JP2002342529A - 投票集計方法、開票集計方法及び投票システム - Google Patents

投票集計方法、開票集計方法及び投票システム

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JP2002342529A
JP2002342529A JP2001150096A JP2001150096A JP2002342529A JP 2002342529 A JP2002342529 A JP 2002342529A JP 2001150096 A JP2001150096 A JP 2001150096A JP 2001150096 A JP2001150096 A JP 2001150096A JP 2002342529 A JP2002342529 A JP 2002342529A
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JP2001150096A
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Kunio Shioda
邦夫 潮田
Eiji Otsuka
栄二 大塚
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NTT Docomo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 選挙における円滑な広報活動を可能とする。 【解決手段】 投票葉書CAに対して、当該投票葉書C
Aの郵送先となる選挙人QVを一意に特定するための個
人コードを記憶した非接触ICチップシートISを貼付
して、各選挙人QVに郵送する。選挙当日に、選挙人Q
Vが投票の受付を行うと、各投票所に設置されている投
票所端末PTが投票葉書CAに記憶されている個人コー
ドを読み出すと共に、集計テーブルTBL2のカウンタ
をインクリメントする。そして、一定の時間間隔毎に、
各投票所端末PTは、集計テーブルTBL2のカウンタ
値を読み出して、集計設備TFへと送信し、集計設備T
Fは、全ての投票所端末PTから送信されてきたカウン
タ値の総和を求めて、全投票所における投票の受付数を
求める。集計設備TFは、このようにして、求めた受付
数を電子メールに記述して移動機MSや端末CL、報道
機関サーバCSへと送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、選挙投票に用いて
好適な投票集計方法、開票集計方法及び投票システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】我が国においては、国会議員や都道府県
知事等を選出するため、公職選挙法の規定に基づいて各
種選挙が行われている。従来、この種の選挙において
は、選挙管理委員会が選挙人名簿をもとに印刷した投票
葉書が各選挙人へと郵送される。選挙の当日に選挙人が
投票葉書を持参して投票所へと赴いた場合、投票所の事
務に従事する者(以下、「従事者」という)が、その選
挙人の持参した投票葉書に基づいて本人確認を行い、確
認が取れた場合にのみ投票葉書と引き換えに投票用紙を
渡す。そして、投票時間が終了すると、投票所に設置さ
れていた投票箱が開票所へと集められ、開票管理者が、
その投票箱に投函されている投票用紙を手作業により開
票して、各被選挙人毎の得票数を集計している。
【0003】また、選挙に際しては、各投票所及び開票
所に臨時の電話回線を引いておき、一定の時間間隔毎に
従事者が各投票所の受付数を手作業で集計して、選挙管
理委員会に対し電話やFAXによる報告を行う他、開票
所においては開票管理者等が各被選挙人の得票数を集計
して選挙管理委員会への報告を行っている。そして、選
挙管理委員会は、各投票所や開票所からの報告に従っ
て、投票の受付数や各被選挙人の得票数の合算を行い、
報道機関へと報告することにより、一般有権者に対する
情報提供を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の選挙
において受付数の集計値や各被選挙人の得票数を知るた
めには、選挙管理委員会の発表場所に赴いて、その発表
を聞くか、報道機関によって報道されている選挙速報等
の番組を見ることが必要であった。このため、その発表
を聞くことができない状況にある人や、その番組を見る
ことができない状況にある人は、選挙の行方を知ること
ができないという問題があった。
【0005】また、かかる問題を解決するために、選挙
管理委員会が自組織の保有しているサーバに集計状況や
開票状況を公表するためのページを作成して、インター
ネット上において、そのページを公表することにより、
広報活動を円滑に行う方法も実現されている。しかし、
この方法では、ページの更新時(すなわち、新たな集計
状況等の情報が開示されるとき)にサーバに対するアク
セスが集中するため、サーバがダウンしてしまう等の問
題が発生する可能性があった。
【0006】この発明は、以上説明した事情に鑑みてな
されたものであって、選挙における円滑な広報活動を可
能にする投票集計方法、開票集計方法及び投票システム
を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、選挙におけ
る投票の受付数を集計する集計システムにおける投票集
計方法であって、複数の投票所の各々に設置された投票
所端末が、選挙人を一意に特定するための個人コードを
記憶した記憶媒体を有する投票葉書から前記個人コード
を読み出す個人コード読み出し過程と、前記投票所端末
の各々が前記個人コード読み出し過程において読み出し
た前記個人コードの数をカウントすることにより、当該
投票所端末の設置された投票所における受付数の集計値
を求める第1の集計過程と、前記投票所端末の各々が前
記第1の集計過程において得られた受付数の集計値を集
計設備に送信する第1の送信過程と、前記集計設備が前
記第1の送信過程において前記複数の投票所端末から送
信されてきた前記受付数の集計値の総和を全投票所にお
ける全受付数として求める第2の集計過程と、前記集計
設備が前記第2の集計過程において得られた全投票所に
おける全受付数をネットワークに収容された端末に送信
する第2の送信過程とを具備することを特徴とする投票
集計方法を提供する。
【0008】この投票集計方法によれば、複数の投票所
端末において得られた受付数の集計値が集計設備へと送
信され、集計設備において各投票所における受付数が集
計されて、その集計の結果得られた、受付数の総和がネ
ットワークを介して端末へと送信される。
【0009】また、この発明は、選挙における各被選挙
人の得票数を集計する集計システムにおける開票集計方
法であって、複数の開票所の各々に設置された開票所設
備が、投票用紙の記載内容に基づいて被選挙人の選択を
促す選択促進画面を表示する選択促進画面表示過程と、
前記開票所設備の各々が、前記選択促進画面を見た人の
入力に基づいて、各被選挙人の得票数を集計する第1の
集計過程と、前記開票所設備の各々が、前記第1の集計
過程において集計の対象となった前記投票用紙の有する
記憶媒体に対し、当該投票用紙に基づく開票は既に行わ
れた旨を示す開票済み情報を書き込む、開票済み情報書
き込み過程と、前記開票所設備の各々が前記第1の集計
過程において得られた各被選挙人の得票数を集計設備へ
と送信する第1の送信過程と、前記集計設備が前記第1
の送信過程において前記複数の開票所設備から送信され
てきた各被選挙人の得票数に基づき、全開票所における
各被選挙人の得票数をを求める第2の集計過程と、前記
集計設備が前記第2の集計過程において得られた各被選
挙人の得票数をネットワークに収容された端末に送信す
る第2の送信過程とを具備することを特徴とする開票集
計方法を提供する。
【0010】かかる開票集計方法によれば、複数の開票
所設備において取得された各被選挙人の得票数が集計設
備へと送信され、集計設備において全開票所における各
被選挙人の得票数が集計設備により求められて、その求
められた各被選挙人の得票数がネットワークを介して端
末へと送信される。
【0011】また、この発明は、ネットワークと、前記
ネットワークに収容された端末と、選挙に先立って選挙
人に送付される投票葉書であって、当該選挙人を一意に
特定するための個人コードを記憶した記憶媒体を有する
投票葉書と、複数の投票所の各々に設置され、前記投票
葉書から前記個人コードを読み出し、その読み出した個
人コードに基づいて投票の受付数の集計を行って、その
集計値を出力する複数の投票所端末と、前記複数の投票
所端末によって出力された受付数の集計値を取得して、
全投票所における受付数の総和を求め、その集計により
得られた受付数の総和を前記端末に送信する集計設備と
を具備することを特徴とする投票システムを提供する。
【0012】この投票システムによれば、複数の投票所
端末において得られた受付数の集計値が集計設備へと送
信され、集計設備において全投票所における受付数が集
計されて、その集計の結果得られた、受付数の総和がネ
ットワークを介して端末へと送信される。
【0013】また、この発明は、ネットワークと、前記
ネットワークに収容された端末と、投票の際に選挙人が
選出する被選挙人の氏名を記載する用紙であって、記憶
媒体を有する投票用紙と、各開票所に設置され、開票を
行う者に対し、前記投票用紙の記載内容に基づいて被選
挙人の選択を促す画面を表示すると共に、その画面に起
因して、前記開票を行う者が前記投票用紙の記載に基づ
いて行った入力に従い、各被選挙人の得票数を集計し、
前記投票用紙の前記記憶媒体に対して当該投票用紙が開
票済みである旨を示す開票済み情報を書き込む、複数の
開票所設備と、前記複数の開票所設備の各々から各被選
挙人の得票数の集計状況を取得して、全開票所における
各被選挙人の得票数の集計を行い、その集計により得ら
れた各選挙人の得票数を前記端末に送信する集計設備と
を具備することを特徴とする投票システムを提供する。
【0014】かかる投票システムによれば、複数の開票
所設備において取得された各被選挙人の得票数が集計設
備へと送信され、集計設備において全開票所における各
被選挙人の得票数が集計設備により求められて、その求
められた各被選挙人の得票数がネットワークを介して端
末へと送信される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0016】[1]第1実施形態 [1.1]第1実施形態の構成 図1は、本実施形態にかかる投票システムの構成を示す
図である。同図に示すように、本実施形態にかかる投票
システムは、移動パケット通信網MPNと、複数の投票
葉書CAと、複数の投票所端末PTと、集計設備TF
と、複数の報道機関サーバCSと、インターネットIN
ETと、複数の移動機MSと、複数の端末CLを有す
る。なお、図1においては、図面が煩雑となることを防
止するため、当該システム中に存在する複数の投票葉書
CA、複数の投票所端末PT、複数の報道機関サーバC
S、複数の移動機MS及び複数の端末CLの内、所定の
投票葉書、投票所端末、報道機関サーバ、移動機及び端
末のみが図示されている。
【0017】ここで、本実施形態にかかる投票システム
は、各投票所における受付数の集計値を集計設備TFが
取得し、その取得した集計値を記述した電子メールを移
動機MSや端末CL、報道機関サーバCSに対して送信
するものである。
【0018】投票葉書CAは、選挙の実施にあたり、選
挙管理委員会が各選挙人QVに対して送付するものであ
り、選挙人QVの選挙権を証明する証明書としての機能
を有するものである。この投票葉書CAには、図2に構
成を示すような非接触ICチップシートISが貼付され
ている。同図に示すように、この非接触ICチップシー
トISは、粘着シートAS上にICチップITが配設さ
れ、その上層に保護シートSHが設けられた構成を有し
ている。なお、この非接触ICチップシートISについ
ては、従来から用いられているものと同様であり、IS
O/IEC10536に準じたものであるため、詳細は
省略する。
【0019】ここで、非接触ICチップシートISのI
CチップITには、投票葉書CAの郵送に先立ち、当該
投票葉書CAの郵送先となる選挙人QVに対応した個人
コードと共に、投票済みフラグF1が書き込まれてい
る。この個人コードは、選挙管理委員会が各選挙人QV
を一意に特定するために、各選挙人QVに振り分けるコ
ードであり、選挙管理委員会は、この個人コードによっ
て各選挙人QVを特定することができる。
【0020】また、投票済みフラグF1は、当該投票葉
書CAに基づいた投票の受付が終了しているか否かを示
すフラグであり、このフラグF1が”1”である場合、
当該投票葉書CAに基づいた投票の受付が終了している
ことを示し、このフラグF1が”0”である場合、当該
投票葉書CAに基づいた受付が終了していない旨を示し
ている。この投票済みフラグF1は、投票葉書を郵送す
る際には”0”とされており、その後、投票の受付を行
い、投票用紙の受渡が行われると”1”に書き替えられ
る。
【0021】投票所端末PTは、選挙管理員会の管理の
下、選挙の際に投票所に設置されるコンピュータシステ
ムであり、従事者が投票所に来場した選挙人QVの投票
の受付を行う際に利用されると共に、その受付数を集計
して移動パケット通信網MPNを介して集計設備TFに
送信する。
【0022】図3は、この投票所端末PTの構成を示し
た図である。同図に示すように、本実施形態にかかる投
票所端末PTは、制御部11と、通信部12と、ICチ
ップリーダライタ13(以下、「ICチップRW13」
という)と、ユーザインターフェイス部14(以下、
「インターフェイス」を「I/F」と略称する)と、テ
ーブル記憶部15とを有する。
【0023】ユーザI/F部14は、対話画面や各種情
報を表示する表示部、ユーザが各種入力操作を行うため
のキーボード、マウス等からなっており、制御部11の
制御の下、各種情報の表示を行う他、ユーザ(従事者)
が行った入力操作に対応した操作データを制御部11に
供給する。
【0024】通信部12は、移動パケット通信網MPN
を介してパケット交換を行い、移動パケット通信網MP
Nから受信したデータを制御部11に送る他、制御部1
1から送られてきたデータを移動パケット通信網MPN
へと送信する。投票所端末PTは、通信部12が行うパ
ケット交換により、集計設備TFとの間においてデータ
の送受信を行う。
【0025】ICチップRW13は、非接触ICチップ
に記憶されている情報の読み書きを行う。具体的には、
ICチップRW13は、非接触ICチップと通信を行
い、当該非接触ICチップから各種情報を読み出して制
御部11に送る他、制御部11の制御の下、非接触IC
チップに記憶されている情報の書き換えを行う。なお、
このICチップRW13は、ISO/IEC10536
の規定に準じたものであるので、詳細は省略する。
【0026】制御部11は、CPU(Central processi
ng Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Ran
dom Access Memory)、ハードディスク等を有してお
り、投票所端末PTの各部を制御する。ハードディスク
には、ICチップRW13を介して投票葉書CAから個
人コードを読み取って投票の受付を行うためのプログラ
ムの他、集計設備TFに対して一定の時間間隔で受付数
の集計値を送信するプログラムが格納されている。
【0027】CPUは、このハードディスクに格納され
ているプログラムを実行することにより、投票所端末P
Tの各部を制御する。また、RAMは、ワークエリアと
して利用され、ROMには、集計設備TFが各投票所端
末PTを一意に特定するための投票所端末IDの他、各
投票所端末を投票所端末PTの制御に必要な制御情報等
が格納されている。
【0028】テーブル記憶部15には、選挙人名簿テー
ブルTBL1と集計テーブルTBL2が格納されてい
る。図4は、選挙人名簿テーブルTBL1の内容を示し
た図であり、図5は、集計テーブルTBL2の内容を示
した図である。
【0029】ここで、選挙人名簿テーブルTBL1は、
当該投票所において投票を行う選挙人QVの管理及び受
付を行うために選挙人名簿に基づいて内容が決定される
テーブルであり、図4に示すように、各個人コードに対
応付けて、当該個人コードに対応した選挙人QVの氏
名、住所、年齢、性別からなる個人情報と投票用紙受渡
フラグF2が格納されている。ここで、選挙人名簿テー
ブルTBL1に格納されている個人コードは、当該投票
所において投票を行うことができる選挙人QVに対応し
た個人コードであり、他の投票所において投票を行うべ
き選挙人QVの個人コードは含まれていない。
【0030】また、選挙人名簿テーブルTBL1に格納
されている投票用紙受渡フラグF2は、当該個人コード
に対応した選挙人QVに対して投票用紙を受け渡したか
否かを示すフラグであり、このフラグF2が”1”であ
る場合には、当該個人コードに対応した選挙人QVに対
する投票用紙の受け渡しが完了していることを示してい
る。これに対して、このフラグF2が”0”である場
合、当該個人コードに対応した選挙人QVに対する投票
用紙の受け渡しは完了していないことを示している。
【0031】また、複数の選挙が同日に同一の投票所に
おいて行われる場合、各選挙毎に投票用紙の受渡が行わ
れるため、この投票用紙受渡フラグF2は、投票用紙毎
に対応付けて格納される。なお、本実施形態において
は、説明が不明確になることを防止するため、選挙人名
簿テーブルTBL1には投票用紙受渡フラグF2を格納
するためのフィールドが一つしか設けられておらず、同
日に複数の選挙が行われることは無いものとして説明を
行う。
【0032】また、集計テーブルTBL2は、当該投票
所における受付数を管理集計するためのテーブルであ
り、図5に示すように、現在時刻における受付数の合計
をカウントするためのカウンタの他、性別毎の受付数を
カウントするためのカウンタと、各年代別毎(「20
代」、「30代」、「40代」等)の受付数をカウント
するためのカウンタと、時間帯別毎の受付数をカウント
するためのカウンタが格納されている。制御部11は、
一定の時間間隔で集計テーブルTBL2に格納されてい
る各カウンタを読み出して、その読み出したカウンタ値
(すなわち、集計値)に自装置の投票所端末IDを付加
して集計装置TFへと送信する。
【0033】集計設備TFは、移動パケット通信網MP
Nを介してパケット交換を行うことにより、各投票所に
設置された複数の投票所端末PTから受付数の集計値を
受信して、全投票所における受付数を集計する。そし
て、集計設備TFは、全投票所における受付数の集計値
を電子メールに記述して報道機関サーバCSや移動機M
S、端末CLに送信する。
【0034】図6は、本実施形態にかかる集計設備TF
の構成を示した図である。同図に示すように、本実施形
態にかかる集計設備TFは、アクセスサーバ21と、W
WW(World Wide Web)サーバ22と、ファイアウォー
ルサーバ23(以下、「FWサーバ23」という)と、
データベースサーバ24(以下、「データベース」を
「DB」と略称する)と、ルータ25と、各装置間にお
けるデータの授受を中継するデータバス26とを有す
る。
【0035】アクセスサーバ21は、インターネットI
NETから送られてきたデータのプロトコルを変換し
て、データバス26に転送する一方、データバス26か
ら送られてきたデータのプロトコルをインターネットが
従うプロトコルへと変換してインターネットINETへ
と転送する。また、アクセスサーバ21は、報道機関サ
ーバCSと専用線DLにより接続されており、この専用
線DLとデータバス26との間のデータの授受を仲介す
る。
【0036】ルータ25は、移動パケット通信網MPN
とデータバス26との間におけるデータの授受を仲介す
る。
【0037】FWサーバ23は、権限なき第三者がイン
ターネットINETや移動パケット通信網MPNを介し
てDBサーバ24にアクセスすることを防止し、これに
より投票状況通知希望者DB241や投票状況DB24
2に格納されている情報を保護する一方、WWWサーバ
22からの要求に対しては、DBサーバ24へのアクセ
スを許容する。
【0038】DBサーバ24は、WWWサーバ22から
の要求に従って、集計設備TFの保有するDBを管理、
更新する。ここで、このDBサーバ24が管理するDB
としては、投票状況通知希望者DB241と投票状況D
B242とがある。
【0039】図7は、本実施形態にかかる投票状況通知
希望者DB241の記憶内容を示した図である。同図に
示すように本実施形態にかかる投票状況通知希望者DB
241には、受付数の集計値の通知を希望したユーザの
メールアドレスに対応付けて、時間間隔と、時刻情報
と、報道機関フラグF3が格納されている。ここで、時
刻情報は、次にユーザに対して集計値を記述した電子メ
ールを送信すべき時刻を示す情報であり、前回の電子メ
ールの送信時刻に時間間隔を加算することにより得られ
るものである。また、時間間隔は、移動機MSや端末C
Lのユーザが、集計値の通知の申込を行う際に、決定す
るものであり、どの程度の時間間隔毎に受付数の集計値
の通知を受けるかを設定することによって決定されるも
のである。
【0040】また、報道機関フラグF3は、当該メール
アドレスが報道機関サーバCSのものであるか否かを示
すフラグであり、このフラグF3が”1”である場合、
当該メールアドレスが報道機関サーバCSのものである
ことを示し、フラグF3が”0”である場合、当該メー
ルアドレスが報道機関サーバCSのものではないことを
示している。例えば、図7に示す場合、このフラグF3
=”1”となっている「△△@△△」なるメールアドレ
スが報道機関サーバCSのメールアドレスとなってい
る。
【0041】上述したように本実施形態にかかる集計設
備TFは、受付数の集計値を電子メールに記述して、移
動機MSや端末CL、報道機関サーバCSへと送信す
る。この際、この投票状況通知希望者DB241に格納
されている情報に基づいて、電子メールの送信処理が実
行される。なお、投票状況通知希望者DB241の情報
を更新する際の動作については後に詳細に説明する。
【0042】次に、投票状況DB242は、各投票所端
末PTから送信されてきた集計値を格納するためのDB
である。図8は、本実施形態にかかる投票状況DB24
2の記憶内容を示した図である。同図に示すように本実
施形態にかかる投票状況DB242は、各投票所端末I
D毎に対応付けて、当該投票所端末PTから送信されて
きた集計値(すなわち、集計テーブルTBL2のカウン
タ値)を格納するためのフィールドが設けられている
他、各項目毎に全投票所における受付の総数をカウント
するためのカウンタ(すなわち、「性別」、「年代
別」、「時間帯別」の受付数のカウントを行うためのカ
ウンタ)が設けられている。
【0043】なお、これら投票状況通知希望者DB24
1及び投票状況DB242に記憶されている情報の形式
は任意である。従って、どのような形式のデータを格納
することとしても良いが、本実施形態においては、これ
らのDBに格納されている情報は、XML形式で記述さ
れているものとする。
【0044】WWWサーバ22は、例えば、各種ページ
に対応したHTMLデータ等をリソースとして保持して
おり、データバス26から送られてきたHTTP(Hype
rtext Transfer Protocol)のGETメソッド(以下、
単に「GET要求」という)に対して、当該GET要求
に対応したリソースを返信する。ここで、このWWWサ
ーバ22が保有するページとしては、移動機MSや端末
CLのユーザが受付数の集計値の通知の申込を行うペー
ジ(以下、「通知申込ページ」という)がある。
【0045】移動機MSや端末CLのユーザが、この通
知申込ページにおいて受付数の集計値の通知を申し込む
場合、移動機MS等のユーザは当該ページにおいて自身
の移動機MS等のメールアドレスと、通知を行う時間間
隔を指定する入力を行うことが必要となる。WWWサー
バ22は、この結果、移動機MSから送信されてきたデ
ータに従い、DBサーバ24に対して投票状況通知希望
者DB241の更新要求を送る。
【0046】DBサーバ24は、このWWWサーバ22
から送信されてきた更新要求に従って、当該移動機MS
等のメールアドレスを投票状況通知希望者DB241に
格納すると共に、当該移動機MS等のユーザによって指
定された時間間隔を投票状況通知希望者DB241に格
納する。この結果、申込を行ったユーザの移動機MS等
に対して電子メールが指定された時間間隔で送信される
こととなる。
【0047】一方、投票状況通知希望者DB241に対
する、報道機関サーバCSのメールアドレス等の登録に
ついては、上記と同様の方法により申込を行うようにし
ても良いし、他の方法により申込を行うようにしても良
い。しかし、本実施形態においては、説明が不明確とな
ることを防止するため、事前に報道機関の番組制作スタ
ッフが選挙管理委員会に電話等で申込を行って、選挙管
理員会の職員が直接DBサーバ24を操作することによ
り、投票状況通知希望者DB241に当該報道機関のメ
ールアドレス等を登録するものとする。また、この際、
当該メールアドレスに対応する報道機関フラグF3
は、”1”に設定される。
【0048】また、WWWサーバ22は、投票所端末P
Tから送信されてきた集計値をDBサーバ24へと転送
する。DBサーバ24は、このWWWサーバ22から送
信されてきた情報に基づいて投票状況DB242の内容
を更新する。具体的には、DBサーバ24は、この投票
所端末PTから送られてきた情報から投票所端末IDを
抽出し、投票状況DB242の当該投票所端末IDに対
応したフィールドに格納されている情報を、その送られ
てきた集計値に書き替える。そして、DBサーバ24
は、この書き替えられた集計値に基づいて、全ての投票
所における受付の総数を算出して、投票状況DB242
を更新する。
【0049】また、WWWサーバ22は、メールクライ
アントとしての機能を有しており、投票状況通知希望者
DB241に格納されている時刻情報に基づいて通知希
望者のメールアドレス宛に電子メールの送信を行う。こ
こで、送信先となる装置によって(すなわち、送信先と
なる装置が移動機MSか、端末CLか、報道局サーバC
Sかによって)は、送信されてきた電子メールに記述さ
れているデータを処理することができない場合がある。
【0050】そこで、本実施形態において、WWWサー
バ22は、送信先となる装置により、投票状況DB24
2に格納されている集計値に対応したデータ(すなわ
ち、XML形式のデータ)のデータ形式を他の形式に変
更する。具体的には、電子メールに対して受付数の集計
値を記述する際に、WWWサーバ22は、報道機関サー
バCS宛の電子メールに関してはXML形式のままで記
述するのに対して、端末CL宛の電子メールに関しては
HTML(Hypertext Markup Language)形式に変換し
て記述し、移動機MS宛の電子メールに対してはC−H
TML(Compact-HTML)形式に変換して記述する。な
お、電子メールの送信先が如何なる通信装置であるのか
を、WWWサーバ22が判定する方法については、後に
詳細に説明する。
【0051】次に、移動パケット通信網MPNは、移動
機MSに対してパケット通信サービスを提供するための
通信網であり、複数の基地局BSを有する他、図示せぬ
パケット加入者処理装置や移動パケット通信網MPNと
インターネットINETとの間におけるデータの授受を
中継するゲートウェイサーバを有する。この移動パケッ
ト通信網MPNは、通信料に応じた課金を行い、通常の
電話回線のように、常時、回線接続を行う通信形式を採
るものではない。
【0052】次に、端末CLは、パーソナルコンピュー
タ等のインターネットINETに接続された通信端末で
ある。この端末CLは、特に図示していないがユーザが
入力操作を行うためのキーボードやマウス、画像表示用
の表示部を具備する他、WWW(World Wide Web)のブ
ラウザ(以下、「WWWブラウザ」という)を搭載して
おり、これにより、移動機MSのユーザは、GET要求
に対して移動パケット通信網MPNを介して返信されて
きたHTMLデータを解釈して得られる画像を見ること
が可能である。
【0053】また、端末CLには、電子メールの作成や
送受信を行うためのプログラムがインストールされてお
り、メールクライアントとしての機能を有する。端末C
Lは、インストールされているプログラムに従って、ユ
ーザの行った入力操作に対応した電子メールを生成し、
当該電子メールの送信処理を実行する。また、端末CL
宛の電子メールがインターネットINET側から送られ
てくると、当該電子メールをプログラムに従って処理
し、上述した表示部上に表示する。
【0054】移動機MSは、携帯電話機やPHS(Pers
onal Handyphone system)等の携帯型の電子機器であ
り、移動パケット通信網MPNを介してデータ通信が可
能な他、図示しない移動電話網を介して音声通話を行
う。この移動機MSは、図示しない操作部や表示部を有
する他、WWWブラウザを搭載している。また、本実施
形態にかかる移動機MSは、メールアドレスを有し、メ
ールクライアントとしての機能を有している。
【0055】報道機関サーバCSは、報道機関の保有す
るコンピュータシステムであり、メールクライアントと
しての機能を有し、専用線DLを介して集計設備TFか
ら送信されてきた電子メールを受信して、その内容に即
した所定の処理を行う。なお、集計設備TFから電子メ
ールが送信されてきた場合に、報道機関サーバCSがど
のような処理を実行するかは、任意である。従って、受
信した電子メールにXML形式で記述されている集計値
を用いることで処理可能であればどのような処理を実行
させても良い。例えば、送られてきた電子メールの内容
を収録場所のモニタに表示し、選挙速報等の番組放映時
に、当該番組の司会者がその内容に則して、番組内容を
変更するようにしても良い。また、送信されてきた電子
メールに記述されている情報を、放送番組の画像にスー
パーインポーズ等で盛り込むようにしても良い。
【0056】[1.2]第1実施形態の動作 以下、本実施形態の動作を(A)選挙人QVが投票所に
おいて投票の受付を行う際の動作、(B)投票所端末P
Tが集計設備TFに対して集計値を送信する際の動作、
(C)集計設備TFから集計値の通知を受ける際の動
作、の順に説明する。
【0057】(A)投票所において投票の受付を行う際
の動作 選挙管理委員会から送付された投票葉書CAを受け取っ
た選挙人QVは、投票当日に、その受け取った投票葉書
CAを持参して、投票所に赴き、投票の受付を行うべ
く、投票所の従事者に対して投票葉書CAを手渡す。そ
して、従事者が投票所端末PTのICチップRW13
に、その持参した投票葉書CAを近づけると、ICチッ
プRW13においては、非接触ICチップシートISの
存在が検知され、制御部11に対して通知がなされる。
この結果、投票所端末PTの制御部11においては、図
9及び図10に示す処理が実行される。
【0058】まず、制御部11は、ICチップRW13
を制御して、投票葉書CAに貼付されている非接触IC
チップシートISから個人コードと投票済みフラグF1
を読み出させる(ステップSa1)。この結果、ICチ
ップRW13から個人コードと投票済みフラグF1が送
られてくると、その個人コードと投票済みフラグF1は
制御部11のRAMに格納される。そして、制御部11
は、RAMに格納されている投票済みフラグF1を読み
出して、当該フラグF1が”1”であるか否かを判定す
る(ステップSa2)。
【0059】この判定の結果、フラグF1が”1”であ
る場合(ステップSa2「Yes」)、制御部11は、
当該投票葉書CAに基づく投票ができない旨の画像をユ
ーザI/F部14の表示部に表示させ(ステップSa1
3)、処理を終了する。これに対して、読み出した投票
済みフラグF1が”0”である場合(ステップSa2
「No」)、制御部11は、RAMに格納されている個
人コードを読み出して、この個人コードを検索キーとし
て選挙人名簿テーブルTBL1を検索し(ステップSa
3)、当該個人コードと同一の個人コードが選挙人名簿
テーブルTBL1に格納されているか否かを判定する
(ステップSa4)。
【0060】そして、選挙人名簿テーブルTBL1に当
該個人コードと同一の個人コードが格納されていない場
合(ステップSa4「No」)、制御部11は、当該投
票葉書CAに基づく投票ができない旨の画像をユーザI
/F部14の表示部に表示させ(ステップSa13)、
処理を終了する。
【0061】これに対して、選挙人名簿テーブルTBL
1に当該個人コードと同一の個人コードが格納されてい
る場合(ステップSa4「Yes」)、制御部11は、
選挙人名簿テーブルTBL1に当該個人コードと対応付
けて格納されている個人情報と投票用紙受渡フラグF2
を読み出してRAMに格納し(ステップSa5)、RA
Mに格納されているフラグF2が”1”か否かを判定す
る(ステップSa6)。
【0062】この判定の結果、当該フラグF2が”1”
である場合(ステップSa6「Yes」)、制御部11
は、当該投票葉書CAに基づく投票ができない旨の画像
をユーザI/F部14の表示部に表示させ(ステップS
a13)、処理を終了する。
【0063】一方、このステップSa6における判定の
結果、「No」と判定された場合、制御部11は、本人
確認のための画面をユーザI/F部14の表示部に表示
させる(ステップSa7)。図11は、この際にユーザ
I/F部14の表示部に表示される画像の一例を示した
図である。同図に示すように、この際、表示部には、当
該選挙人QVに対応した個人コードと、個人情報(すな
わち、当該選挙人QVの氏名、住所、年齢、性別)と、
「確認」ボタンと、投票用紙受渡済みのチェックボック
スが表示される。この状態になると、制御部11は、確
認ボタンの選択が行われたか否かを判定する状態にな
り、従事者がユーザI/F部14のキーボード等により
確認ボタンを選択するまで、同ステップの処理を繰り返
す(ステップSa8)。
【0064】一方、従事者は、このユーザI/F部14
の表示部に表示された個人情報に基づいて、当該選挙人
QVが本人であるか否かを確認することとなる。そし
て、この確認の結果、当該選挙人QVが本人であること
を確認した場合にのみ、投票用紙を手渡す。なお、この
際の確認作業は、どのような方法により行っても良い。
例えば、従事者が表示部に表示されている個人情報と投
票葉書CAに記載されている氏名や住所等の情報に基づ
いて確認を行うようにしても良いし、従事者が選挙人Q
Vに対して、年齢と生年月日を質問し、その質問に対す
る解答が一致するか否かにより確認する方法や運転免許
証の提示を求め、運転免許証の記載と一致するか否かを
確認する方法も考えられる。更には、投票所端末のユー
ザI/F部14の表示部に氏名、住所以外の個人情報を
表示させないようにし、選挙人QVに自身の年齢をユー
ザI/F部14のキーボードに入力させ、その入力され
た情報と当該個人情報とが一致するか否かにより確認す
る方法を採っても構わない。
【0065】一方、従事者は、投票用紙の受け渡しを行
った後、投票用紙受渡済みのチェックボックスにチェッ
クを入れて、「確認」ボタンを選択する旨の入力操作を
行うことが必要となる。このようにして、「確認」ボタ
ンの選択が行われると、ステップSa8における判定が
「Yes」となり、制御部11は、本人確認画面に表示
されている投票用紙の受渡チェックボックスにチェック
がなされているか否かを判定する状態となる(ステップ
Sa9)。そして、チェックがなされていない場合(ス
テップSa9「No」)、制御部11は、選挙人名簿テ
ーブルTBL1や集計テーブルTBL2に格納されてい
る情報を更新することなく処理を終了する。
【0066】これに対して、チェックがなされている場
合(ステップSa9「Yes」)、制御部11は、選挙
人名簿テーブルTBL1の当該選挙人QVの個人コード
に対応した投票用紙受渡フラグF2を”1”に変更する
(ステップSa10)。このようにして、フラグF2の
更新が完了すると、制御部11は、RAMに格納されて
いる個人情報に基づいて、集計テーブルTBL2のカウ
ンタを更新する(ステップSa11)。
【0067】具体的には、制御部11は、集計テーブル
TBL2の当該個人情報に対応した性別、年齢及び現在
時刻に対応したフィールドのカウンタを”1”ずつイン
クリメントすると共に、受付数の合計についてもカウン
タを”1”インクリメントする。例えば、現在時刻が
「10:00」であり、RAMに格納されている個人情
報が「35才」、「男性」という内容を有する場合、制
御部11は、集計テーブルTBL2の「30代」、「男
性」、「10:00」の各々に対応したカウンタを各
々”1”ずつインクリメントする他、当該投票所におけ
る受付総数のカウンタを”1”インクリメントするので
ある。
【0068】このようにして、集計テーブルTBL2の
カウンタの更新が完了すると、制御部11は、ICチッ
プRW13を制御して当該投票葉書CAの非接触ICチ
ップシートISに記憶されている投票済みフラグF1
を”1”に書き替える。この結果、同一投票用紙を利用
して投票を行おうとしても、ステップSa2において当
該投票葉書CAに基づく投票がはねられる。また、選挙
人名簿テーブルTBL1に対する投票用紙受渡フラグF
2の変更も同時に行うため、例え、投票葉書CAに貼付
されている非接触ICチップシートISに記憶された投
票済みフラグF1の改竄が行われた場合であっても、重
複投票を有効に防止することが可能となる。
【0069】(B)投票所端末PTが集計値を集計設備
TFに送信する際の動作 次に、図12に従って、本実施形態において投票所端末
PTが集計値を集計設備TFに送信する際の処理につい
て説明する。なお、この処理は、一定の時間間隔毎に各
投票所端末PTがトリガとなって発生する処理である。
すなわち、この処理は、全ての投票所端末PTと集計設
備TFの間において行われる処理である。
【0070】まず、投票所端末PTの制御部11は、集
計テーブルTBL2から各集計値に対応した集計値(す
なわち、カウンタ値)を読み出す(ステップSb1)。
そして、制御部11は、読み出した集計値に対して、R
OMに格納されている投票所端末IDを付加してデータ
D1として通信部12を介して移動パケット通信網MP
Nへと送出する(ステップSb2)。
【0071】なお、上述したように本実施形態におい
て、WWWサーバ22の投票状況DB242に格納され
ているデータのデータ形式は、XML形式である。従っ
て、最終的に投票状況DB242に格納されるデータ
は、XML形式のものでなければならないが、投票所端
末PTが集計設備TFにXML形式で送信することは必
ずしも必要とはならない。つまり、投票所端末PTは、
任意のデータ形式でデータD1を送信し、集計設備TF
側においてデータ形式をXML形式に変換するようにし
ても良いし、投票所端末PTにおいてデータ形式をXM
L形式に合わせてから送信するようにしても良い。
【0072】一方、投票所端末PTから移動パケット通
信網MPNへと送出された集計値に対応したデータD1
は、集計設備TFのルータ25により受信されてWWW
サーバ22へと送られる。このようにして、データD1
が送られてくると、WWWサーバ22は、そのデータD
1を付加したDBの更新要求D2をDBサーバ24へと
送る(ステップSb3)。
【0073】DBサーバ24は、このようにして、WW
Wサーバ22から送られてきた更新要求D2に付加され
ているデータD1を抽出し、この抽出したデータD1に
従って、投票状況DB242の更新を行う(ステップS
b4)。具体的には、DBサーバ24は、抽出したデー
タD1に含まれている投票所端末IDを抽出し、投票状
況DB242に格納されている当該投票所端末IDに対
応付けて格納されているデータを更新する。この結果、
投票所端末PTと投票状況DB242は、情報が共有化
されることとなる。
【0074】(C)集計設備TFから集計値の通知を受
ける際の動作 以下、移動機MS等のユーザが集計設備TFから集計値
の通知を受ける場合に、本実施形態にかかる投票システ
ムにおいて行われる処理について説明する。なお、以下
の説明においては、説明が不明確となることを防止する
ため、移動機MSのユーザが集計値の通知を受けるもの
として、説明を行う。
【0075】まず、移動機MSを利用して、投票の集計
値の通知を受ける場合、移動機MSのユーザは、移動機
MSを用いて、集計設備TFのWWWサーバ22にアク
セスして、受付数の集計値の通知の申込を行うことが必
要となる。この場合、ユーザは、WWWブラウザを起動
すべく、移動機MSの図示せぬ操作部を操作する。
【0076】この結果、移動機MSにおいては、操作部
から供給される操作信号に従い、WWWブラウザが起動
され、上述した移動パケット通信網MPNに対してパケ
ット登録を行う。このパケット登録とは、移動機MSが
移動パケット通信網MPNとの間においてパケット交換
を行うための登録手続きである。このようにして、パケ
ット登録が行われると、移動機MSは、上述した移動パ
ケット通信網MPNのゲートウェイサーバとの間でパケ
ット交換を行うことが可能となる。
【0077】その後、ユーザが移動機MSの操作部に対
して、例えば、WWWサーバ22の通知申込ページに対
応したURLを指定する入力を行うと、移動機MSは、
当該URLを含むHTTPのGET要求を移動パケット
通信網MPNへと送出する。このようにして、移動機M
Sによって移動パケット通信網MPNへと送出されたG
ET要求は、その後、集計設備TFのアクセスサーバ2
1により受信され、WWWサーバ22へと転送される。
次に、このGET要求がアクセスサーバ21により転送
されてくると、WWWサーバ22は、当該GET要求に
含まれるURLに対応したリソース(今の場合、通知申
込ページに対応したHTMLデータ)をアクセスサーバ
21を介してインターネットINETへと返信する。
【0078】次に、この集計設備TFから返信されてき
たデータを受信すると、移動機MSの図示せぬ表示部に
は、図13に示すような画像が表示される。同図に示す
ように、本実施形態において、通知申込ページに対応し
たデータを受信した移動機MSの表示部には、移動機M
Sのユーザに対してメールアドレスと時間間隔を指定す
る入力を促す文字列と共に、メールアドレスを入力する
ためのボックスと時間間隔を入力するためのボックスが
表示される他、「送信」なるボタンが表示される。ここ
で、この送信ボタンは、ユーザが入力したメールアドレ
スと時間間隔を集計設備TFに送信するためのボタンで
ある。
【0079】この状態において、移動機MSのユーザが
メールアドレスと時間間隔を入力して、「送信」ボタン
を選択する旨の入力操作を行うと、移動機MSは、その
入力されたメールアドレスと時間間隔を含むGET要求
を移動パケット通信網MPNへと送信する。このように
して、移動機MSから送信されたGET要求は、集計設
備TFのアクセスサーバ21により受信されて、WWW
サーバ22へと送られる。
【0080】WWWサーバ22は、このようにして、ア
クセスサーバ21から、メールアドレス等が含まれてい
るGET要求が送られてくると、当該GET要求からメ
ールアドレスと時間間隔を抽出し、これらの情報を付加
した投票状況通知希望者DB241の更新要求を送る。
DBサーバ24は、このWWWサーバ22から送信され
てきた更新要求に付加されたメールアドレスと時間間隔
に付加されている、当該移動機MSのメールアドレスと
時間間隔を対応付けて投票状況通知希望者DB241に
格納する。この際、DBサーバ24は、当該メールアド
レスに対応付けられている報道機関フラグF3を”0”
とする。
【0081】このようにして、投票状況通知希望者DB
241にメールアドレスと時間間隔が格納されると、D
Bサーバ24は、受付数の集計値の通知の開始時刻に、
その格納した時間間隔を加算し、時刻情報を算出して、
当該メールアドレス等に対応付けて投票状況通知希望者
DB241に格納する。この結果、当該移動機MSに対
する集計値の電子メールが送信されることとなる。な
お、端末CLを利用して、集計値の通知申込を行う場合
についても、全く同様の処理が投票システムにおいて行
われることとなる。
【0082】このようにして、投票状況通知希望者DB
241に集計値の通知を希望するメールアドレス等が格
納され、受付数の集計値の通知開始時刻になると、WW
Wサーバ22は、図14に示す処理を開始する。
【0083】この処理においてWWWサーバ22は、ま
ず、DBサーバ24に対して投票状況の読み出し要求を
送り(ステップSc1)、DBサーバ24から集計値が
返信されてきたか否かを判定する状態となる(ステップ
Sc2)。このようにして、WWWサーバ22から送ら
れてきた投票状況の読み出し要求が送られてくると、D
Bサーバ24は、その読み出し要求に従って、投票状況
DB242から集計値のカウンタを読み出して、その読
み出したカウンタ値を集計値としてWWWサーバ22へ
と返信する。
【0084】このようにして、DBサーバ24から集計
値が返信されてくるとステップSc2における判定が
「Yes」となり、WWWサーバ22は、現在時刻が集
計値の通知終了時刻となったか否かを判定する(ステッ
プSc3)。このステップSc3における判断の結果、
現在時刻が集計値の通知終了時刻に到達している場合
(「Yes」)、WWWサーバ22は、処理を終了す
る。
【0085】これに対して、現在時刻が通知終了時刻に
至っていない場合(ステップSc3「No」)、WWW
サーバ22は、現在の時刻において電子メールを送信す
べき相手のメールアドレスの送信要求をDBサーバ24
に対して送る(ステップSc4)。この際、WWWサー
バ22は、この送信要求に対して現在時刻を付加して送
信する。そして、WWWサーバ22は、DBサーバ24
からメールアドレスの返信があったか否かを判定する状
態となり、DBサーバ24からの返信があるまで、同ス
テップの処理を繰り返す(ステップSc5)。
【0086】一方、DBサーバ24は、WWWサーバ2
2から送られてきた要求に付加されている現在時刻を抽
出して、その現在時刻を検索キーとして投票状況通知希
望者DB241を検索する。そして、この検索の結果、
現在時刻に対応した時刻情報が存在する場合、DBサー
バ24は、投票状況通知希望者DB241において当該
時刻情報に対応付けられているメールアドレスを読み出
して、その読み出したメールアドレスをWWWサーバ2
2に対して返信する。この際、DBサーバ24は、その
WWWサーバに返信するメールアドレスに対して報道機
関フラグF3を付加して返信する。
【0087】これに対して、投票状況通知希望者DB2
41に格納されている時刻情報に現在時刻に対応したも
のが存在しない場合、DBサーバ24は、メールアドレ
スではなく、これに換えて現在時刻に対応したメールア
ドレスは存在しない旨を示す否存在通知をWWWサーバ
22に対して返信する。
【0088】このようにして、DBサーバ24からメー
ルアドレスに対応したデータが返信されてくると、WW
Wサーバ22は、その返信されてきたデータがメールア
ドレスであるか否か(すなわち、当該データがメールア
ドレスか否存在通知か)を判定する(ステップSc
6)。そして、この判定の結果が「No」である場合
(すなわち、当該データが否存在通知である場合)、W
WWサーバ22は、ステップSc1〜Sc6の処理を再
度実行する。
【0089】これに対し、ステップSc6において、当
該データがメールアドレスであるものと判定した場合
(「Yes」)、そのメールアドレスを記憶して、当該
メールアドレス宛の電子メールの生成処理を実行する
(ステップSc7)。具体的には、このステップSc7
においてWWWサーバ22は、以下のような処理を行
う。
【0090】ステップ1.まず、WWWサーバ22は、
DBサーバ24に対して集計値の送信要求を送る。DB
サーバ24は、このようにして、WWWサーバ22から
送信されてきた送信要求に従い、投票状況DB242に
格納されている各項目毎の受付数の集計値(すなわち、
「性別」、「年代別」、「時間帯別」の受付数のカウン
タ値)を読み出すと共に、全投票所の受付の総数を読み
出し、集計値としてWWWサーバ22へと返信する。
【0091】ステップ2.WWWサーバ22は、DBサ
ーバ24から返信されてきた集計値を受け取ると、この
集計値に対応したデータを電子メールに記述して、電子
メールを作成する。この際、WWWサーバ22は、送信
先メールアドレスに基づいて、当該電子メールの送信先
が移動機MSであるか端末CLであるか報道機関サーバ
CSであるかを判断し、その判断結果に基づいて当該送
信先に対して送信する電子メールに記述する集計値のデ
ータ形式を変更する。すなわち、その集計値の送信先が
移動機MSである場合、当該電子メールに対してC−H
TML形式で集計値を記述するのに対して、送信先が端
末CLである場合には、当該電子メールに対してHTM
L形式で集計値を記述し、更に、送信先が報道機関サー
バCSである場合には、当該電子メールに対してXML
形式で集計値を記述する。
【0092】かかる機能は、以下の方法により実現され
る。すなわち、WWWサーバ22は、DBサーバ24か
ら返信されてきたメールアドレスに付加されている報道
機関フラグF3が”0”か”1”かを判定する。そし
て、この判定の結果、報道機関フラグF3が”1”であ
る場合(すなわち、当該メールアドレスが報道機関サー
バCSのものである場合)、WWWサーバ22は、当該
メールアドレス宛に送信する電子メールに対してXML
形式で受付数の集計値を記述する。
【0093】これに対して、報道機関フラグF3が”
0”である場合、WWWサーバ22は、当該メールアド
レスのドメイン名に従って、当該メールアドレスが移動
機MSのものなのか、端末CLのものなのかを判定す
る。具体的には、電子メールの送信先が移動機MSであ
る場合、当該メールアドレスのドメイン名は、当該移動
機MSに対して通信サービスを提供している通信事業者
固有のドメイン名を有することとなる。WWWサーバ2
2は、当該メールアドレスのドメイン名が通信事業者固
有のものである場合に、当該メールアドレスが移動機M
Sのものであると判定し、そうでない場合には、端末C
Lのものであるものと判定するのである。
【0094】また、この際、送信先のメールアドレスが
複数存在する場合であっても、電子メールの生成処理が
重くならないよう、各カテゴリ別(すなわち、移動機M
S、端末CL、報道機関サーバCS毎)に最大3つ形式
の電子メールのみを生成する。具体的には、送信先メー
ルアドレスに基づいて、判断した結果、3つの移動機M
Sと、2つの端末CLと、6つの報道機関サーバCSに
電子メールを送信しなければならない場合であっても、
WWWサーバ22は、3つの形式の3つの電子メールし
か生成しない。逆に、例えば、送信先が6つの報道機関
サーバCSのみであった場合、WWWサーバ22は、X
ML形式で集計値を記述した電子メールを一つだけ生成
し、他の形式の電子メールについては一切生成しないの
である。
【0095】ステップ3.次に、WWWサーバ22は、
生成した電子メールに対して、宛先を記述する。この
際、同一カテゴリに属する送信先が複数あった場合、W
WWサーバ22は、当該カテゴリの送信先に送信すべき
電子メールに対して、複数の宛先を記述する。例えば、
3つの移動機MSに電子メールを送らなければならない
場合、WWWサーバ22は、移動機MS用にC−HTM
L形式で記述した電子メールに対しては、これら3つの
移動機MSのメールアドレスを記述する。
【0096】このようにして、ステップSc7において
電子メールを生成すると、WWWサーバ22は、その電
子メールの送信処理を実行する(ステップSc8)。こ
の際、複数の送信先アドレスが記述されている場合、W
WWサーバ22は、当該電子メールを同報送信する(す
なわち、複数の宛先を有する電子メールを送信するので
ある)。
【0097】このようにして、本実施形態においては、
投票所に投票所端末を設置して、選挙人が投票の受付を
行う際に、この投票所端末が投票葉書に貼付されている
非接触ICチップシートから個人コードを読み出して、
当該コードに基づいて、自動的に集計作業を行うように
している。このため、従事者が煩雑な集計作業を行うこ
となく選挙を実施することが可能となる。
【0098】また、本実施形態においては、投票所端末
に移動パケット通信網を介して通信を行う機能を設け、
各投票所端末が集計した受付数の集計値を移動パケット
通信網を介して集計設備に送信する構成となっている。
このため、各投票所毎に電話連絡等のための臨時の電話
回線を引く必要がなくなると共に、投票所端末と集計設
備の間の通信回線を常時接続しておく必要がなくなるた
め、選挙において必要となる通信費用の削減を図ること
が可能となる。
【0099】また、本実施形態においては、WWWサー
バが事前に集計値の通知を希望したユーザの移動機や端
末等に対して、集計値を記述した電子メールを送信する
構成となっている。このため、投票の集計値の状況を知
りたいと考えた移動機等のユーザは事前にWWWサーバ
の通知申込ページ上において申込を行うことにより、そ
の結果の通知を受けることができ、この結果、広報活動
の円滑化が可能となる。
【0100】また、この際、移動機等に配信するメール
は、各送信先のカテゴリ(すなわち、移動機か、端末
か、報道機関サーバか)により、送信すべきメールの内
容を変更すると共に、各カテゴリ毎に同報送信する構成
となっている。このため、電子メールの送信先の機能に
合わせた配信を行うことが可能となると共に、移動機等
によるWWWサーバに対するアクセスが集中することを
防止することが可能となる。また、これにより、WWW
サーバの送信に伴う処理負担を減少させることも可能と
なる。
【0101】なお、本実施形態において、集計設備TF
は、投票の受付数の集計値のみを電子メールに記述する
構成としているが、この集計値に基づいて投票率を算出
し、その投票率も記述するようにしても良い。
【0102】なお、本実施形態において集計設備TF
は、複数のサーバ群により構成されているが、1つのサ
ーバにより実現するようにしても良い。また、本実施形
態においてWWWサーバ22は、メールクライアントと
しての機能しか有していないが、このWWWサーバ22
にメールサーバとしての機能を兼ねさせても良い。
【0103】なお、本実施形態において集計設備TF
は、移動機MSや端末CLからの集計値の通知の申込が
あった場合に、その申込の際に指定された時間間隔で集
計値を記述した電子メールを送信する構成を採ってい
る。しかし、集計装置TFは、通知申込ページにおい
て、移動機MSや端末CLのユーザが集計値の通知の申
込を行う度に集計値を記述した電子メールを送信するよ
うにしても良い。
【0104】[2]第2実施形態 [2.1]第2実施形態の構成 図15は、本実施形態にかかる投票システムの構成を示
した図である。なお、同図において、上述した図1と同
様の設備に関しては、同様の符号を付してある。同図に
示すように本実施形態に投票システムは、上述した第1
実施形態にかかる投票システムの各設備に加えて複数の
投票用紙VPと複数の開票所設備OVを備えている。な
お、図15においては、図面が煩雑となることを防止す
るため、複数の投票用紙VPと複数の開票所設備OVの
内、所定の投票用紙及び開票所設備のみを図示してい
る。
【0105】ここで、本実施形態にかかる投票システム
は、集計設備TF2が各開票所における開票集計の集計
値(すなわち、各被選挙人の得票数の集計値)を開票所
設備OVから取得し、移動機MS等に送信する電子メー
ルに対して、受付数の集計値と共に、その取得した開票
集計の集計値を記述して、送信しようとするものであ
る。以下、かかる機能を実現するための本実施形態の構
成について説明する。
【0106】投票用紙VPは、投票所において各選挙人
QVが投票葉書CAと引き換えに手渡されるものであ
り、選挙の投票を行う際に選挙人QVが被選挙人の氏名
を記載して投票箱に投函するためのものである。この投
票用紙VPには、上述した図2に示す非接触ICチップ
シートISと同様の構成を有する非接触ICチップシー
トIS2が貼付されており、この非接触ICチップシー
トIS2には、各投票用紙VPを一意に特定することの
できる投票用紙IDが格納されている。
【0107】また、非接触ICチップシートIS2に
は、当該投票用紙VPに記名されている被選挙人の氏名
と、当該被選挙人の得票数からなる開票済み情報を記憶
するための記憶領域が設けられている。この開票済み情
報は、当該投票用紙VPを開票する際に、開票所設備O
Vにより書き込まれるものである。なお、この際に開票
所設備OVと投票用紙VPに貼付された非接触ICチッ
プシートIS2との間において行われる処理に関して
は、後に詳細に説明する。
【0108】また、本実施形態において、投票所端末P
Tのテーブル記憶部15に記憶されている選挙人名簿テ
ーブルTBL11は、図16のように内容が変更されて
いる。同図に示すように、本実施形態にかかる選挙人名
簿テーブルTBL11には、上述した図4に示す各情報
が格納される他、当該選挙人QVに対して手渡された投
票用紙VPの投票用紙IDを格納するためのフィールド
が設けられている。
【0109】従事者は、選挙人QVに対して投票用紙P
Tを手渡す際に、投票所端末PTのICチップRW13
を用い、当該選挙人QVに手渡そうとする投票用紙VP
の非接触ICチップシートIS2に記憶されている投票
用紙IDを投票所端末PTに読み込ませる。このように
して、読み込まれた投票用紙IDが選挙人名簿テーブル
TBL11に格納されるのである。そして、投票の受付
時刻が終了したときに、従事者が所定の操作を行うと、
投票所端末PTは、自装置の投票所端末IDと共に、こ
の選挙人名簿テーブルTBL11に格納されている個人
コードと投票用紙IDとを対応付けて、集計設備TF2
へと送信する。
【0110】開票所設備OVは、投票所から集められた
投票箱に投函されている投票用紙VPの開票集計を行う
際に利用されると共に、開票の結果、得られた各被選挙
人の得票数の集計値を集計設備TF2に送信する。図1
7は、この開票所設備OVの構成を示した図である。同
図に示すように、本実施形態にかかる開票所設備OV
は、複数の開票端末31-1、31-2、31-3、31-
4、…(以下、特に特定する必要のない場合、「開票端
末31」という)と、開票所サーバ32と、これら各装
置間のデータの授受を仲介するデータバス33とを有す
る。なお、図17においては、複数の開票端末31-
1、31-2、31-3、31-4、…の内、所定の開票
端末のみを図示している。
【0111】ここで、開票端末31は、開票所の集計作
業カウンタに設置される、パーソナルコンピュータ等の
端末であり、開票管理者等が投票用紙VPの開票を行う
にあたり、開票作業を補助するための装置である。図1
8は、この開票端末31の構成を示す図である。同図に
示すように本実施形態に係る開票端末31は、制御部3
11と、バスI/F部312と、ICチップRW313
と、ユーザI/F部314とを有する。
【0112】バスI/F部312は、データバス33と
制御部311との間のデータの授受を仲介する。ICチ
ップRW313は、非接触ICチップに記憶されている
情報の読み書きを行う。なお、このICチップRW31
3は、上述した図3に示す投票所端末PTのICチップ
RW13と同様であるため詳細は省略する。ユーザI/
F部314は、各種情報を表示する表示部の他、この表
示部に付設されているタッチパネルやキーボード、マウ
ス等の操作部から構成されている。
【0113】制御部311は、CPU、ROM、RA
M、ハードディスク等を有しており、開票端末31の各
部を制御する。ハードディスクには、開票管理者等が開
票作業を行う際にその集計を補助すると共に、開票作業
の終了した投票用紙VPに対して開票済み情報を書き込
むためのプログラムや開票所サーバ32に対して一定の
時間間隔で各被選挙人の得票数の集計値を送信するプロ
グラムが格納されている。
【0114】CPUは、このハードディスクに格納され
ているプログラムを実行することにより開票端末31の
各部を制御し、RAMは、CPUのワークエリアとして
利用される。また、ROMには、当該開票端末31の収
容されている開票所設備OV内において当該開票端末3
1を一意に特定するための開票端末IDの他、開票端末
31を制御するための制御情報が記憶されている。
【0115】また、このハードディスクには、図19に
示す開票テーブルTBL3が記憶されている。同図に示
すように、本実施形態にかかる開票テーブルTBL3に
は、各被選挙人名に対応付けて、当該被選挙人の得票数
をカウントするためのカウンタが格納されている。制御
部311は、この開票テーブルTBL3の内容に基づい
て、投票用紙VPの非接触ICチップシートIS2に書
き込むべき開票済み情報の内容を決定する他、一定の時
間間隔で、この開票テーブルTBL3を読み出して自装
置の開票端末IDを付加して開票所サーバ32へと送信
する。
【0116】更に、このハードディスクには、上述した
開票テーブルTBL3の他に、図20に示すような投票
用紙IDテーブルTBL4が記憶されている。同図に示
すように、この投票用紙IDテーブルTBL4には、投
票用紙IDが格納されるが、この投票用紙IDテーブル
TBL4に格納される投票用紙IDは、当該開票端末3
1において開票作業が行われた投票用紙VPに対応した
投票用紙IDである。開票終了後、ユーザ(開票管理者
等)がユーザI/F部314に行った入力操作に従い、
制御部311は、投票用紙IDテーブルTBL4を読み
出して開票所サーバ32へと送信する。
【0117】次に、開票所サーバ32は、各開票端末3
1から送信されてきた開票テーブルTBL3を受信し
て、当該開票所に設置されている全開票端末31におけ
る開票集計の集計値(すなわち、各被選挙人の得票数の
集計値)を算出し、その算出結果を集計設備TF2に送
信する。図21は、開票所サーバ32の構成を示した図
である。同図に示すように、本実施形態にかかる開票所
サーバ32は、システム制御部321と、バスI/F部
322と、通信部323と、テーブル記憶部324とを
有する。
【0118】バスI/F部322は、開票端末31のバ
スI/F部312と同様にデータバス33と開票所サー
バ32との間におけるデータの授受を中継する。通信部
323は、移動パケット通信網MPNを介してパケット
交換を行う。
【0119】システム制御部321は、CPU、RO
M、RAM、ハードディスク等を有しており、開票所サ
ーバ32の各部を制御する。ROMには、本実施形態に
かかる投票システムにおいて各開票所サーバ32を一意
に特定するための開票所サーバIDが格納されており、
システム制御部321は、各被選挙人の得票数の集計値
を集計設備TF2に送信するにあたり、その送信すべき
データに対して自サーバの開票所サーバIDを付加して
送信する。ハードディスクには、各開票端末31から取
得した開票テーブルTBL3に基づいて各被選挙人の得
票数の集計を行うためのプログラムが格納されており、
CPUは、このプログラムに従って処理を実行する。
【0120】テーブル記憶部324には、開票集計テー
ブルTBL5及び投票用紙管理テーブルTBL6が記憶
されている。図22は、この開票集計テーブルTBL5
の内容を示した図であり、図23は、この投票用紙管理
テーブルTBL6の内容を示した図である。
【0121】この開票集計テーブルTBL5には、図2
2に示すように、各開票端末ID毎に当該開票端末31
における各被選挙人の得票数が格納される。同図に示す
場合、開票端末ID「OT1」においては、被選挙人
「○○太郎」氏に対して「430票」の投票がなされて
おり、「××三郎」氏に対して「560票」の投票がな
されているものとして示している。
【0122】システム制御部321のCPUは、各開票
端末31から開票テーブルTBL3が送信されてきた場
合、ハードディスクに格納されているプログラムを読み
出して、この開票集計テーブルTBL5に格納されてい
る各被選挙人の得票数の集計値を、その送られてきた開
票テーブルTBL3のカウンタに基づいて更新する。そ
して、システム制御部321は、所定の時間間隔で開票
集計テーブルTBL5を集計設備TF2へと送信するの
である。
【0123】また、投票用紙管理テーブルTBL6に
は、図23に示すように、各開票端末IDに対応付け
て、当該開票端末31において開票された投票用紙VP
の投票用紙IDが格納される。システム制御部321
は、開票終了後に各開票端末31から投票用紙IDテー
ブルTBL4が送信されてくると、その送信されてきた
投票用紙IDテーブルTBL4に基づいて投票用紙管理
テーブルTBL6を更新し、集計設備TF2へと送信す
る。
【0124】また、本実施形態において、集計設備TF
2は、第1実施形態にかかる集計設備TFの有する機能
に加えて、開票所設備OVから送信されてくる各種情報
に基づいて、受付数の集計値と各被選挙人の得票数の集
計値を記述した電子メールを生成し、その電子メールを
各送信先へと送信する機能を有する。
【0125】図24は、本実施形態にかかる集計設備T
F2の構成を示す図である。なお、同図において、上述
した図6に示す集計設備TFと同様の設備については、
同様の符号を付してある。同図に示すように、本実施形
態において集計設備TF2のDBサーバ24が管理する
DBには、投票状況通知希望者DB241や投票状況D
B242に加えて、更に、開票状況DB243と投票用
紙管理DB244がある。
【0126】図25は、この開票状況DB243の記憶
内容を示した図である。同図に示すように、開票状況D
B243には、各開票所における各被選挙人の得票数が
格納される他、各被選挙人の総得票数が格納される。
【0127】WWWサーバ22は、開票所サーバ32か
ら送信されてきた開票集計テーブルTBL5を付加し
た、DBの更新要求をDBサーバ24へと送信する。D
Bサーバ24は、このWWWサーバ22から送信されて
きた更新要求に付加されている開票集計テーブルTBL
5に基づいて開票状況DB243の内容を更新する。そ
して、その更新後の内容に従って、各被選挙人の総得票
数を算出して、開票状況DB243に格納するのであ
る。また、移動機MSや端末CL等に対して電子メール
を送信する際には、各投票状況DB242や開票状況D
B243に格納されている集計値や各被選挙人の得票数
の集計値に基づき、電子メールの内容を決定する。
【0128】次に、図26は、投票用紙管理DB244
の内容を示した図である。同図に示すように、本実施形
態にかかる投票用紙管理DB244には、各投票所端末
PTから送信されてきた個人コードと投票用紙IDとを
対応付けて格納するためのフィールドの他、投票フラグ
F4を格納するためのフィールドが設けられている。こ
の投票フラグF4は、各選挙人QVに手渡された投票用
紙VPが投票に利用されたか否かを示すフラグであり、
このフラグF3が”0”の場合、当該投票用紙VPが利
用されていないことを示し、このフラグF3が”1”の
場合、当該投票用紙VPが利用されていることを示す。
【0129】WWWサーバ22は、投票の受付時刻経過
後に各投票所端末PTから個人コードと投票用紙IDが
送信されてくると、その送信されてきた情報をDBサー
バ24へと送る。そして、DBサーバ24は、WWWサ
ーバ22から送られてきた個人コードと投票用紙IDを
投票用紙管理DB244に格納するのである。この際、
DBサーバ24は、各投票用紙IDに対応した投票フラ
グF4を”0”とする。
【0130】そして、開票終了後に各開票所サーバ32
から投票用紙管理テーブルTBL6が送信されてくる
と、DBサーバ24は、その送信されてきたテーブルT
BL6に含まれている投票用紙IDを抽出して、投票用
紙管理DB244において当該投票用紙IDに対応付け
られている投票フラグF4を”1”に変更する。この結
果、選挙管理委員会は、投票所において配られた投票用
紙VPの内、投票に利用されなかった投票用紙VPの数
を把握することが可能となり、投票所における受付数と
各被選挙人の得票数の集計値の総数とが一致しない場合
であっても、どの投票用紙が利用されなかったのかを確
認することが可能となる。また、この際、各投票用紙I
Dに個人コードが対応付けて格納されるため、選挙人名
簿において当該個人コードと対応付けられている電話番
号へと電話をかけることにより、当該選挙人QVが投票
を行ったか否かを確認することも可能となる。
【0131】なお、これら開票状況DB243及び投票
用紙管理DB244に記憶されている情報の形式は任意
である。従って、どのような形式のデータを格納するこ
ととしても良いが、本実施形態においては、これらのD
Bに格納されている情報は、XML形式で記述されてい
るものとする。
【0132】[2.2]第2実施形態の動作 以下、本実施形態の動作を(D)選挙人QVが投票所に
おいて投票の受付を行う際の動作、(E)開票所におい
て開票を行う際の動作、(F)集計設備TF2から集計
値の通知を受ける際の動作、の順に説明を行う。なお、
本実施形態において(B)投票所端末PTが集計設備T
F2に対して集計値を送信する際の動作、については、
上述した第1実施形態と同様であるため説明を省略す
る。
【0133】(D)選挙人QVが投票所において投票の
受付を行う際の動作 選挙当日に、選挙人QVが持参した投票葉書CAを従事
者へと手渡し、従事者が投票所端末PTのICチップR
W13に、その持参した投票葉書CAを近づけると、投
票所端末PTの制御部11においては、図27及び図2
8に示す処理が実行される。この結果、制御部11にお
いては、ステップSd1〜Sd6において、上述した図
9及び図10のステップSa1〜Sa6と同様の処理が
行われる。
【0134】そして、制御部11は、投票所端末PTの
ユーザI/F部14の表示部に図29に示すような本人
確認のための画面を表示させる(ステップSd7)。同
図に示すように本実施形態においてユーザI/F部14
の表示部に表示される画面には、当該選挙人QVに対応
した個人コードと、個人情報(すなわち、当該選挙人Q
Vの氏名、住所、年齢、性別)と、「確認」ボタンのみ
が表示される。
【0135】すなわち、本実施形態においては、上述し
た図11に示すような、投票用紙受渡済みのチェックボ
ックスは表示されないのである。そして、この状態にな
ると、制御部11は、確認ボタンの選択が行われたか否
かを判定する状態になり、従事者がユーザI/F部14
のキーボード等により確認ボタンを選択するまで、同ス
テップの処理を繰り返す(ステップSa8)。
【0136】その後、従事者が投票所端末PTのユーザ
I/F部14のキーボード等に対して、「確認」ボタン
を選択する旨の入力を行うと、ステップSd8における
判定が「Yes」となり、投票所端末PTの制御部11
は、ユーザI/F部14の表示部に対して、例えば、
「ICチップRWに投票用紙VPを近づけてくださ
い。」等の投票用紙VPから投票用紙IDを読み出すた
めに必要な行為を従事者に促すための表示を行う(ステ
ップSd9)。
【0137】このようにして、表示処理を行うと、制御
部11は、その後、ICチップRW13において投票用
紙VPに貼付された非接触ICチップシートIS2が検
知されたか否かを判定する状態になり(ステップSd1
0)、ICチップRW13において非接触ICチップシ
ートIS2が検知されるまで同ステップの処理が繰り返
される。
【0138】一方、この表示の結果、従事者がICチッ
プRW13に投票用紙VPを近づけ、ICチップRW1
3において非接触ICチップシートIS2の存在が検知
されると(ステップSd10「Yes」)、制御部11
は、ICチップRW13を制御して当該投票用紙VPに
貼付されている非接触ICチップシートIS2から投票
用紙IDを読み出す(ステップSd11)。このように
して、投票用紙VPから投票用紙IDを読み出すと、制
御部11は、ステップSd3においてRAMに格納され
た個人コードを読み出して、選挙人名簿テーブルTBL
11の当該個人コードに対応したフィールドに、投票用
紙VPから読み出した投票用紙IDを格納する(ステッ
プSd12)。
【0139】次に、制御部11は、ユーザI/F部14
の表示部の表示内容を変更するための処理を実行し、図
30に示すような画像を表示部に表示させる(ステップ
Sd13)。同図に示すように、この際、ユーザI/F
部14の表示部には、従事者に対して、最終確認を促す
旨の文字と共に、従事者が手渡すべき投票用紙VPに対
応したチェックボックスと、「確認」ボタンが表示され
るのである。
【0140】この表示を行った結果、従事者が投票用紙
VPを手渡し、その手渡した投票用紙VPに対応するチ
ェックボックスをチェックして「確認」ボタンを選択す
る入力操作を行うと、制御部11は、チェックボックス
のチェック数と選挙人名簿テーブルTBL11に格納さ
れている投票用紙IDの数とが一致するか否かを判定す
る状態となる(ステップSd14)。
【0141】そして、この判定の結果、一致しないもの
と判定すると(ステップSd14「No」)、制御部1
1は、選挙人名簿テーブルTBL11に格納した投票用
紙IDを削除してから、再度ステップSd9を実行し、
ユーザI/F部14の表示部に投票用紙VPを再度読み
込ませるよう指示する旨の画像を表示させる。そして、
制御部311は、ステップSd14における判定の結果
が一致するまで、ステップSd9〜Sd14の処理を繰
り返すのである。
【0142】これに対して、ステップSd14における
判定の結果、一致するものと判定した場合(「Ye
s」)、制御部11は、選挙人名簿テーブルTBL11
の当該選挙人QVの個人コードに対応した投票用紙受渡
フラグF2を”1”に変更する(ステップSd15)。
このようにして、フラグF2の更新が完了すると、制御
部11は、ステップSd5においてRAMに格納した個
人情報に基づいて、集計テーブルTBL2のカウンタを
更新する(ステップSd16)。
【0143】具体的には、制御部11は、集計テーブル
TBL2の当該個人情報に対応した性別、年齢及び現在
時刻に対応したフィールドのカウンタを”1”ずつイン
クリメントすると共に、受付数の合計についてもカウン
タを”1”インクリメントする。例えば、現在時刻が
「10:00」であり、RAMに格納されている個人情
報が「35才」、「男性」という内容を有する場合、制
御部11は、集計テーブルTBL2の「30代」、「男
性」、「10:00」の各々に対応したカウンタを各
々”1”ずつインクリメントする他、当該投票所におけ
る受付総数のカウンタを”1”インクリメントするので
ある。
【0144】このようにして、集計テーブルTBL2の
カウンタの更新が完了すると、制御部11は、ユーザI
/F部14の表示部に対して、例えば、「ICチップR
Wに投票葉書を近づけてください。」等の投票葉書CA
の投票済みフラグF1を書き替えるために必要な行為を
従事者に促すための表示を行う(ステップSd17)。
この表示に応じて、従事者が投票葉書CAをICチップ
RW13に近付けると、制御部11は、ICチップRW
13を制御して当該投票葉書CAの非接触ICチップシ
ートISに記憶されている投票済みフラグF1を”1”
に書き替える。
【0145】以下、選挙人QVが投票の受け付けを行う
毎に、同様の処理が実行され、投票の受付時刻が終了す
ると、従事者は、投票所端末PTのユーザI/F部14
のキーボード等に対して、受付を終了した旨の入力を行
うことが必要となる。そして、従事者がキーボード等に
対して、投票の受付が終了した旨の入力を行うと、投票
所端末PTの制御部11は、選挙人名簿テーブルTBL
11に格納されている全ての個人コードと当該個人コー
ドに対応した選挙人QVに対して手渡した投票用紙VP
の投票用紙IDとを対応付けて、集計設備TF2へと送
信する。
【0146】このようにして、投票所端末PTから送信
された個人コードと投票用紙IDは、集計設備TF2の
アクセスサーバ21により受信されて、WWWサーバ2
2へと転送される。WWWサーバ22は、このようにし
て転送されてきた情報を付加した投票用紙管理DB24
4の更新要求をDBサーバ24に送信する。このように
して、WWWサーバ22から更新要求が送信されてくる
と、DBサーバ24は、この更新要求に含まれている個
人コードと投票用紙IDとを対応付けて投票用紙管理D
B244に格納する。この際、DBサーバ24は、投票
用紙管理DB244の投票フラグF4を”0”とする。
【0147】(E)開票所において開票を行う際の動作 選挙の投票が終了し、選挙管理委員会の手により投票所
から開票所へと投票箱が搬送され、当該開票所内の任意
の開票カウンタに分配される。そして、この開票カウン
タにおいて各投票箱が開けられて、各投票用紙毎に開票
されることとなる。
【0148】この開票作業において開票管理者等の開票
を行う者が、開票端末31のICチップRW313に投
票用紙VPを近づけると、ICチップRW313におい
て非接触ICチップシートIS2の存在が検知され、こ
の結果、開票端末31の制御部311において、図31
に示す処理が実行されることとなる。
【0149】まず、制御部311は、ICチップRW1
3を制御して当該投票用紙VPに貼付されている非接触
ICチップシートIS2から各種情報を読み出し(ステ
ップSe1)、この読み出した情報中に開票済み情報が
含まれているか否かを判定する(ステップSe2)。こ
のステップSe2における判定の結果、この読み出した
情報中に開票済み情報が含まれている場合(「Ye
s」)、制御部311は、ユーザI/F部314の表示
部に対して、当該投票用紙VPは既に開票済みである旨
の画像を表示させて処理を終了する(ステップSe
8)。
【0150】一方、このステップSe2における判定の
結果、当該情報中に開票済み情報が含まれていないもの
と判定すると(「No」)、制御部311は、当該情報
中に含まれている投票用紙IDを投票用紙IDテーブル
TBL4に格納する(ステップSe3)。そして、制御
部311は、開票テーブルTBL3から被選挙人の氏名
を読み出して、ユーザI/F部314の表示部に表示さ
せ(ステップSe4)、被選挙人名の選択が行われたか
否かを判定する状態となる(ステップSe5)。
【0151】図32は、この際にユーザI/F部314
の表示部に表示される画像の一例を示した図である。同
図に示すように、この際、ユーザI/F部314の表示
部には、被選挙人名の一覧が表示されることとなる。こ
の状態において、表示部上に付設されたユーザI/F部
314のタッチパネルにおいて投票用紙に記載されてい
る被選挙人名に対応した位置に開票管理者等が触れる
と、タッチパネルは、制御部311に対して、その選択
された位置に対応した操作信号を制御部311に供給す
る。
【0152】このようにして、ユーザI/F部314の
タッチパネルから操作信号が供給されると、ステップS
e5における判定が「Yes」となり、制御部311
は、開票テーブルTBL3において当該操作信号に対応
する被選挙人に対応付けられたカウンタを”1”だけイ
ンクリメントする(ステップSe6)。例えば、図19
に示す場合に、被選挙人として「○○太郎」氏が選択さ
れると、制御部311は、開票テーブルTBL3におい
て「○○太郎」氏に対応付けられているカウンタを”
1”インクリメントするのである。
【0153】そして、開票テーブルTBL3の内容の更
新が完了すると、制御部311は、当該投票用紙VPの
非接触ICチップシートIS2に対して開票済み情報を
書き込み処理を終了する(ステップSe7)。この際、
例えば、当該投票用紙VPが「○○太郎」氏の当該開票
端末31における「420票」目の得票であった場合、
開票端末31の制御部311は、非接触ICチップシー
トIS2に対して、「○○太郎」氏という被選挙人名と
「420」という数字を開票済み情報として書き込むの
である。このようにして、投票用紙VPに貼付された非
接触ICチップシートIS2に対して開票済み情報を書
き込むことにより、後に同一の投票用紙VPに基づく開
票を行おうとしても、上述したステップSe1において
はねられるため、重複開票が行われてしまうことを有効
に防止することができる。
【0154】以下、各投票用紙VPについて、同様の処
理が行われる。そして、制御部311は、一定の時間間
隔で自装置の開票端末IDを付加した開票テーブルTB
L3を開票所サーバ32へと送信する。
【0155】一方、各開票端末31から開票テーブルT
BL3が送信されてくると、開票所サーバ32のシステ
ム制御部321は、その送信されてきたテーブルTBL
3に基づいて、テーブル記憶部324に記憶されている
開票集計テーブルTBL5を更新する。具体的には、シ
ステム制御部321は、送信されてきた開票テーブルT
BL3に付加されている開票端末IDを抽出し、開票集
計テーブルTBL5において、その抽出した開票端末I
Dと対応付けられているフィールドに格納されている情
報を開票テーブルTBL3に格納されているカウンタの
値に書き替えるのである。
【0156】そして、システム制御部321は、その更
新した開票集計テーブルTBL5に対して自サーバの開
票所サーバIDを付加して専用線DL2を介して集計設
備TF2へと送信する。このようにして、開票所サーバ
32から送信されてきた開票集計テーブルTBL5と開
票所サーバIDは、アクセスサーバ21によって受信さ
れ、WWWサーバ22へと転送される。WWWサーバ2
2は、開票状況DB243の更新要求に対し、この転送
されてきた開票集計テーブルTBL5と開票所サーバI
Dを付加してDBサーバ24に送信する。
【0157】DBサーバ24は、このWWWサーバ22
から送信されてきた更新要求に従って開票状況DB24
3の内容を更新する。具体的には、DBサーバ24は、
この更新要求に付加されている開票所サーバIDを抽出
して、開票状況DB243において当該開票所サーバI
Dに対応付けられている情報を開票集計テーブルTBL
5に格納されている情報に書き替えるのである。
【0158】以後、開票作業中、かかる一連の処理が繰
り返される。そして、開票作業が終了すると、開票管理
者は、開票端末31のユーザI/F部314のキーボー
ド等により、開票が終了した旨の入力を行うこととな
る。この入力操作が行われると、開票端末31の制御部
311は、その時点における、開票テーブルTBL3及
び投票用紙IDテーブルTBL4を開票所サーバ32へ
と送信すると共に、ユーザI/F部314の表示部に、
その内容を表示させる。この際、開票管理者等は、各被
選挙人毎の得票数を手作業により数えて、その手作業に
よる集計値と開票端末31のユーザI/F部314の表
示部に表示されている各被選挙人の得票数とを視認して
双方の集計値が一致しているか否かを確認することが可
能となる。
【0159】一方、開票所サーバ32は、開票端末31
から送信されてきた開票テーブルTBL3及び投票用紙
IDテーブルTBL4の内容に従って、テーブル記憶部
324に記憶されている開票集計テーブルTBL5と投
票用紙管理テーブルTBL6の内容を更新する。そし
て、この更新した開票集計テーブルTBL5と投票用紙
管理テーブルTBL6に対して、自サーバの開票所サー
バIDを付加して集計設備TF2へと送信する。
【0160】このようにして、開票所サーバ32から送
信されてきたテーブルTBL5及びTBL6は、アクセ
スサーバ21によって受信され、WWWサーバ22へと
転送される。WWWサーバ22は、この転送されてきた
テーブルTBL5及びTBL6を付加したDBの更新要
求をDBサーバ24へと送信し、DBサーバ24は、こ
のWWWサーバ22から送信されてきた更新要求に従っ
て開票状況DB243及び投票用紙管理DB244の内
容を更新する。具体的には、DBサーバ24は、この更
新要求に付加されている開票所サーバIDを抽出して、
開票状況DB243において当該開票所サーバIDに対
応付けられている情報を開票集計テーブルTBL5に格
納されている情報に書き替える。
【0161】また、DBサーバ24は、WWWサーバ2
2から転送されてきた投票用紙管理テーブルTBL6に
含まれている投票用紙IDを抽出して、投票用紙管理D
B244において当該投票用紙IDに対応付けられてい
る投票フラグF4を”1”に変更する。
【0162】その後、全ての開票所設備OVから開票集
計テーブルTBL5と投票用紙管理テーブルTBL6が
送信され、開票状況DB243と、投票用紙管理DB2
44の内容の更新が完了すると、DBサーバ24は、以
下の処理を実行する。ステップ I.DBサーバ24は、
開票状況DB243に格納されている全得票数を算出す
る。ステップ II.DBサーバ24は、投票用紙管理D
B244において投票フラグF4が”1”となっている
投票用紙IDの総数をカウントする。
【0163】ステップ III.DBサーバ24は、ステッ
プIIにおけるカウント数と全得票数の値の差分を取る。
このように両値の差分を取って、差が生じる場合、何ら
かの原因で各被選挙人の得票数の集計値に誤差が生じて
いることを示している。このため、両値の間に差がある
場合、DBサーバ24は、開票にミスがあった旨を示す
情報を全ての開票所サーバ32へと送信する。このよう
にして、集計設備TF2からミスがあった旨を示す情報
が送信されてくると開票所サーバ32は、当該情報を各
開票端末31へと転送する。この結果、開票端末31の
ユーザI/F部314の表示部には、例えば、「得票数
と投票用紙数が合いません。再度、チェックを行ってく
ださい。」等の表示が行われ、開票管理者等に対して注
意を促す表示が行われることとなる。
【0164】一方、開票管理者等が再度、手作業による
集計を行い、一致する票数に達した旨を開票端末31の
ユーザI/F部314に対して行うと、開票端末31
は、この集計結果を再度開票所サーバ32へと送信す
る。そして、この集計結果が投票所サーバ32により、
集計設備TF2へと送信されると、WWWサーバ22
は、その送信されてきた集計結果を、再度、DBサーバ
24へと送信する。DBサーバ24は、この集計結果に
基づいて、再度、開票状況DB243の内容を更新し、
その更新した内容に基づいて、上述したステップI〜III
の処理を再度実行する。
【0165】以降、得票数と投票用紙数が一致するま
で、同様の処理を繰り返すのである。このようにして、
得票数と投票用紙数が一致するまで、同一の処理を繰り
返すため、開票作業における人為的ミスを有効に防止す
ることが可能となる。
【0166】(F)集計設備TF2から集計値の通知を
受ける際の動作 次に、移動機MS等のユーザが集計設備TF2から集計
値の通知を受ける場合に、本実施形態にかかる投票シス
テムにおいて行われる処理について説明する。なお、こ
の際の同際において、移動機MS等を用いて通知申込を
行う際の動作については、上述した第1実施形態と全く
同様であるため、説明は省略する。
【0167】また、投票の受付数の集計値の通知開始時
刻になると、WWWサーバ22は、上述した図14と同
様の処理を実行し、この処理を各被選挙人の得票数の集
計値の通知終了時刻(すなわち、開票状況の通知終了時
刻)まで続けることとなる。ここで、本実施形態におい
て、WWWサーバ22が図14に示す処理を行う過程
で、上述した第1実施形態と異なるのは、ステップSc
7において行われるメール生成処理のみである。
【0168】本実施形態において、このステップSc7
においては、以下のような処理が行われる。 ステップ i)まず、WWWサーバ22は、DBサーバ2
4に対して集計値の送信要求を送る。DBサーバ24
は、このようにして、WWWサーバ22から送信されて
きた送信要求に従い、全投票所における各項目毎の受付
数の集計値(すなわち、「性別」、「年代別」、「時間
帯別」の受付数のカウンタ値)を読み出すと共に、その
読み出した値を全投票所の受付の集計値としてWWWサ
ーバ22へと返信する。また、DBサーバ24は、開票
状況DB243に格納されている各被選挙人に対応した
得票数を読み出して、WWWサーバ22へと返信する。
【0169】ステップ ii)WWWサーバ22は、DB
サーバ24から返信されてきた集計値と、各被選挙人の
得票数の集計値に対応したデータを受け取ると、この集
計値及び各被選挙人の得票数の集計値に対応したデータ
を電子メールに記述して、電子メールを作成する。な
お、この際に、WWWサーバ22が、電子メールの送信
先によって、当該電子メールに記述すべき情報のデータ
形式を変更することは、第1実施形態と同様であるた
め、説明は省略する。
【0170】ステップ iii)次に、WWWサーバ22
は、生成した電子メールに対して、宛先を記述する。こ
の際、同一カテゴリに属する送信先が複数あった場合、
WWWサーバ22は、当該カテゴリの送信先に送信すべ
き電子メールに対して、複数の宛先を記述する。このよ
うにして、ステップSc7において電子メールを生成す
ると、WWWサーバ22は、その電子メールの送信処理
を実行するのである(ステップSc8)。
【0171】このようにして、本実施形態においては、
各開票所に開票所設備を設置し、集計設備がこの開票所
設備から各被選挙人の得票数の集計値に対応したデータ
を取得し、各被選挙人の得票数の集計値をメールに記述
して移動機等に送信する構成を採っているため、リアル
タイムに開票状況を移動機等に配信することが可能とな
り、この結果、広報活動の円滑化が図れることとなる。
【0172】[2.3]第2実施形態の変形例 上述した、第2実施形態においては、投票用紙の開票の
を行うに際して、単純に各投票用紙VP毎の開票作業を
行う構成としている。しかし、非接触ICチップシート
を貼付した票せんを利用することにより、開票作業をよ
り迅速に進めることができるようにすることも可能であ
る。
【0173】図33は、この票せんを利用した場合の開
票作業を示す概念図である。ここで、票せんとは、開票
後の投票用紙VPを所定の単位毎に纏める際に、当該投
票用紙VPの束の上に載せるものであり、この票せんが
載せられている束は、所定の単位に分割されていること
を示す。図33においては、この票せんとして500票
毎に票せんを用いている場合について示している。
【0174】同図に示すように、例えば、各被選挙人毎
に500票毎の投票用紙の束を作り、その束の上に、例
えば、被選挙人名と票数を記載した票せんを載せる。そ
して、この票せんに被選挙人名と票数を示す情報を格納
した非接触ICチップシートを貼付する。例えば、図3
3に示す場合、票せんに貼付する非接触ICチップシー
トに「○○太郎」氏という被選挙人名と「500」とい
う数字が記憶されることになる。そして、上述した第2
実施形態と同様の開票作業を行う。この開票作業が完了
した時点で、票せんを用いて、各被選挙人の得票数の確
認作業を行うのである。
【0175】この票せんを利用した集計作業を実現する
ために、本変形例にかかる開票端末31の開票テーブル
TBL3には、上述した図19に示すフィールドの他
に、確認作業用の合計数をカウントするためのカウンタ
が格納されるフィールドが設けられている。開票管理者
等は、開票作業が終了した時点で投票用紙を、例えば、
500票毎に分けて、その束の上に非接触ICチップシ
ートの貼付された票せんを載せる。そして、開票管理者
等は、開票端末31のICチップRW313により票せ
んに貼付された非接触ICチップシートに記憶されてい
る被選挙人名と票数の読み込みを行う。開票端末31の
制御部311は、開票テーブルTBL3において、この
読み込んだ被選挙人名に対応付けられた確認作業用のカ
ウンタを、この読み込んだ票数分だけインクリメントす
る。
【0176】この結果、開票端末31の開票テーブルT
BL3には、各被選挙人毎に(票せん数)×(非接触I
Cチップに記憶されている票数)だけ得票数がカウント
されることとなる。このようにして、開票テーブルTB
L3に格納されている得票数を画像等により表示するれ
ば、開票の確認作業において、票せんの載せられていな
い票数をカウントすれば良いので、確認作業を簡易にか
つ迅速に確認を行うことが可能となる。
【0177】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
選挙における円滑な広報活動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態にかかる投票システムの構成を
示す図である。
【図2】 同実施形態にかかる投票葉書CAに貼付され
ている非接触ICチップシートISの構成を示す図であ
る。
【図3】 同実施形態にかかる投票所端末PTの構成を
示す図である。
【図4】 同実施形態にかかる選挙人名簿テーブルTB
L1の内容を示す図である。
【図5】 同実施形態にかかる集計テーブルTBL2の
内容を示す図である。
【図6】 同実施形態にかかる集計設備TFの構成を示
す図である。
【図7】 同実施形態にかかる投票情報通知希望者DB
241の記憶内容を示す図である。
【図8】 同実施形態にかかる投票状況DB242の記
憶内容を示す図である。
【図9】 同実施形態にかかる投票所端末PTの制御部
11において実行される処理を示す図である。
【図10】 同実施形態にかかる投票所端末PTの制御
部11において実行される処理を示す図である。
【図11】 同実施形態にかかる投票所端末PTのユー
ザI/F部14に表示される画像の一例を示す図であ
る。
【図12】 同実施形態にかかる投票システムにおいて
実行されるシーケンスを示す図である。
【図13】 同実施形態にかかる移動機MSの表示部に
表示される画像の一例を示す図である。
【図14】 同実施形態にかかるWWWサーバ22にお
いて実行される処理を示す図である。
【図15】 第2実施形態にかかる投票システムの構成
を示す図である。
【図16】 同実施形態にかかる選挙人名簿テーブルT
BL11の内容を示す図である。
【図17】 同実施形態にかかる開票所設備OVの構成
を示す図である。
【図18】 同実施形態にかかる開票端末31の構成を
示す図である。
【図19】 同実施形態にかかる開票テーブルTBL3
の内容を示す図である。
【図20】 同実施形態にかかる投票用紙管理テーブル
TBL4の内容を示す図である。
【図21】 同実施形態にかかる開票所サーバ32の構
成を示す図である。
【図22】 同実施形態にかかる開票集計テーブルTB
L5の内容を示す図である。
【図23】 同実施形態にかかる投票用紙管理テーブル
TBL6の内容を示す図である。
【図24】 同実施形態にかかる集計設備TF2の構成
を示す図である。
【図25】 同実施形態にかかる開票状況DB243の
記憶内容を示す図である。
【図26】 同実施形態にかかる投票用紙管理DB24
4の内容を示す図である。
【図27】 同実施形態にかかる投票所端末PTの制御
部11において実行される処理を示す図である。
【図28】 同実施形態にかかる投票所端末PTの制御
部11において実行される処理を示す図である。
【図29】 同実施形態にかかる投票所端末PTのユー
ザI/F部14に表示される画像の一例を示す図であ
る。
【図30】 同実施形態にかかる投票所端末PTのユー
ザI/F部14に表示される画像の一例を示す図であ
る。
【図31】 同実施形態にかかる開票端末31の制御部
311において実行される処理を示す図である。
【図32】 同実施形態にかかる開票端末31のユーザ
I/F部314の表示部に表示される画像の一例を示し
た図である。
【図33】 票せんを利用した場合の開票作業を示す概
念図である。
【符号の説明】
QV・・・選挙人、 CA・・・投票葉書、 VP・・
・投票用紙、 IS、IS2・・・非接触ICチップシ
ート、 AS・・・粘着シート、 IT・・・ICチッ
プ、 SH・・・保護シート、 PT・・・投票所端
末、 11・・・制御部、 12・・・通信部、 13
・・・ICチップリーダライタ、 14・・・ユーザイ
ンターフェイス部、 15・・・テーブル記憶部、 T
F、TF2・・・集計設備、 21・・・アクセスサー
バ、 22・・・WWWサーバ、 23・・・ファイヤ
ウォールサーバ、 24・・・データベースサーバ、
241・・・投票状況通知希望者データベース、 24
2・・・投票状況データベース、 243・・・開票状
況データベース、 244・・・投票用紙管理データベ
ース、 25・・・ルータ、 26・・・データバス、
OV・・・開票所設備、 31、31-1、31-2、
31-3、…・・・開票端末、 311・・・制御部、
312・・・バスインターフェイス部、 313・・
・ICチップリーダライタ、 314・・・バスインタ
ーフェイス部、 32・・・開票所サーバ、 321・
・・システム制御部、 322・・・バスインターフェ
イス部、323・・・通信部、 324・・・テーブル
記憶部、 MPN・・・移動パケット通信網、 BS・
・・基地局、 INET・・・インターネット、 MS
・・・移動機、 CL・・・端末、 CS・・・報道機
関サーバ、 TBL1、TBL11・・・選挙人名簿テ
ーブル、 TBL2・・・集計テーブル、 TBL3・
・・開票テーブル、 TBL4・・・投票用紙IDテー
ブル、 TBL5・・・開票集計テーブル、 TBL6
・・・投票用紙管理テーブル、 F1・・・投票済みフ
ラグ、 F2・・・投票用紙受渡フラグ、 F3・・・
報道機関フラグ、 F4・・・投票フラグ。
フロントページの続き Fターム(参考) 3E038 AA01 BB04 CA06 CB02 CB04 FA03 GA02 HA07 KA01 5B035 BB09 BC00 CA23 5B058 CA15 KA08 YA01 YA20

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選挙における投票の受付数を集計する集
    計システムにおける投票集計方法であって、 複数の投票所の各々に設置された投票所端末が、選挙人
    を一意に特定するための個人コードを記憶した記憶媒体
    を有する投票葉書から前記個人コードを読み出す個人コ
    ード読み出し過程と、 前記投票所端末の各々が前記個人コード読み出し過程に
    おいて読み出した前記個人コードの数をカウントするこ
    とにより、当該投票所端末の設置された投票所における
    受付数の集計値を求める第1の集計過程と、 前記投票所端末の各々が前記第1の集計過程において得
    られた受付数の集計値を集計設備に送信する第1の送信
    過程と、 前記集計設備が前記第1の送信過程において前記複数の
    投票所端末から送信されてきた前記受付数の集計値の総
    和を全投票所における全受付数として求める第2の集計
    過程と、 前記集計設備が前記第2の集計過程において得られた全
    投票所における全受付数をネットワークに収容された端
    末に送信する第2の送信過程とを具備することを特徴と
    する投票集計方法。
  2. 【請求項2】 前記投票葉書の有する記憶媒体は、非接
    触ICチップであることを特徴とする請求項1に記載の
    投票集計方法。
  3. 【請求項3】 前記個人コード読み出し過程の後に行わ
    れ、かつ、前記第1の集計過程に先立って行われる過程
    であって、 投票所の従事者に対して、前記投票葉書を持参した前記
    選挙人に対する投票用紙の受渡が行われたか否かの入力
    を促す入力画面を、前記投票所端末の各々が表示する入
    力画面表示過程と、 前記投票所端末の各々が、前記入力画面を視認した前記
    投票所の従事者の入力に基づいて、当該選挙人に対して
    投票用紙が手渡されたか否かを判定する一方、この判定
    の結果、当該選挙人に対して投票用紙が手渡されたもの
    と判定された場合のみ、当該選挙人に対する投票用紙の
    受渡が完了していることを示す投票用紙受渡済み情報を
    当該選挙人に対応した個人コードと対応付けて記憶す
    る、投票用紙受渡済み情報書込過程を更に有することを
    特徴とする請求項1に記載の投票集計方法。
  4. 【請求項4】 前記投票用紙受渡済み情報書込過程の後
    に行われる過程であって、 前記投票用紙受渡済み情報書込過程において当該選挙人
    に対して投票用紙が手渡されたものと判定された場合
    に、前記投票所端末の各々が、当該投票葉書に基づいて
    投票用紙を取得することはできない旨を示す投票済み情
    報を当該投票葉書の記憶媒体に対して書き込む、投票済
    み情報書込過程を更に有することを特徴とする請求項3
    に記載の投票集計方法。
  5. 【請求項5】 前記個人コード読み出し過程の後に行わ
    れる過程であって、 前記投票葉書から読み出した当該個人コードに基づき、
    当該投票葉書を持参した前記選挙人が当該投票葉書の正
    当な所有者であるか否かを確認するための本人確認画面
    を、前記各投票所端末の各々が表示する本人確認画面表
    示過程を更に有する、 ことを特徴とする請求項1に記載の投票集計方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の集計過程において前記投票所
    端末の各々は、性別毎、年代別毎、時間帯別毎に投票の
    受付数の集計を行い、 前記第1の送信過程において前記投票所端末の各々は、
    前記第1の集計過程において性別毎、年代別毎、時間帯
    別毎に集計した受付数の集計値を集計設備に送信し、 前記第2の集計過程において前記集計設備は、前記投票
    所端末の各々から送信されてきた前記受付数の集計値に
    基づき、性別毎、年代別毎、時間帯別毎に全投票所にお
    ける受付数を求めることを特徴とする請求項1に記載の
    投票集計方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の送信過程に先立って行われる
    過程であって、 前記集計設備が前記端末から受付数の集計値の通知申込
    の要求を受け付ける、申込受付過程を更に有することを
    特徴とする請求項1に記載の投票集計方法。
  8. 【請求項8】 前記申込受付過程において前記集計設備
    は、前記端末から送信された時間間隔を示す情報を受信
    し、 前記第2の送信過程において前記集計設備は、前記端末
    に対して前記申込受付過程において受信した、前記時間
    間隔を示す情報に基づいて受付数の集計値を送信するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の投票集計方法。
  9. 【請求項9】 前記第2の送信過程において前記集計設
    備は、前記第2の集計過程において得られた全受付数を
    電子メールにより前記端末に送信することを特徴とする
    請求項1に記載の投票集計方法。
  10. 【請求項10】 前記第2の送信過程において前記集計
    設備は、前記電子メールの送信先によって、当該電子メ
    ールに記述すべきデータのデータ形式を変更することを
    特徴する請求項9に記載の投票集計方法。
  11. 【請求項11】 前記第2の送信過程において前記集計
    設備は、前記電子メールの送信先が複数存在する場合
    に、複数の宛先を有する電子メールを送信することを特
    徴する請求項9または請求項10に記載の投票集計方
    法。
  12. 【請求項12】 前記端末は、移動通信網を介して通信
    を行う携帯電話機であることを特徴とする請求項1乃至
    請求項11の何れかに記載の投票集計方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の送信過程おいて前記複数の
    投票所端末の各々は、前記第1の集計過程における受付
    数の集計状況を移動通信網を介して送信することを特徴
    とする請求項1乃至請求項12の何れかに記載の投票集
    計方法。
  14. 【請求項14】 選挙における各被選挙人の得票数を集
    計する集計システムにおける開票集計方法であって、 複数の開票所の各々に設置された開票所設備が、投票用
    紙の記載内容に基づいて被選挙人の選択を促す選択促進
    画面を表示する選択促進画面表示過程と、 前記開票所設備の各々が、前記選択促進画面を見た人の
    入力に基づいて、各被選挙人の得票数を集計する第1の
    集計過程と、 前記開票所設備の各々が、前記第1の集計過程において
    集計の対象となった前記投票用紙の有する記憶媒体に対
    し、当該投票用紙に基づく開票は既に行われた旨を示す
    開票済み情報を書き込む、開票済み情報書き込み過程
    と、 前記開票所設備の各々が前記第1の集計過程において得
    られた各被選挙人の得票数を集計設備へと送信する第1
    の送信過程と、 前記集計設備が前記第1の送信過程において前記複数の
    開票所設備から送信されてきた各被選挙人の得票数に基
    づき、全開票所における各被選挙人の得票数をを求める
    第2の集計過程と、 前記集計設備が前記第2の集計過程において得られた各
    被選挙人の得票数をネットワークに収容された端末に送
    信する第2の送信過程とを具備することを特徴とする開
    票集計方法。
  15. 【請求項15】 前記投票用紙が有する記憶媒体は、非
    接触ICチップであることを特徴とする請求項14に記
    載の開票集計方法。
  16. 【請求項16】 前記第1の集計過程の後に行われる過
    程であって、 前記複数の開票所設備の各々が前記第1の集計過程にお
    ける集計状況を表示する集計状況表示過程を更に有する
    ことを特徴とする請求項14に記載の開票集計方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の集計過程の後に行われる過
    程であって、 所定数毎に纏められた前記投票用紙に対して付されるも
    のであって、その纏められた投票用紙数に対応した数値
    を記憶した票せんから前記開票所設備が前記数値を読み
    取る数値読み取り過程と、 前記開票所設備が前記数値読みとり過程において読み取
    った数値と前記第1の集計過程における集計状況を比較
    することにより、開票作業において発生した開票誤差を
    算出する算出過程とを更に有することを特徴する請求項
    14に記載の開票集計方法。
  18. 【請求項18】 前記第2の送信過程に先立って行われ
    る過程であって、 前記集計設備が前記端末から各被選挙人の得票数の通知
    申込の要求を受け付ける、申込受付過程を更に有するこ
    とを特徴とする請求項14に記載の開票集計方法。
  19. 【請求項19】 前記申込受付過程において前記集計設
    備は、前記端末から送信された時間間隔を示す情報を受
    信し、 前記第2の送信過程において前記集計設備は、前記端末
    に対して前記申込受付過程において受信した、前記時間
    間隔を示す情報に基づいて各被選挙人の得票数を送信す
    ることを特徴とする請求項18に記載の開票集計方法。
  20. 【請求項20】 前記第2の送信過程において前記集計
    設備は、前記第2の集計過程において得られた各被選挙
    人の得票数を電子メールにより前記端末に送信すること
    を特徴とする請求項14に記載の開票集計方法。
  21. 【請求項21】 前記第2の送信過程において前記集計
    設備は、前記電子メールの送信先によって、当該電子メ
    ールに記述すべきデータのデータ形式を変更することを
    特徴する請求項20に記載の開票集計方法。
  22. 【請求項22】 前記第2の送信過程において前記集計
    設備は、前記電子メールの送信先が複数存在する場合
    に、複数の宛先を有する電子メールを送信することを特
    徴する請求項20または請求項21に記載の開票集計方
    法。
  23. 【請求項23】 前記端末は、移動通信網を介して通信
    を行う携帯電話機であることを特徴とする請求項14乃
    至請求項22の何れかに記載の開票集計方法。
  24. 【請求項24】 ネットワークと、 前記ネットワークに収容された端末と、 選挙に先立って選挙人に送付される投票葉書であって、
    当該選挙人を一意に特定するための個人コードを記憶し
    た記憶媒体を有する投票葉書と、 複数の投票所の各々に設置され、前記投票葉書から前記
    個人コードを読み出し、その読み出した個人コードに基
    づいて投票の受付数の集計を行って、その集計値を出力
    する複数の投票所端末と、 前記複数の投票所端末によって出力された受付数の集計
    値を取得して、全投票所における受付数の総和を求め、
    その集計により得られた受付数の総和を前記端末に送信
    する集計設備とを具備することを特徴とする投票システ
    ム。
  25. 【請求項25】 ネットワークと、 前記ネットワークに収容された端末と、 投票の際に選挙人が選出する被選挙人の氏名を記載する
    用紙であって、記憶媒体を有する投票用紙と、 各開票所に設置され、開票を行う者に対し、前記投票用
    紙の記載内容に基づいて被選挙人の選択を促す画面を表
    示すると共に、その画面に起因して、前記開票を行う者
    が前記投票用紙の記載に基づいて行った入力に従い、各
    被選挙人の得票数を集計し、前記投票用紙の前記記憶媒
    体に対して当該投票用紙が開票済みである旨を示す開票
    済み情報を書き込む、複数の開票所設備と、 前記複数の開票所設備の各々から各被選挙人の得票数の
    集計状況を取得して、全開票所における各被選挙人の得
    票数の集計を行い、その集計により得られた各選挙人の
    得票数を前記端末に送信する集計設備とを具備すること
    を特徴とする投票システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2428847A (en) * 2005-08-02 2007-02-07 James Knight System for recording votes
CN104680097A (zh) * 2013-12-02 2015-06-03 北京千松科技发展有限公司 基于rfid识别技术的不记名调查统计系统
CN114999052A (zh) * 2022-05-31 2022-09-02 广东兴睿科技有限公司 一种投票方法及系统

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