹脂15重量%以下を配合して
なる上記[1]に記載の熱可塑性エラストマー組成物。 [3] 成分(c)のエチレン−α−オレフィン共重合
体ゴムの極限粘度[η]が1.5〜10dl/g、ショ
アA硬度が90以下である、上記[2]に記載の熱可塑
性エラストマー組成物。 [4] (f)高級脂肪酸アミドを必須成分とし、
(g)ポリオルガノシロキサンまたは(h)アクリル−
シリコーン共重合体樹脂を併用して添加することを特徴
とする上記[1]〜[3]のいずれか1項に記載の熱可
塑性エラストマー組成物。及び [5] 成分(g)のポリオルガノシロキサンの粘度が
1万センチストークス以上である上記[1]〜[4]の
いずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物。を開発
することにより上記の目的を達成した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いる成分(a)の、部
分的にあるいは完全に架橋したゴム成分を含むオレフィ
ン系熱可塑性エラストマーは、従来公知の方法によって
製造することができる。具体的にはオレフィン系樹脂と
オレフィン系ゴムとのブレンド物を有機過酸化物の存在
下で動的に熱処理することにより得ることができる。こ
れらの有機過酸化物の存在下に動的に架橋する方法は、
例えば、特公昭53−34210号公報、特開昭53−
149241号公報、特開平1−197544号公報等
に記載されている。このようなゴムをポリオレフィン系
樹脂に分散した熱可塑性エラストマーとしては、市販さ
れている日本ポリオレフィン(株)製のオレフレックス
(商品名)等を用いることができる。
【0007】ここで成分(a)に用いるポリオレフィン
系樹脂としては、エチレン、プロピレン、ブテン−1ま
たは4−メチルペンテン−1などのα−オレフィンの単
独重合体もしくはこれらの共重合体が挙られる。中でも
プロピレン系樹脂、たとえばアイソタクチックポリプロ
ピレン、プロピレンとエチレンまたはプロピレンとブテ
ン−1、ヘキセン−1などのα−オレフィンとのランダ
ムまたはブロック共重合体などが特に好ましい。成分
(a)に用いる架橋したオレフィン系ゴムとしては、エ
チレン−α−オレフィン共重合体ゴムあるいはエチレン
−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムが挙げら
れる。
【0008】成分(a)としての熱可塑性エラストマー
のHLMFR(JIS K−7210の方法に準じて、
温度230℃、荷重211.68N(21.60kg
f)の条件での数値)は1,000g/10分以下、好
ましくは700g/10分以下である。HLMFRが
1,000g/10分を超えると組成物の破断強度等の
力学特性が著しく低下するとともに成形品がべたつき易
くなるため好ましくない。熱可塑性エラストマー組成物
に対する成分(a)の配合量は10〜70重量%が好ま
しい。10重量%より少ないと架橋ゴム成分が少なくな
り耐摩耗性に劣る。また70重量%より多く配合すると
架橋ゴム成分が多くなり、成形加工性、とくに射出成形
時のエンボス転写性が悪くなる。
【0009】本発明で用いる成分(b)は、一般式がA
−B−Aで表されるブロック共重合体を水素添加処理し
て得られる水素添加誘導体であり、上記一般式におい
て、Aはモノビニル置換芳香族炭化水素の重合体ブロッ
ク、Bは共役ジエンのエラストマー性重合体ブロックで
ある。重合体ブロックAを構成する単量体のモノビニル
置換芳香族炭化水素は、好ましくはスチレンであり、α
−メチルスチレン等も用いられる。重合体ブロックBに
おける共役ジエン単量体はブタジエンもしくはイソプレ
ンが好ましく、また両者の混合体でも良い。
【0010】ブロック共重合体の水素添加誘導体のML
MFRは0.1g/10分以下、好ましくは0.01g
/10分以下である。MLMFRが0.1g/10分を
超えると熱可塑性エラストマー組成物の破断強度等の力
学特性が著しく低下するとともに成形品がべたつき易く
なるため好ましくない。また、これらのブロック共重合
体中の重合体ブロックBは、ブロック共重合体全体に占
める割合が60〜90重量%である必要があり、65〜
87重量%であることが好ましい。重合体ブロックBが
60重量%未満の場合は、ブロック共重合体が水素添加
された後のエラストマー性を保持し難くなり、90重量
%を超えた場合は、機械的強度に劣るため好ましくな
い。また、これらのブロック共重合体の水素添加誘導体
において、重合体ブロックB中の共役二重結合の少なく
とも50%以上、好ましくは80%以上が水素添加さ
れ、重合体ブロックA中の芳香族性不飽和結合の25%
以下が水素添加されたものが好ましい。この様なブロッ
ク共重合体の水素添加誘導体としては市販されている株
式会社クラレ製のセプトン(商品名)等を用いることが
できる。
【0011】熱可塑性エラストマー組成物に対する成分
(b)の配合量は5〜40重量%が必要である。5重量
%より少ないと柔軟性が不足するし、また40重量%よ
り多く配合すると成形品にべとつきが生じる。本発明に
おいては、柔軟性に優れ、成形加工性、特に射出成形時
のエンボス転写性などあるいは耐熱性を付与するため
に、成分(c)エチレン−α−オレフィン共重合体ゴム
20重量%以下および/または成分(d)ポリプロピレ
ン系樹脂15重量%以下を配合することが好ましい。
【0012】本発明で用いる成分(c)のエチレン−α
−オレフィン共重合体ゴムは、少なくともエチレンとα
−オレフィンを成分とする共重合体である。エチレンと
共重合されるα−オレフィンとしては、炭素数が多くと
も20個、好ましくは12以下のα−オレフィンであ
り、その代表例としてプロピレン、ブテン−1、ヘキセ
ン−1、4−メチルペンテン−1およびオクテン−1な
どが挙げられる。これら1種または2種以上をエチレン
と共重合したものである。α−オレフィンの共重合割合
は通常5〜60モル%である。
【0013】エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムと
しては、これらのα−オレフィンに加え更にジエンモノ
マーを共重合することが可能である。ジエンモノマーと
しては、炭素数4以上のジエンモノマー、例えば、ブタ
ジエン、1,4−および1,5−ヘキサジエン、2,5
−ジメチル−1,5−ヘキサジエンおよび1,4−オク
タジエンのごとき鎖状ジエン化合物、環状ジエン、例え
ばシクロヘキサジエン、シクロオクタジエンおよびジシ
クロペンタジエン、アルケニルノルボルネン、例えば、
5−エチリデン−および5−ブチリデン−2−ノルボル
ネン等を用いたものが挙げられる。これらの中でエチリ
デンノルボルネンまたはジシクロペンタジエンを用いる
ことが好ましい。ジエンモノマーの共重合割合は多くと
も10モル%であり、とりわけ5モル%以下が望まし
い。
【0014】該エチレン−α−オレフィン共重合体ゴム
のMFR(JIS K−7210表1の条件14:温度
230℃、荷重21.18N)は2g/10分以下、好
ましくは1g/10分以下、特に好ましくは0.5g/
10分以下のものである。MFRが2g/10分を超え
ると得られる組成物の破断強度等の力学特性が悪化する
とともに成形品にべたつきが生じ易くなる。成分(c)
の配合量は20重量%以下であり、5〜20重量%が好
ましい。成分(c)を配合することにより、柔軟性に優
れ、成形加工性とくに射出成形時のエンボス転写性が良
好になる。20重量%より多く配合した場合には架橋さ
れていないゴム成分が多くなり熱可塑性エラストマー組
成物としての耐摩耗性が悪くなる。
【0015】更に該エチレン−α−オレフィン共重合体
ゴムとして以下の特性を有するものを用いることによ
り、本発明によるエラストマー組成物の破断強度、耐熱
性を更に向上させることができる。すなわち、該エチレ
ン−α−オレフィン共重合体ゴムの135℃のデカリン
中における極限粘度[η]は1.5〜10dl/g、好
ましくは3〜6dl/gである。1.5dl/g未満で
はエラストマー組成物の強度、圧縮永久歪の改良効果が
小さい。一方10dl/gを超えると流動性が低下し、
押出成形時の表面肌荒れや射出成形時のエンボス転写不
良など、成形加工性が悪くなるので好ましくない。
【0016】また、良好な柔軟性、ゴム弾性を発揮させ
るために、共重合体ゴムのショアA硬度は90以下、好
ましくは80以下、特に好ましくは75以下である。シ
ョアA硬度が90を超えると柔軟性が不足する傾向にな
る。該共重合体ゴムの引張破断強度は未架橋の状態で
6.86MPa以上、好ましくは9.80MPa以上あ
ることが好ましい。6.86MPa未満ではエラストマ
ー組成物の強度、耐熱性の向上が小さい。更に、耐熱性
を向上させるためには該共重合体ゴムの示差走査熱量計
(DSC)で測定して100℃以上にポリエチレン性結
晶の融解ピークを持つ必要がある。このような融解成分
をもたないものは耐熱性の向上効果が小さい。
【0017】かかる特性を有する共重合体ゴムの好適な
製造方法として特開昭57−179207号公報に示さ
れた例を挙げることができる。該方法によれば、エチレ
ンとα−オレフィンとをチーグラー型触媒の存在下で、
炭素数4以下の飽和あるいは不飽和炭化水素中で50℃
以下の反応温度で、スラリー状態で共重合することによ
り、本発明に好適な共重合体ゴムをつくることができ
る。本製造法はスラリー状態で製造することにより、従
来の溶液重合法と異なり、高融点のPE結晶成分を含む
共重合体ゴムを容易につくることが可能となる。
【0018】このような方法に好適な触媒としては、特
開昭47−34478号公報、同51−28189号、
同52−151691号、または56−11909号提
案されているような、チタン、塩素、必要に応じてマグ
ネシウムを含む固体成分とアルミニウムトリアルキルの
ような有機アルミニウム化合物および必要に応じて第3
成分を含む触媒系、あるいは特開昭56−151707
号公報、同57−141410号、同58−45209
号、または同59−215304号に提案されているよ
うな、少なくとも、Ti,Mg,ハロゲンをを含む化合
物を酸素または窒素を含む環状化合物あるいはこれと有
機アルミニウム化合物で処理した固体成分と、有機アル
ミニウム化合物あるいはこれと酸素を含む環状化合物か
らなる触媒系が好適である。好ましくは特開昭56−1
51707あるいは同59−215304号に提案され
た触媒系である。
【0019】本発明に用いる成分(d)のポリプロピレ
ン系樹脂としては、プロピレン単独重合体、結晶性プロ
ピレン−エチレンブロック共重合体、結晶性プロピレン
−エチレンランダム共重合体、結晶性プロピレン−エチ
レン−ブテンランダム共重合体等を挙げることができ
る。これらの中でもDSCを用いて測定される主吸収ピ
ーク温度Tmp[DSCを用いるTmpの測定方法は、
DSC測定装置(パーキンエルマー社製)を用いて、試
料3〜5mgを230℃に昇温して融解した後、降温速
度10℃/分で25℃まで冷却し、25℃で5分間保持
した後、昇温速度10℃/分で230℃まで昇温した時
に得られる吸熱ピーク曲線から主吸熱ピーク温度(Tm
p)が求められる。]は120℃以上であることが望ま
しく、さらには145℃以上あることが好適である。T
mpが120℃未満では得られる熱可塑性エラストマー
にベタツキが生じやすくなると共に耐熱性に劣る。この
プロピレン系樹脂のMFRは0.1〜1000g/分が
好ましく、より好ましくは0.5〜100g/10分で
あることが望ましい。成分(d)の配合量は15重量%
以下が好ましい。より好ましくは3〜15重量%の範囲
で選択される。15重量%より多く配合すると柔軟性に
劣る。
【0020】本発明で用いる成分(e)の鉱物油系ゴム
用軟化剤は、熱可塑性エラストマー組成物の流動性およ
び柔軟性を向上させる目的で添加されるものである。鉱
物油系ゴム用軟化剤は、芳香族環、ナフテン環およびパ
ラフィン鎖の三者の組み合わさった混合物であって、パ
ラフィン鎖炭素数が全炭素数の50%以上を占めるもの
をパラフィン系と呼び、ナフテン環炭素数が30〜45
%のものはナフテン系、芳香族炭素数が30%以上のも
のは芳香族系と呼ばれて区別されている。本発明での成
分(e)として用いられる鉱物油系ゴム用軟化剤は特に
限定されるものではないが、パラフィン系およびナフテ
ン系のものが成分(b)に対する分散性の点で好まし
い。なかでもパラフィン系のものが好適であり、更にパ
ラフィン系の中でも芳香族環成分含有量5%以下のもの
が最適である。本発明の組成物に配合される鉱物油系軟
化剤の量は20〜50重量%である。20重量%未満の
配合は組成物の流動性および柔軟性に劣り、50重量%
を超えて配合した場合には、成形品にべとつきが生じる
ため好ましくない。
【0021】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
上記エラストマー組成物[成分(a)+成分(b)+成
分(c)+成分(d)+成分(e)]の表面滑性、表面
傷付き性、耐摩耗性を改善するため、成分(f):高級
脂肪酸アミド、成分(g):ポリオルガノシロキサン及
び成分(h):アクリル−シリコーン共重合体樹脂の内
の少なくとも1成分を配合することによりこの性能を飛
躍的に改善できることを見いだして本発明を完成したも
のである。本発明においては、滑剤である成分(f)、
成分(g)及び成分(h)はその少なくとも1種を用い
れば良いが、さらには、成分(f)と成分(g)、また
は成分(f)と成分(h)の2種を併用することが有効
である。
【0022】本発明で用いる成分(f)の高級脂肪酸ア
ミドとしては特に限定はされないが、具体例としてラウ
リン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、ベヘニン酸アミドなどの飽和脂肪酸アミド、エルカ
酸アミド、オレイン酸アミド、ブライジン酸アミド、エ
ライジン酸アミドなどの不飽和脂肪酸アミド、メチレン
ビスステアリン酸アミド、メチレンビスオレイン酸アミ
ド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオ
レイン酸アミドなどのビス脂肪酸アミドなどが用いられ
る。なかでも融点として約70℃から110℃の範囲の
化合物が好ましい。添加量はエラストマー組成物、成分
[(a)+(b)+(c)+(d)+(e)]の合計1
00重量部に対して約0.01〜1重量部である。添加
量が0.01重量部以下であると、成形した製品の表面
滑性が不十分となり傷付き性に劣る。また1重量部を超
えて添加した場合には、成形品にべとつきが生じるため
好ましくない。
【0023】本発明で用いる成分(g)のポリオルガノ
シロキサンとしては、粘度が1万センチストークス以上
のものであるが、10万センチストークス以上のものが
好ましく、100万センチストークス以上であればより
好ましい。粘度が1万センチストークス未満では得られ
る熱可塑性エラストマーの表面外観が時間経過とともに
悪化するので好ましくない。また配合において必要に応
じホモポリプロピレンとマスターバッチを作ってから用
いても良い。エラストマー組成物に対する配合量は、成
分[(a)+(b)+(c)+(d)+(e)]の合計
100重量部に対して約0.5〜10重量部である。添
加量が0.5重量部以下であると成形した製品の表面滑
性が不十分となり耐摩耗性に劣る。また10重量部を超
えて添加した場合には、成形品の表面にブリードし、べ
とつきが生じるため好ましくない。本発明のポリオルガ
ノシロキサンは本質的にジオルガノシロキサン単位から
なり、有機基/珪素原子の比は約2である。有機基は、
たとえばジメチルシロキサン単位、メチルフェニルシロ
キサン単位、ジフェニルシロキサン単位、メチルビニル
シロキサン単位、メチルアリルシロキサン単位およびフ
ェニルビニルシロキサン単位の如きジオルガノシロキサ
ン単位として存在するメチル、フェニル、ビニルおよび
アリルから選ばれる。
【0024】本発明で用いる成分(h)のアクリル−シ
リコーン共重合体樹脂は、エラストマー組成物に配合す
ることによりその表面の滑性を上げ、耐摩耗性を向上さ
せる。とくに滑性をもったシリコーン樹脂に、アクリル
樹脂を共重合することにより、中でもポリオレフィン系
樹脂などとの相溶性を上げ、表面滑性を持続的に保つこ
とができる。本発明の組成物に配合されるアクリル−シ
リコーン共重合体樹脂の量は0.5〜15重量部であ
る。添加量が0.5重量部より少ない場合は、十分な滑
性が得られず、耐摩耗性が劣り、15重量部を超えて添
加した場合は、成形品の表面のブリードにより外観が損
なわれる。通常エラストマー組成物の表面滑性を上げる
ための滑剤は、大量に用いた場合べとつきが生ずる。し
かしながら、上記のような組合せで併用することによ
り、その理由は定かではないが、高度な滑性すなわち耐
摩耗性がべとつきを生ずることなく得られる。高温にさ
らされる環境では、特に好適である。したがって、より
きびしいスペックを持つ部品例えば、接触機会の頻繁な
車両用のアシストグリップ、シフトレバー、アームレス
トなどにも使用が可能となる。
【0025】なお、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物には必要に応じて、酸化防止剤、耐候材、造核剤、着
色剤、各種フィラー等を添加しても良い。本発明の熱可
塑性エラストマー組成物を製造する方法としては、通常
の樹脂組成物、ゴム組成物の製造に用いられる一般的な
全ての方法を採用できる。基本的には機械的溶融混練方
法であり、これらには単軸押出機、二軸押出機、バンバ
リーミキサー、各種ニーダー、ブラベンダー、ロール等
が用いられる。本発明の熱可塑性エラストマー組成物は
一般的に使用される熱可塑性樹脂成形機を用いて成形す
ることが可能であって、射出成形、押出成形、カレンダ
ー成形、ブロー成形等の各種の成形方法が適用可能であ
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。 (測定方法) [HLMFR]JIS K−7210の方法に準じて、
温度230℃、荷重211.68N条件で測定した。 [MLMFR]JIS K−7210、表1の条件17
で測定した。 [MFR]JIS K−7210、表1の条件14で測
定した。 [ショアーA硬度]ASTM D2240に従い測定し
た。 [引張試験]JIS K6301に準じ3号ダンベルを
用いて、引張速度200mm/分の条件で破断強度およ
び破断伸びを測定した。
【0027】[表面耐傷つき性試験]サイズ140×1
40mm、厚さ2mmの平板を射出成形により作成し
た。HEIDON社製学振式摩耗試験機(HEIDON
−14DR)に、日本規格協会JIS染色堅ろう度試験
用綿(カナキン3 号)を摩耗治具にセットし、該平板表
面に摩耗治具を乗せ、垂直荷重400g、移動速度1,
700mm/分、移動距離100mm、200往復にて
1回ずつ測定を行った。測定部分を目視にて観測し、摩
耗の跡および布への色落ちがはっきりと観察された場合
を×、どちらかでも僅かに観察された場合を△、どちら
も全く観察されなかった場合を○と評価した。
【0028】[エンボス転写性]射出成形で平板を作成
し、目視観察により評価した。 ○:全面クリアなシボが作成。 ×:一部に不明瞭なシボがある。 [触感]射出成形で平板を作成し、直接手で触れて以下
のように判定した。 ○:べたつき感がなく、良好な感触を示す。 △:べたつき感が若干感じられる。 ×:べたつき感がかなり感じられる。
【0029】[原材料]下記各原材料を用いて各種の熱
可塑性エラストマー組成物を調製した。 ○ 成分(a):オレフィン系熱可塑性エラストマー 部分的にあるいは完全に架橋したゴム成分を含むオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーとしてはTPE−1(HL
MFR:330g/10分、ショアA:86、日本ポリ
オレフィン(株)製「オレフレックスE410G」) ○ 成分(b):ブロック共重合体の水素添加誘導体 用いたブロック共重合体の水素添加誘導体を表1に示
す。
【0030】
【表1】
【0031】○ 成分(c):エチレン−α−オレフィ
ン共重合体ゴム エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムとして、エチレ
ンプロピレン共重合体ゴム[EP−1(MFR:0.0
2g/10分、[η]=5.4dl/g、ショアーA硬
度=73、モンテル・エスディーケイ・サンライズ
(株)製「ST053T」) ○ 成分(d):ポリプロピレン ポリプロピレンとしてPP−1(エチレン含有量:0.
5重量%以下、MFR:30g/10分、Tmp=16
3℃、モンテル・エスディーケイ・サンライズ(株)製
「PX900N」)。 ○ 成分(e):鉱物油系ゴム軟化剤 鉱物油系ゴム軟化剤はパラフィン系オイル(流動点:−
15℃、動粘度@98℃:38. 1センチストークス、
引火点:300℃、出光興産製「PW−380」)を用
いた。 ○ 成分(f):高級脂肪酸アミド 用いた高級脂肪酸アミドは、オレイン酸アミドである。
【0032】○ 成分(g):ポリオルガノシロキサン 用いたポリオルガノシロキサンは次のものである。 <Si−1>ストレートシリコーンオイル(ポリジメチ
ルシロキサン)(東レダウコーニング製「シリコーンオ
イル BY16−140」)粘度;100万センチスト
ークス、可塑度;1. 5〜2. 0、比重0. 98(25
℃)、屈折率1.404(25℃) <Si−2>ストレートシリコーンオイル(ポリジメチ
ルシロキサン)(東レダウコーニング製「シリコーンオ
イル SH200−10万」)粘度;10万センチスト
ークス、比重0. 98(25℃)、屈折率1. 404
(25℃) <Si−3>ストレートシリコーンオイル(ポリジメチ
ルシロキサン)(東レダウコーニング製「シリコーンオ
イル SH200−1万」)粘度;1万センチストーク
ス、比重0. 98(25℃)、屈折率1. 404(25
℃) ○ 成分(h):アクリル−シリコーン共重合体樹脂 アクリル−シリコーン共重合体樹脂は<SA−1>シャ
リーヌR−170(日信化学工業製)を用いた。
【0033】(実施例1〜13)ゴムをポリオレフィン
系樹脂に分散させた熱可塑性エラストマー、ブロック共
重合体の水素添加誘導体、エチレン−α−オレフィン共
重合体ゴム、ポリプロピレン系樹脂及び鉱物油系ゴム軟
化剤を表2及び表3に示す割合で配合したエラストマー
組成物に対し高級脂肪酸アミド、ポリオルガノシロキサ
ン、アクリル−シリコーン共重合体樹脂を上記表に示す
割合で配合し、該組成物を同方向二軸押出機KTX−3
7(神戸製鋼(株)製)を用いて溶融混練しペレットを
得た。得られたペレットを射出成形でサンプルを作成
し、前記の諸物性の評価を行った。結果を表2、3に示
した。また実際にグラブレールを成形し、シボ転写性、
触感、耐熱性のほかに車に搭載しての長期性能などの評
価を行っており、いずれも良い結果を得ている。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】(比較例1〜7)比較のため、表4に示す
材料、配合量にてサンプルを作成し、実施例と同様に諸
物性の評価を行った。評価結果を表4に併せて示す。
【0037】
【表4】
【0038】表2、3から明らかなように、本発明の熱
可塑性エラストマー組成物を用いたグラブレールである
と、優れたゴム特性および耐傷つき性を有する上に、押
出成形や射出成形などのエンボス転写性に優れており、
しかもパラフィン系オイル(鉱物油系ゴム用軟化剤)の
ブリードもない。
【0039】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、柔軟性に富み、表面耐傷つき性に優れ、かつ優れた
エンボス転写性を有する。また軽量でリサイクルが容易
であり省エネルギー、省資源タイプのエラストマーであ
り、環境面からも良好なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 23/26 (C08L 23/26 21:00 21:00 53:02 53:02 83:04 83:04 33:00 33:00 23:08 23:08 23:10) 23:10) (72)発明者 山本 晃市 神奈川県川崎市川崎区夜光二丁目3番2号 日本ポリオレフィン株式会社技術本部研 究開発センター内 Fターム(参考) 4J002 AE055 BB03W BB05X BB054 BB12W BB125 BB14W BB145 BB15X BB154 BB155 BB17W BG005 BG075 BP01Y BP025 CP035 EP016 EP026 FD025 FD170 GQ00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)部分的にあるいは完全に架橋したゴムをポリオレフィ ン系樹脂に分散させた熱可塑性エラストマー ・・・・10〜70重量%、 (b)下記特性を有する一般式A−B−A(ここでAはモノビニル置換芳香族炭 化水素の重合体ブロック、Bは共役ジエンのエラストマー性重合体ブロックであ る)で表記されるブロック共重合体の水素添加誘導体・・5〜40重量%、 (イ)MLMFR(JIS K−7210 表1の条件7:温度190℃、 荷重211.68N(21.60kgf)0.1g/10分以下 (ロ)ブロック共重合体中の重合体ブロックBが60〜90重量% (e)鉱物油系ゴム用軟化剤 ・・・・・20〜50重量% を配合してなるエラストマー組成物100重量部に対して、 (f)高級脂肪酸アミド ・・・0.01〜1重量部、 (g)ポリオルガノシロキサン ・・・0.5〜10重量部、 (h)アクリル−シリコーン共重合体樹脂 ・・・0.5〜15重量部 の(f)〜(h)のうち、少なくとも1種類を添加する
    ことを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 前記の組成物に、さらに(c)エチレン
    −α−オレフィン共重合体ゴム20重量%以下、および
    /または(d)ポリプロピレン系樹脂15重量%以下を
    配合してなる請求項1に記載の熱可塑性エラストマー組
    成物。
  3. 【請求項3】 成分(c)のエチレン−α−オレフィン
    共重合体ゴムの極限粘度[η]が1.5〜10dl/
    g、ショアA硬度が90以下である、請求項2に記載の
    熱可塑性エラストマー組成物。
  4. 【請求項4】 (f)高級脂肪酸アミドを必須成分と
    し、(g)ポリオルガノシロキサンまたは(h)アクリ
    ル−シリコーン共重合体樹脂を併用して添加することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱可塑
    性エラストマー組成物。
  5. 【請求項5】 成分(g)のポリオルガノシロキサンの
    粘度が1万センチストークス以上である請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
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