JP2002340319A - 廃棄物焼却有害気体の燃焼炉 - Google Patents

廃棄物焼却有害気体の燃焼炉

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JP2002340319A
JP2002340319A JP2001149891A JP2001149891A JP2002340319A JP 2002340319 A JP2002340319 A JP 2002340319A JP 2001149891 A JP2001149891 A JP 2001149891A JP 2001149891 A JP2001149891 A JP 2001149891A JP 2002340319 A JP2002340319 A JP 2002340319A
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heat
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balls
electric resistance
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JP2001149891A
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Atsushi Tomimatsu
敦 富松
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STARBAR JAPAN KK
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STARBAR JAPAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有害物質を含む気体を完全燃焼させ、無害化し
て外部に排出する燃焼炉を提供する。 【解決手段】断熱壁3の内には、耐熱管1が略中央に複
数備えられており、これらを囲むように複数の電気抵抗
発熱体2が備えられており、耐熱管1の中には、複数種
類の異なった径を有する酸化性耐火ボール11〜13が
充填されている。耐熱管1および酸化性耐火ボール11
〜13は電気抵抗発熱体2の輻射熱により、常に約17
00℃に加熱されている。外部燃焼炉から吸入された有
害気体は耐熱管1に流入し、複数のボールの隙間を蛇行
して通過していく。ここで、有害気体はボールに接触す
ることにより熱を吸収して約1700℃に加熱され、含
有されている有害物質が空気とともに完全燃焼され、無
害化されて排気塔を通じ外部に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、塩化性物質また
はプラスティックなどの廃棄物を焼却するときに発生す
る有害気体を燃焼し無害化する燃焼炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塩化性物質またはプラスティック
などの廃棄物は焼却炉で焼却するか、有害物質が流出し
ない容器や、シートに囲まれた穴に埋め立てて処分して
いた。しかし、埋め立てを行うには広大な場所と有害物
質が土壌に流出しないシールドが必要となるため、焼却
できる廃棄物は焼却していた。
【0003】しかし、これらの廃棄物を焼却する際に、
その燃焼温度が約1400℃より低いとダイオキシン等
の有害物質が発生し、環境に悪影響を及ぼすこととな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
廃棄物燃焼炉等では、その燃焼温度を1400℃以上に
あげ、十分な時間で十分な熱量を廃棄物に与えるには大
規模な装置を用いなければならず、小型の燃焼炉による
焼却は非常に難しいものであった。
【0005】また、燃焼炉を二段の構造にして、一段目
の燃焼炉で一旦、1400℃以下で焼却した後、一段目
の燃焼炉の温度よりも高い1400℃以上の温度の二段
目の燃焼炉で完全燃焼させ、有害物質を無害化する方法
が用いられている。しかし、有害物質を完全に無害化す
るには、所定の時間に亘り焼却しなければならず、その
必要上、二段目の燃焼炉は気体の流れる方向にかなり長
いものであった。このため、燃焼炉全体の外形は大きい
ものにならざるを得なかった。
【0006】この発明の目的は、廃棄物を焼却する際に
発生する、有害気化を効率よく完全燃焼し無害化する小
型の燃焼炉を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、酸化性耐火
物または触媒を充填した耐熱管とこれらに熱を供給する
電気抵抗発熱体とから焼却炉を構成し、有害気体が耐熱
管内の酸化耐火物または触媒に接触しながら蛇行して通
過することにより完全燃焼し、無害な気体として外部に
排出される。
【0008】また、この発明は、耐熱管内の酸化性耐火
物および触媒の形状を複数種類にして燃焼炉を構成す
る。これにより、耐熱管内の充填率が上がるため、有害
気体の経路長が長くなり、燃焼時間も長くなる。
【0009】また、この発明は、耐熱管をハイアルミナ
性とし、酸化性耐火物および触媒をハイアルミナ性また
はジルコニアとすることにより、有害気体の燃焼温度を
約1700℃にする。
【0010】また、この発明は、電気抵抗発熱体を珪化
モリブデンとすることにより、安定して1700℃以上
の発熱し、耐熱管、酸化性耐火物および有害気体を加熱
する。
【0011】
【発明の実施の形態】第1の実施形態に係る有害気体の
燃焼炉の構成について、図1、図2を参照して、説明す
る。
【0012】図1は有害気体の燃焼炉の構造図であり、
図2は有害気体の焼却炉の断面部分拡大図である。図
1、図2において、1は耐熱管、2は電気抵抗発熱体、
3は断熱壁、11〜13は酸化性耐火ボールである。
【0013】断熱壁3の内には、耐熱管1が略中央に複
数備えられており、これらを囲むように複数の電気抵抗
発熱体2が備えられている。耐熱管1の中には、複数種
類の異なった径を有する酸化性耐火ボール11〜13が
充填されており、両端の開口部には、最も小さい径酸化
性耐化ボール13が流出しないようなメッシュ状で耐熱
性の蓋がされている。
【0014】また、図における底面には、耐熱管1の一
方の口である吸入口をのぞく全面に壁(断熱壁等)が設
けられており、有害気体は、吸入口から耐熱管1内に流
入する構造となっている。一方、上面には、図示してい
ないが、外部に気体を排出する排気塔が設けられ、耐熱
管1の他方の口に接続しており、耐熱管1内を通過した
気体は排気塔を介して外部に排出される。
【0015】ここで、耐熱管1はハイアルミナ性等の約
1700℃以上の酸化性耐火、耐熱性の材質を使用して
おり、酸化性耐火ボール11〜13はハイアルミナ性ま
たはジルコニア等を材料としており、約1700℃以上
の温度に耐えうるものである。なお、ボール11〜13
は酸化性耐火ボールではなく触媒を用いてもよく、両方
を混ぜてもよい。
【0016】また、電気抵抗発熱体2は珪化モリブデン
(MoSiO2またはMoSi2)を材料としている。こ
の電気抵抗発熱体2には外部からケーブルが接続され、
電力が供給されることで1700℃以上の温度で発熱
し、その輻射熱で耐熱管1およびボール11〜13を常
に加熱している。
【0017】また、耐熱管1には、空気が挿入されてお
り、有害気体の燃焼を助長している。
【0018】外部の焼却炉において焼却された廃棄物か
ら発生する有害気体は耐熱管1に流入する。耐熱管1に
は複数種類の径をもつ酸化性耐火ボール11,12,1
3が充填されており、有害気体は、図2に示す矢印のよ
うに、複数のボールの隙間を通るため、直線状ではな
く、蛇行して通過していく。ここで、有害気体はボール
の隙間を通る際に、ボールに接触することにより熱を吸
収して昇温する。このようにして約1700℃の熱を供
給された有害気体は、含有されている有害物質が空気と
ともに完全燃焼され、排気塔側の開口に至るまでに無害
化される。
【0019】このような構造とすることにより、有害気
体が吸入口2から排気塔に至るまでの時間および経路長
を稼ぐことができ、気化した廃棄物を確実に効率よく完
全燃焼することができる。また、酸化性耐火ボールを入
れない場合と比較して、全体の長さを短くすることがで
き、装置を小型に構成することができる。
【0020】また、有害気体が耐熱管の内側を通過する
ことから、電気抵抗発熱体が有害気体に晒されることが
ないため、電気抵抗発熱体の腐食を防止することができ
る。
【0021】また、耐熱管をハイアルミナ性の材質で構
成し、酸化性耐熱ボールをハイアルミナ性またはジルコ
ニアを材質として構成することにより、約1700℃を
安定して保持することができる。
【0022】また、熱源を電気抵抗発熱体とすることに
より、燃焼による二次的な廃棄物(燃焼する燃料の灰や
排気ガス等)の発生を防止することができるとともに、
安全かつ騒音を抑えて廃棄物を燃焼することができる。
【0023】また、電気抵抗発熱体に珪化モリブデンを
用いることにより、1700℃以上で安定して発熱する
ことができる。
【0024】また、ボールの径が一致したものを充填し
ても良い。この場合、ボールの径が統一されるため、部
品の種類を少なくすることができ、コストを下げること
ができるが、一方で、充填率が低下するため、有害気体
の完全燃焼に必要な経路長が長くなり、複数の径のボー
ルを混在して充填する場合よりも装置が大きくなる。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、酸化性耐火物または
触媒を充填した耐熱管とこれらに熱を供給する電気抵抗
発熱体とから焼却炉を構成することにより、有害気体は
耐熱管内の加熱された酸化耐火物または触媒に接触しな
がら蛇行して通過するため、耐熱管の長さよりも実質的
に長い経路長で燃焼させることができる。これにより、
効率よく有害気体を無害な気体として外部に排出するこ
とができる。また、同じ経路長を得られるような酸化性
耐火物を充填しない燃焼炉と比較して、小型化すること
ができる。
【0026】また、この発明によれば、耐熱管内の酸化
性耐火物および触媒の形状を複数種類にして燃焼炉を構
成することにより、耐熱管内の充填率が上がるため、有
害気体の経路長および燃焼時間を更に長くすることがで
き、更に効率よく有害気体を無害化することができる。
また、短い装置長さで長い経路長を稼ぐことができるた
め、燃焼炉を小型化することができる。
【0027】また、この発明によれば、耐熱管をハイア
ルミナ性とし、酸化性耐火物および触媒をハイアルミナ
性またはジルコニアとすることにより、安定して耐熱管
内の温度を約1700℃に保持することができ、常に有
害気体の燃焼温度を約1700℃にすることができる。
【0028】また、この発明によれば、電気抵抗発熱体
を珪化モリブデンとすることにより、安定して1700
℃以上の発熱し、耐熱管、酸化性耐火物を介して有害気
体を加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る有害気体焼却炉の構造図
【図2】有害気体焼却炉の断面部分拡大図
【符号の説明】
1−耐熱管 2−電気抵抗発熱体 3−断熱壁 11−酸化性耐火ボール(大径) 12−酸化性耐化ボール(中径) 13−酸化性耐化ボール(小径)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化性物質またはプラスティックなどの廃
    棄物を焼却することにより発生する有害気体を燃焼し無
    害化する燃焼炉において、 燃焼温度に耐えうる酸化性耐火物または触媒を充填した
    耐熱管と該耐熱管に熱を供給する電気抵抗発熱体とから
    なり、前記有害気体が前記耐熱管内を蛇行して通過する
    ことにより、前記燃焼温度となり完全燃焼されることを
    特徴とした有害気体の燃焼炉。
  2. 【請求項2】前記酸化性耐火物および触媒が複数種類の
    形状である請求項1に記載の有害気体の燃焼炉。
  3. 【請求項3】前記耐熱管がハイアルミナ性の材質であ
    り、前記酸化性耐火物および触媒がハイアルミナ性また
    はジルコニアを材質とする請求項1または請求項2に記
    載の有害気体の燃焼炉。
  4. 【請求項4】前記電気抵抗発熱体の材質が珪化モリブデ
    ンである請求項1〜3のいずれかに記載の有害気体の燃
    焼炉。
JP2001149891A 2001-05-18 2001-05-18 廃棄物焼却有害気体の燃焼炉 Pending JP2002340319A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007222750A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Ebara Corp 揮発性有機化合物を含む排ガスの処理方法及び処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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