JP2002341610A - 印刷装置システム及びこれに接続する後処理装置および給紙装置 - Google Patents

印刷装置システム及びこれに接続する後処理装置および給紙装置

Info

Publication number
JP2002341610A
JP2002341610A JP2001142061A JP2001142061A JP2002341610A JP 2002341610 A JP2002341610 A JP 2002341610A JP 2001142061 A JP2001142061 A JP 2001142061A JP 2001142061 A JP2001142061 A JP 2001142061A JP 2002341610 A JP2002341610 A JP 2002341610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
sheet
post
processing
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001142061A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Matsumoto
松本  正士
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001142061A priority Critical patent/JP2002341610A/ja
Publication of JP2002341610A publication Critical patent/JP2002341610A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プリンタ装置と後処理装置や給紙装置用紙と
の間で用紙を搬送する際に各用紙の状態を正確に判断し
て状況に応じて最適な制御を行えるようする。 【解決手段】複数の用紙に印刷する際に画像を印刷する
各用紙ごとに用紙IDを付し、この用紙IDと後処理・
給紙に必要な後処理・給紙制御情報とを関連付けて搬送
計画テーブルを作成し、用紙IDを付して搬送計画テー
ブルにある各用紙の後処理・給紙制御情報を後処理・給
紙装置へ送るとともに後処理・給紙装置からは用紙ID
を用いて各用紙の状態情報を受けとり、この状態情報に
基づいて各用紙の管理を行い、後処理・給紙装置は、印
字管理部からの用紙IDを含む後処理制御情報に基づい
て各用紙の後処理・給紙制御を行うとともに、各用紙の
状態情報を印字管理部に送るフィニッシャ制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の画像を印刷するための印刷装置を備えたシステムに
関し、さらに詳細には印刷装置に用紙を供給する給紙装
置や印刷後の用紙の後処理を行う後処理装置等の用紙搬
送機構を備えた印刷装置システムに関する。
【0002】
【従来の技術】紙に印刷を行う複写機やプリンタ等の印
刷装置が普及しており、最近はFAX機能やその他の多
機能が付加された複合機(MFP)も開発されている。
このような印刷装置では、印刷用紙を自動的に供給する
給紙装置や、印刷後の用紙を自動的にソートしたり自動
的にステープル(書類とじ)したりする後処理装置を備
えることにより作業の能率化が図られている。
【0003】図8は給紙装置や後処理装置(ステープル
処理用後処理装置)を備えた印刷装置の一例である画像
印刷装置システムの外観を示す図である。図において1
は印刷装置システム、2は用紙に印刷を行うプリンタ装
置、3は印刷しようとする画像を読み取るスキャナ部、
5は印刷後の用紙のソート処理やステープル処理を行う
後処理装置、6は印刷用の用紙をプリンタ部に供給する
ための給紙装置である。
【0004】この装置ではスキャナ部3に載置された原
稿から画像データを読み取ってデータをプリンタ装置2
に送るとともに、給紙装置6から予め選択した大きさの
用紙を順次プリンタ装置2に搬送して、この用紙に画像
を印刷する。そして、印刷後の用紙は後処理装置5に搬
送され、ステープル処理が実行される。
【0005】上記のような印刷装置では、従来より複数
の印刷ジョブを一度に受け付けて印刷ジョブごとに管理
し、複数の印刷処理を連続して行う印刷装置が開発され
ている。例えば、特開平6−155834号公報に記載
の装置では、各印刷ジョブにID(認識記号)を付与し、
このIDに基づいて印刷処理が行われるように設定され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、印刷処理をジョブ毎に管理する方式であ
るため、1つの印刷ジョブに対する一定の処理を終える
まで、次の印刷ジョブに対する処理を待機する必要があ
った。すなわち、複数の印刷ジョブを連続して処理する
と、第1のジョブに使用すべき用紙を第2のジョブの用
紙と混同してしまったり、いずれのジョブに該当する用
紙なのかが不明になってしまうことがあった。特に最近
の高速印刷装置では高速で次々に印刷された用紙が後処
理装置に送りこまれるので、例えば、ステープル処理を
施す用紙束に、後続のジョブの用紙を含めてしまったり
していた。また、搬送路長の異なる多数の出紙トレイに
印刷済み用紙を収容する際に、先に搬送した用紙が後に
搬送した用紙よりも後にビン上に排出されるようなモー
ドでの印刷を行うときに紙詰まりを起こしたような場
合、何れの用紙が紙詰まりしたのかが正確に判断できな
いといった事態が招来されていた。そのため一部の用紙
が印刷されずに欠落してしまう事態となることを防ぐた
めに安全を見越して、紙詰まりが発生したと思われる用
紙だけでなく、その前後の用紙で未だ出紙トレイに排出
されていない用紙をすべて印刷しなおすようにしてい
た。
【0007】このような紙詰まり状態の例について図8
を用いて説明する。図8に示すようにプリンタ装置2で
印刷され、順次、後処理装置5に搬送されてきた、
、の3枚の用紙がある。ここで用紙は先発のジ
ョブである第1ジョブであり、用紙は後発の第2ジョ
ブであるとする。第1ジョブの用紙、は出紙トレイ
2(下段トレイ)に排出され、第2ジョブの用紙は出
紙トレイ1(上段トレイ)に排出されるように設定され
ているとする。
【0008】このとき用紙が後処理装置内で出紙トレ
イ1と出紙トレイ2との間の搬送路にて紙詰まりが発生
したとする。従来の印刷ジョブによる管理を行う場合に
は、用紙を取り除いて障害を除去した後、再び第1ジ
ョブの用紙以降のすべてを再印刷する必要があった。
印刷ジョブごとの管理では、のいずれが紙詰まりし
たかがわからない場合も多く、場合によってはも含め
て再印刷する必要があった。 さらに第2ジョブの用紙
については単に搬送路に滞留しているだけでそのまま
取り出せば再印刷する必要はないのであるが、印刷ジョ
ブによる管理では第1ジョブで紙詰まり等のエラーが生
じた場合は第1ジョブの該当する紙だけでなく、それに
続く第2ジョブも最初から再印刷するようにしていたた
め重複した印刷が行われていた。
【0009】したがって、複数のジョブにわたる障害が
発生する事態を避けるために従来の装置では、ジョブ間
(区別すべきシート群間)に所定の待機時間を設ける必
要があり、印刷処理の速度を高められなかった。
【0010】また、従来は用紙の出力タイミングや紙送
りの間隔を含むすべての後処理装置の制御をプリンタ装
置側(本体側)で制御していたために、接続可能な後処
理装置が多数存在する場合はそれぞれの後処理装置に対
応した用紙間隔のタイミングを調整した制御プログラム
をプリンタ装置側(本体側)で持つ必要があった。その
ためオプションとして取り付けられる後処理装置の種類
全てについてタイミング制御をサポートしておく必要が
あり、さらに後処理装置の新機種が発売された場合にプ
リンタ装置の制御プログラムを更新する必要があった。
【0011】そこで、本発明は1つの印刷ジョブ毎に待
機時間を設けなくとも正確に用紙の搬送が行うことがで
きる印刷装置を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は印刷中に紙詰まりが発生し
た場合であっても、印刷装置中に存在する用紙の状態を
正確に判断して、印刷装置中に残っている用紙のうちそ
のまま継続できる用紙は可能な限り有効利用できるよう
にした印刷装置を提供することを目的とする。
【0013】また、本発明は印刷装置のプリント部(本
体側)で、すべての接続可能な後処理装置等の情報をサ
ポートする必要が印刷装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされて本発明は、用紙に印刷を行うプリンタ装置
と、プリンタ装置と連動して用紙の後処理を行う後処理
装置とを含む印刷装置システムからなり、前記プリンタ
装置は、後処理装置へ搬送する各用紙ごとに付される用
紙IDと各用紙ごとの後処理に必要な後処理制御情報と
を関連付けるための搬送計画テーブルを作成する搬送計
画テーブル作成部と、搬送計画テーブルにある各用紙の
後処理制御情報を用紙IDとともに後処理装置へ送り、
後処理装置からは用紙IDを用いて各用紙の状態情報を
受けとり、この状態情報に基づいて各用紙の管理を行う
印字管理部とを備え、前記後処理装置は、印字管理部か
らの用紙IDおよび後処理制御情報に基づいて各用紙ご
とに後処理制御を行うとともに、各用紙の状態情報を印
字管理部に送るフィニッシャ制御部を備えている。
【0015】この発明では、プリンタ装置が複数の用紙
に次々印刷するとき、プリンタ装置の搬送計画テーブル
作成部によって、予め各用紙(表面、裏面はそれぞれ別
の用紙と考える)に用紙IDが付与される。用紙IDに
は数字の連番等の順位付けができる識別記号が用いられ
る。さらにこの用紙IDには対応する用紙の後処理に必
要な後処理制御情報が関連付けられ、用紙IDと後処理
制御情報とが結合された搬送計画テーブルが作成され
る。プリンタ装置の印字管理部は、後処理装置に対して
後処理動作を指示するときに、搬送計画テーブルに基づ
いて各用紙IDとその用紙IDに関連付けされた後処理
制御情報とを送る。
【0016】後処理装置では、フィニッシャ制御部がこ
の用紙ID及び後処理制御情報に基づいて各用紙に対し
て用紙の搬送をも含めたそれぞれの後処理動作を行う。
即ち後処理装置側で行われる後処理動作は後処理装置の
フィニッシャ制御部で制御するようにしてあり、プリン
タ装置からは制御を行わない。そして後処理装置のフィ
ニッシャ制御部からプリント装置の印字管理部に対して
各用紙の状態情報を送り返す。この状態情報を元に印字
管理部は各用紙の状態を把握する。そして各用紙ごとに
その状態における最適な制御を行う。また、後処理装置
には用紙IDとともに再度最適指示を行う。
【0017】プリンタ装置側は用紙IDと後処理制御情
報だけを後処理装置に送り、後処理装置からは状態情報
だけを受ければよいので、プリンタ装置側で後処理装置
を制御するのに必要な制御プログラムを持つ必要がなく
なる。
【0018】また、上記発明において用紙IDと関連付
けられる後処理制御情報には、出紙トレイ位置制御情報
が含まれるるとともに、後処理装置から送られる各用紙
の状態情報には、紙詰まりに関する情報が含まれるよう
にする。
【0019】この発明によれば、後処理装置は出紙トレ
イ位置制御情報に基づいて後処理装置内で各用紙の搬送
を行う。その際、搬送中のいずれかの用紙が紙詰まりす
ると、後処理装置のフィニッシャ制御部にて紙詰まり状
態を確認し、用紙IDを用いてどの画像が印刷された用
紙が後処理装置で紙詰まりを生じたのかを印字管理部に
状態情報として伝える。印字管理部は各用紙の状態情報
を受けることにより後処理装置にある各用紙の状態を正
確に把握し、印字管理部は状況に応じて用紙IDが付さ
れた各用紙に最適な後続の処理を指示することにより、
継続して出力できる用紙は出力し、紙詰まりの対象にな
った用紙だけを除去することにより重複した印刷をなく
して無駄を省くことが出来る。
【0020】また、上記発明において用紙IDと関連付
けられる後処理制御情報には処理時間が異なる後処理制
御情報が含まれるとともに、後処理装置から送られる各
用紙の状態情報には後処理装置が後処理に必要な時間間
隔に関する情報が含まれるようにする。
【0021】この発明によれば、後処理ごとに必要な時
間が異なるので、プリンタ装置から用紙IDとともに後
処理制御情報が送られてくると、後処理装置ではその後
処理に必要な時間を次の用紙までの出力間隔に関する状
態情報としてプリンタ装置側に送る。この情報を受けて
プリンタ装置は適切な間隔で次の出紙指示を行う。
【0022】また本発明の後処理装置では、プリンタ装
置に接続され、プリンタ装置から搬送されてくる各用紙
に後処理を行うための後処理装置であって、各用紙に対
してプリンタ装置側にて付与された用紙ID及び各用紙
IDに関連付けされた後処理制御情報を受けるととも
に、この用紙IDおよび後処理制御情報に基づいて各用
紙に対する後処理制御を実行し、さらに、各用紙の後処
理に関する状態情報を用紙IDと関連付けてプリンタ装
置側に送るフィニッシャ制御部を備えている。
【0023】この発明によれば、プリンタ装置からの用
紙IDとこれに関連付けされた後処理制御情報とに基づ
いて、後処理装置は必要な後処理を実行する。そして、
後処理に関する状態情報をプリンタ装置側に送り返す。
後処理装置はプリンタ装置によって制御されずに、プリ
ンタ装置からの動作指示を元に自らが後処理を制御す
る。
【0024】また本発明の他の印刷装置システムでは、
用紙に印刷を行うプリンタ装置と、プリンタ装置と連動
して給紙動作を行う給紙装置とを含む印刷装置システム
からなり、前記プリンタ装置は、給紙装置から搬送され
る各用紙ごとに付される用紙IDと各用紙ごとの給紙に
必要な給紙制御情報とを関連付けるための搬送計画テー
ブルを作成する搬送計画テーブル作成部と、搬送計画テ
ーブルにある各用紙の給紙制御情報を用紙IDとともに
給紙装置へ送り、給紙装置からは用紙IDを用いて各用
紙の状態情報を受けとり、この状態情報に基づいて各用
紙の管理を行う印字管理部とを備え、前記給紙装置は、
印字管理部からの用紙IDおよび給紙制御情報に基づい
て各用紙ごとに給紙制御を行うとともに、各用紙の状態
情報を印字管理部に送る給紙制御部を備えている。
【0025】この発明によれば、プリンタ装置が複数の
用紙に次々印刷するとき、プリンタ装置の搬送計画テー
ブル作成部によって、予め各用紙(表面、裏面はそれぞ
れ別の用紙と考える)に用紙IDが付与される。さらに
この用紙IDには対応する用紙の給紙に必要な給紙制御
情報が関連付けられ、用紙IDと給紙制御情報とが結合
された搬送計画テーブルが作成される。プリンタ装置の
印字管理部は、給紙装置に対して給紙動作を指示すると
きに、搬送計画テーブルに基づいて各用紙IDとその用
紙IDに関連付けされた給紙制御情報とを送る。
【0026】給紙装置では、給紙制御部がこの用紙ID
及び給紙制御情報に基づいて各用紙に用紙の搬送をも含
めたそれぞれの給紙動作を行う。即ち給紙装置側で行わ
れる給紙動作は給紙装置の給紙制御部で制御するように
してあり、プリンタ装置からは制御を行わない。そして
給紙装置の給紙制御部からプリント装置の印字管理部に
対して各用紙の状態情報を送り返す。この状態情報を元
に印字管理部は各用紙の状態を把握する。そして各用紙
ごとにその状態における最適な制御を行う。また、給紙
装置には用紙IDとともに再度最適指示を行う。プリン
タ装置側は用紙IDと給紙制御情報だけを給紙装置に送
り、給紙装置からは状態情報だけを受ければよいので、
プリンタ装置側で給紙装置を制御するのに必要な制御プ
ログラムを持つ必要がなくなる。
【0027】又、本発明の給紙装置は、プリンタ装置に
接続され、プリンタ装置で印刷するために必要な各用紙
を搬送するための給紙装置であって、各用紙に対してプ
リンタ装置側にて付与された用紙ID及び各用紙IDに
関連付けされた給紙制御情報を受けるとともに、この用
紙IDおよび給紙制御情報に基づいて各用紙に対する給
紙制御を実行し、さらに、各用紙の給紙に関する状態情
報を用紙IDと関連付けてプリンタ装置側に送る給紙制
御部を備えている。
【0028】この発明によれば、プリンタ装置からの用
紙IDとこれに関連付けされた給紙制御情報とに基づい
て給紙装置は給紙処理を実行する。給紙装置はプリンタ
装置に制御されずに自らが給紙処理を制御する。そし
て、給紙処理に関する状態情報をプリンタ装置に送る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施例
を示す印刷装置システムの全体構成を示す概略構成ブロ
ック図であり、図2は図1で示した各装置の構成の詳細
を示した構成ブロック図である。
【0030】図1に見られるように印刷装置システム1
は、プリンタ装置2を中心にスキャナ3、後処理装置
5、給紙装置6とから構成される。なお、この実施例を
構成する各部は例えば図8に示した複写装置の各部に対
応している。また、プリンタ装置2はネットワークを介
して外部のホストコンピュータとも接続されている。
【0031】図2に示すようにプリンタ装置2、スキャ
ナ3、後処理装置5、給紙装置6には、それぞれの装置
内部を制御するための制御部(スキャナ制御部、プリン
ト制御部24、フィニッシャ制御部51、給紙制御部6
1)が設けられている。
【0032】そして、プリンタ装置2のプリント制御部
24はプリンタ装置2自体の制御を行うとともに、プリ
ンタ装置2に接続されるスキャナ3、後処理装置5、給
紙装置6の動作を各装置の制御部を介して装置全体の情
報が集められて監視できるように設定されている。
【0033】プリンタ装置2内は、プリンタ制御部24
の他に1つのまとまった装置として機能するプリントコ
ントローラ25を有している。プリントコントローラ2
5は、外部から送られてくる画像に関する元データを解
析して印刷に必要な印刷用画像データを作成するもので
あり、画像データ通信ユニット、MFPコントローラ、
PDLコントローラおよびジョブ管理部101を備えて
いる。
【0034】ここで画像データ通信ユニットは、外部と
の画像データ通信(元データ通信)を行うものである。
PDLコントローラは、外部から送信された画像データ
(元データ)を、印刷装置システム1において処理可能
なデジタルの画像データに変換するものである。MFP
コントローラは、スキャナ3から出力される画像データ
(元データ)を、同様の印刷用デジタル画像データに変換
するものである。この画像データ通信ユニット、MFP
コントローラ、PDLコントローラとより、外部機器か
らの画像・情報入力部として機能する。
【0035】ジョブ管理部101は、スキャナ3あるい
は外部から入力された画像データを含む印刷ジョブ(画
像データ自身と印刷処理の種類(画像処理方法;両面印
刷、拡大・縮小印刷、ステープルの有無、ステープルの
実行等;給紙元;排出先)との組み合わせ)を管理する
ものである。ジョブ管理部101はまた印刷用のデジタ
ル画像データを画像記憶部に送る。
【0036】画像記憶部は必要に応じて画像データ出力
部(LSU)に印刷用画像データを送信したり、記憶容
量の大きなハードディスクに保存したりする。そしてプ
リント制御部24からの要求があると、印刷する画像デ
ータを順次画像記憶部のメインメモリに取りこんで印刷
が行われるようにする。
【0037】電子写真プロセス部47は、プリント制御
部24の制御のもとで電子写真のプロセスを実行する。
定着器49は、電子写真プロセス後に画像を用紙に定着
させるためのものであり、温度検知センサ、定着ランプ
等がプリント制御部24により制御されて定着が行われ
る。シート搬送部50はプリンタ装置内での用紙の搬送
を行う搬送機構であり、プリント制御部24が用紙トレ
イセンサ、用紙検知センサ群、給搬送手段(ローラ等)
の制御を行う。駆動部はプリンタ装置内のメインモータ
等であり、プリンタ制御部24が制御を行う。
【0038】また、スキャナ3は、操作パネルユニッ
ト、両面自動原稿搬送装置(RADF:Reversing Auto
Document Feeder)、走査手段、CCD、画像データ出
力部及びスキャナ制御部を備えている。操作パネルユニ
ットは、印刷装置システム1に対して印刷条件を選択す
るためのタッチパネル画面を備えており、タッチパネル
画面に表示されたソフト操作キーやタッチパネル画面外
に配置されたハード操作キーを操作することで、使用者
は印刷条件の選択を行うことができる。RADFは、自動的
に原稿を搬送して、原稿の走査を可能にする装置であ
る。走査手段は、光源・光学系を移動することで静止原
稿を露光・走査したり、逆に光源・光学系は停止してRA
DFにより走行する原稿を露光・走査して、原稿の反射光
を後述するCCDに導く働きをする。CCDは、走査手
段により導かれた原稿の反射光を受光して、光電変換作
用により、受光した光量に対応したアナログ電気信号を
画像データ出力部に送る。画像データ出力部は、CCD
から送出されるアナログ電気信号を、A/D変換してデ
ジタル信号にして、シェーディング補正、フィルタ処
理、濃度変換処理等を行って、MFPコントローラに送
出する。
【0039】また、後処理装置5は搬送駆動手段、搬送
路切換ゲート駆動手段、用紙検知センサ群、トレイ(ビ
ン)満載検知センサ群、及びフィニッシャ制御部51を
備えている。搬送駆動手段は後処理装置内で用紙を搬送
するためのローラ等の搬送機構で構成され、フィニッシ
ャ制御部51が制御を行う。搬送路切換ゲート駆動手段
は後処理装置内で用紙の送り先トレイを変更するときに
駆動するゲート機構であり、フィニッシャ制御部51が
制御を行う。また、用紙検知センサ群は搬送路の途中の
適所に取り付けられて紙詰まり等の場所を特定するのに
用いられるセンサであり、フィニッシャ制御部51にて
モニタされるようにしてある。同様にトレイ満杯検知セ
ンサ群はトレイ上の用紙が満杯状態かをモニタするため
に取りつけられたセンサであり、フィニッシャ制御部5
1にてモニタされるようにしてある。
【0040】また、給紙装置6は給搬送手段、用紙トレ
イ昇降手段、用紙検知センサ群、用紙トレイセンサ群及
び給紙制御部61を備えている。給搬送手段は給紙装置
内で用紙を搬送するためのローラ等の搬送機構で構成さ
れ、給紙制御部61が制御を行う。用紙トレイ昇降手段
は用紙トレイ内の新しい用紙が減少するにつれてトレイ
底を上昇させることで後続の搬送路へ用紙を送り出せる
ようにするための昇降機構であり、給紙制御部61が制
御を行う。用紙トレイセンサ群は用紙トレイ中の用紙の
残量をモニタしたり、トレイ内での紙詰まりをモニタし
たりするもので給紙制御部61にてモニタされるように
してある。用紙検知センサ群は給紙装置内の搬送路途中
に取り付けられて紙詰まり等の場所を特定するのに用い
られるセンサ群であり、給紙制御部61にてモニタされ
るようにしてある。
【0041】図3は図2で示したなかで、プリンタ装置
2と後処理装置5、プリンタ装置2と給紙装置6間ので
実行される機能を中心として説明する機能ブロック図で
ある。印刷装置システム1において、画像データは画像
データ自身と印刷処理の種類(画像処理方法;両面印
刷、拡大・縮小印刷、ステープルの有無、ステープルの
実行等;給紙元;排出先)とを組み合わせた印刷ジョブ
の形態で取り扱われるようになっている。
【0042】そして、プリントコントローラ25は、図
3に示すように、画像・情報入力部110(図2におけ
る画像データ通信ユニット,MFPコントローラ,PD
Lコントローラに相当)、とジョブ管理部101とから
構成され、ジョブ管理部101を細分化すると入力され
た画像に画像IDを付与する画像ID付与部、画像処理
方法を付与する画像処理方法付与部、画像付与部と画像
処理方法付与部とからジョブ管理テーブルを作成するジ
ョブ管理テーブル作成部111、ジョブ管理テーブルで
作成したテーブルに基づいて印刷ジョブの実行を管理す
るテーブル制御部112とからなる。
【0043】ジョブ管理部101では、印刷ジョブ(印
刷すべき画像とそれらの印刷条件が含まれる)を受け取
ると、まず、印刷ジョブ毎に個々の印刷ジョブを区別す
るための識別子であるIDを付与し(これをジョブID
と呼称する)、さらに各ジョブ内の画像データ毎に識別
子であるIDを付与する(以後、これを画像IDと呼称
する)。また、各画像IDに対応して画像処理方法、給
紙元、排出先、1ジョブの区切り情報を、受け取った印
刷条件を元に対応付けて例えば図4、図5に示すような
ジョブ管理テーブル(第1テーブル)を作成する。この
例ではジョブID、画像IDに加えて、画像処理方法、
給紙元、排出先の種類を関連付けられるように設定され
ている。なお、用紙サイズ等のこれら以外の情報とも関
連付けられているが煩雑となるので以下の説明では省略
している。印刷条件の1つである画像処理方法には画像
を片面印字するか両面印字するかを指定したり、1ジョ
ブの最終か否かを指定したり、どのような後処理をする
かを指定したりすることが含まれる。
【0044】また、画像IDと実際の画像データの格納
場所との関連付けも行う。このようにして作成したジョ
ブ管理テーブル(第1テーブル)を元にして、テーブル
制御部によってジョブの実行状態を管理される。テーブ
ル管理部112はまた作成した画像を画像記憶部に転送
して保存する。
【0045】プリントコントローラ25のジョブ管理部
101は、どのように用紙を搬送してどのように印刷す
るかについては関与せず、あくまでも印刷処理の成果物
である印刷物自体がどのようなもので、何処に排出する
かをプリント装置2のプリント制御部24に指令して、
プリント制御部24からの返答によって、印刷物がどの
程度できたか、所定の排出先に排出されたかを管理する
だけである。
【0046】プリントコントローラ25のジョブ管理部
101からプリンタ装置2のプリント制御部24に対し
てどのような印事物をどの印字先に排出するかという指
令は、画像IDを元に行われる。また、プリンタ装置2
のプリント制御部24からプリントコントローラ25の
ジョブ管理部101に対してどのような印事物をどの印
字先に排出したかといったようなジョブ管理部101が
ジョブ管理をするために必要な情報の返答も同様に、画
像IDを元に行われる。
【0047】プリントコントローラ25は、この実施例
ではプリンタ装置2の内部に配置されているが、独立し
て外部に配置されていても別段問題なくプリントコント
ローラ25以外の部分はプリントコントローラ25から
の信号を元に稼動していることになり、その意味で、プ
リントコントローラ25は上位装置であり、プリンタ装
置2のプリントコントローラ25以外の部分は下位装置
であり、主従関係にある。
【0048】次にプリント制御部24の機能について説
明する。この実施例の印刷装置システム1ではプリント
制御部24は、印刷のときの印字作業全般を管理する印
字管理部102、後述する画像IDテーブルを作成する
画像IDテーブル作成部113、さらに後述する用紙の
搬送計画をテーブルにまとめる搬送計画テーブルを作成
する搬送計画テーブル作成部114から構成される。
【0049】ジョブ管理部101のテーブル制御部11
2が、ジョブ管理テーブル(第1テーブル)の情報をプ
リント制御部24の印字管理部102に送る。印字管理
部102では取得したデータをまず画像IDテーブル作
成部113に送る。画像ID管理テーブル作成部113
では、ジョブ管理テーブルを元にデータを展開し、単に
印刷すべき画像の順を示した画像IDテーブル(第2テ
ーブル)を作成する。この画像画像IDテーブルは、図
4、図5に示すようにテーブル管理IDに各画像を対応
付け、さらに画像処理方法、給紙元、排出先などの関連
印刷情報を関連付けるようにしてある。印刷順は原則と
して受け付けた印刷ジョブの順である。なお、画像ID
テーブルでは、これら以外の印刷に必要な他の情報(例
えば使用者が希望する用紙サイズ情報など)とも関連付
けられているが煩雑となるので省略している。
【0050】ジョブ管理テーブルと画像IDテーブルと
を比較すると、ジョブ管理テーブルにはジョブの区別が
存在するが、この画像IDテーブルには、ジョブの区別
は存在せず、単に、印刷すべき画像の順番が示されてい
るだけである。つまり画像IDテーブルは画像IDに対
応した画像データを、どの給紙元から給紙した用紙に印
刷して、できた印刷物をどの排出先に排出するかを示す
実行に即したテーブルである。
【0051】プリント制御部24は、印刷装置システム
のハードウェアが構築された時点で、予め接続された各
装置の情報、例えば給紙装置6の用紙がどのようなサイ
ズやセット方向をしているかといった情報を所有してい
る。プリント制御部24側は、これらの印刷を実行する
機器の実際の情報を元に、使用者が所望する画像処理方
法で用紙に印刷を行うようになっている。この様に、印
刷を実際に実行する装置(プリント装置2のプリントコ
ントローラ25を除いたプリント制御部24を中心とす
る部分、及び後処理装置5及び給紙装置6である)がプ
リントコントローラ25からの画像処理情報やその他の
印刷条件を、印刷を実際に実行する装置の固有の情報に
置き換えて実行するために、プリント制御部が画像ID
テーブル(第2テーブル)を作成するようになってい
る。
【0052】そして、上述したような画像IDテーブル
で印刷順が定められていることを前提として、以下に説
明することが実行される。プリント制御部24では画像
IDテーブル作成部113が画像IDテーブル(第2テ
ーブル)を作成した後、搬送計画テーブル作成部114
が画像IDテーブル(第2テーブル)を元に、図4、図
5に示すような搬送計画テーブル(第3テーブル)を作
成するようになっている。
【0053】搬送計画テーブルは、画像IDテーブルか
らの画像IDを用いた印刷順に関する情報を元に、搬送
すべき用紙をどの給紙元から搬送してどの画像IDを印
刷しどの排出先に排出するかというような搬送の一連動
作について各用紙を単位として管理するテーブルであ
る。単に印刷順を規定しただけでは搬送路の長短、後処
理に要する時間等の理由で特に印刷の高速化が進むにつ
れて最適な搬送が行えなくなるので、画像ID管理テー
ブルを元にその印刷装置システムの特性に応じて搬送す
る用紙を基準に設定するようにした管理テーブルであ
る。即ち、1つのジョブ内で複数の画像が連続して印刷
されるときは原則的には画像の順に印刷されるのである
が、ソート、両面印刷、袋とじ印刷等の複雑な印刷を行
う場合は必ずしも印刷順に単純に用紙搬送するのが適当
でない場合があることから、用紙ごとに搬送の管理を行
うために用いるテーブルである。
【0054】そのため、この搬送計画テーブルでは、用
紙の片面に対して用紙IDを付与し、用紙IDに画像I
Dを対応付け、さらに画像処理方法、給紙元、排出先な
どの関連情報も関連付けている。両面印刷時のように、
一端片面に印刷された用紙であっても、その用紙が再
度、印刷のために給送される場合には、別の用紙として
管理するようになっている。搬送計画テーブルでは搬送
すべき各用紙に対して最初から順番にIDを付与し、そ
の用紙IDを持つ用紙に対して印刷すべき画像IDを対
応付けている。さらに用紙の給紙元、排出先、画像処理
方法のような関連印刷情報も関連付けられる。
【0055】この搬送計画テーブルは、例えば紙詰まり
等が発生すると、その状況に応じて最適な搬送が紙単位
で継続できるように、必要に応じて搬送計画テーブル作
成部114で搬送計画テーブルが再構築される。
【0056】作成された搬送計画テーブルは印字管理部
102に送られる。印字管理部102は、後処理装置5
や給紙装置6に対し、用紙IDを用いて各用紙単位で印
刷情報を送り(用紙ID発行)これにより動作を指示す
る。
【0057】用紙ID発行がなされると、後処理装置5
はフィニッシャ制御部51が印字管理部102から発行
された用紙IDを受け、給紙装置6は給紙制御部61が
用紙IDを受ける。そして発行された用紙IDに関連付
けられた印刷情報を解読し、この印刷情報に基づいてフ
ィニッシャ制御部51、給紙制御部61がそれぞれ自装
置の制御を行う。
【0058】さらにフィニッシャ制御部51、給紙制御
部61は制御に関する自装置の状態情報、例えば出紙終
了、紙詰まり発生(ジャム発生)等の情報を用紙IDと
ともに印字管理部102に送ることによって状態の報告
を行う。これにより、印字管理部102側では自らが後
処理装置5、給紙装置6の制御を行わなず、後処理装置
5、給紙装置6からの状態情報を元にその状態での最適
な指示を送ることで紙単位での最適な制御が行える。
【0059】次に本発明による印刷システムの動作例に
ついて図6を用いて説明する。図6は本発明の一実施例
である印刷システムにおける、プリント制御部24の印
字管理部102と、後処理装置5のフィニッシャ制御部
51との間の後処理動作を示した図であり、図4に示し
た搬送計画テーブルに対応するものである。この動作例
はソート機能を備えた後処理装置に紙詰まり(ジャム)が
発生したときの動作を示したものである。図中、左はプ
リント制御部側で右はフィニッシャ制御部側である。図
において上段から順に実行される動作を示しており、左
から右に向う矢印はプリント制御部からフィニッシャ制
御部への動作指示であり、右から左に向う矢印はフィニ
ッシャ制御部からプリント制御部への状態報告である。
【0060】まずプリンタ制御部24は、搬送計画テー
ブルに基づいてプリンタ装置内で用紙ID1に画像ID
1を印刷しておき、印刷が終了した時点でプリンタ制御
部24の印字管理部102から後処理装置5のフィニッ
シャ制御部51へ出紙要求として「用紙ID1の用紙を
出紙トレイ2へ排出」という内容の動作指示を行う(2
01)。同様に用紙ID2、用紙ID3への印刷が終了
すると「用紙ID2の用紙を出紙トレイ2へ排出」(2
02)、「用紙ID3の用紙を出紙トレイ1へ排出」
(203)というような動作指示を用紙単位で行う
(「用紙ID発行」という)。
【0061】後処理装置5側では、「用紙ID1発行」
を受けると指示された内容(即ち、出紙トレイ2に出紙
する動作)がフィニッシャ制御部51により実行され
る。続いて「用紙ID2発行」を受け、「用紙ID3発
行」を受けると、次々と指示された内容がフィニッシャ
制御部51により実行される。まず最初の用紙ID1に
ついての後処理が終了すると、フィニッシャ制御部51
が「用紙ID1の用紙を出紙トレイ2へ排出」という内
容の状態報告を用紙単位で行う(204)。
【0062】続いて用紙ID2の用紙の排出中にフィニ
ッシャ制御部51が用紙検知センサ群からの信号によっ
て紙詰まり(ジャム)が発生したことを検知するとフィ
ニッシャ制御部51から「用紙ID2の用紙は出紙トレ
イ2に排出中にジャムが発生」したことを印字管理部1
02に送る(205)。このときジャムの発生場所情報
などの紙詰まり内容(ジャム内容)についても同時にプ
リンタ制御部24側に送るのが望ましい。紙詰まり情報
が印字管理部102に送られると印字管理部102は、
すぐに停止信号をフィニッシャ制御部に送る(20
6)。さらにフィニッシャ制御部51は、既に印刷され
て搬送路中に残存している状態の用紙ID3が出紙トレ
イ1に排出できないかを用紙ごとに判断し、発生場所が
用紙ID3の用紙の取出しに影響がない場合は、用紙I
D3を排出する動作を続行して排出終了により「用紙I
D3の用紙を出紙トレイ1に排出」したことを印字管理
部102に送る(207)。
【0063】その後、紙詰まりに対する修復作業が行わ
れている間は一時停止状態となり(208)紙詰まり状
態が回復するのを待つ。紙詰まりに対する修復が完了す
ると、フィニッシャ制御部51は紙詰まり復帰情報(ジ
ャム解除)を印字管理部102に送る(209)。
【0064】印字管理部102は、これまでの状態情報
を元に、再度搬送計画テーブル作成部114で新しい搬
送計画テーブルを作成する。即ち、用紙ID1、用紙I
D3の用紙については既に適正に排出されており、再度
印刷をする必要がないので、これらを除いて前回は用紙
ID2であった用紙についてこれを用紙ID1として新
搬送計画テーブル(図4参照)を作成する(210)。
【0065】新搬送計画テーブルを元に、印字管理部1
02はフィニッシャ制御部51に対して新しい用紙ID
1(前回の用紙ID2)について「用紙ID1の用紙を
出紙トレイ2へ排出」という内容の動作指示を行う(2
11)。フィニッシャ制御部51は、これを受けると指
示された内容がフィニッシャ制御部51により実行され
る。用紙ID1についての後処理が終了すると、フィニ
ッシャ制御部51が「用紙ID1の用紙を出紙トレイ2
へ排出」という内容の状態報告を行う(212)。搬送
計画テーブルにあるすべての用紙IDについての処理が
終了すると印字管理部102は終了指示を出し、プリン
ト制御部24は動作を終了する。
【0066】次に本発明による他の印刷システムの動作
例について図を用いて説明する。図7は本発明の一実施
例である印刷システムにおける、プリント制御部24側
の印字管理部102と、後処理装置5側のフィニッシャ
制御部51との間の後処理動作を示した図であり、図5
で示した搬送計画に対応するものである。、この動作例
はステープル機能を備えた後処理装置を使用していると
きの動作を示しており、第1ジョブとして2枚の用紙をス
テープルし、続いて第2ジョブとしてさらに別の2枚をス
テープルするという作業を行うものである。図6と同様
に、図において左はプリント制御部側で右はフィニッシ
ャ制御部側であり、上段から順に実行され、左から右に
向う矢印はプリント制御部からフィニッシャ制御部への
動作指示であり、右から左に向う矢印はフィニッシャ制
御部からプリント制御部への状態報告である。
【0067】一般に複数枚数の用紙をステープルする場
合には最後の用紙以外は単に束ねるだけなので短い時間
間隔で用紙を排出させることができるが、最後の1枚の
用紙が排出されると、1ジョブの全用紙を束ねた上でス
テープルする動作を実行する時間が余分に必要となるの
で、その次の用紙は時間間隔を空けて排出する必要があ
る。したがって本例では、ステープルモードにおいて最
適なステープル動作を実行しようとするときに用紙間の
排出時間を用紙ごとに制御すようにしている。
【0068】まずプリンタ制御部24の印字管理部10
2は、画像ID1が印刷された用紙ID1の用紙が後処
理装置に送られる際に、図6の搬送計画テーブルに基づ
いて「用紙ID1の用紙をステープルモードで送る」と
の動作指示をフィニッシャ制御部51に送る(30
1)。
【0069】動作指示を受けたフィニッシャ制御部51
は、用紙ID1の用紙がステープルモードで送られた用
紙であることを認識し、続いてステープルされる別の用
紙が送られることが同時に認識できるので、用紙ID1
の用紙の後処理を行うのに必要な最小時間である133
3ミリ秒をプリンタ制御部24に報告する(302)。
【0070】状態報告を受けた印字管理部102は、1
333ミリ秒経過した後で画像ID2が印刷された用紙
ID2の用紙を後処理装置に送る。その際に図6の搬送
テーブルに基づいて「用紙ID2の用紙をステープルモ
ードで送り、ステープルする」との動作指示をフィニッ
シャ制御部51に送る(303)。
【0071】動作指示を受けたフィニッシャ制御部51
は、用紙ID2の用紙がステープルモードで送られた用
紙であることを認識し、さらに用紙ID2が届くとステ
ープル動作を実行する必要があることが同時に認識でき
るので、用紙ID1、用紙ID2の用紙を束ねてステー
プル動作を行うのに必要な最小時間である3000ミリ
秒をプリンタ制御部24に報告する(304)。
【0072】状態報告を受けた印字管理部102は、後
処理に通常より長い3000ミリ秒が必要であることを
認識し、次に送る用紙は3000ミリ秒経過してから用
紙ID3の用紙を送る(305)。
【0073】続いて動作指示を受けたフィニッシャ制御
部51は、用紙ID3の用紙がステープルモードで送ら
れた用紙であることを認識し、さらに用紙ID4が続い
て送られてくることが同時に認識できるので時間間隔が
短い方の1333ミリ秒を印字管理部102に送る(3
06)。
【0074】状態報告を受けた印字管理部102は、1
333ミリ秒経過した後で画像ID4が印刷された用紙
ID4の用紙を後処理装置に送る。その際に搬送テーブ
ルに基づいて「用紙ID4の用紙をステープルモードで
送り、ステープルする」との動作指示をフィニッシャ制
御部51に送る(307)。
【0075】動作指示を受けたフィニッシャ制御部51
は、用紙ID4の用紙がステープルモードで送られた用
紙であることを認識し、さらに用紙ID4が届くとステ
ープル動作を実行する必要があることが同時に認識でき
るので、用紙ID1、用紙ID2の用紙を束ねてステー
プル動作を行うのに必要な最小時間である3000ミリ
秒をプリンタ制御部24に報告する(308)。
【0076】このように用紙間の間隔を印字管理部10
2内部で独自に定めるのではなく、後処理装置側が送っ
てきた情報を元に間隔を定める。したがってプリンタ制
御部24側で後処理装置ごとの最適な間隔を算出して管
理する必要がなくなる。また、用紙IDを用いないで単
にジョブごとに管理する場合は、1つのジョブが終了し
てから、印刷動作を含む次のジョブに取りかかる必要が
あり、例えば上の例であれば用紙ID1、用紙ID2の
2枚の用紙がステープルされて1つのジョブが完了して
から続く第2のジョブの印刷動作を開始しなければジョ
ブ間の紙の混合というような問題が生じるおそれがあっ
たが、用紙IDを用いた用紙ごとの管理を行うことで紙
の混合のような問題を起こすことなく高速印刷を実行す
ることができる。
【0077】なお、以上の実施例はプリンタ装置と後処
理装置との間の関係を説明したものであるが、紙詰まり
の実施例はそのまま給紙装置についても「出紙」を「給
紙」に読みかえればそのまま適用することが可能であ
る。
【0078】また、本発明は上記実施例に限るものでは
ない。上記実施例ではジョブ管理テーブルから画像ID
画像IDテーブルを作成し、画像IDテーブルに基づい
て搬送計画テーブルを作成したが、各画像の印刷順が定
められれば、搬送計画テーブルを作成できるので、プリ
ント制御部にてジョブ管理テーブルから印刷順を考慮し
つつ直接搬送計画テーブルを作成するようにしてもよ
い。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば印
刷ジョブごとではなく用紙ごとに用紙IDによる管理を
行うようにしたので、印刷装置システム中の後処理装置
や給紙装置において各用紙ごとの状態を正確に判断する
ことができ、状況に応じた最適な用紙の制御を用紙ごと
に実行することができる。
【0080】また、本発明によれば用紙ごとに状態が把
握でき、動作を指示できるので、1つの印刷ジョブを終
了するのを待ってから次の印刷ジョブを開始する必要が
なくなる。
【0081】また、本発明によれば印刷装置システム内
のプリンタ装置は後処理装置・給紙装置を直接制御する
必要がないのでプリンタ装置側にシステムとして接続可
能な後処理装置・給紙装置すべての制御プログラムをサ
ポートしておく必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である印刷装置システムの概
略構成を示すブロック図。
【図2】図1に示す印刷装置システムの詳細構成を示す
ブロック図。
【図3】本発明の一実施例である印刷装置システムのプ
リンタ装置と後処理装置、給紙装置との関係を示す機能
ブロック図。
【図4】図3のシステムを実行した際に作成されるジョ
ブ管理テーブル、画像IDテーブル、搬送計画テーブル
の一実施例を示す図。
【図5】図3のシステムを実行した際に作成されるジョ
ブ管理テーブル、画像IDテーブル、搬送計画テーブル
の他の一実施例を示す図。
【図6】図4の搬送計画テーブルに基づいて実行される
プリンタ装置と後処理装置間の動作を示す図。
【図7】図5の搬送計画テーブルに基づいて実行される
プリンタ装置と後処理装置間の動作を示す図。
【図8】印刷装置システムの外観構成を示す図。
【符号の説明】
1:印刷装置システム 2:プリンタ装置 3:スキャナ 5:後処理装置 6:給紙装置 24:プリント制御部 25:プリントコントローラ 51:フィニッシャ制御部 61:給紙制御部 101:ジョブ管理部 102:印字管理部 110:画像・入力部 111:ジョブ管理テーブル作成部 112:テーブル制御部 113:画像IDテーブル作成部 114:搬送計画テーブル作成部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙に印刷を行うプリンタ装置と、プリ
    ンタ装置と連動して用紙の後処理を行う後処理装置とを
    含む印刷装置システムからなり、 前記プリンタ装置は、後処理装置へ搬送する各用紙ごと
    に付される用紙IDと各用紙ごとの後処理に必要な後処
    理制御情報とを関連付けるための搬送計画テーブルを作
    成する搬送計画テーブル作成部と、 搬送計画テーブルにある各用紙の後処理制御情報を用紙
    IDとともに後処理装置へ送り、後処理装置からは用紙
    IDを用いて各用紙の状態情報を受けとり、この状態情
    報に基づいて各用紙の管理を行う印字管理部とを備え、 前記後処理装置は、印字管理部からの用紙IDおよび後
    処理制御情報に基づいて各用紙ごとに後処理制御を行う
    とともに、各用紙の状態情報を印字管理部に送るフィニ
    ッシャ制御部を備えたことを特徴とする印刷装置システ
    ム。
  2. 【請求項2】 用紙IDと関連付けられる後処理制御情
    報には、各用紙の排出先である出紙トレイ位置制御情報
    が含まれるとともに、後処理装置から送られる各用紙の
    状態情報には、紙詰まりに関する情報が含まれる請求項
    1に記載の印刷装置システム。
  3. 【請求項3】 用紙IDと関連付けられる後処理制御情
    報には、処理時間が異なる後処理制御情報が含まれると
    ともに、後処理装置から送られる各用紙の状態情報には
    後処理装置が後処理に必要な時間間隔に関する情報が含
    まれる請求項1に記載の印刷装置システム。
  4. 【請求項4】 プリンタ装置に接続され、プリンタ装置
    から搬送されてくる各用紙に後処理を行うための後処理
    装置であって、 各用紙に対してプリンタ装置側にて付与された用紙ID
    及び各用紙IDに関連付けされた後処理制御情報を受け
    るとともに、この用紙IDおよび後処理制御情報に基づ
    いて各用紙に対する後処理制御を実行し、さらに、各用
    紙の後処理に関する状態情報を用紙IDと関連付けてプ
    リンタ装置側に送るフィニッシャ制御部を備えたことを
    特徴とする後処理装置。
  5. 【請求項5】 用紙に印刷を行うプリンタ装置と、プリ
    ンタ装置と連動して給紙動作を行う給紙装置とを含む印
    刷装置システムからなり、 前記プリンタ装置は、給紙装置から搬送される各用紙ご
    とに付される用紙IDと各用紙ごとの給紙に必要な給紙
    制御情報とを関連付けるための搬送計画テーブルを作成
    する搬送計画テーブル作成部と、 搬送計画テーブルにある各用紙の給紙制御情報を用紙I
    Dとともに給紙装置へ送り、給紙装置からは用紙IDを
    用いて各用紙の状態情報を受けとり、この状態情報に基
    づいて各用紙の管理を行う印字管理部とを備え、 前記給紙装置は、印字管理部からの用紙IDおよび給紙
    制御情報に基づいて各用紙ごとに給紙制御を行うととも
    に、各用紙の状態情報を印字管理部に送る給紙制御部を
    備えたことを特徴とする印刷装置システム。
  6. 【請求項6】 プリンタ装置に接続され、プリンタ装置
    で印刷するために必要な各用紙を搬送するための給紙装
    置であって、 各用紙に対してプリンタ装置側にて付与された用紙ID
    及び各用紙IDに関連付けされた給紙制御情報を受ける
    とともに、この用紙IDおよび給紙制御情報に基づいて
    各用紙に対する給紙制御を実行し、さらに、各用紙の給
    紙に関する状態情報を用紙IDと関連付けてプリンタ装
    置側に送る給紙制御部を備えたことを特徴とする給紙装
    置。
JP2001142061A 2001-05-11 2001-05-11 印刷装置システム及びこれに接続する後処理装置および給紙装置 Pending JP2002341610A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001142061A JP2002341610A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 印刷装置システム及びこれに接続する後処理装置および給紙装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001142061A JP2002341610A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 印刷装置システム及びこれに接続する後処理装置および給紙装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002341610A true JP2002341610A (ja) 2002-11-29

Family

ID=18988425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001142061A Pending JP2002341610A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 印刷装置システム及びこれに接続する後処理装置および給紙装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002341610A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007210255A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Casio Electronics Co Ltd 用紙印刷・後処理における用紙ジャム自動復旧システム
CN100476712C (zh) * 2005-04-26 2009-04-08 佳能株式会社 信息处理装置、打印系统、打印设备、及其控制方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100476712C (zh) * 2005-04-26 2009-04-08 佳能株式会社 信息处理装置、打印系统、打印设备、及其控制方法
US8139236B2 (en) 2005-04-26 2012-03-20 Canon Kabushiki Kaisha On-demand publishing system
JP2007210255A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Casio Electronics Co Ltd 用紙印刷・後処理における用紙ジャム自動復旧システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9030687B2 (en) Printing system, job processing method, storage medium, and printing apparatus that restricts execution of a received printing job upon receiving a request for a non-printing job for post-processing
CN103863876A (zh) 片材堆叠系统及其控制方法
JP3689438B2 (ja) 画像処理装置及びジョブ処理方法
CN102346394B (zh) 图像形成装置及图像形成装置的控制方法
JP2001281946A (ja) 画像形成装置と画像形成方法
JP2002341610A (ja) 印刷装置システム及びこれに接続する後処理装置および給紙装置
JP2584471B2 (ja) システムプリンタ
JP2006150732A (ja) 印刷制御装置
JP2002284391A (ja) シート搬送装置およびそれを用いた印刷装置ならびにシート搬送方法
JP3774549B2 (ja) 印刷装置およびその給排紙指定方法
JP3768696B2 (ja) シート処理装置及びシート処理装置の制御方法
JPH11208984A (ja) 画像形成装置及び用紙搬送方法
JP6761451B2 (ja) 印刷装置とその制御方法
JP4124869B2 (ja) 積載装置
JP2012093427A (ja) 画像形成装置
JP2002252733A (ja) 画像形成装置のネットワークシステム
JP3507338B2 (ja) 画像記録装置および該画像記録装置の制御方法
JP2004074473A (ja) プリント制御装置及びプリンタ
JP4323582B2 (ja) 画像形成システムならびに画像形成システムの制御方法ならびに画像形成装置および記憶媒体
JPH07111560A (ja) 画像処理装置
JPS61198958A (ja) 画像処理装置
JP4416430B2 (ja) 画像形成装置
JP2001202226A (ja) 画像形成装置
JPH115349A (ja) 画像形成装置及びその制御方法並びにメモリ媒体
JP2007203741A (ja) 画像形成システム、画像形成システムの制御方法、画像形成装置、記憶媒体、プログラム