JP2002343771A - ドライエッチング方法 - Google Patents

ドライエッチング方法

Info

Publication number
JP2002343771A
JP2002343771A JP2001147743A JP2001147743A JP2002343771A JP 2002343771 A JP2002343771 A JP 2002343771A JP 2001147743 A JP2001147743 A JP 2001147743A JP 2001147743 A JP2001147743 A JP 2001147743A JP 2002343771 A JP2002343771 A JP 2002343771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
dry etching
titanium nitride
etching method
nitride layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001147743A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4546667B2 (ja
Inventor
Akitaka Shimizu
昭貴 清水
Katsunori Hirai
克典 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2001147743A priority Critical patent/JP4546667B2/ja
Publication of JP2002343771A publication Critical patent/JP2002343771A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4546667B2 publication Critical patent/JP4546667B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パターンが疎に配置された部分と、密に配置
された部分とを有するものであっても、従来に較べて、
窒化チタン層の側壁部分の形状を略垂直にエッチングす
ることのできるドライエッチング方法を提供する。 【解決手段】 エッチングガスとしてCl2 +Heのガ
スを使用し、フォトレジストからなり所定形状にパター
ニングされたマスク層104を介して、プラズマエッチ
ングにより、窒化チタン層102をエッチングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
におけるドライエッチング方法に係り、特に、窒化チタ
ン(TiN)層を、レジストからなるマスク層を介して
エッチングするドライエッチング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置を構成する材料の一つ
として、窒化チタン(TiN)が多く使用されており、
半導体装置の製造工程においては、かかる窒化チタンを
所望パターンにエッチングするドライエッチングが行わ
れている。
【0003】例えば、タングステン等の金属が使用され
た電極や配線では、金属膜と絶縁膜との間に、窒化チタ
ン等からなるバリアメタル層が設けられる。
【0004】かかる構造の配線等を製造する場合、図6
(a)に示すように、下地膜である絶縁膜201上に、
窒化チタン層202、タングステン層203をこの順で
順次形成し、タングステン層203の上に、フォトレジ
ストからなるパターニングされたマスク層204を形成
し、このマスク層204を介して、まず、タングステン
層203のエッチングを行う。
【0005】この後、図6(b)に示すように、上記マ
スク層204を介して、窒化チタン層202のエッチン
グを行い、タングステン層203及び窒化チタン層20
2を所定形状にパターニングする。
【0006】かかるエッチング工程において、窒化チタ
ン層202のエッチングには、従来、Cl2 からなるエ
ッチングガスを使用したプラズマエッチングが一般的に
用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したとおり、従来
では、Cl2 からなるエッチングガスを使用したプラズ
マエッチングにより、窒化チタン層のエッチングが行わ
れている。
【0008】しかしながら、かかる従来の方法では、図
6(b)に示すように、窒化チタン層202の側壁部分
がエッチングされ、この窒化チタン層202の側壁部分
の形状が、所謂逆テーパ状となるという問題がある。
【0009】すなわち、図6(b)に示すようなパター
ンを形成する場合、マスク層204の形状に合わせて、
タングステン層203及び窒化チタン層202の側壁部
分が略垂直(同図に示す角度Rがほぼ90度)となるこ
とが好ましいが、上記従来の技術においては、窒化チタ
ン層202の側壁部分がエッチングされてしまい、その
側壁部分の形状が逆テーパ状(角度Rが90度より大)
となってしまうという問題があった。
【0010】また、形成されるパターンの形状が、隣接
するパターン同士が近接して密に配置された部分と、隣
接するパターン同士が離間して疎に配置された部分を有
する場合には、上記の側壁部分の形状が、パターンが密
に配置された部分と、疎に配置された部分とによって、
異なる傾向がある。
【0011】さらに、かかる側壁部分の形状は、一枚の
半導体ウエハの面内であっても、その中央部と周縁部で
異なる傾向もある。
【0012】このため、例えば、エッチングガスの流量
や圧力、エッチング中の半導体ウエハの温度、平行平板
型のプラズマエッチング装置における電極に印加する高
周波電力等のエッチング条件を調整して、上記の側壁部
分の形状を制御しようとしても、半導体ウエハの中央
部、周縁部、及び、パターンの疎部分、密部分の全ての
部位において、側壁部分の形状が良好になるようにエッ
チングすることが、困難であるという問題があった。
【0013】例えば、Cl2 からなるエッチングガスを
使用して、プラズマエッチングにより、窒化チタン層の
エッチングを行い、前述した角度Rを半導体ウエハの各
部において測定したところ、 ウエハ中央部:103.3°(密部)、93.6°(疎
部) ウエハ周縁部:115.7°(密部)、97.0°(疎
部) となった。全体的に逆テーパ状になる傾向があり、角度
Rの差は最大22.1°もあった。
【0014】なお、エッチング条件は、 エッチングガス:Cl2 (流量70SCCM) 圧力:0.67Pa 上部電極印加高周波電力:525W 下部電極印加高周波電力:50W 電極間距離:115mm サセプタ温度:40℃ である。
【0015】本発明は、かかる従来の事情に対処してな
されたもので、従来に較べて、窒化チタン層の側壁部分
の形状を良好な状態にエッチングすることのできるドラ
イエッチング方法を提供しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、レジ
ストからなるマスク層を介して、窒化チタン層をエッチ
ングし、当該窒化チタン層を所定のパターンにパターニ
ングするドライエッチング方法であって、Cl2 ガスと
Heガスとを含むエッチングガスを用いたプラズマエッ
チングにより、前記窒化チタン層の側壁形状が略垂直形
状になるようにエッチングすることを特徴とする。
【0017】請求項2の発明は、請求項1記載のドライ
エッチング方法において、前記Heガスの添加量を調整
することにより、前記窒化チタン層の側壁形状を略垂直
形状に制御することを特徴とする。
【0018】請求項3の発明は、請求項2記載のドライ
エッチング方法において、前記所定のパターンは、隣接
するパターン同士が近接して密に配置された部分と、隣
接するパターン同士が離間して疎に配置された部分を有
し、前記Heガスの添加量を調整することにより、隣接
するパターン同士が近接して密に配置された部分と、隣
接するパターン同士が離間して疎に配置された部分の前
記窒化チタン層の側壁形状が、いずれも略垂直形状とな
るように制御することを特徴とする。
【0019】請求項4の発明は、請求項1〜3いずれか
1項記載のドライエッチング方法において、前記Heガ
スの流量比が、前記エッチングガスの全流量に対して、
10〜50%とされていることを特徴とする。
【0020】請求項5の発明は、請求項4に記載のドラ
イエッチング方法において、前記エッチングガスの総流
量及び圧力の少なくともどちらか一方を変更し、レジデ
ンスタイムを0.3秒以上に調整することを特徴とす
る。
【0021】請求項6の発明は、レジストからなるマス
ク層を介して、窒化チタン層をエッチングし、当該窒化
チタン層を、隣接するパターン同士が近接して密に配置
された部分と隣接するパターン同士が離間して疎に配置
された部分とを有する所定のパターンにパターニングす
るドライエッチング方法であって、Cl2 ガスとN2
スとを含むエッチングガスを用いたプラズマエッチング
により、前記窒化チタン層をエッチングし、かつ、前記
2 ガスの添加量を調整することにより、隣接するパタ
ーン同士が近接して密に配置された部分と、隣接するパ
ターン同士が離間して疎に配置された部分の前記窒化チ
タン層の側壁形状が、いずれも略垂直形状となるように
制御することを特徴とする。
【0022】請求項7の発明は、請求項6記載のドライ
エッチング方法において、前記N2ガスの流量比が、前
記エッチングガスの全流量に対して、5〜15%とされ
ていることを特徴とする。
【0023】請求項8の発明は、請求項1〜7いずれか
1項記載のドライエッチング方法において、前記プラズ
マエッチングが、平行平板型のプラズマエッチング装置
によって行われることを特徴とする。
【0024】請求項9の発明は、請求項1〜8いずれか
1項記載のドライエッチング方法において、前記窒化チ
タン層が、絶縁膜と金属膜との間に設けられたものであ
ることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を、図面を参
照して実施の形態について説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施形態を説明するた
め、半導体ウエハ(シリコン基板)の縦断面の一部を拡
大して模式的に示すものである。同図(a)に示すとお
り、半導体ウエハには、下地膜である絶縁膜101上
に、窒化チタン(TiN)層102、タングステン層1
03が下側からこの順で形成されている。そして、タン
グステン層103の上に、フォトレジストからなるパタ
ーニングされたマスク層104を形成し、このマスク層
104を介して、タングステン層103のエッチングを
行うことによって、このタングステン層103が所定形
状にパターニングされている。
【0027】そして、本実施形態においては、図1
(a)の状態から、エッチングガスとしてCl2 +He
のガスを使用し、プラズマエッチングにより、窒化チタ
ン層102をエッチングする。
【0028】なお、図1には、窒化チタン層102が、
絶縁膜101とタングステン層103との間に設けられ
たバリアメタル層として使用される場合の例を示してい
るが、本発明方法は、かかる例に限定されるものではな
く、窒化チタン層102を、フォトレジストからなるマ
スク層104を介してエッチングするあらゆる工程に使
用することができる。
【0029】図2は、本発明の実施形態に使用するプラ
ズマ処理装置の構成の一例を模式的に示すものである。
同図に示すように、プラズマ処理装置1は、電極板が上
下平行に対向し、一方にプラズマ形成用電源が接続され
他方にバイアス形成用電源が接続された容量結合型平行
平板エッチング装置として構成されている。
【0030】このエッチング処理装置1は、例えば表面
がアルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウム
からなる円筒形状に成形されたチャンバー2を有してお
り、このチャンバー2は接地されている。チャンバー2
内の底部にはセラミックなどの絶縁板3を介して、ウエ
ハWを載置するための略円柱状のサセプタ支持台4が設
けられており、さらにこのサセプタ支持台4の上には、
下部電極を構成するサセプタ5が設けられている。この
サセプタ5にはハイパスフィルター(HPF)6が接続
されている。
【0031】サセプタ支持台4の内部には、温度調節媒
体室7が設けられており、導入管8を介して温度調節媒
体室7に温度調節媒体が導入、循環され、サセプタ5を
所望の温度に制御できるようになっている。
【0032】サセプタ5は、その上中央部が凸状の円板
状に成形され、その上にウエハWと略同形の静電チャッ
ク11が設けられている。静電チャック11は、絶縁材
の間に電極12が介在された構成となっており、電極1
2に接続された直流電源13から例えば1.5kVの直
流電圧が印加されることにより、クーロン力によってウ
エハWを静電吸着する。
【0033】そして、絶縁板3、サセプタ支持台4、サ
セプタ5、さらには静電チャック11には、被処理体で
あるウエハWの裏面に、伝熱媒体、例えばHeガスなど
を供給するためのガス通路14が形成されており、この
伝熱媒体を介してサセプタ5とウエハWとの間の熱伝達
がなされ、ウエハWが所定の温度に維持されるようにな
っている。
【0034】サセプタ5の上端周縁部には、静電チャッ
ク11上に載置されたウエハWを囲むように、環状のフ
ォーカスリング15が配置されている。このフォーカス
リング15はセラミックス或いは石英などの絶縁性材料
からなり、エッチングの均一性を向上させるようになっ
ている。
【0035】また、サセプタ5の上方には、このサセプ
タ5と平行に対向して上部電極21が設けられている。
この上部電極21は、絶縁材22を介して、チャンバー
2の上部に支持されており、サセプタ5との対向面を構
成し、多数の吐出孔23を有する例えば石英からなる電
極板24と、この電極24を支持する導電性材料例えば
表面がアルマイト処理されたアルミニウムからなる電極
支持体25とによって構成されている。なお、サセプタ
5と上部電極21との間隔は、調節可能とされている。
【0036】上部電極21における電極支持体25の中
央にはガス導入口26が設けられ、さらにこのガス導入
口26には、ガス供給管27が接続されており、さらに
このガス供給管27には、バルブ28、並びにマスフロ
ーコントローラ29を介して、処理ガス供給源30が接
続され、この処理ガス供給源30から、プラズマエッチ
ングのためのエッチングガスが供給されるようになって
いる。なお、図2には、上記の処理ガス供給源30等か
らなる処理ガス供給系を1つのみ図示しているが、これ
らの処理ガス供給系は複数設けられており、例えば、C
2 、He、N 2 等のガスを夫々独立に流量制御して、
チャンバー2内に供給できるよう構成されている。
【0037】一方、チャンバー2の底部には排気管31
が接続されており、この排気管31には排気装置35が
接続されている。排気装置35はターボ分子ポンプなど
の真空ポンプを備えており、これによりチャンバー2内
を所定の減圧雰囲気、例えば1Pa以下の所定の圧力ま
で真空引き可能なように構成されている。また、チャン
バー2の側壁にはゲートバルブ32が設けられており、
このゲートバルブ32を開にした状態でウエハWが隣接
するロードロック室(図示せず)との間で搬送されるよ
うになっている。
【0038】上部電極21には、第1の高周波電源40
が接続されており、その給電線には整合器41が介挿さ
れている。また、上部電極21にはローパスフィルター
(LPF)42が接続されている。この第1の高周波電
源40は、50〜150MHzの範囲の周波数を有して
おり、このように高い周波数を印加することによりチャ
ンバー2内に好ましい解離状態でかつ高密度のプラズマ
を形成することができ、従来より低圧条件下のプラズマ
処理が可能となる。この第1の高周波電源40の周波数
は、50〜80MHzが好ましく、典型的には図示した
60MHzまたはその近傍の条件が採用される。
【0039】下部電極としてのサセプタ5には、第2の
高周波電源50が接続されており、その給電線には整合
器51が介挿されている。この第2の高周波電源50は
数百KHz〜十数MHzの範囲の周波数を有しており、
このような範囲の周波数を印加することにより、被処理
体であるウエハWに対してダメージを与えることなく適
切なイオン作用を与えることができる。第2の高周波電
源50の周波数は、典型的には図示した13.56MH
zまたはその近傍の条件が採用される。
【0040】次に、上記構成のプラズマ処理装置1によ
って、ウエハWに形成された窒化チタン層102を、フ
ォトレジストからなるマスク層104を介して所定のパ
ターンにエッチングする工程について説明する。
【0041】まず、前述したように、窒化チタン層10
2、マスク層104等が形成されたウエハWを、ゲート
バルブ32を開放して、図示しないロードロック室から
チャンバー2内へ搬入し、静電チャック11上に載置す
る。そして、高圧直流電源13から直流電圧を印加する
ことによって、ウエハWを静電チャック11上に静電吸
着する。
【0042】次いで、ゲートバルブ32を閉じ、排気機
構35によって、チャンバー2内を所定の真空度まで真
空引した後、バルブ28を開放し、処理ガス供給源30
からCl2 +Heのエッチングガスを、マスフローコン
トローラ29によってその流量を調整しつつ、処理ガス
供給管27、ガス導入口26、上部電極21の中空部、
電極板24の吐出孔23を通じて、図2の矢印に示すよ
うに、ウエハWに対して均一に吐出させる。これととも
に、チャンバー2内の圧力が、所定の圧力に維持され、
第1の高周波電源40及び第2の高周波電源50から、
上部電極21及び下部電極としてのサセプタ5に高周波
電圧を印加し、エッチングガスをプラズマ化して、ウエ
ハWの窒化チタン層102のエッチングを行い、図示し
ない終点検出器により、窒化チタン層102のエッチン
グの終点が検出され前述した図1(b)の状態となった
時点でエッチング工程を終了する。
【0043】上述の工程により、図3に示すように、所
定のパターンが、隣接するパターン同士が近接して密に
配置された部分(図中左側部分)と、隣接するパターン
同士が離間して疎に配置された部分(図中右側部分)と
を有する形状のパターンとされたもの、具体的には、
「密」の部分が、ライン:スペース=1:1程度、
「疎」の部分が、ライン:スペース=1:10以上(例
えばライン幅0.2μmにて)のものを、以下の条件、 エッチングガス:Cl2 (流量50SCCM)+He(流量
20SCCM) 圧力:0.67Pa 上部電極印加高周波電力:525W 下部電極印加高周波電力:50W 電極間距離:115mm サセプタ温度:40℃ によりエッチングを行った。
【0044】上記エッチングによって得られたパターン
について、前述した角度Rを半導体ウエハの各部におい
て測定したところ、 ウエハ中央部:90.0°(密部)、92.9°(疎
部) ウエハ周縁部:91.9°(密部)、93.1°(疎
部) となった。窒化チタン層の側壁形状は、全体的に略垂直
となり、角度Rの差は最大3.1°と僅かであり、前述
した従来の方法による角度Rの差22.1°の約1/7
とすることができた。
【0045】図4のグラフは、縦軸を角度R、横軸をH
eの流量として、上述したエッチング工程における、エ
ッチングガスの総流量が70sccmの場合のHeガス
の添加量と、角度Rとの関係を示したものである。な
お、同図のグラフにおいて、実線Aはウエハ周縁部のパ
ターンが密の部分、点線Bはウエハ中央部のパターンが
密の部分、一点鎖線Cはウエハ周縁部のパターンが疎の
部分、二点鎖線Dはウエハ中央部のパターンが疎の部分
の角度Rを示している。
【0046】同図に示されように、角度Rは、Heガス
の添加量が20sccm、流量比で20/70(約30
%)のあたりで、いずれの部位においても、略90°と
なり、さらに添加量を増やすと角度Rにばらつきが生じ
る。
【0047】したがって、Heガスの添加量は、エッチ
ングガスの総流量は70sccmの場合10〜35sc
cm程度とすることが好ましい。また、Heガスの添加
量は、エッチングガスの総流量に対する流量比として、
15〜50%程度とすることが好ましい。
【0048】また、上記の場合は、エッチングガスの総
流量は70sccmとし、圧力を0.67Paとしてい
るが、これらを変更して、エッチングガスのレジデンス
タイム(チャンバー内での滞留時間)を変更することに
よっても、窒化チタン層102のエッチング速度と、窒
化チタン層102の側壁部分にデポジションする保護層
の形成速度を調節することができ、これによって、側壁
部分の形状を制御することができる。
【0049】レジデンスタイムは、チャンバー容積が一
定の場合(本実施例では約40l)圧力に比例し、エッ
チングガスの総流量に反比例する。例えば、エッチング
ガスの総流量を70sccmとし、圧力を0.67Pa
とした場合は、レジデンスタイムは0.22秒となる
が、これを、エッチングガスの総流量を40sccm
(Cl2 (流量27SCCM)+He(流量13SCCM))と
し、圧力を0.67Paとしてレジデンスタイムを0.
39秒とすると、ウエハ周辺部及びウエハ中央部のパタ
ーンが密の部分とパターンが疎の部分のテーパ角度のば
らつきをさらに低減することができた。
【0050】また、下部電極に印加する高周波電力を例
えば、50Wから70Wに増加させることによっても、
SEM(走査電子顕微鏡)で観察した際の側壁部分の形
状を、さらに垂直に近い良好なものとすることができ
た。
【0051】次に、上記のエッチングガスを、Cl
2 (流量60SCCM)+N2 (流量10SCCM)に変更し、
他のエッチング条件は、上記と同様にしてエッチングを
行った。上記エッチングによって得られたパターンにつ
いて、前述した角度Rを半導体ウエハの各部において測
定したところ、 ウエハ中央部:88.1°(密部)、83.0°(疎
部) ウエハ周縁部:87.9°(密部)、83.0°(疎
部) となった。全体的に若干順テーパ状となる傾向がある
が、略垂直となり、角度Rの差は最大5.1°と僅かで
あった。
【0052】図5のグラフは、縦軸を角度R、横軸をN
2 ガスの流量として、上述したエッチング工程におけ
る、エッチングガスの総流量が70sccmの場合のH
eガスの添加量と、角度Rとの関係を示したものであ
る。なお、同図のグラフにおいて、実線Aはウエハ周縁
部のパターンが密の部分、点線Bはウエハ中央部のパタ
ーンが密の部分、一点鎖線Cはウエハ周縁部のパターン
が疎の部分、二点鎖線Dはウエハ中央部のパターンが疎
の部分の角度Rを示している。
【0053】同図に示されように、角度Rは、N2 ガス
の添加量が増加すると、順テーパ状となる傾向があるた
め、N2 ガスの添加量は、流量比で5〜15%程度とす
ることが好ましい。
【0054】上述したとおり、各実施形態では、隣接す
るパターン同士が近接して密に配置された部分と、隣接
するパターン同士が離間して疎に配置された部分の窒化
チタン層102の側壁形状が、いずれも所定形状となる
ようにエッチングを行うことができた。
【0055】なお、上記の例では、平行平板型のエッチ
ング装置を使用した実施形態について説明したが、本発
明はかかる実施形態に限定されるものではなく、あらゆ
るプラズマエッチング装置を使用できることは、勿論で
ある。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のドライエ
ッチング方法によれば、従来に較べて、窒化チタン層の
側壁部分の形状を略垂直にエッチングすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明するためのウエハ断
面の構成を模式的に示す図。
【図2】本発明の一実施形態に使用する装置の構成の例
を示す図。
【図3】本発明の一実施形態におけるパターンの構成を
説明するための図。
【図4】Heガスの流量と側壁部の角度Rとの関係を示
す図。
【図5】N2 ガスの流量と側壁部の角度Rとの関係を示
す図。
【図6】従来の技術を説明するためのウエハ断面の構成
を模式的に示す図。
【符号の説明】
101……絶縁膜、102……窒化チタン層、103…
…タングステン層、104……マスク層(フォトレジス
ト)。
フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 BB30 DD65 FF18 5F004 AA01 AA05 BA04 BA09 BB11 BB13 BB18 BB22 BB25 BB26 DA04 DA22 DB10 DB12 5F033 HH19 HH33 MM05 QQ12 QQ15 WW00 WW06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジストからなるマスク層を介して、窒
    化チタン層をエッチングし、当該窒化チタン層を所定の
    パターンにパターニングするドライエッチング方法であ
    って、 Cl2 ガスとHeガスとを含むエッチングガスを用いた
    プラズマエッチングにより、前記窒化チタン層の側壁形
    状が略垂直形状になるようにエッチングすることを特徴
    とするドライエッチング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のドライエッチング方法に
    おいて、 前記Heガスの添加量を調整することにより、前記窒化
    チタン層の側壁形状を略垂直形状に制御することを特徴
    とするドライエッチング方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のドライエッチング方法に
    おいて、 前記所定のパターンは、隣接するパターン同士が近接し
    て密に配置された部分と、隣接するパターン同士が離間
    して疎に配置された部分を有し、 前記Heガスの添加量を調整することにより、隣接する
    パターン同士が近接して密に配置された部分と、隣接す
    るパターン同士が離間して疎に配置された部分の前記窒
    化チタン層の側壁形状が、いずれも略垂直形状となるよ
    うに制御することを特徴とするドライエッチング方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項記載のドライ
    エッチング方法において、 前記Heガスの流量比が、前記エッチングガスの全流量
    に対して、10〜50%とされていることを特徴とする
    ドライエッチング方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に項記載のドライエッチング方
    法において、 前記エッチングガスの総流量及び圧力の少なくともどち
    らか一方を変更し、レジデンスタイムを0.3秒以上に
    調整することを特徴とするドライエッチング方法。
  6. 【請求項6】 レジストからなるマスク層を介して、窒
    化チタン層をエッチングし、当該窒化チタン層を、隣接
    するパターン同士が近接して密に配置された部分と隣接
    するパターン同士が離間して疎に配置された部分とを有
    する所定のパターンにパターニングするドライエッチン
    グ方法であって、 Cl2 ガスとN2 ガスとを含むエッチングガスを用いた
    プラズマエッチングにより、前記窒化チタン層をエッチ
    ングし、かつ、前記N2 ガスの添加量を調整することに
    より、隣接するパターン同士が近接して密に配置された
    部分と、隣接するパターン同士が離間して疎に配置され
    た部分の前記窒化チタン層の側壁形状が、いずれも略垂
    直形状となるように制御することを特徴とするドライエ
    ッチング方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のドライエッチング方法に
    おいて、 前記N2 ガスの流量比が、前記エッチングガスの全流量
    に対して、5〜15%とされていることを特徴とするド
    ライエッチング方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7いずれか1項記載のドライ
    エッチング方法において、 前記プラズマエッチングが、平行平板型のプラズマエッ
    チング装置によって行われることを特徴とするドライエ
    ッチング方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8いずれか1項記載のドライ
    エッチング方法において、 前記窒化チタン層が、絶縁膜と金属膜との間に設けられ
    たものであることを特徴とするドライエッチング方法。
JP2001147743A 2001-05-17 2001-05-17 ドライエッチング方法 Expired - Fee Related JP4546667B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001147743A JP4546667B2 (ja) 2001-05-17 2001-05-17 ドライエッチング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001147743A JP4546667B2 (ja) 2001-05-17 2001-05-17 ドライエッチング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002343771A true JP2002343771A (ja) 2002-11-29
JP4546667B2 JP4546667B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=18993175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001147743A Expired - Fee Related JP4546667B2 (ja) 2001-05-17 2001-05-17 ドライエッチング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4546667B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005285809A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Sony Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2011077539A (ja) * 2003-06-30 2011-04-14 Renesas Electronics Corp 半導体装置とその製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06163538A (ja) * 1992-11-26 1994-06-10 Sumitomo Metal Ind Ltd プラズマエッチング方法
JPH09260351A (ja) * 1996-03-19 1997-10-03 Hitachi Ltd 多層Al配線のエッチング方法
JPH09321026A (ja) * 1996-05-30 1997-12-12 Nec Corp 半導体装置の製造方法
JPH10116819A (ja) * 1996-10-15 1998-05-06 Nec Corp アルミニウム膜又はアルミニウム合金膜のエッチング方 法
WO1999012195A1 (fr) * 1997-08-28 1999-03-11 Hitachi, Ltd. Procede de gravure a sec
JP2002198352A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd ドライエッチング方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06163538A (ja) * 1992-11-26 1994-06-10 Sumitomo Metal Ind Ltd プラズマエッチング方法
JPH09260351A (ja) * 1996-03-19 1997-10-03 Hitachi Ltd 多層Al配線のエッチング方法
JPH09321026A (ja) * 1996-05-30 1997-12-12 Nec Corp 半導体装置の製造方法
JPH10116819A (ja) * 1996-10-15 1998-05-06 Nec Corp アルミニウム膜又はアルミニウム合金膜のエッチング方 法
WO1999012195A1 (fr) * 1997-08-28 1999-03-11 Hitachi, Ltd. Procede de gravure a sec
JP2002198352A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd ドライエッチング方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011077539A (ja) * 2003-06-30 2011-04-14 Renesas Electronics Corp 半導体装置とその製造方法
JP2005285809A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Sony Corp 半導体装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4546667B2 (ja) 2010-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4230029B2 (ja) プラズマ処理装置およびエッチング方法
JP4133810B2 (ja) ドライエッチング方法
TWI469212B (zh) Plasma etching method
KR100810773B1 (ko) 플라즈마 에칭 방법 및 컴퓨터 판독 가능한 기억 매체
US8138445B2 (en) Plasma processing apparatus and plasma processing method
JP6120527B2 (ja) プラズマ処理方法
US20120145186A1 (en) Plasma processing apparatus
JP2009529225A (ja) プラズマ処理チャンバの選択的プレコーティングのための方法及び装置
JP2000323460A (ja) プラズマエッチング装置
KR101858324B1 (ko) 플라즈마 에칭 방법
KR100595065B1 (ko) 드라이 에칭 방법
KR20080008226A (ko) 플라즈마 에칭 방법 및 컴퓨터판독 가능한 기억 매체
US20050269294A1 (en) Etching method
KR100593826B1 (ko) 드라이 에칭 방법
JPH07302786A (ja) プラズマ処理装置
JP4775834B2 (ja) エッチング方法
JP4749683B2 (ja) エッチング方法
JP4854874B2 (ja) ドライエッチング方法
JP4546667B2 (ja) ドライエッチング方法
JP3986808B2 (ja) ドライエッチング方法
JP2002319569A (ja) ドライエッチング方法
JP2002164329A (ja) プラズマ処理装置
JP3597721B2 (ja) エッチング方法および半導体装置の製造方法
TW202141620A (zh) 清洗方法及半導體裝置之製造方法
JPH10242116A (ja) 平行平板型rie装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100629

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100702

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4546667

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees