JP2002319569A - ドライエッチング方法 - Google Patents

ドライエッチング方法

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JP2002319569A
JP2002319569A JP2001121794A JP2001121794A JP2002319569A JP 2002319569 A JP2002319569 A JP 2002319569A JP 2001121794 A JP2001121794 A JP 2001121794A JP 2001121794 A JP2001121794 A JP 2001121794A JP 2002319569 A JP2002319569 A JP 2002319569A
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gas
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silicide layer
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JP2001121794A
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Akiteru Ko
明輝 高
Toshihito Miura
利仁 三浦
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリシリコン層の上に形成されたタングステ
ンシリサイドをエッチングする際に、従来に較べてポリ
シリコン層の残膜量を均一化することができ、良質な半
導体装置を安定して製造することのできるドライエッチ
ング方法を提供する。 【解決手段】 エッチングガスとしてCl2 +O2 のガ
スを使用し、プラズマエッチングにより、タングステン
シリサイド層104をエッチングする。タングステンシ
リサイド層104のエッチングがほぼ終了した時点で、
エッチングガスをCl2 +O2 +NF3 に変更して、プ
ラズマエッチングによるオーバーエッチングを行い、タ
ングステンシリサイド層104の下側に形成されたポリ
シリコン層103をわずかに均一にエッチングした状態
で、エッチング工程を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
におけるドライエッチング方法に係り、特に、ポリシリ
コン層の上に形成されたタングステンシリサイド層を、
マスク層を介してエッチングするドライエッチング方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の電極材料等として、
タングステンシリサイドが多く使用されている。また、
半導体装置におけるMOSトランジスタのゲート電極で
は、ポリシリコン層(多結晶シリコン)の上にタングス
テンシリサイド等の金属シリサイドを積層させたポリサ
イド構造のものが多く使用されている。
【0003】かかるポリサイド構造のゲート電極等を製
造する場合、図5(a)に示すように、シリコン基板2
01上に、ゲート酸化膜(SiO2 )202、ポリシリ
コン層203、タングステンシリサイド層204をこの
順で順次形成し、タングステンシリサイド層204の上
に、シリコン窒化膜やフォトレジスト等からなるパター
ニングされたマスク層205を形成する。
【0004】そして、このマスク層205を介して、エ
ッチングを行うことにより、まず、タングステンシリサ
イド層204をパターニングする。
【0005】かかるタングステンシリサイド層204の
エッチング工程では、従来、Cl2+O2 等からなるエ
ッチングガスを使用したプラズマエッチングが一般的に
用いられている。
【0006】また、上記のタングステンシリサイド層2
04のエッチングの際、一般に、段差部の除去等のため
に、ある程度所謂オーバーエッチングを行われており、
このオーバーエッチングによって、図5(b)に示すよ
うに、ポリシリコン層203の表面も、ある程度エッチ
ングされることになる。
【0007】なお、上記タングステンシリサイド層20
4のエッチングの後、ポリシリコン層203のエッチン
グを行うことにより、所定パターンのポリサイド構造が
得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したとおり、従来
のタングステンシリサイド層のエッチング工程において
は、Cl2 +O2 等からなるエッチングガスを使用した
1ステップのプラズマエッチングが一般的に用いられて
いる。
【0009】しかしながら、かかる従来の方法では、タ
ングステンシリサイドとポリシリコンとの選択比を高め
ようとすると、パターン形状の悪化や、残渣が生じると
いう問題が発生するため、タングステンシリサイドとポ
リシリコンとの選択比を高めることが困難であり、この
ため、前述したオーバーエッチングの際に、下層である
ポリシリコン層が多くエッチングされ、ウエハ面内にお
いて、エッチング終了時のポリシリコン層の残膜量(図
5(b)に示すR)に大きなばらつきが生じるという問
題があった。
【0010】上記の問題は、特に、形成されるパターン
の形状が、隣接するパターン同士が近接して密に配置さ
れた部分と、隣接するパターン同士が離間して疎に配置
された部分を有する場合に大きな問題となる。
【0011】すなわち、パターンが、密に配置された部
分と、疎に配置された部分とによって、タングステンシ
リサイドのエッチングレート(エッチング速度)に相違
が生じるため、結果として、下地のポリシリコン層が露
出するタイミングにずれが生じ、ポリシリコン層が早く
露出した部分では、ポリシリコン層のエッチング量が多
くなって残膜量が減少し、逆にポリシリコン層が遅く露
出した部分では、ポリシリコン層のエッチング量が少な
くなって残膜量が多くなるため、ポリシリコン層の残膜
量に大きなばらつきが生じるためである。
【0012】そして、上記のようにポリシリコン層の残
膜量に大きなばらつきが生じると、次の工程であるポリ
シリコン層のエッチング工程において、ポリシリコン層
の残膜量が少ない部分では、残膜量の多い部分に較べて
早く下層のゲート酸化膜が露出し、ゲート酸化膜が露出
するタイミングにずれが生じるため、早く露出したゲー
ト酸化膜がダメージを受けて、ゲート酸化膜としてブレ
イクし易くなってしまい、歩留まりの低下や品質の低下
を招くという問題があった。
【0013】本発明は、かかる従来の事情に対処してな
されたもので、従来に較べてポリシリコン層の残膜量を
均一化することができ、良質な半導体装置を安定して製
造することのできるドライエッチング方法を提供しよう
とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ポリ
シリコン層の上に形成されたタングステンシリサイド層
を、マスク層を介してエッチングし、当該タングステン
シリサイド層を所定のパターンにパターニングするドラ
イエッチング方法であって、第1のエッチングガスを用
いたプラズマエッチングを行う第1の工程と、前記第1
の工程の後、Cl2 ガスとO2 ガスとNF3 ガスを含む
第2のエッチングガスを用いたプラズマエッチングを行
う第2の工程とを具備し、前記第1のエッチングガス
は、前記第2のエッチングガスと異なるガスであること
を特徴とする。
【0015】請求項2の発明は、ポリシリコン層の上に
形成されたタングステンシリサイド層を、マスク層を介
してエッチングし、当該タングステンシリサイド層を所
定のパターンにパターニングするドライエッチング方法
であって、Cl2 ガスとO2 ガスとを含み、NF3 ガス
を含まない第1のエッチングガスを用いたプラズマエッ
チングを行う第1の工程と、前記第1の工程の後、Cl
2 ガスとO2 ガスとNF3 ガスを含む第2のエッチング
ガスを用いたプラズマエッチングを行う第2の工程とを
具備したことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、請求項2記載のドライ
エッチング方法において、前記第2のエッチングガスの
2 ガスの流量が前記第1のエッチングガスのO 2 ガス
の流量より多く、前記第2のエッチングガスのCl2
スの流量が、前記第1のエッチングガスのCl2 ガスの
流量より少ないことを特徴とする。
【0017】請求項4の発明は、請求項2又は3記載の
ドライエッチング方法において、前記第2のエッチング
ガスのCl2 ガスとO2 ガスとNF3 ガスとの比率が、
Cl2 が10〜70%、O2 が20〜50%、NF3
10〜70%の流量比で供給されることを特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、請求項1〜4いずれか
1項記載のドライエッチング方法において、前記第1及
び第2の工程が、平行平板型のプラズマエッチング装置
によって行われることを特徴とする。
【0019】請求項6の発明は、請求項1〜5いずれか
1項記載のドライエッチング方法において、前記所定の
パターンは、隣接するパターン同士が近接して密に配置
された部分と、隣接するパターン同士が離間して疎に配
置された部分を有することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を、図面を参
照して実施の形態について説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施形態を説明するた
め、半導体ウエハ(シリコン基板)の縦断面の一部を拡
大して模式的に示すものである。同図(a)に示すとお
り、シリコン基板101の上には、ゲート酸化膜(Si
2 )102、ポリシリコン層103、タングステンシ
リサイド層104が、下側からこの順で形成されてお
り、タングステンシリサイド層104上には、所定のパ
ターンにパターニングされたマスク層105が形成され
ている。
【0022】上記マスク層105は、シリコン窒化膜や
フォトレジスト等から構成されており、図中左側部分に
示すように、隣接するパターン同士が近接して密に配置
された部分と、図中右側部分に示すように、隣接するパ
ターン同士が離間して疎に配置された部分を有する形状
のパターンとされている。
【0023】本実施形態においては、まず、図1(a)
に示す状態から、エッチングガスとしてCl2 +O2
ガスを使用し、プラズマエッチングにより、タングステ
ンシリサイド層104をエッチングする。
【0024】そして、図1(b)に示す状態のように、
タングステンシリサイド層104の下側に形成されたポ
リシリコン層103が露出した時点(タングステンシリ
サイド層104の裾部が残っている状態)で、エッチン
グガスを上記ガスから、Cl 2 +O2 +NF3 に変更し
て、プラズマエッチングによるオーバーエッチングを行
い、図1(c)に示す状態のように、タングステンシリ
サイド層104を完全にエッチングする。この際タング
ステンシリサイド層104の下側に形成されたポリシリ
コン層103をわずかに均一にエッチングした状態で、
エッチング工程を終了する。
【0025】これによって、Cl2 +O2 のエッチング
ガスを使用した従来の1ステップによるエッチングと同
様に、パターン形状が良好で、残渣が生じることもな
く、エッチングを行うことができ、これに加えて、オー
バーエッチング時のタングステンシリサイドとポリシリ
コンとの選択比(タングステンシリサイドのエッチング
レート/ポリシリコンのエッチングレート)を高めるこ
とができるので、タングステンシリサイド層104のエ
ッチング工程終了時におけるポリシリコン層103の残
膜量を、シリコン基板101の面内において、より均一
化することができる。
【0026】図2は、本発明の実施形態に使用するプラ
ズマ処理装置の構成の一例を模式的に示すものである。
同図に示すように、プラズマ処理装置1は、電極板が上
下平行に対向し、一方にプラズマ形成用電源が接続され
た容量結合型平行平板エッチング装置として構成されて
いる。
【0027】このエッチング処理装置1は、例えば表面
がアルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウム
からなる円筒形状に成形されたチャンバー2を有してお
り、このチャンバー2は接地されている。チャンバー2
内の底部にはセラミックなどの絶縁板3を介して、ウエ
ハW(シリコン基板101)を載置するための略円柱状
のサセプタ支持台4が設けられており、さらにこのサセ
プタ支持台4の上には、下部電極を構成するサセプタ5
が設けられている。このサセプタ5にはハイパスフィル
ター(HPF)6が接続されている。
【0028】サセプタ支持台4の内部には、温度調節媒
体室7が設けられており、導入管8を介して温度調節媒
体室7に温度調節媒体が導入、循環され、サセプタ5を
所望の温度に制御できるようになっている。
【0029】サセプタ5は、その上中央部が凸状の円板
状に成形され、その上にウエハWと略同形の静電チャッ
ク11が設けられている。静電チャック11は、絶縁材
の間に電極12が介在された構成となっており、電極1
2に接続された直流電源13から例えば1.5kVの直
流電圧が印加されることにより、クーロン力によってウ
エハWを静電吸着する。
【0030】そして、絶縁板3、サセプタ支持台4、サ
セプタ5、さらには静電チャック11には、被処理体で
あるウエハWの裏面に、伝熱媒体、例えばHeガスなど
を供給するためのガス通路14が形成されており、この
伝熱媒体を介してサセプタ5とウエハWとの間の熱伝達
がなされ、ウエハWが所定の温度に維持されるようにな
っている。
【0031】サセプタ5の上端周縁部には、静電チャッ
ク11上に載置されたウエハWを囲むように、環状のフ
ォーカスリング15が配置されている。このフォーカス
リング15はセラミックス或いは石英などの絶縁性材料
からなり、エッチングの均一性を向上させるようになっ
ている。
【0032】また、サセプタ5の上方には、このサセプ
タ5と平行に対向して上部電極21が設けられている。
この上部電極21は、絶縁材22を介して、チャンバー
2の上部に支持されており、サセプタ5との対向面を構
成し、多数の吐出孔23を有する例えばシリコン、石英
からなる電極板24と、この電極24を支持する導電性
材料例えば表面がアルマイト処理されたアルミニウムか
らなる電極支持体25とによって構成されている。な
お、サセプタ5と上部電極21との間隔は、調節可能と
されている。
【0033】上部電極21における電極支持体25の中
央にはガス導入口26が設けられ、さらにこのガス導入
口26には、ガス供給管27が接続されており、さらに
このガス供給管27には、バルブ28、並びにマスフロ
ーコントローラ29を介して、処理ガス供給源30が接
続され、この処理ガス供給源30から、プラズマエッチ
ングのためのエッチングガスが供給されるようになって
いる。なお、図2には、上記の処理ガス供給源30等か
らなる処理ガス供給系を1つのみ図示しているが、これ
らの処理ガス供給系は複数設けられており、例えば、C
2 、O2 、NF3 等のガスを夫々独立に流量制御し
て、チャンバー2内に供給できるよう構成されている。
【0034】一方、チャンバー2の底部には排気管31
が接続されており、この排気管31には排気装置35が
接続されている。排気装置35はターボ分子ポンプなど
の真空ポンプを備えており、これによりチャンバー2内
を所定の減圧雰囲気、例えば1Pa以下の所定の圧力ま
で真空引き可能なように構成されている。また、チャン
バー2の側壁にはゲートバルブ32が設けられており、
このゲートバルブ32を開にした状態でウエハWが隣接
するロードロック室(図示せず)との間で搬送されるよ
うになっている。
【0035】上部電極21には、第1の高周波電源40
が接続されており、その給電線には整合器41が介挿さ
れている。また、上部電極21にはローパスフィルター
(LPF)42が接続されている。この第1の高周波電
源40は、50〜150MHzの範囲の周波数を有して
おり、このように高い周波数を印加することによりチャ
ンバー2内に好ましい解離状態でかつ高密度のプラズマ
を形成することができ、従来より低圧条件下のプラズマ
処理が可能となる。この第1の高周波電源40の周波数
は、50〜80MHzが好ましく、典型的には図示した
60MHzまたはその近傍の条件が採用される。
【0036】下部電極としてのサセプタ5には、第2の
高周波電源50が接続されており、その給電線には整合
器51が介挿されている。この第2の高周波電源50は
数百〜十数MHzの範囲の周波数を有しており、このよ
うな範囲の周波数を印加することにより、被処理体であ
るウエハWに対してダメージを与えることなく適切なイ
オン作用を与えることができる。第2の高周波電源50
の周波数は、典型的には図示した13.56MHzまた
はその近傍の条件が採用される。
【0037】次に、上記構成のプラズマ処理装置1によ
って、ウエハW(シリコン基板101)に形成されたタ
ングステンシリサイド層104をエッチングする工程に
ついて説明する。
【0038】まず、前述した図1(a)の状態とされた
ウエハW(シリコン基板101)を、ゲートバルブ32
を開放して、図示しないロードロック室からチャンバー
2内へ搬入し、静電チャック11上に載置する。そし
て、高圧直流電源13から直流電圧を印加することによ
って、ウエハWを静電チャック11上に静電吸着する。
【0039】次いで、ゲートバルブ32を閉じ、排気機
構35によって、チャンバー2内を所定の真空度まで真
空引した後、バルブ28を開放し、処理ガス供給源30
からCl2 +O2 のエッチングガス(第1のエッチング
ガス)を、マスフローコントローラ29によってその流
量を調整しつつ、処理ガス供給管27、ガス導入口2
6、上部電極21の中空部、電極板24の吐出孔23を
通じて、図1の矢印に示すように、ウエハWに対して均
一に吐出させる。これとともに、チャンバー2内の圧力
が、所定の圧力に維持され、第1の高周波電源40及び
第2の高周波電源50から、上部電極21及び下部電極
としてのサセプタ5に高周波電圧を印加し、エッチング
ガスをプラズマ化して、ウエハWのタングステンシリサ
イド層104のエッチング(メインエッチング)を行
う。
【0040】そして、図示しない終点検出器により、タ
ングステンシリサイド層104のエッチングの終点が検
出され、前述した図1(b)の状態となった時点で、一
旦エッチングを停止してエッチングガスを切り替える
か、若しくは、エッチングを続行しつつエッチングガス
のみを切り替えることによって、エッチングガスをCl
2 +O2+NF3 (第2のエッチングガス)とし、オー
バーエッチングを行う。このオーバーエッチングを所定
時間行い、前述した図1(c)の状態となった時点でオ
ーバーエッチングを停止し、タングステンシリサイド層
104のエッチング工程を終了する。
【0041】上述の工程により、まず、以下の条件、 第1のエッチングガス:Cl2 (流量33SCCM)+O2
(流量2SCCM) 圧力:0.67Pa 上部電極印加高周波電力:475W 下部電極印加高周波電力:50W 電極間距離:150mm により第1のエッチング工程(メインエッチング)を行
い、次に、以下の条件、 第2のエッチングガス:Cl2 (流量10SCCM)+O2
(流量20SCCM)+NF3 (流量20SCCM) 圧力:1.3Pa 上部電極印加高周波電力:500W 下部電極印加高周波電力:100W 電極間距離:150mm により第2のエッチング工程(オーバーエッチング)を
行った。
【0042】なお、上記のエッチング工程の切り替え
は、図3に示すように、プラズマ中の波長704nmの
光が減少することによって、検出されるタングステンシ
リサイド層104のエッチングの終点(図3に示される
曲線のスロープの終点E)を、終点検出装置によって検
出することによって行った。また、第2のエッチング工
程(オーバーエッチング)は、第1のエッチング工程
(メインエッチング)を行った時間に対して、40%に
相当する時間行った。
【0043】第1のエッチング工程の終点としては、下
地のポリシリコン層103が露出し始めたE´からタン
グステンシリサイド層104のエッチングが完了する直
前のEの間の所定のタイミングで検出することが好まし
い。ポリシリコン層103のオーバーエッチングを最も
抑制する上では、E´を第1エッチング工程の終点とす
ることが好ましい。
【0044】上記工程によるエッチングを行ったウエハ
の、ポリシリコン層103の残膜量を測定したところ、
ウエハ面内における残膜量の最大値と最小値との差(ト
ータルローディング)は、7.4nmであった。オーバ
ーエッチングを80%にしてもトータルローディングは
ほとんど増加しなかった。
【0045】一方、比較のため、上記の第1のエッチン
グ工程(メインエッチング)のエッチング条件のまま、
オーバーエッチングを、メインエッチングの40%に相
当する時間行ったところ、ウエハ面内における残膜量の
最大値と最小値との差(トータルローディング)は、1
8.8nmであった。
【0046】したがって、上述した2ステップのエッチ
ングを行うことにより、従来に較べて、トータルローデ
ィングが1/2以下に改善された。
【0047】また、エッチング後のウエハを、走査電子
顕微鏡(SEM)で観察したところ、パターニングされ
たタングステンシリサイド層104の形状も良好で残渣
もみられなかった。さらに、上記工程に引き続き、ポリ
シリコン層103のエッチングを行ったところ、パター
ニングされたポリシリコン層103及びタングステンシ
リサイド層104の形状も良好で残渣もみられなかっ
た。
【0048】また、上記第2のエッチング工程における
タングステンシリサイドとポリシリコンとの選択比(タ
ングステンシリサイドのエッチングレート/ポリシリコ
ンのエッチングレート)を測定したところ、ブランケッ
ト(パターンのない)ウエハに対しては2.1、パター
ンのあるウエハに対しては4.4であった。一方、第1
のエッチング工程における上記の選択比は、夫々1.1
と、1.5であり、第2のエッチング工程において、第
1のエッチング工程に較べて選択比が向上していること
が確認された。
【0049】上記の例では、第2のエッチング工程にお
いて、Cl2 とO2 とNF3 の流量比を、20%,40
%,40%としているが、かかる流量比では、第1のエ
ッチング工程と較べて、NF3 を添加している点と、C
2 の流量比を低下させてO 2 の流量比を増加させてい
る点が相違している。これらの理由は、Cl2 の流量比
を低下させ、かつO2 の流量比を増加させることによっ
て、ポリシリコンのエッチングを抑制し選択性を向上す
る点、及び、O2 の流量比を増加させると残渣が増える
ため、NF3 を添加することによってかかる残渣を抑制
する点にある。
【0050】これらのガスの流量比を変更した際のブラ
ンケット(パターンのない)ウエハでの選択比(タング
ステンシリサイドのエッチングレート/ポリシリコンの
エッチングレート)の変化を調べた結果を示すのが図4
である。
【0051】同図において、三角形の各頂点は、夫々C
2 ,O2 ,NF3 の流量が100%、これらの頂点に
対向する辺上が0%の場合を示しており、各頂点から対
向する辺に向かって次第に流量比が減少することを示し
ている。そして、この三角形の各部に記載された円が、
その大きさによって選択比の数値を示しており、図中斜
線を付した円は、エッチングよりでポジションが多く生
じたため、膜厚が増加したものを示している。
【0052】この図4に示されるとおり、O2 について
は、あまり流量比を多くすると、エッチングが進行せ
ず、デポジションが生じてしまう。このため、図4に太
線で囲んだ範囲、つまり、O2 の流量比を20〜50%
の流量比の範囲とすることが好ましく、また、Cl2
NF3 については、どちらも10〜70%の流量比の範
囲とすることが好ましい。これらのガスをかかる流量比
の範囲とすることによって、ブランケット(パターンの
ない)ウエハに対して選択比約1.5以上が得られた。
【0053】以上説明したとおり、本発明のドライエッ
チング方法によれば、従来に較べてポリシリコン層の残
膜量を均一化することができる。したがって、ポリシリ
コン層をエッチングする際に、下層の酸化膜層がダメー
ジを受けることを抑制することができ、これによってゲ
ート酸化膜がブレイクすることを抑制することができ
る。
【0054】なお、上記の例では、第1のエッチングガ
スとして、Cl2 +O2 を使用した場合について説明し
たが、第1のエッチングガスは、タングステンシリサイ
ド層をパターン形状が良く残渣を生じないでエッチング
できるガスであればよく、例えば、Cl2 +SF6 など
のCl2 を含む他のガス等でもよい。また、第1及び第
2のエッチングガスにはArなどの不活性ガスを添加し
てもよい。
【0055】また、上記の例では、平行平板型のエッチ
ング装置を使用した実施形態について説明したが、本発
明はかかる実施形態に限定されるものではなく、あらゆ
るプラズマエッチング装置を使用できることは、勿論で
ある。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のドライエ
ッチング方法によれば、従来に較べてポリシリコン層の
残膜量を均一化することができ、良質な半導体装置を安
定して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明するためのウエハ断
面の構成を模式的に示す図。
【図2】本発明の一実施形態に使用する装置の構成の例
を示す図。
【図3】本発明の一実施形態における終点検出の例を説
明するための図。
【図4】ガスの流量比と選択比との関係を示す図。
【図5】従来の技術を説明するためのウエハ断面の構成
を模式的に示す図。
【符号の説明】
101……シリコン基板、102……ゲート酸化膜、1
03……ポリシリコン層、104……タングステンシリ
サイド層、105……マスク層。
フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 CC05 DD67 FF14 HH14 5F004 AA01 BA09 BB11 BB18 BB22 BB25 BB26 BB28 BB29 CA01 CA02 CA03 CA06 DA04 DA17 DA18 DA26 DB17 EB02 5F033 HH04 HH28 MM07 QQ08 QQ10 QQ12 QQ15 QQ21 QQ35 VV06 WW06 XX03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリシリコン層の上に形成されたタング
    ステンシリサイド層を、マスク層を介してエッチング
    し、当該タングステンシリサイド層を所定のパターンに
    パターニングするドライエッチング方法であって、 第1のエッチングガスを用いたプラズマエッチングを行
    う第1の工程と、 前記第1の工程の後、Cl2 ガスとO2 ガスとNF3
    スを含む第2のエッチングガスを用いたプラズマエッチ
    ングを行う第2の工程とを具備し、 前記第1のエッチングガスは、前記第2のエッチングガ
    スと異なるガスであることを特徴とするドライエッチン
    グ方法。
  2. 【請求項2】 ポリシリコン層の上に形成されたタング
    ステンシリサイド層を、マスク層を介してエッチング
    し、当該タングステンシリサイド層を所定のパターンに
    パターニングするドライエッチング方法であって、 Cl2 ガスとO2 ガスとを含み、NF3 ガスを含まない
    第1のエッチングガスを用いたプラズマエッチングを行
    う第1の工程と、 前記第1の工程の後、Cl2 ガスとO2 ガスとNF3
    スを含む第2のエッチングガスを用いたプラズマエッチ
    ングを行う第2の工程とを具備したことを特徴とするド
    ライエッチング方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のドライエッチング方法に
    おいて、 前記第2のエッチングガスのO2 ガスの流量が前記第1
    のエッチングガスのO 2 ガスの流量より多く、前記第2
    のエッチングガスのCl2 ガスの流量が、前記第1のエ
    ッチングガスのCl2 ガスの流量より少ないことを特徴
    とするドライエッチング方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のドライエッチング
    方法において、 前記第2のエッチングガスのCl2 ガスとO2 ガスとN
    3 ガスとの比率が、Cl2 が10〜70%、O2 が2
    0〜50%、NF3 が10〜70%の流量比で供給され
    ることを特徴とするドライエッチング方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか1項記載のドライ
    エッチング方法において、 前記第1及び第2の工程が、平行平板型のプラズマエッ
    チング装置によって行われることを特徴とするドライエ
    ッチング方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか1項記載のドライ
    エッチング方法において、 前記所定のパターンは、隣接するパターン同士が近接し
    て密に配置された部分と、隣接するパターン同士が離間
    して疎に配置された部分を有することを特徴とするドラ
    イエッチング方法。
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