JP4323582B2 - 画像形成システムならびに画像形成システムの制御方法ならびに画像形成装置および記憶媒体 - Google Patents

画像形成システムならびに画像形成システムの制御方法ならびに画像形成装置および記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部機器から入力される印刷情報に基づいて記録媒体に画像を記録可能な画像記録装置に対してオプション接続される所定の拡張処理を行う複数のオプション装置を制御する画像形成システム、画像形成システムの制御方法、画像形成装置、記憶媒体及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像記録装置においては、ホストコンピュータと画像記録装置が1対1でつながれて使用される場合が多く、ほとんどの画像記録装置は排出口を1つ有するのみであり、画像記録装置は全ての出力をその排出口へ排出し、使用者が自分の出力結果を選んで取得していた。また、複数排出口を有する画像記録装置においても、いずれかの排出口を指定し、その指定した排紙口に用紙を排出する機能のみを有する画像記録装置が主流であった。
【0003】
以下、図17に示すブロック図を参照して、複数の給排紙口を有する従来型の電子写真プロセスを用いたレーザビームプリンタ等の画像記録装置の構成について説明する。
【0004】
図17は、従来の画像記録装置の構成を説明するブロック図であり、給排紙に関するオプション装置を装着可能であって、基本となる画像記録装置に対してペーパハンドリング機能(例えばペーパデッキからの記録媒体の給送機能、排紙される記録媒体の仕分け機能を含む)を拡張した場合に対応する。
【0005】
図において、1001は画像記録装置本体で、後述するビデオコントローラ1002及びエンジンコントローラ1003を有している。ビデオコントローラ1002は、主に画像処理に関わる制御を行うもので、パーソナルコンピュータ等の外部機器1009からセントロニクスインタフェース等の汎用インタフェース1010を介して、転送される画像情報を解析してビットデータに展開する。エンジンコントローラ1003は、主に電子写真プロセスに関わる帯電,露光,現像,転写,定着及び紙搬送等の制御を行い、ビデオコントローラ1002から出力されるビデオ信号に基づく画像記録を行う。1004はビデオインタフェースで、ビデオコントローラ1002と、エンジンコントローラ1003とを結び、相互の通信を可能としている。
【0006】
1005はペーパデッキオプションで、大量の記録紙を収納して、内部にペーパデッキコントローラ1005a有し、エンジンコントローラ1003の命令に応じて、ペーパデッキコントローラ1005aが画像記録装置1001に記録紙を給紙制御する。1006はペーパデッキインタフェースで、エンジンコントローラ1003とペーパデッキオプション1005とを結び、相互の通信を可能にしている。1007はフィニッシャオプションで、複数の積載トレーを有し、内部にフィニッシャコントローラ1007aを有し、画像記録装置1001から排出された記録済の記録紙をエンジンコントローラ1003の命令に応じて、フィニッシャコントローラ1007aが所定の分類に仕分ける積載制御を行う。1008はフィニッシャインタフェースで、エンジンコントローラ1003とフィニッシャオプション1007とを結び、相互の通信を可能にしている。
【0007】
以下、上記各部の動作について説明する。
【0008】
上記のように構成された画像記録装置において、ビデオコントローラ1002は、外部機器1009から画像情報と印刷命令とを受け取り、該受け取った画像情報を解析してビットデータに変換し、該変換したビデオ信号及び印字命令をビデオインタフェース1004を介してエンジンコントローラ1003に送出する。また、この時ビデオコントローラ1002は、外部機器1009或はビデオコントローラ1002に接続されたオペレーションパネル(不図示)からのユーザの指示に基づいて、ペーパデッキオプション1005の使用やフィニッシャオプション1007の使用に関する指示も送出する。
【0009】
そして、エンジンコントローラ1003は、画像記録装置1001が内蔵する電子写真プロセス即ち、帯電,露光,現像,転写,定着及び紙搬送等に関わるエンジンを制御して、受信したビデオ信号に基づく画像記録を行うと共に、ビデオコントローラ1002の指示に基づき、ペーパデッキインタフェース1006を介して、ペーパデッキオプション1005を制御して給紙タイミングの指示等を行い、更に、フィニッシャインタフェース1008を介して、フィニッシャオプション1007を制御して記録紙の仕分け指示等を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
年、画像記録装置のエンジンスピードが増して、短時間に大容量の印刷が可能になり、ネットワーク環境の中で1台の画像記録装置に複数のホストコンピュータを接続し、各ホストコンピュータからの印字データを高速に処理し出力するように使用することが可能となり、大容量給紙及び大容量排紙が可能な給排紙口を有する画像記録装置が増加したことに伴い、画像記録装置の位置付けが変化してきている。
【0014】
このような画像記録装置では、空いている排出口へ大量の印刷結果を連続出力する自動排紙モードを有し、各排出口の積載量を検知し、所定の積載量に達した場合に、ユーザが意図せず、空いている別の排出口を大容量スタッカとして使用る場合がある。この場合、ユーザは、あるジョブの出力結果が複数の排出口に出力されていることに気が付かず、出力されたシートを取り忘れてしまうおそれがある
【0016】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。特に、本願に係る発明によれば、例えば、出力されたジョブのシートが複数の積載手段に跨って出力されていることをユーザに知らせることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、例えば、画像形成装置により画像形成された複数のシートを第1の積載手段に連続して出力させている間に第1の積載手段に積載されたシートの積載量が所定量に達したことに応じて、第2の積載手段へ引き続きシートを出力させ、第2の積載手段へ出力されるシートが第1の積載手段に積載されたシートと同じジョブの一部である場合、前記ジョブが複数の積載手段にまたがって出力されたことをユーザが目視によって識別できるようにするために、第2の積載手段へ出力されるシートが第1の積載手段に積載されたシートとは異なる積載形態で第2の積載手段に積載されるように制御することを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像記録装置および画像形成装置を適用可能なレーザビームプリンタの構成を説明するブロック図である。
【0042】
図において、102はレーザビームプリンタ(プリンタ)で、各種オプション装置が接続可能であり、ホストコンピュータ等の外部機器101と汎用インタフェース(例えばセントロニクス,RS232C等)で接続され、汎用インタフェースを介して外部機器101から転送されるプリントデータ(所定のプリンタ言語(PDL)に基づくコードデータ等の制御情報、例えばPostScript,LIPSIII,IV(商品名),イメージデータを含む)に基づく画像記録を行う。
【0043】
103はビデオコントローラで、外部機器101と前記汎用インタフェースで接続され、外部機器101から前記汎用インタフェースを介して転送されるプリントデータ(ESCコード,各種PDLデータ等)を受信し、該プリントデータに基づくドットデータからなる印字情報を生成するとともに、各頁の画像記録に必要な制御の情報を表わすページ情報を生成する。ページ情報にはジョブの区切り目を識別することが可能なジョブID、用紙をどこから給紙してどこへ排紙するかを表わす給紙指定情報及び排紙指定情報などが含まれる。
【0044】
ビデオコントローラ103はビデオインタフェース80を介して後述するエンジンコントローラ105に対して印字情報(2値又は多値)を送信する。又、ビデオコントローラ103はページ情報に基づいて統括インタフェース90を介して後述するオプションコントローラ部106に対して給紙指定及び排紙指定のコマンド等を送信する。エンジンコントローラ105は、前記ビデオコントローラ103から転送されるプリントデータに基づいて、周知の電子写真プロセスによって感光ドラム上に潜像を形成し、給送される用紙に転写,定着して印字を行う。エンジンコントローラ105は画像形成動作に連動してビデオコントローラ103経由でオプションコントローラ部106に対して給排紙タイミングの指示等を行う。
【0045】
104はパネル部で、操作のための各種スイッチ(ボタン),LED表示器,LCD表示器等から構成されるユーザとのインタフェースであり、ユーザはパネル部104を操作することによりプリンタ102に所定の動作を指示することができる。なお、ユーザにより設定された各種データ等は図示しない不揮発性メモリ、例えばNVRAM,EEPROM,ハードディスク等に記憶管理される。
【0046】
オプションコントローラ部106は、図示しないCPU,ROM,RAM等を備え、前記ビデオコントローラ103から転送される給排紙指定等及びエンジンコントローラ105からの給排紙指示等に基づいて、1台以上のオプション装置(ユニット)を統括して制御する統括コントローラであり、各種オプション装置に具備されるオプションのコントローラユニットとオプションユニットインタフェース70を介して通信して各種オプション装置を統括的に制御する。
【0047】
また、オプションコントローラ部106のRAM内には、ビデオコントローラ103がアクセス可能な共有メモリ(後述する図10に示す)があり、該共有メモリは、約40頁分の搬送状況管理エリア,基本ステータスエリア,コマンドアンドステータス管理エリア,立ち上げ処理エリア等から構成され、ビデオコントローラ103は、上記共有メモリの各エリアを介して各オプション装置に対する指定を行う。
【0048】
なお、上記搬送状況管理エリアは、ビデオコントローラ103が印字方法(給紙口,排紙口,色,ステイプルする,シフトする等)を各オプション装置へ通知する領域と、各オプション状態(どこまで印字した,排紙完了した等)をビデオコントローラ103に通知する領域から構成される。
【0049】
また、基本ステータスエリアは、各オプション装置の異常をビデオコントローラ103に通知する領域で、コマンドアンドステータス管理エリアは、ビデオコントローラ103とコマンドステータスのやりとりを行う領域で、立ち上げ処理エリアは、ビデオコントローラ103が各オプション装置の立ち上げ処理を指定する領域である。
【0050】
107は給紙オプション装置(ペーパデッキオプションユニット)で、内部にペーパデッキコントローラ(大容量カセットコントローラ)107aを有し、オプションコントローラ部106から送信される制御情報に基づいて給紙制御を行う。なお、上記ペーパデッキコントローラ107aは、不図示のCPU,ROM,RAMを備え、CPUがROMに格納されてプログラムに基づいて給紙オプション装置107を制御する。また、ROMには給紙オプション装置107の拡張情報例えば、ペーパデッキに格納可能な用紙サイズの情報等が格納されている。
【0051】
108は排紙オプション装置(フィニッシャオプションユニット)で、内部にフィニッシャコントローラ(大容量排紙スタッカコントローラ)108aを有し、オプションコントローラ部106から送信される制御情報に基づいて排紙動作を行う。排紙オプション装置108の詳細については後述する。なお、上記フィニッシャコントローラ108aは、不図示のCPU,ROM,RAMを備え、CPUがROMに格納されてプログラムに基づいて排紙オプション装置108を制御する。また、ROMには排紙オプション装置108の拡張情報例えば、排紙ビンの数,ステイプル機能の有無,排紙用紙を所定の方向にずらすシフト機能の有無,排紙用紙のフェースの向きを反転させる反転機能の有無の情報等が格納されている。
【0052】
なお、給紙オプション装置107及び排紙オプション装置108には表示手段107b及び108bがそれぞれ設けられ、各オプション使用時のユーザに対するメッセージ及び操作方法等を表示可能となっている。
【0053】
また、109は制御ユニットで、プリンタ102の印字プロセス制御を行うエンジンコントローラ105,プリンタ102全体の制御とホストコンピュータ等の外部機器101からのデータを解析しイメージデータに変換するビデオコントローラ103,各種オプションユニットを統括して制御するオプションコントローラ部106により構成されている。
【0054】
なお、オプションコントローラ部106は、共通のオプションユニットインタフェース70によって各オプションユニットを管理し、統括インタフェース90を介してビデオコントローラ103と通信する。本実施形態では、各給排紙オプションユニットをオプションコントローラ部106を経由してビデオコントローラ103が制御することが特徴である。
【0055】
図2は、図1に示したプリンタ102の構成を説明する断面図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0056】
図において、230は用紙カセットで、記録紙(シート材)Sを保持し、不図示の仕切り板によって電気的に記録紙Sのサイズを検知する機構を有する。231はカセット給紙クラッチで、用紙カセット230上に載置された記録紙Sの最上位の記録紙一枚のみを分離し、不図示の駆動手段によって分離した記録紙Sを給紙ローラ204まで搬送させるカムであり、給紙の度に間欠的に回転し、1回転に対応して一枚の記録紙を給紙する。230Sは記録紙検知センサで、用紙カセット230に保持された記録紙Sの量を検知する。
【0057】
227はレジストシャッタで、用紙を押圧して給紙を停止させる。給紙ローラ204は、記録紙Sの先端部をレジストシャッタ227まで搬送する。202は手差用トレイで、記録紙Sを載置する。203は手差し給紙クラッチで、手差し用トレイ202に載置された記録紙Sをレジストシャッタ227まで搬送する。233はオプション給紙ローラ(給紙中継搬送ローラ)で、給紙オプション装置107から給紙された記録紙Sをプリンタ102本体内へ供給する。
【0058】
また、前記手差し給紙ローラ203,カセット給紙クラッチ231,オプション給紙ローラ233の下流には、記録紙Sを同期搬送するレジストローラ対205が設けられ、このレジストローラ対205の下流には、レーザスキャナ部206から発したレーザ光によって、記録紙S上にトナー像を公知の電子写真プロセスにより形成する画像記録部207が設けられている。
【0059】
レーザスキャナ部206において、215はレーザユニットで、ビデオコントローラ103から送出される画像信号(VDO信号)に基づいてレーザ光を発する。レーザユニット215から発せられたレーザ光は、ポリゴンミラー216により走査され、結像レンズ群218及び折返ミラー219を介して感光ドラム220上に潜像を形成する。217はビーム検出器で、レーザユニット215から発せられたレーザ光を検知して主走査同期信号を出力する。270は光量センサで、レーザユニット215から発せられたレーザ光の光量を検知する。
【0060】
また、画像記録部207において、222は一次帯電器で、感光ドラム220上を均一に帯電させる。223は現像器で、一次帯電器222により帯電され、レーザスキャナ部206によりレーザ露光されて感光ドラム220上に形成された潜像をトナー現像する。224は転写帯電器で、前記現像器223により現像された感光ドラム220上のトナー像をレジストローラ対205により給紙される記録紙Sに転写する。225はクリーナで、感光ドラム220上の残存トナーを取り除く。221は前露光ランプで、感光ドラム220を光除電する。
【0061】
208は定着器で、画像記録部207により記録紙Sに形成されたトナー画像を記録紙Sに熱定着させる。210は搬送ローラで、記録紙Sを排紙搬送する。209は排紙センサで、記録紙Sの排紙状態を検知する。211はフラッパで、記録が完了した記録紙Sの搬送方向を排紙トレイ213側又は排紙オプション装置108側に切り換える。214及び212は排紙ローラで、フラッパ211の切り換えにより搬送される記録紙Sを排紙トレイ213に排紙する。213Sは排紙積載量検知センサで、排紙トレイ213上に積載された記録紙の積載量を検知する。
【0062】
また、制御ユニット109内のエンジンコントローラ105は、レーザスキャナ部206,画像記録部207,定着器208による電子写真プロセスの制御、及びプリンタ102本体内の記録紙の搬送制御を行う。
【0063】
さらに、ビデオコントローラ103は、パーソナルコンピュータ等の外部機器101と汎用インタフェース(例えばセントロニクス,RS232C等)で接続され、汎用インタフェースを介して送られてくるプリントデータをビットデータ(印字情報)に展開し、そのビットデータをVDO信号として、ビデオインタフェース80を介してエンジンコントローラ105へ送る。
【0064】
次に、プリンタ102本体に着脱可能に接続された各種オプションユニットについて説明する。
【0065】
図1に示したオプションコントローラ部106は、図2に示すプリンタ本体102内に設けられ、各種オプションユニットを共通バスとなるオプションユニットインタフェース70を介して同一のプロトコルで通信可能に構成されている。また、オプションコントローラ部106は、統括インタフェース90を介してビデオコントローラ103に接続される。
【0066】
ペーパデッキオプションユニット等の給紙オプション装置107において、241はペーパデッキで、昇降するデッキ上に記録紙Sを大容量に積載する。242はペーパデッキ給紙ローラで、ペーパデッキ241上に積載された記録紙Sを給紙する。244は搬送ローラで、ペーパデッキ給紙ローラ242から給紙される記録紙Sをオプション給紙ローラ233方向に搬送する。243は給紙中継搬送ローラで、ペーパデッキオプションユニット107の下部に着脱可能に複数接続可能な他の給紙系オプションユニット(異なるサイズ又は同一サイズの記録紙を給紙可能な)から給紙される記録紙を中継搬送する。また、241Sは記録紙格納量検知センサで、ペーパデッキ241上に載置された記録紙Sの載置量を検知する。
【0067】
給紙系オプションユニットが何段か積まれている場合、下の方にあるユニットからプリンタ102までの距離は遠くなるので、実行中のジョブの次のジョブで下の方にあるユニットから給紙する場合には実行中のジョブが完了する前に給紙するように制御される。
【0068】
なお、ペーパデッキオプションユニット107は、ペーパデッキコントローラ107aによって制御される。
【0069】
フィニッシャオプションユニット等の排紙オプション装置108において、251は第1排紙ビン,252は第2排紙ビン,253は第3排紙ビンで、記録済の記録紙Sを仕分けして積載するものである。260はビン昇降モータで、前記排紙ビン251〜253を上下に移動させて記録紙Sを各ビンへ仕分けする。254はフラッパで、プリンタ102本体のフラッパ211により振り分けられフィニッシャオプションユニット108に送られた記録紙Sをビデオコントローラ103からの指示に基づいて用紙のフェース切り換えを行うように搬送切り換えを行う。また、251S〜253Sは排紙積載量検知センサで、前記排紙ビン251〜253上に積載された記録紙の積載量をそれぞれ検知する。
【0070】
排紙積載量検知センサ251S〜253Sは、高さを検知するセンサで、前記第1排紙ビン251〜第3排紙ビン253に積載された記録用紙の高さが例えば88mm(約700枚に相当)に到達した(検知した)時点で、フィニッシャコントローラ108aが満載をオプションコントローラ部106を介してビデオコントローラ103に通知する。
【0071】
また、上記第1排紙ビン251〜第3排紙ビン253は、各ビンで約700枚即ち、3ビンで約2000枚積載可能であるが、ステイプル処理された用紙が積載されている場合は、ビン昇降モータ260によるビン移動時に荷崩れの恐れがあるため、各ビンに積載される用紙の満載の検知基準は通常(ここでは、88mm)の半分の44mmとする。
【0072】
ビデオコントローラ103により統括インタフェース90を通してフェースアップ指定がなされた場合は、記録紙Sは、フラッパ254によりローラ255にへ導びかれそのまま排紙口へ送られる。また、ビデオコントローラ103により統括インタフェース90を通してフェースダウン指定がなされた場合は、記録紙Sは、フラッパ254によりローラ256及びローラ257に導びかれ、一旦記録紙Sの後端がローラ256を越えるまで搬送され、次にローラ257が反転して記録紙Sの後端からローラ258に送り込まれ、排紙口へ送られる。
【0073】
259はステイプラで、ビデオコントローラ103により統括インタフェース90を通してステイプル指定されている場合は、不図示のステイプルトレイに記録紙Sを蓄え、記録紙Sを整列して、ステイプラ259がステイプル実行して第1排紙ビン251〜第3排紙ビン253のいずれかに排紙する。また、ビデオコントローラ103により統括インタフェース90を通してシフト指定されている場合は、ステイプル指定されている場合と同様に、不図示のステイプルトレイに用紙を蓄え、記録紙Sを整列し記録紙Sをトレイ(第1排紙ビン251〜第3排紙ビン253)を不図示のモータによりずらして、すなわち、排紙される記録紙Sの載置域(トレイ)をずらしてから第1排紙ビン251〜第3排紙ビン253のいずれかに排紙する。
【0074】
なお、フィニッシャオプションユニット108は、フィニッシャコントローラ108aによって制御される。
【0075】
また、オプションコントローラ部106,ペーパデッキコントローラ107,フィニッシャコントローラ108は、それぞれコネクタで接続され、オプションユニットインタフェース70によりシリアル通信を行う。各オプションユニットは、お互い同じコネクタにより直列接続され、従って、ペーパデッキオプションユニット107と、フィニッシャオプションユニット108は、その接続順を入れ替えて接続することも可能である。
【0076】
また、接続されるオプションユニットの数は2つに限られるものではなく、コネクタで直列にいくつでも接続可能である。
【0077】
図3は、図1に示したプリンタ102の構成を説明するブロック図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0078】
図において、91はシリアル通信インタフェースで、ペーパデッキオプションユニット107への給紙指定やフィニッシャオプションユニット108への排紙ビン指定等のコマンドが、ビデオコントローラ103からオプションコントローラ部106に送信され、ペーパデッキオプションユニット107の紙有無状態やフィニッシャオプションユニット108の各排紙ビンの積載状態等のステータスがオプションコントローラ部106からビデオコントローラ103に送信される。なお、オプションコントローラ部106とビデオコントローラ103とは、CPUバスで直結することもできる。
【0079】
92はOPTRDY信号で、ビデオコントローラ103が指定したオプションが使用できる状態になっているか否かを示す信号として機能し、オプションコントローラ部106からビデオコントローラ103に送信される。93はPOUTT信号で、プリンタ102本体が記録紙を排紙するタイミング信号として機能する。94はPFEDT信号で、プリンタ102本体がオプションユニットから記録紙を受け入れるタイミングを示す信号として機能する。95はSPCNG信号で、オプションユニット内を高速搬送されてきた記録紙Sをスピードダウンして、プリンタ102本体の搬送速度に整合させるための信号として機能する。
【0080】
81は通信インタフェースで、プリンタ102本体の給紙カセットへの給紙指定やプリンタ102本体の排紙トレイ231への排紙指定及び印字等のコマンドが、ビデオコントローラ103からエンジンコントローラ105に送信され、プリンタ102本体の給紙カセット230の紙有無状態や紙づまり等のステータスがエンジンコントローラ105からビデオコントローラ103に送信される。82はVDO信号で、ビデオコントローラ103から送信されるビットデータを示す。
【0081】
また、統括インタフェース90は、シリアル通信インタフェース91,OPTRDY信号92,POUTT信号93,PFEDT信号94,SPCNG信号95の5本のハード信号とで構成される。
【0082】
なお、POUTT信号93,PFEDT信号94,SPCNG信号95の3信号は、エンジンコントローラ105から出力され、ビデオインタフェース80を介し、ビデオコントローラ103をスルーして、オプションコントローラ部106へ入力される。
【0083】
図4は、図1に示したビデオコントローラ103の構成を説明するブロック図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0084】
図において、401はパネルインタフェース(I/F)部で、パネル部104とのデータ通信によって、操作者からの諸設定及び指示をパネル部104から受け取る。402はホストインタフェース(I/F)部で、ホストコンピュータ等の外部機器101との信号の入出力部である。406はエンジンインタフェース(I/F)部で、エンジンコントローラ105との信号入力部であり、不図示の出力バッファレジスタからデータ信号送出を行うとともにエンジンコントローラ105との通信制御を行う。
【0085】
403は画像データ発生部で、外部機器101より送られるプリントデータ(コードデータ)に基づいて実際の印字のための印字情報(ビットマップデータ)を発生する。405は画像メモリで、画像データを格納する。409はCPUで、ビデオコントローラ103全体の制御を司る。404はROMで、CPU409の制御コードを格納する。407はRAMで、CPU409の使用する一時記憶手段として機能する。410はEEPROMで、不揮発性のメモリ媒体で構成される。
【0086】
408はDMA制御部で、CPU409からの指示により画像メモリ内のビットマップデータをエンジンインタフェース部406に転送する。412はオプションインタフェース(I/F)部で、CPU409からの指示に応じてオプションコントローラ部106との通信を行う。また、POUTT信号93,PFEDT信号94,SPCNG信号84をエンジンインタフェース部406からスルーで統括インタフェース90に送る。
【0087】
411はシステムバスで、アドレスバス及びデータバスを持つ。パネルインタフェース部401,ホストインタフェース部402,画像データ発生部403,ROM404,画像メモリ405,エンジンインタフェース部406,RAM407,DMA制御部408,CPU409,EEPROM410,オプションインタフェース部412は、各々システムバス411に接続され、システムバス411上にある全ての機能部にアクセス可能である。
【0088】
なお、CPU409を制御する制御コードは、不図示のシステムクロックによって複数のタスク(ロードモジュール)を時分割制御するOSと、機能単位に動作する複数のタスクによって構成されるものとする。
【0089】
以下、図5〜図9を参照して本発明に係る画像記録装置の制御動作について説明する。なお、以下、図5〜図9に示す処理(タスク)は、図4に示したビデオコントローラ103のCPU409がROM404等に格納されるプログラムに基づいて実行するものである。
【0090】
図5は、本発明に係る画像記録装置のオプション制御処理を示すフローチャートであり、特に、排出口の積載量を検知して自動で排紙口を決定し排出を行う自動排紙モード処理に対応する。なお、(1)〜(9)は各ステップを示す。
【0091】
まず、プリンタ102本体排紙部(積載トレイ213)についてはエンジンコントローラ105から、オプション排紙部(第1排紙ビン251〜第3排紙ビン253)についてはオプションコントローラ部106から、信号或はコマンドステータスを通じて各排出口の状態通知(オプションコントローラ部106が、排紙センサ251a,252a,253aで検知した積載量をフィニッシャコントローラ108aから取得し、ビデオコントローラ103に通知した)を受け取ると(8)、受け取った状態通知に基づいて、現在出力中の排出口が満載であるか否かの判定を行い(1)、現在出力中の排出口が満載でないと判定された場合は、排紙指定の変更を行わず、通常のスケジューリングで処理(5)、及び印字処理を続行する(9)。
【0092】
一方、ステップ(1)において、現在出力中の排出口が満載であると判定した場合は、再スケジューリングを行う後述する図7に示すスケジューリングタスクが保有しているジョブ情報に基づいてジョブの切れ目を検知する(2)。なお、スケジューリングタスクが保有するジョブ情報はジョブを識別するジョブIDによって管理されており、スケジュールタスクが処理を行ったページの中にジョブの切れ目が存在するかどうかを判定することによってジョブの切れ目を検知する。
【0093】
ここで、ステップ(2)において、ジョブの切れ目を検知できない場合は、前のジョブは全て印字完了し、印刷装置が大量ページ等でジョブの終端を判断できないような場合であり、このような場合は、そのまま同じジョブのページを全て今排出している排出口に出力できない。そこで、ジョブの切れ目でなくても排出可能な排出口へ指定を変更して排出を行うように、直ちに排出可能な排出口に変更し、1枚目にジョブオフセットを指定する。その際、別の排出口に出力する最初の1頁のみを所定方向にずらして排出するシフト指定を行い、複数の排出口にジョブが跨がって排出されたことがユーザに分かるようにする(6)。次に、ステップ(9)の処理に移行する。なお、この場合、もしステイプル処理が設定されていたとしても、ステイプル処理は行わず、ステイプル処理を行わない旨をパネル部104に表示する。
【0094】
一方、ステップ(2)において、ジョブの切れ目を検知した場合は、スケジューリングタスクが保有する情報テーブルから、それぞれのページの状態を取得する。この情報は後述する図9に示すオプションI/Fタスクがそれぞれのページの給紙開始直後,給紙オプション内搬送中,印字中,排紙オプション内搬送中,ステイプル実行中,排紙完了等を監視し、オプションコントローラ部106から情報取得している。
【0095】
この情報に基づいて、ステップ(2)で検知したジョブの切れ目の次のジョブに移行している(既にスケジューリングしたページの中に印字を開始していない先頭ページがない)かどうかを判断し(3)、次のジョブに移行していない(既にスケジューリングしたページの中に印字を開始していない先頭のページがある)場合は、ステップ(2)で検知したジョブの切れ目まで同じ非出口に指定し、ジョブの切れ目を区切りとして、前記印字を開始していない先頭ページ以降に対して排出口を変更する再指定処理を行い(7)、ステップ(9)の処理に移行する。即ち、既にオプションコントローラ部106及びエンジンコントローラ105に対して指定した内容(排出口指定を含む)の変更を行う。
【0096】
一方、ステップ(3)において、ステップ(2)で検知したジョブの切れ目の次のジョブに移行している(既にスケジューリングしたページの中に印字を開始していない先頭ページがない)と判定された場合は、これからスケジューリングするジョブの先頭から排出可能な排出口に指定を変えて、スケジューリングを行い(4)、印字処理を行って再指定されて排出口に印字結果を排出する(9)。即ち、これから指定するジョブの先頭(また、オプションコントローラ部106及びエンジンコントローラ105に対して指定していないジョブの先頭)から変更指定をオプションコントローラ部106及びエンジンコントローラ105に対して行って、印字処理を行うことである。
【0097】
図6は、図4に示したビデオコントローラ103がオプションコントローラ部106又はエンジンコントローラ105に対して実行するスケジュール再指定処理を説明するフローチャートであり、(1)〜(7)は各ステップを示す。なお、以下に示す処理は、後述するエンジンI/Fタスク,後述するオプションI/Fタスク,パネル部104,スケジューリングタスク等がそれぞれ、満載,パネル値の変更,用紙なし等を検知して変更指定を行う。ここでは特に、搬送変更指定を行う場合に付いて説明する。
【0098】
まず、既に指定した内容とそれぞれのタスクからの指定された内容とを比較して再指定が必要であるかを判定し(1)、指定した内容とそれぞれのタスクからの指定された内容とが等しく再指定の必要がない場合、ステップ(5)の処理に進む。
【0099】
一方、ステップ(1)において、指定した内容とそれぞれのタスクからの指定された内容とが異なり再指定の必要がある場合、オプションコントローラ部106に確保される共有メモリ内の搬送状況管理エリアに対して指定した内容を一旦RAM407に退避する(2)。次に、既に指定した内容をキャンセルするための指定をオプションコントローラ部106に対して行い(即ち、搬送状況管理エリアの指定をクリアする)(3)、それぞれのタスクから指定された変更内容をステップ(2)で退避させた指定に反映させ、前記退避させた指定を修正し、再指定ページ数(修正ページ枚数)を計算しRAM407に格納する(4)。
【0100】
次に、ステップ(4)で計算した再指定ページがあるか否か(再指定ページ数が「0」であるか否か)を判定し、再指定ページがない(再指定ページ数が「0」)と判定された場合は、処理を終了する。
【0101】
一方、ステップ(5)で、再指定ページがある(再指定ページ数が「0」でない)と判定された場合は、オプションコントローラ部106から送信される状態通知に基づいて指定可能状態を判定し(6)、指定可能と判定された場合は、ステップ(2)で退避した指定情報及びステップ(4)で計算した再指定ページ数等に基づいてオプションコントローラ部106(搬送状況管理エリア)に対してスケジュールを再指定し(7)、処理を終了する。
【0102】
一方、ステップ(6)で、指定不可能と判定された場合は、指定可能状態となるのを待機する。なお、再指定不可能な状態とは、既に指定したページに対して、印字処理を行っている最中の状態等がそれに当たる。
【0103】
以上、図5,図6に示した排紙制御処理は実際には、複数のタスクによって実行されるものであり、以下、図7〜図9を参照して各タスクについて説明する。
【0104】
図7は、図4に示したビデオコントローラ103が外部装置101から転送されるプリントデータに基づいてスケジューリングを行うスケジューリングタスクの処理を説明するフローチャートである。なお、(1)〜(5)は各ステップを示す。
【0105】
まず、ホストコンピュータ等の外部装置101からのプリントデータ(印字データ)をホストI/F部402で受信したか否かを判定し(1)、印字データが受信された場合は、受信した印字データに基づいてページ情報及び印字情報を作成する(2)。次に、ステップ(2)で作成したページ情報及び印字情報に基づいて、後述する図8に示すエンジンI/Fタスク及び後述する図9に示すオプションI/Fタスクに対して印字指定し、更に各タスクがエンジンコントローラ105及びオプションコントローラ部106に対して印字指定を行う(3)。次に、エンジンI/Fタスク及びオプションI/Fタスクから、例えばすでに印字開始しているページの排紙完了等を監視し、完了通知を受け取ったら(4)、完了したページに関するページ情報および印字情報を破棄し、画像メモリ405の空き状態を作るための指定ページの状態更新処理を行い(5)、ステップ(1)の受信判定処理に戻る。一方、ステップ(4)において、完了通知がない場合には、ステップ(1)の受信判定処理に戻る。
【0106】
一方、ステップ(1)において、ホストコンピュータ等の外部装置101から新たな印字データの受信がない場合は、ステップ(4)の指定ページの状態更新処理のみを行う。
【0107】
図8は、図7で示したスケジューリングタスクによって作成されたページ情報および印字情報に基づく印字を実行するエンジンI/Fタスクの処理を説明するフローチャートである。なお、(1)〜(4)は、 各ステップを示す。
【0108】
まず、エンジンI/Fタスクは、プリンタ102本体の状態監視(プリント可能等)及び異常監視(紙無し,ドアオープン,紙づまり等)等を行い、必要なタスクに通知する(1)。次に、スケジューリングタスクからの印字指定の有無を判定し(2)、印字指定が有ると判定された場合は、エンジンI/F部406を介してエンジンコントローラ105に対して印字指定を行い、印字処理を実行する(3)。さらに、図9に示すオプションI/Fタスクを通じて、オプションコントローラ部106に対して給紙開始,プリント開始等の状態通知を行い(4)、ステップ(1)の処理に戻る。
【0109】
一方、ステップ(2)で、スケジューリングタスクからの印字指定が無いと判定された場合は、ステップ(4)の状態通知処理に移行する。
【0110】
図9は、図7に示したスケジューリングタスクが指定したページ状態の監視やエンジンI/Fタスク及びその他のタスクから再指定された情報をオプションコントローラ部106に対して通知するオプションI/Fタスクの処理を説明するフローチャートである。なお、(1)〜(6)は各ステップを示す。
【0111】
まず、スケジューリングタスクから印字指定されたページの有無を判定し(1)、印字指定されたページが無いと判定された場合は、ステップ(3)の処理に移行する。
【0112】
一方、ステップ(1)で、スケジューリングタスクから印字指定されたページが有ると判定された場合は、印字指定されたページの状態監視を行い、既に印字完了したページがある場合はスケジューリングタスクに対して、情報を破棄してよい旨を通知する(2)。
【0113】
次に、オプション類の用紙無し,紙づまり,満載等の異常を監視し、必要なタスクに通知し、オペレータコール表示、再指定実行等を行うよう指示する(3)。また、オプション類の状態監視例えば、給紙オプションの用紙残量,排紙オプションの積載量,ステイプル針残量等の状態を監視及び更新し、必要なタスクに通知する(4)。次に、エンジンI/Fタスク等から再指定通知を受け、再指定データ(ページ)があるか否かを判定し(5)、再指定データ(ページ)があると判定された場合は、再指定データに基づいてオプションI/F部412を介してオプションコントローラ部106に対して再指定を実行し(6)、ステップ(1)の処理に戻る。
【0114】
一方、ステップ(5)で、エンジンI/Fタスク等から再指定通知を受け、再指定データ(ページ)が無いと判定された場合は、ステップ(1)の処理に戻る。
【0115】
なお、エンジンI/Fタスクは、ステップ(6)の再指定に基づいて印字処理を実行する。
【0116】
以上の処理により、同一ジョブによる出力結果が、複数の排出口に跨がらないように排出でき、ユーザが自分の出力結果を取り忘れることを防止できる。
【0117】
また、同一ジョブによる出力結果が、複数の排出口に跨がって排出された場合でも、用紙をシフトさせて次の排出口へ排出することにより、ユーザに排出が複数の排出口に跨がっていることを知らせることができる。
【0118】
さらに、ステイプル等を行う場合に、満載による排出口移動のため途中までのステイプル出力ではなく、ユーザが望む単位のステイプル出力を必ず実行できる。
【0119】
また、ビデオコントローラ103とエンジンコントローラ105との間に、複数の各種オプションユニットを統括制御してエンジンコントローラ105への指令も与えるオプションコントローラ部106を設けて、ビデオコントローラ103はオプションコントローラ部106に指示を与えるようにすることにより、エンジンコントローラ105のコストアップなく多種のオプションユニットを使用することができる。
【0120】
さらに、オプションユニットを統一的なオプションユニットインタフェース70で接続し、IDによってオプションユニットを識別し制御することによって、オプションユニットの接続の汎用性を高めることができる。
【0121】
また、オプションユニット各々に文字データ,イメージデータ等をROMデータとして有し、表示或はプリンタ状態にそのデータを利用して表示,印字することによって、ビデオコントローラ105の負荷を軽減できる。
【0122】
さらに、複数のオプションユニットを論理的に1つのユニットとして仮想ユニットを形成し、外部機器或は操作者により幅広い利用形態を提供できる。
【0123】
また、オプションユニット自体に表示部を設けることにより、ユーザに情報を分かりやすくして誤動作の危険を軽減することができる。
【0124】
図10は、図1に示したオプションコントローラ部106内に設けられるRAMに確保されるビデオコントローラ103との共有メモリの模式図である。
【0125】
ビデオコントローラ103は、上記共有メモリを介して各オプション装置に対する指定を行う。
【0126】
以上より、ユーザが自分の排出結果を大量の排出結果及び複数の排出口の中から捜し出すという煩雑な作業を解消し、ユーザの出力結果の取得を容易にすることができる。
【0127】
〔第2実施形態〕
以下、図11〜図15を参照して本発明の第2実施形態を示す画像形成装置の制御動作について説明する。なお、以下、図11〜図15に示す処理(タスク)は、図4に示したビデオコントローラ103のCPU409がROM404等に格納されるプログラムに基づいて実行するものである。
【0128】
図11は、図4に示したビデオコントローラ103が外部機器101から転送されるプリントデータに基づいてスケジューリングを行うスケジューリングタスクの処理を説明するフローチャートである。なお、(1)〜(5)は各ステップを示す。
【0129】
まず、ホストコンピュータ等の外部機器101からプリントデータをホストI/F部402で受信したか否かを判定し(1)、プリントデータが受信された場合は、受信したプリントデータに基づいてページ情報及び印字情報を作成する(2)。このページ情報には排出口情報が含まれる。このスケジューリングタスクは特に他のタスクからの指示がない限り、先行するシート(記録紙)と同じ排出口に排出されるようにする。
【0130】
次に、ステップ(2)で作成したページ情報及び印字情報に基づいて、後述する図12に示すエンジンI/Fタスク及び後述する図13に示すオプションI/Fタスクに対して印字指定し、更に各タスクがエンジンコントローラ105及びオプションコントローラ部106に対して印字指定を行う(3)。この印字指定はジョブの区切り目に関係なく行われる。スケジューリングタスクはエンジンコントローラ105による画像形成動作に先行して、外部機器101から転送されたプリントデータに基づいたページ情報,印字情報の作成を、ビットマップイメージに展開された印字情報を画像メモリ405に記憶できる限り行う。従って、エンジンI/Fタスク,オプションI/Fタスクは画像形成されていない何頁分かのスケジューリング済みのページ情報を保持することになる。
【0131】
次に、エンジンI/Fタスク及びオプションI/Fタスクから、例えば既に印字開始しているページの排紙完了等を監視し、完了通知を受け取ったら(4)、完了したページに関するページ情報及び印字情報を破棄し、画像メモリ405の空き状態を作るための指定ページの状態更新処理を行い(5)、ステップ(1)の受信判定処理に戻る。
【0132】
一方、ステップ(1)において、ホストコンピュータ等の外部機器101から新たなプリントデータの受信がない場合は、ステップ(4)の指定ページの状態更新処理のみを行う。
【0133】
図12は、図11で示したスケジューリングタスクによって作成されたページ情報及び印字情報に基づく印字を実行するエンジンI/Fタスクの処理を説明するフローチャートである。なお、(1)〜(4)は、各ステップを示す。
【0134】
まず、エンジンI/Fタスクは、プリンタ102本体の状態監視(プリント可能等)及び異常監視(紙無し,ドアオープン,紙づまり等)等を行い、必要なタスクに通知する(1)。次に、スケジューリングタスクからの印字指定の有無を判定し(2)、印字指定が有ると判定された場合は、エンジンI/F部406を介してエンジンコントローラ105に対して印字指定を行い、印字処理を実行する(3)。さらに、後述する図13に示すオプションI/Fタスクを通じて、オプションコントローラ部106に対して給紙開始,プリント開始等の状態通知を行い(4)、ステップ(1)の処理に戻る。
【0135】
一方、ステップ(1)で、スケジューリングタスクからの印字指定が無いと判定された場合は、ステップ(4)の状態通知処理に移行する。
【0136】
図13は、図11に示したスケジューリングタスクが指定したページ状態の監視やエンジンインタフェースタスク及びその他のタスクから後述する再指定された情報をオプションコントローラ部106に対して通知するオプションI/Fタスクの処理を説明するフローチャートである。なお、(1)〜(6)は、各ステップを示す。
【0137】
まず、スケジューリングタスクから印字指定されたページの有無を判定し(1)、印字指定されたページが無いと判定された場合は、ステップ(3)の処理に移行する。
【0138】
一方、ステップ(1)で、スケジューリングタスクから印字指定されたページが有ると判定された場合は、印字指定されたページの状態監視を行い、既に印字完了したページがある場合はスケジューリングタスクに対して、情報を破棄してよい旨を通知する(2)。
【0139】
次に、オプション類の用紙無し,紙づまり,満載等の異常を監視し、必要なタスクに通知し、オペレータコール表示、再指定実行等を行うよう指示する(3)。また、オプション類の状態監視例えば、給紙オプションの用紙残量,排紙オプションの積載量,ステイプル針残量等の状態を監視及び更新し、必要なタスクに通知する(4)。次に、エンジンI/Fタスク等から後述する再指定通知を受け、再指定データ(ページ)があるか否かを判定し(5)、再指定データ(ページ)があると判定された場合は、再指定データに基づいてオプションI/F部412を介してオプションコントローラ部106に対して再指定を実行し、ステップ(1)の処理に戻る。
【0140】
一方、ステップ(5)で、エンジンI/Fタスク等から再指定通知を受け、再指定データ(ページ)が無いと判定された場合は、ステップ(1)の処理に戻る。
【0141】
なお、エンジンI/Fタスクは、ステップ(6)の再指定に基づいて印字処理を実行する。
【0142】
図14は、本発明に係る画像記録装置のオプション制御処理を示すフローチャートであり、特に、排出口の積載量を検知して自動で排紙口を決定し排出を行う自動排紙モード処理に対応する。なお、(1)〜(9)は各ステップを示す。
【0143】
まず、プリンタ102本体排紙部(積載トレイ213)についてはエンジンコントローラ105から、オプション排紙部(第1排紙ビン251〜第3排紙ビン253)についてはオプションコントローラ部106から、信号或はコマンドステータスを通じて各排出口の状態通知(オプションコントローラ部106が、排紙センサ251S,252S,253Sで検知した積載量をフィニッシャコントローラ108aから取得し、ビデオコントローラ103に通知した)を受け取ると(8)、受け取った状態通知に基づいて、現在出力中の排出口(積載トレイや排出ビンなどの積載部)が満載であるか否かの判定を行う(1)。
【0144】
積載トレイや排出ビンなどの積載部が満載であるかどうかの判定基準は、前述したようおにステープル処理されていない用紙(シート)が積載されている場合は積載用紙の高さが88mmになったことを検知したときに、ステープル処理された用紙が積載されている場合は積載用紙の高さが44mmになったことを検知したときに満載と判定する。
【0145】
なお、CPU409は、ステープル処理を実行する毎に、どの排紙口(積載トレイや排出ビンなどの積載部)にステープル処理されて用紙が何枚積載されているかを示すステープル処理の履歴をRAM409またはEEPROM410に記憶し管理している。このステープル履歴は、ユーザがステープル処理された用紙を積載部から取り去った時点で、クリアされるものとする。
【0146】
よって、上記満載判定は、オプションコントローラ部106より通知される積載部の積載量とステープル履歴によって判定される。
【0147】
なお、上記満載判定の基準は満載判定後にもそのビンに何十枚かの用紙が積載できる様に考慮されたものであり、ビンの構造に依存するもので、前述の88mm,44mmに限定されるものではなく、オプションコントローラ部106を介して排紙オプション108から取得するようにしてもよい。
【0148】
ステップ(1)において、現在出力中の排出口(積載部)が満載でないと判定された場合は、図11のスケジューリングタスクで既にスケジューリングされたページ情報を変更することなく(排紙口変更を行わず)(5)、印字処理を実行する(9)。スケジューリングが変更されない間は、ジョブが次のジョブに変ろうとも同一の排出口(積載部)に排出される。
【0149】
一方、ステップ(1)において、現在出力中の排出口(積載部)が満載であると判定した場合は、画像形成実行中のジョブの全頁のスケジューリングが済んでいるか判定する(2)。ステップ(2)で現在実行中のジョブの全頁のスケジューリングが済んでいないとと判定された場合は、ジョブの切れ目でなくて別の排出口(積載部)へ指定を変更して排出を行うように、スケジューリング済のページ情報を変更する(ただし、給紙を開始してしまった頁についてはスケジューリングの変更は行わない)。
【0150】
その際、別の排出口(積載部)に出力する最初の1頁のみを所定方向にずらして排出するシフト指定を行い、複数の排出口にジョブが跨がって排出されたことがユーザに分かるようにする(6)。次に、ステップ(9)の処理に移行する。なお、この場合、もしステイプル処理が設定されていたとしても、ステイプル処理は行わず、ステイプル処理を行わない旨をパネル部104に表示する。
【0151】
このように、満載検知時点から現在のジョブを完了するまでに何枚の用紙が排出されるか装置が判別できないとき(即ち、現在のジョブの最終頁が何頁先であるか認識できないとき)は、満載の排出口(積載部)に用紙を排出しつづけることがないように制御する(即ち、ジョブの途中でこのジョブのシートを別の排出口(積載部)へ排出するように制御する)。
【0152】
一方、ステップ(2)において、現在実行中のジョブの全頁のスケジューリングが済んでいるときには、次のジョブの分の給紙を行っているかどうか判定する(3)。
【0153】
これは、前述した様に給紙系オプションユニットが何段か積まれていて、プリンタ102から離れているユニットから給紙するようなスケジューリングが次のジョブに関して設定された場合に、実行中のジョブが完了する前に給紙される制御に対応するためのステップである。つまり、実行中のジョブが完了していなくともオプションコントローラ部106による次のジョブの給紙が開始しているとスケジューリングの変更ができないので、少なくとも次のジョブの最初の頁の用紙(シート)の排出口の変更はできない。従って、このようなときには次の次のジョブの排出口(排出される積載部)を変更する様に再スケジューリングする。
【0154】
ステップ(3)において、次のジョブ分の給紙をまだ開始していないと判定された場合、現在画像形成実行中のジョブ分のスケジューリングは変更することなく、次のジョブ分の排出口(排出される積載部)を変更すべく再スケジューリングする(7)。そして、ステップ(9)で印字を実行する。つまり、画像形成実行中のジョブの用紙(シート)が排紙されるまでは、満載検知後も現在の排出口(積載部)のまま排出を続ける。従って、1つのジョブが複数の排出口(積載部)にまたがってしまうことがない。
【0155】
一方、ステップ(3)において、次のジョブの給紙を既に行っていると判定された場合は、現在実行中のジョブ分、次のジョブ分のスケジューリングは変更せずに、次の次のジョブ分の排出口(排出される積載部)を変更するべく再スケジューリングする。そして、ステップ(9)で印字を実行する。
【0156】
図15は、図4に示したビデオコントローラ103がオプションコントローラ部106又はエンジンコントローラ105に対して実行する再スケジューリングを説明するフローチャートであり、(1)〜(7)は、各ステップを示す。
【0157】
なお、以下に示す処理は、図12に示したエンジンI/Fタスク,図13に示したオプションI/Fタスク,パネル部104,図11に示したスケジューリングタスク等がそれぞれ、満載,パネル値の変更,用紙なし等を検知して変更指定を行う。ここでは特に、搬送変更指定を行う場合について説明する。
【0158】
まず、既に指定した内容とそれぞれのタスクからの指定された内容とを比較して再指定が必要であるかを判定し(1)、指定した内容とそれぞれのタスクからの指定された内容とが等しく再指定の必要がない場合、ステップ(5)の処理に進む。
【0159】
一方、ステップ(1)において、指定した内容とそれぞれのタスクからの指定された内容とが異なり再指定の必要がある場合、オプションコントローラ部106に確保される共有メモリ内の搬送状況管理エリアに対して指定した内容を一旦RAM407に退避する(2)。次に、既に指定した内容をキャンセルするための指定をオプションコントローラ部106に対して行い(即ち、搬送状況管理エリアの指定をクリアする)(3)、それぞれのタスクから指定された変更内容をステップ(2)で退避させた指定に反映させ、前記退避させた指定を修正し、再指定ページ数(修正ページ枚数)を計算しRAM407に格納する(4)。 次に、ステップ(4)で計算した再指定ページがあるか否か(再指定ページ数が「0」であるか否か)を判定し、再指定ページがない(再指定ページ数が「0」)と判定された場合は、処理を終了する。
【0160】
一方、ステップ(5)で、再指定ページがある(再指定ページ数が「0」でない)と判定された場合は、オプションコントローラ部106から送信される状態通知に基づいて指定可能状態を判定し(6)、指定可能と判定された場合は、ステップ(2)で退避した指定情報及びステップ(4)で計算した再指定ページ数等に基づいてオプションコントローラ部106(搬送状況管理エリア)に対してスケジュールを再指定し(7)、処理を終了する。
【0161】
一方、ステップ(6)で、指定不可能と判定された場合は、指定可能状態となるのを待機する。なお、再指定不可能な状態とは、既に指定したページに対して、印字処理を行っている最中の状態等がそれに当たる。
【0162】
このように、第1のジョブのシートを連続して所定の積載部に排出している間に、前記所定の積載部の積載量が予め決められた量に達したことを検出した場合、第1のジョブの残りのシートも前記所定の積載部に排出し、第1のジョブの次に行われる第2のジョブのシートを他の積載部へ排出するように制御するので、所定の積載量に達したからといってジョブの途中で排出先が変更されてしまうことがなく、1つのジョブのシートが複数の積載部に排出されることによって発生しやすいシートの取り忘れを防止することができる。
【0163】
以上の処理により、同一ジョブによる出力結果が、複数の排出口に跨がらないように排出でき、ユーザが自分の出力結果を取り忘れることを防止できる。
【0164】
また、同一ジョブによる出力結果が、複数の排出口に跨がって排出された場合でも、用紙をシフトさせて次の排出口へ排出することにより、ユーザに排出が複数の排出口に跨がっていることを知らせることができる。
【0165】
さらに、ステイプル等を行う場合に、満載による排出口移動のため途中までのステイプル出力ではなく、ユーザが望む単位のステイプル出力を必ず実行できる。
【0166】
また、ビデオコントローラ103とエンジンコントローラ105との間に、複数の各種オプションユニットを統括制御してエンジンコントローラ105への指令も与えるオプションコントローラ部106を設けて、ビデオコントローラ103はオプションコントローラ部106に指示を与えるようにすることにより、エンジンコントローラ105のコストアップなく多種のオプションユニットを使用することができる。
【0167】
さらに、オプションユニットを統一的なオプションユニットインタフェース70で接続し、IDによってオプションユニットを識別し制御することによって、オプションユニットの接続の汎用性を高めることができる。
【0168】
また、オプションユニット各々に文字データ,イメージデータ等をROMデータとして有し、表示或はプリンタ状態にそのデータを利用して表示,印字することによって、ビデオコントローラ105の負荷を軽減できる。
【0169】
さらに、複数のオプションユニットを論理的に1つのユニットとして仮想ユニットを形成し、外部機器或は操作者により幅広い利用形態を提供できる。
【0170】
また、オプションユニット自体に表示部を設けることにより、ユーザに情報を分かりやすくして誤動作の危険を軽減することができる。
【0171】
〔第3実施形態〕
上記第1,2実施形態においては、出力中の排出口(積載トレイや排出ビンなどの積載部)が満載であると判定された場合に、ジョブにより排出される複数のシートが複数の排出口に分割して排出されないように、次のジョブ(または次の次のジョブ)の排出口を変更するように再スケジューリング(図5のステップ(4),(7),図14のステップ(4),(7))する場合について説明したが、排出口(積載トレイや排出ビンなどの積載部)に積載可能なシートの最大積載量およびジョブ(1つのジョブ)により排出されるシート枚数に基づいて、前記ジョブにより排出される複数のシートが複数の排出口に分割して排出されないように、前記ジョブにより排出される複数のシートをいずれか1つの排出口に排出させるように、予めスケジューリングタスク(図7のステップ(2),図11のステップ(2))において前記ジョブの各ページ情報を作成するように構成してもよい。
【0172】
なお、上記「排出口に積載可能なシートの最大積載量」とは、各ビンに積載される用紙の満載の検知基準(通常の用紙では約700枚,ステイプラ処理された用紙では約350枚)とする。
【0173】
また、上記スケジューリングタスクは、順次実行される複数のジョブの各ジョブにより排出されるシート枚数を積算し、該積算値が「排出口に積載可能なシートの最大積載量」を超えない間は、他のタスクからの指示がない限り、先行するジョブと同じ排出口に排出するように構成してもよい。
【0174】
以上より、所定の排出口の最大積載量に応じて1つのジョブ(順次実行される複数のジョブの各ジョブ)の複数の出力結果(シート)が前記所定の排出口と他の排出口に分割して排出されないように前記排出口または前記他の排出口のいずれか一方に1つのジョブ(複数のジョブ)の出力結果を排出するように制御するので、1つのジョブの出力結果が複数の積載部に跨って排出されることをなくして、ユーザによる出力結果の取り忘れを防止することができるとともに、前記所定の積載部に最大限の出力結果の積載を行わせることができる。
【0175】
よって、空いている排出口(積載部)へ大量の印刷結果を連続出力する自動排紙モードの実行時でも、1つのジョブの出力結果が複数の積載部に跨って排出されることをなくして、ユーザによる出力結果の取り忘れを防止することができるとともに、所定の積載部に最大限の出力結果の積載を行わせることができ、画像形成装置本体もしくは排紙オプション装置等の積載部を有効に活用することができる。
【0176】
〔第4実施形態〕
上記第1,2実施形態においては、用紙を排出する排出口の決定を、排出口の載置量のみで判断する場合について説明したが、用紙サイズ,モノクロ/カラー印字,目的別の指定内容に基づいて判断し排出する排出口を決定するように構成してもよい。
【0177】
〔第5実施形態〕
上記第1,2実施形態においては、排出口の積載量を検知して自動で排出口を決定して排出を行う自動排紙モードの場合に限定し、排出口を切り換えるタイミングについて説明したが、明示的に排紙口を指定する固定排紙モードにおいて、上記に示したタイミングで満載オペレータコールをパネル部104に表示しユーザの介在(排出口の指定)を促すかを判断するように構成してもよい。
【0178】
〔第6実施形態〕
上記第1,2実施形態において、ジョブの切れ目を検知する場合に、スケジューリングタスクが受信したデータより得たジョブ情報のみで判断する場合について説明したが、あらかじめ外部装置より制御データとしてジョブのページ数を受けとり、印字データを全て受け取る前であっても、各ジョブがどこで切れるか(何ページ先にジョブの切れ目があるか)を判断できるように構成してもよい。
【0179】
〔第7実施形態〕
上記第1,2実施形態においては、入力される印刷情報をジョブ毎に解析して、プリンタ102本体のシーケンスに基づくスケジューリングをスケジュールタスクが行い、排紙オプション装置108に対して、各ジョブ毎に用紙を排出する排出口を指定して印字処理し、排出口の満載等を検知して排出口を変更する再スケジューリングして、排出口を再指定する場合について説明したが、プリンタ102本体のシーケンスに基づくスケジューリングを行い、給紙オプション装置107に対して、各ジョブ毎に用紙を給紙する給紙元(プリンタ本体,プリンタ102本体下部に複数積載装着可能な給紙オプション装置の給紙元)を指定して印字処理し、記録紙の残量不足等の場合に前記給紙元を変更するよう再スケジューリングして(同一又は異なるサイズの用紙を給紙可能な)給紙元を再指定するように構成してもよい。
【0180】
また、上記プリンタ102本体下部に複数積載装着可能な給紙オプション装置は図2に示した大容量のペーパデッキオプションユニット107に限られるものではなく、複数の用紙カセットを有し複数種類の用紙を選択給紙可能な装置等であってもよい。
【0181】
さらに、上記第1実施形態では、同一ジョブによる出力結果が複数の排出口に跨がって排出される場合は、用紙をシフトさせて次の排出口へ排出する場合について説明したが、同一ジョブによる出力結果が複数の排出口に跨がって排出される場合は、反転ローラにより用紙を反転させて次の排出口へ排出し、ユーザに排出が複数の排出口に跨がっていることを知らせるように構成してもよいし、給紙される用紙の給紙方向(短辺フィード,長辺フィード)を変えて、ユーザに排出が複数の排出口に跨がっていることを知らせるように構成してもよい。
【0182】
また、本発明に係る画像記録装置および画像形成装置は、レーザビームプリンタ等の電子写真方式のプリンタに限られるものではなく、昇華式,インクジェット式等他のプリント方式のプリンタでも良いことは言うまでもない。また、オプションユニットを2台接続した場合を説明したが、更に多くのオプションユニットを接続可能であり、またオプションユニットの機能を本体が共有しても構わない。
【0183】
以上の処理により、同一ジョブによる出力結果が、複数の排出口に跨がらないように排出でき、ユーザは自分の出力結果を取り忘れることが少なくなる。また、同一ジョブによる出力結果が、複数の排出口に跨がって排出された場合でも、用紙をシフトさせて次の排出口へ排出することにより、ユーザに排出が複数の排出口に跨がっていることを知らせることができる。
【0184】
さらに、ステイプル等を行う場合に、満載による排出口移動のため途中までのステイプル出力ではなく、ユーザが望む単位のステイプル出力を必ず実行できる。
【0185】
〔第8実施形態〕
上記第1,2実施形態においては、排紙オプション装置108の第1排紙ビン251〜第3排紙ビン253の積載量の検知をする場合、各排紙ビンにそれぞれセンサ(排紙積載量検知センサ251S〜253S)を持ち各排紙ビンの積載量を検知する例について説明したが、排紙口付近にセンサを1つのみ設け、各ビンを移動させて各ビンの積載量を検知するように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0186】
図16は、本発明の第8実施形態示す画像記録装置および画像形成装置を適用可能なレーザビームプリンタの構成を説明する断面図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0187】
図において、261は排紙積載量検知センサで、ビン昇降モータ260により昇降される第1排紙ビン251〜第3排紙ビン253に排紙される記録用紙の積載量を検知する。
【0188】
なお、排紙積載量検知センサ261は、高さセンサで、前記第1排紙ビン251〜第3排紙ビン253に積載された記録用紙の高さが例えば88mm(約700枚に相当)に到達した(検知した)時点で、フィニッシャコントローラ108aが満載をオプションコントローラ部106を介してビデオコントローラ103に通知する。
【0189】
また、上記第1排紙ビン251〜第3排紙ビン253は、各ビンで約700枚すなわち、3ビンで約2000枚積載可能であるが、ステイプル処理された用紙が積載されている場合は、ビン昇降モータ260によるビン移動時に荷崩れの恐れがあるため、各ビンに積載される用紙の満載の検知基準は通常(ここでは、88mm)の半分の44mmとする。
【0190】
以上の構成により、センサ1つのみで、複数のビンに積載された排紙用紙の積載量を検知する構成により、コストを削減して上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0191】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出して実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0192】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0193】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0194】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0195】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0196】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0197】
さらに、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムをネットワーク上のデータベースから通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0198】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、例えば、出力中のジョブのシートが、ある積載手段において所定の積載量に達し、排紙先を変更したことにより複数の積載手段にまたがって出力された場合でも、変更後の積載手段に変更前の積載手段に積載されたシートとは異なる積載形態で用紙を出力するため、出力されたジョブのシートが複数の積載手段に跨って出力されていることをユーザに知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像記録装置の構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したプリンタの構成を説明する断面図である。
【図3】図1に示したプリンタの構成を説明するブロック図である。
【図4】図1に示したビデオコントローラの構成を説明するブロック図である。
【図5】本発明に係る画像記録装置のオプション制御処理を示すフローチャートである。
【図6】図4に示したビデオコントローラがオプションコントローラ部又はエンジンコントローラに対して実行するスケジュール再指定処理を説明するフローチャートである。
【図7】図4に示したビデオコントローラが外部機器から転送されるプリントデータ(印字データ)に基づいてスケジューリングを行うスケジューリングタスクの処理を説明するフローチャートである。
【図8】図7で示したスケジューリングタスクによって作成されたページ情報に基づく印字を実行するエンジンI/Fタスクの処理を説明するフローチャートである。
【図9】図7に示したスケジューリングタスクが指定したページ状態の監視やエンジンI/Fタスク及びその他のタスクから再指定された情報をオプションコントローラ部に対して通知するオプションI/Fタスクの処理を説明するフローチャートである。
【図10】図1に示したオプションコントローラ部内に設けられるRAMに確保されるビデオコントローラとの共有メモリの模式図である。
【図11】図4に示したビデオコントローラが外部機器から転送されるプリントデータに基づいてスケジューリングを行うスケジューリングタスクの処理を説明するフローチャートである。
【図12】図11で示したスケジューリングタスクによって作成されたページ情報に基づく印字を実行するエンジンI/Fタスクの処理を説明するフローチャートである。
【図13】図11に示したスケジューリングタスクが指定したページ状態の監視やエンジンI/Fタスク及びその他のシステムから再指定された情報をオプションコントローラ部に対して通知するオプションI/Fタスクの処理を説明するフローチャートである。
【図14】本発明に係る画像記録装置のオプション制御処理を示すフローチャートである。
【図15】図4に示したビデオコントローラがオプションコントローラ部又はエンジンコントローラに対して実行するスケジュール再指定処理を説明するフローチャートである。
【図16】本発明の第6実施形態を示す画像記録装置の構成を説明する断面図である。
【図17】従来の画像記録装置の構成を説明するブロック図である。
【符号の説明】
101 外部機器
102 レーザビームプリンタ
103 ビデオコントローラ
104 パネル部
105 エンジンコントローラ
106 オプションコントローラ部
107 給紙オプション装置(ペーパデッキユニット)
107a ペーパデッキコントローラ(大容量カセットコントローラ)
108 排紙オプション装置(フィニッシャユニット)
108a フィニッシャコントローラ(大容量スタッカコントローラ)
109 制御ユニット

Claims (8)

  1. 画像形成装置により画像形成されたシートを第1の積載手段または第2の積載手段へ出力させる画像形成システムであって、
    前記画像形成装置により画像形成された複数のシートを前記第1の積載手段へ連続して出力させている間に前記第1の積載手段に積載されたシートの積載量が所定量に達したことに応じて、前記第2の積載手段へ引き続きシートを出力させる出力手段と、
    前記出力手段によって前記第2の積載手段へ出力されるシートが前記第1の積載手段に積載されたシートと同じジョブの一部である場合、前記ジョブが複数の積載手段にまたがって出力されたことをユーザが目視によって識別できるようにするために、前記第2の積載手段へ出力されるシートが前記第1の積載手段に積載された前記シートとは異なる積載形態で前記第2の積載手段に積載されるように制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記出力手段によって前記第2の積載手段へ出力されるシートが前記第1の積載手段に積載されたシートと同じジョブの一部である場合に、前記制御手段は、前記シートを所定方向にシフトして前記第2の積載手段に積載されるように制御する制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記出力手段によって前記第2の積載手段へ出力されるシートが前記第1の積載手段に積載されたシートと同じジョブの一部である場合に、前記制御手段は、前記シートを裏返して前記第2の積載手段に積載されるように制御する制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  4. 画像形成装置により画像形成されたシートを第1の積載手段または第2の積載手段へ出力させる画像形成システムの制御方法であって、
    前記画像形成装置により画像形成された複数のシートを前記第1の積載手段へ連続して出力させている間に前記第1の積載手段に積載されたシートの積載量が所定量に達したことに応じて、前記第2の積載手段へ引き続きシートを出力させ、
    前記第2の積載手段へ出力されるシートが前記第1の積載手段に積載されたシートと同じジョブの一部である場合、前記ジョブが複数の積載手段にまたがって出力されたことをユーザが目視によって識別できるようにするために、前記第2の積載手段へ出力されるシートが前記第1の積載手段に積載された前記シートとは異なる積載形態で前記第2の積載手段に積載されるように制御することを特徴とする画像形成システムの制御方法。
  5. 前記第2の積載手段へ出力されるシートが前記第1の積載手段に積載されたシートと同じジョブの一部である場合に、前記シートを所定方向にシフトして前記第2の積載手段に積載されるように制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成システムの制御方法。
  6. 前記第2の積載手段へ出力されるシートが前記第1の積載手段に積載されたシートと同じジョブの一部である場合に、前記シートを裏返して前記第2の積載手段に積載されるように制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成システムの制御方法。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成システムの制御方法を実行する画像形成装置。
  8. 請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成システムの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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