JPH07111560A - 画像処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数枚の原稿を複数部プリントしている最中
にその動作を中断する際、停止キーの操作回数によって
停止処理形態を選択できる画像処理装置を提供する。 【構成】 キー入力部２５に動作を中断させるための停
止キーを設け、この停止キーが操作されたことを検出し
その停止キーの操作を検出する度にプリンタ駆動制御部
２２やスキャナ駆動制御部２３に指令信号を出力する主
制御部２７を設け、上記プリンタ駆動制御部２２及びス
キャナ駆動制御部２３によりプリンタ部Ａ及びスキャナ
部Ｂの各部の動作を停止キーの操作回数に応じて順次段
階的に停止するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ装置やプリ
ンタ装置等に搭載する画像処理装置に係り、特に、原稿
より読取った画像を画像データに変換して一旦メモリに
記憶し、このメモリより読出した画像データに基づいて
用紙にプリントする画像処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の画像処理装置において、
複数枚の原稿を複数部プリントする際に、まず１枚目の
原稿を搬送し該原稿より画像を読取ってその画像データ
をメモリに記憶し、このメモリの画像データに基づいて
置数キーにより設定された部数だけプリントした後、２
枚目の原稿より画像を読取ってその画像データをメモリ
に記憶し、・・・・という動作を繰り返すことによっ
て、各原稿を設定された部数だけプリントするものがあ
る。

【０００３】そして、このような画像処理装置あって
は、複数枚の原稿を原稿載置台にセットしてプリントを
開始した後、その動作を何等かの原因によって中断させ
たい場合があり、そのときのために停止キーを設け、こ
の停止キーの操作によって動作を中断できるようになさ
れている。

【０００４】ところで、停止キーの操作に伴う停止処理
方法としては、従来より種々の方法が提案されており、
例えば停止キーが操作されたとき読取り動作状態にあれ
ばその読取り動作を直ちに中断して原稿の排出後に停止
したり、プリント動作中であればそのプリント動作を直
ちに中断して一部空白のままで用紙を排出し停止する処
理方法や、又停止キーが操作されたときプリント動作中
であればそのプリント中の用紙のみプリントを済ませ、
その後用紙を排出して停止する処理方法等があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来より種々
の停止処理方法が提案されているにも拘わらず、実際の
製品にあっては、その停止処理方法は予め一つの処理方
法に固定されており、そのため、ユーザーがその状況に
応じて停止処理形態を選択することができず、使い勝手
の面で悪いものになっていた。例えば、前者の処理方法
を採用するものでは、プリント中の用紙のみプリントを
済ませた時点で動作を中断させたい場合には、そのタイ
ミングを計って停止キーを操作しなければならず、その
タイミングがずれると、一部空白で用紙が排出された
り、逆に次の原稿が搬送されてしまい改めて原稿をセッ
トし直す必要が生じたりする等の不都合を招き、又前者
及び後者のいずれの処理方法を採用するものでも、途中
のある原稿のプリントにおいて、設定部数だけプリント
した時点で動作を中断させたい場合、設定部数のプリン
トが終了するまで待機してタイミングを計って停止キー
を操作しなければならず、同様の不都合を招くものであ
り、ユーザーがその状況に応じて停止処理形態を選択で
きないために、煩わしく難しい操作が要求される上に、
上記のような不都合も生じ易く、使い勝手の面で極めて
悪いものになっていた。

【０００６】しかるに、本発明は、停止キーを操作する
回数で停止処理形態を選択できるようにすることによっ
て、その状況に応じた効果的な処理形態を選択し実行さ
せることができる画像処理装置を提供する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
を目的としてなされたものであって、複数枚の原稿を順
次搬送し、搬送中の原稿より画像を読取り画像データに
変換するスキャナ部と、該スキャナ部からの画像データ
を記憶するメモリ部と、該メモリ部より画像データを読
出して搬送中の用紙に画像をプリントするプリンタ部と
を具備する画像処理装置において、画像処理動作を中断
させるための停止キーを含むキー入力部と、上記停止キ
ーが操作されたことを検出し、該停止キーの操作を検出
する度に上記スキャナ部、プリンタ部等の各部の動作を
順次段階的に停止すべく制御する制御手段とを設ける。

【０００８】又、制御手段は、停止キーが最初に操作さ
れたとき、スキャナ部による読取り動作を停止し、かつ
プリンタ部を、メモリ部に記憶されている画像データに
基づき置数キーにより設定された部数をプリントした後
停止すべく制御するものとする。

【０００９】

【作用】上記の構成により、例えば、最初の停止キー操
作に伴ってスキャナ部の読取り動作を、２回目の停止キ
ー操作に伴って新たな用紙の給紙動作を、又３回目の停
止キー操作に伴ってプリント動作を夫々停止するように
設定しておけば、ユーザーは動作を中断する際に、停止
キーの操作回数によって停止処理形態を選択でき、状況
に応じて効果的に処理することができることになる。

【００１０】

【実施例】以下図面に示した本発明の実施例について詳
細に説明する。まず、本発明の一実施例に係る画像処理
装置を搭載するファクシミリ装置の概略構成について図
３を参照しながら説明する。図３において、ファクシミ
リ装置は通紙台板１とこれに開閉可能な上部筐体２とか
らなり、通紙台板１及び上部筐体２の双方に跨がってプ
リンタ部Ａを構成し、又上部筐体２にスキャナ部Ｂを備
える。

【００１１】上記プリンタ部Ａは主に、通紙台板１の上
面上に形成した用紙搬送面３と、給紙ローラ４及び搬送
ローラ５等を含み、用紙を給紙カセット６から用紙搬送
面３に給紙し該搬送面３に沿って搬送させる給紙手段
と、転写器７と、定着器８と、感光体ドラム１０、クリ
ーナ１１及び帯電器１２等を含む感光体カートリッジ９
と、現像槽１４及びトナー容器１５等を含む現像カート
リッジ１３と、ＬＥＤ、半導体レーザ等を光源とする露
光ヘッド１６とにより構成される。

【００１２】上記スキャナ部Ｂは主に、原稿搬送面１７
と、給紙ローラ１８及び搬送ローラ１９等を含み原稿を
原稿載置台２０上より原稿搬送面１７に給紙し該搬送面
１７に沿って搬送させる休止手段と、原稿搬送面１７上
を搬送される原稿より画像を読取る光学系ユニット２１
とにより構成される。

【００１３】図１は本発明の一実施例に係る画像処理装
置を搭載するファクシミリ装置の主要部の制御系を示す
ブロック図であり、２２はプリンタ部Ａの各部を駆動制
御するためのプリンタ駆動制御部、２３はスキャナ部Ｂ
の各部を駆動制御するためのスキャナ駆動制御部、２４
は画像データを記憶するためのメモリ部、２５は電話番
号やプリント部数を入力するためのダイヤルキー（置数
キー）、スタートキー及び停止キー等を含むキー入力
部、２６は電話回線と接続する通信制御網、２７はキー
入力部２５からの信号や電話回線を経て到来する信号に
応じてファクシミリ装置の各部を制御する主制御部であ
る。

【００１４】次に、その動作を説明する。今、ファクシ
ミリ装置のプリント機能を利用して、複数枚の原稿を所
望の部数プリントする場合には、まず、複数枚の原稿を
原稿載置台２０上にセットした後、ダイヤルキーを利用
して所望の部数をキー入力し、スタートキーを操作する
と、主制御部２７はスキャナ駆動制御部２３に指令信号
を出力して、まず給紙ローラ１８により原稿載置台２０
から１枚目の原稿を原稿搬送面１７上に給紙し、光学系
ユニット２１により原稿搬送面１７上を搬送される原稿
より画像を読取らせて画像データに変換させ、この画像
データをメモリ部２４に記憶させると共に、読取り後の
原稿を排出した後に、スキャナ部Ｂを一時的に停止状態
とする。

【００１５】次に、主制御部２７はプリンタ駆動制御部
２２に指令信号を出力し、プリント動作を開始させる。
即ち、帯電器１２により均一に帯電した感光体ドラム１
０の表面に、露光ヘッド１６によりメモリ部２４より読
出した画像データに基づく潜像を形成し、現像後のトナ
ー画像を給紙手段により同期して搬送されてくる用紙に
転写し、しかる後定着器８により永久定着する一方、転
写後の感光体ドラム１０はクリーニングにより次の帯電
に備える。このような動作を繰り返し、先に設定した部
数をプリントすることになる。

【００１６】設定部数のプリントが終了すると、主制御
部２７はスキャナ駆動制御部２３に指令信号を出力し
て、２枚目の原稿の画像の読取りに移行し、以後、上記
動作を繰り返すことにより、原稿載置台２０上にセット
した各原稿についてそれぞれ設定部数のプリントを実行
する。

【００１７】このような動作状態において、今、停止キ
ーが操作されると、主制御部２７は図２の停止処理フロ
ーチャートに示すように、最初の停止キー操作であるこ
とを判定し、スキャナ駆動制御部２３に停止指令信号を
出力する。すると、スキャナ駆動制御部２３は原稿の読
取り動作中であれば、その読取り動作を中止して原稿を
排出した後、スキャナ部Ｂを停止状態とし、原稿の搬送
中であれば、画像の読取りを行うことなくそのまま排出
して、停止状態となる。又、プリンタ部Ａの動作終了待
ちの状態であれば、そのまま停止状態となるため、次の
原稿の読取り動作を開始することはない。従って、停止
キーが１回操作された時には、プリンタ部Ａの動作はそ
のまま継続され、メモリ部２４に原稿１枚分の画像デー
タがすべて記憶されている場合にはその画像データを有
効とし、その画像データについて設定部数のプリントを
実行した後、新たな原稿の読取り動作が行われないこと
に伴い停止状態となる。

【００１８】次に、停止キーが再度操作されると、主制
御部２７は２回目の停止キー操作であると判定して、プ
リンタ駆動制御部２２に停止指令信号を出力する。する
と、プリンタ駆動制御部２２は、プリンタ部Ａの給紙手
段を制御して給紙カセット６からの新たな給紙動作を停
止し、用紙搬送面３上に位置する用紙のプリント動作を
継続させる。従って、プリント中の用紙についてはプリ
ントを済ませ、又既に用紙搬送面３上に給紙されている
用紙へのプリントを済ませ、プリント済みの用紙を排出
した時点で停止状態となる。

【００１９】続いて、もう１回停止キーが操作される
と、主制御部２７は３回目の停止キー操作であると判定
して、プリンタ駆動制御部２２に指令信号を出力する。
すると、プリンタ駆動制御部２２は直ちにプリント動作
を中断して、用紙搬送面３上の用紙をすべて排出させた
後、停止状態となる。従って、プリント中の用紙につい
ては一部空白のままで排出され、その後段で既に給紙さ
れた用紙が有る場合にはその用紙をも排出する。

【００２０】このように本実施例にあっては、停止キー
を操作する度に、スキャナ部Ｂ，プリンタ部Ａの各部を
順次段階的に停止するため、停止キーの操作回数によっ
て停止処理方法を選択できるものであり、例えばプリン
ト動作を直ちに停止したい場合には、停止キーを３回連
続して操作すればよく、又プリント中の画像を設定部数
プリントした時点で停止したい場合には停止キーを１回
だけ操作すればよく、状況に応じて効果的な停止処理形
態を選択でき、使い勝手が一段と向上する。

【００２１】又、上記実施例において、主制御部２７、
プリンタ駆動制御部２２及びスキャナ駆動制御部２３等
は、停止キーが操作されたことを検出し、該停止キーの
操作を検出する度に上記スキャナ部Ｂ，プリンタ部Ａ等
の各部の動作を順次段階的に停止するように制御する制
御手段を構成する。

【００２２】尚、上記実施例にあっては、３段階の停止
処理形態を例に挙げて説明したが、２段階あるいは４段
階以上に停止処理形態を区分してもよく、適宜選択でき
るものである。又、上記実施例では、設定部数のプリン
ト終了後に、次の原稿の読取りを開始するものとして説
明したが、メモリ部の容量等によりプリント終了前に次
の原稿の読取り動作を開始させることも可能である。そ
の他、本発明は上記しかつ図面に示す実施例のみに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適
宜変形して実施できること勿論である。

【００２３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、停止キー
の操作回数によって停止処理形態を選択できることによ
り、ユーザーは状況に応じて効果的な停止処理形態を選
択でき、特に複数枚の原稿を複数部プリントする際の動
作の中断において極めて有用であり、しかも停止キーを
操作するタイミングもシビアなものではないため、プリ
ントミス等の不都合を著しく軽減でき、一つの停止キー
により対応できることによって構造的にも、使い勝手の
面でも一段と優れたものを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る画像処理装置を搭載す
るファクシミリ装置の要部制御系を示すブロック図

【図２】同装置における停止処理フローチャート

【図３】同装置の概略構成図

【符号の説明】

Ａ プリンタ部 Ｂ スキャナ部 ３ 用紙搬送面 ４ 給紙ローラ ５ 搬送ローラ ６ 給紙カセット ９ 感光体カートリッジ １０ 感光体ドラム １３ 現像カートリッジ １６ 露光ヘッド １７ 原稿搬送面 １８ 給紙ローラ １９ 搬送ローラ ２１ 光学系ユニット ２２ プリンタ駆動制御部 ２３ スキャナ駆動制御部 ２４ メモリ部 ２５ キー入力部 ２７ 主制御部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数枚の原稿を順次搬送し、搬送中の原
   稿より画像を読取り画像データに変換するスキャナ部
   と、 該スキャナ部からの画像データを記憶するメモリ部と、 該メモリ部より画像データを読出して搬送中の用紙に画
   像をプリントするプリンタ部とを具備する画像処理装置
   において、 画像処理動作を中断させるための停止キーを含むキー入
   力部と、 上記停止キーが操作されたことを検出し、該停止キーの
   操作を検出する度に上記スキャナ部、プリンタ部等の各
   部の動作を順次段階的に停止すべく制御する制御手段と
   を設けたことを特徴とする画像処理装置。
2. 【請求項２】 キー入力部はプリント部数を設定するた
   めの置数キーを含み、 制御手段は停止キーが最初に操作されたとき、スキャナ
   部による読取り動作を停止し、かつプリンタ部を、メモ
   リ部に記憶されている画像データに基づき置数キーによ
   り設定された部数をプリントした後停止すべく制御する
   ことを特徴とする請求項１記載の画像処理装置。