JP2005164164A - 焼却炉 - Google Patents

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JP2005164164A
JP2005164164A JP2003405433A JP2003405433A JP2005164164A JP 2005164164 A JP2005164164 A JP 2005164164A JP 2003405433 A JP2003405433 A JP 2003405433A JP 2003405433 A JP2003405433 A JP 2003405433A JP 2005164164 A JP2005164164 A JP 2005164164A
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Kazuyoshi Matsui
一喜 松井
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Abstract

【課題】 焼却処理時間を従来よりも短縮することができる焼却炉を提供しようとするもの。
【解決手段】 炉内に収容された廃棄物3を焼却処理する焼却炉であって、前記炉内に酸素を供給するためにエア6が噴射されると共に、前記エア6の流れで炉内に渦流が形成されるようにした。この焼却炉は、酸素を供給するために噴射されるエアの流れで炉内に渦流が形成されるようにしており、廃棄物を燃焼する炎がエア(酸素)の流れに沿って渦を巻いて回転するような状態となり勢いよく燃焼する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、ゴミその他の廃棄物を焼却処理する焼却炉に関するものである。
従来より、ゴミその他の廃棄物を焼却処理するための焼却炉が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
この焼却炉は、炉内壁51から炉中心に向かってエアairが噴射されるようにしており、これにより炉内燃焼物52へと酸素を供給するものである。廃棄物は、投入扉53を開けて収容する(図5参照)。
しかし、炉内の燃焼物は外側から順に燃えていくのであるが、なかなか中心部まで燃え進まず焼却処理に時間がかかるという問題があった。
巴産業株式会社ホームページ、"焼却炉"、[online]、[2003/11/28検索]、インターネット<URL:http://www.tomoe-sangyo.com/805.htm>
そこでこの発明は、焼却処理時間を従来よりも短縮することができる焼却炉を提供しようとするものである。
前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
(1)この発明の焼却炉は、炉内に収容された廃棄物を焼却処理する焼却炉であって、前記炉内に酸素を供給するためにエアが噴射されると共に、前記エアの流れで炉内に渦流が形成されるようにしたことを特徴とする。
この焼却炉は、酸素を供給するために噴射されるエアの流れで炉内に渦流が形成されるようにしており、廃棄物を燃焼する炎がエア(酸素)の流れに沿って渦を巻いて回転するような状態となり勢いよく燃焼する。
(2) 前記エアは炉中心域からずらした方向に向けて炉側面の内壁から噴射されるようにしたこととしてもよい。
このように構成すると、炉内に効率的にエアの流れの渦流を形成することができる。
(3) 前記エアは炉中心域から約1〜60°の角度Rをずらした方向に向けて噴射されるようにしたこととしてもよい。
このように構成すると、炎とエアの混合がし易いものとなる。
この発明は上述のような構成であり、次の効果を有する。
廃棄物を燃焼する炎がエア(酸素)の流れに沿って渦を巻いて回転するような状態となり勢いよく燃焼するので、焼却処理時間を従来よりも短縮することができる焼却炉を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4に示すように、この実施形態の焼却炉は炉内に収容された廃棄物を焼却処理するものであって、その炉体1(図3及び図4参照)は耐火材により形成され、投入扉2から収容された廃棄物3を、焼却処理するようにしている。廃棄物3から発生した未燃焼ガスは、オイルバーナー4を用いて再燃焼させる。前記投入扉2は密閉型投入ボックスとしており、投入用レバー5により開閉操作をする。
また、前記炉内に酸素を供給するために外側からエア6が噴射されると共に、前記外側からのエア6の流れで炉内に渦流が形成されるようにしている(図4参照)。炉内に渦流が形成するために前記外側からのエア6は、炉中心に向けてではなく炉中心域(炉中心方向)から約1〜60°の角度Rをずらした方向に向けて炉側面の内壁7から噴射されるようにしており、エアは炉内で回転して渦を巻くように挙動する。
詳細には外側からのエア6は、押込みファン(電動送風機)8により上下2箇所の環状通風体9を介し炉体1の穿孔10を通じて炉側面の内壁7から炉内に向かって複数箇所から噴射されるようにしている。前記環状通風体9は炉体1の外側に設置したが、炉体1内に形成してもよいし炉体1の内側に設置してもよい。
さらに、廃棄物3が収容された炉内の中心部から外周側の周方向に向けて、押込みファン(電動送風機)8により内側からのエア11が噴射されるようにしている。前記内側からのエア11は炉内の中心部の下方に立設・設置された略鉛直方向のエア噴出管12から周方向に向けて噴射されると共に、前記エア噴出管12の頂部には円環状のフランジ部13を有することとしている。
燃焼後には電動送風機14により誘引し、サイクロン集塵器15を介して煙突16から排気するようにしている。焼却処理が終了して焼却炉が冷却した後には、灰出扉17から残った灰を取り出す。
次に、この実施形態の焼却炉の使用状態を説明する。
この焼却炉は、酸素を供給するために噴射される外側からのエア6の流れで炉内に渦流が形成されるようにしており、廃棄物を燃焼する炎がエア(酸素)の流れに沿って渦を巻いて回転するような状態となり勢いよく燃焼し、焼却処理時間を従来よりも短縮することができるという利点がある。
また、前記外側からのエア6は炉中心域(炉中心方向)からずらした方向に向けて炉側面の内壁7から噴射されるようにしたので、炉内に効率的にエア(酸素)の流れの渦流を形成することができる。また、前記エアは炉中心域(炉中心方向)から約1〜60°の角度Rをずらした方向に向けて噴射されるようにしたので、炎とエアの混合がし易いものとなるという利点がある。
すなわち、前記外側からのエア6は炉中心に向けてではなく中心から約1〜60°の角度Rをずらした方向に向けて噴射されるように設定しており、炉内で回転して渦を巻くように挙動し、炎が回転してうねるような状態となり勢いよく燃えるものとなり、処理時間を短縮できる。また燃焼物から発生する可燃性の未燃焼ガスも渦を巻くようにうねって攪拌されエア(酸素)とよく混合されることとなり完全に燃焼させることができる。よって、煙とか臭いが出ないようにすることができる。
また、この焼却炉は廃棄物3の焼却処理のために炉側面の内壁7から炉内に向かって外側からエア6が噴射されるが、廃棄物3が収容された炉内の中心部から外周側に向けても内側からのエア11が噴射されるようにしたので、収容された廃棄物3の内部からもエア(酸素)が供給されることとなる。
したがって外側から燃えてきた燃焼物は、炉内の中心部から外周側に向けて内側からのエア11が噴射されることにより内部からエア(酸素)が供給される未燃焼の廃棄物3に対して燃え移り易いものであり、炉内の燃焼物が従来よりも速く中心部まで燃え進むという利点がある。
また、前記内側からのエア11は炉内の中心部に設置された略鉛直方向のエア噴出管12から噴射されると共に前記エア噴出管12の頂部にはフランジ部13を有することとしており、フランジ部13の上部などに存する燃焼物の熱がフランジ部13を介してエア噴出管12へと伝熱し、これによりエア噴出管12と同時に昇温され高温となったエア(酸素)が内側エア11として噴射されることとなり、前記高温エア(酸素)により廃棄物3の燃焼効率を更に向上させることができるという利点がある。
焼却処理時間を短縮することができ、種々の焼却用途に適用することができる。
この発明の焼却炉の実施形態を説明する正面図。 図1の焼却炉の構造を説明する平面図。 図1の焼却炉の構造を説明する横断面図。 図1の焼却炉の構造を説明する側断面図。 従来の焼却炉を説明する模式図。
符号の説明
3 廃棄物
6 (外側からの)エア
7 内壁
11 内側からのエア
12 エア噴出管
13 フランジ部

Claims (3)

  1. 炉内に収容された廃棄物3を焼却処理する焼却炉であって、前記炉内に酸素を供給するためにエア6が噴射されると共に、前記エア6の流れで炉内に渦流が形成されるようにしたことを特徴とする焼却炉。
  2. 前記エア6は炉中心域からずらした方向に向けて炉側面の内壁7から噴射されるようにした請求項1記載の焼却炉。
  3. 前記エア6は炉中心域から約1〜60°の角度Rをずらした方向に向けて噴射されるようにした請求項2記載の焼却炉。
JP2003405433A 2003-12-04 2003-12-04 焼却炉 Pending JP2005164164A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101166157B1 (ko) * 2011-08-05 2012-07-18 (주)하베스트코리아 연소 효율이 향상된 생활 및 난연성 폐기물 혼합 소각 시스템

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